JP2005108680A - ディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プラズマディスプレイパネル駆動時に生ずる異音を抑制する。
【解決手段】 PDP(プラズマディスプレイパネル)10の背面基板4側に、異音を検出する異音検出手段としての異音検出用マイクロホン11と、この異音検出用マイクロホン11で検出された異音の信号波を位相反転した信号を生成する反転増幅回路15と、反転増幅回路15で生成された位相反転した信号を入力して位相反転音を放射する異音打消用スピーカ14とからなる異音抑制手段を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】 PDP(プラズマディスプレイパネル)10の背面基板4側に、異音を検出する異音検出手段としての異音検出用マイクロホン11と、この異音検出用マイクロホン11で検出された異音の信号波を位相反転した信号を生成する反転増幅回路15と、反転増幅回路15で生成された位相反転した信号を入力して位相反転音を放射する異音打消用スピーカ14とからなる異音抑制手段を有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ディスプレイ装置に関する。
平面型の表示パネルを備えたディスプレイ装置のパネルの一つであるプラズマディスプレイパネル(以下、PDPと称す)は、一対の基板間に形成された気密空間内を、ストライプ状又はマトリクス状に区画して複数の放電空間を形成し、これらの複数の放電空間内で選択的に放電を発生させることにより画像表示を行うものである。
図1は、このPDPの表示セル構造の一例を示す断面図である。1は前面基板であり、表示電極2及び誘電体層3が設けられている。4は背面基板であり、誘電体層5上に隔壁6が所定間隔で形成されている。また、前面基板1の周辺部と背面基板4の周辺部との間には、放電空間を封止するための封着材9が介在されている。この前面基板1、背面基板4及び隔壁6で隔成される微細空間が放電空間であって、その放電空間内に、アドレス電極7及びRGB各色の蛍光体層8a、8b、8cが形成され、ネオン、キセノン等を混合させた放電ガスが注入されている。
このようなPDPでは、表示電極2、アドレス電極7間に電圧を印加して、放電空間内面に形成した蛍光体層8a、8b、8cを選択的に放電発光させることで、画像を表示している。図示した例では、隔壁6を井桁状に形成して、放電空間をマトリクス状に配置したり、隔壁6を平行に並列してストライプ状の放電空間としたりすることもできる。
次に、このようなPDPを製造する方法について簡単に説明する。この方法では、前面基板1の片面に、表示電極2及び誘電体層3といったパネル構成要素を順次形成する前面パネル形成工程と、背面基板4の片面に、アドレス電極7、隔壁6、蛍光体層8a、8b、8cといったパネル構成要素を順次形成する背面パネル形成工程とにより、前面パネルと背面パネルを形成する。そして、前面パネル及び背面パネルをそれぞれパネル構成要素が対向するように重ねて、前面基板1と背面基板4の周辺部を封着材9により封止する。その後に貼り合わされた2枚の基板間1、4に形成された放電空間に対して排気を行い、そこに放電ガスを封入した後、エージングを行うものである。
ここで、前記の封止工程では、前面基板1と背面基板4のいずれか一方又は両方の周辺部に、低融点フリットガラスからなる封着材をスクリーン印刷法等によって枠状に塗布し、仮焼成して封着層を形成する。そして、両基板1、4を重ね合わせて、互いに押し当てた状態で約400°Cの熱処理を行う。これによって、前記の封着層が軟化し、融着して、両基板1、4間の空間が封止される。
上述のように製造されるPDPによると、封止工程によって熱処理がなされた後、軟化・融着した封着層の強度が充分に得られない状態で排気及び放電ガス封入工程による圧力変動が加えられるため、各基板1、4の周辺では端部が彎曲する現象が生じ、各基板1、4の中央付近では放電ガスの封入圧によって基板間隔が離れる現象が生じる。
また、封着材9の収縮によって各基板1、4に撓みが生じた状態では、各基板1、4の彎曲によって表示品質が低下すると共に、隔壁6と前面基板1間に間隙が生じ、その部分がパネル駆動時に振動して、10KHz前後の異音となって発生するという問題が生じる。
これに対して、前面基板1及び背面基板4の重ね合わせ時に用いるフリットに、約160μm前後のガラスビーズを混入させることによって、ベーク排気時に生じるガラス歪みを軽減し、異音の発生を抑えることができるPDPが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、前面基板と背面基板の周辺部を封着する封着層内側の非表示領域に吸音材を配置して、パネル駆動時の振動を減衰させ、異音のレベルを減少させることができるPDPが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−36794号公報
特開2003−187712号公報
しかしながら、従来のいずれのPDPにあっても、パネルの動作条件や使用環境が変化することで異音の特性が変化し、そのため現状の対策だけでは異音の発生を防ぎ切れないという問題があった。さらに、個々のパネルごとに異音発生箇所、異音出力レベル、出力周波数が異なり、現状では異音発生を十分に解消することが難しいという問題があった。
本発明が解消しようとする課題としては、パネル駆動時に発生する異音が、パネルの動作条件や使用環境が変化することで異音の特性が変化したり、個々のパネルごとに異音発生箇所、異音出力レベル、出力周波数が異なる場合などでも異音の発生を解消すること等が、その一例として挙げられる。
請求項1に記載のディスプレイ装置は、放電空間を挟んで対向する前面基板及び背面基板と、前記前面基板及び背面基板の各周辺部を封着する封着材と、前記放電空間の放電間隔を規定しかつ複数の放電空間を隔成する隔壁とを含むパネルを備えたディスプレイ装置であって、前記パネルに、該パネルから発生する異音を検出する異音検出手段と、該異音検出手段で検出された異音の信号波を位相反転した反転音信号を異音打消用スピーカから放射させる異音抑制手段と、を備えたことを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図2は、ディスプレイ装置のパネルの一例であるPDPを概念的に示す斜視図である。このPDPの構造は、図1に示したものと同様である。
本実施の形態に係るディスプレイ装置のパネルであるPDP10は、図2に示すように、その前面基板1に、図1に示した隔壁6や封着材9を介して背面基板4が一体化されている。
そして、パネル駆動時に生じる異音(例えば、前述の図1の説明で述べた隔壁6と前面基板1間に間隙が生じ、その部分がパネル駆動時に振動して生ずる異音)を抑制するために、この背面基板4側に、異音を検出する異音検出手段としての異音検出用マイクロホン11と、この異音検出用マイクロホン11で検出された異音の信号波を位相反転した信号を生成する反転増幅回路15と、反転増幅回路15で生成された位相反転した信号を入力して位相反転音を放射する異音打消用スピーカ14とからなる異音抑制手段を有している。
図2は、ディスプレイ装置のパネルの一例であるPDPを概念的に示す斜視図である。このPDPの構造は、図1に示したものと同様である。
本実施の形態に係るディスプレイ装置のパネルであるPDP10は、図2に示すように、その前面基板1に、図1に示した隔壁6や封着材9を介して背面基板4が一体化されている。
そして、パネル駆動時に生じる異音(例えば、前述の図1の説明で述べた隔壁6と前面基板1間に間隙が生じ、その部分がパネル駆動時に振動して生ずる異音)を抑制するために、この背面基板4側に、異音を検出する異音検出手段としての異音検出用マイクロホン11と、この異音検出用マイクロホン11で検出された異音の信号波を位相反転した信号を生成する反転増幅回路15と、反転増幅回路15で生成された位相反転した信号を入力して位相反転音を放射する異音打消用スピーカ14とからなる異音抑制手段を有している。
本発明者は、複数のPDPを用いて上記異音の発生箇所をそれぞれ特定し、異音発生箇所から10ミリ離された位置で、パネルの動作条件や使用環境を異ならせた種々の測定条件下で、異音の出力レベル及び周波数帯域を測定したところ、出力レベルは30〜50dB、周波数帯域は3KHz〜25KHzの範囲であった(後述の図6参照)。
例えば、異音発生箇所20が図2に示す位置であった場合、この異音発生箇所20の近傍の背面基板4に異音検出用マイクロホン11を直接取り付ける。
この異音を高精度に検出するために、異音検出用マイクロホン11としては、単一指向性の高感度マイクロホンを用いことが好ましい。
なお、図2では、異音検出用マイクロホン11をPDP10の背面基板4の左方下部に取り付けた例を示したが、製品の出荷テスト段階等において異音発生箇所を特定する試験を行い、その試験の結果により特定された異音発生箇所の近傍に取り付けてもよい。
例えば、異音発生箇所20が図2に示す位置であった場合、この異音発生箇所20の近傍の背面基板4に異音検出用マイクロホン11を直接取り付ける。
この異音を高精度に検出するために、異音検出用マイクロホン11としては、単一指向性の高感度マイクロホンを用いことが好ましい。
なお、図2では、異音検出用マイクロホン11をPDP10の背面基板4の左方下部に取り付けた例を示したが、製品の出荷テスト段階等において異音発生箇所を特定する試験を行い、その試験の結果により特定された異音発生箇所の近傍に取り付けてもよい。
前記異音検出用マイクロホン11は、例えば図3に示すように円筒状の筐体13の中にマイクロホン本体11aが設けられており、このマイクロホン本体11aは、筐体13の開口部上方に向けて異音受信部12が設けられている。また、筐体13の開口部の表面には異音検出用マイクロホン11を背面基板4(PDP10の背面)に貼着可能にするために、例えば両面接着テープなどからなる接着層13aが設けられている。
したがって、筐体13の開口部の表面を接着層13aを介して、背面基板4の任意の位置に簡単に取り付けることができる。
なお、異音検出用マイクロホン11の筐体13は、上記のような円筒でなくてもよく、例えば、その断面が四角形、多角形、楕円形などの形状となる筐体等、その形状は任意である。
したがって、筐体13の開口部の表面を接着層13aを介して、背面基板4の任意の位置に簡単に取り付けることができる。
なお、異音検出用マイクロホン11の筐体13は、上記のような円筒でなくてもよく、例えば、その断面が四角形、多角形、楕円形などの形状となる筐体等、その形状は任意である。
また、上述のように、筐体13の開口部の表面を接着層13aを介して背面基板4に(PDP10の背面)貼着することにより、異音検出用マイクロホン11の受音方向が円柱の軸方向、つまり背面基板4の表面に略直交する方向となるため、背面基板4に伝播した異音を、図4に示すように、伝播方向に対し正面から音受信部12で受信できるので、前記単一指向性の高感度マイクロホンを用いて、異音を高感度にモニタすることができる。
なお、PDP10は薄型化が望まれてため、それを妨げないためにも、超小形の異音検出用マイクロホン11を採用することが好ましい。
なお、PDP10は薄型化が望まれてため、それを妨げないためにも、超小形の異音検出用マイクロホン11を採用することが好ましい。
また、上述のように、円筒状の筐体13の中にマイクロホン本体11aを設けることにより、外部からの音が入りにくくなり、ディスプレイ装置でコンテンツ再生時に、このコンテンツの再生音を異音検出用マイクロホン11が検出してしまうおそれを少なくすることができる。
また、この背面基板4には異音打消用スピーカ14が取り付けられている。PDP10のような平面型のパネルを備えたディスプレイ装置は前記のように薄型を基調とするところから、例えば超薄型で軽量設計の圧電素子を使用したカード(平板型)スピーカとすることが望ましい。
また、この異音打消用スピーカ14は、前述の発明者による測定結果の異音の周波数帯域3KHz〜25KHzをカバーできる出力周波数帯域を備えたスピーカとする。
また、この異音打消用スピーカ14は、前述の発明者による測定結果の異音の周波数帯域3KHz〜25KHzをカバーできる出力周波数帯域を備えたスピーカとする。
前記異音検出用マイクロホン11と異音打消用スピーカ14とは反転増幅回路15を介して接続されている。反転増幅回路15は背面基板4に取り付けられているか、または背面基板4とは分離して設置可能である。この反転増幅回路15は、小型軽量化のためにオペアンプICとして採用することが望ましい(特に、背面基板4に取り付けられて設置された場合)。
この反転増幅回路15は、異音検出用マイクロホン11により検出した異音による信号を入力し、この入力信号と逆位相で等音圧のキャンセル信号を異音打消用スピーカ14から出力させて、異音打消用スピーカ14からのキャンセル信号によって異音をキャンセルさせるように機能する。
この反転増幅回路15は、異音検出用マイクロホン11により検出した異音による信号を入力し、この入力信号と逆位相で等音圧のキャンセル信号を異音打消用スピーカ14から出力させて、異音打消用スピーカ14からのキャンセル信号によって異音をキャンセルさせるように機能する。
反転増幅回路15は図5に示すように構成され、オペアンプ(演算増幅器)IC16の正負2つの入力端子には、入力信号とこの入力信号をコンデンサC1を通した信号とが、それぞれ接続される。また、前記入力端子のうち一方の入力端子と出力端子との間にはコンデンサC2が接続され、このコンデンサC2に、これとともに出力信号を入力端子側へフィードバックする電圧利得、電流利得設定用の2つの直列抵抗R1及び半固定抵抗器VRが並列接続されている。さらに、前記一方の入力端子はコンデンサC3及び抵抗R2を順次介して接地されている。このオペアンプIC16は正負の2電源の電圧+Vcc、−Vccで駆動される。
次に本実施の形態によるPDP10の動作の一例を、前述の図1〜図5を適宜参照して説明する。
PDP10に対し、表示電極2及びアドレス電極7間に電圧を印加することにより、放電空間内面に形成された蛍光体層8a、8b、8cを選択的に放電発光させて、画像を表示する(図1及び図2参照)。このとき、前面基板1と隔壁6との間の間隙が発生し、その部分がパネル駆動時に振動して、これが耳障りな異音となる。
PDP10に対し、表示電極2及びアドレス電極7間に電圧を印加することにより、放電空間内面に形成された蛍光体層8a、8b、8cを選択的に放電発光させて、画像を表示する(図1及び図2参照)。このとき、前面基板1と隔壁6との間の間隙が発生し、その部分がパネル駆動時に振動して、これが耳障りな異音となる。
異音検出用マイクロホン11を異音発生箇所20の近傍、つまり背面基板4の背面において、特に異音の発生レベルが最も高い位置に、その受音方向がパネルの面に略直交するように設置取り付ける(図2〜図4参照)。
これにより、背面基板4の背面から放射される異音が音受信部12を介して捉えられ、電気信号に変換される。
これにより、背面基板4の背面から放射される異音が音受信部12を介して捉えられ、電気信号に変換される。
この電気信号は入力端子17を通じて反転増幅回路15に取り込まれ、この反転増幅回路15で位相反転信号に変換されて異音打消用スピーカ14に入力される(図2,図5参照)。
この場合において、反転増幅回路15はその電気信号とこの電気信号をコンデンサC1を通した信号とを2入力として、位相反転信号を出力端子18へ出力する。
また、オペアンプIC16の入出力間に接続された半固定抵抗器VRの抵抗値を調整することで、オペアンプとしての電圧利得及び電流利得の調整を任意に調整できる。
この場合において、反転増幅回路15はその電気信号とこの電気信号をコンデンサC1を通した信号とを2入力として、位相反転信号を出力端子18へ出力する。
また、オペアンプIC16の入出力間に接続された半固定抵抗器VRの抵抗値を調整することで、オペアンプとしての電圧利得及び電流利得の調整を任意に調整できる。
このようにして、反転増幅回路15で位相反転されて、異音打消用スピーカ14から位相反転音が放射される。この位相反転音は、PDP10から発生する異音に重畳され、異音の音量レベルが低減する。
ここで、異音打消用スピーカ14は、位相反転音を異音の放射方向と同じ方向に放射する。すなわち、PDP10における画像表示面側となる前面基板1側から視聴者に向かって放射される異音を打ち消すように位相反転音を放射する必要があるため、図2に示すように、背面基板4(PDP10の背面)に異音打消用スピーカ14貼着した場合、図4に示すように、異音打消用スピーカ14の向きを背面基板4に対向するように設置する。
これにより、異音打消用スピーカ14から放射される位相反転音が視聴者側に放射される異音と重畳するとともに、異音の原因となるパネル(PDP10)の振動と逆位相の振動をパネル(PDP10)に与えるので、効率よく異音の音量レベルを低減させることができる。
ここで、異音打消用スピーカ14は、位相反転音を異音の放射方向と同じ方向に放射する。すなわち、PDP10における画像表示面側となる前面基板1側から視聴者に向かって放射される異音を打ち消すように位相反転音を放射する必要があるため、図2に示すように、背面基板4(PDP10の背面)に異音打消用スピーカ14貼着した場合、図4に示すように、異音打消用スピーカ14の向きを背面基板4に対向するように設置する。
これにより、異音打消用スピーカ14から放射される位相反転音が視聴者側に放射される異音と重畳するとともに、異音の原因となるパネル(PDP10)の振動と逆位相の振動をパネル(PDP10)に与えるので、効率よく異音の音量レベルを低減させることができる。
本実施の形態の効果の一例として、異音発生箇所20から10ミリ離された位置で、異音の出力レベルを測定した例として、位相反転音を放射する前の測定結果を図6に、位相反転音を放射したときの測定結果を図7に示す。
上記図6及び図7を比較すると、周波数帯域3KHz〜25KHzの範囲ほぼ全域にわたって、位相反転音を放射したときの異音の出力レベルは、低減していることがわかる。
上記図6及び図7を比較すると、周波数帯域3KHz〜25KHzの範囲ほぼ全域にわたって、位相反転音を放射したときの異音の出力レベルは、低減していることがわかる。
なお、本実施の形態では、異音検出用マイクロホン11、異音打消用スピーカ14及び反転増幅回路15をPDP10に対しそれぞれ独立に配置した場合を説明したが、これらの2つまたは全部をモジュール化して、PDP10の背面(背面基板4)に配置してもよい。この場合にはディスプレイ装置全体の薄型化を妨げることなく、異音を低減することができる。
また、このような異音検出用マイクロホン11、異音打消用スピーカ14及び反転増幅回路15を含むモジュールを背面(背面基板4)に複数組設置することで、異音発生箇所を中心とする所定領域における異音を効果的に低減することができる。さらに、前記モジュールをPDP10の背面(背面基板4)に複数組設置すれば、異音の低減効果が更に十分なものとなる。
なお、本発明は前述の実施の形態におけるPDPに限定されず、液晶ディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネル等のパネルを用いたディスプレイ装置にも適用でき、パネル駆動時の異音発生を、位相反転した音場信号の生成によって軽減する用途に広く適用できる。
以上詳述したように、本実施の形態におけるディスプレイ装置のPDP10は、放電空間を挟んで対向する前面基板1及び背面基板4と、前面基板1及び背面基板4の各周辺部を封着する封着材9と、放電空間の放電間隔を規定しかつ複数の放電空間を区画する隔壁6とを含むPDP10であり、PDP10から発生する異音を検出する異音検出用マイクロホン11と、この異音検出用マイクロホン11で検出された異音の信号波を位相反転した信号を生成する反転増幅回路15と、反転増幅回路15で生成された位相反転した信号を入力して位相反転音を放射する異音打消用スピーカ14とを有している。
これにより、PDP10の駆動時にPDP10が発生する異音を異音打消用スピーカ14から放射される位相反転音により、打ち消すように機能させることができる。したがって、パネルの動作条件や使用環境が変化することで異音の特性が変化したり、個々のパネルごとに異音発生箇所、異音出力レベル、出力周波数が異なる場合などでも異音の低減を図ることができる。
1 前面基板
4 背面基板
6 隔壁
10 PDP(プラズマディスプレイパネル)
11 異音検出用マイクロホン
12 音受信部
13 (マイクロホンの)筐体
13a 接着層
14 異音打消用スピーカ
15 反転増幅回路
4 背面基板
6 隔壁
10 PDP(プラズマディスプレイパネル)
11 異音検出用マイクロホン
12 音受信部
13 (マイクロホンの)筐体
13a 接着層
14 異音打消用スピーカ
15 反転増幅回路
Claims (10)
- 放電空間を挟んで対向する前面基板及び背面基板と、
前記前面基板及び背面基板の各周辺部を封着する封着材と、
前記放電空間の放電間隔を規定しかつ複数の放電空間を区画する隔壁とを含むパネルを備えたディスプレイ装置であって、
前記パネルに、
パネル駆動時に前記パネルから発生する異音を検出する異音検出手段と、
前記異音検出手段で検出された異音の信号波を位相反転した位相反転音を放射する異音抑制手段と、
を有することを特徴とするディスプレイ装置。 - 前記異音抑制手段は、前記異音検出手段で検出された異音の信号波を位相反転した信号を生成する反転増幅回路と、前記反転増幅回路で生成された前記信号を入力して位相反転音を放射する異音打消用スピーカとを有することを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ装置。
- 前記異音打消用スピーカは、前記位相反転音を前記異音の放射方向と同じ方向に放射することを特徴とする請求項1又は2に記載のディスプレイ装置。
- 前記異音検出手段は、前記パネルの異音発生箇所近傍に設置されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のディスプレイ装置。
- 前記異音検出手段は、前記パネルの背面に設置されてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のディスプレイ装置。
- 前記異音検出手段は、受音方向が前記パネルの面に略直交するように該パネルに設置されてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のディスプレイ装置。
- 前記異音打消用スピーカは、圧電素子により駆動される平板型スピーカからなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のディスプレイ装置。
- 前記異音検出手段は、単一指向性のマイクロホンからなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のディスプレイ装置。
- 前記異音検出手段、異音打消用スピーカ及び異音抑制手段のうちのいずれか2つ以上がモジュールとして一体化されてなることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のディスプレイ装置。
- 前記モジュールが、前記パネルの背面に複数設置されてなることを特徴とする請求項9記載のディスプレイ装置。
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Cited By (2)
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JP2006292669A (ja) * | 2005-04-14 | 2006-10-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | プラズマディスプレイパネルの検査装置および検査方法 |
JP2017064630A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 大成建設株式会社 | 水質浄化体 |
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2003
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060824 |
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