JP2005114412A - 流体の流れに関する情報の取得方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 狭小空間での流体の流れる方向や流速又は流量を測定できる方法、及び狭小空間内において微小な物体が流体から受ける力を評価する方法を提供する。
【解決手段】 流体中において前記流体の流れに応じて複数の方向から抵抗を受ける形状を有する物体23を先端に備える梁部22を用意する工程と、前記物体23を流体中に存在させる工程と、前記流体中の前記物体23が流体から受ける力に応じて変位する前記梁部22の変位量を計測する工程とを有する。例えば、レーザー5の反射光を光検出器6で検出して梁部22の変位量を計測する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、微小領域における流体の流れに関する情報を取得する方法に関する。流体の流れに関する情報は、流体の流量や流速、又は流体中の物体が流体から受ける力に関する情報である。
液体の流量や流速を測定する方法としては様々な方法が提案されている。例えば、流体の流れにより発熱素子が冷却された際にこの発熱素子を元の温度に戻すように流れる加熱電流を検出することで、流体の流速を測定する構成となっている散熱検知方式を利用した半導体マイクロセンサ、超音波を利用した流体測定装置などが提案されている。
一方、微弱な流れを検知する方法としては微小梁部の撓みを検出して流速や流量を測定する方法(下記特許文献1)が提案されている。
図12は、下記特許文献1に記載されている従来の流体測定方法を説明する図である。
図12において、支持部122に固定されたレバー部121の撓みをピエゾ抵抗体であるレバー部121の抵抗変化によって計測する方法である。123は信号を処理する測定ヘッド部であり、気体や液体の微小に変化する流れ125が管124に導かれる。
また検出感度が高く、応答時定数の小さな半導体マイクロセンサとして、板状の受圧部の変位を検出して流体の流量を測定する方法(下記特許文献2)も提案されている。
特開2001−324375号公報(図9) 特開平8−75517号公報
様々なデバイスが微細化してゆく中で、狭小空間内を流れる液体の内部での物体の運動を評価するということが重要となってきている。
例えば電気泳動表示装置では高さ数十μmという狭ギャップ内で微粒子を泳動させている。このとき、微粒子の運動は電極間に形成される電界分布だけではなく、同じ空間内に封じ込められた分散媒液にも左右される。従って、分散媒液の流れやその時間変化、粒子が分散媒液から受ける抵抗なども重要な設計要因となっている。
また、ドラッグデリバリーシステム(Drug Delivery System)では血管内に薬物の微粒子キャリアを投与し、所望の部位へ輸送する方法が研究されている。このとき、様々な太さの血管内において、中心部や壁面近傍での血液の流れを知ることが重要である。同時に微粒子キャリアの直径や表面形態により血液から受ける力がどのように変化するかということも、微粒子キャリア設計時の重要な要因となっている。
従来の方法、例えば、上記特許文献1又は2の提案では、比較的狭い空間内で感度良く流量や流速を測定することができるが、流れの中に物体を存在させるものではなく、微小領域内の流れの方向やその3次元分布を測定することはできなかった。
本発明は、この様な従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、狭小空間での流体の流れる方向や流速又は流量を測定できる方法を提供することである。また、狭小空間内において微小な物体が流体から受ける力を評価する方法を提供するものである。
上記の課題を解決するため、本発明は流体の流れに関する情報を取得する方法であって、請求項1の発明は、流体中において前記流体の流れに応じて複数の方向から抵抗を受ける形状を有する物体を先端に備える梁部を用意する工程と、前記物体を流体中に存在させる工程と、前記物体が流体から受ける力に応じて変位する前記梁部の変位量を計測する工程とを有することを特徴とする。この請求項1の発明によれば、情報取得対象の流体の空間サイズに応じて梁部と物体の形状を選択することで、微小領域の流体の流れに関する情報を取得することができる。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、流体の流れに関する情報を連続して記録し、流路内の特定位置における流体の流れの時間変化を測定することを特徴とする。この請求項2の発明によれば、微小領域の流体の流れの経時変化を計測することができる。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、流体の流れに関する情報を流路内の複数点で測定し、演算処理により流体の流れの3次元分布を求めることを特徴とする。この請求項3の発明によれば、微小領域の流体の流れの空間分布を計測することができる。
また、請求項4の発明は、請求項1から3の発明において、前記梁部の変位量を計測する工程は、前記梁部の撓みと捩れを計測する工程であって、前記梁部に照射したレーザーの反射方向の変化を光検出器で検出することを特徴とする。この請求項4の発明によれば、光検出器の検出位置から梁部の撓みと捩れを同時に検出でき、流体の流れの方向と量を測定できる。
また、請求項5の発明は、請求項1から3の発明において、前記梁部の変位量を計測する工程は、前記梁部の撓みと捩れを計測する工程であって、前記梁部上に設けたピエゾ抵抗体の抵抗値の変化で検出することを特徴とする。この請求項5の発明によれば、ピエゾ抵抗体の抵抗値の変化から梁部の撓みと捩れをそれぞれ検出でき、流体の流れの方向と量を測定できる。
また、請求項6の発明は、請求項1から5の発明において、前記梁部先端に固着した物体は、板状部材であることを特徴とする。この請求項6の発明によれば、板状部材の大きさや形状を選択することで流れから受ける特定方向の力を選択的に計測することが可能となる。
また、請求項7の発明は、請求項1から5の発明において、前記梁部先端に固着した物体は、微粒子であることを特徴とする。この請求項7の発明によれば、微粒子の直径を適宜選択すれば流体から受けるあらゆる方向の力を総合的に計測することが可能となる。
また、請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記流体は電気泳動表示装置内の分散媒液であり、前記微粒子は電気泳動表示装置の泳動粒子であることを特徴とする。この請求項8の発明によれば、電気泳動表示装置内で液流測定を行うことにより分散媒液の流れが粒子の泳動に及ぼす影響を評価できるものであり、電気泳動表示装置のセル構造や分散媒液の成分、泳動粒子の大きさ、形状、表面状態など電気泳動表示装置を構成する部材の評価及び設計に必要な情報を取得することが可能となる。
また、請求項9の発明は、請求項7の発明において、前記流体は擬似血管内の血液であり、前記微粒子は薬物の微粒子性キャリアであることを特徴とする。この請求項9の発明によれば、血管内の血液の流れが微粒子性キャリアの移動に及ぼす影響を評価できるものであり、ドラッグデリバリーシステムにおける微粒子性キャリアの設計に重要な情報を得ることができる。
さらに、本発明は流体の流れに関する情報の取得装置であって、請求項10の発明は、流体中において前記流体の流れに応じて複数の方向から抵抗を受ける形状を有する物体を先端に備える梁部と、前記梁部の変位量を計測するための計測手段とを備えることを特徴とする。請求項10の発明によれば、請求項1の発明の流体の流れに関する情報を取得する方法を実施することができる。
本発明によると、情報取得対象の流体の空間サイズに応じて梁部と物体の形状を選択することで、微小領域の流体の流れを計測することができる。
従って、本発明により、電気泳動表示装置のセル構造や分散媒液の成分、泳動粒子の形状や表面状態など、電気泳動表示装置を構成する部材の評価及び設計に必要な情報を取得することが可能となった。
また、本発明により、血管内の血液の流れが微粒子の移動に及ぼす影響を評価することが可能になり、薬物の微粒子性キャリアの設計に重要な情報を得ることができるようになった。
なお、本手法は狭小空間における液流の評価に利用できるため、例えばインクジェットのインクに含まれる固体組成物の移動経路の評価設計にも応用することができることはいうまでもない。
また、微小ICチップ例えばボールICやナノブロック(Nanoblocks)を液流を用いて搬送する際の搬送経路やICチップの形状の評価にも応用することができることはいうまでもない。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。例えば実施形態1〜6において、流体は液体の場合であるが、本発明は気体の場合にも適用できる。
(実施形態1)
実施形態1の概略を述べると、本発明の流体の流れに応じて複数の方向から抵抗を受ける形状を有する物体は、微小部材であって、微粒子又は板状部材であり、本発明の梁部は微小梁部(カンチレバー)である。また、物体が流体から受ける力に応じて変位する梁部の変位量の計測にはレーザーを用いている。
図1から6を参照して本発明の実施形態1における液流測定方法を説明する。
図1は、本発明の実施形態1における支持部によって支持されたカンチレバーに微粒子を固着した状態を示す図である。
図2は、本発明の実施形態1におけるカンチレバー先端に微量のエポキシを付着させた様子を示す図である。
図3は、本発明の実施形態1における微粒子を固着したカンチレバーの走査型電子顕微鏡による二次電子像を示す図である。
図4は、本発明の実施形態1における支持部によって支持された微小梁部に板状部材を固着した状態を示す図である。
図5は、本発明の実施形態1におけるレーザーを用いて微小梁部の変位を測定する方法を説明する図である。
図6は、本発明の実施形態1における液流による微小梁部の変位をレーザーを用いて測定する方法を説明する図である。
図1において、1は支持部、2は微小梁部、3は微小部材を示す。最初に支持部1によって支持された微小梁部2の先端に微小部材3を固着する方法について説明する。固着用接着剤は常温で固化し、かつ固化後は液に不溶のものを選択する必要があり、今回は2液混合型のエポキシ(Gatan社製 G-1 Epoxy)を使用した。まず、本エポキシを混ぜ、太さ0.25mmの針金の先端に微量のエポキシ液滴4を付けた。このときエポキシ液滴4は表面張力で球体となる。一方、使用する微小梁部2は液流の大きさにより選択しなければならないが、今回は原子間力顕微鏡用カンチレバー12(Digital Instruments社製 プローブ無しSi34センサ/ばね定数0.06〜0.58N/m)を使用した。
次に図2に示すとおり、光学顕微鏡下でカンチレバー12先端とエポキシ液滴4を10μm程度離して同一焦点位置に固定した。このときエポキシ液滴4に適度な振動を加えると、極微量のエポキシがカンチレバー12先端に付着した。振動を数回加えることにより、後ほど付ける微小部材3の大きさに対応した量のエポキシを付着させる。このとき、付着したエポキシの量が多すぎると後ほど付ける微小部材3が埋没してしまい、逆に少なすぎると液流の測定中に取れてしまう。その適量は、例えば微小部材3として直径2μmの微粒子を固着する場合、直径1μm程度のエポキシをカンチレバー12先端に付着するとよい。
次いで、エポキシの付着したカンチレバー12をドライヤを用いて加熱し、エポキシの粘度を調整した。このとき、エポキシは表面から固化してゆくため、過度に加熱すると後ほど微粒子が付かなくなってしまう。今回は1200Wのドライヤを10cm離した位置から5分間照射した。最後にこのカンチレバー12を原子間力顕微鏡のホルダに設置し、ガラス基板上にばらまいた微粒子の上に接触後加圧することで微粒子がエポキシに付着した。この微粒子に耐熱性があれば加熱してもよいが、耐熱性がない場合には1週間放置し常温固化することで、微粒子を固着したカンチレバー12ができ上がった。本実施形態の微粒子を固着したカンチレバーの走査型電子顕微鏡による二次電子像を示す図を図3に示す。
なお、本実施形態では固着用接着剤としてエポキシを用いたが、これに限られるのもではなく、常温で固化しかつ固化後は測定対象の液に不溶なものであれば特に限定されない。
また微小梁部や微小部材の形状は、これに限られるのもではなく、測定対象となる流路の形やサイズに応じて選択する必要があり、特に限定されない。例えば、微小梁部2として短冊状の板22を、微小部材3として板状部材23を選択した場合、図4に示す形態となる。
次に液流測定の方法について図5及び6を用いて説明する。
図5においては図4に示した微小梁部22と微小部材23を使用する。5はレーザー、6は光検出器を示す。レーザーは微小梁部22の中央部に照射されるように調節し、その反射光が光検出器6に入射するように(不図示の)反射ミラーで調節する。図6は微小梁部22を微小部材23の付いている側から見た図で、光検出器6を同時に示している。まず液流の流れていない状態で光検出器6の中心にレーザーの反射光が当たるように反射ミラーを調節しておく(図6(a))。液流(矢印で表示)が左側から微小梁部22と平行に流れてくると、微小梁部22は弾性により捩れ、レーザーの反射光は光検出器6の左側に変化する(図6(b))。また、液流(矢印で表示)が左下側から流れてくると、微小梁部22は捩れると同時に撓み、レーザーの反射光は光検出器6の左上側に変化する(図6(c))。このように、液流の流れる方向は光検出器6上の中心位置からの変位方向で検出され、液流の流量は光検出器6上の中心位置からのずれ量で検出することができる。
(実施形態2)
実施形態2は、流路内における液流の時間変化を測定する方法である。
図7は、本発明の本実施形態2における光検出器の拡大図である。
本実施形態では実施形態1の図4と同じ構成の微小梁部22及び微小部材23を使用し、流路内の特定位置における液流の時間変化を測定する方法を説明する。図7に示す光検出器6上のレーザー反射光が照射される位置をXY座標で記録できるようになっている。このXY座標を連続して記録し、中央(座標[0,0])からのずれ量d(d=√(x1 2+y1 2))とX軸からの角度変化θ(θ=tan-1(y1/x1))を時間軸に対して表示すれば、液流の経時変化を追跡することが可能となる。
(実施形態3)
図8は、本発明の実施形態3における流路内における液流の3次元分布を測定する方法を説明する図である。
本実施形態では実施形態1の図5と同じ構成の微小梁部22及び微小部材23を使用し、流路内における液流の3次元分布を測定する方法を説明する。図8に示すとおり、まず支持部1をXYZの3軸から構成されるピエゾ式の変位付与装置7に固定する。次に流路内の座標軸を決め、変位付与装置7により微小部材23の位置を変化させ、各座標位置において光検出器6上のレーザー反射光が照射される位置を記録してゆく。測定後、3次元座標上に各測定位置におけるレーザーの変位をベクトルで表示することにより、液流の空間分布を求めることができる。
(実施形態4)
図9は、本発明の実施形態4における微小梁部の変位を測定する別の方法を説明する図である。
8は微小梁部22が支持部1と連結される領域に形成されたピエゾ抵抗体であり、9は微小梁部22の中央部に形成されたピエゾ抵抗体である。ピエゾ抵抗体8は微小梁部22の撓みに伴ってピエゾ抵抗体自身の形状が歪むことから、微小梁部22の撓み量を抵抗値変化に変換して計測することができる。一方、ピエゾ抵抗体9は微小梁部22の捩れに伴ってピエゾ抵抗体自身の形状が歪むことから、微小梁部22の捩れ量を抵抗値変化に変換して計測することができる。この抵抗値変化量を(不図示の)電極配線を介して測定すれば、微小梁部22の撓みと捩れを同時に検出することが可能となる。本方法によれば、レーザー及びその検出器などの周辺構成材が必要なくなるため、より狭小空間での液流測定が可能になる。
(実施形態5)
図10は、本発明の実施形態5における電気泳動表示装置の液流評価方法を説明する図である。
まず実施形態1で示した方法と同様に、微小梁部12の先端にエポキシを用いて直径2.5μmの帯電泳動粒子33を固着した。この帯電泳動粒子33に耐熱性があれば加熱してもよいが、今回は高分子微小粒子の表面を染色した帯電泳動粒子を使用したため1週間放置し常温固化することで固着した。ついで実施形態3と同様に支持部1をXYZの3軸から構成される変位付与装置7に固定した。
次に図10に示すように分散媒液を満たした電気泳動表示装置10内に座標軸を定め、変位付与装置7により帯電泳動粒子33の位置を決定し、光検出器6上のレーザー反射光が照射される位置を連続的に記録してゆく。測定後、光検出器6における中央からのずれ量と角度を時間軸に対して表示すると、分散媒液の流れが帯電泳動粒子33に及ぼす影響の時間変化を評価することができた。条件(印加電圧、分散媒液の温度、帯電泳動粒子33の位置など)を変えて同様の評価を行えば、電気泳動表示装置10の設計に必要な情報を取得することが可能となる。なお、微小梁部12の変位の測定は、実施形態4のようにピエゾ抵抗体を用いる方法でも良い。
(実施形態6)
図11は、本発明の実施形態6における血管内の血液の流れが微粒子性キャリアの移動に及ぼす影響の評価方法を説明する図である。
まず実施形態4で示した2つのピエゾ抵抗体8,9を形成した微小梁部22の先端に、実施形態1と同様の方法でエポキシを用いて直径1μmの薬物の微粒子性キャリア43を固着した。この微粒子性キャリア43に耐熱性があれば加熱してもよいが、今回は直径1μmのアルブミンマイクロスフェアを微粒子性キャリア43として使用したため1週間放置し常温固化することで固着した。ついで実施形態3と同様に支持部1をXYZの3軸から構成される変位付与装置7に固定した。
次に図11に示すように擬似血管11内に座標軸を決め、変位付与装置7により微粒子性キャリア43の位置を変化させ(例えば壁際、流路中央、血管屈曲部位など)、各座標位置においてピエゾ抵抗体の抵抗値変化量を記録してゆく。測定後、2つの抵抗値変化量から各測定位置での変位量をベクトルで表示することにより、血管内における血液の流れが微粒子性キャリアに及ぼす影響を評価することができた。なお、微小梁部22の変位の測定は、実施形態1のようにレーザーを用いる方法でも良い。
本発明の実施形態1における支持部によって支持されたカンチレバーに微粒子を固着した状態を示す図 本発明の実施形態1におけるカンチレバー先端に微量のエポキシを付着させた様子を示す図 本発明の実施形態1における微粒子を固着したカンチレバーの走査型電子顕微鏡による二次電子像を示す図 本発明の実施形態1における支持部によって支持された微小梁部に板状部材を固着した状態を示す図 本発明の実施形態1におけるレーザーを用いて微小梁部の変位を測定する方法を説明する図 本発明の実施形態1における液流による微小梁部の変位をレーザーを用いて測定する方法を説明する図 本発明の本実施形態2における光検出器の拡大図 本発明の実施形態3における流路内における液流の3次元分布を測定する方法を説明する図 本発明の実施形態4における微小梁部の変位を測定する別の方法を説明する図 本発明の実施形態5における電気泳動表示装置の液流評価方法を説明する図 本発明の実施形態6における血管内の血液の流れが微粒子性キャリアの移動に及ぼす影響の評価方法を説明する図 特許文献1に記載されている従来の流体測定方法を説明する図
符号の説明
1 支持部
2,12,22 微小梁部(カンチレバー)
3,23 微小部材
4 エポキシ液滴
5 レーザー
6 光検出器
7 変位付与装置
8,9 ピエゾ抵抗体
10 電気泳動表示装置
11 擬似血管
33 帯電泳動粒子
43 微粒子性キャリア

Claims (10)

  1. 流体中において前記流体の流れに応じて複数の方向から抵抗を受ける形状を有する物体を先端に備える梁部を用意する工程と、前記物体を流体中に存在させる工程と、前記物体が流体から受ける力に応じて変位する前記梁部の変位量を計測する工程とを有することを特徴とする流体の流れに関する情報を取得する方法。
  2. 流体の流れに関する情報を連続して記録し、流路内の特定位置における流体の流れの時間変化を測定することを特徴とする請求項1に記載の流体の流れに関する情報の取得方法。
  3. 流体の流れに関する情報を流路内の複数点で測定し、演算処理により流体の流れの3次元分布を求めることを特徴とする請求項1又は2に記載の流体の流れに関する情報の取得方法。
  4. 前記梁部の変位量を計測する工程は、前記梁部の撓みと捩れを計測する工程であって、前記梁部に照射したレーザーの反射方向の変化を光検出器で検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の流体の流れに関する情報の取得方法。
  5. 前記梁部の変位量を計測する工程は、前記梁部の撓みと捩れを計測する工程であって、前記梁部上に設けたピエゾ抵抗体の抵抗値の変化で検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の流体の流れに関する情報の取得方法。
  6. 前記梁部先端に固着した物体は、板状部材であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の流体の流れに関する情報の取得方法。
  7. 前記梁部先端に固着した物体は、微粒子であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の流体の流れに関する情報の取得方法。
  8. 前記流体は電気泳動表示装置内の分散媒液であり、前記微粒子は電気泳動表示装置の泳動粒子であることを特徴とする請求項7に記載の流体の流れに関する情報の取得方法。
  9. 前記流体は擬似血管内の血液であり、前記微粒子は薬物の微粒子性キャリアであることを特徴とする請求項7に記載の流体の流れに関する情報の取得方法。
  10. 流体中において前記流体の流れに応じて複数の方向から抵抗を受ける形状を有する物体を先端に備える梁部と、
    前記梁部の変位量を計測するための計測手段とを備えることを特徴とする流体の流れに関する情報の取得装置。
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