JP2005117624A - プロジェクタ - Google Patents
プロジェクタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005117624A JP2005117624A JP2004227556A JP2004227556A JP2005117624A JP 2005117624 A JP2005117624 A JP 2005117624A JP 2004227556 A JP2004227556 A JP 2004227556A JP 2004227556 A JP2004227556 A JP 2004227556A JP 2005117624 A JP2005117624 A JP 2005117624A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- projector
- viewer
- distance
- projection
- sound image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Projection Apparatus (AREA)
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
- Stereophonic System (AREA)
Abstract
【課題】 プロジェクタの視聴者に対して、音響により映像に対応した臨場感を与えることができるプロジェクタを提供する。
【解決手段】 プロジェクタ1は、映像投写装置110と、音響出力部200と、映像投写装置110とスクリーン17との成す角度を検出し、検出信号S1を生成する投写角検出手段10と、映像投写装置110からスクリーン17までの距離を検出し、検出信号S2を生成する投写距離検出手段20と、映像投写装置110からプロジェクタ1の視聴者までの距離を検出し、検出信号S3を生成する視聴者距離検出手段30と、映像投写装置110と音響出力部200との成す角度を検出し、検出信号S4を生成する回動角検出手段40と、これらの検出信号(S1,S2,S3,S4)に基づいて、音像の位置を規定する音像位置規定手段230とで構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】 プロジェクタ1は、映像投写装置110と、音響出力部200と、映像投写装置110とスクリーン17との成す角度を検出し、検出信号S1を生成する投写角検出手段10と、映像投写装置110からスクリーン17までの距離を検出し、検出信号S2を生成する投写距離検出手段20と、映像投写装置110からプロジェクタ1の視聴者までの距離を検出し、検出信号S3を生成する視聴者距離検出手段30と、映像投写装置110と音響出力部200との成す角度を検出し、検出信号S4を生成する回動角検出手段40と、これらの検出信号(S1,S2,S3,S4)に基づいて、音像の位置を規定する音像位置規定手段230とで構成される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、プロジェクタに関する。
従来、映像投写装置と音響出力装置とが一体となったプロジェクタでは、音響を映像に対応させて臨場感あるように再生する音響出力装置から出力した音響により音像は構成され、この音像の位置は、特許文献1に記載のように、音響が出力される音響出力装置の方向に規定されていた。
しかしながら、視聴者が、投写された映像面の方向と音響出力装置が設置されている方向とが略同一方向となる位置にいないとき、視聴者は上記した臨場感を得られないという問題があった。
上述した目的を達成するために、本発明は、映像を投写面に投写し、音響を出力するプロジェクタであって、映像を投写面に投写する投写光学系と、映像に対応する音響を複数のスピーカから出力することにより音響からなる音像を形成する音響出力装置と、映像の投写方向と投写面の法線との成す角度に関する第1の角度情報と、映像の投写方向とスピーカの基準方向との成す角度に関する第2の角度情報と、投写光学系から投写面との距離に関する第1の距離情報とに基づき音像の位置を規定する音像位置規定手段とを備え、音響出力装置は、音像位置規定手段により処理された音響を出力することを特徴とする。
上記構成によれば、音像位置規定手段は、映像の投写方向と映像面の法線との成す角度に関する第1の角度の情報と、映像の投写方向とスピーカの基準方向との成す角度に関する第2の角度情報と、投写光学系から投写面との距離に関する第1の距離情報とから、プロジェクタと映像面およびプロジェクタの投写方向とスピーカの基準方向との位置関係を把握する。更に、音像位置規定手段は、把握した位置関係に基づいて音像の位置を規定し、音響出力装置のスピーカから処理された音響を出力する。
従って、プロジェクタの視聴者が得る音像の位置は、プロジェクタの音像位置規定手段により、視聴者の視聴位置に合わせて映像面と略一致するように規定されるため、視聴者は、音響が映像に対応した臨場感を得ることができる。
従って、プロジェクタの視聴者が得る音像の位置は、プロジェクタの音像位置規定手段により、視聴者の視聴位置に合わせて映像面と略一致するように規定されるため、視聴者は、音響が映像に対応した臨場感を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、上記プロジェクタであって、第2の距離情報として映像の視聴者と投写面との距離に関する情報が入力される第2の距離情報入力手段を備え、音像位置規定手段は、第2の距離情報に基づいて音像の位置を規定することを特徴とする。
上記構成によれば、音像位置規定手段は、映像の視聴者と投写面との距離に関する第2の距離情報に基づいて、映像の視聴者の位置を把握して、把握したプロジェクタの視聴者の位置に対して音像の位置を規定することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、上記プロジェクタであって、第3の距離情報として映像の視聴者とプロジェクタとの距離に関する情報が入力される第3の距離情報入力手段を備え、音像位置規定手段は、第3の距離情報に基づいて音像の位置を規定することを特徴とする。
上記構成によれば、音像位置規定手段は、映像の視聴者とプロジェクタとの距離に関する第3の距離情報に基づいて、映像の視聴者の位置を把握して、把握したプロジェクタの視聴者の位置に対して音像の位置を規定することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、上記プロジェクタであって、音像位置規定手段は、視聴者と投写面との想定される距離が複数存在した場合に、視聴者が想定される距離のうち投写面から遠い方にいるものとして音像の位置を規定することを特徴とする。
上記構成によれば、音像位置規定手段は、映像の視聴者とプロジェクタとの距離に関する第3の距離情報に基づいて、映像の視聴者の位置を把握する場合、視聴者と投写面との想定される距離が複数存在した場合に、視聴者が想定される距離のうち投写面から遠い方にいるものとして音像の位置を規定することができる。従って、視聴者は、第3の距離情報を入力するだけで、音響が映像に対応した臨場感を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、上記プロジェクタであって、第3の距離情報として視聴者とプロジェクタとの距離に関する情報が入力される第3の距離情報入力手段を備え、音像位置規定手段は、第3の距離情報に基づいて音像の位置を規定することを特徴とする。
上記構成によれば、音像位置規定手段は、映像の視聴者とプロジェクタとの距離に関する第3の距離情報および映像の視聴者と投写面との距離に関する第2の距離情報に基づいて、映像の視聴者の位置を把握して、把握したプロジェクタの視聴者の位置に対して音像の位置を規定することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、上記プロジェクタであって、第1の角度情報を生成する投写角検出手段を備え、投写角検出手段は、投写光学系の光軸と映像面との成す角度により、投写面上の映像に生じる歪に対する補正量から、第1の角度情報を検出することを特徴とする。
上記構成によれば、視聴者が映像投写装置の光軸と映像面との成す角度により映像面上の映像に生じる歪に対する補正を行う際に、投写角検出手段は、歪に対する補正量から前記第1の角度を検出するため、視聴者は投写距離検出手段に対して数値等を入力する必要が無く、投写角を正確に検出することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、上記プロジェクタであって、第1の距離情報を生成する投写距離検出手段を備え、投写距離検出手段は、投写面に対する投写光学系の焦点位置から、第1の距離情報を検出することを特徴とする。
上記構成によれば、視聴者が映像投写装置の投写光学系の焦点を映像面に合わせる際に、投写距離検出手段は、投写光学系の焦点位置から前記第1の距離を検出するため、視聴者は投写距離検出手段に対して数値等を入力する必要が無く、前記第1の距離を正確に検出することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、上記プロジェクタであって、第2の角度情報を生成する回動角検出手段を備え、音像位置規定手段は、第2の角度情報を利用して音像の位置を規定することを特徴とする。
上記構成によれば、音像位置規定手段は、第1の角度の情報および第1の距離の情報に加え、回動角検出手段から得られる映像の投写方向とスピーカの基準方向との成す角度を表す第2の角度の情報から、プロジェクタの視聴者の方向を把握して、把握したプロジェクタの視聴者の方向に対して音像の位置を規定することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、上記プロジェクタであって、第1の角度情報として投写光学系を構成する投写レンズのシフト量に関する情報を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、投写光学系を構成する投写レンズのシフト量に関する情報を含む情報を第1の角度情報として使用して音像の位置を規定する。
従って、視聴者は、レンズシフトを行い映像の投写方向をシフトしても、音像位置規定手段によりシフトした量に対応した音像の位置で視聴することができる。
従って、視聴者は、レンズシフトを行い映像の投写方向をシフトしても、音像位置規定手段によりシフトした量に対応した音像の位置で視聴することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、上記プロジェクタであって、音像位置規定手段は、レンズシフト量検出手段で生成するレンズシフト量情報に垂直方向成分が含まれる場合、垂直方向成分に基づいて、音像の位置を垂直方向に移動させることを特徴とする。
上記構成によれば、レンズシフト量情報に垂直方向成分が含まれる場合、その垂直方向成分に対応して、音像の位置を移動するため、視聴者はレンズシフトを行い映像の投写方向をシフトしても、音像位置規定手段によりシフトした量に対応した音像の位置で視聴することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、上記プロジェクタであって、プロジェクタの設置高さに関する情報が入力されるプロジェクタ高さ入力手段と、視聴者の視聴高さに関する情報が入力される視聴者高さ入力手段とを備え、音像位置規定手段は、プロジェクタの設置高さの情報および視聴者の視聴高さの情報に基づいて、音像の位置を規定することを特徴とする。
上記構成によれば、音像位置規定手段は、プロジェクタ高さ入力手段からのプロジェクタの設置高さに関する情報と視聴者高さ入力手段からの視聴者の視聴高さに関する情報に基づいて音像の位置を規定する。従って、視聴者は、プロジェクタの設置高さに関する情報と視聴者の視聴高さに関する情報を入力することにより、高さ方向に関して音響が映像に対応した臨場感を得ることができる。
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るプロジェクタの内部構成を示すブロック図である。プロジェクタ1は、映像投写部100と音響出力部200とで構成され、映像投写部100は、音響出力部200に対して回動自在な関係にある。
映像投写部100は、映像投写装置110と、投写レンズ120と、投写角検出手段10と、投写距離検出手段20とから構成されている。また、音響出力部200は、視聴者距離検出手段30と、回動角検出手段40と、音像位置規定手段230と、アンプ240と、スピーカ220とから構成されている。
映像投写部100は、映像投写装置110と、投写レンズ120と、投写角検出手段10と、投写距離検出手段20とから構成されている。また、音響出力部200は、視聴者距離検出手段30と、回動角検出手段40と、音像位置規定手段230と、アンプ240と、スピーカ220とから構成されている。
プロジェクタ1の入力側には、DVD(Digital Versatile Disc)再生装置210が接続されている。DVD再生装置210は、映像と当該映像に対応した音響とが記録されたDVDを再生することにより、映像信号と音響信号SS1とを生成する。生成された映像信号は映像投写装置110に入り、生成された音響信号SS1は音像位置規定手段230に入る。
映像投写装置110は、光学処理手段と、冷却手段と、制御手段とで構成され、入力した映像信号から生成される映像に対して光学処理を行い、高輝度な映像として出力する。
投写レンズ120は、映像投写装置110から出力された映像を拡大して投写映像を生成し、スクリーン17に投写する。
投写角検出手段10は、投写レンズ120から投写される映像の光軸とスクリーン17との成す角度(第1の角度)を検出して、この角度を表す検出信号S1を生成し、音像位置規定手段230に送信する。角度の検出方法としては、例えば、プロジェクタ使用時に調整する水平方向および垂直方向の台形歪(キーストーン歪)の補正量から求める方法や、基準となる映像を投写して、投写映像を読み取り、基準となる映像に対する投写映像の変形量から求める方法を採用することができる。
映像投写装置110は、光学処理手段と、冷却手段と、制御手段とで構成され、入力した映像信号から生成される映像に対して光学処理を行い、高輝度な映像として出力する。
投写レンズ120は、映像投写装置110から出力された映像を拡大して投写映像を生成し、スクリーン17に投写する。
投写角検出手段10は、投写レンズ120から投写される映像の光軸とスクリーン17との成す角度(第1の角度)を検出して、この角度を表す検出信号S1を生成し、音像位置規定手段230に送信する。角度の検出方法としては、例えば、プロジェクタ使用時に調整する水平方向および垂直方向の台形歪(キーストーン歪)の補正量から求める方法や、基準となる映像を投写して、投写映像を読み取り、基準となる映像に対する投写映像の変形量から求める方法を採用することができる。
投写距離検出手段20は、投写レンズ120とスクリーン17との距離(第1の距離)を検出して、この距離を表す検出信号S2を生成し、音像位置規定手段230に送信する。距離の検出方法としては、例えば、投写レンズ120の焦点位置調整部の調整位置から求める方法や、オートフォーカス装置で使用する距離検出センサを用いる方法を採用することができる。
視聴者距離検出手段30は、プロジェクタ1とプロジェクタ1の視聴者との距離を検出して、この距離を表す検出信号S3を生成し、音像位置規定手段230に送信する。距離の検出方法としては、例えば、プロジェクタ1を操作するリモコン内に超音波や赤外線等を使った距離検出センサを設置して、視聴者によるリモコン操作時にプロジェクタ1までの距離を求める方法を採用することができる。またユーザ(視聴者)が、スクリーンからユーザまでの距離を現在設定されている値より近いまたは遠いという情報を入力するようにしても良い。つまり音像の位置をユーザがスクリーンの法線方向に対して前後させるということで、ユーザとスクリーンとの距離が変わっても対応することが容易になる。視聴者距離検出手段30は、リモコンを含めて構成されている。
回動角検出手段40は、映像投写部100の投写レンズ120の光軸方向と音響出力部200の基準方向(スピーカ220の向く方向)との成す角度(第2の角度)を検出して、この角度を表す検出信号S4を生成し、音像位置規定手段230に送信する。角度の検出方法としては、例えば、映像投写部100の回動部にロータリーエンコーダを設置して回動角度を検出する方法を採用することができる。
音像位置規定手段230は、検出信号S1、検出信号S2、検出信号S3および検出信号S4からプロジェクタ1と、スクリーン17と、プロジェクタ1の視聴者との位置関係を把握するとともに、入力した音響信号SS1に対して、プロジェクタの視聴者がスピーカ220から得られる音像の位置が、スクリーン17と略一致するような音響信号SS2を生成し、生成した音響信号SS2をアンプ240に送る。
アンプ240は、入力した音響信号SS2を増幅して音響信号SS3を生成し、スピーカ220に送る。スピーカ220は、入力した音響信号SS3を音響に変換して出力する。
視聴者距離検出手段30は、プロジェクタ1とプロジェクタ1の視聴者との距離を検出して、この距離を表す検出信号S3を生成し、音像位置規定手段230に送信する。距離の検出方法としては、例えば、プロジェクタ1を操作するリモコン内に超音波や赤外線等を使った距離検出センサを設置して、視聴者によるリモコン操作時にプロジェクタ1までの距離を求める方法を採用することができる。またユーザ(視聴者)が、スクリーンからユーザまでの距離を現在設定されている値より近いまたは遠いという情報を入力するようにしても良い。つまり音像の位置をユーザがスクリーンの法線方向に対して前後させるということで、ユーザとスクリーンとの距離が変わっても対応することが容易になる。視聴者距離検出手段30は、リモコンを含めて構成されている。
回動角検出手段40は、映像投写部100の投写レンズ120の光軸方向と音響出力部200の基準方向(スピーカ220の向く方向)との成す角度(第2の角度)を検出して、この角度を表す検出信号S4を生成し、音像位置規定手段230に送信する。角度の検出方法としては、例えば、映像投写部100の回動部にロータリーエンコーダを設置して回動角度を検出する方法を採用することができる。
音像位置規定手段230は、検出信号S1、検出信号S2、検出信号S3および検出信号S4からプロジェクタ1と、スクリーン17と、プロジェクタ1の視聴者との位置関係を把握するとともに、入力した音響信号SS1に対して、プロジェクタの視聴者がスピーカ220から得られる音像の位置が、スクリーン17と略一致するような音響信号SS2を生成し、生成した音響信号SS2をアンプ240に送る。
アンプ240は、入力した音響信号SS2を増幅して音響信号SS3を生成し、スピーカ220に送る。スピーカ220は、入力した音響信号SS3を音響に変換して出力する。
図2は、プロジェクタを構成する音像位置規定手段230の内部構成を示すブロック図である。この音像位置規定手段230は、マイクロコンピュータユニット(MCU)231とデジタル信号処理装置(DSP)232とで構成されている。
マイクロコンピュータユニット231は、前述した検出信号S1、検出信号S2、検出信号S3および検出信号S4からデジタル信号処理装置232に対する制御信号を生成し、生成した制御信号をデジタル信号処理装置232に送る。
デジタル信号処理装置232は、エフェクタ手段233と、逆位相変換手段234と、加算手段235とで構成されている。また、デジタル信号処理装置232は、音響信号SS1の左チャンネルLと右チャンネルRとに対して、互いに異なる信号処理を行うため、左チャンネルL用と右チャンネルR用の2系統で構成されている。
マイクロコンピュータユニット231は、前述した検出信号S1、検出信号S2、検出信号S3および検出信号S4からデジタル信号処理装置232に対する制御信号を生成し、生成した制御信号をデジタル信号処理装置232に送る。
デジタル信号処理装置232は、エフェクタ手段233と、逆位相変換手段234と、加算手段235とで構成されている。また、デジタル信号処理装置232は、音響信号SS1の左チャンネルLと右チャンネルRとに対して、互いに異なる信号処理を行うため、左チャンネルL用と右チャンネルR用の2系統で構成されている。
エフェクタ手段233は、マイクロコンピュータユニット231から送られる制御信号に従い、入力した音響信号SS1に対して、時間的な遅れや残響音を付加させた音響信号(L1,L2,R1,R2)を生成して出力する。
逆位相変換手段234は、マイクロコンピュータユニット231から送られる制御信号に従い、入力した音響信号(L2,R2)の位相を逆にした音響信号(L3,R3)を生成して出力する。
加算手段235は、エフェクタ手段233から出力される音響信号(L1,R1)と、反対側チャネルの逆位相変換手段234から出力される音響信号(R3,L3)との加算処理を行い、左チャネルLと右チャネルRとで構成される音響信号SS2を生成する。
加算手段235で生成された音響信号SS2は、音像位置規定手段230から出力される。
逆位相変換手段234は、マイクロコンピュータユニット231から送られる制御信号に従い、入力した音響信号(L2,R2)の位相を逆にした音響信号(L3,R3)を生成して出力する。
加算手段235は、エフェクタ手段233から出力される音響信号(L1,R1)と、反対側チャネルの逆位相変換手段234から出力される音響信号(R3,L3)との加算処理を行い、左チャネルLと右チャネルRとで構成される音響信号SS2を生成する。
加算手段235で生成された音響信号SS2は、音像位置規定手段230から出力される。
図3は、プロジェクタと、スクリーンと、視聴者との関係を示す概略平面図である。音像位置規定手段230の動作について、図2および図3を参照して説明する。
プロジェクタ1の映像投写部100と音響出力部200との成す角度(第2の角度)はθγであり、映像投写部100の投写レンズ120から投写される映像の光軸18とスクリーン17の法線301との成す角度(第1の角度)はθhである。
また、投写レンズ120とスクリーン17との距離(第1の距離)はD2であり、プロジェクタ1とプロジェクタ1の視聴者300との距離はD3である。
従って、視聴者300からプロジェクタ1方向と、視聴者300からスクリーン17方向との成す角度αおよび視聴者300からスクリーン17までの距離D1は、下記の数式で表示できる。
プロジェクタ1の映像投写部100と音響出力部200との成す角度(第2の角度)はθγであり、映像投写部100の投写レンズ120から投写される映像の光軸18とスクリーン17の法線301との成す角度(第1の角度)はθhである。
また、投写レンズ120とスクリーン17との距離(第1の距離)はD2であり、プロジェクタ1とプロジェクタ1の視聴者300との距離はD3である。
従って、視聴者300からプロジェクタ1方向と、視聴者300からスクリーン17方向との成す角度αおよび視聴者300からスクリーン17までの距離D1は、下記の数式で表示できる。
α=sin-1((D2sinθh)/D3)
D1=D3cosα+D2cosθh
ここで、視聴者300からスクリーン17への視線方向301(この場合、視線方向は法線301と一致している)に対する角度αの方向は、角度θγから判定できる。
D1=D3cosα+D2cosθh
ここで、視聴者300からスクリーン17への視線方向301(この場合、視線方向は法線301と一致している)に対する角度αの方向は、角度θγから判定できる。
マイクロコンピュータユニット231は、前述した検出信号S1、検出信号S2、検出信号S3および検出信号S4を上記の数式に適用して、プロジェクタ1と、スクリーン17と、視聴者300との位置関係を算出するとともに、視聴者300が左スピーカ221と右スピーカ222から出力される音響により構成する音像位置が、スクリーン17の略中心位置223(光軸18とスクリーン17との交点223でもある)に略一致するように、デジタル信号処理装置232に対して制御信号を送る。具体的には、マイクロコンピュータユニット231は、左チャネルの逆位相変換手段234Lを有効にするとともに、右チャネルの逆位相変換手段234Rを無効にする。従って、右スピーカ222からは、左スピーカ221から出力される音響を打ち消す成分が付加されて出力される。マイクロコンピュータユニット231は、前記の演算結果を基に、左チャネルの逆位相変換手段234Lへの信号レベルを最適に制御する。従って、視聴者300が感じる音像方向は、視聴者300からスクリーン17への視線方向301に略一致させることができる。
更に、マイクロコンピュータユニット231は、左チャネルのエフェクタ手段233Lおよび右チャネルのエフェクタ手段233Rに対して、適切に時間的な遅れおよび残響音を生じさせる。従って、視聴者300が感じる音像位置は、スクリーン17の略中心位置223に略一致させることができる。
図4は、図1のプロジェクタの内部構成において、第2の距離情報入力手段50の構成を詳細に示すブロック図である。
第2の距離情報入力手段50は、視聴者300が、スクリーン17と視聴者300との距離をリモコンを用いて入力することにより、第2の距離情報を表す信号S5を生成する。そして、生成した信号S5を音像位置規定手段230に送信する。
図5は、図2の音像位置規定手段230の内部構成において第2の距離情報入力手段50で生成される信号S5を詳細に示すブロック図である。
第2の距離情報入力手段50で生成される信号S5は、マイクロコンピュータユニット231に入力する。そして、マイクロコンピュータユニット231は入力される検出信号S1、検出信号S2、検出信号S3および検出信号S4に信号S5を加えて、デジタル信号処理装置232に対する制御信号を生成し、生成した制御信号をデジタル信号処理装置232に送る。それ以降の動作は、図2で説明したと同様である。
次に、図4、図5を用いて、プロジェクタと、スクリーンと、視聴者との位置関係を第1の距離D2、第1の角度θh、第2の角度θγ、視聴者300からスクリーン17までの距離(第2の距離)D2、およびプロジェクタ1から視聴者300までの距離D3(第3の距離D3とする)の各情報において、既知である情報が何であるかの場合に分けて、その場合に応じてどのように音像位置を形成するのかを詳細に説明する。
既知である情報として、基本的に既知となる情報としては、第1の距離D2、第1の角度θhおよび第2の角度θγである。その上で、場合を分けると、下記(1)から(4)に分けることができる。
(1)基本的に既知である第1の距離D2、第1の角度θhおよび第2の角度θγのみの情報を用いる場合。この場合の前提は、視聴者300は、光軸18とスクリーン17との交点223における法線301上に位置し、スピーカ220の軸302(音響出力部200の基準方向及びスピーカ220の向く方向である)上にも位置する場合である。
(2)第2の距離D1が既知である場合。この場合の前提は、視聴者300は、光軸18とスクリーン17との交点223における法線301上に位置し、スピーカ220の軸302上に視聴者300は位置していない場合である。
(3)第3の距離D3が既知である場合。この場合の前提は、視聴者300は、光軸18とスクリーン17との交点223における法線301上に位置し、スピーカ220の軸302上に視聴者300は位置していない場合である。
(4)第2の距離D1および第3の距離D3が既知である場合。この場合の前提は、視聴者300は、光軸18とスクリーン17との交点223における法線301上に位置し、スピーカ220の軸302上に視聴者300は位置していない場合である。
(1)基本的に既知である第1の距離D2、第1の角度θhおよび第2の角度θγのみの情報を用いる場合。この場合の前提は、視聴者300は、光軸18とスクリーン17との交点223における法線301上に位置し、スピーカ220の軸302(音響出力部200の基準方向及びスピーカ220の向く方向である)上にも位置する場合である。
(2)第2の距離D1が既知である場合。この場合の前提は、視聴者300は、光軸18とスクリーン17との交点223における法線301上に位置し、スピーカ220の軸302上に視聴者300は位置していない場合である。
(3)第3の距離D3が既知である場合。この場合の前提は、視聴者300は、光軸18とスクリーン17との交点223における法線301上に位置し、スピーカ220の軸302上に視聴者300は位置していない場合である。
(4)第2の距離D1および第3の距離D3が既知である場合。この場合の前提は、視聴者300は、光軸18とスクリーン17との交点223における法線301上に位置し、スピーカ220の軸302上に視聴者300は位置していない場合である。
上記(1)から(4)の場合に応じての説明図が、(1)は図6であり、(2)は図7であり、(3)は図8であり、(4)は図9である。
上記(1)から(4)の場合における説明を以下に行う。
図6は、上述した(1)の場合におけるプロジェクタと、スクリーンと、視聴者との位置関係を詳細に説明する概略平面図である。そして、第1の距離D2、第1の角度θhおよび第2の角度θγが既知である場合の位置関係を示す図である。図6を用いて、音像位置規定手段230での動作を詳細に説明する。
また、視聴者300は、光軸18とスクリーン17との交点223における法線301上に位置し、スピーカ220の軸302上にも位置することを前提としている。
この場合、マイクロコンピュータユニット231は、デジタル信号処理装置232に視聴者300の位置でスクリーン17の略中心位置223に音像を位置させるために必要となる情報として、上記既知の情報の他に、第3の距離D3であるプロジェクタ1と視聴者300との距離D3が必要となる。そして、その第3の距離D3は、下記の数式により算出することができる。
D3=D2sinθh/sin(2π-(θh+θγ))
D3=D2sinθh/sin(2π-(θh+θγ))
よって、マイクロコンピュータユニット231には検出信号S2としての第1の距離D2、検出信号S1としての第1の角度θhおよび検出信号S4としての第2の角度θγの各信号を入力する。そして、マイクロコンピュータユニット231では、その入力した各信号により、上記の数式を用いて第3の距離D3であるプロジェクタ1と視聴者300との距離を算出することができる。そのため、検出信号S3が入力されない場合においてもマイクロコンピュータユニット231において第3の距離D3を算出することができるため、音像を形成することが可能となる。なお、リモコン内に距離検出センサを設置して第3の距離D3を求める場合には、視聴者距離検出手段30により検出信号S3が生成される。
図7は、上述した(2)の場合におけるプロジェクタと、スクリーンと、視聴者との位置関係を詳細に説明する概略平面図である。そして、第1の距離D2、第1の角度θhおよび第2の角度θγが既知であり、更に第2の距離D1が既知である場合の位置関係を示す図である。図7を用いて、音像位置規定手段230での動作を詳細に説明する。
また、視聴者300は、光軸18とスクリーン17との交点223における法線301上に位置し、スピーカ220の軸302上に視聴者300は位置していないことを前提としている。
この場合、マイクロコンピュータユニット231は、デジタル信号処理装置232に視聴者300の位置でスクリーン17の略中心位置223に音像を位置させるために必要となる情報として、上記既知の情報の他に、プロジェクタ1の光軸18方向と視聴者300との成す角度(角度βとする)が必要となる。そして、その角度βは、下記の数式により算出することができる。
D3=√(D12+D22-2D1*D2*cosθh)
β=sin-1(D3/D1)
D3=√(D12+D22-2D1*D2*cosθh)
β=sin-1(D3/D1)
よって、マイクロコンピュータユニット231には検出信号S2としての第1の距離D2、検出信号S1としての第1の角度θhおよび検出信号S4としての第2の角度θγの各信号に加えて信号S5としての第2の距離D1の信号を入力する。そして、マイクロコンピュータユニット231では、その入力した各信号と、上記の数式により角度βを算出することができる。そして、マイクロコンピュータユニット231は、第2の角度θγと上記の数式により算出した角度βとの角度の差を演算することで、スピーカ220の軸302上に視聴者300は位置していない場合においても音像を形成することが可能となる。
図8は、上述した(3)の場合におけるプロジェクタと、スクリーンと、視聴者との位置関係を詳細に説明する概略平面図である。そして、第1の距離D2、第1の角度θhおよび第2の角度θγが既知であり、更に第3の距離D3が既知である場合の位置関係を示す図である。図8を用いて、音像位置規定手段230での動作を詳細に説明する。
また、視聴者300は、光軸18とスクリーン17との交点223における法線301上に位置し、スピーカ220の軸302上に視聴者300は位置していないことを前提としている。なお、第3の距離D3は、リモコン内に距離検出センサを設置して求めているが、視聴者300が第3の距離をリモコンに入力することでも良い。
この場合、マイクロコンピュータユニット231は、デジタル信号処理装置232に視聴者300の位置でスクリーン17の略中心位置223に音像を位置させるために必要となる情報として、上記既知の情報の他に、プロジェクタ1の光軸18方向と視聴者300との成す角度(角度δとする)が必要となる。
しかし、視聴者300の位置は、法線301上において、スクリーン17から近い位置と遠い位置の2箇所に位置することになり、特定されないことになる。
この場合、視聴者300が、スクリーン17から近い位置にいる場合においては、下記の数式により算出することができる(求める角度をδ1とする)。
δ1=π-sin-1((√(D32-(D2sinθh)2))/D3)
また、視聴者300が、スクリーン17から遠い位置にいる場合においては、下記の数式により算出することができる(求める角度をδ2とする)。
δ2=π+sin-1((√(D32-(D2sinθh)2))/D3)
しかし、視聴者300の位置は、法線301上において、スクリーン17から近い位置と遠い位置の2箇所に位置することになり、特定されないことになる。
この場合、視聴者300が、スクリーン17から近い位置にいる場合においては、下記の数式により算出することができる(求める角度をδ1とする)。
δ1=π-sin-1((√(D32-(D2sinθh)2))/D3)
また、視聴者300が、スクリーン17から遠い位置にいる場合においては、下記の数式により算出することができる(求める角度をδ2とする)。
δ2=π+sin-1((√(D32-(D2sinθh)2))/D3)
よって、マイクロコンピュータユニット231には検出信号S2としての第1の距離D2、検出信号S1としての第1の角度θhおよび検出信号S4としての第2の角度θγの各信号に加えて検出信号S3としての第3の距離D3の信号を入力する。そして、マイクロコンピュータユニット231では、その入力した各信号と、上記の数式により角度δを算出することができる。そして、マイクロコンピュータユニット231は、第2の角度θγと上記の数式で算出した角度δとの角度の差を演算することで、スピーカ220の軸302上に視聴者300は位置していない場合においても音像を形成することが可能となる。
視聴者300の位置は、本実施例ではスクリーン17から遠い位置にいるものとして音像の位置を規定している。しかし、スクリーン17から視聴者300までの距離をスクリーン17から近いのか遠いのかという情報をリモコンやプロジェクタ1に入力することで、視聴者300の位置を規定しても良い。
図9は、上述した(4)の場合におけるプロジェクタと、スクリーンと、視聴者との位置関係を詳細に説明する概略平面図である。そして、第1の距離D2、第1の角度θhおよび第2の角度θγが既知であり、更に第2の距離D1および第3の距離D3が既知である場合の位置関係を示す図である。図9を用いて、音像位置規定手段230での動作を詳細に説明する。
また、視聴者300は、光軸18とスクリーン17との交点223における法線301上に位置し、スピーカ220の軸302上に視聴者300は位置していないことを前提としている。なお、第3の距離D3は、リモコン内に距離検出センサを設置して求めているが、視聴者300が第3の距離をリモコンに入力することでも良い。
この場合、マイクロコンピュータユニット231は、デジタル信号処理装置232に視聴者300の位置でスクリーン17の略中心位置223に音像を位置させるために必要となる情報として、上記既知の情報の他に、プロジェクタ1の光軸18方向と視聴者300との成す角度(角度εとする)が必要となる。そして、その角度εは、下記の数式により算出することができる。
ε=sin-1(D1/D3)
ε=sin-1(D1/D3)
よって、マイクロコンピュータユニット231には検出信号S2としての第1の距離D2、検出信号S1としての第1の角度θhおよび検出信号S4としての第2の角度θγの各信号に加えて信号S5としての第2の距離D1および検出信号S3としての第3の距離D3の信号を入力する。そして、マイクロコンピュータユニット231では、その入力した各信号と、上記の数式により角度εを算出することができる。そして、マイクロコンピュータユニット231は、第2の角度θγと角度εとの角度の差を演算することで、スピーカ220の軸302上に視聴者300は位置していない場合においても音像を形成することが可能となる。
以上、図6〜図9のそれぞれの場合で説明した数式を用いることで、マイクロコンピュータユニット231は、必要な信号を生成することができ、デジタル信号処理装置232を駆動させて音像を形成することが可能となる。なお、上記に示した数式は、マイクロコンピュータユニット231の記憶部(図示省略)に記憶されており、マイクロコンピュータユニット231は、検出した信号および入力を受けた信号に応じて必要な数式を読み出して処理することになる。また、上述した数式は種々変形でき、効率的に演算できる数式を記憶部に記憶させる。
なお、図9において、視聴者300が、光軸18とスクリーン17との交点223における法線301上に位置しない場合にも、視聴者300は、位置しないことを表す情報と、交点223と視聴者300との距離(第2の距離D1)をリモコンなどで入力することにより、マイクロコンピュータユニット231は、それに対応する数式により必要な信号を生成し、交点223に音像を形成させることも可能である。
前述のような第1実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)プロジェクタ1の視聴者300が得る音像の位置は、プロジェクタ1の音像位置規定手段230により、視聴者300の視聴位置に合わせて映像面と略一致するように規定されるため、視聴者は、音響が映像に対応した臨場感を得ることができる。
(1)プロジェクタ1の視聴者300が得る音像の位置は、プロジェクタ1の音像位置規定手段230により、視聴者300の視聴位置に合わせて映像面と略一致するように規定されるため、視聴者は、音響が映像に対応した臨場感を得ることができる。
(2)音像位置規定手段230が音像を規定するために必要な信号は、プロジェクタ1が備える投写角検出手段10と、投写距離検出手段20と、視聴者距離検出手段30と、回動角検出手段40とで生成されるため、視聴者300は音像位置規定手段230に対して視聴位置等を入力することなく、視聴者300が得られる音像の位置を映像面に合わせることができる。
(3)音像位置規定手段230が音像を規定するために必要な信号として、第2の距離情報入力手段50を構成したことで信号S5を生成できるため、スピーカ220の軸302上に視聴者300は位置していない場合においても視聴者300が得られる音像の位置を映像面に合わせることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。
図10は、本発明の実施例2に係るプロジェクタの内部構成を示すブロック図である。
図4と比較して異なる構成部分を説明する。
図4と比較して異なる構成部分を説明する。
映像投写部100は、図4での構成の他に、レンズシフト量検出手段70とプロジェクタ高さ入力手段80と視聴者高さ入力手段90とで構成されている。また、音響出力部200は、図4での構成の他に、第3の距離情報入力手段60が構成されている。また、ヘッドホン出力部としてのヘッドホン出力端子250も構成されている。
実施例2において、プロジェクタ1は投写レンズ120を水平および垂直方向に移動することによって画像のスクリーン17への投写方向を変更できるレンズシフト機能を備えている。そして、レンズシフト量検出手段70は、その投写レンズ120がシフトしたレンズシフト量を検出して、レンズシフト量を表す検出信号S7を生成し、音像位置規定手段230に送信する。レンズシフト量の検出方法としては、ロータリーエンコーダを備えて投写レンズ120の水平・垂直方向のシフト量を検出する方法を採用している。その他の検出方法として、可変抵抗を備えてレンズシフト量を検出する方法なども可能である。
プロジェクタ高さ入力手段80は、プロジェクタ1を設置する高さを視聴者300が入力して、その入力された高さの情報に基づき信号S8として生成し、音像位置規定手段230に送信する。プロジェクタ1の高さを入力する方法としては、プロジェクタ1を操作するリモコンからの入力とプロジェクタ1に備わる入力装置から入力する方法を採用している。
視聴者高さ入力手段90は、視聴者300が視聴する高さを入力して、その入力された高さの情報に基づき信号S9として生成し、音像位置規定手段230に送信する。視聴者300の高さを入力する方法としては、プロジェクタ1を操作するリモコンからの入力とプロジェクタ1に備わる入力装置から入力する方法を採用している。
第3の距離情報入力手段60は、視聴者300が、プロジェクタ1と視聴者300との距離をリモコンを用いて入力することにより、第3の距離情報を表す信号S6を生成する。そして、生成した信号S6を音像位置規定手段230に送信する。
また、ヘッドホン出力端子250が構成されたことで、視聴者300は、ヘッドホンを使用することで、ヘッドホン出力端子250からの音響信号SS3により構成される音像の位置が映像面と略一致するため、音響が映像に対応した臨場感を得ることができる。本実施例では、有線の接続によるヘッドホンを使用しているが、無線による音響信号SS3の送信によってヘッドホンと接続しても良い。
また、視聴者300の位置が定まるのであれば、図10において、スピーカ220が構成されておらず、ヘッドホン出力端子250のみが構成された音響出力部200であっても良い。
また、視聴者300の位置が定まるのであれば、図10において、スピーカ220が構成されておらず、ヘッドホン出力端子250のみが構成された音響出力部200であっても良い。
図11は、実施例2におけるプロジェクタを構成する音像位置規定手段の内部構成を示すブロック図である。
図11の構成は図5での構成と同様である。異なる部分は、マイクロコンピュータユニット231に入力される信号として、検出信号S1〜S4および信号S5の他に、第3の距離情報入力手段60から送信される信号S6、レンズシフト量検出手段70から送信される検出信号S7、プロジェクタ高さ入力手段80から送信される信号S8および視聴者高さ入力手段90から送信される信号S9が追加されたことである。
図11の構成は図5での構成と同様である。異なる部分は、マイクロコンピュータユニット231に入力される信号として、検出信号S1〜S4および信号S5の他に、第3の距離情報入力手段60から送信される信号S6、レンズシフト量検出手段70から送信される検出信号S7、プロジェクタ高さ入力手段80から送信される信号S8および視聴者高さ入力手段90から送信される信号S9が追加されたことである。
そして、マイクロコンピュータユニット231は、上記信号によりデジタル信号処理装置232に対する制御信号を生成し、生成した制御信号をデジタル信号処理装置232に送る。それ以降の動作は、図2で説明したと同様である。
図12は、投写レンズがシフトした場合のプロジェクタと、スクリーンと、視聴者との関係を示す概略平面図である。そして、視聴者300は、シフトした光軸19とスクリーン17との交点224における法線303上に位置し、スピーカ220の軸302上にも位置する場合の図である。
レンズシフトを行った場合の音像位置規定手段230の動作について、図12を参照して説明する。
レンズシフトを行った場合の音像位置規定手段230の動作について、図12を参照して説明する。
図12は、視聴者300は、プロジェクタ(レンズ)を壁に正対させた場合投写された画像の略中心位置がスクリーン17の略中心に位置していないために、スクリーン17の略中心に来るように投写レンズ120をシフトするような場合に対応している。
投写レンズ120があるシフト量でシフト(水平方向にシフト)した場合、光軸18に対して映像の投写方向は投写方向19となる。投写方向19はスクリーン17との交点を223から224に移動させることになる。
シフト量に対応して、第1の距離はプロジェクタ1と交点223との距離D2から変化してプロジェクタ1と交点224との距離D2´となる。また、投写方向19との交点224からの法線303とのなす角度(第1の角度)はシフトする前から変化してθh´となる。なお、映像投写部100と音響出力部200の基準方向との成す角度θγ(第2の角度)もシフトする前から変化してθγ´となる。
シフト量に対応して、第1の距離はプロジェクタ1と交点223との距離D2から変化してプロジェクタ1と交点224との距離D2´となる。また、投写方向19との交点224からの法線303とのなす角度(第1の角度)はシフトする前から変化してθh´となる。なお、映像投写部100と音響出力部200の基準方向との成す角度θγ(第2の角度)もシフトする前から変化してθγ´となる。
このとき、マイクロコンピュータユニット231は、視聴者300の位置を特定するために、レンズシフト量検出手段70で生成された検出信号S7に基づいて、投写レンズ120がシフトしない場合の実施例1で記述した数式に、投写方向のシフト量に対応した新たな第1の角度θh´および第1の距離D2´などの必要な値を算出し補正を加える。そして、左スピーカ221と右スピーカ222とから出力される音響により構成される音像位置がスクリーン17の交点224の位置に略一致するように、デジタル信号処理装置232に対して制御信号を送る。
また、デジタル信号処理装置232においては、マイクロコンピュータユニット231からの制御信号により、左チャネルの逆位相変換手段234Lおよび右チャネルの逆位相変換手段234Rを動作させて、右スピーカ222および左スピーカ221から出力される音響を制御する。従って、視聴者300が感じる音像方向は、視聴者300からスクリーン17への視線方向304に略一致させることができる。
更に、マイクロコンピュータユニット231は、左チャネルのエフェクタ手段233Lおよび右チャネルのエフェクタ手段233Rに対して、適切に時間的な遅れおよび残響音を生じさせる。従って、視聴者300が感じる音像位置は、スクリーン17の交点224の位置に略一致させることができる。
図13は、投写レンズがシフトした場合のプロジェクタと、スクリーンと、視聴者との関係を示す図12とは別の概略平面図である。そして、視聴者300は、光軸19とスクリーン17との交点224における法線303上に位置せず、スピーカ220の軸302上にも位置しない場合の図である。レンズシフトを行った場合の音像位置規定手段230の動作について、図13を参照して説明する。
投写レンズ120があるシフト量でシフト(水平方向にシフト)した場合、光軸18に対して映像の投写方向は投写方向19となる。投写方向19はスクリーン17との交点を、223から224に移動させることになる。また、視聴者300は、リモコンなどを用いて、法線303上に位置しないことを表す情報と、視聴者300と交点224との距離D1´、および、視聴者300とプロジェクタ1との距離D3´を入力する。
このとき、マイクロコンピュータユニット231は、視聴者300の位置を特定するために、レンズシフト量検出手段70で生成された検出信号S7に基づいて、投写レンズ120がシフトしない場合の実施例1で記述した数式に、投写方向のシフト量に対応した新たな第1の角度θh´および第1の距離D2´などの必要な値を算出し補正を加える。そして、左スピーカ221と右スピーカ222とから出力される音響により構成される音像位置がスクリーン17の交点224の位置に略一致するように、デジタル信号処理装置232に対して制御信号を送る。
また、デジタル信号処理装置232においては、マイクロコンピュータユニット231からの制御信号により、左チャネルの逆位相変換手段234Lおよび右チャネルの逆位相変換手段234Rを動作させて、右スピーカ222および左スピーカ221から出力される音響を制御する。従って、視聴者300が感じる音像方向は、視聴者300からスクリーン17への視線方向304に略一致させることができる。
更に、マイクロコンピュータユニット231は、左チャネルのエフェクタ手段233Lおよび右チャネルのエフェクタ手段233Rに対して、適切に時間的な遅れおよび残響音を生じさせる。従って、視聴者300が感じる音像位置は、スクリーン17の交点224の位置に略一致させることができる。
図14は、プロジェクタと、スクリーンと、視聴者との高さの位置関係を示す概略図である。図14を参照してプロジェクタ1の高さおよび視聴者300の高さを考慮した場合の説明および音像位置規定手段230の動作について説明する。
このとき、視聴者は、光軸18とスクリーン17との交点223における法線301上に位置し、スピーカ220の軸302上にも位置する場合を想定している。
図14において、第1の距離D2、第1の角度θhおよび第2の角度θγ以外に必要な情報として、視聴者300は、リモコンを用いて、床400からプロジェクタ1が設置される高さと床400から視聴者300が視聴する高さ(床400から視聴者300の耳までの高さ)とを入力する。なお、床400からプロジェクタ1までの高さをプロジェクタ高さHpとし、床400から視聴者300の耳までの高さを視聴者高さHhとする。
ここで、視聴者300が入力したプロジェクタ高さHpを、図10に示すプロジェクタ高さ入力手段80が受け取り、プロジェクタ高さHpを示す信号S8として音像位置規定手段230に送る。同じく、視聴者300が入力した視聴者高さHhを、図10に示す視聴者高さ入力手段90が受け取り、視聴者高さHhを示す信号S9として音像位置規定手段230に送る。
音像位置規定手段230を構成するマイクロコンピュータユニット231は、送られた信号S8および信号S9に基づいて、プロジェクタ1と、スクリーン17と、視聴者300との高さ方向における位置関係を算出する。そして、平面方向との位置関係を含めて、左スピーカ221と右スピーカ222とから出力される音響により構成される音像位置がスクリーン17の交点223の位置に略一致するように、デジタル信号処理装置232に対して制御信号を送る。
また、デジタル信号処理装置232においては、マイクロコンピュータユニット231からの制御信号により、左チャネルの逆位相変換手段234Lおよび右チャネルの逆位相変換手段234Rを動作させて、右スピーカ222および左スピーカ221から出力される音響を制御する。従って、視聴者300が感じる音像方向は、視聴者300からスクリーン17への視線方向301に略一致させることができる。
更に、マイクロコンピュータユニット231は、左チャネルのエフェクタ手段233Lおよび右チャネルのエフェクタ手段233Rに対して、適切に時間的な遅れおよび残響音を生じさせる。従って、視聴者300が感じる音像位置は、スクリーン17の交点223の位置に略一致させることができる。
更に、マイクロコンピュータユニット231は、投写レンズ120を高さ方向(垂直方向)にシフトした場合(レンズシフト量検出手段70の検出信号S7に垂直方向の信号が含まれる場合)には、そのシフト量に基づき、投写角度の変化量など必要な値を算出し補正を加える。そして、左スピーカ221と右スピーカ222とから出力される音響により構成される音像位置がシフトした光軸とスクリーン17との交点の位置に略一致するように、デジタル信号処理装置232に対して制御信号を送る。それにより、マイクロコンピュータユニット231において上述する適正な制御により、視聴者300が感じる音像位置は、シフトした光軸とスクリーン17との交点の位置に略一致させることができる。
図15は、プロジェクタと、スクリーンと、視聴者との高さの位置関係を示す図14とは別の概略図である。図15を参照してプロジェクタ1の高さおよび視聴者300の高さを考慮した場合の説明および音像位置規定手段230の動作について説明する。
このとき、視聴者は、光軸18とスクリーン17との交点223における法線301上に位置せず、スピーカ220の軸302上にも位置しない場合を想定している。
図15において、第1の距離D2、第1の角度θh、第2の角度θγなど以外に、視聴者300は、リモコンを用いて必要な情報を入力する。
入力する情報として、プロジェクタ高さHp、視聴者高さHhおよびプロジェクタ1と視聴者300との距離(第3の距離)D3´を入力する。または、プロジェクタ高さHp、視聴者高さHhおよびスクリーン17の交点223と視聴者300との距離(第2の距離)D1´を入力する。または、プロジェクタ高さHp、視聴者高さHh、スクリーン17の交点223と視聴者300との距離(第2の距離)D1´およびプロジェクタ1と視聴者300との距離(第3の距離)D3´を入力する。
入力する情報として、プロジェクタ高さHp、視聴者高さHhおよびプロジェクタ1と視聴者300との距離(第3の距離)D3´を入力する。または、プロジェクタ高さHp、視聴者高さHhおよびスクリーン17の交点223と視聴者300との距離(第2の距離)D1´を入力する。または、プロジェクタ高さHp、視聴者高さHh、スクリーン17の交点223と視聴者300との距離(第2の距離)D1´およびプロジェクタ1と視聴者300との距離(第3の距離)D3´を入力する。
このような情報の入力により、マイクロコンピュータユニット231は、入力された情報に基づいて生成された信号により、プロジェクタ1と、スクリーン17と、視聴者300との高さ方向における位置関係を算出する。そして、平面方向との位置関係を含めて、左スピーカ221と右スピーカ222とから出力される音響により構成される音像位置がスクリーン17の交点223の位置に略一致するように、デジタル信号処理装置232に対して制御信号を送る。
そして、デジタル信号処理装置232においては、マイクロコンピュータユニット231からの制御信号により、左チャネルの逆位相変換手段234Lおよび右チャネルの逆位相変換手段234Rを動作させて、右スピーカ222および左スピーカ221から出力される音響を制御する。従って、視聴者300が感じる音像方向は、視聴者300からスクリーン17への視線方向301に略一致させることができる。
更に、マイクロコンピュータユニット231は、左チャネルのエフェクタ手段233Lおよび右チャネルのエフェクタ手段233Rに対して、適切に時間的な遅れおよび残響音を生じさせる。従って、視聴者300が感じる音像位置は、スクリーン17の交点223の位置に略一致させることができる。
また、投写レンズ120を高さ方向(垂直方向)にシフトした場合(レンズシフト量検出手段70の検出信号S7に垂直方向の信号が含まれる場合)には、そのシフト量に基づき、光軸の角度の変化量など必要な値を算出し補正を加える。そして、左スピーカ221と右スピーカ222とから出力される音響により構成される音像位置がシフトした光軸とスクリーン17との交点の位置に略一致するように、デジタル信号処理装置232に対して制御信号を送る。それにより、マイクロコンピュータユニット231において上述する適正な制御により、視聴者300が感じる音像位置は、シフトした光軸とスクリーン17との交点の位置に略一致させることができる。
なお、本実施例ではレンズシフト量について、実際にシフトした量をレンズシフト量検出手段70で検出するようになっているが、視聴者300の指示などによってレンズをシフトさせるためにマイクロコンピュータユニット231などが出力するシフト量を制御する情報を使用してもよい。
なお、本実施例ではレンズシフト量について、実際にシフトした量をレンズシフト量検出手段70で検出するようになっているが、視聴者300の指示などによってレンズをシフトさせるためにマイクロコンピュータユニット231などが出力するシフト量を制御する情報を使用してもよい。
前述のような第2実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)視聴者300が得る音像の位置は、プロジェクタ1の投写レンズ120をシフトした場合においても、レンズシフト量検出手段70の検出するシフト量に対応して、音像位置規定手段230で補正を行うことができ、シフト量に対応する映像面での音像を形成することができる。それにより、視聴者は、音響が映像に対応した臨場感を得ることができる。
(2)レンズシフト量検出手段70に加えて、プロジェクタ高さ入力手段80および視聴者高さ入力手段90を備えたため、プロジェクタ1を設置する高さや視聴者300の視聴高さを入力することにより、高さ方向に対しても音像の位置を映像面に合わせることができる。
(3)音響出力部200が、ヘッドホン出力部であるヘッドホン出力端子250を備えたため、視聴者300は、へッドホンによっても、ヘッドホンから出力される音響により構成される音像の位置が映像面と略一致するため、音響が映像に対応した臨場感を得ることができる。
なお、本発明は前述の実施例に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。以下に変形例を述べる。
(変形例1)前記実施例では、映像投写部100は、音響出力部200に対して回動自在であることに代えて、音響出力部200が映像投写部100に対して回動自在であっても良い。あるいは、音響出力部200は、映像投写部100と一体であっても良い。
また、音響構成は、左右の2チャンネル構成に代えて、4チャンネル等のマルチチャンネルで構成しても良い。
また、前記実施例では、音像位置を水平方向のみで規定することに代えて、垂直方向についても水平方向と同様に規定できる。
また、視聴者距離検出手段30でプロジェクタ1と視聴者300との距離をセンサで検出することに代えて、視聴者300とスクリーン17までの距離を数値で入力しても良い。
更に、スクリーン17と視聴者300の位置は、初期値として音像位置規定手段230に設定しておき、投写角検出手段10からの検出信号S1と、投写距離検出手段20からの検出信号S2とで音像位置を規定しても良い。
また、音響構成は、左右の2チャンネル構成に代えて、4チャンネル等のマルチチャンネルで構成しても良い。
また、前記実施例では、音像位置を水平方向のみで規定することに代えて、垂直方向についても水平方向と同様に規定できる。
また、視聴者距離検出手段30でプロジェクタ1と視聴者300との距離をセンサで検出することに代えて、視聴者300とスクリーン17までの距離を数値で入力しても良い。
更に、スクリーン17と視聴者300の位置は、初期値として音像位置規定手段230に設定しておき、投写角検出手段10からの検出信号S1と、投写距離検出手段20からの検出信号S2とで音像位置を規定しても良い。
(変形例2)前記実施例では、視聴者300は、プロジェクタ高さHpおよび視聴者高さHhをリモコンに入力する場合、数値で入力している。しかし、入力操作方法はこれに限られるものではなく、例えば、プロジェクタ高さHpの入力においては、床置き、台の上30cm,50cm,180cmなどのように初期的に選択用メニューが用意された中から適切な高さを選択することでも良い。また、視聴者高さHhの入力においては、床400から70cm(床400に座っている)、110cm(椅子500に座っている)などの選択用メニューが用意された中から適切な高さを選択することでも良い。
この入力操作方法により、視聴者300は、それぞれの高さの入力操作がし易くなる。
この入力操作方法により、視聴者300は、それぞれの高さの入力操作がし易くなる。
(変形例3)前記実施例では、映像の投写方向とスピーカの基準方向との成す角度に関する第2の角度情報を利用して音像の位置を規定するようにしているが、ヘッドホン出力端子250からの音響信号SS3により構成される音像の位置を規定しようとする場合は、映像の投写方向とスピーカの基準方向との成す角度に関する第2の角度情報を含まない情報を基にしても良い。
ヘッドホンを使用する場合には、視聴者300はスピーカの基準方向とは無関係な位置にいることが可能なためであり、この場合でも他の情報から視聴者300の位置が定まるのであれば、音像の位置を規定することが可能となる。
ヘッドホンを使用する場合には、視聴者300はスピーカの基準方向とは無関係な位置にいることが可能なためであり、この場合でも他の情報から視聴者300の位置が定まるのであれば、音像の位置を規定することが可能となる。
前記実施形態および変形例から把握される請求項に記載されている以外の技術的思想を以下に記述する。
(1)本発明のプロジェクタは、映像を映像面に投写する投写光学系と、当該映像に対応する音響を複数のスピーカから出力することにより、当該音響からなる音像を形成する音響出力装置と、前記映像の投写方向と前記映像面の法線との成す第1の角度を検出し、当該角度を表す第1の角度情報を生成する投写角検出手段と、前記投写光学系から前記映像面までの第1の距離を検出し、当該距離を表す第1の距離情報を生成する投写距離検出手段と、少なくとも前記投写角検出手段により生成された前記第1の角度情報、前記投写距離検出手段により生成された前記第1の距離情報に基づいて、音像の位置を規定する音像位置規定手段とを備え、前記音響出力装置は、前記音像位置規定手段により処理された音響を出力することを特徴とする。
(1)本発明のプロジェクタは、映像を映像面に投写する投写光学系と、当該映像に対応する音響を複数のスピーカから出力することにより、当該音響からなる音像を形成する音響出力装置と、前記映像の投写方向と前記映像面の法線との成す第1の角度を検出し、当該角度を表す第1の角度情報を生成する投写角検出手段と、前記投写光学系から前記映像面までの第1の距離を検出し、当該距離を表す第1の距離情報を生成する投写距離検出手段と、少なくとも前記投写角検出手段により生成された前記第1の角度情報、前記投写距離検出手段により生成された前記第1の距離情報に基づいて、音像の位置を規定する音像位置規定手段とを備え、前記音響出力装置は、前記音像位置規定手段により処理された音響を出力することを特徴とする。
上記構成によれば、音像位置規定手段は、投写角検出手段から得られる映像の投写方向と映像面の法線との成す第1の角度の情報と、投写距離検出手段から得られる映像投写装置から映像面までの第1の距離の情報とから、プロジェクタと映像面との位置関係を把握する。更に、音像位置規定手段は、把握したプロジェクタと、映像面との位置関係に基づいて音像の位置を規定し、音響出力装置のスピーカから処理された音響を出力する。
従って、プロジェクタの視聴者は、音像位置規定手段が設定した位置で視聴することにより、音響出力装置のスピーカから出力される音響により構成される音像の位置が映像面と略一致するため、音響が映像に対応した臨場感を得ることができる。
従って、プロジェクタの視聴者は、音像位置規定手段が設定した位置で視聴することにより、音響出力装置のスピーカから出力される音響により構成される音像の位置が映像面と略一致するため、音響が映像に対応した臨場感を得ることができる。
1…プロジェクタ、10…投写角検出手段、17…スクリーン、20…投写距離検出手段、30…視聴者距離検出手段、40…回動角検出手段、50…第2の距離情報入力手段、60…第3の距離情報入力手段、70…レンズシフト検出手段、80…プロジェクタ高さ入力手段、90…視聴者高さ入力手段、100…映像投写部、110…映像投写装置、120…投写レンズ、200…音響出力装置としての音響出力部、220…スピーカ、230…音像位置規定手段、231…マイクロコンピュータユニット、232…デジタル信号処理装置、233…エフェクタ手段、234…逆位相変換手段、235…加算手段、240…アンプ、250…ヘッドホン出力端子、300…視聴者。
Claims (11)
- 映像を投写面に投写し、音響を出力するプロジェクタであって、
前記映像を投写面に投写する投写光学系と、
前記映像に対応する前記音響を複数のスピーカから出力することにより前記音響からなる前記音像を形成する音響出力装置と、
前記映像の投写方向と前記投写面の法線との成す角度に関する第1の角度情報と、前記映像の投写方向と前記スピーカの基準方向との成す角度に関する第2の角度情報と、前記投写光学系から前記投写面との距離に関する第1の距離情報とに基づき前記音像の位置を規定する音像位置規定手段とを備え、
前記音響出力装置は、前記音像位置規定手段により処理された音響を出力することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタであって、
第2の距離情報として前記映像の視聴者と前記投写面との距離に関する情報が入力される第2の距離情報入力手段を備え、
前記音像位置規定手段は、前記第2の距離情報に基づいて前記音像の位置を規定することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタであって、
第3の距離情報として前記映像の視聴者と前記プロジェクタとの距離に関する情報が入力される第3の距離情報入力手段を備え、
前記音像位置規定手段は、前記第3の距離情報に基づいて前記音像の位置を規定することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項3に記載のプロジェクタであって、
前記音像位置規定手段は、前記視聴者と前記投写面との想定される距離が複数存在した場合に、前記視聴者が前記想定される距離のうち前記投写面から遠い方にいるものとして前記音像の位置を規定することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2に記載のプロジェクタであって、
第3の距離情報として前記視聴者と前記プロジェクタとの距離に関する情報が入力される第3の距離情報入力手段を備え、
前記音像位置規定手段は、前記第3の距離情報に基づいて前記音像の位置を規定することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクタであって、
前記第1の角度情報を生成する投写角検出手段を備え、
前記投写角検出手段は、前記投写光学系の光軸と前記映像面との成す角度により、前記投写面上の映像に生じる歪に対する補正量から、前記第1の角度情報を検出することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクタであって、
前記第1の距離情報を生成する投写距離検出手段を備え、
前記投写距離検出手段は、前記投写面に対する前記投写光学系の焦点位置から、前記第1の距離情報を検出することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクタであって、
前記第2の角度情報を生成する回動角検出手段を備え、
前記音像位置規定手段は、前記第2の角度情報を利用して前記音像の位置を規定することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1〜請求項5および請求項7〜請求項8のいずれか一項に記載のプロジェクタであって、
前記第1の角度情報として前記投写光学系を構成する投写レンズのシフト量に関する情報を含むことを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項9に記載のプロジェクタであって、
前記音像位置規定手段は、前記レンズシフト量検出手段で生成するレンズシフト量情報に垂直方向成分が含まれる場合、前記垂直方向成分に基づいて、前記音像の位置を垂直方向に移動させることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載のプロジェクタであって、
前記プロジェクタの設置高さに関する情報が入力されるプロジェクタ高さ入力手段と、
前記視聴者の視聴高さに関する情報が入力される視聴者高さ入力手段とを備え、
前記音像位置規定手段は、前記プロジェクタの設置高さの情報および前記視聴者の視聴高さの情報に基づいて、前記音像の位置を規定することを特徴とするプロジェクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004227556A JP2005117624A (ja) | 2003-09-16 | 2004-08-04 | プロジェクタ |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003323793 | 2003-09-16 | ||
JP2004227556A JP2005117624A (ja) | 2003-09-16 | 2004-08-04 | プロジェクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005117624A true JP2005117624A (ja) | 2005-04-28 |
Family
ID=34554478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004227556A Withdrawn JP2005117624A (ja) | 2003-09-16 | 2004-08-04 | プロジェクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005117624A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010128252A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Seiko Epson Corp | プロジェクタ |
JP2010164847A (ja) * | 2009-01-16 | 2010-07-29 | Casio Computer Co Ltd | 投影装置、投影システム、音声制御方法及びプログラム |
JP2010283449A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Casio Computer Co Ltd | 投影システム、投影装置、音声制御方法及びプログラム |
US20110221975A1 (en) * | 2010-03-09 | 2011-09-15 | Homare Kon | Audiovisual apparatus |
WO2011155041A1 (ja) * | 2010-06-10 | 2011-12-15 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | プロジェクターおよびその制御方法 |
WO2013140594A1 (ja) * | 2012-03-23 | 2013-09-26 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | プロジェクタシステムおよびフォーカス調整方法 |
CN106385574A (zh) * | 2016-09-13 | 2017-02-08 | 微鲸科技有限公司 | 一种投影设备及投影系统工作模式的切换方法和切换装置 |
-
2004
- 2004-08-04 JP JP2004227556A patent/JP2005117624A/ja not_active Withdrawn
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010128252A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-06-10 | Seiko Epson Corp | プロジェクタ |
JP4656232B2 (ja) * | 2008-11-28 | 2011-03-23 | セイコーエプソン株式会社 | プロジェクタ |
JP2010164847A (ja) * | 2009-01-16 | 2010-07-29 | Casio Computer Co Ltd | 投影装置、投影システム、音声制御方法及びプログラム |
JP2010283449A (ja) * | 2009-06-02 | 2010-12-16 | Casio Computer Co Ltd | 投影システム、投影装置、音声制御方法及びプログラム |
US20110221975A1 (en) * | 2010-03-09 | 2011-09-15 | Homare Kon | Audiovisual apparatus |
CN102196354A (zh) * | 2010-03-09 | 2011-09-21 | 索尼公司 | 视听装置 |
JP2011188287A (ja) * | 2010-03-09 | 2011-09-22 | Sony Corp | 映像音響装置 |
US9110366B2 (en) | 2010-03-09 | 2015-08-18 | Homare Kon | Audiovisual apparatus |
WO2011155041A1 (ja) * | 2010-06-10 | 2011-12-15 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | プロジェクターおよびその制御方法 |
WO2013140594A1 (ja) * | 2012-03-23 | 2013-09-26 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | プロジェクタシステムおよびフォーカス調整方法 |
CN106385574A (zh) * | 2016-09-13 | 2017-02-08 | 微鲸科技有限公司 | 一种投影设备及投影系统工作模式的切换方法和切换装置 |
CN106385574B (zh) * | 2016-09-13 | 2018-10-26 | 微鲸科技有限公司 | 一种投影设备及投影系统工作模式的切换方法和切换装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9036856B2 (en) | Sound reproduction device | |
JP6101989B2 (ja) | 拡張現実環境における信号増強ビーム形成 | |
KR20120130226A (ko) | 로컬라이즈된 지각적 오디오에 대한 기술들 | |
JP2006074589A (ja) | 音響処理装置 | |
WO2005091679A1 (ja) | 音声出力装置、音声信号出力調整方法、及び音声信号出力調整処理プログラム等 | |
WO2017208821A1 (ja) | 音響処理装置および方法、並びにプログラム | |
JP5331805B2 (ja) | コンテンツ再生装置およびコンテンツ再生方法 | |
US20100208903A1 (en) | Audio module for the acoustic monitoring of a surveillance region, surveillance system for the surveillance region, method for generating a sound environment, and computer program | |
JP5543106B2 (ja) | 空間オーディオ信号再生装置及び空間オーディオ信号再生方法 | |
WO2019019420A1 (zh) | 一种播放声音的方法及多屏终端 | |
JP2005117624A (ja) | プロジェクタ | |
JP2005057545A (ja) | 音場制御装置及び音響システム | |
JP2006148880A (ja) | マルチチャネル音声再生装置、およびマルチチャネル音声調整方法 | |
JP2013236354A (ja) | 音響システムおよびスピーカ装置 | |
JP6760394B2 (ja) | コンテンツ再生機器、収音機器、及びコンテンツ再生システム | |
JP5915170B2 (ja) | 音場制御装置および音場制御方法 | |
JPH1063272A (ja) | 盗聴防止装置 | |
JPWO2018198790A1 (ja) | コミュニケーション装置、コミュニケーション方法、プログラム、およびテレプレゼンスシステム | |
JP5326332B2 (ja) | スピーカ装置、信号処理方法およびプログラム | |
JP2015069043A (ja) | カラオケ装置 | |
JP2009159073A (ja) | 音響再生装置および音響再生方法 | |
JP2013109047A (ja) | プロジェクタ装置およびプロジェクタ装置のスピーカ角度設定方法 | |
KR101391942B1 (ko) | 오디오 스티어링 동영상 시스템 및 그 제공방법 | |
JP2006352570A (ja) | スピーカシステム | |
JP5852325B2 (ja) | 音像定位改善装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071106 |