JP2005119229A - コード巻取りシステム及び巻取り方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】引張り張力による伸長率が小さなコードを複数本並べたコードを同じ長さで巻き取ることのできるコード巻取りシステム及び巻取り方法を提供する。
【解決手段】複数本のコード5を平行な状態で送出量調整装置10に搬入し、各供給ロール11a〜11c間に掛け回す。供給ロール11aにプレスロール12を配し、供給ロール11aの回転速度を減少させ各コード5にバックテンションを付与する。各コード5と供給ロール11a〜11cとの間での滑りを生ぜずに送出し、送出量調整装置10から送出される各コード5の送出し量を一定として巻取装置20に供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、引張りによる伸長率が小さなコードを並べてシート状のコードとして巻取るコード巻取りシステム及び同巻取りシステムを用いたコード巻取り方法に関する。尚、本願明細書の記載において、「シート状のコード」という用語は、「複数のコードを並列したもの」を表す用語として定義して用いるものである。
従来から、ワイヤ等の複数のコードを並べてシート状のコードとなし、同シート状のコードを巻取装置により巻取ることが行われている。しかも、巻取装置でシート状のコードを巻取るにあたっては、巻取られるシート状のコードの巻取り張力を一定に調整して、張力一定状態を保ちながら巻取り作業が行われている。
このとき、巻取り張力を一定状態に調整するうえで、シート状のコードを構成している各コードが引張り張力によってそれぞれ異なる伸長を示すことにより、巻取り張力が一定となるように調整している。
このため、引張り張力による伸長率が小さなコードを複数本並べたものをシート状のコードとして巻き取る場合には、各コードに対してそれぞれ異なる伸長を与えることができないので、シート状のコードを構成する各コードの巻取り張力を一定に調整することができなかった。しかも、巻取装置の巻取りリール等の巻取り軸上における各コードの巻取り形状が、コード毎に異なる凹凸状態の巻取り形状となるため、各コードを同じ長さで巻取ることもできなかった。
引張り張力による伸長率が小さなスチールコードを複数本並べたものをシート状のスチールコードとして使用するタイヤコードの製造において、スチールコードを複数本並べてシート状のスチールコードとした段階で、引き続いてシート状のスチールコードにゴム被覆を施し、ゴム被覆を施したシート状のスチールコードを巻取装置にて巻取るスチールコードカレンダー装置(非特許文献1参照。)や、張力を調整したスチールコードを複数本並べてシート状のスチールコードとなし、同シート状のスチールコードにゴム被覆を施す張力調整装置(特許文献1参照。)などが提案されている。
非特許文献1に記載されたスチールコードカレンダー装置は、図7に示すようにクリールスタンド40から送出されたスチールコード41を複数本並べてシート状のスチールコード42に編成し、ロールカレンダー43によりシート状のスチールコード42の両面にゴム層を被覆し、ゴム被覆後のシート状のスチールコード42を冷却装置44での冷却等を行わせた後、巻取装置45でゴム被覆したシート状のスチールコードを巻き取っている。
クリールスタンド40から送出されたスチールコード41を複数本並べてシート状のスチールコード42に形成する段階において、特許文献1に記載されたような張力調整装置を用いることで各スチールコード41の張力を一定とすることができる。
これによって、張力が一定となったシート状のスチールコード42に対して、ロールカレンダー43において所定厚さのゴムを被覆することができ、プライ、ブレーカ、ベルト等のタイヤ材料を製造することができる。しかも、ゴム被覆により各スチールコードの張力を一定に保った状態で製造した所定幅を有するプライ、ブレーカ、ベルト等のタイヤ材料を、巻取装置で巻き取ることができる。
しかしながら従来の装置では上述したように、引張り張力による伸長率が小さなコードを複数本並べてシート状のコードとしたものを、そのままの状態で巻取装置において巻き取ることができなかったため、例えば、タイヤ製造におけるように、シート状のスチールコードにゴム被覆を行った上で巻取装置による巻き取りを行わなければならなかった。
このため、引張り張力による伸長率が小さなスチールコードを複数本並べてシート状のスチールコードとして巻き取るためには、ゴム被覆用のカレンダーロールや冷却装置等をグリルスタンドといった装置を巻取装置との間に設置することが必要となり、設備が大型化せざるを得なかった。また、ゴム被覆したシート状のスチールコードを巻き取ると、ゴム被覆層の分だけ嵩が高くなり、巻取り量を多くすることができなかった。更に、巻き取ったゴム被覆のシート状のスチールコードを貯蔵しておく場所も広い場所を確保しておくことが必要であった。
特開平1−16599号公報 服部六郎著「タイヤの話」大成社発行 1992年、124頁
本願発明では、引張り張力による伸長率が小さなコードを複数本並べたシート状のコードを、ゴム被覆等の特別の処理を施さずに直接巻き取ることができ、しかも、各コードを同じ長さで巻き取ることのできるコード巻取りシステム及び巻取り方法を提供することにある。
本願発明の課題は請求項1〜7に記載された各発明により達成することができる。
即ち、本願発明では請求項1に記載したように、コードをそれぞれ巻いた複数のコードボビンを回転支承したクリールスタンドと、前記クリールスタンドから巻き出された各コードを並べて巻取る巻取装置と、前記リールスタンドと巻取装置との間に配した送出量調整装置とを備え、前記送出量調整装置が、前記各コードの送り出し量を一定とする送出量調整手段を有してなることを特徴とするコード巻取りシステムを最も主要な特徴となしている。
また、本願発明では請求項2に記載したように、前記送出量調整手段が、駆動制御される複数の供給ロールを有し、前記各コードをそれぞれ平行な状態で前記各供給ロール間に掛け回してなることを主要な特徴となしている。
更に、本願発明では請求項3に記載したように、前記送出量調整手段が、前記複数の供給ロールのうち少なくとも一つの供給ロールにプレスロールを配し、前記各コードを前記供給ロールとプレスロール間で押圧してなることを主要な特徴となしている。
更にまた、本願発明では請求項4に記載したように、前記送出量調整手段が、前記各コードをノン・スリップ状態で搬送する供給ロールを有し、同ノン・スリップ状態で搬送する供給ロールを前記複数の供給ロールのうち少なくとも下流側に配してなることを主要な特徴となしている。
また、本願発明では請求項5に記載したように、前記複数の供給ロールにより供給される各コードに対してバックテンションを付与してなることを主要な特徴となしている。
加えて、本願発明では請求項6に記載したように、前記請求項1〜5のいずれかに記載のコード巻取りシステムにおいて、前記各コードをそれぞれ平行な状態で前記送出量調整装置に供給すること、前記送出量調整装置から前記平行な状態を維持させた各コードの送り出し量を一定にして前記コードを送出し、同コードを前記巻取装置に供給すること、同巻取装置が所定の巻取り速度で前記コードを巻取ることを特徴とするコード巻取り方法を最も主要な特徴となしている。
更に、本願発明では請求項7に記載したように、前記各コードにバックテンションを付加しながら、ノン・スリップ状態で前記各コードを搬送することを主要な特徴となしている。
本願発明では、クリールスタンドから巻き出された、特に、引張りによる伸長率が小さな複数のコードを並べてシート状のコードとして直接巻取装置で巻き取るに当たって、前記リールスタンドと巻取装置との間に配した送出量調整装置に、前記各コードの送り出し量を一定とする送出量調整手段を備えさせていることを特徴としている。
これによって、送出量調整装置からの各コードの送り出し量が一定となったシート状のコードを巻取装置で直接巻き取ることができる。このため、シート状のコードにおいて各コードの巻取り形状が異なっても、送出量調整装置から送り出された各コードの送り出し量が一定であるため、各コードの巻き長さにバラツキが発生するのを防止することができる。
本願発明によって、シート状のコードにおける各コードの巻き長さを一定として、即ち、各コードを並べてコード間の間隔を略均一に保持したシート状のコードの巻き長さを一定として、巻取装置にて巻き取ることができるようになる。
各コードの送出量調整装置からの送出速度と、巻取装置におけるシート状のコードの巻取り速度を同調させることにより、送出量調整装置からの各コードの送り出し量と、巻取装置で巻き取られるシート状のコードを形成する各コードの巻取り長さとを1対1の関係とすることができる。前記送出速度と巻取り速度とが異なるときには、送出量調整装置と巻取装置との間にダンサー手段等を配して速度差を吸収させることもできる。
送出量調整手段としては、駆動制御される複数の供給ロールを用い、各コードをそれぞれ平行な状態で、しかも隣接する各コードの間隔を略均一に保持した状態で各供給ロール間に掛け回す構成とすることができる。各供給ロールに対する各コードの巻き付け角度としては、180度以上とすることが必要である。望ましくは210度以上の巻き付け角度とすることが、供給ロールと各コードとの間での滑りを小さくし、各供給ロールの回転駆動力で各コードを略ノン・スリップ状態で搬送する上で望ましい。
各供給ロールは、歯車機構やチェーン機構等を用いることにより連動回転させることができる。また、供給ロール毎に駆動制御可能なモータを設けて、それぞれの供給ロールを独立して駆動制御させることもできる。
各供給ロールのロール径を異ならせておくこともできるが、送出量調整装置からの送り出し量を一定として各コードを送り出す制御を行うには、各供給ロールのロール径を全て同じロール径としておくことが、各供給ロールの駆動制御が容易になり望ましいことである。各供給ロールのロール径を全て同じロール径とした場合には、各供給ロールに対する各コードの巻き付け角度を全て同じ巻き付け角度となるようにしておくことが望ましい。
各供給ロールで各コードをノン・スリップ状態で搬送するように形成しておくことが望ましいが、少なくとも各供給ロールのうち下流側に配した供給ロールをノン・スリップ状態で各コードを搬送するように構成しておくことが望ましい。
供給ロールによって各コードをノン・スリップ状態で搬送するため、供給ロールの構成としては、供給ロールの表面に凹凸面を形成したり、供給ロールの表面にクローム層、タングステン層、樹脂層等を被覆したりする従来から公知の各種手段を採用することができる。更に、上述の供給ロールの形成とともに供給ロールの搬送速度を低速化することで、ノン・スリップ状態を構成することもできる。
送出量調整手段としては、プレスロールを用いて供給ロールとプレスロールとの間で各コードを押圧し、各コードに走行抵抗を与え、ノン・スリップ状態で各コードを供給ロールによりノン・スリップ状態で搬送することもできる。プレスロールは少なくとも一つの供給ロールに設け、好ましくは上流側に配した供給ロールにプレスロールを設けておくことが望ましい。また、下流側の供給ロールにプレスロールを設置し、下流側の供給ロールからのシート状のコードの送り出しをノン・スリップ状態で行わせることもできる。
プレスロールとしては、供給ロールにより従動回転するロール以外にも圧接シュー等の押圧手段を用いることもできる。また、全ての供給ロールに対してプレスロールを配することもできる。
プレスロールの押圧力としては、駆動制御されるピストンの押圧力等を利用して行うことができる。また、各プレスロールの押圧力は、個別に制御することも、複数のプレスロールの押圧力を連動して制御することもできる。
複数の供給ロールにより供給される各コードにバックテンションを付与しておくことができる。バックテンションの付与方法としては、ボビンから引き出されたコードに、重りやバネの付勢力による荷重を加えたりする方法や、コードの搬送路を蛇行させたりして付与する方法等を用いることができる。また、上流側に行くに従って供給ロールの搬送速度を下流側の供給ロールの搬送速度よりも低速とする方法を用いてバックテンションを与えることもできる。
また、上流側に配した供給ロールの駆動軸にプレスロール、ブレーキシュー等の制動手段を配して、下流側に配した供給ロールの搬送速度より、上流側に配した供給ロールの搬送速度を低減させることでバックテンションを与えることもできる。
上流側に行くに従って供給ロールのロール径を縮小させることでバックテンションを与えることも、上述のバックテンションを与える方法を適宜組み合わせて行うこと等によりバックテンションを与えることができる。更には、公知のバックテンションを与える方法を採用することで各コードにバックテンションを与えることもできる。
本願発明では、各コードにバックテンションを与えたり、平行状態を維持して搬送したり、プレスローラを用いて供給ロールの搬送力を高めたりすることで、また、これらを組み合わせて行うことにより各コードを送出量調整装置から一定の送り出し量でもって送出することができるようになる。
これにより、巻取装置では、一定の送り出し量で供給されてきたシート状のコード、即ち各コードを略均一の間隔で並べた状態のもの、を一定の巻取り長さで巻き取ることができるようになる。このため、従来のようにシート状のコードに特別の処理を施すことなく、引張りによる伸長率が小さなコードを並べたシート状のコードを一定の巻取り長さでそのまま巻取装置により巻き取ることができる。
本願発明における他の独立発明は、上述のシート状のコード巻取りシステムを用いたシート状のコードの巻取り方法に関するものである。この巻取り方法に関する発明では、各コードをそれぞれ平行な状態で前記送出量調整装置に供給すること、前記送出量調整装置から前記平行な状態を維持させた各コードの送り出し量を一定にして前記シート状のコードを送出し、同シート状のコードを前記巻取装置に供給すること、同巻取装置が所定の巻取り速度で前記シート状のコードを巻取ることを特徴としている。
各コードをそれぞれ平行な状態で送出量調整装置に供給し、しかも平行な状態を維持したままの状態で送出量調整装置内を各コードが搬送され、しかも平行な状態を維持したままの状態で送出量調整装置から送出することができる。これによって、各コードの搬送量を同じにすることができる。しかも、各コードの送出量調整装置からの送出量を一定とすることができる。
送出量が一定とされた各コードを並べたシート状のコードを巻取装置で巻き取る際に、巻取装置での巻取り速度を所定の巻取り速度とすることにより、送出量が一定とされたシート状のコードを一定の巻取り長さで巻き取ることができる。
送出量調整装置からの送出速度と巻取装置での巻取り速度とを同じ速度とすることが望ましいが、前記送出速度と巻取り速度とが異なるときには、送出量調整装置と巻取装置との間にダンサー手段等を用いて速度差を吸収させることもできる。巻き取り装置での巻取り速度は、巻取装置に巻き取られたシート状のコードの巻き径を検出することで、同巻き径における周速、即ち、巻取り速度を制御することで巻取り速度を一定に制御することができる。
また、各コードにバックテンションを付加しながら、ノン・スリップ状態で各コードを搬送することで、送出量調整装置から送出される各コードの送出量を一定とすることができる。各コードにバックテンションを付加する手段や、ノン・スリップ状態で各コードを搬送する手段としては、上述のシート状のコード巻取りシステムで説明した各構成等を用いることで行うことができる。
本願発明のシート状のコード巻取りシステム及びシート状のコード巻取り方法で使用することができるコードは、引張りによる伸長率が小さなコードであれば特に限定されるものではないが、本願発明をタイヤ製造装置の一部として使用する場合には、コードとしてはスチールコード、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、ビニロン、アラミド等の繊維を用いた合成繊維コード等を使用することができる。
本願発明で使用することに好適なコードの太さとしては、例えば、レーヨン製コードであれば約1840dtex/2、ビニロン製コードやアラミド製コードであれば約1670dtex/2、スチールコードであれば約1×5(本)×0.23mmなどの太さのコード及びここで示した数値の前後における太さである。
また、これらのコードの引張特性としては、スチールコードでは引張強さ200Nにおいて伸びが約1%未満で、400Nにおいては伸びが約1〜2%を示し、アラミド製コードであれば引張強さ200Nにおいて伸びが約2〜3%で、400Nにおいては伸びが約3.5〜4.5%を示し、ビニロン製コードであれば引張強さ200Nにおいては伸びが約3.5〜4.5%、レーヨン製コードであれば引張強さ150Nにおいては伸びが約8.5〜9.5%を示すことができる。
尚、本願発明で使用することのできるコードの種類及び各コードの太さや引張強さに対する伸びは上述の数値に限定されるものではなく、一つの目安の数値として例示したものである。
本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。尚、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
図1では、本願発明の全体構成の概略図を示している。シート状のコード巻取りシステム1において、クリールスタンド2では、引張りによる伸長率が小さなコード5を巻いたコードボビン4を複数個回転支承している。各コードボビン4又は同コードボビン4を支承している図示せぬスピンドル等に対しては、従来から公知の制動手段が設けられ、所定の巻き戻し張力でコード5が巻き戻される構成となっている。
クリールスタンド2の各ボビン4の近傍には、図5、6に示すようにバックテンション付与機構31を配設しておくこともできる。バックテンション付与機構31は、複数のガイドピン32が配設され、クリールスタンド2の各ボビン4から引き出されたコード5がガイドピン32に掛け回されている。少なくとも1つのガイドピン32には、受け部33と押え板34が配されている。
コード5は、ガイドピン32間を蛇行しながら走行し、コード5にバックテンションが付与される。また、受け部33と押え板34間にコード5が挿通され、重り35によってコード5に対してバックテンションを付与している。重り35の重量を変えることにより、バックテンションの強さを調整することができる。上述の重り35に代えて、押え板34に対してバネの付勢力を付与してバックテンションを付与することもできる。また、この場合、バネの付勢力を調整自在に構成しておくこともできる。
また、コード5を複数のガイドピン32間においてたすき掛け等により複数回掛け回すことにより、コード5に対してバックテンションを付与することができる。
コードボビン4からのコード5の巻き戻しは、横取りでの巻き戻しや縦取りでの巻き戻しを行うことができるものである。縦取りでの巻き戻しを行うことにより、コード5に撚りを加えることができるので、シート状のコード6の使用用途に応じて、縦取りや横取りを選択することができる。更に、シート状のコード6を使用する用途に応じて、クリールスタンド2から引き出すコード5の本数を設定することができる。
クリールスタンド2から引き出された複数本のコード5は、整列ロール26により所定幅に整列され、しかも隣接するコード5間の間隔を略均一状態として、送出量調整装置10に搬入される。送出量調整装置10に搬入された複数本のコード5からなるシート状のコード6は、ガイドロール14bを介して所定幅、略均一間隔を保持したまま送出量調整装置10から一定の送出量で送出される。
送出量調整装置10から送出されたシート状のコード6は、張力調整ロール18で張力を調整されながら、ガイドロール25を介してトラバースガイド27に供給され、シート状のコード6の各コード5間の間隔を一定に保ちながら巻取装置20に供給される。尚、送出量調整装置10から一定の送出量で複数本のコード5を送出する構成は後述する。
図4に示すようにトラバースガイド27は、サーボモータ29により回転駆動されるボールネジ30と螺合した、くし状部材28が図4の左右方向に往復動できる構成となっている。図4では、例えば、600mm幅の巻取りリールに100本のコード5を巻取装置20で巻取る場合には、コード1本当たり6mm幅でトラバースさせることができる。ワーヤコード6としてのコード5の巻取り本数に応じてトラバース幅を調整することができる。また、各くし状の各凹部には、コード5が1本づつ通過するようにガイドすることができる。必要に応じて、各凹部に複数本のコード5が通過するように、また、トラバース幅を適宜調整してガイドさせることもできる。
本願発明においては、上述の整列ロール26から送出量調整装置10の下流側に配したガイドロール25間におけるシート状のコード6の搬送状態は、複数本のコード5をそれぞれ略均一の間隔を保ちながら平行な状態で搬送されることが望ましい。少なくとも送出量調整装置10内では、複数本のコード5がそれぞれ略均一の間隔を保ちながら平行な状態で搬送される区間として構成しておくことが望ましい。
送出量調整装置10から送出された複数本のコード5よりなるシート状のコード6は、張力調整ロール18により張力を調整された後、ガイドロール25により方向を変換してトラバースガイド27に搬送される。トラバースガイド27に搬入されたシート状のコード6は、トラバースガイド27が軸方向に往復動することにより、巻取装置20の巻取りリール22に巻き取られていく。張力調整ロール18はシリンダ17の突出量を制御することにより、シート状のコード6の張力を調整することができる。
巻取装置20では、図示せぬ制御装置により送出量調整装置10から送出する複数本のコード5の送出速度と同調した巻取り速度となるように図示せぬ駆動モータにより回転する回転軸21の回転が制御される。
巻取り速度の制御は、巻取りリール22に巻き取られたシート状のコード6の巻き径を計測することで巻取り速度、即ち、巻取り時の周速を制御することで行うことができる。シート状のコード6の巻き径の計測は、従来から公知の適宜の計測手段を用いることで行うことができる。巻取装置20の構成としては、上述の実施例の構成に限定されるものではなく、巻取装置をトラバース方向に往復動させる構成とすることもでき、従来から用いられている巻取装置の構成を採用することができるものである。
送出量調整装置10から送出された複数本のコード5の送出し量、あるいは送出し速度が一定となっているため、巻取装置20では、仮に各コード5の巻取り形状が異なり巻取り箇所において凹凸等が生じたとしても、各コード5がそれぞれ締め付けられながら巻き取られたり、緩みながら巻き取られたりして、巻取りリール22に巻き取られる各コード5の巻取り量を常に一定状態として巻き取ることができるようになる。
このため、巻取りリール22に巻き取った複数本のコード5の巻取り量を全て同じ巻取り量にすることができる。これにより、巻取りリール22からシート状のコード6を巻き戻して、所望の製品に加工する場合にも一定長さのシート状のコードを取り出すことができるようになる。
図2には、送出量調整装置10の概略拡大図を示している。図2に示すように、送出量調整装置10から一定の送出量で複数本のコード5を送出する送出量調整手段は、3個の供給ロール11a〜11cと、供給ロール11a、11cの上流側及び下流側に配したガイドロール13a、13bと、送出量調整装置10の入口側と出口側に配したガイドロール14a、14bと、上流側に配した供給ロール11aを押圧するプレスロール12と、供給ロール11a及び11bに制動力を加える図示せぬブレーキ手段とにより構成されている。
図3に示すように、前記送出量調整装置10において、複数本のコード5は、それぞれ略均一の間隔を保ちながら平行な状態を維持して、各供給ロール11a〜11c、ガイドロール13a、13b間に掛け回わされた状態で走行搬送される。
各供給ロール11a〜11cの巻き付け角度は、図2に示す例では約210度としている。尚、供給ロールの配置数及び巻き付け角度は、それぞれ3個及び約210度に限定されるものではなく、供給ロールの配置数としては3個以上配置することができ、巻き付け角度としては180度以上に巻きつけることが望ましい。
各供給ロール11a〜11cの各表面には、凹凸面を形成したり、あるいは供給ロールの表面にクローム層やタングステン層、樹脂層等を被覆したりしてコード5との間での滑りが発生しないような構造に形成されている。
図2に示すように、各供給ロール11a〜11cは、歯車16a〜16dを介して駆動モータ15により駆動されて、等速度で回転するように構成されている。各供給ロール11a〜11cの回転方向は、コード5を上流側から下流側に搬送する方向に回転する。供給ロール11a〜11cは歯車伝達機構を用いて回転駆動する代わりに、チェーン伝達機構を用いて回転駆動させることもできる。
供給ロール11a、11bの回転軸に固定した図示せぬ回転ディスク等に制動手段を設け、供給ロール11a及び供給ロール11bの回転速度を減少させている。供給ロール11a、11bの回転速度を減速することで、供給ロール11a〜11c間を搬送する各コード5にバックテンションを付与することができる。
供給ロール11a及び供給ロール11bの回転速度を減少させる割合を制御することで、バックテンションの大きさを調整することができる。また、制動手段は、必ずしも供給ロール11a、11bの両供給ロールに設ける必要がなく、一方の供給ロールに設けることもできる。
また、制動手段としてプレスロールを設けて供給ロール11a、11bの回転を減速させることもできる。図2では、供給ロール11aにプレスロール12を配した例を示しており、図示せぬ押圧手段でプレスロール12の供給ロール11aに対する押圧力を調整することができる。
下流側に配した供給ロール11cに図示せぬプレスロールを配し、供給ロール11cに対するプレスロールの押圧力を調整することができる。これにより、プレスロールの押圧力を調整することで、各コード5と供給ロール11cとの間での滑りを生ぜずに各コード5を送出量調整手段から送出することができるように構成することもできる。
上流側に配した供給ロール11aの上流及び下流側に配した供給ロール11cの下流には、それぞれガイドロール13a及び13bが配されているが、これらのガイドロール13a及び13bは、上記供給ロール11a及び11cの巻き付け角度を得るために配したものである。
図1、2では、張力調整手段としてガイドロール14bの下流側にシリンダ17により調整された張力調整ロール18を配した例を示している。張力調整ロール18の回動位置は、供給ロール11cから送出されたシート状のコード6に対して所定の張力が付与されるように調整される。
例えば、コード5の一本当たり400〜500gの張力を付与する場合において、100本のコード5を送る時には、全体で40〜50kgの張力が加わるようにシリンダ17を調整することができる。張力調整手段は、送出量調整装置10の上流側にも必要に応じて配することもできる。
送出量調整装置10における送出量調整手段の構成を上述のような構成とすることにより、送出量調整装置10での各供給ロール11a〜11eをノン・スリップ状態で各コード5を搬送することができ、送出量調整装置10から送出される各コード5の送出し量を一定とすることができる。
本願発明においては、送出量調整装置10から送出された複数本のコード5、即ち、シート状のコード6の送出し量、あるいはシート状のコード6の送出し速度が一定となっているため、巻取装置20では、仮に各コード5の巻取り形状が異なり凹凸等が生じたとしても、各コード5がそれぞれ締め付けられながら巻き取られたり、緩みながら巻き取られたりして、巻取りリール22に巻き取られる各コード5の巻取り量を一定状態として巻き取ることができるようになる。
このため、巻取りリール22に巻き取った複数本のコード5の巻取り量を全て同じ巻取り量にすることができる。これにより、巻取りリール22からシート状のコード6を巻き戻して、所望の製品に加工する場合にも一定長さのシート状のコードを取り出すことができるようになる。
本願発明は、引張りによる伸長率の小さなシート状のコードを一定の巻取り量で巻き取る以外にも、引張りによる伸長率の小さなシート等を巻取り量一定で巻き取ることができる巻取りシステムに適用することができる。
本願発明の全体図を示す概略図である。(実施例) 送出量調整装置の拡大図である。(実施例) コードの掛け回し状態を示す部分拡大図である。(実施例) トラバースガイドの拡大図である。(実施例) バックテンション付与機構の概略斜視図である。(実施例) バックテンション付与機構の一部断面図である。(実施例) 従来例を示す概略図である。(従来例)
符号の説明
1 シート状のコード巻取りシステム
2 クリールスタンド
3 クリール
4 ボビン
5 コード
6 シート状のコード
7 スピンドル
10 送出量調整装置
11a〜c 供給ロール
12 プレスロール
13a、b ガイドロール
14a、b ガイドロール
15 駆動モータ
16a〜d 歯車
17 シリンダ
18 張力調整ロール
20 巻取装置
21 回転軸
22 巻取りリール
25 ガイドロール
26 整列ロール
27 トラバースガイド
28 くし状部材
29 サーボモータ
30 ボールネジ
31 バックテンション付与機構
32 ガイドピン
33 受け板
34 押え板
35 重り
40 クリールスタンド
41 スチールコード
42 シート状のコード
43 ロールカレンダー
44 冷却装置
45 巻取装置

Claims (7)

  1. コードをそれぞれ巻いた複数のコードボビンを回転支承したクリールスタンドと、
    前記クリールスタンドから巻き出された各コードを並べて巻取る巻取装置と、
    前記リールスタンドと巻取装置との間に配した送出量調整装置と、
    を備え、
    前記送出量調整装置が、前記各コードの送り出し量を一定とする送出量調整手段を有してなることを特徴とするコード巻取りシステム。
  2. 前記送出量調整手段が、駆動制御される複数の供給ロールを有し、前記各コードをそれぞれ平行な状態で前記各供給ロール間に掛け回してなることを特徴とする請求項1記載のコード巻取りシステム。
  3. 前記送出量調整手段が、前記複数の供給ロールのうち少なくとも一つの供給ロールにプレスロールを配し、前記各コードを前記供給ロールとプレスロール間で押圧してなることを特徴とする請求項1又は2記載のコード巻取りシステム。
  4. 前記送出量調整手段が、前記各コードをノン・スリップ状態で搬送する供給ロールを有し、同ノン・スリップ状態で搬送する供給ロールを前記複数の供給ロールのうち少なくとも下流側に配してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコード巻取りシステム。
  5. 前記複数の供給ロールにより供給される各コードに対してバックテンションを付与してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のコード巻取りシステム。
  6. 前記請求項1〜5のいずれかに記載のコード巻取りシステムにおいて、
    前記各コードをそれぞれ平行な状態で前記送出量調整装置に供給すること、
    前記送出量調整装置から前記平行な状態を維持させた各コードの送り出し量を一定にして前記コードを送出し、同コードを前記巻取装置に供給すること、
    同巻取装置が所定の巻取り速度で前記コードを巻取ること、
    を特徴とするコード巻取り方法。
  7. 前記各コードにバックテンションを付加しながら、ノン・スリップ状態で前記各コードを搬送することを特徴とする請求項6記載のコード巻取り方法。
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