JP2005106177A - 車両用差動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自動変速機等において、設計の自由度をできるだけ維持しつつ、オイルレベルゲージの収容スペースを確保すること。
【解決手段】 オイルレベルゲージの収容室300をハウジング10の差動歯車機構収容部15の壁部に形成し、この収容室300と差動歯車機構収容部15の内部空間とを連通する連通穴303を設けることで、収容室300内にオイルが溜まるようにする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両用の差動装置に関し、特にオイルレベルゲージの配設部位に関するものである。
自動変速機では、トルクコンバータにおける回転の伝達や変速機の各種機構の制御にオイルが用いられるため、その管理が重要となる。一般に、自動変速機では、共通のハウジング内にトルクコンバータと変速機と差動装置とが収容されており、これらに用いられるオイルはオイルパンに貯留され、ポンプにより順次循環されることになる。そして、自動変速機内のオイルの量を管理するために、オイルパンにはオイルレベルゲージが挿入されるように構成され、オイルパン内の貯留オイル量をオイルレベルゲージで測定することでその管理がなされているのが実情である。このような自動変速機におけるオイルレベルゲージに関連する技術としては、例えば、特許文献1や2が挙げられる。また、自動変速機におけるオイルによる潤滑に関連する技術としては、例えば特許文献3が挙げられる。
特開平5−172218号公報 実開平1−52813号公報 特開平11−48806号公報
ここで、自動変速機内のオイルの回収はその自重により下方へ流れることを利用するため、オイルパンは自動変速機の底部に配設され、上方から流れてくるオイルを受け止めるように構成されるのが普通である。また、オイルレベルゲージはユーザの利便性を考慮して自動変速機の上側から抜き差しできるようにすることが望ましい。しかし、オイルパンの上方には変速機等が存在するため、オイルレベルゲージの収容スペースは制限され易い。特に、自動変速機のレイアウト次第によっては収容スペースの確保が難しくなるため、当該レイアウトの自由度が損なわれる場合もあり得る。
従って、本発明の目的は、設計の自由度をできるだけ維持しつつ、オイルレベルゲージの収容スペースを確保することにある。
本発明によれば、ハウジングと該ハウジング内に収容された差動歯車機構とを備え、車両の車輪に動力を伝達する車両用差動装置において、前記ハウジングの壁部に、オイルレベルゲージが挿入される有底の収容穴を設けると共に、前記ハウジング内のオイルが前記収容穴に流通するように前記ハウジング内と前記収容穴とを連通する連通穴を前記壁部に設けたことを特徴とする車両用差動装置が提供される。
この車両用差動装置によれば、前記連通穴を介して前記ハウジング内のオイルが前記収容穴に流入して貯留される。従って、前記収容穴にオイルレベルゲージが挿入されることでオイル量が測定できる。この際、前記壁部により前記収容穴は囲包されるのでオイルレベルゲージを保護することができる。更に、この構成によりオイルパンにオイルレベルゲージを挿入する構成を強いられることがない。従って、この車両用差動装置によれば、設計の自由度をできるだけ維持しつつ、オイルレベルゲージの収容スペースを確保することができる。
本発明においては、前記差動歯車機構が、入力側のギヤとしてリングギヤを含み、前記ハウジングの内面の一部を、前記リングギヤの側面に沿って両者が近接するように形成すると共に、前記収容穴を当該リングギヤの側面の側方に配設することもできる。この構成により、前記リングギヤの収容スペースを小さくしてオイルの攪拌抵抗を低減できると共に、この小スペース化に伴う空きのスペースに前記収容穴が配設されるので装置のコンパクト化を図ることができる。
また、本発明においては、更に、前記リングギヤの側面に向けて開口し、前記収容穴に連通したブリーザ用のガス抜き穴を前記壁部に設けると共に、前記ガス抜き穴を、前記リングギヤの外周から、当該リングギヤの半径方向内方へ離隔した位置に向けて開口するように配設することもできる。この構成により、装置内の内圧を外部へ逃がすことができると共に、前記ガス抜き穴に対するオイルの侵入を抑制することができる。
この場合、前記ガス抜き穴を、前記リングギヤの外周の歯部よりも、当該リングギヤの半径方向内方の位置に向けて開口するように配設することもできる。この構成により、前記ガス抜き穴に対するオイルの侵入をより効果的に抑制することができる。
また、この場合、更に、前記リングギヤの側面に向けて開口し、前記収容穴に連通したブリーザ用の第2のガス抜き穴を前記壁部に設けることもできる。この構成により、前記第2のガス抜き穴がバックアップ用のガス抜き穴となり、ブリーザの確実性を向上できる。
また、本発明においては、更に、前記オイルレベルゲージが挿通すると共に、前記ハウジング内にオイルを注入するためのフィラーチューブを備え、前記フィラーチューブが、前記収容穴の入口から前記ガス抜き穴まで前記収容穴に挿入されていてもよい。この構成により、前記フィラーチューブが前記ガス抜き穴を閉鎖することなく、また、前記フィラーチューブをより短くすることができる。
以上述べた通り、本発明によれば、設計の自由度をできるだけ維持しつつ、オイルレベルゲージの収容スペースを確保することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る差動装置を適用した自動変速機Aの外観斜視図、図2(a)は自動変速機Aを車両前方側を正面とした場合の右側面図、図2(b)は背面図である。自動変速機Aは、車幅方向に型割され、ハウジング部材11a及び11bを図示の合わせ面にて組合わせて構成されるハウジング10を備える。このハウジング10は、大別すると、トルクコンバータ収容部12と主変速機収容部13と副変速機収容部14と差動歯車機構収容部15とを備える。差動歯車機構収容部15には、左前輪用のドライブ軸の取付口15a及び右前輪用のドライブ軸の取付口15bがそれぞれ形成されている。ハウジング10の底部にはオイルパン17が取り付けられており、ここには自動変速機A内の各機構を潤滑し、また、油圧系の作動油となるオイルが蓄積される。バルブボディ収容室16には、副変速機収容部14内に収容される副変速機140を油圧制御するバルブボディが配設される。主変速機収容部13内に収容される主変速機130を油圧制御するバルブボディについては、例えば、オイルパン17内に配設することができる。ここで、図5を参照して自動変速機Aの内部機構の例について簡単に説明する。図5は自動変速機Aの内部機構のスケルトン図である。
自動変速機Aは、トルクコンバータ収容部12に収容されたトルクコンバータ120と、主変速機収容部13に収容された主変速機130と、副変速機収容部14に収容された副変速機140と、差動歯車機構収容部15に収容された差動歯車機構150と、を備える。トルクコンバータ120はエンジン100の出力軸から出力される回転力を入力軸131に伝達する。オイルポンプ121はトルクコンバータ120を介してエンジン100の出力が伝達されて駆動し、前記オイルパン17に貯留されているオイルを自動変速機Aの各部に圧送する。オイルポンプ121からのオイル一部は、入力軸131及びカウンタ軸141の軸線に沿ってそれらの内部に設けられた油路から、当該入力軸131及びカウンタ軸141の周面に開口する排出口を通って径方向に排出され、主変速機130及び副変速機140の各機構を潤滑する。
主変速機130は入力軸131上に設けられており、2つの遊星歯車機構132及び133の組合せでなり、入力軸131と遊星歯車機構132のサンギヤとの間にフォワードクラッチ134aが、入力軸131と遊星歯車機構133のサンギヤとの間にリバースクラッチ134bが、入力軸131と遊星歯車機構133のピニオンキャリヤとの間に3−4クラッチ136がそれぞれ備えられている。2−4ブレーキ137は遊星歯車機構133のサンギヤを固定する。遊星歯車機構132のリングギヤと遊星歯車機構133のピニオンキャリヤとが連結され、これらとハウジング10との間にローリバースブレーキ138及びワンウェイクラッチ139が配置されている。遊星歯車機構132のピニオンキャリヤと遊星歯車機構133のリングギヤとが連結され、これらに出力ギヤ135が接続されている。
副変速機140は、カウンタ軸141上に設けられており、単一の遊星歯車機構142でなり、出力ギヤ135と噛み合う入力ギヤ143がそのリングギヤに連結され、主変速機130からの回転駆動力が伝達されるように構成されている。遊星歯車機構142のサンギヤとピニオンキャリアの間には直結クラッチ144が備えられ、サンギヤとハウジング10との間に減速ブレーキ145及びワンウェイクラッチ146が配置されている。そして、遊星歯車機構142のピニオンキャリアがカウンタ軸141に連結されており、副変速機140の出力が出力ギヤ147から出力される。差動歯車機構150は、出力ギヤ147と噛み合うリングギヤ150aと、リングギヤ150aが固定されたデフケース150bと、ピニオンシャフト150cと、一対のピニオンギヤ150dと、リングギヤ150aから入力される駆動力を各ドライブ軸151に伝達する一対のサイドギヤ150eとからなり、ハウジング10の差動歯車機構収容部15に支持されて差動装置を構成している。
次に、図1及び図2に戻り、各軸131、141及び151の位置関係について説明する。同図において、軸線d1、d2及びd3はそれぞれ入力軸131、カウンタ軸141及びドライブ軸151の軸線を示している。また、各軸131、141及び151については図2(a)においてその位置が破線でのみ示されており、特にドライブ軸151の自動変速機A外部に露出する部分については図示を省略している。まず、入力軸131は車両の車幅方向に配設されており、カウンタ軸141及びドライブ軸151は入力軸131と平行に配設されている。つまり、これら3つの軸は相互に平行な位置関係にある。更に、これらの3つの軸は、車両の前方から後方へ向かって、入力軸131、カウンタ軸141、ドライブ軸151の順に設定されると共に、カウンタ軸141の位置がドライブ軸151よりも車高方向に高い位置に設定されている。また、本実施形態の場合、入力軸131は車高方向に見てカウンタ軸141とドライブ軸151との間の高さに配設されている。なお、これらの相対的な位置関係は主変速機140、副変速機150及び差動歯車機構150を構成する歯車の寸法関係及び自動変速機Aの配置スペースの制約等によりレイアウトされることになるが、本実施形態のように副変速機140からの出力を差動歯車機構150に直接入力する、一般的な設計によれば、副変速機140よりも下方に差動歯車機構150が位置することになるのが通常であるため、カウンタ軸141はドライブ軸151よりも車高方向に高い位置に配設され、また、入力軸131はドライブ軸151と車高方向に高い位置か同レベルの位置に配設されることになる。
次に、自動変速機Aにおけるオイルレベルゲージの収容構造について説明する。一般にオイルレベルゲージは、オイルパンに挿入される構成が採用されるが、本実施形態の自動変速機Aのように、オイルパン17上にトルクコンバータ120、主変速機130及び副変速機140が配設され、しかも装置のコンパクト化を図らんとした場合、自動変速機Aの上方からオイルレベルゲージを挿入できるようにその収容スペースを確保することは設計上必ずしも容易ではない。そこで、本実施形態ではハウジング10のうち、差動歯車機構収容部15の部分にオイルレベルゲージ200の収容部300を設けている。以下、この構成を図3及び図4(a)を参照して説明する。図3は図2(b)の線XXに沿うハウジング10の断面図であり、図4(a)は図3の線YYに沿う断面図である。図3中、ハッチング部分は、ハウジング部材11bの合わせ面を示している。
収容部300は、ハウジング10の差動歯車機構収容部15の壁部に形成され、車高方向下端の底部301と、上端の開放端302と、から有底の穴上に形成されている。差動歯車機構収容部15の壁部には、差動歯車機構収容部15の内部空間と、収容部300の内部空間とを連通する連通穴303が設けられ、本実施形態の場合、この連通穴303は収容部300の下端である底部301の部位に設けられている。
さて、本実施形態においては、オイルポンプ121によりオイルパン17に貯留されたオイルが副変速機140に供給され、その各機構を潤滑するが、図3に示すように副変速機収容部14の内部空間と差動歯車機構収容部15の内部空間とが相互に通じているため、副変速機140に供給されたオイルは差動歯車機構収容部15の内部空間に流入し、差動歯車機構150を潤滑すると共に余剰のオイルが該内部空間内に貯留される。このため、差動歯車機構収容部15内のオイルは連通穴303を通って収容部300内に流入することになる。オイルパン17内のオイルは自動変速機A内を循環するから、収容部300内に流入するオイル量は自動変速機A内に存在するオイル量に比例し、収容部300内のオイル量をオイルレベルゲージ200で測定することで自動変速機A内のオイル量が分かる。また、オイルレベルゲージ200に付着したオイルによりその汚れ具合等のオイルの状態も分かる。このように本実施形態では、オイルレベルゲージ200をオイルパン17に挿入しなくてもオイル量を調べることができるので、自動変速機Aの設計の自由度を向上することができる。また、収容部300は差動歯車機構収容部15の壁部により囲包されているので、オイルレベルゲージ200が差動歯車機構150の一部に接触して傷をつけることがないと共に、副変速機140から飛散するオイルがオイルレベルゲージ200に付着することがなく、より正確なオイル量を測定できる。
ところで、本実施形態では、差動歯車機構収容部15の内面の一部をリングギヤ150aの側面に沿って両者が近接するように形成している。より具体的には、差動歯車機構収容部15の壁部のうち、その内部空間に面すると共にリングギヤ150aの側方に位置する内面15cが、リングギヤ150aの側面と略平行に、かつ、リングギヤ150aの側面に接触しない範囲で近接させている。図示しないが、リングギヤ150aの反対側の側面においても壁部の内面が同様に近接されている。つまり、差動歯車機構収容部15の壁部のうち、リングギヤ150aの周囲部分が、リングギヤ150aに接触しない範囲で近接し、当該リングギヤ150aの輪郭を縁取るように形成されている。リングギヤ150aの側面と内面15cとの間隔は、両者が接触しない範囲で最も近接させることが望ましく、例えば、5mm程度の間隔であることが望ましい。このように、リングギヤ150aの収納スペースを従来の構成(例えば、特許文献3の図4を参照)よりも小さくすることで、リングギヤ150aの周囲に貯留されるオイル量が低減する。この結果、リングギヤ150aに対する攪拌抵抗を削減することができる。更に、リングギヤ150aの側部にスペースが空くため、本実施形態ではこの空きのスペースとなる部分に収容部300を形成することで装置のコンパクト化を図っている。
次に、収容部300におけるブリーザの構成について説明する。差動歯車機構収容部15の壁部には、リングギヤ150aの側面に向けて開口し、収容部300と連通したブリーザ用のガス抜き穴304が設けられている。このガス抜き穴304を設けたことにより、自動変速機Aの内部空間が外部との間で空気の流通が可能となり、当該内部空間が高圧等になった場合に圧を逃がすことができる。以下、このブリーザのための構造について説明する。図4(b)に示すように、オイルレベルゲージ200は、取手部201とこれに接続されたゲージ部202とからなり、取手部201は円筒状のフィラーチューブ210の上端に嵌め込まれる。ゲージ部202はフィラーチューブ210内を通って収容部300内に導かれ、収容部300内のオイルに接触することになる。そして、取手部201には、フィラーチューブ210の端面を跨ぐようにして溝201aが形成されており、この溝201aを介してフィラーチューブ210内は大気に開放されている。そして、図4(a)に示すように、フィラーチューブ210の下端部210aは収容部300の上端部に挿入されているが、ガス抜き穴304を閉鎖しないようにガス抜き穴304の上方に留まっている。つまり、フィラーチューブ210は、収容部300の上方の入口からガス抜き穴304までの間だけ収容部300に差し込まれている。このため、差動歯車機構収容部15の内部空間が、ガス抜き穴304及びフィラーチューブ210を介して大気に開放されることになり、自動変速機Aの内圧を外部へ逃がすことが可能となる。なお、本実施形態では、収容部300内において、ゲージ部202は、その周壁に囲包されて保護されるため、フィラーチューブ210を収容部300の底部301に至るまで挿入する必要がない。また、ガス抜き穴304の下方に設けられたガス抜き穴305はバックアップ用のガス抜き穴であり、ガス抜き穴304が、例えば、油膜で閉鎖されて詰まったりした場合に、ブリーザ用の穴として機能することになる。このようにバックアップ用のガス抜き穴305を設けておくことで、自動変速機Aの内圧上昇をより確実に抑制することができる。
ところで、ガス抜き穴304及び305は、ここからオイルがフィラーチューブ210へ直接流入しないように、なるべく高い位置へ設けることが望ましい。一方、ガス抜き穴304及び305を単純になるべく高い位置へ設けようとすると、より上方となるガス抜き穴304はリングギヤ150aの周縁部側、すなわち、歯部150a’近傍に位置することになる。しかし、本実施形態のようにリングギヤ150aの収容スペースを小さく構成してその側面と壁部を近接させた場合、差動歯車機構収容部15内のオイルはリングギヤ150aの回転により圧を受けてリングギヤ150aの側方へ飛び出し易くなる。このため、特にオイルが溜まり易いリングギヤ150aの歯部150a’の側方にピッタリとガス抜き穴304を設けるとオイルがガス抜き穴304に侵入し易くなる。そこで、本実施形態では、図3に示すようにガス抜き穴304を、リングギヤ150aの外周から、リングギヤ150aの半径方向内方へ離隔した位置に向けて開口するように配設している。特に、本実施形態ではガス抜き穴304を、リングギヤ150aの外周の歯部150a’よりも、リングギヤ150ano半径方向内方の位置に向けて開口するように配設することにより、歯部150a’とガス抜き穴304とがオーバーラップしないようにしている。本実施形態では、歯部150a’とガス抜き穴304とを完全にオーバーラップしないように構成しているが、必ずしも完全にオーバーラップしないようにしなくてもよく、例えば、ガス抜き穴304の穴の中心を歯部150a’の歯底よりも半径方向内側に設定する等、オーバーラップ量を低減できればよい。
本発明の一実施形態に係る差動装置を適用した自動変速機Aの外観斜視図である。 (a)は自動変速機Aを車両前方側を正面とした場合の右側面図、(b)は背面図である。 図2(b)の線XXに沿うハウジング10の断面図である。 (a)は図3の線YYに沿う断面図、(b)はオイルレベルゲージ200の取手部分201の構造を示す図である。 自動変速機Aの内部機構のスケルトン図である。
符号の説明
A 自動変速機
10 ハウジング
130 主変速機
131 入力軸
140 副変速機
141 カウンタ軸
150 差動歯車機構
150a リングギヤ
151 ドライブ軸
200 オイルレベルゲージ
210 フィラーチューブ
300 収容部
301 底部
303 連通穴
304、305 ガス抜き穴

Claims (6)

  1. ハウジングと該ハウジング内に収容された差動歯車機構とを備え、車両の車輪に動力を伝達する車両用差動装置において、
    前記ハウジングの壁部に、オイルレベルゲージが挿入される有底の収容穴を設けると共に、前記ハウジング内のオイルが前記収容穴に流通するように前記ハウジング内と前記収容穴とを連通する連通穴を前記壁部に設けたことを特徴とする車両用差動装置。
  2. 前記差動歯車機構が、入力側のギヤとしてリングギヤを含み、
    前記ハウジングの内面の一部を、前記リングギヤの側面に沿って両者が近接するように形成すると共に、前記収容穴を当該リングギヤの側面の側方に配設したことを特徴とする請求項1に記載の車両用差動装置。
  3. 更に、前記リングギヤの側面に向けて開口し、前記収容穴に連通したブリーザ用のガス抜き穴を前記壁部に設けると共に、
    前記ガス抜き穴を、前記リングギヤの外周から、当該リングギヤの半径方向内方へ離隔した位置に向けて開口するように配設したことを特徴とする請求項2に記載の車両用差動装置。
  4. 前記ガス抜き穴を、前記リングギヤの外周の歯部よりも、当該リングギヤの半径方向内方の位置に向けて開口するように配設したことを特徴とする請求項3に記載の車両用差動装置。
  5. 更に、前記リングギヤの側面に向けて開口し、前記収容穴に連通したブリーザ用の第2のガス抜き穴を前記壁部に設けたことを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用差動装置。
  6. 更に、前記オイルレベルゲージが挿通すると共に、前記ハウジング内にオイルを注入するためのフィラーチューブを備え、前記フィラーチューブが、前記収容穴の入口から前記ガス抜き穴まで前記収容穴に挿入されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用差動装置。
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