JP2005109785A - 視覚センサ - Google Patents

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Keiichi Nagano
恵一 永野
Yuichi Takahashi
祐一 高橋
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Abstract

【課題】 部品数が少なく安価に製造することが可能な視覚センサを提供する。
【解決手段】 光学部材11は、周囲光Lが入射する外周面11aと、周囲光Lを反射させる反射部15とを有する中実な透光性材料からなる。撮像手段13は、反射部15で反射された周囲光Lを撮像する。光学部材11は凹部11bを有する。反射部15は、凹部11bに形成された反射層である。反射部15は、双曲面形状である。光学部材11の外周面11aは、双曲面形状の焦点fを中心とする球面である。
【選択図】図1

Description

本発明は、広範囲の周囲光を反射部で反射させ、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像手段によって撮像する視覚センサに関するものである。
従来より、全方位視覚センサが種々提案されており、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。斯かる全方位視覚センサ1は、双曲面形状の反射ミラー2で周囲光を反射させ、撮像カメラ3によって周囲の様子を撮像するものである(図6参照)。
特開平10−160463号公報 特開2000−128031号公報
撮像カメラ3は、ケース体5の底壁部5aに配置されている。ケース体5の側壁部5bには、透光性材料からなる円筒状の筒体6が設けられており、この筒体6の内部に反射ミラー2が配置されている。筒体6の上部開口6aには蓋体7が配設されており、この蓋体7に反射ミラー2が固定されている。反射ミラー2は、双曲面形状になっており、前記双曲面形状の頂点を下向きにして、蓋体7から垂下するように配置されている。
全方位視覚センサ1は、仰角約20°までの視野範囲A1及び俯角約50°までの視野範囲A2を有しており、単一の撮像カメラ3で広い領域を監視できるという利点を有している。なお、視野範囲とは撮像カメラ3によって監視できる領域のことである。
しかしながら、全方位視覚センサ1は、部品数が多いため、安価に提供することができないという問題を有していた。特に、透光性材料からなる筒体6は、光学的には何ら作用を有しないのであるから、この筒体6を無くすことができれば、部品数を低減できる。本発明の第一の目的は、部品数が少なく安価に製造することが可能な視覚センサを提供することである。
更に、全方位視覚センサ1は、蓋体7が妨げになるため、下向きの視野範囲A2に比較して、上向きの視野範囲A1が若干狭く、また、ケース体5の側壁部5bが妨げになって、下方に死角範囲Sを有しているという問題を有していた。本発明の第二の目的は、設計される視野範囲に自由度がある視覚センサを提供することである。
本発明は、請求項1に記載したように、周囲光Lが入射する外周面11a,21a,31aと前記周囲光Lを反射させる反射部15,25,35とを有する透光性材料からなる光学部材11,21,31と、前記反射部15,25,35で反射された前記周囲光Lを撮像する撮像手段13と、を有するものである。
また、本発明は、請求項2に記載したように、前記光学部材11,21,31は凹部11b,21b,31bを有し、前記反射部15,25,35は前記凹部11b,21b,31bに形成された反射層であるものである。
また、本発明は、請求項3に記載したように、前記反射部15,25,35は、双曲面形状であるものである。
また、本発明は、請求項4に記載したように、前記光学部材11,31の前記外周面11a,31aは、前記双曲面形状の焦点fを中心とする球面であるものである。
また、本発明は、請求項5に記載したように、前記光学部材21の前記外周面21aは、非球面であることを特徴とする請求項1に記載の視覚センサ。
また、本発明は、請求項6に記載したように、前記双曲面形状の焦点fに向かう前記周囲光Lは、前記外周面21aで屈折して前記光学部材21に入射することを特徴とする請求項1に記載の視覚センサ。
また、本発明は、請求項7に記載したように、前記撮像手段13は、前記双曲面形状の中心軸からオフセットされた位置に配置されているものである。
部品数を少なくすることができ、安価な視覚センサを提供することが可能になる。
以下、添付の図面に基づいて、本発明の一実施形態について説明する。図1及び図2は第一実施形態を示すものである。
視覚センサ10は、光学部材11と、ケース体12と、撮像素子13(撮像手段)と、回路基板14とから構成されている。
光学部材11は、中実な透光性樹脂(例えばポリカーボネート)からなるものであり、周囲光Lが入射する球面形状の入射面11aと、双曲面形状の凹部11bとを有している。光学部材11の入射面11aは、前記双曲面形状の焦点fを中心とする球面となっている。なお、本明細書において、「球面」とは球の表面の少なくとも一部であり、球の表面全体ではない。
光学部材11の凹部11bには、アルミニウム(Al)またはクロム(Cr)等の金属膜からなる反射層15(反射部)が蒸着等の方法によって形成されている。また、光学部材11は、出射面11cを有している。ケース体12は、底壁部12aと、円筒状の側壁部12bとからなり、側壁部12bに光学部材11が固定されている。撮像素子13は回路基板14上に実装され、ケース体12の底壁部12bに固定されている。
周囲光Lは、入射面11aから光学部材11の内部に入射し、反射層15で反射される(図2参照)。双曲面形状の焦点fに向かう周囲光Lは、入射面11aに垂直に入射するため、入射面11aで屈折することがない。反射層15で下方に反射された周囲光Lは、出射面11cから出て、撮像素子13によって撮像される。視覚センサ10は、0°から仰角約30°までの視野C1及び0°から俯角30°までの視野C2を有している。撮像素子13から出力された画像データは、図示しない画像処理部に出力され、視覚センサ10の周囲にある障害物の認識等に利用される。
図3及び図4は第二実施形態を示すものである。第二実施形態は、光学部材21が異なるだけであり、他の構成は第一実施形態と同様であるので、同一の符号を付しその説明を省略する。
光学部材21は、中実な透光性樹脂からなるものであり、周囲光Lが入射する球面形状の入射面21aと、双曲面形状の凹部21bとを有している。光学部材21の入射面21aは、前記双曲面形状の焦点fの上方に位置する点Pを中心とする球面となっている。光学部材21の凹部21bには、反射層25(反射部)が形成されている。
周囲光Lは、入射面21aで屈折して、光学部材21の内部に入射し、反射層25で反射される(図4参照)。反射層25で下方に反射された周囲光Lは、撮像素子13によって撮像される。視覚センサ20は、俯角80°までの視野Dを有している。
図5は第三実施形態を示すものである。第三実施形態は、光学部材31の形状及び撮像素子13の位置が異なるだけであり、他の構成は第一実施形態と同様であるので、同一の符号を付しその説明を省略する。
光学部材31は、第一実施形態の光学部材11を斜めに切除した形状になっており、周囲光が入射する球面形状の入射面31aと、双曲面形状の凹部31bとを有している。光学部材31の入射面31aは、前記双曲面形状の焦点fを中心とする球面となっている。光学部材31の凹部31bには、反射層35(反射部)が形成されている。撮像素子13は、前記双曲面形状の中心軸Xから所定間隔dだけオフセットされて配置されている。
第一実施形態〜第三実施形態によれば、従来は必要であった筒体6及び蓋体7が無く、部品数が少ないため、組付けが簡易になり、視覚センサ10を安価に製造することができる。
また、本発明によれば、視野範囲を適宜設計することができ、第一実施形態では、従来の蓋体7が無いため、上向きの視野範囲C1が従来の視野範囲A1よりも広くなり、第二実施形態では、下方から入射する周囲光Lが入射面21aにて屈折するため、下方の周囲光Lも撮像素子13で捕らえることができ、下向きの視野範囲Dが従来の視野範囲A2よりも広くなる。また、第三実施形態によれば、左右一方だけしか監視できないが、小型化,高精彩化が可能になる。
なお、光学部材11,21,31の入射面11a,21a,31aは球面であったが、非球面であっても良い。また、反射層15は、双曲面形状に限定されるものではなく、例えば円錐形状であっても良い。
また、各実施形態の反射部は凹部11b,21b,31bにコーティングした反射層15,25,35であったが、例えば、金属薄板からなる反射部を光学部材11,21,31にインサート成形しても良い。また、撮像手段は、例えばCMOS型撮像素子であっても良い。
本発明の第一実施形態を示す断面図。 同上第一実施形態を示す光路説明図。 本発明の第二実施形態を示す断面図。 同上第二実施形態を示す光路説明図。 本発明の第三実施形態を示す断面図。 従来例を示す断面図。
符号の説明
11 光学部材
11a 入射面
11b 凹部
13 撮像素子
15 反射層(反射部)
21 光学部材
21a 入射面
21b 凹部
25 反射層(反射部)
31 光学部材
31a 入射面
31b 凹部
35 反射層(反射部)

Claims (7)

  1. 周囲光が入射する外周面と前記周囲光を反射させる反射部とを有する透光性材料からなる光学部材と、前記反射部で反射された前記周囲光を撮像する撮像手段と、を有することを特徴とする視覚センサ。
  2. 前記光学部材は凹部を有し、前記反射部は前記凹部に形成された反射層であることを特徴とする請求項1に記載の視覚センサ。
  3. 前記反射部は、双曲面形状であることを特徴とする請求項1に記載の視覚センサ。
  4. 前記光学部材の前記外周面は、前記双曲面形状の焦点を中心とする球面であることを特徴とする請求項3に記載の視覚センサ。
  5. 前記光学部材の前記外周面は、非球面であることを特徴とする請求項1に記載の視覚センサ。
  6. 前記双曲面形状の焦点に向かう前記周囲光は、前記外周面で屈折して前記光学部材に入射することを特徴とする請求項3に記載の視覚センサ。
  7. 前記撮像手段は、前記双曲面形状の中心軸からオフセットされた位置に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の視覚センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007147948A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Nippon Seiki Co Ltd 撮像装置
US8035681B2 (en) 2006-08-11 2011-10-11 Funai Electric Co., Ltd. Panoramic imaging device
RU193891U1 (ru) * 2019-07-12 2019-11-20 Общество с ограниченной ответственностью «Цифровые вещи» Камера видеонаблюдения

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