JP2005117010A - ドライエッチング装置及びドライエッチング方法 - Google Patents

ドライエッチング装置及びドライエッチング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 プラズマ発生室に誘導結合方式で放電プラズマを発生させる従来のエッチング装置では、ラジカル主体でエッチングが行われるために、低誘電率の有機系材料などで層間絶縁膜を形成した場合、処理基板の面内で対レジスト選択比の高い均一性が得られるエッチング条件を見出すことが困難であった。
【解決手段】 真空排気手段11aを有する真空チャンバ11を備え、この真空チャンバを上部のプラズマ発生室12と下部の基板処理室13とから構成し、このプラズマ発生室と対向して基板処理室に基板載置部20を配設する。基板載置部の面積を、プラズマ発生室の断面積の0.5〜0.8に設定する。
【選択図】 図1


Description

本発明は、処理基板上に形成され、レジストマスクで覆われた膜をドライエッチングして所定の微細加工を行うドライエッチング装置及びドライエッチング方法に関する。
レジストマスクで覆われたSiOなどの層間絶縁膜をプラズマ雰囲気中でエッチングして、配線用のホール、トレンチを微細加工する装置としては、次のようなものが知られている。即ち、真空排気手段を設けた真空チャンバを有し、この真空チャンバを、誘導放電式でのプラズマの生成を可能とする上部のプラズマ発生室と、下部の基板処理室とから構成し、この基板処理室に、プラズマ発生室と対向して基板載置部である基板電極を設けている。
そして、第1高周波電源を介して主放電用の電力を供給して誘導放電式でプラズマを生成すると共に、第2高周波電源を介して主放電により生成されたイオン種を基板へ入射させる基板バイアス用の電力を基板電極に供給し、イオン入射エネルギの高いエッチングを可能にしている(例えば、特許文献1参照)。
この場合、SiO膜などの層間絶縁膜はラジカルと反応し難いため、イオン主体でエッチングする上記装置では、例えば、対レジスト選択比を向上させるようにエッチングガスやプロセス圧力などのエッチング条件を調節すれば、処理基板面内において層間絶縁膜の深さ方向に均一なエッチング形状を得ることができた。
ところが、近年のLSIの高集積化及び高速化に伴って利用される比誘電率の低い有機材料のまたは有機材料を含む層間絶縁膜(Low−k)はラジカルと反応し易いため、この層間絶縁膜を、ラジカルの入射分布が考慮していない上記装置を用いてエッチングする場合、処理基板面内での対レジスト選択比の高い均一性が得られるエッチング条件を見出すことが困難であった。
即ち、処理基板面内で対レジスト選択比の均一性を高く保持するようにエッチング条件を設定すると、深さ方向に均一なエッチング形状を得るというエッチング形状の制御性マージンが失われ、逆に、エッチング形状を重視してエッチング条件を設定すると、処理基板面内で対レジスト選択比の高い均一性を保持することができない。
特開2003−174085号公報(例えば、特許請求の範囲の記載)。
この場合、エッチング形状の制御性マージンが失われずに、処理基板面内で対レジスト選択比の良好な均一性を得るために、ラジカルの入射分布に大きく寄与する処理基板とプラズマ源との距離を離すと共に、低圧でエッチングすることでエッチングガスの拡散を効果的に効かせることが提案される。
処理基板とプラズマ源との距離を離した場合、真空チャンバの容積を大きくする必要があり、真空チャンバの容積が大きくなると、プラズマ密度の低下や真空チャンバ(反応容器)の壁で活性種が失活してエッチング速度が低下するなどの問題が生じる。
そこで、上記点に鑑み、本発明の課題は、レジストマスクで覆われた膜をエッチングする場合、真空チャンバの容積を大きくすることなく、エッチング形状の制御性マージンが失われず、処理基板面内で対レジスト選択比の均一性を高く保持できるドライエッチング装置及びドライエッチング方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明のドライエッチング装置は、真空排気手段を有する真空チャンバを備え、この真空チャンバを上部のプラズマ発生室と下部の基板処理室とから構成し、このプラズマ発生室と対向して基板処理室に基板載置部を配設し、プラズマ発生室に誘導結合方式で放電プラズマを発生させると共にエッチングガスを導入して、基板載置部上の処理基板に形成したレジストマスクを有する膜や層をエッチングして微細加工するドライエッチング装置において、基板載置部の面積を、プラズマ発生室の横断面積の0.5〜0.8に設定したことを特徴とする。
本発明によれば、基板載置部の面積を、プラズマ発生室の断面積の0.5から0.8に設定することで、プラズマ発生室に誘導結合方式で放電プラズマを発生させてエッチングを行う場合、処理基板面内でのラジカル、ラジカル種の入射分布の均一性が極めて高くなる。このため、エッチング形状を重視してエッチング条件を設定しても、処理基板面内で対レジスト選択比の均一性を高く保持できる。
前記プラズマ発生室の中心から処理基板までの距離を、150〜250mmに設定するのがよい。この距離が150mmより短いと、プラズマ発生源に近づきすぎてエッチングガスの拡散効果が得られず、処理基板面内において中央部とその外側との間でレジストのエッチング速度が不均一になり、処理基板面内での対レジスト選択比を均一にできない。他方で、250mmより長くなると、プラズマ発生源までの距離が長すぎて、活性種が失活して減少するためエッチング速度が低下すると共に、装置自体が大型化して実用的でない。
尚、誘導結合方式でプラズマ発生室に放電プラズマを発生させるには、例えば前記プラズマ発生室の側壁の外側に磁場コイルを設けると共に、この磁場コイルと側壁の外側との間に、高周波電源に接続したアンテナコイルを配置し、磁場コイルで形成した磁気中性線に沿って交番電場を加え、この磁気中性線に放電プラズマを発生させるようにすればよい。
この場合、前記アンテナコイルは、パラレルアンテナ構造のものがよい。
また、処理基板へのイオン入射エネルギを高めて異方性エッチングできるように、前記基板載置部は、高周波電源に接続され、浮遊電極となって負のバイアス電位となる基板電極とするのがよい。
ところで、請求項1乃至請求項5記載のドライエッチング装置を用いて、処理基板に形成したレジストマスクを有する膜をエッチングして微細加工するドライエッチング方法では、前記真空チャンバ内の作動圧力を1.5Pa以下に設定してドライエッチングを行うのがよい。
また、請求項3乃至請求項5記載のドライエッチング装置を用いて、処理基板に形成したレジストマスクを有する膜をエッチングして微細加工するドライエッチング方法では、前記アンテナコイルが接続された高周波電源の出力を、1000〜3000Wに設定してドライエッチングを行うのがよい。
尚、前記膜は、SiOCH或いはSiOC系材料から構成される層間絶縁膜とすればよい。
以上説明したように、本発明のドライエッチング装置は、レジストマスクで覆われた膜、特に比誘電率の低い有機材料のまたは有機材料を含む層間絶縁膜をエッチングする場合、真空チャンバの容積を大きくすることなく、エッチング形状の制御性マージンが失われず、処理基板面内で高い均一性の対レジスト選択比が得られるという効果を奏する。
図1を参照して、1は、例えば比誘電率の低い層間絶縁膜をドライエッチングし、配線用のホール、トレンチを微細加工する本発明の誘電結合型のエッチング装置である。このエッチング装置1は、低温、高密度プラズマによるエッチングが可能なものであり、ターボ分子ポンプなどの真空排気手段11aを備えた真空チャンバ11を有する。
真空チャンバ11は、誘電体円筒状壁により形成されたその上部のプラズマ発生室12と下部の基板処理室13とから構成されている。プラズマ発生室12の側壁(誘電体側壁)14の外側には、三つの磁場コイル15、16、17が設けられ、この磁場コイル15、16、17によって、プラズマ発生部12内に環状磁気中性線(図示せず)が形成される。
中間の磁場コイル16と側壁14の外側との間には、プラズマ発生用高周波アンテナコイル18が配置され、この高周波アンテナコイル18は、パラレルアンテナ構造のものであり、第1高周波電源19に接続されている。そして、三つの磁場コイル15、16、17によって形成された磁気中性線に沿って交番電場を加えてこの磁気中性線に放電プラズマを発生させる。
磁気中性線の作る面と対向させて基板処理室13内には、処理基板Sが載置される基板載置部である断面円形の基板電極20が絶縁体20aを介して設けられている。この基板電極20は、コンデンサー21を介して第2高周波電源22に接続され、電位的に浮遊電極となって負のバイアス電位となる。
また、プラズマ発生室12を区画する天板23は、誘電体側壁14の上部フランジに密封固着され、電位的に浮遊状態とし対向電極を形成する。この天板23の内面には、真空チャンバ11内にエッチングガスを導入するガス導入ノズル24が設けられ、このガス導入ノズル24が、ガス流量制御手段(図示せず)を介してガス源に接続されている。
上記エッチング装置を用いて、配線用のホール、トレンチが微細加工される処理基板Sは、層間絶縁膜上にレジストマスクを形成したものである。層間絶縁膜は、SiOなどの酸化膜、スピンコートによって処理基板S上に形成されたHSQやMSQのようなSiOCH系材料、或いはCVDによって処理基板S上に形成されたSiOC系材料で比誘電率2.0〜3.0のLowーk材料であり、多孔質材料を含む。
塗布系のSiOCH系材料としては、例えば、商品名NCS/触媒化成工業社製、商品名LKD5109r5/JSR社製、商品名HSG−7000/日立化成社製、商品名HOSP/Honeywell Electric Materials社製、商品名Nanoglass/Honeywell Electric Materials社製、商品名OCD T−12/東京応化社製、商品名OCD T−32/東京応化社製、商品名IPS2.4/触媒化成工業社製、商品名IPS2.2/触媒化成工業社製、商品名ALCAP−S5100/旭化成社製、商品名ISM/ULVAC社製がある。
SiOC系材料としては、例えば、商品名Aurola2.7/日本ASM社製、商品名Aurola2.4/日本ASM社製、商品名Orion2.7/TRIKON社製、商品名Coral/Novellf社製、商品名Black Diamond/AMAT社製がある。また、商品名SiLK/Dow Chemical社製、商品名Porous-SiLK/Dow Chemical社製、商品名FLARE/Honeywell Electric Materials社製、商品名 Porous FLARE/Honeywell Electric Materials社製、商品名 GX‐3P/Honeywell Electric Materials社製などの有機系の低誘電率層間絶縁膜でもでもよい。
レジストとしては、UV−II、KrFフォトリソグラフィ法用のレジスト材であるTDUR−P036/東京応化工業株式会社製、ArFフォトリソグラフィ法用のレジスト材であるTARF−7029/東京応化工業株式会社製などの公知のものが用いられる。エッチングガスとしては、Cなどの比誘電率の低い層間絶縁膜をエッチングする場合に用いられる公知のガスを用いる。
ところで、このエッチング装置1はイオン主体でエッチングが行われるため、ラジカルと反応し難いSiO膜などの層間絶縁膜をエッチングする場合、処理基板面内で層間絶縁膜の深さ方向に均一なエッチング形状が得られるように制御することは容易である。それに対して、比誘電率の低い有機材料のまたは有機材料を含む層間絶縁膜(Low−k)の場合、ラジカルと反応し易いため、ラジカルの入射分布を考慮しない上記エッチング装置1では、処理基板面内での対レジスト選択比の高い均一性が得られるエッチング条件を見出すことが困難である。
そこで、本実施の形態では、基板電極20の直径Rsを円筒形状の側壁14の内径Rcの0.5〜0.8、好ましくは0.5から0.75、より好ましくは0.5〜0.7に、即ち、基板電極20の面積をプラズマ発生室の横断面積の0.5〜0.8、好ましくは0.5から0.75、より好ましくは0.5〜0.7に設定した。
これにより、プラズマ発生室12に誘導結合方式で放電プラズマを発生させてエッチングを行う場合、処理基板S面内におけるラジカル、ラジカル種の入射分布の均一性が極めて高くなる。このため、エッチング形状を重視してエッチング条件を設定しても、処理基板S面内での、レジストに対する層間絶縁膜のエッチング選択比(対レジスト選択比)の均一性を±5%以内に保持できる。
この場合、前記プラズマ発生室12の中心から処理基板Sまでの距離を、150〜250mmの範囲とするのがよい。150mmより短くなると、プラズマ発生源に近づきすぎてエッチングガスの拡散効果が得られず、処理基板面内において中央部とその外側との間でレジストのエッチング速度が不均一になり、処理基板面内での対レジスト選択比を均一にできない。他方で、250mmより長くなると、プラズマ発生源までの距離が長すぎて、活性種が失活して減少するためエッチング速度が低下すると共に、装置自体が大型化して実用的でない。
ところで、例えば光ファイバアレイから射出する光を収束光または平行光に変化するために用いられるマイクロレンズアレイの製造において、処理基板上に形成された石英ガラスなどの層をエッチングする場合、レジストマスクに対する石英ガラスのエッチング選択比(対レジスト選択比)の変化がレンズ曲率に大きく反映される。
この場合、対レジスト選択比を1前後にして、処理基板面内で良好な均一性が得られるようにエッチングを行う必要がある。このため、マイクロレンズアレイの製造におけるエッチングでは、高選択比のプロセスは適さないが、処理基板S面内での対レジスト選択比の均一性を±3%以内に保持できる上記エッチング装置1を用いてエッチングすれば、レンズ曲率の変化を小さくできてよい。
本実施例では、処理基板S上に、比誘電率の低い有機材料の層間絶縁膜32であるPorous-SiLKを500nmの膜厚で形成した。そして、この層間絶縁膜32上に、スピンコータによりレジストを塗布し、フォトリソグラフィ工程でレジストを形成した。レジストとしては、UV−IIを使用し、レジスト層の厚さを500nmとした。
次に、図1に示すエッチング装置1を用いてエッチングを行った。誘電体側壁14の内径Rcを430mm、プラズマ発生室12の中心から処理基板Sまでの距離を150mmに設定した。
エッチングガスとしてCを用い、このエッチングガスのガス流量を50sccm、プラズマ発生用高周波アンテナコイル18に接続した高周波電源19の出力を2000W、基板電極20に接続した高周波電源22の出力を300W、基板温度10℃、真空チャンバ11の圧力を0.7Paに設定して層間絶縁膜32をエッチングした。この場合、基板電極20の直径Rsを、誘電体側壁14の内径Rcを0.5〜0.9の範囲で変化させた。
図2は、基板電極20の直径Rsを変化させたときの処理基板S面内での対レジスト選択比の均一性を示す(線A1)。これによれば、基板電極20の直径Rsが、誘電体側壁14の内径Rcの0.5〜0.7の場合、処理基板S面内での対レジスト選択比の均一性として約±2.0%が得られ、0.7を超えると次第に対レジスト選択比の均一性が悪くなり、0.9を超えると、約±10%になった。この場合、内径Rcを0.5〜0.8の範囲では、対レジスト選択比の均一性が±5%以下になった。
本実施例では、処理基板S上に、比誘電率の低い有機材料の層間絶縁膜32であるPorous-SiLKを500nmの膜厚で形成した。そして、この層間絶縁膜32上に、スピンコータによりレジストを塗布し、フォトリソグラフィ工程でレジストを形成した。レジストとしては、UV−IIを使用し、レジスト層の厚さを500nmとした。
次に、図1に示すエッチング装置1を用いてエッチングを行った。誘電体側壁14の内径Rcを430mm、基板電極20の直径301mm(Rs/Rc=0.7)、プラズマ発生室12の中心から処理基板Sまでの距離を150mmに設定した。
エッチングガスとしてCを用い、このエッチングガスのガス流量を50sccm、基板電極20に接続した高周波電源22の出力を300W、基板温度10℃、真空チャンバ11の圧力を0.7Paに設定して層間絶縁膜32をエッチングした。そして、プラズマ発生用高周波アンテナコイル18に接続した高周波電源19の出力を変化させた。
図3は、プラズマ発生用高周波アンテナコイル18に接続した高周波電源19の出力を500W〜3000Wの範囲で変化させたときの処理基板S面内での対レジスト選択比の均一性を示す(線B1)。これによれば、高周波電源19の出力が2000Wの近傍で、対レジスト選択比の均一性が最も高くなっていることが判る。高周波電源19の出力が、1000〜3000KWの間では、処理基板S面内での対レジスト選択比の均一性が±3%以下になった。
本実施例では、処理基板S上に、比誘電率の低い有機材料の層間絶縁膜32であるPorous-SiLKを500nmの膜厚で形成した。そして、この層間絶縁膜32上に、スピンコータによりレジストを塗布し、フォトリソグラフィ工程でレジストを形成した。レジストとしては、UV−IIを使用し、レジスト層の厚さを500nmとした。
次に、図1に示すエッチング装置1を用いてエッチングを行った。誘電体側壁14の内径Rcを430mm、プラズマ発生室12の中心から処理基板Sまでの距離を150mmに設定した。
エッチングガスとしてCを用い、このエッチングガスのガス流量を50sccm、プラズマ発生用高周波アンテナコイル18に接続した高周波電源19の出力を2000W、基板電極20に接続した高周波電源22の出力を300W、基板温度10℃、真空チャンバ11の圧力を0.7Paに設定して層間絶縁膜32をエッチングした。
図4(a)及び(b)は、基板電極20の直径Rsを、誘電体側壁14の内径Rcの0.7若しくは0.9に設定した場合の処理基板Sを中心とするXY方向(処理基板を中心とする半径方向)での所定位置における層間絶縁膜32及びレジストのエッチングレートと、対レジスト選択比とを示す。
この場合、図4(a)中の●は層間絶縁膜32のエッチングレート、▲はレジストのエッチングレート、□は対レジスト選択比である。図4(b)中の○は層間絶縁膜32のエッチングレート、▲はレジストのエッチングレート、□は対レジス選択比である。
これによれば、図4(a)に示すように、基板電極20の直径Rsを、側壁14の内径Rcの0.7に設定したとき、処理基板S面内での層間絶縁膜32のエッチングレートの均一性は±2.25%であり、処理基板S面内での対レジスト選択比の均一性として±1.58%の高い均一性が得られている。それに対して、図4(b)に示すように、基板電極20の直径Rsを、側壁14の内径Rcの0.9に設定したとき、処理基板Sの中心からXY方向外側に行くに従い、対レジスト選択比が高くなり、処理基板S面内での対レジスト選択比の均一性(±7.6%)を保持できないことが判る。
本実施例では、処理基板S上に、比誘電率の低い有機材料の層間絶縁膜32であるPorous-SiLKを500nmの膜厚で形成した。そして、この層間絶縁膜32上に、スピンコータによりレジストを塗布し、フォトリソグラフィ工程でレジストを形成した。レジストしては、UV−IIを使用し、レジスト層の厚さを500nmとした。
次に、図1に示すエッチング装置1を用いてエッチングを行った。誘電体側壁14の内径Rcを430mm、基板電極20の直径301mm(Rs/Rc=0.7)に設定した。エッチングガスとしてCを用い、このエッチングガスのガス流量を50sccm、プラズマ発生用高周波アンテナコイル18に接続した高周波電源19の出力を2000W、基板電極20に接続した高周波電源22の出力を300W、基板温度10℃、真空チャンバ11の圧力を0.7Paに設定して層間絶縁膜32をエッチングした。
図5(a)乃至(c)は、プラズマ発生室12の中心から処理基板Sまでの距離Zを変化させたときの、処理基板Sを中心とするXY方向(処理基板Sを中心とする半径方向)での所定位置におけるレジストマスクのエッチングレートの均一性を示す。
これによれば、図5(a)に示すように、距離Zが120mm(Z<150mm)の場合、処理基板Sの中央部のレジストのエッチング速度が低く、処理基板SのXY方向外側に向かうに従いエッチング速度が高くなることが判る。また、図5(c)に示すように、距離Zが280mm(Z>250mm)の場合、処理基板Sの中央部のレジストのエッチング速度が高く、処理基板SのXY方向外側に向かうに従いエッチング速度が低くなることが判る。
それに対して、図5(b)に示すように、距離Zを150mmに設定すると(150mm≦Z≦250mm)、処理基板S面内でのレジストのエッチング速度がほぼ均一になることが判る。
本実施例では、処理基板S上に、層間絶縁膜32として熱酸化膜(SiO)を500nmの膜厚で形成した。そして、この層間絶縁膜32上に、スピンコータによりレジストを塗布し、フォトリソグラフィ工程でレジストを形成した。レジストとしてはUV−IIを使用し、レジスト層の厚さを500nmとした。
次に、図1に示すエッチング装置1を用いてエッチングを行った。誘電体側壁14の内径Rcを430mm、プラズマ発生室12の中心から処理基板Sまでの距離を150mmに設定した。
エッチングガスとしてCを用い、このエッチングガスのガス流量を50sccm、プラズマ発生用高周波アンテナコイル18に接続した高周波電源19の出力を2000W、基板電極20に接続した高周波電源22の出力を300KW、基板温度10℃、真空チャンバ11の圧力を0.7Paに設定して層間絶縁膜をエッチングした。この場合、基板電極20の直径Rsを、誘電体側壁14の内径Rcを0.5〜0.9の範囲で変化させた。
図6は、基板電極20の直径Rsを変化させたときの処理基板S面内での対レジスト選択比の均一性を示す(線A2)。これによれば、基板電極20の直径Rsが、誘電体側壁14の内径Rcの0.5〜0.7の場合、処理基板S面内での対レジスト選択比の均一性として約±0.6が得られ、0.7を超えると対レジスト選択比の均一性が悪くなっていくことが判る。この場合、内径Rcを0.5〜0.8の範囲では、対レジスト選択比の均一性が±3%以下になった。これにより、SiOなどの熱酸化膜でも、対レジスト選択比の均一性を高く保持できることが判る。
本実施例では、処理基板S上に、層間絶縁膜32として熱酸化膜(SiO)を500nmの膜厚で形成した。そして、この層間絶縁膜32上に、スピンコータによりレジストを塗布し、フォトリソグラフィ工程でレジストを形成した。レジストとしては、例えばUV−IIを使用し、レジスト層の厚さを500nmとした。
次に、図1に示すエッチング装置1を用いてエッチングを行った。誘電体側壁14の内径Rcを430mm、基板電極20の直径301mm(Rs/Rc=0.7)、プラズマ発生室12の中心から処理基板Sまでの距離を150mmに設定した。
エッチングガスとしてCを用い、このエッチングガスのガス流量を50sccm、基板電極20に接続した高周波電源22の出力を300W、基板温度10℃、真空チャンバ11の圧力を0.7Paに設定して層間絶縁膜32をエッチングした。そして、プラズマ発生用高周波アンテナコイル18に接続した高周波電源19の出力を変化させた。
図7は、プラズマ発生用高周波アンテナコイル18に接続した高周波電源19の出力を500W〜3000Wの範囲で変化させたときの処理基板S面内での対レジスト選択比の均一性を示す(線B2)。これによれば、高周波電源19の出力が2000Wの近傍で、対レジスト選択比の均一性が最も高くなっていることが判る。高周波電源19の出力が、1000〜3000Wの間では、処理基板S面内での対レジスト選択比の均一性が±3%以下になった。
本実施例では、処理基板S上に、スピンコータを使用して500nmの膜厚でSiO膜を形成した。そして、このSiO膜上に、スピンコータによりレジストを塗布し、フォトリソグラフィ工程でレジストを形成した。レジストとしてはUV−IIを使用し、レジスト層の厚さを500nmとした。
次に、図1に示すエッチング装置1を用いてエッチングを行った。誘電体側壁14の内径Rcを430mm、プラズマ発生室12の中心から処理基板Sまでの距離を150mmに設定した。
エッチングガスとしてCを用い、このエッチングガスのガス流量を50sccm、プラズマ発生用高周波アンテナコイル18に接続した高周波電源19の出力を2000W、基板電極20に接続した高周波電源22の出力を300W、基板温度10℃、真空チャンバ11の圧力を0.7Paに設定してSiO膜をエッチングした。
図8(a)及び(b)は、基板電極20の直径Rsを、誘電体側壁14の内径Rcの0.7若しくは0.9に設定した場合の処理基板Sを中心とするXY方向(処理基板を中心とする半径方向)での所定位置におけるSiO膜及びレジストのエッチングレートと、対レジスト選択比とを示す。
この場合、図8(a)中の●はSiO膜のエッチングレート、▲はレジストのエッチングレート、□は対レジスト選択比である。図8(b)中の○はSiO膜のエッチングレート、▲はレジストのエッチングレート、□は対レジス選択比である。
これによれば、図8(a)に示すように、基板電極20の直径Rsを、側壁14の内径Rcの0.7に設定したとき、処理基板S面内でのSiO膜のエッチングレートの均一性は±2.25%であり、処理基板S面内での対レジスト選択比の均一性として±2.45%の高い均一性が得られている。それに対して、図8(b)に示すように、基板電極20の直径Rsを、側壁14の内径Rcの0.9に設定したとき、処理基板Sの中心からXY方向外側に行くに従い、対レジスト選択比が高くなり、処理基板S面内での対レジスト選択比の均一性(±10%)が悪いことが判る。
本実施例では、処理基板S上に、層間絶縁膜として熱酸化膜(SiO)を500nmの膜厚で形成した。そして、この層間絶縁膜32上に、スピンコータによりレジストを塗布し、フォトリソグラフィ工程でレジストンを形成した。レジストとしてはUV−IIを使用し、レジスト層の厚さを500nmとした。
次に、図1に示すエッチング装置1を用いてエッチングを行った。誘電体側壁14の内径Rcを430mm、基板電極20の直径301mm(Rs/Rc=0.7)に設定した。エッチングガスとしてCを用い、このエッチングガスのガス流量を50sccm、プラズマ発生用高周波アンテナコイル18に接続した高周波電源19の出力を2000W、基板電極20に接続した高周波電源22の出力を300W、基板温度10℃、真空チャンバ11の圧力を0.7Paに設定して層間絶縁膜32をエッチングした。
図9(a)乃至(c)は、プラズマ発生室12の中心から処理基板Sまでの距離Zを変化させたときの、処理基板Sを中心とするXY方向(処理基板Sを中心とする半径方向)での所定位置におけるレジストのエッチングレートの均一性を示す。
これによれば、図9(a)に示すように、距離Zが120mm(Z<150mm)の場合、処理基板Sの中央部のレジストのエッチング速度が低く、基板のXY方向外側に向かうに従いエッチング速度が高くなることが判る。また、図9(c)に示すように、距離Zが280mm(Z>250mm)の場合、処理基板Sの中央部のレジストのエッチング速度が高く、処理基板SのXY方向外側に向かうに従いエッチング速度が低くなることが判る。
それに対して、図9(b)に示すように、距離Zを150mmに設定すると(150mm≦Z≦250mm)、処理基板S面内でのレジストのエッチング速度がほぼ均一になることが判る。
低誘電率の層間絶縁膜をエッチングする本発明のエッチング装置を概略的に示す図。 基板電極の直径を変化させたときの対レジスト選択比の面内均一性を説明するグラフ。 高周波電源の供給電力を変化させたときの対レジスト選択比の面内均一性を説明するグラフ。 (a)及び(b)は、レジストマスクで覆われたSiO膜をエッチングしたときの、処理基板面内でのエッチングレート及び対レジスト選択比を説明するグラフ。 (a)乃至(c)は、プラズマ発生室の中心から処理基板までの距離を変化させたときの対レジスト選択比の面内均一性を説明するグラフ。 基板電極の直径を変化させたときの対レジスト選択比の面内均一性を説明するグラフ。 高周波電源の供給電力を変化させたときの対レジスト選択比の面内均一性を説明するグラフ。 (a)及び(b)は、レジストマスクで覆われたSiO膜をエッチングしたときの、処理基板面内でのエッチングレート及び対レジスト選択比を説明するグラフ。 (a)乃至(c)は、プラズマ発生室の中心から処理基板までの距離を変化させたときの対レジスト選択比の面内均一性を説明するグラフ。
符号の説明
1 エッチング装置
11 真空チャンバ
12 プラズマ発生室
13 基板処理室
20 基板載置部(基板電極)

Claims (8)

  1. 真空排気手段を有する真空チャンバを備え、この真空チャンバを上部のプラズマ発生室と下部の基板処理室とから構成し、このプラズマ発生室と対向して基板処理室に基板載置部を配設し、プラズマ発生室に誘導結合方式で放電プラズマを発生させると共にエッチングガスを導入して、基板載置部上の処理基板に形成したレジストマスクを有する膜をエッチングして微細加工するドライエッチング装置において、
    基板載置部の面積を、プラズマ発生室の横断面積の0.5〜0.8に設定したことを特徴とするドライエッチング装置。
  2. 前記プラズマ発生室の中心から処理基板までの距離を、150〜250mmに設定したことを特徴とする請求項1記載のドライエッチング装置。
  3. 前記プラズマ発生室の側壁の外側に磁場コイルを設けると共に、この磁場コイルと側壁の外側との間に、高周波電源に接続したアンテナコイルを配置し、磁場コイルで形成した磁気中性線に沿って交番電場を加え、この磁気中性線に放電プラズマを発生させるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のドライエッチング装置。
  4. 前記アンテナコイルは、パラレルアンテナ構造のものであることを特徴とする請求項3記載のドライエッチング装置。
  5. 前記基板載置部は、高周波電源に接続され、浮遊電極となって負のバイアス電位となる基板電極であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のドライエッチング装置。
  6. 請求項1乃至請求項5記載のドライエッチング装置を用いて、処理基板に形成したレジストマスクを有する膜をエッチングして微細加工するドライエッチング方法であって、
    前記真空チャンバ内の作動圧力を1.5Pa以下に設定してドライエッチングを行うことを特徴とするドライエッチング方法。
  7. 請求項3乃至請求項5記載のドライエッチング装置を用いて、処理基板に形成したレジストマスクを有する膜をエッチングして微細加工するドライエッチング方法であって、
    前記アンテナコイルが接続された高周波電源の出力を、1000〜3000Wに設定してドライエッチングを行うことを特徴とするドライエッチング方法。
  8. 前記膜は、SiOCH或いはSiOC系材料から構成される層間絶縁膜である特徴とする請求項6または請求項7記載のドライエッチング方法。
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