JP2005119241A - ゴムの成形加工方法およびゴムの成形加工装置 - Google Patents

ゴムの成形加工方法およびゴムの成形加工装置 Download PDF

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Gunpei Katsumura
軍平 勝村
Tomoaki Okita
智昭 沖田
Mitsuo Kurashige
充雄 倉茂
Takumi Narita
巧 成田
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Abstract

【課題】 ゴム原料等と加硫剤の均一な混練状態を得ることができ、製品に応じて柔軟な生産性を有するとともに安定したゴム製品の連続押出を実現することのできるゴムの成形加工方法およびゴムの成形加工装置を提供する。
【解決手段】 二軸連続混練機1で適切な混練条件を設定して混練ゴム組成物を作成し、この混練ゴム組成物を所定の粒径(0.5〜40mm)にペレット化したゴムペレットを共用の原材料として管路4を介して密閉状態で空気圧送する。このことにより、ゴム材料の表面積が増大し、加硫系薬剤を充分かつ均一に付着させることができるため、加硫ゴム組成物の品質が安定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ゴムの成形加工方法およびゴムの成形加工装置に関し、特に、ゴム材料の混練から成形までを一連の工程に従って効率的に遂行するゴムの成形加工方法およびゴムの成形加工装置に関するものである。
タイヤのトレッドや自動車のウェザーストリップ等のゴム成形品の成形加工は、従来より、原料ゴム、補強剤、充填剤、軟化剤等をバンバリーミキサー等の混練機に投入して混練を行った後シートに成形し、このシートを加硫剤等と共にニーダ等に投入して混練を行ってシートに成形し、このシートを押出成形機に投入して押出成形することによって所望の形状の製品(例えば、ウェザーストリップ)を得る方法が一般に採用されている。
このように、従来方法は、バンバリーミキサーやニーダ等によるバッチ式の混練によるものであり、材料の混合割合にバラツキが出やすく、また、人手を多く要するので、生産効率の点で問題がある。
また、材料の混合割合のバラツキを小さくし、また、生産効率を向上させるために、連続混練機を使用し、連続混練機と押出成形機を接続したゴムの連続混練方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載された方法は、スクリューを内蔵した連続混練機のバレルの基部側にゴム供給口を、中央部に添加剤供給口をそれぞれ設け、ゴム供給口に定量ギヤポンプを介してゴム供給装置を接続し、添加剤供給口に加硫剤の定量供給装置を接続し、バレルの吐出側端部に押出成形機を接続し、原料ゴム、補強剤、充填剤、軟化剤を含むシートをゴム供給装置に供給し、連続混練機で加硫剤を添加して混練し、押出成形機で所望の形状の製品を得るものである。
この方法によれば、加硫剤の添加から押出成形までを連続して行うため、材料の混合割合のバラツキを小さくできる。また、生産効率を向上させることができる。
特開2000−43032号公報
しかし、特許文献1に記載された連続混練押出成形装置によると、以下のような問題がある。
(1)シート状のゴム原料をバレル内で回転するスクリューで切断し、加硫剤と混練しているため、ゴム原料等と加硫剤との均一な混練状態を得にくいという問題がある。
(2)連続混練機と押出成形機とが直結して設けられているため、押出成形機から押出成形可能な製品が限定されてしまい、生産性管理における柔軟性に欠けるという問題がある。
従って、本発明の目的は、ゴム原料等と加硫系薬剤の均一な混練状態を得ることができ、製品に応じて柔軟な生産性を有するとともに安定したゴム製品の連続押出を実現することのできるゴムの成形加工方法およびゴムの成形加工装置を提供することにある。
本発明は、上記の目的を達成するため、ゴム材料と所定の配合材料より成るゴム組成物を混練して、混練ゴム組成物を提供する提供工程と、前記混練ゴム組成物から所定の粒径のゴムペレットを形成するペレット形成工程と、前記ゴムペレットを所定の位置へ配送する配送工程と、配送された前記ゴムペレットと加硫系薬剤とを混合して混合体を生成する混合工程と、前記混合体を原料として投入されて所定の形状の製品を押出成形材として押出成形する押出成形工程とを有することを特徴とするゴムの成形加工方法を提供する。
前記配送工程は、搬送路を介して複数の所定の位置へ前記ゴムペレットを流動させながら密閉状態で圧送する工程を含むものであっても良い。
前記混合工程は、粒径0.5〜40mmの前記ゴムペレットと前記加硫系薬剤としての粉末状の加硫剤および加硫促進剤を混合することが好ましい。
前記混合工程は、粒径0.5〜40mmの前記ゴムペレットと前記加硫系薬剤としての粉末状の加硫剤を混合するようにしても良い。
前記混合工程は、前記ゴムペレット100部に対する前記加硫系薬剤の配合比が0.1〜4部の範囲であることが好ましい。
また、本発明は、上記の目的を達成するため、ゴム材料と所定の配合材料より成るゴム組成物を混練して、混練ゴム組成物を提供する提供工程と、前記混練ゴム組成物から所定の粒径のゴムペレットを形成するペレット形成工程と、前記ゴムペレットを所定の位置へ配送する配送工程と、配送された前記ゴムペレットを加硫系薬剤とともに投入されて所定の形状の製品を押出成形材として押出成形する押出成形工程とを有することを特徴とするゴムの成形加工方法を提供する。
前記押出成形工程は、粒径0.5〜40mmの前記ゴムペレットと粉末状の加硫剤および加硫促進剤からなる前記加硫系薬剤とを混練した加硫ゴム組成物を押出成形することが好ましい。
前記押出成形工程は、粒径0.5〜40mmの前記ゴムペレットと前記加硫系薬剤としての粉末状の加硫剤を混練した加硫ゴム組成物を押出成形することが好ましい。
前記押出成形工程は、前記ゴムペレット100部に対する前記加硫系薬剤の配合比が0.1〜4部の範囲である加硫ゴム組成物を押出成形することが好ましい。
また、本発明は、上記の目的を達成するため、ゴム材料と所定の配合材料より成るゴム組成物を混練して混練ゴム組成物を形成する混練部と、
前記混練ゴム組成物をペレット化してゴムペレットを形成するペレット形成部と、
前記ゴムペレットを流動させながら搬送する搬送部と、
前記搬送部を介して搬送されたゴムペレットに対して加硫系薬剤を付着させる分散部と、
前記加硫系薬剤を付着させた前記ゴムペレットの供給を受けて所定の形状の製品を押出成形する押出成形部とから成ることを特徴とするゴムの成形加工装置を提供する。
前記分散部は、加硫剤および加硫促進剤を前記加硫系薬剤として前記ゴムペレットに付着させるようにしても良い。
前記分散部は、加硫剤を前記加硫系薬剤として前記ゴムペレットに付着させるようにしても良い。
前記分散部は、前記ゴムペレットおよび前記加硫系薬剤を受容する本体と、
前記本体に設けられて前記ゴムペレットおよび前記加硫系薬剤を攪拌する攪拌機と、
前記本体を開閉することにより前記ゴムペレットおよび前記加硫系薬剤との混合体を前記押出成形部に供給するシャッターとを有するものであっても良い。
前記搬送部は、前記押出成形部への前記ゴムペレットの分配を制御する開閉自在な分配弁を設けられた分配機を備えた管路であっても良い。
前記搬送部は、密閉された搬送路本体と、前記搬送路本体内に設けられて前記ゴムペレットを搬送するコンベアとを有するものであっても良い。
前記押出成形部は、複数の前記押出成形部を有するようにしても良い。
前記押出成形部は、他の押出成形機から押出しされた押出材との二色押出しに基づく二色押出製品を押出成形するものであっても良い。
また、本発明は、上記の目的を達成するため、ゴム材料と所定の配合材料より成るゴム組成物を混練して混練ゴム組成物を形成する混練部と、前記混練ゴム組成物をペレット化してゴムペレットを形成するペレット形成部と、前記ゴムペレットを流動させながら搬送する搬送部と、加硫系薬剤と前記搬送部を介して搬送されたゴムペレットの供給を受けて所定の形状の製品を押出成形する押出成形部とから成ることを特徴とするゴムの成形加工装置を提供する。
また、本発明は、上記の目的を達成するため、ゴム材料と所定の配合材料より成るゴム組成物を混練して混練ゴム組成物を形成する混練部と、前記混練ゴム組成物をペレット化して粒径0.5〜40mmのゴムペレットを形成するペレット形成部と、前記ゴムペレットを流動させながら搬送する搬送部と、前記搬送部を介して搬送されたゴムペレット100部に対して加硫系薬剤の配合比が0.1〜4部となるように付着させる分散部と、前記加硫系薬剤を付着させた前記ゴムペレットの供給を受けて所定の形状の製品を押出成形する押出成形部とから成ることを特徴とするゴムの成形加工装置を提供する。
本発明のゴムの成形加工方法によれば、ゴム材料と所定の配合材料より成るゴム組成物を混練して得られる混練ゴム組成物からゴムペレットを形成し、このゴムペレットを加硫系薬剤とを混合した混合体を原料として投入して所定の形状の製品を押出成形材として押出成形するようにしたため、ゴム原料等と加硫系薬剤の均一な混練状態を得ることができ、製品に応じて柔軟な生産性を有するとともに安定したゴム製品の連続押出を実現することができる。
また、本発明のゴムの成形加工方法によれば、ゴム材料と所定の配合材料より成るゴム組成物を混練して得られる混練ゴム組成物からゴムペレットを形成し、このゴムペレットを加硫系薬剤とともに投入して所定の形状の製品を押出成形材として押出成形するようにしたため、ゴム原料等と加硫系薬剤の均一な混練状態を得ることができ、製品に応じて柔軟な生産性を有するとともに安定したゴム製品の連続押出を実現することができる。
また、本発明のゴムの成形加工装置によれば、ペレット形成部で混練ゴム組成物からなるゴムペレットを形成し、このゴムペレットに対して分散部で加硫系薬剤を付着させるようにしたため、ゴム原料等と加硫系薬剤の均一な混練状態を得ることができ、製品に応じて柔軟な生産性を有するとともに安定したゴム製品の連続押出を実現することができる。
また、本発明のゴムの成形加工装置によれば、ペレット形成部で混練ゴム組成物からなるゴムペレットを形成し、このゴムペレットと加硫系薬剤とを押出成形部に供給するようにしたため、ゴム原料等と加硫系薬剤の均一な混練状態を得ることができ、製品に応じて柔軟な生産性を有するとともに安定したゴム製品の連続押出を実現することができる。
また、本発明のゴムの成形加工装置によれば、ペレット形成部で混練ゴム組成物からなる粒径0.5〜40mmのゴムペレットを形成し、分散部でゴムペレット100部に対して0.1〜4部の配合比となるように加硫系薬剤を付着させるようにしたため、ゴム原料等と加硫剤の均一な混練状態を得ることができ、製品に応じて柔軟な生産性を有するとともに安定したゴム製品の連続押出を実現することができる。
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る押出成形品製造装置の全体構成図である。この押出成形品製造装置10は、1本のスクリューで構成される二軸連続混練機1と、原料ゴム等の供給口となるホッパー2と、スクリュー(図示せず)に回転を与える二軸連続混練機モータ31と、スクリューの回転数を変える変速機32と、ペレット化及び圧送装置3と、管路4を搬送される混練ゴム組成物のペレットを分配する複数の分配機14を有する管路4と、分配機14を介して管路4に接続される複数の押出成形機15と、分配機14を介して管路4に接続される搬送容器20とを有する。
分配機14は、アクチュエータによって開閉自在に制御されるペレット分配弁14Aを有し、管路4内を圧送されるゴムペレットを押出成形機15に分配する。
押出成形機15は、1本のスクリューで構成されており、成形機モータ15Aと、押出材を排出する口金15Bと、ゴムペレット供給用のホッパー18と、加硫剤や、又は加硫剤と加硫促進剤とを混合したもの(以下、これらを「加硫系薬剤」という。)を投入するためのホッパー19と、ゴムペレットと加硫系薬剤とを受容して加硫系薬剤を分散させるとともにゴムペレットに均一に付着させる分散部152とを有する。なお、ホッパー19から加硫剤のみを投入するようにしても良い。
押出成形機15のスクリューは、元部側にスクリューピッチを相対的に短くした混練域と、先端側にスクリューピッチを相対的に長くした押出し域とを一体的に有している。なお、混練域は長い方が望ましく、スクリューのL/D(length/Diameter)比は、通常、8〜25であるが、12〜20とすることがより好ましい。
また、押出成形機15には、図示しない構成として、加硫系薬剤と混合されたゴムペレットを連続的に加硫するためのマイクロ波加硫装置(UHF)および熱風加硫装置(HAV)が設けられており、180〜240℃で3〜30分、好ましくは210〜230℃で5〜20分の加硫処理を行う。
分散部152は、ゴムペレットを受容可能な本体と、受容したゴムペレットを流動させて攪拌する攪拌機と、本体に設けられて押出成形機15へのゴムペレットの供給を制御する開閉自在なシャッターを有している。
ペレット化及び圧送装置3は、二軸連続混練機1で混練された混練ゴム組成物をペレット化してゴムペレットを形成し、このゴムペレットを後述する管路4に圧送するものであり、混練ゴム組成物の導入部5と、ペレタイザー6と、水循環ポンプ7と、冷却機8と、タンク9と、搬送パイプ9A、9Bと、分離機11と、乾燥機12と、圧送機13からなる。
導入部5は、二軸連続混練機1から供給される混練ゴム組成物に含まれる凝集塊や、溶媒に不溶のゲル等、ブツの原因となる好ましくない混入物を除去するとともに後段のペレタイザー6に混入物を除去された混練ゴム組成物を供給するものであり、混入物の除去に使用するストレーナ(後述)を所定の方向に移動させる移動用シリンダ5Bを有する。
ペレタイザー6は、紐状に押し出された混練ゴム組成物を所定の粒径の粒状に分断してゴムペレットを形成する。
水循環ポンプ7は、搬送パイプ9B、ペレタイザー6、搬送パイプ9A、分離機11、タンク9の経路で冷却水を循環させる。冷却水には、離型剤を混ぜて離型性を持たせるようにしても良い。
分離機11は、ゴムペレットと冷却水との混合物からゴムペレットを分離して乾燥機12に供給する。
乾燥機12は、分離機11から送り込まれる湿気を帯びたゴムペレットを空気流に晒すことによって強制的に乾燥させる。
圧送機13は、ゴムペレットを圧送するための管路4が接続されており、管路4は分配機14を介して押出成形機15等と接続される。なお、圧送機13は乾燥空気を管路4に送り込むものであるが、普通の空気や、窒素等の不活性ガスを送り込むようにしても良い。
搬送容器20は、例えば、柔軟性を有する袋状のフレキシブルコンテナであり、ゴムペレットを一時的に貯蔵するほかにゴムペレットを梱包して他の場所へ搬送可能とするものである。この搬送容器20は、ゴムペレットの貯蔵時(供給時)にゴムペレットの量を重量計で監視しており、規定の重量になったところで貯蔵が停止される。
図2は、ペレット化及び圧送装置の一部を破断した拡大説明図である。導入部5は、移動用シリンダ5Bによって混練ゴム組成物の押出方向と直交する方向、すなわち、紙面垂直方向に移動可能に支持されるストレーナ5Aと、混練ゴム組成物を紐状に押し出す口金5Cとを有する。
ペレタイザー6は、モータ6Aと、モータ6Aの回転軸6Bに取り付けられた回転刃6Cとを有し、回転刃6Cをモータ6Aで回転駆動することによって導入部5の口金5Cから押し出される紐状の混練ゴム組成物を回転刃6Cで分断してゴムペレットGを形成する。回転刃6Cは、搬送パイプ9Bを介して搬送される水によって冷却されるとともに、下流側に接続されている搬送パイプ9Aに水とともにゴムペレットGを送り出すようになっている。
ゴムペレットGは、水循環ポンプ7から圧送される水により、ペレタイザー6から搬送パイプ9Aを介して分離機11に搬送され、分離機11で水と分離され、乾燥機12で付着した水分を除去され、圧送機13から管路4に密閉された状態で圧送されるようになっている。なお、本実施の形態における密閉とは、遮光され、外部と温度的、湿度的に遮断された状態をいう。
図3は、管路を部分的に示す図であり、(a)は側面図、(b)は縦断面図である。管路4は、(a)に示すように長さ方向にスパイラル状をなす管壁形状を有して形成されており、管内を通過するゴムペレットGは、(b)に示すように管壁4Aに沿って移動することにより攪拌されるようになっている。なお、ゴムペレットGの攪拌性を促すものとして、コルゲート管等の管材を用いることも可能である。
図4は、ペレット分配弁を部分的に示す図であり、(a)は管路が分配管と不通の状態を示す平面図、(b)は(a)のB−B部における断面図、(c)は管路が分配管と連通している状態を示す平面図、(d)は(c)のD−D部における断面図である。ペレット分配弁14Aは、ゴムペレットGを通過させる円形の通路140Aおよび分岐通路140Bを有する円筒状の弁部材140と、弁部材140をプランジャ141Aを介して突出・引き込み駆動するソレノイド141と、弁部材140の開放によって管路4からゴムペレットGが分流される分配管142とを有する。分配管142は、図示しないホッパー18に接続される。
弁部材140は、金属部材で形成されて分配管142に摺動自在に支持されている。なお、弁部材140は、耐熱性を有する樹脂材料によって形成することも可能である。
ペレット分配弁14Aは、弁部材140が(a)および(b)に示す状態にあるとき、すなわち、プランジャ141Aがソレノイド141から突出した状態にあるときは、通路140Aの開口方向が管路4と同一の方向に配置されることによってゴムペレットG(図示せず)を管路4の下流側に供給する。
また、ペレット分配弁14Aは、弁部材140が(c)および(d)に示す状態にあるとき、すなわち、プランジャ141Aがソレノイド141に引き込まれた状態にあるときは、分岐通路140Bが管路4と分配管142とを連通させるように配置されることによってゴムペレットG(図示せず)の分流を許容する。
図5は、押出成形品製造装置の制御ブロック図である。押出成形品製造装置10は、管路4に設けられた管路センサ14Bと、ホッパー18に設けられて管路4を介して投入されるゴムペレットGの量に応じた重量を検出するホッパーセンサ14Cと、二軸連続混練機1および押出成形機15の温度を監視する温度センサ34と、各センサの検出データを一時的に格納するRAM35Aと、各工程の各部の動作を制御する制御プログラムを格納するROM35Bと、各部を制御する制御部35とを有する。
ホッパーセンサ14Cは、ホッパー18に受容されているゴムペレットGが予め定めた下限量となったときに制御部35に補給信号を出力する。補給信号は、ゴムペレットGの供給に基づいて下限量を上回ると解消する。また、ホッパー18に受容されているゴムペレットGが予め定めた上限量となったときに制御部35に補給停止信号を出力する。なお、補給信号が出力された押出成形機15であっても、一定時間は運転することのできるゴムペレットGをホッパー18に有している。
制御部35は、各センサの検出データおよび制御プログラムに基づいてペレット分配弁14Aの開閉、成形機モータ15Aの起動および停止を含む駆動制御、二軸連続混練機モータ31の起動および停止含む駆動制御等を行う。また、制御部35は、分散部152に内蔵される攪拌機及びシャッターの制御を行う。
また、制御部35は、ホッパーセンサ14Cから補給信号を入力すると、該当する押出成形機15のペレット分配弁14Aを開放させる。なお、同時期に2つ以上のホッパーセンサ14Cから補給信号を入力したときは、予め定めた優先条件に基づく押出成形機15のペレット分配弁14Aを優先的に開放させる。
また、制御部35は、温度センサ34から二軸連続混練機1および押出成形機15の温度異常信号を入力したときは、異常が生じた状態で形成されたゴムペレットGが押出成形機15に混入しないようにすべての分配弁14Aを閉塞させるとともに、二軸連続混練機モータ31および成形機モータ15Aの運転を停止させる。
以下に、第1の実施の形態の動作について説明する。
まず、図示しない供給装置によってホッパー2からエチレンプロピレンジエンターポリマー(EPDM)等の原料ゴム、カーボンブラック等の補強剤、プロセスオイル等の軟化剤等が二軸連続混練機1に供給される。これらは、二軸連続混練機1に内蔵される図示しないスクリューで混練されることにより混練ゴム組成物となって二軸連続混練機1の先端方向に送られる。
二軸連続混練機1で混練された混練ゴム組成物は、口金5Cから紐状に押し出されることによってペレタイザー6に供給される。ペレタイザー6は紐状の混練ゴム組成物を回転刃6Cで粒状に分断してゴムペレットGを形成する。ゴムペレットGは円柱形状を有し、水循環ポンプ7から送られる水で搬送パイプ9A内を搬送されると共に冷却され、分離機11に送られる。分離機11は、ゴムペレットGと水を分離して乾燥機12に送る。乾燥機12は、ゴムペレットGに付着した水分を除去して圧送機13に送る。圧送機13は、ゴムペレットGを所定の空気圧で管路4に送出する。ゴムペレットGは、管路4のスパイラル形状に基づいて攪拌されながら下流側に送られる。なお、ゴムペレットGを圧送する空気は除湿されたものが望ましく、ゴムペレットGの劣化を防ぐものとして窒素を含有するものであっても良い。
分配機14は、ペレット分配弁14Aが分岐通路140Bによって分配管142と管路4とを連通させているとき、管路4を介して圧送されたゴムペレットGを分配管142に分流する。ここで、押出成形機15に接続される分配機14のペレット分配弁14Aが分岐通路140Bによって分配管142を接続しているとき、ゴムペレットGが分配管142を介して押出成形機15に供給される。押出成形機15は、ホッパー18に供給されるゴムペレットGとホッパー19に供給される加硫系薬剤(加硫剤および加硫促進剤)とを分散部152に供給する。分散部152は、内蔵された攪拌機でゴムペレットGと加硫系薬剤とを混合して加硫系薬剤をゴムペレットGに充分に付着させる。分散部152は、シャッターの開動作に基づいて加硫系薬剤を充分に塗されたゴムペレットGをスクリューの元部側に供給する。スクリューは、成形機モータ15Aの回転に基づいて混練し、加硫ゴムとして口金15Bより所望の製品を押し出す。
図6は、押出成形機に投入される直前のゴムペレットGと加硫系薬剤との分散部における混合状態を示す図である。粉末の加硫剤Vaおよび加硫促進剤VbがゴムペレットG中に均一に分散し、ゴムペレットGの表面に充分に付着している。
なお、第1の実施の形態の押出成形品製造装置は、各種ゴム成形品の製造に適用可能であるが、特に、ウェザーストリップの製造に好適であり、以下に実施例として具体的に説明する。
二軸連続混練機1には、原料ゴム100重量部に対してカーボンブラック100〜200重量部、プロセスオイル10〜40重量部およびその他の充填剤が投入される。
原料ゴムとしては、EOR(エチレンαオレフィン系ゴム)、NR(天然ゴム)、IR(イソプレン系ゴム)、SBR(スチレンブタジエンゴム)、BR(ブタジエンゴム)、CR(クロロプレンゴム)IIR(ブチルゴム)、CO/ECO(エピクロルヒドリンゴム)、NBR(ニトリルゴム)、ACM/ANM(アクリルゴム)、FKM(ふっ素ゴム)、Q(シリコーンゴム)等を挙げることができる。ウェザーストリップ用途としては、EORが好適であり、中でもEPDM(エチレンプロピレンジエンターポリマー)が特に適している。EPDMとしては、耐圧縮永久歪性の観点から、エチレン含量60〜80重量%、プロピレン含量25〜35重量%、非共役ジエン含量5重量%以下のものが好ましい。
カーボンブラックとしては、HAF、MAF、FEF、GPF、SRF等の任意のものを使用できるが、押出加工性および補強性を確保するためには、MAF、FEF、GPF好ましい。
加硫剤として硫黄系加硫剤が使用される場合は、チアゾール系、チウラム系、ジチオカルバメート系等から選ばれるいずれかの加硫促進剤が使用される。
二軸連続混練機1に投入されるその他の充填剤としては、白色充填剤(クレー、炭酸カルシウム、シリカ等)、滑剤(ステアリン酸等)、亜鉛華、脱水剤(酸化カルシウム等)を挙げることができる。
加硫系薬剤以外の配合成分は、全量を二軸連続混練機1に投入し混練することが、押出成形機15での混練時における加硫系薬剤の分散性の上から好ましいが、ごく少量であれば、白色充填剤および亜鉛華等の成分の配合は、二軸連続混練機1ではなく押出成形機15であっても良い。なお、白色充填剤および亜鉛華等の成分を押出成形機15で配合する場合は、加硫系薬剤は、充填剤に担持させて配合することが、混練分散性の上から好ましい。
なお、ウェザーストリップが発泡処方である場合、発泡剤として4,4′−オキシピスベンゼンスルフォニルヒドラジド(OBSH)、アゾビスジホルムアミド(ADCA)、ジニトロソペンタメチレンテトラミン(DPT)、p−トルエンスルフォニルヒドラジド(TSH)、アゾビスイソブチロニトリル(AZDN)等、及び、それらに助剤を併用したものを用いることができるが、これらは熱影響を受け易いため、ゴムペレットG中には配合しないことが望ましい。
二軸連続混練機1に投入された各種成分は、混練され、混練ゴム組成物として口金5Cから紐状に押し出される。この紐状の混練ゴム組成物は、ペレタイザー6の回転刃6Cで0.5〜40mm(好ましくは2〜20mm)の円柱状に分断される。分断されたゴムペレットGは、管路内を搬送されて押出成形機15に供給され、ホッパー19から投入される加硫系薬剤が添加されて混練される。このときのゴムペレットGと加硫系薬剤との比率は100:1としてウェザーストリップの形状に成形した。
押出成形機15からウェザーストリップをしばらく押出成形した後、押出成形機15を停止して、押出成形機15内に加硫ゴム組成物を残した状態でスクリューを抜き、加硫ゴム組成物中の加硫系薬剤の混合状態を評価したところ、加硫系薬剤がゴム中に均一に分散していることを確認できた。
また、本発明者らは、加硫ゴム組成物について加硫系薬剤の混合状態を確認するため、ゴムペレットGの粒径を変えて評価試験を行った。評価試験は、押出機として三茅製作所製、90mm単軸押出機(90K−16D−HD)を使用し、口金20mm×5、回転数20rpmの押出条件とした。また、目視による評価を容易にするものとして、原料ゴムを白ゴムとし、加硫系薬剤に代えて粉体状の着色剤を配合比(原料ゴム:着色剤)を100:1および100:0.5の2水準で混練しており、直径および長さが5、10、20、および50mmの円柱状のゴムペレットGを作成して評価した。更に比較例として、30mm×5mmの白ゴムからなるリボン状ゴムを用意し、10mmのペレット状着色剤を混合した場合についても同時に評価した。評価については目視による混合状態を5段階で示し、「5」を最良とするものである。表1にその結果を示す。
表1からも明らかなように、ゴムペレットGの粒径が大になるにつれて着色剤の混合性が低下する傾向が見られるが、原料ゴム100部に対して着色剤1部の配合比とした場合では、粒径5〜20mmの範囲で良好な混合性が得られる。また、原料ゴム100部に対して着色剤0.5部の配合比とした場合では、粒径5〜10mmの範囲で良好な混合性が得られる。粒径2mm以下とした場合、ペレット形成工程の設備が大型化するとともにブロッキング性能が低下する。
比較例については、リボン状ゴムに着色剤が十分に混ざらず、混合むらが部分的に生じていることが確認された。
上記した第1の実施の形態によると、以下の効果が得られる。
(1)二軸連続混練機1で適切な混練条件(温度、時間、速度)を設定して混練ゴム組成物を作成し、この混練ゴム組成物をペレット化したゴムペレットを共用の原材料として管路を介して密閉状態で空気圧送するため、混練直後のゴム材料であっても固着させることなく所望の場所に短時間で安定的、かつ連続的に供給することができる。また、ゴムペレット化することによって表面積が増大し、加硫系薬剤を充分かつ均一に付着させることができるため、加硫ゴム組成物の品質が安定する。
(2)ゴムペレットが密閉された状態で管路4を介して圧送されるため、光照射による劣化や、温度・湿度の環境変動による影響を受けにくくなる。また、異物の混入を防ぐこともできるので、安定した品質のゴムペレットを必要な量で供給できるようになる。また、ゴムペレットの劣化を最小限に抑えた状態で加硫系薬剤と混合することができる。
(3)ゴムペレットの粒径を0.5〜40mmに形成することによって、ゴムペレットの管路4における圧送性を確保しつつ加硫系薬剤との良好な混練状態を得ることができる。
(4)ゴムペレット100部に対する前記加硫系薬剤の配合比を0.1〜4部、好ましくは0.5〜1部とすることにより、練り込み前のゴムペレットに充分に加硫系薬剤が分散し、かつ、充分な付着性が得られる。
(5)管路4にスパイラル状の管壁形状を有する管を用いたため、圧送されるゴムペレットを管路4の周方向に移動させる流れが生じる。このことによってゴムペレットが攪拌されて圧送中にペレット同士が固着することを防ぐことができる。
(6)ゴムペレットを供給する管路4にペレット分配弁14Aを備えた分配機14を設けているため、押出成形機15の台数に応じた供給先に容易にゴムペレットを分配でき、工程間の融通性が向上し、多品種少量生産への柔軟な対応が可能となる。また、生産効率を向上させることができる。
(7)管路4を介することで成形機15に密閉状態でゴムペレットGを安易に分配できるため、管路4に接続されていない押出成形機15や、少量生産を行いたい用途に応じて適量のゴムペレットGを供給することができる。
(8)また、品質的なばらつきの小なるゴムペレットGが管路4を介して密閉状態で供給されるので、供給先の押出成型機15で加硫剤以外の添加剤(例えば、炭酸カルシウム、シリカ等)を混合する場合においても、均一で品質の安定した混合状態を得ることができる。
(9)管路4を介して密閉状態でゴムペレットGを複数の押出成形機15に分配できるため、ゴムペレットGを搬送するための搬送車や人員の削減が可能になり、製造コストを低減することが可能になる。
なお、第1の実施の形態では、スパイラル状の管路4を用いる構成を説明したが、このスパイラル状の管路4は、管路4全体に用いるほかに、管路4に部分的に用いる構成とすることも可能である。
また、ペレタイザー6で形成されるゴムペレットは、管路4を介して圧送される際に詰まりを生じない所定の粒径範囲にあるものが好ましく、均一の形状および粒径を有するものであればなお良い。また、ゴムペレットの形状については、例えば、円錐状、円柱状といった複数の形状のものが混在していても良い。
なお、上記した第1の実施の形態では、ゴムペレットGと加硫系薬剤とを分散部152で予め混合することによって加硫系薬剤を練り込み前のゴムペレットGに分散させることにより、ゴムペレットGに加硫系薬剤を付着させるものとしたが、分散部152での混合を行わずにゴムペレットGと加硫系薬剤とを適量でスクリューの元部側に供給するものであっても良い。
また、加硫系薬剤を充分付着させたゴムペレットGについても、スクリューの元部側に供給せずに搬送容器20に貯蔵し、搬送して、他の押出成型機15に投入することもできる。
また、カーボンブラックの投入量については、上記した100〜200重量部が最も好ましいが、50〜300重量部の範囲であれば所要強度および強度のゴム成形品を得ることが可能である。また、原料ゴムのついては、αオレフィン30質量%以上のEORを70%以上含むものとすることにより、ゴム成形品の耐圧縮永久歪性が向上する。
また、αオレフィン含量が相対的に多いと、混練ゴム組成物の粘度が増大してゴムペレットGがプロッキング(凝集)し易くなることから、αオレフィン含量を30%以上としたときは、結晶性PEを3〜6%、望ましくは4〜5%含有させることにより、ゴムペレットGのプロッキングを防げる。
また、EPDMについては、EPDMl00部に対して10〜40部めプロセスオイルをポリマー製造時に添加した油展タイプを使用しても良い。また、原料ゴムの全量をEPDM(EOR)とする必要はなく、少なくとも70%以上のEPDMと、EPDMと相溶可能な他のSBR、IIR等の非極性ゴムとのプレンドゴムであっても良い。
図7は、第2の実施の形態に係る押出成形品製造装置の全体構成図である。以下の説明においては、図1の実施の形態と同一の構成を有する部分については同一符号を付してある。この押出成形品製造装置は、管路4に分配機14を介してミキサー24が接続され、ミキサー24の下方に設けられた圧送機25に管路26が接続され、管路26に分配機14を介して押出成形機が接続されている。
従って、ペレット化及び圧送装置3からのゴムペレットGは、分配機14を介してミキサー24に供給され、圧送機25で圧送されて管路26内を搬送され、押出成形機15に供給される。
図8は、第2の実施の形態に係るミキサーの部分断面図である。このミキサー24は、分配管142を介して供給されるゴムペレットGを収容するペレット収容部24Aと、ペレット収容部24Aの内部に設けられる攪拌モータ24Bと、攪拌モータ24Bの回転軸24Cに取り付けられてペレット収容部24A内のゴムペレットGを攪拌する攪拌羽根24Dとを有する。
ペレット収容部24Aは、円筒状に形成されて上部に設けられる分配管142からゴムペレットを受容し、逆円錐状に形成される下部から圧送機13にゴムペレットGを供給するものであり、回転軸24Cが円筒形状の中心軸と一致するように攪拌モータ24Bを配置して構成されている。このため、分配管142は、ペレット収容部24Aの上部において、中心軸から外れた位置に取り付けられている。
攪拌モータ24Bは、回転軸24Cを所定の回転速度で回転させる。攪拌羽根24Dは、回転軸24Cの回転に基づいてペレット収容部24Aに受容されたゴムペレットG同士が固着しないように攪拌する。なお、攪拌羽根24Dは、プロペラ形状以外の他の形状として、螺旋状に連続したフィンを回転軸24Cの長さ方向に有するものであっても良い。
以下に、第2の実施の形態の動作について説明する。
二軸連続混練機1は、図示しない供給装置によってホッパー2から供給される原料ゴム、カーボンブラック等の補強剤、プロセスオイル等の軟化剤等をスクリューで混練して混練ゴム組成物を形成し、ペレット化及び圧送装置3に送る。ペレット化及び圧送装置3は、混練ゴム組成物からゴムペレットGを形成して第1の実施の形態で説明した手順に基づいて管路4に送出する。
ゴムペレットGは、管路4を圧送され、分配機14を介してミキサー24に供給される。ミキサー24に供給されたゴムペレットGは、攪拌羽根24Dで攪拌された後に圧送機25に投入される。圧送機25は、ゴムペレットGを乾燥空気とともに管路26に送り出す。分配機14は、管路26を介して圧送されたゴムペレットGを押出成形機15に供給する。押出成形機15は、ホッパー18に供給されるゴムペレットGとホッパー19に供給される加硫系薬剤とを分散部152で混合し、加硫系薬剤をゴムペレットに均一に付着させた後に図示しないスクリューの回転に基づいて混練し、加硫ゴムとして口金15Bより所望の製品を押し出す。
上記した第2の実施の形態によると、ミキサー24を設けることにより、第1の実施の形態の好ましい効果に加えて、ゴムペレットGの固着を抑制しながら、押出成形機15へのゴムペレット圧送量、および送出タイミングを調整でき、後の工程で混合される加硫系薬剤の混合状態にばらつきが生じることを防げる。例えば、前もってミキサー24にゴムペレットGを貯えておいてから押出成形機15を稼動させると、押出成形機15でのゴムペレットGの使用量がペレタイザー6でのゴムペレットGの供給量を上回る場合であっても作業を継続することが可能であり、工程間の融通性を大きくすることができる。
第2の実施の形態では、ミキサー24にゴムペレットGが受容された状態を説明したが、ゴムペレットGがミキサー24を通過して押出成形機15に供給されるようにしても良い。この場合、攪拌羽根24Dを回転させた状態でゴムペレットGを通過させると、ゴムペレットGが攪拌羽根24Dに当たることによりペレット同士の固着があっても分離される。
図9は、第3の実施の形態に係るゴムペレットGの搬送路を示す図であり、(a)は搬送路を部分的に示す概略構成図、(b)は(a)のE−E部における断面図である。第3の実施の形態では、第1の実施の形態の管路4の一部を密閉されたダクト状のペレット搬送路60とした構成を有する。
ペレット搬送路60は、密閉構造を有する矩形状の断面形状を有した搬送路本体61と、搬送路本体61の内部に収容されてゴムペレットGを搬送するコンベア62と、コンベア62のロール620を駆動するコンベア駆動モータ63と、コンベア62によって搬送されたゴムペレットGを下流側の管路4に圧送する圧送機13とを有し、コンベア62は、隣設されるコンベア62が部分的に重なるように配置される。また、搬送路本体61の内部には、図示しない送風機によって乾燥空気が常時送り込まれるようになっている。
コンベア62は、一方を駆動側、他方を従動側とする一対のロール620によって張架されており、また、(b)に示すように周縁部62Aに対して中央部62Bが窪んだ断面形状を有することによって、ゴムペレットGの脱落を防ぐようになっている。
このペレット搬送路60は、コンベア62の回転駆動に基づいてゴムペレットGを下流方向に搬送する。各コンベア62間はゴムペレットGを落下させることにより搬送する。また、コンベア62は搬送されたゴムペレットGを圧送機13に投入する。圧送機13は、投入されたゴムペレットGを圧搾空気とともに管路4に圧送する。
上記した第3の実施の形態によると、以下の効果が得られる。
(1)コンベア62を有する密閉されたペレット搬送路60を介してゴムペレットGを搬送することで、光劣化や温度・湿気による品質低下を生じることなく、かつ、ゴムペレットG同士の固着を防ぎながら搬送することができる。すなわち、コンベア62からコンベア62へゴムペレットGが落下する際にゴムペレットGが混ざり合うことにより固着を防止でき、後の工程でされる加硫系薬剤を均一に付着させることができる。
(2)コンベア62を用いたペレット搬送路60の場合には、コンベア62毎の搬送速度を任意に調整できることにより、管路4を介したゴムペレットGの圧送では不可能なゴムペレットGの搬送速度を部分的に増減することができる。この搬送速度は、例えば、押出成形機15の運転状態に応じて調整するといったことが可能である。なお、ペレット搬送路60内部のゴムペレットGの搬送状態を的確に判断するために、光センサや荷重センサ等の検出手段でゴムペレットGの搬送状態を監視することが好ましい。
図10は、第4の実施の形態に係る押出成形品製造装置の全体構成図である。第4の実施の形態では、図10(a)に示すように、押出成形品製造装置10A、10Bを2台設置し、一方の押出成形品製造装置10Aに属する押出成形機15の押出口15Bと、他方の押出成形品製造装置10Bに属する押出成形機15の押出口15Bとを図10(b)に示すように一つの口金151に接続し、基部40Bの表面に被摺接面40Aを有するウェザーストリップ40を形成する。すなわち、押出成形品製造装置10Aが被摺接面40Aを形成するゴム材料を供給し、押出成形品製造装置10Bが基部40Bを形成するゴム材料を供給することにより、押出成形品製造装置10Bの口金15Bの先端部151から基部40Bの表面に被摺接面40Aを有するウェザーストリップ40が押出される。
具体的には、前もってEPDMと、加硫剤と、充填剤と、プロセスオイルと、ポリプロピレンとを所定の割合で混練しながら動的加硫を行って、ペレット化したペレット材を準備する。次に、このペレット材を押出成形品製造装置10Aの二軸連続混練機1で混練し、ペレット化及び圧送装置3において熱可塑性エラストマー(TPO)ペレット(A)を形成すると共にこのTPOペレット(A)を管路4に圧送する。一方、押出成形品製造装置10Bの二軸連続混練機1には、EPDMと、加硫剤と、充填剤と、プロセスオイルと、ポリプロピレンとを所定の割合で投入し、これらを混練しながら動的加硫を行い、ペレット化及び圧送装置3において熱可塑性エラストマー(TPO)ペレット(B)を形成すると共にこのTPOペレット(B)を管路4に圧送する。TPOペレット(A)は押出成形品製造装置10A側の管路4、分配機14を経て押出成形機15に供給され、TPOペレット(B)は押出成形品製造装置10B側の管路4、分配機14を経て押出成形機15に供給され、これら二つの材料は、溶融状態で口金151から2色押出されてウェザーストリップ40が形成される。
図11は、第4の実施の形態に基づいて製造されたウェザーストリップの断面図である。このウェザーストリップ40は、TPOペレット(B)を原材料として押出成形されるシールリップ部400と、溝底部401と、基部40Bとを有する。また、TPOペレット(A)を原材料として押出成形される被摺接面40Aは、シールリップ部400および溝底部401の表面に薄く一体に押出成形される。
上記した第4の実施の形態によると、シールリップ部400、溝底部401、基部40Bよりも高硬度で、窓ガラス50との摺動性に優れた被摺接面40Aおよび溝底部401を有するウェザーストリップ40を2色押出で容易に得ることができるだけでなく、ウェザーストリップを構成する原材料の材料投入から押出成形までを連続して製造することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る押出成形品製造装置の全体構成図である。 ペレット化及び圧送装置の一部を破断した拡大説明図である。 管路を部分的に示す図であり、(a)は側面図、(b)は縦断面図である。 ペレット分配弁を部分的に示す図であり、(a)は管路が分配管と不通の状態を示す平面図、(b)は(a)のB−B部における断面図、(c)は管路が分配管と連通している状態を示す平面図、(d)は(c)のD−D部における断面図である。 押出成形品製造装置の制御ブロック図である。 押出成形機に投入される直前のゴムペレットGと加硫系薬剤との分散部における混合状態を示す図である。 第2の実施の形態に係る押出成形品製造装置の全体構成図である。 第2の実施の形態に係るミキサーの部分断面図である。 第3の実施の形態に係るゴムペレットの搬送路を示す図であり、(a)は搬送路を部分的に示す概略構成図、(b)は(a)のE−E部における断面図である。 第4の実施の形態に係る押出成形品製造装置の全体構成図である。 第4の実施の形態に基づいて製造されたウェザーストリップの断面図である。
符号の説明
1、二軸連続混練機 1A、スクリュー 2、ホッパー 3、ペレット化及び圧送装置
4、管路 4A、管壁 5、導入部 5A、ストレーナ 5B、移動用シリンダ
5C、口金 6、ペレタイザー 7、水循環ポンプ 8、冷却機
9A、搬送パイプ 9B、搬送パイプ 10、押出成形品製造装置
10A、押出成形品製造装置 10B、押出成形品製造装置
11、分離機 12、乾燥機 13、圧送機 14、分配機
14A、ペレット分配弁 14B、管路センサ 14C、ホッパーセンサ
15、押出成形機 15A、成形機モータ 15B、口金
18、ホッパー 19、ホッパー 24、ミキサー 24A、ペレット収容部
24B、攪拌モータ24C、回転軸 24D、攪拌羽根
25、圧送機 26、管路
31、二軸連続混練機モータ 32、変速機 34、温度センサ
35、制御部 40、ウェザーストリップ 40A、被摺接面
40B、基部 45、ポリプロピレン 50、窓ガラス 60、ペレット搬送路
61、搬送路本体 62、コンベア 62A、周縁部 62B、中央部
63、コンベア駆動モータ 140A、通路 140、弁部材
141、モータ 141A、回転軸 142、分配管
151、口金 151、先端部 152、分散部 331、先端部
400、シールリップ部 401、溝底部

Claims (19)

  1. ゴム材料と所定の配合材料より成るゴム組成物を混練して、混練ゴム組成物を提供する提供工程と、
    前記混練ゴム組成物から所定の粒径のゴムペレットを形成するペレット形成工程と、
    前記ゴムペレットを所定の位置へ配送する配送工程と、
    配送された前記ゴムペレットと加硫系薬剤とを混合して混合体を生成する混合工程と、
    前記混合体を原料として投入されて所定の形状の製品を押出成形材として押出成形する押出成形工程とを有することを特徴とするゴムの成形加工方法。
  2. 前記配送工程は、搬送路を介して複数の所定の位置へ前記ゴムペレットを流動させながら密閉状態で圧送する工程を含むことを特徴とする請求項1記載のゴムの成形加工方法。
  3. 前記混合工程は、粒径0.5〜40mmの前記ゴムペレットと前記加硫系薬剤としての粉末状の加硫剤および加硫促進剤を混合することを特徴とする請求項1記載のゴムの成形加工方法。
  4. 前記混合工程は、粒径0.5〜40mmの前記ゴムペレットと前記加硫系薬剤としての粉末状の加硫剤を混合することを特徴とする請求項1記載のゴムの成形加工方法。
  5. 前記混合工程は、前記ゴムペレット100部に対する前記加硫系薬剤の配合比が0.1〜4部の範囲であることを特徴とする請求項1記載のゴムの成形加工方法。
  6. ゴム材料と所定の配合材料より成るゴム組成物を混練して、混練ゴム組成物を提供する提供工程と、
    前記混練ゴム組成物から所定の粒径のゴムペレットを形成するペレット形成工程と、
    前記ゴムペレットを所定の位置へ配送する配送工程と、
    配送された前記ゴムペレットを加硫系薬剤とともに投入されて所定の形状の製品を押出成形材として押出成形する押出成形工程とを有することを特徴とするゴムの成形加工方法。
  7. 前記押出成形工程は、粒径0.5〜40mmの前記ゴムペレットと前記加硫系薬剤としての粉末状の加硫剤および加硫促進剤とを混練した加硫ゴム組成物を押出成形することを特徴とする請求項6記載のゴムの成形加工方法。
  8. 前記押出成形工程は、粒径0.5〜40mmの前記ゴムペレットと前記加硫系薬剤としての粉末状の加硫剤を混練した加硫ゴム組成物を押出成形することを特徴とする請求項6記載のゴムの成形加工方法。
  9. 前記押出成形工程は、前記ゴムペレット100部に対する前記加硫系薬剤の配合比が0.1〜4部の範囲である加硫ゴム組成物を押出成形することを特徴とする請求項6記載のゴムの成形加工方法。
  10. ゴム材料と所定の配合材料より成るゴム組成物を混練して混練ゴム組成物を形成する混練部と、
    前記混練ゴム組成物をペレット化してゴムペレットを形成するペレット形成部と、
    前記ゴムペレットを流動させながら搬送する搬送部と、
    前記搬送部を介して搬送されたゴムペレットに対して加硫系薬剤を付着させる分散部と、
    前記加硫系薬剤を付着させた前記ゴムペレットの供給を受けて所定の形状の製品を押出成形する押出成形部とから成ることを特徴とするゴムの成形加工装置。
  11. 前記分散部は、加硫剤および加硫促進剤を前記加硫系薬剤として前記ゴムペレットに付着させることを特徴とする請求項10記載のゴムの成形加工装置。
  12. 前記分散部は、加硫剤を前記加硫系薬剤として前記ゴムペレットに付着させることを特徴とする請求項10記載のゴムの成形加工装置。
  13. 前記分散部は、前記ゴムペレットおよび前記加硫系薬剤を受容する本体と、
    前記本体に設けられて前記ゴムペレットおよび前記加硫系薬剤を攪拌する攪拌機と、
    前記本体を開閉することにより前記ゴムペレットおよび前記加硫系薬剤との混合体を前記押出成形部に供給するシャッターとを有することを特徴とする請求項10記載のゴムの成形加工装置。
  14. 前記搬送部は、前記押出成形部への前記ゴムペレットの分配を制御する開閉自在な分配弁を設けられた分配機を備えた管路であることを特徴とする請求項10記載のゴムの成形加工装置。
  15. 前記搬送部は、密閉された搬送路本体と、
    前記搬送路本体内に設けられて前記ゴムペレットを搬送するコンベアとを有することを特徴とする請求項10記載のゴムの成形加工装置。
  16. 前記押出成形部は、複数の前記押出成形部を有することを特徴とする請求項10記載のゴムの成形加工装置。
  17. 前記押出成形部は、他の押出成形機から押出しされた押出材との二色押出しに基づく二色押出製品を押出成形することを特徴とする請求項10記載のゴムの成形加工装置。
  18. ゴム材料と所定の配合材料より成るゴム組成物を混練して混練ゴム組成物を形成する混練部と、
    前記混練ゴム組成物をペレット化してゴムペレットを形成するペレット形成部と、
    前記ゴムペレットを流動させながら搬送する搬送部と、
    加硫系薬剤と前記搬送部を介して搬送されたゴムペレットの供給を受けて所定の形状の製品を押出成形する押出成形部とから成ることを特徴とするゴムの成形加工装置。
  19. ゴム材料と所定の配合材料より成るゴム組成物を混練して混練ゴム組成物を形成する混練部と、
    前記混練ゴム組成物をペレット化して粒径0.5〜40mmのゴムペレットを形成するペレット形成部と、
    前記ゴムペレットを流動させながら搬送する搬送部と、
    前記搬送部を介して搬送されたゴムペレット100部に対して加硫系薬剤の配合比が0.1〜4部となるように付着させる分散部と、
    前記加硫系薬剤を付着させた前記ゴムペレットの供給を受けて所定の形状の製品を押出成形する押出成形部とから成ることを特徴とするゴムの成形加工装置。

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