JP2005110517A - Rna依存性rnaポリメラーゼ蛋白質の製造 - Google Patents

Rna依存性rnaポリメラーゼ蛋白質の製造 Download PDF

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Abstract

【課題】RNA依存性RNAポリメラーゼを可溶性蛋白質として得ることが可能な、当該ポリメラーゼの製造方法を提供し、さらに、この製造方法により得られた当該ポリメラーゼの活用手段を提供することにある。
【解決手段】下記の工程を行う、組み換えRNA依存性RNAポリメラーゼ蛋白質の製造方法を提供し、当該蛋白質を用いることにより、上記の課題を解決し得ることを見いだした。
1)RNA依存性RNAポリメラーゼをコードする塩基配列を有する核酸を組み込んだ、組み換えバキュロウイルスを、昆虫由来細胞に感染させる工程。
2)上記感染昆虫由来細胞をインキュベートする工程。
3)上記感染昆虫由来細胞の粗抽出液を、陽イオン交換樹脂に接触処理後、この陽イオン交換樹脂を塩の濃度勾配により溶出し、この溶出物中から、組み換えRNA依存性RNAポリメラーゼ蛋白質を分離する工程。
【選択図】 なし

Description

本発明は、特定のウイルス由来の酵素蛋白質の製造方法と、この方法により効率的に製造し得る酵素蛋白質、さらに、この酵素蛋白質を用いる薬剤の選別方法に関する発明である。
RNA依存性RNAポリメラーゼ(以下、RdRpともいう)は、RNAを遺伝情報として用いるRNAウイルスが、宿主において、その遺伝子を発現するための本質的な酵素である。
よって、このRdRpについて探求することは、やっかいなRNAウイルスによる疾患の有効な治療手段を提供することにつながり、非常に有益である。
Vazquez AL et al, Journal of Virology (2000) Apr;74(8) 3888-91 Zei L et al, Journal of Virology (2001) Feb;75(3) 1211-1219 Journal of General Viorogy (1999), 80, p.291-206
RdRpについての探求を行う場合に、精製された組み換えRdRpを相当量入手可能な状態であることは、非常に重要である。しかしながら、例えば、C型肝炎ウイルスのRdRpをコードする遺伝子を大腸菌等で発現させると、得られる組み換え蛋白質は不溶性となることが多いが、不溶性の蛋白質は、精製するのが困難である。このため、生成させた不溶性の蛋白質を変性させたり、C末端側をコードする遺伝子の一部を除いて発現させて、可溶性にしている(Ferrari E et al, Journal of Virology (1999) Feb;73(2) 1649-54, Yamashita T. et al, J. Biol. Chem. (1998) June 19;273(25) 15479-86)。しかしながら、このようにして可溶化すると、この蛋白質の本来の活性や特異性が失われる可能性があり、また、精製したRdRpを実用化レベルで得るには、煩雑に過ぎ、不十分であると考えられる。
そこで、本発明が解決すべき課題は、簡便に、RdRpを、本来のRNAポリメラーゼ活性を有する可溶性蛋白質として得ることが可能な、RdRpの製造方法を提供し、さらに、この製造方法により得られたRdRp活用手段を提供することにある。
本発明者は、この課題に向けて鋭意検討を行った結果、下記の工程を行う、組み換えRNA依存性RNAポリメラーゼ蛋白質(RdRp)の製造方法(以下、本製造方法ともいう)を提供することにより、上記の課題を解決することを見いだした。
1)RNA依存性RNAポリメラーゼをコードする塩基配列を有する核酸を組み込んだ、組み換えバキュロウイルスを、昆虫由来細胞に感染させる工程(第1工程)。
2)上記感染昆虫由来細胞をインキュベートする工程(第2工程)。
3)上記感染昆虫由来細胞の粗抽出液を、陽イオン交換樹脂に接触処理後、この陽イオン交換樹脂を塩の濃度勾配により溶出し、この溶出物中から、組み換えRNA依存性RNAポリメラーゼ蛋白質を分離する工程(第3工程)。
また、本発明者は、上記の製造方法により、カリシウイルス科に属するヒト由来のノロウイルス(以下、NVともいう)の、新規のRdRpを得た。そして、この新規のRdRpを用いた、ウイルスにおける核酸合成に影響を与える薬剤を選別する、薬剤の選別方法(以下、本選別方法ともいう)を提供するに至った。
<本製造方法>
本製造方法の第1工程で用いる組み換えバキュロウイルスは、常法により作出することができる。
すなわち、RdRpの製造原料として用いるRNAウイルスから、ウイルスの遺伝子RNAを常法により抽出し、この遺伝子RNAに対して、例えば、RT―PCR法等の遺伝子RNAに対応するcDNAを鋳型として、所望する遺伝子をDNAとして増幅する、遺伝子の増幅方法を行うことにより得られる遺伝子増幅産物を、トランスファーベクター、例えば、pAc373、pAcYM1、pVL1392等に組み込み、これを用いて上記遺伝子増幅産物による組み換えバキュロウイルスを作出する。この組み換えバキュロウイルスによる、昆虫由来細胞、例えば、Tn5細胞、Sn7細胞、Sf9細胞等へのトランスフェクションを行い、感染細胞を得ることができる。
上記RNAウイルスとしては、例えば、C型肝炎ウイルス、ポリオウイルス、ノロウイルス、サポウイルス、ロタウイルス、アストロウイルス、エンテロウイルス、コロナウイルス、デング熱ウイルス等を挙げることができる。これらの中でも、ノロウイルス、サポウイルス等のカリシウイルス科に属するウイルス、殊に、ノロウイルスを、RdRpの製造原料と用いることが好適である。
また、上記のRT―PCR法等の遺伝子増幅法を行う際に用いる遺伝子増幅用プライマーの塩基配列は、RdRpをコードする遺伝子の塩基配列が既知の場合には、その遺伝子の末端近傍の塩基配列に従って設計することが好適であり、未知の場合には、例えば、近縁にあたるウイルスのRdRpをコードする遺伝子の塩基配列を基に、目的ウイルスのRdRpをコードする遺伝子の塩基配列を推定して設計することが好適である。
次に、第2工程においては、常法に従い、感染昆虫由来細胞のインキュベートを行う。
第3工程においては、上記感染昆虫由来細胞の粗抽出液を、陽イオン交換樹脂に接触処理を行うことにより、この陽イオン交換樹脂に、上記感染細胞において発現された組み換えRdRpを吸着させる。ここで用いる陽イオン交換樹脂としては、陽イオン交換樹脂であれば特に限定されないが、例えば、S(methyl sulphonate)、SP(sulphopropyl)等を挙げることができる。また、この吸着は、カラム法によって行うことも可能であり、バッチ法によって行うことも可能である。
次いで、組み換えRdRpが吸着されたカラムから、溶出液により、この組み換えRdRpを溶出させる。溶出は、NaCl、KCl等の塩の濃度勾配によることが好適である。
上記の溶出液における、組み換えRdRpを含有するピーク溶液を得て、このピーク溶液から、組み換えRdRpを分離して、所望する組み換えRdRpの製造を行うことができる。
さらに組み換えRdRpの精製を行うことも可能であり、この精製は、常法、例えば、蛋白沈殿剤処理、限外濾過、ゲル濾過、液体クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、遠心分離、電気泳動、透析、陰イオン交換樹脂を用いる方法等を、単独または組み合わせることにより、行うことができる。
上述したように、本製造方法を行うことにより、組み換えRdRpを可溶性蛋白質として、容易に得ることが可能であり、後述する、現実的に薬剤の選別手段として用いるレベルで、組み換えRdRpを製造することが可能である。
後述するように、本製造方法により、配列番号3に示すヒトノロウイルス由来の、新規の組み換えRdRpを製造することができた(以下、この新規の組み換えRdRpを、本RNAポリメラーゼともいう)。
<本選別方法>
本選別方法は、本RNAポリメラーゼによる、ウイルスRNAの核酸合成の、促進または阻害を指標に、ウイルスにおける核酸合成に影響を与える薬剤を選別する、薬剤の選別方法である。
本選別方法では、例えば、本RNAポリメラーゼを含む、in vitroのウイルスRNA合成系において、被験薬剤を添加した場合のウイルスRNAの合成の促進または阻害を検出することにより、この被験薬剤の、in vivoにおけるウイルスの核酸合成への影響を推定して、目的とする薬剤を選別することができる。
具体的には、被験薬剤により、ウイルスRNAの合成が促進された場合には、この被験薬剤は、in vivoにおけるウイルスの核酸合成を促進する薬剤として、例えば、そのウイルスを研究用に用いる場合や、RdRpの製造原料として用いる場合の、ウイルス増殖促進剤として選択することが可能である。
また、逆に、被験薬剤により、ウイルスRNAの合成が抑制された場合には、この被験薬剤は、in vivoにおけるウイルスの核酸合成を抑制する薬剤として、例えば、そのウイルスによる疾患の治療剤の有効成分として選択することが可能である。
なお、被験薬剤の種類は特に限定されず、例えば、有機化合物、無機化合物、蛋白質、核酸、糖蛋白質、糖鎖等のいずれを選択することが可能であり、さらに、天然物であっても合成物であってもよい。
また、本発明は、本選別方法を行うためのキット、すなわち、本RNAポリメラーゼ蛋白質を構成要素として含有する、本選別方法を行うためのキット(以下、本キットともいう)を提供する。
本キットは、本RNAポリメラーゼ蛋白質を必須の構成要素として含むが、その他、本選別方法を行う便宜に供することが可能な要素、例えば、希釈液、ポジティブコントロール用として核酸(RNA)等を含有させることも可能である。
本キットが、構成要素のセットとして提供されることにより、本選別方法の実施者は、効率的に本選別方法を行うことができる。
本発明により、簡便に、RdRpを可溶性蛋白質として得ることが可能な、RdRpの製造方法が提供され、さらに、この製造方法により得られたRdRpの薬剤の選別方法としての活用手段が提供される。
食中毒の原因としては一般に、サルモネラ、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌O-157などのバクテリア(細菌性食中毒)あるいはフグやキノコなどに含まれる自然毒(自然毒食中毒)が知られている。しかし、最近の疫学調査によると、ウイルスが原因である食中毒(ウイルス性食中毒)が、食中毒事例の多くの割合を占めていることが明らかになってきた。ウイルス性食中毒の原因ウイルスにはノロウイルス(Norovrus:NV,以前はノーウォークウイルスあるいはSRSVと呼ばれていた)、ロタウイルス、アストロウイルス、エンテロウイルス、アデノウイルスなどが知られている。冬季に頻発するウイルス性食中毒の大多数は、NVが原因であり、感染すると激しい嘔吐や下痢、胃腸炎などの症状が引き起こされる。
ノロウイルス(以下、NVともいう)は、培養細胞系がないため、その増殖メカニズムの詳細な解析はなされていない。
NVはカリシウイルス科に属し、3'末端にpolyA配列をもつ約7.5kbのプラス鎖で、1本鎖のRNAをゲノムとして持っている。3つの蛋白質読み枠(ORF)がゲノムおいて認められ、上流側からORF1,ORF2,ORF3に分けられている。ORF1の3D領域には、他のRNAウイルスに見られるようなRdRpの特徴的なアミノ酸配列である、グリシン−アスパラギン酸−アスパラギン酸(GDDモチーフ)が存在する。RdRpはプラス鎖を鋳型にマイナス鎖、さらにマイナス鎖からプラス鎖を合成し、ウイルスゲノムを複製する活性を有すると考えられている。しかし、カリシウイルス科ウイルスの中でRdRp活性について報告があるのは、ウサギ出血熱ウイルス(RHDV)(Vazquez AL et al, Journal of Virology (2000) Apr;74(8) 3888-91)およびネコカリシウイルス(FCV)(Zei L et al, Journal of Virology (2001) Feb;75(3) 1211-1219)のみであり、ヒトに感染するタイプのカリシウイルスについてはRdRpがどのような性状を示すのか明らかになっていない。Journal of General Viorogy (1999), 80, p.291-206には、ヒトカリシウイルス(サザンプトンウイルス)の全配列が記載されているが、ウイルス自身が持つプロテアーゼによる切断位置が示され、RdRpの位置が予測されているに過ぎず、未だに、RNAポリメラーゼ活性を有する、遺伝子における正確な部位も解明されていない。よって、当然、組み換え蛋白質として、活性を有するヒトNVのRdRpが得られていない。このようなヒトNVのRdRpのRNAポリメラーゼ活性を伴う配列部分を明らかにし、かつ、当該RdRpを可溶化蛋白質として製造することは、非常に技術的な価値の高い事項である。
NVのRdRpは、同じプラス鎖RNAウイルスであるHCVやポリオウイルスなどが持っているRdRpと似たような立体構造を示すと考えられている。よって、RdRpによるNVゲノム複製機構を解析することは、NVの感染、増殖の分子機序の解明に役立つとともに、NVのみならずプラス鎖RNAウイルスを広く阻害するようなRdRpをターゲットとした新たな薬剤の開発につながる可能性がある。そこで、ヒトNVのRdRpを、バキュロウイルスを用いて発現させ、これをコードする遺伝子の塩基配列とアミノ酸配列を解析し、さらに、RNApolymerase活性の内容について検討を行った。
[ヒトNVのRdRpの製造]
組換えバキュロウイルスの作出と精製蛋白質の製造
図1において、NVgenome構造を模式的に示す。本実施例では、野生型の3D(PVLwt3D)、GDDモチーフをGAAに置換したもの[PVLm3D(GAA)],GDDモチーフをGADに置換したもの[PVLm3D(GAD)],および3B(pVL3B)をクローニングし、組換えバキュロウイルスを作出した。
具体的には、Saitama U201(G2) ゲノムFull-length cDNAクローン(登録番号:AB039872)より、3D領域(=RdRp)をPCRで増幅し(増幅用プライマーとしては、EagI-3D(5'-TTTcggccgATGGGAGGTGACGACAAGGGCACCTAT-3':配列番号1)及び3D-EcoRI(5'-AAAgaattcTTATTATTCGACGCCATCTTCATTCACAAA-3':配列番号2)の2つのDNAプライマーを用いた)、トランスファーベクター(pVL1392)にクローニングした(図1)。これにバキュロウイルスDNA(BaculoGold, AcNPV)を加えて相同組換えを起こさせた。これをSf9細胞に感染させ、培養上清より組換えバキュロウイルスを回収した。次にこの組換えバキュロウイルスをTn5細胞に感染させて、3D領域を大量に発現させた。
得られた3D領域は、Seah E.L. et al, Journal of Virology (1999) Dec;(73)12 10531-10535, Seah E.L. et al, Journal of Virology (2002) June;(76)5949-5958等を参考にして、解析した。解析した3D領域をコードする遺伝子(cDNA)の塩基配列と、これに対応するアミノ酸配列を、配列番号3において示す。
また、GDDモチーフを、変異を入れたPCRプライマーを用いて突然変異を誘発させることにより、GADまたはGAAに置換した、mutant cDNAを同様にクローニングした(図1)。また、ネガティブコントロールとして3B領域のcDNAをクローニングした。これらのcDNAクローンを用いて組替えバキュロウイルスを作製し、Tn5細胞に感染させ、4〜5日後に細胞を回収した。感染細胞をPBSで洗浄後、氷冷したcell-lysis buffer (20mM Tris-HCl, pH7.5, 1mM EDTA,10mM dithiothreitol, 2%Triton X-100, 500mM NaCl, 10mM MgCl2, 50%glycerol, and EDTA-free protease inhibitors)に懸濁し超音波破砕処理後、15,O00g xg, 30分の遠心によって上清を分離し、crude extractを得た。このcrude extractを、SP buffer(25mM MES,pH6.4,1mM EDTA,and1%Triton)に透析後、Hi-Trap SPカラム(cation-exchangeカラム;アマシャム社)にアプライし、SP bufferにO〜1000mM NaClを加えlinear gradientで蛋白質を溶出した。約56キロダルトンのRdRpは320-550mM NaCl溶出画分に見られた。これらの一部はRdRp sample buffer (20mMTris-HCl, pH7.7, 1mM EDTA, 100mM NaCl, 10mM DTT, 2%Triton, and 50%glycerol)に透析し、RdRp活性測定に用いた。残りのRdRpを含む画分はすべて集めて、Q buffer (20mM Tris-HCl, pH7.7, 1.0 mM EDTA, and1%triton X-100)に透析後、Hi-Trap Qカラム(anion-exchangeカラム;アマシャム社)にアプライし、Q bufferにO〜1000mM NaClを加え、linear gradientで蛋白質を溶出した。RdRpと考えられる蛋白質は、520mM NaCl溶出画分に認められた。この画分をRdRp sample bufferで透析し、精製RdRpとした。
精製蛋白質のRNAポリメラーゼ活性の検討
NVgenome RNAの3'側末端のRNAをT7RNA polymeraseで合成し、RdRp活性測定のための鋳型RNAとした。
RdRp活性測定には、15μl反応液中、375ng RdRp,5.0 pmol鋳型RNAを含む反応buffer(20mM Tris-HCl,pH6.8,2mM MnCl2,100mM NaCl,20mM DTT,20unitsRNAse inhibitor,50ug/ml actinomycin D,250uM GTP,150uM ATP,150uM CTP,5.0uM UTP,4.0 uM[33P]UTP(>2500Ci/mmol)中で行った。
30℃、90分後、60μlのstop solution(10mM Tris-HCl,pH7.5,10mM EDTA,and1OOmM NaCl)を加えてRdRp反応を停止させた。RNA productをTRISOL-LS reagent(In vitrogen社)を用いて抽出した。イソパノール沈殿によって得られたRNAを、RNA sample buffer(80%formamide,1mM EDTA,and O.1%bromophenol blue)に溶解し、8.0M尿素を含む、6.0%あるいは10.0%変性ポリアクリルアミトゲル電気泳動に用いた。ラベルされたRNA productは、BAS1OOOシステム(富士フィルム社)で検出した。
その結果、組替えバキュロウイルスを感染させたTn5細胞に、約56キロダルトンのRdRp蛋白質の発現が認められた。crude extractをcation-exchangeカラムにアプライしNaClのリニアグラジェントで溶出したところ、RdRpは320-550mM NaCl画分に認められた(図2−1)。図2−1は、cation-exchangeカラムおよびanion-exchangeカラムから溶出したRdRp蛋白質を示している。溶出した蛋白質を、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で分離しCBB染色で検出した。cation-exchangeカラムからの320-550mM NaCl溶出画分を、RdRp活性測定と、anion-exchangeカラム分析に向けて用いた。
GDDモチーフをGAA,またはGADに置換したRdRp蛋白質、あるいはネガティブコントロールである3B蛋白質も同様にcation-exchangeカラムで精製した。NVgenomeの3'側RNA(図2−2)を鋳型として、発現させたそれぞれの蛋白質の320-550mM NaCl画分をRdRp活性測定に用いた。なお、図2−2では、RdRp活性測定に用いた鋳型RNAを模式的に示している。黒のBarで示した部分のRNA(ORF3-pA)を合成して鋳型RNAとした。
その結果、GDDモチーフに変異を導入していない野生型のRdRp(wt3D)にRNA合成活性が認められたが、GDDモチーフに変異を導入した変異型RdRpであるm3D(GAA)およびm3D(GAD)にはほとんど活性が認められず、ネガティブコントロールの3Bと同程度のレベルであった(図2−3)。なお、図2−3は、cation-exchangeカラムからの溶出画分によるRdRp活性を示している。野生型の3D、GDDモチーフをGAAに置換したもの(m3D(GAA))、GDDモチーフをGADに置換したもの(m3D(GAD))、および、3Bを発現させた細胞から得られたcation-exchangeカラム溶出画分をRdRp反応に用いた。一番左のレーンには、ORF3-pARNAをT7RNApolymeraseによってラベルしRNAサイズマーカーとして示してある。RNA productは、8M尿素を含むポリアクリルアミドゲル電気泳動により分離し、BAS1OOOシステムで検出した。
これらの結果から野生型のRdRp(wt3D)は、RNAを鋳型にRNAを合成する活性を有することが明らかになった。次に、RdRp活性を有する画分を集めanion-exchangeカラムにアプライし、NaClのリニアグラジェントで溶出したところ、RdRpは520mM NaCl画分に認められた(図2−1) 。この画分を精製RdRpとし、以降のRdRp活性の検討に用いた。
上述した結果から、上記のトランスファーバキュロウイルスを用いて昆虫培養細胞に感染させ、イオン交換カラムを用いて精製することにより、活性を有するRdRpが大量に再現よく得ることが可能となることが明らかとなった。
得られたRdRpの性質
1)図3は、NV RdRpの至適2価陽イオンとActinomycin Dのポリメラーゼ活性に対する影響について検討した図面である。なお、用いた鋳型RNAは、図2―2と同じである。RdRp Productは、図2と同様に検出した。
さまざまなウイルス由来のRdRpはそれ特有の2価陽イオンの要求性を示すことが知られている。そこで、NV RdRpの2価陽イオンの要求性を明らかにするため、MgCl2,MnCl2,およびCaCl2を様々な濃度で加えRdRp活性を測定した。図3(A)に示すように、2価陽イオンの至適条件は2mM MnCl2であった。また、これらの活性が感染細胞内にもともと存在するDNA-dependent RNApolymerase由来のものであることを否定するために、DNA-dependent RNApolymeraseの阻害剤であるActinomycin Dを様々な濃度で添加した(図3(B))。RNA合成活性には変化が見られなかったことから、RNA合成活性は発現させたNV RdRp蛋白質由来のものであることが明らかになった。
2)図4は、RdRpのTNT活性とS1 nuclease消化について検討した結果を示す図面である。
C型肝炎ウイルス(HCV)のRdRpは、RNAの3'末端に塩基を付加するterminal nucleotidyltransferase(TNT)活性を示すという報告がある。そこで、上記のようにして得られたRdRp productが、鋳型RNAに対し相補的なRNAを合成したものであることを確認するために、TNT活性により鋳型RNAの3'末端に[33P]UTPが付加されただけのものであるか否かについて検討した。図4(1)では、RdRp活性測定にもちいた鋳型RNAを模式的に示している。黒のBarで示した部分のRNA(608-pA)を合成して、鋳型RNAとした。
まず、反応液からラベルしていないcoldのATP,CTP,GTPを取り除きRdRp反応を行い、鋳型RNAの3'末端に[33P]UTPが付加されるかどうか検討した。図4(2)おいては、TNT反応には、RdRp反応液からcoldのATP,GTP,CTPを除いたもの(レーン2)およびcoldのATP,GTP,CTP,UTPを除いたもの(レーン3)を用いたことが示されている。S1 nuclease digestionは、RdRp Productをあらかじめ熱変性しないもの(レーン5,6)およびRdRp Productをあらかじめ熱変性したものを(レーン7)を用いて、S1 nucleaseで10分、あるいは30分インキュベートしたものを用いたことが示されている。なお、RdRp productは図2における過程と同様に検出した。
図4(2)、レーン1〜3に示すように [33P]UTPのみ、あるいは[33P]UTPとcoldのUTPのみを加えた場合ではラベルされたRNAが検出されなかったことから、鋳型RNAの3'末端には[33P]UTPが付加されず、NVRdRpにはTNT活性が認められなかった。次にRdRp反応によって合成されたProduct RNAが2本鎖を形成しているのかを検討した。2本鎖を形成している場合にはNV RdRpは鋳型RNAに対し相補的なRNAを合成していると言えるからである。1本鎖RNA特異的に切断するS1 nucleaseをRdRp productに作用させても分解されなかった(図4(2)レーン5,6)。
一方、RdRp productを前もって熱変性し、一本鎖にしたあとにS1nucleaseを作用させるとRdRp productは完全に分解した。これらの結果から、RNA productは2本鎖を形成していることが明らかとなった。NVのRdRpにはTNT活性はなく、鋳型に相補的なRNAをdenovoで合成する活性があると考えられた。
3)図5は、NV RdRpのPoly(A)およびPrimer依存性の解析を行った結果を示す図面である。
NVのgenomic RNAは、3'末端にPoly(A)配列をもつことが知られている。そこで、RdRpにより、genomic RNAを鋳型に相補的なRNA合成する場合に、このpoly(A)配列が必須かどうかについて検討した。図5(1)において、RdRp活性測定に用いた鋳型RNAを模式的に示している。黒のBarで示した部分のRNAを合成して鋳型RNAとした。すなわち、鋳型RNAとしてgenomic RNAの3'末端にPoly(A)配列をもつ608-pAおよびPoly(A)配列を除いた608-delAを用いた。
RNAサイズマーカーとして、T7RNApolymeraseによってラベルしたRNAをRdRp Productと同時に電気泳動に用いた(図5(2))。 図5(2)においては、608-pA(レーン2)および608-delA(レーン4)を鋳型にしたRdRp Productの電気泳動像を示している。レーン1およびレーン3にはそれぞれ608-PAおよび608-delAをT7RNA polymeraseでラベルし、RNAサイズマーカーとして示してある。この結果から、鋳型RNAからpoly(A)を除いてもRdRp活性に変化は認められず、RNAサイズマーカーと同じ長さのRNAが合成されていたことから、RdRp反応にはpoly(A)配列は必ずしも必要でないことが明らかとなった。
図5(3)では、RdRp反応のRNA primerによる影響について検討を行った結果を示している。608-pA RNAを鋳型として1.0pmol(レーン2),5.0 pmol(レーン3),20.0 pmol(レーン4)のoligo(U)15あるいは、10.0pmol(レーン5),1.0nmol(レーン6),10.0 nmol(レーン7)のUpUを加えた。RdRp Productは、図2に示す工程と同様にして検出した。この結果、RNA primerは、RdRp Productの合成にはほとんど影響を与えないことが判明した。これらの結果から、NV RdRpによる相補的RNAの合成はpoly(A)およびprimer非依存的であると考えられた。
[本選別方法の有用性の検討]
上述したように、本発明者は、酵素活性を有するNV RdRp(本RNAポリメラーゼ)の発現及び精製に成功した。これを用いてNVRdRp活性の測定を行うことにより、NV RdRpの性状を明らかにすることが出来るとともに、RdRpをターゲットとしたウイルス増殖阻害剤等のウイルスにおける核酸合成に影響を与える薬剤のスクリーニングも可能となる。
図6は、RdRp阻害剤の本RNAポリメラーゼの活性に及ぼす影響について検討した結果を示す図面である。
すなわち、HCVやPolivirusのRdRpに対する阻害効果を示すものとして、ホスホノ酢酸(PAA)およびG1iotoxinがあるが、これらの薬剤がNVRdRpに阻害効果を示すかどうか調べた。鋳型として、608-pA RNA(図5参照のこと)を用い、25μM(レーン2), 100μM(レーン3), 250μM(レーン4)のgliotoxin、あるいは、5μM(レーン2), 100μM(レーン3), 250μM(レーン4)のPAAを含む反応液でRdRp反応を行った。なお、RdRp Productは図2で行った工程と同様に検出した。
その結果、PAAはNV RdRpに対し阻害効果を示し、50%阻害効果を示す濃度(ID50)は20μM以下であった。一方、gliOtOXinを用いた場合は全く阻害効果が見られなかった。
NVのRdRpは、他のプラス鎖RNAウイルスが持っているRdRpと似たような立体構造を示すと考えられている。NV RdRp活性を阻害する薬剤のスクリーニングを行うことにより、NVによる胃腸炎等の予防のみならず、RNAウイルスを広く阻害する薬剤の開発につながる可能性がある。
NVgenome構造を模式的に示した図面である。 cation-exchangeカラムおよびanion-exchangeカラムから溶出したRdRp蛋白質を示している図面である。 RdRp活性測定に用いた鋳型RNAを模式的に示した図面である。 cation-exchangeカラムからの溶出画分によるRdRp活性を示した図面である。 NV RdRpの至適2価陽イオンとActinomycin Dのポリメラーゼ活性に対する影響について検討した図面である。 RdRpのTNT活性とS1 nuclease消化について検討した結果を示す図面である。 NV RdRpのPoly(A)およびPrimer依存性の解析を行った結果を示す図面である。 RdRp阻害剤の本RNAポリメラーゼの活性に及ぼす影響について検討した結果を示す図面である。

Claims (9)

  1. 下記の工程を行う、組み換えRNA依存性RNAポリメラーゼ蛋白質の製造方法。
    1)RNA依存性RNAポリメラーゼをコードする塩基配列を有する核酸を組み込んだ、組み換えバキュロウイルスを、昆虫由来細胞に感染させる工程。
    2)上記感染昆虫由来細胞をインキュベートする工程。
    3)上記感染昆虫由来細胞の粗抽出液を、陽イオン交換樹脂に接触処理後、この陽イオン交換樹脂を塩の濃度勾配により溶出し、この溶出物中から、組み換えRNA依存性RNAポリメラーゼ蛋白質を分離する工程。
  2. 昆虫由来細胞が、Tn5細胞である、請求項1記載の組み換えRNA依存性RNAポリメラーゼ蛋白質の製造方法。
  3. 組み換えRNA依存性RNAポリメラーゼ蛋白質が、カリシウイルス科に属するRNAウイルスのRNA依存性RNAポリメラーゼ蛋白質である、請求項1または2記載のRNA依存性RNAポリメラーゼ蛋白質の製造方法。
  4. カリシウイルス科に属するRNAウイルスが、ノロウイルスである、請求項3記載のRNA依存性RNAポリメラーゼ蛋白質の製造方法。
  5. 配列番号3に示すアミノ酸配列を有するノロウイルスのRNA依存性RNAポリメラーゼ蛋白質。
  6. 請求項5記載のRNA依存性RNAポリメラーゼ蛋白質による、ウイルスRNAの核酸合成の、促進または阻害を指標に、ウイルスにおける核酸合成に影響を与える薬剤を選別する、薬剤の選別方法。
  7. ウイルスが、カリシウイルス科に属するRNAウイルスである、請求項6記載の薬剤の選別方法。
  8. カリシウイルス科に属するRNAウイルスが、ノロウイルスである、請求項7記載の薬剤の選別方法。
  9. 配列番号3に示すアミノ酸配列を有するノロウイルスのRNA依存性RNAポリメラーゼ蛋白質を構成要素として含有する、請求項6〜8のいずれかの薬剤の選別方法を行うためのキット。
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