JP2005122983A - 誘導加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 漏洩磁束の発生を効果的に防止できる誘導加熱装置を提供する。
【解決手段】 被加熱体を加熱コイル11で誘導加熱する誘導加熱装置1に、加熱コイルが被加熱体を加熱する向きの反対側にフェライト13を配置し、強磁性体の金属からなるシールド材14でフェライトを覆う。
【選択図】 図2
【解決手段】 被加熱体を加熱コイル11で誘導加熱する誘導加熱装置1に、加熱コイルが被加熱体を加熱する向きの反対側にフェライト13を配置し、強磁性体の金属からなるシールド材14でフェライトを覆う。
【選択図】 図2
Description
本発明は、被加熱体を誘導加熱する誘導加熱装置に関する。
誘導加熱装置は、加熱コイルに数k〜100kHz程度の高周波電流を流すことにより発生される高周波磁界中に導電性物質である金属を置くと渦電流が発生することを利用し、この渦電流によるジュール熱で鉄等の金属からなる被加熱体の加熱を行うようにしたものである。
このため、誘導加熱装置は、バーナ等の加熱に比べて火を使用しないことから安全性に優れている。また、誘導加熱装置は、短時間で被加熱体を加熱できる上、電流制御により特定部位の加熱も可能となることから、熱間シートバーの加熱装置(例えば、特許文献1参照)、複写機における転写ロールの加熱装置(例えば、特許文献2参照)、電磁調理器(例えば、特許文献3,4参照)等に広く使用されている。
特開平2−6009号公報
特開2002−40839公報
特公昭58−37676号公報
特開2000−48944公報
その一方で、誘導加熱装置は、加熱コイルから発生する高周波磁界を利用して被加熱体を加熱するため、本質的に誘導加熱装置から磁束が漏洩することは避けられず、人体や電子機器への悪影響が懸念されている。特に近年、鉄鋼プロセスラインは電子化及びコンパクト化が進み、ラインの近傍に電子計算機等の電子機器が配置される場合があり、漏洩磁束の発生を抑制したいという要望が高まっていた。
因みに、電磁調理器の分野においては、漏洩磁束の発生を抑制するために種々の技術が提案されている。例えば、加熱コイルの周囲にアルミニウム等の非磁性金属からなるシールド環を設けることにより、加熱コイルが発生する磁力線と反対の磁場を発生させ、磁力線をシールド環の中に封じ込める技術や、加熱コイルと電源部とを磁束の通過を妨げない非磁性の金属性材料で覆う技術が提案されている。
しかし、電磁調理器分野における前者の技術は、加熱コイルの加熱コイル面と被加熱体の被加熱面との相対位置がずれた場合に、シールド環の外に漏れる磁束が増加するという問題を有していた。また、後者の技術では、電源部から発生する電磁波に関しては効果的にシールドできるものの、加熱コイルからの磁束はシールドされていないため、漏洩磁束は大きいという問題があった。
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、漏洩磁束の発生を効果的に防止できる誘導加熱装置を提供しようとするものである。
本発明は、被加熱体を加熱コイルで誘導加熱する誘導加熱装置において、加熱コイルの加熱面の反対面側に配置されたフェライトを有し、強磁性体の金属からなるシールド材を加熱コイル及びフェライトを覆うように設けたものである。
また本発明は、被加熱体を加熱コイルで誘導加熱する誘導加熱装置において、加熱コイルの加熱面の反対面側に配置されたフェライトと、加熱コイルの外周を所定の間隔を開けて囲うように配置された導電性金属からなる防磁リングを有し、強磁性体の金属からなるシールド材を防磁リングの外縁から加熱コイル及びフェライトを覆うようにしたものである。
この発明において、シールド材の縁部を、被加熱体と対向するように折り曲げたものであることが望ましい。
また、この発明において、シールド材の中央部は加熱コイル方向に突起していることが望ましい。
さらに、この発明において、シールド材は、加熱コイルの中心軸に対し点対称となっていることが望ましい。
また本発明は、被加熱体を加熱コイルで誘導加熱する誘導加熱装置において、加熱コイルの加熱面の反対面側に配置されたフェライトと、加熱コイルの外周を所定の間隔を開けて囲うように配置された導電性金属からなる防磁リングを有し、強磁性体の金属からなるシールド材を防磁リングの外縁から加熱コイル及びフェライトを覆うようにしたものである。
この発明において、シールド材の縁部を、被加熱体と対向するように折り曲げたものであることが望ましい。
また、この発明において、シールド材の中央部は加熱コイル方向に突起していることが望ましい。
さらに、この発明において、シールド材は、加熱コイルの中心軸に対し点対称となっていることが望ましい。
本発明は、かかる手段を講じたことにより、漏洩磁束の発生を効果的に防止できる誘導加熱装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、熱間シートバーの誘導加熱装置に本発明を適用した場合である。一般に、鉄鋼用熱間圧延ラインでは、加熱した板状のスラブを粗圧延機により薄厚の熱間シートバーに圧延し、これを仕上圧延機により所望の製品の厚さまでさらに圧延を行うが、この粗圧延から仕上圧延の加工工程間で熱間シートバーの保有する熱の一部が大気中に放熱され、熱間シートバーの温度分布が均一でなくなるので、仕上圧延機入側に誘導加熱装置を設けて熱間シートバーを誘導加熱し、温度分布を均一に保つようにしている。本実施の形態は、この仕上圧延機入側に設けられた誘導加熱装置に本発明を適用した場合である。
なお、この実施の形態は、熱間シートバーの誘導加熱装置に本発明を適用した場合である。一般に、鉄鋼用熱間圧延ラインでは、加熱した板状のスラブを粗圧延機により薄厚の熱間シートバーに圧延し、これを仕上圧延機により所望の製品の厚さまでさらに圧延を行うが、この粗圧延から仕上圧延の加工工程間で熱間シートバーの保有する熱の一部が大気中に放熱され、熱間シートバーの温度分布が均一でなくなるので、仕上圧延機入側に誘導加熱装置を設けて熱間シートバーを誘導加熱し、温度分布を均一に保つようにしている。本実施の形態は、この仕上圧延機入側に設けられた誘導加熱装置に本発明を適用した場合である。
図1は本実施の形態における誘導加熱装置の図2におけるB−B矢視断面の概略図であり、図2は図1のA−A矢視断面の概略図である。本実施の形態では、鉄鋼用熱間圧延ラインを搬送される板状被加熱体(熱間シートバー)3を上下から挟み込むように、一対の誘導加熱装置1,2が対峙して設けられている。誘導加熱装置1と誘導加熱装置2は同一構成である。そこで本実施の形態では、説明の便宜上、誘導加熱装置1について説明し、誘導加熱装置2については、同一部分に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
誘導加熱装置1は、電線が“口”形状に巻回された加熱コイル11と、この加熱コイル11の加熱コイル面12とは反対面側に放射状に取り付けられた複数の棒状のフェライト13と、シールド材14とから構成されている。誘導加熱装置1における加熱コイル11の加熱コイル面12と、誘導加熱装置2における加熱コイル11の加熱コイル面12とは対向して配置されており、その間を搬送される板状被加熱体3の幅方向略全域を上下から加熱するようになっている。なお、図1において、矢印Cは板状被加熱体3の搬送方向を示している。
シールド材14は、強磁性体の金属を材料としている。強磁性体としては、加工性と飽和磁化の観点から鉄系の材料であることが望ましく、純鉄,電磁鋼板,冷延鋼板,熱延鋼板,亜鉛メッキ鋼板等をシールド材の材料として使用するこができる。シールド材14は、Si=0.1%,板厚2mmの鋼板を縦1m,横1.6m,深さ50cmに深しぼり加工し、加工時の歪みを除去するために750℃×2hrの歪み取り焼鈍を行っている。また、シールド材14は加熱コイル11の中心軸に対して点対象となるように加工している。このシールド材14は、2図に示すように、開口側を板状被加熱体3に向けフェライト13を覆うようにするとともに開口側の先端部が加熱コイル11の外周から所定の距離離れた位置に設置している。なお、加熱コイル11とシールド材14との間にフェライトを設けることにより、加熱コイル11から被加熱物と反対側に発生する高周波磁界の大部分をフェライト13で吸収し加熱コイル11に戻すことができるため、シールド材14を加熱コイル11側に近づけて設置することができる。
このように構成された本実施の形態においては、一対の誘導加熱装置1,2の各加熱コイル11に図示しない高周波電源から高周波電流を流すと、両加熱コイル11間に高周波磁界が発生する。この高周波磁界中を、鉄鋼用熱間圧延ラインを搬送される板状被加熱体(熱間シートバー)3が通過すると、板状被加熱体3に渦電流が発生し、この渦電流によるジュール熱で板状被加熱体3が加熱される。
このとき、加熱コイル11から発生され、板状被加熱体3の板面方向に被加熱物中を通過した磁束の大部分は、加熱コイル11から所定の距離離れた位置にあるシールド材14の開口側の先端部からシールド材14の内周面の中心方向へ流れ、その中心部から加熱コイル11の中心部を通過して再び板状被加熱体3の被加熱面に当たるように流れていく。このように、シールド材14により加熱コイル11から発生する磁束をコイル中心方向へ集中させることができる。
表1は、シールド材14を取り付けない場合(シールド材無し)、シールド材14を上述のように取り付けた場合(シールド材有り)における漏洩磁束を測定した測定結果を示している。磁束の測定は、シールド材14から上方に1mの位置で行ったものである。また、加熱コイルに流れる電流の周波数は10kHzである。
表1に示すように、シールド材14を取り付けない場合に比べ、シールド材を取り付けた場合の方が漏洩磁束が大幅に低下している。したがって、強磁性体の金属であるシールド材14を設置することにより漏洩磁束は低下する。
このように本実施の形態によれば、強磁性体の金属からならシールド材14を、開口側を板状被加熱体3に向けフェライト13を覆うようにするとともに開口側の先端部が加熱コイル11の外周から所定の距離離れた位置に設置し、拡散した磁束をシールド材14によりコイル中心方向に戻すことにより、漏洩磁束を防止するとともに板状被加熱体3の加熱効率を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、シールド材14は加熱コイル11の中心軸に対して点対象となるように加工しているため、拡散した磁束をシールド材14を介して効率良く加熱コイル11の中央部に集めることができる。
さらに、本実施の形態によれば、加熱コイル11とシールド材14との間にフェライト13を設けることにより、加熱コイル11から被加熱物と反対側に発生する高周波磁束の大部分をフェライト13で吸収し加熱コイル11に戻すことができるため、シールド材14を加熱コイル11側に近づけて配置することができる。したがって、漏洩磁束を防止する構成が少ないスペースで実現できる。
また、この実施の形態では、鉄鋼用熱間圧延ラインの仕上圧延機入側に設けられた誘導加熱装置に本発明を適用した場合を示したが、本発明を適用可能な誘導加熱装置は、これに限定されるものではない。
図3は、ロール加熱装置20の誘導加熱装置21に本発明を適用した場合である。ロール加熱装置20は、ワークロール22と外周に沿って搬送される熱延鋼板,冷延鋼板等の被加熱体23を、誘導加熱装置21によりワークロール22と搬送される鋼帯を同時に誘導加熱するものである。この誘導加熱装置21に、強磁性体の金属からなるシールド材14を設けている。
シールド材14は、Si=0.1%,板厚1mmの鋼板を縦1m,横1.2m,深さ30cmに深しぼり加工し、加工時の歪みを除去するために750℃×2hrの歪み取り焼鈍を行っている。また、シールド材14は、開口側をワークロール22側に向けフェライト13を覆うようにするとともに開口側の先端部が加熱コイル11の外周から所定の距離離れた位置となるように設置している。また、シールド材14は加熱コイル11の中心軸に対して点対象となるように加工している。
表2に示すように、シールド材14を取り付けない場合に比べ、シールド材14を取り付けた場合の方が漏洩磁束が低下している。したがって、ロール加熱装置20の誘導加熱装置21においても前記実施の形態と同様な効果を奏することができる。因みに、図に示した構成の誘導加熱装置21の構成は、複写機の定着ローラを加熱する誘導加熱装置としても適用することができる。
図4は、電磁調理器30の誘導加熱装置31に本発明を適用した場合である。電磁調理器30は、トッププレート32の上に置かれた鉄製の鍋等の被加熱体33をトッププレート32の下方に設けられた誘導加熱装置31によって誘導加熱するものである。
この実施の形態の誘導加熱装置31は、電線が“口”形状に巻回された加熱コイル11と、この加熱コイル11の加熱コイル面12とは反対側の面に放射状に取り付けられた複数の棒状のフェライト13と、加熱コイル11の外周を所定の間隔を開けて囲うように、かつ一方の端部が加熱コイル11の加熱コイル面12と略同一位置に配置された防磁リング15と、シールド材14とから構成されている。
シールド材14は、Si=0.1%,板厚0.5mmの鋼板を外径15cm,深さ3cmに深しぼり加工し、加工時の歪みを除去するため750℃×2hrの歪み取り焼鈍を行っている。また、シールド材14は、開口側をトッププレート32側に向け、その先端部が防磁リング15の外縁に位置し、その防磁リング15の外縁からフェライト13を覆うように設置している。また、シールド材14は加熱コイル11の中心軸に対して点対象となるように加工している。
表3は、シールド材14を取り付けない場合、シールド材14を取り付けた場合における漏洩磁束を測定した測定結果を示している。磁束の測定は、電磁調理器30のトッププレート32前面の縁から1cmの位置で行ったものである。
表3に示すように、シールド材14を取り付けない場合に比べ、シールド材14を取り付けた場合の方が漏洩磁束が低下している。したがって、電磁調理器30の誘導加熱装置21においても防磁リング15で吸収できずに外部に漏洩した磁束に対して前記実施の形態と同様な効果を奏することができる。
図5は、図4を参照して説明した前記電磁調理器30のシールド材14の縁部を、被加熱体33と対向するように加熱コイル11の外側へ折り曲げたものである。すなわち、シールド材14を深しぼり加工する際に、被加熱体33に対向する幅1cmの折返し部14aを有するように成形したものである。このように折返し部14を設けることにより、被加熱体33を通って加熱コイル11に戻る磁束を効果的に還流させることができる。
表4は、このシールド材14を取り付けない場合、折返し部14aを有するシールド材14を取り付けた場合における漏洩磁束を測定した測定結果を示している。磁束の測定は、電磁調理器30のトッププレート32の前面の縁から1cmの位置で行ったものである。
表4に示すように、シールド材14を取り付けない場合に比べ、折返し部14aを有するシールド材14を取り付けた場合の方が漏洩磁束が1/2程度低下している。また、折返し部31aを有しないシールド材14を取り付けた場合と比較しても測定した磁束は低下している。したがって、折返し部14aを有するシールド材14を設置することにより、さらに、漏洩磁束の発生を効果的に防止できる。なお、鉄鋼スラブの誘導加熱装置1,2、ロール加熱装置の誘導加熱装置21のように、他の誘導加熱装置のシールド材14に折返し部14aを設けても同様に漏洩磁束の発生を効果的に防止できるのは勿論である。
図6は、図4を参照して説明した前記電磁調理器30のシールド材14の縁部を被加熱体と対向するように加熱コイル11の外側へ折り曲げるとともにシールド材14の中央部を加熱コイル11方向に突起させたものである。すなわち、シールド材14を深しぼり加工する際に、被加熱体33に対向する幅1cmの折返し部14aを有するように成形した後、シールド材14の中央部に1cmの高さの突起部14bを有するように成形したものである。この突起部14bの中心は、略シールド材14の点対称の位置となるように設けられている。このように突起部14bを設けることにより被加熱体33を通って加熱コイル11に戻る磁束をさらに効果的に還流させることができ、漏洩磁束を防止するとももに、被加熱体33を効率良く熱することができる。
表5は、このシールド材14を取り付けない場合、折返し部14a及び突起部14bを有するシールド材14を取り付けた場合における漏洩磁束を測定した測定結果を示している。磁束の測定は、電磁調理器30のトッププレート32の前面の縁から1cmの位置で行ったものである。
表5に示すように、シールド材14を取り付けない場合に比べ、折返し部14a及び突起部14bを有するシールド材14を取り付けた場合の方が漏洩磁束が2/5程度に低下しており、また、折返し部14aのみを有するシールド材14と比較しても測定した磁束は低下している。したがって、突起部14bを有するシールド材14を設けることにより、さらに、漏洩磁束の発生を効果的に防止できる。なお、鉄鋼スラブの誘導加熱装置1,2、ロール加熱装置の誘導加熱装置21のように、他の誘導加熱装置のシールド材14に突起部14bを設けても同様に漏洩磁束の発生を効果的に防止できるのは勿論である。
図7は、シールド材14の突起部14bの中心がシールド材14の点対称の位置Xからずらした位置Yが突起の中心となるように成形したものである。すなわち、シールド材14を深しぼり加工する際に、被加熱体33に対向する幅1cmの折返し部14aを有するように成形した後、シールド材14を点対称の位置Xから1cm程度ずらして位置Yが中心となるように突起部14bを成形したものである。
表6は、シールド材14を取り付けない場合、点対称の位置Xから1cm程度ずらして位置Yが中心となる突起部14bを有するシールド材14を取り付けた場合における漏洩磁束を測定した測定結果を示している。この磁束の測定は、電磁調理器30のトッププレート32の前面の縁から1cmの位置で磁束を測定している。
表7に示すように、折返し部14a及びシールド材14の中央部に突起部14bを有するシールド材14を取り付けた場合と比較して、突起部14bをシールド材14の中央部からずらしたシールド材14を取り付けた場合は、漏洩磁束が大きくなってシールド能力が低下しており、折返し部14aのみを有するシールド材14を取り付けた場合と同程度になっている。したがって、シールド材14の中央部からずらして突起部14bを設けても、設けない場合とシールド能力が略かわらないため、シールド材14の中央部に突起部14bを設けることが有効である。また、突起部14bの高さは1cmに限られるものではなく、加熱コイル11の開口部分に突起部14bを有するものであれば効果が発揮できる。
なお、この発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化でき、また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を変形できるものである。
1,2,21,31…誘導加熱装置
3,23,33…被加熱体
11…加熱コイル
13…フェライト
14…シールド材
14a…折返し部
14b…突起部
15…防磁リング
3,23,33…被加熱体
11…加熱コイル
13…フェライト
14…シールド材
14a…折返し部
14b…突起部
15…防磁リング
Claims (5)
- 被加熱体を加熱コイルで誘導加熱する誘導加熱装置において、
前記加熱コイルの加熱面と反対面側に配置されたフェライトを有し、
強磁性体の金属からなるシールド材を前記加熱コイル及び前記フェライトを覆うように設けたことを特徴とする誘導加熱装置。 - 被加熱体を加熱コイルで誘導加熱する誘導加熱装置において、
前記加熱コイルの加熱面と反対面側に配置されたフェライトと、
前記加熱コイルの外周を所定の間隔を開けて囲うように配置された導電性金属からなる防磁リングとを有し、
強磁性体の金属からなるシールド材を前記防磁リングの外縁から前記加熱コイル及び前記フェライトを覆うように設けたことを特徴とする誘導加熱装置。 - シールド材の縁部を、被加熱体と対向するように折り曲げたことを特徴とする請求項1または2記載の誘導加熱装置。
- シールド材の中央部は加熱コイル方向に突起していることを特徴とする請求項1,2または3のいずれか1に記載の誘導加熱装置。
- シールド材は、加熱コイルの中心軸に対し点対称となっていることを特徴とする請求項1,2,3または4のいずれか1に記載の誘導加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003355298A JP2005122983A (ja) | 2003-10-15 | 2003-10-15 | 誘導加熱装置 |
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