JP2005106486A - 余寿命測定方法、及び、余寿命測定装置 - Google Patents

余寿命測定方法、及び、余寿命測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】余寿命推定の高精度化のための代替的技術の提供。
【解決手段】基準寿命計測対象物体の研磨表面を撮影する電子顕微鏡1,2と、計算器6,8とから構成される。計算器6,8は、電子顕微鏡1,2により得られる面方位差に対応するKAMを計算する第1計算器部分6と、第1時間幅で荷重を受けた基準寿命計測対象物体の第1KAMと第1時間幅の後の第2時間幅で荷重を受けた基準寿命計測対象物体の第2KAMとに対応する基準寿命計測対象物体の余寿命の関係を表すマスターカーブを作成する第2計算器部分13,15と、余寿命予測対象物体のKAMとマスターカーブのKAMとからマスターカーブに表れる余寿命予測対象物体の余寿命を出力する第3計算器部分17,18とから構成される。マスターカーブは、基準寿命計測対象物体に荷重を与える間の温度の情報、歪、又は、両方を有する。マスターカーブは、結晶粒中心領域と結晶粒界近傍とについて作成され、高精度寿命予測が代替的に実現される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、余寿命測定方法、及び、余寿命測定装置に関し、特に、高温環境下で荷重を受けるタービン燃焼室、再使用ロケットエンジン燃焼室の構造物体の余寿命を測定する余寿命測定方法、及び、余寿命測定装置に関する。
高温環境でダイナミックに高負荷を受ける物体は、これの余寿命の推定が行われる。そのような構造物体として、タービン車室の隔壁、原子炉壁、蒸気発生器のような高温熱交換器壁、タービンブレードのような高温下で激しく高温高負荷荷重を振動的に受ける金属材料の機械構造物体が知られている。公知の余寿命推定の技術で用いられる自然法則としてしては、下記の現象が知られている。
(1)材料の硬さ変化
(2)析出物質の形態の変化
(3)電気抵抗の変化
(4)超音波探傷により検出されるボイドの発生合体の成長的変化
これらの現象を利用する技術には、それぞれに、既述の(1),(2),(3),(4)に対応して、下記のような技術的限界がある。
(1)硬さ変化が小さい材料に対しては予測精度が低いこと
(2)析出が生じない材料には無力であること
(3)検出センサが抵抗値変化に過剰に敏感でありノイズに反応して予測精度が低いこと
(4)ボイドの発生合体の最終段階の予測に向いているが初期段階の予測が困難であること
それぞれに有利な点を有する複数の公知技術は、寿命予測対象の材料物性に適合する現象が選択的に利用されているが、高度に技術進歩する高温ガスタービンの車室、それの燃焼室、ロケットエンジン燃焼室のような高温環境下で歪を受けダイナミックに高荷重を受ける構造物体の高精度寿命予測には、それぞれに限界が見出されている。公知技術は、疲労を促進する環境のうち温度と歪を考慮して寿命を予測していない。特に、再使用型ロケットのエンジン燃焼室の寿命予測には、温度と歪を考慮することができる代替的予測技術の確立が急がれている。更には、高温で溶融しないために選択される高導電性材料特に銅合金に関して予測精度を高くすることが望まれる。
全期間の寿命予測精度を向上させる技術の確立が求められる。そのためには、物性変化が大きい現象を発見することが重要である。同じ現象により多様な予測を可能にすることにより多角的に予測精度を向上させることが重要である。
本発明の課題は、寿命予測精度を向上させる技術を確立する余寿命測定方法、及び、余寿命測定装置を提供することにある。
本発明の他の課題は全期間で寿命予測精度を向上させる技術を確立する余寿命測定方法、及び、余寿命測定装置を提供することにある。
本発明の更に他の課題は、同じ現象により多角的に寿命を予測することにより予測精度を向上させる技術を確立する余寿命測定方法、及び、余寿命測定装置を提供することにある。
本発明の更に他の課題は、温度と歪を考慮して寿命を予測する代替的技術を確立する余寿命測定方法、及び、余寿命測定装置を提供することにある。
本発明による余寿命測定方法は、第1時間幅で荷重を受ける構造物体の部分領域の第1結晶方位情報を第1時刻に計測する第1ステップと、第1時刻の後に第2時間幅で荷重を受ける部分領域の第2結晶方位情報を第2時刻に計測する第2ステップと、第1結晶方位情報と第2結晶方位情報との間の変化を抽出する第3ステップとから形成されている。
結晶方位は、消費寿命の時間系列上で大きく変化する。結晶方位情報の時間的推移は、余寿命推定のための明確な情報を含んでいる。結晶方位情報の計測は、余寿命推定の代替技術を提供することができる。
前記部分領域の材料は熱伝導性が高い物質である場合に、本発明の効果が顕著である。物質が銅合金である場合にその効果が更に顕著である。銅合金以外の物質が溶融する高温に曝される構造物体は、それが銅合金であれば冷却性が高く、溶融しない。本発明は、銅合金が溶融する温度に近い温度に曝される銅合金性構造体の余寿命を高精度に予測することができる。後述されるように、マスターカーブは温度情報を含み、温度対応の高精度な余寿命算定データを提供することができる。
第1結晶方位情報と前記第2結晶方位情報との間の変化は、具体的には結晶方位の乱れの程度に対応している。データに見られるように、結晶方位の乱れの程度の時間的変化とその空間的変化の値は大きい。その値が大きいことは、精度の向上を保証する。
部分領域は結晶粒界近傍であり、又は、部分領域は結晶中心近傍である。結晶粒界近傍と結晶中心近傍の面方位差は、寿命消費初期と寿命消費後期とでそれぞれに固有に大きい値を有し、寿命消費初期と寿命消費後期とでともに高精度予測データを提供する。
第1結晶方位情報と第2結晶方位情報とに対応するKAMと余寿命の関係を示すマスターカーブの作成は、予測寿命の計算を高速化することができる。マスターカーブは、初期には試験用物体で作成されるが、実機からも有用なデータが得られ、実機からマスターカーブを作成することは効果的である。
第1ステップは、第1時間幅と第1温度で構造物体に荷重を与えるステップと、第1時間幅と第2温度で構造物体に荷重を与えるステップとから形成され、更には、第2時間幅と第1温度で構造物体に荷重を与えるステップと、第2時間幅と第2温度で構造物体に荷重を与えるステップとで形成される。
温度環境は、マスターカーブに影響し、温度をパラメータとする寿命予測曲線はより高精度な寿命予測データを与えることが本発明者により確認されている。異なる複数の温度についてマスターカーブを作成することは顕著に重要である。温度とともに歪をパラメータ化することにより、異なる複数の歪についてマスターカーブを作成することは更に顕著に重要である。温度と歪を複合的に(多変数的に)パラメータ化することは、更に効果を増大させる。
本発明では、第1時間幅で荷重を受ける構造物体の第1部分領域の第1結晶方位情報を第1時刻に計測する第1ステップと、第1時刻の後に第2時間幅で荷重を受ける第1部分領域の第2結晶方位情報を第2時刻に計測する第2ステップと、第1時間幅で荷重を受ける構造物体の第2部分領域の第3結晶方位情報を第1時刻に計測する第3ステップと、第1時刻の後に第2時間幅で荷重を受ける第2部分領域の第4結晶方位情報を第2時刻に計測する第4ステップと、第1結晶方位情報と第2結晶方位情報との間の変化を抽出する第5ステップと、第3結晶方位情報と第4結晶方位情報との間の変化を抽出する第6ステップが追加されることは、特に重要である。結晶粒界近傍と結晶中心近傍は、高精度予測データを個別的に提供する。パラメータの複合化と計測部位の複数化の組合せは、寿命予測を更に高精度化する。
第1結晶方位情報と第2結晶方位情報とに対応する第1KAMと余寿命の関係を示す第1マスターカーブを作成するステップと、第3結晶方位情報と第4結晶方位情報とに対応する第2KAMと余寿命を示す第2マスターカーブを作成するステップの追加は、予測精度を更に高くする。より具体的には、第1ステップは第1時間幅と第1温度で第1部分領域に荷重を与える第5ステップと、第1時間幅と第2温度で第1部分領域に荷重を与える第6ステップとから形成され、第2ステップは第2時間幅と第1温度で第1部分領域に荷重を与える第7ステップと、第2時間幅と第2温度で第1部分領域に荷重を与える第8ステップとから形成され、第3ステップは第1時間幅と第1温度で第2部分領域に荷重を与える第9ステップと、第1時間幅と第2温度で第2部分領域に荷重を与える第10ステップとから形成され、第4ステップは第2時間幅と第1温度で第2部分領域に荷重を与える第11ステップと、第2時間幅と第2温度で第2部分領域に荷重を与える第12ステップとから形成される。第5ステップ〜第12ステップについてそれぞれに第1マスターカーブ〜第8マスターカーブが作成され、寿命予測はますます緻密化される。第1マスターカーブ〜第8マスターカーブは、それぞれに、異なる歪に関して作成されることが更に効果的に緻密化される。
本発明による余寿命測定装置は、基準寿命計測対象物体の研磨表面を撮影する電子顕微鏡(1,2)と、計算器(6,8)とから構成される。計算器(6,8)は、電子顕微鏡(1,2)により得られる結晶方位の乱れの程度に対応するKAMを計算する第1計算器部分(6)と、第1時間幅で荷重を受けた基準寿命計測対象物体の第1KAMと第1時間幅の後の第2時間幅で荷重を受けた基準寿命計測対象物体の第2KAMとに対応する基準寿命計測対象物体の余寿命の関係を表すマスターカーブを作成する第2計算器部分(13,15)と、余寿命予測対象物体のKAMとマスターカーブのKAMとからマスターカーブに表れる余寿命予測対象物体の余寿命を出力する第3計算器部分(17,18)とから構成される。
マスターカーブは、基準寿命計測対象物体に荷重を与える間の温度の情報、歪、又は、両方を有する。マスターカーブは異なる複数の温度、歪に対応して作成されることは既述の通りに重要である。マスターカーブは、結晶粒中心領域と結晶粒界近傍とについて作成されることは既述の通りに重要である。KAMの変化は、空間的に、且つ、時間的に抽出される。
本発明による余寿命測定方法、及び、余寿命測定装置は、高精度寿命予測技術を代替的に提供することができる。
本発明による余寿命測定装置の実現態は、図に対応して、詳細に記述される。その実現態は、図1に示されるように、走査型電子顕微鏡として、電子線照射器1と二次電子検出器2とが備えられている。測定対象固体物質Mは、固定器3に固定される。測定対象固体物質Mの測定対照研磨面4は、研磨されている。電子線照射器1から投射される電子線は、測定対象固体物質Mの測定対象研磨面4に投射される。その投射により測定対象研磨面4で生成され飛び出す二次電子は、二次電子検出器2の検出面に入射する。測定対象研磨面4で回折され反射される反射回折電子波の干渉パターンは、二次電子検出器2で検出される。二次電子検出器2から出力される干渉パターン5は、結晶方位計算器6に入力される。結晶方位計算器6は、干渉パターン5に対応する結晶方位を計算して求める。結晶方位は、無次元数の角度として表される。結晶方位計算器6が計算して求める結晶方位関係データ7は、余寿命計算器8に入力される。
図2は、銅合金が材料として用いられている測定対象固体物質Mの測定対象研磨面4に現れる銅合金結晶の局所的部分9を示している。局所的部分9は、多数の正六角形分析区画に仮想的に区分けされる。このように区分けされる局所的部分9に、電子線照射器1から電子線が照射される。多数の正六角形分析区画のうちの任意の区画は、方位差分析基準区画9−0として選択的に設定される。方位差分析基準区画9−0に外接する6つの区画は、方位差分析対象区画9−1〜9−6として確定的に設定される。
局所的部分9の全体に対応する干渉パターン5は、方位差分析基準区画9−0と6つの方位差分析対象区画9−1〜jとの間のそれぞれの面方位差の物理的情報を含んでいる。結晶方位計算器6は、方位差分析基準区画9−0と6つの方位差分析対象区画9−1〜6の7つの結晶方位を計算し、更に、方位差分析基準区画9−0の結晶方位と6つの方位差分析対象区画9−1〜6の結晶方位との間の差である6つの面方位差を結晶方位関係データ7として計算する。今の場合、方位差分析基準区画9−0と方位差分析対象区画9−1との関係である第1面方位差は2.5゜(角度)として計算され、方位差分析基準区画9−0と方位差分析対象区画9−2との関係である第2面方位差は38.1゜として計算され、方位差分析基準区画9−0と方位差分析対象区画9−3との関係である第3面方位差は37.6゜として計算され、方位差分析基準区画9−0と方位差分析対象区画9−4との関係である第4面方位差は1.3゜として計算され、方位差分析基準区画9−0と方位差分析対象区画9−5との関係である第5面方位差は1.8゜として計算され、方位差分析基準区画9−0と方位差分析対象区画9−6との関係である第6面方位差は2.1゜として計算される。
このような6つの面方位差のうちの第2面方位差の38.1゜とそのうちの第3面方位差の37.6゜とは、異常値である。結晶方位計算器6には、異常値判定のための閾値が設定されている。適正な閾値として、今の場合は5゜が採択されている。正常値として、4つの値である2.5、1.3、1.8、2.1が結晶方位計算器6により採択される。疲労度合いを示す基本値として、KAM(値)が採用される。KAM、6つの面方位差のうちから採択される正常値の平均として定義される。今の場合には、
KAM=(2.5+1.3+1.8+2.1)/4=1.9
今の場合には、方位差分析基準区画9−0を取り囲む6つの方位差分析対象区画9−1〜6がKAMの算定のために採択されているが、精度向上のためには、6つの方位差分析対象区画9−1〜6を更に囲むより多くの分析区画の結晶方位が参酌されて、より高信頼度でKAMが算出され得る。今の場合は、異常値判定のための閾値として5゜が採択されている。対象となる材料特性又は評価対象になる使用環境に応じて、適正な閾値が用いられ得る。
図3は、結晶粒の転位分布を示している。銅合金のような金属結晶物質は、その疲労度に対応してKAMが変化する。KAM分布と転位分布の間に明らかな相関が存在することが本発明者により見出されている。より大きい転位密度は、より大きいKAMに相関的に対応している。図3(a)は、多数の結晶粒11−1〜nが集合する結晶粒集合の断面を示している。今、隣り合う3つの結晶粒11−1〜11−3が考えられる。図3(b)は、その3つの結晶粒11−1〜3のそれぞれのKAM分布を示している。図3(b−2)の横軸は、線A−A上の距離座標を示し、その縦軸はKAMを示している。図中の4本の縦線A,B,C,Dは、結晶粒11−1〜3のそれぞれの両側結晶粒界を示している。
第1KAM分布関数線12−1は、寿命初期(寿命消費が僅かである期間)のKAM分布を示している。第2KAM分布関数線12−2は、寿命中期のKAM分布を示している。第3KAM分布関数線12−3は、寿命終期(破断直前)のKAM分布を示している。寿命初期で分布関数の振幅は最も小さく、寿命終期で分布関数の振幅は最も大きい。3態様の分布関数線で共通する現象は、粒界近傍でKAMが相対的に大きく、結晶粒中心でKAMが相対的に小さいことである。疲労が進めば、転位は結晶粒中心から結晶粒界に移動し、その結果として、結晶粒中心で転位は減少してKAMが減少し、結晶粒界で転位は増大してKAMが増大する。結晶構造体の破壊は、結晶粒界で開始する。このことに基づいて、本発明者は、下記の知見を得ることができている。
(1)結晶構造物質の疲労絶対値は結晶粒内のKAMの値に対応し、結晶構造物質の疲労進行値は結晶粒内のKAMの減少(時間的微分値又は時間的差分値)に対応する。
(2)結晶構造物質の疲労絶対度は結晶粒界近傍のKAMの値に対応し、結晶構造物質の疲労進行度は結晶粒内のKAMの増大(時間的微分値又は時間的差分値)に対応する。
(3)結晶構造物質の疲労絶対度は結晶粒中心のKAMと結晶粒界のKAMの大小関係(空間的微分又は空間的差分)に対応し、結晶構造物質の疲労進行度はその大小関係の変化(大小関係の空間的微分又はその空間的差分)に対応する。
図4は、KAMとKAMの変化率を計算することにより余寿命を推定的に計算する余寿命計算器8の詳細を示している。余寿命計算器8は、第1KAM計算器13と、第2KAM計算器14と、第1KAM差分計算器15と、第2KAM差分計算器16とから構成されている。第1KAM計算器13の計算結果と第2KAM計算器14の計算結果とは、疲労絶対値比較計算器17で比較される。第1KAM差分計算器15の計算結果と第2KAM差分計算器16計算結果とは、疲労進行値比較器18で比較される。第1KAM計算器13と第1KAM差分計算器15は、基準結晶構造物質M1のKAM関係計算系に属し、第2KAM計算器14と第2KAM差分計算器16は余寿命推定計算対象物質M2のKAM関係計算系に属する。後述されることから理解されるように、第1KAM計算器13と第2KAM計算器14と疲労絶対値比較計算器17は同一計算器であり得、且つ、第1KAM差分計算器15と第2KAM差分計算器16は同一計算器であり得るが、記述の便宜のために比較上、異なる計算器として図示されている。
基準結晶構造物質M1が固定器3に固定され、それの結晶方位関係データ7が結晶方位計算器6で計算され、面方位差7が余寿命計算器8の第1KAM計算器13に入力される。第1KAM計算器13は、基準結晶構造物質M1のKAMを計算する。図5と図6は、基準結晶構造物質M1に関するKAMを示している。図5は、結晶粒中心のKAMと粒界近傍のKAMの時間的分布を示している。図5の横軸は、時間特に時系列点座標を示している。ここで時間tは、基準結晶構造物質M1に外力として作用させる一定荷重の負荷回数である。荷重の負荷は、一定周期で周期的に実行される。その荷重負荷回数jは、時間tjに対応している。基準結晶構造物質M1に関して、粒中心時間的KAM分布関数F1(tj)と、粒界近傍時間的KAM分布関数F2(tj)とが計算により第1KAM計算器13で求められる。
F1=F1(tj)・・・(1)
F2=F2(tj)・・・(2)
2様のこのような時間的分布関数F1,F2は、第1KAM計算器13で作成されて第1KAM計算器13で記録され保持される。
図6は、時間的初期と時間的中期と時間的終期の空間的分布を示している。図6の横軸は、結晶粒内粒界直交方向距離Lを示し、その原点は結晶粒の中心を示している。ここで、時間t1は時間的初期の代表的時刻を示し、時間t2は時間的中期の代表的時刻を示し、時間t3は時間的終期の代表的時刻を示している。基準結晶構造物質M1に関して、時間的初期空間的KAM分布関数F3(L)と、時間的中期空間的KAM分布関数F4(L)と、時間的終期空間的KAM分布関数F5(L)とが計算により第1KAM計算器13で求められる。
F3=F3(L)・・・(3)
F4=F4(L)・・・(4)
F5=F5(L)・・・(5)
多種多様の時間的空間的KAM分布関数は、第1KAM計算器13から出力され第1KAM差分計算器15に入力される。第1KAM差分計算器15は、時間的分布関数の時間的微分又は時間的差分を計算し、その時間的微分関数又は時間的差分関数(以下、時間的微分関数といわれる)を記録して保持する。第1KAM差分計算器15は、更に、空間的分布関数の空間的微分又は空間的差分を計算し、その空間的微分関数又は空間的差分関数(以下、空間的微分関数といわれる)を記録して保持する。
このような時間的分布関数、時間的微分関数、空間的分布関数、空間的微分関数は、本発明者により、疲労度マスターカーブと呼ばれて既述の通りに定義されている。既述の関数は、多変数関数表現が可能である。
タービン車室の隔壁、原子炉壁、蒸気発生器のような高温熱交換器壁、タービンブレードのような高温下で激しく振動する高温高負荷荷重を受ける金属材料の機械構造物体の余寿命推定計算対象物質M2は、初期的に、中期的に、周期的にその一部分がサンプルとして採取されて、固定器3に固定され、それの結晶方位関係データ7が結晶方位計算器6で求められる。そのようなサンプルの採取と計測は、時系列的に複数回に実行される。第2KAM計算器14と第2KAM差分計算器16は、余寿命推定計算対象物質M2について、図5,6のマスターカーブに対応する分布関数を計算する。後述されるように、余寿命推定計算対象物質M2については関数表現は不要である。現実には、余寿命推定時期に、測定対象固体物質Mについて、KAMとそのKAMのその時点の変化率が計算される。
第1KAM計算器13に保存されている分布関数は、疲労絶対値比較計算器17に転送され、余寿命推定計算対象物質M2について、KAMがKAM1であれば、疲労絶対値比較計算器17に記述されているその分布関数の座標系のKAM軸にそのKAM1が図5に示されるように記入され(変数KAMにKAM1が代入され)、そのKAM1に対応して、式(1)と式(2)は、下記のように表される。
KAM1=F1(tj)・・・(1’)
F2=F2(tj)・・・(2’)
そのKAM1が粒中心の分布関数F1に属していれば、その余寿命推定計算対象物質M2の消費寿命はT1であると推定され、そのKAM1が粒界近傍の分布関数F2に属していれば、その余寿命推定計算対象物質M2の消費寿命はT2であると推定される。ここで、破断点がTendで表され、余寿命は、(Tend−T1)、(Tend−T2)で表される。図6に関しては、計測距離がL1であり計測KAMがKAM1であれば、その座標点(L1,KAM1)にもっとも近い曲線の余寿命はt2であることが推定される。
図7は、基準結晶構造物質M1の製作方法を示している。基準結晶構造物質M1は、余寿命推定計算対象物質M2の材料と同じ材料で製作される。供試体として、銅合金燃焼室壁が例示される。その供試体は、550゜Cの環境で、1%の歪範囲で、引張と圧縮の繰り返し荷重を受ける。図7(a)に示されるように、1サイクル中の5分間の圧縮は、歪が0.5%に保持される。1サイクル中の引張の期間は、5分に対して十分に短い。引張は、歪が0.5%に保持される。図7(b)は、サイクル数と寿命の関係を示している。試験開始前の供試体の余寿命は100%であると定義される。この供試体は、420サイクルの荷重負荷で破断する。寿命の90%消費は378(420×0.9)サイクルに対応し、寿命の70%消費は294(420×0.7)サイクルに対応している。図5のtjは、このようなサイクル数に対応し、今の場合、図5のtjのjは420に一致している。
図8は、図7の既述の余寿命推定計算対象物質M2に関するKAMを表す第1マスターカーブを示している。図8(b)は、結晶粒界近傍の10×20μmの領域のKAMの変化を示し、その横軸は寿命消費%を示している。余寿命100%(消費0%)は結晶粒界近傍のKAMの3.12に対応し、余寿命30%(消費70%)は結晶粒界近傍のKAMの3.43に対応し、余寿命0%(消費100%)は結晶粒界近傍のKAMの4.36に対応している。
図9は、既述の余寿命推定計算対象物質M2のKAM変化率と余寿命の関係を表す第2マスターカーブを示している。ここで変化率は、増加率として、下記のように定義されている。
KAM変化率=(現在時点のKAM−初期KAM)/KAM
図9(a)に示されるように、70%消費はKAM増加率の0.10に対応し、90%消費はKAM増加率の0.29に対応し、100%消費はKAM増加率の0.40に対応している。このように変化率が大きい変化率指標は、寿命予測の高精度化を実現する。関数F1は、破断点近傍でその微分係数が大きい。関数F1の微分は、寿命予測の高精度化の実現のために適正に活用され得る。
図10(a),(b)は、結晶粒の中心部分の20×40μmの領域の第3マスターカーブを示している。第3マスタカーブは、その領域のKAMと余寿命の関係を示している。図11(a),(b)は、その第3マスターカーブの変化率を表す第4マスターカーブを示している。図10のマスタ−カーブと図11のマスターカーブとを併用して、変化率が大きい領域を選択的に用いることにより、予測精度を向上させることができる。
図12(a),(b)は、空間的分布関数F3,F4,F5に対応する余寿命を表す第5マスターカーブを示している。図12(b)は、座標Lの連続関数による推定の替わりとして、粒界近傍のKAMと粒中心領域のKAMとの差と余寿命の関係を示している。図13に示されるように、粒界近傍のKAMは、粒界から6μmの内部に向かう直線上の多数点のKAMの平均として定義されている。粒界中心のKAMは、粒中心から放射方向に6μmの外部に向かう直線上の多数点のKAMの平均として定義されている。このような5種のマスターカーブの併用は、余寿命予測精度を更に向上させることができる。
このような多様なマスターカーブは、疲労態様の変化が加味されて更に高精度予測のマスターカードに改善され得る。図14は、その改善のための荷重多様性を示している。図14(a)は単純疲労を示し、図14(b)は引張保持クリープ疲労を示し、図14(c)は圧縮保持クリープ疲労を示している。
図15は、既述の3様の疲労に対応するKAMカーブ(マスターカーブ)を示している。3様のKAMは、粒中心のKAMとして共通化されている。カーブAは単純疲労マスターカーブを示し、カーブBは引張保持クリープ疲労を示し、カーブCは圧縮保持クリープ疲労を示している。
図16は、歪範囲をパラメータとし温度と材料寿命を2変数とするKAM値の2次マスターカーブ、又は、歪範囲と温度と材料寿命を3変数とするKAM値の3次マスターカーブの存在を実証的に示している。KAMの増大は粒界では消費寿命の増大に対応することは既述の通りであるが、温度の増大は粒界のKAMの増大に対応する現象が本発明者により更に知られている。歪範囲の大小は、同じKAMで異なる余寿命に対応する。3次元的に分布するKAM−温度−余寿命2次元曲面は、同一ではない。1%歪範囲のKAM−温度−余寿命曲面S1は、2%歪範囲のKAM−温度−余寿命曲面S2にKAM−温度−余寿命の空間曲線Kで交叉する。
図17は、歪範囲をパラメータとする温度−破断時KAM値の関係線を示している。破断時KAM値は、概ね、温度に対して線形関係を有し、温度の増大は粒内ではKAM値の減少に対応している。1%歪範囲の温度−破断時KAM関係線と2%歪範囲の温度−破断時KAM関係線との間には、KAM位相差が存在している。その位相差は、温度に依存しないで概ね一定である。より大きい歪を受ける物体のKAMは、550゜Cと700゜Cの間の全温度領域で、ΔKAMの共通の位相差を有している。
図18は、歪範囲をパラメータとするKAM−余寿命関係線を示している。そのKAM−余寿命関係線は、粒中心領域の変化を示している。1%歪範囲のKAM−余寿命関係線と2%歪範囲のKAM−余寿命関係線は、80%の消費寿命で交叉している。1%歪範囲の材料のKAMは、寿命後期で、2%歪範囲の材料のKAMに比べて急速に低下する。
図1は、本発明による余寿命測定方法の実現態を示す機器配置図である。 図2は、局所的結晶部分を示す断面図である。 図3(a)は結晶部分を示す断面図であり、同図(b−1)結晶部分の選択区画を示す断面図であり、同図(b−2)はKAM分布を示すグラフである。 図4は、計算器部分の詳細を示す回路ブロック図である。 図5は、KAM分布を示すグラフである。 図6は、他のKAM分布を示すグラフである。 図7(a)は荷重サイクルを示すグラフであり、同図(b)はサイクル数を示す表である。 図8(a)消費とKAMを示す表であり、同図(b)はKAMと余寿命の関係を示すグラフである。 図9(a)消費とKAMを示す表であり、同図(b)はKAMと余寿命の他の関係を示すグラフである。 図10(a)消費とKAMを示す表であり、同図(b)はKAMと余寿命の更に他の関係を示すグラフである。 図11(a)消費とKAMを示す表であり、同図(b)はKAMと余寿命の更に他の関係を示すグラフである。 図12(a)消費とKAMを示す表であり、同図(b)はKAMと余寿命の更に他の関係を示すグラフである。 定義域を示す断面図である。 図14(a)は第1荷重様式を示し、同図(b)は第2荷重様式を示し、同図(c)は第3荷重様式を示す。 図15は、KAMと余寿命の関係を示すグラフである。 図16は、KAMと余寿命と温度と歪範囲の関係を示す立体グラフである。 図17は、KAMと温度の関係を示すグラフである。 図18は、KAMと余寿命の関係を示すグラフである。
符号の説明
1,2…電子顕微鏡
6,8…計算器
6…第1計算器部分
13,15…第2計算器部分

Claims (25)

  1. 第1時間幅で荷重を受ける構造物体の部分領域の第1結晶方位情報を第1時刻に計測する第1ステップと、
    前記第1時刻の後に第2時間幅で前記荷重を受ける前記部分領域の第2結晶方位情報を第2時刻に計測する第2ステップと、
    前記第1結晶方位情報と前記第2結晶方位情報との間の変化を抽出する第3ステップ
    とを構成する余寿命測定方法。
  2. 前記部分領域の材料は熱伝導性が高い物質である
    請求項1の余寿命測定方法。
  3. 前記物質は銅合金である
    請求項2の余寿命測定方法。
  4. 前記第1結晶方位情報と前記第2結晶方位情報との間の変化は結晶方位の乱れの程度に対応する
    請求項1の余寿命測定方法。
  5. 前記部分領域は結晶粒界近傍である
    請求項1〜4から選択される1請求項の余寿命測定方法。
  6. 前記部分領域は結晶中心近傍である
    請求項1〜4から選択される1請求項の余寿命測定方法。
  7. 前記第1結晶方位情報と前記第2結晶方位情報とに対応するKAMと余寿命の関係を示すマスターカーブを作成するステップ
    を更に構成する請求項1〜6から選択される1請求項の余寿命測定方法。
  8. 前記第1ステップは、
    前記第1時間幅と第1温度で前記構造物体に前記荷重を与えるステップと、
    前記第1時間幅と第2温度で前記構造物体に前記荷重を与えるステップとを形成し、
    前記第2ステップは、
    前記第2時間幅と前記第1温度で前記構造物体に前記荷重を与えるステップと、
    前記第2時間幅と前記第2温度で前記構造物体に前記荷重を与えるステップとを形成する
    請求項1〜7から選択される1請求項の余寿命測定方法。
  9. 前記第1ステップは、
    前記第1時間幅と第1歪で前記構造物体に前記荷重を与えるステップと、
    前記第1時間幅と第2歪で前記構造物体に前記荷重を与えるステップとを形成し、
    前記第2ステップは、
    前記第2時間幅と前記第1歪で前記構造物体に前記荷重を与えるステップと、
    前記第2時間幅と前記第2歪で前記構造物体に前記荷重を与えるステップとを形成する
    請求項1〜7から選択される1請求項の余寿命測定方法。
  10. 前記第1ステップは、
    前記第1時間幅と第1温度と第1歪で前記構造物体に前記荷重を与えるステップと、
    前記第1時間幅と第2温度と第2歪で前記構造物体に前記荷重を与えるステップとを形成し、
    前記第2ステップは、
    前記第2時間幅と前記第1温度と前記第2歪で前記構造物体に前記荷重を与えるステップと、
    前記第2時間幅と前記第2温度と前記第2歪で前記構造物体に前記荷重を与えるステップとを形成する
    請求項1〜7から選択される1請求項の余寿命測定方法。
  11. 第1時間幅で荷重を受ける構造物体の第1部分領域の第1結晶方位情報を第1時刻に計測する第1ステップと、
    前記第1時刻の後に第2時間幅で前記荷重を受ける前記第1部分領域の第2結晶方位情報を第2時刻に計測する第2ステップと、
    前記第1時間幅で前記荷重を受ける前記構造物体の第2部分領域の第3結晶方位情報を前記第1時刻に計測する第3ステップと、
    前記第1時刻の後に第2時間幅で前記荷重を受ける前記第2部分領域の第4結晶方位情報を前記第2時刻に計測する第4ステップと、
    前記第1結晶方位情報と前記第2結晶方位情報との間の変化を抽出する第5ステップと、
    前記第3結晶方位情報と前記第4結晶方位情報との間の変化を抽出する第6ステップ
    とを構成する余寿命測定方法。
  12. 前記第1部分領域は結晶粒界近傍であり、且つ、前記第2部分領域は結晶中心近傍である
    請求項11の余寿命測定方法。
  13. 前記第1部分領域は結晶中心近傍であり、且つ、前記第2部分領域は結晶粒界近傍である
    請求項11の余寿命測定方法。
  14. 前記第1結晶方位情報と前記第2結晶方位情報とに対応する第1KAMと余寿命の関係を示す第1マスターカーブを作成するステップと、
    前記第3結晶方位情報と前記第4結晶方位情報とに対応する第2KAMと余寿命を示す第2マスターカーブを作成するステップ
    とを更に構成する請求項11〜13から選択される1請求項の余寿命測定方法。
  15. 前記第1ステップは、
    前記第1時間幅と第1温度で前記第1部分領域に前記荷重を与える第5ステップと、
    前記第1時間幅と第2温度で前記第1部分領域に前記荷重を与える第6ステップとを形成し、
    前記第2ステップは、
    前記第2時間幅と前記第1温度で前記第1部分領域に前記荷重を与える第7ステップと、
    前記第2時間幅と前記第2温度で前記第1部分領域に前記荷重を与える第8ステップとを形成し、
    前記第3ステップは、
    前記第1時間幅と前記第1温度で前記第2部分領域に前記荷重を与える第9ステップと、
    前記第1時間幅と前記第2温度で前記第2部分領域に前記荷重を与える第10ステップとを形成し、
    前記第4ステップは、
    前記第2時間幅と前記第1温度で前記第2部分領域に前記荷重を与える第11ステップと、
    前記第2時間幅と前記第2温度で前記第2部分領域に前記荷重を与える第12ステップとを形成する
    請求項11〜13から選択される1請求項の余寿命測定方法。
  16. 前記第5ステップ〜前記第12ステップについてそれぞれに第1マスターカーブ〜第8マスターカーブを作成するステップを更に構成する
    請求項15の余寿命測定方法。
  17. 前記第1マスターカーブ〜前記第8マスターカーブは、それぞれに、異なる歪に関して作成される
    請求項16の余寿命測定方法。
  18. 基準寿命計測対象物体の研磨表面を撮影する電子顕微鏡と、
    計算器とを構成し、
    前記計算器は、
    前記電子顕微鏡により得られる結晶方位の乱れの程度に対応するKAMを計算する第1計算器部分と、
    第1時間幅で荷重を受けた前記基準寿命計測対象物体の第1KAMと前記第1時間幅の後の第2時間幅で荷重を受けた前記基準寿命計測対象物体の第2KAMとに対応する前記基準寿命計測対象物体の余寿命の関係を表すマスターカーブを作成する第2計算器部分と、
    前記余寿命予測対象物体のKAMと前記マスターカーブのKAMとから前記マスターカーブに表れる前記余寿命予測対象物体の余寿命を出力する第3計算器部分
    とを構成する余寿命測定装置。
  19. 前記マスターカーブは、前記基準寿命計測対象物体に前記荷重を与える間の温度の情報を有する
    請求項18の余寿命測定装置。
  20. 前記マスターカーブは異なる複数の温度に対応して作成される
    請求項19の余寿命測定装置。
  21. 前記マスターカーブは、前記基準寿命計測対象物体に前記荷重を与える間の歪の情報を有する
  22. 前記マスターカーブは異なる複数の歪に対応して作成される
    請求項21の余寿命測定装置。
  23. 前記マスターカーブは、結晶粒中心領域と結晶粒界近傍とについて作成される
    請求項18〜22から選択される1請求項の余寿命測定装置。
  24. 前記マスターカーブは、前記結晶粒中心領域のKAMの時間的変化と前記結晶粒界近傍のKAMの時間的変化について作成される
    請求項23の余寿命測定装置。
  25. 前記マスターカーブは、前記KAMが前記結晶粒中心領域と前記結晶粒界近傍の間の空間的変化として作成される
    請求項23又は24の余寿命測定装置。
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