JP2005105528A5 - - Google Patents

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法枠移動式施工設備及び法枠移動式削孔設備、並びに法枠移動式削孔設備を用いた法枠交差部の削孔方法
本発明は、法面に構築された法枠に設けられる、法枠移動式施工設備及び法枠移動式削孔設備、並びに法枠移動式削孔設備を用いた法枠交差部の削孔方法に関するものである。
法面保護工法や法面抑止工法において、吹付やコンクリートの打設により予め法枠を形成した後、この法枠の縦枠及び横枠の交差部にロックボルトやグラウンドアンカーを打ち込み、法枠をこれらアンカーの支持枠として機能させ、これらの引張力により法面の地山のすべり抵抗力を増大させ、法面保護や法面抑止を図る場合がある。
これらロックボルトやグラウンドアンカー打ち込む場合、一般的に、打ち込みに先行して、法枠に足場を組んで作業ステージを形成し、この作業ステージ上に削孔機を固定してロックボルトやグラウンドアンカーを打ち込むためのアンカー孔を削孔している。
しかし、この方法では、足場の構築及び解体に多大な手間を要し、急勾配の法面に対しては足場の確保すら困難なことがある。また、この方法であっても、削孔機を作業ステージに設置するために、トラッククレーン等のブームが届く範囲であることが必要であり、トラック等の重機の占有場所確保が難しい(交通の要所であるため等)のときには、施工自体に支障をきたす。
これらの問題点を解決するために、この作業ステージ構築の必要性をなくし、法面の法尻から法肩方向へ昇降可能な削孔機、及び資材搬送のための昇降装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−293679号公報(8乃至12頁、図1乃至20)
しかしながら、上記提案は、法面の法尻から法肩方向へ昇降可能な構造となっているが、法面の横移動に対しては、ウインチで削孔機に取付けられたワイヤを引張ながら、この削孔機を法枠の横枠の上面で横滑り移動させるほか手がなく、この横滑りの際の削孔機若しくは昇降装置と法枠との接触や衝突等により、予め形成されていた法枠の上面や出隅部分を破損してしまい、構造体としての法枠に被害を与えてしまう。この被害を小さくするために、法枠の上面や出隅部分の破損を防止するためのパイプや板で形成された横滑り用保護枠を予め法面の横枠に被覆する必要があるが、この横滑り用保護枠を設置及び撤去する手間が掛かり施工効率が悪かった。
また、削孔機の法枠に対する固定が、法枠の横枠側面への係止にのみよっているので、削孔の際の反力(削孔時の法面に与える打撃等に対する、法面から削孔機にかかる力)に対抗する力は、専ら削孔機の自重によるため、パーカッションの打撃力を大きくすれば、反動により削孔機が法枠から外れ下方に落下してしまう危険性があるので、比較的大口径(例えば、φ65mm以上)の削孔ができないという問題点があった。
そこで、本発明の主たる課題は、第1に、施工効率よく昇降及び横移動可能な法枠移動式施工設備を提供することであり、第2に、作業ステージを設ける必要やブームを有する重機の占有場所を確保する必要もなく、容易かつ低コストで法枠の縦枠及び横枠の交差部にアンカー孔を削孔可能な法枠移動式削孔設備を提供し、第3に、削孔作業の効率化を図ることができる法枠交差部の削孔方法を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は、次のとおりである。
<請求項1記載の発明>
請求項1記載の発明は、法面に構築された法枠に配設される、2本の平行なレールからなる昇降用レールと、この昇降用レール上に着脱自在に取付けられる、2本の平行なレールからなる横移動用レールと、該昇降用レール及び横移動用レール上を移動可能な、被載置物を載置する法枠移動式載置フレームと、を備えた法枠移動式施工設備であって、前記法枠移動式載置フレームは、前記昇降用レールと平行的に延在する左右縦フレームを備え、この左右縦フレームにはそれぞれ、前記昇降用レールを上下から挟む込み回動する上ローラ及び下ローラを、連結具により一体化したローラユニットが、前記昇降用レールに対して着脱自在に設けられ、さらに前記左右縦フレームのそれぞれの両端縁部には、前記横移動用レールに対して略垂直方向に上下移動自在で、前記横移動用レールの上面を回動する第1のガイドローラと、前記横移動用レールの側面を回動する第2のガイドローラと、が設けられ、前記横移動用レールが前記昇降用レール上から外された状態で、前記ローラユニットが前記昇降用レールを挟み込み、前記上ローラ及び下ローラが前記昇降用レールの上面及び下面を回動することにより、前記法枠移動式載置フレームが前記昇降用レール上を昇降移動する第1の態様と、前記昇降用レール上に前記横移動用レールが取付けられた状態で、第1のガイドローラを下げて前記横移動用レール上を回動可能とした上で、ローラユニットの前記昇降用レールの挟み込みを解除して、第1のガイドローラと第2のガイドローラとにより、前記載置フレームが横移動用レール上を横移動する第2の態様と、を選択可能に構成された、ことを特徴とする法枠移動式施工設備である。
(作用効果)
法枠移動式載置フレームに設けられたローラユニットが、昇降用レールに対して着脱自在であることにより、取外しができ、現場への搬送時に嵩張ることはない。また、ローラユニットの着脱自在構造及び横移動用レールを回動する第1のガイドローラ、第2のガイドローラによって、横移動が容易となる。
結果として、法枠移動式施工設備は昇降だけではなく、容易に横移動が可能となるため、法枠移動式載置フレームに載置された被載置物を、搬送先に効率よく搬送することができ、例えば、資材の搬出入を容易に行うことができ、また足場の代わりにもなる。
<請求項2記載の発明>
請求項2記載の発明は、前記昇降用レールは、2本の平行なレールを枕木状に繋ぐ複数本の繋ぎ部材と、該レールの下方若しくは繋ぎ部材の両端部の下方に、前記法枠の縦枠両側面を挟むための狭持部材と、を備え、前記狭持部材は、前記昇降レールを前記法枠の縦枠両側面に圧着させるためのボルトを備え、前記昇降用レールを前記法枠の縦枠上に配設するとともに、前記狭持部材のボルトを締め付けることにより、前記昇降用レールが前記法枠の縦枠に固定される構成とされた、請求項1記載の法枠移動式施工設備である。
(作用効果)
昇降用レールの狭持部材のボルトを締め付け、法枠の縦枠両側面に圧着させ、昇降用レールが法枠の縦枠に固定される構成であることにより、法枠移動式施工設備を法面に確実に固定することができる。そのため、法枠移動式載置フレームに載置された被載置物が大重量の大型機械等でも、法枠から外れ下方に落下してしまう虞が少ない。
<請求項3記載の発明>
請求項3記載の発明は、法面に構築された法枠に配設される、2本の平行なレールからなる横移動用レールと、この横移動用レール上を横移動可能で着脱自在に取付けられる、2本の平行なレールからなる昇降用レールと、該昇降用レール上を移動可能な、被載置物を載置する法枠移動式載置フレームと、を備えた法枠移動式施工設備であって、前記昇降用レールには、前記横移動用レールを上下から挟む込み回動する上ローラ及び下ローラを、連結具により一体化したローラユニットが、前記横移動用レールに対して着脱自在に設けられ、前記法枠移動式載置フレームは、前記昇降用レールと平行的に延在する左右縦フレームを備え、この左右縦フレームにはそれぞれ、前記昇降用レールを上下から挟む込み回動する上ローラ及び下ローラを、連結具により一体化したローラユニットが、前記昇降用レールに対して着脱自在に設けられ、前記法枠移動式載置フレームのローラユニットが前記昇降用レールを挟み込み、前記昇降用レールの上面及び下面を回動することにより、前記法枠移動式載置フレームが前記昇降用レール上を昇降移動する第1の態様と、前記昇降用レールのローラユニットが前記横移動用レールを挟み込み、前記上ローラ及び下ローラが前記横移動用レールの上面及び下面を回動し、前記横移動用レール上を昇降用レールが移動することにより、相対的に前記法枠移動式載置フレームが横移動する第2の態様と、を選択可能に構成された、ことを特徴とする法枠移動式施工設備である。
(作用効果)
昇降用レールに設けられたローラユニットが、横移動用レールに対して着脱自在であることにより、取外しができ、現場への搬送時に嵩張ることはない。また、ローラユニットの存在によって、横移動が容易となる。
結果として、法枠移動式施工設備は昇降だけではなく、容易に横移動が可能となるため、法枠移動式載置フレームに載置された被載置物を、搬送先に効率よく搬送することができ、例えば、資材の搬出入を容易に行うことができ、また足場の代わりにもなる。
<請求項4記載の発明>
請求項4記載の発明は、前記横移動用レールは、前記法枠の縦枠両側面を挟むための狭持部材と、これら狭持部材の上端部を相互に繋ぐ繋ぎ部材とを備えた、レール固定具に着脱自在に連結される構成とされ、前記狭持部材は、前記レール固定具を前記法枠の縦枠両側面に圧着させるためのボルトを備え、前記レール固定具を前記法枠の縦枠上に配設するとともに、前記狭持部材のボルトを締め付けることにより、前記レール固定具が前記法枠の縦枠に固定され、前記横移動用レールは、このレール固定具に連結されることにより前記法枠の縦枠に固定される構成とされた、請求項3記載の法枠移動式施工設備である。
(作用効果)
レール固定具の狭持部材のボルトを締め付け、法枠の縦枠両側面に圧着させ、このレール固定具に横移動用レールが連結されることで、この横移動用レールが法枠の縦枠に固定される構成であることにより、法枠移動式施工設備を法面に確実に固定することができる。そのため、法枠移動式載置フレームに載置された被載置物が大重量の大型機械等でも、法枠から外れ下方に落下してしまう虞が少ない。
<請求項5記載の発明>
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4いずれか1項記載の法枠移動式施工設備において、前記法枠移動式載置フレームにガイドセルが設けられるとともに、このガイドセルに法面を削孔するための削孔用ドリフタが取付けられることにより法枠移動式削孔機が構成される、ことを特徴とする法枠移動式削孔設備である。
(作用効果)
上記構成により、削孔機を固定するための作業ステージを構築する必要がなく、また、ブームを有する重機の占有場所を確保する必要もない。
また、法枠移動式削孔設備は昇降だけではなく、横移動が可能となるため、法枠の交差部への移動が容易であり、結果としてアンカー孔の削孔作業の効率化を図ることができる。
さらに、各種レールが狭持部材のボルトを締め付けにより、法枠の縦枠両側面に圧着させて法枠に固定される構成の場合は、固定が確実になされているため、パーカッションの打撃力を大きくしても、反動により削孔機が法枠から外れ下方に落下してしまう虞がないので、比較的大口径(例えば、φ65mm以上)の削孔を行うことが可能である。
<請求項6記載の発明>
請求項6記載の発明は、前記削孔用ドリフタは、法面を削孔する削孔部材の長手方向途中を把持してこの削孔部材に回転及び打撃を与えるセンターホール型ドリフタである、請求項5記載の法枠移動式削孔設備である。
(作用効果)
センターホール型ドリフタを採用することにより、トップハンマーによる打撃機構を有するドリフタに比して、ガイドセル長(例えば、後者が3m以上に対して、前者は2m以下)を短くすることができ、そのため、削孔機の軽量化(例えば、後者が800kg以上に対して、前者は500kg以下)を図ることができる。
また、センターホール型なので、長尺の削孔部材を継ぎ足しなしで一気掘りを行うことができ、作業効率を向上させることが可能である。
<請求項7記載の発明>
請求項7記載の発明は、請求項1又は2記載の法枠移動式施工設備における前記法枠移動式載置フレームに、ガイドセルを設けるとともに、このガイドセルに法面を削孔するための削孔用ドリフタを取付けることにより法枠移動式削孔機を構成した法枠移動式削孔設備を用い、
前記法枠移動式削孔機の法肩側と左右両側とに昇降用ワイヤ、左横移動用ワイヤ及び右横移動用ワイヤをそれぞれ取付け、これらワイヤを操作して法枠の縦枠と横枠とで形成される複数の交差部に移動させ、順次、これら交差部にアンカー孔を削孔する方法であって、前記法枠の縦枠上に前記昇降用レールを配設し、この昇降用レールに前記法枠移動式削孔機を設置する第1の工程と、前記昇降用ワイヤを巻き取る若しくは巻き出すことにより、この法枠移動式削孔機を法尻から法肩方向若しくは法肩から法尻方向に向かって前記昇降用レール上を移動させて、順次、交差部にアンカー孔を削孔する第2の工程と、前記昇降レール上に横移動用レールを取付け、第1のガイドローラを下げて前記横移動用レール上を回動可能とした上で、ローラユニットの前記昇降用レールの挟み込みを解除して、左横移動用ワイヤ若しくは右横移動用ワイヤを巻き取ることにより、前記法枠移動式削孔機を隣接する縦枠まで横移動用レール上を横移動させる第3の工程と、
前記ローラユニットを前記昇降用レールに挟み込み、前記横移動用レールを前記昇降用レールから外し、前記上ローラ及び下ローラを前記昇降用レールの上面及び下面を回動可能とし、前記昇降用ワイヤを巻き出す若しくは巻き取ることにより、前記法枠移動式削孔機を法肩から法尻方向若しくは法肩から法尻方向に向かって前記昇降用レール上を移動させて、順次、交差部にアンカー孔を削孔する第4の工程と、
前記昇降レール上に横移動用レールを取付け、第1のガイドローラを下げて前記横移動用レール上を回動可能とした上で、ローラユニットの前記昇降用レールの挟み込みを解除して、左横移動用ワイヤ若しくは右横移動用ワイヤを巻き取ることにより、前記法枠移動式削孔機を隣接する縦枠まで横移動用レール上を横移動させ、移動後、前記横移動用レールを前記昇降用レールから外す第5の工程と、を含み、上記第2から第5の工程を順次繰り返すことにより、前記交差部にアンカー孔を削孔する、ことを特徴とする法枠交差部の削孔方法である。
<請求項8記載の発明>
請求項8記載の発明は、請求項3又は4記載の法枠移動式施工設備における前記法枠移動式載置フレームに、ガイドセルを設けるとともに、このガイドセルに法面を削孔するための削孔用ドリフタを取付けることにより法枠移動式削孔機を構成した法枠移動式削孔設備を用い、前記法枠移動式削孔機の法肩側と左右両側とに昇降用ワイヤ、左横移動用ワイヤ及び右横移動用ワイヤをそれぞれ取付け、これらワイヤを操作して法枠の縦枠と横枠とで形成される複数の交差部に移動させ、順次、これら交差部にアンカー孔を削孔する方法であって、前記法枠上で法面の幅方向に第1の横移動用レールを配設し、この第1の横移動用レール上に第1の昇降用レールを取付け、この第1の昇降用レールに前記法枠移動式削孔機を設置する第1の工程と、左横移動用ワイヤ若しくは右横移動用ワイヤを巻き取ることにより、前記第1の昇降用レールを前記第1の横移動用レール上を移動させることにより、相対的に前記法枠移動式削孔機を横移動させ、順次、交差部にアンカー孔を削孔する第2の工程と、前記第1の横移動用レールの法肩若しくは法尻側に配設された第2の横移動用レール上に第2の昇降用レールを取付けるとともに、この第2の昇降用レールと前記第1の昇降用レールとを昇降用連絡レールで連結し、前記昇降用ワイヤを巻き出す若しくは巻き取ることにより、前記法枠移動式削孔機を前記第2の昇降用レール上まで移動させ、その後、前記第1の昇降用レール及び前記昇降用連絡レールを取外す第3の工程と、を含み、上記第2と第3の工程を順次繰り返すことにより、前記交差部にアンカー孔を削孔する、ことを特徴とする法枠交差部の削孔方法である。
(作用効果)
請求項7及び8に係る発明は、昇降用ワイヤ、左横移動用ワイヤ及び右横移動用ワイヤの巻取りと巻き出しにより、昇降及び横移動が可能となるため、法枠の交差部への移動が容易であり、結果としてアンカー孔の削孔作業の効率化を図ることができる。
本発明によれば、第1に、本発明に係る法枠移動式施工設備によれば、施工効率よく昇降及び横移動が可能なため、載置された被載置物を、搬送先に効率よく搬送することができる。第2に、本発明に係る法枠移動式削孔設備によれば、作業ステージを設ける必要やブームを有する重機の占有場所を確保する必要もなく、容易かつ低コストで法枠の縦枠及び横枠の交差部にアンカー孔を削孔ができる。第3に、本発明に係る法枠交差部の削孔方法によれば、削孔作業の効率化を図ることができる等の利点がもたらされる。
本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
本発明に係る法枠移動式施工設備は、図1乃至3に示すように、法枠Nに配設された昇降用レール3と、昇降用レール3上に着脱自在に取付けられた横移動用レール4と、これら昇降用レール3及び横移動用レール4上を移動可能な法枠移動式載置フレーム1と、を備えている。なお、図1は法枠に昇降用レール及び横移動用レールを配設した配置図であり、図2は昇降用レール上に法枠移動式載置フレームを取付けた状態を法枠の幅方向から見た説明図、図3は昇降用レール上に横移動用レールを取付けた状態を法尻方向から見た説明図である。
また、本発明に係る法枠移動式削孔設備は、上記法枠移動式施工設備の構成に加えて、図8及び9に示すように、法枠移動式載置フレーム1にドリフタ21、ガイドセル22等を載置し取付けて法枠移動式削孔機2を形成することにより構成されるものである。
以下に、これら法枠移動式施工設備及び法枠移動式削孔設備の各構成について説明する。
(法枠移動式載置フレーム及び法枠移動式削孔機)
まず、図4乃至7に基づき法枠移動式載置フレーム1について説明する。法枠移動式載置フレーム1は、ベースフレーム11と、このベースフレーム11に立設された上部フレーム12と、を備えている。ここで、上部フレーム12は、後述するドリフタ21、ガイドセル22等を載置し法枠移動式削孔機2を構成するために必要とするものであるから、目的・用途に応じて上部フレーム12を撤去したり、図示はしないが、上部フレーム12に変えて板状部材等をベースフレーム11設置して、資材搬送しやすいように加工すればよい。また、ベースフレーム11は足場代わりとしても使用できる。
ベースフレーム11は、昇降用レール3上に位置し、この昇降用レール3と平行して法肩若しくは法尻方向に延びる角パイプからなる左右縦フレーム11A,11Bと、これら左右縦フレーム11A,11Bのそれぞれの法尻側両端部及び略中央部とを跨設して構造的に一体化させる法尻側横フレーム11C,中央部横フレーム11Dとを備えている。
左右縦フレーム11A,11Bのそれぞれの両端側の上面には、後述するローラユニット13を軸支するための軸受け11aが設けられており、軸81によりローラユニット13が回動可能に左右縦フレーム11A,11Bに軸支されている。
ここで、図6(1)はローラユニットの正面図、図6(2)はローラユニットの連結具の正面図、図6(3)はローラユニットのA−A断面図、図6(4)はローラユニットの背面図、図6(5)はローラユニットの昇降用レールとの着脱関係を示す説明図である。このローラユニット13は,角パイプからなる昇降レール3のレール31の上面と下面とをそれぞれ挟み込み、これら上面と下面とを回動する上ローラ13a及び下ローラ13bと、これら上ローラ13a及び下ローラ13bを回動自在にボルト孔13fを介してボルト82等により連結するとともに、上方に軸81を挿入するための孔を有する被軸支片13dが設けられた板状の連結具13cと、を備えている。この連結具13cの両側の一部は切欠かれており、蝶番ボルト14bが着脱自在に係止可能になっている。
この蝶番ボルト14bはローラユニット13を係止により固定し、上ローラ13a及び下ローラ13bが昇降レール3を回動する際に、このレールからの脱輪を防止するためのものである。この蝶番ボルト14bと、左右縦フレーム11A,11Bのそれぞれの両端側で連設されローラユニット13の裏側に位置するボックス本体14aと、で蝶番ボルトボックス14を構成しており、蝶番ボルト14bの一方の端部はボックス本体14aの上面及び下面を貫通して係止された軸83によって軸支されており、この軸83を中心として、図6(4)の矢印に示すように、蝶番ボルト14bは回動可能となっている。そして、この蝶番ボルト14bが連結具13cの両側に形成された切欠き部13eに係止し、左右縦フレーム11A,11Bのそれぞれの両端側で連設されたボックス本体14aと連結具13cとを螺着することにより、上ローラ13a及び下ローラ13bの脱輪が防止される。また、左右縦フレーム11A,11Bには、ローラユニット13に隣接して、下方が垂直条で上方が略水平条のL字形状のストッパーピン15が、図4の矢印に示すように、回動自在に取付けられており、ローラユニット13の昇降レール3のレール31への挟み込みを解除して後述する横移動の際には、軸81を中心にローラユニット13を上方に回動させた状態で、ストッパーピン15をそれぞれの隣接するローラユニット13方向に回動させ、ローラユニット13の連結具13cの裏面をストッパーピン15の略水平条の部分で係止し、ローラユニット13の下がりを防ぐことができる。
左右縦フレーム11A,11Bのそれぞれの両端縁部には、断面略L型の横移動用レール4の上面を形成する底板41上を回動する第1のガイドローラ16と、横移動用レール4の側面を形成する側板42を回動する第2のガイドローラ17と、が連設されている。
図4、図5、図7に示すように、第1のガイドローラ16は、左右縦フレーム11A,11Bのそれぞれの両端縁部に連設され、雌ネジ部を有する支持片16aと、この支持片16aの雌ネジ部に螺合され、下方先端につば(図示せず)を有するアジャストボルト16bと、このアジャストボルト16bのつばを被装する回り対偶部16cと、この回り対偶部16cの下方に設けられ、横移動用レール4の上面を形成する底板41上を回動するローラ16dと、回り対偶部16cの側面に設けられ支持片16aに係合し、すべり対偶となってアジャストボルト16bの軸を中心としてローラ16dが回動をすることを防止する係合片16eと、を備えている。図7(2)に示すように、アジャストボルト16bを回動させることにより、ローラ16dの高さ調整を行うことができ、アジャストボルト16bを回動させても、回り対偶部16cの存在によりローラ16dが回動せずに、上下移動のみが伝達される機構となっている。
図4及び5に示すように、第2のガイドローラ17は、左右縦フレーム11A,11Bのそれぞれの両端縁部に連設された支持片17aと、横移動用レール4の側面を形成する側板42を回動するローラ17bと、を備えている。この第2のガイドローラ17は、横移動用レール4上の横移動を補助し、特に法尻側の第2のガイドローラ17は法枠移動式載置フレーム1の荷重も支えるものである。
これら第1のガイドローラ16及び第2のガイドローラ17のうち、第1のガイドローラ16のローラ16dは法枠移動式載置フレーム1の昇降レール3上の移動の際には、昇降レール3と接触しないように、図7(1)に示すように、上方に上げられており、昇降レール3上に横移動用レール4が取付けられた後に第1のガイドローラ16のローラ16dがアジャストボルト16bの操作により横移動用レール4の底板41上に下げられる。そして、第1のガイドローラ16及び第2のガイドローラ17が横移動用レール4上を回動することにより法枠移動式載置フレーム1が横移動可能となる。
次に、図8及び9に基づき法枠移動式削孔機2について説明する。なお、図8及び9において、ローラユニット13、第1のガイドローラ16、第2のガイドローラ17については便宜上省略している。
この法枠移動式削孔機2は、センターホール型ドリフタ21と、ガイドセル22と、削孔部材を把持するロッドホルダ23と、上部フレーム12に取付けられセンターホール型ドリフタ21等を操作するためのコントロールボックス25と、を備えており、このうちセンターホール型ドリフタ21は、パーカッション21a、ドリルヘッド21b、油圧チャック21c、バックハンマ21d、給進シリンダ21eを備えている。
なお、本発明は、法枠移動式削孔機2によらなくても、公知の削孔機で実現できるものであり、本発明の内容は法枠移動式削孔機2に限定されるものではない。
(昇降用レール)
図10及び11に基づき昇降用レール3について説明する。なお、図10(1)は昇降用レール3の平面図であり、図10(2)は昇降用レール3の短辺方向側面図、図11(1)〜(3)は昇降用レール3の派生形態の平面図である。
昇降用レール3は、法枠移動式載置フレーム1(若しくは法枠移動式削孔機2)が移動する2本の平行な、角パイプからなるレール31と、これらレール31を枕木状に所定間隔で繋ぐ複数本の角パイプからなる繋ぎ部材32と、この繋ぎ部材32の両端部の下面に連接された、法枠Nの縦枠NT両側面を挟むための狭持部材33と、を備え、この狭持部材33は、昇降用レール3を縦枠NT両側面に圧着させるためのボルト34を連設している。そして、図6(5)に示すように、法枠移動式載置フレーム1(若しくは法枠移動式削孔機2)のローラユニット13の上ローラ13a及び下ローラ13bが、角パイプからなるレール31を挟み込むために、上ローラ13a及び下ローラ13bの挟み込みしろ分だけ繋ぎ部材32の両端がひかえるようにレール31に連設されている。この昇降用レール3の法枠への固定方法は、該昇降用レール3を縦枠NT上に配設するとともに、狭持部材33のボルト34を締め付けることにより、法枠の縦枠NTに固定されるものである。この固定方法は、法枠の縦枠NTの両側面を挟み込んで圧着するものであるから確実であり、法枠移動式載置フレーム1(若しくは法枠移動式削孔機2)に載置された被載置物が大重量の大型機械等でも、法枠から外れ下方に落下してしまう虞が少ない。
この昇降用レール3の長手方向の両端に位置する繋ぎ部材32には、図10(2)に示すように昇降用レール3を複数連設可能とするためのボルト孔35が、繋ぎ部材32の長手方向の両端部と中央部の3箇所設けられており、図示しないボルトを螺着することにより昇降用レール3を複数連設し、図1及び2に示すように、昇降用レール3、3、…(後述するように、昇降用レール3a、3b、3c、3d、3e、3f、3gを適宜組み合わせてもよい。以下同様とする。)を施工対象の法面の大きさ等に応じて形成できる。そして、法枠移動式載置フレーム1(若しくは法枠移動式削孔機2)のローラユニット13が、複数連設された昇降用レール群3、3,…の最下側の昇降用レール3のレール31の最下端から落ちないように、図示はしないが、2本の平行なレール31上にそれぞれを連架するように単管パイプ等を連設することが望ましい。
なお、昇降用レール3の長手方向長さは任意に設定することができ、図10(1)に示すような3スパン(隣接する繋ぎ部材間隔を1スパンとする)の長さのものだけでなく、図11(1)に示す1スパンの昇降用レール3aや、図11(2)に示す2スパンの昇降用レール3bも提案できる。また、図11(3)に示す昇降用レール3cのように、繋ぎ部材32に自在クランプ84を取付け、この自在クランプ84に単管パイプ(図示せず)等を把持し、法枠N若しくは法面に対しこの単管パイプを垂直に起立させるようにすれば、法枠N若しくは法面の起伏が激しく繋ぎ部材32を縦枠NT等上に直接載せることができない場合に、この単管パイプにより昇降用レール3等の荷重を法枠N若しくは法面に伝えることができる。
さらに、図12に示すような法面や法枠Nの傾斜が急激に変化している部分には、レール31の部分が円弧状の昇降レール3d、3e、3f、3gを連結することも提案される。
上記昇降レール3、3a、3b、3c、3d、3e、3f、3gのレール31は、角パイプに限られるものではなく、角パイプ以外にも丸パイプ等でもよい。
法枠移動式載置フレーム1(若しくは法枠移動式削孔機2)の昇降用レール3への設置方法は、昇降用レール3を配設した状態で、昇降用レール3のレール31をローラユニット13(上ローラ13a及び下ローラ13b)で挟み込み、蝶番ボルト14bを連結具113cの両側に形成された切欠き部13eに係止し、左右縦フレーム11A,11Bに連設されたボックス本体14aと連結具13cとを螺着することで、昇降用レール3上に設置されるものである。
(横移動用レール)
横移動用レール4は、図1、図3、図4に示すように、底板41及び側板42で形成される断面略L型部材である。この横移動用レール4は、図1、図3に示すように、少なくとも隣接する昇降用レール3の両側のレール31,31を跨げる長さ以上を必要とし、その長さは法枠Nの横枠NYの長手方向長さに依存している。固定方法は、図示しないが、断面略L型部材の底板41の裏面に設けられた連結片とレール31の側面とをボルト等により螺着させ固定すればよい。
(法枠移動式削孔設備を用いた法枠交差部の削孔方法)
以下に、上記構成の法枠移動式削孔設備を用いて法枠Nの縦枠NT及び横枠NYの交差部にアンカー孔NA,NA,…を削孔する方法について説明する。
まず、図1に示すように、昇降用レール3等を適宜連結して形成した昇降用レール群3、3、…(昇降用レール3a、3b、3c、3d、3e、3f、3gを適宜組み合わせてもよい。以下同様とする。)を、法枠Nの隣接する縦枠NT上に複数配設し、この昇降用レール3,3、…に法枠移動式削孔機2(図1では図示せず)を設置する。法枠移動式削孔機2の設置位置は、昇降用レール3,3、…の最下端(法尻側)や最上端(法肩側)でもよいし、その中間位置でもよい。この設置前後に、法枠移動式削孔機2の法肩側と左右両側とに昇降用ワイヤ(図示せず)、左横移動用ワイヤ(図示せず)及び右横移動用ワイヤ(図示せず)をそれぞれ取付け、これらワイヤの他端をウインチ(図示せず)に連結しておく。なお、ウインチと前述したワイヤとの間に滑車を取付けてもよい。
そして、昇降用ワイヤを巻き取る若しくは巻き出すことにより法枠移動式削孔機2を法尻から法肩方向若しくは法肩から法尻方向に向かって昇降用レール群3、3、…(第1の昇降用レール群)上を移動させて、順次、縦枠NT及び横枠NY交差部にアンカー孔NA,NA,…を削孔していく。
法枠Nの縦枠NTの所望の高さの位置まで、アンカー孔NA,NA,…を削孔し終えたなら、昇降用レール3、3、…(第1の昇降用レール群)のレール31及び後述する第2の昇降用レール群上に跨って横移動用レール4を取付ける。そして、第1のガイドローラ16を下げて横移動用レール4の底板41上を回動可能とし、ローラユニット13の昇降用レール群3、3、…(第1の昇降用レール群)のレール31の挟み込みを解除する。
次に、左横移動用ワイヤ若しくは右横移動用ワイヤを巻き取ることにより、法枠移動式削孔機2を隣接する縦枠NTまで横移動用レール4上を横移動させる。そして、隣接した縦枠NT上に配設された昇降レール群3,3、…(第2の昇降用レール群)まで横移動させたならば、ローラユニット13を昇降用レール群3,3、…(第2の昇降用レール群)に挟み込み、第1のガイドローラ16を上げ、横移動用レール4を第1及び第2の昇降用レール群から外す。
次に、昇降用ワイヤを巻き出す若しくは巻き取ることにより、法枠移動式削孔機2を法肩から法尻方向若しくは法肩から法尻方向に向かって昇降用レール群3,3、…(第2の昇降用レール群)上を移動させて、順次、交差部にアンカー孔NA,NA,…を削孔していく。
法枠Nの縦枠NTの所望の高さの位置までアンカー孔NA,NA,…を削孔し終えたなら、昇降用レール群3、3、…(第2の昇降用レール群)のレール31及び後述する第3の昇降用レール群上に跨って横移動用レール4を取付ける。そして、第1のガイドローラ16を下げて横移動用レール4の底板41上を回動可能とし、ローラユニット13の昇降用レール群3、3、…(第2の昇降用レール群)のレール31の挟み込みを解除する。
次に、左横移動用ワイヤ若しくは右横移動用ワイヤを巻き取ることにより、法枠移動式削孔機2を隣接する縦枠NTまで横移動用レール4上を横移動(先の横移動方向と同じ方向に移動)させる。そして、隣接した縦枠NT上に配設された昇降レール群3,3、…(第3の昇降用レール群)まで横移動させたならば、ローラユニット13を昇降用レール群3,3、…(第3の昇降用レール群)に挟み込み、第1のガイドローラ16を上げ、横移動用レール4を第2及び第3の昇降用レール群から外す。
そして、上記工程を繰り返すことにより、法枠Nの交差部にアンカー孔NA,NA,…を形成していけばよい。
なお、本発明に係る法枠交差部の削孔方法においては、第2の昇降用レール群、第3の昇降用レール群、第4の昇降用レール群、…、を上記工程に先立って予め複数配設しておいてもよいし、各工程の作業に応じてその都度、配設していってもよい。
<第2の実施の形態>
本発明に係る法枠移動式施工設備は、図13乃至15、図24乃至26に示すように、法枠Nに固定されたレール固定具105と、このレール固定具105上に着脱自在に取付けられた横移動用レール104と、この横移動用レール104上を横移動可能で着脱自在に取付けられる昇降用レール103と、この昇降用レール103上を移動可能な法枠移動式載置フレーム101と、を備えている。なお、図13は法枠に昇降用レール及び横移動用レールを配設した配置図であり、図14はレール固定具、横移動用レール、昇降用レール及び法枠移動式載置フレームの配設関係を法枠の幅方向から見た説明図、図15はレール固定具、横移動用レール、昇降用レール及び法枠移動式載置フレームの配設関係を法尻方向から見た説明図である。
また、本発明に係る法枠移動式削孔設備は、上記法枠移動式施工設備の構成に加えて、法枠移動式載置フレーム101にドリフタ21、ガイドセル22等を載置し取付けて法枠移動式削孔機102を形成することにより構成されるものである。
以下に、これら法枠移動式施工設備及び法枠移動式削孔設備の各構成について説明する。
(法枠移動式載置フレーム及び法枠移動式削孔機)
まず、図22及び23に基づき法枠移動式載置フレーム101について説明する。法枠移動式載置フレーム101は、ベースフレーム111と、このベースフレーム111に立設された上部フレーム12と、を備えている。ここで、第1の実施の形態と同様に、目的・用途に応じて上部フレーム12を撤去したり、図示はしないが、上部フレーム12に変えて板状部材等をベースフレーム111に設置して、資材搬送しやすいように加工すればよい。
ベースフレーム111は、昇降用レール103上に位置し、この昇降用レール103と平行して法肩若しくは法尻方向に延びる角パイプからなる左右縦フレーム111A,111Bと、これら左右縦フレーム111A,111Bのそれぞれの法尻側両端部及び略中央部とを跨設して構造的に一体化させる法尻側横フレーム111C,中央部横フレーム111Dとを備えている。
左右縦フレーム111A,111Bのそれぞれの両端側の上面には、第1の実施の態様の図6と同様に、実施のローラユニット13を軸支するための軸受け11aが設けられており、軸81によりローラユニット13が回動可能に左右縦フレーム111A,111Bに軸支されている。
このローラユニット13は,角パイプからなる昇降レール103のレール131の上面と下面とをそれぞれ挟み込み、これら上面と下面とを回動する上ローラ13a及び下ローラ13bと、これら上ローラ13a及び下ローラ13bを回動自在にボルト孔13fを介してボルト82等により連結するとともに、上方に軸81を挿入するための孔を有する被軸支片13dが設けられた板状の連結具13cと、を備えている。この連結具13cの両側の一部は切欠かれており、蝶番ボルト14bが着脱自在に係止可能になっている。
この蝶番ボルト14bはローラユニット13を係止により固定し、上ローラ13a及び下ローラ13bが昇降レール103を回動する際に、このレールからの脱輪を防止するためのものである。この蝶番ボルト14bと、左右縦フレーム111A,111Bのそれぞれの両端側で連設されローラユニット13の裏側に位置するボックス本体14aと、で蝶番ボルトボックス14を構成しており、蝶番ボルト14bの一方の端部はボックス本体14aの上面及び下面を貫通して係止された軸83によって軸支されており、この軸83を中心として、図6(4)の矢印に示すように、蝶番ボルト14bは回動可能となっている。そして、この蝶番ボルト14bが連結具13cの両側に形成された切欠き部13eに係止し、左右縦フレーム111A,111Bのそれぞれの両端側で連設されたボックス本体14aと連結具13cとを螺着することにより、上ローラ13a及び下ローラ13bの脱輪が防止される。また、左右縦フレーム111A,111Bには、ローラユニット13に隣接して、下方が垂直条で上方が略水平条のL字形状のストッパーピン15が、図22の矢印に示すように、回動自在に取付けられており、ローラユニット13の昇降レール103のレール131への挟み込みを解除して後述する横移動の際には、軸81を中心にローラユニット13を上方に回動させた状態で、ストッパーピン15をそれぞれの隣接するローラユニット13方向に回動させ、ローラユニット13の連結具13cの裏面をストッパーピン15の略水平条の部分で係止し、ローラユニット13の下がりを防ぐことができる。
ここで、第1の実施の形態の法枠移動式載置フレーム1とこの法枠移動式載置フレーム101の相違は、後述するように、昇降用レール103自体が横移動用レール104上を横移動可能となっているので、法枠移動式載置フレーム101自体が横移動する必要がなく、そのため、第1の実施の形態の法枠移動式載置フレーム1が備えていた、第1のガイドローラ16及び第2のガイドローラ17を有していないことである。
なお、法枠移動式載置フレーム101を用いた法枠移動式削孔機102については、図8及び9に示すように、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。また、本発明は、法枠移動式削孔機102によらなくても、公知の削孔機で実現できるものであり、本発明の内容は法枠移動式削孔機102に限定されるものではない。
(レール固定具及び横移動用レール)
まず、図18に基づきレール固定具105について説明する。なお、図18(1)はレール固定具の平面図であり、図18(2)はレール固定具の短辺方向側面図、図18(3)はレール固定具のB−B断面図である。
レール固定具105は、後述する横移動用レール104の被支持部材143と平行的でかつ被支持部材143を投影する位置に配設され、被支持部材143を支持する2本の支持部材151と、この支持部材151に連接され、被支持部材143を把持する自在クランプ152と、支持部材151を繋ぎ、縦枠NT両側面に沿うようにそれぞれが配設された2本のパイプからなる繋ぎ部材153と、支持部材151の下方に連接された、法枠Nの縦枠NT両側面を挟むための狭持部材154と、を備え、この狭持部材154は、レール固定具105を縦枠NT両側面に圧着させるためのボルト155を連設している。
レール固定具105の法枠Nへの固定方法は、レール固定具105を縦枠NT上に配設するとともに、狭持部材154のボルト155を締め付けることにより、法枠の縦枠NTに固定されるものである。この固定方法は、法枠の縦枠NTの両側面を挟み込んで圧着するものであるから確実であり、図15に示すように、横移動用レール104は所定間隔で配設された複数のレール固定具105に固定されることにより、間接的に法枠Nの縦枠NT上に固定されるので、法枠移動式載置フレーム101(若しくは法枠移動式削孔機102)に載置された被載置物が大重量の大型機械等でも、法枠から外れ下方に落下してしまう虞が少ない。
次に、図16、17及び19に基づいて横移動用レール104について説明する。なお、図16(1)は横移動用レールの平面図、図16(2)は横移動用レールの短辺方向側面図、図17(1)及び(2)は横移動用レールの派生形態の平面図、図19(1)は横移動用レール相互の連結部分の平面図、図19(2)は横移動用レール相互の連結部分のC−C断面図、図19(3)は連結部材の平面図、図19(4)は連結部材のD−D断面図である。
横移動用レール104は、昇降用レール103が横移動するための2本の平行な、角パイプからなるレール141と、これらレール141を枕木状に所定間隔で繋ぐ複数本の角パイプからなる繋ぎ部材142と、レール141、141間に配設されるとともに、繋ぎ部材142,142、…を連架し、レール固定具105の自在クランプ152に把持されて支持部材151に支持される2本の被支持部材143と、繋ぎ部材142に取付けられ、図示しない単管パイプ等を把持可能な自在クランプ144と、を備えている。そして、図20(3)に示すように、後述する昇降用レール103のローラユニット113の上ローラ113a及び下ローラ113bが、角パイプからなるレール141を挟み込むために、上ローラ113a及び下ローラ113bの挟み込みしろ分だけ繋ぎ部材142の両端がひかえるようにレール141に連設されている。なお、自在クランプ144は、第1の実施の形態と同様に、この自在クランプ144に単管パイプ(図示せず)等を狭持し、法枠N若しくは法面に対しこの単管パイプを垂直に起立させ、この単管パイプにより横移動用レール104にかかる荷重を法枠N若しくは法面に伝えるためのものである。
この横移動用レール104のレール固定具105への固定方法は、レール固定具105を縦枠NT上に、法枠Nの幅方向に所定間隔で複数配設した状態で、2本の被支持部材143をレール固定具105の自在クランプ152で把持し支持部材151に支持されることにより固定される。
この横移動用レール104の長手方向の両端に位置する繋ぎ部材142には、図16(2)に示すように、横移動用レール104を複数連設可能とするためのボルト孔145が、繋ぎ部材142の長手方向の両端部と中央部の3箇所設けられており、図示しないボルトを螺着することにより横移動用レール104を複数連設し、図13及び15に示すように、横移動用レール104、104,…(後述するように、横移動用レール104a、104bを適宜組み合わせてもよい。以下同様とする。)を施工対象の法面の大きさ等に応じて形成できる。この連設に際し、横移動用レール104、104,…の各連設部分の垂れ下がりや腰折れを防止するために、連結部材106により各連設部分を連結することが望ましい。この連結部材106は、横移動用レール104の被支持部材143と平行的でかつ被支持部材143を投影する位置に配設され、被支持部材143を支持する2本の支持部161と、この支持部161に連接され、被支持部材143を把持する自在クランプ162と、を備えている。連結方法としては、横移動用レール104、104,…の各連設部分において、隣接する横移動用レール104、104のそれぞれの被支持部材143を下方から連結部材106の自在クランプ162で把持することにより、前述したボルト孔145へのボルトの螺着とともに、隣接する横移動用レール104、104を構造的に一体化させ、各連設部分の垂れ下がりや腰折れを防止することができる。また、図16(1)のように対向する連結部材106,106を、図示はしないが、それぞれを連結する部材を取付けて、連結部材106,106を構造的に一体化させることもできる。
なお、横移動用レール104の長手方向長さは任意に設定することができ、図17(1)に示すような2スパン(隣接する繋ぎ部材間隔を1スパンとする)の長さの横移動用レール104aだけでなく、図17(2)に示す1スパンの横移動用レール104bも提案できる。
上記横移動用レール104のレール141は、角パイプに限られるものではなく、角パイプ以外にも丸パイプ等でもよい。
(昇降用レール)
図20及び21に基づき昇降用レール103について説明する。なお、図20(1)は昇降用レールの平面図、図20(2)は昇降用レールの短辺方向側面図、図20(3)は昇降用レールのE−E断面図、図20(4)は昇降用連絡レールの平面図、図21(1)は昇降用レールのF−F断面図、図21(2)は昇降用レールのG−G断面図、図21(3)は昇降用レールのH−H断面図、図21(4)はローラユニットの補助ローラを下方から見上げた図面である。
昇降用レール103は、法枠移動式載置フレーム101(若しくは法枠移動式削孔機102)が移動する2本の平行な、角パイプからなるレール131と、このレール131の下方に、レール131と平行的に連接されたレール131を補強するための補強部材137と、これら補強部材137を枕木状に繋ぎ、かつ横移動用レール104の2本のレール141、141上に位置した角パイプからなる2本の繋ぎ部材本体132と、2本のレール131の長手方向両端部をそれぞれ繋ぐ端部繋ぎ部材136と、を備えている。2本の繋ぎ部材本体132のそれぞれの両端側の上面には、後述するローラユニット113を軸支するための軸受け138が設けられており、軸181によりローラユニット113が回動可能に繋ぎ部材本体132に軸支されている。そして、図21(1)に示すように、法枠移動式載置フレーム101(若しくは法枠移動式削孔機102)のローラユニット13の上ローラ13a及び下ローラ13bが、角パイプからなるレール131を挟み込むために、上ローラ13a及び下ローラ13bの挟み込みしろ分だけ補強部材137がひかえるようにレール131に連設されている。なお、補強部材137を設けることなく、第1の実施の形態と同様に、繋ぎ部材本体132及び端部繋ぎ部材136をレール131の下方まで伸ばしてもよい。
図21(1)〜(4)に示すように、ローラユニット113は,角パイプからなる横移動レール104のレール141の幅方向の両端側の上面と下面とをそれぞれ挟み込み、これら上面と下面とを回動する上ローラ113a及び下ローラ113bと、これら上ローラ113a及び下ローラ113bを回動自在にボルト孔(図示せず)を介してボルト182等により連結するとともに、上方に軸181を挿入するための孔を有する被軸支片113dが設けられた板状の連結具113cと、を備えている。この連結具113cの両側の一部は切欠かれており、蝶番ボルト114bが着脱自在に係止可能になっている。
この蝶番ボルト114bはローラユニット113を係止により固定し、上ローラ113a及び下ローラ113bが横移動用レール104を回動する際に、このレールからの脱輪を防止するためのものである。この蝶番ボルト114bと、繋ぎ部材本体132に連設されローラユニット113の裏側に位置するボックス本体114aと、で蝶番ボルトボックス114を構成しており、蝶番ボルト114bの一方の端部はボックス本体114aの上面及び下面を貫通して係止された軸183によって軸支されており、この軸183を中心として蝶番ボルト114bは回動可能となっている(図示せず)。そして、この蝶番ボルト114bが連結具113cの両側に形成された切欠き部(図示せず)に係止し、繋ぎ部材本体132に連設されたボックス本体114aと連結具113cとを螺着することにより、上ローラ113a及び下ローラ113bの脱輪が防止される。
ここで、第1の実施の態様における法枠移動式載置フレーム1が備えたローラユニット13とこのローラユニット113の相違点は、ローラユニット113には上記構成に加えて、レール141,141の幅方向の外側側面をそれぞれ回動する補助ローラ113gを備えていることである。上ローラ113a及び下ローラ113bが横移動レール104のレール141の幅方向の両端側の上面と下面とをそれぞれ挟み込み、これら上面と下面とを回動するとともに、補助ローラ113gは、レール141,141の幅方向の外側側面をそれぞれ回動することで、昇降用レール103が横移動用レール104上を移動することを補助し、特に、法肩側の繋ぎ部材本体132に取付けられたローラユニット113の補助ローラ113gの存在により、昇降用レール103の横移動用レール104上の移動を容易にしている。
この昇降用レール103の横移動用レール104への設置方法は、横移動用レール104を配設した状態で、横移動用レール104のレール141をローラユニット113(上ローラ113a及び下ローラ113b)で挟み込み、蝶番ボルト114bを連結具113cの両側に形成された切欠き部(図示せず)に係止し、繋ぎ部材本体132に連設されたボックス本体114aと連結具113cとを螺着することで、横移動用レール104上に設置されるものである。
この昇降用レール103の端部繋ぎ部材136には、図20(2)に示すように昇降用レール103を複数連設可能とするためのボルト孔135が、端部繋ぎ部材136の長手方向の両端部と中央部の3箇所設けられており、図示しないボルトを螺着することにより、図24及び14に示すように、後述する昇降用連絡レール103aを連設できるように構成されている。そして、法枠移動式載置フレーム101(若しくは法枠移動式削孔機102)のローラユニット13が、昇降用レール103のレール131の最下端から落ちないように、図示はしないが、2本の平行なレール131上にそれぞれを連架するように単管パイプ等を連設することが望ましい。なお、昇降用レール103の長手方向長さは任意に設定することができる。
図24及び14に示すように、昇降用連絡レール103aは隣接する横移動用レール104,104,…(第2の横移動用レール群)に取付けられた昇降用レール103(第2の昇降用レール)を繋ぐ連結部材として機能し、第1の昇降用レールから第2の昇降用レールに法枠移動式載置フレーム101(若しくは法枠移動式削孔機102)が移動できるようになっている。この昇降用連絡レール103aには、自在クランプ184(図20参照)が取付けられており、この自在クランプ184に単管パイプ(図示せず)等を把持し、法枠N若しくは法面に対しこの単管パイプを垂直に起立させるようにすれば、法枠N若しくは法面の起伏が激しい場合に、この単管パイプにより昇降用連絡レール103a等にかかる荷重を法枠N若しくは法面に伝えることができる。なお、昇降用連絡レール103aの長手方向長さは任意に設定することができる。
上記昇降レール103、昇降用連絡103aのレール131は、角パイプに限られるものではなく、角パイプ以外にも丸パイプ等でもよい。
(法枠移動式削孔設備を用いた法枠交差部の削孔方法)
以下に、上記構成の法枠移動式削孔設備を用いて法枠Nの縦枠NT及び横枠NYの交差部にアンカー孔NA,NA,…を削孔する方法について説明する。
まず、図13に示すように、法枠上で法面の幅方向に横移動用レール群104、104、…(横移動用レール104a、104bを適宜組み合わせたものも含む。以下同様とする。)を配設しておく。横移動用レール群104、104、…の配設位置としては、後述する昇降用レール103を取付けた状態で、この昇降用レール103に設置する法枠移動式削孔機が、昇降用レール103上から交差部にアンカー孔NAを削孔できる範囲内であればよい。なお、これに先立ち、図15に示すように、所定の位置にレール固定具105,105、…を予め配設しておく。
そして、図13に示すように、横移動用レール群104、104、…(第1の横移動用レール群)上に昇降用レール103(第1の昇降用レール)を設置し、この昇降用レール103(第1の昇降用レール)に上記法枠移動式削孔機(図13では図示せず)を設置する。この設置前後に、法枠移動式削孔機の法肩側と左右両側とに昇降用ワイヤ(図示せず)、左横移動用ワイヤ(図示せず)及び右横移動用ワイヤ(図示せず)をそれぞれ取付け、これらワイヤの他端をウインチ(図示せず)に連結しておく。なお、ウインチと前述したワイヤとの間に滑車を取付けてもよい。
そして、左横移動用ワイヤ若しくは右横移動用ワイヤ巻き取ることにより法枠移動式削孔機を相対的に横移動用レール群104、104、…(第1の横移動用レール群)上を移動(図13では、法尻から法肩を見て左方向に移動)させて、順次、所望の位置まで縦枠NT及び横枠NY交差部にアンカー孔NA,NA,…を削孔していく。なお、左横移動用ワイヤ若しくは右横移動用ワイヤを昇降用レール103に取付けてもよく、この場合には、昇降用レール103が横移動用レール群104、104、…(第1の横移動用レール群)上を移動することにより、相対的に法枠移動式削孔機が横移動用レール群104、104、…(第1の横移動用レール群)上を移動することになる。
次に、上記第1の横移動用レール群の法肩若しくは法尻側(図24では、法肩側)に横移動用レール群104、104、…(第2の横移動用レール群)を配設する。この第2の横移動用レール群は、上記工程に先立ち予め法枠上に配設しておいてもよい。そして、図24に示すように、この横移動用レール群104、104、…(第2の横移動用レール群)に昇降用レール103(第2の昇降用レール)を取付けるとともに、第1の昇降用レールと第2の昇降用レールとを昇降用連絡レール103aで連結し、法枠移動式削孔機がこれらレール上を移動できるようにする。そして、昇降用ワイヤを巻き取る若しくは巻き出すことにより法枠移動式削孔機を法尻から法肩方向若しくは法尻から法肩方向(図24では、法尻から法肩方向)に向かって第2の昇降用レール上まで移動させる。その後、第1の昇降用レール103及び昇降用連絡レール103aを取外す。この際、図25に示す第1の横移動用レール群を法枠から取外してしまってもよい。そして、図25に示すように、左横移動用ワイヤ若しくは右横移動用ワイヤを巻き取ることにより、法枠移動式削孔機を介して第2の昇降用レールを隣接する縦枠NTまで横移動用レール104、104、…(第2の横移動用レール群)上を横移動(図25では、法尻から法肩を見て右方向に移動)させて、順次、所望の位置まで縦枠NT及び横枠NY交差部にアンカー孔NA,NA,…を削孔していく。
次に、図26に示すように、上記第2の横移動用レール群の法肩若しくは法尻側(図26では、法肩側)に横移動用レール群104、104、…(第3の横移動用レール群)を配設して、上記工程を繰り返すことにより、法枠Nの交差部にアンカー孔NA,NA,…を形成していけばよい。
法枠に昇降用レール及び横移動用レールを配設した配置図である。 昇降用レール上に法枠移動式載置フレームを取付けた状態を法枠の幅方向から見た説明図である。 昇降用レール上に横移動用レールを取付けた状態を法尻方向から見た説明図である。 法枠移動式載置フレームのベースフレームの平面図である。 法枠移動式載置フレームの側面図である。 ローラユニットの正面図、背面図、断面図、説明図である。 第1のガイドローラの正面図及び説明図である。 法枠移動式削孔機の側面図である。 法枠移動式削孔機の正面図である。 昇降用レールの平面図及び短辺方向側面図である。 他の昇降用レールの平面図である。 円弧状の昇降レールを法枠に取付けた状態を示す、法枠の幅方向から見た説明図である。 第2の実施の形態において、法枠に昇降用レール及び横移動用レールを配設した配置図である。 第2の実施の形態において、レール固定具、横移動用レール、昇降用レール及び法枠移動式載置フレームの配設関係を法枠の幅方向から見た説明図である。 第2の実施の形態において、レール固定具、横移動用レール、昇降用レール及び法枠移動式載置フレームの配設関係を法尻方向から見た説明図である。 第2の実施の形態の横移動用レールの平面図及び短辺方向側面図である。 第2の実施の形態の他の横移動用レールの平面図である。 レール固定具の平面図、側面図及び断面図である。 横移動用レール相互の連結部分の平面図、断面図並びに連結部材の平面図、断面図である。 第2の実施の形態の昇降用レールの平面図、短辺方向側面図、長手方向断面図並びに他の昇降用レールの平面図である。 昇降用レールのローラユニットの正面図、断面図、説明図である。 第2の実施の形態の法枠移動式載置フレームのベースフレームの平面図である。 第2の実施の形態の法枠移動式載置フレームの側面図である。 第2の実施の形態において、第1の昇降用レールと第2の昇降レールとを昇降用連絡レールで連結した状態を示す、法枠交差部の削孔方法を説明するための図である。 第2の実施の形態において、第2の昇降レールが第2の横移動用レール群上を移動する状態を示す、法枠交差部の削孔方法を説明するための図である。 第2の実施の形態において、第3の横移動用レール群を配設した状態を示す、法枠交差部の削孔方法を説明するための図である。
符号の説明
1…法枠移動式載置フレーム、2…法枠移動式削孔機、3…昇降用レール、4…横移動用レール、11…ベースフレーム、12…上部フレーム、13…ローラユニット、13a…上ローラ,13b…下ローラ,13c…連結具,13d…被軸止片、13e…切欠部,13f…ボルト孔、14…蝶番ボルトボックス、14a…ボックス本体,14b…蝶番ボルト,15…ストッパーピン、16…第1のガイドローラ、16a…支持片、16b…アジャストボルト、16c…回り対偶部、16d…ローラ、16e…係合片、17…第2のガイドローラ、11A…左縦フレーム,11B…右縦フレーム,11C…法尻側横フレーム,11D…中央部横フレーム、11a…軸受け、21…センターホール型ドリフタ、22…ガイドセル、23…ロッドホルダ、25…コントロールボックス、31…レール、32…繋ぎ部材、33…狭持部材、34…ボルト、35…ボルト孔、41…底板、42…側板、81…軸、82…ボルト、83…軸、84…自在クランプ、101…法枠移動式載置フレーム、103…昇降用レール、103a…昇降用連絡レール、104…横移動用レール、105…レール固定具、106…連結部材、111…ベースフレーム、113…ローラユニット、113a…上ローラ,113b…下ローラ,113c…連結具,113d…被軸止片、113g…補助ローラ、114…蝶番ボルトボックス、114a…ボックス本体,114b…蝶番ボルト,111A…左縦フレーム,111B…右縦フレーム,111C…法尻側横フレーム,111D…中央部横フレーム、131…レール、132…繋ぎ部材本体、135…ボルト孔、136…端部繋ぎ部材、137…補強部材、138…軸受け、141…レール、142…繋ぎ部材、143…被支持部材、144…自在クランプ、145…ボルト孔、141…レール、142…繋ぎ部材、143…被支持部材、144…自在クランプ、145…ボルト孔、151…支持部材、152…自在クランプ、153…繋ぎ部材、154…狭持部材、155…ボルト、161…支持部、162…自在クランプ、184…自在クランプ。

Claims (8)

  1. 法面に構築された法枠に配設される、2本の平行なレールからなる昇降用レールと、この昇降用レール上に着脱自在に取付けられる、2本の平行なレールからなる横移動用レールと、該昇降用レール及び横移動用レール上を移動可能な、被載置物を載置する法枠移動式載置フレームと、を備えた法枠移動式施工設備であって、
    前記法枠移動式載置フレームは、前記昇降用レールと平行的に延在する左右縦フレームを備え、
    この左右縦フレームにはそれぞれ、前記昇降用レールを上下から挟む込み回動する上ローラ及び下ローラを、連結具により一体化したローラユニットが、前記昇降用レールに対して着脱自在に設けられ、
    さらに前記左右縦フレームのそれぞれの両端縁部には、前記横移動用レールに対して略垂直方向に上下移動自在で、前記横移動用レールの上面を回動する第1のガイドローラと、前記横移動用レールの側面を回動する第2のガイドローラと、が設けられ、
    前記横移動用レールが前記昇降用レール上から外された状態で、前記ローラユニットが前記昇降用レールを挟み込み、前記上ローラ及び下ローラが前記昇降用レールの上面及び下面を回動することにより、前記法枠移動式載置フレームが前記昇降用レール上を昇降移動する第1の態様と、
    前記昇降用レール上に前記横移動用レールが取付けられた状態で、第1のガイドローラを下げて前記横移動用レール上を回動可能とした上で、ローラユニットの前記昇降用レールの挟み込みを解除して、第1のガイドローラと第2のガイドローラとにより、前記載置フレームが横移動用レール上を横移動する第2の態様と、を選択可能に構成された、
    ことを特徴とする法枠移動式施工設備。
  2. 前記昇降用レールは、2本の平行なレールを枕木状に繋ぐ複数本の繋ぎ部材と、該レールの下方若しくは繋ぎ部材の両端部の下方に、前記法枠の縦枠両側面を挟むための狭持部材と、を備え、
    前記狭持部材は、前記昇降レールを前記法枠の縦枠両側面に圧着させるためのボルトを備え、
    前記昇降用レールを前記法枠の縦枠上に配設するとともに、前記狭持部材のボルトを締め付けることにより、前記昇降用レールが前記法枠の縦枠に固定される構成とされた、請求項1記載の法枠移動式施工設備。
  3. 法面に構築された法枠に配設される、2本の平行なレールからなる横移動用レールと、この横移動用レール上を横移動可能で着脱自在に取付けられる、2本の平行なレールからなる昇降用レールと、該昇降用レール上を移動可能な、被載置物を載置する法枠移動式載置フレームと、を備えた法枠移動式施工設備であって、
    前記昇降用レールには、前記横移動用レールを上下から挟む込み回動する上ローラ及び下ローラを、連結具により一体化したローラユニットが、前記横移動用レールに対して着脱自在に設けられ、
    前記法枠移動式載置フレームは、前記昇降用レールと平行的に延在する左右縦フレームを備え、
    この左右縦フレームにはそれぞれ、前記昇降用レールを上下から挟む込み回動する上ローラ及び下ローラを、連結具により一体化したローラユニットが、前記昇降用レールに対して着脱自在に設けられ、
    前記法枠移動式載置フレームのローラユニットが前記昇降用レールを挟み込み、前記昇降用レールの上面及び下面を回動することにより、前記法枠移動式載置フレームが前記昇降用レール上を昇降移動する第1の態様と、
    前記昇降用レールのローラユニットが前記横移動用レールを挟み込み、前記上ローラ及び下ローラが前記横移動用レールの上面及び下面を回動し、前記横移動用レール上を昇降用レールが移動することにより、相対的に前記法枠移動式載置フレームが横移動する第2の態様と、を選択可能に構成された、
    ことを特徴とする法枠移動式施工設備。
  4. 前記横移動用レールは、前記法枠の縦枠両側面を挟むための狭持部材と、これら狭持部材の上端部を相互に繋ぐ繋ぎ部材とを備えた、レール固定具に着脱自在に連結される構成とされ、
    前記狭持部材は、前記レール固定具を前記法枠の縦枠両側面に圧着させるためのボルトを備え、
    前記レール固定具を前記法枠の縦枠上に配設するとともに、前記狭持部材のボルトを締め付けることにより、前記レール固定具が前記法枠の縦枠に固定され、
    前記横移動用レールは、このレール固定具に連結されることにより前記法枠の縦枠に固定される構成とされた、請求項3記載の法枠移動式施工設備。
  5. 請求項1乃至4いずれか1項記載の法枠移動式施工設備において、前記法枠移動式載置フレームにガイドセルが設けられるとともに、このガイドセルに法面を削孔するための削孔用ドリフタが取付けられることにより法枠移動式削孔機が構成される、ことを特徴とする法枠移動式削孔設備。
  6. 前記削孔用ドリフタは、法面を削孔する削孔部材の長手方向途中を把持してこの削孔部材に回転及び打撃を与えるセンターホール型ドリフタである、請求項5記載の法枠移動式削孔設備。
  7. 請求項1又は2記載の法枠移動式施工設備における前記法枠移動式載置フレームに、ガイドセルを設けるとともに、このガイドセルに法面を削孔するための削孔用ドリフタを取付けることにより法枠移動式削孔機を構成した法枠移動式削孔設備を用い、
    前記法枠移動式削孔機の法肩側と左右両側とに昇降用ワイヤ、左横移動用ワイヤ及び右横移動用ワイヤをそれぞれ取付け、これらワイヤを操作して法枠の縦枠と横枠とで形成される複数の交差部に移動させ、順次、これら交差部にアンカー孔を削孔する方法であって、
    前記法枠の縦枠上に前記昇降用レールを配設し、この昇降用レールに前記法枠移動式削孔機を設置する第1の工程と、
    前記昇降用ワイヤを巻き取る若しくは巻き出すことにより、この法枠移動式削孔機を法尻から法肩方向若しくは法肩から法尻方向に向かって前記昇降用レール上を移動させて、順次、交差部にアンカー孔を削孔する第2の工程と、
    前記昇降レール上に横移動用レールを取付け、第1のガイドローラを下げて前記横移動用レール上を回動可能とした上で、ローラユニットの前記昇降用レールの挟み込みを解除して、左横移動用ワイヤ若しくは右横移動用ワイヤを巻き取ることにより、前記法枠移動式削孔機を隣接する縦枠まで横移動用レール上を横移動させる第3の工程と、
    前記ローラユニットを前記昇降用レールに挟み込み、前記横移動用レールを前記昇降用レールから外し、前記上ローラ及び下ローラを前記昇降用レールの上面及び下面を回動可能とし、前記昇降用ワイヤを巻き出す若しくは巻き取ることにより、前記法枠移動式削孔機を法肩から法尻方向若しくは法肩から法尻方向に向かって前記昇降用レール上を移動させて、順次、交差部にアンカー孔を削孔する第4の工程と、
    前記昇降レール上に横移動用レールを取付け、第1のガイドローラを下げて前記横移動用レール上を回動可能とした上で、ローラユニットの前記昇降用レールの挟み込みを解除して、左横移動用ワイヤ若しくは右横移動用ワイヤを巻き取ることにより、前記法枠移動式削孔機を隣接する縦枠まで横移動用レール上を横移動させ、移動後、前記横移動用レールを前記昇降用レールから外す第5の工程と、を含み、
    上記第2から第5の工程を順次繰り返すことにより、前記交差部にアンカー孔を削孔する、
    ことを特徴とする法枠交差部の削孔方法。
  8. 請求項3又は4記載の法枠移動式施工設備における前記法枠移動式載置フレームに、ガイドセルを設けるとともに、このガイドセルに法面を削孔するための削孔用ドリフタを取付けることにより法枠移動式削孔機を構成した法枠移動式削孔設備を用い、
    前記法枠移動式削孔機の法肩側と左右両側とに昇降用ワイヤ、左横移動用ワイヤ及び右横移動用ワイヤをそれぞれ取付け、これらワイヤを操作して法枠の縦枠と横枠とで形成される複数の交差部に移動させ、順次、これら交差部にアンカー孔を削孔する方法であって、
    前記法枠上で法面の幅方向に第1の横移動用レールを配設し、この第1の横移動用レール上に第1の昇降用レールを取付け、この第1の昇降用レールに前記法枠移動式削孔機を設置する第1の工程と、
    左横移動用ワイヤ若しくは右横移動用ワイヤを巻き取ることにより、前記第1の昇降用レールを前記第1の横移動用レール上を移動させることにより、相対的に前記法枠移動式削孔機を横移動させ、順次、交差部にアンカー孔を削孔する第2の工程と、
    前記第1の横移動用レールの法肩若しくは法尻側に配設された第2の横移動用レール上に第2の昇降用レールを取付けるとともに、この第2の昇降用レールと前記第1の昇降用レールとを昇降用連絡レールで連結し、前記昇降用ワイヤを巻き出す若しくは巻き取ることにより、前記法枠移動式削孔機を前記第2の昇降用レール上まで移動させ、その後、前記第1の昇降用レール及び前記昇降用連絡レールを取外す第3の工程と、を含み、
    上記第2と第3の工程を順次繰り返すことにより、前記交差部にアンカー孔を削孔する、
    ことを特徴とする法枠交差部の削孔方法。
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