JP2005107674A - 太陽光発電装置の設計方法および設計支援装置 - Google Patents

太陽光発電装置の設計方法および設計支援装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 電力変換効率を大きく低下させることなく、かつモジュール同士の接続作業が容易となるモジュールの配線経路を作成する。
【解決手段】 各モジュールを複数のストリングにグループ分けして、各ストリングに属するモジュールの出力電圧の合計値が、パワーコンディショナの規定電圧範囲に収まるストリングの組合せを複数作成する。次に、配置領域24で隣接する少なくとも2つのストリング間の境界に沿って配置されるモジュールを行方向または列方向に整列するように各ストリングを配置領域に割り当て、割り当てた各ストリングに属するモジュールを直列に接続する配線経路を作成する。ストリングは、規定電圧範囲内の出力電圧を出力することができ、パワーコンディショナの電力変換効率が大きく低下することがない。また配線経路を、2つのストリングの境界付近で直線状に延ばすことができ、接続ミスを低減して接続作業を容易に行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽光などの光をエネルギ源として発電を行う太陽電池を用いた太陽光発電装置の設計方法および設計支援装置に関する。
図24は、従来技術の太陽光発電装置10を示すブロック図である。太陽光発電装置10は、複数の太陽電池モジュール1(以下単にモジュールと称する場合がある)と、パワーコンディショナ5とを有する。
太陽電池モジュール1は、建築物の屋根面2に配置され、互いに直列に接続されて、太陽電池ストリング3a,3b(以下単にストリングと称する場合がある)を構成する。太陽光発電装置10は、複数のストリング3a,3bを有する。各ストリング3a,3bは、パワーコンディショナ4に並列に接続される。パワーコンディショナ5は、各ストリング3a,3bから入力される直流電力を、交流電力に変換し、変換した交流電力を家庭用機器6に供給する。
従来技術の太陽光発電装置10は、複数のストリング3a,3bからパワーコンディショナ5に与えられる入力電圧が等しくなるように調整する電圧調整器が設けられる場合がある(たとえば特許文献1参照)。
太陽光発電装置10を設計する場合には、モジュール1を互いに接続する配線経路7を作成する必要がある。配線経路7を作成するためには、まず、系統分解を行う。系統分解とは、屋根面2に配置される複数のモジュール1から1つ以上複数のストリング3a,3bにグループ分けすることである。
特開平8−46231号公報
パワーコンディショナ5は、与えられる各出力電圧が均一であるほうが、各出力電圧が一定でない場合よりも電力変換効率が高い。具体的には、出力電圧が8Vのストリングと出力電圧が12Vのストリングとをパワーコンディショナ5に並列に接続する場合と、出力電圧が10Vのストリング2つをパワーコンディショナ5に並列に接続する場合とを比較すると、前者の合計電圧は8+12=20V、後者の合計電圧は10×2=20Vで同じである。しかしながら各ストリングの出力電圧の値が均一である後者のほうが、変換効率は高くなり、パワーコンディショナ5から出力される電力は大きくなる。したがってパワーコンディショナ5の出力電力を大きくするためには、各ストリングの出力電圧はできるだけ均一にするべきである。
またモジュール1が配置される屋根面2は、多様な形状に形成される。たとえば高い発電能力を得るために、太陽光発電装置10が太陽光を受光する受光面積を可及的に広くしたうえで、各ストリング3a,3bの出力電圧を均一に揃えようとすると、ストリング3a,3bの形状が複雑にならざるを得ない場合がある。
図24に示すように、各ストリング3a,3bの出力電圧を均一に揃えると、隣接する2つのストリング3a,3bの境界線4が、階段状に折れ曲がって延びる場合がある。この場合、2つのストリング間の境界付近で、一方のストリング3aに属するモジュールと、他方のストリング3bに属するモジュールとを電気接続するといったミスを犯す可能性が高くなる。
したがって本発明の目的は、電力変換効率を大きく低下させることなく、かつモジュール同士の接続作業が容易となる太陽電池モジュールの配線経路を作成する太陽光発電装置の設計方法を提供することである。
本発明は、一平面上で交差する予め定める行方向および列方向に整列して、予め定める配置領域に配置される複数の太陽電池モジュールと、互いに直列に接続される複数の太陽電池モジュールによって出力される直流電力を交流電力に変換する電力変換手段とを備える太陽光発電装置を設計する方法であって、
各太陽電池モジュールの出力電圧に関する出力電圧情報を取得し、
電力変換手段の規定電圧範囲を取得し、
配置領域のうち、各太陽電池モジュールがそれぞれ個別に配置される各個別領域の位置情報を取得し、
太陽電池モジュールの出力電圧情報に基づいて、各太陽電池モジュールを複数の太陽電池ストリングにグループ分けして、各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールの出力電圧の合計値が、前記規定電圧範囲に収まる太陽電池ストリングの組合せを作成し、
各個別領域の位置情報に基づいて、前記太陽電池ストリングの組合せ毎に、各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールを配置領域に整列するとともに、配置領域で隣接する少なくとも2つの太陽電池ストリング間の境界に沿って配置される太陽電池モジュールを行方向または列方向に整列するように各太陽電池ストリングを配置領域にそれぞれ割り当て、
配置領域に割り当てた各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールを直列に接続する配線経路を作成することを特徴とする太陽光発電装置の設計方法である。
本発明に従えば、作成される配線経路に従って太陽電池モジュールが直列に接続されて各太陽電池ストリングが構成される。各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールの出力電圧の合計値は、電力変換手段の規定電圧範囲に収まるので、太陽電池ストリングは、電力変換手段の規定電圧範囲内の出力電圧を出力し、太陽光発電装置の電力変換効率が大きく低下することを防止することができる。
また配置領域で隣接する少なくとも2つの太陽電池ストリング間の境界に沿って配置される太陽電池モジュールを行方向または列方向に並べることによって、その境界付近で各太陽電池モジュールを直線状に整列することができ、ジグザグに並ぶことがない。これによって2つのうち一方の太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールと、2つのうち他方の太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールとを接続するような接続ミスを低減させることができる。
また本発明は、各太陽電池モジュールの形状情報と各個別領域の形状情報とをさらに取得し、
各個別領域の位置情報に基づいて、行方向または列方向に延びる分割線によって配置領域を複数の分割領域に分割し、
各太陽電池モジュールの出力電圧情報および形状情報ならびに各個別領域の形状情報に基づいて、前記太陽電池ストリングの組合せ毎に、1つ以上の太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールの出力電圧の合計値と、分割領域に配置可能な各太陽電池モジュールの出力電圧の合計値とが等しくなるような、分割領域と前記1つ以上の太陽電池ストリングとを対応付け、
対応付けた1つ以上の太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールを、対応付けた分割領域に整列するとともに、隣接する少なくとも2つの分割領域間の境界に沿って配置される太陽電池モジュールを行方向または列方向に整列するように太陽電池ストリングを分割領域にそれぞれ割り当てることを特徴とする。
本発明に従えば、分割領域と太陽電池ストリングとを対応付けることによって、分割領域に、1つ以上の太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールを過不足なく配置することができる。これによって配置領域で隣接する少なくとも2つの太陽電池ストリング間の境界に沿って配置される太陽電池モジュールを行方向または列方向に整列するように各太陽電池ストリングを配置領域に容易に割り当てることができる。
また配置領域における分割領域の組合せを順次変更していくことによって、分割領域と前記1つ以上の太陽電池ストリングとの組合せを多く探索することができ、太陽電池ストリングの配置領域における割り当てを複数求めたうえで、より最適な割り当てを選ぶことができる。
また本発明は、各分割領域に1つの太陽電池ストリングがそれぞれ割り当てられるまで、または各分割領域に配置される太陽電池モジュールの出力電圧の合計値が、1つ以上の太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールの出力電圧の合計値と等しくなるように割り当てることができなくなるまで、配置領域を複数の分割領域に分割すること繰り返すことを特徴とする。
本発明に従えば、配置領域の分割を繰り返し、配置領域を複数の分割領域に分割することによって、2つの太陽電池ストリング間の境界付近で配線経路が直線状に延びる箇所を可及的に増やすことができ、太陽電池モジュールの接続ミスをさらに低減することができる配線経路を作成することができる。
また本発明は、前記出力電圧情報は、形状および出力電圧の少なくともいずれかが異なる太陽電池モジュールの種類毎に異なることを特徴とする。
本発明に従えば、形状および出力電圧の少なくともいずれかが異なる太陽電池モジュールの種類毎に異なる情報を用いることによって、太陽電池モジュールの種類毎に出力電圧に関する情報が異なる場合であっても、配線経路を作成することができる。
また本発明は、各太陽電池モジュールの出力電流を取得し、
電力変換手段の種類別に、入力端子数、規定電力範囲および規定電流範囲を取得し、
前記規定電圧範囲に収まる太陽電池ストリングの組合せ毎に、太陽電池ストリング数が前記入力端子数以下であり、各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールが直列に接続された場合の出力電力値および出力電流値がそれぞれ規定電力範囲および規定電流範囲に収まるような、各太陽電池ストリングの組合せ毎の電力変換手段の組合せを作成することを特徴とする。
本発明に従えば、作成される各太陽電池ストリングの組合せ毎の電力変換手段の組合せを用いることで、太陽電池ストリングは、電力変換手段の規定電力範囲および規定電流範囲に収まる出力電力および出力電流を出力する。これによって太陽電池ストリングの出力を確実に電力変換手段に与えることができる。また電力変換手段の入力端子数を太陽電池ストリング数より多くすることで、電力変換手段に接続できない余剰な太陽電池ストリングが生じることをなくすことができる。
また本発明は、電力変換手段の種類毎に、費用に関する費用情報を取得し、
費用情報に基づいて、電力変換手段の費用が安価となるような、各太陽電池ストリングの組合せ毎の電力変換手段の組合せを作成することを特徴とする。
本発明に従えば、費用が安価となる電力変換手段を用いて太陽光発電装置を構成することができ、電力変換効率の大きい低下を防ぐとともに太陽電池モジュールの接続ミスを防止したうえで、さらに生産コストを低下することができる。
また本発明は、各太陽電池モジュールの出力電流を取得し、
入力電力に対する出力電力の効率を示す電力変換手段の電力変換効率を取得し、
太陽電池ストリングの組合せ毎に、各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールを直列に接続した場合に出力される出力電力値を求め、前記電力変換手段の電力変換効率に基づいて、各太陽電池ストリングの組合せ毎の電力変換手段の組合せを作成すること特徴とする。
本発明に従えば、電力変換効率が高くなる太陽光発電装置を構成することができ、太陽電池モジュールの接続ミスを防止したうえで、電力変換効率が高い配線経路を求めることができる。
また本発明は、作成した配線経路のうち、配置領域に隣接して配置される各太陽電池ストリング間の境界線の長さを総合した合計値が短くなる配線経路を作成することを特徴とする。
本発明に従えば、作成した配線経路のうち、配置領域に隣接して配置される各太陽電池ストリング間の境界線の長さを総合した合計値が短くすることで、2つのうち一方の太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールと、2つのうち他方の太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールとを接続するような接続ミスをさらに低減させることができる。
また本発明は、前記太陽光発電装置の設計方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明に従えば、前記太陽光発電装置の設計方法をコンピュータに実行させることができる。プログラムを実行するコンピュータが、出力電圧情報、規定電圧範囲および個別領域の位置情報などの取得すべき各情報を取得することで、短時間で太陽光発電装置の配線経路を作成することができる。
また本発明は、前記プログラムが記録されるコンピュータ読取可能な記憶媒体である。
本発明に従えば、コンピュータが記憶媒体のプログラムを読み取ることで、前記太陽光発電の設計方法をコンピュータに実行させることができる。
また本発明は、一平面上で交差する予め定める行方向および列方向に整列して、予め定める配置領域に配置される複数の太陽電池モジュールと、互いに直列に接続される複数の太陽電池モジュールによって出力される直流電力を交流電力に変換する電力変換手段とを備える太陽光発電装置の設計を支援する設計支援装置であって、
各太陽電池モジュールの出力電圧に関する出力電圧情報と、電力変換手段の規定電圧範囲と、配置領域のうち各太陽電池モジュールがそれぞれ個別に配置される各個別領域の位置情報とを取得する取得手段と、
太陽電池モジュールの出力電圧情報に基づいて、各太陽電池モジュールを複数の太陽電池ストリングにグループ分けして、各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールの出力電圧の合計値が、前記規定電圧範囲に収まる太陽電池ストリングの組合せを作成し、各個別領域の位置に基づいて、前記太陽電池ストリングの組合せ毎に、各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールを配置領域に整列するとともに、配置領域で隣接する少なくとも2つの太陽電池ストリング間の境界に沿って配置される太陽電池モジュールを行方向または列方向に整列するように各太陽電池ストリングを配置領域にそれぞれ割り当て、配置領域に割り当てた各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールを直列に接続する配線経路を作成する演算手段と、
演算手段の演算結果を出力する出力手段とを有することを特徴とする太陽光発電装置の設計支援装置である。
本発明に従えば、演算手段によって作成される配線経路に従って各太陽電池ストリングが構成される。各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールの出力電圧の合計値は、電力変換手段の規定電圧範囲に収まるので、太陽電池ストリングは、電力変換手段の規定電圧範囲内の出力電圧を出力し、太陽光発電装置の電力変換効率が大きく低下することを防止することができる。
また配置領域で隣接する少なくとも2つの太陽電池ストリング間の境界に臨む太陽電池モジュールを行方向または列方向に並べることによって、各太陽電池モジュールを直列に接続する配線経路を、その境界付近で直線状に延ばすことができ、ジグザグに延びることがない。これによって2つのうち一方の太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールと、2つのうち他方の太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールとを接続するような接続ミスを低減させることができる。
以上のように本発明によれば、作成される配線経路に従って太陽電池ストリングを構成することによって、各太陽電池ストリングは、電力変換手段の規定電圧範囲内の出力電圧を出力し、太陽光発電装置の電力変換効率が大きく低下することを防止することができる。これによって交流電力として出力される電力を大きくすることができ、発電効率を向上することができる。
また各太陽電池モジュールを互いに接続する配線経路を、境界付近で直線状にすることで、太陽電池モジュールの接続ミスを防止することができる。これによって容易にかつ短時間に太陽光発電装置を施工することができる。
本発明によれば、分割領域と太陽電池ストリングとを対応付けることによって、配置領域で隣接する少なくとも2つの太陽電池ストリング間の境界に沿って配置される太陽電池モジュールを、行方向または列方向に整列するように容易に割り当てることができる。
また配置領域における分割領域の組合せを順次変更していくことによって、分割領域と前記1つ以上の太陽電池ストリングとの対応付けの組合せを多く探索することができ、太陽電池ストリングの配置領域における割り当てを複数求めたうえで、より最適な割り当てを選ぶことができる。
また本発明によれば、配置領域の分割を繰り返し、配置領域を複数の分割領域に分割することによって、2つの太陽電池ストリング間の境界付近で配線経路が直線状に延びる箇所を可及的に増やすことができ、太陽電池モジュールの接続ミスをさらに低減することができる配線経路を作成することができる。これによってさらに容易にかつ短時間に太陽光発電装置を施工可能な配線経路を作成することができる。
また本発明によれば、太陽電池モジュールの種類毎に異なる情報を用いることによって、太陽電池モジュールの種類毎に出力電圧に関する情報が異なる場合であっても、配線経路を作成することができる。これによって利便性を向上することができる。
また本発明によれば、作成される各太陽電池ストリングの組合せ毎の電力変換手段の組合せを用いることで、太陽電池ストリングは、電力変換手段の規定電力範囲内の出力電力を出力し、また電力変換手段の規定電流範囲内の出力電流を出力する。これによって太陽電池ストリングの出力電力を確実に電力変換手段に与えることができる。また電力変換手段の入力端子数を太陽電池ストリング数より多くすることで、電力変換手段に接続できない余剰な太陽電池ストリングが生じることをなくすことができる。
また本発明によれば、費用が安価となる電力変換手段を用いて太陽光発電装置を構成することができ、電力変換効率の大きい低下を防ぐとともに太陽電池モジュールの接続ミスを防止したうえで、さらに生産コストを低下することができる。
また本発明によれば、電力変換効率が高くなる太陽光発電装置を構成することができ、太陽電池モジュールの接続ミスを防止したうえで、電力変換効率を大きくすることができる。
また本発明によれば、2つの太陽電池ストリング間の境界に沿う太陽電池モジュールの数を少なくすることで、2つのうち一方の太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールと、2つのうち他方の太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールとを接続するような接続ミスをさらに低減させることができる。
また本発明によれば、前記太陽光発電装置の設計方法をコンピュータに実行させることができる。プログラムを実行するコンピュータが、出力電圧情報、規定電圧範囲および個別領域の位置情報などの取得すべき各情報を取得することで、短時間で太陽光発電装置の配線経路を作成することができる。
また本発明によれば、コンピュータが記憶媒体のプログラムを読み取ることで、前記太陽光発電の設計方法をコンピュータに実行させることができる。
また本発明によれば、設計支援装置によって作成される配線経路に従って太陽電池ストリングを構成することによって、各太陽電池ストリングは、電力変換手段の規定電圧範囲内の出力電圧を出力し、太陽光発電装置の電力変換効率が大きく低下することを防止することができる。これによって交流電力として出力される電力を大きくすることができ、発電効率を向上することができる。また各太陽電池モジュールを直列に接続するための配線経路を境界付近で直線状にすることで、太陽電池モジュールの接続ミスを防止することができる。これによって容易にかつ短時間に太陽光発電装置を施工することができる。
図1は、本発明の実施の一形態である太陽光発電装置20の設計手順を示すフローチャートである。また図2は、太陽光発電装置20の構成を示すブロック図である。図3は、複数の屋根面22a,22bのうちの1つの屋根面22aを拡大して示す平面図である。
図2に示すように、太陽光発電装置20は、太陽電池モジュール21(以下単にモジュールと称する場合がある)と、電力変換手段であるパワーコンディショナ23とを有する。
各モジュール21は、たとえば住宅用家屋の屋根面22a,22bに配置される。モジュール21は、太陽光を光エネルギ源として受光することによって、直流電力を発電する。太陽光発電装置20は、複数種類のモジュール21を含むことで、屋根面22a,22bの形状が様々な場合であっても、太陽光発電装置20が太陽光を受光する受光面積を可及的に広げることができる。
図3に示すように、屋根面22aには、モジュール21が配置される配置領域24が形成される。配置領域24には、大きな形状の太陽電池モジュール21aと、小さな形状の太陽電池モジュール21b,21cとがそれぞれ配置される。大きな形状の太陽電池モジュール21aを配置することによって、小さな形状の太陽電池モジュール21b,21cのみを用いる場合に比べて、モジュールの設置工数を少なくすることができる。また大きな形状の太陽電池モジュール21aを配置できない狭い領域には、小さな形状の太陽電池モジュール21b,21cを配置することによって、受光面積を広くすることができる。また面積あたりの発電能力が高く、いわゆる配置効率の良いモジュールと、そうでないモジュールとが、混在して配置領域24に配置されてもよい。また複数の屋根面22a,22bに各モジュール21a,21bが配置されてもよい。
モジュール21は、複数個直列に接続されて太陽電池ストリング25(以下単にストリングと称する場合がある)を構成する。太陽光発電装置20は、図3に示すように、複数のストリング25a〜25dを有し、各ストリング25a〜25dは、パワーコンディショナ23に並列に接続される。したがって太陽光発電装置20は、ストリング25a〜25d毎に、各モジュール21を直列にそれぞれ接続する配線経路26と、ストリング25とパワーコンディショナ23とを接続し、モジュール21で発電される電力をパワーコンディショナ23に伝える伝達経路40が形成される。
パワーコンディショナ23は、ストリング25から与えられる直流電力を交流電流に変化し、さらに電流の安定化、変圧および交流化を行い、家庭用電気機器28に使用可能な電力状態に変換して、家庭用電気機器28に供給する。
またパワーコンディショナ23は、各ストリング25の出力電力が与えられる入力端子の少なくともいずれかに、独立した昇圧回路(図示せず)が設けられてもよい。昇圧回路がそれぞれ設けられることによって、パワーコンディショナ23に入力可能な規定電圧の範囲を広げることができる。これによって各ストリング25から入力される入力電圧がさほど均一でない場合においても、電力変換効率が大きく低下することを防止することができる。
したがって各ストリング25の出力電圧を厳密に揃える必要がなくなり、昇圧回路を設けない場合に比べて、ストリング25として直列に接続されるモジュール21の選択の自由度を大きくすることができる。太陽光発電装置20は、複数のストリング25に対応して、1つまたは複数のパワーコンディショナ23を有する。
図4は、本発明の太陽光発電装置20の設計を支援する設計支援装置100を示すブロック図である。本発明の設計支援装置100は、配置領域24に配置される各モジュール21をそれぞれ直列に接続する配線経路26を作成する。
設計支援装置100は、配置情報取得手段101と、コンディショナ情報取得手段102と、モジュール情報取得手段103と、ストリング組合せ作成手段104と、コンディショナ組合せ作成手段105と、ストリング組合せ優先順位付け手段106と、配線経路作成手段107と、結果出力手段108とを有する。
図5は、太陽電池モジュール21配置前の屋根面22aを示す正面図である。配置情報取得手段101は、配置情報を取得する。配置情報は、各太陽電池モジュール21の配置に関する情報である。たとえば配置情報は、各モジュール21が個別に配置される個別領域29の位置情報および形状情報を含む。なお配置領域24は、個別領域29によって複数に分割される。個別領域29は、予め定められる一平面上で交差する予め定める行方向Xおよび列方向Yに整列して並ぶ。
本実施の形態の太陽光発電装置20では、個別領域29は、第1〜第3個別領域29a,29b,29cの3種類がある。第1個別領域29aは、略正方形状に形成される。また第2および第3個別領域29b,29cは、第1個別領域29aの半分の面積を有し、略直角三角形状に形成される。第2個別領域29bと第3個別領域29cとは、列方向Yに関して対称な形状に形成される。配置領域24は、台形形状に形成され、その台形形状の一方の斜辺に沿って第2個別領域が並び、台形形状の他方の斜辺に沿って第3個別領域が並ぶ。また第2個別領域の斜辺は、配置領域の一方の斜辺に沿って延びる。また第3個別領域の斜辺は、配置領域の他方の斜辺に沿って延びる。
各個別領域29a〜29cには、それぞれ対応する種類の太陽電池モジュール21が配置される。また配置情報は、個別領域29の法線方向である法線情報を含む。同じ屋根面に形成される各個別領域の法線方向は等しくなる。
コンディショナ情報取得手段102は、コンディショナ情報を取得する。コンディショナ情報は、太陽光発電装置20に用いられるパワーコンディショナ23に関する情報である。コンディショナ情報は、パワーコンディショナ23の規定電圧範囲、規定電力範囲、規定電流範囲、電力変換効率、入力端子の数および価格に関する情報を含む。
規定電圧範囲、規定電力範囲および規定電流範囲は、パワーコンディショナ23に入力可能な電気的な規定入力範囲であり、上限値と下限値を示す。たとえば本実施の形態では、パワーコンディショナ23の規定電圧範囲は、パワーコンディショナ23の種類に係らず、6ボルト以上でかつ12ボルト以下である。また規定電力範囲および規定電流範囲は、パワーコンディショナ23の種類毎に異なり、たとえば一例として規定電圧範囲は、1700ワット以上でかつ3949ワット以下であり、規定電流範囲は、22.5アンペア以下である。
入力端子の数は、パワーコンディショナ23に接続可能なストリング25の数を示す。また電力変換効率は、パワーコンディショナ23に入力される入力電力に対して、パワーコンディショナ23が出力する出力電力の対応関係を示す。
たとえば電力変換効率については、その低下率を求めることによって導くことができる。電力変換効率の低下率は、次式によって表わされる。
Eu=φ・R
上式において、Euは、パワーコンディショナ23の電力変換に関する低下率を表わす。またRは、予め定める演算方法によって求められるばらつき値を表わし、φは、単位ばらつき値あたりの低下率を示す。ばらつき値Rは、次式によって求められる。
上式において、Vmaxは、パワーコンディショナ23に接続される各ストリングのうち、最も出力電圧が高いストリングの出力電圧を表わす。またVminは、パワーコンディショナ23に接続される各ストリングのうち、最も出力電圧が低いストリングの出力電圧を表わす。
上式に従うと、パワーコンディショナ23に接続される各ストリングの出力電圧のずれが小さい場合には、電力変換効率の低下率が小さくなり、パワーコンディショナの変換効率が高くなる。また複数のストリングからパワーコンディショナ23に与えられる電圧が等しくなるように電圧を調整する電圧調整器によって電圧が調整される場合には、単位ばらつき値あたりの低下率φは、ゼロとみなされる。
図6は、パワーコンディショナの電力変換効率を示すグラフである。図6には、入力端子数が異なる3種類のパワーコンディショナ23について、各ストリングから与えられる電力の合計と、変換効率との関係を示す。パワーコンディショナ23は、与えられる電力の合計が大きくなるにつれて、電力変換効率が向上する。なお、パワーコンディショナ23は、複数設けられても、単数設けられてもよい。また規定電圧範囲は、パワーコンディショナの種類毎に異なってもよい。
モジュール情報取得手段103は、太陽光発電装置20に用いられる各太陽電池モジュール21に関する情報であるモジュール情報を取得する。モジュール情報は、各モジュールの出力電圧に関する情報のほか、出力電力および出力電流に関する情報、形状に関する情報を含む。
本実施の形態の太陽光発電装置20では、上述した各個別領域29a,29b,29cにそれぞれ対応する3種類の太陽電池モジュール21a,21b,21cが用いられ、略正方形板状の第1太陽電池モジュール21aと、略直角三角形板状の第2太陽電池モジュール21bと、略直角三角形板状の第3太陽電池モジュール21cとを含む。
第1太陽電池モジュール21aは、第1個別領域29aに対応した形状であり、発電時に出力する出力電圧は1ボルト、出力電力は、98ワットであり、出力電流は、4.88アンペアである。また第2太陽電池モジュール21bは、第2個別領域29bに対応した形状であり、また第3太陽電池モジュール21cは、第3個別領域29cに対応した形状である。第2および第3太陽電池モジュール21b,21cの発電時に出力する出力電圧は、0.5ボルト、出力電力は、49ワットであり、出力電流は、4.88アンペアである。
表1は、本実施の形態における図5に示す屋根面22aの配置領域24に配置可能な太陽電池モジュールの種類毎の枚数を示す。図5に示す屋根面22aの配置領域24は、略台形形状に形成される。各モジュール21a〜21cの形状と、各個別領域29a〜29cの位置情報とに基づいて、配置領域24に配置可能な各モジュール21a〜21cの種類毎の枚数を求めることができる。
またこのような配置領域24に配置可能な各モジュール21a〜21cの種類毎の枚数は、予めモジュール情報に含まれてもよい。なお複数の屋根面22a,22bにモジュール21が配置される場合には、屋根面22a,22b毎に配置可能な各モジュール21a〜21cの種類毎の枚数が、予めモジュール情報に含まれる。
ストリング組合せ作成手段104は、各モジュール21a,21b,21cを複数のストリング25にグループ分けして、ストリングの組合せを作成する。表2は、本実施の形態における屋根面22aのストリングの組合せの一例を示す。ストリングの組合せは、複数のストリングにグループ分けされた各モジュールの種類毎の枚数を備えた情報である。なお、場合によっては、ストリングの組合せは、グループ分けされた各ストリングの出力電圧のみの組合せとなる。
上述したようにストリングの組合せは、配置領域24に配置可能な各モジュール21を複数のストリングにグループ分けした組合せである。したがってストリングの組合せ毎に、全てのストリングに属するモジュール21を種類別に合計した合計枚数と、配置領域24に配置可能なモジュール21を種類別に合計した合計枚数とは等しくなる。すなわち表2に示す合計枚数と、表1に示す合計枚数とは等しくなる。
具体的には、表2に示されるストリングの組合せは、第1〜第4ストリングとから構成される。この第1および第2ストリングは、第1太陽電池モジュール21aが11枚からなる。また第3ストリングは、第1太陽電池モジュール21aが9枚と第2太陽電池モジュール21bが5枚とからなる。また第4ストリングは、第1太陽電池モジュール21aが9枚と第3太陽電池モジュール21cが5枚とからなる。
第1ストリング〜第4ストリングのモジュールの枚数を前記種類毎に合計した枚数は、第1太陽電池モジュール21aが40枚、第2太陽電池モジュール21bが5枚、第3太陽電池モジュール21cが5枚となり、これは表1に示した各種類毎の枚数に等しい。
コンディショナ組合せ手段105は、ストリング組合せ作成手段104の作成結果とコンディショナ情報とに基づいて、ストリングの組合せ毎に、太陽光発電装置20として構成可能なパワーコンディショナの組合せを作成する。
ストリング組合せ優先順位付け手段106は、ストリング組合せ作成手段104の作成結果と、コンディショナ情報とに基づいて、複数のストリングの組合せのうち、安価でかつ変換効率が高くなる順に、ストリングの組合せを順位付けする。
配線経路作成手段107は、ストリングの組合せ毎に、各ストリングに属するモジュール21を直列に接続する配線経路26を決定する。結果出力手段108は、配線経路作成手段107が作成した配線経路を出力する。
図7は、設計支援装置100を実現するための具体的構成を示すブロック図である。設計支援装置100は、たとえば設計支援用コンピュータ40によって実現される。設計支援用コンピュータ40は、動作プログラムが記憶されるメモリ41と、メモリ41に記憶される動作プログラムを実行する演算装置42と、モジュール情報、配置情報、コンディショナ情報のいずれかを含む設計情報がデータベース化されて記憶されるハードディスク43と、設計担当者から前記設計情報が入力される入力装置44と、作成した配線経路を出力する出力装置45とを含む。
入力装置44は、設計担当者が設計支援用コンピュータ40に情報入力可能な、キーボード、ポインティングデバイスであるマウス、スキャナなどによって実現される。出力装置45は、ディスプレイなどの画像表示装置またはプリンタなどの画像形成装置などによって実現される。さらに設計支援用コンピュータ40は、記録媒体48に記憶されるデータを読み取り可能な記録媒体読取装置46およびネットワークに接続するためのネットワーク接続装置47を備えていてもよい。
設計支援装置100において、図4に示す配置情報取得手段101、コンディショナ情報取得手段102およびモジュール情報取得手段103は、図7に示す入力装置44が兼用してもよい。また各取得手段101,102,103は、ハードディスク43に記憶される情報から取得してもよい。
また図4に示すストリング組合せ作成手段104、コンディショナ組合せ作成手段105、ストリング組合せ優先順位付け手段106および配線経路作成手段107は、図7に示す演算装置42がメモリ41に記憶される動作プログラムを実行することによって実現される。また図4に示す結果出力手段108は、図7に示す出力装置45によって実現される。
また前記設計情報および動作プログラムは、コンピュータ読取可能な記憶媒体48に記憶されていてもよい。この場合、記憶媒体読取装置46によって、演算装置42が、記憶媒体48に記憶される情報を読み出す。また設計支援用コンピュータ40がネットワーク接続可能な場合には、前記設計情報および動作プログラムは、ネットワークを介して接続されるサーバまたは他のコンピュータに設けられる記憶装置に記憶されていてもよい。
設計支援装置100は、図1に示す設計手順に従って動作し、太陽光発電装置20の配線経路を作成する。図1を参照して、設計支援装置100の動作を説明する。まずステップs0では、設計支援装置100は、待機状態である。設計支援装置100は、配線経路26の作成命令が与えられるとステップs1に進み、配線経路26の作成動作を開始する。
ステップs1では、各取得手段101,102,103を用いて、取得すべき設計情報を取得する。具体的には、配置情報取得手段101、コンディショナ情報取得手段102およびモジュール情報取得手段103によって、配置情報、コンディショナ情報およびモジュール情報をそれぞれ取得する。各情報を取得すると、ステップs2に進む。
ステップs2では、ストリング組合せ作成手段104が、モジュール情報、配置情報およびコンディショナ情報に基づいて、各モジュール21a,21b,21cを複数のストリングにグループ分けし、複数のストリングの組合せを作成し、ステップs3に進む。
ステップs3では、コンディショナ組合せ作成手段105が、ステップs2で求めたストリングの組合せ毎に、パワーコンディショナ23の組合せを作成し、ステップs4に進む。ステップs4では、ストリング組合せ優先順位付け手段106が、ステップs2で作成された複数のストリングの組合せのうちから、予め定める規則に従って優先順位付けし、ステップs5に進む。
ステップs5では、配線経路作成手段107が、ステップs4で作成されたストリングの組合せの優先順位順に、複数の配線経路26の組合せを作成し、予め定める規則に従って最適な配線経路26を決定しステップs6に進む。ステップs6では、結果出力手段108が、ステップs5で決定された配線経路26を出力し、ステップs7に進む。ステップs7では、設計支援装置100は、配線経路26の作成動作を終了する。
図8は、図1に示すステップs2の具体的な動作手順を示すフローチャートである。ステップs2では、ストリング組合せ作成手段104によって各太陽電池モジュールを、複数のストリングにグループ分けしたストリングの組合せを、可能な限り複数作成する。
まずステップa0で、各取得手段101,102,103が各設計情報を取得すると、ステップa1に進み、ストリング組合せ作成手段104が、ストリング組合せ作成動作を開始する。
ステップa1では、コンディショナ情報に基づいて、パワーコンディショナ23の規定電圧範囲を取得し、ステップa2に進む。ステップa2では、配置情報のうち、個別領域29の法線情報に基づいて、日照類似領域を作成し、ステップa3に進む。日照類似領域は、法線方向が略同一である配置領域24によって構成される。
たとえば図2に示すように向きが同じ屋根面22a,22bが複数存在する場合、向きが同じ屋根面22a,22bに形成される個別領域29が1つの日照類似領域としてグループ化される。したがって向きが異なる複数の屋根面に太陽電池モジュールが配置される場合には、ストリング組合せ作成手段104は、複数の日照類似領域を作成する。
太陽電池モジュールは日当たりによって、発電能力が変化する。日当たりは屋根面の向き、すなわち法線が略同方向であればほぼ同じであるが、屋根面の向きが異なる場合(たとえば、南向きと東向き)の場合、日当たりが異なり発電能力が異なってしまう。発電能力の異なる太陽電池モジュールを1つのストリングに含めると発電効率が下がるので、1つストリングに属する太陽電池モジュールは1つの日照類似領域に配置される太陽電池モジュールから構成する方が望ましい。
ステップa3では、モジュール情報および配置情報に基づいて、日照類似領域毎に過不足なく配置可能なモジュールの種類別の枚数を算出し、ステップa4に進む。なお、日照類似領域が複数存在する場合において、パワーコンディショナの許容範囲内であれば、1つのストリングが2つの日照類似領域にまたがって割り当てられてもよい。また異なる日照類似領域に配置される複数のストリングが、1つのパワーコンディショナにそれぞれ接続されてもよい。
たとえば日照類似領域が図5に示す配置領域24と一致する場合には、日照類似領域に過不足なく配置可能なモジュールの種類別の枚数は、表1のように示され、第1太陽電池モジュール21aが40枚、第2太陽電池モジュール21bが5枚、第3太陽電池モジュール21cが5枚となる。
ステップa4では、パワーコンディショナ23の規定電力範囲に収まることを条件として、日照類似領域に過不足なく配置可能な太陽電池モジュールを複数のストリングにグループ分けする。ストリング組合せ作成手段104は、ストリングの組合せを、可能な限り多く求め、ステップa5に進む。グループ分けされる各ストリングは、ストリングとして出力される出力電圧、すなわちストリングに属する各モジュールの出力電圧の合計値が規定電力範囲内の値となる。たとえば表3〜表5に、表2で示すストリングの組合せ以外の他のストリングの組合せの一例を示す。
ステップa5では、各ストリングの出力電圧が同じ組合せとなるような、ストリングの組合せについては、1つを除いて残りを削除する。ストリングの出力電圧は、ストリングに属するモジュールの出力電圧の値を全て加算した値となる。
たとえば表2に示すストリングの組合せの場合、第1ストリングおよび第2ストリングの出力電圧は11×1+0×0.5+0×0.5=11ボルト、第3ストリングの出力電圧は、9×1+5×0.5+0×0.5=11.5ボルト、第4ストリングの出力電圧は、9×1+0×0.5+5×0.5=11.5ボルトとなる。したがって表2に示したストリングの組合せは、出力電圧が11Vのストリングが2つ、出力電圧が11.5Vのストリングが2つからなるストリングの組合せといえる。
ここで、別のストリングの組合せとして、表6に示すストリングの組合せを考える。表6に示すストリングの組合せは、第1〜第4ストリングによって構成される。このストリングの組合せの第1ストリングは、第1太陽電池モジュール21aが10枚と第2太陽電池モジュール21bが2枚とからなる。また第2ストリングは、第1太陽電池モジュール21aが10枚と第2太陽電池モジュール21bが3枚とからなる。また第3ストリングは、第2太陽電池モジュール21aが10枚と第3太陽電池モジュール21cが2枚とからなる。また第4ストリングは、第1太陽電池モジュール21aが10枚と第3太陽電池モジュール21cが3枚とからなる。
表6に示すストリングの組合せの場合、第1ストリングの出力電圧は11V、第2ストリングの出力電圧は11.5V、第3ストリングの出力電圧は11V、第4ストリングの出力電圧は11.5Vである。したがって表6に示したストリングの組合せは、出力電圧が11Vのストリングが2つ、出力電圧が11.5Vのストリングが2つからなるストリングの組合せといえる。
ステップa5においては、第1ストリング〜第4ストリングの順序は関係がない。したがって表2に示すストリングの組合せと、表6に示すストリングの組合せとは、各ストリングの出力電圧が同じとなるような、ストリングの組合せであるので、表2および表6のうち一つの組合せを残して、残余のストリングの組合せを削除する。
複数のストリングの組合せのうちから、各ストリングの出力電圧の組合せが重複する組合せを削除したとしても、後述するステップs5の配線経路作成手順で各ストリングの合計電圧を満たすように各ストリングに属するモジュールが割付けられる。いいかえると、ステップs3からステップs5までの処理においては、各ストリングの電圧のみに基づいて処理を行うので、各ストリングの電圧が全て同じストリングの組合せを複数必要としない。
したがってステップa5において、コンピュータが抽出するストリングの組合せは、各ストリングの出力電圧が同じで、モジュールの種類が異なる複数の組合せのうちいずれか1つであればよい。このように作成した複数のストリングの組合せから、一部を削除することによって、以後の処理の高速化を図ることができる。
また、表3に示したストリングの組合せは、出力電圧が10.5Vの2つのストリングと、出力電圧が12Vの2つのストリングから構成される。また表4に示したストリングの組合せは、出力電圧が11Vの3つのストリングと、出力電圧が12Vの1つのストリングから構成される。
したがって表2に示したストリングの組合せとは、ストリング毎の出力電圧の組合せがそれぞれ同じとならないので、表2に示したストリングの組合せと、表3に示したストリングの組合せとは、1つのストリングの組合せとはならない。
このように複数のストリングの組合せのうちから、ストリング毎に属するモジュールの出力電圧の合計値がそれぞれ同じとならないストリングの組合せを抽出すると、ステップa6に進む。
ステップa6では、ステップa5で残された複数のストリングの組合せを、日照類似領域ごとに組合せて、各太陽光発電装置20のストリングの組合せを作成する。たとえば第1および第2日照類似領域が作成される場合であって、第1日照類似領域におけるストリングの組合せが5つであり、第2日照類似領域におけるストリングの組合せが6つである場合、それぞれの太陽光発電装置のストリングの組合せは、全部で5×6=30通りの組合せが求められる。
ストリング組合せ作成手段104は、各太陽光発電装置のストリングの組合せを全て作成すると、ステップa7に進み、ストリング組合せ作成動作を終了する。このように図8に示す手順に従ってストリング組合せ作成手段104が、ストリングの組合せを作成すると、設計支援装置100は、図1に示すステップs3に進む。
図9は、図1に示すステップs3の具体的な動作手順を示すフローチャートである。ステップs3では、コンディショナ組合せ作成手段105によって太陽光発電装置として用いられるパワーコンディショナの組合せを作成する。また図10は、コンディショナ組合せ動作における各組合せの一例を示す系統図である。
まずステップb0で、ストリング組合せ作成手段104が各太陽光発電装置のストリングの組合せを全て作成すると、ステップb1に進み、コンディショナ組合せ作成手段105が、コンディショナ組合せ作成動作を開始する。
ステップb1では、ストリング組合せ作成手段104が作成した太陽光発電装置のストリングの組合せ201,202毎に、コンディショナ情報の入力端子数に基づいて、組合せ201,202に含まれる全てのストリングが接続可能であるパワーコンディショナの組合せ203,204,205,206を全て作成し、ステップb2に進む。
たとえばパワーコンディショナ組合せ作成手段105は、ストリングの組合せ毎に、グループ分けされるストリングの数よりも、1または複数のパワーコンディショナの入力端子数を合計した値が大きくなるパワーコンディショナの組合せを作成する。
ステップb2では、全てのストリングを接続可能なパワーコンディショナの組合せ203,204,205,206毎に、どのパワーコンディショナの入力端子にどのストリングを接続するかという、接続の組合せ207〜214を全て作成し、ステップb3に進む。
ステップb3では、接続の組合せ207〜212毎に、予め定められる接続条件を満たすものを抽出し、ステップb4に進む。本実施の形態では、複数の接続の組合せ207〜212から、パワーコンディショナの組合せ203,204,205,206毎に、ストリングの出力電力および出力電流が、パワーコンディショナ23の規定電力範囲および規定電流範囲となる接続の組合せを抽出する。すなわちパワーコンディショナ各々について、入力されるストリングの電力の合計、電流量の合計がパワーコンディショナ特有のそれぞれ電力許容範囲内、すなわち入力電力の上限値と下限値の間であり、かつ電流許容範囲内、すなわち電流容量の上限値と下限値の間である接続の組合せを抽出する。
ステップb4では、電力変換効率に基づいて、ステップb3で作成された接続の組合せのうち、ストリングの出力電力をパワーコンディショナに与えた場合に、パワーコンディショナが出力する出力電力が最も高くなる接続の組合せを決定し、ステップb5に進む。これによって各パワーコンディショナの組合せ203,204,205,206毎に、1つの接続の組合せが決定される。
ステップb5では、各太陽光発電装置のストリングの組合せ201,202毎に、パワーコンディショナの組合せが、最も安価なパワーコンディショナの組合せを1つ抽出する。仮に同じ価格となるパワーコンディショナの組合せが複数存在する場合には、最も安価なパワーコンディショナの組合せのうちから、最も電力変換効率の高い組合せを選択する。これによって各太陽光発電装置のストリングの組合せ201,202毎に、1つのパワーコンディショナの組合せを決定することができ、ステップb6に進み、コンディショナ作成動作を終了する。
このようにして各太陽光発電装置のストリングの組合せ201,202毎に、1つのパワーコンディショナの組合せおよび1つの接続の組合せを決定することができる。
このように図9に示す手順に従ってコンディショナ組合せ作成手段105がコンディショナの組合せを作成すると、設計支援装置100は、図1に示すステップs4に進む。ステップs4では、コンディショナ組合せ作成手段105の作成結果に基づいて、ストリング組合せ優先順位付け手段106が、各太陽光発電装置のストリングの組合せ201,202のうち対応するパワーコンディショナの価格が最も安価なものから順に、各太陽光発電装置のストリングの組合せ201,202を優先付けする。仮にパワーコンディショナの価格が同じとなる各太陽光発電装置のストリングの組合せが複数存在する場合には、電力変換効率の高いストリングの組合せを優先する。このようにして、各太陽光発電装置のストリングの組合せ201,202の優先順位を設定すると、図1に示すステップs5に進む。
図11は、図1に示すステップs5の具体的な動作手順を示すフローチャートである。ステップs5では、配線経路作成手段107によって太陽電池ストリングとして各太陽電池モジュールを互いに直列に接続する配線経路を作成する。また図12は、配線経路作成動作における各組合せの一例を示す系統図である。
まずステップc0で、ストリング組合せ優先順位付け手段106が太陽光発電装置のストリングの組合せを優先付けると、ステップc1に進み、配線経路作成手段107が、配線経路の作成動作を開始する。
ステップc1では、各太陽光発電装置のストリングの組合せ201,202毎に、日照類似領域601,602のうちどの配置領域24に、どのストリングを割り当てるかを示す割り当ての組合せ220,221,222,223を全て作成する。なお、1つの日照類似領域に複数の配置領域が含まれる場合には、1つのストリングを複数の配置領域にわたって割り当ててもよい。
日照類似領域におけるストリングの組合せ603,604毎に、配置領域に割り当てるストリングの割り当ての組合せ220,221,222,223を全て求めると、ステップc2に進む。
ステップc2では、各個別領域29の位置情報に基づいて、行方向Xまたは列方向Yに延びる分割線によって配置領域24を複数の分割領域に分割し、前記割り当ての組合せ220〜223毎に、各分割領域に過不足なく配置可能な1つ以上のストリングが存在する分割領域の組合せ224〜229を1つまたは複数作成し、ステップc3に進む。
ステップc3では、ステップc2で作成した分割領域の組合せ224〜229毎に、各ストリングに対応する分割領域に属する太陽電池モジュールを直列に接続する配線経路の組合せ230〜238を複数作成し、ステップc4に進む。ステップc4では、ステップc3に作成した配線経路の組合せ230〜238のうちから、後述する予め定める条件を満足するような配線経路を決定し、ステップc5に進み、動作を終了する。ステップc1〜c5は、ストリング組合せ優先順位付け手段106が決定した太陽光発電装置のストリングの組合せ201,202の優先順位に従って、優先順位が上位のものから予め定められる数の太陽光発電装置のストリングの組合せについて行われる。
図13は、互いに離れたモジュールを接続して構成されるストリング700を示す平面図である。隣り合うモジュールを接続するだけでは、ストリングとして構成不可能な場合には、互いに離れたモジュール701,702を接続して構成されるストリングを割り当ててもよい。この場合、接続線、いわゆるジャンパ線703によって、互いに離れたモジュールが接続される。またジャンパ線703によって接続される2つのモジュール701,702の間には、他のストリング704が割り当てられる。
図14は、ステップc2における分割領域の組合せ手順をさらに具体的に示すフローチャートであり、図15〜図17は、分割領域の組合せ手順を説明するために屋根面22aを示す平面図である。図5に示す配置領域24に、表3に示すストリングの組合せを割り当てる場合を例示して説明する。
まず、ステップd0では、図11に示すステップc1の動作が完了すると、ステップd1に進み、配線経路作成手段107は、分割領域の作成動作を行う。ステップd1では、配置領域を列方向Yに延びる境界線によって配置領域24を分割した場合に、配置領域24が分割されて形成される各分割領域が、1つ以上のストリングを過不足なく配置可能となる分割領域が探索される。また分割領域は、1つ以上のストリングの出力電圧の合計値が、分割領域に配置可能な太陽電池モジュールの出力電圧の合計値と等しくなるように設定される。
具体的には、境界線を行方向Xに順にずらして、各分割領域に配置可能な太陽電池モジュールの出力電圧の合計値と、1つ以上のストリングの出力電圧とが一致するような境界線を探索し、一致した場合に境界線の両側を分割領域と設定する。
本発明の実施の一形態では、領域を縦横に分割することでストリングの形状を制限し、最終的に縦横の境界線で区切った形のストリングを作成する。配置領域の全ての分割領域にストリングが唯1つ割り当てられた場合に理想的なストリング形状が実現される。
理想的なストリング形状に実現することが不可能な場合、1つの分割領域に2つ以上のストリングが配置される。この場合、後述する図19に示すフローチャートに従ってストリングにモジュールを割り当てる。理想的でないストリング形状となる配線経路が作成されたとしても、後述する図19に示すフローチャートに従って、配線性の評価を行い最も良い結果を残すことで、次善の割り当てを得ることができる。
図15には、配置領域を列方向Yに通過する境界線300によって、2つの分割領域301,302に分割した状態を示している。図15に示すように配置領域を分割することで、第1ストリングと第3ストリングに属する太陽電池モジュールの出力電圧の合計値と、一方の分割領域301に配置可能な太陽電池モジュールの出力電圧の合計値とが等しくなる。したがって一方の分割領域301には、第1ストリングおよび第3ストリングを過不足なく割り当てることができる。
また第2ストリングと第4ストリングに属する太陽電池モジュールの出力電圧の合計値と、他方の分割領域302に配置可能な太陽電池モジュールの出力電圧の合計値とが等しくなる。したがって他方の分割領域302には、第2ストリングおよび第4ストリングを過不足なく割り当てることができる。
このように配置領域を分割する分割領域が1つ存在すると、配置領域をその分割領域で分割してステップd2に進む。また配置領域を列方向Yに延びる境界線で分割できない場合には、配置領域を分割せずにステップd2に進む。
次に、ステップd2では、ステップd1の状態からさらに、配置領域を行方向Xに延びる境界線303によって配置領域を分割した場合に、配置領域が分割されて形成される各分割領域が、1つ以上のストリングを過不足なく配置可能となる分割領域が探索される。分割領域を設定する具体的な方法は、境界線の方向が異なるだけで、その他はステップd1と同様である。
図16には、配置領域を行方向Xに通過する境界線303によって、図15に示す一方の分割領域301をさらに分割して、新たに2つの分割領域304,305に分割した状態を示している。
図16に示すように配置領域をさらに分割することで、第3ストリングに属する太陽電池モジュールの出力電圧の合計値と、第1分割領域304に配置可能な太陽電池モジュールの出力電圧の合計値とが等しくなる。したがって第1分割領域304には、第3ストリングを過不足なく割り当てることができる。
また第1ストリングに属する太陽電池モジュールの出力電圧の合計値と、第2分割領域に配置可能な太陽電池モジュールの出力電圧の合計値とが等しくなる。したがって第2分割領域305には、第1ストリングを過不足なく割り当てることができる。
このように配置領域を分割する分割領域が1つ存在すると、配置領域をその分割領域で分割してステップd3に進む。また配置領域を列方向Xに延びる境界線で分割できない場合には、配置領域を分割せずにステップd3に進む。
ステップd3では、配線経路作成手段は、分割領域に配置される太陽電池モジュールの出力電圧の合計値が、1つ以上のストリングに属する太陽電池モジュールの出力電圧と等しくすることができなくなると、分割不可能であると判断し、ステップd4に進む。また分割可能であると判断すると、ステップd1に戻り、行方向Xおよび列方向Yの少なくともいずれかに、配置領域の分割を繰り返す。
図17には、配置領域を行方向Xに通過する境界線308によって、図16に示す他方の分割領域302をさらに分割して、新たに2つの分割領域306,307に分割した状態を示している。他方の分割領域302を分割したうちの一方となる第3分割領域306と、他方の分割領域302を分割したうちの他方となる第4分割領域307とも同様であり、1つ以上のストリングを過不足なく割り当てることができる境界線によって分割される。
これによって第3分割領域306には、表3の第4ストリングを過不足なく割り当てることができ、第4分割領域307には、表3の第2ストリングを過不足なく割り当てることができる。このようにステップd1〜d3を繰り返して、各分割領域を形成するとともに、分割領域に配置される各第1〜第4ストリングを割り当てる。
図17に示すように分割されると、第1分割領域304に表3に示す第3ストリングが割り当てられ、第2分割領域305に表3に示す第1ストリングが割り当てられ、第3分割領域306に表3に示す第4ストリングが割り当てられ、第4分割領域307に表3に示す第2ストリングが割り当てられる。
ステップd4では、配置領域を分割する分割領域の組合せを作成するとともに、以前に作成した分割領域の組合せのほかに、他の分割領域の組合せが存在すると判断すると、ステップd1に戻り、以前に作成した分割領域の組合せとは異なる分割領域の組合せを作成する。
図18は、図17とは異なる分割領域の組合せで配置領域を分割した状態を示す。図18に示す分割領域の組合せでは、まず、行方向に配置領域を分割し、第1太陽電池モジュール21aが30枚と、第2太陽電池モジュール21bが3枚と、第3太陽電池モジュール21cが3枚とからなる下部分割領域310と、第1太陽電池モジュール21aが10枚と第2太陽電池モジュール21bが2枚と第3太陽電池モジュール21cが2枚とからなる上部分割領域311とに分割する。
次に、一方の分割領域310に表5に示す第1〜第3ストリングを割り当て、他方の分割領域に表5に示す第4ストリングを割り当て、次に下部分割領域310を行方向に分割し、第1太陽電池モジュール21aが9枚と第3太陽電池モジュール21cが3枚とからなる左側分割領域312と、第1太陽電池モジュール21aが21枚と、第2太陽電池モジュール21bが3枚とからなる中央右側分割領域313とに分割し、左側分割領域312に表5に示す第2ストリングを割り当て、中央右側分領域313に表5に示す第1および第3ストリングを割り当てる。
さらに中央右側分割領域313を行方向に分割し、第1太陽電池モジュール21aが12枚からなる中央分割領域314と、第1太陽電池モジュール21aが9枚と第2太陽電池モジュール21bが3枚とからなる右側分割領域315とに分割し、中央分割領域314に表5に示す第1ストリングを割り当て、右側分割領域315に第3ストリングを割り当てたものである。
これによって、上部分割領域311に第4ストリングが、左側分割領域312に第2ストリングが、中央分割領域314に第1ストリングが、右側分割領域315に第2ストリングが割り当てられる。
このようにステップd4において、1つ以上の分割パターンを求め、配置領域を分割する新たな分割パターンがなくなると、ステップd5に進み、分割領域の作成動作を終了する。
図19は、ステップc3における手順をさらに具体的に示すフローチャートである。ステップe0で、分割領域の作成動作が終了すると、ステップe1およびステップe2に進み、配線経路作成手段107は、ステップc2でストリングが割り当てられた分割領域の組合せ毎に、ストリングに属する太陽電池モジュールを直列に接続する配線経路の決定動作を開始する。
ステップe1では、予めモジュールの配線方向の優先順位を設定する。モジュールの配線方向の優先順位は、縦方向優先と横方向優先との2種類が存在し、縦方向優先の場合は、列方向Y、斜め方向、行方向Xの順に優先順位が設定される。また横方向優先の場合は、行方向X、斜め方向、列方向Yの順に優先順位が設定される。
ステップe2では、予め定める第1条件に従って、対象とするストリングに属する先頭モジュールを割り付ける。たとえば第1条件に従うことで先頭モジュールは、上下左右斜の8方向に隣接する他のモジュールの数が一番少ないものが先頭モジュールとして選択される。第1条件に合致するモジュールが複数存在する場合はその全てをそれぞれ先頭モジュールとした場合の配線を求め、その中で最善のものを残す。このように配線方向の優先順位および先頭モジュールを決定すると、ステップe3に進む。
ステップe3では、ステップe2で決定された先頭モジュールを、対象とするストリングに割り付け、その先頭モジュールを対象モジュールとし、ステップe4に進む。ステップe4では、ストリングに属する全てのモジュールが割り付けられたか同か否かを判断し、全てのモジュールが割り付けられていると、ステップe5に進んで動作を終了する。そうでないと、ステップe6に進む。
ステップe6では、対象モジュールと隣り合うモジュールのうち、予め定める第2条件に従って、最優先に接続されるべきモジュールがあるかどうかを判断する。たとえば第2条件は、割り付けされていないこと、対象となるストリングに属するモジュールになりうること、対象モジュールに隣り合うことおよび割り付けされていない隣り合うモジュールが1つのみのモジュールであることの4つの条件を満足する。
第2条件を満たすモジュールが存在すると、ステップe7に進み、そのモジュールを新たに対象モジュールとして割り付け、ステップe4に戻る。最優先のモジュールが無ければ、ステップe8に進む。
ステップe8では、対象モジュールと隣り合うモジュールのうち、予め定める第3条件に従って、接続可能なモジュールがあるかどうかを判断する。たとえば第3条件は、割り付けされていないこと、対象となるストリングに属するモジュールになりうること、対象モジュールに隣り合うモジュールであることの3つの条件を満足する。
第3条件を満たすモジュールが存在すると、ステップe9に進み、接続可能なモジュールを新たに対象モジュールとして割り付け、ステップe4に戻る。接続可能なモジュールが複数ある場合には、配線方向の優先順位に従って接続可能なモジュールが決定される。なお、接続可能なモジュールが無ければ、ステップe10に進む。
ステップe10では、配置領域内に予め定める第4条件に従って、対象モジュールとなりうるものがあるかどうかを判断する。第4条件は、割り付けされていないこと、対象となるストリングに属するモジュールになりうることの2つの条件を満足するモジュールのうち、割り付けされてない隣り合うモジュールの数が最も少ないモジュールであるモジュールであることが条件となる。
第4条件を満たすモジュールが複数存在すると、ステップe11に進み、予め定められたルールに従って1つを選択し、そのモジュールをストリングに割り付け、ステップe4に戻る。ステップe10において、第4条件を満足するモジュールが存在しないと、ステップe12に進む。ステップe12では、エラー情報を報知する。
このようにしてストリングに属する各モジュールを割り付け、先頭モジュールから割り付けられた順に配線経路を設定する。このようにして複数の配線経路を作成し、ストリングが割り当てられた分割領域毎について、全ての配線経路の組合せを求める。
なお、接続元モジュールに隣接して配置されているモジュール等、接続しやすい条件にあるモジュールを優先的に接続先モジュールとして選択し、配線経路が、隣接して配置された太陽電池モジュールを順に直列に接続したもの、すなわち一筆書きに延びることが好ましい。
このようにして、ストリングが割り当てられた各分割領域の組合せ毎に、1つ以上複数の配線経路を求めることができる。このような図19に示すフローチャートの動作をすべての分割領域の組合せで行うことによって、分割領域毎の配線経路を複数求めることができる。
図20は、1つの配線経路例を示す屋根面の平面図であり、図21は、図20に示す配線経路例とは異なる他の配線経路例を示す屋根面の平面図である。配線経路26は、隣接する太陽電池モジュールが順に直列に配置されることが好ましい。
図22は、ステップc5における手順をさらに具体的に示すフローチャートである。配線経路作成手段107は、予め定める条件に従って太陽電池モジュールの配線経路を評価し、最適な配線経路を選択する。評価の一例を以下に示す。
ステップf0で、太陽電池モジュールの割り付けが終了すると、ステップf1に進み、配線経路作成手段107は、モジュールの配線経路の評価動作を行う。
ステップf1では、複数の配置領域にまたがるストリングの数の一番少ない配線経路を抽出し、ステップf2に進む。ステップf2では、配線経路のうち、隣接しているモジュールを接続するストリングが一番多い配線経路を抽出し、ステップf3に進む。ステップf3では、配線経路のうち、1つの分割領域と1つのストリングとが対応するパターンの数が多いものを抽出し、ステップf4に進む。
ステップf4では、各ストリングの境界線の長さの合計が少ない順に配線経路を抽出し、ステップf5に進む。ステップf4においてたとえば、図20に示す配線経路の場合、境界線の総長さは、太陽電池モジュールの一辺の15倍の長さである。また、図21に示す配線経路の場合、境界線の総長さは、太陽電池モジュールの一辺の17倍の長さである。この場合、図20に示した配線経路26のほうが図21に示した配線経路26よりも境界線の長さの合計が少ないので、図20に示した配線経路26を選択する。
ステップf5では、行方向Xまたは列方向Yの接続が多いもの、すなわち行方向Xおよび列方向Yに交差する斜め方向に延びる配線が少ないものを選択し、ステップf6に進む。ステップf6では、ステップf1〜ステップf5で最も条件に一致した配線経路を決定し、ステップf7に進む。ステップf7では、配線経路作成動作を終了する。ステップf1〜f5のうち特に重要な条件については、重みつけを行い。配線経路を決定してもよい。またこのような評価は、一例であって、この評価に限定されるものではない。
配線経路作成手段が配線経路を決定すると、図1に示すステップs6で結果出力手段が、配線経路作成手段が決定した配線経路を出力する。
図23は、本発明による配線経路で設計される太陽光発電装置410を示すブロック図である。図23は、図24に示す従来技術の太陽光発電装置10に対して配線経路が異なる。したがって対応する構成については、説明を省略し、図24に示す太陽光発電装置の参照符号に400を加えた参照符号を付する。
各ストリングの出力電圧をパワーコンディショナの規定電力範囲にしたうえで、図24の従来の太陽光発電装置10に比べて、各ストリングの形状、ストリング間の境界線を単純な形状とし、モジュールを電気接続する際のミスをへらすことができる。
以上のように本発明の実施の一形態によれば、作成される配線経路に従ってモジュールが直流に接続されて各ストリングが構成される。各ストリングに属するモジュールの出力電圧の合計値は、パワーコンディショナの規定電圧範囲に収まるので、各ストリングは、パワーコンディショナの規定電圧範囲内の出力電圧を出力し、太陽光発電装置20の発電能力が大きく低下することを防止することができる。
また配置領域で隣接する少なくとも2つのストリング間の境界に臨む太陽電池モジュールを行方向または列方向に並べることができ、各モジュールを直列に接続する配線経路を、その境界付近で直線状に延ばすことができ、ジグザグに延びることがない。すなわちストリングの形状を単純な形状にすることができる。これによって太陽電池モジュールの施工作業において、2つのうち一方のストリングに属するモジュールと、2つのうち他方のストリングに属するモジュールとを接続するような接続ミスを低減させることができる。
さらにパワーコンディショナに昇圧回路を組み込むことによって、パワーコンディショナの規定電圧範囲を広げることができ、ストリングの組合せを増やすことができる。これによってさらに配線経路の組合せを複数求めることができ、配線経路のうちから、さらに接続ミスの少ない配線経路を選択することができる。
また複数の配線経路のうちから、太陽光発電装置の発電電力の下限値、価格の上限値、接続条件などの条件を満足する配線経路を決定することができ、施工の容易性と、価格と、発電能力とを、設計者のニーズに応じたバランスのよい配線経路を決定することができる。
また分割領域とストリングとを対応付けることによって、分割領域に、1つ以上のストリングに属するモジュールを過不足なく配置することができる。これによって配置領域で隣接する少なくとも2つのストリング間の境界に沿って配置されるモジュールを行方向または列方向に整列するように各ストリングを配置領域に容易に割り当てることができる。
また配置領域における分割領域の組合せを順次変更していくことによって、分割領域と前記1つ以上のストリングとの対応付けの組合せを多く探索することができ、ストリングの配置領域における割り当てを複数求めたうえで、より最適な割り当てを選ぶことができる。
また図14のステップd1〜d3に示すように、配置領域の分割を繰り返し、配置領域を複数の分割領域に分割することによって、2つのストリング間の境界付近で配線経路が直線状に延びる箇所を可及的に増やすことができ、モジュールの接続ミスをさらに低減することができる配線経路を作成することができる。
また形状および出力電圧の異なるモジュールの種類毎に異なる情報を用いることによって、モジュールの種類毎に出力電圧に関する情報が異なる場合であっても、配線経路を作成することができる。出力電圧に関する情報は、たとえばモジュールの大きさ、形状および出力電圧などである。本実施の形態では、形状および出力電圧が異なる3種類のモジュールを用いたが、さらに他の種類のモジュールを用いても、配線経路の作成することができる。たとえば形状が同じで出力電圧が異なるモジュールを用いてもよい。
また作成される各ストリングの組合せ毎の、パワーコンディショナの組合せを作成することで、ストリングは、パワーコンディショナの規定電力範囲および規定電流範囲に収まる出力電力および出力電流を出力することができる。これによってストリングの出力を確実にパワーコンディショナに与えることができる。またパワーコンディショナの入力端子数をストリング数より多くすることで、パワーコンディショナに接続できない余剰なストリングが生じることをなくすことができる。
また費用が安価となるパワーコンディショナの組合せを用いて太陽光発電装置を構成することができ、電力変換効率の大きい低下を防ぐとともにモジュールの接続ミスを防止したうえで、さらに生産コストを低下することができる。また電力変換効率が高くなる太陽光発電装置を構成することができ、モジュールの接続ミスを防止したうえで、電力変換効率が高い配線経路を求めることができる。
また2つのストリング間の境界に沿うモジュールの数を少なくしする、すなわち境界線の長さを短くすることで、2つのうち一方の太陽電池ストリングに属するモジュールと、2つのうち他方のストリングに属するモジュールとを接続するような接続ミスをさらに低減させることができる。
また前記太陽光発電装置の設計方法をコンピュータに実行させることによって、組合せが多数通り存在する場合であっても、太陽光発電装置の配線経路を作成することができる。また容易かつ短時間でミスなく、費用が安価で、電力変換効率が高く、かつ単純で施工しやすい配線経路を決定することができる。
また本発明の実施の形態は、発明の一例示に過ぎず、発明の範囲内において構成を変更することができる。たとえばコンピュータを用いて、太陽光発電装置の配線経路を作成したが、設計者が設計手順のうち一部についてコンピュータを用いて、またはコンピュータを用いずに配線経路を作成してもよい。
また設計手順の順序は、上述した手順の順番に限定されず、作成するための情報が予め既知の場合などには、一部の手順を省略してもよい。また上述した手順の順番を変更してもよい。また太陽電池モジュールは、家庭用住宅の屋根面に設けられるとしたが、屋外に配置されていればよく、他の建築物の屋根面以外の場所に配置されていてもよい。
本発明の実施の一形態である太陽光発電装置20の設計手順を示すフローチャートである。 太陽光発電装置20の構成を示すブロック図である。 複数の屋根面22a,22bのうちの1つの屋根面22aを拡大して示す平面図である。 本発明の太陽光発電装置20の設計を支援する設計支援装置100を示すブロック図である。 太陽電池モジュール21を配置前の屋根面22aを示す正面図である。 パワーコンディショナの電力変換効率を示すグラフである。 設計支援装置100を実現するための具体的構成を示すブロック図である。 ストリング組合せ作成手段104の具体的な動作手順を示すフローチャートである。 コンディショナ組合せ作成手段105の具体的な動作手順を示すフローチャートである。 コンディショナ組合せ動作における各組合せの一例を示す系統図である。 配線経路作成手段107の動作手順を示すフローチャートである。 配線経路作成動作における各組合せの一例を示す系統図である。 互いに離れたモジュールを接続して構成されるストリング700を示す平面図である。 ステップc2における分割手順をさらに具体的に示すフローチャートである。 分割手順を説明するために屋根面を示す平面図である。 分割手順を説明するために屋根面を示す平面図である。 分割手順を説明するために屋根面を示す平面図である。 図15とは異なる分割パターンで配置領域を分割した状態を示す。 ステップc3における手順をさらに具体的に示すフローチャートである。 1つの配線経路例を示す屋根面の平面図である。
図20に示す配線経路例とは異なる他の配線経路例を示す屋根面の平面図である。 ステップc5における手順をさらに具体的に示すフローチャートである。 本発明による配線経路で設計される太陽光発電装置410を示すブロック図である。 従来技術の太陽光発電装置10を示すブロック図である。
符号の説明
20 太陽光発電装置
21a,21b,21c 太陽電池モジュール
22a,22b 屋根面
23a,23b パワーコンディショナ
24 配置領域
25a,25b,25c,25d 太陽電池ストリング
26 配線経路
27a,27b,27d,27c 分割領域
29a,29b,29c 個別領域
100 設計支援装置
101 配置情報取得手段
102 コンディショナ情報取得手段
103 モジュール情報取得手段
104 ストリング組合せ作成手段
105 コンディショナ組合せ作成手段
106 ストリング組合せ優先順位付け手段
107 配線経路作成手段
108 結果出力手段
300,303,308 分割線
X 行方向
Y 列方向

Claims (11)

  1. 一平面上で交差する予め定める行方向および列方向に整列して、予め定める配置領域に配置される複数の太陽電池モジュールと、互いに直列に接続される複数の太陽電池モジュールによって出力される直流電力を交流電力に変換する電力変換手段とを備える太陽光発電装置を設計する方法であって、
    各太陽電池モジュールの出力電圧に関する出力電圧情報を取得し、
    電力変換手段の規定電圧範囲を取得し、
    配置領域のうち、各太陽電池モジュールがそれぞれ個別に配置される各個別領域の位置情報を取得し、
    太陽電池モジュールの出力電圧情報に基づいて、各太陽電池モジュールを複数の太陽電池ストリングにグループ分けして、各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールの出力電圧の合計値が、前記規定電圧範囲に収まる太陽電池ストリングの組合せを作成し、
    各個別領域の位置情報に基づいて、前記太陽電池ストリングの組合せ毎に、各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールを配置領域に整列するとともに、配置領域で隣接する少なくとも2つの太陽電池ストリング間の境界に沿って配置される太陽電池モジュールを行方向または列方向に整列するように各太陽電池ストリングを配置領域にそれぞれ割り当て、
    配置領域に割り当てた各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールを直列に接続する配線経路を作成することを特徴とする太陽光発電装置の設計方法。
  2. 各太陽電池モジュールの形状情報と各個別領域の形状情報とをさらに取得し、
    各個別領域の位置情報に基づいて、行方向または列方向に延びる分割線によって配置領域を複数の分割領域に分割し、
    各太陽電池モジュールの出力電圧情報および形状情報ならびに各個別領域の形状情報に基づいて、前記太陽電池ストリングの組合せ毎に、1つ以上の太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールの出力電圧の合計値と、分割領域に配置可能な各太陽電池モジュールの出力電圧の合計値とが等しくなるような、分割領域と前記1つ以上の太陽電池ストリングとを対応付け、
    対応付けた1つ以上の太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールを、対応付けた分割領域に整列するとともに、隣接する少なくとも2つの分割領域間の境界に沿って配置される太陽電池モジュールを行方向または列方向に整列するように太陽電池ストリングを分割領域にそれぞれ割り当てることを特徴とする請求項1記載の太陽光発電装置の設計方法。
  3. 各分割領域に1つの太陽電池ストリングがそれぞれ割り当てられるまで、または各分割領域に配置される太陽電池モジュールの出力電圧の合計値が、1つ以上の太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールの出力電圧の合計値と等しくなるように割り当てることができなくなるまで、配置領域を複数の分割領域に分割すること繰り返すことを特徴とする請求項2記載の太陽光発電装置の設計方法。
  4. 前記出力電圧情報は、形状および出力電圧の少なくともいずれかが異なる太陽電池モジュールの種類毎に異なることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の太陽光発電装置の設計方法。
  5. 各太陽電池モジュールの出力電流を取得し、
    電力変換手段の種類別に、入力端子数、規定電力範囲および規定電流範囲を取得し、
    前記規定電圧範囲に収まる太陽電池ストリングの組合せ毎に、太陽電池ストリング数が前記入力端子数以下であり、各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールが直列に接続された場合の出力電力値および出力電流値がそれぞれ規定電力範囲および規定電流範囲に収まるような、各太陽電池ストリングの組合せ毎の電力変換手段の組合せを作成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の太陽光発電装置の設計方法。
  6. 電力変換手段の種類毎に、費用に関する費用情報を取得し、
    費用情報に基づいて、電力変換手段の費用が安価となるような、各太陽電池ストリングの組合せ毎の電力変換手段の組合せを作成することを特徴とする請求項5記載の太陽光発電装置の設計方法。
  7. 各太陽電池モジュールの出力電流を取得し、
    入力電力に対する出力電力の効率を示す電力変換手段の電力変換効率を取得し、
    太陽電池ストリングの組合せ毎に、各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールを直列に接続した場合に出力される出力電力値を求め、前記電力変換手段の電力変換効率に基づいて、各太陽電池ストリングの組合せ毎の電力変換手段の組合せを作成すること特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の太陽光発電装置の設計方法。
  8. 作成した配線経路のうち、配置領域に隣接して配置される各太陽電池ストリング間の境界線の長さを総合した合計値が短くなる配線経路を作成することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の太陽光発電装置の設計方法。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の太陽光発電装置の設計方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 請求項9記載のプログラムが記録されるコンピュータ読取可能な記憶媒体。
  11. 一平面上で交差する予め定める行方向および列方向に整列して、予め定める配置領域に配置される複数の太陽電池モジュールと、互いに直列に接続される複数の太陽電池モジュールによって出力される直流電力を交流電力に変換する電力変換手段とを備える太陽光発電装置の設計を支援する設計支援装置であって、
    各太陽電池モジュールの出力電圧に関する出力電圧情報と、電力変換手段の規定電圧範囲と、配置領域のうち各太陽電池モジュールがそれぞれ個別に配置される各個別領域の位置情報とを取得する取得手段と、
    太陽電池モジュールの出力電圧情報に基づいて、各太陽電池モジュールを複数の太陽電池ストリングにグループ分けして、各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールの出力電圧の合計値が、前記規定電圧範囲に収まる太陽電池ストリングの組合せを作成し、各個別領域の位置に基づいて、前記太陽電池ストリングの組合せ毎に、各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールを配置領域に整列するとともに、配置領域で隣接する少なくとも2つの太陽電池ストリング間の境界に沿って配置される太陽電池モジュールを行方向または列方向に整列するように各太陽電池ストリングを配置領域にそれぞれ割り当て、配置領域に割り当てた各太陽電池ストリングに属する太陽電池モジュールを直列に接続する配線経路を作成する演算手段と、
    演算手段の演算結果を出力する出力手段とを有することを特徴とする太陽光発電装置の設計支援装置。
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