JP2005105718A - 汽水域の水生植物帯およびその造成方法 - Google Patents

汽水域の水生植物帯およびその造成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 引き潮時における塩水の滞留を可及的に防止し得るとともに、満潮時に水域表層の淡水と接触する頻度が高く、ヨシ等の水生植物の生育が図れる水生植物帯構造およびその造成方法を提供する。
【解決手段】 河口汽水域の所定エリアに造成されるヨシなどの水生植物帯20であって、干潮時の水面高HLよりも上面が高所に設定された植生基盤26と、該植生基盤26上に設けられる植生土壌層28とを有し、該植生土壌層28の少なくとも周側面と底面とには土壌の流失を防止する細目の布を配設する。植生基盤26には例えば割栗石30を充填した篭体32を用いる得る。また、植生土壌層28は例えば、少なくとも周側面と底面とに土壌の流失を防止する細目の布を使用した袋体の内部に植生土壌を充填してなる植生用の土嚢40を敷設して形成し得る。
【選択図】 図2

Description

本発明は、汽水域の所定エリアに設けられて、ヨシなどの水生植物の育成を図る水生植物帯およびその造成方法に関する。
河川や湖沼等の水辺に生育するヨシなどの水生植物が、生活排水などによって汚染された水質の自然浄化に多大に寄与していることが知られており、水質の悪化した淡水の河川や湖沼等では、人工的にヨシ原を造成して水生植物を育成し、消失したヨシ原を再現して自然回帰させることが積極的に行われるようになってきた。
この人工ヨシ原は、砂泥などの流失を防ぐための堰堤を所望する所定の造成エリアの周囲に巡らし、内部に植生土壌を入れてヨシの株や地下茎を植え付けて造成しており、淡水水域でのヨシ原の再現化を達成し得ている。
ところで、近年、この様な人工ヨシ原を河口周辺の汽水域にも造成しようという試みが行われ始めているが、当該汽水域では、河川からの淡水が海水の表層に流れ込むとともに、潮の干満により潮位が変化するので、従来の淡水域の人工ヨシ原と同じ構造としたのでは、人工ヨシ原に入り込んだ汽水中の海水が排出されずに、その塩分の濃度が高まってヨシの生育が阻まれてしまうことになる。このため、汽水域に設ける水生植物帯にあっては、植生土壌の塩分を低く抑えられるようする必要がある。
そこで、このような汽水域でも水生植物の生育が図れる水生植物帯として、従来、例えば特許文献1に開示されている人工ヨシ原の提案がある。当該提案の人工ヨシ原は、図10に示すように、コンクリート護岸2に沿って所定の造成エリアの周囲をコ字状等に石積み堤4で囲うとともに、この石積み堤4の内側に、砂を充填した土嚢や砕石などを積み上げてなる土壌流亡防止層6を設けることで、透水性の土壌流亡防止堤8を構築し、この土壌流亡防止堤8の内部に、上面が平らで低潮位時の水面高よりも高い位置にある基盤10を設け、この基盤10上に植生土壌12を入れてヨシなど水生植物の苗や地下茎を植えて育成するものである。
そして、この水生植物帯によれば、上げ潮の高潮位時に植生土壌12が冠水して、その後の引き潮時に水面高の低下が生じても、当該植生土壌12は透水性の土壌流亡防止堤8によって囲まれているので、植生土壌12の外部への流出を防ぎながら汽水を土壌流亡防止堤8を透過させて堤外に排出することができ、水面が低潮位まで下がっていくに際しては、塩水の表層を覆う淡水が植生土壌12に残存する塩分を洗い流すように機能して、植生土壌12の塩分濃度の高まりを防止することになる。
特開2002−320409号公報
しかしながら、上記従来の汽水域の水生植物帯にあっては、植生土壌の流失防止手段として、植生土壌12の周囲を取り囲んで透水性の土壌流亡防止堤8を構築しているので、当該土壌流亡防止堤8の厚み分だけ水生植物の植生領域(植生土壌層領域)が狭まってしまう。
また、冠水した汽水は引き潮の時に、干出した植生土壌12や基盤10の内部を浸透流下して、植生土壌12の周囲を取り囲んで構築した透水性の土壌流亡防止堤8の近傍に至り、当該防止堤8を透過して排出されることになるので、小エリアを囲んで造成した水生植物帯であればさほど問題とはならないが、例えば護岸2に沿って大きなエリアを取り囲んで大規模な水生植物帯を構築した場合には、水の排出移動に時間がかかり、十分に塩分が抜けきらないという懸念もある。そして、土壌内の塩分が十分に抜けきらないうちに、次の潮が満ちて来ると、植生地盤内の塩分濃度がなかなか下がらず、結果としてヨシなどの水生植物の生育が不良となってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、引き潮時における塩水の滞留を可及的に防止し得るとともに、満潮時に水域表層の淡水と接触する頻度が高く、塩分濃度を低下させてヨシ等の水生植物の生育が可及的に図れる水生植物帯構造およびその造成方法を提供することにある。
本発明は上記の目的を達成するために、汽水域の水生植物帯およびその造成方法を以下のように構成する。
請求項1に係る汽水域の水生植物帯の発明は、河口汽水域の所定エリアに造成されるヨシなどの水生植物帯であって、干潮時の水面高よりも上面が高所に設定された植生基盤と、該植生基盤上に設けられる植生土壌層とを有し、該植生土壌層の少なくとも周側面と底面とには土壌の流失を防止する目あいの細かい布が配設されていることを特徴とする。
請求項2に係る汽水域の水生植物帯の発明は、前記植生土壌層の周側面に配設される布は、前記植生基盤上の外周囲に沿って設けられた土留め手段に係止され、底面に配設される布は前記植生基盤上面に敷設されていることを特徴とする。
請求項3に係る汽水域の水生植物帯の発明は、前記植生土壌層は、少なくとも周側面と底面とに土壌の流失を防止する目あいの細かい布を使用した袋体の内部に植生土壌を充填してなる土嚢を敷設して形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る汽水域の水生植物帯の発明は、前記袋体は、底面と周側面とが織布でなり、上面が水生植物の新芽の通過や茎の成長を阻害しない目の粗い不織布でなることを特徴とする。
請求項5に係る汽水域の水生植物帯の発明は、前記植生基盤が、透水性地盤であることを特徴とする。
請求項6に係る汽水域の水生植物帯の発明は、前記透水性地盤が、割栗石などを入れた多数の篭体を敷設して形成されていることを特徴とする。
請求項7に係る汽水域の水生植物帯の発明は、前記篭体内には前記割栗石の上部に前記土嚢が配置されてユニット化されていることを特徴とする。
請求項8に係る汽水域の水生植物帯の発明は、前記植生土壌層に淡水を供給する淡水供給手段を設けたことを特徴とする。
請求項9に係る汽水域の水生植物帯の発明は、前記淡水供給手段が、前記汽水域に流れ込む河川の淡水を少なくとも干潮時の水頭圧を利用して前記植生土壌層に導く導水路でなることを特徴とする。
請求項10に係る汽水域の水生植物帯の造成方法の発明は、汽水域の所定エリアに、干潮時の水面高よりも高い透水性の植生基盤と該植生基盤上に設けられた植生土壌層とを備えたヨシなどの水生植物帯を造成する方法であって、前記所定エリアに篭体を敷設する工程と、該篭体内に割栗石を干潮時の水面高より高い所定位置まで挿入して、透水性地盤を形成する工程と、該割栗石の上側に該篭体に周側部を係止させて、側面と底面とが植生土壌の流失を防止する目あいの細かい布でなる袋体を配設する工程と、該袋体内に植生土壌を充填して植生土壌層を形成する工程とを有することを特徴とする。
請求項1に係る水生植物帯の発明によれば、汽水域の所定エリアに造成するヨシなどの水生植物帯を、干潮時の水面高よりも上面が高所に設定された植生基盤と、該植生基盤上に設けられる植生土壌層とで構成し、植生土壌層の周側面と底面とには土壌の流失防止手段として目あいの細かい布を配置するので、当該土壌流失防止手段を簡易に、かつその厚みを極めて薄く構成できて、水生植物の植生領域を効率良く可及的に広く確保できる。また、引き潮の際の低潮位時には、汽水域の水面位が植生基盤上に形成される植生土壌層よりも下方に低下して、植生基盤の上側部が水面上に露出する。このため、植生土嚢層内の排水が可及的に早く行われるようになり、しかも水面位の低下時には先ず下層の塩水が引けた後からその上層の淡水が植生土壌層を通過して下方に低下していくから、当該淡水層(厚さ数cm〜数十cm)が植生土壌層内の塩水を洗い流すように機能して、植生土壌層には塩水が滞留し難くなる。これ故、植生土壌層の塩分濃度が高まってしまうことを防止して、ヨシなどの水生植物の生育を可及的に図ることが可能となる。
また、植生土壌層にはその周側面と底面とに土壌の流失を防止する手段として、目あいの細かい布を配設しているから、排水に際する植生土壌の流失を防止して長期に亘って安定した水生植物帯を提供することができ、しかも従来の堤でなる土壌流失防止手段に比して、極めて簡易にかつ小型に構成することができ、植生土壌層の有効面積を高めて水生植物帯を効率良く配置することが可能となる。また、干潮時に植生土壌層の底部を空気に触れさせることができるので、土壌の好気化を促進して、腐敗性の底泥等も植生土壌として有効に利用可能となし得る。また、植生基盤を適切な高さに容易に設置できるので、汽水域表層の淡水に植生土壌層が接触する頻度を可及的に高めて塩分濃度の可及的な低下を図り得る。
請求項2に係る汽水域の水生植物帯の発明によれば、前記植生土壌層の周側面に配設される布は、前記植生基盤上の外周囲に沿って設けられた土留め手段に係止し、底面に配設される布は前記植生基盤上面に敷設するので、土壌流失防止手段としての布を土圧を確実に負担可能にしつつ、簡易に配置固定することができる。
請求項3に係る水生植物帯の発明によれば、植生土壌層は、少なくとも周側面と底面とに土壌の流失を防止する目あいの細かい布を使用した袋体の内部に植生土壌を充填してなる土嚢を敷設して形成するので、土留め手段を設けずに土壌の流失防止機能を備えた植生土壌層を容易に造成することができる。
請求項4に係る水生植物帯の発明によれば、植生土壌層を形成するための植生用の土嚢は袋体の周側面と底面とに目あいの細かい織布が使用されているので、充填した植生土壌の土壌粒子が排水時に流出して失われることを可及的に防止することができるばかりか、上面には目の粗い不織布を使用して植生土壌の上表面を覆うようにしているので、種々の水生植物の新芽や茎が容易に伸長生育することができ、しかも充填した植生土壌が波などで浸食される虞がない。
請求項5に係る水生植物帯の発明によれば、植生基盤を透水性地盤に形成するので、排水層として機能させることができ、より一層排水性を向上させて、植生土壌層の塩分濃度の高まりをさらに抑制することができるばかりか、干潮時に植生土壌の底部を空気に触れさせることができるので、土壌の好気化を促進して、腐敗性の底泥等も植生土壌として有効に利用可能となし得る。
請求項6に係る水生植物帯の発明によれば、割栗石などを入れた多数の篭体を縦横に敷設して透水性地盤を形成するので、当該透水性地盤でなる植生基盤を構築エリアの大小に拘わらず容易に造成できる。
請求項7に係る汽水域の水生植物帯の発明によれば、前記篭体内には前記割栗石の上部に前記土嚢が配置されてユニット化されているので、形状保持手段を設ける必要が無いばかりか、ユニットを所定のエリアに縦横に並設していくだけで水生植物帯を構築でき、より一層、簡易にかつ効率よく構成することができる。
請求項8に係る汽水域の水生植物帯の発明によれば、植生土壌層に淡水を供給する淡水供給手段を設けてあるので、潮の干満に拘わらず絶えず淡水を植生土壌層に導いて供給することができ、当該植生土壌層の塩分濃度を更に可及的に低く抑制することができる。
請求項9に係る水生植物帯の発明によれば、汽水域に流れ込む河川の淡水を、少なくとも干潮時の水頭圧を利用して前記植生土壌層に導く導水路を備えているので、干潮時に逐次、河川の淡水を動力等を必要とせずに廉価に植生土壌層に供給することができ、また植生土壌層の塩分の低下を可及的に促進できる。
請求項10に係る水生植物帯の造成方法の発明によれば、汽水域の所定エリアに、干潮時の水面高よりも高い透水性の植生基盤と該植生基盤上に設けられた植生土壌層とを備えたヨシなどの水生植物帯を造成する方法にあたって、前記所定エリアに篭体を敷設する工程と、該篭体内に割栗石を干潮時の水面高より高い所定位置まで挿入して、透水性地盤を形成する工程と、該割栗石の上側に該篭体に周側部を係止させて、側面と底面とが植生土壌の流失を防止する目あいの細かい布でなる袋体を配設する工程と、該袋体内に植生土壌を充填して植生土壌層を形成する工程とを順次行って、河口汽水域の所定エリアに干潮時の水面高よりも高い植生基盤を構築し、該植生基盤上に、植生土壌の流失を防止する目あいの細かい布で側面と底面とを覆った袋体内に植生土壌を充填してなる植生用の土嚢を配設して植生土壌層を形成するので、施工性に優れ、造成エリアの大小に合わせて水生植物帯を容易に、迅速に造成することができる。
以下に、本発明に係る汽水域の水性植物帯及びその造成方法の好適な実施の形態について、添付図面に基づき詳述する。
《第1実施形態》
図1は本発明の水生植物帯の概要を示す平面図であり、図2は図1中のII−II線矢視断面図、図3は同じく図1中のIII−III線矢視断面図、図4は植栽用の土嚢の縦断面図、図5は篭体とその上側部に装填する植栽用の土嚢とを示す斜視図である。
図1に示すように、水生植物帯20は河川22が海24に注ぎ込む海水と淡水とが混じり合う河口の汽水域の所定エリアに造成されてヨシなどの水生植物の育成に供せられる。この水生植物帯20はコンクリート護岸2に沿って所定幅で沖合に延出されて設けられており、干潮時の水面高HLよりも上面26aが高所に設定された植生基盤26と、この植生基盤26上に設けられる植生土壌層28と、を有している。
植生基盤26は、透水性のある礫地盤29で形成されて排水層をなしており、当該第1実施形態例では図2に示すように、割栗石30などを入れた多数の篭体32が水底地盤34上に縦横に敷設されて形成されている。そして、この多数の篭体32が敷設されて形成された植生基盤26の上面26aには、図4に示すような袋体36の内部に植生土壌38が充填されてなる多数の植生用の土嚢(以下、植生土嚢と称する。)40が更に縦横に敷設載置されてることによって、植生土壌層28が形成されている。
上記植生土嚢40の袋体36は、少なくともその周側面36aと底面36bとの部分には土壌の流出を防止可能な目の細かい織布42が使用される一方、上面36cには水生植物の新芽の通過や茎の成長を阻害しない目の粗い不織布44が使用されて、開閉可能に配されている。即ち、多数の植生土嚢40が縦横に配設されて形成される植生土壌層28はその少なくとも周側面と底面とに、土壌の流失を防止する土壌流失防止手段として、目の細かい布が配設された構成となっている。また、袋体36の内部に充填される植生土壌38にはヨシなどの水生植物の根茎や苗、種子が予め埋設されている。
より具体的には、例えば図2,図5に示すように、篭体32は直方体状をなし、その各辺にはアングル材やロッド材でなるフレーム45が設けられていて、当該フレーム45に網状部材46が係止されて形成されている。そして、当該篭体32内に入れられる割栗石30は、干潮時にその上端部分が低潮位の水面HLから露出するようにその水底地盤34から所定の高さまで充填され、当該割栗石30で形成される礫地盤29はその上側部分が干潮時に水面上に露出するように設定される。ここで、上記網状部材46としては、線材を編んだり絡めたりして網状に形成した部材や、打ち抜き形成される多孔質板等を採用でき、材質も金属あるいは樹脂のもの等を使用でき、言うまでもなく、一般に多用されている蛇篭を使用しても良い。
また、割栗石30を充填した篭体32の上側部には更に植生土嚢40を挿入する空間が空けられていて、当該上側部空間内に植生土嚢40が装填されることで、当該植生土嚢40は上記フレーム45および網状部材46に周側部を拘束されて、その型くずれが防止されるようになっている。この植生土嚢40は予め植生土壌38を充填しておいてから篭体32の上側部空間に挿入して礫地盤29上に載置しても良いが、図5に示すように先に袋体36だけを上記上側部空間内に挿入して上記フレーム45に固定係止させて取り付けておき、爾後に植生土壌38として底泥をポンプなどで吸い上げてパイプ48を通じて充填するようにしても良い。あるいは、底泥の含水比が高い場合には、底泥をスクリューデカンタやサンドコレクター等を用いて分級脱水処理してデカンタケーキ等の材料となしてから充填するようにしても良い。なお、植生土壌38の材料としては上記底泥の他に、山土、川砂等を用いても良い。また、篭体32内に入れて礫地盤29を形成する材料としては、上記割栗石30の他にコンクリート塊やカキ殻等のリサイクル材を用いても良い。
また、施工するにあたっては、先ず、河口汽水域の所定エリアに篭体32を縦横に多数並べて敷設し(篭体敷設工程)、これらの敷設された篭体32内に割栗石30等の礫材を干潮時の水面高より高い所定位置まで挿入して透水性の礫地盤29を形成した後(透水性地盤形成工程)、これらの各篭体32内の割栗石30の上側に当該篭体32に周側部を係止させて、側面36aと底面36bとが目あいの細かい布でなる植生土壌38の流失を防止する袋体36を配設し(袋体配設工程)、爾後、この袋体36内に植生土壌38を充填して植生土壌層28を形成する(植生土壌層形成工程)ようにする。このように、干潮時の水面高よりも高い透水性の植生基盤と該植生基盤上に設けられた植生土壌層とを備えたヨシなどの水生植物帯を造成するにあたって、篭体敷設工程と、透水性地盤形成工程と、袋体配設工程と、植生土壌層形成工程とを順次行って施工することで、造成エリアの大小に合わせて水生植物帯を容易に、迅速に造成することができ、施工性の向上が図れる。
あるいは、篭体32内の下部に割栗石30等の礫材を入れ、その上部に植生土嚢40を装填して、予め、水生植物帯の最小構成単位をなすユニットに形成しておき、当該ユニットを河口汽水域の所定エリアの水底地盤34上に多数縦横に並べて敷設して、所望の大きさの水生植物帯20を造成するようにしても良い。このように、篭体32内の割栗石30の上部に植生土嚢40を配置して水生植物帯の最小構成パーツとしてユニット化すれば、植生土嚢40の形状保持手段を設ける必要が無いばかりか、多数のユニットを所定のエリアに縦横に並設していくだけで水生植物帯20を構築でき、より一層、簡易にかつ効率よく構成することができる。
そして、上記の如く構成される水生植物帯20にあっては、引き潮の際の低潮位時には、汽水域の水面位が植生土壌層28を形成する植生土嚢40よりも下方に低下して、礫地盤29に形成した植生基盤26の上側部が水面上に露出するので、植生土嚢40内の排水が可及的に早く行われるようになる。しかも、水面位の低下時には先ず下層の塩水が引けた後からその上層の淡水が植生土壌層28を通過して下方に低下していくから、当該淡水層が植生土壌層28内の塩水を洗い流すように機能して、植生土壌層28には塩水が滞留し難くなる。また、排水性の良い礫地盤29を適切な高さに容易に設置できるので、汽水域表層の淡水(厚さ数cm〜数十cm)に植生土壌層28が接触する頻度を可及的に高める得る。このため、植生土壌層28の塩分濃度が高まってしまうことを防止して、ヨシなどの水生植物の生育を図ることが可能となる。また、干潮時に植生土壌38の底部を空気に触れさせることができるので、土壌の好気化を促進して、腐敗性の底泥等も植生土壌として有効に利用可能となし得る。
また、植生土壌層28を形成する植生土嚢40は袋体36の周側面26aと底面36bとに目あいの細かい織布42が使用されているので、充填した植生土壌38の土壌粒子が排水時に流出して失われることがなく、土壌の流失防止機能を備えた植生土壌層28を容易に造成することができる。
さらに、植生土壌層28の周側面と底面とには植生土壌38の流失防止手段として目あいの細かい織布42を配置するので、当該土壌流失防止手段を簡易に、かつその厚みを極めて薄く構成できて、水生植物の植生領域を効率良く可及的に広く確保できる。
また、下部に礫地盤29の排水層があるので、底泥等の脱水性も向上し安定した植生土壌層28を提供し得る。さらに、植生土嚢40は袋体36の上面に目の粗い不織布44を使用して植生土壌38の上表面を覆うようにしているので、種々の水生植物の新芽や茎が容易に伸長し得るばかりか、充填した植生土壌38の底泥が浸食される虞がない。ここで、植栽土嚢40の上面は上記不織布44に加えて更に礫等で覆うようにするのがより好ましい。
また、予め汽水域の所定の構築予定エリアの施工位置に篭体32等のフレーム構造物を設置して植生基盤26を形成し、この植生基盤26上に植生土嚢40を縦横に敷設配置していくことで、礫地盤29でなる植生基盤26や植生土壌層28をその構築エリアの大小に合わせて容易に迅速に造成できる。また、この植生基盤26のフレームに植生土嚢40の上端部等を固定係止してから底泥等を充填するようになすことで、脱水処理後の袋体の吊り上げ・設置工を不要となし得、これにより更なる施工性の向上も図れる。また、高含水比の底泥等を使用する場合には、浚渫底泥等をスクリューデカンタで分級処理した後のデカンタケーキ等を用いるようにすれば、流動性を確保しつつ含水比を低くなし得るので、施工性が良く、かつ充填後の脱水による減容化率も低いものとなるので、出来形の変形も防げるようになる。
一方、図1及び図3に示すように、上記水生植物帯20には、植生土壌層28に淡水供給手段49を設けるのが好ましい。この淡水供給手段49は、例えば汽水域に流れ込む河川22の淡水を植生土壌層28に導く導水路50を設ける構成となし得る。図示例では、当該導水路50は汽水域の満潮位の水面高さHhよりも高所となる河川の上流部に導入口52aを有するとともに、排出口52bが水生植物帯20の植生土壌層28に臨む管路52によって構成されており、当該管路52は河川22に沿ってその水中を這わされて設置されている。
そして、この様な導水路50等からなる淡水供給手段49を設ければ、潮の干満に拘わらず絶えず河川の淡水を動力等を必要とせずに廉価に植生土壌層28に導いて供給することができ、当該植生土壌層28の塩分濃度を更に可及的に低く抑制し得る。
また、図6と図7とに示すように、上記導水路50の管路52はその導入口52aの設置位置を河口近くに設定してその全長を短くすることも可能である。即ち、導水路50は、河口汽水域の干潮位の水面高さよりも水位が高所となる河口近傍部の河川に導入口52aを有するとともに、排出口52bが植生土壌層28に臨む管路52によって構成する。そして、当該構成によれば、少なくとも干潮時に生じる導入口52a部の水位と排出口52b部の水位との水頭圧を利用して、河川の淡水を植生土壌層28に導いて供給でき、当該淡水によって塩分を洗い流してその濃度を可及的に低下させることができる。つまり、導入口52aを河口流域部の近辺に設定しても、満潮位からの引き潮時に、水生植物帯20の植生土壌層28に臨ませた排出口52bの設置部位における潮位が導入口52aの設置部位の水面位よりも低くなれば、少なくとも当該干潮時の水頭圧を利用して植生土壌層28に淡水を供給することが十分に可能である。
なお、図示した実施形態では、導入路50により河川22の淡水を導くようにしているが、近辺に淡水の沼や池等の貯水池があれば、当該沼や池等の貯水池から淡水を導入するようにしても良いし、あるいは雨水受け用の貯水池等を設置して当該貯水池から淡水を導入するようにしても良い。
《第2実施形態》
図8と図9は本発明に係る水生植物帯の第2実施形態を示すものであり、図8はその概要の平面図、図9は図8中のIX−IX線矢視断面図である。図示するように、この第2実施形態では、前述の第1実施形態のように植生基盤上に植生土嚢を多数敷設することによって植生土壌層を形成するようにはなっていない点が相違している。なお、第1実施形態と共通する点については同一の符合を付してあり、その説明は省略する。
即ち、この水生植物帯20Aは割栗石30を充填した篭体32を敷設して形成された植生基盤26の外周囲に沿って土留め手段54がコ字状に設けられ、植生土壌層28の周側面に配設される目あいの細かい織布42は、その土留め手段54の内側面に係止される一方、底面に配設される織布42は前記植生基盤26の上面26aに敷設されて、これらの織布42の内側に植生土壌38が充填されて植生土壌層28が形成されている。
ここで、当該図示例では上記土留め手段54には、植生基盤26と同様に割栗石30を充填した篭体32Aが用いられている。この篭体32Aは、植生基盤26の上面26aに、その外周囲に沿って敷設されており、その内周側面に沿って全長に亘り、目あいの細かい織布42が連続的に篭体32Aに係止されて設けられている。なお、土留め手段54としては上記割栗石30を充填した篭体32Aに限定されることはなく、当該篭体32Aに代えて、植生土壌38の土圧を織布42を介して負担し得る柵体を用いるように構成することも可能である。
そして、上記の様に構成されるこの第2実施形態の水生植物帯20Aにあっては、植生土壌層28の周側面と底面とには植生土壌38の流失防止手段として目あいの細かい織布42を配置するので、従来の堤でなる土壌流失防止手段に比して、その厚みを極めて薄くしかも簡易に構成でき、水生植物の植生領域を可及的に広く確保できるばかりか効率良く施工することができる。また、植生土壌層28の周側面に配設される織布42は、植生基盤26上の外周囲に沿って設けられた土留め手段54によって係止し、底面に配設される織布42は植生基盤26の上面26aに敷設するので、土壌流失防止手段としての織布42を植生土壌38の土圧を確実に負担可能にしつつ、簡易に配置固定することができる。
また、上述した第1および第2実施形態では、コンクリート護岸2に沿って設けられる水生植物帯20を例示しているが、本発明はこれに限定されることはなく、護岸から離間した沖合に浮島として構築することも可能である。さらに、上述した実施形態では植生基盤26は透水性のある礫地盤29に形成してあるが、水生植物帯の構築エリアにおいて、水生植物の植生領域を効率よく確保するという点を重視するならば、植生基盤26には必ずしも透水性を付与しなくても、引き潮の干潮時に植生基盤26の上面が低潮位の水面上に露出さえすれば、植生土壌層28内の排水性を良好にして、塩水の排出を早く行えるようになるから、透水性のないコンクリートブロック等を敷設して植生基盤26を構築するようにしても支障は生じない。
本発明に係る汽水域の水植物帯の第1実施形態の概要を示す平面図である。 図1中のII−II線矢視断面図である。 図1中のIII−III線矢視断面図である。 植栽土嚢の縦断面図である。 篭体とその上側部に装填する植栽土嚢とを示す斜視図である。 淡水の導水路の他の実施携帯を示す平面図である。 図6中のVII−VII線矢視断面図であり、(a)は上げ潮時の状態を示す図、(b)は引き潮時を示す図である。 本発明に係る汽水域の水植物帯の第2実施形態の概要を示す平面図である。 図8中のIX−IX線矢視断面図である。 従来の植生植物帯の縦断面図である。
符号の説明
2 コンクリート護岸 20,20A 水生植物帯
22 河川 24 海
26 植生基盤 26a 植生基盤上面
28 植生土壌層 29 礫地盤
30 割栗石 32,32A 篭体
34 水底地盤 36 袋体
36a 袋体周側面 36b 袋体底面
36c 袋体上面 38 植生土壌
40 植生土嚢 42 織布
44 不織布 45 フレーム
46 網部材 49 淡水供給手段
50 導水路 52 管路
52a 導入口 52b 排出口
54 土留め手段

Claims (10)

  1. 汽水域の所定エリアに造成されるヨシなどの水生植物帯であって、干潮時の水面高よりも上面が高所に設定された植生基盤と、該植生基盤上に設けられる植生土壌層とを有し、該植生土壌層の少なくとも周側面と底面とには土壌の流失を防止する目あいの細かい布が配設されていることを特徴とする汽水域の水生植物帯。
  2. 前記植生土壌層の周側面に配設される布は、前記植生基盤上の外周囲に沿って設けられた土留め手段に係止され、底面に配設される布は前記植生基盤上面に敷設されていることを特徴とする請求項1記載の汽水域の水生植物帯。
  3. 前記植生土壌層は、少なくとも周側面と底面とに土壌の流失を防止する目あいの細かい布を使用した袋体の内部に植生土壌を充填してなる土嚢を敷設して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の汽水域におけるヨシなどの水生植物帯。
  4. 前記袋体は、底面と周側面とが織布でなり、上面が水生植物の新芽の通過や茎の成長を阻害しない目の粗い不織布でなることを特徴とする請求項3記載の汽水域の水生植物帯。
  5. 前記植生基盤が、透水性地盤であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の汽水域の水生植物帯。
  6. 前記透水性地盤が、割栗石などを入れた多数の篭体を敷設して形成されていることを特徴とする請求項5に記載の汽水域の水生植物帯。
  7. 前記篭体内には前記割栗石の上部に前記土嚢が配置されてユニット化されていることを特徴とする請求項5記載の汽水域の水生植物帯。
  8. 前記植生土壌層に淡水を供給する淡水供給手段を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の汽水域の水生植物帯。
  9. 前記淡水供給手段が、前記汽水域に流れ込む河川の淡水を少なくとも干潮時の水頭圧を利用して前記植生土壌層に導く導水路でなることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の汽水域の水生植物帯。
  10. 汽水域の所定エリアに、干潮時の水面高よりも高い透水性の植生基盤と該植生基盤上に設けられた植生土壌層とを備えたヨシなどの水生植物帯を造成する方法であって、前記所定エリアに篭体を敷設する工程と、該篭体内に割栗石を干潮時の水面高より高い所定位置まで挿入して、透水性地盤を形成する工程と、該割栗石の上側に該篭体に周側部を係止させて、側面と底面とが植生土壌の流失を防止する目あいの細かい布でなる袋体を配設する工程と、該袋体内に植生土壌を充填して植生土壌層を形成する工程とを有することを特徴とする汽水域の水生植物帯の造成方法。
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