JP2005110451A - ハイブリッド車両の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 駆動装置を大型化することなくモータの冷却効率を高める。
【解決手段】 エンジンに駆動される発電用モータ22は、一端に接合面29cが形成された発電モータケース29に収容されている。この発電モータケース29の接合面29cに突き当てるように、発電モータケース29にはギヤケース27が組み付けられている。発電モータケース29の接合面29cには凸部29dが形成されており、この凸部29dに嵌合する凹部27bがギヤケース27の接合面27aに形成されている。発電モータケース29内に冷却水を案内するウォータジャケット29bを、発電モータケース29の接合面29cよりもギヤケース27側に拡幅して発電モータケース29に形成する。これにより、駆動装置10を軸方向に拡大することなく、発電用モータ22の冷却効率を高めることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ハイブリッド車両に搭載される駆動装置に関する。
ハイブリッド車両に搭載される駆動装置は、エンジン、駆動用モータ、発電用モータなどを備えている。駆動用モータにはインバータを介して高電圧バッテリからの電力が供給され、発電用モータによって発電された電力はインバータを介して高電圧バッテリに充電される。
このような、発電用モータ、駆動用モータおよびインバータは、通電することによって発熱するため、安定した性能を発揮させるためには冷却が必要となる。そこで、発電用モータ、駆動用モータおよびインバータを水冷化することにより、これらの発熱部を冷却水により冷却するようにした駆動装置が開発されている。発電用モータや駆動用モータを水冷化する際には、モータケースに冷却流路としてのウォータジャケットが形成され、このウォータジャケットに冷却水を案内することにより、冷却水がモータのステータを囲うように案内される(たとえば、特許文献1参照)。
特開2001−248658号公報(第5頁、図9−10)
このように、水冷化された発電用モータや駆動用モータの冷却効率は、ウォータジャケットを流れる冷却水の流量に応じて定められるが、ウォータジャケットの流路面積はモータケースの寸法によって制限されるため、モータケースを大型化することなく冷却水量を増大させて冷却効率を高めることは困難であった。つまり、駆動装置を大型化することなくモータの冷却効率を高めることは困難となっていた。
また、発電用モータをエンジン動力によって駆動するため、ハイブリッド車両においては発電用モータとエンジンとが隣接して配置されることが多い。このように、発電用モータとエンジンとを隣接して設けるようにすると、エンジンから放出される熱によって発電用モータが暖められるため、発電用モータの冷却効率が低下してしまうおそれがある。
さらに、近年の駆動装置においては、駆動用モータや発電用モータの高出力化が図られており、駆動用モータや発電用モータの発熱量も増大している。このため、駆動用モータや発電用モータの冷却効率を高めるようにした駆動装置が所望されている。
本発明の目的は、駆動装置を大型化することなくモータの冷却効率を高めることにある。
本発明のハイブリッド車両の駆動装置は、一端に接合面が形成され、モータのステータを収容するモータケースと、前記モータケースの接合面に突き当てて組み付けられ、前記モータのロータに連結される回転軸を収容するギヤケースとを有し、前記モータケースの接合面に凸部を形成するとともに、前記凸部に嵌合する凹部を前記ギヤケースの接合面に形成し、前記モータケース内に冷却媒体を案内する冷却流路を、前記モータケースの接合面よりも前記ギヤケース側に拡幅して前記モータケースに形成することを特徴とする。
本発明のハイブリッド車両の駆動装置は、前記モータケースの他端にエンジンを組み付けることを特徴とする。
本発明のハイブリッド車両の駆動装置は、前記モータケースの下部には接合面を超えることなく前記冷却流路を形成する一方、前記モータケースの上部には接合面を超えて前記冷却流路を形成することを特徴とする。
本発明のハイブリッド車両の駆動装置は、前記ステータと前記ギヤケースとの間に熱導体を設け、前記熱導体を介して前記ステータの熱を前記ギヤケースに伝達することを特徴とする。
本発明のハイブリッド車両の駆動装置は、前記ギヤケースの下部にディファレンシャル機構を収容することを特徴とする。
本発明によれば、ギヤケースに突き当てられるモータケースの接合面に凸部を形成するとともに、モータケースに形成される冷却流路を接合面よりもギヤケース側に拡幅するようにしたので、駆動装置を軸方向に拡大することなく、モータケースの冷却流路を流れる冷却水量を増やすことができ、モータの冷却性能を高めることができる。
このように、冷却水量を増大させることにより、エンジンとモータとが隣接して設けられる場合であっても、モータの冷却性能を低下させることはなく、モータを十分に冷却することができる。
また、ギヤケースの下部に空間的余裕がない駆動装置にあっては、モータケースの下部に接合面を超えることなく冷却流路を形成する一方、上部に接合面を超えて冷却流路を形成することにより、駆動装置を軸方向に拡大することなく、モータの冷却性能を高めることができる。
また、モータケースに形成された凸部とギヤケースに形成された凹部とを嵌合させるようにしたので、モータケースとギヤケースとの組み付け作業性を向上させることができる。
さらに、ステータとギヤケースとの間に熱導体を設けるようにしたので、ステータからモータケースに対する熱の伝達経路を増やすことができ、モータの冷却性能を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はハイブリッド車両に搭載された本発明の一実施の形態である駆動装置10を示す概略図であり、図2は駆動装置10の一部を示すスケルトン図である。
図1に示すように、車体11に形成されるエンジンルーム12と車室13とは、ダッシュパネル14やフロアパネル15によって区画されており、フロアパネル15にはエンジンルーム12から車両後方に延びるフロアトンネル16が形成されている。そして、複数の動力源を備える駆動装置10が、エンジンルーム12からフロアトンネル16にかけて縦置きに搭載されている。
図2に示すように、駆動装置10は2つの動力源としてエンジン20と駆動用モータ21とを備えており、エンジン20と駆動用モータ21との間には、発電用モータ22、フロントディファレンシャル機構23そして変速機24が設けられている。ギヤケース27に組み込まれる変速機24は相互に平行となる変速入力軸25と変速出力軸26とを備えており、変速入力軸25には入力クラッチ28と発電用モータ22とを介してエンジン20が連結される一方、変速出力軸26にはフロントディファレンシャル機構23と駆動用モータ21とが連結されている。
ギヤケース27の車両前方側には発電モータケース29が組み付けられており、この発電モータケース29内に発電用モータ22が組み込まれている。発電用モータ22はロータ22aとステータ22bとを備えており、ロータ22aはエンジン20のクランク軸20aに連結され、ステータ22bはロータ22aを囲むように発電モータケース29に固定されている。ロータ22aはエンジン動力によって回転駆動されるため、エンジン20を始動することによって発電が可能となる。
また、クランク軸20aにはロータ22aを介して回転軸であるエンジン出力軸30が連結されており、エンジン出力軸30はエンジン動力によって駆動される。エンジン出力軸30と変速入力軸25との間には入力クラッチ28が設けられており、入力クラッチ28を締結することによってエンジン動力が変速入力軸25に伝達され、締結を解除することによってエンジン動力の伝達は遮断される。なお、この入力クラッチ28は、電磁コイル28aを励磁することによって締結状態に切り換えられ、励磁を解除することにより遮断状態に切り換えられる電磁クラッチとなっている。
変速入力軸25には2つの駆動歯車31a,32aが回転自在に設けられており、変速出力軸26には2つの従動歯車31b,32bが固定されている。それぞれの駆動歯車31a,32aと従動歯車31b,32bは相互に噛み合って低速段と高速段の変速歯車列を形成しており、変速入力軸25には低速段と高速段のいずれかを動力伝達状態に切り換える切換機構33が設けられている。この切換機構33はシンクロメッシュ機構となっており、変速入力軸25に固定されるシンクロハブ33aと、これに常時噛み合うシンクロスリーブ33bとを備えている。シンクロスリーブ33bを駆動歯車31aに噛み合わせると低速段が動力伝達状態となり、駆動歯車32aに噛み合わせると高速段が動力伝達状態となる。
入力クラッチ28を締結するとともに、低速段または高速段を動力伝達状態に切り換えることにより、変速出力軸26はエンジン動力によって駆動される。このような変速出力軸26の一端には、フロントディファレンシャル機構23のリングギヤ34に噛み合うドライブピニオンギヤ35が固定されており、変速出力軸26を経たエンジン動力がフロントディファレンシャル機構23を介して左右の前輪に分配されるようになっている。
また、ギヤケース27内には変速出力軸26に平行となって連結軸36が回転自在に収容されている。連結軸36には伝達歯車37が固定されており、この伝達歯車37に常時噛み合う伝達歯車38が変速出力軸26に固定されている。なお、変速出力軸26と連結軸36とは車幅方向にずれており、作図の便宜上、図2において連結軸36と伝達歯車37とは破線で示している。
ギヤケース27の車両後方側には駆動モータケース40が取り付けられており、この駆動モータケース40内に駆動用モータ21が組み込まれている。駆動用モータ21はロータ21aとステータ21bとを備えており、ステータ21bはロータ21aを囲むように駆動モータケース40に固定されている。ロータ21aに固定されるモータ駆動軸21cは、ロータ21aの両端からそれぞれ突出するようになっており、モータ駆動軸21cの一端が連結軸36にスプライン結合されている。このように、変速出力軸26にはモータ駆動軸21cが連結されており、駆動用モータ21を駆動することによって、変速出力軸26にはエンジン動力だけでなくモータ動力の伝達が可能となっている。
また、駆動モータケース40の車両後方側にはトランスファケース41が取り付けられており、トランスファケース41内には後輪に対して動力を伝達するトランスファ機構42が組み込まれている。トランスファ機構42は、モータ駆動軸21cの他端にスプライン結合されるトランスファ入力軸43と、これに平行に配置されるトランスファ出力軸44とを備えている。トランスファ入力軸43とトランスファ出力軸44とは歯車列45を介して噛み合っており、モータ駆動軸21cからの動力はトランスファ出力軸44に伝達されるようになっている。
トランスファケース41より突出するトランスファ出力軸44の端部には、ジョイント50がスプライン結合されており、図1に示すように、このジョイント50には図示しないリヤディファレンシャル機構を介して後輪を駆動するプロペラシャフト51が連結されている。また、トランスファケース41内にはトルク配分機構として、トランスファ出力軸44上に組み込まれる電子制御式のカップリング52が収容されている。このカップリング52は電磁コイル52aを励磁することによって締結状態に切り換えられ、励磁を解除することにより遮断状態に切り換えられる電磁クラッチとなっている。
電磁コイル52aを励磁してカップリング52を締結状態に切り換えることにより、前輪だけでなく後輪に対しても動力を伝達することができる。しかも、電磁コイル52aに対する通電電流の大きさに応じてカップリング52の締結力を制御することができるため、車両の走行状態に応じて前後輪間のトルク分配比を100:0〜50:50の範囲で設定することができる。
このような駆動装置10に組み込まれた駆動用モータ21を駆動制御するため、図2に示すように、駆動用モータ21はインバータ60を介して高電圧バッテリ61に接続されている。高電圧バッテリ61からの直流電流は、インバータ60によって交流電流に変換された後に駆動用モータ21のステータコイル21dに供給される。インバータ60はステータコイル21dに供給する電力の周波数や電圧を調整することにより、走行状況に応じて駆動用モータ21の駆動状態を制御することができる。
また、発電用モータ22のステータコイル22cもインバータ60を介して高電圧バッテリ61に接続されており、発電された交流電流はインバータ60によって直流電流に変換されて高電圧バッテリ61に充電される。さらには、インバータ60を介して発電用モータ22に電力を供給することができるため、発電用モータ22をスタータモータとして作動させることができ、発電用モータ22によってエンジン20を始動させることができる。なお、各種電装品62にはDC/DCコンバータ63(以下、コンバータという。)を介して高電圧バッテリ61が接続されており、各種電装品62に供給される電力はコンバータ63によって所定の電圧(たとえば、12V)に降圧される。
続いて、車両に搭載される冷却機構について説明する。図3は冷却機構の循環流路を示す説明図である。図3に示すように、冷却機構としては、内燃機関であるエンジン20を冷却するエンジン冷却系と、発電用モータ22、駆動用モータ21、インバータ60およびコンバータ63を冷却するモータ冷却系とが設けられている。エンジン冷却系とモータ冷却系とにそれぞれ形成される循環流路は別系統となっており、これらの循環流路を介してエンジン20や発電用モータ22などには冷却媒体である冷却水が案内される。
図3に示すように、エンジンルーム12内の駆動装置10前方には、エンジン用ラジエータ70とモータ用ラジエータ71とが設けられている。これらのラジエータ70,71は、冷却水を案内する図示しない複数のチューブを備えており、相互に平行となるチューブ間には図示しない放熱フィンが取り付けられている。この放熱フィンの間に冷却風を流すことにより、冷却水の熱を冷却風に放出することができる。なお、図3においてラジエータ70,71に冷却風を送り込む冷却ファンは省略して図示している。
図3に破線の矢印で示すように、エンジン20とラジエータ70とは冷却配管72a,72bによって接続されており、これらの冷却配管72a,72bによってエンジン冷却系の循環流路が形成されている。冷却配管72aには図示しないポンプが設けられており、ポンプを駆動することによってエンジン20とラジエータ70との間で冷却水を循環させることができる。エンジン20内を通過する際に冷却水によって吸収された熱は、冷却水がラジエータ70を通過する際に冷却風に放出されるため、冷却水を所定の温度範囲に保つことができ、エンジン20を所定の温度範囲に保つことができる。なお、エンジン20を形成するシリンダヘッドやシリンダブロックには、冷却水を案内するための図示しないウォータジャケットが形成されている。
続いて、図3に実線の矢印で示すように、インバータ60と駆動用モータ21とは冷却配管73を介して接続されており、発電用モータ22とコンバータ63とはラジエータ71が組み込まれた冷却配管74を介して接続されている。また、コンバータ63とインバータ60とは冷却配管75を介して接続されており、駆動用モータ21と発電用モータ22とは冷却配管76を介して接続されている。このように、ラジエータ71、コンバータ63、インバータ60、駆動用モータ21および発電用モータ22は、冷却配管73〜76を介して直列に接続されており、これらの冷却配管73〜76によってモータ冷却系の循環流路が形成されている。
また、ラジエータ71とコンバータ63とを接続する冷却配管74にはポンプ77が設けられており、ラジエータ71とポンプ77との間にはタンク78が設けられている。このポンプ77を駆動することにより、冷却水はコンバータ63およびインバータ60に案内され、コンバータ63およびインバータ60を通過した後に駆動用モータ21および発電用モータ22に案内される。そして、駆動用モータ21および発電用モータ22を通過した冷却水は、ラジエータ71を通過することによって放熱した後に、タンク78を介して再びポンプ77に供給されることになる。
このように循環する冷却水により、発電用モータ22や駆動用モータ21を冷却するため、図2に示すように、発電用モータ22を収容する発電モータケース29や、駆動用モータ21を収容する駆動モータケース40には、ステータ21b,22b、およびステータコイル21d,22cを囲うように、冷却流路つまりウォータジャケット29a,29b,40aが形成されている。また、インバータ60やコンバータ63には図示しないヒートシンクが組み付けられ、このヒートシンクにもウォータジャケットが形成されている。これらのウォータジャケット29a,40aに冷却水を案内することにより、通電によって発熱するコンバータ63、インバータ60、駆動用モータ21および発電用モータ22を冷却して所定の温度範囲に保つことができる。なお、発電モータケース29や駆動モータケース40は放熱性の良いアルミニウム製となっている。
図4は駆動装置10の発電モータケース29近傍を拡大して示す断面図であり、図5は発電モータケース29に形成されたウォータジャケット29a,29bの形状を図4のA−A線に沿って示す断面図である。図4に示すように、ギヤケース27と発電モータケース29とは互いに突き当てられる接合面27a,29cを備えており、発電モータケース29の接合面29cにはギヤケース27に向けて伸びる凸部29dが形成される一方、ギヤケース27の接合面27aには凸部29dに嵌合する凹部27bが形成されている。ギヤケース27と発電モータケース29とは、凸部29dと凹部27bとを嵌合させることにより、ギヤケース27は発電モータケース29の外周面を所定の範囲で覆うように、つまりオーバーハングするように組み付けられている。
また、発電モータケース29に形成された凸部29dは、発電モータケース29の下部から上部にかけて、接合面29cからの突き出し量が大きくなるように設定されている。このような凸部29dが形成される発電モータケース29の下部には、接合面29cを超えることのないようにウォータジャケット29aが形成される一方、発電モータケース29の上部には接合面を超えてウォータジャケット29bが形成されている。つまり、発電モータケース29の上部に形成されたウォータジャケット29bは、下部に形成されたウォータジャケット29aよりも幅寸法が大きく設定されている。
さらに、図4および図5に示すように、発電モータケース29の上部に形成されたウォータジャケット29bは、下部に形成されたウォータジャケット29aよりも高さ寸法が大きく設定されている。このように、ウォータジャケット29bの幅寸法と高さ寸法とを拡大するようにしたので、ウォータジャケット29bの流路面積を拡大することができ、発電モータケース29を流れる冷却水の流量を増大させることができる。しかも、発電モータケース29に凸部29dを形成することにより、ウォータジャケット29bをギヤケース27側に入り込むように接合面29cを超えて拡幅するようにしたので、駆動装置10の大型化を回避することができる。
このように、発電モータケース29を流れる冷却水量を増大させるようにしたので、エンジン20と発電用モータ22とが隣接して設けられる場合であっても、発電用モータ22の冷却性能を低下させることはなく、発電用モータ22を十分に冷却することができる。
特に、ギヤケース27の下部にフロントディファレンシャル機構23を収容することにより、ギヤケース27の下部に空間的余裕がない駆動装置10にあっては、発電モータケース29の下部に形成されるウォータジャケット29aの拡大を抑制する一方、上部に形成されるウォータジャケット29bを拡大するようにしたので、フロントディファレンシャル機構23の上方に形成される空間を有効に活用することができ、駆動装置10の拡大を抑制するとともに、冷却水量を増大させて発電用モータ22の冷却効率を高めることができる。
また、発電モータケース29に形成された凸部29dと、ギヤケース27に形成された凹部27bとを嵌合させることにより、発電モータケース29とギヤケース27とを組み付けるようにしたので、発電モータケース29とギヤケース27との組み付け作業性を向上させることができる。しかも、図4に示すように、凹部27bと凸部29dとの嵌合面27c,29eをテーパ状に形成するようにしたので、発電モータケース29とギヤケース27との各々の剛性を低下させることはない。
さらに、図4に示すように、ステータ22bおよびステータコイル22cとギヤケース27との間には、熱導体として伝熱性部材80が充填されている。伝熱性部材80はステータ22bおよびステータコイル22cとギヤケース27との双方に接触しており、ステータ22bおよびステータコイル22cに発生した熱は、図4に矢印Bで示すように、伝熱性部材80を介してアルミニウム製のギヤケース27に伝達され、ギヤケース27から外気あるいは発電モータケース29に伝達される。これにより、ステータ22bから発電モータケース29に熱を直接的に伝達するだけでなく、ギヤケース27を介して外気あるいは発電モータケース29に熱を伝達することができ、発電用モータ22の冷却効率を更に高めることができる。なお、伝熱性部材80は非磁性体であり、ギヤケース27に対して磁束が漏洩することはない。また、伝熱性部材80としては、たとえば伝熱性シリコンなどが用いられる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、駆動用モータ21を収容する駆動モータケース40に凸部を形成して、ウォータジャケット40aの流路面積を拡大するようにしても良い。
また、発電モータケース29に形成されるウォータジャケット29bは、幅寸法とともに高さ寸法が拡大されているが、幅寸法のみを拡大して流路面積を増やすようにしても良い。
なお、図示する駆動装置10は、四輪駆動用の駆動装置10であるが、これに限られることはなく、二輪駆動用の駆動装置に本発明を適用しても良い。
ハイブリッド車両に搭載された本発明の一実施の形態である駆動装置を示す概略図である。 駆動装置の一部を示すスケルトン図である。 冷却機構の循環流路を示す説明図である。 駆動装置のモータケース近傍を拡大して示す断面図である。 モータケースに形成された冷却流路の形状を図4のA−A線に沿って示す断面図である。
符号の説明
10 駆動装置
20 エンジン
22 発電用モータ(モータ)
22a ロータ
22b ステータ
23 フロントディファレンシャル機構(ディファレンシャル機構)
27 ギヤケース
27a 接合面
27b 凹部
29 発電モータケース(モータケース)
29a,29b ウォータジャケット(冷却流路)
29c 接合面
29d 凸部
30 エンジン出力軸(回転軸)
80 伝熱性部材(熱導体)

Claims (5)

  1. 一端に接合面が形成され、モータのステータを収容するモータケースと、
    前記モータケースの接合面に突き当てて組み付けられ、前記モータのロータに連結される回転軸を収容するギヤケースとを有し、
    前記モータケースの接合面に凸部を形成するとともに、前記凸部に嵌合する凹部を前記ギヤケースの接合面に形成し、
    前記モータケース内に冷却媒体を案内する冷却流路を、前記モータケースの接合面よりも前記ギヤケース側に拡幅して前記モータケースに形成することを特徴とするハイブリッド車両の駆動装置。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車両の駆動装置において、前記モータケースの他端にエンジンを組み付けることを特徴とするハイブリッド車両の駆動装置。
  3. 請求項1または2記載のハイブリッド車両の駆動装置において、前記モータケースの下部には接合面を超えることなく前記冷却流路を形成する一方、前記モータケースの上部には接合面を超えて前記冷却流路を形成することを特徴とするハイブリッド車両の駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のハイブリッド車両の駆動装置において、前記ステータと前記ギヤケースとの間に熱導体を設け、前記熱導体を介して前記ステータの熱を前記ギヤケースに伝達することを特徴とするハイブリッド車両の駆動装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のハイブリッド車両の駆動装置において、前記ギヤケースの下部にディファレンシャル機構を収容することを特徴とするハイブリッド車両の駆動装置。

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