JP2005105984A - 流体機械の旋回流防止装置 - Google Patents

流体機械の旋回流防止装置 Download PDF

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俊夫 平野
Hitoshi Sakakida
均 榊田
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正幸 一文字
Ikuo Saito
育夫 齊藤
Kazutaka Ikeda
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Abstract

【課題】蒸気の旋回成分に起因する旋回流に伴う自励振動を抑制する流体機械の旋回流防止装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、回転部16に対峙する静止部15との間に設けたラビリンスシール部21の上流側を流れる漏出流体に抵抗力を与える摩擦抵抗部27を、前記回転部16に一体成形するディスク22の側面26に設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蒸気タービン、ガスタービン、圧縮機等の流体機械において、内部流体漏出防止用として用いるラビリンスシールから誘起する旋回流によって生成される自励振動を効果的に抑制する流体機械の旋回流防止装置に関する。
蒸気タービン、ガスタービン等超大型の流体機械では、最近、信頼性向上技術の見直し強化が行われており、その一つに自励振動の抑制がある。
この自励振動は、軸受のオイルホイップやオイルワールによって生成するほかに、ラビリンスシールの旋回流によっても生成することが知られている。
図23は、ラビリンスシールを備えた蒸気タービンの一例である。
図23において、回転部1には、動翼2が回転部1を中心として多数配置され、これら動翼2は、シュラウド3によって周方向に連結されている。
また、ノズル4は、ノズルダイアフラム5を介して動翼2と向き合うように、ケーシング6の内部に配置されている。
これら動翼2とノズル4とを軸方向に多数配置して段落を構成することにより、これら段落を蒸気が通過する際、段落毎に蒸気の持つエンタルピが降下し、この降下分が動力に変換されている。
このように、各段落で蒸気の圧力が降下し、そのエンタルピ差が有効に動力に変換されるためには、各段落間の蒸気の漏れが完全に遮断されていることが必要とされている。
しかし、実際には、ノズルダイアフラム5と回転部1との間、あるいはシュラウド3とケーシング6との間を通って圧力の低い側に蒸気が漏出することがあり、さらに、ケーシング6を回転部1が貫通する部分であるグランド部7a,7bからも圧力の低い側に蒸気が漏出することがある。
このような漏出は、タービン効率を低下させる要因となるため、蒸気の漏出をより低く抑えることが必要とされる。このため、図24に示すように、上述の部材間にラビリンスシールを備え、蒸気の外部への漏出を防止している。
ラビリンスシールは、シール本体から回転部側に向って回転部表面にきわめて近接した部分まで突出する環状のラビリンスフィン(歯)8が設けられている。このラビリンスフィン8は、回転部1を取り囲むように配置されており、このラビリンスフィン8と回転部1の外周部によって、絞り部9とチャンバ10が設けられている。蒸気はチャンバ10で膨張し、絞り部9で絞られ、この繰返しによって蒸気の外部への漏出を防止している。
なお、ラビリンスシールにおいて、回転軸を不安定状態にすることを抑制する技術として、例えば、特開昭58−222902号公報や特開平8−319804号公報が開示されている。
特開昭58−222902号公報 特開平8−319804号公報
ラビリンスシールは、上述の構成を備えているので、蒸気の漏出を効果的に抑制している。
しかし、最近の流体機械では、蒸気の漏出防止を向上させているものの、その反面、回転部が自励振動の生成個所になっていることが指摘されている。
自励振動は、今迄、スチームホワールとして知られている程度であったが、蒸気がより一層高圧化していくと、顕著に現われるようになった。
この自励振動の生成を究明してみると、ラビリンスシールには、流入する蒸気の流れに旋回成分があり、この旋回成分がチャンバ内の周方向の圧力分布を不均一にさせ、回転部の振れ廻り振動を助長すると考えられている。
すなわち、図25には、回転部1が振れ廻っているとき、つまり回転部1の回転軸中心11aと実際の回転軸中心11bとが異なっているときのラビリンスシールで形成されたチャンバ内の圧力分布12が示されている。
ここで、蒸気の流れに旋回成分があると、圧力のピークは、回転部1の振れ廻り方向に対し、遅れ方向に位置する。この不均一に分布する圧力が回転部1に作用する力は、回転部1の振れ廻り方向の力Fxと、この力Fxと直交する方向の力Fyとに分解することができる。
このような圧力のピークが生成した場合、回転部1は、常に振れ廻り方向にFxなる力で押され、このため回転部1の振れ廻りが助長され、自励振動が発生すると考えられる。
ところで、回転部の外周面との摩擦により、蒸気の流れに旋回成分が与えられるため、ラビリンスシールに入る蒸気の流れに旋回成分が存在するのは、ターボ機械にとって避けられないことであるが、旋回成分を低減できれば、自励振動を抑制できると考えられている。
このため、旋回成分を低減させる手段には、チャンバ内に旋回防止板を設置する手法が従来から知られている。
例示として、旋回防止板や転向板を使った従来の手法における蒸気流れの様子を図26および図27に示す。
図26によって、右上側が静止部側、左下側が回転部側、左上側が上流側、右下側が下流側となり、旋回防止板13がラビリンスフィン8と垂直な方向に、チャンバを横切るように設けられている。
また、図27では、吹き抜け部分の流れの様子を示しており、左側が上流側、右側が下流側である。
図26は、旋回防止板13が設置された場合の流れの方向を矢印で示したものであり、矢印の大きさは流速を示している。
この方法によれば、旋回防止板13が取り付けられている静止部側の領域では、旋回流が取り除かれる。
しかし、図27に示すように、旋回防止板13と回転部1とで形成される隙間から蒸気は漏出し、最も重要な回転部1の表面の旋回流は取り除かれない。
このように、従来の手段では、不安定性に直接の影響を与える回転部表面付近の蒸気流れの旋回成分を除去することはできない。
このような背景から、従来、ラビリンスシール内、あるいはその入口の旋回部分を除去することにより自励振動を抑制する手段が種々提案されているが、未だ自励振動を抑制できる手法が見つからず、模索している段階である。
本発明は、このような事情を踏まえてなされたものであり、ラビリンスシール自身が意図する蒸気の漏出防止を維持させるとともに、蒸気の旋回成分に起因する旋回流に伴う自励振動を抑制する流体機械の旋回流防止装置を提供することを目的とする。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、回転部に対峙する静止部との間に設けたラビリンスシール部の上流側を流れる漏出流体に抵抗力を与える摩擦抵抗部を、前記回転部に一体成形するディスクの側面に設けたものである。
また、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項2に記載したように、回転部に対峙する静止部との間に設けたラビリンスシール部の上流側を流れる漏出流体に抵抗力を与える摩擦抵抗部を、前記回転部に一体成形するディスクの根元部に設けたものである。
また、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項3に記載したように、摩擦抵抗部は、ディスクの表面を粗くする構成にしたものである。
また、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項4に記載したように、摩擦抵抗部は、畝状突出し片で構成したものである。
また、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項5に記載したように、畝状突出し片は、回転部の中心を通り半径方向外側に向う線に対し、回転方向と逆方向に傾斜させて取り付ける構成にしたものである。
また、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項6に記載したように、摩擦抵抗部は、溝で構成したものである。
また、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項7に記載したように、摩擦抵抗部は、ブラシで構成したものである。
また、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項8に記載したように、ブラシは、回転体の回転中心に向う方向に傾斜させて取り付ける構成にしたものである。
また、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項9に記載したように、摩擦抵抗部は、突起片で構成したものである。
また、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項10に記載したように、突起片は、多面角錐体であることを特徴とするものである。
また、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項11に記載したように、突起片は、円錐体であることを特徴とするものである。
また、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項12に記載したように、突起片は、円柱体であることを特徴とするものである。
また、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、上述の目的を達成するために、請求項13に記載したように、摩擦抵抗部は、くぼみで構成したものである。
本発明に係る流体機械の旋回流防止装置は、回転部に対峙する静止部との間に設けたラビリンスシール部の上流側を流れる漏出蒸気に抵抗力を与える摩擦抵抗部を、回転部に一体成形するディスクの側面に設け、漏出蒸気のタービンロータに対する接触面積を少なくさせたので、ラビリンスシール部に流入する漏出蒸気の旋回流をより一層少なくさせて自励振動を抑制することができる。
以下、本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の実施形態を図面および図面に付した符号を引用して説明する。
図1は、蒸気タービンを例示とする本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の第1実施形態を示す一部切欠概念図である。
本実施形態に係る流体機械の旋回流防止装置を組み込んだ蒸気タービンは、上流側に静止部15を、その下流側に回転部16を配置して段落17を備え、この段落17をタービンロータ18の軸方向に沿って複数段に配置する構成になっている。
静止部15は、タービンロータ18の周方向に沿って配列するノズル19を支持するリング状のダイアフラム20と、このダイアフラム20に装着し、回転部16であるタービンロータ18に対峙し、ノズルパッキン24を備えるラビリンスシール部21とで構成されている。
また、回転部16は、図2に示すように、タービンロータ18に一体成形され、軸方向と横断する方向に延びるディスク22と、このディスクに植設され、静止部15のノズル19と対設する動翼23bとで構成されている。
このような構成を備える蒸気タービンにおいて、前段落の動翼23aから流出する蒸気STは、段落17のノズル19を通過する間に膨張し、増速し、動翼23bでその速度エネルギが回転エネルギに変換される。
一方、段落17のノズル19の入口側と出口側との間に圧力差が生じており、さらに静止部15と回転部16との間に空間領域25があるので、前段落の動翼23aから流出する蒸気STの一部は、漏出蒸気LSTとなって空間領域25に向う。
空間領域25を流れる漏出蒸気LSTは、ディスク22の回転に伴って発生する摩擦力により一部が旋回流になる。旋回流となった漏出蒸気LSTは、遠心力が発生し、半径方向外側(動翼23aの植込み部側)に向う、いわゆるポンピング作用が現われる。このポンピング作用によって、空間領域25を流れる漏出蒸気LSTは、ダイアフラム20のノズルパッキン24に向う順流と、動翼23aの植込み部に向う逆流とが現われる。
このように、漏出蒸気LSTの流れる空間領域25に順流の領域と逆流の領域とが現われる場合、漏出蒸気LSTの流れに対し、より大きな摩擦を与えると、順流の領域への漏出蒸気LSTの流れはより一層少なくなる。
このメカニズムを今少し詳しく説明する。
図3は、タービンロータ18に一体成形し、この根元部28から動翼23aの植込み部に至るまでのディスク22のダイアフラム20に臨む側面26の摩擦抵抗部27を少なくした場合である。
この実施形態では、ディスク22に形成する摩擦抵抗部27が少ないために、逆流の領域が形成されるものの、それでも順流の領域が大きい。このため、順流の領域を流れる漏出蒸気LSTの旋回流がノズルパッキン24に流入し、タービンロータ18に自励振動を発生させる虞がある。
これに対し、図4では、ディスク22のダイアフラム20に臨む側面26の摩擦抵抗部27を大きくしたものである。ディスク22の摩擦抵抗部27を大きくすると、漏出蒸気LSTの抵抗は大きくなり、それだけ逆流の領域の方が順流の領域に較べて広くなる。漏出蒸気LSTの逆流の領域が広くなると、順流の領域は狭くなるので、順流の領域に流れる漏出蒸気LSTも少なくなる。
旋回流は、主として漏出蒸気LSTとタービンロータ18との回転摩擦によって発達するものであり、順流の領域をより狭くすれば、それだけ、漏出蒸気LSTとタービンロータ18との接触面積が少なくなる。このためノズルパッキン24の入口に発生する旋回流は少なくなり、タービンロータ18に発生する自励振動は抑制されると考えられる。
本実施形態に係る流体機械の旋回流防止装置は、このような現象を巧みに利用したものであり、漏出蒸気LSTがノズルパッキン24に流入する際、タービンロータ18の回転摩擦によって発生する旋回流をより一層少なくさせるために、タービンロータ18と一体成形し、この根元部28から動翼23aの植込み部に至るまでのディスク22のダイアフラム20側に臨む側面26に摩擦抵抗部27を備えたものである。
このように、本実施形態に係る流体機械の旋回流防止装置は、タービンロータ18と一体成形し、この根元部28から動翼23aの植込み部に至るまでのディスク22のダイアフラム20側に臨む側面26に摩擦抵抗部27を備え、漏出蒸気LSTの逆流の領域を順流の領域に較べてより広く確保させ、ノズルパッキン24に流入する漏出蒸気のうち、旋回流の流入を少なくする構成にしたので、漏出蒸気LSTの旋回流に伴うタービンロータ18の自励振動を抑制することができる。
図5および図6は、蒸気タービンを例示とする本発明に流体機械の旋回流防止装置の第2実施形態を示す一部切欠概念図である。
なお、図5は、蒸気タービンの一部切欠縦断面図である。さらに、図6は、図5のB−B矢視方向から切断した切断断面図である。
また、第1実施形態の構成要素と同一構成要素には、同一符号を付す。
本実施形態に係る流体機械の旋回流防止装置は、タービンロータ18と一体成形するディスク22を曲面に形成する根元部28に摩擦抵抗部27を備えたものである。
このように、本実施形態は、タービンロータ18と一体成形するディスク22を曲面に形成する根元部28に摩擦抵抗部27を備え、漏出蒸気LSTの流れる空間領域25のうたち、逆流の領域よりも順流の領域を少なく、漏出蒸気LSTのタービンロータ18に対する接触面積をより一層少なくさせる構成にしたので、漏出蒸気LSTの旋回流に伴うタービンロータ18の自励振動を抑制することができる。
また、本実施形態は、摩擦抵抗部27をディスク22の曲面を形成する根元部28に限定し、残りのディスク22の漏出蒸気LSTとの摩擦を少なくさせる構成にしたので、摩擦による流力損失を少なくさせることができる。
図7および図8は、蒸気タービンを例示とする流体機械の旋回流防止装置の第3実施形態を示す一部切欠概念図である。
なお、図7は、蒸気タービンの一部切欠縦断面図である。さらに、図8は、図7のC−C矢視方向から切断した切断断面図である。
また、第1実施形態の構成要素と同一構成要素には、同一符号を付す。
本実施形態に係る流体機械の旋回流防止装置は、タービンロータ18と一体成形し、この根元部28から動翼23aの植込み部に至るまでのディスク22のダイアフラム20側に臨む側面26に設けた摩擦抵抗部27を表面粗さを大きくする構成にしたものである。
このように、本実施形態に流体機械の旋回流防止装置は、タービンロータ18と一体成形し、この根元部から動翼23aの植込み部に至るまでのディスク22のダイアフラム20側に臨む側面26に設けた摩擦抵抗部27を表面粗さを大きくする構成とし、ノズルパッキン24に流入する漏出蒸気LSTのうち、旋回流の流入を少なくさせるので、漏出蒸気LSTの旋回流に伴うタービンロータ18の自励振動を抑制することができる。
図9および図10は、蒸気タービンを例示とする流体機械の旋回流防止装置の第4実施形態を示す一部切欠概念図である。
なお、図9は、蒸気タービンの一部切欠縦断面図である。さらに、図10は、図9のD−D矢視方向から切断した切断断面図である。
また、第1実施形態の構成要素と同一構成要素には、同一符号を付す。
本実施形態に係る流体機械の旋回流防止装置は、タービンロータ18と一体成形するディスク22のダイアフラム20側に臨む側面26に設けた摩擦抵抗部27を、畝状突出し片29で構成したものである。
このように、本実施形態に流体機械の旋回流防止装置は、タービンロータ18と一体成形するディスク22のダイアフラム20側に臨む側面26に設けた摩擦抵抗部27を、畝状突出し片29で構成し、ノズルパッキン24に流入する漏出蒸気LSTのうち、旋回流の流入を少なくさせるので、漏出蒸気LSTの旋回流に伴うタービンロータ18の自励振動を抑制することができる。
なお、本実施形態は、ディスク22のダイアフラム20側に臨む側面26に設けた摩擦テ抵抗部27を畝状突出し片29で構成したが、この畝状突出し片29を、例えば、図11および図12に示すように、タービンロータ18の中心Oを通る半径線RLに対し、回転方向と逆方向に向って傾斜状に取り付けてもよい。ディスク22の側面26で発生する漏出蒸気LSTの逆流の領域をより一層大きくするので、ノズルパッキン24に流入する漏出蒸気LSTのうち、旋回流の流入をより一層少なくさせる点で有効である。
図13および図14は、蒸気タービンを例示とする流体機械の旋回流防止装置の第6実施形態を示す一部切欠概念図である。
なお、図13は、蒸気タービンの一部切欠縦断面図である。さらに、図14は、図13のF−F矢視方向から切断した切断断面図である。
また、第1実施形態の構成要素と同一構成要素には、同一符号を付す。
本実施形態に係る流体機械の旋回流防止装置は、タービンロータ18と一体成形するディスク22のダイアフラム20側に臨む側面26に設けた摩擦抵抗部27を、溝30で構成したものである。
このように、本実施形態に係る流体機械の旋回流防止装置は、タービンロータ18と一体成形するディスク22のダイアフラム20側に臨む側面26に設けた摩擦抵抗部27を、溝30で構成し、漏出蒸気LSTの摩擦を大きくし、ノズルパッキン24に流入する漏出蒸気LSTのうち、旋回流の流入を少なくするので、漏出蒸気LSTの旋回流に伴うタービンロータ18の自励振動を抑制することができる。
図15および図16は、蒸気タービンを例示とする流体機械の旋回流防止装置の第7実施形態を示す一部切欠概念図である。
なお、図15は、蒸気タービンの一部切欠縦断面図である。さらに、図16は、図15のG−G矢視方向から切断した切断断面図である。
また、第1実施形態の構成要素と同一構成要素には、同一符号を付す。
本実施形態に係る流体機械の旋回流防止装置は、タービンロータ18と一体成形するディスク22のダイアフラム20側に臨む側面26に設けた摩擦抵抗部27を、ブラシ31で構成したものである。
このように、本実施形態に係る流体機械の旋回流防止装置は、タービンロータ18と一体成形するディスク22のダイアフラム20側に臨む側面26に設けた摩擦抵抗部27を、ブラシ31で構成し、漏出蒸気LSTの摩擦を大きくし、ノズルパッキン24に流入する漏出蒸気LSTのうち、旋回流の流入を少なくするので、漏出蒸気LSTの旋回流に伴うタービンロータ18の自励振動を抑制することができる。
なお、本実施形態は、ディスク22のダイアフラム20側に臨む側面26に設けた摩擦抵抗部27をブラシ31で構成したが、このブラシ31を、例えば、図17および図18に示すように、その先端がタービンロータ18の回転中心Oに向う方向に傾斜させて設けてもよい。
これは、タービンロータ18の回転中、遠心力によって半径方向外側向きの力がブラシ31に作用し、ブラシ31の先端がディスク22の側面26に対し、垂直方向に向って維持される。
ブラシ31の先端がディスク22の側面26に対し、垂直方向に維持されると、漏出蒸気LSTの逆流の領域が大きくなる。
したがって、ノズルパッキン24に流入する漏出蒸気LSTのうち、旋回流の流入が少なくなるので漏出蒸気LSTの旋回流に伴うタービンロータ18の自励振動を抑制することができる。
図19および図20は、蒸気タービンを例示とする流体機械の旋回流防止装置の第9実施形態を示す一部切欠概念図である。
なお、図19は、蒸気タービンの一部切欠縦断面図である。さらに、図20は、図19のI−I矢視方向から切断した切断断面図である。
また、第1実施形態の構成要素と同一構成要素には、同一符号を付す。
本実施形態に係る流体機械の旋回流防止装置は、タービンロータ18と一体成形するディスク22のダイアフラム20側に臨む側面26に設けた摩擦抵抗部27を、例えば、多面角錐体状、円錐体、円柱体等のうち、いずれかの形状に選択した突起片32で構成したものである。
このように、本実施形態に係る流体機械の旋回流防止装置は、タービンロータ18と一体成形するディスク22のダイアフラム20側に臨む側面26に設けた摩擦抵抗部27を、例えば、多面角錐体、円錐体、円柱体状等のうち、いずれかの形状に選択した突起片32で構成し、漏出蒸気LSTの摩擦を大きくし、ノズルパッキン24に流入する漏出蒸気LSTのうち、旋回流の流入を少なくするので、漏出蒸気LSTの旋回流に伴うタービンロータ18の自励振動を抑制することができる。
図21および図22は、蒸気タービンを例示とする流体機械の旋回流防止装置の第10実施形態を示す一部切欠概念図である。
なお、図21は、蒸気タービンの一部切欠縦断面図である。さらに、図22は、図21のJ−J矢視方向から切断した切断断面図である。
また、第1実施形態の構成要素と同一構成要素には、同一符号を付す。
本実施形態に係る流体機械の旋回流防止装置は、タービンロータ18と一体成形するディスク22のダイアフラム20側に臨む側面26に設けた摩擦抵抗部27を、くぼみ33で構成したものである。
このように、本実施形態に係る流体機械の旋回流防止装置は、タービンロータ18と一体成形するディスク22のダイアフラム20側に臨む側面26に設けた摩擦抵抗部27を、くぼみ33で構成し、漏出蒸気LSTの摩擦を大きくし、ノズルパッキン24に流入する漏出蒸気LSTのうち、旋回流の流入を少なくするので、漏出蒸気LSTの旋回流に伴うタービンロータ18の自励振動を抑制することができる。
蒸気タービンを例示とする本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の第1実施形態を示す一部切欠概念図。 図1のA−A矢視方向から切断した切断断面図。 蒸気タービンを例示とする本発明に係る流体機械の旋回流防止装置を示すもので、ディスクに設けた摩擦抵抗部を少なくした場合の漏出蒸気の挙動を示す図。 蒸気タービンを例示とする本発明に係る流体機械の旋回流防止装置を示すもので、ディスクに設けた摩擦抵抗部を大きくした場合の漏出蒸気の挙動を示す図。 蒸気タービンを例示とする本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の第2実施形態を示す一部切欠概念図。 図5のB−B矢視方向から切断した切断断面図。 蒸気タービンを例示とする本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の第3実施形態を示す一部切欠概念図。 図7のC−C矢視方向から切断した切断断面図。 蒸気タービンを例示とする本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の第4実施形態を示す一部切欠概念図。 図9のD−D矢視方向から切断した切断断面図。 蒸気タービンを例示とする本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の第5実施形態を示す一部切欠概念図。 図11のE−E矢視方向から切断した切断断面図。 蒸気タービンを例示とする本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の第6実施形態を示す一部切欠概念図。 図13のF−F矢視方向から切断した切断断面図。 蒸気タービンを例示とする本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の第7実施形態を示す一部切欠概念図。 図15のG−G矢視方向から切断した切断断面図。 蒸気タービンを例示とする本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の第8実施形態を示す一部切欠概念図。 図17のH−H矢視方向から切断した切断断面図。 蒸気タービンを例示とする本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の第9実施形態を示す一部切欠概念図。 図19のI−I矢視方向から切断した切断断面図。 蒸気タービンを例示とする本発明に係る流体機械の旋回流防止装置の第10実施形態を示す一部切欠概念図。 図21のJ−J矢視方向から切断した切断断面図。 蒸気タービンの上半部分を示す縦断面図。 蒸気タービンの静止部と回転部との間に設けたラビリンスフィンを示す一部切欠部分図。 蒸気タービンの回転部廻りの圧力分布を示す図。 蒸気タービンにおいて、旋回防止板を設けた場合の蒸気の流れ方向を矢印で示した図。 蒸気タービンにおいて、吹き抜け部分の蒸気の流れを示す図。
符号の説明
1 回転部
2 動翼
3 シュラウド
4 ノズル
5 ノズルダイアフラム
6 ケーシング
7a,7b グランド部
8 ラビリンスフィン
9 絞り部
10 チャンバ
11a,11b 回転中心
12 圧力分布
13 旋回防止板
15 静止部
16 回転部
17 段落
18 タービンロータ
19 ノズル
20 ダイアフラム
21 ラビリンスシール部
22 ディスク
23a,23b 動翼
24 ノズルパッキン
25 空間領域
26 側面
27 摩擦抵抗部
28 根元部
29 畝状突出し片
30 溝
31 ブラシ
32 突起片
33 くぼみ

Claims (13)

  1. 回転部に対峙する静止部との間に設けたラビリンスシール部の上流側を流れる漏出流体に抵抗力を与える摩擦抵抗部を、前記回転部に一体成形するディスクの側面に設けたことを特徴とする流体機械の旋回流防止装置。
  2. 回転部に対峙する静止部との間に設けたラビリンスシール部の上流側を流れる漏出流体に抵抗力を与える摩擦抵抗部を、前記回転部に一体成形するディスクの根元部に設けたことを特徴とする流体機械の旋回流防止装置。
  3. 摩擦抵抗部は、ディスクの表面を粗くする構成にしたことを特徴とする請求項1または2記載の流体機械の旋回流防止装置。
  4. 摩擦抵抗部は、畝状突出し片で構成したことを特徴とする請求項1または2記載の流体機械の旋回流防止装置。
  5. 畝状突出し片は、回転部の中心を通り半径方向外側に向う線に対し、回転方向と逆方向に傾斜させて取り付ける構成にしたことを特徴とする請求項1または2記載の流体機械の旋回流防止装置。
  6. 摩擦抵抗部は、溝で構成したことを特徴とする請求項1または2記載の流体機械の旋回流防止装置。
  7. 摩擦抵抗部は、ブラシで構成したことを特徴とする請求項1または2記載の流体機械の旋回流防止装置。
  8. ブラシは、回転体の回転中心に向う方向に傾斜させて取り付ける構成にしたことを特徴とする請求項7記載の流体機械の旋回流防止装置。
  9. 摩擦抵抗部は、突起片で構成したことを特徴とする請求項1または2記載の流体機械の旋回流防止装置。
  10. 突起片は、多面角錐体であることを特徴とする請求項9記載の流体機械の旋回流防止装置。
  11. 突起片は、円錐体であることを特徴とする請求項9記載の流体機械の旋回流防止装置。
  12. 突起片は、円柱体であることを特徴とする請求項9記載の流体機械の旋回流防止装置。
  13. 摩擦抵抗部は、くぼみで構成したことを特徴とする請求項1または2記載の流体機械の旋回流防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114774224A (zh) * 2022-03-16 2022-07-22 四川光华科技集团有限公司 一种节能环保蒸糠设备及蒸糠方法

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