JP2005118528A - 無呼吸状態防止具及び無呼吸状態防止寝具 - Google Patents
無呼吸状態防止具及び無呼吸状態防止寝具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005118528A JP2005118528A JP2003401954A JP2003401954A JP2005118528A JP 2005118528 A JP2005118528 A JP 2005118528A JP 2003401954 A JP2003401954 A JP 2003401954A JP 2003401954 A JP2003401954 A JP 2003401954A JP 2005118528 A JP2005118528 A JP 2005118528A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- mat
- shaped
- shaped member
- net
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
Abstract
【課題】 寝返りを自由にすることができ、使用者に優しい無呼吸状態防止具及び無呼吸状態防止寝具を提供すること。
【解決手段】 傾斜支持面が傾斜した傾斜マット2と、移動抑制部材3とを備え、移動抑制部材3が傾斜マット2の傾斜底部に接続され、傾斜マット2の傾斜支持面が身体の背中側に、また移動抑制部材3が身体の腹部側となるように配置され、傾斜マット2の傾斜支持面により、身体の頭部が横向いた状態に保たれる。傾斜マット2はマット本体6及び補助マット8から構成され、マット本体6の傾斜支持面14により身体を支持し、補助マット8の傾斜支持面16により頭部を支持する。補助マット8には、枕18が着脱自在に取り付けられる。
【選択図】 図1
【解決手段】 傾斜支持面が傾斜した傾斜マット2と、移動抑制部材3とを備え、移動抑制部材3が傾斜マット2の傾斜底部に接続され、傾斜マット2の傾斜支持面が身体の背中側に、また移動抑制部材3が身体の腹部側となるように配置され、傾斜マット2の傾斜支持面により、身体の頭部が横向いた状態に保たれる。傾斜マット2はマット本体6及び補助マット8から構成され、マット本体6の傾斜支持面14により身体を支持し、補助マット8の傾斜支持面16により頭部を支持する。補助マット8には、枕18が着脱自在に取り付けられる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、睡眠時に無呼吸状態になるのを防止し、閉塞型睡眠時無呼吸症候群による弊害を抑えるための無呼吸状態防止具及び無呼吸状態防止寝具に関する。
近年、睡眠中に無呼吸状態になる睡眠時無呼吸症候群が社会問題になりつつある。この睡眠時無呼吸症候群は、さまざまな原因により睡眠中に呼吸が10秒以上停止する症状を有する疾患であり、その特徴及び原因から閉塞型、中枢型及び混合型の3種に分類されている。中枢型は呼吸中枢障害による呼吸リズムの形成機構障害又は脳幹発振中枢異常が原因である。これに対し、閉塞型は肥満、上気道の形態異常、アレルギー性鼻炎、咽喉頭軟部組織の腫脹、機能的異常などが原因である。また、混合型は前記中枢型及び閉塞型の症状的特徴を同時に有する。
これらの睡眠時無呼吸症候群は、高血圧、脳血管障害、虚血性心疾患などの原因となる因子として注目されている。更に、無呼吸状態に伴う中途覚醒が熟睡を妨げて睡眠障害を引き起こすうえ、昼間仮眠に伴う作業能力の低下、性格変化、居眠り運転による交通事故の発生原因などの社会的な問題をも引き起こす可能性を有している。加えて、睡眠時無呼吸症候群が原因で突然死を招くおそれもある。
これらの睡眠時無呼吸症候群のうち閉塞型の多くの症例は、生活習慣の改善によって充分に治療することが可能である。すなわち、この閉塞型睡眠時無呼吸症候群は、鼻翼、軟口蓋、口蓋垂、舌根部、咽頭蓋などが睡眠中に上気道を閉塞することにより引き起こされ、特に、軟口蓋による閉塞が多く報告されている。そして、この睡眠中における上気道の閉塞は、前記各器官が上気道を閉塞しない位置に配置されたときに解消する。この上気道閉塞の最も容易な解消法は、就寝時に頭部を最適な位置に配置することである。また、中高年男性に多く見られる習慣性いびきは、閉塞型睡眠時無呼吸症候群の予備軍と考えられており、一般に、この習慣性いびきを防止することがこの疾患の発生を抑制することにつながる。
従来より、睡眠時の無呼吸状態を防止するためのものとして種々の形態のものが提案され、例えば無呼吸状態防止着衣(例えば、特許文献1参照)、無呼吸状態防止寝具(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。無呼吸状態防止着衣は、就寝時に頭部を所定角度に傾斜して保持するように膨出又は変形する第1パッドを備えた枕と、就寝時に身体を所定角度に傾斜して保持するように膨出又は変形する第2パッドを備えた着衣から構成され、これら第1及び第2パッドにより頭部を傾斜保持して気道が閉塞するのを防止している。また、無呼吸状態防止寝具は、横向き就寝において、胸部側及び背部側の双方に身体を挟むための枕を設け、枕間隔を帯によって調節・保持するようにしている。
公知の無呼吸状態防止着衣は、身体に着衣するため、使用の際に身体に付ける必要があり、夏場の使用においては暑くなる問題がある。また、枕として専用の空気枕が使用されており、枕が原因となって安眠が妨げられることがある。一般に、枕は使用者個々にフィットしたものが使われているケースが多く、できるだけ愛用している枕を用いる方が安眠でき、このような枕を使用できるようにするのが望ましい。
また、公知の無呼吸状態防止寝具では、横方向就寝のために、胸部側、背部側両サイドに身体が平らにならぬようにストッパー用の枕が設けられ、これら枕間隔が帯、バンドなどによって調節・保持され、これら枕を身体に繋げるように構成される。それ故に、使用状態においては、身体の両側に枕が位置するので、寝返りをうつことがし難く、無呼吸状態を防止する以前に安眠ができ難いという問題がある。
本発明は、上記事実に鑑みてされたものであり、その目的は、ベットなどの上に一度組み立てておけばそのまま毎日使用することができる無呼吸状態防止具を提供することである。
本発明の他の目的は、寝返りを自由にすることができ、使用者に優しい無呼吸状態防止具及び無呼吸状態防止寝具を提供することである。
本発明の更に他の目的は、設置が容易で、使用時の感触が柔らかく、安眠の妨げになることが少ない無呼吸状態防止具及び無呼吸状態防止寝具を提供することである。
本発明の更に他の目的は、設置が容易で、使用時の感触が柔らかく、安眠の妨げになることが少ない無呼吸状態防止具及び無呼吸状態防止寝具を提供することである。
本発明の更に他の目的は、日頃愛用している枕をそのまま用いることができる無呼吸状態防止具及び無呼吸状態防止寝具を提供することである。
本発明の請求項1に記載の無呼吸状態防止具は、傾斜した傾斜支持面を有する傾斜マットと、人体の移動を抑えるための移動抑制部材とを備え、前記移動抑制部材が前記傾斜マットの傾斜底部に接続され、前記傾斜マットの傾斜支持面が身体の背中側に、また前記移動抑制部材が身体の腹部側となるように配置され、前記傾斜マットの前記傾斜支持面により、身体が傾斜した状態に支持され、これによって頭部が横向いた状態に保たれることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の無呼吸状態防止具では、前記傾斜マットは身体の少なくとも背中から腰部までを支持するためのマット本体を備え、前記マット本体の傾斜支持面により、身体の少なくとも背中から腰部までが傾斜支持されることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の無呼吸状態防止具では、前記傾斜マットは身体の少なくとも肩部から大腿部までを支持するためのマット本体を備え、前記マット本体の傾斜支持面により、身体の少なくとも肩部から大腿部までが傾斜支持されることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の無呼吸状態防止具では、前記傾斜マットは、前記マット本体と別体の補助マットを含み、前記マット本体は身体の背中から腰部までを傾斜支持し、前記補助マットは身体の頭部を支持することを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の無呼吸状態防止具では、前記移動抑制部材は、枕状部材又はネット状乃至布状袋部材に収容されたボール状部材から構成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の無呼吸状態防止具では、前記傾斜マットの前記傾斜支持面には枕が脱着自在に取り付けられることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の無呼吸状態防止具では、第1のボール状部材と、複数個の第2のボール状部材から構成されたボール状部材群とを備え、前記第1のボール状部材が第1のネット状乃至布状袋部材内に収容され、前記複数個の第2のボール状部材が第2のネット状乃至布状袋部材内に収容され、前記第1のネット状乃至布状袋部材と前記第2のネット状乃至布状袋部材とが接続されており、前記第1のボール状部材が身体の腹部側に、また前記ボール状部材群が身体の背中側になるように配置され、前記ボール状部材群により、身体が傾斜した状態に支持され、これによって頭部が横向いた状態に保たれることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の無呼吸状態防止具では、第1のボール状部材と、複数個の第2のボール状部材から構成されたボール状部材群とを備え、前記第1のボール状部材が第1のネット状乃至布状袋部材内に収容され、前記複数個の第2のボール状部材が第2のネット状乃至布状袋部材内に収容され、前記第1のネット状乃至布状袋部材と前記第2のネット状乃至布状袋部材とが接続されており、前記第1のボール状部材が身体の腹部側に、また前記ボール状部材群が身体の背中側になるように配置され、前記ボール状部材群により、身体が傾斜した状態に支持され、これによって頭部が横向いた状態に保たれることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の無呼吸状態防止具では、前記ボール状部材群を構成する前記複数個の第2のボール状部材が、前記第2のネット状乃至布状袋部材内にまとめて収容されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の無呼吸状態防止具では、前記ボール状部材群を構成する前記複数個の第2のボール状部材が、それぞれ、前記第2のネット状乃至布状袋部材内に一つずつ収容されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の無呼吸状態防止具では、第1のボール状部材と、複数個の第2のボール状部材から構成されたボール状部材群と、前記第1のボール状部材及び前記ボール状部材群とを包むように収容して接続するためのネット状乃至布状接続部材を備え、前記第1のボール状部材が、前記ネット状乃至布状接続部材の一辺部を所定方向に折り返して形成された第1の筒形状部内に収容され、前記ボール状部材群を構成する前記複数個の第2のボール状部材が、前記ネット状乃至布状接続部材の前記一辺部の対向辺側の他辺部を所定方向に折り返して形成された第2の筒形状部内に収容され、前記第1のボール状部材が身体の腹部側に、前記ボール状部材群が身体の背中側になるように配置され、前記ボール状部材群により、身体が傾斜した状態に支持され、これによって頭部が横向いた状態に保たれることを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載の無呼吸状態防止具では、前記第1のボール状部材が複数設けられ、前記第1のボール状部材の個数は、前記ボール状部材群の前記第2のボール状部材の個数よりも少ないことを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載の無呼吸状態防止具では、前記複数個の第2のボール状部材から構成されるボール状部材群は身体の少なくとも背中から腰部までを支持することを特徴とする。
また、本発明の請求項13に記載の無呼吸状態防止具では、前記傾斜マット又は前記複数個の第2のボール状部材から構成されるボール状部材群の長手方向一端側には傾斜補助マットが配置され、前記傾斜補助マットは、身体の大腿部から足部までを傾斜支持することを特徴とする。
また、本発明の請求項14に記載の無呼吸状態防止寝具では、人体の移動を抑えるための移動抑制部材と、断面形状が略半円乃至略楕円形状である曲面支持面を有する曲面支持マットと、敷布団とを備え、前記敷布団上に前記曲面支持マットが設置され、前記移動抑制部材が前記曲面支持マットの曲面支持面又は前記敷布団上に脱着自在に取り付けられ、前記曲面支持マットの前記曲面支持面が身体の背中側に、前記移動抑制部材が身体の腹部側となるように配置され、前記曲面支持マットの前記曲面支持面により、身体が傾斜した状態に支持され、これによって頭部が横向いた状態に保たれることを特徴とする。
また、本発明の請求項15に記載の無呼吸状態防止寝具では、身体に掛ける掛布団及び頭部を支持する枕を更に備え、前記掛布団が前記曲面支持マットに接続され、また前記枕の底部に傾斜補助部材が取り付けられ、これによって前記枕が傾斜状態に支持されることを特徴とする。
また、本発明の請求項16に記載の無呼吸状態防止寝具では、前記曲面支持マットは、身体の少なくとも背中から腰部までを傾斜支持することを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の無呼吸状態防止具によれば、傾斜マットと移動抑制部材とが設けられ、傾斜マットが背中側に、移動抑制部材が腹部側となるように配置されるので、身体の背中が傾斜マットの傾斜支持面に支持され、身体が傾斜した状態に支持されるとともに、腹部が移動抑制部材によってやさしく支えられ、この移動抑制部材によって、身体が傾斜マットから滑り落ちるのが防止される。
移動抑制部材が身体の腹部側に配置されるのは、次の理由による。即ち、就寝者が寝返りをうったとき、移動抑制部材は背部側に位置する状態になるが、就寝者はエビのように前屈みで横就寝する習性があるので、入眠時は移動抑制部材を身体の腹部側にひとまず配置するようになる。そして、就寝者は傾斜マットの傾斜支持面と移動抑制部材との間に入るようにして就寝する。このような就寝状態では、身体の背中側が傾斜マットの傾斜支持面側に、その腹部が移動抑制部材側となるようになり、身体の背中側が傾斜マットの傾斜支持面に傾斜状態で支持される。従って、就寝者は横向きに寝た状態となり、その頭部も幾分横向いた状態に保たれ、これによって気道の閉塞が防止され、無呼吸状態になることが抑えられ、またいびきの発生も抑えられる。また、就寝者は、この傾斜マットの傾斜支持面と移動抑制部材との間に入って寝るのみであるので、傾斜マットや移動抑制部材によって身体が強く拘束されることはなく、寝返りも容易で自然にうつことができ、体にやさしいものとなり、安眠できる。
また、就寝中に上半身をくねらせて寝返りをうつと、その腹部は傾斜マット面側へ、背中側は移動抑制部材側へ半回転し、身体が強く拘束されることなく寝返りをうつことができる。このとき、就寝者は傾斜マットの傾斜支持面と移動抑制部材との間のから飛び出ることはなく、両者に挟まれた状態でお椀の中で回転するようにスムースに寝返りをうつことができる。就寝中、就寝者は傾斜マットの傾斜支持面と移動抑制部材との間に略U字形に柔らかく鋏まれ、きつくもなく緩くもなく安定して保持されるが、寝返りをうった時は、移動抑制部材の柔らかさ、弾力によって身体にやさしく作用し、身体に大きな拘束力が作用することなく自然に寝返りをうつことができる。このように寝返りをうつと、傾斜マットは身体の前で抱き枕状態になる一方、移動抑制部材は身体の背中側となって就寝者の横向きに寝た状態を支持するようになる。そして、移動抑制部材が、傾斜マットの傾斜底部に接続されているので、移動抑制部材が外れることがなく、このように寝返りした状態においても就寝者の頭部がある程度傾斜した状態に支持され、気道の閉塞が防止される。
尚、移動抑制部材は、枕状部材やネット状又は布状袋部材に収容されたボール状部材などから構成され、例えばネット状袋部材に収容されたボール状部材の場合、このネット状袋部材は伸縮自在なひもなどから形成されるのが好ましく、このような材料から形成することによって、寝返りをうった時、傾斜マットとボール状部材との間隔が一時的に広がり、より自然に寝返りをうつことができる。
また、本発明の請求項2に記載の無呼吸状態防止具によれば、身体の少なくとも背中から腰部までが傾斜マットの傾斜支持面に支持されるので、少なくとも背中から腰部にわたって所定角度傾斜した状態に保たれ、就寝者の身体を傾斜状態に安定して支持することができ、また寝返りもうちやすいため無理な姿勢とならずに安眠することができる。そして、このように傾斜状態に保持することによって、就寝者の頭部はある程度傾斜した状態に保たれ、気道が閉塞されるのが抑えられる。
また、本発明の請求項3に記載の無呼吸状態防止具によれば、身体の少なくとも肩部から大腿部までが傾斜マットの傾斜支持面に支持されるので、少なくとも肩部から大腿部にわたって所定角度傾斜した状態に保たれ、身体にとって楽な状態で傾斜状態に保持される。そして、このように傾斜状態に保持することによって、就寝者の頭部はある程度傾斜した状態に保たれ、気道が閉塞されるのが抑えられる。
この傾斜マットは身体の頭部から大腿部までを支持するようにしてもよく、この場合、傾斜支持面の頭部を支持する第1部位の傾斜角度と、傾斜支持面の肩部から大腿部までを支持する第2部位の傾斜角度とが同じ角度となるように構成してもよいが、傾斜支持面の第1部位の傾斜角度がその第2部位の傾斜角度よりも小さくなるように構成するのが望ましく、このように構成することによって、傾斜マットの傾斜支持面でもって、頭部から大腿部までをより楽な姿勢で支持することができる。身体の頭部から大腿部までを支持する場合、傾斜マットの傾斜支持面における第1部位と第2部位とを一体的に連続するように構成することもでき、或いは、この傾斜支持面を第1部位と第2部位とに分離するようにしてもよい。或いは、このような構成に代えて、傾斜マットの傾斜支持面でもって、肩部から足部までを支持するようにしてもよく、頭部から足部までの全身を傾斜マットの傾斜支持面で支持するようにしてもよい。
また、本発明の請求項4に記載の無呼吸状態防止具によれば、傾斜マットが、就寝者の背中から腰部までを支持するマット本体と、就寝者の頭部を支持する補助マットから構成されているので、就寝者の身体の頭部と背中から腰部にわたって支持することができる。また、傾斜マットが背中から腰部までを支持するマット本体と頭部を支持する補助マットとに分離されているので、マット本体の支持面の傾斜角度と補助マットの支持面の傾斜角度と自由に調整することができ、またその調整も容易に行うことができ、これによって、就寝者を安定して身体をやさしく支持し、安眠することができる。また、マット本体と補助マットとに分離しているので、寝返りをうったときに片方の腕がマット本体と補助マットとの間に納まるとともに、他方の腕がマット本体上に位置するようになり、これによって、両腕の位置が自然となり、窮屈さの少ない、安定した姿勢で就寝を続けることができる。また、このように分離することによって、補助マットに愛用の枕などを載せることも容易となり、枕を載せた補助マットを移動させることによって、就寝者に適した高低、角度になるように最適位置にすることができ、より楽な姿勢となって安眠することができる。
また、本発明の請求項5に記載の無呼吸状態防止具によれば、移動抑制部材が枕状部材から構成されるので、身体にやさしく作用するとともに、身体の移動を抑えることができ、また傾斜マットとの間で寝返りも容易に自然に行うことができる。この枕状部材に代えて、ネット状乃至布状部材に収容されたボール状部材を用いることによっても同様の効果が達成される。
また、本発明の請求項6に記載の無呼吸防止具によれば、傾斜マットに枕が着脱自在に装着されるので、使用者が愛用する枕など自分の好みの枕を取り付けて使用することができ、枕が異なることにより寝付きが悪くなることもない。尚、枕の取付けは、例えば、面ファスナーやボタンなどを用いて行うことができる。
また、本発明の請求項7に記載の無呼吸状態防止具によれば、第1のボール状部材が身体の腹部側に、ボール状部材群(複数個の第2のボール状部材)が背中側となるように配置され、身体の背中がボール状部材群によって規定される支持面に支持される。就寝者は、第1のボール状部材を腹部側にしてボール状部材群にもたれるように横になるので、このボール状部材群によって身体が傾斜した状態に支持されるとともに、腹部が第1のボール状部材によってやさしく支えられ、第1のボール状部材によって、身体がボール状部材群から滑り落ちるのが防止される。身体を支持するボール状部材群を構成する第2のボール状部材は、変形が容易なボール状部材から構成するのが好ましく、このようなものから構成することによって、身体を支持する際にその外形に対応して適度に変形して支持面を規定し、身体を柔らかく支持することができる。尚、ボール状部材の変形を容易にするには、その自体を軟質ゴムなどの柔らかい材質から形成するようにしてもよく、或いは内部に充填した空気などを抜いて変形容易なようにしてもよい。
この無呼吸状態防止具においては、傾斜マットの代わりに複数個の第2のボール状部材から構成されたボール状部材群が用いられているが、第1のボール状部材が身体の腹部側に配置される理由及び就寝中に寝返りをうつときの効果は、上述したのと同じである。尚、ネット状乃至布状袋部材は複数個のボール状部材を収容できるものであれば適宜のものでよいが、ネット状乃至袋状部材及び/又は接続部材は伸縮自在であるのが好ましく、このように伸縮自在に構成することによって、寝返りをうった時、第1のボール状部材とボール状部材群(複数の第2のボール状部材)との間隔が一時的に広がり、より自然に寝返りをうつことができる。また、この無呼吸状態防止具を用いて就寝するときには、頭を支持するために、日頃用いている枕を用いるようにしてもよい。
また、本発明の請求項8に記載の無呼吸状態防止具によれば、複数個の第2のボール状部材が第2のネット状乃至袋状部材内にまとめて収容されているので、第2のネット状乃至袋状部材に関連する構成を簡単にすることができる。
また、本発明の請求項9に記載の無呼吸状態防止具によれば、複数個の第2のボール状部材が第2のネット状乃至袋状部材に一つずつ収容されているので、第2のボール状部材の配置を容易に調整することができ、また複数個の第2のボール状部材を身体の腹部側に配置して第1のボール状部材として利用することができる。
また、本発明の請求項10に記載の無呼吸状態防止具によれば、第1のボール状部材と、複数個の第2のボール状部材から構成されたボール状部材群と、これらを包むように収容して接続するネット状乃至布状接続部材とから構成され、第1のボール状部材がネット状乃至布状接続部材の一辺部に形成された第1の筒形状部内に収容され、複数個の第2のボール状部材がネット状乃至布状接続部材の他辺部に形成された第2の筒形状内に収容され、このようにネット状乃至布状接続部材でもって第1及び第2ボール状部材を包むように巻くことによって容易に形成することができるとともに、この巻き状態を変えることによって、第1のボール状部材と第2ボール状部材との間隔を調整することができる。ている。。
この無呼吸状態防止具においても、第1ボール状部材が身体の腹部側に、第2ボール状部材が身体の背中側に配置され、このように配置される理由は、上述したのと同じである。
このようなネット状乃至布状接続部材を用いた場合、第1のボール状部材とボール状部材群(複数個の第2のボール状部材)との距離が一定に保たれるので、第1のボール状部材によって、就寝者の傾斜状態を充分に維持することができる。これは、第1のボール状部材とボール状部材群との間で傾斜支持され横向きになった身体が、就寝中に動いてボール状部材群から滑り落ちて傾斜状態が維持できなくなるのを、第1のボール状部材によって就寝者の腹部がしっかりと支えられるからである。このネット状乃至布状接続部材は、それ自身が有する張力によって伸縮するように構成するのが望ましく、このように構成することによって、ネット状乃至布状接続部材上の第1の筒形状部内に収容された第1のボール状部材と第2の筒形状部内に収容されたボール状部材群との間隔は、その張力以上に伸縮することはなく一定の距離が維持されることによって、就寝者を充分に傾斜支持することができる。なお、就寝者が寝返りをうったときには、ネット状乃至布状接続部材は多少は伸縮するので、それによって第1のボール状部材とボール状部材群との間隔が広がり、上述したのと同様に自然に寝返りをうつことができる。
また、本発明の請求項11に記載の無呼吸状態防止具によれば、第1のボール状部材が複数個設けられるので、身体の腹部側においてもある程度の長さでもって身体の飛び出しを防止し、就寝者は第1のボール状部材と第2のボール状部材との間の空間からの飛び出しを確実に防止することができる。また、第1のボール状部材の個数が第2のボール状部材の個数よりも少ないので、就寝者はエビのように前屈みで横就寝することができる。
また、本発明の請求項12に記載の無呼吸状態防止具によれば、ボール状部材群(複数の第2のボール状部材)は身体の少なくとも背中から腰部までを支持するので、就寝者の身体を傾斜状態に安定して支持することができ、無理な姿勢とならずに安眠することができる。
また、本発明の請求項13に記載の無呼吸状態防止具によれば、ボール状部材群(複数の第2のボール状部材)の長手方向一端側に傾斜補助マットが配置されるので、身体の少なくとも大腿部から足部までを傾斜支持することができる。ボール状部材群によって、身体の背中から腰部を支持した場合、最も負担がかかるのが腰部であり、朝起きた場合に腰に痛みを感じるときがある。この傾斜補助マットを設けることにより、身体の少なくとも大腿部から足部までをも傾斜支持することができ、これによって、就寝中に身体がねじれることがほとんどなく、これによる腰の痛みの発生を抑えることができ、より楽な姿勢となって安眠することができる。
本発明の請求項14に記載の無呼吸状態防止寝具によれば、移動抑制部材と、曲面支持面を有する曲面支持マットと、敷布団とから構成され、敷布団上に曲面支持マットが脱着自在に設置され、移動抑制部材が曲面支持マット又は敷布団にに着脱自在に取り付けられる。この無呼吸状態防止寝具においては、移動抑制部材が身体の腹部側に、また曲面支持マットが身体の背中側に配置され、このように配置される理由は、上述した理由と同様である。
このような曲面支持マットと移動抑制部材とを用いた場合、移動抑制部材と曲面支持マットとの距離が一定に保たれるので、移動抑制部材によって、就寝者の傾斜状態(曲面支持マットに支持された状態)を充分に維持することができる。これは、移動抑制部材と曲面支持マットとの間で傾斜支持され横向きになった身体が、就寝中に動いて曲面支持マットから滑り落ちて傾斜状態が維持できなくなるのを、移動抑制部材が就寝者の腹部をしっかりと支えるからである。また、移動抑制部材は、曲面支持マットの曲面支持面上又は敷布団の上に脱着自在に取り付けられているので、取付位置を変えることによって曲面支持マットと移動抑制部材との間隔を調整することができる。これによって、就寝者が就寝しやすい好みの間隔を得ることができるので、就寝者が安眠できるとともに、身体の傾斜状態が支持され、気道の閉塞が防止される。この曲面支持マットによる身体の傾斜支持は、例えば、頭部から大腿部までを行うようにしてもよく、又は頭部から足部までを行うようにしてもよく、曲面支持マットの長さを変えることによって、身体の支持する部分を調整することができる。尚、移動抑制部材は、上述したと同様に、枕状部材やネット状乃至布状袋部材に収容されたボール状部材から構成される。
また、本発明の請求項15に記載の無呼吸状態防止寝具によれば、枕の底部に傾斜補助部材が取り付けられることによって枕が傾斜支持されるので、傾斜支持された枕上に頭部を乗せると、頭部が安定して横向き状態に保たれ、これによって、気道の閉塞が防止される。
また、掛布団は曲面支持マットに接続されているので、就寝者が寝返りをうったときにでも曲面支持マット及び身体からずれ落ちることがなく、掛布団を被った状態で就寝することができる。なお、就寝者が寝返りをうつと、その腹部は曲面支持マット側へ、背中は移動抑制部材側へ半回転し、身体が拘束されることなく自然と寝返りをうつことができるのは上述したのと同様である。
本発明の請求項16に記載された無呼吸状態防止寝具によれば、曲面支持マットは身体の少なくとも背中から腰部までを傾斜支持するので、就寝者の身体を傾斜状態に安定して支持することができ、無理な姿勢とならずに安眠することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための無呼吸状態防止具及び無呼吸状態防止寝具の最良の実施形態について説明する。
まず、図1〜図3を参照して、第1の実施形態の無呼吸状態防止具について説明する。図1は、本発明に従う無呼吸状態防止具の第1の実施形態の使用状態を示す平面図であり、図2は、図1の無呼吸状態防止具の使用状態を示す断面図であり、図3は、図1の無呼吸状態防止具を分解して示す平面図である。
まず、図1〜図3を参照して、第1の実施形態の無呼吸状態防止具について説明する。図1は、本発明に従う無呼吸状態防止具の第1の実施形態の使用状態を示す平面図であり、図2は、図1の無呼吸状態防止具の使用状態を示す断面図であり、図3は、図1の無呼吸状態防止具を分解して示す平面図である。
図1〜図3において、この無呼吸状態防止具は、傾斜マット2と、移動抑制部材3として、例えばボール状部材4とから構成されている。傾斜マット2は、マット本体6及び補助マット8を備え、これらが別個独立に分離して設けられている。マット本体6及び補助マット8は、実施形態では、完全に分離しているが、ひも、ゴムなどで連結するようにしてもよく、或いはこれらを一体的に形成するようにしてもよい。
マット本体6は、木綿布などを長方形状に裁断して袋状に形成される第1カバー部材10を有し、このカバー部材10の内部に詰め材としての主マット部材11が収容される。同様に、補助マット8も木綿布などを略正方形状に裁断して袋状に形成される第2カバー部材12を有し、このカバー部材12の内部に詰め材としての副マット部材13が収容される。
主マット部材11及び副マット部材13は、その形状が保守できる程度の硬さを有する材質、例えばポリウレタンフォーム、発泡ポリウレタンフォーム、綿などから形成され、身体の重量によってマット本体6及び補助マット8が大きく変形しないものであれば、一般的に用いられている各種材質でよい。
マット本体6(主マット部材11)及び補助マット8(副マット部材13)は、それぞれ、断面形状が緩やかな略二等辺三角形状であり、その緩やかな傾斜面が傾斜支持面14,16として作用する。この実施形態では、マット本体6の傾斜支持面14と補助マット8の傾斜支持面16とは実質上同じ傾斜角度に保たれ、それらの傾斜角度は10〜30度程度の適宜の角度、例えば20度に設定される。図1に示すように、マット本体6は就寝者Pの体Qに対応して配置され、その傾斜支持面14は就寝者Pの肩部から大腿部までを所要の通りに傾斜した状態に支持する。また、補助マット8は就寝者Pの頭Rに対応して配置され、その傾斜支持面16は就寝者Pの頭部Rを所要の通りに傾斜した状態に保持する。尚、この形態では傾斜支持面14は就寝者Pの肩部から大腿部までを傾斜支持しているが、傾斜支持面14は少なくとも就寝者Pの背中から腰部までを傾斜支持できればよく、このようにしても就寝者Pの身体とともに頭部を傾斜支持することができる。
この補助マット8の傾斜支持面16の傾斜角度は、マット本体6の傾斜支持面14の傾斜角度よりも幾分小さくする、例えば5〜15度程度、例えば10度にするようにすることができ、このように補助マット8の傾斜角度を幾分小さくすることによって、体Qの傾斜状態よりも頭Rの傾斜状態が小さくなり、就寝状態において身体が楽な姿勢となり、寝付きがよく安眠することができる。尚、補助マット8の支持面は必ずしも傾斜させる必要はなく、平らになるように構成してもよく、このように平らにしても、マット本体6の傾斜支持面14により肩部から腰部までが横に傾斜した状態に保持されるので、頭部も幾分横に向いた状態に保たれる。
補助マット8の傾斜支持面16には、枕18が着脱自在に取り付けられる。この枕18は、市販されているもの、手作りのものなどの適宜のものでよいが、使用者が日頃愛用しているものをそのまま用いることもでき、愛用のものを用いることによって、寝付きがよく、安眠することができる。この形態では、図3に示すように、補助マット8の第2カバー部材12の表面に細長い面ファスナー20(例えば、凸状又は凹状のファスナー)が就寝方向である縦方向(図1及び図3において上下方向)に2列並行に設けられ、また枕18の枕カバー22の裏面に、面ファスナー20に対応して、細長い面ファスナー22が横方向(図1及び図3において左右方向)に2列に設けられ、これら面ファスナー20,22を相互に係合することによって、枕18が補助マット8に着脱自在に取り付けられる。
ボール状部材4はネット26に収容され、このネット26の開口端部が傾斜マット2のマット本体6に取り付けられる。図示の無呼吸状態防止具は、身体の右側を下にして就寝するときに用いる形態のものであり、傾斜マット2のマット本体6及び補助マット8の傾斜支持面14,16は、その底部(傾斜支持面14,16に上向きに寝た状態において、右腕が位置する側の側部)から頂部(傾斜支持面14,16に上向きに寝た状態において、左腕が位置する側の側部)に向けてほぼ直線上に傾斜して延びている。マット本体2の底部には接続ひも28が設けられ、ボール状部材4を収容したネット26の開口端部又はその開口部を閉じるための開閉ひも30がマット本体6の接続ひも28に取り付けられる。従って、ネット26に収容されたボール状部材4は、傾斜マット2に上向きに寝た状態において右側に位置し、就寝者Pの背中側がマット本体6側に、その腹部側がボール状部材4側となるように、就寝者Pは右側を下にして傾斜マット2とボール状部材4との間に横向きに寝るようになる。尚、マット本体6とボール状部材4との間隔は、横向き就寝状態において身体が、きつくもなく、緩くもない程度の最適の間隔となるように接続ひも28で結び合わされる。
ボール状部材4は、例えばゴムボール32から構成される。ゴムボール32は、図示の形態のように空気の充填可能なものでもよく、空気の充填ができないものでもよい。図示のものでは、ゴムボール32内は中空であり、使用するときに、空気注入口34から空気が注入されて膨らまされる。このようなゴムボール32は、その外径が約20〜30cm程度の大きさ、例えば23cmでよく、スポーツ用、実験用のボール状部材などが好都合に用いられ、表面が柔らかくてある程度弾性を有するものが望ましく、このようなゴムボール32では、寝返りなどをしたときに身体に大きな力が作用することがなく、体にやさしくものとして提供することができる。
ボール状部材4を収容するネット26は伸縮自在なひも、例えばニットゴムひもなどから形成するのが好ましい。このように構成することによって、ネット26自体が伸縮性を有し、寝返りをしたときにマット本体6とボール状部材4との間隙が一時的に広くなり、より自然に寝返りをうつことができ、安眠が妨げられることがより少なくなる。
この無呼吸状態防止具は、例えば、次のような大きさに形成される。マット本体6の長さは例えば85cm程度に、補助マット8の長さは例えば35cm程度に、マット本体6及び補助マット8の幅は例えば30cm程度に、マット本体6及び補助マット8の頂部までの高さは例えば10cm程度に、マット本体6及び補助マット8の傾斜支持面14,16の傾斜角度は例えば20度程度にすることができ、またゴムボール32の直径は例えば23cm程度に形成することができ、このような大きさに形成することによって、大人の男性向けのものとして提供することができる。
次に、上述した無呼吸状態防止具の作用について説明する。使用に際して、マット本体6(主マット部材11を第1カバー10内に収容する)及び補助マット8(副マット部材13を第2カバー12内に収容する)を所定の位置関係にするとともに、マット本体2の接続ひも28に、ボール状部材4を収容したネット26を接続し、更に、使用者が使用する枕18の面ファスナー24と補助マット8の面ファスナー20とを係合させて枕18を補助マット8に着脱自在に装着する。このようにして傾斜マット2(マット本体6及び補助マット8)と、ネット26内に収容されたボール状部材4と、枕18とを就寝時に使用する状態に組み立てる。
就寝のときには、身体の右側が下となるように、換言すると、身体の背中側がマット本体6側に、その腹部側がボール状部材4側となるようにこれらの間の間隙に入り、身体の肩部から腰部までがマット本体6の傾斜支持部14に支持され、身体の頭部が補助マット8の傾斜支持面16に取り付けられた枕18に支持されるように寝る。この就寝状態においては、就寝者Pは身体の右側を下にして横向きに寝た状態となり、その頭部も横に向いた状態に保たれ、これによって気道の閉塞が防止され、就寝中に無呼吸状態になることが抑えられる。また、気道の閉塞が防止されるので、睡眠中のいびきの発生も抑えられ、周囲に迷惑をかけることなく安眠できる。
この実施形態では、枕18を補助マット8の傾斜支持面16に取り付けており、従って、就寝者Pの頭部Rの横向き傾斜角度が大きくなり、これによって気道の閉塞の発生がより抑えられるが、補助マット8を使用することなく、枕18を例えばベッド40に直接的に置くようにすることもできる。この場合、身体の肩部から腰部までがマット本体6の傾斜支持面14により支持されて横方向に傾斜されるのみで、頭部は補助マット8により傾斜支持されないため、頭部の傾斜角度は減殺されてやや低傾斜角度になるが、このような低傾斜角度であっても、軽度の無呼吸症患者には有効で、所望の効果が達成される。
睡眠中に寝返りをうつ場合には、次のようになる。例えば、就寝者が身体の背中が傾斜マット2(マット本体6及び補助マット8)の傾斜支持面14,16側に、その腹部がボール状部材4側となるように横向きに寝た状態において、上半身をくねらせて寝返りをうつと、お椀の中で回転するようにその腹部は傾斜マット2側へ、その背中はボール状部材4側へ回転し、容易に寝返りをうつことができる。このとき、身体は傾斜マット2とボール状部材4との間の空間から飛び出すことはなく、両者に鋏まれたままでスムースに寝返りをうつことができる。
就寝中、傾斜した身体の右側部(又は左側部)がボール状部材4の側面、ベット40の表面及びマット本体6の傾斜支持面14の間の空間に柔らかく鋏まれ、きつくもなく緩くもなく安定して保持される。そして、寝返りをうつ時は、ボール状部材4の柔らかな弾力、伸縮自在なネット26の弾力によって一時的にこの空間が広がり、自然な状態で寝返りをうつことができる。このとき、傾斜マット2は身体の前で抱き枕状態になっているので、ストッパー用のボール状部材4は身体の後ろの背中部側にあって、背中部側から就寝者の横向きに寝た状態を支持する。ボール状部材4は常に腹部側にある必要はないが、人はエビのように前屈みで横就寝する習性があるので、入眠時はボール状部材4を腹部側に位置するようにするのが望ましい。
上述した形態では、身体の右側を下にして就寝するものであるが、身体の左側を下にして就寝するときには、図4に示すものが用いられる。この場合、傾斜マット2Aのマット本体6A及び補助マットの傾斜支持面14Aは、その底部(傾斜支持面14Aに上向きに寝た状態において左腕が位置する側の側部)から頂部に向けてほぼ直線上に傾斜して延び、ボール状部材4を収容したネット26の開口端部(又はその開口部を閉じるための開閉ひも)がマット本体6Aの傾斜底部に取り付けられる。従って、ネット26に収容されたボール状部材4は、傾斜マット2Aに上向きに寝た状態において左側に位置し、就寝者Pの背中側がマット本体6A側に、その腹部側がボール状部材4側となるように、就寝者Pは左側を下にして傾斜マット2Aとボール状部材4との間に横向きに寝るようになる。
傾斜マットは、図5又は図6に示すように構成することができる。第1の変形形態の傾斜マットを示す図5において、図示の傾斜マット2Bはマット本体6B及び補助マット8Bから構成されている。マット本体6Bはゴムから形成され、縦方向に細長い長方形状に形成されて、その内部は中空になっている。マット本体6Bは密封され、その内部は縦方向に延びる仕切壁52と、横方向に延びる仕切壁54により仕切られ、その内部が縦方向(図5において上下方向)に4等分に、横方向(図5において横方向)に3等分に分割され、合計12個の密封された充填室56を規定している。各充填室56には注入口58が設けられ、この注入口58から対応する充填室56に気体、例えば空気が充填され、充填された空気によって所定の形状に保たれる。
また、補助マット8Aも基本的構成がマット本体6Aと実質上同一であり、ゴムから形成され、略正方形状に形成されて、その内部は中空になっている。補助マット8Bも密封され、その内部は縦方向に延びる仕切壁62と、横方向に延びる仕切壁64により仕切られ、その内部が縦方向(図5において上下方向)に2等分に、横方向(図5において横方向)に3等分に分割され、合計6個の密封された充填室66を規定している。各充填室66には注入口68が設けられ、この注入68から対応する充填室66に気体、例えば空気が充填され、充填された空気によって所定の形状に保たれる。
このような空気の如き気体が充填されるマット本体6B及び補助マット8Bを用いても上述したと同様の効果が達成される。尚、仕切壁52,54によってマット本体6Bに12個の充填室56を規定し、また仕切壁62,64によって補助マット8Bに6個の充填室66を規定しているが、設ける仕切壁52,54,62,66の数、またこれら仕切壁52,54,62,64により規定する充填室56,66の数については、マット本体6B及び補助マット8Bの大きさなどによ適宜設定することができる。
次に、図6を参照して、第2の変形形態の傾斜マットについて説明すると、この傾斜マット2Cもマット本体6C及び補助マット8Cから構成されるが、空気の如き気体を充填する充填室86,96の構成が、上述した第1の変形形態と相違している。マット本体6Cは密封され、その内部は縦方向に延びる一つの仕切壁82と、横方向に延びる三つの仕切壁84により仕切られ、合計8個の充填室86が規定されている。仕切壁82,84には連通孔90が設けられ、隣接する充填室86が連通孔90を介して連通される。充填室86が連通孔90を介して連通されるので、マット本体6Cに一つの注入口87が設けられ、この注入口87から全充填室86に気体、例えば空気が充填される。
また、補助マット8Cも基本的構成がマット本体6Cと実質上同一であり、ゴムから形成され、略正方形状に形成されている。この補助マット8Cも密封され、その内部は縦方向に延びる一つの仕切壁92と、横方向に延びる一つの仕切壁94により仕切られ、合計4個の充填室96が規定されている。仕切壁92,94には連通孔100が設けられ、隣接する充填室96が連通孔100を介して連通される。充填室96が連通孔100を介して連通されるので、補助マット8Cに一つの注入口97が設けられ、この注入口97から全充填室96に気体、例えば空気が充填される。
このようなマット本体6C及び補助マット8Cを用いても上述したと同様の効果が達成される。加えて、マット本体6C及び補助マット8Cに空気を充填する注入口87,97の個数を少なくすることができるので、マット本体6C及び補助マット8Cの構成を簡単にすることができる。
第1及び第2の変形形態では、マット本体6B(6C)及び補助マット8B(8C)の充填室56(86),66(96)に空気の如き気体を充填しているが、水の如き液体を充填してマット本体6B(6C)及び補助マット8B(8C)を所定の形状に膨らますようにしてもよい。尚、このようなマット本体6B(6C)及び補助マット8B(8C)では、充填する気体(又は液体)の充填量を調整することによって、マット本体6B(6C)及び補助マット8B(8C)の固さ、高さを調整することができる。また、充填した気体(又は液体)を抜くことによって小さく収納することができ、旅行などの際に容易に持ち運ぶことが可能となる。
図5(又は図6)に示す傾斜マット2B(又は2C)のマット本体6B(又は6C)は、図7に示すように、第1カバー部材102に収容して使用するのが望ましい。第1カバー部材102は木綿布などによりほぼ長方形状に形成され、マット本体6B(6C)とほぼ同じ大きさに形成される。第1カバー部材102は袋状に形成され、その一側縁は開口され、この開口104を通してマット本体6B(6C)が収容される。
第1カバー部材102の開口104には、その対向部位に面ファスナー106,108が設けられている。第1カバー部材102の開口104の片側には、例えば凸状(又は凹状)の面ファスナー106が所定間隔をおいて複数、例えば5つ縫合され、この開口104の他側には、例えば凹状(又は凸状)の面ファスナー108が面ファスナー106に対応して縫合されている。これら面ファスナー106,108を係脱可能に係合させることによって、第1カバー部材102の開口104が閉塞される。尚、マット本体6B(6C)を第1カバー102内に収容すすると、このマット本体6B(6C)に設けられた接続ひも110が開口104を通して外部に導出され、この接続ひも110にボール状部材を収容したネット(図示せず)が接続される。
図5(又は図6)に示す傾斜マット2B(又は2C)の補助マット8B(又は8C)は、図8に示すように、第2カバー部材112に収容して使用するのが望ましい。第2カバー部材112は、第1カバー部材102と同様に、木綿布などにより形成され、補助マット8B(8C)とほぼ同じ大きさに形成される。第2カバー部材112も袋状に形成され、その開口114を通して補助マット8B(8C)が収容される。
第2カバー部材112の開口114には、その対向部位に凸状及び凹状面ファスナー116,118が設けられ、これら面ファスナー116,118を係脱可能に係合させることによって、第2カバー部材112の開口114が閉塞される。第2カバー部材112には、更に、その両面に面ファスナー120,122が設けられ、図8に示すように用いるときには、表側の面ファスナー120に枕に縫合された面ファスナー(図示せず)が着脱自在に装着され、図8とは反対に用いるときには、裏側の面ファスナー120に枕の面ファスナーが着脱自在に装着される。尚、枕を取り付けるための面ファスナー120,122は、いずれか一方のみを設けるようにしてもよい。
上述した形態では、第1及び第2カバー部材102,112の開口104,114に面ファスナー106,108,116,118を設けているが、面ファスナーに代えて、ホック、ボタンなどを用いるようにしてもよい。
次に、図9〜図12を参照して、第2の実施形態の無呼吸状態防止具について説明する。図9は、第2の実施形態の無呼吸状態防止具を示す平面図であり、図10は、図9の無呼吸状態防止具を示す正面図であり、図11は、図9の無呼吸状態防止具の使用状態を示す平面図であり、図12は、図11の無呼吸状態防止具の使用状態を示す断面図である。
図9〜図12において、この無呼吸状態防止具は、第1のボール状部材140と、ボール状部材群132とから構成され、ボール状部材群122は、3個の第2のボール状部材134,136,138を備えている。図示の無呼吸状態防止具は、身体の左側を下にして就寝するときに用いる形態のものであり(図11参照)、第2のボール状部材134,136,138の各々が身体の形状に対応して変形して就寝者Pを傾斜支持する。
第2のボール状部材134,136,138は、第2のネット状部材142,144,146にそれぞれ収容されている。第2のネット状部材142,144,146は実質上同一の構成であり、開口部を有する網状のネット状袋本体192,194,196を備え、第2のボール状部材134,136,138が対応するネット状袋本体192,194,196に収容されている。ネット状袋本体192,194,196の開口部には開閉ひも150,152,154が設けられ、開閉ひも150,152,154を引っ張る(又は緩める)ことによって、ネット状袋本体192,194,196の開口部を閉じる(又は開放する)ことができる。第1のボール状部材140も第1のネット状部材148に収容されている。第1のネット状部材148は第2のネット状部材142〜146と実質上同一の構成であり、第1のボール状部材140を収容するネット状袋本体198を備え、このネット状袋本体198の開口部に開閉ひも156が設けられている。尚、ネット状部材142〜148に代えて、網目のない単なる袋状部材から構成し、このような袋状部材にボール状部材134〜140を収容するようにしてもよい。
第2のボール状部材134を収容する第2のネット状部材142と第1のボール状部材140を収容する第1のネット状部材148とは、それらの開閉ひも150,156が接続ひも158(接続部材を構成する)を介して接続されている。同様に、第2のボール状部材136を収容する第2のネット状部材144と上記第1のネット状部材148とは、それらの開閉ひも152,156とが接続ひも160を介して接続され、また第2のボール状部材138を収容する第2のネット状部材146と上記第1のネット状部材148とは、それらの開閉ひも154,156が接続ひも160を介して接続されている。第2のボール状部材134,136,138を構成するボール状部材群132と第1のボール状部材140との間隔は、横向き就寝状態において身体が、きつくもなく、緩くもない程度の最適の間隔となるように接続ひも158,160,162の長さが設定される。
第2のボール状部材134,136,138は例えばゴムボール164,166,168から構成され、第1のボール状部材140も第2のボール状部材134〜138と同様の例えばゴムボール170から構成される。これらゴムボール164〜170は、図示の形態のように、空気の充填可能なものでよいが、予め空気が充填されていて追加的に充填ができないものでもよい。図示のものでは、ゴムボール164〜170内は中空であり、使用するときには、空気注入口172,174,176,178から空気を注入して膨らますことができ、このように空気注入量を調整することによって、ゴムボール164〜170の固さを調整することができる。後の記載から理解されるように、第2のボール状部材134〜138については、その固さが比較的柔らかくなるよう空気充填量を比較的少なくし、第1のボール状部材140については、その固さが比較的硬くなる(第2のボール状部材134〜138よりも固くなる)ように空気充填量を比較的多くするのが望ましい。
このようなゴムボール164〜170は、スポーツ用、実験用のボールなどを好都合に用いることができ、表面が柔らかくてある程度弾性を有するものが望ましく、このようなゴムボール164〜170では、寝返りなどをしたときに身体に大きな力が作用することなく、体にやさしいものとして提供することができる。
接続ひも158,160,162は伸縮自在なひも、例えばニットゴム素材などから形成するのが好ましい。このように構成することによって、接続ひも158,160,162が伸縮性を有し、寝返りをしたときにボール状部材群132(第2のボール状部材134〜138)と第1のボール状部材140との間隙が一時的に広くなり、より自然に寝返りをうつことができ、安眠が妨げられることがより少なく、就寝者に優しいものなる。尚、接続部材として、接続ひも158〜162に代えて、接続ゴム、接続帯などを用いるようにしてもよい。
この無呼吸状態防止具は、例えば次のような大きさに形成される。ゴムボール170の直径はその外径が20〜30cm程度の大きさ、例えば23cm程度のものが使用され、ボール状部材群132を構成するゴムボール164,166,168は、その外径が20〜30cm程度の大きさ、例えば直径が25cm程度のものが使用される。第1のボール状部材140としてのゴムボール170内には、空気が満杯状態に充填されて固い状態に保たれるが、第2のボール状部材142,144,146としてのゴムボール164,166,168内には、それぞれ満杯状態の1/3〜3/4程度の空気が充填され、柔らかくて変形し易い状態に保たれる。このような構成にすることによって、就寝者がボール状部材群132上に横たわったときに、ボール状部材群132にかける体力によってゴムボール164,166,168がそれぞれ身体の外径に応じて自在に変形して就寝者を傾斜支持し、これによって就寝者を安定的に支持することができる。
また、接続ひも158,160,162は就寝者がボール状部材群132とボール状部材140との間に横向きになった場合に、身体がきつくもなく、緩くもない程度の最適の間隔に約5cm〜15cm程度の長さ、例えば接続ひも160は5cm程度に、接続ひも28,32は例えば10cm程度に調整することができる。このような長さにすることによって、就寝者が身体の左側を下にして就寝するときに、ボール状部材群132とボール状部材140との間に挟まったような状態で、身体の背中の右部がボール状部材群132に寄りかかって傾斜状態に支持される。また、就寝者が寝返りをうとうとするとき、接続ひも158,160,162は伸縮自在なニットゴム素材から構成されているので、ボール状部材群132と第1のボール状部材140との間隙が一時的に広くなって容易に寝返りをうつことができる。
次に、上述した無呼吸状態防止具の作用について説明する。使用に際して、ボール状部材群132を就寝者の右側に配置し、第1のボール状部材140を就寝者の左側に配置する。ボール状部材群132の第2のボール状部材134,136,138を収容する第2のネット状部材142,144,146と第1のボール状部材140を収容する第1のネット状部材148とは、接続ひも158,160,162で伸縮自在に接続される。就寝の時には、身体の左側が下となるように、換言すると、身体の背中側がボール状部材群132(第2のボール状部材142,144,146)側に、その腹部側が第1のボール状部材140側となるように、就寝者はこれらの間の間隙に入る。そして、身体の背中の右部をボール状部材群132に載せるように横になる。かくすると、就寝者Pの身体の肩部から大腿部までがボール状部材群132に支持され、ボール状部材群132のゴムボール164,166,168の支持面180,182,184が就寝者の肩部や臀部の形状に密着するように変形して支持し、就寝者Pは左側を下として傾斜した状態に支持される。このとき、就寝者Pの頭部には枕188が置かれ、その頭部が枕188に支持された状態で寝るようになる。この枕188は、市販されているもの、手作りのものなどの適宜のものでよいが、使用者が日頃愛用しているものをそのまま用いることもでき、愛用のものを用いることによって、寝付きがよく、安眠することができる。
この就寝状態においては、就寝者Pは身体の左側を下にして横向きに寝た状態となるが、枕188は傾斜していないので、就寝者Pの頭部の角度は減殺されてやや身体の傾斜角度よりも低い傾斜角度になる。頭部をこのような傾斜角度に保つことによって、気道の閉塞が防止され、就寝中に無呼吸状態になることが抑えられる。また、気道の閉塞が防止されるので、睡眠中のいびきの発生も抑えられ、周囲に迷惑をかけることなく安眠できる。
睡眠中に寝返りをうつときには、次のようになる。例えば、就寝者が身体の背中がボール状部材群132(ゴムボール164,166,168の支持面180,182,184)側に、その腹部側が第1のボール状部材140側となるように横向きに寝た状態において、上半身をくねらせて寝返りをうつと、お椀の中で回転するようにその腹部側がボール状部材群132側へ、その背中はボール状部材140側へ回転し、容易に寝返りをうつことができる。このとき、身体はボール状部材群132(第2のボール状部材134,136,138)と第1のボール状部材140との間の空間から飛び出しすことはなく、両者に挟まれたままでスムースに寝返りをうつことができる。
就寝中、傾斜状態の身体の左側部(又は右側部)が第1のボール状部材140の側面、ベッド190の表面及びボール状部材群132の第2のボール状部材142,144,146の間の空間に柔らかく挟まれ、きつくもなく緩くもなく安定して保持される。そして、寝返りをうつときは、ボール状部材群132及び第1のボール状部材140の柔らかな弾力、伸縮自在な接続ひも158,160,162の弾力によって一時的にこの空間が広がり、自然な状態で寝返りをうつことができる。このとき、ボール状部材群132は身体の前で抱き枕状態になっているので、ストッパー用の第1のボール状部材140は身体の後ろの腰部側にあって、腰部側から就寝者の横向きに寝た状態を支持面186によって支持する。第1のボール状部材140は常に腹部側にある必要はないが、人はエビのように前屈みで横就寝する習性があるので、入眠持は第1のボール状部材140を腹部側に位置するようにするのが望ましい。
上述した形態では、身体の左側を下にして就寝するものであるが、身体の右側を下にして就寝するときには、就寝者の身体の左側にボール状部材群132(第2のボール状部材142,144,146)が配置され、右側に第1のボール状部材140が配置される。このように構成した場合、就寝者Pの背中側がボール状部材群132側に、その腹部側が第1ボール状部材140側となるように、就寝者Pは右側を下にしてボール状部材群132とボール状部材140との間に横向きに寝るようになる。
次に、図13を参照して、第3の実施形態の無呼吸状態防止具について説明する。図13は、第3の実施形態の無呼吸状態防止具を示す平面図である。尚、以下の実施形態において、第2の実施形態と実質上同一の部材には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
図13において、この第3の実施形態では、ボール状部材群132Aが大きな一つの第2のネット状部材202に収容されている。第2のネット状部材202は細長いネット状袋本体204を備え、このネット状袋本体204に3個の第2のボール状部材134,136,138が収容されている。ネット状袋本体204の開口部には開閉ひも206が設けられ、この開閉ひも206が接続ひも208(接続部材を構成する)を介して、第1のボール状部材140を収容する第1のネット状部材148の開閉ひも156に接続されている。第3の実施形態のその他の構成は、上述した第2の実施形態と実質上同一である。
この第3の実施形態の無呼吸状態防止具においても、3個の第2のボール状部材134,136,138によって就寝者Pの身体を所望の傾斜状態に保持することができる。加えて、就寝者の寝相が悪い場合においても、第2のボール状部材134,136,138の移動が第2のネット状部材202によって拘束され、寝返りをうっている間にボール状部材134,136,138が散乱して身体を傾斜支持できなくなるのを防止することができる。
次に、図14を参照して、第4の実施形態の無呼吸状態防止具について説明する。図14は、第4の実施形態の無呼吸状態防止具を示す平面図である。
図14において、この第4の実施形態では、複数の第2のボール状部材142〜146によりボール状部材群132Aが構成されているように、2個の第1のボール状部材222,224によって他方のボール状部材群220が構成され、他方のボール状部材群220が一つの第1のネット状部材212に収容されている。第1のネット状部材212はネット状袋本体214を備え、このネット状袋本体214に2個の第1のボール状部材222,224が収容されている。ネット状袋本体214の開口部には開閉ひも216が設けられ、この開閉ひも216が接続ひも208を介して、第2のボール状部材134〜138を収容する第2のネット状部材202の開閉ひも206に接続されている。このように構成した場合においても、就寝者は第2のボール状部材134〜138に支持されるので、他方のボール状部材群220を構成する第1のボール状部材222,224の個数はボール状部材群132Aを構成する第2のボール状部材134,136,138の個数よりも少なくするのが望ましい。第4の実施形態のその他の構成は、図13に示す第3の実施形態と実質上同一である。
図14において、この第4の実施形態では、複数の第2のボール状部材142〜146によりボール状部材群132Aが構成されているように、2個の第1のボール状部材222,224によって他方のボール状部材群220が構成され、他方のボール状部材群220が一つの第1のネット状部材212に収容されている。第1のネット状部材212はネット状袋本体214を備え、このネット状袋本体214に2個の第1のボール状部材222,224が収容されている。ネット状袋本体214の開口部には開閉ひも216が設けられ、この開閉ひも216が接続ひも208を介して、第2のボール状部材134〜138を収容する第2のネット状部材202の開閉ひも206に接続されている。このように構成した場合においても、就寝者は第2のボール状部材134〜138に支持されるので、他方のボール状部材群220を構成する第1のボール状部材222,224の個数はボール状部材群132Aを構成する第2のボール状部材134,136,138の個数よりも少なくするのが望ましい。第4の実施形態のその他の構成は、図13に示す第3の実施形態と実質上同一である。
このように構成した場合にも、その基本的構成が第3の実施形態と実質上同一であるので、第3の実施形態と同様の効果を奏する。加えて、2個の第1のボール状部材222,224によって他方のボール状部材群220を構成するので、このボール状部材群220が就寝者Pの腹部側を有る程度の長さを持って保持し、これによって、就寝者Pの飛び出しを一層確実に防止することができる。尚、第1のボール状部材222,224は、第2の実施形態における第2のボール状部材134,136,138と同様に、第1のネット状部材に一つずつ収容するようにしてもよい。
次に、図15及び図16を参照して、第5の実施形態の無呼吸状態防止具について説明する。図15は、第5の実施形態の無呼吸状態防止具を示す平面図であり、図16は、図15の無呼吸状態防止具を示す正面図である。
図15及び図16において、この第5の実施形態では、複数の第2のボール状部材142〜146によりボール状部材群132Bが構成され、2個の第1のボール状部材222,224によって他方のボール状部材群220Bが構成され、ボール状部材群132B及びボール状部材群220Bが一つのネット状乃至布状接続部材226に包むように収容されて接続される。
ネット状乃至布状接続部材226は、ネット状本体228を備え、このネット状本体228の一辺部230が対向辺側に折り返されてネット状本体228とひも状部材232によって接続され、第1の筒形状部234が形成される。この第1の筒形状部234の上端部236(図15において上側)及び下端部238(図15において下側)がそれぞれ、ひも状部材240,242によって閉じられ、第1の筒形状部234内の筒形空間244が規定される。この筒形空間244内に2個の第1のボール状部材222,224が収容される。第1のボール状部材222,224は図示のように筒形空間244の中央部分に配置されるので、上端部236及び下端部238がネット状本体228の裏側(図15において裏側)へ折り返されることによって、第1のボール状部材222,224を筒形空間244の中央部分に固定する。更に、このネット状本体228の一辺部230の対向辺側の他辺部246が一辺部230方向に折り返されてネット状本体228とひも部材248によって接続され、第2の筒形状部250が形成される。この第2の筒形状部250の上端部252(図15において上側)及び下端部254(図15において下側)がそれぞれ、ひも状部材256,258によって閉じられ、第2の筒形状部250内の筒形空間260が規定される。この筒形空間260内に3個の第2のボール状部材142,144,146が収容される。第5の実施形態のボール状部材の構成は、図9に示す第2の実施形態と実質上同一である。
この無呼吸状態防止具は、例えば次のような大きさに形成される。ネット状本体228の大きさは、縦120〜170cm程度、横180〜220cm程度で、例えば縦150cm×横200cm程度のものが使用される。ボール状部材群132Bとボール状部材群220Bとの間隔Lは10〜20cm程度の幅、例えば15cm程度に設定される。また、この間隔Lは、ボール状部材群132Bとボール状部材群220Bとがネット状乃至布状接続部材226に巻かれるときの巻き状態を変えることによって調整することができる。従って、就寝者はボール状部材群132B及び220Bとの間に挟まったような状態で、身体の背中の右部がボール状部材群132Bに寄りかかって傾斜状態に支持される。
また、ひも状部材は、あまり伸縮しないひも材から構成されてもよいし、伸縮自在なニットゴム素材などから構成されてもよく、就寝者がボール状部材群132B,220Bに寄りかかったときに、第1及び第2の筒形状234,250の筒形が維持できる程度の強度を有するものであればよい。
このように構成した場合にも、その基本的構成が第3の実施形態と実質上同一であるので、第3の実施形態と同様の効果を奏する。加えて、2個の第1のボール状部材222,224によってボール状部材群220Bを構成するので、このボール状部材群220Bが就寝者Pの腹部側を有る程度の長さを持って保持し、これによって、就寝者Pの飛び出しを一層確実に防止することができる。尚、ボール状部材群220Bを構成する第1のボール状部材222,224の個数はボール状部材群132Bを構成する第2のボール状部材142,144,146の個数よりも少なくするのが望ましい。
次に、図17を参照して、第6の実施形態の無呼吸状態防止具について説明する。図17は、第6の実施形態の無呼吸状態防止具の使用状態を示す平面図である。なお、この第6の実施形態においては、例えば、第2の実施形態の無呼吸状態防止具に傾斜補助マットが設置されたものであるので、第2の実施形態と同一の部材には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
図17において、この第6の実施形態では、図示の傾斜補助マット262は、ボール状部材群132の長手方向一端側(図17において下方向)に配置され、就寝者Pの大腿部から足部を傾斜支持する。傾斜補助マット262は、略直方体形状を有しその形状が保守できる程度の硬さを有する材質、例えばポリウレタンフォーム、発泡ポリウレタンフォーム、綿などから形成され、身体の大腿部から足部の重量によってその形状が大きく変形しないものであれば、一般的に用いられている各種材質でよい。また、傾斜補助マット262の大きさは、その長さが例えば80cm程度に、幅が30cm程度に、高さが15cm程度にすることができ、このような大きさに形成することによって、大人の男性向けのものとして提供することができる。尚、傾斜補助マット262は、図示のように布団やベットなどの上にそのまま置いてもいいが、傾斜補助マット262の裏面及び布団などの上にに面ファスナー(図示せず)を取り付け、それらの面ファスナーを相互に係合させて傾斜補助マット262を布団上に固定するようにしてもよい。
次に、この無呼吸状態防止具の作用について説明する。使用に際して、傾斜補助マット262は、その一端部264がボール状部材群132の第2のボール状部材138に接触又は接近するように配置される。そのように配置することによって、就寝者Pは、例えば身体の右側の大腿部から足部を傾斜補助マット262の支持面263上に載せることができる。ボール状部材群132から傾斜補助マット262までが連続して就寝者Pを傾斜支持することができる。つまり、ボール状部材群132によって、就寝者Pの身体の少なくとも肩部から腰部が傾斜支持された場合、身体の大腿部から足部までは同じように傾斜するが、身体の大腿部から足部を支持するものが無い場合は、重力によって水平方向に戻ろうとするので身体にねじれが発生してしまう。すると、そのねじれによって身体の腰部に負担がかかり、朝起きた場合に腰部に痛みを感じる場合がある。この場合に、傾斜補助マット262を用いると支持面263によって身体の大腿部から足部を支持することができるので、ボール状部材群132及び傾斜補助マット262の支持面263とによって身体の肩部から足部までが傾斜支持されるので、就寝者Pは、身体に負担をかけることなく、安眠することができる。
次に、図18及び図19を参照して、無呼吸状態防止寝具の最良の実施形態について説明する。図18は、本発明に従う無呼吸状態防止寝具を分解して示す全体斜視図であり、図19は、図18の無呼吸状態防止寝具の移動抑制部材としてのボール状部材を示す拡大平面図である。
図18及び図19において、この無呼吸状態防止寝具は、掛布団266と、移動抑制部材3として、例えばボール状部材268と、曲面支持マット270と、枕280と、傾斜補助部材281と、敷布団282とから構成されている。
掛布団266は、一般家庭で使用される綿布団や羽毛布団をカバー部材284に収容したものであり、右端側(図18において上側)の、例えば2個所に接続ひも286が設けられている。
曲面支持マット270は、木綿布などを裁断して袋状に形成されるカバー部材288を有し、このカバー部材288の内部に詰め材としてのマット部材290が収容される。マット部材290は、その形状が保守できる程度の硬さを有する材質、例えばポリウレタンフォーム、発泡ポリウレタンフォーム、綿などから形成され、身体の重量によってマット部材290が大きく変形しないものであれば、一般的に用いられている各種材質でよい。この曲面支持マット270は、断面形状が略半円乃至略楕円形状であり、その緩やかな曲面が曲面支持面292として作用する。曲面支持マット270の底面294には、例えばその上端部及び下端部(図8において右側及び左側)に、それぞれ長方形状の面ファスナー296(例えば、凸状又は凹状のファスナー)が設けられており、敷布団282上に脱着可能に取り付けられるようになっている。また、曲面支持面292の中央部よりやや上端部側には、ボール状部材268を脱着可能に取り付けることができる面ファスナー298が設けられている。この実施形態では、曲面支持マット270は、敷布団282の右端側(図18において上側)に配置され、曲面支持マット270の右側中央部及び右側下端部の2個所に接続ひも300が設けられている。この接続ひも300と接続ひも286とを結ぶことによって掛布団266と曲面支持マット270とが接続される。
敷布団282は、一般家庭で使用される綿部材などをカバー部材302に収容したものであり、カバー部材302上の右端側(図18において上側)の中央部及び下部(図18において左側)にそれぞれ面ファスナー304が設けられている。これらの面ファスナー304と曲面支持マット270の底面294の面ファスナー296を相互に係合することによって、曲面支持マット270が敷布団282に脱着可能に取り付けられる。また、ボール状部材268は、この敷布団282上の面ファスナー304にも脱着可能に取り付けることができる。
枕280は、市販されているもの、手作りのものなどの適宜のものでよいが、使用者が日頃愛用しているものをそのまま用いることもでき、愛用のものを用いることによって、寝付きがよく、安眠することができる。この枕280は、その底部283の曲面支持マット270側(図18において上側)に傾斜補助部材281が脱着可能に取り付けられることによって傾斜支持される。この傾斜補助部材281は、断面形状が緩やかな略二等辺三角形状であり、その形状が保守できる程度の硬さを有する材質、例えばポリウレタンフォーム、発砲ポリウレタンフォーム、綿などから形成され、身体の頭部を枕280にのせたときに傾斜補助部材281の形状が大きく変形しないものであれば、一般的に用いられている各種材質でよい。枕280の底部283には面ファスナー285が、傾斜補助部材283上には面ファスナー287が取り付けられ、これら面ファスナー285,287を相互に係合することによって、枕280の底部283に傾斜補助部材283が脱着可能に取り付けられる。これによって、枕280が傾斜支持され、頭部が横向いた状態に保たれる。
ボール状部材268はネット状乃至布状袋部材310に収容され、この実施形態では、例えばネット状乃至布状袋部材310は、布状袋部311と布状接続部313とから構成される。ボール状部材268は、この布状袋部311に収容され、布状接続部313には、面ファスナー312が設けられる。この面ファスナー312と面ファスナー298とを相互に係合することによって、ボール状部材268を曲面支持面292上に脱着可能に取り付けることができ、また、面ファスナー312と面ファスナー304とを相互に係合することによって、ボール状部材268を敷布団282上に脱着可能に取り付けることができる。
図示の無呼吸状態防止寝具は、身体の左側を下にして就寝するときに用いる形態のものであり、曲面支持マット270の曲面支持面292は、その底部(曲面支持面292に上向きに寝た状態において、左腕が位置する側の側部)から頂部(曲面支持面292に上向きに寝た状態において、右腕が位置する側の側部)に向けて曲線状に延びている。曲面支持面292には面ファスナー298が設けられ、ボール状部材268を収容したネット状乃至布状袋部材310の面ファスナー312が面ファスナー298に取り付けられる。従って、ネット状乃至布状袋部材310に収容されたボール状部材268は、曲面支持マット270に上向きに寝た状態において左側に位置し、就寝者の背中側が曲面支持マット270側に、その腹部側がボール状部材268側となるように、就寝者は左側を下にして曲面支持マット270とボール状部材268との間に横向きに寝るようになる。尚、曲面支持マット270とボール状部材268との間隔は、横向き就寝状態において身体が、きつくもなく、緩くもない程度の最適の間隔となるように面ファスナー298,312の取付位置を変更して調整される。
図19において、ボール状部材268は、例えばゴムボール314から構成される。ゴムボール314は、図示の形態のように空気の充填可能なものでもよく、空気の充填ができないものでもよい。図示のものでは、ゴムボール314内は中空であり、使用するときに、空気注入口316から空気が注入されて膨らまされる。このようなゴムボール314は、その外径が約20〜30cm程度の大きさ、例えば25cmでよく、スポーツ用、実験用のボール状部材などが好都合に用いられ、表面が柔らかくてある程度弾性を有するものが望ましく、このようなゴムボール314では、寝返りなどをしたときに身体に大きな力が作用することがなく、体にやさしいものとして提供することができる。
ネット状乃至布状袋部材310は、例えば木綿布などを裁断して袋状にした布状袋部311と布状接続部313とから構成される。このような構成にすることによって、布状袋部311内にゴムボール314が保持され、布状接続部313上の面ファスナー312によって曲面支持面292上に取り付けられるので、就寝者が寝返りをうったときでもゴムボール314が曲面支持マット270との間隔を一定に保つことができ、身体の背中側を傾斜支持することができる。
この無呼吸状態防止寝具は、例えば、次のような大きさに形成される。掛布団266の大きさは例えば、横150×縦210cm程度に、敷布団282の大きさは例えば横100×縦210cm程度に、枕280の大きさは例えば横60×縦40cm程度に、曲面支持マット270の大きさは例えば横30×縦150×高さ20cm程度に、布状袋部311の大きさは例えば底辺30×高さ30cm程度の略二等辺三角形状に、布状接続部313は、長さ40cm程度にすることができ、またゴムボール314の直径は例えば23cm程度に形成することによって、大人の男性向けのものとして提供することができる。
次に、上述した無呼吸状態防止寝具の作用について説明する。使用に際して、敷布団282(綿部材をカバー部材302内に収容する)及び曲面支持マット270(マット部材290をカバー部材288内に収容する)を面ファスナー304,296を相互に係合させて所定の位置関係にするとともに、曲面支持マット270の接続ひも300に掛布団266(綿布団をカバー部材284内に収容する)の接続ひも286を接続して所定の位置関係にする。次に、布状接続部313を曲面支持マット270の曲面支持面292上に面ファスナー298,312を相互に係合させて取り付け、更に、枕280の底部283に傾斜補助部材281を取り付ける。このようにして曲面支持マット270と、ボール状部材268と、枕280とを就寝時に使用する状態に配置する。
就寝のときには、身体の左側が下となるように、換言すると、身体の背中側が曲面支持マット270側に、その腹部側がボール状部材268側となるようにこれらの間の間隙に入り、身体の肩部から足部までが曲面支持マット270の曲面支持面292に支持され、身体の頭部が枕280に支持されるように寝る。この就寝状態においては、就寝者は身体の左側を下にして横向きに寝た状態となり、その頭部も横に向いた状態に保たれ、これによって気道の閉塞が防止され、就寝中に無呼吸状態になることが抑えられる。また、気道の閉塞が防止されるので、睡眠中のいびきの発生も抑えられ、周囲に迷惑をかけることなく安眠できる。
睡眠中に寝返りをうつ場合には、次のようになる。例えば、就寝者が身体の背中が曲面支持マット270の曲面支持面292側に、その腹部がボール状部材268側となるように横向きに寝た状態において、上半身をくねらせて寝返りをうつと、お椀の中で回転するようにその腹部は曲面支持マット270側へ、その背中はボール状部材268側へ回転し、容易に寝返りをうつことができる。このとき、身体は曲面支持マット270とボール状部材268との間の空間から飛び出すことはなく、両者に鋏まれたままでスムースに寝返りをうつことができる。また、掛布団266の接続ひも286と曲面支持マット270の接続ひも300とが接続されているので、寝返りをうったときに、掛布団266が曲面支持マット270上からずれ落ちてくるのを防止することができる。
就寝中、傾斜した身体の左側部(又は右側部)がボール状部材268の側面、敷布団282の表面及び曲面支持マット270の曲面支持面292の間の空間に柔らかく鋏まれ、きつくもなく緩くもなく安定して保持される。そして、寝返りをうつ時は、ボール状部材268の柔らかな弾力によって、自然な状態で寝返りをうつことができる。このとき、曲面支持マット270は身体の前で抱き枕状態になっているので、ストッパー用のボール状部材268は身体の後ろの腰部側にあって、腰部側から就寝者の横向きに寝た状態を支持する。ボール状部材268は常に腹部側にある必要はないが、人はエビのように前屈みで横就寝する習性があるので、入眠時はボール状部材268を腹部側に位置するようにするのが望ましい。
次に、図20〜図22を参照して、曲面支持マットの変形形態について説明する。図20は、曲面支持マットの第1の変形形態を示す斜視図であり、図21は曲面支持マットの第2の変形形態を示す斜視図であり、図22は曲面支持マットの第3の変形形態を示す平面図である。
図20において、曲面支持マット270の第1の変形形態である曲面支持マット270Aは、その下端部(図20において左側)の曲面支持面292Aが、敷布団282の内側方向へ曲がって窄みながら突出した足部支持部322を有する構成からなる。足部支持部322は、曲面支持マット270Aに就寝者が横たわった場合に、身体の膝部に相当する位置から下端部(図20において左側)までが手前側に窄みながら突出してきている。このような形態にすると、就寝者が就寝中に前屈みの体勢をとったときに、膝部から足部がこの足部支持部322に支持されるので、就寝中の大腿部から足部が不安定になるのを回避することができ、身体の不要なねじれによる腰の痛みなどを防ぐことができる。
図21において、曲面支持マット270の第2の変形形態である曲面支持マット270Bは、その下端部(図21において左側)の曲面支持面292Bが、敷布団282の内側方向へ曲がって窄みながら突出した足部支持部322Bを有する構成からなる。このような構成をとることによっても、就寝者が曲面支持マット270B上に横たわったときに、就寝中に前屈みの体勢をとっても足部支持部322Bによって身体の足部は支持されるので、就寝中の大腿部から足部が不安定になるのを回避することができ、身体の不要なねじれによる腰の痛みなどを防ぐことができる。
図22において、曲面支持マット270の第3の変形形態である曲面支持マット270Cは、マット部材の代わりにボール状部材郡320が収容されている。この形態では、ボール状部材郡320は、5個のボール状部材322を備えており、これらのボール状部材322は、上述した第2の実施形態の無呼吸状態防止具の第2のボール状部材134〜138と同様の構成を有する。この曲面支持マット270Cの裏面にも面ファスナー296が取り付けられているので、面ファスナー296と面ファスナー304とを相互に係合させることによって、ボール状部材郡320が敷布団282上に直線形状を保持し、就寝者の身体の傾斜状態を維持することができる。この曲面支持マット270Cの面ファスナー296と敷布団282上の面ファスナー304との間に、ボール状部材268の面ファスナー312を係合させるようにして、ボール状部材268が敷布団282上に取り付けられる。尚、曲面支持マット270A,270B,270Cのその他の構成については、曲面支持マット270と同様なので説明を省略する。
次に、図23を参照して、ネット状乃至布状袋部材の変形形態について説明する。図23は、ネット状乃至布状袋部材の変形形態を示す拡大平面図である。
図23において、ネット状乃至布状袋部材310の変形形態であるネット状乃至布状袋部材310Aは、布状袋部311Aと布状接続部313とから構成されている。布状袋部311Aの底部328は、開閉可能となっており、この底部328に面ファスナー324,326が設けられている。面ファスナー324は、布状袋部311Aの底部側328の一面裏側330に設けられ、面ファスナー326が、布状袋部311Aの底部側328の他面表側332に設けられている。この面ファスナー324,326の係合位置を図示の矢印の上下方向に変えることによって、ボール状部材268の収容位置を変えることができる。例えば、図示の矢印の上方向に係合位置をずらすと、ボール状部材268の収容位置が上側にずれるため、接続部313とボール状部材268との間隔が実質的に小さくなる。図示の矢印の下方向に係合位置をずらすと、ボール状部材268の収容位置が下側にずれ、接続部313とボール状部材268との間隔が実質的に大きくなる。このようにボール状部材268の収容位置を変えることができるので、このネット状乃至布状袋部材310Aを曲面支持マット270に取り付けたときに、就寝者の好みに応じて曲面支持マット270とボール状部材268との間隔を調整することができる。更に、布状接続部313に設けた面ファスナー312と曲面支持面292上の面ファスナー298との係合位置を変えることによっても、曲面支持マット270とボール状部材268との間隔を調整することができるので、ボール状部材268が邪魔にならない配置関係を得ることができ、就寝者はより安眠することができる。接続部313を敷布団282上の面ファスナー304に取り付けたときも、同様にして曲面支持マット270とボール状部材268との間隔を調整することができる。なお、ネット状乃至布状袋部材310Aのその他の構成については、ネット状乃至布状袋部材310と同様なので説明は省略する。
図23において、ネット状乃至布状袋部材310の変形形態であるネット状乃至布状袋部材310Aは、布状袋部311Aと布状接続部313とから構成されている。布状袋部311Aの底部328は、開閉可能となっており、この底部328に面ファスナー324,326が設けられている。面ファスナー324は、布状袋部311Aの底部側328の一面裏側330に設けられ、面ファスナー326が、布状袋部311Aの底部側328の他面表側332に設けられている。この面ファスナー324,326の係合位置を図示の矢印の上下方向に変えることによって、ボール状部材268の収容位置を変えることができる。例えば、図示の矢印の上方向に係合位置をずらすと、ボール状部材268の収容位置が上側にずれるため、接続部313とボール状部材268との間隔が実質的に小さくなる。図示の矢印の下方向に係合位置をずらすと、ボール状部材268の収容位置が下側にずれ、接続部313とボール状部材268との間隔が実質的に大きくなる。このようにボール状部材268の収容位置を変えることができるので、このネット状乃至布状袋部材310Aを曲面支持マット270に取り付けたときに、就寝者の好みに応じて曲面支持マット270とボール状部材268との間隔を調整することができる。更に、布状接続部313に設けた面ファスナー312と曲面支持面292上の面ファスナー298との係合位置を変えることによっても、曲面支持マット270とボール状部材268との間隔を調整することができるので、ボール状部材268が邪魔にならない配置関係を得ることができ、就寝者はより安眠することができる。接続部313を敷布団282上の面ファスナー304に取り付けたときも、同様にして曲面支持マット270とボール状部材268との間隔を調整することができる。なお、ネット状乃至布状袋部材310Aのその他の構成については、ネット状乃至布状袋部材310と同様なので説明は省略する。
以上、本発明に従う無呼吸状態防止具及び無呼吸状態防止寝具の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上述した実施形態では、移動抑制部材3としてボール状部材4,268が用いられているが、このようなボール状部材に限定されず、枕状部材を用いるようにしてもよく、その場合でも、枕状部材が身体にやさしく作用するとともに、身体の移動を抑えることができ、ボール状部材と同様の効果が得られる。
また、例えば、上述した実施形態では、マット本体6及び補助マット8の断面形状が緩やかな略二等辺三角形状であるが、このような形状に限定されず、細長い卵形形状に形成するようにしてもよく、このように形成した場合、その緩やかな傾斜曲面が傾斜支持面として作用する。
また、例えば、上述した実施形態では、ボール状部材群132(132A)を3個の第2のボール状部材134,136,138から構成しているが、これに限定されず、2個又は4個以上の第2のボール状部材から構成するようにしてもよい。
また、例えば、上述した実施形態では、第1のボール状部材140(222,224)及び第2のボール状部材134,136,138に気体(例えば空気)を充填しているが、気体に代えて液体(例えば水)を充填するようにしてもよい。
また、例えば、上述した実施形態では特に設けていないが、第1のネット状袋部材148(212)、第2のネット状袋部材142,144,146(202)及び/又はネット状乃至布状接続部材226を、脱臭効果(及び/又は脱水効果)を有するカバー部材、肌触りのよいカバー部材などで覆うようにしてもよく、このようにすることによって、一層快適な就寝環境を保って安眠を促進することができる。
また、例えば、上述した実施形態では、ネット状乃至布状袋部材310は、木綿布などから構成されるが、これに限定されず、ネット状の袋部材から構成されてもよい。
就寝時に、就寝者の腹部側に移動抑制部材を、その背中側に傾斜マット又は複数の第2のボール状部材から構成されるボール状部材群を配置し、これらの部材によって就寝者の身体を傾斜支持することによって、就寝時の無呼吸状態を防止することができる。また、移動抑制部材と傾斜マットと、又は第1のボール状部材と第2のボール状部材とが接続ひもで接続されているので、移動抑制部材又は第1のボール状部材が自由に動き廻ることがなく、就寝者を安定して傾斜支持することができ、無呼吸症候群の患者に有効な無呼吸状態防止具を提供することができる。また、就寝者の身体を傾斜支持できる曲面支持マットと、腹部側に配置された移動抑制部材によって、就寝者を更に安定して傾斜支持することができ、無呼吸症候群の患者に有効な無呼吸状態防止寝具を提供することができる。
2,2A,2B,2C 傾斜マット
3 移動抑制部材
4,268 ボール状部材
6,6B,6C マット本体
8,8B,8C 補助マット
10,12 傾斜支持面
26 ネット
20,22,296,298,304,312,324,326 面ファスナー
52,54,62,64,72,74,82,84 仕切壁
90,100 連通孔
102 第1カバー部材
104 第2カバー部材
132,132A,132B,220,220B ボール状部材群
134,136,138 第2のボール状部材
140,222,224 第1のボール状部材
142,144,146,202 第2のネット状袋部材
148,212 第1のネット状袋部材
158,160,162,208,286,300 接続ひも
164,166,168,170,222,224,314 ゴムボール
226 ネット状乃至布状接続部材
228 ネット状本体
232,240,242,248,256,258 ひも部材
234 第1の筒形状部
250 第2の筒形状部
262 傾斜補助マット
270,270A,270B,270C 曲面支持マット
284,288,302 カバー部材
292 曲面支持面
310,310A ネット状乃至布状袋部材
311,311A 布状袋部
324,326 面ファスナー
P 就寝者
3 移動抑制部材
4,268 ボール状部材
6,6B,6C マット本体
8,8B,8C 補助マット
10,12 傾斜支持面
26 ネット
20,22,296,298,304,312,324,326 面ファスナー
52,54,62,64,72,74,82,84 仕切壁
90,100 連通孔
102 第1カバー部材
104 第2カバー部材
132,132A,132B,220,220B ボール状部材群
134,136,138 第2のボール状部材
140,222,224 第1のボール状部材
142,144,146,202 第2のネット状袋部材
148,212 第1のネット状袋部材
158,160,162,208,286,300 接続ひも
164,166,168,170,222,224,314 ゴムボール
226 ネット状乃至布状接続部材
228 ネット状本体
232,240,242,248,256,258 ひも部材
234 第1の筒形状部
250 第2の筒形状部
262 傾斜補助マット
270,270A,270B,270C 曲面支持マット
284,288,302 カバー部材
292 曲面支持面
310,310A ネット状乃至布状袋部材
311,311A 布状袋部
324,326 面ファスナー
P 就寝者
Claims (16)
- 傾斜した傾斜支持面を有する傾斜マットと、人体の移動を抑えるための移動抑制部材とを備え、前記移動抑制部材が前記傾斜マットの傾斜底部に接続され、前記傾斜マットの傾斜支持面が身体の背中側に、また前記移動抑制部材が身体の腹部側となるように配置され、前記傾斜マットの前記傾斜支持面により、身体が傾斜した状態に支持され、これによって頭部が横向いた状態に保たれることを特徴とする無呼吸状態防止具。
- 前記傾斜マットは身体の少なくとも背中から腰部までを支持するためのマット本体を備え、前記マット本体の傾斜支持面により、身体の少なくとも背中から腰部までが傾斜支持されることを特徴とする請求項1に記載の無呼吸状態防止具。
- 前記傾斜マットは身体の少なくとも肩部から大腿部までを支持するためのマット本体を備え、前記マット本体の傾斜支持面により、身体の少なくとも肩部から大腿部までが傾斜支持されることを特徴とする請求項1に記載の無呼吸状態防止具。
- 前記傾斜マットは、前記マット本体と別体の補助マットを含み、前記マット本体は身体の背中から腰部までを傾斜支持し、前記補助マットは身体の頭部を支持することを特徴とする請求項2に記載の無呼吸状態防止具。
- 前記移動抑制部材は、枕状部材又はネット状乃至布状袋部材に収容されたボール状部材から構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の無呼吸状態防止具。
- 前記傾斜マットの前記傾斜支持面には枕が脱着自在に取り付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の無呼吸状態防止具。
- 第1のボール状部材と、複数個の第2のボール状部材から構成されたボール状部材群とを備え、前記第1のボール状部材が第1のネット状乃至布状袋部材内に収容され、前記複数個の第2のボール状部材が第2のネット状乃至布状袋部材内に収容され、前記第1のネット状乃至布状袋部材と前記第2のネット状乃至布状袋部材とが接続されており、前記第1のボール状部材が身体の腹部側に、また前記ボール状部材群が身体の背中側になるように配置され、前記ボール状部材群により、身体が傾斜した状態に支持され、これによって頭部が横向いた状態に保たれることを特徴とする無呼吸状態防止具。
- 前記ボール状部材群を構成する前記複数個の第2のボール状部材が、前記第2のネット状乃至布状袋部材内にまとめて収容されていることを特徴とする請求項7に記載の無呼吸状態防止具。
- 前記ボール状部材群を構成する前記複数個の第2のボール状部材が、それぞれ、前記第2のネット状乃至布状袋部材内に一つずつ収容されていることを特徴とする請求項7に記載の無呼吸状態防止具。
- 第1のボール状部材と、複数個の第2のボール状部材から構成されたボール状部材群と、前記第1のボール状部材及び前記ボール状部材群とを包むように収容して接続するためのネット状乃至布状接続部材を備え、前記第1のボール状部材が、前記ネット状乃至布状接続部材の一辺部を所定方向に折り返して形成された第1の筒形状部内に収容され、前記ボール状部材群を構成する前記複数個の第2のボール状部材が、前記ネット状乃至布状接続部材の前記一辺部の対向辺側の他辺部を所定方向に折り返して形成された第2の筒形状部内に収容され、前記第1のボール状部材が身体の腹部側に、前記ボール状部材群が身体の背中側になるように配置され、前記ボール状部材群により、身体が傾斜した状態に支持され、これによって頭部が横向いた状態に保たれることを特徴とする無呼吸状態防止具。
- 前記第1のボール状部材が複数設けられ、前記第1のボール状部材の個数は、前記ボール状部材群の前記第2のボール状部材の個数よりも少ないことを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の無呼吸状態防止具。
- 前記複数個の第2のボール状部材から構成されるボール状部材群は身体の少なくとも背中から腰部までを支持することを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載の無呼吸状態防止具。
- 前記傾斜マット又は前記複数個の第2のボール状部材から構成されるボール状部材群の長手方向一端側には傾斜補助マットが配置され、前記傾斜補助マットは、身体の大腿部から足部までを傾斜支持することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の無呼吸状態防止具。
- 人体の移動を抑えるための移動抑制部材と、断面形状が略半円乃至略楕円形状である曲面支持面を有する曲面支持マットと、敷布団とを備え、前記敷布団上に前記曲面支持マットが設置され、前記移動抑制部材が前記曲面支持マットの曲面支持面又は前記敷布団上に脱着自在に取り付けられ、前記曲面支持マットの前記曲面支持面が身体の背中側に、前記移動抑制部材が身体の腹部側となるように配置され、前記曲面支持マットの前記曲面支持面により、身体が傾斜した状態に支持され、これによって頭部が横向いた状態に保たれることを特徴とする無呼吸状態防止寝具。
- 身体に掛ける掛布団及び頭部を支持する枕を更に備え、前記掛布団が前記曲面支持マットに接続され、また前記枕の底部に傾斜補助部材が取り付けられ、これによって前記枕が傾斜状態に支持されることを特徴とする請求項14に記載の無呼吸状態防止寝具。
- 前記曲面支持マットは、身体の少なくとも背中から腰部までを傾斜支持することを特徴とする請求項14に記載の無呼吸状態防止寝具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003401954A JP2005118528A (ja) | 2003-08-18 | 2003-12-01 | 無呼吸状態防止具及び無呼吸状態防止寝具 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003207702 | 2003-08-18 | ||
JP2003335296 | 2003-09-26 | ||
JP2003401954A JP2005118528A (ja) | 2003-08-18 | 2003-12-01 | 無呼吸状態防止具及び無呼吸状態防止寝具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005118528A true JP2005118528A (ja) | 2005-05-12 |
Family
ID=34623541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003401954A Pending JP2005118528A (ja) | 2003-08-18 | 2003-12-01 | 無呼吸状態防止具及び無呼吸状態防止寝具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005118528A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008253734A (ja) * | 2007-03-12 | 2008-10-23 | Nakajima Meriyasu:Kk | 側臥位補助具 |
JP2015525094A (ja) * | 2012-05-22 | 2015-09-03 | ヒル−ロム サービシズ,インコーポレイテッド | 有害事象緩和システム、方法および装置 |
CN104887381A (zh) * | 2014-11-18 | 2015-09-09 | 胡炳坤 | 一种维持人体侧卧睡眠的装置及方法 |
JP2020058588A (ja) * | 2018-10-10 | 2020-04-16 | 株式会社ミカサ | クッション体 |
KR20220011382A (ko) * | 2020-07-21 | 2022-01-28 | 조승만 | 자동 자세 전환 기구 |
-
2003
- 2003-12-01 JP JP2003401954A patent/JP2005118528A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008253734A (ja) * | 2007-03-12 | 2008-10-23 | Nakajima Meriyasu:Kk | 側臥位補助具 |
JP2015525094A (ja) * | 2012-05-22 | 2015-09-03 | ヒル−ロム サービシズ,インコーポレイテッド | 有害事象緩和システム、方法および装置 |
CN104887381A (zh) * | 2014-11-18 | 2015-09-09 | 胡炳坤 | 一种维持人体侧卧睡眠的装置及方法 |
JP2020058588A (ja) * | 2018-10-10 | 2020-04-16 | 株式会社ミカサ | クッション体 |
JP7130239B2 (ja) | 2018-10-10 | 2022-09-05 | 株式会社ミカサ | クッション体 |
KR20220011382A (ko) * | 2020-07-21 | 2022-01-28 | 조승만 | 자동 자세 전환 기구 |
KR102553583B1 (ko) | 2020-07-21 | 2023-07-07 | 조승만 | 자동 자세 전환 기구 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1951173B1 (en) | Therapeutic positioning device | |
AU645505B2 (en) | A supporting pillow for use to support the nape of the neck/head or, if desired, the small of the back | |
JP6855670B2 (ja) | 枕 | |
US20060031992A1 (en) | Support device for positioning a patient in a prone position | |
US20090271927A1 (en) | Pillow apparatus and method | |
JP4510891B2 (ja) | 枕 | |
US20060075563A1 (en) | Nursing aid | |
JP6089239B2 (ja) | 横臥寝姿勢サポート寝具 | |
JP3116515U (ja) | 頸椎当接箇所の形状が可変な枕 | |
JP2005118528A (ja) | 無呼吸状態防止具及び無呼吸状態防止寝具 | |
JP3128886U (ja) | 枕装置 | |
US11039699B1 (en) | Therapeutic pillow assembly | |
JP2001061875A (ja) | クッションの背部固定具 | |
KR200405706Y1 (ko) | 기능성 메모리폼 베개 | |
JP2002336112A (ja) | 寝具並びにその使用法。 | |
KR20070058315A (ko) | 회동식 베개 | |
JP2000023813A (ja) | 枕 | |
JP2008212329A (ja) | うつぶせ寝用寝具。 | |
JP3870340B2 (ja) | 横寝用枕 | |
JP3069343B1 (ja) | 無呼吸状態防止具 | |
KR102169616B1 (ko) | 장력을 이용한 침대 탈부착용 허리척추 이완 및 숙면 유도 치료기 | |
JP5564124B2 (ja) | 複合式まくら | |
WO2023238892A1 (ja) | 枕 | |
KR200167674Y1 (ko) | 유아용 포대기 | |
JP2008099941A (ja) | うつ伏せ、仰向け、横向き枕。 |