JP2005106154A - ブレーキ装置 - Google Patents

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東馬 山口
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Abstract

【課題】 キャリパに対する作業を円滑に行うことができ、作業性や利便性を向上することができる電動式のブレーキ装置を提供する。
【解決手段】 ディスクロータ11にブレーキパッド14,15を押圧させる推力機構と該推力機構を駆動するアクチュエータとを有するキャリパ10と、車両の制動指示信号とに応じて制動力を発生すべく前記アクチュエータを制御する制御手段100とからなるブレーキ装置において、前記制御手段100には、前記キャリパ10に対する作業の開始または終了を判断する判断手段と、前記判断手段の判断により前記ディスクロータ11と前記ブレーキパッド14、15とのクリアランスを調整するクリアランス調整手段を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の制動用に用いられる電動式のブレーキ装置に関するものである。
従来、車両の制動用に用いられる電動式のブレーキ装置として、ディスクロータにブレーキパッドを押圧させる推力機構とこの推力機構を駆動する電動アクチュエータとを内包する電動キャリパと、制動指示信号に応じた電流を電動アクチュエータに供給して制動力を制御する制御手段とを有するものがある。この種の電動ブレーキスイッチとして、エンドスイッチを有するもの(特許文献1参照)や、バックトルクリミッタを有するもの(特許文献2)、後端の検出を行うもの(特許文献3)等が提案されている。
特開2000−213575号公報 特表2001−523795号公報 特開2000−274464号公報
ところで、ブレーキパッドの交換等のキャリパに関する作業を行うにあたっては、ディスクロータのクリアランスを調整する必要がある。しかしながら、上記電動アクチュエータとして電動モータを用いた電動式のブレーキ装置においては、単に推力機構へ外力を加えて押圧力や引張り力を付与するのみでは推力機構の機械的な摺動抵抗により前記クリアランスを調整することができず、キャリパの電動モータを正回転または逆回転させる必要がある。このため、車両内部にスイッチを設けて電動モータ自体を操作するか、ブレーキ装置外部に別途アクチュエータを装着して電動モータを操作する必要があり、作業が繁雑で利便性に欠けるという問題がある。
また、パッド交換等のキャリパに対する作業は、車内ではなくホイールハウス内で行うことが通常であるため、作業者が作業場所から移動することなくクリアランスの調整が行われることが望ましい。
従って本発明は、キャリパに対する作業を円滑に行うことができ、作業性や利便性を向上することができる電動式のブレーキ装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、ディスクロータにブレーキパッドを押圧させる推力機構と該推力機構を駆動するアクチュエータとを有するキャリパと、車両の制動指示信号とに応じて制動力を発生すべく前記アクチュエータを制御する制御手段とからなるブレーキ装置において、前記制御手段には、前記キャリパに対する作業の開始または終了を判断する判断手段と、前記判断手段の判断により前記ディスクロータと前記ブレーキパッドとのクリアランスを調整するクリアランス調整手段を有することを特徴とする。
この発明によれば、前記判断手段により前記キャリパに対する作業の開始または終了と判断されたときに、前記クリアランス調整手段により前記ディスクロータと前記ブレーキパッドとのクリアランスが調整される。従って、前記キャリパの電動モータを制御する外部アクチュエータが不要となるので、キャリパに対する作業を行う度にアクチュエータの取り付けや取り外しを行う必要がない。よって、キャリパに対する作業を円滑に行うことができ、利便性や作業性を向上することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、前記クリアランス調整手段は、前記判断手段により前記キャリパに対する作業の開始を検出したときに、前記ディスクロータと前記ブレーキパッドとのクリアランスを大きくすることを特徴とする。
この発明によれば、前記キャリパに対する作業が開始されたことが前記判断手段で検出されたときに、前記ディスクロータと前記ブレーキパッドとのクリアランスが大きくなるように前記クリアランス調整手段で自動的に調整されるので、前記キャリパの取り外しを容易に行うことができ、前記ブレーキパッドの交換作業等のキャリパに対する作業を円滑に開始することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明であって、前記クリアランス調整手段は、前記判断手段により前記キャリパに対する作業の終了を検出したときに、前記ディスクロータと前記ブレーキパッドとのクリアランスを小さくすることを特徴とする。
この発明によれば、前記キャリパに対する作業が終了したことが前記判断手段で検出されたときに、前記ディスクロータと前記ブレーキパッドとのクリアランスが小さくなるように前記クリアランス調整手段で自動的に調整されるので、前記キャリパの取り付けを容易に行うことができ、前記ブレーキパッドの交換作業等のキャリパに対する作業を円滑に終了することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれかに係る発明であって、前記判断手段は、前記ディスクロータに対応する車輪の着脱によって前記キャリパに対する作業の開始または終了を判断することを特徴とする。
この発明によれば、前記車輪が着脱された場合には前記キャリパに対する作業を伴うことが多いので、このときに前記キャリパに対する作業の開始または終了と判断して前記クリアランスを調整することで、前記ブレーキパッドの交換作業等のキャリパに対する作業を円滑に行うことができる。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれかに係る発明であって、前記判断手段は、前記ディスクロータが支承されるサスペンションの伸縮によって前記キャリパに対する作業の開始または終了を判断することを特徴とする。
この発明によれば、前記ディスクロータが支承されるサスペンションが通常よりも大きく伸張したり、この状態から通常の状態に縮小した場合には前記キャリパに対する作業を伴うことが多いので、このときに前記キャリパに対する作業の開始または終了と判断することで前記クリアランスを調整することで、前記キャリパに対する作業を円滑に行うことができる。
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5のいずれかに係る発明であって、前記判断手段により検出される前記キャリパに対する作業は、前記ブレーキパッドの交換作業であることを特徴とする。
この発明によれば、キャリパに対する作業であるブレーキパッドの交換作業を円滑に行うことができる。
請求項1に記載した発明によれば、キャリパに対する作業を円滑に行うことができ、利便性や作業性を向上することができる。
請求項2に記載した発明によれば、前記キャリパの取り外しを容易に行うことができ、前記ブレーキパッドの交換作業等のキャリパに対する作業を円滑に開始することができる。
請求項3に記載した発明によれば、前記キャリパの取り付けを容易に行うことができ、前記ブレーキパッドの交換作業等のキャリパに対する作業を円滑に終了することができる。
請求項4に記載した発明によれば、前記車輪が着脱された場合に前記ブレーキパッドの交換作業等のキャリパに対する作業を円滑に行うことができる。
請求項5に記載した発明によれば、前記サスペンションが伸縮した場合に前記ブレーキパッドの交換作業等のキャリパに対する作業を円滑に行うことができる。
請求項6に記載した発明によれば、ブレーキパッドの交換作業を円滑に行うことができる。
本発明の一実施形態のブレーキ装置を図面を参照しつつ以下に説明する。
図1に示すように、本実施形態のブレーキ装置は電動キャリパ10を有する電動ディスクブレーキ装置である。
電動キャリパ10は、図示せぬ車輪とともに回転するディスクロータ11の軸線方向における一側にキャリパ本体12が配置されており、このキャリパ本体12には、略C字形に形成されてディスクロータ11を跨いで反対側へ延びる爪部13が一体的に結合されている。ディスクロータ11の軸線方向における両側にそれぞれブレーキパッド14,15が設けられている。ブレーキパッド14,15は、車体側に固定されるキャリア16によってディスクロータ11の軸方向に沿って移動可能に支持されて、制動トルクをキャリア16に伝達するようになっており、また、キャリパ本体12は、キャリア16に取付けられたスライドピン82によってディスクロータ11の軸方向に沿って摺動可能に案内されている(図8参照)。同図に示したように、キャリパ本体12には、スライドピン12の着脱状態を検出するスライドピンセンサ83が設けられている。
キャリパ本体12には、略円筒伏のケース18が結合され、このケース18内には、電動モータ(電動アクチュエータ)19および位置検出器(位置検出手段)20が内包されている。一方、キャリパ本体12には、電動モータ19の回転運動を直線運動に変換するボールランプ機構(回動−直動変換機構)21および電動モータ19の回転トルクを増幅する差動歯車減速機構(減速機構)22が内包されている。ケース18の後端部には、カバー23が取付けられている。
電動モータ19は、ケース18の内周部に固定されたステータ25と、ステータ25に挿入されて軸受26,27によってケース18に回転可能に支持されたロータ28とを備えている。位置検出器20は、ケース18側に固定されたレゾルバステータ29およびロータ28に取付けられたレゾルバロータ30からなり、これらの相対回転に基づいて電動モータ19のロータ28の回転位置(以下モータ位置と称す)を検出する(言い換えればブレーキパッド14,15の移動位置を検出する)ものである。
ボールランプ機構21は、環状の第1ディスク32および第2ディスク33と、これらの間に介装された複数のボール34とから構成されている。第1ディスク32は、軸受35によってキャリパ本体12に回転可能に支持され、ロータ28内に挿入される円筒部36が一体的に形成されている。第2ディスク33には、円筒部36よりも小径の円筒状のスリーブ37が一体的に形成され、このスリーブ37が円筒部36内に挿通されている。
ボールランプ機構21の第1ディスク32および第2ディスク33の対向面には、それぞれ円周方向に沿って延びる円弧状の例えば3つのボール溝38,39が形成されている。これらのボール溝38,39は、等しい中心角(例えば90゜)の範囲に延ばされて、同じ方向に傾斜されている。そして、第1ディスク32および第2ディスク33に形成されたボール溝38,39間にボール34が装入され、第1ディスク32および第2ディスク33の相対回転によって、ボール溝38,39内をボール34が転動することにより、第1ディスク32と第2ディスク33とが軸方向に相対変位するようになっている。このとき、第1ディスク32が第2ディスク33に対して反時計回りに回転したとき、これらが離間する方向に変位する。
第2ディスク33とブレーキパッド14との間には、ピストン40が設けられている。ピストン40は、外周にネジ部41を形成した円筒部材42aを有している。円筒部材42aは、第2ディスク33のスリーブ37内に挿入され、その内周に形成されたネジ部43に螺合されている。円筒部材42aには、ケース18にブラケット44を介して取付けられた軸45の図示せぬ二面取部が嵌合されて、その回転が規制されている。また、ピストン40は、円筒部材42aの軸45に対し反対側に回転が規制された状態で連結される略円板状の押圧部材42bを有している。そして、円筒部材42aと押圧部材42bとの間に、ピストン40が受けるピストン推力を検出する推力センサ46が設けられている。
ピストン40の円筒部材42のネジ部41と、第2ディスク33のスリーブ37のネジ部43とで不可逆ねじを形成しており、ピストン40は、その軸方向に力が作用しても移動することはないが、第2ディスク33を反時計回りに回転させることにより、ディスクロータ11側へ移動するようになっている。
軸45の外周部および第2ディスク33のスリーブ37の内周部にそれぞれ形成されたバネ受47,48間に弾性部材49が介装され、そのばね力によって第2ディスク33がボール34を第1ディスク32との間で挟みつけるように付勢されている。軸45は、調整ネジ50およびロックナット51によってブラケット44に取付けられている。
電動モータ19、位置検出器20、推力センサ46には、コントローラ(制御手段,電流値調整手段,粘性係数推定手段,ブレーキ予兆検出手段)100が接続されている。このコントローラ100には、運転者が制動意思に応じて操作を行うブレーキペダル101の操作量を検出するペダルセンサ102とブレーキペダル101の操作の有無を検出するブレーキスイッチ103とが接続されており、これらペダルセンサ102からのペダルセンサ信号(制動指示信号)およびブレーキスイッチ103からのブレーキスイッチ信号が入力されるようになっている。なお、ペダルセンサ102としては、ブレーキペダル101の操作量を圧力により検出する圧力センサやブレーキペダル101の操作量を変位により検出する変位センサ等が用いられる。
コントローラ100は、主としてペダルセンサ102の検出結果すなわちブレーキペダル101の操作量と、位置検出器20の検出結果すなわち電動モータ19の回転位置に対応する実際のピストン位置と、電動モータ19の電流値と、推力センサ46の検出結果すなわち実際のピストン推力とに基づいて電動モータ19を制御することで、ピストン推力が目標推力となるように制御を行う。
第2ディスク33のスリーブ37の先端外周部には、円筒状のスプリングホルダ67が取付けられている。スプリングホルダ67の一端部が、第1ディスク32の円筒部36の先端部に係合して、これらの相対回転を一定範囲に制限している。スプリングホルダ67の周りには、コイルスプリング69が巻装され、コイルスプリング69は、所定のセット荷重をもって捻られて、その一端部がスプリングホルダ67に結合され、他端部が第1ディスク32の円筒部36に結合されている(結合部は図示略)。
以上のように構成した本実施形態のブレーキ装置の電動キャリパ10の基本作動について次に説明する。
非制動状態では、ボールランプ機構21のボール34がボール溝38,39の最も深い端部にあり、第1ディスク32と第2ディスク33とが最も近い位置にある。コントローラ100は、制動力を発生させる際に、電動モータ19のロータ28を時計回りに回転させる。すると、ロータ28の回転トルクが差動歯車減速機構22で増幅されて第1ディスク32に伝達される。
第1ディスク32の回転力は、コイルスプリング69を介して第2ディスク33に伝達される。ピストン40がブレーキパッド14,15を押圧する前は、ピストン40に軸方向の荷重が殆ど作用せず、ピストン40と第2ディスク33との間のネジ部41,43に生じる抵抗が小さいので、コイルスプリング69のセット荷重によって第2ディスク33が第1ディスク32と一体に回転し、第2ディスク33とピストン40との間に相対回転が生じて、ネジ部41,43の作用によってピストン40が推力を発生させてディスクロータ11側ヘ前進する。
そして、ピストン40が一方のブレーキパッド14に接触してこれをディスクロータ11ヘ押圧させ、その反力によってキャリパ本体12がキャリア16のスライドピンに沿って移動して、爪部13が他方のブレーキパッド15をディスクロータ11に押圧させる。
両ブレーキパッド14,15がディスクロータ11に押圧された後は、その反力によってピストン40に軸方向の大きな荷重が作用するため、ネジ部41,43の抵抗が増大してコイルスプリング69のセット荷重を超えて、第2ディスク33が回転を停止させることになり、その結果、コイルスプリング69が撓んでボールランプ機構21の第1ディスク32および第2ディスク33間に相対回転が生じる。これにより、ボール34がボール溝38,39内を転動して第2ディスク33およびピストン40を一体に前進(すなわち直線運動)させ、ピストン40によってブレーキパッド14,15をディスクロータ11にさらに押付ける。
ここで、上記のようにして電動モータ19の回転でピストン40を進退させる差動歯車減速機構22およびボールランプ機構21が、ディスクロータ11にブレーキパッド14,15を押圧させる推力機構105を構成しており、この推力機構105における相対回転部分にはグリス等の潤滑剤が塗布されている。
そして、この推力機構105は、特に潤滑剤によって生じる粘性抵抗が温度により大きく変化することから、低温での粘性抵抗増大による電動キャリパ10の応答性の低下や、高温での粘性抵抗減少による電動キャリパ10の制御安定性の低下等の影響を低減するために、本実施形態では、主としてペダルセンサ102から出力されるペダルセンサ信号に応じた電流を電動モータ19に供給して制動力を制御するコントローラ100で、推力機構105の粘性係数の推定値を算出し、電動モータ19へ供給する電流値をこの粘性係数に応じて調整する制御を行う。
次に本発明の実施形態におけるパッド交換作業について説明する。図2は本実施の形態におけるパッド交換時におけるコントローラ100のメインフローである。同図に示すように、ステップS1で、パッド交換開始予測がされたか否かについての判定を行い、判定結果がYESの場合にはステップS2に進み、判定結果がNOの場合にはステップS3に進む。このパッド交換開始予測はパッド交換予測手段80により行われる。
ステップS2ではパッド交換開始動作を行った後、再度ステップS1の処理を繰り返す。また、ステップS3では、パッド交換終了予測がされたか否かについての判定を行い、判定結果がYESの場合にはステップS4に進み、判定結果がNOの場合にはステップS1に戻る。このパッド交換終了予測はパッド交換予測手段80により行われる。ステップS4では、パッド交換終了予測を行った後、再度ステップS1の処理を繰り返す。これらの処理のうち、パッド交換予測手段80によるパッド交換開始予測及び終了予測の具体的な方法については詳細を後述することとし(図8〜図11の説明参照)、ステップS2のパッド交換開始動作、ステップS4のパッド交換終了動作について説明する。
図3、図4は本実施の形態におけるパッド交換開始時のフローチャートである。また、図5は本実施の形態におけるパッド交換開始時のタイムチャートである。まず、パッド交換開始指令を検出すると(図5の時刻A)、ステップS21で電動モータ19を正転させてピストン推力を上昇させていく。そして、ステップS22で規定推力F1が発生しているかどうかを判定し、判定結果がYESの場合にはステップS23に進み、判定結果がNOの場合にはこの判定を繰り返す。この判定結果がYESの場合には(図5の時刻B)、ステップS23でモータ19を逆転させて、ピストン推力を減少させる。ついで、ステップS24でピストン推力がゼロに戻ったかどうかを判定し、判定結果がYESの場合にはステップS25に進み、判定結果がNOの場合にはこの判定を繰り返す。この判定結果がYESの場合には(図5の時刻C)、ステップS25で規定時間経過したかどうかを判定し、判定結果がYESの場合にはステップS26に進み、判定結果がNOの場合にはこの判定を繰り返す。この判定結果がYESの場合には(図5の時刻C)、モータ19の電流値を無負荷電流値に規定量(噛み込みが発生しない電流)αを付加した値をリミット値として設定し、電流値の制限を行う。ここで、リミット値を可変にすることで、ピストン40の後退端到達以外の不要な要因による電流上昇(例えば温度低下による抵抗増加)を排除することができ、精度良くピストン40が後退端に到達したかどうかの判定を行うことができる。そして、ステップS27でモータ19が停止したかどうかを判定し、判定結果がYESの場合にはステップS28に進み、判定結果がNOの場合にはこの処理を繰り返す。この判定結果がYESの場合(図5の時刻E)、ステップS28で規定時間経過したかどうかを判定し、判定結果がYESの場合はステップS29に進み、判定結果がNOの場合はこの処理を再度行う。ステップS29では、ピストン40の後退端の検出を行って(図5の時刻F)、一旦処理を終了する。
このように、ブレーキパッド14,15の交換作業が開始されたことがパッド交換予測手段80で検出されたときに、前記ディスクロータ11と前記ブレーキパッド14,15とのクリアランスが大きくなるようにコントローラ100で自動的に調整される。従って、前記ブレーキパッド14,15の取り外しを容易に行うことができ、前記ブレーキパッド14,15の交換作業を円滑に開始することができる。
図6は本実施の形態におけるパッド交換終了時のフローチャートである。また、図7は本実施の形態におけるパッド交換終了時のタイムチャートである。まず、パッド交換終了指令を検出すると(図7の時刻A)、ステップS31で電動モータ19を正転させてピストン40を前進させる(図7の時刻B)。そして、ステップS32で規定推力F1が発生したかどうかを判定し、判定結果がYESの場合にはステップS33に進み、判定結果がNOの場合にはこの判定処理を繰り返す。規定推力F1が発生していると判定された場合には(図7の時刻C)、ステップS33でピストン40の接触位置を検出する。そして、ステップS35でモータ19を逆転されてピストン40を後退させる。ついで、ステップS36で、モータ19の回転角が規定量β戻ったかどうかを判定し、判定結果がYESの場合(図7の時刻D)には一連の処理を一旦終了し、判定結果がNOの場合にはこの判定処理を繰り返す。
このように、前記ブレーキパッド14,15の交換作業が開始されたことがパッド交換予測手段80で検出されたときに、前記ディスクロータ11と前記ブレーキパッド14,15とのクリアランスが大きくなるように前記コントローラ100で自動的に調整される。従って、前記ブレーキパッド14,15の取り付けを容易に行うことができ、前記ブレーキパッド14,15の交換作業を円滑に終了することができる。
以下、パッド交換予測手段80でのパッド交換作業の開始または終了の予測方法について図8〜図11を用いて説明する。ブレーキパッド14、15の交換作業は、車両がジャッキアップされた状態でタイヤ91を取り外し、さらに、スライドピン82をキャリパ本体12から抜きとって行う。従って、以下のような方法で、パッド交換作業の開始または終了の予測を行うことができる。
すなわち、車両がジャッキアップされてタイヤ91を車体から取り外せる(浮いた)状態になると(図11参照)、サスペンション93が通常時(図10参照)よりも大幅に伸張して略最大長になる。この状態を車高センサ92により検出し、パッド交換開始の予測を行う。
さらに、走行中でもサスペンションは最大長となる可能性を考慮して、車輪速度センサを有している場合には、タイヤ91が停止しているか否かについても併せて判定することで、パッド交換開始の予測をさらに精度よく行うことが可能となる。
また、上述のように、パッド交換作業にはタイヤ91の着脱を伴うため、図9に示したように、タイヤ91の着脱状態をホイールセンサ94により検出することで、パッド交換の予測を行うことができる。
また、上述のように、パッド交換作業にはスライドピン17の着脱を伴うため、スライドピンの着脱状態をスライドピンセンサ83(図8参照)により検出することで、パッド交換の予測を行うことができる。
また、駐車ブレーキ機能を持つ電動キャリパの場合には、電源系のフェール時のために、手動で操作可能な推力解除機構(図示せず)が設けられているが、システムがフェールではなく正常なときに、この推力解除機構を作動させたことを検出することで、パッド交換の予測を行うことができる。
以上、上述の実施の形態では、キャリパに対する作業の一例としてブレーキパッドの交換について説明したが、本発明の内容はこれに限られるものではなく、キャリパに対する作業を行う場合全般に適用することが可能である。
本発明の第1の実施の形態におけるブレーキ装置を示す電動キャリパの断面図である。 本実施の形態におけるパッド交換時におけるメインフローである。 本実施の形態におけるパッド交換開始時のフローチャートである。 本実施の形態におけるパッド交換開始時のフローチャートである。 本実施の形態におけるパッド交換開始時のタイムチャートである。 本実施の形態におけるパッド交換終了時のフローチャートである。 本実施の形態におけるパッド交換終了時のタイムチャートである。 図1に示す電動キャリパの上面図である。 本実施の形態におけるホイールセンサの取り付け例を示す上面図である。 車高高さが伸張した状態を示す側面図である。 車高高さが通常の状態を示す側面図である。
符号の説明
10 電動キャリパ
11 ディスクロータ
14、15 ブレーキパッド
16 キャリア
19 電動モータ
20 位置検出器
80 パッド交換動作予測手段
82 スライドピン
83 スライドピンセンサ
100 コントローラ
105 推力機構

Claims (6)

  1. ディスクロータにブレーキパッドを押圧させる推力機構と該推力機構を駆動するアクチュエータとを有するキャリパと、
    車両の制動指示信号とに応じて制動力を発生すべく前記アクチュエータを制御する制御手段とからなるブレーキ装置において、
    前記制御手段には、前記キャリパに対する作業の開始または終了を判断する判断手段と、
    前記判断手段の判断により前記ディスクロータと前記ブレーキパッドとのクリアランスを調整するクリアランス調整手段を有することを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記クリアランス調整手段は、前記判断手段により前記キャリパに対する作業の開始を検出したときに、前記ディスクロータと前記ブレーキパッドとのクリアランスを大きくすることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 前記クリアランス調整手段は、前記判断手段により前記キャリパに対する作業の終了を検出したときに、前記ディスクロータと前記ブレーキパッドとのクリアランスを小さくすることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
  4. 前記判断手段は、前記ディスクロータに対応する車輪の着脱によって前記キャリパに対する作業の開始または終了を判断することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のブレーキ装置。
  5. 前記判断手段は、前記ディスクロータが支承されるサスペンションの伸縮によって前記キャリパに対する作業の開始または終了を判断することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のブレーキ装置。
  6. 前記判断手段により検出される前記キャリパに対する作業は、前記ブレーキパッドの交換作業であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100576376B1 (ko) * 2005-04-21 2006-05-03 주식회사 만도 주차기능을 갖춘 디스크브레이크 제어장치 및 그 제어방법

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