JP2005106678A - 分析装置用燃焼炉 - Google Patents
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Abstract
【課題】 試料液を燃焼炉内で燃焼させて得られるガス中の成分を測定する分析装置に使用される燃焼炉を小型化する。
【解決手段】 燃焼管10と、燃焼管の内部に配置されたヒータ12とを具備する燃焼炉とする。そして、燃焼管の内部にその上端から試料液の液滴32を落下させ、ヒータによる加熱によって上記試料液の液滴を燃焼管内で気化させるとともに、試料液の液滴を気化させて得られるガス中の成分を燃焼管の下端から流出させて検出器34に導入する。
【選択図】 図1
【解決手段】 燃焼管10と、燃焼管の内部に配置されたヒータ12とを具備する燃焼炉とする。そして、燃焼管の内部にその上端から試料液の液滴32を落下させ、ヒータによる加熱によって上記試料液の液滴を燃焼管内で気化させるとともに、試料液の液滴を気化させて得られるガス中の成分を燃焼管の下端から流出させて検出器34に導入する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、試料液を燃焼炉内で燃焼させて得られるガス中の成分を測定する分析装置、例えば燃焼式TOC計、燃焼式全窒素計等に使用される燃焼炉に関する。
従来、試料液を微少な液滴にして燃焼炉内に落下させるとともに、この落下させた液滴を燃焼炉内で燃焼させて得られるガス中の成分を測定する分析装置が知られている。このような分析装置としては、例えば燃焼式TOC計、燃焼式全窒素計等がある。
この場合、燃焼炉としては、従来、内部で試料液を燃焼させる燃焼管を外部から間接加熱する方式のものが使用されている(例えば、特許文献1、2参照)。この方式の燃焼炉は、石英ガラスからなる燃焼管の内部に触媒およびそれを保持するボール、グラスウール等の部材を詰めるとともに、外周面にヒータ線を巻いたセラミック管を上記石英ガラス管の外側に配し、さらにこのセラミック管の外側に断熱材を配置した構造のものが一般的である。
上述した燃焼炉の具体例を図3に示す。図3において、60は石英ガラス管、62は石英ガラス管60内に充填された酸化触媒(白金触媒)、64は触媒62を石英ガラス管60内に保持するためのアルミナ製ボール、66はボール64を石英ガラス管60内に支持するための支持部、68はグラスウール、70は石英ガラス管60の外側に配されたセラミック管、72はセラミック管70の外周面に巻き付けられたヒータ線、74は石英ガラス管60およびセラミック管70の周囲に配置された断熱材を示す。
本例の燃焼炉を用いて試料液を燃焼させる場合、ヒータ線72を加熱して石英ガラス管60内を加熱するとともに、石英ガラス管60内に上方からキャリヤガス76を流した状態で、サンプリング装置(図示せず)により採取した試料液の液滴78を石英ガラス管60内に上方から落下させる。この液滴78は、石英ガラス管60内で加熱されて気化し、この気化したガス中の所定成分が触媒62の作用により酸化される。そして、上記ガス成分がキャリヤガスにより検出器80に導入され、ガス中の成分が測定されるものである。
しかし、図3に示した燃焼炉は、内部で試料液を燃焼させる燃焼管を外部から間接的に加熱する方式であるため、燃焼管の外側に断熱材を充填する必要があり、そのため燃焼炉全体が大型化するものであった。また、間接加熱方式であるため、ヒータによる試料液の加熱効率が悪く、したがってヒータ容量を上げる必要があり、この点でも燃焼炉が大型化するものであった。さらに、やはり間接加熱方式であるため、燃焼管内に試料液の液滴が入った瞬間における燃焼管内の一時的な温度低下に対する応答が遅くなる傾向があるため、ヒータ容量を上げて上記温度低下を小さく抑える必要があり、この点でも燃焼炉が大型化するものであった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされてもので、燃焼管の外側に断熱材を充填する必要がなく、またヒータ線による試料液の加熱効率が良く、しかも燃焼管内に試料液が入った瞬間における燃焼管内の温度低下に対する応答が速く、そのため燃焼炉全体を小型化することが可能な分析装置用燃焼炉を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するため、燃焼管と、燃焼管の内部に配置されたヒータとを具備し、燃焼管の内部にその一端から試料液を入れ、ヒータによる加熱によって試料液を燃焼管内で気化させるとともに、試料液を気化させて得られるガス中の成分を燃焼管の他端から流出させて検出器に導入することを特徴とする分析装置用燃焼炉を提供する。
本発明の燃焼炉は、燃焼管の内部に配置したヒータで燃焼管内を直接加熱するので、燃焼管の外側に断熱材を充填する必要がなく、そのため燃焼炉全体を小型化することができる。また、直接加熱方式であり、ヒータによる試料液の加熱効率が良く、ヒータ容量を上げる必要がないため、この点でも燃焼炉を小型化することができる。さらに、やはり直接加熱方式であるため、燃焼管内に試料液が入った瞬間における燃焼管内の温度低下に対する応答が速く、ヒータ容量を上げて上記温度低下を抑える必要がなく、この点でも燃焼炉を小型化することができる。
この場合、本発明の燃焼炉は、後述する実施形態例に示すように、下記構成を採用することができる。
(a)ヒータの形状は筒状である構成。
(b)ヒータは、ヒータ線を高熱安定性物質で覆った構造を有する構成。
(c)燃焼管の内部に触媒が充填されている構成。
(d)触媒はヒータ上に載置されている構成。
(e)燃焼管の周囲に外管を配し、この外管の内部を真空にして燃焼管を真空断熱した構成。
(f)外管の周囲に熱線反射板を配置した構成。
(g)外管の外周面または内周面にミラーコートを施した構成。
(h)燃焼管の外部に燃焼管の内部を加熱する補助ヒータを配置した構成。
(a)ヒータの形状は筒状である構成。
(b)ヒータは、ヒータ線を高熱安定性物質で覆った構造を有する構成。
(c)燃焼管の内部に触媒が充填されている構成。
(d)触媒はヒータ上に載置されている構成。
(e)燃焼管の周囲に外管を配し、この外管の内部を真空にして燃焼管を真空断熱した構成。
(f)外管の周囲に熱線反射板を配置した構成。
(g)外管の外周面または内周面にミラーコートを施した構成。
(h)燃焼管の外部に燃焼管の内部を加熱する補助ヒータを配置した構成。
以上のように、本発明の燃焼炉は、燃焼管の外側に断熱材を充填する必要がなく、ヒータによる試料液の加熱効率が良く、燃焼管内に試料液が入った瞬間における燃焼管内の一時的な温度低下に対する応答が速いため、燃焼炉全体を小型化することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態の一例を示す。図1は本発明に係る燃焼炉の一例を示す概略断面図である。
図1において、10は石英ガラス管(燃焼管)、12は石英ガラス管10内に配置された筒状ヒータ、14はヒータ12を石英ガラス管10内に支持するための支持棒、15はヒータ12を固定するためのグラスウール、16は石英ガラス管10内に充填された酸化触媒(白金触媒)で、この触媒16はヒータ12上に載置されている。この場合、触媒16上には、アルミナ製ボール、アルミナ製粒体等の耐熱性物質を配置することができる。これにより、試料液燃焼時の体積変化に起因する衝撃によって触媒16が破壊されたり、触媒16の寿命が短くなったりすることを防止することができる。
ヒータ12は、図2に示す構造を有する。すなわち、セラミックス、金属、耐熱ガラス等の高熱安定性物質からなる円筒状内側ブロック18の周囲のヒータ線挿入溝20にカンタル合金等からなるヒータ線(図示せず)を挿入し、この内側ブロック18をやはりセラミックス、金属、耐熱ガラス等の高熱安定性物質からなる略有底円筒状のケース22内に挿入したものである。
また、本例の燃焼炉は、燃焼管10の周囲に外管24を配置し、この外管24の内部25を真空にすることにより、燃焼管10を真空断熱している。さらに、本例の燃焼炉では、外管24の周囲に筒状の熱線反射板26を配置してある。なお、熱線反射板26を配置する代わりに、外管24の外周面または内周面にミラーコート(鏡面反射塗装)を施してもよい。また、本例の燃焼炉は、燃焼管10の外周面にヒータ線28を巻き付けてあり、このヒータ線28を補助ヒータとしている。
本例の燃焼炉を用いて試料液を燃焼させる場合、ヒータ12、および必要に応じヒータ線28を加熱して石英ガラス管10内を加熱するとともに、石英ガラス管10内に上方からキャリヤガス30を流した状態で、サンプリング装置(図示せず)により採取した試料液の液滴32を石英ガラス管10内に上方から落下させる。この液滴32は、触媒16にぶつかるなどして石英ガラス管10内で加熱されて気化し、この気化したガス中の所定成分が触媒16の作用により酸化される。そして、上記ガス成分がキャリヤガスにより検出器34に導入され、ガス中の成分が測定されるものである。
本例の燃焼炉は、ヒータ12を燃焼管10内に配置し、燃焼管10の内部および触媒16をヒータ12で直接加熱できるようにした。また、燃焼管10の外側に外管24を配置して燃焼管10を真空断熱し、さらに外管24の外側に熱線反射板26を配することで、断熱と熱の封じ込めがなされるようにした。しかも、燃焼管10の外周に補助ヒータ28を配して、温度の応答性容量増加を可能とした。したがって、本例の燃焼炉は、断熱効率が良く、多量の断熱材を必要とせず、小型化することができる。また、直接加熱により、試料液を効率良く燃焼させることが可能となる上、温度変化への追従性が向上する。
なお、本発明において、燃焼管の材質は石英ガラスに限られるものではなく、ステンレス鋼等の他の材質を用いてもよい。また、ヒータの構造、材質も前記実施例に限定されるものではなく、他の適宜構造、材質とすることができる。
10 石英ガラス管(燃焼管)
12 筒状ヒータ
16 触媒
18 円筒状内側ブロック
20 ヒータ線挿入溝
22 ケース
24 外管
25 外管の内部
26 熱線反射板
28 ヒータ線(補助ヒータ)
30 キャリヤガス
32 液滴
1 検出器
12 筒状ヒータ
16 触媒
18 円筒状内側ブロック
20 ヒータ線挿入溝
22 ケース
24 外管
25 外管の内部
26 熱線反射板
28 ヒータ線(補助ヒータ)
30 キャリヤガス
32 液滴
1 検出器
Claims (10)
- 燃焼管と、燃焼管の内部に配置されたヒータとを具備し、燃焼管の内部にその一端から試料液を入れ、ヒータによる加熱によって試料液を燃焼管内で気化させるとともに、試料液を気化させて得られるガス中の成分を燃焼管の他端から流出させて検出器に導入することを特徴とする分析装置用燃焼炉。
- 燃焼管の内部にその上端から試料液の液滴を落下させ、前記試料液の液滴を気化させて得られるガス中の成分を燃焼管の下端から流出させることを特徴とする請求項1に記載の分析装置用燃焼炉。
- ヒータの形状は筒状であることを特徴とする請求項1または2に記載の分析装置用燃焼炉。
- ヒータは、ヒータ線を高熱安定性物質で覆った構造を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の分析装置用燃焼炉。
- 燃焼管の内部に触媒が充填されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の分析装置用燃焼炉。
- 触媒はヒータ上に載置されていることを特徴とする請求項5に記載の分析装置用燃焼炉。
- 燃焼管の周囲に外管を配し、この外管の内部を真空にして燃焼管を真空断熱したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の分析装置用燃焼炉。
- 外管の周囲に熱線反射板を配置したことを特徴とする請求項7に記載の分析装置用燃焼炉。
- 外管の外周面または内周面にミラーコートを施したことを特徴とする請求項7に記載の分析装置用燃焼炉。
- 燃焼管の外部に燃焼管の内部を加熱する補助ヒータを配置したことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の分析装置用燃焼炉。
Priority Applications (1)
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JP2003341407A JP2005106678A (ja) | 2003-09-30 | 2003-09-30 | 分析装置用燃焼炉 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003341407A JP2005106678A (ja) | 2003-09-30 | 2003-09-30 | 分析装置用燃焼炉 |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009210442A (ja) * | 2008-03-04 | 2009-09-17 | Dkk Toa Corp | 接触燃焼式分析計 |
JP2013113707A (ja) * | 2011-11-29 | 2013-06-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 窒素酸化物計測器 |
KR101462022B1 (ko) * | 2013-08-05 | 2014-11-19 | 한국지질자원연구원 | 마이크로파를 이용한 시료연소분석장치 |
CN108458877A (zh) * | 2018-03-14 | 2018-08-28 | 江苏科技大学 | 一种悬挂液滴保护罩自动分离装置及方法 |
WO2022071111A1 (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-07 | ホリバ トカデロ ゲーエムベーハー | 全有機炭素計及び燃焼反応ユニット |
-
2003
- 2003-09-30 JP JP2003341407A patent/JP2005106678A/ja active Pending
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KR101462022B1 (ko) * | 2013-08-05 | 2014-11-19 | 한국지질자원연구원 | 마이크로파를 이용한 시료연소분석장치 |
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WO2022071111A1 (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-07 | ホリバ トカデロ ゲーエムベーハー | 全有機炭素計及び燃焼反応ユニット |
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