JP2005116833A - 太陽光発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、発光体による表示性や装飾性を高めた太陽光発電装置を提供することにある。
【解決手段】受光面側に光透過板を備えた太陽電池モジュールの内部に所定間隔で面状に配列された複数個の太陽電池素子と、隣接する前記太陽電池素子の間隙を通して前記太陽電池モジュールの受光面の方向に向けて発光するように配置された複数の発光体とを備えた太陽光発電装置であって、これらの発光体の照射光路上に光透過性の着色部材を介在させてなる。
【選択図】図1

Description

本発明は複数個の太陽電池素子を面状に並べてなる太陽光発電装置に関し、とくにこれらの太陽電池素子にLEDなどの発光体を配し、特に、表示性や装飾性を高めた太陽光発電装置に関するものである。
一般的に太陽光発電装置は、住宅の屋根などに太陽電池アレイを配置し、太陽光のエネルギーを光電変換し、電力エネルギーを得るものである。
具体的な使用例を図14と図15により説明する。図14は住宅1の屋根などに太陽光発電装置2を配置した場合を示し、図15はこの太陽光発電装置2において、その太陽電池アレイ3を構成する個々の太陽電池モジュール4の概略の断面構造図である。同図の太陽光発電装置2によれば、太陽電池モジュール4を複数配設して太陽電池アレイ3とし、この太陽電池アレイ3で発電された電力を送電ケーブル5およびジャンクションボックス(接続箱)6を通して系統連系インバータ7へ送電する。
すなわち、太陽電池アレイ3は、複数枚の太陽電池モジュール4を直列に接続してストリングとし、このストリングを1列、もしくは2列以上集めて組み合わせ、必要な電力を得るようにしている。そして、送電ケーブル5の電線は、このようなストリングの数に応じて設けられ、互いにジャンクションボックス6で並列接続されて、太陽電池アレイ3で発電された直流電力を交流電力に変換する系統連系インバータ7に入力され、一般の交流負荷に供給したり、もしくは系統連系により電力会社へ売電したりすることができるようになっている。
図15に示す太陽電池モジュール4の概略の断面構造図によれば、太陽電池素子8は、例えばシリコンなどからなる半導体の光電変換効果を利用して電力が得られるように構成したものであって、このような太陽電池素子8を複数個直列および並列に電気的に接続し、そして、耐候性のある素材で覆い、所要の出力電圧や出力電流を得る。
このような太陽電池モジュール4においては、太陽電池素子8の受光面にはガラス板や合成樹脂板などの光透過板9を配置し、その裏面である非受光面にはテフロン(R)フィルムやPVF(ポリフッ化ビニル)、PET(ポレエチレンテレフタレート)などの耐候性フィルム10を被着し、そして、これらの光透過板9、太陽電池素子8および耐候性フィルム10の重ね構造の矩形状の本体に対し、その各辺周囲をアルミニウムやSUSなどからなる枠体11を挟み込むように装着し、太陽電池モジュール4全体の強度を高めている。
また、太陽電池モジュール4の裏面には、すなわち耐候性フィルム10の上にはABS樹脂などの合成樹脂やアルミニウムなどの金属で構成したジャンクションボックス12を接着し、太陽電池モジュール4の出力電力を取り出すターミナルとしている。
以上のとおり、一般的には太陽光発電装置2は、太陽光を電気に変換する発電用として用いられている。
これに対して、上述の太陽電池モジュールの内部に複数個の同形の太陽電池素子を並べた構成を利用し、一部の太陽電池素子の色を他の素子の色と異ならせて、太陽電池モジュール(または太陽電池アレイ)上に文字や模様を構築し、意匠性を備えさせる技術が提案されている。
また特許文献1によれば、夜間において視認できるように、受光面側にガラス板を配置し、その端部にLEDを設け、そして、このLEDによって太陽電池モジュールの受光面を発光させることも記載されている。図16に特許文献1に記載された太陽電池モジュールの構造図を示す。なお、図15に示す太陽電池モジュール4と同一箇所には同一符号を記す。この太陽電池モジュール13においては、光透過板9の端面に向かってLED14を配置しており、その他の構成は図15に示す太陽電池モジュール4と同じである。上記構成の太陽電池モジュール13によれば、LED14によって光透過板9の端面を照射して、太陽電池素子8に対し夜間、ライトアップができる。
その他、意匠性を備えた太陽電池モジュールではないが、LEDなどの発光体を太陽電池モジュールに組み込んだ公知技術を参考までに述べておく。特許文献2に示す安全警告灯は、省電力の発光ダイオ−ドと蓄電池とを組み合わせて、蓄電池からの電気を供給させ発光ダイオ−ドを発光させることが記載されている。また、特許文献3によれば、太陽電池モジュール内に発光体を組み込み、そして、太陽電池モジュールの故障が生じた場合に、その発光体の発光で故障を表示する。これにより、異常が生じている太陽電池モジュールを特定する作業が容易になり、多くの時間と労力を要せず正常発電へ迅速な回復をすることができるようになった。
特開2003−92008号公報 実開平6−86187号公報 特開平9−148613号公報 特開2001−328850号公報
上述の太陽電池モジュールの内部の太陽電池素子の色を他の素子の色と異ならせて、太陽電池モジュール上に文字や模様を構築し、意匠性を備えるようにしたものは、太陽電池素子自体を外部から視認させることを目的としたものであるが、それ自体が発光するものではなく、夜間など外部からの認識が難しいという問題がある。さらに、太陽電池素子はもともと太陽光の反射を抑えるように構成されているのが常であり、仮に夜間に太陽電池素子そのものをライトアップしたとしても、外部から認識するのは難しい。
また上述の特許文献1の太陽電池モジュールは、受光面側のガラス板の端部にLEDを設け、太陽電池素子そのものを夜間ライトアップする技術であって、より積極的に表示性や装飾性を高めたものではない。また、特許文献2や特許文献3に示されている技術は、LEDを単に信号を表示させるために用いるものであり、表示性や装飾性を高めるように工夫されたものではない。
本発明者は上記事情に鑑みて鋭意研究に努めた結果、複数個の太陽電池素子を面状に並べた太陽電池素子群に対し、さらにこれらの各太陽電池素子の間に発光体を配置すれば、個々の発光体の点灯に対し、その傍に配置した太陽電池素子群が背面となり、それらの点灯がより顕著になり、コントラストを高め、優れた表示性や装飾性が得られることを見出した。そしてさらに研究を重ね、発光体の照射光路上に光透過性の着色部材を備えるようにすることにより、より装飾性を高めることができる構成を見出すに至った。
本発明は上記知見により完成されたものであり、その目的は発光体による表示性や装飾性をより一層高めた太陽光発電装置を提供することにある。
本発明の請求項1にかかる太陽光発電装置は、受光面側に光透過板を備えた太陽電池モジュールの内部に所定間隔で面状に配列された複数個の太陽電池素子と、隣接する前記太陽電池素子の間隙を通して前記太陽電池モジュールの受光面の方向に向けて発光するように配置された複数の発光体とを備えた太陽光発電装置であって、これらの発光体の照射光路上に光透過性の着色部材を介在させてなる。このようにしたので、発光体の傍に配置した太陽電池素子群が背面となり、発光体の点灯をより顕著にしてコントラストを高める作用と装飾性を高める作用とを同時に高めることができる。
また、本発明の請求項2にかかる太陽光発電装置は、請求項1に記載の太陽光発電装置において、前記発光体は、前記太陽電池モジュールの受光面と反対側の非受光面に配置するようにしたので、発光体を容易に配置することができるとともに、風雨から防護した状態で装飾性を高めることができる。
さらに、本発明の請求項3にかかる太陽光発電装置は、請求項1または2に記載の太陽光発電装置において、前記着色部材は、前記光透過板上に備えるようにしたので、着色部材を容易に変更でき、同じ太陽電池モジュールを様々な用途に用いることができる。さらに、外部からの反射光などによって表示を容易に認識できる。
また、本発明の請求項4にかかる太陽光発電装置は、請求項1または2に記載の太陽光発電装置において、前記着色部材は、前記太陽電池素子の間隙に備えられるようにしたので、太陽電池素子の有する色との違いが顕著になり、外部からの認識が容易となる。
また、本発明の請求項5にかかる太陽光発電装置は、請求項2に記載の太陽光発電装置において、前記着色部材は、前記発光体と前記非受光面との間に介在されるようにしたので、発光体と着色部材との距離が近いことから、着色部材の大きさをより小さくすることができる。
そして本発明の請求項6にかかる太陽光発電装置は、請求項1から5のいずれかに記載の太陽光発電装置において、前記着色部材は、凸状レンズとしたので、発光体から出射される光を集光させて、より強い光として発光輝度を向上させる効果や、発光体の視野角を広げる効果を持たせることができる。
また本発明の請求項7あるいは請求項8にかかる太陽光発電装置は、請求項1から6にかかる太陽光発電装置において、複数個の太陽電池素子をマトリックス状に配列するか、複数個の太陽電池素子を千鳥状に配列するようにしたので、用途に応じて発光体を配置する位置を変えることができ、装飾性、表示性を容易に付与することができる。
そして本発明の請求項9あるいは請求項10にかかる太陽光発電装置は、請求項1から8にかかる太陽光発電装置において、前記太陽電池モジュールが三角形状、矩形状、台形状もしくは多角形状または、円形もしくは楕円形としたので、その外観をさまざまな様相にし、装飾性や表示性を付与することができる。
さらに本発明の請求項11にかかる太陽光発電装置は、請求項1から10にかかる太陽光発電装置において、前記前記太陽電池モジュールとこの太陽電池モジュールとを支持する枠体を備えるようにしたので、太陽電池モジュールに強度が付与され、太陽電池モジュールのサイズが大きい場合にも、太陽電池モジュールが自重などでたわむことがない。
そして本発明の請求項12にかかる太陽光発電装置は、請求項1から11にかかる太陽光発電装置において、前記発光体は、LEDとしたので、低い電力かつ長寿命の発光体とすることができる。
また本発明の請求項13にかかる太陽光発電装置は、請求項1から11にかかる太陽光発電装置において、前記発光体は、集光用の反射鏡を備えた無指向性の光源としたので、発光体から放射された光を効率的に集光し、極めて明るい光とすることができる。
本発明の請求項1にかかる太陽光発電装置によれば、高い装飾性と高い視認性を有する太陽電池モジュールを形成することができ、特に、町中における広告などの用途において、好適な太陽電池装置を得ることができる。
また、本発明の請求項2にかかる太陽光発電装置によれば、発光体を容易に配置することができると同時に、風雨から防護できるので、発光体の交換が容易でかつ長寿命とすることができ、長期間にわたって屋外で用いることができる。
さらに、本発明の請求項3にかかる太陽光発電装置によれば、着色部材を容易に変更できるので、同じ太陽電池モジュールを多くの用途に用いることができる。さらに、昼間に発光体を点灯しない状態であっても外部からの反射光などによって表示を容易に認識できる。
また、本発明の請求項4にかかる太陽光発電装置によれば、太陽電池素子の有する色との違いが顕著になり、外部からの認識が容易となる。
また、本発明の請求項5にかかる太陽光発電装置によれば、着色部材のサイズを小さくすることができ、よりコンパクトな構成とすることができる。
そして本発明の請求項6にかかる太陽光発電装置によれば、凸レンズ状の着色部材によって、発光体から出射される光を集光させて、より強い光として発光輝度を向上させる効果や、発光体の視野角を広げる効果を持たせることができ、設置場所や条件に応じたカスタマイズが可能となる。
さらに本発明の請求項7あるいは請求項8にかかる太陽光発電装置によれば、用途に応じて発光体を配置する位置を変えることができ、装飾性、表示性を容易に付与することができる。
そして本発明の請求項9あるいは請求項10にかかる太陽光発電装置によれば、その外観をさまざまな様相にし、装飾性や表示性を付与することができる。
また本発明の請求項11にかかる太陽光発電装置によれば、太陽電池モジュールに強度が付与され、太陽電池モジュールのサイズが大きい場合にも、太陽電池モジュールが自重などでたわむことがない。
さらに本発明の請求項12にかかる太陽光発電装置によれば、発光体はLEDとしたので、低い電力かつ長寿命の発光体とすることができる。
そして本発明の請求項13にかかる太陽光発電装置によれば、発光体から放射された光を効率的に集光し、極めて明るい光とすることができるので、遠いところから見たときの視認性をより高くすることができる。
以下に、本発明にかかる太陽光発電装置の実施形態について、模式的に図示した図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の太陽光発電装置の太陽電池モジュール15を模式的に説明する概略の断面構造図であり、(a)は全体図、(b)は(a)の図中のX部の拡大図である。以下、図1を用いながら、この太陽光発電装置を構成する太陽電池モジュール15について述べる。
図1(a)に示すように、太陽電池モジュール15は主にシリコンなどからなる太陽電池素子16(16a〜16e)を所定の枚数を直列および並列に接続してなり、任意の出力電圧、出力電流を得るようにしている。
本例においては、複数個の太陽電池素子16(16a〜16e)をマトリックス状に配列する。この太陽電池素子16は単結晶や多結晶シリコンなどの結晶系太陽電池や、薄膜系太陽電池などにより構成する。
これらの太陽電池素子16の受光面にはガラス板や合成樹脂板などの光透過板17を配置し、他方の非受光面(裏面)には光透過性のある背面板18を被着する。このような背面板18としては、ガラス板や合成樹脂板などの光透過性のある素材を用いる。なお、テフロン(R)(デュポン社の登録商標)製のフィルムやPVF(ポリフッ化ビニル)、PET(ポレエチレンテレフタレート)などの耐候性フィルムのように可撓性のある素材を用いることも可能である。
そして、光透過板17と背面板18との間には、充填材19として、例えばEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂)などからなる透明な合成樹脂を介在させている。
このような構成の太陽電池モジュール15において、さらに非受光面(裏面)側の背面板18の外側には、ABS樹脂やアルミニウム金属などからなるジャンクションボックス20を接着している。そして、このジャンクションボックス20を通して出力電力を取り出すようにターミナルとしている。
また、このような太陽電池モジュール15は、通常、矩形状をなすが、その本体の周囲四方を挟み込む枠体21を設け、そして、枠体21で太陽電池モジュール15の本体を支持し、全体の強度を向上させている。このような枠体21は、例えばアルミニウム金属やSUSなどにより構成される。
上述のように、太陽電池素子16(16a〜16e)は、所定の枚数を直列および並列に接続してなるが、所定の出力電力を得られるように直列および並列数を定める。そして、このように配列する場合、隣り合う太陽電池素子16(16a〜16e)同士の正極、負極の配線や短絡防止のために間隙22が設けられる。例えば、太陽電池素子16aと太陽電池素子16bとの間には間隙22a、太陽電池素子16bと太陽電池素子16cとの間には間隙22b、太陽電池素子16cと太陽電池素子16dとの間には間隙22c、太陽電池素子16dと太陽電池素子16eとの間には間隙22dが存在する。
ここで、図1(b)の要部拡大図に示すように、本発明の太陽光発電装置では、このように複数個の太陽電池素子16(16a〜16e)を面状に並べた太陽電池モジュール15において、これらの隣接する各太陽電池素子16(16a〜16e)の間となる非受光面側の背面板18の部位に発光体23を配置し、間隙(22a〜22d)を通して、太陽電池モジュール15の受光面の方向に向けて発光させるように構成され、その照射光路上に着色部材14aを介在させたことを特徴としている。
本例によれば、間隙22aに対応して発光体23aを、間隙22bに対応して発光体23bを、間隙22cに対応して発光体23cを、間隙22dに対応して発光体23dを配置する。これらの発光体23(23a〜23e)としては、例えば、ハロゲンランプやLED(発光ダイオード)を用いることができる。
このような構成としたことにより、発光体23から放射された光は、この着色部材14aを透過して着色され、外部からこの太陽電池モジュール15に備えられた発光体23を見たときに、着色部材14aの色を有する発光として認識することができ、高い装飾性を得ることができる。
これらの発光体23は、このように背面板18に対して、発光体取付部材231を介して、アクリル系両面接着テープや、アクリル系接着剤、シリコン系接着材(樹脂)などからなる接着部材によって背面板18に取り付ける。その時、着色部材14aが発光体23と背面板18との間に介在するようにする。なお、この着色部材14aは図面上では直接、背面板18に取り付けられているが、発光体23や発光体取付部材231に取り付けても構わない。これらの接着材は、耐候性がよく、しかも後の取り外しが容易であるという点でよい。例えば、VHBテープ(3M社の登録商標)が好適である。
このように、発光体23と着色部材14aとが太陽電池モジュール15の裏面側に設けられているので、これらの発光体23と着色部材14aとを容易に配置したり交換したりすることができ、通常、風雨から防護した状態で保つことができるので、長期間にわたって屋外で用いる用途に適している。さらに、このように発光体23と着色部材14aとが太陽電池モジュール15の裏面側に相互に接近して設けられている場合、着色部材14aのサイズは、発光体23の発光部と同等程度とすればよいので、着色部材14aのサイズを小さくすることができ、よりコンパクトな構成とすることができる。
次に図2に本発明の太陽光発電装置の別の実施形態を示す。(a)は全体図、(b)は(a)の図中のY部の拡大図である。基本的な構成は、図1と同様であるが、図1では、着色部材14aを発光体23と背面板18との間に介在させているのに対して、図2では、着色部材14bを光透過板17の外面上に設けているという違いがある。
このように、着色部材14bを太陽電池モジュール15の外面側に設けた場合、着色部材14bの変更が容易となるので、必要に応じて着色部材14bを交換すれば、太陽電池モジュール15を様々な用途に用いることができる。さらに、昼間であれば、発光体23を点灯しない状態であっても外部光などが反射することによって、着色部材14bの部分を容易に認識できるので、表示性や装飾性を高めることができる。
なお、このように着色部材14bを太陽電池モジュール15の表面側に配置して用いる場合、着色部材14bのサイズは、図2(b)に示すように、発光体23から出射された光が太陽電池素子16同士の間隙を通過して、光透過板17の表面に達したとき、光照射部よりも大きなサイズとすることが望ましい。
また図3の(a)、(b)に本発明の太陽光発電装置のさらに別の実施形態を示す。図3(a)の基本的な構成は、図1と同様であるが、図3(a)では、着色部材14cを凸状レンズの形態とした点が異なっている。また、図3(b)の基本的な構成は、図2と同様であるが、図3(b)では、着色部材14dを凸状レンズの形態とした点が異なっている。
まず図3(a)の場合は、発光体23から放射された光は、この凸状レンズの形状を有する着色部材14cによって、より集光する方向に屈折され、光の強度が高くなる。その結果、外部からこの太陽電池モジュール15に備えられた発光体23を見たときに、離れたところからでも視認することが可能となるという効果が得られる。なお、この凸状レンズの形状を有する着色部材14cの面の形状については、発光体23から放射された光が、この着色部材14cにおいて屈折されて、この着色部材14cがないときと比べて、より多くの光が集光され、隣接する太陽電池素子16同士の間隙22を透過するように構成されていれば本発明の目的は達成され、特に限定されるものではない。例えば、球面の一部であってもよいし、また非球面であってもよい。
また図3(b)の場合は、発光体23から放射された光は、この凸状レンズの形状を有する着色部材14dによって、光透過板17と大気との境界面において、より広がる方向に屈折される。したがって、外部からこの太陽電池モジュール15に備えられた発光体23を見たときに、より広い領域の視野角で視認することが可能となるという効果が得られる。これは、例えば、ビルの採光用ガラスなどに用いられる光透過型太陽電池モジュールなどのように、強度が必要となるため、光透過板17、背面板18、充填材19などを厚くして構成されるような場合、発光体23から太陽電池素子16までの距離が長くなり、太陽電池素子16の間隙22を抜けてきた発光体23の放射光は、そのままでは狭い視野角となってしまう。ここで図3(b)のような構成として、光透過板17と大気との境界面において、より広い角度となるように屈折されるようにすれば、このような厚い光透過型の太陽電池モジュール15であっても、より広い領域の視野角で視認することが可能となる。なお、この凸状レンズの形状を有する着色部材14dの面の形状については、発光体23から放射された光が、これらの着色部材14dにおいて、より広がる方向に屈折されればよく、特に限定されるものではない。例えば、球面の一部であってもよいし、また非球面であってもよい。
また図4の(a)、(b)に本発明の太陽光発電装置のさらに別の実施形態を示す。図4(a)、(b)はいずれも発光体を太陽電池モジュールの内部に配置した場合の構造図である。なお、ここでは一例として凸状レンズの形状を有する着色部材14dを太陽電池モジュール15の光透過板17上に備えた例を示すが、図2に示すようなレンズ形状ではない通常の着色部材14bを用いても構わない。図4(a)は、複数の発光体23を、太陽電池素子16を並べた面と背面板18との間に配置して、隣接する太陽電池素子16の間隙22を通して太陽電池モジュール15の受光面の方向に向けて発光させるようにした例であり、図4(b)は、複数の発光体23を太陽電池素子16の間隙に配置して、太陽電池モジュール15の受光面の方向に向けて発光するようにした例である。このように、太陽電池モジュール15の内部に発光体23を配置するには、発光体23を配線して、太陽電池素子16の間隙22に配置した状態で充填材19により光透過板17と背面板18との間に充填し固定すればよい。そして、太陽電池モジュール15の内部に発光体23を配置すれば、本来、デッドスペースである間隙上の面積を発光体の設置場所として活用するとともに発電の妨げにならない設置空間を確保するという2つの利点を得ることができる。
さらに図5の(a)、(b)に本発明の太陽光発電装置のさらに別の実施形態を示す。例えば、発光体23がハロゲンランプなどのような無指向性の光源のときは、図5(a)に示すように、集光用の反射鏡29を備えて、太陽電池モジュール15の受光面の方向に集光させてやることが望ましく、この反射鏡29と着色部材14aとの相乗効果により、発光体23から放射された光をより一層効率的に集光し、さらに離れた場所から視認することを可能とすることができる。また、図5(b)のように、着色部材14eを太陽電池モジュール15の内部に配置し、太陽電池素子16の間隙22の部分において発光体23の照射光路上に介在させてもよい。このように太陽電池モジュール15の内部に着色部材14eを配置すれば、太陽電池素子16とほぼ同一の面状か近接した箇所に配置されることとなるので、外部から見たときに相互の色との違いが顕著になり、外部からの認識が容易となる。その結果、例えば、昼間であれば、発光体23を点灯しない状態であっても外部光などが反射することによって、着色部材14eの部分を容易に認識できるので、表示性や装飾性を高めることができる。
上述の説明における着色部材14(14a〜14e)の材料としては、光透過性を有する材料を用いて構成する。例えば、ガラスの他、ポリカーボネート、アクリル、COP(シクロオレフィンポリマー)などの光透過性を有する樹脂材を用いることができる。そして、これらを着色するためには、例えば、ガラスの場合は、イオンやコロイド粒子によって着色することができる。例えば、ガラスにコバルト(ブルー)、クロム(青緑)、ニッケル(アンバー、パープル)、鉄(青緑)、マンガン(紫)、銅・金・セレン(いずれも赤)などを混入すれば、所望の色に着色することができ、銀コロイドなどを分散させれば茶色に着色させることができる。さらに、例えば、特許文献4に示すように、ガラスの表面をカチオン化剤によって表面改質すればアニオン染料によって染色することも可能である。また、顔料や染料を分散させたコーティング液、例えば、ポリシロキサンや透光性樹脂などをガラスの表面に塗布して硬化させてもよい。
また、樹脂の場合も同様に、樹脂自体に顔料や染料を分散させればよく、可撓性に富む色セロハンのような材料を用いてもよい。なお、色セロハンを用いて着色部材14を構成した場合は、耐候性が低いので、図1に示したように、太陽電池モジュール15によって覆い隠されるような構成とすることが望ましい。
なお、図5(b)のように着色部材14eを太陽電池モジュール15の内部に配置する場合は、太陽電池モジュール15を製造する際、各部材をラミネートするときに温度と圧力がかかることからガラスによって形成することが望ましい。
着色部材14を太陽電池モジュール15に配置するための方法としては、機械的に挟みこんだり、光透過板17や背面板18に透光性を有する接着剤によって貼り付けたりすればよい。なお、接着剤を用いる場合、少なくとも光を透過する部分が透明であればよく、光透過に関与しない部分、例えば着色部材14の周囲の部分などについては、機械的に挟持したり、光不透過性の接着剤を用いて対象物に固着させたりしても構わない。なお、透光性接着剤としては、例えば、アクリル系の透光性接着剤を用いることができ、空気と接触して硬化するタイプのものや紫外線を照射することにより硬化するタイプのものを好適に用いることができる。図6に着色部材14を太陽電池モジュール15上に貼り付けて形成した例の斜視図を示す。
その他、着色した接着剤を太陽電池モジュール15の部材、例えば、光透過板17や背面板18における発光体23の照射光路に該当する位置に、印刷やディスペンサーなどによって塗布・乾燥・硬化させて、着色部材14を構成しても本発明の効果を良好に奏する。
次に、本発明の太陽光発電装置における太陽電池モジュール15において、太陽電池素子16および発光体23の配置の方法について説明する。
図7(a)は太陽電池モジュール15において、本発明における発光体の取り付け可能な領域(同図中、斜線部分で示す)を示す上面図である。図7(a)に示すように、複数個の太陽電池素子16(16a〜16e)をマトリックス状に配列し、枠体21で囲うように構成した太陽電池モジュール15とすれば、図7(a)の斜線部分、すなわち格子状となった間隙22の部分に発光体23を配置することによって、良好に本発明の目的を達成することができる。
このように、表示や装飾を行うための発光体23について、その発光の背面に非発光の太陽電池素子16(16a〜16e)が配置されているので、発光体23のコントラストが相対的に高くなり、良好な視認性が得られる。とくに青色や濃青色の太陽電池素子16を、その発光の背面に配置した構成にすれば、その発光体23を顕著に視認することができる。
また、太陽電池素子16と枠体21と間にも間隙22を設けた構成の太陽電池モジュール15においては、そのような間隙22に対しても発光体23を配置し、これによって、さらに表示性や装飾性を高めてもよい。
さらに、本発明においては、上記のような間隙22によれば、発光体23を配置した部位以外の領域においては、太陽電池モジュールの裏側が屋根などで遮光されているので、間隙22は影になるので暗く、例えば灰色や黒っぽい色になる傾向にあり、このような領域と比べて発光体23のコントラストが顕著になるので、昼間など外来光が存在する場合にも発光体を良好に視認することができる。
図7(b)は本発明の太陽光発電装置の太陽電池モジュール15において、外来光が太陽電池素子で遮られる様子を説明する一部透視図である。同図は図7(a)に示す切断面線A−Aによる断面図である。
外来光の光路を示す図7(b)によれば、矢印(破線)で示した外来光は光透過板17を通過した後、太陽電池素子16により遮られ、間隙22の下にまで光が到達しにくくなる。これにより、間隙22によって発光体23の前面に周囲よりも暗い部分を作り出し、その結果、コントラストが生じ、発光体23の発する光をより明るく視認させることができる。
以上のとおり、昼間などの外来光がある場合、発光体23だけであれば、その発光を視認することが難しいが、本発明のように発光体23の前方に遮光物、すなわち本発明における太陽電池素子16を配するので、発光体23の発光が顕著になる。よって、発光体23の数量を増やすこともなく、明るさを向上させ、これによって部品点数が削減でき、消費電力の低減化がはかられる。
なお参考までに、もし発光体23の前方に遮光物がないとすれば、通常LEDや電球などの発光体が発光した光を外部に効率よく取り出すために、その発光体の周りに透明もしくは透光性のガラス材や樹脂材などで作製したカバーを設けることが考えられる。しかしながら、昼間の太陽光の光などを受けた場合には、発光体が太陽光で照らされ、発光体の発光と周囲の明るさとの差が少なくなる。その結果、コントラストが低くなるばかりか、LEDなどのように構造上発光部に反射鏡面を有するものでは、LEDの発光輝度よりも輝度の高い太陽光(散乱光を含む)も反射させることになり、より一層視認性が低下してしまう問題がある。
つぎに図8を用いて太陽光発電装置の発光体23への配線方法を説明する。同図においては、図14に示すように、住宅1の屋根などに本発明の太陽光発電装置を配置した場合について説明する。
太陽電池モジュール15(15a〜15d)を有する太陽光発電装置では、家屋の屋根上からジャンクションボックス6に引き回される送電ケーブル24(24a〜24d)やジャンクションボックス6と系統連系インバータ7とを接続する送電ケーブル25とは別に、さらに発光体23に電力を供給する送電線26を設ける。具体的には商用電力系統27からの交流電力を点灯制御回路28に送り、さらに点灯制御回路28から発光体23を点灯(もしくは点滅)させる電力を送電線26で送るものである。
このような構成によれば、発光体23への電力供給に対し、専用の電力線を使用しているので、発光体23は直流による駆動でも、あるいは交流による駆動でもよい。したがって、発光体23を電球からLEDに変更や、その逆への変更を容易に行うことができる。
なお、本例では商用電力系統27から電力を取っているが、この商用電力系統に代えて、バッテリーや燃料電池などの直流電力源、もしくは昼間の発光であれば、太陽電池の発電電力から電力を取るようにしてもよい。
なお、本発明の実施形態は上述の例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることはもちろんである。
例えば、図1、図3(a)、図5(a)などでは、太陽電池モジュール15の非受光面側に発光体23と着色部材14を備えた例であり、発光体23、着色部材14、発光体取付部材231、反射鏡29などの光学部材をそれぞれ別々に作製した後に、組み立てて本発明にかかる太陽電池装置を構成するようにしたが、これらを一体化させて光学ユニットとしても構わない。このようにユニット化することによって、取り扱いが簡単になり、太陽電池モジュール15の必要な部位に本発明の発光体および着色部材を極めて簡単に配設することができるという利点がある。さらに、着色部材14が凸状レンズの形状を有するときには、着色部材・発光体・反射鏡などの光学部材の光学的な位置をあらかじめ合わせておくことができるので、組み立ての際に位置合わせする手間が省けるという利点もある。
また、図1、図3(a)、図5(a)などのように、太陽電池モジュール15の非受光面側に発光体23を備えた場合、背面板18は全面、光透過性の部材を用いた例によって説明したが、これに限るものではなく、発光体23から放射された光の照射経路に対応する部分のみ光透過性としておいてもよい。これによって背面板18の意図しない箇所から外部への光の漏れを抑えることができ、特に夜間の発光時に効果的である。さらに、昼間などにおいては、背面板18の意図しない箇所から光が侵入して太陽電池モジュール15の内部において迷光が発生し、発光体23と太陽電池素子16との間のコントラストを下げてしまうことを防止することができる。
さらに、着色部材14の表面を粗くしたり、着色部材14の内部に、光拡散性の材料を分散させるなどして、着色部材14によって、発光体23からの光が散乱されるようにしてもよい。この場合、散乱光によって、着色部材14のほぼ全体が発光するようになるので、外部からの視認性が極めて高くなる。例えば、太陽電池モジュール15の受光面上に着色部材14を配置すれば、視野角が極めて高くなり、ほぼ全方位から着色部材14の存在を視認することができる。
以下、本発明の実施例について説明する。実施例1〜5は、上述の構成により作製した応用例である。
上述で説明した構成にしたがい、複数個の太陽電池素子16をマトリックス状に配列した太陽電池モジュール15を用いて、本発明の太陽光発電装置を構成した。光透過板17の材質は3.2mm厚の白板ガラス、背面板18の材質は2.1mm厚の白板ガラスをそれぞれ用いた。さらに実施例1では反射鏡29を備えた無指向性の発光体30であるハロゲンランプを用い、実施例2〜5では発光体23としてLEDを用いた。
各実施例はいずれも背面板18に発光体23を備えた構成とし、その照射光路に相当する位置に、金属イオンによって着色した透光性を有する着色ガラスもしくは顔料を分散させたポリカーボネート樹脂よりなる着色部材14をアクリル系の透光性接着剤によって貼り付け、本発明にかかる構造を有する太陽光発電装置を作製した。なお、各実施例において、着色部材14を配置する位置としては、実施例1は図5(a)、実施例2は図3(b)、実施例3は図1、実施例4は図2、実施例5は図5(b)の構成をそれぞれ用いて作製した。
これらの実施例の太陽光発電装置の正面図を図9〜図13に示す。
(実施例1)本例を図9に示す。同図は本発明の太陽光発電装置を一枚の太陽電池モジュール15eによって構成し、そして、一枚の太陽電池モジュール中に複数の文字や数字を7セグメントなどの表示方法で表示させるものである。
この太陽光発電装置(太陽電池モジュール15e)は、複数個の太陽電池素子16をマトリックス状に配列し、枠体21で太陽電池モジュール15eの本体を支持している。これらの太陽電池素子16の間隙22に該当する背面板18の位置に、無指向性のハロゲンランプの発光体30および反射鏡29、発光体取付部材231、凸状レンズのポリカーボネート製の着色部材14cをそれぞれ配列して、図5(a)に示した本発明の構成となるようにし、日時を表示するように点灯させた。
この太陽電池モジュール15eの上段に日付「12日」を着色部材14cによって緑色で、下段に時間「19:00」を着色部材14cによって黄色で表示させた。これらの表記には、7セグメントなどの表示方法にしたがって発光体を配置し、本例によれば、黒点で発光体30の発光を示す。なお、間隙22には、これらの黒点で点灯した発光体30を示すが、これら以外にも非点灯の発光体30(明記せず)が配列されている。
このように本発明の太陽光発電装置によれば、7セグメント表示の発光体30に対し、発光体30から隣接する太陽電池素子16の間隙22を通して、太陽電池モジュール15eの受光面の方向に向けて発光させ、その照射光路上に凸状レンズの形状を有する着色部材14cを介在させるようにしたので、外部からこの発光体30を見たときに、光が非常に美しく着色して、高い装飾性を有するものとなった。同時に、凸状レンズ形状を有する着色部材14cの集光効果と、反射鏡29による高輝度の無指向性ハロゲンランプの発光体30による集光効果との相乗効果によって、極めて離れたところから、はっきりと視認することができた。
なお、本例では枠体21を有する太陽電池モジュールとしているが、枠体21ではなく、支持部材に固定カバーなどで固定される取り付け構造としてもよい。
(実施例2)本例を図10に示す。同図に示す太陽光発電装置によれば、複数の太陽電池モジュール15fを配列し、それぞれの太陽電池モジュール15fで、個々の文字や数字、アルファベットなどを表記する。
本例においては、4枚の太陽電池モジュール15fによって構成し、そして、「KOBE」と表記した場合である。この太陽光発電装置(太陽電池モジュール15f)は、複数個の太陽電池素子16をマトリックス状に配列した太陽電池モジュール15fを、4個配列し、それぞれの太陽電池モジュール15fに対し、表示文字に対応して発光体23の配置部位を固定している。さらに、これらの太陽電池素子16の間隙22に該当する太陽電池モジュール15fの非受光面の背面板18の位置にLEDの発光体23を、受光面の光透過板17の位置に、凸状レンズのポリカーボネート製の着色部材14dをそれぞれ配列することによって、図3(b)に示した本発明の構成となるようにし、「KOBE」の文字を上半分が緑色、下半分が黄色で表示するように点灯させた。
このように本発明の太陽光発電装置によれば、表示文字に対応して配置した発光体23に対し、発光体23から隣接する太陽電池素子16の間隙22を通して、太陽電池モジュール15fの受光面の方向に向けて発光させ、その照射光路上に凸状レンズの形状を有する着色部材14dを介在させるようにしたので、外部からこの発光体23を見たときに、光が非常に美しく着色して、高い装飾性を有するものとなった。また同時に、凸状レンズ形状を有する着色部材14dの光拡散効果によって、より広い視野角を有するようになり、斜めからでも、はっきりと視認することができた。さらに、着色部材14dが太陽電池モジュール15の表側に存在しており、昼間、発光体23を点灯させない状態でも、青色や黒色の太陽電池素子16に対して、着色部材14dの色彩は大きなコントラストを有しており、太陽光などを反射して、はっきりと視認することが可能であった。
(実施例3)本例を図11に示す。同図に示す太陽光発電装置によれば、複数の太陽電池モジュール15gを配列し、これらによって一つの文字や数字、アルファベットなどを表記する。
この太陽光発電装置(太陽電池モジュール15g)は、複数個の太陽電池素子16をマトリックス状に配列した2枚の太陽電池モジュール15gによって構成し、そして、「京」と表記した場合である。なお、表示文字に対応して発光体23の配置部位を固定している。さらに、これらの太陽電池素子16の間隙22に該当する背面板18の位置に、LEDの発光体23、発光体取付部材231、イオンによって着色したガラス製の着色部材14aをそれぞれ配列して、図1に示した本発明の構成となるようにし、「京」の文字を青色で表示するように点灯させた。
このように本発明の太陽光発電装置によれば、表示文字に対応して配置した発光体23に対し、発光体23から隣接する太陽電池素子16の間隙22を通して、太陽電池モジュール15gの受光面の方向に向けて発光させ、その照射光路上に着色部材14aを介在させるようにしたので、外部からこの発光体23を見たときに、光が非常に美しく着色して、高い装飾性を有するものとなった。
本例の太陽光発電装置においては、複数の太陽電池モジュール15gに跨って1文字を表示しているので、複雑な漢字などの表示が容易になる。
また、本例では枠体を廃し、支持部材に固定カバーなどで固定される取り付け構造としたが、このような構造にしたので、複数の太陽電池モジュールの文字が連続して見え、文章を作るのに好適である。
(実施例4)上述した実施例1〜実施例3の太陽光発電装置においては、矩形状の太陽電池モジュールを用いたが、これに代えて三角形状の太陽電池モジュールを用いた太陽光発電装置を図12によって説明する。
同図に示す太陽光発電装置によれば、一個の三角形状の太陽電池モジュール15hに対し、その内部に複数個の太陽電池素子16をマトリックス状に配列し、さらに、枠体21で太陽電池モジュール15hの本体を支持している。なお、同図において、発光体23の配置部位は省略するが、図2に示した本発明の構成となるように、これらの太陽電池素子16の間隙22に該当する太陽電池モジュール15hの非受光面の背面板18の位置にLEDの発光体23を、受光面の光透過板17の位置に、イオンによって着色したガラス製の着色部材14bをそれぞれ配列した。
このように本発明の太陽光発電装置によれば、表示性や装飾性のある発光体23に対し、発光体23から隣接する太陽電池素子16の間隙22を通して、太陽電池モジュール15hの受光面の方向に向けて発光させ、その照射光路上に着色部材14bを介在させるようにしたので、外部からこの発光体23を見たときに、光が非常に美しく着色して、高い装飾性を有するものとなった。さらに、着色部材14bが太陽電池モジュール15の表側に存在しており、昼間、発光体23を点灯させない状態でも、青色や黒色の太陽電池素子16に対して、着色部材14bの色彩は大きなコントラストを有しており、太陽光などを反射して、はっきりと視認することが可能であった。
また、本例の太陽光発電装置においては、三角形状の太陽電池モジュール15hを用いたので、その表示性能が高くなり、装飾性が向上し、さまざまな機能に適用できた。
(実施例5)上述した実施例1〜実施例3の太陽光発電装置においては、矩形状の太陽電池モジュールを用いたが、これに代えて円形状の太陽電池モジュールを用いた太陽光発電装置を図13によって説明する。
同図に示す太陽光発電装置によれば、一個の円形状の太陽電池モジュール15iに対し、その内部に複数個の太陽電池素子16をマトリックス状に配列し、さらに、枠体21で太陽電池モジュール15iの本体を支持している。なお、同図において、発光体23の配置部位は省略するが、図5(b)に示した本発明の構成となるように、これらの太陽電池素子16の間隙22にイオンによって着色したガラス製の着色部材14eを配置した状態で太陽電池モジュール15iを作製し、この着色部材14eを配置した位置に合わせて、太陽電池モジュール15iの非受光面の背面板18の位置にLEDの発光体23を配置した。
このように本発明の太陽光発電装置によれば、表示性や装飾性のある発光体23に対し、発光体23から隣接する太陽電池素子16の間隙22を通して、太陽電池モジュール15iの受光面の方向に向けて発光させ、その照射光路上に着色部材14eを介在させるようにしたので、外部からこの発光体23を見たときに、光が非常に美しく着色して、高い装飾性を有するものとなった。さらに、着色部材14eが太陽電池モジュール15の内部の太陽電池素子16とほぼ同一面かその近傍に存在しており、昼間、発光体23を点灯させない状態でも、青色や黒色の太陽電池素子16に対して、着色部材14eの色彩は大きなコントラストを有しており、太陽光などを反射して、はっきりと視認することが可能であった。
また、本例の太陽光発電装置においては、円形状の太陽電池モジュール15iを用いたので、その表示性能が高くなり、装飾性が向上し、さまざまな機能に適用できた。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更や改良などはなんら差し支えない。
例えば、上述の説明では太陽電池素子16を、青色や濃青色の場合によって説明したが、これに限るものではなく、茶色、赤色、紺色、黒色、灰色、緑色、金色、紫色、赤紫色などを呈した太陽電池素子16を用いても本発明の作用効果を奏する。
また、例えば実施例4の太陽光発電装置においては、三角形状の太陽電池モジュールを用いたが、これに代えて台形状もしくは多角形状にしてもよい。
また、例えば実施例5の太陽光発電装置においては、円形状の太陽電池モジュールを用いたが、これに代えて楕円形状にしてもよい。
さらにまた、実施例1〜実施例4の太陽光発電装置においては、太陽電池素子16をマトリックス状に配列したが、これに代えて千鳥状に配列してもよい。そして、実施例5の太陽光発電装置においては、太陽電池素子16を千鳥状に配列したが、これに代えてマトリックス状に配列してもよい。
本発明の太陽光発電装置にかかる太陽電池モジュールを模式的に説明する概略の断面構造図であり、(a)は全体図、(b)は(a)の要部Xの拡大図である。 本発明の太陽光発電装置にかかる別の太陽電池モジュールを模式的に説明する概略の断面構造図であり、(a)は全体図、(b)は(a)の要部Yの拡大図である。 (a)、(b)は、本発明の太陽光発電装置にかかる別の太陽電池モジュールの断面構造の要部拡大図である。 (a)、(b)は、本発明の太陽光発電装置にかかる別の太陽電池モジュールの断面構造の要部拡大図である。 (a)、(b)は、本発明の太陽光発電装置にかかる別の太陽電池モジュールの断面構造の要部拡大図である。 本発明の太陽光発電装置にかかる太陽電池モジュールの斜視図である。 (a)は、本発明の太陽光発電装置にかかる太陽電池モジュールにおいて、発光体の取り付け可能な領域を示す上面図であり、(b)は(a)において、切断面線A−Aによる断面図である。 本発明の太陽光発電装置にかかる発光体への配線を説明する配線図である。 本発明の太陽光発電装置にかかる太陽電池モジュールにおける表示例を示す正面図である。 本発明の太陽光発電装置にかかる太陽電池モジュールにおける他の表示例を示す正面図である。 本発明の太陽光発電装置にかかる太陽電池モジュールにおける、さらに他の表示例を示す正面図である。 本発明の太陽光発電装置にかかる太陽電池モジュールにおいて、三角形状の太陽電池モジュールを示す正面図である。 本発明の太陽光発電装置にかかる太陽電池モジュールにおいて、円形状の太陽電池モジュールを示す正面図である。 住宅の屋根に本発明の太陽光発電装置を配置した斜視図である。 従来の太陽光発電装置にかかる太陽電池モジュールの概略の構造断面図である。 従来の他の太陽光発電装置にかかる太陽電池モジュールの概略の構造断面図である。
符号の説明
1:住宅
2:太陽光発電装置
3:太陽電池アレイ
4:太陽電池モジュール
5:送電ケーブル
6:ジャンクションボックス
7:系統連系インバータ
8:太陽電池素子
9:光透過板
10:耐候性フィルム
11:枠体
12:ジャンクションボックス
13:太陽電池モジュール
14、14a〜14e:着色部材
15、15a〜15i:太陽電池モジュール
16、16a〜16e:太陽電池素子
17:光透過板
18:背面板
19:充填材
20:ジャンクションボックス
21:枠体
22、22a〜22d:間隙
23、23a〜23d:発光体
231:発光体取付部材
24、25:送電ケーブル
26:送電線
27:商用電力系統
28:点灯制御回路
29:反射鏡
30:発光体(無指向性)

Claims (13)

  1. 受光面側に光透過板を備えた太陽電池モジュールの内部に所定間隔で面状に配列された複数個の太陽電池素子と、隣接する前記太陽電池素子の間隙を通して前記太陽電池モジュールの受光面の方向に向けて発光するように配置された複数の発光体とを備えた太陽光発電装置であって、これらの発光体の照射光路上に光透過性の着色部材を介在させてなる太陽光発電装置。
  2. 前記発光体は、前記太陽電池モジュールの受光面と反対側の非受光面に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電装置。
  3. 前記着色部材は、前記光透過板上に備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽光発電装置。
  4. 前記着色部材は、前記太陽電池素子の間隙に備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽光発電装置。
  5. 前記着色部材は、前記発光体と前記非受光面との間に介在されていることを特徴とする請求項2に記載の太陽光発電装置。
  6. 前記着色部材は、凸状レンズであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の太陽光発電装置。
  7. 前記複数個の太陽電池素子は、マトリックス状に配列されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の太陽光発電装置。
  8. 前記複数個の太陽電池素子は、千鳥状に配列されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の太陽光発電装置。
  9. 前記太陽電池モジュールは、三角形状、矩形状、台形状もしくは多角形状であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の太陽光発電装置。
  10. 前記太陽電池モジュールは、円形もしくは楕円形であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の太陽光発電装置。
  11. 前記太陽電池モジュールと、この太陽電池モジュールを支持する枠体とを具備してなる請求項1から10のいずれかに記載の太陽光発電装置。
  12. 前記発光体は、LEDであることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の太陽光発電装置。
  13. 前記発光体は、集光用の反射鏡を備えた無指向性の光源であることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の太陽光発電装置。
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