JP2005107049A - レンズ装置 - Google Patents

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Junichi Tanaka
淳一 田中
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啓次 金子
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Abstract

【課題】本発明は、ズームレンズ部を遠隔操作する変倍操作ユニットに、エクステンダレンズ部を遠隔操作するスイッチユニットを近接させて取り付けることができるレンズ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、パン棒50にズームレートデマンドユニット40を取り付けるためのマウンティング部材52を利用し、このマウンティング部材52とズームレートデマンドユニット40との間でスイッチユニット110を挟持させ、スイッチユニット110をズームレートデマンドユニット40に近接させた。
【選択図】 図4

Description

本発明はレンズ装置に係り、特にズームレンズ部とエクステンダレンズ部とを備え、各々のレンズ部を遠隔操作する操作部を備えたレンズ装置に関する。
特許文献1には、エクステンダレンズ部を内蔵したズームレンズ装置が開示されている。また、特許文献1には、前記エクステンダレンズ部の変倍レンズを、光軸に対して進退移動させる駆動モータを備えたエクステンダ操作装置が着脱自在に設けられたズームレンズ装置が開示されている。更に、特許文献1には、前記エクステンダ操作装置の駆動モータを、スイッチユニットによって遠隔操作する内容も開示されている。
ところで、テレビカメラ用の高倍率のレンズ装置は、重量物であるため三脚の雲台に設置されて使用される場合が多い。このような使用形態では、雲台のパン棒と称される操作棒に、ズームレートデマンドユニットと称される変倍操作ユニットをマウンティング部材を介して取り付け、パン棒を操作するカメラマンの手でズームレートデマンドユニットを操作することにより、レンズ装置のズームレンズ部を遠隔操作している。
なお、特許文献1では、エクステンダ操作装置を遠隔操作するスイッチユニットの取付位置に関しては言及していないものの、このスイッチユニットは専用の取付部材を介して同じくパン棒に取り付けられて操作される。
特許第2817805号公報
ところで、ズームレートデマンドユニット及びスイッチユニットを有する前記従来のズームレンズ装置では、双方の操作が撮影倍率を変更するという光学的には同様の操作であるため、双方のユニットを可能な限り近接させて取り付け、カメラマンの手の位置を変えないで双方のユニットを同時にまた瞬時に切り換えて操作することが、撮影操作上好ましいことが知られている。
しかしながら、前記従来のズームレンズ装置では、ズームレートデマンドユニットにスイッチユニットを接近させて取り付けようとした場合、スイッチユニットをパン棒に取り付けるための専用の取付部材と、ズームレートデマンドユニットをパン棒に取り付けるためのマウンティング部材とがぶつかってしまい、スイッチユニットを近接させて取り付けることができないという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ズームレンズ部を遠隔操作する変倍操作ユニットに、エクステンダレンズ部を遠隔操作するスイッチユニットを近接させて取り付けることができるレンズ装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、ズームレンズ部とエクステンダレンズ部とを備えたレンズ装置において、前記ズームレンズ部を遠隔操作する変倍操作ユニットに、前記エクステンダレンズ部を遠隔操作するスイッチユニットが着脱手段を介して着脱自在に取り付けられたことを特徴とする。
また、本発明は、前記目的を達成するために、ズームレンズ部とエクステンダレンズ部とを備えたレンズ装置において、前記レンズ装置は、パンチルト操作可能な雲台に設置され、前記雲台の操作棒には、前記ズームレンズ部を遠隔操作する変倍操作ユニットがマウンティング部材を介して取り付けられるとともに、前記エクステンダレンズ部を遠隔操作するスイッチユニットが前記変倍操作ユニットと前記マウンティング部材とに挟まれて取り付けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、エクステンダレンズ部を遠隔操作するスイッチユニットを、ズームレンズ部を遠隔操作する変倍操作ユニットに着脱手段を介して着脱自在に取り付けたので、変倍操作ユニットにスイッチユニットを近接させて取り付けることができる。これによって、カメラマンは、双方のユニットを同時にまた瞬時に切り換えて操作することが可能になる。
請求項2に記載の発明によれば、雲台の操作棒に変倍操作ユニットを取り付けるためのマウンティング部材を利用し、このマウンティング部材と変倍操作ユニットとの間にスイッチユニットを挟持させ、スイッチユニットを変倍操作ユニットに近接させた。従来では、マウンティング部材が邪魔になりスイッチユニットを変倍操作ユニットに近接させることができなかったが、このように、マウンティング部材と変倍操作ユニットとの間でスイッチユニットを挟持させることにより、スイッチユニットを変倍操作ユニットに近接させることができる。また、スイッチユニットを変倍操作ユニットに取り付けるための専用の取付部材も必要なくなるので、部品点数を削減することもできる。
本発明に係るレンズ装置によれば、エクステンダレンズ部を遠隔操作するスイッチユニットを、ズームレンズ部を遠隔操作する変倍操作ユニットに着脱手段を介して着脱自在に取り付けたので、スイッチユニットを変倍操作ユニットに近接させて取り付けることができる。
本発明に係るレンズ装置によれば、変倍操作ユニットとマウンティング部材との間でスイッチユニットを挟持させたので、スイッチユニットを変倍操作ユニットに近接させて取り付けることができる。
以下、添付図面に従って本発明に係るレンズ装置の好ましい実施の形態を詳説する。
図1は、第1の実施の形態のズームレンズ装置10がカメラ12のマウント14に取り付けられ、カメラ12とともにレンズ支持部材16を介して三脚18の雲台20に設置された状態が示されている。同図に示すカメラ12は、肩乗せ可能なENGカメラであり、また、ズームレンズ装置10は、高倍率で重量物のレンズ装置(例えば、富士写真光機株式会社製、商品名「A36×10.5BERD−E28」:エクステンダ切換モータ内蔵型レンズ装置)である。ズームレンズ装置10及びカメラ12は、レンズ支持部材16上において前後、左右、及び上下に相対的に移動されて各々の光軸が合わされている。
ズームレンズ装置10の内部構造は図示していないが、被写体側からカメラ12に向かってフォーカスレンズ、ズームレンズ、アイリス、エクステンダレンズ部30、及びマスターレンズが順に配置されて構成されている。
フォーカスレンズは、図2の如くズームレンズ装置10の固定鏡胴22に回動自在に設けられたフォーカスリング24を回動操作することにより撮影光軸に沿って前後移動される。これにより、被写体の焦点が調節される。
また、ズームレンズは、所定の位置関係をもって撮影光軸方向に移動する変倍系レンズと補正系レンズとからなり、固定鏡胴22に回動自在に設けられたズームリング26を回動操作することにより撮影光軸に沿って前後移動される。これにより、被写体の焦点距離が調節される。
更に、アイリスは、アイリスリング28を回動すると、これと連動して絞り開口を拡縮駆動する虹彩絞り機構を有している。これにより、アイリスリング28を回動すると、開口径が変更され、絞り値が調節される。
エクステンダレンズ部30には、ズームレンズ装置10の光学系によって結像される像の撮影倍率を例えば1倍と2倍とで切り換えるための各倍率に対応したレンズ(以下、これらのレンズを「エクステンダレンズ」と称する)が内蔵され、ドライブユニット32のモータ(不図示)による駆動力によって、撮影光軸上に挿入されるエクステンダレンズが所望の倍率のエクステンダレンズに切り替えられる。
マスターレンズは、エクステンダレンズから出射された被写体光をカメラ12のCCDに導くレンズである。なお、ドライブユニット32は、ズームレンズ装置に着脱自在に装着されるものであり、その上面には、ズームリング26を回動操作するためのズームシーソレバー34及びアイリスオート/マニュアル切替スイッチ36等の複数のスイッチ及びレバーが設けられるとともに、その背面にはエクステンダレンズを1倍と2倍とで切り換えるためのスイッチ38が設けられている。これらのスイッチ及びレバーによる切換動作は、ドライブユニット32に内蔵されたモータの駆動力によって各々行われる。
一方、図2に示すようにズームリング26を遠隔操作するズームレートデマンドユニット(変倍操作ユニット)40がケーブル42を介してドライブユニット32に接続されるとともに、エクステンダレンズ部の前記モータを遠隔操作するスイッチユニット44がケーブル46を介してドライブユニット32に接続される。ズームレートデマンドユニット40及びスイッチユニット44は、ケーブル42、46の端部に取り付けられたコネクタ48、48を介してドライブユニット32に着脱自在に接続され、接続された場合には、ズームレートデマンドユニット40及びスイッチユニット44からの駆動信号が、ドライブユニット32のズームシーソレバー34及びスイッチ38からの駆動信号よりも優先されるように、その駆動回路部が構成されている。
ズームレートデマンドユニット40は、図1に示すように雲台20から略水平方向に延設されたパン棒50の先端部に、マウンティング部材52を介して着脱自在に取り付けられている。これにより、ズームレートデマンドユニット40を操作するカメラマンの手によってパン棒50が操作され、ズームレンズ装置10及びカメラ12が雲台20を介してパンチルト操作される。
マウンティング部材52は図2に示すように、一対のクランププレート54、56及びナット58等を有している。クランププレート54、56の対向面には、パン棒50に嵌合される溝60、62が形成され、これらの溝60、62をパン棒50の所望の位置に嵌合させた後、クランププレート54、56をねじ64、64によって締結することにより、マウンティング部材52がパン棒50に固定される。また、クランププレート54の上部には貫通孔66が形成され、この貫通孔66に、ズームレートデマンドユニット40に突設されたねじ棒68を挿入し、ねじ棒68にワッシャ70を介してナット58をねじ込むことにより、ズームレートデマンドユニット40がマウンティング部材52を介してパン棒50に取り付けられる。なお、クランププレート54とズームレートデマンドユニット40の対向する取付面には菊座72、74が固着されており、菊座72に対する菊座74の噛み合い位置を調整することにより、ズームレートデマンドユニット40がマウンティング部材52に対して所望の傾斜角度に取り付けられる。
スイッチユニット44は図2に示すように、箱状に形成されたユニット本体80及びバンド(着脱部材)82から構成される。ユニット本体80の上面には、図3の如くスイッチ84が設けられ、また、スイッチ84の切り換えによる撮影倍率を示す「×1」及び「×2」の文字が印字されている。このスイッチ84による切換信号は図2に示すケーブル46を介してドライブユニット32に出力され、これによってエクステンダ切換用モータが駆動され、撮影倍率がスイッチ84によって選択した倍率に切り換えられる。
バンド82は、ユニット本体80の下面に固定されるとともに、左右対称の一対の半円弧状プレート86、86を有している。このプレート86、86によって、ズームレートデマンドユニット40の操作用グリップ41の直近位置にある円筒状胴部40Aを把持させ、プレート86、86に形成された孔87に図3のボルト88を挿入しナット90によって締結する。これにより、ズームレートデマンドユニット40の操作用グリップ41の直近位置にスイッチユニット44が取り付けられる。
したがって、図1〜図3に示した実施の形態のズームレンズ装置10によれば、エクステンダレンズ部30を遠隔操作するスイッチユニット44を、ズームリング26を遠隔操作するズームレートデマンドユニット40にバンド82を介して着脱自在に取り付けたので、ズームレートデマンドユニット40にスイッチユニット44を近接させて取り付けることができる。これによって、カメラマンは、双方のユニット40、44を同時にまた瞬時に切り換えて操作することが可能になる。
図4は、第2の実施の形態のズームレンズ装置100の組立斜視図であり、図1〜図3に示した第1の実施の形態のズームレンズ装置10と同一若しくは類似の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
図4に示すスイッチユニット110は、図5の如くユニット本体80とL字状ブラケット112とから構成され、ユニット本体80の下面にブラケット112の上端部が固定されている。また、ブラケット112の下部には孔114が形成されるとともに、その孔114を囲むように菊座116、118が両面に固着されている。
このスイッチユニット110によれば、ズームレートデマンドユニット40のねじ棒68を、ブラケット112の孔114に挿入し、そして、マウンティング部材52のクランププレート54の孔66に挿入し、図4のナット58にて締結する。これにより、スイッチユニット110は、ズームレートデマンドユニット40に近接して取り付けられる。なお、クランププレート54の菊座72とブラケット112の菊座116の噛み合い位置、及びズームレートデマンドユニット40の菊座74とブラケット112の菊座118の噛み合い位置を調整することにより、スイッチユニット110がマウンティング部材52に対して所望の傾斜角度に取り付けられる。
以上、このように構成されたスイッチユニット110によれば、パン棒50にズームレートデマンドユニット40を取り付けるためのマウンティング部材52を利用し、このマウンティング部材52とズームレートデマンドユニット40との間にスイッチユニット110を挟持させ、スイッチユニット110をズームレートデマンドユニット40に近接させた。従来では、マウンティング部材52が邪魔になりスイッチユニットをズームレートデマンドユニット40に近接させることができなかったが、このように、マウンティング部材52とズームレートデマンドユニット40との間にスイッチユニット110を挟持させることにより、スイッチユニット110をズームレートデマンドユニット40に近接させることができ、また、スイッチユニット110をズームレートデマンドユニット40に取り付けるための専用の取付部材も必要なくなるので、部品点数を削減することもできる。また、ナット58を取り外せば、パン棒50から取り外した状態においても、スイッチユニット110をズームレートデマンドユニット40と一体的に取り扱うこともできる。よって、パン棒以外の自由な位置で、スイッチユニット110とズームレートデマンドユニット40とが一体化したユニットを取り扱うことができる。
図6は、スイッチユニット110をズームレートデマンドユニット40に取り付けるマウンティング部材120の変形例を示したものであり、図4、図5に示した構造と同一若しくは類似の部材については同一の符号を付してその説明は省略する。
このマウンティング部材120は、菊座72が固着されるとともにねじ棒68が挿入される孔122が形成された支持板124と、支持板124に接続されて三脚の脚部やペデスタルの固定部(不図示)に着脱自在に取り付けられる取付板126から構成される。すなわち、このマウンティング部材120は、ズームレートデマンドユニット40をパン棒50に取り付けるためのマウンティング部材52ではなく、ズームレートデマンドユニット40を三脚の脚部やペデスタルの固定部に着脱自在に取り付けるものであって、カメラマンはその位置に取り付けられたズームレートデマンドユニット40及びスイッチユニット110を同時にまた瞬時に切り換えて操作する。
第1の実施の形態のズームレンズ装置が三脚に支持された状態を示す全体図 図1に示したズームレンズ装置の組立斜視図 図1に示したスイッチユニットの拡大斜視図 第2の実施の形態のズームレンズ装置の組立斜視図 図4に示したスイッチユニットの拡大斜視図 マウンティング部材の変形例を示した拡大斜視図
符号の説明
10、100…ズームレンズ装置、12…カメラ、18…三脚、20…雲台、30…エクステンダレンズ部、32…ドライブユニット、40…ズームレートデマンドユニット、44、110…スイッチユニット、50…パン棒、52、120…マウンティング部材、58…ナット、68…ねじ棒、80…ユニット本体、82…バンド、84…スイッチ、112…ブラケット

Claims (2)

  1. ズームレンズ部とエクステンダレンズ部とを備えたレンズ装置において、
    前記ズームレンズ部を遠隔操作する変倍操作ユニットに、前記エクステンダレンズ部を遠隔操作するスイッチユニットが着脱手段を介して着脱自在に取り付けられたことを特徴とするレンズ装置。
  2. ズームレンズ部とエクステンダレンズ部とを備えたレンズ装置において、
    前記レンズ装置は、パンチルト操作可能な雲台に設置され、
    前記雲台の操作棒には、前記ズームレンズ部を遠隔操作する変倍操作ユニットがマウンティング部材を介して取り付けられるとともに、前記エクステンダレンズ部を遠隔操作するスイッチユニットが前記変倍操作ユニットと前記マウンティング部材とに挟まれて取り付けられていることを特徴とするレンズ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007310303A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Fujinon Corp レンズシステム
JP2011257694A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Fujifilm Corp レンズ装置に取り付けられる無線アダプタ

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