JP2005118908A - マグネットチャックの着磁状態の表示方法およびその装置 - Google Patents

マグネットチャックの着磁状態の表示方法およびその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マグネットチャックの着磁・非着磁状態を容易に把握できるようにする。
【解決手段】N極とS極との磁極からの磁力によってワーク3をチャック面2に吸着保持するマグネットチャック1において、チャック面2に磁性体部材11を支持部材12により移動可能に支持し、チャック面2からの磁力により磁性体部材11を移動させ、この移動から磁力の有無を表示する。
【選択図】図7

Description

本発明は、ワークを磁力により固定するマグネットチャックにおいて、その着磁状態の表示方法およびその装置に関する。
特許文献1は、永電磁式のマグネットチャックを開示している。永電磁式のマグネットチャックは、永久磁石ユニットと可逆性永久磁石つまり永久磁石および電磁石との組み合わせからなり、その着磁状態・非着磁状態は、電磁コイルに対する電流の方向・大きさの制御により行われる。
永電磁式のマグネットチャックにおいて、可逆性永久磁石は、永久磁石ユニットの下に配設されている。マグネットチャックのチャック面にN極、S極が互い違いに生じるように組み込まれ、これに制御装置が設けられており、ケーブルを介してマグネットチャックと接続される。
着磁時には、チャック面にN極、S極が互い違いに生じ、内部からチャック面の外を通る磁気回路が形成され、この磁気回路の磁束がワークを固定する磁力となる。この着磁状態を変更する際に、作業者は、制御装置を操作し、可逆性永久磁石に巻かれた電磁コイルに、所定の方向の電流を一時的に流し、可逆性永久磁石の磁極を反転する。この可逆性永久磁石の磁極の反転により、非着磁時には、チャック内部のみを通る磁気回路が形成される。
マグネットチャックからケーブルを外すことがあるが、一旦ケーブルが外されると、制御装置は、他のマグネットチャックの着磁切替に用いられることもあって、制御装置の着磁状態表示は、対応のマグネットチャックの着磁状態を反映しなくなる。そこで、作業者は、非着磁状態での加工によるワークの加工ミス、ツールの破損等を避けるため、鉄片をチャック面に近づけ、その吸着状態から磁力の有無を判断している。その際、チャック面と鉄片間に指が挟まれて、けがをする危険がある。
永電磁式における他の着磁状態の表示方法として、マグネットチャックに電気的に、例えばバッテリーを内蔵し、いずれか一方の状態時に表示灯を点灯させるか、または機械的に、例えば電気的アクチュエータによっていずれか一方の状態時に、ピンまたはレバーがチャック面から突出するなどの着磁状態表示装置を設け、制御装置からの信号に基づき表示を行うことも考えられる。しかし、その場合、バッテリーや複雑な構成を必要とし、メンテナンスやコストの点から実用化が難しい。
特公昭63−35370号公報
したがって、本発明の課題は、マグネットチャックの着磁・非着磁状態を容易に把握できるようにすることである。
上記課題のもとに、本発明は、N極とS極との磁極からの磁力によってワーク(3)をチャック面(2)に吸着保持するマグネットチャック(1)において、チャック面(2)に磁性体部材(11)を支持部材(12)により移動可能に支持し、チャック面(2)からの磁力により磁性体部材(11)を移動させ、この移動から磁力の有無を表示するようにしている。
具体的に記載すると、請求項1のマグネットチャックの着磁状態の表示方法は、N極とS極との磁極が交互に配設されたチャック面(2)を有し、磁極の磁力によってワーク(3)をチャック面(2)に吸着保持するマグネットチャック(1)において、チャック面(2)に磁性体部材(11)を支持部材(12)により左右方向に移動可能に支持し、かつ磁力が作用しない条件下で、磁性体部材(11)を移動範囲内の所定の位置に維持しておき、チャック面(2)に磁極からの磁力が作用している条件下では、磁性体部材(11)を所定の位置から磁極の境界側への移動を生じさせ、この移動の有無によって、磁極からの磁力の有無を表示することを特徴とする。
請求項2のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)は、N極とS極との磁極が交互に配設されたチャック面(2)を有し、磁極の磁力によってワーク(3)をチャック面(2)に吸着保持するマグネットチャック(1)において、磁性体部材(11)と支持部材(12)とを有し、支持部材(12)により磁性体部材(11)を左右方向に移動可能に支持し、かつ磁力が作用しない条件下で、磁性体部材(11)を直線方向の移動範囲内の所定の位置に維持しておき、磁極の境界と磁性体部材(11)の所定の位置とをずらした状態で、チャック面(2)に支持部材(12)を設置し、チャック面(2)に磁極からの磁力が作用している条件下では、磁性体部材(11)の所定の位置から磁極の境界側への移動を生じさせ、この移動の有無によって、磁極からの磁力の有無を表示することを特徴とする。
請求項3のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)は、N極とS極との磁極が交互に配設されたチャック面(2)を有し、磁極の磁力によってワーク(3)をチャック面(2)に吸着保持するマグネットチャック(1)において、磁性体部材(11)と支持部材(12)とを有し、支持部材(12)により磁性体部材(11)を左右方向に移動可能に支持し、かつ磁力が作用しない条件下で、磁性体部材(11)を移動範囲内の所定の位置に維持することを特徴とする。
請求項4のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)は、磁性体部材(11)を転動体(11a)により構成し、支持部材(12)を傾斜状態の案内面(17)を有する収容体(13)により構成することを特徴とする。
請求項5のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)は、磁性体部材(11)を転動体(11a)により構成し、支持部材(12)を案内面(17)を有する収容体(13)と転動体(11a)を付勢して移動範囲内の所定の位置に維持する弾性部材(18)とにより構成することを特徴とする。
請求項6のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)は、請求項4または請求項5記載の転動体(11a)をスチールボールにより構成することを特徴とする。
請求項7のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)は、収容体(13)を非磁性体材料製の中空体により形成し、中空体の所定の位置および磁極の境界側の少なくとも一方を目視可能とし、中空体の内周面を案内面(17)とし、中空体の両端の開口面を密閉することを特徴とする。
請求項8のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)は、請求項2または請求項3記載の磁性体部材(11)を鉄片(11b)により構成し、支持部材(12)をチャック面(2)に対して傾斜回転ピン(20)と、傾斜回転ピン(20)に直交状態で取付けられ先端で鉄片(11b)を保持する回転体(19)とで構成し、鉄片(11b)の所定の位置を回転範囲の低い位置とすることを特徴とする。
請求項9のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)は、磁性体部材(11)を鉄片(11b)により構成し、支持部材(12)をチャック面(2)に対して垂直状態の回転ピン(24)と、回転ピン(24)に直交状態で取付けられ先端で鉄片(11b)を保持する回転体(19)と、この回転体(19)を所定の回転方向に付勢する弾性部材(22)と、回転体(19)に当接するストッパピン(23)とで構成し、鉄片(11b)の所定の位置を回転体(19)とストッパピン(23)との当接位置とすることを特徴とする。
請求項10のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)は、磁極の磁力によってワーク(3)をチャック面(2)に吸着保持するマグネットチャック(1)において、 磁性体部材(11)と支持部材(12)とを有し、磁性体部材(11)を支持部材(12)により上下方向に移動可能に支持し、かつ磁力が作用しない条件下で、磁性体部材(11)を所定の位置に維持しておき、チャック面(2)に支持部材(12)を設置し、チャック面(2)に磁極からの磁力が作用しているときに条件では、磁性体部材(11)の所定の位置からチャック面(2)側への磁性体部材(11)の上下方向の移動を生じさせ、この移動の有無によって、磁極からの磁力の有無を表示することを特徴とする。
請求項11のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)は、支持部材(12)をチャック面(2)に対して垂直状態の収容体(25)と、収容体(25)の内部で鉄片(11b)を弾力的に吊り下げる弾性支持体(26)とで構成し、鉄片(11b)の所定の位置を上昇位置とすることを特徴とする。
請求項12のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)は、磁性体部材(11)を鉄片(11b)により構成し、支持部材(12)をチャック面(2)に対して水平に支持される支点ピン(29)により揺動自在に支持され一端で鉄片(11b)を支持するレバー(28)とで構成し、鉄片(11b)側のレバー端を上昇させるモーメントにレバー(28)のレバー比に設定しておき、鉄片(11b)の上昇位置を所定の位置とすることを特徴とする。
請求項1のマグネットチャックの着磁状態の表示方法によると、磁力が作用しない条件下で、磁性体部材(11)を移動範囲内の所定の位置に維持しておき、チャック面(2)に磁極からの磁力が作用している条件下では、磁性体部材(11)を所定位置から磁極の境界側へと移動させるから、チャック面(2)の磁極からの磁力の有無が磁性体部材(11)の移動により表示できる。
請求項2のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)によると、チャック面(2)に磁力が作用しない条件下で、磁性体部材(11)を直線方向の移動範囲内の所定の位置に維持しておき、チャック面(2)に磁極からの磁力が作用している条件下では、磁性体部材(11)が所定の位置から磁極の境界側への磁性体部材(11)の直線方向に移動するから、磁性体部材(11)の直線的な移動から磁力の有無が表示できる。
請求項3のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)によると、チャック面(2)に磁力が作用しない条件下で、磁性体部材(11)を直線方向の移動範囲内の所定の位置に維持されているので、チャック面(2)に磁極からの磁力が作用している条件下では、磁性体部材(11)が所定の位置から磁極の境界側への磁性体部材(11)の直線方向に移動するから、磁性体部材(11)の直線的な移動から磁力の有無が表示できる。
請求項4のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)によると、磁性体部材(11)を転動体(11a)により構成し、支持部材(12)を傾斜状態の案内面(17)を有する収容体(13)により構成し、転動体(11a)が重力により傾斜状態の案内面(17)を移動するから、特別な付勢手段なしで転動体(11a)が所定の位置に維持できる。
請求項5のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)によると、転動体(11a)が弾性部材(18)により所定の位置に維持されるから、転動体(11a)の移動(転がり)方向が重力方向以外の方向としても利用できる。
請求項6のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)によると、転動体(11a)をスチールボールにより構成するから、移動状態の摩擦(転がり)抵抗が小さく、その移動が確実となる。
請求項7のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)によると、収容体(13)が密閉されているから、切削液、切削粉等の異物が収容体(13)内に侵入せず、それらが案内面や転動体(11a)に付着しないので、転動体(11a)の移動が安定に維持できる。
請求項8のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)によると、支持部材(12)をチャック面(2)に対して傾斜回転ピン(20)と、傾斜回転ピン(20)に直交状態で取付けられ先端で鉄片(11b)を保持する回転体(19)とで構成するから、鉄片(11b)が重力作用により所定の位置として回転範囲の低い位置に維持できる。
請求項9のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)によると、鉄片(11b)を保持する回転体(19)を弾性部材(22)により所定の回転方向に付勢するから、重力作用によらず、鉄片(11b)を所定の位置に維持できる。
請求項10のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)によると、磁性体部材(11)が支持部材(12)により上下方向に移動可能に支持されるから、チャック面(2)での磁力の作用状態が磁性体部材(11)の上下方向の移動により表示できる。
請求項11のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)によると、収容体(25)の内部で鉄片(11b)が弾性支持体(26)により弾力的に吊り下げられるから、弾性支持体(26)の強さにより上下方向の移動量が設定できる。
請求項12のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)によると、鉄片(11b)が支点ピン(29)により揺動自在に支持されたレバー(28)により保持されるから、レバー(28)のモーメントにより動作する磁力の設定ができ、しかも弾性支持手段が不要となる。
図1および図2は、本発明の前提となるマグネットチャック1を示しており、図1は平面図、図2は図1の右側面図である。マグネットチャック1は、一例として永電磁式のものであり、平坦で水平なチャック面2でワーク3を磁気的に吸着し、保持するために、チャック面2で、異なる磁極としてN極とS極とを交互に有している。この例で、磁極(N極・S極)は、チャック面2上の互いに直交する2方向にそれぞれ配列されるが、図示しないもののチャック面2上の1方向のみに配列されるものもある。なお、ケーブル端子7にケーブル8によって制御装置9が接続されている。
図3および図4は、マグネットチャック1において、1つのN極からの磁束の発生状況を一方向についてのみ示しており、図3は平面図、図4は立面図(断面図)である。磁束は、N極からS極に向かい、磁極の境界(エアギャップ)位置で高い磁束密度となる。このため、磁極の境界位置が一番強い磁力の作用域となっている。なお、磁極の境界は、エアギャップとして空間のままとするか、またはその空間に非磁性体を介在させるものとして構成される。
なお、チャック面2の磁極に必要に応じて、磁性材料製のヨーク4が取り付けられることもある。ヨーク4は、ヨーク4のボルト孔からボルト5をチャック面2のねじ孔6に挿入し、ねじ締めとするか、または接着により取り付けられ、チャック面2と結合する磁路を形成する。異なる磁極にそれぞれヨーク4が取り付けられた場合、それぞれのヨーク4の上面(水平面)および側面(鉛直面)もチャック面となって、ワーク3を磁力によって吸着保持することができる。そのとき、チャック面2が本チャック面となり、ヨーク4の面(水平面、鉛直面)が副チャック面となる。なお、ヨーク4は、加工位置を高くする等の加工上の理由から用いられる。
実施例1(図5ないし図7)
図5ないし図7は、本発明に係る実施例1によるマグネットチャックの着磁状態の表示装置10を示している。実施例1のマグネットチャックの着磁状態の表示装置10は、上記のマグネットチャック1において、チャック面2に磁性体部材11としてのスチールボール製の転動体11aを支持部材12としての非磁性体製円筒状の収容体13内に入れ、収容体13の両端開口面をストッパ15と傾斜形成板14により閉じ、密閉した構成となっている。なお、ストッパ15と傾斜形成板14は、収容体13のフランジ部分となり、その下面は、載置の安定化から図6に示すように平面となっている。
収容体13は、内周面で円形中空体(パイプ)であり、ほぼ磁極のピッチ(磁極の中心間距離)の長さを有し、チャック面2に載置されたときに、転動体11aの移動範囲の少なくとも一端(後述の所定の位置または磁極の境界側)で目視可能に構成されるために、例えば透明なプラスチックで形成されている。なお、転動体11aの移動を容易に視認できるように、収容体13のほぼ中間位置に例えば赤で2本の目盛り用の線16が周方向に形成されている。
ストッパ15と傾斜形成板14は、水平なチャック面2の載置面に対して垂直状態で対向しており、収容体13は、ストッパ15と傾斜形成板14に対して傾斜状態で取付けられているため、転動体11aは、収容体13内の底側周面すなわち傾斜状態の案内面17にそって移動可能に支持されており、かつ磁力が作用しない条件下で、重力作用により移動し、移動範囲内の所定の位置に止まるように、つまりストッパ15に当たって止まるように維持されている。
上記構成のマグネットチャックの着磁状態の表示装置10は、図7のように、異極つまりN極とS極とをまたぐ状態としてチャック面2またはその上の副チャック面であるヨーク4の上面に直接に載置されるか、または副チャック面であるヨーク4の側面に一対のブラケット32を利用して設置される。なお、必ずしもN極とS極の境界をまたがせる必要はなく、図3において斜めに置き、N極とN極、またはS極とS極の境界をまたがせてもよい。
表示装置10は、異なる磁極の境界が所定の位置を除く転動体11aの左右移動範囲内、またはその近傍に位置するように設置されている。この状態で転動体11aの移動範囲内の所定の位置(ストッパ15に当っている転動体11aの位置)は、N極またはS極の磁極の中心と異なる磁極の境界との間に位置している。なお、マグネットチャックの着磁状態の表示装置10は、チャック面2に固定または移動可能に、常時載置するのが好ましいが、確認したい時に載置してもよく、またヨーク4の水平面どうし、または鉛直面どうしに載置、または設置してもよい。
チャック面2に磁極(N極・S極)からの磁力が作用していないときに、転動体11aは、図5および図7のように、収容体13内の傾斜状態の案内面17にそって重力作用により移動して、移動範囲内の所定の位置つまりストッパ15に当たって止まっている。この状態でチャック面2に磁極(N極・S極)からの磁力が作用すると、転動体11aは、図5および図7の想像線のように、磁極(N極・S極)からの磁力によって吸引され、重力に抗して所定の位置(低い位置)位置からのN極とS極との境界側(磁束密度の高い位置)へと転がり、傾斜状態の案内面17を登るように移動する。
従って、作業者は、転動体11aの移動位置から、チャック面2の磁力の有無を確認できる。この確認時に、2本の線16があると、転動体11aの移動位置・移動量の視認が容易となる。このように、案内面17の傾斜は、マグネットチャック1の非着磁状態時に、転動体11aが重力によって下方端に在るべく設定され、かつマグネットチャック1の着磁状態時に、転動体11aがチャック面2の磁力に吸引され、転動体11aの重力に抗して磁極の境界側に移動すべく設定される。従って転動体11aの移動位置は、チャック面2の磁力の有無を表示することになる。
ちなみに、バッテリー等の電源が必要となるが、転動体11aの移動をセンサーにより電気的に検知し、表示灯を点灯させることもできる。そのようにするには、表示装置10は、例えば収容体13の中央部に接触子を設け、転動体11aを介し磁気の吸引力で接点の開動作、または閉動作を行う。
実施例2(図8および図9)
図8および図9は、本発明に係る実施例2によるマグネットチャックの着磁状態の表示装置10を示している。実施例2のマグネットチャックの着磁状態の表示装置10は、前記のマグネットチャック1において、実施例1と同様に、磁性体部材11としてのスチールボール製の転動体11aを支持部材12としての円筒状の収容体13内に入れ、収容体13の両端開口面をストッパ54、55により閉じた構成となっている。両方のストッパ54、55は、水平なチャック面2に対して垂直で対向しており、収容体13は、両方のストッパ54、55の間で水平な状態で取付けられる。
転動体11aは、収容体13の内部に収容され、収容体13内の圧縮スプリングなどの弾性部材18により左右の何れかの方向例えば図上で右方向に付勢されている。このため転動体11aは、収容体13内の底側の水平状態な案内面17にそって移動可能に支持されており、かつ磁力が作用しない条件下で、移動範囲内の所定の位置つまり付勢方向側のストッパ55と弾性部材18とに当たって止まるように維持されている。
なお、弾性部材18としての圧縮スプリングは、転動体11aよりも磁極の境界側に配設され、好ましくは非磁性体例えばプラスチック、リン青銅製とし、一端でストッパ54に固定されていてもよくまた固定されていなくてもよい。また、実施例1と同様に、必要に応じて、視認の容易化のために、収容体13のほぼ中間位置に例えば赤で2本の線16が周方向に形成されている。
上記構成のマグネットチャックの着磁状態の表示装置10は、異極つまりN極とS極とをまたぐ状態としてチャック面2に載置され、表示装置10は、異なる磁極の境界が所定の位置を除く転動体11aの左右移動範囲内、またはその近傍に位置するように載置される。この状態で転動体11aの移動範囲内の所定の位置(ストッパ15に当っている転動体11aの位置)は、N極またはS極の磁極の中心と異なる磁極の境界との間に位置している。
チャック面2に磁極(N極・S極)からの磁力が作用していないときに、転動体11aは、図8のように、収容体13内の水平な案内面17にそって弾性部材18の弾力作用により移動しており、移動範囲内の所定の位置つまり付勢方向側のストッパ55と弾性部材18と当たって止まっている。この状態でチャック面2に磁極(N極・S極)からの磁力が作用すると、転動体11aは、図9のように、磁極(N極・S極)からの磁力によって吸引され、弾性部材18の弾力に抗して所定の位置(ストッパ55側の位置)からN極とS極との境界側(磁束密度の高い位置)へと転がって移動する。
従って、作業者は、転動体11aの移動位置から、チャック面2の磁力の有無を確認できる。この確認時に、2本の線16があると、転動体11aの移動位置・移動量の視認が容易となる。このような動作を得るために、転動体11aは、着磁状態時に、チャック面2からの磁力によって、弾性部材18の弾力(付勢力)に抗して磁極の境界側に移動し、かつ非着磁状態時、弾性部材18の弾力(付勢力)によって所定の位置に在るべく、弾性部材18の弾力(付勢力)は設定される。このように、転動体11aの移動位置は、チャック面2の磁力の有無を表示することになる。
実施例1、2で、磁性体部材11としての鉄製の転動体11aは、スチールボール(鉄製の球)であるが、転がるものであれば、ローラ(鉄製の円柱体)でもよい。また、移動転動体11aの傾斜状態の案内面17(実施例1)または水平状態の案内面17(実施例2)は、支持部材12(支持筒12a)の移動方向に延在する円弧面の他に、筒状のものでなく、V字形状の2面(V溝面)、底面と両側面の3面(角溝面)などにより構成することもできる。
実施例3(図10および図11)
図10および図11は、本発明に係る実施例3によるマグネットチャックの着磁状態の表示装置10を示している。実施例3のマグネットチャックの着磁状態の表示装置10は、上記のマグネットチャック1において、磁性体部材11としての鉄片11bと、支持部材12としてのレバー19および傾斜ピン20とを有している。回転体19と傾斜回転ピン20とは、直交状態で固定されているか、または直交状態で回転自在に取付けられており、回転体19は、非磁性体例えばアルミニウム製であり、その一方の先端で磁性体部材11としての鉄片11bを保持している。
傾斜回転ピン20は、回転体19および鉄片11bを水平面と交差する面に沿って回転可能に支持するために、チャック面2に直接支持されるか、または例えば透明なブラスチック製の収容体21の内部に収容され、収容体21の上下の部分で傾斜状態として支持される。いずれにしても回転体19および鉄片11bは、チャック面2に対して傾斜状態で回転方向に移動可能に支持され、かつ磁力が作用しない条件下で、鉄片11bは、重力の作用により回転方向の移動範囲内の所定の位置つまり一番低い位置に静止状態で維持される。
チャック面2に磁極(N極・S極)からの磁力が作用していないとき、鉄片11bは、図10および図11の実線のように、重力の作用により回転方向の移動範囲内の所定の位置つまり一番低い位置に静止状態で維持される。この状態で磁極の境界と鉄片11bの所定の位置(低い静止位置)とは、ずらした状態として設置される。チャック面2に磁極(N極・S極)からの磁力が作用すると、鉄片11bは、図10および図11の想像線のように、磁極(N極・S極)からの磁力によって吸引され、鉄片11bの重力に抗して所定の位置(一番低い静止位置)からN極とS極との境界側(磁束密度の高い位置)へと回転移動する。
従って、作業者は、鉄片11bの回転移動位置から、チャック面2の磁力の有無を確認できる。このような動作を得るために鉄片11bは、着磁状態時に、チャック面2からの磁力によって、重力(静止維持力)に抗して磁極の境界側に移動し、かつ非着磁状態時に、重力によって所定の位置(低い静止位置)に在るべく、傾斜回転ピン20の傾斜は設定される。このようにして、鉄片11bの回転による移動位置は、チャック面2の磁力の有無を表示することになる。
実施例4(図12)
図12は、本発明に係る実施例4によるマグネットチャックの着磁状態の表示装置10を示している。実施例4のマグネットチャックの着磁状態の表示装置10は、実施例3とほぼ同様な構成であるが、鉄片11bを重力でなく、弱いねじりスプリングなどの弾性部材22とストッパピン23により回転体19および鉄片11bを所定の位置に静止状態として保持するものである。このために、回転ピン24は、垂直の状態としてチャック面2に直接支持されるか、または収容体21の内部に支持される。
回転体19は、チャック面2から磁気の影響を受けていないとき、チャック面2または収容体21に対して回転自在てあって、弾性部材22により時計方向に付勢され、ストッパピン23に当たって所定の位置(当接位置)にある。チャック面2に磁極(N極・S極)からの磁力が作用すると、鉄片11bは、図12の想像線のように、磁極(N極・S極)からの磁力によって吸引され、弾性部材22の弾力に抗して所定の位置(当接位置)からN極とS極との境界側(磁束密度の高い位置)へと回転移動することにより、磁界の存在を表示することになる。このように、回転体12bおよび鉄片11bは、着磁状態のときに、弾性部材19の弾力に抗して所定の位置(当接位置)からN極とS極との境界側(磁束密度の高い位置)へと回転移動するが、非着磁状態のときに、弾性部材19の弾力により所定の位置(当接位置)に維持される。
なお、実施例3、4において、鉄片11bは、磁化された鉄片(磁石)でもよい。鉄片11bが磁化された鉄片(磁石)で構成されているとき、チャック面2の着磁方向により鉄片11bの移動方向が規制されることもある。
また、実施例1、2、3、4において、磁性体部材11(転動体11a・鉄片11b)の移動が直線方向または回転方向であるため、支持部材12(収容体13、21・傾斜回転ピン20・回転ピン24など)の載置面を水平とすることが重要である。従って、磁力が作用しない条件下で、磁性体部材11(転動体11a・鉄片11b)は、所定の姿勢で移動範囲内の所定の位置に維持することになる。なお、磁性体部材11の「所定の姿勢」というのは、本チャック面またはヨーク4に形成される副チャック面の水平面に載置される場合に、支持部材12は、載置されることにより載置面で水平な姿勢となり、ヨーク4に形成される副チャック面の鉛直面に、図示しないブラケットを介して設置するか、または手で保持する場合は、支持部材12は、水平面に載置される場合の載置面が上記のブラケット、または手を介しての水平な姿勢となる。
実施例5(図13)
図13は、本発明に係る実施例5によるマグネットチャックの着磁状態の表示装置10を示している。実施例5のマグネットチャックの着磁状態の表示装置10は、マグネットチャック1において、磁性体部材11としての鉄片11bと支持部材12としての収容体25および弾性支持体26とを有している。収容体25は、例えば下面で開口する円筒あるいは角筒状透明なプラスチック容器により構成され、チャック面2に直立状態で載置され、弾性支持体26は、例えば引張スプリングにより構成され、収容体25の内部で鉄片11bを吊り下げ、磁界の作用しない状態でチャック面2よりやや上方の所定の位置に静止させ、その位置を維持している。
チャック面2に磁極からの磁力が作用しているときに、鉄片11bは、弾性支持体26の弾力に抗して下降方向に移動し、チャック面2の上面に接近することによって、磁極からの磁力の有無を表示する。なお、弾性支持体26は、マグネットチャック1の着磁状態時、鉄片11bがチャック面2に吸着される程度に弱いものが望ましい。
実施例6(図14)
図14は、本発明に係る実施例6によるマグネットチャックの着磁状態の表示装置10を示している。実施例6のマグネットチャックの着磁状態の表示装置10は、マグネットチャック1において、磁性体部材11としての鉄片11bと支持部材12としての収容体27、非磁性体製のレバー28および支点ピン29とを有している。収容体27は、例えば円筒あるいは角筒状透明なプラスチック容器により箱状として構成され、下面で鉄片11bと対応する開口30を有し、上面でレバー28の一端を突出させる切り欠き31を有している。
鉄片11bは、非磁性体例えばアルミニウム製のレバー28の一端下面に固定され、レバー28は、水平な支点ピン29によりマグネットチャック1に直接揺動自在に支持されるか、または収容体27の内部でその対向壁に揺動自在に支持される。ここで、チャック面2に磁極からの磁力が作用していないときに、レバー28は、鉄片11bの無い端部側を下降させ、鉄片11bのある端部側を上昇させている。
チャック面2に磁極からの磁力が作用しているときに、鉄片11bは、維持力(レバー28の重力によるモーメント)に抗し、磁力によってチャック面2に下降移動し、開口22からチャック面2の上面に接近する。このとき、レバー28の上昇端(鉄片11bの無い端部)は、切り欠き23から突出することによって、磁極からの磁力有りの状態を表示する。このように、レバー28のレバー比は、着磁状態時、鉄片11bが維持力(重力)に抗して磁力によってチャック面2に下降移動し、かつ非着磁状態時、鉄片11bが重力によって所定の位置(上昇位置)に在るべく、設定される。
なお、実施例5、6においても、鉄片11bは、磁化された鉄片(磁石)でもよい。鉄片11bが磁化された鉄片(磁石)で構成されているとき、チャック面2の着磁方向により鉄片11bの移動方向が規制されることもある。
実施例は、すべて永電磁式のマグネットチャック1であるが、本発明は、永久磁石式、電磁石式のマグネットチャックにも利用できる。なお、永久磁石式および電磁石式では、切替レバーの位置、および制御装置から着磁状態が判るので、本発明の利用価値は永電磁式のマグネットチャック1ほど高くない。
マグネットチャック1の平面図である。 マグネットチャック1の側面図である。 マグネットチャック1のチャック面2および磁束分布の平面図である。 マグネットチャック1のチャック面2および磁束分布の断面図である。 実施例1によるマグネットチャックの着磁状態の表示装置10において、マグネットチャック1の非着磁状態での側面図である。 実施例1によるマグネットチャックの着磁状態の表示装置10において、マグネットチャック1の非着磁状態での断面図である。 実施例1によるマグネットチャックの着磁状態の表示装置10の取付け状態を示示す説明図である。 実施例2によるマグネットチャックの着磁状態の表示装置10において、マグネットチャック1の非着磁状態での側面図である。 実施例2によるマグネットチャックの着磁状態の表示装置10において、マグネットチャック1の着磁状態での側面図である。 実施例3によるマグネットチャックの着磁状態の表示装置10において、マグネットチャック1の非着磁状態での平面図である。 実施例3によるマグネットチャックの着磁状態の表示装置10において、マグネットチャック1の非着磁状態での断面図である。 実施例4によるマグネットチャックの着磁状態の表示装置10において、マグネットチャック1の非着磁状態での平面図である。 実施例5によるマグネットチャックの着磁状態の表示装置10において、マグネットチャック1の非着磁状態での断面図である。 実施例6によるマグネットチャックの着磁状態の表示装置10において、マグネットチャック1の非着磁状態での断面図である。
符号の説明
1 マグネットチャック
2 チャック面
3 ワーク
4 ヨーク
5 ボルト
6 ねじ孔
7 ケーブル端子
8 ケーブル
9 制御装置
10 マグネットチャックの着磁状態の表示装置
11 磁性体部材
11a 転動体
11b 鉄片
12 支持部材
13 収容体
14 傾斜形成板
15 ストッパ
16 線
17 案内面
18 弾性部材
19 回転体
20 傾斜回転ピン
21 収容体
22 弾性部材
23 ストッパピン
24 回転ピン
25 収容体
26 弾性支持体
27 収容体
28 レバー
29 支点ピン
30 開口
31 切り欠き
54 ストッパ
55 ストッパ

Claims (12)

  1. N極とS極との磁極が交互に配設されたチャック面(2)を有し、磁極の磁力によってワーク(3)をチャック面(2)に吸着保持するマグネットチャック(1)において、
    チャック面(2)に磁性体部材(11)を支持部材(12)により左右方向に移動可能に支持し、かつ磁力が作用しない条件下で、磁性体部材(11)を移動範囲内の所定の位置に維持しておき、チャック面(2)に磁極からの磁力が作用している条件下では、磁性体部材(11)を所定の位置から磁極の境界側への移動を生じさせ、この移動の有無によって、磁極からの磁力の有無を表示することを特徴とするマグネットチャックの着磁状態の表示方法。
  2. N極とS極との磁極が交互に配設されたチャック面(2)を有し、磁極の磁力によってワーク(3)をチャック面(2)に吸着保持するマグネットチャック(1)において、
    磁性体部材(11)と支持部材(12)とを有し、支持部材(12)により磁性体部材(11)を左右方向に移動可能に支持し、かつ磁力が作用しない条件下で、磁性体部材(11)を直線方向の移動範囲内の所定の位置に維持しておき、磁極の境界と磁性体部材(11)の所定の位置とをずらした状態で、チャック面(2)に支持部材(12)を設置し、チャック面(2)に磁極からの磁力が作用している条件下では、磁性体部材(11)の所定の位置から磁極の境界側への移動を生じさせ、この移動の有無によって、磁極からの磁力の有無を表示することを特徴とするマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)。
  3. N極とS極との磁極が交互に配設されたチャック面(2)を有し、磁極の磁力によってワーク(3)をチャック面(2)に吸着保持するマグネットチャック(1)において、
    磁性体部材(11)と支持部材(12)とを有し、支持部材(12)により磁性体部材(11)を左右方向に移動可能に支持し、かつ磁力が作用しない条件下で、磁性体部材(11)を移動範囲内の所定の位置に維持することを特徴とするマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)。
  4. 磁性体部材(11)を転動体(11a)により構成し、支持部材(12)を傾斜状態の案内面(17)を有する収容体(13)により構成することを特徴とする請求項2または3記載のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)。
  5. 磁性体部材(11)を転動体(11a)により構成し、支持部材(12)を案内面(17)を有する収容体(13)と転動体(11a)を付勢して移動範囲内の所定の位置に維持する弾性部材(18)とにより構成することを特徴とする請求項2または3記載のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)。
  6. 転動体(11a)をスチールボールにより構成することを特徴とする請求項4または請求項5記載のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)。
  7. 収容体(13)を非磁性体材料製の中空体により形成し、中空体の所定の位置および磁極の境界側の少なくとも一方を目視可能とし、中空体の内周面を案内面(17)とし、中空体の両端の開口面を密閉することを特徴とする請求項4ないし請求項6記載のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)。
  8. 磁性体部材(11)を鉄片(11b)により構成し、支持部材(12)をチャック面(2)に対して傾斜回転ピン(20)と、傾斜回転ピン(20)に直交状態で取付けられ先端で鉄片(11b)を保持する回転体(19)とで構成し、鉄片(11b)の所定の位置を回転範囲の低い位置とすることを特徴とする請求項2または請求項3記載のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)。
  9. 磁性体部材(11)を鉄片(11b)により構成し、支持部材(12)をチャック面(2)に対して垂直状態の回転ピン(24)と、回転ピン(24)に直交状態で取付けられ先端で鉄片(11b)を保持する回転体(19)と、この回転体(19)を所定の回転方向に付勢する弾性部材(22)と、回転体(19)に当接するストッパピン(23)とで構成し、鉄片(11b)の所定の位置を回転体(19)とストッパピン(23)との当接位置とすることを特徴とする請求項2または請求項3記載のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)。
  10. 磁極の磁力によってワーク(3)をチャック面(2)に吸着保持するマグネットチャック(1)において、
    磁性体部材(11)と支持部材(12)とを有し、磁性体部材(11)を支持部材(12)により上下方向に移動可能に支持し、かつ磁力が作用しない条件下で、磁性体部材(11)を所定の位置に維持しておき、チャック面(2)に支持部材(12)を設置し、チャック面(2)に磁極からの磁力が作用しているときに条件では、磁性体部材(11)の所定の位置からチャック面(2)側への磁性体部材(11)の上下方向の移動を生じさせ、この移動の有無によって、磁極からの磁力の有無を表示することを特徴とするマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)。
  11. 磁性体部材(11)を鉄片(11b)により構成し、支持部材(12)をチャック面(2)に対して垂直状態の収容体(25)と、収容体(25)の内部で鉄片(11b)を弾力的に吊り下げる弾性支持体(26)とで構成し、鉄片(11b)の所定の位置を上昇位置とすることを特徴とする請求項10記載のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)。
  12. 磁性体部材(11)を鉄片(11b)により構成し、支持部材(12)をチャック面(2)に対して水平に支持される支点ピン(29)により揺動自在に支持され一端で鉄片(11b)を支持するレバー(28)とで構成し、鉄片(11b)側のレバー端を上昇させるモーメントにレバー(28)のレバー比に設定しておき、鉄片(11b)の上昇位置を所定の位置とすることを特徴とする請求項10記載のマグネットチャックの着磁状態の表示装置(10)。
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