JP2005120643A - タイルの取付け施工方法及び取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 タイルを構築物の取付け面に強固に固定しながらタイルの破損を防止することが可能なタイルの取付け施工方法及び取付け構造を提供する。
【解決手段】 構築物の取付け面11に長尺の金属製の取付け部材13を水平方向に平行に配設し、タイル17の裏面に予め設けられた複数の取付けねじ34を用いて、タイル17の裏面の上部及び下部にそれぞれ複数の固定金具15を、タイル17の裏面との間に第1の防振部材16を介して取付け、固定金具15のタイル17の上、下部より突出する固定部43を取付け部材13に目地部分45よりねじ14又はリベットにて固定する。
【選択図】 図1
【解決手段】 構築物の取付け面11に長尺の金属製の取付け部材13を水平方向に平行に配設し、タイル17の裏面に予め設けられた複数の取付けねじ34を用いて、タイル17の裏面の上部及び下部にそれぞれ複数の固定金具15を、タイル17の裏面との間に第1の防振部材16を介して取付け、固定金具15のタイル17の上、下部より突出する固定部43を取付け部材13に目地部分45よりねじ14又はリベットにて固定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば、外壁、内壁、天井、柱等の構築物の取付け面へのタイル(例えば、縦が500〜1200mm、幅が500〜1200mm、厚みが8〜20mmの陶製の板状の化粧部材)の取付け施工方法及び取付け構造に関する。
従来、構築物の取付け面の一例であるコンクリート外壁へのタイルの取付け施工方法として、例えば、アンカーボルト等のかぎ状の引っかけ金具が裏面側に突出して設けられたタイルを並べて配置し、その裏面側に固化して壁となるコンクリートを流し込んで一体化していた。しかし、コンクリートが固化する際にコンクリートが収縮するため、コンクリートの収縮に応じて並べられたタイルも移動して接触し相互に押圧するようになるため、タイルの当接部に欠けが発生したり、タイル自体が割れたりしていた。
そこで、図8に示すように、タイル100の裏面側に底部が拡大して被係止部101が形成されているアンカー穴102を設け、アンカー穴102にパッキン103を介して先部に係止部104が設けられた拡開部材105を挿入し、拡開部材105に設けられた挿通孔106にボルト107を強制挿入することでアンカー穴102内で係止部104を拡開させて、拡開部材105の係止部104をアンカー穴102の底部の被係止部101で係止すると共に、拡開部材105の外周面とアンカー穴102の内周面との間に隙間108を形成していた。
このような構成とすることにより、タイル100の裏面側に流し込んだコンクリート109が固化する際に収縮してもこの隙間108によりコンクリート109の収縮を吸収することができ、タイル100間の押圧力が緩和されてタイル100の欠けや割れを防止していた(例えば、特許文献1参照)。
そこで、図8に示すように、タイル100の裏面側に底部が拡大して被係止部101が形成されているアンカー穴102を設け、アンカー穴102にパッキン103を介して先部に係止部104が設けられた拡開部材105を挿入し、拡開部材105に設けられた挿通孔106にボルト107を強制挿入することでアンカー穴102内で係止部104を拡開させて、拡開部材105の係止部104をアンカー穴102の底部の被係止部101で係止すると共に、拡開部材105の外周面とアンカー穴102の内周面との間に隙間108を形成していた。
このような構成とすることにより、タイル100の裏面側に流し込んだコンクリート109が固化する際に収縮してもこの隙間108によりコンクリート109の収縮を吸収することができ、タイル100間の押圧力が緩和されてタイル100の欠けや割れを防止していた(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、ボルト107を深く拡開部材105内に挿入し係止部104を大きく拡開させて被係止部101と係止部104との係止力を向上させようとすると、被係止部101が係止部104で強く押圧されて被係止部101に割れが発生するという問題が発生していた。そのため、被係止部101の拡開を抑制して被係止部101が係止部104で強く押圧されないようにしていたため、タイル100を強固にコンクリート壁に取付けることができないという問題が生じていた。
また、タイル100はその裏面側でコンクリート109と直接接合しているために、コンクリート109内を伝播する振動はタイル100に直接伝わることになる。また、外部からタイル100に与えられた衝撃はコンクリート109で反射されてタイル100で吸収されることになる。このため、タイル100に振動や衝撃が容易に加わるために、タイル100が破損し易いという問題も生じていた。
また、タイル100はその裏面側でコンクリート109と直接接合しているために、コンクリート109内を伝播する振動はタイル100に直接伝わることになる。また、外部からタイル100に与えられた衝撃はコンクリート109で反射されてタイル100で吸収されることになる。このため、タイル100に振動や衝撃が容易に加わるために、タイル100が破損し易いという問題も生じていた。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、タイルを構築物の取付け面に強固に固定すると共に、取付け面からの振動、外部からタイルに与えられる衝撃を有効に吸収してタイルの破損を防止することが可能なタイルの取付け施工方法及び取付け構造を提供することを目的とする。
前記目的に沿う請求項1記載のタイルの取付け施工方法は、構築物の取付け面にタイルを並べて配置する際の取付け施工方法において、
前記取付け面に長尺の金属製の取付け部材を水平方向に平行に配設し、前記タイルの裏面に予め設けられた複数の取付けねじを用いて、該タイルの裏面の上部及び下部にそれぞれ複数の固定金具を、該タイルの裏面との間に第1の防振部材を介して取付け、該固定金具の前記タイルの上部及び下部より突出する固定部を前記取付け部材に目地部分よりねじ又はリベットにて固定する。
前記取付け面に長尺の金属製の取付け部材を水平方向に平行に配設し、前記タイルの裏面に予め設けられた複数の取付けねじを用いて、該タイルの裏面の上部及び下部にそれぞれ複数の固定金具を、該タイルの裏面との間に第1の防振部材を介して取付け、該固定金具の前記タイルの上部及び下部より突出する固定部を前記取付け部材に目地部分よりねじ又はリベットにて固定する。
取付け面に取付け部材を水平方向に平行に配設し、タイルの裏面の上部及び下部にそれぞれ複数の固定金具を取付け、タイルの上部及び下部より突出する固定金具の固定部を取付け部材に固定するので、タイルの取付け作業が容易になる。そして、固定金具は各タイルの上部及び下部にそれぞれ複数設けられているので、取付け面にタイルを取付けた際に、タイルの回転を防止して取付けることができる。
固定金具の固定部を取付け部材に目地部分よりねじ又はリベットにて固定するようにしているので、タイルを並べながら順次取付け部材に固定していくことができる。また、ねじ又はリベットにて固定する際の力が、直接タイルに加わらないようにすることができる。そして、タイルを取付け面に固定した後に目地部分にコーキング材を充填することにより、ねじ又はリベットが直接外部に曝されないようにすることができる。
固定金具は第1の防振部材を介してタイルの裏面に取付けられているので、タイルに与えられる衝撃を第1の防振部材で吸収することができると共に、構築物から伝播する振動を第1の防振部材で吸収することができる。更に、タイルの裏面側に多少の凹凸が存在しても固定金具をタイルの裏面に確実に固定することができる。ここで、防振部材としては、例えば防振ゴムを使用することができる。また、防振部材の厚みは使用する材質により異なるが、0.2〜1mmとすれば十分である。
固定金具の固定部を取付け部材に目地部分よりねじ又はリベットにて固定するようにしているので、タイルを並べながら順次取付け部材に固定していくことができる。また、ねじ又はリベットにて固定する際の力が、直接タイルに加わらないようにすることができる。そして、タイルを取付け面に固定した後に目地部分にコーキング材を充填することにより、ねじ又はリベットが直接外部に曝されないようにすることができる。
固定金具は第1の防振部材を介してタイルの裏面に取付けられているので、タイルに与えられる衝撃を第1の防振部材で吸収することができると共に、構築物から伝播する振動を第1の防振部材で吸収することができる。更に、タイルの裏面側に多少の凹凸が存在しても固定金具をタイルの裏面に確実に固定することができる。ここで、防振部材としては、例えば防振ゴムを使用することができる。また、防振部材の厚みは使用する材質により異なるが、0.2〜1mmとすれば十分である。
請求項2記載のタイルの取付け施工方法は、請求項1記載のタイルの取付け施工方法において、前記取付けねじは雄ねじであって、硬質プラスティック素材からなる位置調整部材を介してストッパーナットを前記雄ねじに螺入し、前記固定金具の前記タイルへの取付け位置を該ストッパーナットで位置決めしながら該雄ねじに別のナットで締着することが好ましい。
位置調整部材を介してストッパーナットを雄ねじに螺入する際、位置調整部材は硬質プラスティック素材からなっているためストッパーナットで締め込まれても容易に変形せず、タイルの裏面に対して各ストッパーナットの位置(高さ)を一定にすることができる。そして、固定金具のタイルへの取付け位置はストッパーナットで位置決めされるので、各固定金具の固定部をタイルの裏面に対して一定の位置に設けることができる。
また、固定金具は雄ねじに別のナットで締着されるが、固定金具はストッパーナットで位置決めされているため固定金具とタイルの裏面との距離は一定に保たれ、別のナットを過剰に締め込んでもタイルの裏面に設けられた雄ねじの基部側に過剰な力が伝達されることを防止できる。
ここで、硬質プラスティック素材としては、例えば、塩化ビニル、ABS、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、アクリル、ポリカーボネート、フェノールを使用することができる。また、その厚みは使用する固定金具のサイズにより異なるが、例えば、1〜3mmとすれば十分である。
また、固定金具は雄ねじに別のナットで締着されるが、固定金具はストッパーナットで位置決めされているため固定金具とタイルの裏面との距離は一定に保たれ、別のナットを過剰に締め込んでもタイルの裏面に設けられた雄ねじの基部側に過剰な力が伝達されることを防止できる。
ここで、硬質プラスティック素材としては、例えば、塩化ビニル、ABS、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、アクリル、ポリカーボネート、フェノールを使用することができる。また、その厚みは使用する固定金具のサイズにより異なるが、例えば、1〜3mmとすれば十分である。
請求項3記載のタイルの取付け施工方法は、請求項1及び2のタイルの取付け施工方法において、前記取付け部材を第2の防振部材を介して前記取付け面に固定することが好ましい。
取付け部材は第2の防振部材を介して取付け面に固定されているので、構築物から伝播する振動を第2の防振部材で吸収することができる。更に、取付け面側に多少の凹凸が存在しても取付け部材を取付け面に確実に固定することができる。ここで、防振部材としては、例えば防振ゴムを使用することができる。また、防振部材の厚みは使用する材質により異なるが、例えば、0.2〜1mmとすれば十分である。
取付け部材は第2の防振部材を介して取付け面に固定されているので、構築物から伝播する振動を第2の防振部材で吸収することができる。更に、取付け面側に多少の凹凸が存在しても取付け部材を取付け面に確実に固定することができる。ここで、防振部材としては、例えば防振ゴムを使用することができる。また、防振部材の厚みは使用する材質により異なるが、例えば、0.2〜1mmとすれば十分である。
請求項4記載のタイルの取付け施工方法は、請求項1〜3のタイルの取付け施工方法において、前記取付け部材は前記取付け面に固定される断面L字状の短尺の取付け金具と、複数の該取付け金具に取付けられる断面L字状の直線材を有し、該直線材は前記取付け面に対して前方方向の位置を調整して該取付け金具に取付けることが好ましい。
取付け部材が取付け面に固定される断面L字状の短尺の取付け金具と、複数の取付け金具に取付けられる断面L字状の直線材を有するため、直線材を取付け金具に取付ける際に、取付け面に対して前方方向にその位置を容易に調整することができる。
ここで、取付け金具が短尺であるため、取付け面に対する固定が容易となる。更に、取付け金具の形状が断面L字状であるため、取付け金具の一方側を取付け面に対して面で当てて固定すると共に、取付け金具の他方側を取付け面に対して垂直に設けることができる。そして、複数の取付け金具の他方側に断面L字状の直線材の一方側を取付けることにより、直線材の他方側を取付け面に平行に設けることができる。
取付け部材が取付け面に固定される断面L字状の短尺の取付け金具と、複数の取付け金具に取付けられる断面L字状の直線材を有するため、直線材を取付け金具に取付ける際に、取付け面に対して前方方向にその位置を容易に調整することができる。
ここで、取付け金具が短尺であるため、取付け面に対する固定が容易となる。更に、取付け金具の形状が断面L字状であるため、取付け金具の一方側を取付け面に対して面で当てて固定すると共に、取付け金具の他方側を取付け面に対して垂直に設けることができる。そして、複数の取付け金具の他方側に断面L字状の直線材の一方側を取付けることにより、直線材の他方側を取付け面に平行に設けることができる。
前記目的に沿う請求項5記載のタイルの取付け構造は、構築物の取付け面に複数のタイルを並べて配置するタイルの取付け構造であって、
前記構造物の取付け面に第2の防振部材を介して水平方向に取付けられている長尺の金属製の取付け部材と、前記取付け部材にねじ又はリベットの締結手段にて固定されている複数の固定金具と、前記固定金具に、第1の防振部材を介してその裏面側が固定されている前記タイルを有し、
それぞれの前記タイルの裏面の上部及び下部にそれぞれ複数の前記固定金具が固定され、前記取付け部材と前記複数の固定金具の前記締結手段による固定は、(前記タイルの上下から突出し、)上下の前記タイルの目地部分となる位置で行われ、
しかも、前記固定金具は、前記タイルの裏側に予め立設されている雄ねじに硬質プラスティック素材からなる位置調整部材を介して螺入されたストッパーナットを介してねじ締めされている。
前記構造物の取付け面に第2の防振部材を介して水平方向に取付けられている長尺の金属製の取付け部材と、前記取付け部材にねじ又はリベットの締結手段にて固定されている複数の固定金具と、前記固定金具に、第1の防振部材を介してその裏面側が固定されている前記タイルを有し、
それぞれの前記タイルの裏面の上部及び下部にそれぞれ複数の前記固定金具が固定され、前記取付け部材と前記複数の固定金具の前記締結手段による固定は、(前記タイルの上下から突出し、)上下の前記タイルの目地部分となる位置で行われ、
しかも、前記固定金具は、前記タイルの裏側に予め立設されている雄ねじに硬質プラスティック素材からなる位置調整部材を介して螺入されたストッパーナットを介してねじ締めされている。
構造物の取付け面に設けられた取付け部材にタイルの裏面に取付けられた固定金具をねじ又はリベットの締結手段にて固定するようになっているので、タイルの取付け作業が容易になる。また、ねじ又はリベットにて固定する際に、タイルには力が直接加わらないようにすることができる。
ここで、取付け面と取付け部材との間には第2の防振部材が存在しているので、構築物から取付け部材に伝播する振動を第2の防振部材で吸収することができると共に、取付け面側に多少の凹凸が存在しても取付け部材を取付け面に確実に固定することができる。また、固定金具とタイルの裏面との間には第1の防振部材が存在しているので、タイルに与えられる衝撃を第1の防振部材で吸収することができると共に、タイルの裏面側に多少の凹凸が存在しても固定金具をタイルの裏面に確実に固定することができる。
ここで、取付け面と取付け部材との間には第2の防振部材が存在しているので、構築物から取付け部材に伝播する振動を第2の防振部材で吸収することができると共に、取付け面側に多少の凹凸が存在しても取付け部材を取付け面に確実に固定することができる。また、固定金具とタイルの裏面との間には第1の防振部材が存在しているので、タイルに与えられる衝撃を第1の防振部材で吸収することができると共に、タイルの裏面側に多少の凹凸が存在しても固定金具をタイルの裏面に確実に固定することができる。
固定金具は各タイルの上部及び下部にそれぞれ複数設けられているので、取付け面にタイルを取付けた際に、タイルの回転を防止して取付けることができる。また、タイルの取付け面への固定は、固定金具の固定部を取付け部材に目地部分となる位置で、ねじ又はリベットにて固定するようにしているので、タイルを並べながら順次取付け部材に固定していくことができる。
各固定金具は雄ねじに硬質プラスティック素材からなる位置調整部材を介して螺入されたストッパーナットを介してねじ締めされているので、各固定金具の固定部をタイルの裏面に対して一定の位置に設けることができる。ここで、固定金具はストッパーナットで位置決めされているので、固定金具とタイルの裏面との距離は一定に保たれ、例えば別のナットを過剰に締め込んでもタイルの裏面に設けられた雄ねじの基部側に過剰な力が加わるのを防止できる。
各固定金具は雄ねじに硬質プラスティック素材からなる位置調整部材を介して螺入されたストッパーナットを介してねじ締めされているので、各固定金具の固定部をタイルの裏面に対して一定の位置に設けることができる。ここで、固定金具はストッパーナットで位置決めされているので、固定金具とタイルの裏面との距離は一定に保たれ、例えば別のナットを過剰に締め込んでもタイルの裏面に設けられた雄ねじの基部側に過剰な力が加わるのを防止できる。
請求項6記載のタイルの取付け構造は、請求項5記載のタイルの取付け構造において、前記取付け部材は、前記取付け面に固定されている断面L字状の短尺の取付け金具と、複数の該取付け金具に取付けられている断面L字状の直線材を有し、
前記取付け金具は前記取付け面に固定される第1の連結部及び該第1の連結部に対して実質的に垂直に突出する第1の取付け部を備え、前記直線材は前記第1の取付け部に固定される第2の連結部及び該第2の連結部に対して実質的に垂直に突出する第2の取付け部を備え
前記直線材の位置は前記取付け面に対して前方方向に調整可能となって、前記取付け金具にボルトとナットを介してねじ締めされていることが好ましい。
前記取付け金具は前記取付け面に固定される第1の連結部及び該第1の連結部に対して実質的に垂直に突出する第1の取付け部を備え、前記直線材は前記第1の取付け部に固定される第2の連結部及び該第2の連結部に対して実質的に垂直に突出する第2の取付け部を備え
前記直線材の位置は前記取付け面に対して前方方向に調整可能となって、前記取付け金具にボルトとナットを介してねじ締めされていることが好ましい。
取付け部材は、取付け面に固定される断面L字状の短尺の取付け金具と、複数の取付け金具に取付けられる断面L字状の直線材を有するので、取付け面に対して前方方向に直線材の位置を調整しながら直線材を取付け金具に取付けることができる。
その際、取付け金具が短尺であるため、取付け面に対する固定が容易となる。そして、取付け金具の第1の連結部を取付け面に当てて固定することにより、第1の取付け部を取付け面に対して実質的に垂直に設けることができる。このため、直線材の第2の連結部を第1の取付け部で支持させて、ボルトとナットを介してねじ締めすることにより、第2の取付け部を第1の取付け部に対して実質的に垂直に設けることが容易にできる。その結果、第2の取付け部を取付け面に対して平行に設けることができる。
その際、取付け金具が短尺であるため、取付け面に対する固定が容易となる。そして、取付け金具の第1の連結部を取付け面に当てて固定することにより、第1の取付け部を取付け面に対して実質的に垂直に設けることができる。このため、直線材の第2の連結部を第1の取付け部で支持させて、ボルトとナットを介してねじ締めすることにより、第2の取付け部を第1の取付け部に対して実質的に垂直に設けることが容易にできる。その結果、第2の取付け部を取付け面に対して平行に設けることができる。
請求項1〜4記載のタイルの取付け施工方法は、取付け面に取付け部材を水平方向に平行に配設し、タイルの裏面の上部及び下部にそれぞれ複数の固定金具を取付け、タイルの上部及び下部より突出する固定金具の固定部を取付け部材に固定するので、固定する際の力が直接タイルに加わらないようにすることができ、取付け時におけるタイルの破損を防止することが可能になる。
ここで、固定金具は第1の防振部材を介してタイルの裏面に取付けられているので、タイルに与えられる衝撃を第1の防振部材で吸収することができると共に、構築物から伝播する振動を第1の防振部材で吸収することができ、タイルの破損を防止することが可能になる。更に、タイルの裏面側に多少の凹凸が存在しても固定金具をタイルの裏面に確実に固定することができ、タイルを構築物の取付け面に強固に取付けることが可能になる。
ここで、固定金具は第1の防振部材を介してタイルの裏面に取付けられているので、タイルに与えられる衝撃を第1の防振部材で吸収することができると共に、構築物から伝播する振動を第1の防振部材で吸収することができ、タイルの破損を防止することが可能になる。更に、タイルの裏面側に多少の凹凸が存在しても固定金具をタイルの裏面に確実に固定することができ、タイルを構築物の取付け面に強固に取付けることが可能になる。
特に、請求項2記載のタイルの取付け施工方法は、各固定金具の固定部をタイルの裏面に対して一定の位置に設けることによりタイルの位置決めが容易になって、タイルを取付け部材に取付ける作業の効率を向上させることが可能になる。
また、固定金具を雄ねじに別のナットで締着する際に雄ねじの基部側に過剰な力が伝達するのを防止でき、雄ねじとタイルとの結合力が低下するのを防止することが可能になる。
また、固定金具を雄ねじに別のナットで締着する際に雄ねじの基部側に過剰な力が伝達するのを防止でき、雄ねじとタイルとの結合力が低下するのを防止することが可能になる。
請求項3記載のタイルの取付け施工方法は、構築物から伝播する振動を第2の防振部材で吸収することができるので、タイルの破損を防止することが可能になる。更に、取付け面側に多少の凹凸が存在しても取付け部材を取付け面に確実に固定することができ、取付け部材を構築物の取付け面に強固に取付けることが可能になる。
請求項4記載のタイルの取付け施工方法は、直線材を取付け金具に取付ける際に取付け面に対して前後方向にその位置を容易に調整することができ、取付け面に起伏が存在していても直線材を容易に取付けることが可能になる。その結果、取付け面に対して各タイルを平坦に取付けることが可能になる。
そして、取付け金具の一方側を取付け面に対して面で当てて取付け金具の他方側を取付け面に対して垂直に設け、直線材の一方側を取付け金具の他方側に取付けることにより、直線材の他方側を取付け面に対して平行に設けることが可能になる。その結果、直線材の他方側にタイルの上、下部より突出する固定部を固定することにより、タイルの位置決めを容易に行いながらタイルの取付けを行うことが可能になる。
そして、取付け金具の一方側を取付け面に対して面で当てて取付け金具の他方側を取付け面に対して垂直に設け、直線材の一方側を取付け金具の他方側に取付けることにより、直線材の他方側を取付け面に対して平行に設けることが可能になる。その結果、直線材の他方側にタイルの上、下部より突出する固定部を固定することにより、タイルの位置決めを容易に行いながらタイルの取付けを行うことが可能になる。
請求項5及び6記載のタイルの取付け構造は、構造物の取付け面に設けられた取付け部材にタイルの裏面に取付けられた固定金具をねじ又はリベットの締結手段にて固定するようになっているので、固定する際の力が直接タイルに加わらないようにすることができ、取付け時におけるタイルの破損を防止することが可能になる。
取付け面と取付け部材との間には第2の防振部材が存在しているので、構築物から取付け部材に伝播する振動を第2の防振部材で吸収することができると共に、取付け面側に多少の凹凸が存在しても取付け部材を取付け面に確実に固定することができる。
固定金具とタイルの裏面との間には第1の防振部材が存在しているので、タイルに与えられる衝撃を第1の防振部材で吸収することができ、タイルの破損を防止することが可能になる。更に、タイルの裏面側に多少の凹凸が存在しても固定金具をタイルの裏面に確実に固定することができ、タイルを構築物の取付け面に強固に取付けることが可能になる。
各固定金具の固定部をタイルの裏面に対して一定の位置に設けることができるので、タイルの位置決めが容易になってタイルを取付け部材に取付ける作業の効率を向上させることが可能になる。更に、固定金具とタイルの裏面との距離が一定に保たれて固定金具の取付け時に雄ねじの基部側に過剰な力が加わるのを防止できるので、雄ねじとタイルとの結合力が低下するのを防止することが可能になる。
取付け面と取付け部材との間には第2の防振部材が存在しているので、構築物から取付け部材に伝播する振動を第2の防振部材で吸収することができると共に、取付け面側に多少の凹凸が存在しても取付け部材を取付け面に確実に固定することができる。
固定金具とタイルの裏面との間には第1の防振部材が存在しているので、タイルに与えられる衝撃を第1の防振部材で吸収することができ、タイルの破損を防止することが可能になる。更に、タイルの裏面側に多少の凹凸が存在しても固定金具をタイルの裏面に確実に固定することができ、タイルを構築物の取付け面に強固に取付けることが可能になる。
各固定金具の固定部をタイルの裏面に対して一定の位置に設けることができるので、タイルの位置決めが容易になってタイルを取付け部材に取付ける作業の効率を向上させることが可能になる。更に、固定金具とタイルの裏面との距離が一定に保たれて固定金具の取付け時に雄ねじの基部側に過剰な力が加わるのを防止できるので、雄ねじとタイルとの結合力が低下するのを防止することが可能になる。
特に、請求項6記載のタイルの取付け構造は、取付け面に対して前後方向に直線材の位置を調整しながら直線材を取付け金具に取付けることができるので、起伏のある取付け面に対しても容易に直線材を取付けることが可能になる。その結果、取付け面に対して各タイルを平坦に取付けることが可能になる。
そして、第2の取付け部を取付け面に対して平行に設けることができるので、直線材の第2の取付け部にタイルの上、下部より突出する固定部を固定することにより、タイルの位置決めを容易に行いながらタイルの取付けを行うことが可能になる。
そして、第2の取付け部を取付け面に対して平行に設けることができるので、直線材の第2の取付け部にタイルの上、下部より突出する固定部を固定することにより、タイルの位置決めを容易に行いながらタイルの取付けを行うことが可能になる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の一実施の形態に係るタイルの取付け構造をコンクリート壁に適用した状態を示す説明図、図2は同取付け構造の取付け部材を示す説明図、図3(A)、(B)はそれぞれ同取付け構造の取付け金具の側断面図、正面図、図4(A)は同取付け構造の直線材の正面図、(B)は(A)の矢視X−X断面図、図5(A)、(B)はそれぞれ同取付け構造の固定金具の側断面図、正面図、図6はコンクリート壁にタイルが取付けられた際の外観図、図7は同コンクリート壁にタイルを取付けた際の下地状況を示す説明図である。
ここに、図1は本発明の一実施の形態に係るタイルの取付け構造をコンクリート壁に適用した状態を示す説明図、図2は同取付け構造の取付け部材を示す説明図、図3(A)、(B)はそれぞれ同取付け構造の取付け金具の側断面図、正面図、図4(A)は同取付け構造の直線材の正面図、(B)は(A)の矢視X−X断面図、図5(A)、(B)はそれぞれ同取付け構造の固定金具の側断面図、正面図、図6はコンクリート壁にタイルが取付けられた際の外観図、図7は同コンクリート壁にタイルを取付けた際の下地状況を示す説明図である。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係るタイルの取付け構造10は、構築物の一例であるコンクリート壁11の取付け面(以下、単にコンクリート壁という)に第2の防振部材の一例である防振ゴム12を介して水平方向に取付けられている長尺の金属製の取付け部材13と、取付け部材13にねじ(締結手段)の一例であるタップねじ14にて固定されている複数の固定金具15と、固定金具15に第1の防振部材の一例である防振ゴム16を介してその裏面側が固定されているタイル17を有している。以下、これらについて詳細に説明する。
図2に示すように、取付け部材13は、コンクリート壁11の水平方向に予め設定された間隔D毎に並べて固定されている断面L字状の短尺の取付け金具18と、複数の取付け金具18に取付けられている断面L字状の直線材19を有している。
ここで、図3(A)、(B)に示すように、取付け金具18はコンクリート壁11に防振ゴム12を介してコンクリート壁11に固定される第1の連結部20と、第1の連結部20の一端側で第1の連結部20に対して実質的に垂直(例えば、89〜91°、好ましくは89.5〜90.5°)に突出する第1の取付け部21を有している。そして、第1の連結部20の中央部には挿通孔22が形成され、第1の取付け部21の中央部には、第1の取付け部21の突出方向に伸びた長孔23が設けられている。
このような構成とすることにより、コンクリート壁11に水平方向に隙間D毎に、例えばアンカーボルト24を立設し、第1の取付け部21が上側にくるようにしてアンカーボルト24を第1の連結部20の挿通孔22に挿通させて座金25を介してナット26で締着することにより、取付け金具18をコンクリート壁11の水平方向に間隔D毎に並べて固定することができる。
ここで、図3(A)、(B)に示すように、取付け金具18はコンクリート壁11に防振ゴム12を介してコンクリート壁11に固定される第1の連結部20と、第1の連結部20の一端側で第1の連結部20に対して実質的に垂直(例えば、89〜91°、好ましくは89.5〜90.5°)に突出する第1の取付け部21を有している。そして、第1の連結部20の中央部には挿通孔22が形成され、第1の取付け部21の中央部には、第1の取付け部21の突出方向に伸びた長孔23が設けられている。
このような構成とすることにより、コンクリート壁11に水平方向に隙間D毎に、例えばアンカーボルト24を立設し、第1の取付け部21が上側にくるようにしてアンカーボルト24を第1の連結部20の挿通孔22に挿通させて座金25を介してナット26で締着することにより、取付け金具18をコンクリート壁11の水平方向に間隔D毎に並べて固定することができる。
図4(A)、(B)に示すように、直線材19は第1の取付け部21に固定される第2の連結部27と、第2の連結部27の一端側で第2の連結部27に対して実質的に垂直(例えば、89〜91°、好ましくは89.5〜90.5°)に突出する第2の取付け部28を有している。ここで、第2の連結部27には第2の連結部27の長さ方向に沿った長孔29が予め設定された間隔Dで設けられている。
このような構成とすることにより、第2の連結部27を第1の取付け部21に載置し、第2の連結部27を摺動させて長孔23と長孔29を連通状態にして、長孔29側に座金30を、長孔23側に座金31をそれぞれ設けてボルト32を連通状態の長孔29、23に挿通して、ナット33を締め込んで第2の連結部27を第1の取付け部21に締着する。これによって、第2の取付け部28を第1の取付け部21に対して実質的に垂直に設けることが容易にでき、その結果、第2の取付け部28をコンクリート壁11に対して平行に設けることができる。
このような構成とすることにより、第2の連結部27を第1の取付け部21に載置し、第2の連結部27を摺動させて長孔23と長孔29を連通状態にして、長孔29側に座金30を、長孔23側に座金31をそれぞれ設けてボルト32を連通状態の長孔29、23に挿通して、ナット33を締め込んで第2の連結部27を第1の取付け部21に締着する。これによって、第2の取付け部28を第1の取付け部21に対して実質的に垂直に設けることが容易にでき、その結果、第2の取付け部28をコンクリート壁11に対して平行に設けることができる。
固定金具15は、タイル17の裏側の上下に対となって予め立設されている取付けねじの一例である雄ねじ34に硬質プラスティック素材からなる厚みTの位置調整部材35を介して螺入された高さSのストッパーナット36で位置決めされて、雄ねじ34に座金37を介してナット38で締着されている。
ここで、図1、図5(A)、(B)に示すように、固定金具15は、タイル17の裏面に立設された雄ねじ34が挿通する挿通孔39が中央部に形成され、第1及び第2の当接部41、42の当接面から深さHの窪みが形成されるように設けられている金具連結部40を有している。更に、固定金具15は、金具連結部40の両側に設けられタイル17の裏面と厚みGの防振ゴム16を介して当接する第1及び第2の当接部41、42と、第1の当接部41から外側に(金具連結部40と反対側に)当接部41の当接面から少し窪んで設けられた固定部43を有している。そして、固定部43の中央部には、挿通孔44が設けられている。
ここで、図1、図5(A)、(B)に示すように、固定金具15は、タイル17の裏面に立設された雄ねじ34が挿通する挿通孔39が中央部に形成され、第1及び第2の当接部41、42の当接面から深さHの窪みが形成されるように設けられている金具連結部40を有している。更に、固定金具15は、金具連結部40の両側に設けられタイル17の裏面と厚みGの防振ゴム16を介して当接する第1及び第2の当接部41、42と、第1の当接部41から外側に(金具連結部40と反対側に)当接部41の当接面から少し窪んで設けられた固定部43を有している。そして、固定部43の中央部には、挿通孔44が設けられている。
このような構成とすることにより、タイル17の裏面に上下に対となる固定金具15を固定することができ、固定金具15の固定部43をタイル17の裏面の上、下部より突出させることができる。
ここで、固定金具15をストッパーナット36で位置決めさせて雄ねじ34にナット38で締着する場合に、防振ゴム16に生じるつぶれ代C(例えば、0.1〜0.5mm)を考慮して、位置調整部材35の厚みT、ストッパーナット36の高さS、金具連結部40のタイル側に形成される窪みの高さHの間に、H+G−C=T+Sの関係が成立するようにすると、各固定金具15とタイル17の間に存在する各防振ゴム16のつぶれ代を一定にすることができると共に、防振ゴム16が過度につぶされることを防止して、防振ゴム16の機能が損なわれないようにすることができる。
ここで、固定金具15をストッパーナット36で位置決めさせて雄ねじ34にナット38で締着する場合に、防振ゴム16に生じるつぶれ代C(例えば、0.1〜0.5mm)を考慮して、位置調整部材35の厚みT、ストッパーナット36の高さS、金具連結部40のタイル側に形成される窪みの高さHの間に、H+G−C=T+Sの関係が成立するようにすると、各固定金具15とタイル17の間に存在する各防振ゴム16のつぶれ代を一定にすることができると共に、防振ゴム16が過度につぶされることを防止して、防振ゴム16の機能が損なわれないようにすることができる。
各タイル17の下部から突出する固定部43はこのタイル17の下部側に設けられている直線材19の第2の取付け部28と当接し、各タイル17の上部から突出する固定部43はこのタイル17の上部側に設けられている直線材19の第2の取付け部28に当接している。そして、各固定部43と各直線材19とは、上下のタイル17の目地部分45となる位置で、固定部43に設けられている挿通孔44に挿通されたタップねじ14により締着されている。
そして、目地部分45には、例えば、ポリエチレン製の多孔質部材から形成されるバックアップ材46が装入され、その上からコーキング材47が圧入されている。なお、コーキング材47としては、タイル17と同色系統のものを使用することが好ましい。
そして、目地部分45には、例えば、ポリエチレン製の多孔質部材から形成されるバックアップ材46が装入され、その上からコーキング材47が圧入されている。なお、コーキング材47としては、タイル17と同色系統のものを使用することが好ましい。
次に、本発明の一実施の形態に係るタイルの取付け施工方法として、図6に示すように周囲に目地部分45を設けてタイル17をコンクリート壁11に配置する際の施工方法について詳細に説明する。
図1、図2、図7に示すように、コンクリート壁11の表面に水平方向に間隔Dでアンカーボルト24を複数段に渡って配設する。ここで、アンカーボルト24はコンクリート壁11用のコンクリートを流し込む際に事前に配設しておいても、構築されたコンクリート壁11に下穴を穿孔して取付けてもよい。
次いで、第1の連結部20のコンクリート壁11と当接する側に防振ゴム12を貼付して、第1の連結部20の挿通孔22にアンカーボルト24を挿通させて座金25を介してナット26を締結する。これによって、コンクリート壁11に対して水平方向に複数段に渡って取付け金具18が取付けられる。
図1、図2、図7に示すように、コンクリート壁11の表面に水平方向に間隔Dでアンカーボルト24を複数段に渡って配設する。ここで、アンカーボルト24はコンクリート壁11用のコンクリートを流し込む際に事前に配設しておいても、構築されたコンクリート壁11に下穴を穿孔して取付けてもよい。
次いで、第1の連結部20のコンクリート壁11と当接する側に防振ゴム12を貼付して、第1の連結部20の挿通孔22にアンカーボルト24を挿通させて座金25を介してナット26を締結する。これによって、コンクリート壁11に対して水平方向に複数段に渡って取付け金具18が取付けられる。
続いて、取付け金具18の第1の取付け部21に、直線材19の第2の連結部27を載置し、直線材19のコンクリート壁11に対する前方方向の位置を調整しながら、第1の取付け部21に形成されている長孔23と第2の連結部27に形成されている長孔29を連通状態にして、長孔29側に座金30を、長孔23側に座金31をそれぞれ設けてボルト32を連通状態の長孔29、23に挿通して、ナット33で締着する。これによって、取付け金具18と直線材19が連結される。その結果、取付け部材13がコンクリート壁11に水平方向に平行に複数段に渡って設けられることになる。
一方、図1、図7に示すように、タイル17の裏面の上部と下部に予め設けられている各2個の取付け穴48に雄ねじ34を取付ける。
雄ねじ34としては、例えば、欧州特許第0440896号明細書に記載されているような、雄ねじ34の基部の回りに鋼線で形成された係止部49が形成され、取付け穴48内で拡大して密接する機能を備えたものを使用するのがよい。このような雄ねじ34を使用すると、引抜き強度を大きくすることができると共に、雄ねじ34の基部と係止部49の間に衝撃吸収機能を発現させることができ、衝撃に対しての強度を大きくすることができる。なお、取付け穴48は、タイル17を製造する際に同時に形成するようにしても、製造されたタイル17の裏面側に、例えば超硬ドリルを用いて穴あけして形成してもよい。
ここで、取付け穴48に雄ねじ34を取付ける場合、例えば、レジンコンクリート、エポキシ樹脂、硬質ポリウレタン等の充填材を取付け穴48内に充填してから雄ねじ34を装入し、係止部49を取付け穴48内で拡大させた後に充填剤を固化させて、タイル17と雄ねじ34の係止部49とを一体化するのがよい。これによって、係止部49を形成する鋼線とタイル17の取付け穴48の内面が点接触するのを防止して、取付け穴48内面に集中荷重が負荷されるのを防止することができる。その結果、タイル17に割れが発生するのを防止できる。
また、係止部49を樹脂被覆された鋼線を用いて形成してもよい。これによって、タイル17の取付け穴48の内面が鋼線と直接接触しないようにでき、取付け穴48の内面と鋼線との接触点に集中荷重が負荷されるのを防止できる。あるいは、係止部49を樹脂線を用いて形成して、タイル17の取付け穴48の内面と接触した際に樹脂線を変形させて、接触点に集中荷重が負荷されないようにしてもよい。更に、樹脂被覆された鋼線あるいは樹脂線で形成した係止部49を取付け穴48内で拡大させ密接させてから、例えば、レジンコンクリート等を使用した充填材を取付け穴48内の空間部に注入し固化させて、タイル17と雄ねじ34の係止部49を一体化するのがよい。
次いで、硬質プラスティック素材からなる厚みTの位置調整部材35を介して厚みSのストッパーナット36を雄ねじ34に螺入し締め込む。位置調整部材35は硬質プラスティック素材からなっているためストッパーナット36で締め込まれても容易に変形せず、タイル17の裏面に対して各ストッパーナット36の位置(高さ)を同一高さ(T+S)にすることができる。
雄ねじ34としては、例えば、欧州特許第0440896号明細書に記載されているような、雄ねじ34の基部の回りに鋼線で形成された係止部49が形成され、取付け穴48内で拡大して密接する機能を備えたものを使用するのがよい。このような雄ねじ34を使用すると、引抜き強度を大きくすることができると共に、雄ねじ34の基部と係止部49の間に衝撃吸収機能を発現させることができ、衝撃に対しての強度を大きくすることができる。なお、取付け穴48は、タイル17を製造する際に同時に形成するようにしても、製造されたタイル17の裏面側に、例えば超硬ドリルを用いて穴あけして形成してもよい。
ここで、取付け穴48に雄ねじ34を取付ける場合、例えば、レジンコンクリート、エポキシ樹脂、硬質ポリウレタン等の充填材を取付け穴48内に充填してから雄ねじ34を装入し、係止部49を取付け穴48内で拡大させた後に充填剤を固化させて、タイル17と雄ねじ34の係止部49とを一体化するのがよい。これによって、係止部49を形成する鋼線とタイル17の取付け穴48の内面が点接触するのを防止して、取付け穴48内面に集中荷重が負荷されるのを防止することができる。その結果、タイル17に割れが発生するのを防止できる。
また、係止部49を樹脂被覆された鋼線を用いて形成してもよい。これによって、タイル17の取付け穴48の内面が鋼線と直接接触しないようにでき、取付け穴48の内面と鋼線との接触点に集中荷重が負荷されるのを防止できる。あるいは、係止部49を樹脂線を用いて形成して、タイル17の取付け穴48の内面と接触した際に樹脂線を変形させて、接触点に集中荷重が負荷されないようにしてもよい。更に、樹脂被覆された鋼線あるいは樹脂線で形成した係止部49を取付け穴48内で拡大させ密接させてから、例えば、レジンコンクリート等を使用した充填材を取付け穴48内の空間部に注入し固化させて、タイル17と雄ねじ34の係止部49を一体化するのがよい。
次いで、硬質プラスティック素材からなる厚みTの位置調整部材35を介して厚みSのストッパーナット36を雄ねじ34に螺入し締め込む。位置調整部材35は硬質プラスティック素材からなっているためストッパーナット36で締め込まれても容易に変形せず、タイル17の裏面に対して各ストッパーナット36の位置(高さ)を同一高さ(T+S)にすることができる。
続いて、当接部41、42のタイル17の裏面と当接する側に防振ゴム16を貼付して、金具連結部40の内側に形成されている高さHの空間部にストッパーナット36と位置調整部材35が収納されるように金具連結部40に形成されている挿通孔39に雄ねじ34を挿通させ、座金37を介してナット38を締め込んでいくと、固定金具15はタイル17の裏面に徐々に押し付けられていく。
ここで、金具連結部40とタイル17の裏面との間に形成される空間部の高さHは、防振ゴム16のつぶれ代をCとして、H=S+T+C−Gとなるように設定されているので、防振ゴム16がつぶれ代Cだけ縮んだ時点でストッパーナット36の上面と金具連結部40の内側面が当接して、固定金具15がタイル17の裏面に更に近づくのが防止される。その結果、固定金具15のタイル17への取付け状態を一定にして、各固定金具15の固定部43をタイル17の裏面に対して一定の高さ位置に設けることができる。
ここで、金具連結部40とタイル17の裏面との間に形成される空間部の高さHは、防振ゴム16のつぶれ代をCとして、H=S+T+C−Gとなるように設定されているので、防振ゴム16がつぶれ代Cだけ縮んだ時点でストッパーナット36の上面と金具連結部40の内側面が当接して、固定金具15がタイル17の裏面に更に近づくのが防止される。その結果、固定金具15のタイル17への取付け状態を一定にして、各固定金具15の固定部43をタイル17の裏面に対して一定の高さ位置に設けることができる。
そして、図7に示すように、目地部分45を設けながら固定金具15が取付けられたタイル17を並べて配置していく。このとき、最上段と最下段に配置されるタイル17を除いて中間段に配置されるタイル17では、タイル17の下部から突出する固定部43はこのタイル17の下部側に設けられている直線材19の第2の取付け部28に当接させ、タイル17の上部から突出する固定部43はこのタイル17の上部側に設けられている直線材19の第2の取付け部28に当接させる。そして、各固定部43と各直線材19とは、各タイル17の目地部分45から固定部43に設けられている挿通孔44にタップねじ14を挿通させてねじ込んでいく。
なお、最上段に配置されるタイル17では、タイル17の上部から突出する固定部43をこのタイル17の上部側に設けられている最上段の直線材19の第2の取付け部28に当接させ、最下段に配置されるタイル17では、タイル17の下部から突出する固定部43をこのタイル17の下部側に設けられている最下段の直線材19の第2の取付け部28に当接させ、各固定部43と各直線材19とを各タイル17の目地部分45から固定部43に設けられている挿通孔44にタップねじ14を挿通させてねじ込んでいく。
これによって、固定部43が第2の取付け部28に固定され、その結果、タイル17が取付け部材13に取付けられることになる。そして、目地部分45に、ポリエチレン製の多孔質部材から形成されるバックアップ材46を装入し、その上からコーキング材47を圧入する。
なお、最上段に配置されるタイル17では、タイル17の上部から突出する固定部43をこのタイル17の上部側に設けられている最上段の直線材19の第2の取付け部28に当接させ、最下段に配置されるタイル17では、タイル17の下部から突出する固定部43をこのタイル17の下部側に設けられている最下段の直線材19の第2の取付け部28に当接させ、各固定部43と各直線材19とを各タイル17の目地部分45から固定部43に設けられている挿通孔44にタップねじ14を挿通させてねじ込んでいく。
これによって、固定部43が第2の取付け部28に固定され、その結果、タイル17が取付け部材13に取付けられることになる。そして、目地部分45に、ポリエチレン製の多孔質部材から形成されるバックアップ材46を装入し、その上からコーキング材47を圧入する。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明のタイルの取付け施工方法及び取付け構造を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
例えば、取付け部材の取付け部に対してタイルの上、下端側から突出する各固定部をタップねじを用いて固定したが、リベットを用いて固定するようにしてもよい。
また、取付け部材をコンクリート壁に対して水平方向に複数段に渡って設けると共に、タイルの上、下部からそれぞれ外側に向けて突出する固定部を設けたが、取付け部材をコンクリート壁に沿って縦方向に複数列に渡って設けるようにすることもできる。この場合は、タイルの左右の両側から外側に向けて固定部が突出するように固定金具を設けるようにすればよい。
例えば、取付け部材の取付け部に対してタイルの上、下端側から突出する各固定部をタップねじを用いて固定したが、リベットを用いて固定するようにしてもよい。
また、取付け部材をコンクリート壁に対して水平方向に複数段に渡って設けると共に、タイルの上、下部からそれぞれ外側に向けて突出する固定部を設けたが、取付け部材をコンクリート壁に沿って縦方向に複数列に渡って設けるようにすることもできる。この場合は、タイルの左右の両側から外側に向けて固定部が突出するように固定金具を設けるようにすればよい。
10:タイルの取付け構造、11:コンクリート壁、12:防振ゴム、13:取付け部材、14:タップねじ、15:固定金具、16:防振ゴム、17:タイル、18:取付け金具、19:直線材、20:第1の連結部、21:第1の取付け部、22:挿通孔、23:長孔、24:アンカーボルト、25:座金、26:ナット、27:第2の連結部、28:第2の取付け部、29:長孔、30、31:座金、32:ボルト、33:ナット、34:雄ねじ、35:位置調整部材、36:ストッパーナット、37:座金、38:ナット、39:挿通孔、40:金具連結部、41:第1の当接部、42:第2の当接部、43:固定部、44:挿通孔、45:目地部分、46:バックアップ材、47:コーキング材、48:取付け穴、49:係止部
Claims (6)
- 構築物の取付け面にタイルを並べて配置する際の取付け施工方法において、
前記取付け面に長尺の金属製の取付け部材を水平方向に平行に配設し、前記タイルの裏面に予め設けられた複数の取付けねじを用いて、該タイルの裏面の上部及び下部にそれぞれ複数の固定金具を、該タイルの裏面との間に第1の防振部材を介して取付け、該固定金具の前記タイルの上部及び下部より突出する固定部を前記取付け部材に目地部分よりねじ又はリベットにて固定することを特徴とするタイルの取付け施工方法。 - 請求項1記載のタイルの取付け施工方法において、前記取付けねじは雄ねじであって、硬質プラスティック素材からなる位置調整部材を介してストッパーナットを前記雄ねじに螺入し、前記固定金具の前記タイルへの取付け位置を該ストッパーナットで位置決めしながら該雄ねじに別のナットで締着することを特徴とするタイルの取付け施工方法。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載のタイルの取付け施工方法において、前記取付け部材を第2の防振部材を介して前記取付け面に固定することを特徴とするタイルの取付け施工方法。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のタイルの取付け施工方法において、前記取付け部材は前記取付け面に固定される断面L字状の短尺の取付け金具と、複数の該取付け金具に取付けられる断面L字状の直線材を有し、該直線材は前記取付け面に対して前方方向の位置を調整して該取付け金具に取付けることを特徴とするタイルの取付け施工方法。
- 構築物の取付け面に複数のタイルを並べて配置するタイルの取付け構造であって、
前記構造物の取付け面に第2の防振部材を介して水平方向に取付けられている長尺の金属製の取付け部材と、前記取付け部材にねじ又はリベットの締結手段にて固定されている複数の固定金具と、前記固定金具に、第1の防振部材を介してその裏面側が固定されている前記タイルを有し、
それぞれの前記タイルの裏面の上部及び下部にそれぞれ複数の前記固定金具が固定され、前記取付け部材と前記複数の固定金具の前記締結手段による固定は、上下の前記タイルの目地部分となる位置で行われ、
しかも、前記固定金具は、前記タイルの裏側に予め立設されている雄ねじに硬質プラスティック素材からなる位置調整部材を介して螺入されたストッパーナットを介してねじ締めされていることを特徴とするタイルの取付け構造。 - 請求項5記載のタイルの取付け構造において、前記取付け部材は、前記取付け面に固定されている断面L字状の短尺の取付け金具と、複数の該取付け金具に取付けられている断面L字状の直線材を有し、
前記取付け金具は前記取付け面に固定される第1の連結部及び該第1の連結部に対して実質的に垂直に突出する第1の取付け部を備え、前記直線材は前記第1の取付け部に固定される第2の連結部及び該第2の連結部に対して実質的に垂直に突出する第2の取付け部を備え、
前記直線材の位置は前記取付け面に対して前方方向に調整可能となって、前記取付け金具にボルトとナットを介してねじ締めされていることを特徴とするタイルの取付け構造。
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- 2003-10-15 JP JP2003355402A patent/JP2005120643A/ja not_active Withdrawn
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WO2019149067A1 (zh) * | 2018-01-31 | 2019-08-08 | 钟兵 | 一种水泥基超高性能人造石板材吊顶结构及安装方法 |
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