JP2005114613A - 硬さ試験機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが推定した試料の硬さに応じた正確な試験力を設定する。
【解決手段】硬さ試験機(1)は、ユーザが推定した試料(S)の硬さを入力する推定硬さ入力手段(15)と、圧痕の大きさに関する情報を入力する圧痕情報入力手段(15)と、圧痕情報入力手段により入力された圧痕の大きさに関する情報に基づいて、圧痕の観察に用いる対物レンズ(7)を選択する対物レンズ選択手段(100)と、推定硬さ入力手段(15)により入力された試料(S)の硬さと対物レンズ選択手段(100)により選択された対物レンズ(7)の倍率とに基づいて、圧子(5)を試料(S)表面に押し込む試験力を算出する試験力算出手段(100)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、試料表面に圧痕を形成させて試料の硬さを測定する硬さ試験機に関する。
従来から、圧子によって、試料表面に荷重を負荷し、圧痕を形成することに基づいて、試料の硬さを評価、測定する硬さ試験機が使用されている。
このような硬さ試験機として、所定の荷重で圧子を試料に押しつけて形成した圧痕の大きさ(例えば、圧痕の所定点間の長さ(対角線の長さ))を計測し、硬さを算出するビッカース硬さ試験機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。ビッカース硬さ試験機には、試料に圧痕を形成するための圧子、圧子により形成された圧痕をモニタに拡大表示させるための対物レンズが設けられている。この対物レンズは、圧痕のあらゆる大きさに対応できるよう、通常は複数設けられている。
ところで、日常的に同種の試料の硬さ試験を行っているユーザにとっては、その経験に基づいて試料の硬さを推定することは困難なことではない。そのため、ユーザは圧痕の大きさに関する情報に応じて最適な対物レンズを決定し、推定した試料の硬さに応じて圧子を試料に押し付ける試験力を経験的に設定し、硬さ試験を行っている。
特開2000−292333号公報
しかし、ユーザが経験的に設定した試験力が不適切であった場合には、予測とかけ離れた大きさの圧痕が試料に形成されるため、圧痕を最適な大きさでモニタに表示させることができず、正確な硬さ試験を行うことができないという問題があった。
そこで、本発明の課題は、ユーザが推定した試料の硬さに応じた正確な試験力を設定することができる硬さ試験機を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば、図1〜図3に示すように、圧子(例えば、圧子5)を試料(例えば、試料S)表面に押し込む所定の試験力を付与する試験力付与手段(例えば、アーム作動部4)と、前記圧子により前記試料表面に形成された圧痕を表示部(例えば、表示部16)に拡大表示させるための複数の対物レンズ(例えば、対物レンズ7)と、を備え、前記圧痕に基づいて試料の硬さを測定する硬さ試験機(例えば、硬さ試験機1)であって、ユーザが推定した試料の硬さを入力する推定硬さ入力手段(例えば、入力部15)と、前記圧痕の大きさに関する情報を入力する圧痕情報入力手段(例えば、入力部15)と、前記圧痕情報入力手段により入力された前記圧痕の大きさに関する情報に基づいて、前記圧痕の観察に用いる前記対物レンズを選択する対物レンズ選択手段(例えば、制御部100)と、前記推定硬さ入力手段により入力された試料の硬さと前記対物レンズ選択手段により選択された対物レンズの倍率とに基づいて、前記圧子を試料表面に押し込む試験力を算出する試験力算出手段(例えば、制御部100)と、を備えることを特徴とする。
ここで、圧痕の大きさに関する情報とは、例えば、比較的高倍率の対物レンズで圧痕を高精度に観察するのに必要な圧痕の大きさ、比較的低倍率の対物レンズで圧痕の内部を重点的に観察するのに必要な圧痕の大きさ等の情報をいう。
請求項2に記載の発明は、例えば、図1〜図3に示すように、圧子(例えば、圧子5)を試料(例えば、試料S)表面に押し込む所定の試験力を付与する試験力付与手段(例えば、アーム作動部4)と、前記圧子により前記試料表面に形成された圧痕を表示部(例えば、表示部16)に拡大表示させるための複数の対物レンズ(例えば、対物レンズ7)と、を備え、前記圧痕に基づいて試料の硬さを測定する硬さ試験機(例えば、硬さ試験機1)であって、ユーザが推定した試料の硬さを入力する推定硬さ入力手段(例えば、入力部15)と、ユーザが圧痕の観察に用いる対物レンズを選択するための対物レンズ選択手段(例えば、入力部15)と、前記対物レンズ選択手段により選択された対物レンズの倍率を認識する認識手段(例えば、制御部100)と、前記推定硬さ入力手段により入力された試料の硬さと前記認識手段により認識された対物レンズの倍率とに基づいて、前記圧子を試料表面に押し込む試験力を算出する試験力算出手段(例えば、制御部100)と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の硬さ試験機において、例えば、図3に示すように、前記表示部は、前記試験力算出手段により算出された前記試験力を表示することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の硬さ試験機において、例えば、図1〜図3に示すように、前記圧子と前記複数の対物レンズを支持する支持手段(例えば、ターレット8)と、前記圧子と前記複数の対物レンズとが移動可能となるように前記支持手段を駆動させる駆動手段(例えば、駆動モータ83)と、前記圧痕の形成後に、前記圧子を移動させるとともに、前記対物レンズ選択手段により選択された前記所定の対物レンズを前記圧痕の上方に移動させるように前記駆動手段を制御する駆動制御手段(例えば、制御部100)と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ユーザが、推定硬さ入力手段によりユーザが推定した試料の硬さを入力するとともに、圧痕情報入力手段により圧痕の大きさに関する情報を入力すると、対物レンズ選択手段が圧痕情報入力手段により入力された圧痕の大きさに関する情報に基づいて、圧痕の観察に用いる対物レンズを選択する。また、試験力算出手段が推定硬さ入力手段により入力された試料の硬さと対物レンズ選択手段により選択された対物レンズの倍率とに基づいて、圧子を試料表面に押し込む試験力を算出する。
これにより、ユーザは硬さ試験を行う試料の硬さを入力するだけで、観察に用いる対物レンズの倍率及び圧痕の形成に必要な試験力を硬さ試験機が選択及び算出する。よって、従来のように、ユーザが経験的に試験力を設定する必要がなくなり、ユーザが推定した試料の硬さに応じた正確な試験力を設定することができる。
請求項2に記載の発明によれば、ユーザが、推定硬さ入力手段によりユーザが推定した試料の硬さを入力するとともに、対物レンズ選択手段により圧痕の観察に用いる対物レンズを選択すると、認識手段が選択された対物レンズの倍率を認識し、試験力算出手段が推定硬さ入力手段により入力された試料の硬さと認識手段により認識された対物レンズの倍率とに基づいて、圧子を試料表面に押し込む試験力を算出する。
これにより、ユーザは硬さ試験を行う試料の硬さを入力するとともに、圧痕の観察に用いる対物レンズの倍率を選択するだけで、圧痕の形成に必要な試験力を硬さ試験機が算出する。よって、従来のように、ユーザが経験的に試験力を設定する必要がなくなり、ユーザが推定した試料の硬さに応じた正確な試験力を設定することができる。
請求項3に記載の発明によれば、表示部は、試験力算出手段により算出された試験力を表示するので、ユーザに試験力を視覚で伝達することができ、硬さ試験をやりやすくすることができ、試験力を記録する場合にも便利となる。
請求項4に記載の発明によれば、駆動制御手段は、圧痕の形成後に圧子を移動させるとともに、選択された所定の対物レンズを圧痕の上方に移動させるように駆動手段を制御する。
これにより、ユーザは硬さ試験を行う試料の硬さを入力するだけで、観察に用いる対物レンズ及び圧痕の形成に必要な試験力を硬さ試験機が選択及び算出する。よって、従来のように、ユーザが経験的に試験力を設定する必要がなくなり、ユーザが推定した試料の硬さに応じた正確な試験力を設定することができる。
以下、図面を参照して、本発明である硬さ試験機の最良の形態について詳細に説明する。
(実施形態1)
最初に、圧痕の大きさに関する情報から硬さ試験機1が対物レンズ7を自動的に選択する例について説明する。
図1〜図3に示されるように、硬さ試験機1は、各構成部材が配設される試験機本体2と、試験機本体2に回動自在に支持される荷重アーム3と、荷重アーム3に試験力を付与し、荷重アーム3を作動させる試験力付与手段としてのアーム作動部4と、荷重アーム3の下方の試験機本体2に回転自在に備えられた支持手段としてのターレット8と、このターレット8に取り付けられ、先端部に圧子5を備える圧子軸6と、ターレット8に取り付けられた対物レンズ7と、ターレット8に対向配置され、試料Sが載置される試料台9と、試料台9上の試料Sに形成された圧痕を撮像する撮像部10と、試料Sの硬さや圧痕の大きさに関する情報を入力する入力部15、圧痕が拡大表示される表示部16等により構成されている。なお、硬さ試験機1は、図3に示される制御部100により、各部の動作制御が行われる。
荷重アーム3は、アーム本体31と、アーム本体31の一端部31aを試験機本体2に軸支する回動軸32とを有している。アーム本体31の他端側は第1の他端部31bと第2の他端部31cとの二股に分岐しており、第1の他端部31bは、可撓性を有する板ばね状に形成されている。
また、アーム本体31の下面側には、アーム本体31の下面と試験機本体2との間にコイルばね33aにより弾性支持される荷重軸33が備えられている。また、アーム本体31には、荷重アーム3(アーム本体31)が作動した際の、第1の他端部31bと第2の他端部31cとの開き量を検出するアーム変位検出部34が備えられている。
アーム本体31は、アーム本体31の一端部31aが回動軸32により試験機本体2に回動自在に軸支されるとともに、第1の他端部31bに荷重アーム3を作動させる試験力としての作用力を発生させるアーム作動部4が接続されている。そして、アーム作動部4の動作に伴い、アーム本体31は、回動軸32を中心とした回動を行う。このアーム本体31の下方への回動に伴い、アーム本体31は、荷重軸33を下方へ押圧し、移動させる。そして、荷重軸33は、アーム本体31(荷重アーム3)の駆動、動作を圧子軸6に伝達する(図1参照)。
アーム変位検出部34は、例えば、所定の間隔の目盛が刻まれたスケールと、そのスケールの目盛を光学的に読み取るリニアエンコーダとからなり、アーム本体31が回動するとともに、圧子軸6を介して圧子5を試料Sに押し込む際の第1の他端部31bと第2の他端部31cとの開き量(ばね変位量)を検出し、その検出した開き量に基づくアーム変位信号を制御部100に出力する。なお、この開き量(ばね変位量)は、圧子5が試料Sを押し込む押圧力(試験力)、或いは試料Sに加わる荷重に対応している。
アーム作動部4は、サーボモータ41と、ボールネジ43と、サーボモータ41のモータ軸41aとボールネジ43のネジ軸43aに掛け渡されるタイミングベルト42と、ボールネジ43に保持される固定治具44等により構成されている。なお、アーム作動部4は、固定治具44の板ばね44aが、アーム本体31の第1の他端部31bに固定されて荷重アーム3に接続されている。
サーボモータ41は、制御部100から入力された駆動制御信号に基づき駆動する。そして、サーボモータ41の駆動により回転するサーボモータ41のモータ軸41aの駆動力は、タイミングベルト42を介してボールネジ43のネジ軸43aに伝達されて、ボールネジ43は回転する。そのボールネジ43の回転駆動により固定治具44は上下に移動される。
このように、アーム作動部4は、サーボモータ41の駆動に基づき固定治具44を上下動させて、固定治具44と接続しているアーム本体31の第1の他端部31bに、その駆動(駆動力)を伝達し、アーム本体31(荷重アーム3)を回動させる。なお、アーム作動部4が荷重アーム3を動作させる際、板ばね44aは撓む。
試料台9は、試料Sが載置される試料ステージ91と、試料ステージ91の下面に設けられたステージ昇降部92等により構成されている。このステージ昇降部92は、ねじ部92aを有し、ねじ部92aを回転させることによって試料ステージ91を、試験機本体2に対して上下に移動可能としている。
ターレット8は、ターレット本体81と、ターレット本体81を試験機本体2に回転自在に軸支する回転軸82等により構成されている。
ターレット本体81には、圧子軸6と、対物レンズ7と、圧子軸6の変位量を検出する圧子軸変位検出部20とが備えられている。なお、圧子軸6は、圧子軸保持部61を介してターレット本体81に備えられている。ターレット本体81は、駆動手段としての駆動モータ83に接続されており、制御部100から駆動モータ83に電流が供給されることにより駆動モータ83が起動し、ターレット本体81が回転することによって、圧子軸6や対物レンズ7の配置が切り替えられる。
圧子軸保持部61は、縦保持部材61aと、縦保持部材61aから横方向に延出する板ばね61b、61bにより構成されており、圧子軸6は、板ばね61b、61bに弾性支持され、試料ステージ91の試料Sの載置面、特に試料ステージ91に載置された試料の表面(上面)に対して垂直に備えられている。
また、圧子軸6の下端部には圧子5が交換可能に備えられている。
そして、図1に示されるように、ターレット8(ターレット本体81)を回転させ、圧子軸6を荷重軸33に対応する配置に切り替えることにより、荷重アーム3の回動に伴い荷重軸33が下方へ移動する動作の作用力を圧子軸6に伝達可能となる。そして、圧子5を試料Sに押し当て、押し込むことが可能となる。
対物レンズ7は、後述する撮像部10の顕微鏡部11に付随するレンズ部であり、図2に示されるように、ターレット8(ターレット本体81)を回転させ、対物レンズ7を撮像部10に対応する配置に切り替えた際に、撮像部10による試料Sの撮像が可能になる。
圧子軸変位検出部20は、例えば、所定の間隔の目盛が刻まれたスケールと、そのスケールの目盛を光学的に読み取るリニアエンコーダとからなり、圧子軸6が試料Sに圧痕を形成する際に移動した変位量(つまり、試料Sに圧子5が押し込まれた侵入量、圧痕の深さ)を検出し、その検出した変位量に基づく圧子軸変位信号を後述する制御部100に出力する。
撮像部10は、顕微鏡部11と、その顕微鏡部11に取り付けられたCCDカメラ10a(図3参照)と、試料Sの観察位置を照らす照明装置(図示省略)などにより構成されており、試料Sの表面に形成された圧痕の撮像を行う。そして、撮像部10(CCDカメラ10a)は、撮像した圧痕の画像データを後述する制御部100に出力する。
入力部15は、例えば、キーボードやマウス等から構成されており、ユーザが推定した試料Sの硬さを入力する推定硬さ入力手段として機能するとともに、圧痕の大きさに関する情報を入力する圧痕情報入力手段として機能する。
表示部16は、例えば、液晶モニタ等から構成されており、撮像した圧痕の画像データを表示する。また、表示部16は、制御部100により算出された、圧子5を試料S表面に押し込む試験力を表示する。
制御部100は、CPU,ROM,RAM等を含む演算装置で構成され、ROMに記憶された所定のプログラムが実行されることにより、所定の硬さ試験を行うため予め設定された所定の動作条件(各硬さ試験用の動作条件)に基づく圧痕形成のための各部の動作制御を行う機能を有する。
例えば、制御部100は、アーム変位検出部34から入力されたアーム変位信号と、予め設定された設定アーム変位データとの比較を行い、所定の試験力(荷重)で圧子5を試料Sに作用させるように荷重アーム3を回動させるため、アーム作動部4(サーボモータ41)の駆動を制御する駆動制御信号をサーボモータ41に出力する機能を有する。
また、制御部100は、入力部15より入力された圧痕の大きさに関する情報に基づいて、圧痕の観察に用いる対物レンズ7を選択する対物レンズ選択手段として機能する。
更に、制御部100は、入力部15により入力された試料Sの硬さと制御部100により選択された対物レンズ7とに基づいて、圧子5を試料S表面に押し込む試験力を算出する試験力算出手段として機能する。
また、制御部100は、圧痕の形成後に、圧子軸6を移動させるとともに、選択された所定の対物レンズ7を圧痕の上方に移動させるようにターレット8に接続された駆動モータ83を制御する駆動制御手段として機能する。
次に、硬さ試験機1を用いた硬さ試験方法について説明する。
最初に、圧子軸6に圧子5を取り付け、試料台9に試料Sを載せ、ターレット8や試料台9の調整を行う。
次いで、ユーザは、硬さ試験を行う試料Sの硬さを推定し、その硬さを入力部15に入力する。また、ユーザは、圧痕の大きさに関する条件(圧痕を高精度で観察する、試料S内部を重点的に観察する等)を入力部15に入力する。すると、制御部100は、入力された圧痕の大きさに関する情報に基づいて圧痕の観察に最適な対物レンズ7を選択する。
次いで、制御部100は、入力された試料Sの硬さと選択された対物レンズ7の倍率とに基づいて、試験力を算出する。試験力の算出にあたっては、試料Sの硬さと対物レンズ7の倍率と試験力との関係を示す関係式、テーブル等を用いる。
次いで、試験力が算出されると、制御部100はアーム作動部4を駆動させることにより、荷重アーム3は下方へ回動し、荷重軸33を介して圧子軸6を下方へ移動させる。すると、圧子軸6の先端に取り付けられた圧子5は、算出された試験力で試料Sに押し込まれ、試料Sに略四角形状の圧痕が形成される。
次いで、制御部100は、駆動モータ83を制御することにより、ターレット8を回転させ、図2に示すような選択された対物レンズ7を圧痕観察のための位置、すなわち、対物レンズ7が撮像部10に対応する位置になるように切り替える。そして、撮像部10は、試料Sに形成された圧痕を撮像し、撮像した圧痕の画像データを制御部100に出力すると、制御部100は圧痕を表示部16に表示させる。
本発明に係る硬さ試験機1によれば、ユーザが、入力部15によりユーザが推定した試料Sの硬さを入力するとともに、圧痕の大きさに関する情報を入力すると、制御部100が入力部15により入力された圧痕の大きさに関する情報に基づいて、圧痕の観察に用いる対物レンズ7を選択する。また、制御部100が入力部15により入力された試料Sの硬さと制御部100により選択された対物レンズ7とに基づいて、圧子5を試料S表面に押し込む試験力を算出する。また、制御部100は、圧痕の形成後に圧子5を移動させるとともに、選択された最適な対物レンズ7を圧痕の上方に移動させるように駆動モータ83を制御する。
これにより、ユーザは硬さ試験を行う試料Sの硬さを入力するだけで、観察に用いる対物レンズ7及び圧痕の形成に必要な試験力を硬さ試験機1が選択及び算出する。よって、従来のように、ユーザが経験的に試験力を設定する必要がなくなり、ユーザが推定した試料Sの硬さに応じた正確な試験力を設定することができる。
また、表示部16は、制御部100により算出された試験力を表示するので、ユーザに試験力を視覚で伝達することができ、硬さ試験をやりやすくすることができ、試験力を記録する場合にも便利となる。
(実施形態2)
次に、対物レンズ7をユーザが手動で選択入力する例について説明する。なお、実施例2では、実施例1と異なる箇所についてのみ説明し、共通箇所については同一符号を付して説明を省略する。
実施例2の硬さ試験機1aにおいては、入力部15は、ユーザが圧痕の観察に用いる対物レンズ7を選択するための対物レンズ選択手段として機能する。また、制御部100は、選択された対物レンズ7の倍率を認識する認識手段として機能する。更に、制御部100は、入力部15により入力された試料Sの硬さと制御部100により認識された対物レンズ7の倍率とに基づいて、圧子5を試料S表面に押し込む試験力を算出する試験力算出手段として機能する。
次に、硬さ試験機1aを用いた硬さ試験方法について説明する。
最初に、圧子軸6に圧子5を取り付け、試料台9に試料Sを載せ、ターレット8や試料台9の調整を行う。
次いで、ユーザは、硬さ試験を行う試料Sの硬さを推定し、その硬さを入力部15に入力する。また、ユーザは、圧痕の観察に用いる対物レンズ7の倍率を入力部15に入力する。すると、制御部100は、入力された対物レンズ7の倍率を認識し、入力された試料Sの硬さと認識した対物レンズ7の倍率とに基づいて、試験力を算出する。試験力の算出にあたっては、試料Sの硬さと対物レンズ7の倍率と試験力との関係を示す関係式、テーブル等を用いる。
次いで、試験力が算出されると、制御部100はアーム作動部4を駆動させることにより、荷重アーム3は下方へ回動し、荷重軸33を介して圧子軸6を下方へ移動させる。すると、圧子軸6の先端に取り付けられた圧子5は、算出された試験力で試料Sに押し込まれ、試料Sに略四角形状の圧痕が形成される。
次いで、制御部100は、駆動モータ83を制御することにより、ターレット8を回転させ、図2に示すような選択された対物レンズ7を圧痕観察のための位置、すなわち、対物レンズ7が撮像部10に対応する位置になるように切り替える。そして、撮像部10は、試料Sに形成された圧痕を撮像し、撮像した圧痕の画像データを制御部100に出力すると、制御部100は圧痕を表示部16に表示させる。
本発明に係る硬さ試験機1aによれば、ユーザが、入力部15によりユーザが推定した試料Sの硬さを入力するとともに、入力部15により圧痕の観察に用いる対物レンズ7を選択入力すると、制御部100が入力された対物レンズ7の倍率を認識し、入力された試料Sの硬さと認識した対物レンズ7の倍率とに基づいて、圧子5を試料S表面に押し込む試験力を算出する。また、制御部100は、圧痕の形成後に圧子5を移動させるとともに、選択された最適な対物レンズ7を圧痕の上方に移動させるように駆動モータ83を制御する。
これにより、ユーザは硬さ試験を行う試料Sの硬さを入力するとともに、圧痕の観察に用いる対物レンズ7の倍率を選択するだけで、圧痕の形成に必要な試験力を硬さ試験機1aが算出する。よって、従来のように、ユーザが経験的に試験力を設定する必要がなくなり、ユーザが推定した試料Sの硬さに応じた正確な試験力を設定することができる。
また、表示部16は、制御部100により算出された試験力を表示するので、ユーザに試験力を視覚で伝達することができ、硬さ試験をやりやすくすることができ、試験力を記録する場合にも便利となる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態においては、最適な対物レンズ7が選択されると、ターレット8を回転させて選択された対物レンズ7を自動的に試料Sの上方に位置するような構成としたが、選択した対物レンズ7をスピーカ(図示しない)からの音声や表示部16への表示によりユーザに通知するものでも良いし、これらを兼ね備えたものであっても良い。その他、本発明は、発明の要旨を逸脱しない範囲内で自由に変更、改良が可能である。
本発明に係る硬さ試験機の概略断面図である。 本発明に係る硬さ試験機の概略断面図である。 本発明に係る硬さ試験機の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 硬さ試験機
1a 硬さ試験機
4 アーム作動部(試験力付与手段)
5 圧子
7 対物レンズ
8 ターレット(支持手段)
15 入力部(推定硬さ入力手段、圧痕情報入力手段、対物レンズ選択手段)
16 表示部
83 駆動モータ(駆動手段)
100 制御部(対物レンズ選択手段、試験力算出手段、駆動制御手段、認識手段)
S 試料

Claims (4)

  1. 圧子を試料表面に押し込む所定の試験力を付与する試験力付与手段と、前記圧子により前記試料表面に形成された圧痕を表示部に拡大表示させるための複数の対物レンズと、を備え、前記圧痕に基づいて試料の硬さを測定する硬さ試験機であって、
    ユーザが推定した試料の硬さを入力する推定硬さ入力手段と、
    前記圧痕の大きさに関する情報を入力する圧痕情報入力手段と、
    前記圧痕情報入力手段により入力された前記圧痕の大きさに関する情報に基づいて、前記圧痕の観察に用いる前記対物レンズを選択する対物レンズ選択手段と、
    前記推定硬さ入力手段により入力された試料の硬さと前記対物レンズ選択手段により選択された対物レンズの倍率とに基づいて、前記圧子を試料表面に押し込む試験力を算出する試験力算出手段と、
    を備えることを特徴とする硬さ試験機。
  2. 圧子を試料表面に押し込む所定の試験力を付与する試験力付与手段と、前記圧子により前記試料表面に形成された圧痕を表示部に拡大表示させるための複数の対物レンズと、を備え、前記圧痕に基づいて試料の硬さを測定する硬さ試験機であって、
    ユーザが推定した試料の硬さを入力する推定硬さ入力手段と、
    ユーザが圧痕の観察に用いる対物レンズを選択するための対物レンズ選択手段と、
    前記対物レンズ選択手段により選択された対物レンズの倍率を認識する認識手段と、
    前記推定硬さ入力手段により入力された試料の硬さと前記認識手段により認識された対物レンズの倍率とに基づいて、前記圧子を試料表面に押し込む試験力を算出する試験力算出手段と、
    を備えることを特徴とする硬さ試験機。
  3. 前記表示部は、前記試験力算出手段により算出された前記試験力を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の硬さ試験機。
  4. 前記圧子と前記複数の対物レンズを支持する支持手段と、
    前記圧子と前記複数の対物レンズとが移動可能となるように前記支持手段を駆動させる駆動手段と、
    前記圧痕の形成後に、前記圧子を移動させるとともに、前記対物レンズ選択手段により選択された前記所定の対物レンズを前記圧痕の上方に移動させるように前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の硬さ試験機。
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