JP2005107763A - 紙葉類識別装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】真券と判別された紙幣BLが、保留センサ9の検知下にあって且つシャッタセンサ8の非検知下に入る保留位置まで正搬送されたのち、保留状態となって紙幣識別機制御回路1からのこの紙幣の金種データを受信した主制御部02が入金金額を確定して紙幣識別機制御回路1へ送る収金指令を待つ間に瞬停を生じたとき、電源復帰時に主制御部が入金金額を確定していなくても当該紙幣を返却せずに入金処理を継続できるようにする。
【解決手段】停電復帰時再識別手段11は、電源立上がり時、センサ8,9にて紙幣保留を検出したときは、紙幣の保留状態で電源復帰したとして当該紙幣を紙幣挿入口3から突出しない位置まで逆搬送してから正搬送に切替え、識別発・受光センサ6,7を介し当該紙幣の金種を再識別する。当該紙幣が再度保留位置に正搬送された時、この金種データが主制御部に送信され入金処理が継続される。
【選択図】 図1
【解決手段】停電復帰時再識別手段11は、電源立上がり時、センサ8,9にて紙幣保留を検出したときは、紙幣の保留状態で電源復帰したとして当該紙幣を紙幣挿入口3から突出しない位置まで逆搬送してから正搬送に切替え、識別発・受光センサ6,7を介し当該紙幣の金種を再識別する。当該紙幣が再度保留位置に正搬送された時、この金種データが主制御部に送信され入金処理が継続される。
【選択図】 図1
Description
この発明は自動販売機などに搭載され、挿入された紙幣等の紙葉類の額面金額等を含む真偽を識別する紙幣識別機等の紙葉類識別装置であって、特に紙葉類識別装置が真券と識別した紙葉類を一旦、保留位置に保留しつつ当該紙葉類の額面金額を自動販売機等の主制御部へ送信し、これにより入金金額を確定した主制御部からの指示を待つ間に、電源の瞬停(瞬時停電)が発生しても、電源復帰後、当該紙葉類を返却することなく額面金額を再識別して入金処理を継続できるようにした紙葉類識別装置に関する。
なお以下各図において同一の符号は同一もしくは相当部分を示す。
なお以下各図において同一の符号は同一もしくは相当部分を示す。
図3は従来の紙幣識別機の要部の構成例を示す模式図である。同図において01は紙幣識別機、1はこの紙幣識別機01を制御する紙幣識別機制御回路でCPU等からなる。02は紙幣識別機制御回路1の上位の制御部としての主制御部で、自動販売機など紙幣識別機01を搭載した装置全体を制御する。
2は紙幣挿入口3に挿入された紙幣BLを搬送する搬送路、4はこの搬送路2に沿ってX方向(正方向、前進方向)、またはその逆方向(後退方向)に紙幣BLを搬送できる搬送機構で、搬送ベルト4a、搬送ベルト4aを駆動するための搬送用ローラ4b等からなる。
5は搬送路2上の紙幣挿入口3側の端部に設けられ、紙幣挿入口3への紙幣BLの挿入を検知するための入口センサ、6は入口センサ5よりも内方の搬送路2上に設けられ紙幣BLを識別するための光を発する識別発光センサ、7は搬送される紙幣BLを挟んで識別発光センサ6に対向するように設けられ、識別発光センサ6からの発射光が紙幣BLを透過した透過光を受光する識別受光センサである。
2は紙幣挿入口3に挿入された紙幣BLを搬送する搬送路、4はこの搬送路2に沿ってX方向(正方向、前進方向)、またはその逆方向(後退方向)に紙幣BLを搬送できる搬送機構で、搬送ベルト4a、搬送ベルト4aを駆動するための搬送用ローラ4b等からなる。
5は搬送路2上の紙幣挿入口3側の端部に設けられ、紙幣挿入口3への紙幣BLの挿入を検知するための入口センサ、6は入口センサ5よりも内方の搬送路2上に設けられ紙幣BLを識別するための光を発する識別発光センサ、7は搬送される紙幣BLを挟んで識別発光センサ6に対向するように設けられ、識別発光センサ6からの発射光が紙幣BLを透過した透過光を受光する識別受光センサである。
図4は、この識別発・受光センサ6,7を介して真券と判定された紙幣BLがさらに正搬送され、図外の収納庫に収納される以前の主制御部02からの指示待ちの間に、一時、保留位置に保たれるときの状態(保留状態)を示す。
9は真券と判定された紙幣BLが図4に示す保留位置に到来したことを検出する保留センサ、8は保留位置に到来した紙幣BLの後端の通過を検出することにより、保留位置に納まった紙幣BLが外部へ引抜かれることを防止するために図外のシャッタを閉じるタイミングを検出するシャッタセンサである。
図5は図3の紙幣識別機制御回路1の通常時の動作を示すフローチャートで、S1〜S10は図5の手順のステップ番号である。次に図3,4を参照しつつ図5を説明する。
紙幣識別機制御回路1は入口センサ5を介して紙幣BLが紙幣挿入口3に挿入されたことを検出すると(ステップSl)、搬送機構4の搬送用ローラ4bを正転して搬送ベルト4aの駆動、従って搬送路2上における紙幣BLの正搬送(前進搬送)を開始し、識別発光センサ6を発光させると共に、識別受光センサ7からの受光信号を読取り、紙幣BLの識別処理を行う(ステップS2)。
9は真券と判定された紙幣BLが図4に示す保留位置に到来したことを検出する保留センサ、8は保留位置に到来した紙幣BLの後端の通過を検出することにより、保留位置に納まった紙幣BLが外部へ引抜かれることを防止するために図外のシャッタを閉じるタイミングを検出するシャッタセンサである。
図5は図3の紙幣識別機制御回路1の通常時の動作を示すフローチャートで、S1〜S10は図5の手順のステップ番号である。次に図3,4を参照しつつ図5を説明する。
紙幣識別機制御回路1は入口センサ5を介して紙幣BLが紙幣挿入口3に挿入されたことを検出すると(ステップSl)、搬送機構4の搬送用ローラ4bを正転して搬送ベルト4aの駆動、従って搬送路2上における紙幣BLの正搬送(前進搬送)を開始し、識別発光センサ6を発光させると共に、識別受光センサ7からの受光信号を読取り、紙幣BLの識別処理を行う(ステップS2)。
この識別処理の結果、真券であれば当該紙幣BLの正搬送を継続し、偽券と判別したときは搬送機構4の搬送用ローラ4bを逆転して当該の偽券を逆搬送し紙幣挿入口3から外部に排出する。
次に、保留センサ9を介して当該紙幣の先端の保留位置への到来を検出したのち、さらにシャッタセンサ8を介して当該紙幣の後端の通過を検出することにより、当該紙幣が図4に示す保留位置に納まったことを判別すると(ステップS3)、図外のシャッタを閉じると共に当該紙幣の正搬送を停止し(ステップS4)、前記の識別処理で得た当該紙幣の金種(例えば千円、五千円あるいは1万円)を示す金種データを主制御部02に送信する(ステップS5)。
紙幣識別機制御回路1からの金種データを受け取った主制御部02は入金金額を確定して紙幣識別機制御回路1に金種データクリア命令を送信したうえ、取込命令を送信し、当該紙幣の収納を指示する。
次に、保留センサ9を介して当該紙幣の先端の保留位置への到来を検出したのち、さらにシャッタセンサ8を介して当該紙幣の後端の通過を検出することにより、当該紙幣が図4に示す保留位置に納まったことを判別すると(ステップS3)、図外のシャッタを閉じると共に当該紙幣の正搬送を停止し(ステップS4)、前記の識別処理で得た当該紙幣の金種(例えば千円、五千円あるいは1万円)を示す金種データを主制御部02に送信する(ステップS5)。
紙幣識別機制御回路1からの金種データを受け取った主制御部02は入金金額を確定して紙幣識別機制御回路1に金種データクリア命令を送信したうえ、取込命令を送信し、当該紙幣の収納を指示する。
こうして、紙幣識別機制御回路1は主制御部02から金種データクリア命令を受信すると(ステップS6)、金種データをクリアし(ステップS7)、取込命令を受信すると(ステップS8)、搬送機構4等を介して当該紙幣を図外の収納庫へ取込む処理を行う(ステップS9)。そして取込処理が終了すると待機状態に移行し、次回の紙幣の投入を待つ(ステップS10)。
なお、図5においてAで示した期間は真券が図4に示す保留状態となる期間である。
ところで、真券が保留状態にあるときに停電が生じて電源復帰した場合の処理については、本出願人の先願になる特開平5−266313号公報(特許文献1参照)に開示された技術がある。
特許文献1においては、電源立上がり時に、識別された真券についての真券信号(つまり金種データ)を主制御部側に送出すべき所定位置(つまり保留位置)に紙幣があることを検知したときは異常信号を発する異常信号発生手段と、この異常信号に基づく(指令手段からの)指令に応じて、紙幣搬送手段を介する当該紙幣の返却または収納のいずれかの処理を行う返却収納制御手段とを紙幣識別機が備えるようにするものである。
なお、図5においてAで示した期間は真券が図4に示す保留状態となる期間である。
ところで、真券が保留状態にあるときに停電が生じて電源復帰した場合の処理については、本出願人の先願になる特開平5−266313号公報(特許文献1参照)に開示された技術がある。
特許文献1においては、電源立上がり時に、識別された真券についての真券信号(つまり金種データ)を主制御部側に送出すべき所定位置(つまり保留位置)に紙幣があることを検知したときは異常信号を発する異常信号発生手段と、この異常信号に基づく(指令手段からの)指令に応じて、紙幣搬送手段を介する当該紙幣の返却または収納のいずれかの処理を行う返却収納制御手段とを紙幣識別機が備えるようにするものである。
そして、紙幣が上記所定位置に搬送された状態で停電した場合には、電源立上がり時に異常信号発生手段が紙幣があることを検知して異常信号を送出する一方、この異常信号を入力した指令手段が停電前に真券信号を受け取ったか否かによって紙幣の収納か返却の処理を行うように返却収納制御手段に指令することで紙幣のいわゆる「只取り」を防止している。
なお、このような停電復帰処理を行うには、(主制御部側に)真券信号に基づいて行う処理の経過状態に対応する情報を停電中も一時記憶しておく一時記憶手段と、電源立上がり時に一時記憶手段に記憶されている情報に基づいて上記異常信号に基づく指令を紙幣識別機側に送出する上記指令手段を設けておくことが望ましいとしている。
また、紙幣が前記保留位置より手前にあるときに停電が生じて電源復帰した場合の処理については、当該の紙幣が利用者の返却要求等により返却中のものである場合もあるため、電源の立上がり時に例えば紙幣識別手段(前記の例では識別受・発光センサ6,7)により紙幣の存在を検出したときは、当該紙幣を通常は返却する。
なお、このような停電復帰処理を行うには、(主制御部側に)真券信号に基づいて行う処理の経過状態に対応する情報を停電中も一時記憶しておく一時記憶手段と、電源立上がり時に一時記憶手段に記憶されている情報に基づいて上記異常信号に基づく指令を紙幣識別機側に送出する上記指令手段を設けておくことが望ましいとしている。
また、紙幣が前記保留位置より手前にあるときに停電が生じて電源復帰した場合の処理については、当該の紙幣が利用者の返却要求等により返却中のものである場合もあるため、電源の立上がり時に例えば紙幣識別手段(前記の例では識別受・発光センサ6,7)により紙幣の存在を検出したときは、当該紙幣を通常は返却する。
なお、特開平9−7043号公報(特許文献2参照)に開示された紙葉類搬送装置においては、紙葉類の識別動作中に停電が発生し、電源復帰時に紙葉類の停止位置が金種信号を送出する位置より前であった場合に、停電時間を検出し、検出した時間がある一定時間より短かければ(金種信号を送出する位置より前に)保留中の紙葉類を返却し、前記時間より長い場合は、当該紙葉類が第三者に持ち去られることを防ぐために(金種信号を送出する位置より前に)保留中の紙葉類を収納するようにしている。
特開平5−266313号公報(第2、3頁)
特開平9−7043号公報(第2、3頁)
真券と識別された紙幣が図4のような保留状態にあるときに瞬停を生じた場合、上述した特許文献1の紙幣識別機においては、主制御部側が停電前に真券信号(従って金種データ)を受け取ったか否かによって電源復帰時に当該紙幣の収納か返却の処理を行うこととなる。
しかしながら、ここでの紙幣の返却は、一旦、その紙幣を真券と識別しているにも関わらず、瞬時停電の復帰後、自動販売機等の利用者に返却紙幣の煩わしい再挿入を求めたり、最悪、商品販売の機会を逸することにつながる。このため、紙幣識別機をより利用しやいものにすることが求められている。
そこで本発明は紙葉類識別装置での識別が終了したのち、真券と識別された紙葉類の額面金額の送信等を含む紙葉類識別装置と主制御部との交信が行われる間の、当該紙葉類が保留状態にあるとき(換言すれば、当該紙葉類が保留検出手段によって検出される状態にあるとき)に瞬停が発生しても、電源復帰後、紙葉類識別装置が再度、当該紙葉類の識別を行って主制御部へその額面金額を送信することで、主制御部が入金処理を継続することができ、当該紙葉類の返却を不要とした紙葉類識別装置を提供することを課題とする。
しかしながら、ここでの紙幣の返却は、一旦、その紙幣を真券と識別しているにも関わらず、瞬時停電の復帰後、自動販売機等の利用者に返却紙幣の煩わしい再挿入を求めたり、最悪、商品販売の機会を逸することにつながる。このため、紙幣識別機をより利用しやいものにすることが求められている。
そこで本発明は紙葉類識別装置での識別が終了したのち、真券と識別された紙葉類の額面金額の送信等を含む紙葉類識別装置と主制御部との交信が行われる間の、当該紙葉類が保留状態にあるとき(換言すれば、当該紙葉類が保留検出手段によって検出される状態にあるとき)に瞬停が発生しても、電源復帰後、紙葉類識別装置が再度、当該紙葉類の識別を行って主制御部へその額面金額を送信することで、主制御部が入金処理を継続することができ、当該紙葉類の返却を不要とした紙葉類識別装置を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、請求項1の紙葉類識別装置(紙幣識別機01)は、
搬送路(2)上の紙葉類(紙幣BLなど)の正逆搬送が可能な紙葉類搬送手段(搬送機構4)と、正搬送される紙葉類の真偽を識別する紙葉類識別手段(識別発光センサ6、識別受光センサ7)と、真券と識別された紙葉類の額面金額等の交換価値を示す情報(金種データなど、以下交換価値情報という)を送信すべき所定位置(以下保留位置という)に当該紙葉類があることを検出する保留検出手段(シャッタセンサ8、保留センサ9など)とを備え、
挿入口(紙幣挿入口3)から前記搬送路に挿入された紙葉類を前記紙葉類搬送手段を介して正搬送しつつ前記紙葉類識別手段を介して該紙葉類の真偽を識別し、真券と識別した該紙葉類をさらに前記保留検出手段の検出が生ずる前記保留位置にまで正搬送したのち、該紙葉類の前記交換価値情報を送信し、この送信後に受信した収納命令によって当該の紙葉類を収納部に収納する紙葉類識別装置において、
電源の立上がり時に前記保留検出手段を介し紙葉類が保留されていることを検出したときは、(瞬停復帰時再識別手段11を介し)当該紙葉類を少なくともその前記交換価値情報を識別することが可能な所定位置(以下後退位置という)まで前記紙葉類搬送手段を介し逆搬送したうえ正搬送し、前記紙葉類識別手段を介し当該紙葉類の前記交換価値情報を識別すると共に、前記した真券の場合と同様に当該紙葉類の前記保留位置への正搬送および前記交換価値情報の送信、並びに前記収納部への収納を行うようにする。
搬送路(2)上の紙葉類(紙幣BLなど)の正逆搬送が可能な紙葉類搬送手段(搬送機構4)と、正搬送される紙葉類の真偽を識別する紙葉類識別手段(識別発光センサ6、識別受光センサ7)と、真券と識別された紙葉類の額面金額等の交換価値を示す情報(金種データなど、以下交換価値情報という)を送信すべき所定位置(以下保留位置という)に当該紙葉類があることを検出する保留検出手段(シャッタセンサ8、保留センサ9など)とを備え、
挿入口(紙幣挿入口3)から前記搬送路に挿入された紙葉類を前記紙葉類搬送手段を介して正搬送しつつ前記紙葉類識別手段を介して該紙葉類の真偽を識別し、真券と識別した該紙葉類をさらに前記保留検出手段の検出が生ずる前記保留位置にまで正搬送したのち、該紙葉類の前記交換価値情報を送信し、この送信後に受信した収納命令によって当該の紙葉類を収納部に収納する紙葉類識別装置において、
電源の立上がり時に前記保留検出手段を介し紙葉類が保留されていることを検出したときは、(瞬停復帰時再識別手段11を介し)当該紙葉類を少なくともその前記交換価値情報を識別することが可能な所定位置(以下後退位置という)まで前記紙葉類搬送手段を介し逆搬送したうえ正搬送し、前記紙葉類識別手段を介し当該紙葉類の前記交換価値情報を識別すると共に、前記した真券の場合と同様に当該紙葉類の前記保留位置への正搬送および前記交換価値情報の送信、並びに前記収納部への収納を行うようにする。
また請求項2の紙葉類識別装置は、請求項1に記載の紙葉類識別装置において、
前記搬送路の前記挿入口側の端部に紙葉類の少なくとも一部が存在することを検出する入口部検出手段(入口センサ5)を備え、前記逆搬送による紙葉類の後退位置を、前記紙葉類識別手段が紙葉類の存在を検出したのち前記入口部検出手段が該紙葉類の到来を検出する時点の当該紙葉類の位置を含む、該位置より反挿入口側となる位置とする。
また請求項3の紙葉類識別装置は請求項1または2に記載の紙葉類識別装置において、前記紙葉類を紙幣とする。
本発明の作用は、電源復帰後、保留センサにより紙幣の保留を検出したときは、紙幣挿入口から紙幣が突出しない位置まで紙幣を一旦、後退搬送(逆搬送)してから通常の正搬送に移るようにして当該紙幣の再識別を行うようにするものである。
前記搬送路の前記挿入口側の端部に紙葉類の少なくとも一部が存在することを検出する入口部検出手段(入口センサ5)を備え、前記逆搬送による紙葉類の後退位置を、前記紙葉類識別手段が紙葉類の存在を検出したのち前記入口部検出手段が該紙葉類の到来を検出する時点の当該紙葉類の位置を含む、該位置より反挿入口側となる位置とする。
また請求項3の紙葉類識別装置は請求項1または2に記載の紙葉類識別装置において、前記紙葉類を紙幣とする。
本発明の作用は、電源復帰後、保留センサにより紙幣の保留を検出したときは、紙幣挿入口から紙幣が突出しない位置まで紙幣を一旦、後退搬送(逆搬送)してから通常の正搬送に移るようにして当該紙幣の再識別を行うようにするものである。
この再識別では、当該保留紙幣は瞬停前に真偽判定が終了し、真券と判定済であるため、紙幣を総合的に識別する真偽判定までは行わず、識別処理を簡略にして金種判定のみを行うようにする。
本発明によれば、紙幣識別機において、電源復帰後、保留検出手段(本例では保留センサ9およびシャッタセンサ8)により図4に示したような保留状態の紙幣を検出したときは、紙幣挿入口から紙幣が突出しない位置まで当該紙幣を一旦、後退搬送(逆搬送)してから正搬送に切替えて、当該紙幣の再識別により金種判定のみを行い、主制御部へその金種データを送信するようにしたので、
電源復帰当初に主制御部が金種を把握してしなくても、その後の再識別により金種を確定することができ、当該紙幣を返却することなく入金処理を継続することができる。
このため、瞬停の電源復帰後、その時点の利用者に返却紙幣を再度挿入させるという必要は無くなり、また当該の販売機会を逸することも無くなる。このようにして紙幣識別機をより利用し易いものにすることができる。
電源復帰当初に主制御部が金種を把握してしなくても、その後の再識別により金種を確定することができ、当該紙幣を返却することなく入金処理を継続することができる。
このため、瞬停の電源復帰後、その時点の利用者に返却紙幣を再度挿入させるという必要は無くなり、また当該の販売機会を逸することも無くなる。このようにして紙幣識別機をより利用し易いものにすることができる。
図1は本発明の一実施例としての紙幣識別機の要部の構成を示す模式図で、図3に対応するものである。図1においては図3に対し、紙幣識別機制御回路1内にその部分機能部としての瞬停復帰時再識別手段11が追加されている点が異なる。
図1の紙幣識別機制御回路1の通常時の動作手順は図5と同様であり、説明を省略する。
図2は図1の紙幣識別機制御回路1の瞬停復帰後の動作の実施例を示すフローチャートで、S11〜30は図2の手順のステップ番号を示す。ここでは、紙幣識別機01に挿入された紙幣が真券と識別されたのち図4に示す保留状態にあるときに(換言すれば、図5の手順にてAに示す期間にあるときに)瞬停が発生した場合の、電源復帰後における紙幣識別機制御回路1の制御手順の例を示す。
図1の紙幣識別機制御回路1の通常時の動作手順は図5と同様であり、説明を省略する。
図2は図1の紙幣識別機制御回路1の瞬停復帰後の動作の実施例を示すフローチャートで、S11〜30は図2の手順のステップ番号を示す。ここでは、紙幣識別機01に挿入された紙幣が真券と識別されたのち図4に示す保留状態にあるときに(換言すれば、図5の手順にてAに示す期間にあるときに)瞬停が発生した場合の、電源復帰後における紙幣識別機制御回路1の制御手順の例を示す。
図2を説明すると、紙幣識別機制御回路1は電源の立上がり時に保留センサ9及びシャッタセンサ9を介して保留紙幣があることを検出すると(ステップS11、分岐YES)、紙幣の保留中に生じた停電が復帰したと判断し、搬送機構4を逆転して紙幣挿入口3から紙幣が突出しない位置まで当該紙幣を後退搬送(逆搬送)する(ステップS12→S13)。
この後退搬送の制御は、紙幣識別機制御回路1が識別発光センサ6を発光させつつ識別受光センサ7および入口センサ5を監視し、識別受光センサ7が紙幣の存在を検知してから入口センサ5が紙幣を検知した時点で紙幣の逆搬送を止めることによって行う。
こうして紙幣の後退搬送を終えると(ステップS13、分岐YES)、紙幣識別機制御回路1は搬送機構4を正転して当該紙幣の前進搬送(正搬送)を開始し(ステップS14)、識別発光センサ6、識別受光センサ7を介して当該紙幣の金種判別処理を行う(ステップS15)。
この後退搬送の制御は、紙幣識別機制御回路1が識別発光センサ6を発光させつつ識別受光センサ7および入口センサ5を監視し、識別受光センサ7が紙幣の存在を検知してから入口センサ5が紙幣を検知した時点で紙幣の逆搬送を止めることによって行う。
こうして紙幣の後退搬送を終えると(ステップS13、分岐YES)、紙幣識別機制御回路1は搬送機構4を正転して当該紙幣の前進搬送(正搬送)を開始し(ステップS14)、識別発光センサ6、識別受光センサ7を介して当該紙幣の金種判別処理を行う(ステップS15)。
以後のステップS23〜S30の各処理は、それぞれ図5のステップS3〜S10の各処理と同じである。即ち、紙幣識別機制御回路1は紙幣が保留位置まで到達したなら(ステップS23)、正搬送を停止し、当該紙幣の金種データを送信する(ステップS24→S25)。
主制御部02は紙幣識別装置01からの金種データを受信し、入金金額を確定し、紙幣識別装置01に金種データクリア命令を送信する。そこで紙幣識別機制御回路1は主制御部02からの金種データクリア命令を受けたなら、金種データをクリアし、応答信号を主制御部02に送信する(ステップS26→S27)。
次に紙幣識別機制御回路1は主制御部02から取込命令を受信したなら(ステップS28)、当該の保留紙幣を図外の収納庫に収納する取込処理を行い、待機状態に移行する(ステップS29→S30)。
主制御部02は紙幣識別装置01からの金種データを受信し、入金金額を確定し、紙幣識別装置01に金種データクリア命令を送信する。そこで紙幣識別機制御回路1は主制御部02からの金種データクリア命令を受けたなら、金種データをクリアし、応答信号を主制御部02に送信する(ステップS26→S27)。
次に紙幣識別機制御回路1は主制御部02から取込命令を受信したなら(ステップS28)、当該の保留紙幣を図外の収納庫に収納する取込処理を行い、待機状態に移行する(ステップS29→S30)。
なお、図1の瞬停復帰時再識別手段11の処理は、図2のステップS11〜S15の手順に相当する。
01 紙幣識別機
02 主制御部
1 紙幣識別機制御回路
2 搬送路
3 紙幣挿入口
4 搬送機構
4a 搬送ベルト
4b 搬送ローラ
5 入口センサ
6 識別発光センサ
7 識別受光センサ
8 シャッタセンサ
9 保留センサ
11 瞬停復帰時再識別手段
BL 紙幣
02 主制御部
1 紙幣識別機制御回路
2 搬送路
3 紙幣挿入口
4 搬送機構
4a 搬送ベルト
4b 搬送ローラ
5 入口センサ
6 識別発光センサ
7 識別受光センサ
8 シャッタセンサ
9 保留センサ
11 瞬停復帰時再識別手段
BL 紙幣
Claims (3)
- 搬送路上の紙葉類の正逆搬送が可能な紙葉類搬送手段と、正搬送される紙葉類の真偽を識別する紙葉類識別手段と、真券と識別された紙葉類の額面金額等の交換価値を示す情報(以下交換価値情報という)を送信すべき所定位置(以下保留位置という)に当該紙葉類があることを検出する保留検出手段とを備え、
挿入口から前記搬送路に挿入された紙葉類を前記紙葉類搬送手段を介して正搬送しつつ前記紙葉類識別手段を介して該紙葉類の真偽を識別し、真券と識別した該紙葉類をさらに前記保留検出手段の検出が生ずる前記保留位置にまで正搬送したのち、該紙葉類の前記交換価値情報を送信し、この送信後に受信した収納命令によって当該の紙葉類を収納部に収納する紙葉類識別装置において、
電源の立上がり時に前記保留検出手段を介し紙葉類が保留されていることを検出したときは、当該紙葉類を少なくともその前記交換価値情報を識別することが可能な所定位置(以下後退位置という)まで前記紙葉類搬送手段を介し逆搬送したうえ正搬送し、前記紙葉類識別手段を介し当該紙葉類の前記交換価値情報を識別すると共に、前記した真券の場合と同様に当該紙葉類の前記保留位置への正搬送および前記交換価値情報の送信、並びに前記収納部への収納を行うことを特徴とする紙葉類識別装置。 - 請求項1に記載の紙葉類識別装置において、
前記搬送路の前記挿入口側の端部に紙葉類の少なくとも一部が存在することを検出する入口部検出手段を備え、前記逆搬送による紙葉類の後退位置を、前記紙葉類識別手段が紙葉類の存在を検出したのち前記入口部検出手段が該紙葉類の到来を検出する時点の当該紙葉類の位置を含む、該位置より反挿入口側となる位置とすることを特徴とする紙葉類識別装置。 - 請求項1または2に記載の紙葉類識別装置において、
前記紙葉類を紙幣としたことを特徴とする紙葉類識別装置。
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