JP2005113992A - 移動農機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 作動油の適正機能を確保して、油圧作動手段を精度良く機能させること。
【解決手段】 高速回転ギヤを内蔵するミッションケースに、低速回転ギヤを内蔵するギヤケースを連通連設して、両ケース内に潤滑油を供給すると共に、ギヤケースに送り出し油路を介して油圧作動手段を連通連結し、かつ、同油圧作動手段に戻し油路を介してミッションケースを連通連結した。このようにして、ミッションケースとギヤケースの両ケース内に供給した潤滑油を、作動油としてギヤケース→送り出し油路→油圧作動手段→戻し油路→ミッションケース→ギヤケースに戻すようにしている。
【選択図】 図15
【解決手段】 高速回転ギヤを内蔵するミッションケースに、低速回転ギヤを内蔵するギヤケースを連通連設して、両ケース内に潤滑油を供給すると共に、ギヤケースに送り出し油路を介して油圧作動手段を連通連結し、かつ、同油圧作動手段に戻し油路を介してミッションケースを連通連結した。このようにして、ミッションケースとギヤケースの両ケース内に供給した潤滑油を、作動油としてギヤケース→送り出し油路→油圧作動手段→戻し油路→ミッションケース→ギヤケースに戻すようにしている。
【選択図】 図15
Description
本発明は、果樹園に薬剤を散布する自走型スピードスプレーヤ等の移動農機に関する。
従来、移動農機の一形態として、ミッションケースをオイルタンクとして、同ミッションケースに油圧回路を介して油圧作動手段としてのパワーステアリングシリンダを接続して、同ミッションケース内の潤滑油を作動油として利用するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
そして、パワーステアリングシリンダを制御するパワーステアリングバルブを、エンジンやラジエータを冷却する冷却ファンの冷却風路上に配置すると共に、同パワーステアリングバルブ内に油圧回路中の作動油を循環させて、同作動油を冷却するようにしている。
特開平10−338042号公報
ところが、上記した移動農機では、冷却ファンの冷却風路上にパワーステアリングバルブを配置しなければならないために、エンジン、ラジエータ、冷却ファン及びパワーステアリングバルブ等の配設位置が制約されるという不具合がある。
そこで、本発明では、高速回転ギヤを内蔵するミッションケースに、低速回転ギヤを内蔵するギヤケースを連通連設して、両ケース内に潤滑油を供給すると共に、ギヤケースに送り出し油路を介して油圧作動手段を連通連結し、かつ、同油圧作動手段に戻し油路を介してミッションケースを連通連結したことを特徴とする移動農機を提供するものである。
また、本発明は、以下の構成にも特徴を有する。
(1)ギヤケースは、ミッションケース内に供給された潤滑油の油面よりも低位置に配置したこと。
(2)ギヤケースにアクスルケースを連通連設して、同アクスルケースと油圧作動手段との間に送り出し油路を介設すると共に、同送り出し油路にフィルタを設けたこと。
(1)請求項1記載の本発明では、高速回転ギヤを内蔵するミッションケースに、低速回転ギヤを内蔵するギヤケースを連通連設して、両ケース内に潤滑油を供給すると共に、ギヤケースに送り出し油路を介して油圧作動手段を連通連結し、かつ、同油圧作動手段に戻し油路を介してミッションケースを連通連結している。
このようにして、ミッションケースとギヤケースの両ケース内に供給した潤滑油を、作動油としてギヤケース→送り出し油路→油圧作動手段→戻し油路→ミッションケース→ギヤケースに戻すようにしている。
この際、高速回転ギヤを内蔵するミッションケース内の潤滑油を、油圧作動手段に作動油として直接送り出すのではなく、低速回転ギヤを内蔵するギヤケースを通して油圧作動手段に作動油として送り出すようにしているため、ミッションケース内の潤滑油をギヤケース内にて低温化した後に油圧作動手段に作動油として送り出すことができて、同作動油の適正機能を確保することができて、油圧作動手段を精度良く機能させることができる。
しかも、冷却ファンの冷却風路に関わりなく構成部材を配置することができるため、同構成部材の配設位置が制約を受けるという不具合が生じない。
(2)請求項2記載の本発明では、ギヤケースは、ミッションケース内に供給された潤滑油の油面よりも低位置に配置している。
このようにして、ギヤケースをミッションケース内に供給された潤滑油の油面よりも低位置に配置しているため、同ギヤケース内を潤滑油により満たすことができて、同ギヤケースから油圧作動手段に送り出される作動油内に空気が混入するのを防止することができる。
従って、この点からも、作動油の適正機能を確保することができて、油圧作動手段を精度良く機能させることができる。
(3)請求項3記載の本発明では、ギヤケースにアクスルケースを連通連設して、同アクスルケースと油圧作動手段との間に送り出し油路を介設すると共に、同送り出し油路にフィルタを設けている。
このようにして、ギヤケースに連通連設したアクスルケースから送り出し油路を通して油圧作動手段に作動油を送り出すようにすると共に、同送り出し油路にフィルタを設けているため、油圧作動手段に送り出される作動油の低温化を良好に確保することができると共に、かかる作動油中の不純物はフィルタを通して濾過して、不純物の含まれない作動油を油圧作動手段に送り出すことができる。
従って、この点からも、作動油の適正機能をより一層確保することができて、油圧作動手段を精度良く機能させることができる。
以下に、本発明に係る最良の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1〜図4に示すAは、本発明に係る移動農機としてのスピードスプレーヤであり、同スピードスプレーヤAは、機体フレーム1上において、前部に運転部2を配設し、同運転部2の左側方位置から後方位置にかけて薬液タンク部3を配設し、同薬液タンク部3の後方位置に原動機部4とミッション部5と両者を連動連結する伝動機構部6とを配設し、これらの後方位置に上記伝動機構部6と連動連結した薬液散布部7を配設している。Mはオペレータである。
そして、図1〜図4に示すように、機体フレーム1の前部にフロントアクスル部8を介して左右一対の前車輪9,9を取り付ける一方、前記ミッション部5の後部にリヤアクスル部10を介して左右一対の後車輪11,11を取り付け、上記ミッション部5にドライブシャフト12を介してフロントアクスル部8を連動連結して、前・後車輪9,9,11,11による四輪駆動が行えるようにしている。
〔機体フレーム1の説明〕
機体フレーム1について説明すると、同機体フレーム1は、図1〜図4に示すように、主として運転部2とフロントアクスル部8とを支持する前部機体フレーム形成体15と、主として原動機部4とミッション部5と伝動機構部6と薬液散布部7とを支持する後部機体フレーム形成体16とから形成しており、各前・後部機体フレーム形成体15,16は、前後方向に伸延する四角形枠状に形成している。
機体フレーム1について説明すると、同機体フレーム1は、図1〜図4に示すように、主として運転部2とフロントアクスル部8とを支持する前部機体フレーム形成体15と、主として原動機部4とミッション部5と伝動機構部6と薬液散布部7とを支持する後部機体フレーム形成体16とから形成しており、各前・後部機体フレーム形成体15,16は、前後方向に伸延する四角形枠状に形成している。
〔運転部2の説明〕
次に、運転部2について説明すると、同運転部2は、図1及び図2に示すように、前部機体フレーム形成体15の前部に立設したステアリングポスト17にホイール支軸18を介してステアリングホイール19を取り付け、同ステアリングホイール19の後方位置に運転席支持枠体20を介して運転席21を配置している。
次に、運転部2について説明すると、同運転部2は、図1及び図2に示すように、前部機体フレーム形成体15の前部に立設したステアリングポスト17にホイール支軸18を介してステアリングホイール19を取り付け、同ステアリングホイール19の後方位置に運転席支持枠体20を介して運転席21を配置している。
〔薬液タンク部3の説明〕
次に、薬液タンク部3について説明すると、同薬液タンク部3は、図1及び図2に示すように、運転部2の左側方から後方にわたって平面視略L字状に形成したタンク本体22を具備しており、同タンク本体22の天井部に薬液供給用開閉蓋体23を開閉自在に取り付けている。
次に、薬液タンク部3について説明すると、同薬液タンク部3は、図1及び図2に示すように、運転部2の左側方から後方にわたって平面視略L字状に形成したタンク本体22を具備しており、同タンク本体22の天井部に薬液供給用開閉蓋体23を開閉自在に取り付けている。
〔原動機部4の説明〕
次に、原動機部4について説明すると、同原動機部4は、図1〜6に示すように、前後方向に伸延して前記後部機体フレーム形成体16の一部を形成する左右一対の機体フレーム形成片25,25間にエンジンマウントステー26を介してエンジン27を搭載し、同エンジン27の左側方位置にラジエータ支持枠体28を介してラジエータ29を配設すると共に、同エンジン27の右側後方位置にラジエータ支持枠体28を介してエアクリーナ30を配設している。
次に、原動機部4について説明すると、同原動機部4は、図1〜6に示すように、前後方向に伸延して前記後部機体フレーム形成体16の一部を形成する左右一対の機体フレーム形成片25,25間にエンジンマウントステー26を介してエンジン27を搭載し、同エンジン27の左側方位置にラジエータ支持枠体28を介してラジエータ29を配設すると共に、同エンジン27の右側後方位置にラジエータ支持枠体28を介してエアクリーナ30を配設している。
また、エンジン27の上部右側方位置には、図6に示すように、薬液ポンプ31を配設しており、同薬液ポンプ31に薬液タンク部3を介して薬液散布部7を連通連結して、薬液タンク部3のタンク本体22内に貯留している薬液を薬液散布部7に圧送して、同薬液散布部7により薬液を周囲に散布することができるようにしている。
ここで、上記したエンジンマウントステー26は、図5及び図6に示すように、左右一対の機体フレーム形成片25,25間に横架しており、左右側立ち上がり壁片32,33と両立ち上がり壁片32,33の上端間に横架した支持本片34とを具備している。
しかも、支持本片34は、一側半部(本実施形態では左側半部34a)と他側半部(本実施形態では右側半部34b)との間に高低段差を形成して、低部側である左側半部34a上にエンジンマウント35,36を介してエンジン27を搭載している。
このようにして、エンジン27は、機体の左右中心線よりも左右いずれか一側方(本実施形態では左側方)に偏倚させて配置している。
そして、図5及び図6に示すように、エンジン27より後方へ突出させた駆動軸39(図19参照)と後述するクラッチ部37との間に伝動機構部6を介設しており、左側の機体フレーム形成片25に左側マウント40を介して伝動機構部6の左側下部を支持させると共に、右側機体フレーム形成片25に右側マウント41を介して伝動機構部6の右側下部を支持させている。
また、図21及び図22に示すように、機体フレーム形成片25,25の後部にそれぞれ支持台115,116を設け、両支持台115,116間に前記したラジエータ支持枠体28を跨架しており、同ラジエータ支持枠体28は、左側の支持台115上に立設したラジエータ支持枠本体117と、同ラジエータ支持枠本体117の後上部と右側の支持台116との間に架設した補強枠体118とから形成している。
そして、ラジエータ支持枠本体117は側面視門型に形成して、同ラジエータ支持枠体117にラジエータ29を取り付けている。
補強枠体118は、エンジン27の上部後方位置において、左右方向に伸延して、左側端部をラジエータ支持枠本体117の後上部に連結した左右伸延片119と、同左右伸延片119の右側端部より右側下方へ向けて伸延する下り傾斜片120と、同下り傾斜片120の右側端部より下方へ向けて伸延して、右側の支持台116に下端部を固定した下方伸延片121とから形成して、ラジエータ支持枠体117と補強体118とからなるラジエータ支持枠体28を、背面視略門型に形成している。
そして、傾斜片部としての下り傾斜片120に沿わせてエアクリーナ30を取り付け、同下り傾斜片120の近傍にエアクリーナ30の吸気部30aを配置している。
このようにして、ラジエータ支持枠体117の一側部(本実施例では右側部)に形成した下り傾斜片120に沿わせてエアクリーナ30を配置しているため、同エアクリーナ30をラジエータ支持枠体28の下り傾斜片120に簡単かつ確実に取り付けることができると共に、コンパクトに配置することができる。
しかも、エンジン27にエアクリーナ30を直接固定していないため、同エンジン27のメンテナンス等を行う際に、エアクリーナ30が支障となることがない。
さらには、下り傾斜片120の近傍にエアクリーナ30の吸気部30aを配置しているため、同吸気部30aを通してエアクリーナ30に外気を確実に取り込むことができる。
また、ラジエータ支持枠体28の一部を形成する補強枠体118は、導風体ステーを兼用しており、同補強枠体118の左右伸延片119と下方伸延片121とに、後述する薬液散布部7の一部を形成する導風体122を取付ボルト123,124,125により着脱自在に取り付けている。
このようにして、補強枠体118に導風体ステーを兼用させているため、別途導風体ステーを設けることなく導風体122を確実に支持することができて、部品点数の削減と製造コストの低減とを図ることができる。
図4中、126,127は、上下方向に開閉自在となしたカバー体としてのボンネット形成体であり、コンパクトに配置したエアクリーナ30の上方を被覆すべく円弧状に形成して、枝下作業時に枝が引っ掛かるのを極力防止することができるようにしている。
〔ミッション部5の説明〕
次に、ミッション部5について説明すると、同ミッション部5は、図5〜図12に示すように、上下方向に伸延させて形成しており、前記支持本片34の前端部に沿わせて上下方向に伸延するミッション部5を左低右高の傾斜状に配設して、エンジン27の直下方位置、すなわち、支持本片34の低部側である左側半部34aの直下方位置にミッション部5の左側下部を配置すると共に、支持本片34の高部側である右側半部34bの直下方位置にミッション部5の右側上部を配置している。
次に、ミッション部5について説明すると、同ミッション部5は、図5〜図12に示すように、上下方向に伸延させて形成しており、前記支持本片34の前端部に沿わせて上下方向に伸延するミッション部5を左低右高の傾斜状に配設して、エンジン27の直下方位置、すなわち、支持本片34の低部側である左側半部34aの直下方位置にミッション部5の左側下部を配置すると共に、支持本片34の高部側である右側半部34bの直下方位置にミッション部5の右側上部を配置している。
そして、図8及び図9に示すように、エンジン27の偏倚させた側とは反対側(本実施形態では右側)の側方空間S内にクラッチ部37を配設すると共に、同クラッチ部37をミッション部5の右側上部に連動連設し、同クラッチ部37を後述する伝動機構部6を介してエンジン27に連動連結しており、クラッチ部37は、エンジン27の側方空間S内において、一部をエンジン27と上下方向に重合状態となしている。
しかも、エンジン27の側方空間Sは、クラッチ部37の配設空間と各種伝動機構の配設空間、すなわち、後述する伝動機構部6と前記薬液ポンプ31との間に介設するポンプ伝動機構38の配設空間を兼用している。
また、ミッション部5は、図10〜図14に示すように、左側下部の後方にデファレンシャル部42を連動連設すると共に、同デファレンシャル部42の後方にリヤアクスル部10を連動連設している。
そして、ミッション部5は、上下方向に伸延させて形成したミッションケース44を前部ケース形成体45と後部ケース形成体46とに分割して形成し、同後部ケース形成体46の右側上部に、クラッチ部37のクラッチケース本体47を後方へ突出状に一体成形する一方、後部ケース形成体46の左側下部にデファレンシャル部42のデファレンシャルケース48を後方へ突出状に一体成形して、前部ケース形成体45に、後部ケース形成体46とクラッチケース本体47とデファレンシャルケース48とを、前後方向に軸線を向けた連結ボルト53により着脱自在に連結している。
しかも、クラッチケース本体47とデファレンシャルケース48は、図12及び図13に示すように、左右平行状態にて左右方向に間隔を開けて配置している。
さらには、図13に示すように、クラッチケース本体47の後端面47aとデファレンシャルケース48の後端面48aは略面一(仮想面一面113)となして、クラッチケース本体47の後端面47aに蓋体連結ボルト49を介して蓋体50を着脱自在に連結する一方、デファレンシャルケース48の後端面48aにケース連結ボルト51を介してリヤアクスル部10のリヤアクスルケース52を着脱自在に連結している。
ここで、デファレンシャル部42とリヤアクスル部10の下端部は、図4に示すように、それぞれ地上高H1,H2を略同一となし、かつ、ミッション部5の左側下端部の地上高H3と略同一位置に配置している。
また、ミッションケース44内には、図13に示すように、薬液撹拌駆動用動力取出軸56と、第1変速軸57と、第2変速軸58と、前後車輪駆動軸59を横架しており、これらの軸56,57,58,59は、いずれも軸線を前後方向に向けて平行状態に架設している。
そして、図20にも示すように、薬液撹拌駆動用動力取出軸56には、入力ギヤ60を連動連結すると共に、第1スライド体61と第2スライド体62とをそれぞれスライド自在に取り付けて、第1スライド体61に第1・第2出力側変速ギヤ61a,61bを設けると共に、第2スライド体62に第3出力側変速ギヤ62aを設けている。
しかも、クラッチ部37に設けたクラッチ軸63に出力ギヤ64を連動連結し、同出力ギヤ64を上記入力ギヤ60に噛合させている。
ここで、クラッチ部37は、クラッチケース本体4 7に支持されたクラッチ軸63と、蓋体50に支持された入力軸54との間に、多板クラッチ55を介設して構成している。112はクラッチ操作機構である。
また、第1変速軸57には、出力ギヤ65と第1・第2・第3・第4入力側変速ギヤ66,67,68,69を連動連結して、これら第1・第2・第3・第4入力側変速ギヤ66,67,68,69のいずれかに上記第1・第2・第3出力側変速ギヤ61a,61b,62aを選択的に噛合させて変速するようにしている。
第2変速軸58には、上記第1変速軸57に連動連結した出力ギヤ65と噛合する入力兼出力ギヤ70と、第1出力ギヤ71と、第2出力ギヤ72とを設けている。
前後車輪駆動軸59には、回転自在に遊嵌した遊嵌体73と、スライド自在にスプライン嵌合したスライド体74と、転動自在に嵌合した転動体75とを設けており、遊嵌体73の外周面には上記入力兼出力ギヤ70と噛合する入力ギヤ76と出力ギヤ77を設け、スライド体74の周端面に第1出力ギヤ71と噛合する第2入力ギヤ78を設けると共に、後側壁に上記出力ギヤ77と噛合する第1入力ギヤ79を設ける一方、前側壁に第3入力ギヤ80を設け、転動体75の周端面に第2出力ギヤ72と噛合する転動入力ギヤ81を設けると共に、後側壁に上記第3入力ギヤ80が嵌入して噛合する転動出力ギヤ82を設けている。
ここで、ミッションケース44内に配設した上記ギヤ群は、後述するデファレンシャルケース48内のギヤ群に比べて高速回転するものであり、かかるミッションケース44内には高速回転ギヤを内蔵しているといえる。
また、前記したようにミッションケース44には、ギヤケースとしてのデファレンシャルケース48とリヤアクスルケース52を連通連設しており、同デファレンシャルケース48内に、支持体83,83を介してデファレンシャル機構84を配置すると共に、各支持体83,83は、デファレンシャルケース48に着脱自在に取り付けている。
すなわち、デファレンシャル機構84は、図13及び図14に示すように、デファレンシャルケース48の内周面前部に一体成形した軸支持体85の後面に、左右一対の支持体83,83を介して取付ボルト86,86により着脱自在に取り付けている。
そして、デファレンシャル機構84は、図20にも示すように、左側の支持体83にベアリング87を介して大減速ギヤ88の中央部を取り付ける一方、右側の支持体83にベアリング87を介してギヤ支持体89の右側中央部を取り付けると共に、同ギヤ支持体89の左側端部を大減速ギヤ88の内側面に一体的に連結し、同ギヤ支持体89に左右方向と直交する方向に軸線を向けた小差動ギヤ支軸90を介して一対の小差動ギヤ91,91を取り付け、両小差動ギヤ91,91に左右一対の大差動ギヤ92,92を噛合させると共に、各大差動ギヤ92,92を左右方向に軸線を向け左右一対の駆動軸93,93を介して大減速ギヤ88の中央部とギヤ支持体89の右側中央部に支持させて構成している。
また、大減速ギヤ88は、前記した前後車輪駆動軸59の後端部に設けた後車輪駆動ギヤ94に噛合させている。
左右一対の駆動軸93,93は、それぞれデファレンシャルケース48の周壁中途部に形成した左右一対の軸受け口部95,95にベアリング96,96を介して中途部が支持され、各軸受け口部95,95より外側方へ延設して形成した筒状のブレーキ装置取付部97,97にブレーキ装置98,98を介して先端部が支持されている。
ここで、ブレーキ装置98,98は、ブレーキ装置取付部97,97に外側方から取付ボルト99,99により着脱自在に取り付けている。
リヤアクスルケース52は、図11〜図14に示すように、デファレンシャルケース48の後端にケース本体100を連通連結し、同ケース本体100の左右側部に左右方向に伸延する軸ケース体101,101の内側端部をそれぞれ連通連結して形成しており、各軸ケース体101,101中に後車軸102,102を挿通し、各後車軸102,102の内側端部に大径入力ギヤ103,103を取り付けると共に、各大径入力ギヤ103,103を前記駆動軸93,93の中途部に取り付けた小径出力ギヤ104,104に噛合させる一方、各後車軸102,102の外側端部に後車輪11,11を取り付けている。
ここで、デファレンシャルケース48内に配設した上記ギヤ群は、前記したデファレンシャルケース48内のギヤ群に比べて低速回転するものであり、かかるデファレンシャルケース48内には低速回転ギヤを内蔵しているといえる。
また、前記したようにミッションケース44には、ギヤケースとしてのデファレンシャルケース48とリヤアクスルケース52を連通連設しており、これらのケース44,48,52内に潤滑油を供給すると共に、同潤滑油を、図15に示すように、ステアリングホイール19と前車輪9,9との間に介設したパワーステアリング機構105の油圧作動手段106に作動油として供給するようにしている。
すなわち、ケース本体100の後壁には、作動油(潤滑油)を濾過するためのフィルタ107を取り付け、同フィルタ107と油圧作動手段106の吸入口(図示せず)とを送り出し油路108を介して連通連結すると共に、同油圧作動手段106の戻し口(図示せず)とミッションケース44とを戻し油路109を介して連通連結し、上記送り出し油路108の中途部には油圧ポンプ110を介設している。
このようにして、ミッションケース44とデファレンシャルケース48とリヤアクスルケース52内に供給した潤滑油を、作動油としてリヤアクスルケース52→フィルタ107→送り出し油路108の上流側→油圧ポンプ110→送り出し油路108の下流側→油圧作動手段106→戻し油路109→ミッションケース44→デファレンシャルケース48→リヤアクスルケース52に戻すようにしている。
この際、高速回転ギヤを内蔵するミッションケース44内の潤滑油を、油圧作動手段106に作動油として直接送り出すのではなく、低速回転ギヤを内蔵するデファレンシャルケース48とリヤアクスルケース52を通して油圧作動手段106に作動油として送り出すようにしているため、ミッションケース44内の潤滑油をデファレンシャルケース48内とリヤアクスルケース52内にて低温化した後に油圧作動手段106に作動油として送り出すことができて、同作動油の適正機能を確保することができて、油圧作動手段106を精度良く機能させることができる。
しかも、冷却ファンの冷却風路に関わりなく構成部材を配置することができるため、同構成部材の配設位置が制約を受けるという不具合が生じない。
また、デファレンシャルケース48とリヤアクスルケース52は、図13に示すように、ミッションケース44内に供給された潤滑油の油面111よりも低位置に配置している。
このようにして、デファレンシャルケース48内とリヤアクスルケース52内を潤滑油により満たすことができて、同リヤアクスルケース52から油圧作動手段106に送り出される作動油内に空気が混入するのを防止することができる。
従って、この点からも、作動油の適正機能を確保することができて、油圧作動手段を精度良く機能させることができる。
また、デファレンシャルケース48にリヤアクスルケース52を連通連設して、同リヤアクスルケース52と油圧作動手段106との間に送り出し油路を介設すると共に、同送り出し油路にフィルタを設けている。
このようにして、ギヤケースに連通連設したアクスルケースから送り出し油路を通して油圧作動手段に作動油を送り出すようにすると共に、同送り出し油路108にフィルタ107を設けているため、油圧作動手段106に送り出される作動油の低温化を良好に確保することができると共に、かかる作動油中の不純物はフィルタ107を通して濾過して、不純物の含まれない作動油を油圧作動手段106に送り出すことができる。
従って、この点からも、作動油の適正機能をより一層確保することができて、油圧作動手段106を精度良く機能させることができる。
〔伝動機構部6の説明〕
次に、伝動機構部6について説明すると、同伝動機構部6は、図19に示すように、伝動機構ケース114内に、エンジン27の駆動軸39に取り付けたフライホイール130と、同フライホイール130に連動連結した第1伝動機構131と、フライホイール130にクラッチ機構132を介して連動連結した第2伝動機構133とを設けている。
次に、伝動機構部6について説明すると、同伝動機構部6は、図19に示すように、伝動機構ケース114内に、エンジン27の駆動軸39に取り付けたフライホイール130と、同フライホイール130に連動連結した第1伝動機構131と、フライホイール130にクラッチ機構132を介して連動連結した第2伝動機構133とを設けている。
そして、伝動機構ケース114は、前半側ケース形成体134と後半側ケース形成体135とを前後方向から取付ボルト136により着脱自在に連結して形成している。
また、第1伝動機構131は、図20にも示すように、駆動軸39と同一軸線上に配置したフライホイール130の中心部に、前後方向に軸線を向けた伝動内側軸137の前端部を連動連結すると共に、前半側ケース形成体134内に形成した仕切壁138に伝動内側軸137の中途部を支持させ、かつ、後半側ケース形成体135に伝動内側軸137の後端部を支持させている。
そして、第1伝動機構131は、仕切壁138と後半側ケース形成体135との間に、前後方向に軸線を向けた中間軸139を架設し、前半側ケース形成体134と後半側ケース形成体135の下部間に前後方向に軸線を向けた薬液ポンプ駆動用動力取出軸140とミッション部伝動軸141とを上下方向に平行させて架設すると共に、前半側ケース形成体134より各先端部142,143を前方へ突出させている。
また、図19及び図20において、144は、伝動内側軸137の後端部に取り付けた出力ギヤ、145は、中間軸139の後端部に取り付けて、上記出力ギヤ144に噛合させた入力ギヤ、146は、中間軸139の前端部に取り付けた出力ギヤ、147は、仕切壁138と後半側ケース形成体135との間にギヤ支軸148を介して取り付けて、上記出力ギヤ146に噛合させた中間ギヤ、149は、薬液ポンプ駆動用動力取出軸140に取り付けて、上記中間ギヤ147に噛合させた入力ギヤ、150は、同薬液ポンプ駆動用動力取出軸140に取り付けた出力ギヤ、151は、ミッション部伝動軸141に取り付けて、上記出力ギヤ150に噛合させた入力ギヤである。
このようにして、第1伝動機構131では、エンジン27の駆動軸39により駆動されるフライホイール130から動力を伝動内側軸137→出力ギヤ144→入力ギヤ145→中間軸139→出力ギヤ146→中間ギヤ147→入力ギヤ149→薬液ポンプ駆動用動力取出軸140→出力ギヤ150→入力ギヤ151→ミッション部伝動軸141に伝達するようにしている。
そして、図6、図9及び図20にも示すように、薬液ポンプ駆動用動力取出軸140の先端部142と、薬液ポンプ31の入力軸152の先端部との間にポンプ伝動機構38を介設しており、同ポンプ伝動機構38は、薬液ポンプ駆動用動力取出軸140の先端部142と薬液ポンプ31の入力軸152の先端部との間に、プーリ153,154を介して伝動ベルト155を巻回して構成している。
また、図7、図8及び図20に示すように、ミッション部伝動軸141の先端部143は、伝動ジョイント156を介して後述するクラッチ部37の入力軸54に連動連結している。
第2伝動機構133は、前記伝動内側軸137の外周面に筒状の伝動外側軸160を回動自在に嵌合させ、同伝動外側軸160とフライホイール130との間にクラッチ機構132を介設し、同クラッチ機構132に、図16及び図18にも示すように、クラッチ作動操作機構161を連動連結して、同クラッチ作動操作機構161によりクラッチ機構132を接続・切断作動させて、フライホイール130から伝動外側軸160への動力伝達を接続・切断操作可能としている。
そして、第2伝動機構133では、仕切壁138と後半側ケース形成体135との間に薬液散布用ファン駆動軸162を架設すると共に、同薬液散布用ファン駆動軸162の先端部163を後半側ケース形成体135より後方へ突出させて、図2にも示すように、同先端部163に伝動シャフト164を介して薬液散布用ファン支軸165を同一軸線上にて連動連結している。
また、伝動外側軸160と薬液散布用ファン駆動軸162との間には二段変速機構166を介設しており、同二段変速機構166は、伝動外側軸160に高速側出力ギヤ167と低速側出力ギヤ168を取り付ける一方、薬液散布用ファン駆動軸162に、転動ギヤ169を転動自在に取り付けると共に、同転同ギヤ169を上記高速側出力ギヤ167に噛合させ、かつ、転動ギヤ169の後面に内歯ギヤ170を一体的に形成し、また、薬液散布用ファン駆動軸162にスライド体171をスライド自在にスプライン嵌合して、同スライド体171に内歯ギヤ170に貫入して噛合する小径ギヤ172と、上記低速側出力ギヤ168と噛合する大径ギヤ173とを設けて構成している。
しかも、薬液散布用ファン駆動軸162の上方に位置する仕切壁138と後半側ケース形成体135との間に、シフトフォーク支軸174をその軸線方向に摺動自在に架設して、同シフトフォーク支軸174の中途部より垂下したシフトフォーク175の先端部を前記スライド体171に係合させる一方、シフトフォーク支軸174の後端部176を後半側ケース形成体135より後方へ突出させて、同後端部176にシフト操作アーム177を取り付けている。178はディテント機構である。
このようにして、第2伝動機構133では、エンジン27の駆動軸39により駆動されるフライホイール130から動力をクラッチ機構132→伝動外側軸160→二段変速機構166→薬液散布用ファン駆動軸162→伝動シャフト164→薬液散布用ファン支軸165に伝達するようにしている。
この際、シフト操作アーム177を操作して、シフトフォーク175を介してスライド体171をスライドさせることにより、高・低速二段階の変速操作を行うことができる。
また、図20において、180は、薬液タンク部3のタンク本体22内に配設した撹拌翼であり、同攪拌翼180を支持する撹拌翼支軸181の後端部182と、前記した薬液撹拌駆動用動力取出軸56の前端部183との間に連動機構184を介設している。185は、フロントアクスル部8に設けた入力軸であり、同入力軸185の後端部186は前記ドライブシャフト12を介して前後車輪駆動軸59の前端部188に連動連結している。189は、フロントアクスル部8内に設けた前車輪用のデファレンシャル機構である。
〔薬液散布部7の説明〕
次に、薬液散布部7について説明すると、同薬液散布部7は、図1及び図2に示すように、前後方向に軸線を向けた薬液散布用ファン支軸165に薬液散布用ファン(図示せず)を取り付け、同薬液散布用ファンの前方位置に導風体122を対向状態に配置し、同導風体122の外周部に多数の薬液散布用ノズル190を円周方向に間隔を開けて配置している。
次に、薬液散布部7について説明すると、同薬液散布部7は、図1及び図2に示すように、前後方向に軸線を向けた薬液散布用ファン支軸165に薬液散布用ファン(図示せず)を取り付け、同薬液散布用ファンの前方位置に導風体122を対向状態に配置し、同導風体122の外周部に多数の薬液散布用ノズル190を円周方向に間隔を開けて配置している。
このようにして、薬液散布用ファンを回転させて、同薬液散布用ファンより生起される送風を導風体122を介して外周方向に案内すると共に、各薬液散布用ノズル190に薬液タンク部3のタンク本体22内に貯留している薬液を薬液ポンプ31により圧送して、各薬液散布用ノズル190より散布される薬液を送風により広く外周に散布することができるようにしている。
本実施の形態は、上記のように構成しているものであり、本実施の形態に係るスピードスプレーヤAでは、以下のような効果が得られる。
(1)エンジン27の直下方位置にミッション部5の左側下部を配置すると共に、同エンジン27の側方空間S内にミッション部5の右側上部を配置しているため、機体フレーム1上におけるエンジン27とミッション部5の前後幅を可及的に短幅化することができて、同機体フレーム1上においてミッション部5の前方に配置する薬液タンク部3の容積が、同ミッション部5により規制されることがないようにすることができる。
その結果、薬液タンク部3の容積を可及的に大きく確保することができて、薬液散布作業を長時間にわたって効率良く行うことができる。
しかも、ミッション部5は、最低地上高を確保した上で、機体フレーム1上への突出量を可及的に小さくすることができるため、機体フレーム1上の薬液タンク部3の容積に悪影響を与えないようにすることができると共に、機体の上端までの地上高(車高)を可及的に低く設定することができて、果樹園での防除作業に好適な農作業機となすことができる。
さらには、前後方向に伸延する左右一対の機体フレーム形成片25,25上に搭載したエンジン27を左側方に偏倚させて配置し、同エンジン27の直下方位置に上下方向に伸延するミッション部5の左側下部を配置すると共に、同エンジン27の偏倚させた側とは反対側の側方空間S内にミッション部5の右側上部を配置しているため、同ミッション部5の左右側方に配置される左右一対の機体フレーム形成片25,25の間隔を可及的に小さくすることができて、機体のコンパクト化を図ることができる。
(2)エンジン27の側方空間S内に配置したクラッチ部37の一部を、エンジン27と上下方向に重合状態となしているため、同クラッチ部37を機体の左右中心線寄りに配置することができて、機体の左右幅をコンパクト化することができる。
その結果、狭隘地での走行移動や農作業もスムーズに行えると共に、格納庫のスペースを削減することができる。
(3)エンジン27の側方空間をクラッチ部37と各種伝動機構としてのポンプ伝動機構38の配設空間として有効利用しているため、この点からも機体の左右幅をコンパクト化することができる。
(4)左右一対の機体フレーム形成片25,25間に、左側半部と右側半部との間に高低段差を形成したエンジンマウントステー26を横架して、同エンジンマウントステー26の低部側にエンジン27を搭載する一方、後部側にミッション部5の上部に連動連設したクラッチ部37を配置しているため、エンジン27とミッション部5とクラッチ部37とをコンパクトに配置することができる。
(5)ミッションケース4 4の後部ケース形成体46にクラッチケース本体47とデファレンシャルケース48を一体成形しているため、ミッション部5とクラッチ部37とデファレンシャル部42をコンパクトに配設することができると共に、これらの組み付け作業を楽に行うことができる。
(6)クラッチケース本体47とデファレンシャルケース48を平行状態にて左右方向に間隔を開けて配置しているため、両者の間に放熱用空間S1を形成することができる。
従って、クラッチ部37で発生する熱を放熱用空間S1を通して放熱させることができるため、クラッチ部37の摩擦係数が上昇するのを防止することができると共に、多板クラッチ55の耐久性を良好に確保することができる。
また、デファレンシャル部42で発生する熱も放熱用空間S1を通して放熱させることができるため、同デファレンシャル部42のシール性能を良好に確保することができると共に、オイルシール部の劣化やオイルの劣化を防止することができる。
(7)ミッションケース44の後部ケース形成体46に一体成形したクラッチケース本体47とデファレンシャルケース48の各後端面47a,48aを、略面一となしているため、両後端面47a,48aを一度にフライス加工することができて、精度良くかつ効率良く加工することができる。
しかも、クラッチケース本体47の後端面47aには蓋体50を連結することにより、簡単にクラッチケース本体47を閉蓋することができる一方、デファレンシャルケース48の後端面48aにはリヤアクスル部10のリヤアクスルケース52を連結することにより、簡単にデファレンシャルケース48を閉蓋することができると共に、デファレンシャル部42にリヤアクスル部10を連設することができる。
従って、クラッチ部37とデファレンシャル部42とリヤアクスル部10の組み付け作業を楽に行うことができる。
(8)ミッション部5とデファレンシャル部42とリヤアクスル部10とを前後方向に順次連動連設するようにしているため、これらの組み付け作業を後方から楽に行うことができる。
(9)下端部の地上高H1,H2を略同一となしたデファレンシャル部42とリヤアクスル部10を、ミッション部5の下端部の地上高H3と略同一位置に配置しているため、ミッション部5の下端部が最低地上高を満足するようにミッション部5を配置すれば、デファレンシャル部42とリヤアクスル部10の地上高も最低地上高に確保することができると共に、機体の重心位置を低位置に設定することができる。その結果、機体の安定性を良好となすことができる。
(10)デファレンシャルケース48に着脱自在に取り付けた支持体83,83を介してデファレンシャル機構84をデファレンシャルケース48内に配置することができるため、同デファレンシャル機構84の組み付け作業を支持体を介して楽に行うことができる。
(11)デファレンシャルケース48の左右側部にはブレーキ装置98,98を楽に取り付けることができると共に、必要に応じて各ブレーキ装置98,98を取り外すことにより、各ブレーキ装置98,98のメンテナンス作業を楽に行うことができる。
(12)デファレンシャルケース48にリヤアクスルケース52を着脱自在に取り付けているため、同リヤアクスル部10の組み付け作業及びメンテナンスを楽に行うことができる。
(13)ミッションケース44内に配設した薬液撹拌駆動用動力取出軸56と第1変速軸57と第2変速軸58と前後車輪駆動軸59を、それぞれ軸線がいずれも前後方向に向くように架設しているため、変速操作具の操作方向を前後方向となすことができて、別途に変速操作用のアームを設ける必要性がなくなる。その結果、部品点数の削減と構造の簡易化を図ることができると共に、製造コストの低減を図ることができる。
A スピードスプレーヤ
1 機体フレーム
2 運転部
3 薬液タンク部
4 原動機部
5 ミッション部
6 伝動機構部
7 薬液散布部
1 機体フレーム
2 運転部
3 薬液タンク部
4 原動機部
5 ミッション部
6 伝動機構部
7 薬液散布部
Claims (3)
- 高速回転ギヤを内蔵するミッションケース(44)に、低速回転ギヤを内蔵するギヤケース(48)を連通連設して、両ケース(44,48)内に潤滑油を供給すると共に、ギヤケース(48)に送り出し油路(108)を介して油圧作動手段(106)を連通連結し、かつ、同油圧作動手段(106)に戻し油路(109)を介してミッションケース(44)を連通連結したことを特徴とする移動農機。
- ギヤケース(48)は、ミッションケース(44)内に供給された潤滑油の油面(111)よりも低位置に配置したことを特徴とする請求項1記載の移動農機。
- ギヤケース(48)にアクスルケース(52)を連通連設して、同アクスルケース(52)と油圧作動手段(106)との間に送り出し油路(108)を介設すると共に、同送り出し油路(108)にフィルタ(107)を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の移動農機。
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JP2003347249A JP2005113992A (ja) | 2003-10-06 | 2003-10-06 | 移動農機 |
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Citations (3)
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JPS60114363U (ja) * | 1984-01-11 | 1985-08-02 | セイレイ工業株式会社 | 作業車輛におけるトランスミツシヨン |
JPS6245463U (ja) * | 1985-09-09 | 1987-03-19 |
-
2003
- 2003-10-06 JP JP2003347249A patent/JP2005113992A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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