JP2005117323A - 信号電圧調整システム、バーンイン方法およびバーンイン装置 - Google Patents

信号電圧調整システム、バーンイン方法およびバーンイン装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005117323A
JP2005117323A JP2003348402A JP2003348402A JP2005117323A JP 2005117323 A JP2005117323 A JP 2005117323A JP 2003348402 A JP2003348402 A JP 2003348402A JP 2003348402 A JP2003348402 A JP 2003348402A JP 2005117323 A JP2005117323 A JP 2005117323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power supply
integrated circuit
semiconductor integrated
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003348402A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Shishikura
伸夫 宍倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2003348402A priority Critical patent/JP2005117323A/ja
Publication of JP2005117323A publication Critical patent/JP2005117323A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Logic Circuits (AREA)

Abstract

【課題】 半導体集積回路装置の電源電圧およびグランド電圧がシフトしても、入力電圧が過電圧にならない信号電圧調整システムを提供する。
【解決手段】 半導体集積回路装置11の電源端子17の電源電圧Vdd1およびグランド端子18のグラント電圧VGnd1を基準電圧として、前記半導体集積回路装置11への入力信号の“H”レベルを前記電源電圧Vdd1を上廻らない所定の値に調整し、“L”レベルを前記グラント電圧VGnd1を下廻らない所定の値に調整する入力電圧調整手段14を有し、前記入力電圧調整手段14により所定の値に調整された入力信号を前記半導体集積回路装置11へ入力している。
前記入力電圧調整手段14は直列接続された抵抗25とn−MOSFET26と、抵抗25とn−MOSFET26の接続点と半導体集積回路装置11の入力端子19との間に接続されたインバータ27で構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体集積回路装置に印加される入力信号電圧を調整するシステムに係わり、特に電源電圧あるいはグランド電圧のシフトに対して入力信号が過電圧になるのを防止する信号電圧調整システム、該システムを用いたバーンイン方法、およびバーンイン装置に関する。
半導体集積回路装置の低電圧化、高集積化に伴って、集積回路を構成するトランジスタのオフ時のリーク電流が増加している。
これにより、半導体集積回路装置と電源を接続する電源配線の配線抵抗による電圧降下が顕在化し、この電圧降下による半導体集積回路装置に印加される電源電圧あるいはグラント電圧のシフトが問題になっている。
従来の半導体集積回路装置に電源および入力信号源を接続した回路について、図12および図13を用いて説明する。図12は半導体集積回路装置に電源および入力信号源を接続した回路を示すブロック図、図13は入力信号電圧を示すグラフである。
図12に示すように、半導体集積回路装置101に電源102と入力信号源103が接続された回路には、半導体集積回路装置101と電源102を接続する電源配線の引き廻しなどにより配線抵抗104、105が内在している。
半導体集積回路装置101に電流Iddが流れると配線抵抗104、105による電圧降下ΔV1、ΔV2が発生する。これにより、半導体集積回路装置101の電源端子106に印加される実際の電圧は電源102の電圧Vdd0ではなく、配線抵抗104による電圧降下ΔV1だけシフトした電圧Vdd1となる。
同じく、グランド端子107の実際の電圧はグランド電圧VGnd0ではなく、配線抵抗105による電圧降下ΔV2だけシフトした電圧VGnd1となることは衆知である。
一方、半導体集積回路装置101の入力端子108においては、通常、入力信号が供給される素子は電圧駆動素子であり、入力信号源103と入力端子108の間にはほとんど電流が流れないため、配線抵抗が存在していても電圧降下は生じない。
従って、図13に示すように、オフ時のリーク電流Iddの大きな半導体集積回路装置101においては、電源端子106の電源電圧Vdd1が低下して、入力端子108に印加される入力信号の電圧レベルよりも低くなり、グランド端子107のグランド電圧VGnd1が増加して、入力端子108に印加される入力信号の電圧レベルがよりも高くなる。
このため、半導体集積回路装置101を構成しているトランジスタのpn接合に対し順方向の電圧が印加され、過大な電流が入力端子108から電源端子106、あるいはグランド端子107の方向に流れて半導体集積回路装置101が破壊する問題がある。また、この過電流が原因でラッチアップが発生し半導体集積回路装置101が破壊する恐れもある。
そこで、電源電圧Vdd1の低下量およびグランド電圧VGnd1の増加量を見込んで、予め入力信号“H”および入力信号“L”の電圧レベルを一定値だけシフトしておく方法が考えられるが、消費電流が大きい半導体集積回路装置では消費電流のバラツキも大きい傾向にあり、一定値を適正に設定することは困難である。
これに対して入力電圧の過電圧を防止する回路として、静電放電およびラッチアップ防止回路が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に開示された静電放電およびラッチアップ防止回路について、図14および図15を用いて説明する。図14はその静電放電およびラッチアップ防止回路が集積回路チップの内部に設置される場合を示す回路図、図15はその回路の入力電圧と出力電圧の関係を示すグラフである。
図14に示すように、この静電放電およびラッチアップ防止回路は、陽極性静電気放電および陰極性静電気放電を防止する静電気放電防止手段であるp−MOSFET121とn−MOSFET122が正の電源電圧Vddと負の電源電圧Vssの間に直列に連結された構成となっている。
図15に示すように、パッド123から大きな陽極性または陰極性の静電気が印加されると、電源電圧Vddとp−MOSFET121のオン時の閾値電圧Vth1で決まる一定レベル以下、または電源電圧Vssとn−MOSFET122のオン時の閾値電圧Vth2で決まる一定レベル以上に制限された電圧のみが集積回路チップの内部回路に伝達されるので、静電放電による集積回路の破壊が防止される。
しかしながら、この特許文献1に開示された静電放電およびラッチアップ防止回路は、入力信号電圧が一時的に過電圧になる場合を想定しているので、配線抵抗による電圧降下で電源電圧あるいはグランド電圧がシフトして入力電圧が定常的に過電圧になると、p−MOSFET121と、n−MOSFET122が常時オンとなり、消費電流が増大する問題がある。
特開平9−186247号公報(2頁、図1)
上述した従来の半導体集積回路装置に信号を供給する回路では、オフ時のリーク電流が大きいと電源配線の配線抵抗による電圧降下により電源電圧あるいはグランド電圧がシフトして入力電圧が過電圧になり、過電流が流れて半導体集積回路装置を破壊する問題がある。
また、特許文献1に開示された静電放電およびラッチアップ防止回路では、入力電圧が定常的に過電圧になると、消費電流が増大する問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、消費電流を抑制し、電源電圧あるいはグランド電圧がシフトしても入力信号が過電圧になるのを防止する信号電圧調整システム、該システムを用いたバーンイン方法、およびバーンイン装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の信号電圧調整システムでは、入力端子、電源端子およびグランド端子を有する半導体集積回路装置と、前記半導体集積回路装置の電源端子とグランド端子に電圧を供給する電源装置と、前記半導体集積回路装置の電源端子と前記電源装置のグランド端子間の電源電圧および前記半導体集積回路装置のグランド端子と前記電源装置のグランド端子間のグランド電圧を基準電圧として、前記半導体集積回路装置へ供給される入力信号の電圧レベルを調整する入力電圧調整手段とを具備し、前記入力電圧調整手段により、前記入力信号の“H”レベルを前記電源電圧を上廻らない所定の値に調整し、且つ“L”レベルを前記グランド電圧を下廻らない所定の値に調整し、この所定の値に調整された前記入力信号を前記半導体集積回路装置の信号入力端子へ供給するようにしたことを特徴としている。
本発明によれば、消費電流を抑制し、電源電圧およびグランド電圧がシフトしても入力信号電圧が過電圧とならないので、半導体集積回路装置の破壊、あるいはラッチアップの発生を防止することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1乃至図3は、本発明の実施例1に係わる信号電圧調整システムを示す図で、図1はこの信号電圧調整システム構成を示すブロック図、図2はこの入力電圧調整手段の構成を説明するための図、図3は入力電圧調整手段の構成を示す回路図、図4はこの入力電圧調整手段の入力と出力の関係を示すグラフである。
図1に示すように、この信号電圧調整システムは、半導体集積回路装置11と、電源12と、入力信号源13と、入力電圧調整手段14で構成されているが、半導体集積回路装置11と電源12を接続する電源配線には配線の引き廻しなどによる配線抵抗15、16が内在している。
入力電圧調整手段14は、半導体集積回路装置11の電源端子17とグランド端子18と入力信号源13とに接続され、入力信号S1の“H”レベルを電源電圧Vdd1を上廻らない所定の値に調整し、入力信号の“L”レベルをグランド電圧VGnd1を下廻らない所定の値に調整し、この所定の値に調整された入力信号S2を半導体集積回路装置11の信号入力端子19へ供給している。
図2は、この入力電圧調整手段14の構成を模式的に示したもので、抵抗21、23とスイッチング素子22、24で構成されており、直列接続された抵抗21およびスイッチング素子22と同じく直列接続された抵抗23およびスイッチング素子24とを互いに直列に接続し、抵抗21を電源端子17に、抵抗23をグランド端子18に、スイッチング素子22とスイッチング素子24の接続点を半導体集積回路装置11の信号入力端子19にそれぞれ接続している。
この回路において、スイッチング素子22とスイッチング素子24は、相補的にオンオフするもので、スイッチング素子22がオンの時はスイッチング素子24がオフとなり、スイッチング素子24がオンの時はスイッチング素子22がオフとなるように制御される。
その結果、スイッチング素子22がオン、スイッチング素子24がオフの時は、電源端子17と信号入力端子19の間が導通して電源電圧Vdd1を上廻らない電圧が信号入力端子19に供給される。一方、スイッチング素子24がオン、スイッチング素子22がオフの時は、グランド端子18と信号入力端子19の間が導通してグランド電圧VGnd1を下廻らない電圧が信号入力端子19に供給される。
この入力電圧調整手段14を実現するための回路は、例えば図3に示すように、抵抗25とn−MOSFET26とインバータ27とで構成されており、一端が電源端子17に接続された抵抗25とソースがグランド端子18に接続されたn−MOSFET26を直列接続し、n−MOSFET26のドレインとインバータ27の入力端子を接続してなり、n−MOSFET26のゲートに入力信号源13を接続し、インバータ27の出力端子を半導体集積回路装置11の入力電圧端子19に接続している。
入力信号が“H”レベルの時n−MOSFET26がオンとなり、抵抗25の抵抗Rとn−MOSFET26のオン抵抗Ronで決まる電流Idd1が流れるので、n−MOSFET26のドレイン電圧は、(Ron/R)×Vdd1+VGnd1となるが、通常RはRonより十分大きいので、ほぼVGnd1となる。
一方、入力信号が“L”レベルの時n−MOSFET26がオフとなり、インバータ27の入力抵抗で決まる電流Idd2が流れるので、n−MOSFET26のドレイン電圧は、Vdd1−Idd2×Rとなるが、通常Idd2は微小なので、ほぼVdd1となる。
但し、このn−MOSFET26のドレイン電圧は、入力信号と極性が反転しているので、インバータ27により極性を元に戻している。
図4は入力電圧調整手段14の入力信号電圧S1と調整後の入力信号電圧S2の関係を示すグラフで、入力信号が“H”レベルでは電源電圧Vdd1を上廻らない所定の電圧が出力され、入力信号電圧が“L”レベルではグランド電圧VGnd1を下廻らない所定の電圧が出力される。
これにより、入力信号の“H”レベルを電源電圧Vdd1を上廻らない所定の値に調整し、一方、入力信号の“L”レベルはグランド電圧VGnd1を下廻らない所定の値に調整することが可能であり、配線抵抗による電圧降下によって電源電圧Vdd1あるいはグランド電圧VGnd1がシフトしても入力信号電圧が過電圧になるのを防止することができる。
以上説明したように、本発明の実施例1に係わる信号電圧調整システムでは、電源電圧Vdd1およびグランド電圧VGnd1を基準電圧として、入力信号の“H”および“L”の電圧レベルを自動的に電源電圧Vdd1およびグランド電圧VGnd1を超えない電圧に調整するので、配線抵抗による電圧降下により電源電圧Vdd1あるいはグランド電圧VGnd1がシフトしても入力信号電圧が追随し、過電圧になることはない。
従って、消費電流を抑制して過電流による半導体集積回路装置11の破壊やラッチアップの発生が防止でき、半導体装置の信頼性が向上する。
ここでは、入力電圧調整手段14を半導体集積回路装置11に外付けする場合について説明したが、入力電圧調整手段14を半導体集積回路装置11内に内蔵しても構わない。この場合、別々のチップを同一のパッケージ内に収納してもよいし、あるいは同一のチップにモノリシックに集積してもよい。
(実施例1の変形例)
図5は本発明の実施例1の変形例を示す信号電圧調整システムの構成を示すブロック図である。本変形例が実施例1と異なる点は、入力電圧調整手段14に取り込まれる基準電圧を電源電圧Vdd1より所定の値だけ低い電圧とし、グランド電圧VGnd1より所定の値だけ高い電圧としたことにある。
即ち、図5に示すように、入力電圧調整手段14と電源端子17の間に直列に電圧レベルシフタ、例えばダイオード41を設け、入力電圧調整手段14とグランド端子18との間に直列に電圧レベルシフタ、例えばダイオード42を設けている。
図6はこの信号電圧調整手段14の入力電圧と出力電圧の関係を示すグラフで、入力電圧調整手段14は、入力信号が“H”の場合には電源電圧Vdd1よりダイオード41の順方向電圧Vf1だけ低い電圧Vdd1−Vf1を出力し、入力信号が“L”の場合にはグランド電圧VGnd1よりダイオード42の順方向電圧Vf2だけ高い電圧VGnd1+Vf2を出力する。
以上説明したように、上述の変形例では、電圧レベルシフタにより入力信号の論理振幅を狭めたので、過電圧に対するマージンをさらに確保することができる。
本変形例では、基準電圧の電源電圧Vdd1およびグランド電圧VGnd1の両方を所定の値だけシフトさせる場合について説明したが、どちらか一方だけシフトさせても構わない。
図7は、本発明の実施例2に係わる信号電圧調整システムを示すブロック図である。本実施例において上記実施例1と同一の構成部分には同一の番号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
本実施例が実施例1と異なる点は、入力電圧調整手段14に取り込まれる基準電圧を、複数の半導体集積回路装置の電源電圧とグラント電圧の中から選択した最小の電源電圧と最大のグランド電圧にしたことにある。
図7に示すように、本実施例の信号電圧調整システムは、例えば半導体集積回路装置51、52、53と、それぞれの電源電圧の最小値を選択する最小電圧選択手段54、およびグランド電圧の最大値を選択する最大電圧選択手段55をさらに有している。
この電源12から各半導体集積回路装置51、52、53に至る電源配線には、配線抵抗56、即ち、電源12から結節点57、58までの共通な配線抵抗と、結節点57、58から各半導体集積回路装置51、52、53までの固有の配線抵抗が内在している。
このため、各電流Idd1、Idd2、Idd3が同じであっても、各電源端子の電源電圧Vdd1、Vdd2、Vdd3および各グランド端子のグランド電圧VGnd1、VGnd2、VGnd3にはばらつきが生じる。
さらに、各集積回路装置51、52、53が同じ製品であっても各電流Idd1、Idd2、Idd3には製造ロット内、あるいはロット間のばらつきがあるため、各電源電圧Vdd1、Vdd2、Vdd3および各グランド端子電圧VGnd1、VGnd2、VGnd3にはばらつきが生じる。
最小電圧選択手段54は各電源電圧Vdd1、Vdd2、Vdd3から最小の電源電圧Vddminを選択し、最大電圧選択手段55は各グランド電圧VGnd1、VGnd2、VGnd3から最大のグランド電圧VGndmaxを選択している。
信号電圧調整手段14は、基準電圧としてVddminおよびVGndmaxを取り込み、入力信号源13から入力信号が供給される。
そして、基準電圧VddminおよびVGndmaxを基に入力信号の“H”および“L”の電圧レベルを調整し、調整された入力信号を各半導体集積回路装置51、52、53に出力する。
最小電圧選択手段54および最大電圧選択手段55は、例えば図8に示すように、各電圧をディジタル化して演算処理することにより実現することができ、スキャナ71と、A/D変換器72と、マイクロプロセッサ73と、D/A変換器74、75で構成されている。
即ち、スキャナ71により各電源電圧Vdd1、Vdd2、Vdd3および各グランド電圧VGnd1、VGnd2、VGnd3を順次選択して取り込み、A/D変換器72によりアナログ信号からディジタル信号に変換する。
次に、マイクロプロセッサ73により各電圧の大小関係が比較され、最小の電源電圧Vddminおよび最大のグランド電圧VGndmaxが求められる。
次に、求めた最小の電源電圧VddminをD/A変換器74によりアナログ信号に戻し、最大のグランド電圧VGndmaxをD/A変換器75によりアナログ信号に戻して、基準電圧として入力電圧調整手段14に出力している。
図9はこの入力電圧調整手段14の入力電圧と出力電圧の関係を示すグラフで、入力信号電圧が“H”の場合には最小の電源電圧Vddminに相当する“H”信号が出力され、入力信号電圧が“L”の場合には最大のグランド電圧VGndmaxに相当する“L”信号が出力される。
これにより、各半導体集積回路装置51、52、53の信号入力端子に印加される入力信号の電圧レベルは、常に最小の電源電圧Vddmin、あるいは最大のグランド電圧VGndmaxに相当する電圧となり、これを越えることはない。
従って、各半導体集積回路装置51、52、53の電源電圧、あるいはグランド電圧にばらつきがあっても、入力信号電圧が過電圧になるのを防止することができる。
以上説明したように、本発明の実施例2に係わる信号電圧調整システムでは、複数の半導体集積回路装置において、入力信号の“H”および“L”の電圧レベルを自動的に最小の電源電圧Vddminおよび最大のグランド電圧VGndmaxに相当する電圧になるように調整しているので、配線抵抗による電圧降下にばらつきがあっても、入力信号電圧が過電圧になることはない。
従って、複数の半導体集積回路装置を搭載した基板において、過電流による半導体集積回路装置の破壊や、ラッチアップの発生が抑制され、半導体装置を搭載した基板の信頼性が向上する。
ここでは、最小電圧選択手段54および最大電圧選択手段55をマイクロプロセッサ73を用いてソフト的に演算処理する場合について説明したが、他の電子回路、例えば演算増幅器と電圧比較器などを用いてハード的に演算処理しても構わない。
次に、本発明の実施例3に係わるバーンイン装置およびバーンイン方法について図10および図11を用いて説明する。図10はそのバーンイン装置の構成を示すブロック図、図11はバーンイン方法を示すフローチャートである。
図10に示すように、本実施例のバーンイン装置91は、半導体集積回路装置92を搭載したバーンインボード93と、所定の温度に加熱して保持するバーンインオーブン94と、半導体集積回路装置92に電源を供給するバーンイン電源95と、半導体集積回路装置92にテスト信号を供給するバーンインテスト電源96と、テスト信号の電圧を調整する入力電圧調整手段14と、基準電圧を選択する最小電圧選択手段54および最大電圧選択手段55とで構成されている。
半導体集積回路装置92は、ソケット97によりバーンインボード93に実装してバーンインオーブン94に収納され、コネクタ98によりバーンイン電源95とバーンインテスト信号源96に接続されている。
バーンインボード93には、バーンイン電源95と半導体集積回路装置92とを接続する電源配線(図示せず)と、半導体集積回路装置92の電源端子とグランド端子を最小電圧選択手段54と最大電圧選択手段55に接続する配線(図示せず)と、入力電圧調整手段14の出力端子と半導体集積回路装置92の入力端子を接続する配線(図示せず)が張り巡らされている。
次に、バーンイン装置91を用いて、半導体集積回路装置のバーンインテストをおこなう場合について説明する。
図11に示すように、まず、被試験装置として、同種の半導体集積回路装置、例えばCMOSロジックからなる複数の集積回路装置92をソケット97によりバーンインボード93にセットする(ステップS01)。
被試験装置はバーンインボード93の電源配線の電源ラインと接地ラインの間に並列、且つ梯子状に接続されるので、電源配線の引き廻しなどにより電源ラインの入り口より奥にセットされるほど配線抵抗が高くなる傾向がある。
次に、被試験装置をセットしたバーンインボード93をバーンインオーブン94にセットし、所定の温度、例えは100℃〜200℃に加熱し、所定の温度で保持する(ステップS02)。
次に、バーンイン電源95より電源電圧Vdd0、例えば2Vを各被試験装置に印加して通電を開始すると、室温より高い温度に加熱しているため定常的なリーク電流は、例えばnAオーダからmAオーダに増加し、配線抵抗による電圧降下が増大する。(ステップS03)。
次に、各被試験装置を流れる電流や配線抵抗の大小により各被試験装置の電源電圧Vdd1、Vdd2、・・・、Vddnおよびグランド電圧VGnd1、VGnd2、・・・、VGndnにはばらつきが生じるので、各電源電圧のうち最小の電源電圧Vddminおよび各グランド電圧のうち最大のグランド電圧VGndmaxを選択する(ステップS04)。
次に、最小の電源電圧Vddminおよび最大のグランド電圧VGndmaxを基準電圧として、バーンインテスト信号の“H”レベルを最小の電源電圧Vddminを上廻らない所定の電圧に調整し、バーンインテスト信号の“L”レベルを最大のグランド電圧VGndmaxを下廻らない所定の電圧に調整する(ステップS05)。
次に、この所定の値に調整されたバーンインテスト信号を各被試験装置に供給し(ステップS06)、所定のバーンイン条件、例えば所定の保持時間や所定の電圧ストレスを印加してバーンインテストをおこなう(ステップS07)。
これにより、多数の半導体集積回路装置を搭載したバーンインボード93において各被試験装置の電源電圧およびグランド電圧が如何様にシフトしても入力電圧が過電圧となる被試験装置が生じるのを防止することができる。
以上説明したように、本発明の実施例3に係わるバーンイン装置によれば、電源電圧およびグランド電圧がシフトしても入力信号電圧が過電圧とならないので、半導体集積回路装置の破壊あるいはラッチアップの発生を防止して、高い歩留まりでバーインテストをおこなうことができる。
ここでは、最小電源電圧Vddminおよび最大グランド電圧VGndmaxを基準電源として電圧レベルが調整された信号を複数の半導体集積回路装置に入力する場合について説明したが、それぞれの電源電圧Vdd1およびグランド電圧VGnd1を基準電圧として電圧レベルが調整された信号を集積回路装置に入力するようにしても構わない。
これによれば、オフ時のリーク電流レベルが異なる半導体集積回路装置でもバーンインテストを同時におこなうことができる。
上述した各実施例において、電源電圧Vdd1およびグランド電圧VGnd1がともにシフトする場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、どちらか一方だけがシフトする場合であっても構わない。
上述の実施例において、入力電圧調整手段14を抵抗25とn−MOSFET26とインバータ27とで構成した場合について説明したが、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の回路で構成しても構わない。
本発明の実施例1に係わる信号電圧調整システムを示すブロック図。 本発明の実施例1に係わる信号電圧調整手段の構成を模式的に示す図。 本発明の実施例1に係わる信号電圧調整手段の構成回路を示す図。 本発明の実施例1に係わる入力電圧調整手段の入力電圧と出力電圧の関係を示すグラフ。 本発明の実施例1の変形例に係わる信号電圧調整システムを示すブロック図。 本発明の実施例1の変形例に係わる入力電圧調整手段の入力電圧と出力電圧の関係を示すグラフ。 本発明の実施例2に係わる信号電圧調整システムを示すブロック図。 本発明の実施例2に係わる入力電圧調整手段の入力電圧と出力電圧の関係を示すグラフ。 本発明の実施例2に係わる最小電圧および最大電圧選択手段を示すブロック図。 本発明の実施例3に係わるバーンイン装置を示すブロック図。 本発明の実施例3に係わるバーンイン方法を示すフローチャート。 従来の信号入力システムを示すブロック図。 従来の入力信号の電圧レベル説明するための図。 従来の信号電圧調整システムを示すブロック図。 従来の入力電圧調整手段の入力電圧と出力電圧の関係を示すグラフ。
符号の説明
11、51、52、53、92 半導体集積回路装置
12 電源
13 入力信号源
14 入力電圧調整手段
15、16、56 配線抵抗
17 電源端子
18 グランド端子
19 信号入力端子
21、23、25 抵抗
22、24 スイッチング素子
26 n−MOSFET
27 インバータ
41、42 ダイオード
54 最小電圧選択手段
55 最大電圧選択手段
57、58 結節点
71 スキャナ
72 A/D変換器
73 マイクロプロセッサ
74、75 D/A変換器
91 バーンイン装置
93 バーンインボード
94 バーンインオーブン
95 バーンイン電源
96 バーンインテスト信号源
97 ソケット
98 コネクタ

Claims (8)

  1. 入力端子、電源端子およびグランド端子を有する半導体集積回路装置と、
    前記半導体集積回路装置の電源端子とグランド端子に電圧を供給する電源装置と、
    前記半導体集積回路装置の電源端子と前記電源装置のグランド端子間の電源電圧および前記半導体集積回路装置のグランド端子と前記電源装置のグランド端子間のグランド電圧を基準電圧として、前記半導体集積回路装置へ供給される入力信号の電圧レベルを調整する入力電圧調整手段と、
    を具備し、
    前記入力電圧調整手段により、前記入力信号の“H”レベルを前記電源電圧を上廻らない所定の値に調整し、且つ“L”レベルを前記グランド電圧を下廻らない所定の値に調整し、この所定の値に調整された前記入力信号を前記半導体集積回路装置の信号入力端子へ供給するようにしたことを特徴とする信号電圧調整システム。
  2. 入力端子、電源端子およびグランド端子を有する複数の半導体集積回路装置と、
    前記複数の半導体集積回路装置の各電源端子とグランド端子間に電圧をそれぞれ供給する電源装置と、
    前記半導体集積回路装置のそれぞれの電源端子と前記電源装置のグランド端子間の電源電圧のうち最小の電源電圧を選択する最小電源電圧選択手段と、
    前記半導体集積回路装置のそれぞれのグランド端子と前記電源装置のグランド端子間のグランド電圧のうち最大のグランド電圧を選択する最大グランド電圧選択手段と、
    前記最小電源電圧および前記最大グランド電圧を基準電圧として、前記複数の半導体集積回路装置へ供給される入力信号の電圧レベルを調整する入力電圧調整手段と、
    を具備し、
    前記入力電圧調整手段により、前記入力信号の“H”レベルを前記最小電源電圧を上廻らない所定の値に調整し、且つ“L”レベルを前記最大グランド電圧を下廻らない所定の値に調整し、この所定の値に調整された前記入力信号を前記各半導体集積回路装置の信号入力端子へそれぞれ供給するようにしたことを特徴とする信号電圧調整システム。
  3. 前記入力電圧調整手段は、前記半導体集積回路装置の電源端子と前記半導体集積回路装置のグランド端子の間に、抵抗を前記電源端子側にして接続された抵抗とn型絶縁ゲート電界効果トランジスタの直列回路と、前記抵抗と前記n型絶縁ゲート電界効果トランジスタとの接続点を前記半導体集積回路装置の入力端子との間に接続されたインバータとを有し、前記入力信号が前記n型絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲートに供給されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の信号電圧調整システム。
  4. 前記入力電圧調整手段は、前記入力信号の“H”レベルを更に所定の値だけ低い電圧に調整し、前記入力信号の“L” レベルを更に所定の値だけ高い電圧に調整することを特徴とする請求項1または請求項2記載の信号電圧調整システム。
  5. 前記入力電圧調整手段が、前記半導体集積回路装置内に設置されていることを特徴とする請求項1記載の信号電圧調整システム。
  6. 前記最小電源電圧選択手段および前記最大グランド電圧選択手段が、マイクロプロセッサを用いた演算処理システムからなることを特徴とする請求項2記載の信号電圧調整システム。
  7. 入力端子、電源端子およびグランド端子を有する複数の半導体集積回路装置を所定の温度に加熱して保持する工程と、
    前記複数の半導体集積回路装置の各電源端子とグランド端子間に電圧をそれぞれ供給する工程と、
    前記半導体集積回路装置のそれぞれの電源端子と前記電源装置のグランド端子間の電源電圧のうち最小の電源電圧を選択する工程と、
    前記半導体集積回路装置のそれぞれのグランド端子と前記電源装置のグランド端子間のグランド電圧のうち最大のグランド電圧を選択する工程と、
    前記最小電源電圧および前記最大グランド電圧を基準電圧として、前記入力信号の“H”レベルを前記最小電源電圧を上廻らない所定の値に調整し、且つ“L”レベルを前記最大グランド電圧を下廻らない所定の値に調整する工程と、
    この所定の値に調整された前記入力信号を前記各半導体集積回路装置の信号入力端子へそれぞれ供給する工程と、
    所定の条件に基づいてバーンインテストをおこなう工程と、
    を有することを特徴とするバーンイン方法。
  8. 入力端子、電源端子およびグランド端子を有する複数の半導体集積回路装置を搭載した基板と、
    前記基板を収納し、所定の温度に加熱して保持するオーブンと、
    前記複数の半導体集積回路装置の各電源端子とグランド端子間に電圧をそれぞれ供給する電源装置と、
    前記複数の半導体集積回路装置にテスト信号を供給する信号源と、
    前記半導体集積回路装置のそれぞれの電源端子と前記電源装置のグランド端子間の電源電圧のうち最小の電源電圧を選択する最小電源電圧選択手段と、
    前記半導体集積回路装置のそれぞれのグランド端子と前記電源装置のグランド端子間のグランド電圧のうち最大のグランド電圧を選択する最大グランド電圧選択手段と、
    前記最小電源電圧および前記最大グランド電圧を基準電圧として、前記入力信号の“H”レベルを前記最小電源電圧を上廻らない所定の値に調整し、且つ“L”レベルを前記最大グランド電圧を下廻らない所定の値に調整する入力電圧調整手段と、
    前記入力電圧調整手段により、この所定の値に調整された前記入力信号を前記各半導体集積回路装置の信号入力端子へそれぞれ供給する手段と、
    所定の条件に基づいてバーンインテストをおこなう手段と、
    を有することを特徴とするバーンイン装置。
JP2003348402A 2003-10-07 2003-10-07 信号電圧調整システム、バーンイン方法およびバーンイン装置 Pending JP2005117323A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003348402A JP2005117323A (ja) 2003-10-07 2003-10-07 信号電圧調整システム、バーンイン方法およびバーンイン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003348402A JP2005117323A (ja) 2003-10-07 2003-10-07 信号電圧調整システム、バーンイン方法およびバーンイン装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005117323A true JP2005117323A (ja) 2005-04-28

Family

ID=34540607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003348402A Pending JP2005117323A (ja) 2003-10-07 2003-10-07 信号電圧調整システム、バーンイン方法およびバーンイン装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005117323A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7256597B2 (en) * 2005-09-08 2007-08-14 Texas Instruments Incorporated Device design-for-test and burn-in-board with minimal external components and increased testing capacity
RU2554660C1 (ru) * 2013-12-06 2015-06-27 Максимов Владимир Алексеевич Способ электротермотренировки интегральных микросхем

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7256597B2 (en) * 2005-09-08 2007-08-14 Texas Instruments Incorporated Device design-for-test and burn-in-board with minimal external components and increased testing capacity
RU2554660C1 (ru) * 2013-12-06 2015-06-27 Максимов Владимир Алексеевич Способ электротермотренировки интегральных микросхем

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3042012B2 (ja) パワーオンリセット装置
US7330049B2 (en) Adjustable transistor body bias generation circuitry with latch-up prevention
US7355437B2 (en) Latch-up prevention circuitry for integrated circuits with transistor body biasing
JP6503395B2 (ja) 静電放電回路
KR100666977B1 (ko) 다전원 공급 회로 및 다전원 공급 방법
US10756631B2 (en) Integrated solution for multi-voltage generation with thermal protection
US10177137B1 (en) Electrostatic discharge protection apparatus
US6072676A (en) Protection circuit for an excitation current source
JP2000252804A (ja) 過電流検出回路及びこれを内蔵した半導体集積回路
US7274227B2 (en) Power-on reset circuit
US7154981B2 (en) Termination circuit
US20090224804A1 (en) Detecting circuit and electronic apparatus using detecting circuit
JPWO2015114923A1 (ja) 半導体集積回路装置
KR20040077510A (ko) 반도체 집적회로 장치
JP4578878B2 (ja) 半導体集積回路
US6737906B2 (en) Semiconductor integrated circuit device including a negative power supply circuit
JP2005117323A (ja) 信号電圧調整システム、バーンイン方法およびバーンイン装置
TWI835369B (zh) 用於開關電源晶片的電路
JP2004180472A (ja) 電源切替回路
US7973428B2 (en) Supply voltage selector
KR0142001B1 (ko) 반도체 집적회로 장치
US20040212402A1 (en) Semiconductor integrated circuit having a function determination circuit
US7663430B2 (en) Multi-level voltage supply circuit
JP3864906B2 (ja) 電源回路
US20060145671A1 (en) Circuit for preventing latch-up in DC-DC converter

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050415

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050606