JP2005112425A - 包装用紙および該包装用紙を用いて作製した包装容器 - Google Patents

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Masayuki Taniguchi
谷口  正幸
Jun Sakuma
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Abstract

【課題】酸素バリア性、水蒸気バリア性に優れ、薄膜形成加工適性を有する、含浸法又は溶液塗布法により作製した環状オレフィン系樹脂積層紙からなる包装用紙と該包装用紙を用いて作製した包装容器を提供する。
【解決手段】紙基材の少なくとも片面に脂環式ポリオレフィンを有機溶媒に溶解した溶液を含浸または塗布して、脂環式ポリオレフィン層を形成させた。脂環式ポリオレフィンの含浸量または塗布量は、0.5〜5g/m2 が適量である。包装容器とした場合は、容器内面に露呈する紙の端面17に、脂環式ポリオレフィンを有機溶媒に溶解した溶液を含浸または塗布して、脂環式ポリオレフィン層18を形成させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、紙基材の片面に脂環式ポリオレフィンを有機溶媒に溶解した溶液を含浸または塗布して、脂環式ポリオレフィン層を形成させた包装用紙と、該包装用紙を用いて作製した包装容器に関する。
従来、紙を基材とし、熱可塑性樹脂、金属箔などの被覆層が積層された複合紙から形成された紙容器が、牛乳、ジュース、清酒、スープ類、液体洗剤等を充填する容器として広く使用されている。
このような複合紙としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリレフィン系樹脂を溶融押し出し法により紙基材に積層したポリオレフィン積層紙が広く知られている。
このポリオレフィン積層紙は、ヒートシール性を有するため容器への成形加工性に優れ、人体への安全性にも問題がなく、上記のような食品、飲料などをはじめとして広い用途に利用されている。しかしながら、酸素バリア性、水蒸気バリア性が不十分であり、10μm未満の薄膜コーティング加工ができない等の問題があった。
これらの問題を解決する一つの方法として、環状オレフィン系樹脂積層紙が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平8−134794号公報 特開平8−134800号公報
本発明は、ポリオレフィン積層紙に関する以上のような問題点を解決するためになされたもので、酸素バリア性、水蒸気バリア性に優れ、薄膜形成加工適性を有する、溶融押し出し加工法によらず、含浸法又は溶液塗布法により作製した環状オレフィン系樹脂積層紙からなる包装用紙と該包装用紙を用いて作製した包装容器を提供することを課題とする。
本発明の請求項1の発明は、紙基材の少なくとも片面に、脂環式ポリオレフィンを有機溶媒に溶解した溶液を含浸または塗布して、脂環式ポリオレフィン層を形成させたことを特徴とする、包装用紙である。
このように請求項1記載の発明によれば、紙基材の少なくとも片面に脂環式ポリオレフィンを有機溶媒に溶解した溶液を含浸または塗布して、脂環式ポリオレフィン層を形成させたので、本発明の包装用紙はヒートシールー性を有し、薄い被膜を形成することができる。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記脂環式ポリオレフィンの含浸量または塗布量が、0.5g/m2 以上、5g/m2 以下であることを特徴とする、包装用紙である。
このように請求項2記載の発明によれば、脂環式ポリオレフィンの含浸量または塗布量が、0.5g/m2 以上、5g/m2 以下であるので、包装適性を有し、価格的にも適性な包装用紙を作製することができる。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の包装用紙を用いて作製した包装容器である。
このように請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の包装用紙を用いて作製しているので、できた包装容器はヒートシール法により組み立てることができる。
また、請求項4の発明は、請求項3記載の包装容器の少なくとも容器内面に露呈する紙の端面に、脂環式ポリオレフィンを有機溶媒に溶解した溶液を含浸または塗布して、脂環式ポリオレフィン層を形成させたことを特徴とする、包装容器である。
このように請求項4記載の発明によれば、包装容器内面に露呈する紙の端面に、脂環式ポリオレフィンを有機溶媒に溶解した溶液を含浸または塗布して、脂環式ポリオレフィン層を形成させているので、紙の端面が内容物に直接触れることがなく、内容物が紙端面から内部に浸透することがない。
また、請求項5の発明は、請求項3又は4の発明において、前記包装容器が紙カップであることを特徴とする、包装容器である。
上記のように、脂環式ポリオレフィンを有機溶媒に溶かして積層紙を作製したり、容器の貼り合わせ部分の紙端面に含浸したり塗布したりすることにより、完全な包装用紙と該包装用紙を用いて作製した紙カップ等の包装容器を作製することができる。
本発明の包装用紙および該包装用紙を用いて作製した包装容器を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明の包装用紙(10)は、例えば、図1に示すように、紙基材(11)の少なくとも片面に脂環式ポリオレフィンを有機溶媒に溶解した溶液を含浸または塗布して脂環式ポリオレフィン層(12)を形成させたものである。そして、脂環式ポリオレフィン層(12)は、0.5g/m2 以上、5g/m2 以下に形成させることが好ましい。
脂環式ポリオレフィンとしては、例えば、環状オレフィンコポリマーであるアペル APL6509T(三井化学株式会社製)を準備した。
このアペル APL6509Tをトルエンに溶解して10%の溶液を作製した。
この溶液をマイヤーバーを用いて紙基材(11)である坪量が260g/m2 のカップ原紙に約1〜2g/m2 (固形分)塗布して環式ポリオレフィン層(12)を形成させた(塗布厚は1〜2μmであった)。
なお、アペル APL6509Tはシクロヘキサノンに溶かすことも可能である。
紙基材(11)の上に環式ポリオレフィン層(12)を形成させた加工紙を所望の大きさの胴紙用ブランク(13)と底紙用ロール(14)に断裁、スリットし、一般的に公知の紙カップ成形機を用いて、環式ポリオレフィン層(12)を内面にした包装容器(20)である紙カップをヒートシール方式で作製した(図2、図3参照)。
胴紙の貼り合わせ部分(15)および紙カップ底の底紙と胴紙の接合部分(16)を手で剥がして見たが、両者とも紙剥け状態でしっかりと接着していることが判る。
また、胴紙の貼り合わせ部分(15)の内側に、内側に位置する端面(17)を覆う環式ポリオレフィン層(18)を形成させても良い(図3参照)。
この場合、上記の環状オレフィンコポリマーであるアペル APL6509Tをトルエンに溶解した10%溶液を用いて端面(17)およびその周囲に含浸させて環式ポリオレフィン層(18)を形成させた。
この容器をベンディングマシンに供し、コーヒー飲料を入れて12時間放置してみたが、内容物が端面(17)から浸透することはなかった。また、貼り合わせ部分(15)の接着強度が劣化することもなかった。
なお、一般的に公知の紙カップ成形機で紙カップを成形する際に、環状オレフィンコポリマーを溶かした溶液を、胴紙の貼り合わせ部分(15)および紙カップ底の底紙と胴紙の接合部分(16)等の必要部分のみに含浸または塗布することで、容器の成形と同時に溶液の含浸・塗布を行うこともできる。
本発明の包装用紙の一実施例を示す、断面説明図である。 本発明の包装用紙を用いて包装容器の一例である紙カップを示す、説明図である。 紙カップの胴部貼り合わせ部分に脂環式ポリオレフィン層を形成させた状態の一実施例を示す、断面説明図である。
符号の説明
10‥‥包装用紙
11‥‥紙基材
12‥‥脂環式ポリオレフィン層
13‥‥胴紙用ブランク
14‥‥底紙用ロール
15‥‥胴紙の貼り合わせ部分
16‥‥底紙と胴部の接合部分
17‥‥紙端面
18‥‥脂環式ポリオレフィン層
20‥‥包装容器、紙カップ

Claims (5)

  1. 紙基材の少なくとも片面に、脂環式ポリオレフィンを有機溶媒に溶解した溶液を含浸または塗布して、脂環式ポリオレフィン層を形成させたことを特徴とする、包装用紙。
  2. 前記脂環式ポリオレフィンの含浸量または塗布量が、0.5g/m2 以上、5g/m2 以下であることを特徴とする、請求項1記載の包装用紙。
  3. 請求項1又は2に記載の包装用紙を用いて作製した包装容器。
  4. 請求項3記載の包装容器の少なくとも容器内面に露呈する紙の端面に、脂環式ポリオレフィンを有機溶媒に溶解した溶液を含浸または塗布して、脂環式ポリオレフィン層を形成させたことを特徴とする、包装容器。
  5. 前記包装容器が紙カップであることを特徴とする、請求項3又は4記載の容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1884594A1 (de) * 2006-08-04 2008-02-06 Mondi Packaging AG Migrationsbeständiges Papier
CN112978004A (zh) * 2019-12-16 2021-06-18 昭和电工包装株式会社 杯状容器及其制造方法

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