JP2005117913A - 施肥播種機 - Google Patents

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Abstract

【課題】一対の作溝ディスクの間隔を狭くして圃場に狭い間隔で播種用の溝を形成する場合、作溝ディスク同士が干渉したり、あるいは作溝ディスクにより播種溝の外部に排出された土が隣接する他の播種溝を埋めてしまい、圃場の表面から所望の深さに播種することが困難となる。また、作溝ディスクの前方および隣接する作溝ディスク間に播種溝の外部に排出された土が大量に滞留した状態となり、土の流れが悪くなって作業車両による牽引作業時の負荷(抵抗)が大きくなるという問題がある。
【解決手段】施肥播種機1に設けられる一対の作溝部8L・8Rが作溝ディスク31L・31Rと補助ディスク41L・41Rとを具備し、該作溝ディスクと該補助ディスクとは前端部にて当接して平面視で略V字型を成し、該作溝ディスクを機体の外側に配置するとともに該補助ディスクを機体の内側に配置した。
【選択図】図2

Description

本発明は、トラクタ等の作業車両の後部に設けられ、圃場への施肥および播種を行う施肥播種機の技術に関する。より詳細には、圃場に狭い間隔で播種用の溝を形成し、該溝に種子を投下して覆土する密条施肥播種機に関する。
従来、トラクタ等の作業車両や歩行型の耕耘機の後部に設けられ、圃場への施肥および播種を行う施肥播種機の技術は公知となっている。
このような施肥播種機は通常、種子を貯溜する種子ホッパと、該種子ホッパから所定量の種子を繰り出す種子繰出装置と、粒状の肥料を貯溜する肥料ホッパと、該肥料ホッパから所定量の肥料を繰り出す肥料繰出装置とを具備している。そして、略円盤形状の作溝ディスクで圃場表面に播種用の溝(播種溝)を形成し、該溝に種子を投下するとともに肥料を該溝から所定の間隔を空けて圃場表面(または播種溝から所定の間隔を空けて圃場に形成された施肥用の溝)に投下し、覆土ディスクで該播種用の溝を覆土し、鎮圧ローラで圃場表面を鎮圧する構成としている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
また、近年圃場の単位面積当たりの収量向上を目的として、圃場に狭い間隔で多数の播種溝(条)を形成し、該播種溝に種子を投下する密条施肥播種機も検討されている。
実公平5−14726号公報
播種溝の間隔を狭くし、圃場に均一に播種することにより収量向上を図る密条施肥播種機は、以下の如き問題点を有する。
第一に、作溝ディスクは通常、平面視で作溝ディスクの盤面が施肥播種機の進行方向と平行ではなく傾斜した姿勢で保持されるが、一般的にはその直径が大きい程播種溝の形成能力に優れている。そのため、播種溝の形成能力を保持しようとして直径が大きい作溝ディスクを用いた場合、作溝ディスク同士が干渉するため播種溝の間隔を狭くすることが容易でないという問題がある。
第二に、播種溝の間隔を狭くするために作溝ディスクの左右方向の間隔を小さくすると、作溝ディスクにより播種溝の外部に排出された土が隣接する他の播種溝を埋めてしまい、圃場の表面から所望の深さに播種することが困難となる。
さらに、作溝ディスクの前方および隣接する作溝ディスク間に播種溝の外部に排出された土が大量に滞留した状態となり、土の流れが悪くなって作業車両による牽引作業時の負荷(抵抗)が大きくなるという問題がある。
特に、ダブルディスク(同径の二枚の作溝ディスクを前端部同士が当接して平面視略V字型となるように配置し、該二枚の作溝ディスクで圃場に一本の播種溝を形成する形式)の場合、シングルディスク(一枚の作溝ディスクで圃場に一本の播種溝を形成する形式)と比較して播種溝の形成能力に優れている反面、播種溝の間隔を狭くする際には上記問題点のために不利となる。
その他の問題としては、播種溝の間隔を狭くした場合、圃場に肥料を投下するときの位置精度が良くないと種子と肥料との距離が小さくなり過ぎて種子が肥料障害(肥料焼け)を起こし、収量を低下させる要因となる場合がある。
本発明は上記の如き状況に鑑み、作溝ディスク同士の干渉を起こすことなく、かつ、播種溝の外に排出された土の流れを良くし、播種溝の間隔を狭くして収量向上を可能とする施肥播種機を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、播種用の溝を圃場に形成する左右一対の作溝部を具備する施肥播種機であって、該作溝部は作溝ディスクと該作溝ディスクの直径よりも小さい補助ディスクとを具備し、作溝ディスクと補助ディスクとは前端部にて当接して平面視で略V字型を成し、作溝ディスクを機体の外側に配置するとともに補助ディスクを機体の内側に配置したものである。
請求項2においては、前記一対の補助ディスクの盤面が平面視で進行方向に対して略平行となるように該一対の補助ディスクを配置したものである。
請求項3においては、前記一対の補助ディスクの盤面が平面視で進行方向に対して傾斜し、かつ、該一対の補助ディスクの後部が機体外側に向かって拡がるように該一対の補助ディスクを配置したものである。
請求項4においては、前記補助ディスクの盤面と進行方向との成す角度は平面視で30度以下であるものである。
請求項5においては、前記一対の作溝部を前後にずらして配置したものである。
請求項6においては、種子繰出装置の下部に設けた種子搬送経路は、該種子繰出装置から繰り出された種子を該種子搬送経路の中途部に設けた分岐部にて分岐し、各作溝部に搬送して一対の播種用の溝に投下するものである。
請求項7においては、前記種子搬送経路の分岐部よりも上流側に種子搬送経路内の種子を分散させる分散手段を具備するものである。
請求項8においては、肥料繰出装置から繰り出された肥料を前記一対の補助ディスクの間に投下するものである。
請求項9においては、前記一対の作溝部の後方に一対の覆土ディスクを配置し、各覆土ディスクを独立して機体の上下方向に揺動可能に設けたものである。
請求項10においては、前記覆土ディスクの盤面を平面視で進行方向に対して傾斜させ、覆土ディスクの前端部を作溝部の作溝ディスクの後端部よりも機体の外側に配置し、かつ、覆土ディスクの後端部を作溝部の作溝ディスクの後端部よりも機体の内側に配置したものである。
請求項11においては、前記一対の覆土ディスクを前後にずらして配置したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、播種溝に種子を投下する前に土が落下して種子投下時の播種溝の深さが所望の深さから変化したり、播種溝間に滞留した土により土の流れが悪くなって作業車両等による牽引時の負荷が増大したりすることを防止しつつ、播種溝の左右間隔を狭くすることが可能である。
請求項2においては、一対の播種溝の内縁部(隣接する播種溝に近い方の縁部)に沿って圃場に細い切れ目が入れられ(播種溝の形成を補助する機能に該当)、一対の播種溝の内縁部壁面および内縁部に沿って形成された盛土部が該播種溝内に崩落することが防止される。
請求項3においては、一対の播種溝の内縁部(隣接する播種溝に近い方の縁部)に沿って圃場に細い切れ目が入れられ(播種溝の形成を補助する機能に該当)、一対の播種溝の内縁部壁面および内縁部に沿って形成された盛土部が該播種溝内に崩落することが防止されるとともに、状況により一対の播種溝の間に大量の土が滞留したり、あるいは一対の播種溝の間に大きな土塊が挟まった場合でも一対の補助ディスク間は後方が広くなっているため、該土(土塊)の流れが良い。
請求項4においては、一対の播種溝の内縁部(隣接する播種溝に近い方の縁部)に沿って圃場に細い切れ目が入れられ(播種溝の形成を補助する機能に該当)、一対の播種溝の内縁部壁面および内縁部に沿って形成された盛土部が該播種溝内に崩落することが防止されるとともに、状況により一対の播種溝の間に大量の土が滞留したり、あるいは一対の播種溝の間に大きな土塊が挟まった場合でも一対の補助ディスク間は後方が広くなっているため、該土(土塊)の流れが良い。
請求項5においては、施肥播種機を左右に複数台並べて使用する場合に、一対の作溝部が前後にずれていない場合と比較すると、側方に配置される施肥播種機により形成される播種溝と当該施肥播種機により形成される播種溝との間の土の流れが良くなる。
請求項6においては、種子搬送経路を安価かつ簡便な構成とし、かつ容易に種子を一対の播種溝に分けて投下することが可能である。
請求項7においては、種子繰出装置から繰り出された種子を左右一対の播種溝に実用上問題がない程度に均等に分けて播種することが可能である。
請求項8においては、肥料が圃場に投下されたときに跳ねても、一対の補助ディスクが壁となって肥料が播種溝に落下することを防止し、種子の肥料障害(肥料焼け)を防止することが可能である。
また、肥料が投下される位置である一対の播種溝で挟まれた圃場表面には大きな盛土部が形成されることが無く、当該圃場表面が平坦であるため、肥料を投下後、盛土部による斜面上を肥料が転がって播種溝に落下することがない。従って、一対の播種溝の間に肥料を投下する場合であっても該一対の播種溝の間隔を狭くすることが容易である。
請求項9においては、一対の覆土ディスクはそれぞれ圃場の凹凸に精度良く追従し、確実に播種溝に覆土することが可能である。
請求項10においては、一対の作溝ディスクにより一対の播種溝を形成する過程で該一対の作溝ディスクの外側に排出された余剰の土を確実に該一対の播種溝に覆土することが可能である。
請求項11においては、左側の作溝部と左側の覆土ディスクとの距離と、右側の作溝部と右側の覆土ディスクとの距離を略同じとし、播種溝毎に覆土の状況が異なることがない。
また、左右の覆土ディスクの前後位置が同じ場合よりも、左側の覆土ディスクの後端部と右側の覆土ディスクの後端部との距離(間隔)が大きくなるため、左右の覆土ディスクにより機体中央部に寄せられる土の流れが良くなる。
以下では図1から図8を用いて本発明の施肥播種機の実施の一形態である施肥播種機1の全体構成を説明する。なお、以下の説明では図1中の矢印Aの方向を「進行方向」と定義し、施肥播種機1の機体の前方は該進行方向と一致するものとする。
図1に示す如く、施肥播種機1は主に種子ホッパ2、種子繰出装置3、肥料ホッパ4、肥料繰出装置5、固定フレーム6、メインフレーム7、作溝部8L・8R、覆土ディスク9L・9R、鎮圧ローラ10等で構成される。
種子ホッパ2は種子を貯溜する容器であり、上面および下面に開口部が設けられている。種子ホッパ2の上面の開口部には蓋2aが設けられており、該蓋2aを開けて種子を種子ホッパ2内に補充する。種子ホッパ2は種子繰出装置3の上部に着脱可能に取り付けられる。種子ホッパ2の下面の開口部はスライド板2bにより開閉可能に構成され、種子ホッパ2内に種子を貯溜したまま種子繰出装置3から取り外しても種子が下面の開口部からこぼれることがなく、残った種子を回収することが容易であり作業性に優れる。
種子繰出装置3は種子ホッパ2内の種子を所定量ずつ繰り出すものであり、種子ホッパ2の下部に配置される。自重により種子ホッパ2の下面の開口部から種子繰出装置3内に流入してきた種子は、該種子繰出装置3内の繰出ロール(図示せず)の外周面に設けられた溝に嵌入し、該繰出ロールの回転により種子繰出装置3の下部に搬送され、種子繰出装置3の下面の開口部から下方に投下される。
肥料ホッパ4は粒状の肥料を貯溜する容器であり、上面および下面に開口部が設けられている。肥料ホッパ4の上面の開口部には蓋4aが設けられており、該蓋4aを開けて肥料を肥料ホッパ4内に補充する。肥料ホッパ4は肥料繰出装置5の上部に着脱可能に取り付けられる。肥料ホッパ4の下面の開口部はスライド板4bにより開閉可能に構成され、肥料ホッパ4内に肥料を貯溜したまま肥料繰出装置5から取り外しても肥料が下面の開口部からこぼれることがなく、残った肥料を回収することが容易であり作業性に優れる。
肥料繰出装置5は肥料ホッパ4内の肥料を所定量ずつ繰り出すものであり、肥料ホッパ4の下部に配置される。自重により肥料ホッパ4の下面の開口部から肥料繰出装置5内に流入してきた種子は、該肥料繰出装置5内の繰出ロール(図示せず)の外周面に設けられた溝(または孔)に嵌入し、該繰出ロールの回転により肥料繰出装置5の下部に搬送され、肥料繰出装置5の下面の開口部から下方に投下される。
種子ホッパ2は肥料ホッパ4の後部に係止部材2c・2cにより着脱可能に固設される。また、種子繰出装置3は、肥料繰出装置5の後部に着脱可能に固定される。
このとき、種子繰出装置3の繰出ロールの回転軸3aに設けられたギヤ(図示せず)と肥料繰出装置5の繰出ロールの回転軸5aに設けられたギヤ(図示せず)とは互いに噛合しており、かつ肥料繰出装置5の繰出ロールの回転軸5aは外部の駆動力入力手段(例えば、施肥播種機1とともにトラクタ等の作業車両の後部に取り付けられ、圃場に接地してトラクタの走行により回転する接地輪等)により回転駆動される。従って、種子繰出装置3の繰出ロールと肥料繰出装置5の繰出ロールとは所定の回転数比を保って回転可能に構成されている。
また、種子繰出装置3および肥料繰出装置5の繰出ロールに設けられた溝の長さはスライド方式により可変となっており、該溝に一度に収容される種子または肥料の量を所望の値に調整することが可能である。よって、種子の投下量と肥料の投下量を所望の量に略一定に保持しつつ施肥作業および播種作業を行うことが可能である。
固定フレーム6は肥料繰出装置5の前面をボルト固定しており、該固定フレーム6の前上部に回動可能に設けられた係止部材6a・6bにより、施肥播種機1は図示せぬ角柱状の固定部材に固定される。
該角柱部材はその長手方向が作業車両の左右方向と略一致するように作業車両の後部(より厳密には、作業車両の後部に油圧シリンダ等により昇降可能に設けられた作業機(ロータリ耕耘機)の最後部の取付部材)に固定され、該角柱部材には複数の施肥播種機1・1・・・および前記駆動力入力手段を作業車両の左右方向に並べて固定することが可能である。
メインフレーム7は中空の箱形に成形された構造体である。メインフレーム7の前部には平行リンク11・12の後端部が回動可能に枢支され、固定フレーム6の下部には平行リンク11・12の前端部が回動可能に枢支される。
また、平行リンク11のメインフレーム7側の回動枢支点と平行リンク12の固定フレーム6側の回動枢支点との間には巻きバネ13が介装され、巻きバネ13によりメインフレーム7は下方に回動する方向に付勢されている。
鎮圧ローラ10は、作溝部8L・8Rにより播種溝を形成し、種子繰出装置3および種子搬送経路61(図4に図示)により該播種溝に種子を投下し、覆土ディスク9L・9Rにより覆土した後の圃場を鎮圧するものであり、施肥播種機1の最後部に配置される。鎮圧ローラ10はメインフレーム7の後方に延設された支持アーム55の後端部に回転可能に軸支される。
以下では、図2および図3を用いて一対の作溝部8L・8Rの詳細構成および該作溝部8L・8Rの支持構造について説明する。
作溝部8Lは主に作溝ディスク31Lと補助ディスク41Lとを具備している。
作溝ディスク31Lは圃場表面に播種用の溝(播種溝)を形成するための略円盤形状の部材である。作溝ディスク31Lの中心には支持用の孔が穿設される。
補助ディスク41Lは作溝ディスク31Lによる播種溝の形成を補助する機能と、播種溝の外部に排出された直後の土が再び播種溝に落下して来ないように遮断する機能とを兼ねる略円盤形状の部材である。補助ディスク41Lの中心には支持用の孔が穿設される。
なお、補助ディスク41Lの直径と作溝ディスク31Lの直径とが略同じでも良いが、本実施例では補助ディスク41Lの直径を作溝ディスク31Lの直径よりも小さくしている。このように構成することにより、後述する種子搬送経路61の分岐シュート24等を配置するためのスペースを確保することが容易となる。
軸受32Lの外輪は固定部材33Lにより作溝ディスク31Lに固定される。このとき、軸受32Lの外輪の中心に設けられた孔と前記作溝ディスク31Lに穿設された孔とが略一致している。
支持部材34Lには支持軸35Lが突設される。該支持軸35Lに前記軸受32Lが貫装されるとともに平座金およびスプリングワッシャが貫装され、ナットにより軸受32Lの内輪が支持部材34Lに相対回転不能に固定される。このようにして、作溝ディスク31Lは支持軸35Lに回転可能に軸支される。
支持部材34Lの下端部は支持部材36Lの上端部に溶接等の方法で固設される。支持部材36Lはボルト38Lにより支持軸15Lの左端部に係合し、相対回転不能に固定される。このように構成することにより、作溝ディスク8Lの中心軸となる支持軸35Lと支持軸15Lとの相対的な位置関係が固定される。
支持軸15Lの中途部には軸受39Lが貫装され、固定部材40Lにより軸受39Lの外輪と補助ディスク41Lとが固定される。このとき、軸受39Lの内輪の中心に設けられた孔と補助ディスク41Lの略中心に穿設された孔とが略一致している。
作溝部8Rは前記作溝部8Lに対して左右略対称に構成されている。作溝部8Rは主に作溝ディスク31Rと補助ディスク41Rとを具備している。
作溝ディスク31Rは圃場表面に播種用の溝(播種溝)を形成するための略円盤形状の部材である。作溝ディスク31Rの中心には支持用の孔が穿設される。
補助ディスク41Rは作溝ディスク31Rによる播種溝の形成を補助する機能と、播種溝の外部に排出された直後の土が再び播種溝に落下して来ないように遮断する機能とを兼ねる略円盤形状の部材である。補助ディスク41Rの中心には支持用の孔が穿設される。
なお、補助ディスク41Rの直径と作溝ディスク31Rの直径とが略同じでも良いが、本実施例では補助ディスク41Rの直径を作溝ディスク31Rの直径よりも小さくしている。このように構成することにより、後述する種子搬送経路61の分岐シュート24等を配置するためのスペースを確保することが容易となる。
軸受32Rの外輪は固定部材33Rにより作溝ディスク31Rに固定される。このとき、軸受32Rの外輪の中心に設けられた孔と前記作溝ディスク31Rに穿設された孔とが略一致している。
支持部材34Rには支持軸35Rが突設される。該支持軸35Rに前記軸受32Rが貫装されるとともに平座金およびスプリングワッシャが貫装され、ナットにより軸受32Rの内輪が支持部材34Rに相対回転不能に固定される。このようにして、作溝ディスク31Rは支持軸35Rに回転可能に軸支される。
支持部材34Rの下端部は支持部材36Rの上端部に溶接等の方法で固設される。支持部材36Rはボルト38Rにより支持軸15Rの右端部に係合し、相対回転不能に固定される。このように構成することにより、作溝ディスク8Lの中心軸となる支持軸35Lと支持軸15Lとの相対的な位置関係が固定される。
支持軸15Rの中途部には軸受39Rが貫装され、固定部材40Rにより軸受39Rの外輪と補助ディスク41Rとが固定される。このとき、軸受39Rの内輪の中心に設けられた孔と補助ディスク41Rの略中心に穿設された孔とが略一致している。
以下では、図1、図2、図3、図6および図7を用いて作溝部8L・8Rの配置について説明する。
作溝部8Lは施肥播種機1の機体左側に配置される。作溝部8Lを構成する作溝ディスク31Lの内側の盤面前半部と補助ディスク41Lの前端部とは当接し、平面視で略V字型を成している。このとき、作溝ディスク31Lは機体左半部において平面視で機体の外側に配置され、補助ディスク41Lは機体左半部において平面視で機体の内側に配置される。
作溝部8Rは施肥播種機1の機体右側に配置される。作溝部8Rを構成する作溝ディスク31Rの内側の盤面前半部と補助ディスク41Rの前端部とは当接し、平面視で略V字型を成している。このとき、作溝ディスク31Rは機体右半部において平面視で機体の外側に配置され、補助ディスク41Rは機体右半部において平面視で機体の内側に配置される。
また、作溝部8Lと作溝部8Rとを側面視で略同じ高さに配置し、かつ、前後にずらして配置している。本実施例の場合、機体右側の作溝部8Rが機体左側の作溝部8Lよりも前方に位置している。
なお、本実施例においては、補助ディスク41Lと補助ディスク41Rとはいずれもその盤面が平面視で進行方向(矢印A)に対して略平行(前後方向)となるように配置される。
支持アーム14は作溝部8L・8Rを支持する部材であり、支持アーム14の下端部には施肥播種機1の機体左側方に突出する支持軸15Lおよび機体右側方に突出する支持軸15Rが設けられている。
支持アーム14の上端部はメインフレーム7の前端部に設けられた取付部7aに上下方向に摺動可能に貫装され、係止ボルト16により、支持アーム14を所望の位置(高さ)でメインフレーム7に固定することが可能である。従って、作溝部8L・8Rにより形成される一対の播種溝の深さを所望の深さに調整することが可能である。
図1および図2に示す如く、支持アーム14の前面において上下中途部にはスクレーパ支持部材17の略中央部が固設される。スクレーパ支持部材17は棒状の部材であり、その長手方向が機体の左右方向と略一致している。スクレーパ支持部材17の左右両端には板状の部材である固定部材18L・18Rが固設され、該固定部材18L・18Rにスクレーパ19L・19Rの一端(基部)がボルト固定される。スクレーパ19L・19Rは中途部にて機体内側に屈曲され、スクレーパ19L・19Rの他端(先端部)はそれぞれ作溝ディスク31L・31Rの外側の盤面後部に付勢された状態で当接しており、該スクレーパ19L・19Rにより作溝ディスク31L・31Rの外側の盤面に付着した土等が剥離される。
また、支持アーム14の左右側面において上下中途部には該スクレーパ20L・20Rの一端(基部)がボルト固定される。スクレーパ20L・20Rは中途部にて機体外側に屈曲され、スクレーパ20L・20Rの他端(先端部)はそれぞれ補助ディスク41L・41Rの内側の盤面後部に付勢された状態で当接しており、該スクレーパ20L・20Rにより補助ディスク41L・41Rの内側の盤面に付着した土等が剥離される。
以上の如く、本発明の実施の一形態である施肥播種機1は、播種用の溝(播種溝)を圃場に形成する一対の作溝部8L・8Rを具備する施肥播種機であって、該作溝部8L(作溝部8R)は作溝ディスク31L(作溝ディスク31R)と補助ディスク41L(補助ディスク41R)とを具備し、作溝ディスク31L(作溝ディスク31R)の盤面前半部と補助ディスク41L(補助ディスク41R)の前端部とが当接し、平面視で略V字型を成し、作溝ディスク31L(作溝ディスク31R)を機体の外側に配置するとともに補助ディスク41L(補助ディスク41R)を機体の内側に配置したものである。
上記の如く 施肥播種機1を構成することは以下の如き効果を奏する。
すなわち、作溝部8L・8Rにおいて圃場に一対の播種溝81L・81Rを形成する主要な部材である作溝ディスク31L・31Rは、それぞれ機体の左右に配置され、かつ、平面視で作溝ディスク31L・31Rの前端部の間隔が狭く、作溝ディスク31L・31Rの後端部の間隔が広くなるように(言い換えれば、平面視で作溝ディスク31L・31Rの後部が機体外側に向かって拡がるように)配置されている。
そのため、図6および図7に示す如く、作溝ディスク31L・31Rにより一対の播種溝81L・81Rを圃場に形成する過程で生じる余剰の土の大部分は作溝ディスク31L・31Rの盤面に沿って作溝ディスク31L・31Rの外側へ移動し、播種溝81L・81Rの外縁部に沿って盛土部82L・82Rを形成する。よって、作溝ディスク31L・31Rの間に大きな盛土部が形成されて土の流れが悪くなることに起因して施肥播種機1を牽引する際の負荷(抵抗)が増大することがない。
また、作溝ディスク31L・31Rにより、播種溝81L・81Rの内縁部に沿って盛土部83L・83Rも形成されるがこれは盛土部82L・82Rと比較して量が少なく、盛土部82L・82Rが互いに干渉して大きな盛土部を形成し、施肥播種機1を牽引する際の負荷(抵抗)となったり、隣の播種溝に土を落下させたりすることがない。
このように、播種溝に種子を投下する前に土が落下して種子投下時の播種溝の深さが所望の深さから変化したり、播種溝間に滞留した土により土の流れが悪くなって作業車両等による牽引時の負荷が増大したりすることを防止しつつ、播種溝81L・81Rの間隔を狭くすることが可能である。
また、施肥播種機1・1・・・を左右に複数台並べて使用する場合に、状況によっては隣接する施肥播種機1により形成される播種溝と、当該施肥播種機1により形成される播種溝との間に播種溝間に大量の土が滞留する場合も起こり得る。一対の作溝部8L・8Rを前後にずらして配置することにより、作溝部8L・8Rが前後にずれていない場合と比較して、側方に配置される施肥播種機1により形成される播種溝と当該施肥播種機1により形成される播種溝との間の土の流れが良くなる。
さらに、左右の補助ディスク41L・41Rの軸受け部も前後にずれるため、支持アーム14との干渉が避けられ、左右方向の距離を短くでき、また、作溝ディスク31L・31Rの前端が干渉することも避けられ近づけやすくなって、条間を短く(狭く)することもできる。また、一つの畝上に二条施肥播種する場合には、作溝部8L・8Rを前後にずらすことにより、畝上にかかる接地荷重が分散されて、畝を崩しにくくなり、安定して施肥播種作業ができるようになる。
ただし、作溝部8L・8Rの前後のずれ量が大きくなると、施肥播種機1の前後長を大きくし、施肥播種機1をコンパクトに構成する上での制約となったり、凹凸の多い圃場で使用した場合に一方の作溝部が圃場から浮いてしまう場合がある。従って、これらの問題が生じない範囲で一対の作溝部8L・8Rを前後にずらして配置することが望ましい。
この点では、本実施例の施肥播種機1の作溝部8L・8Rは播種溝81L・81R間に排出する土の量が少ないので、作溝部8L・8Rの前後のずれ量が小さくても土の流れを良くする効果が大きい。
本実施例の施肥播種機1においては、一対の補助ディスク41L・41Rの盤面が平面視で進行方向(矢印A)に対して略平行となるように一対の補助ディスク41L・41Rを配置している。
このように構成することにより、播種溝81L・81Rの内縁部に沿って圃場に細い切れ目が入れられ(播種溝の形成を補助する機能に該当)、播種溝81L・81Rの内縁部壁面および盛土部83L・83Rが播種溝81L・81R内に崩落することが防止される。
そして、作溝ディスク31L・31Rにより作溝するとともに、それにより生じる盛土部82L・82Rは播種溝81L・81Rの外側に形成されるので、播種後に覆土ディスク9L・9Rにより埋め戻す時に、覆土ディスク9L・9Rは盛土部82L・82Rの左右中心に当てて土を送り、種子まで移動させることがなく、正確に播種することができる。
つまり、従来のように、左右対称に作溝ディスクを平面視V字状に配置する構成であると、盛土も左右両側に形成されて、覆土ディスクで埋め戻すときには左右一方の盛土を崩して埋め戻すことになるので、どうしても土が不足し、覆土ディスクを深く位置させることになり、盛土を移動させるときに種子まで移動させてしまうことになっていた。
また、左右二つの播種溝を形成した場合には、中央に盛土が形成されると、中央上に落下した肥料も播種溝内に落下するおそれがある。
これに対して本発明では、二つの播種溝に対して、その両外側に盛土を形成し、中央は平坦なままにすることができ、肥料が播種溝に落下することは殆どない。そして、播種後にその両側の盛土を両側の覆土ディスクで中央に集めて埋め戻すので、覆土ディスクは深く土中に突っ込む必要がないため播種された種子を移動させることなく覆土することができる。更に、両側から土を寄せるので、播種位置と播種位置の間に施肥された肥料にも土を被せることもできる。
なお、図8に示す如く、一対の補助ディスク41L・41Rの盤面が平面視で進行方向に対して傾斜し、かつ、該一対の補助ディスク41L・41Rの後部が機体外側に向かって拡がるように該一対の補助ディスク41L・41Rを配置することも可能である。
このように構成することにより、前記一対の補助ディスク41L・41Rの盤面が平面視で進行方向(矢印A)に対して略平行となるように配置した場合の効果に加えて、状況により播種溝81L・81Rの間に大量の土が滞留したり、あるいは播種溝81L・81Rの間に大きな土塊が挟まった場合でも補助ディスク41L・41R間は後方が広くなっているため、該土(土塊)の流れが良い。
このとき、平面視における補助ディスク41L・41Rの盤面と、進行方向(矢印A)との成す角度(図8中のθLおよびθR)については、実験の結果、30度以下であることが望ましいことが確認されている。
作溝ディスク31L・31Rの直径と補助ディスク41L・41Rの直径との関係は、補助ディスク41L・41Rの直径が作溝ディスク31L・31Rの直径と略同じとしても良いが、補助ディスク41L・41Rの直径が作溝ディスク31L・31Rの直径より小さい方が望ましい。このように構成することで、直径が同じ場合に比べて作溝部8L・8Rは小さくコンパクトに構成できる。このとき、補助ディスク41L・41Rの直径を小さくすると播種溝を形成する効果(または播種溝の形成を補助する効果)が小さくなる反面、牽引作業時の負荷が軽減される傾向があるため、状況に応じて適宜設定することが可能である。また、種子搬送経路61の分岐シュート24等を配置するためのスペースを確保することが容易となるとともに、種子が小さく浅く蒔く場合等では、確実に播種することができる。
なお、本実施例の施肥播種機1の場合、平面視で作溝ディスク31L(作溝ディスク31R)の内側の盤面前半部と補助ディスク41L(補助ディスク41R)の前端部とが当接し、平面視で略V字型を成しているが、これに限定されず、作溝ディスク31L(作溝ディスク31R)の前端部と補助ディスク41L(補助ディスク41R)の前端部とが当接し、平面視で略V字型を成しても良い。いずれの場合も補助ディスク41L・41Rは作溝ディスク31L・31Rの機能(播種溝の形成を補助する機能と、播種溝の外部に排出された直後の土が再び播種溝に落下して来ないように遮断する機能)を満たし、略同じ効果を奏する。
以下では、図1、図2、図4および図5を用いて本実施例の施肥播種機1における種子搬送経路61の詳細構成について説明する。
種子搬送経路61は種子繰出装置3により繰り出された種子を圃場に形成された播種溝に搬送する経路であり、図4に示す如く、主にロート21、防水カバー22、ロートシュート23、分岐シュート24、搬送管25L・25R、播種ノズル26L・26R等で構成される。
ロート21は漏斗状の部材であり、大きい方の開口部(上面)が種子繰出装置3の下面に取り付けられる。
防水カバー22は胴体部が蛇腹状に形成された略円筒形状の部材であり、その上端部がロート21の小さい方の開口部(下面)に接続される。防水カバー22は柔軟な樹脂やプラスチック等で構成されており、圃場の凹凸等に応じてメインフレーム7が固定フレーム6に対して回動したときに防水カバー22が伸縮する。
ロートシュート23は漏斗状の部材であり、大きい方の開口部(上面)が防水カバー22の下端部と接続される。ロートシュート23の左右側面には貫通孔23a・23aが穿設されている。貫通孔23a・23aにピン53を貫設することにより、ロートシュート23はメインフレーム7の上面後部に固定される。
分岐シュート24は種子搬送経路61の分岐部を成す部材であり、図5に示す如く、筒状の部材である筒24aの下端部が、同じく筒状の左分岐筒24bと右分岐筒24cとに分岐している。筒24aの上端部はロートシュート23の小さい方の開口部(下面)に接続される。なお、分岐シュート24は内部を通過する種子が衝突するため、プラスチックや樹脂等、衝撃を吸収することが可能な柔らかい材料で構成することが好ましい。
搬送管25L・25Rは可撓性のプラスチックや樹脂等で構成された筒状の部材であり、搬送管25Lの上端部は左分岐筒24bの下端部に接続され、搬送管25Rの上端部は右分岐筒24cの下端部に接続される。
播種ノズル26L・26Rは種子搬送経路61の最下流部を成す筒状の部材であり、播種ノズル26Lの上端は搬送管25Lの下端部に接続され、播種ノズル26Rの上端は搬送管25Rの下端部に接続される。
播種ノズル26Lは作溝部8Lの作溝ディスク31Lと補助ディスク41Lとで挟まれた空間(すなわち、播種溝の上方)に配置され、種子搬送経路61内を搬送されてきた種子が播種ノズル26Lの下端側の開口部から播種溝に確実に投下される。播種ノズル26Lはブラケット42Lにより支持部材34Lに固定される。
図2に示す如く、播種ノズル26Lの外周面後部にはスクレーパ43Lが固定されている。スクレーパ43Lは板状の部材であり、スクレーパ43Lの左端部が作溝ディスク31Lの内側の盤面後部に当接するとともに、スクレーパ43Lの右端部が補助ディスク41Lの外側の盤面後部に当接している。該スクレーパ43Lにより作溝ディスク31Lの内側の盤面および補助ディスク41Lの外側の盤面に付着した土等が剥離される。このように、播種ノズル26Lはスクレーパ43Lの支持部材としての機能を兼ねる。
同様に、播種ノズル26Rは作溝部8Rの作溝ディスク31Rと補助ディスク41Rとで挟まれた空間(すなわち、播種溝の上方)に配置され、種子搬送経路61内を搬送されてきた種子が播種ノズル26Rの下端側の開口部から播種溝に確実に投下される。播種ノズル26Rはブラケット42Rにより支持部材34Rに固定される。
図2に示す如く、播種ノズル26Rの外周面後部にはスクレーパ43Rが固定されている。スクレーパ43Rは板状の部材であり、スクレーパ43Rの右端部が作溝ディスク31Rの内側の盤面後部に当接するとともに、スクレーパ43Rの左端部が補助ディスク41Rの外側の盤面後部に当接している。該スクレーパ43Rにより作溝ディスク31Rの内側の盤面および補助ディスク41Rの外側の盤面に付着した土等が剥離される。このように、播種ノズル26Rはスクレーパ43Rの支持部材としての機能を兼ねる。
以上の如く、種子繰出装置3の下部に設けた種子搬送経路61は、該種子繰出装置3から繰り出された種子を該種子搬送経路61の中途部に設けた分岐部(分岐シュート24)にて分岐し、作溝部8L・8Rに搬送して左右一対の播種用の溝に投下するものである。
このように構成することにより、種子搬送経路61を安価かつ簡便な構成とし、かつ容易に種子を左右一対の播種溝に分けて投下することが可能である。
本実施例の種子搬送経路61は、分岐部である分岐シュート24よりも上流側に分散手段(第一の分散手段および第二の分散手段)を具備している。
すなわち、本実施例における種子繰出装置3は下面の後部より種子を下方に投下する構成となっているが、種子繰出装置3の下面と接続されているロート21の後部には第一の分散手段である緩やかな斜面21aが形成されており、該斜面21aに衝突した種子は種子搬送経路61内で種々の方向に跳ねて分散しつつ搬送される。
また、ロートシュート23をメインフレーム7の上面後部に固定するためのピン53は第二の分散手段として機能を兼ねている。すなわち、ピン53は種子搬送経路61を貫通して設けられており、種子は当該部位を通過する際にピン53に衝突し、種子搬送経路61内で種々の方向に跳ねて分散しつつ搬送される。
なお、実験の結果、本実施例の種子搬送経路61を用いて種子を播種溝に搬送・投下した場合、種子繰出装置3から繰り出された種子の量を100%とすると一対の播種溝に投下された種子の量の差は8%程度であった(すなわち、一方の播種溝には54%、他方の播種溝には46%の種子が投下された)。
これは、同じ構成の種子繰出装置を二個用意してそれぞれ種子を繰り出したときの種子量の差と大差が無く、実用上は全く問題がないレベルである。
以上の如く、本実施例の種子搬送経路61は、分岐部(分岐シュート24)よりも上流側に種子搬送経路61内の種子を分散させる分散手段(第一の分散手段であるロート21の斜面21aおよび第二の分散手段であるピン53)を具備している。
このように構成することにより、分岐シュート24に到達した種子は機体左側の搬送経路(左分岐筒24b→搬送管25L→播種ノズル26L)または機体右側の搬送経路(右分岐筒24c→搬送管25R→播種ノズル26R)のいずれかに偏って搬送されることがなく、種子繰出装置3から繰り出された種子を左右一対の播種溝にほぼ(実用上問題がない程度に)均等に分けて播種することが可能である。
なお、本実施例の種子搬送経路61においては分散手段を二つ(第一の分散手段および第二の分散手段)設けたがこれに限定されず、一つでも良い。また、種子搬送経路61内を搬送される種子の流れを阻害する(詰まり等の原因となる)ことがない範囲で分散手段を三つ以上設けても良い。また、分散手段は上記斜面やピンに限定されず、他の方法でも良い(例えば、種子搬送経路61を振動あるいは揺動させて内部を通過する種子を分散させる等)。
以下では、図1、図2および図4を用いて本実施例の施肥播種機1における肥料搬送経路62の詳細構成について説明する。
肥料搬送経路62は肥料繰出装置5により繰り出された肥料を圃場に搬送する経路であり、主にロート27、防水カバー28、ロートシュート29、搬送管30等で構成される。
ロート27は漏斗状の部材であり、大きい方の開口部(上面)が肥料繰出装置5の下面に取り付けられる。
防水カバー28は胴体部が蛇腹状に形成された略円筒形状の部材であり、その上端部がロート27の小さい方の開口部(下面)に接続される。防水カバー28は柔軟な樹脂やプラスチック等で構成されており、圃場の凹凸等に応じてメインフレーム7が固定フレーム6に対して回動したときに防水カバー28が伸縮する。
ロートシュート29は漏斗状の部材であり、大きい方の開口部(上面)が防水カバー28の下端部と接続される。ロートシュート29の左右側面には貫通孔29a・29aが穿設されている。貫通孔29a・29aにピン54を貫設することにより、ロートシュート29はメインフレーム7の上面前部に固定される。
搬送管30は可撓性のプラスチックや樹脂等で構成された筒状の部材であり、搬送管30の上端部はロートシュート29の小さい方の開口部(下面)に接続される。搬送管30の下端側の開口部は補助ディスク41L・41Rに挟まれた位置に配置される。従って、肥料繰出装置5から繰り出された肥料は肥料搬送経路62内を搬送されて補助ディスク41L・41Rの間に投下される。
以上の如く、本実施例の肥料搬送経路62は、肥料繰出装置5から繰り出された肥料を前記一対の補助ディスク41L・41Rの間に投下するものである。
このように構成することにより、肥料が圃場に投下されたときに跳ねても、補助ディスク41L・41Rが壁となって肥料が播種溝に落下することを防止し、種子の肥料障害(肥料焼け)を防止することが可能である。
なお、前述の如く、本実施例の施肥播種機1の場合、肥料が投下される位置である一対の播種溝で挟まれた圃場表面には大きな盛土部が形成されることが無く、当該圃場表面が平坦であるため、肥料を投下後、盛土部による斜面上を肥料が転がって播種溝に落下することがない。従って、一対の播種溝の間に肥料を投下する場合であっても該一対の播種溝の間隔を狭くすることが容易である。
以下では、図1、図2および図6を用いて覆土ディスク9L・9Rの詳細構成について説明する。
覆土ディスク9L・9Rは一対の作溝部8L・8Rの後方に配置され、作溝部8L・8Rにより圃場に形成されて種子が投下された後の一対の播種溝に各々覆土する略円盤形状の部材である。
覆土ディスク9Lは支持軸44Lの中途部に回転可能に軸支される。支持軸44Lの一端は延長部材45の後端部に固設される。延長部材45の前端部はアーム46Lの後端部に固設される。
アーム46Lは円筒状の部材を中途部で略L字型に屈曲させたものであり、アーム46Lの前端部には円筒部材47Lが固設され、該円筒部材47Lは平行リンク12の後端部をメインフレーム7に回動可能に枢支する枢支軸12aの左端部に回動可能に貫装される。
ブラケット48Lはアーム46Lの中途部に設けられ、該ブラケット48Lにはロッド50Lの下端部が回動可能に枢支される。
ステー49Lはメインフレーム7の左側面後部に突設された板状の部材であり、略中央部には孔が穿設され、該孔にはロッド50Lが摺動可能に貫装される。ロッド50Lの上端部には脱落防止用のピンが設けられ、ロッド50Lの下半部にはバネ受け51Lが設けられる。巻きバネ52Lはロッド50Lに嵌装され、その上端部はステー49Lの下面に当接するとともに下端部はバネ受け51Lに当接し、アーム46Lが下方に回動する方向に付勢している。
従って、覆土ディスク9Lは、独立して(覆土ディスク9Rと連動することなく単独で)施肥播種機1の機体上下方向に揺動可能である。
同様に、覆土ディスク9Rは支持軸44Rの中途部に回転可能に軸支される。支持軸44Rの一端はアーム46Rの後端部に固設される。
アーム46Rは円筒状の部材を中途部で略L字型に屈曲させたものであり、アーム46Rの前端部には円筒部材47Rが固設され、該円筒部材47Rは平行リンク12の後端部をメインフレーム7に回動可能に枢支する枢支軸12aの右端部に回動可能に貫装される。
ブラケット48Rはアーム46Rの中途部に設けられ、該ブラケット48Rにはロッド50Rの下端部が回動可能に枢支される。
ステー49Rはメインフレーム7の右側面後部に突設された板状の部材であり、略中央部には孔が穿設され、該孔にはロッド50Rが摺動可能に貫装される。ロッド50Rの上端部には脱落防止用のピンが設けられ、ロッド50Rの下半部にはバネ受け51Rが設けられる。巻きバネ52Rはロッド50Rに嵌装され、その上端部はステー49Rの下面に当接するとともに下端部はバネ受け51Rに当接し、アーム46Rが下方に回動する方向に付勢している。
従って、覆土ディスク9Rは、独立して(覆土ディスク9Lと連動することなく単独で)施肥播種機1の機体上下方向に揺動可能である。
以上の如く、本実施例の施肥播種機1は、前記一対の作溝部8L・8Rの後方に一対の覆土ディスク9L・9Rを配置し、各覆土ディスクを独立して機体の上下方向に揺動可能に設けたものである。
このように構成することにより、覆土ディスク9L・9Rはそれぞれ圃場の凹凸に精度良く追従し、確実に播種溝に覆土することが可能である。
以下では、図2、図6および図7を用いて覆土ディスク9L・9Rの配置について説明する。
本実施例の施肥播種機1は、覆土ディスク9L・9Rの盤面を平面視で進行方向(矢印A)に対して傾斜させている(盤面と進行方向とが平行ではない)。
また、施肥播種機1は、覆土ディスク9Lの前端部を作溝ディスク31Lの後端部よりも機体の外側に配置し、かつ、覆土ディスク9Lの後端部を作溝ディスク31Lの後端部よりも機体の内側に配置している。
同様に、施肥播種機1は、覆土ディスク9Rの前端部を作溝ディスク31Rの後端部よりも機体の外側に配置し、かつ、覆土ディスク9Rの後端部を作溝ディスク31Rの後端部よりも機体の内側に配置している。
このように構成することにより、一対の作溝ディスク31L・31Rにより一対の播種溝81L・81Rを形成する過程で、一対の作溝ディスク31L・31Rの外側に排出された余剰の土(盛土82L・82R)を確実に一対の播種溝81L・81Rに覆土することが可能である。
さらに、本実施例の施肥播種機1は、一対の作溝部8L・8Rを前後にずらして配置したことに対応して、一対の覆土ディスク9L・9Rを前後にずらして配置している(具体的には、延長部材45をアーム46Lと支持軸44Lとの間に設けることにより、覆土ディスク9Lを覆土ディスク9Rよりも後方に配置している)。
このように構成することにより、作溝部8Lと覆土ディスク9Lとの距離と、作溝部8Rと覆土ディスク9Rとの距離を略同じとし、播種溝毎に覆土の状況が異なることがない。
また、図6に示す如く、左右の覆土ディスク9L・9Rの前後位置が同じ場合よりも、左側の覆土ディスク9Lの後端部と右側の覆土ディスク9Rの後端部との距離(間隔)が大きくなる(W2>W1)ため、左右の覆土ディスク9L・9Rにより機体中央部に寄せられる土の流れが良くなる。
本発明の実施の一形態である施肥播種機の左側面図。 本発明の実施の一形態である施肥播種機の要部平面図。 作溝部の平面断面図。 種子搬送経路および肥料搬送経路を示す要部左側面図。 分岐シュートの正面図。 作溝部と覆土ディスクと圃場との位置関係を示す平面模式図。 作溝部と圃場との位置関係を示す図6中のX−X矢視断面図。 補助ディスクの盤面と進行方向と関係を示す平面模式図。
符号の説明
1 施肥播種機
8L・8R 作溝部
31L・31R 作溝ディスク
41L・41R 補助ディスク

Claims (11)

  1. 播種用の溝を圃場に形成する左右一対の作溝部を具備する施肥播種機であって、
    該作溝部は作溝ディスクと該作溝ディスクの直径よりも小さい補助ディスクとを具備し、作溝ディスクと補助ディスクとは前端部にて当接して平面視で略V字型を成し、作溝ディスクを機体の外側に配置するとともに補助ディスクを機体の内側に配置したことを特徴とする施肥播種機。
  2. 前記一対の補助ディスクの盤面が平面視で進行方向に対して略平行となるように該一対の補助ディスクを配置したことを特徴とする請求項1に記載の施肥播種機。
  3. 前記一対の補助ディスクの盤面が平面視で進行方向に対して傾斜し、かつ、該一対の補助ディスクの後部が機体外側に向かって拡がるように該一対の補助ディスクを配置したことを特徴とする請求項1に記載の施肥播種機。
  4. 前記補助ディスクの盤面と進行方向との成す角度は平面視で30度以下であることを特徴とする請求項3に記載の施肥播種機。
  5. 前記一対の作溝部を前後にずらして配置したことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の施肥播種機。
  6. 種子繰出装置の下部に設けた種子搬送経路は、該種子繰出装置から繰り出された種子を該種子搬送経路の中途部に設けた分岐部にて分岐し、各作溝部に搬送して一対の播種用の溝に投下することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の施肥播種機。
  7. 前記種子搬送経路の分岐部よりも上流側に種子搬送経路内の種子を分散させる分散手段を具備することを特徴とする請求項6に記載の施肥播種機。
  8. 肥料繰出装置から繰り出された肥料を前記一対の補助ディスクの間に投下することを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の施肥播種機。
  9. 前記一対の作溝部の後方に一対の覆土ディスクを配置し、各覆土ディスクを独立して機体の上下方向に揺動可能に設けたことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の施肥播種機。
  10. 前記覆土ディスクの盤面を平面視で進行方向に対して傾斜させ、覆土ディスクの前端部を作溝部の作溝ディスクの後端部よりも機体の外側に配置し、かつ、覆土ディスクの後端部を作溝部の作溝ディスクの後端部よりも機体の内側に配置したことを特徴とする請求項9に記載の施肥播種機。
  11. 前記一対の覆土ディスクを前後にずらして配置したことを特徴とする請求項9または請求項10に記載の施肥播種機。
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