JP2005119893A - 無機組成物およびその製造方法並びにそれを用いたiii族元素窒化物の製造方法。 - Google Patents

無機組成物およびその製造方法並びにそれを用いたiii族元素窒化物の製造方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】 III族窒化物結晶を液相中で安定に液相成長させるためにフラックスとして用いられるナトリウムの酸化を防止した原材料を提供する。
【解決手段】 ナトリウム2の表面をガリウム1で覆い、ナトリウム2と空気とを遮断する。金属ガリウム(Ga)1の融点は29.8℃であるから、常温で液状である。一方、金属ナトリウム(Na)2の融点は97.8℃であり、常温で固体である。したがって。ナトリウム2を液状ガリウム1に浸漬して引き上げれば、表面がガリウム1で被覆されたナトリウム2を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無機組成物およびその製造方法並びにそれを用いたIII族元素窒化物の製造方法に関する。
窒化ガリウム(GaN)などのIII族窒化物化合物半導体(以下、III族窒化物半導体またはGaN系半導体という場合がある)は、青色や紫外光を発光する半導体素子の材料として注目されている。青色レーザダイオード(LD)は、高密度光ディスクやディスプレイに応用され、また青色発光ダイオード(LED)はディスプレイや照明などに応用される。また、紫外線LDはバイオテクノロジなどへの応用が期待され、紫外線LEDは蛍光灯の紫外線源として期待されている。
LDやLED用のIII族窒化物半導体(たとえばGaN)の基板は、通常、サファイア基板上に、気相エピタキシャル成長法を用いてIII族窒化物結晶をヘテロエピタキシャル成長させることによって形成されている。この方法で得られる結晶の転位密度は、通常、108cm-2〜109cm-2であり、転位密度の減少が重要な課題となっている。一方、気相エピタキシャル成長ではなく、液相で結晶成長を行う方法も検討されてきた。しかしながら、GaNやAlNなどのIII族窒化物単結晶の融点における窒素の平衡蒸気圧は1万気圧以上であるため、従来、GaNを液相で成長させるためには1200℃で8000気圧の条件が必要とされてきた。これに対し、近年、ナトリウム(Na)フラックスを用いることで、750℃、50気圧という比較的低温低圧でGaNを合成できることが明らかにされた。
最近では、アンモニアを含む窒素ガス雰囲気下においてGaとNaとの混合物を800℃、50気圧で溶融させ、この融液を用いて96時間の育成時間で、最大結晶サイズが1.2mm程度の単結晶が得られている(たとえば特許文献1参照)。
特開2002−293696号公報
しかしながら、ナトリウム等のアルカリ金属は、還元力が強いため酸化しやすく、酸化したアルカリ金属をフラックスとして用いると、得られる結晶に影響を及ぼす恐れもある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、III族元素窒化物の製造に使用可能であり、アルカリ金属の酸化が防止された無機組成物の提供を、その目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の無機組成物は、アルカリ金属を含む無機組成物であって、前記アルカリ金属の表面に、無機酸化防止膜が形成され、これにより空気と前記アルカリ金属とが遮断されている無機組成物である。
また、本発明の製造方法は、III族元素と窒素とをアルカリ金属フラックス中で反応させるIII元素窒化物の製造方法であって、前記III族元素および前記アルカリ金属の原料として、前記アルカリ金属の表面に前記III族元素の酸化防止膜が形成され、これによって前記アルカリ金属と空気とが遮断されている無機組成物を使用することを特徴とする。
前記のように、本発明の無機組成物は、無機酸化防止膜によってアルカリ金属の酸化が防止されている。このアルカリ金属は、III族元素窒化物の製造において、フラックスとして使用できる。
また、前記のように、本発明の製造方法では、前記III族元素および前記アルカリ金属の原料として、前記アルカリ金属の表面に前記III族元素の酸化防止膜が形成され、これによって前記アルカリ金属と空気とが遮断されている無機組成物を使用するため、前記アルカリ金属の酸化が防止されているから、得られるIII族元素窒化物が高品質なものとなる。
本発明の無機組成物において、その用途は、無機化合物の原材料であり、前記無機酸化防止膜が、前記無機化合物の構成元素の一つであることが好ましい。
前記無機化合物は、III族元素の窒化物であり、前記無機酸化防止膜が、前記III族元素であることが好ましい。前記III族元素は、ガリウム、アルミニウム、インジウムがあるが、このなかで、ガリウムが好ましい。
本発明の無機組成物において、前記アルカリ金属は、III族元素と窒素との反応におけるフラックスとして働くことが好ましい。前記アルカリ金属は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムおよびセシウムがあげられ、このなかで、ナトリウムが好ましい。
本発明の無機組成物において、さらに、アルカリ土類金属を含み、前記アルカリ土類金属が前記無機酸化防止膜により空気と遮断されていることが好ましい。前記アルカリ土類金属は、前記アルカリ金属と共に、III族元素と窒素との反応におけるフラックスとして働くことが好ましい。前記アルカリ土類金属としては、カルシウムが好ましい。カルシウムのガリウムに対するモル比(Ca/(Ca+Ga))は、例えば、0.1〜10モル%であり、好ましくは、1〜5モル%である。
本発明の無機組成物におおいて、前記アルカリ金属がナトリウムであり、前記酸化防止膜がガリウムである場合、前記両者のモル比率(Na/(Na+Ga))は、例えば、0.5〜0.99の範囲であり、好ましくは、0.7〜0.9モル%である。また、本発明の無機組成物において、前記酸化防止膜の厚みは、特に制限されないが、例えば、0.1〜300μmであり、好ましくは1〜100μmである。
つぎに、アルカリ金属の表面に無機酸化防止膜が形成され、これによって前記アルカリ金属と空気とが遮断されている無機組成物は、例えば、次のようにして製造できる。前記アルカリ金属がナトリウムであり、前記酸化防止膜がガリウムである場合は、液状の前記ガリウムに前記ナトリウムを浸漬して引き上げることにより、前記ナトリウムの表面に前記ガリウムによる酸化防止膜を形成できる。この場合、前記ナトリウムと酸化防止膜であるガリウムとのモル比(Na/(Na+Ga))は、例えば、0.5〜0.99の範囲であり、好ましくは、0.7〜0.9の範囲である。
その他の製造方法として、前記アルカリ金属の表面に、ガリウム、アルミニウムおよびインジウムの少なくとも一つのIII族元素を真空蒸着によって付着させることにより、前記アルカリ金属表面に前記III族元素による酸化防止膜を形成する方法がある。前記アルカリ金属は、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムおよびセシウムである。
つぎに、本発明のIII族元素窒化物の製造方法において、前記III族元素は、ガリウム、アルミニウムおよびインジウムがあるが、このなかでガリウムが好ましい。
本発明のIII族元素窒化物の製造方法において、前記アルカリ金属は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムおよびセシウムがあげられ、このなかで、ナトリウムが好ましい。
本発明のIII族元素窒化物の製造方法において、前記無機組成物は、さらにアルカリ土類金属を含み、前記アルカリ土類金属が前記酸化防止膜により空気と遮断されており、前記アルカリ土類金属が、前記アルカリ金属と共に、III族元素と窒素との反応におけるフラックスとして働くことが好ましい。前記アルカリ土類金属は、カルシウムが好ましい。カルシウムのガリウムに対するモル比(Ca/(Ca+Ga)は、例えば、0.1〜10モル%であり、好ましくは1〜5モル%である。
本発明のIII族元素窒化物の製造方法において、前記アルカリ金属がナトリウムであり、前記酸化防止膜がガリウムであるとき、前記両者のモル比率(Na/(Na+Ga))は、例えば、0.5〜0.99の範囲であり、好ましくは、0.7〜0.9の範囲である。
本発明のIII族元素窒化物の製造方法において、前記窒素が、窒素含有ガス中の窒素であることが好ましい。前記ガスとしては、例えば、窒素ガス、アンモニアガス、前記両者の混合ガスなどがある。
本発明のIII族元素窒化物の製造方法において、III族元素と窒素との反応が、加熱加圧条件下での反応であることが好ましい。前記条件は、例えば、温度700〜1100℃、圧力0.1〜10MPa、好ましくは、温度750〜900℃、圧力1〜5MPaである。
本発明のIII族元素窒化物の製造方法において、III族元素窒化物の単結晶を成長させることが好ましい。前記単結晶は、組成式AlsGatIn1-s-tN(ただし、0≦s≦1、0≦t≦1、0≦s+t≦1)で表される半導体結晶であることが好ましい。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
アルカリ金属フラックスを用いた窒化物結晶成長法において、Ga融液中にN(窒素)を溶解させるためアルカリ金属が用いられるが、良好な窒化物結晶を成長させるためには、アルカリ金属の酸化を抑制する必要がある。アルカリ金属は、強い還元作用(酸素や水分との反応)があるため、酸化しやすい材料である。また、安定に結晶育成するためには、GaとNaをある特定のモル比率で秤量し、結晶育成を行う必要がある。以下、代表的な一例のアルカリ金属およびそれを用いた原材料について説明する。
図1に、本実施例のGaN原材料(断面図)を示す。金属ガリウム(Ga)1の融点は29.8℃、金属ナトリウム(Na)2の融点は97.8℃である。Ga/Na原材料は、金属Na2の全表面が金属Ga1で覆われていて、これにより金属Na2と大気中酸素とが遮断され、酸化を防止できる。Ga/Na原材料の作製方法を、図2を用いて説明する。
Ga/Na原材料は、金属Naの融点が金属Gaの融点よりも高いことにより実現できる。本実施例では、GaとNaのモル比率をNa/(Na+Ga)=0.7とした。Ga3.9gとNa3gを用意した。まず、図示のように、容器21の中に金属Ga1を入れる。十分に水分と酸素を除去したグローボックス22内で、酸化防止膜を形成する。容器21としては、テフロン(登録商標)樹脂やテフロン(登録商標)コートした容器が望ましい。水分量としては露天計で−50℃以下が望ましい。また、グローボックス22内は、数回窒素置換して、酸素を除去することが好ましい。容器21の温度をヒータ23で加熱し、50℃に設定し金属Ga1を溶解させる。次に、容器21内の液体Ga1中に金属Na2を浸漬し、金属Na2表面が金属Ga1で覆われるようにする。その後、ヒータ23をOFFし、容器21を15℃まで冷却し、金属Ga1が固化したら、容器21から取り出す。これにより、金属Na2の表面が金属Ga1で覆われたGa/Na原材料が形成できる。このGa/Na原材料を大気雰囲気中で1時間保持したが、金属Ga1および内部の金属Na2の酸化はほとんど確認されなかった。
本実施例では、100℃以下で作業ができるので、金属ガリウムを酸化防止膜として用いることは、実用的である。
さらに、図7の工程を用いることでより簡便に作製することができる。テフロン(登録商標)樹脂の容器71にガリウム金属1を挿入し、Ar置換したグローボックス(図示せず)内で容器71を加熱し、50℃に設定し金属Ga1を溶解させる。次に、テフロン(登録商標)棒72をガリウム金属1に挿入し、ガリウム金属1を筒形状にしたのち、容器71を15℃まで冷却し、金属Ga1を固化させる。テフロン(登録商標)容器71から、筒形状のガリウム金属1を取り出し、その中にナトリウム金属2を挿入する。最後に、液状のガリウム金属1をディップして固化することで、ナトリウム金属2をガリウム金属1で封止する。
このGa/Na原材料を大気雰囲気中で1時間保持したが、金属Gaおよび内部の金属Naの酸化はほとんど確認されなかった。
この原材料を用いたGaN結晶の育成を検討した。揺動型LPE装置の一例を図3に示す。この揺動型LPE装置300は、ステンレス製の育成炉301を備え、50atmの気圧に耐えられるようになっている。育成炉301には、加熱用のヒータ302および熱電対303が配置されている。
坩堝固定台304は育成炉301内に配置されており、これには、回転軸305を中心に回転する機構が取り付けられている。坩堝固定台304内には、窒化ホウ素(BN)またはアルミナ(Al23)からなる坩堝306が配置固定されている。坩堝306内には、本発明の原材料307および種結晶308が配置される。アルカリ金属表面に酸化防止膜が形成されているので、秤量は大気中で実施でき、これが本発明の特徴である。また、GaN結晶(原材料)の構成元素であるガリウムを酸化防止剤として、ナトリウム金属を覆っているため、そのまま育成の原材料として利用することができるため、その実用的効果は大きい。
種結晶308は、サファイア基板上にMOCVD法や、MBE法、HVPE法で形成できる。例えば、MOCVD法では、サファイア基板の温度を約1020℃〜1100℃になるように加熱したのち、トリメチルガリウム(TMG)とNH3とを基板上に供給することによって、GaNからなる半導体層を形成できる。基板には、サファイア基板、GaAs基板、Si基板、SiC基板などを用いることができ、例えば、表面が(111)面であるGaAs基板、表面が(111)面であるSi基板、表面が(0001)面であるサファイア基板、または表面が(0001)面であるSiC基板を用いることができる。なお、基板と半導体層との間に他の半導体層を含んでもよい。
坩堝固定台304が回転することにより、坩堝306内の融液が左右に移動し、これにより、融液を攪拌することができる。雰囲気圧力は、流量調整器309によって調整される。まず、育成炉内のガスは、真空ポンプにより取り出され、その後、原料ガス310である窒素ガス、またはアンモニアガス(NH3ガス)と窒素ガスとの混合ガスが、原料ガスタンク(図示せず)から供給される。ガス精製部(図示せず)によって不純物が除去されたのちに育成炉301内に送られる。その後、原材料307は加熱することによって溶融される。融液を作製したのち、融液を過飽和の状態とすることによって半導体結晶が成長する。材料の溶融および結晶成長は、たとえば、温度が700℃〜1100℃程度で、圧力が10気圧〜50気圧程度で行われる。
以下、結晶成長の一例について説明する。
(1)坩堝内の原材料を融解するため、電気炉内の温度を800℃まで上昇させる。この段階では、図示するように、種結晶基板は融液中には存在しない。GaおよびNaをかき混ぜるため、種結晶基板上に融液が付着しない程度に、坩堝を揺動させる。GaNの酸化を防止するため、雰囲気ガスとしては窒素ガスが用いられる。
(2)次に、回転軸を中心に坩堝を回転させ種結晶基板を融液中に入れ、結晶育成を開始する。
(3)結晶育成中は、融液を攪拌させるため、1分間に1周期のスピードで坩堝を揺動させる。ただし、育成中は種結晶基板は融液中に存在させる。坩堝を800℃に保持し、圧力を50atmに保持し、10時間LPE成長を行う。
(4)育成終了後は、図示するように坩堝を回転させ、融液中から基板を取り出し、融液温度を降下させる。
上記方法でGaN結晶を成長させたところ、良好なGaN単結晶が育成できた。本実施例では、Naの酸化が防止できたため、透明なGaN結晶を育成することができた。また、大きな収率を得ることができた。
本実施例のように、アルカリ金属表面に金属ガリウムを形成した原材料を用いることで、坩堝への秤量が大気雰囲気中で行えるため、作業が簡便となりその実用的効果は大きい。
本実施例では、GaN結晶は、金属ガリウムと、アルカリ金属であるナトリウム金属の例について説明したが、ナトリウム以外のアルカリ金属においても、同様の効果が得られる。
本実施例のように、金属ガリウムは低融点(29.8℃)であるため、低融点であるアルカリ金属(カリウム:63.5℃、ルビジウム:38.9℃、リチウム:179℃、セシウム:28.5℃)の酸化防止膜としては適している。金属ガリウムは、一度液体になると融点でも固化しない(過冷却)ので、セシウムにおいて、金属ガリウムの酸化防止膜を形成できる。GaN結晶の育成においては、他のアルカリ金属フラックス(Li、K、Rb、Cs)や、アルカリ金属の混合フラックス(LiとNa、KとNaなど)を用いても育成することができる。よって、その他のアルカリ金属(Li、K、Rb、Cs)やアルカリ金属の混合物を金属ガリウムの酸化防止膜で覆うことで、同様に、アルカリ金属の酸化が防止できる。アルカリ金属が溶融する温度以下で融解することが可能であり、アルカリ金属表面に容易に酸化防止剤を形成することができる。この場合、ガリウムが、GaN結晶の構成元素であるため、原材料として利用する場合、その実用的効果は大きい。
また、本実施例では、原材料のモル比率をNa/(Na+Ga)=0.7としたが、本発明は、これに限定されない。なお、Naの比率を小さくし過ぎると、GaN結晶の収率が下がる傾向にあり、一方、Naの比率が大きくし過ぎると、ナトリウムの比重が小さいため、溶液中でアルカリ金属表面に酸化防止膜を形成することが困難となる恐れがある。よって、前述のように、原材料のモル比率(Na/(Na+Ga))は0.5〜0.99が望ましい。
なお、大きな結晶を育成する場合には、結晶成長に伴い減少するガリウムを補充することが必要であるが、ナトリウムはほとんど変化しない。そのため、酸化しにくいガリウムのみ補充すればいいので、取り扱いが容易である。
実施例1では、金属Naと金属Gaからなる原材料について説明したが、アルカリ金属の混合フラックスや、アルカリ金属とアルカリ土類金属との混合フラックスを用いても、液相成長により窒化物半導体を育成することができる。例えば、金属ナトリウムに数モル%の金属リチウムや金属カリウムや金属カルシウムなどを添加することにより、より窒素との反応が向上し、良好な結晶が得られることも報告されている。この場合も、金属ガリウムなどで表面を覆い、大気雰囲気との接触を遮断することでアルカリ金属やアルカリ土類金属の酸化を防止できる。
図4に、金属ガリウム1と金属カルシウム3と金属ナトリウム2からなる原材料を示す。図示のように、金属カルシウムは、金属ナトリウム中にあり、前記金属ナトリウム表面は金属ガリウム1に覆われており、前記金属ガリウムが酸化防止膜として機能し、大気中の酸素や水との反応を防止している。
この原材料を用いて、GaN結晶の育成を検討した。図3の育成炉を用いて、図4の原材料とGaN種結晶を坩堝内に固定し、850℃、50atmで、10時間LPE成長を行う。GaN結晶を成長させたところ、良好なGaN単結晶が育成できた。本実施例では、Naの酸化が防止できたため、透明なGaN結晶を育成することができた。また、大きな収率を得ることができた。
実施例1および2では、GaN結晶育成用の原材料について説明したが、AlNなどの窒化物半導体の原材料においても、アルカリ金属やアルカリ土類金属の表面を酸化防止剤で覆われた原材料を用いることは、実用的に効果が大きい。本実施例では、アルカリ金属表面に酸化防止膜を形成した原材料について説明する。AlやInを酸化防止剤として用いる場合には、AlやInの融点が高いので、液体にして浸漬させることは困難である。そのため、蒸着などが望ましい。
金属ナトリウム表面にガリウム(Ga)を形成したものについて説明する。ガリウムの形成には、抵抗加熱蒸着が用いられる。成長温度は、30℃程度であり、金属ナトリウムの融点よりも低温度で形成することができる。
つぎに、金属リチウム表面にアルミニウム(Al)酸化防止膜を形成したものについて説明する。アルミニウム酸化防止膜の形成には、電子ビーム蒸着やスパッタ(RFスパッタ、マグネトロンスパッタなど)などが用いられる。この場合、形成装置内の温度は30℃程度に抑えられ、金属ナトリウムの融点よりも低温度で形成することができる。
AlN結晶の育成においては、フラックスとして、LiやCaなどが用いられる。そのため、リチウムをAlの酸化防止剤で覆われた原材料や、カルシウムをAlの酸化防止剤で覆われた原材料は、そのまま原材料として育成に用いることができ、坩堝への秤量が大気雰囲気中で行えるため、作業が簡便となりその実用的効果は大きい。
つぎに、ナトリウム表面にインジウム(In)酸化防止膜を形成したものについて説明する。インジウム酸化防止膜の形成には、抵抗加熱蒸着が用いられる。成長温度は、30℃程度であり、金属ナトリウムの融点よりも低温度で形成することができる。
なお、本実施例では、窒化物半導体結晶を育成する際の構成元素となる金属を酸化防止膜として用いた例について説明したが、構成元素以外の金属材料で酸化防止膜を形成してもよい。例えば、Naフラックスで、GaN結晶を育成する際、Na金属の表面にアルミニウムの酸化防止膜を形成し、その原材料と金属ガリウムを秤量して、坩堝内に入れて、育成してもよい。この場合、AlとNaは反応しないので、結晶育成には影響しない。
さらに、その他の金属として、Znなどの融点が窒化物半導体結晶の成長温度よりも低い金属材料を酸化防止膜として利用することもできる。
以下に、本発明の製造方法を応用して、電界効果トランジスタを作製する一例について説明する。まず、図5に示すように、本発明の製造方法(フラックス法若しくは液相成長法)によって絶縁性GaN基板56を作製する。この絶縁性GaN基板56上に、MOCVD法によってGaN半導体層55とAlGaN半導体層54とを形成する。次に、AlGaN半導体層54上に、ソース電極53、ゲート電極52およびドレイン電極51を形成する。同図において、57は、2次元電子ガスを示す。本発明の製造方法(フラックス法若しくは液相成長法)によって形成されたGaN結晶は、フラックスとなるアルカリ金属の酸化が防止されているため、転位や欠陥が少ないので絶縁性に優れている点が特徴である。ゲート52の電圧を制御することによって、GaN半導体層55とAlGaN半導体層54との間の2次元電子ガス濃度を制御でき、高速のトランジスタを実現できる。
つぎに、本発明の製造方法を応用して半導体レーザを作製する一例について説明する。本発明の製造方法(フラックス法若しくは液相成長法)によって形成されたGaN結晶上に、n形のGaN層を形成し、その上にInGaN層からなる活性層を形成し、さらにその上にp形のGaN層を形成する。n形GaN層上およびp形GaN層上にそれぞれ電極を形成することによって、発光素子を実現できる。以下に、具体例を示す。
図6に、半導体レーザの一例を示す。この半導体レーザ90は、つぎのようにして製造できる。
まず、本発明の製造方法によりGaN結晶基板91を作製する。このGaN結晶基板91上に、キャリア密度が5×1018以下になるようにSiをドープしたn形GaNからなるコンタクト層92を形成する。GaN系の結晶(GaとNとを含む結晶)では、不純物としてSiを添加するとGaの空孔が増加する。このGaの空孔は容易に拡散するため、この上にデバイスを作製すると寿命などの点で悪影響を与える。そのため、キャリア密度が3×1018以下になるようにドーピング量を制御する。
次に、コンタクト層92上に、n形Al0.07Ga0.93Nからなるクラッド層93とn形GaNからなる光ガイド層94とを形成する。次に、Ga0.8In0.2Nからなる井戸層(厚さ約3nm)とGaNからなるバリア層(厚さ6nm)とによって構成された多重量子井戸(MQW)を活性層95として形成する。次に、p形GaNからなる光ガイド層96とp形Al0.07Ga0.93Nからなるクラッド層97と、p形GaNからなるコンタクト層98とを形成する。これらの層は公知の方法で形成できる。半導体レーザ90はダブルへテロ接合型の半導体レーザであり、MQW活性層におけるインジウムを含む井戸層のエネルギーギャップが、アルミニウムを含むn形およびp形クラッド層のエネルギーギャップよりも小さい。一方、光の屈折率は、活性層95の井戸層が最も大きく、以下、光ガイド層、クラッド層の順に小さくなる。
コンタクト層98の上部には、幅が2μm程度の電流注入領域を構成する絶縁膜99が形成されている。p形のクラッド層97の上部およびp形のコンタクト層98には、電流狭窄部となるリッジ部が形成されている。
p形のコンタクト層98の上側には、コンタクト層98とオーミック接触するp側電極100が形成されている。n形のコンタクト層92の上側には、コンタクト層92とオーミック接触するn側電極101が形成されている。
このようにして製造された半導体レーザ90のデバイス評価を行った。得られた半導体レーザに対して、p側電極とn形電極との間に順方向の所定の電圧を印加すると、MQW活性層にp側電極から正孔、n側電極から電子が注入され、MQW活性層において再結合し光学利得を生じて、発振波長404nmでレーザ発振を起こした。
なお、本実施例では、GaN単結晶基板について説明したが、基板上に作製する光デバイスの使用波長に対して吸収の少ない基板を供給することが望ましい。そのため、紫外線領域の半導体レーザや発光ダイオード用基板としては、Alが多く含まれ短波長域の光吸収が少ないAlxGa1-xN(0≦x≦1)単結晶を形成することが好ましい。本発明では、Gaの一部を他のIII族元素に置き換えることによって、このようなIII族窒化物半導体単結晶を形成することも可能である。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されない。
本発明の無機組成物は、例えば、化合物半導体の製造に使用でき、特に、III族元素窒化物半導体の製造に好ましく適用できる。
本発明の無機組成物の一例を示す構成図である。 本発明の無機組成物の製造方法の一例を示す図である。 本発明の製造方法に用いられる製造装置について一例の構成を示す模式図である。 本発明の無機組成物のその他の例を示す構成図である。 本発明の製造方法を適用して製造された半導体素子の一例を示す模式断面図である。 本発明の製造方法を適用して製造された半導体素子のその他の例を示す模式断面図である。 本発明の無機組成物の製造方法のその他の例を示す工程図である。
符号の説明
1 ガリウム
2 ナトリウム
3 カルシウム
21、71 容器
22 グローボックス
23、302 ヒータ
51 ドレイン電極
52 ゲート電極
53 ソース電極
54 AlGaN半導体層
55 GaN半導体層
56 絶縁性GaN基板
57 2次元電子ガス
72 テフロン(登録商標)棒
90 半導体レーザ
91 GaN結晶基板
92、98 コンタクト層
93、97 クラッド層
94、96 光ガイド層
95 活性層
99 絶縁膜
100 p側電極
101 n側電極
300 振動型LPE装置
301 育成炉
303 熱電対
304 坩堝固定台
305 回転軸
306 坩堝
307 原材料
308 種結晶
309 流量調整器
310 原料ガス

Claims (24)

  1. アルカリ金属を含む無機組成物であって、前記アルカリ金属の表面に、無機酸化防止膜が形成され、これにより空気と前記アルカリ金属とが遮断されている無機組成物。
  2. その用途が、無機化合物の原材料であり、前記無機酸化防止膜が、前記無機化合物の構成元素の一つである請求項1記載の無機組成物。
  3. 前記無機化合物が、III族元素の窒化物であり、前記無機酸化防止膜が、前記III族元素である請求項1または2記載の無機組成物。
  4. 前記III族元素が、ガリウムである請求項3記載の無機組成物。
  5. 前記アルカリ金属が、III族元素と窒素との反応におけるフラックスとして働く請求項3または4記載の無機組成物。
  6. 前記アルカリ金属が、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムおよびセシウムからなる群から選択される少なくとも1つである請求項1から5のいずれかに記載の無機組成物。
  7. さらに、アルカリ土類金属を含み、前記アルカリ土類金属が前記無機酸化防止膜により空気と遮断されている請求項1から6のいずれかに記載の無機組成物。
  8. 前記アルカリ土類金属が、前記アルカリ金属と共に、III族元素と窒素との反応におけるフラックスとして働く請求項7記載の無機組成物。
  9. 前記アルカリ土類金属が、カルシウムである請求項7または8記載の無機組成物。
  10. 前記アルカリ金属がナトリウムであり、前記酸化防止膜がガリウムであり、前記両者のモル比率(Na/(Na+Ga))が、0.5〜0.99の範囲である請求項1から9のいずれかに記載の無機組成物。
  11. アルカリ金属の表面に無機酸化防止膜が形成され、これによって前記アルカリ金属と空気とが遮断されている無機組成物の製造方法であって、前記アルカリ金属がナトリウムであり、前記酸化防止膜がガリウムであり、液状の前記ガリウムに前記ナトリウムを浸漬し、前記ガリウムを固化した後、引き上げることにより、前記ナトリウムの表面に前記ガリウムによる酸化防止膜を形成する製造方法。
  12. 前記ナトリウムと酸化防止膜であるガリウムとのモル比(Na/(Na+Ga))が、0.5〜0.99の範囲である請求項11記載の製造方法。
  13. アルカリ金属の表面に無機酸化防止膜が形成され、これによって前記アルカリ金属と空気とが遮断されている無機組成物の製造方法であって、前記アルカリ金属の表面に、ガリウム、アルミニウムおよびインジウムの少なくとも一つのIII族元素を真空蒸着によって付着させることにより、前記アルカリ金属表面に前記III族元素による酸化防止膜を形成する製造方法。
  14. 前記アルカリ金属が、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムおよびセシウムからなる群から選択される少なくとも1つである請求項13記載の製造方法。
  15. III族元素と窒素とをアルカリ金属フラックス中で反応させるIII元素窒化物の製造方法であって、前記III族元素および前記アルカリ金属の原料として、前記アルカリ金属の表面に前記III族元素の酸化防止膜が形成され、これによって前記アルカリ金属と空気とが遮断されている無機組成物を使用することを特徴とする製造方法。
  16. 前記III族元素が、ガリウムである請求項15記載の製造方法。
  17. 前記アルカリ金属が、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウムおよびセシウムからなる群から選択される少なくとも1つである請求項15または16に記載の製造方法。
  18. 前記無機組成物が、さらにアルカリ土類金属を含み、前記アルカリ土類金属が前記酸化防止膜により空気と遮断されており、前記アルカリ土類金属が、前記アルカリ金属と共に、III族元素と窒素との反応におけるフラックスとして働く請求項15から17のいずれかに記載の製造方法。
  19. 前記アルカリ土類金属が、カルシウムである請求項18記載の製造方法。
  20. 前記アルカリ金属がナトリウムであり、前記酸化防止膜がガリウムであるとき、前記両者のモル比率(Na/(Na+Ga))が、0.5〜0.99の範囲である請求項15から19のいずれかに記載の製造方法。
  21. 窒素が、窒素含有ガス中の窒素である請求項15から20のいずれかに記載の製造方法。
  22. III族元素と窒素との反応が、加熱加圧条件下での反応である請求項15から21のいずれかに記載の製造方法。
  23. III族元素窒化物の単結晶を成長させる請求項15から22のいずれかに記載の製造方法。
  24. 前記単結晶が、組成式AlsGatIn1-s-tN(ただし、0≦s≦1、0≦t≦1、0≦s+t≦1)で表される半導体結晶である請求項23記載の製造方法。
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