JP2005122938A - 燃料電池用2次電池の固定または保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 専用の冷却システムを設けることなく、2次電池を冷却することを課題とする。
【解決手段】 水素を燃料として発電する燃料電池スタック1と、燃料電池スタック1に供給される水素を高圧圧縮して貯蔵する水素タンク4と、燃料電池スタック1で得られた電力を補完する電力が蓄電される2次電池2とを備えた燃料電池システムにおける水素タンク4を、燃料電池車両32に固定保持するブラケット31の表面に、2次電池2を接触して設置するように構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水素の供給により発電を行う燃料電池システムに備えられた、蓄電用の2次電池を固定または保持する燃料電池用2次電池の固定または保持装置に関するものである。
近年の環境問題、特に自動車の排出ガスによる大気汚染や二酸化炭素による地球温暖化の問題等に対する対策として、クリーンな排気及び高エネルギ効率を可能とする燃料電池技術が注目を浴びている。燃料電池は、燃料となる水素あるいは水素リッチな改質ガス及び空気を電解質・電極触媒複合体に供給し、電気化学反応を起こし、化学エネルギを電気エネルギに変換するエネルギ変換システムである。なかでも、固体高分子膜を電解質として用いた固体高分子電解質型燃料電池は、低コストでコンパクト化が容易であり、しかも高い出力密度を有することから、自動車等の車両用電源としての用途が期待されている。
ただし、燃料電池や燃料電池を含む発電システムでは、暖機が完了していない状態では安定した発電ができないため、補助電源として2次電池を設け、この2次電池によって例えば電気ヒータを作動させることで、燃料電池や燃料電池を含む発電システムの暖機を促進することが検討されている。
ところで、補助電源として用いられる2次電池においては、充放電時に生じる電極での化学反応や充放電電流を流す正負極端子等での電気抵抗による発熱によって温度は上昇する。この温度上昇が大きくなりすぎると、電池寿命が短くなったり、電池が損傷する虞れが生ずる。特に、リチウムイオン電池の場合には、電解質に有機溶媒を用いると共に、負極活物質にも炭素等を用いるので、何らかの原因により電池が異常な高温になる可能性がある。
そこで、この対策として、電池筐体の内部、あるいは表面へ冷媒を接触させることにより、電池を冷却する構造が種々提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献5等を参照)。
特開2001−60466号公報 特開2001−319697号公報 特開2002−352863号公報 特開2002−216860号公報 特開2003−17131号公報
しかしながら、上記特許文献に記載される技術では、冷媒を電池表面へ接触させたり、あるいは内部を通して電池を冷却する構成になっているために、ポンプやファン、熱交換器、配管や冷却を制御するコントロールユニット等、専用の冷却システムを設置する必要があった。このため、部品点数の増加によるコストの増加を招き、さらにはスペース効率が悪化するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、専用の冷却システムを設けることなく、2次電池の冷却を可能とする燃料電池用2次電池の固定または保持装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の課題を解決する手段は、水素を燃料として発電を行う燃料電池と、前記燃料電池に供給される水素を高圧圧縮して貯蔵する水素タンクと、前記燃料電池で発電されて得られた電力を補完する電力が蓄電される2次電池とを有する燃料電池システムにおける前記水素タンクを、固定保持部材で固定または保持する装置であって、前記2次電池は、前記固定保持部材に設置されてなることを特徴とする。
本発明によれば、水素タンクを固定または保持する固定保持部材に、2次電池を設置するようにしたので、水素タンクから高圧圧縮された水素が燃料電池に供給される際に、水素タンク内の水素の断熱膨張により水素タンク内の温度が低下し、この温度低下により2次電池を冷却することができる。これにより、2次電池を冷却する冷却手段が不要となり、構成の小型化を図ることができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例1に係る燃料電池用2次電池の固定または保持装置によって固定または保持される2次電池を備えた燃料電池システムの構成を示す図である。図1に示す燃料電池システム、ならびに以下に説明する実施例の燃料電池システムは、車両に搭載されて、車両駆動源である駆動モータへの電力供給に用いられるものであり、燃料電池スタック1と、この燃料電池スタック1に燃料である水素を供給する水素供給系、酸化剤である空気を供給する空気供給系、燃料電池用の補助電源として機能する蓄電型の2次電池2、燃料電池スタック1及び2次電池2からの電力取り出しを制御するコントローラ3を備えている。
なお、以下に説明する実施例において、燃料電池スタック1に供給される水素を充填して貯蔵する高圧圧縮の水素タンク4は、説明を容易にするために、1本とし、両端部に開口部を有し、円管引き抜き工法で製造されたものとするが、水素タンク4の数や製造工法はこれに限るものではない。
燃料電池スタック1は、水素が供給される燃料極と酸素(空気)が供給される空気極とが電解質・電極触媒複合体を挟んで重ね合わされた発電セルが多段積層された構造を有し、電気化学反応により化学エネルギを電気エネルギに変換するものである。各発電セルの燃料極では、水素が供給されることで水素イオンと電子とが解離し、水素イオンは電解質を通り、電子は外部回路を通って電力を発生させて、空気極側にそれぞれ移動する。また、空気極では、供給された空気中の酸素と前記水素イオン及び電子が反応して水が生成され、外部に排出される。
燃料電池スタック1の電解質としては、高エネルギ密度化、低コスト化、軽量化等を考慮して、例えば固体高分子電解質が用いられる。固体高分子電解質は、例えばフッ素樹脂系イオン交換膜等、イオン(プロトン)伝導性の高分子膜からなるものであり、飽和含水することによりイオン伝導性電解質として機能する。
水素供給系は、例えば、水素供給装置である水素タンク4、排出弁5、調圧装置である水素調圧弁6、水素供給配管7、及び水素排気配管8を有している。そして、水素タンク4から供給される水素が、水素調圧弁6で減圧され、水素供給配管7を通って燃料電池スタック1の燃料極に送り込まれるようになっている。また、燃料電池スタック1からの排水素は、水素排気配管8を介して排出されるが、この排水素を例えばエゼクタ等によって循環させて、新たに水素タンク4から供給される水素と混合して再び燃料電池スタック1の燃料極に供給するようにしてもよい。
また、空気供給手段は、外気を吸入し燃料電池スタック1の空気極に空気を圧送するためのコンプレッサ9、空気供給配管10、及び空気極排ガスを排出するための空気排気配管11を有している。そして、コンプレッサ9の駆動によって外気が加圧された状態で取り込まれ、空気供給配管10を通って燃料電池スタック1の空気極に送り込まれるようになっている。また、燃料電池スタック1で消費されなかった酸素及び空気中の他の成分は、空気排気配管11から大気中に排出される。
前述の水素供給系及び空気供給系においては、水素供給配管7及び空気供給配管10の燃料電池スタック1の入口直前位置に熱交換器12が設置されており、水素や空気がこの熱交換器12において最適温度に温度調節された上で、燃料電池スタック1に供給されるようになっている。熱交換器12には、温度調節用の冷媒が循環される循環経路13が接続され、この循環経路13には、冷媒を循環するための循環ポンプ14、及び冷媒を冷却するラジエータ15が設けられている。そして、燃料電池スタック1の入口直前にて温度センサ16,17により燃料電池スタック1に供給される水素や空気の温度が検出され、その検出値に応じてコントローラ3によって循環ポンプ14やラジエータ15のファンが動作制御されることで、水素や空気が最適温度に温度調節されるようになっている。
2次電池2は、例えばアルミニウム等のラミネートフィルムで電池要素を外装した板状でフレキシブルな積層型のラミネート電池で構成され、後述するように水素タンク4を固定保持するブラケットに設置されている。2次電池2は、水素タンク4を固定するブラケットに接することで、水素タンク4との間で熱交換が行われる。
上記燃料電池システムが搭載される車両は、図1に示すように、駆動モータインバータ18及び駆動モータ19を備えており、燃料電池スタック1で発電された電力は、その一部が補機21で消費され、残りが駆動モータインバータ18から駆動モータ19に供給され、駆動モータ19により燃料電池車両の駆動輪22が駆動される。
また、燃料電池スタック1で発電された電力のうち、補機(負荷)21や駆動モータ19で消費されなかった余剰の電力は、2次電池2に蓄電される。さらに、車両の減速によって回生電力が生じたときには、この回生電力の一部が補機21により消費され、余剰の電力は駆動モータインバータ18から2次電池2へ回収されて蓄電される。
一方、燃料電池スタック1の発電力が足りないときには、2次電池2に蓄電された電力が、燃料電池スタック1の発電量の不足分をアシストするアシスト電源として、補機21あるいは駆動モータインバータ18に供給される。このとき、2次電池2からの出力電圧、電流値は、電圧・電流計20によって計測されるようになっており、この計測値に基づいてコントローラ3が2次電池2のSOC(残充電量)を判断し、これを監視するようにしている。そして、このような2次電池2の残充電量や燃料電池スタック1の発電状態、駆動モータ19や補機21に要求される電力等に応じて、コントローラ3が、燃料電池スタック1や2次電池2からの電力の取り出しを制御するようにしている。
このような燃料電池車両において、例えば加速時等には、燃料電池スタック1の発電力が供給不足になり、2次電池2が不足電力分をアシストして放電する。燃料電池車両が加速した際のシステムの様子を表す図2に示すように、このときに生じる電極での化学反応や放電電流を流す正負極端子等での電気抵抗により、2次電池2は発熱し、2次電池2の温度は上昇する。この温度上昇が大きくなりすぎると、電池寿命が短くなったり、電池が損傷する虞れが生ずるため、これを冷却する必要がある。
そこで、上述した2次電池2の発熱問題を解決するために、本発明では、以下に説明する各実施例で示す対策を採用している。
図3は本発明の実施例1における、2次電池2の設置例を示す断面図である。
図3において、水素タンク4は、燃料電池車両にネジ止めされたL字形のブラケット31により燃料電池車両32に固定保持されている。ブラケット31は、水素タンク4の両端の開口部に設置される容器元栓等を含むエンドプラグ部に介装されて水素タンク4を固定保持することで水素タンク4と接触し、水素タンク4との間で熱交換が可能になっている。このようなブラケット31は、その表面に図3に示すように、上述した2次電池2を構成するラミネート電池が複数、例えば接着剤等により貼り付けられて設置されている。このような構造では、2次電池2は、ブラケット31を介して水素タンク4と広範囲で接触することになり、ブラケット31を介して水素タンク4との間で熱交換を行うことが可能となる。
このように上記実施例1においては、高圧圧縮水素が充填された水素タンク4から水素が燃料電池スタック1へ供給された時に、水素タンク4の内部に残った水素が断熱膨張して、水素タンク4内の温度が下がることを利用して、2次電池2を、水素タンク4を固定保持するブラケット31に設置して水素タンク4に対して広範囲に接触させることにより、その伝熱効果により2次電池2を効率的に冷却することができる。これにより、従来のように、冷媒を電池表面へ当てる、あるいは電池を冷却するためのポンプやファン、熱交換器、配管等の冷却に必要な構成が不要となり、部品点数が少ない、冷却効率、コストおよびスペース効率が良い燃料電池システムを提供できる。
また、上記実施例1では、フレキシブルな2次電池2をブラケット31に取り付けることで、ブラケット31と2次電池2の双方の強度を高めることが可能となる。さらに、2次電池2を冷却する専用の冷却手段が不要となり、かつ2次電池2を設置するための専用の設置手段が不要となり、これらの手段の分の重量を軽減することができる。
図4は本発明の実施例2における、2次電池2の設置例を示す断面図である。
図4において、この実施例2の特徴とするところは、先の実施例1に比べて、ブラケット31の表面に、2次電池2を構成するラミネート電池をボルト41でネジ止めして取り付けるようにしたことにあり、他は先の実施例1と同様である。
このような実施例2においても、ブラケット31を介して2次電池2は水素タンク4と広範囲に接触するので、先の実施例1で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
図5は本発明の実施例3における、2次電池2の設置例を示す断面図である。
図5において、この実施例3の特徴とするところは、先の実施例1に比べて、ブラケット31の表面に接触させて、ブラケット31の表面に対して垂直方向に、2次電池2を設置するための設置部材51を設け、この設置部材51に2次電池2を構成するラミネート電池をボルト52でネジ止めして取り付け、ブラケット31に2次電池2を接触させるようにしたことにあり、他は先の実施例1と同様である。
このような実施例3においても、ブラケット31を介して2次電池2は水素タンク4と広範囲に接触するので、先の実施例1で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
図6は本発明の実施例4における、2次電池2の設置例を示す断面図である。
図6において、この実施例4の特徴とするところは、先の実施例1に比べて、ブラケット31に熱伝導性が良好で例えばL字形の第1の設置部材61を設ける一方、2次電池2を構成するラミネート電池にも第1の設置部材61と同様な第2の設置部材62を設け、図6に示すように、ラミネート電池の第2の設置部材62をブラケット31と第1の設置部材61との間に挿入し、第1の設置部材61と第2の設置部材62をかみ合わせるようにしてブラケット31に2次電池2を固定して保持するとともに、ブラケット31と2次電池2とを接触させるようにしたことにある。
このような実施例4においても、ブラケット31を介して2次電池2は水素タンク4と広範囲に接触するので、先の実施例1で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
図7は本発明の実施例5における、2次電池2の設置例を示す断面図である。
図7において、この実施例5の特徴とするところは、先の実施例4に比べて、絶縁シート71により2次電池2がブラケット31に設置された部分を被覆するようにしたことにあり、他は先の実施例4と同様である。
このような実施例5においても、ブラケット31を介して2次電池2は水素タンク4と広範囲に接触するので、先の実施例4で得られる効果と同様の効果を得ることができる。また、実施例5では、2次電池2が絶縁シート71で覆われるようにしたので、2次電池2の絶縁性が向上すると共に、外部環境から2次電池2を保護することができるようになる。
図8は本発明の実施例6における、2次電池2の設置例を示す断面図である。
図8において、この実施例6の特徴とするところは、先の実施例1に比べて、ブラケット31の内部に2次電池2を構成するラミネート電池をブラケット31に接触するようにして設置したことにあり、他は先の実施例1と同様である。
このような実施例6においても、ブラケット31を介して2次電池2は水素タンク4と広範囲に接触するので、先の実施例1で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
図9は本発明の実施例7における、2次電池2の設置例を示す図である。同図(b)は同図(a)の一部を拡大してAで示す方向から見た正面図であり、同図(c)、同図(d)、同図(e)は同図(a)をBで示す方向(上方)から見た断面図である。
図9において、この実施例7の特徴とするところは、先の実施例6に比べて、ブラケット31をコの字状の固定部材91と板状の固定部材92とで構成し、図9(c)に示すように、固定部材91の内部に2次電池2を構成するラミネート電池を例えばボルト93によりネジ止めして取り付け、同図(d)に示すように、ラミネート電池が取り付けられた固定部材91に板状の固定部材92で蓋をして固定部材92を固定し、ブラケット31の内部にラミネート電池を接触させて設置するようにしたことにあり、他は先の実施例6と同様である。なお、図9(e)に示すように、2次電池2が設置されたブラケット31の内部の中空部分を、例えばシリコンゲル等の樹脂94で封入するようにしてもよい。
このような実施例7においても、ブラケット31を介して2次電池2は水素タンク4と広範囲に接触するので、先の実施例1で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
図10は本発明の実施例8における、2次電池2の設置例を示す図である。同図(b)は同図(a)の一部を拡大してAで示す方向から見た正面図であり、同図(c)は同図(a)を側面から見た断面図であり、同図(d)は同図(a)をBで示す方向(上方)から見た断面図である。
図10において、この実施例8の特徴とするところは、先の実施例6に比べて、ブラケット31をコの字状の固定部材101と中空の固定部材102とで構成し、図9(c)に示すように、固定部材101に2次電池2を構成するラミネート電池を例えばボルト103によりネジ止めして取り付け、同図(d)に示すように、ラミネート電池が取り付けられた固定部材101を固定部材102の内部の中空部分に挿入して固定部材102を固定し、ブラケット31の内部にラミネート電池を接触させて設置するようにしたことにあり、他は先の実施例6と同様である。なお、先の実施例7と同様に、2次電池2が設置されたブラケット31の内部の中空部分を、例えばシリコンゲル等の樹脂で封入するようにしてもよい。
このような実施例8においても、ブラケット31を介して2次電池2は水素タンク4と広範囲に接触するので、先の実施例1で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
図11は本発明の実施例9における、2次電池2の設置例を示す図である。同図(b)は同図(a)の一部を拡大してAで示す方向から見た正面図であり、同図(c)は同図(a)に示す2次電池2を側面から見た断面図であり、同図(d)は2次電池2間の接続の様子を示す図であり、同図(e)は同図(a)をBで示す方向(上方)から見た断面図である。
図11において、この実施例9の特徴とするところは、先の実施例6に比べて、ブラケット31を中空の固定部材111と板状の固定部材113で構成し、図11(c)、同図(d)に示すように、2次電池2間の+極と−極をボルト112で接続することにより複数の2次電池2を電気的に直列接続し、直列接続された複数の2次電池2を、図11(c)に示すように、板状の固定部材113へ固定し、それを、図11(e)に示すように固定部材111の中空の内部に挿入し、直列接続された2次電池2を固定部材111にボルトでネジ止めして固定し、ブラケット31の内部にラミネート電池を接触させて設置するようにしたことにあり、他は先の実施例6と同様である。なお、先の実施例7と同様に、2次電池2が設置されたブラケット31の内部の中空部分を、例えばシリコンゲル等の樹脂で封入するようにしてもよい。
このような実施例9においても、ブラケット31を介して2次電池2は水素タンク4と広範囲に接触するので、先の実施例1で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
図12は本発明の実施例10における、2次電池2の設置例を示す断面図である。
図12において、この実施例10の特徴とするところは、先の実施例1と実施例6とを組み合わせ、ブラケット31の表面ならびに内部に2次電池2を構成するラミネート電池をブラケット31に接触するようにして設置したことにあり、他は先の実施例1ならびに実施例6と同様である。2次電池2を構成するラミネート電池は、先に説明した実施例1〜実施例5に示すようにブラケット31の表面に設置され、かつ先に説明した実施例6〜実施例9に示すようにブラケット31の内部に設置される。
このような実施例10においても、ブラケット31を介して2次電池2は水素タンク4と広範囲に接触するので、先の実施例1で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
図13は先の実施例1〜実施例10で示す2次電池2の設置構造を有する燃料電池システムの低温起動時又は暖機運転時における運転の様子を示す図である。
図13において、燃料電池システムの低温起動時又は暖機運転時には、まず燃料電池スタック1の起動のために補機21を作動させる。そして、2次電池2の残充電量SOCが予め劣化等を考慮して定めた所定の設定値以上となっていることを条件として、コントローラ3が2次電池2からの電力取り出しを優先させて2次電池2を積極的に発熱させる。これにより、2次電池2の温度は上昇し、2次電池2の発熱により上昇した温度は、ブラケット31を介して水素タンク4に伝熱する。
この結果、水素タンク4内の水素温度は上昇し、特別な加温装置を設けることなく燃料電池スタック1へ供給される水素の供給温度を高めることができるようになり、低温起動時間又は暖機運転時間を短縮することが可能になる。
また、上記燃料電池システムが長期的に使用される中で、2次電池性能の低下防止が要求される燃料電池車両(FCV)等へ車載する場合には、2次電池2を、車両に搭載されている燃料電池の起動用、回生エネルギの蓄電用に特に最適化して用いることができる。
図14は本発明の実施例11に係る燃料電池用2次電池の固定または保持装置によって固定または保持される2次電池を備えた燃料電池システムの構成を示す図である。図14に示す実施例の特徴とするとことは、先の実施例1に比べて、2次電池2を構成するラミネート電池を、水素タンク4のエンドプラグ部141の外周面に設置したことにあり、他は図1に示す実施例1と同様である。エンドプラグ部141は、水素タンク4の両端の開口部に設置される容器元栓等を含み、燃料電池用2次電池の固定または保持部材としても機能する。
図2に示すと同様に、燃料電池車両において、例えば加速時等には、燃料電池スタック1の発電力が供給不足になり、2次電池2が不足電力分をアシストして放電する。燃料電池車両が加速した際のシステムの様子を表す図15に示すように、このときに生じる電極での化学反応や放電電流を流す正負極端子等での電気抵抗により、2次電池2は発熱し、2次電池2の温度は上昇する。この温度上昇が大きくなりすぎると、電池寿命が短くなったり、電池が破損する虞れが生ずるため、これを冷却する必要がある。
そこで、この実施例11は、図16(a)ならびに同図(a)の断面を表す同図(b)に示すように、先の実施例1〜実施例10で説明したと同様のブラケット161により燃料電池車両32に固定保持された水素タンク4の一方のエンドプラグ部141の外周面に、2次電池2を構成するラミネート電池を接着等により設置している。
このような実施例11においては、ブラケット161を介して2次電池2は水素タンク4と広範囲に接触するので、先の実施例1で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
図17は本発明の実施例12における、2次電池2の設置例を示す断面図である。
図17(a)ならびに同図(a)の断面を表す同図(b)において、この実施例12の特徴とするところは、先の実施例11に比べて、実施例11で説明したエンドプラグ部141と同様に機能する、水素タンク4の一方のエンドプラグ部171において、水素タンク4の内部に位置する部分のエンドプラグ部171の外周面に、2次電池2を構成するラミネート電池を接着等により設置したことにあり、他は先の実施例11と同様である。
このような実施例12においては、2次電池2は水素タンク内の水素と直接接触するので、先の実施例1で得られる効果と同様でより一層高い効果を得ることができる。
図18は先の実施例11〜実施例12で示す2次電池2の設置構造を有する燃料電池システムの低温起動時又は暖機運転時における運転の様子を示す図である。
図18において、燃料電池システムの低温起動時又は暖機運転時には、まず燃料電池スタック1の起動のために補機21を作動させる。そして、2次電池2の残充電量SOCが予め劣化等を考慮して定めた所定の設定値以上となっていることを条件として、コントローラ3が2次電池2からの電力取り出しを優先させて2次電池2を積極的に発熱させる。これにより、2次電池2の温度は上昇し、2次電池2の発熱により上昇した温度は、実施例11ではエンドプラグ部141を介して水素タンク4に伝熱し、実施例12では直接水素タンク4内の水素に伝熱する。
この結果、水素タンク4内の水素温度は上昇し、特別な加温装置を設けることなく燃料電池スタック1へ供給される水素の供給温度を高めることができるようになり、低温起動時間又は暖機運転時間を短縮することが可能になる。
また、上記燃料電池システムが長期的に使用される中で、2次電池性能の低下防止が要求される燃料電池車両(FCV)等へ車載する場合には、2次電池2を、車両に搭載されている燃料電池の起動用、回生エネルギの蓄電用に特に最適化して用いることができる。
本発明の実施例1に係る燃料電池システムの構成を示す図である。 実施例1に示すシステムにおける、2次電池の放電時の様子を示す図である。 水素タンクを固定保持するブラケットに積層型のラミネート電池で構成された2次電池を設置する実施例1の設置例を示す図である。 水素タンクを固定保持するブラケットに積層型のラミネート電池で構成された2次電池を設置する実施例2の設置例を示す図である。 水素タンクを固定保持するブラケットに積層型のラミネート電池で構成された2次電池を設置する実施例3の設置例を示す図である。 水素タンクを固定保持するブラケットに積層型のラミネート電池で構成された2次電池を設置する実施例4の設置例を示す図である。 水素タンクを固定保持するブラケットに積層型のラミネート電池で構成された2次電池を設置する実施例5の設置例を示す図である。 水素タンクを固定保持するブラケットに積層型のラミネート電池で構成された2次電池を設置する実施例6の設置例を示す図である。 水素タンクを固定保持するブラケットに積層型のラミネート電池で構成された2次電池を設置する実施例7の設置例を示す図である。 水素タンクを固定保持するブラケットに積層型のラミネート電池で構成された2次電池を設置する実施例8の設置例を示す図である。 水素タンクを固定保持するブラケットに積層型のラミネート電池で構成された2次電池を設置する実施例9の設置例を示す図である。 水素タンクを固定保持するブラケットに積層型のラミネート電池で構成された2次電池を設置する実施例10の設置例を示す図である。 実施例1〜実施例10に係わるシステムの低温起動時又は暖機運転時の様子を示す図である。 本発明の実施例11に係る燃料電池システムの構成を示す図である。 実施例11に示すシステムにおける、2次電池の放電時の様子を示す図である。 水素タンクのエンドプラグ部に積層型のラミネート電池で構成された2次電池を設置する実施例11の設置例を示す図である。 水素タンクのエンドプラグ部に積層型のラミネート電池で構成された2次電池を設置する実施例12の設置例を示す図である。 実施例11〜実施例12に係わるシステムの低温起動時又は暖機運転時の様子を示す図である。
符号の説明
1…燃料電池スタック
2…2次電池
3…コントローラ
4…水素タンク
5…排出弁
6…水素調圧弁
7…水素供給配管
8…水素排気配管
9…コンプレッサ
10…空気供給配管
11…空気排気配管
12…熱交換器
13…循環経路
14…循環ポンプ
15…ラジエータ
16,17…温度センサ
18…駆動モータインバータ
19…駆動モータ
20…電圧・電流計
21…補機
22…駆動輪
31、161…ブラケット
32…燃料電池車両
41,52,93,103,112…ボルト
51…設置部材
61…第1の設置部材
62…第2の設置部材
71…絶縁シート
91,92,101,102,111…固定部材
94…樹脂
141,171…エンドプラグ部

Claims (9)

  1. 水素を燃料として発電を行う燃料電池と、前記燃料電池に供給される水素を高圧圧縮して貯蔵する水素タンクと、前記燃料電池で発電されて得られた電力を補完する電力が蓄電される2次電池とを有する燃料電池システムにおける前記水素タンクを、固定保持部材で固定または保持する装置であって、
    前記2次電池は、前記固定保持部材に設置されてなる
    ことを特徴とする燃料電池用2次電池の固定または保持装置。
  2. 前記固定保持部材は、前記水素タンクの端部に設けられたエンドプラグ部、若しくは前記エンドプラグ部に介装された固定保持部材の少なくとも何れか一方である
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料電池用2次電池の固定または保持装置。
  3. 前記水素タンクの端部に設けられた前記エンドプラグ部に、前記2次電池が設置されてなる
    ことを特徴とする請求項2記載の燃料電池用2次電池の固定または保持装置。
  4. 前記水素タンクの端部に設けられたエンドプラグ部に介装された前記固定保持部材の表面に、前記2次電池が設置されてなる
    ことを特徴とする請求項2記載の燃料電池用2次電池の固定または保持装置。
  5. 前記固定保持部材に内装されて前記2次電池が設置されてなる
    ことを特徴とする請求項2記載の燃料電池用2次電池の固定または保持装置。
  6. 前記固定保持部材に内装されるとともに、前記固定保持部材の表面に前記2次電池が設置されてなる
    ことを特徴とする請求項2記載の燃料電池用2次電池の固定または保持装置。
  7. 前記2次電池は、前記水素タンクに貯蔵された水素が前記燃料電池に供給される際に、前記水素タンク内部の断熱膨張に伴う温度低下によって冷却される
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5及び6のいずれか1項に記載の燃料電池用2次電池の固定または保持装置。
  8. 前記燃料電池システムの低温起動時又は暖機運転時に、前記2次電池からの電力取り出しを優先させて、前記2次電池の発熱により、前記水素タンク内の水素が暖められる
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6及び7のいずれか1項に記載の燃料電池用2次電池の固定または保持装置。
  9. 前記燃料電池システムは、車両に搭載されて、車両駆動源である駆動モータへの電力供給に用いられる
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7及び8のいずれか1項に記載の燃料電池用2次電池の固定または保持装置。
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