JP2005104287A - 自転車フレーム用パイプおよびその加工方法 - Google Patents

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Tsutomu Sekimoto
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【課題】安価かつ軽量で自転車用フレームとして求められる引張り強度、ヤング率等、十分な機械的特性を保持させる
【解決手段】 アルミ材を主材としたパイプの外周面にチタン材パイプによるチタン層を積層被覆してなる。これによりアルミ材パイプの外周面をチタン層で覆うことにより、化学的侵食や疵に弱いアルミ材の欠点を補い、しかも自転車用フレーム材として要求される引張り強度など十分な機械的特性を有し、高いヤング率を維持するとともに、良好な振動吸収性を有し、また全体として軽量化をはかることができ、軽量化と強度維持のバランスを兼ね備えることが可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、自転車フレームを構成するために使用する好適なパイプおよびその加工方法に関し、自転車用フレームとして求められる引張り強度、ヤング率等、十分な機械的特性
を保持させることを目的とする。
自転車用のフレームは、主に所定の径と強度を有する鉄製金属パイプを、例えば上パイプ、下パイプ、あるいはメーンパイプ、立パイプ、ハンドルバー、シートステー等のほか、ハンドルポスト、シートポスト、チェーンステー、前ホーク用などとしてそれぞれ一定の長さに切断し、これらの端部を溶接により接合して構成される。
しかし、最近では軽量化や耐食性の要請から鉄製金属パイプに代えてアルミやステンレス、あるいはカーボンロッド等が用いられるようになった。 また靭性や耐衝撃特性を向上させる目的で繊維強化プリプレグを用いることも提案されている(特開平5−255523・特開平5−69874)。
しかしながら、アルミ材は化学的侵食に弱く、また疵もうけやすいのみならず、ヤング率が低く振動吸収性に劣り、また強度的に十分ではないために自転車用フレームとして用いる場合には厚めの肉厚のものを用いる必要があり、その結果あまり大きな軽量化をはかることはできない。
またステンレスやセラミック入りアルミの使用は接合のための十分な溶接強度が得がたく、しかもコスト高となるために一般的ではない。 さらに近時、軽量化、良好な撓み特性、振れ精度に優れるチタン材の使用も試みられているが、チタン材は高温で酸化および窒化しやすく溶接合金、熱影響部ともに硬化して脆くなる特性を有するところから溶接が困難で、十分な接合強度を得るのが難しく実用性に乏しい。
特開平5−255523 特開平5−69874
本発明は、上記した従来技術に鑑みてなされたものであり、自転車用フレームとして求められる引張り強度など十分な機械的特性を有し、高いヤング率を維持するとともに、良好な振動吸収性を有し、全体として軽量化をはかることができる高品質の自転車フレーム用パイプを提供することを目的とする。
すなわち本発明は、請求項1の発明は、アルミ材を主材としたパイプの外周面にチタン層を積層被覆してなることを特徴とする自転車フレーム用パイプに関する。 また請求項2の発明は、アルミ材がJIS:1000系〜7000系であり、しかも伸び率が10〜25%の範囲内にある純アルミ、あるいはその合金であるところの請求項1に記載の自転車フレーム用パイプに関する。
さらに請求項3の発明は、アルミ材パイプの外周面には不導態化処理が施されているところの請求項1に記載の自転車フレーム用パイプに関する。 さらに請求項4の発明は、アルミ材パイプの外周面に施された不導態化処理が、アルマイト処理であるところの請求項3に記載の自転車フレーム用パイプに関する。
さらに請求項5の発明は、アルミ材パイプの外周面に積層被覆されるチタン材がJIS:1〜3種、あるいはアメリカ規格のGr4もしくはそれらの合金であって、しかも伸び率が5〜10%の範囲内にあるものであるところの請求項1〜4のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプに関する。
さらに請求項6の発明は、アルミ材パイプの層厚が、少なくとも1.0mm以上であって、しかもその外周面に積層被覆されるチタン材の層厚が、0.1mm〜1.0mmの範囲内であるところの請求項1〜5のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプに関する。
さらに請求項7の発明は、アルミ材パイプと、その外周面に積層被覆されるチタン材パイプ層との間にはエポキシ、ウレタン、アクリル等の構造用接着剤が介在されているところの請求項1〜6のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプに関する。 さらに請求項8の発明は、アルミ材パイプ又はチタン材パイプの外周面の表面粗度を1.6S〜100Sとしてなる請求項1〜7のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプに関する。
さらに請求項9の発明は、チタン材パイプ内に、該パイプの内径に対してこれと略等しいか、あるいは最大で0.3mm以内のクリアランス外径を有するアルミ材パイプを、チタン材パイプの端部開口から無理挿通させて同軸状に積層一体化させるようにした自転車フレーム用パイプの加工方法に関する。
さらに請求項10の発明は、チタン材パイプ内にアルミ材パイプを、チタン材パイプの端部開口から挿通させて同軸状の重合パイプとした後、該重合パイプをその全長にわたり上記チタン材パイプの原外径より径小の円形ダイスに引き通して絞り成型することによりチタン材パイプをアルミ材パイプに圧着積層させるようにした自転車フレーム用パイプの加工方法に関する。
さらに請求項11の発明は、チタン材パイプ内にアルミ材パイプを、チタン材パイプの端部開口から挿通させて同軸状の重合パイプとした後、上記アルミ材パイプ内に、その片側端部からアルミ材パイプの内径よりも径大の移動心金を無理挿入させるとともに、これをアルミ材パイプの他側端部に至るまで移動させることにより、アルミ材を内拡してチタンパイプ内に圧着積層させるようにしたことを特徴とする自転車フレーム用パイプの加工方法に関する。
さらに請求項12の発明は、チタン材パイプ内にアルミ材パイプを、チタン材パイプの端部開口から挿通させて同軸状の重合パイプとした後、アルミ材パイプ内に、該アルミ材パイプの内径より小径の心金を装入するとともに、重合パイプをその全長にわたり、上記チタン材パイプの原外径より径小の円形ダイスに、上記心金とともに引き通してアルミ材パイプの内周面を心金に圧着させながら絞り成型することによりチタン材パイプとアルミ材パイプとを相互に圧着積層させるようにしたことを特徴とする自転車フレーム用パイプの加工方法に関する。
さらに請求項13の発明は、チタン材パイプの端部から装入されるアルミ材パイプの外周面にはあらかじめアルマイト処理等の不導態化処理を施すようにした請求項9〜12のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプの加工方法に関する。
さらに請求項14の発明は、チタン材パイプ内周面又はアルミ材パイプ外周面の表面粗度を1.6S〜100Sとした請求項9〜12のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプの加工方法。
さらに請求項15の発明は、チタン材パイプ内に同軸状に重合されて重合パイプとされるアルミ材パイプの、チタンパイプ内周面とのクリアランスが直径で0.05mm〜1.0mmの範囲内であるようにした請求項9〜12のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプの加工方法に関する。
さらに請求項16の発明は、ダイスに引き通して絞り成型する場合のチタン材パイプとアルミ材パイプとによる重合パイプのリダクション率が5〜30%の範囲内であるようにした請求項9〜12のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプの加工方法に関する。
さらに請求項17の発明は、チタン材パイプとアルミ材パイプの重合面には、あらかじめエポキシ、ウレタン、アクリル等の構造用接着剤が塗布されているところの請求項9〜12のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプの加工方法に関する。
さらに請求項18の発明は、チタン材パイプとアルミ材パイプの重合面に、あらかじめマイクロカプセル型の接着剤が施され、円形ダイスによる絞り成型によってチタン材パイプがリダクションする際に上記マイクロカプセルを破壊して接着させるようにしたところの請求項10又は12に記載の自転車フレーム用パイプの加工方法に関する。
本発明の請求項1〜2および5〜6の発明によれば、アルミ材パイプの外周面をチタン層で覆うことにより、化学的侵食や疵に弱いアルミ材の欠点を補い、しかも自転車用フレーム材として要求される引張り強度など十分な機械的特性を有し、高いヤング率を維持するとともに、良好な振動吸収性を有し、また全体として軽量化をはかることができ、軽量化と強度維持のバランスを兼ね備えることが可能となる。
また請求項3〜4の発明によれば、アルミ材の外周面には不導態化処理が施されているために、外周面に積層されたチタン層との間に多少の隙間があってもアルミ材に含有されるマグネシウムや、あるいは湿度による電蝕発生などの悪影響をうけることがない。
さらに請求項7の発明によれば、アルミ材パイプと、その外周面に積層被覆されるチタン層との間にエポキシ、ウレタン、アクリル等の構造用接着剤が介在されているために、アルミ材パイプと、その外周面に積層されるチタン層との間の密着一体化がより強固となる。
さらに請求項8の発明によれば、チタン材パイプ内周面又はアルミ材パイプ外周面の表面粗度を1.6S〜100Sとしたために外周面に積層されるチタンパイプとの接着性が良好となり、相互の軸方向位置ずれを確実に防ぐことができる。
さらに請求項9〜16の発明によれば、化学的侵食や疵に弱いアルミ材の欠点を補い、しかも自転車用フレーム材として要求される引張り強度など十分な機械的特性を有し、高いヤング率を維持するとともに、良好な振動吸収性を有し、また全体として軽量化をはかることができ、軽量化と強度維持のバランスを兼ね備える理想的な自転車フレーム用パイプを得ることができる。
以下において本発明の具体的な内容を図1〜3の実施例をもとに説明すると、1はアルミ材を主材としたパイプ、2はアルミ材パイプ1の外周面にチタン層を積層被覆するためのチタン材パイプをあらわしている。 アルミ材パイプ1の材質については、自転車のフレーム材として十分な強度を有すると共に軽量であり、しかもアクリルやウレタン、あるいはエポキシ等の接着剤による接着性が良好なものが選ばれる。 このようなものとして、好ましくはJIS:1000系〜7000系であり、しかも伸び率が10〜25%の範囲内にある純アルミ、あるいはその合金が用いられる。
アルミ材パイプ1の厚みについては、外周面に被覆されるチタンパイプ2の層厚とも関係するが、高価なチタン材の使用量をできるだけ少なくし、しかも自転車フレーム材として必要且つ十分な強度を有する必要から、アルミ材パイプ1の層厚としては少なくとも1.0mm以上であることが必要である。
またこの場合において、外周面に積層被覆されるチタン材パイプ2によるチタン層との電蝕を避けるためには、好ましくはアルミ材パイプ1の外周面に不導態化処理を施すとよい。 なおこの場合の不導態化処理の一例を挙げればアルマイト処理が挙げられる。
さらにアルミ材パイプ1の外周面にチタン層を積層被覆するためのチタン材パイプ2については、上記したアルミ材パイプ1のヤング率を増大させ、しかも撓みや振れ強度を十分に補強することができる材質のものがよく、好ましくはJIS:1〜3種、あるいはアメリカ規格のGr4もしくはそれらの合金であって、しかも伸び率が5〜10%の範囲内、さらに好ましくはリダクション率が5〜30%の範囲内にあるものが用いられる。
さらにチタン層を形成するためのチタン材パイプ2の厚みについては、0.1mmを下回るとアルミ材パイプ1の補強効果が弱く、またアルミ材パイプ1の補強には1.0mmまでで十分であり、それ以上の厚みにしても却ってコスト高となるので0.1mm〜1.0mmの範囲内であるのが好ましい。
さらに、アルミ材パイプ1とチタン材パイプ2との、より強固な一体性を確保して十分な強度を得るためには、アルミ材パイプ1と、その外周面に積層被覆されるチタン層(チタン材パイプ)2との間にエポキシ、ウレタン、アクリル等の構造用接着剤を介在させるのが好ましい。 また、さらに好ましくはチタン材パイプとアルミ材パイプによる重合パイプのリダクション率については5〜30%の範囲内にあるものが用いられる。
さらにアルミ材パイプ1の外周面に積層被覆されるチタン材パイプ2によるチタン層との関係で、チタン層がアルミ材パイプ1の外周面に食いつきやすくし、アルミ材パイプ1に対してできるだけ一体化するようにアルミ材パイプ1の外周面には1.6S〜100S程度の表面粗度を有する祖面に形成するのが好ましい。
つぎに上記した自転車フレーム用パイプの加工方法について説明する。 なお加工に用いるアルミ材パイプ1およびチタンパイプ材2は、加工後一定の長さ毎に切断して使用することができるように、長尺のもの(例えば5m程度)のものを用いる。 具体的には図1にあらわしたように、アルミ材パイプ1の外径と等しいか、あるいはこれより僅かに径大の内径を有するチタンパイプ材2内に、その端部からアルミ材パイプ1を装入して同軸状に重合させる。
この場合におけるアルミ材パイプ1の外径とチタンパイプ材2の内径とのクリアランスについては、できるだけ小さいほうがよく、直径で1.0mm以下とするのがよい。 しかし同径とするとチタンパイプ材2に対するアルミ材パイプ1の装入が著しく困難となるので直径で0.05mm程度のクリアランスは必要である。 従って0.05mm〜1.0mmの範囲内であるのが好ましい。
なおこの場合において、後記するように円形ダイスによる引き抜き加工を施す場合においては、アルミ材パイプ1の外径とチタン材パイプ2の内径とのクリアランスについては直径で1.5mm程度までなら許容される。
なおこの場合に必要に応じて、事前にアルミ材パイプ1の外周面にアルマイト処理などの不導態化処理を施しておく。 さらに好ましくは、あらかじめチタン材パイプ2の内周面又はアルミ材パイプの外周面に1.6S〜100S程度の表面粗度を有する祖面に形成しておく。 またアルミ材パイプ1とチタンパイプ材2との重合一体化を強固にして自転車フレーム用パイプとしてのより十分な強度を確保するためには円形ダイスによる引き抜き加工を施すのがよい。
すなわち、チタン材パイプ2内にアルミ材パイプ1を、チタン材パイプ2の端部開口から挿通させて同軸状の重合パイプとした後、該重合パイプをその全長にわたり上記チタン材パイプ2の原外径より径小の円形ダイス(図示省略)に引き通して絞り成型することによりチタン材パイプ2をアルミ材パイプ1に圧着積層させることによって加工することができる。
またこのほかに、アルミ材パイプ1とチタン材パイプ2とを重合させた後、図2にあらわしたように、内側のアルミ材パイプ1内に、その片側端部からアルミ材パイプ1の内径よりも径大の断面円形の移動心金3を無理装入するとともに、これをアルミ材パイプ1の他側端部に至るまで移動させることにより、アルミ材パイプ1を拡開させてチタン材パイプ2の内周面に圧着積層させることができる。
なお、この場合におけるアルミ材パイプ1内での心金3の移動には、心金3の先頭部にワイヤーを取り付け、このワイヤーをアルミ材パイプ1内を通して反対側から動力により引っ張るか、あるいは心金3の後部からマンドレルバーで押圧しながら送り込む方法も考えられる。
また、より理想的には、チタン材パイプ2内にアルミ材パイプ1を、チタン材パイプ2の端部開口から挿通させて同軸状の重合パイプとした後、図4にあらわしたように、重合パイプ、すなわちアルミ材パイプ1内に、該アルミ材パイプ1の内径より小径の心金4か、あるいはマンドレルを装入するとともに、該重合パイプをその全長にわたり、上記チタン材パイプ2の原外径より径小の円形ダイス5に、上記心金4あるいはマンドレルとともに引き通して絞り成型することによりアルミ材パイプ1の内周面を心金4に圧着させながらチタン材パイプ2とアルミ材パイプ1とを相互により一層強固に圧着積層させて十分に強度を有する自転車フレーム用パイプを得ることができる。
さらに上記した各場合において、チタン材パイプ2とアルミ材パイプ1の重合面に、あらかじめエポキシ、ウレタン、アクリル等の構造用接着剤を塗布しておくと両パイプ1・2の重合後に相互に密着性が強固となり、強度的により一層優れた自転車フレーム用パイプを得ることができる。
またチタン材パイプ2とアルミ材パイプ1との重合面に、あらかじめマイクロカプセル型の接着剤(図示省略)を施しておき、円形ダイスによる絞り成型によってチタン材パイプ2がリダクションする際に、上記マイクロカプセルを破壊して接着させるようにすると加工性がより一層良好となる。
本発明の一実施例であるチタン材パイプ内にアルミ材パイプを挿入して積層体パイプとする過程をあらわした要部斜視図。 本発明の別の実施例であるところの、積層パイプ内に心金を無理挿通させて内側のアルミ材パイプを拡開させて外側のチタン材パイプ内周面に圧着積層させる過程をあらわした要部斜視図。 図2における心金挿通前のXーX線部分の拡大断面図(A)、および心金挿通後の拡大断面図(B)。 本発明のさらに別の実施例である自転車フレーム用パイプの製造過程をあらわした要部断面図。
符号の説明
1 アルミ材パイプ
2 チタン材パイプ
3 心金
4 心金
5 ダイス

Claims (18)

  1. アルミ材を主材としたパイプの外周面にチタン層を積層被覆してなることを特徴とする自転車フレーム用パイプ。
  2. アルミ材がJIS:1000系〜7000系であり、しかも伸び率が10〜25%の範囲内にある純アルミ、あるいはその合金であるところの請求項1に記載の自転車フレーム用パイプ。
  3. アルミ材パイプの外周面には不導態化処理が施されているところの請求項1に記載の自転車フレーム用パイプ。
  4. アルミ材パイプの外周面に施された不導態化処理が、アルマイト処理であるところの請求項3に記載の自転車フレーム用パイプ。
  5. アルミ材パイプの外周面に積層被覆されるチタン材がJIS:1〜3種、あるいはアメリカ規格のGr4もしくはそれらの合金であって、しかも伸び率が5〜10%の範囲内にあるものであるところの請求項1〜4のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプ。
  6. アルミ材パイプの層厚が、少なくとも1.0mm以上であって、しかもその外周面に積層被覆されるチタン材の層厚が、0.1mm〜1.0mmの範囲内であるところの請求項1〜5のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプ。
  7. アルミ材パイプと、その外周面に積層被覆されるチタン材パイプ層との間にはエポキシ、ウレタン、アクリル等の構造用接着剤が介在されているところの請求項1〜6のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプ。
  8. チタン材パイプ内周面又はアルミ材パイプ外周面の表面粗度を1.6S〜100Sとしてなる請求項1〜7のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプ。
  9. チタン材パイプ内に、該パイプの内径に対してこれと略等しいか、あるいは最大で0.3mm以内のクリアランス外径を有するアルミ材パイプを、チタン材パイプの端部開口から無理挿通させて同軸状に積層一体化させるようにした自転車フレーム用パイプの加工方法。
  10. チタン材パイプ内にアルミ材パイプを、チタン材パイプの端部開口から挿通させて同軸状の重合パイプとした後、該重合パイプをその全長にわたり上記チタン材パイプの原外径より径小の円形ダイスに引き通して絞り成型することによりチタン材パイプをアルミ材パイプに圧着積層させるようにした自転車フレーム用パイプの加工方法。
  11. チタン材パイプ内にアルミ材パイプを、チタン材パイプの端部開口から挿通させて同軸状の重合パイプとした後、上記アルミ材パイプ内に、その片側端部からアルミ材パイプの内径よりも径大の移動心金を無理挿入させるとともに、これをアルミ材パイプの他側端部に至るまで移動させることにより、アルミ材を内拡してチタンパイプ内に圧着積層させるようにしたことを特徴とする自転車フレーム用パイプの加工方法。
  12. チタン材パイプ内にアルミ材パイプを、チタン材パイプの端部開口から挿通させて同軸状の重合パイプとした後、アルミ材パイプ内に、該アルミ材パイプの内径より小径の心金を装入するとともに、重合パイプをその全長にわたり、上記チタン材パイプの原外径より径小の円形ダイスに、上記心金とともに引き通してアルミ材パイプの内周面を心金に圧着させながら絞り成型することによりチタン材パイプとアルミ材パイプとを相互に圧着積層させるようにしたことを特徴とする自転車フレーム用パイプの加工方法。
  13. チタン材パイプの端部から装入されるアルミ材パイプの外周面にはあらかじめアルマイト処理等の不導態化処理を施すようにした請求項9〜12のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプの加工方法。
  14. チタン材パイプ内周面又はアルミ材パイプ外周面の表面粗度を1.6S〜100Sとした請求項9〜12のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプの加工方法。
  15. チタン材パイプ内に同軸状に重合されて重合パイプとされるアルミ材パイプの、チタンパイプ内周面とのクリアランスが直径で0.05mm〜1.0mmの範囲内であるようにした請求項9〜12のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプの加工方法。
  16. ダイスに引き通して絞り成型する場合のチタン材パイプとアルミ材パイプとによる重合パイプのリダクション率が5〜30%の範囲内であるようにした請求項9〜12のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプの加工方法。
  17. チタン材パイプとアルミ材パイプの重合面には、あらかじめエポキシ、ウレタン、アクリル等の構造用接着剤が塗布されているところの請求項9〜12のいずれか1に記載の自転車フレーム用パイプの加工方法。
  18. チタン材パイプとアルミ材パイプの重合面に、あらかじめマイクロカプセル型の接着剤が施され、円形ダイスによる絞り成型によってチタン材パイプがリダクションする際に上記マイクロカプセルを破壊して接着させるようにしたところの請求項10又は12に記載の自転車フレーム用パイプの加工方法。

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