JP2005103914A - 光量調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体光源からの感光材料までの間にシャッタ機能素子やその他の光学部品がある場合でも好適な調整を行なえる光量調整方法を提供すること。
【解決手段】 第1ステップとして発光素子単体の分光強度を測定する。この分光強度を測定するときに互いに異なる複数の電流値を流して各ステップごとに感光材料の分光感度を含めて積分計算により電流値に応じた分光強度を求めておく。これらに基づいて補正値の計算を行なってから第2ステップへ移行して初期電流を10mAとして調整を開始する。以降、第1のステップで求めた分光強度と第2ステップに入る前に計算した補正値とに基づいて所定の光強度が得られる電流値を定めてその電流値で発光素子を点灯させステップS205で光強度を測定する。ステップS203〜S206でその光強度がターゲットの光強度になるまで電流値を変更して繰り返し光強度を調整してターゲットの光強度が得られたら調整を終了する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、電流供給に応じて発光する発光素子と、画像情報に応じた時間光を通過させるシャッタ機能素子と、発光素子から発せられた光をシャッタ機能素子に導く導光素子とを備え、シャッタ機能素子を通過した光を感光材料に照射してその感光材料に画像を記録するプリンタにおける、発光素子に供給する電流の電流値を調整することにより発光素子から発せられる光の光量を調整する光量調整方法に関する。
半導体光源である発光素子から発光された光によって感光材料を露光する場合に、感光材料の分光感度に応じた光量が得られるように、発光素子の発光量を調整しておく必要がある。このような発光素子の発光量を調整する方法として感光材料の分光感度を考慮して発光素子の光量を調整する方法が知られている(特許文献1参照)。この特許文献1のものには、温度による発光量の変動と感光材料の分光感度特性とをあわせて考え、露光条件を常に一定にする露光補正方法が提示されている。
しかし、この特許文献1のものには、発光ダイオードから発光された光で直接、感光材料を露光する場合の方法が記載されているだけで、発光素子から感光材料に至る途中に電子的シャッタやその他の光学部品がある場合のことまでは触れられていない。
特開平4−47472号公報
本発明は上記問題点を解決し、発光素子から感光材料までの間にシャッタ機能素子やその他の光学部品がある場合でも好適な調整を行なえる光量調整方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の光量調整方法は、電流供給に応じて発光する発光素子と、画像情報に応じた時間光を通過させるシャッタ機能素子と、上記発光素子から発せられた光を上記シャッタ機能素子に導く導光素子とを備え、上記シャッタ機能素子を通過した光を感光材料に照射して該感光材料に画像を記録するプリンタにおける、上記発光素子に供給する電流の電流値を調整することにより該発光素子から発せられる光の光量を調整する光量調整方法において、
上記発光素子に互いに異なる複数の電流値の電流を順次に供給して発光させながら、各電流値におけるその発光素子単体の各分光強度を測定する第1ステップと、
上記プリンタの、感光材料が配置される位置に光センサを配置して光量を測定しながら、上記シャッタ機能素子が所定量だけ開いた状態にあるときに上記感光材料に所定の濃度で記録されるように、上記発光素子に供給する電流の電流値を、上記第1ステップで求めた分光強度と、上記感光材料の分光感度と、上記光センサの分光感度とを考慮して調整する第2ステップとを有することを特徴とする。
上記本発明の光量調整方法によれば、上記シャッタ機能素子が所定量だけ開いた状態にあるときに上記感光材料に所定の濃度で記録されるように、上記発光素子に供給する電流値が調整されて上記シャッタ機能素子が所定量だけ開いた状態での光量がその感光材料の分光感度と光センサの分光感度とを考慮して調整される。これを基準にして上記シャッタ機能素子の開閉時間を制御すれば、画像データに応じて露光を行なって感光材料上に鮮明な画像が得られる。
ここで、上記プリンタが、上記発光素子として互いに異なる色光を発する複数の発光素子を備えたものであり、
上記複数の発光素子それぞれについて上記第1ステップおよび上記第2ステップを経ることにより、それらの複数の発光素子それぞれの供給電流を調整することが好ましい。
このように上記複数の発光素子それぞれについて、第1ステップおよび第2ステップを経ることにより、その複数の発光素子それぞれが調整されると、上記感光材料にカラー画像を露光するにあたり、シャッタ機能素子の開閉時間を制御することで鮮明なカラー画像が得られる。
さらに上記プリンタが、上記シャッタ機能素子を複数有するとともに上記導光素子が、上記発光素子からの光をそれら複数のシャッタ機能素子に導くものであって、
上記第2ステップは、上記光センサで上記複数のシャッタ機能素子のうちの所定量だけ開いた状態において最小光量の光が通過するシャッタ機能素子を通過する光をモニタしながら、上記発光素子に供給する電流の電流値を調整するものであることが好ましい。
そうすると、上記複数のシャッタ機能素子のうちの上記最小光量の光が通過するシャッタ機能素子を基準にして他のシャッタ機能素子の開閉時間を制御することによりいろいろなカラー画像が得られる。
さらに、上記複数のシャッタ機能素子が所定の配列方向に一次元的に配列されたものであって、
上記プリンタが、上記発光素子と、上記導光素子と、上記複数のシャッタ機能素子とを搭載して上記発光素子を点灯させ上記複数のシャッタ機能素子それぞれを画像情報に応じた時間開閉させながら上記配列方向に対し直交する方向に、上記感光材料に対して相対的に移動することにより感光材料を2次元的に露光する露光ヘッドを備えたものであることが好ましい。
このようなプリンタに対して、上記第2ステップで調整された電流値を供給電流の電流値としてそれぞれの発光素子を点灯させ、また一次元的に配列されたシャッタ機能素子の複数のシャッタのうち、最小の光量で通過するシャッタを基準に他のシャッタの開閉時間を制御しながら、上記露光ヘッドにより感光材料を露光することによって鮮明なカラー画像が得られる。
なお、一次元的に配列されているシャッタ機能素子は、一次元的に一列で配列されたものであっても、一次元的に複数列で配列されたものであっても良い。
上記本発明のプリンタによれば、発光素子から感光材料までの間に電子的シャッタやその他の光学部品がある場合でも好適な調整を行なえる光量調整方法が実現される。
図1は本発明の実施形態であるプリンタ1を、斜め前方から見た斜視図である。
このプリンタは携帯電話などと組み合わされて使用されるものであって、携帯電話から送信されてくる画像データをこのプリンタで受信してインスタントフィルムシート上に画像の記録を行なうものである。このインスタントフィルムシートが本発明にいう感光材料に当たる。
携帯電話にはIrDA(Infrared Data Association)に準拠した赤外線通信を行なえるものがあり、この赤外線通信を使用して自分の持つ情報を他の情報機器へ送信することができ、カメラ付き携帯電話であれば、画像データをこのプリンタに送信することができる。
本発明のプリンタは、例えばカメラ付き携帯電話で撮影された画像を表わす画像データまたはメールなどで携帯電話に送信されてきた画像データが赤外線通信を用いてこのプリンタに送信されてきたときに、その画像データに基づいてインスタントフィルムシート上に画像の記録を行なうものである。
本実施形態のプリンタの構成を、図1を参照して説明する。
このプリンタ1は可搬型であって携帯電話とこのプリンタ双方を手に持って画像の記録を行なうことが可能な程度の小型かつ軽量の構造を有するものである。このプリンタ1の筐体1a内にインスタントフィルムシートパックが装填され、そのインスタントフィルムシートパック内の、積層された多数のインスタントフィルムシート一枚一枚に画像の記録が行なわれる。
プリンタ1の筐体1aの上面には、このプリンタ1の電源の投入および遮断を指示する電源スイッチ(以下電源SWという)11やプリントスイッチ(以下プリントSWという)12やプリントデータ補正スイッチ(以下プリントデータ補正SWという)13が設けられている。また、中央には、LCDパネル14が設けられており、このLCDパネル14上にインスタントフィルムシートシートの残り枚数やプリントデータ補正SW13の内容が表示される。また、前述した赤外線通信により送信されてきた画像データを受光する受光素子15が携帯電話をこのプリンタに対向させ易い位置、ここでは筐体1aの端部に配備されている。なお、この図1には図示してはいないが、このプリンタ1はUSB通信用の通信ポートも持っている。
プリントSW12は、記録媒体への画像の記録が終了した後、その記録が終了した画像と同じ画像を再記録する場合に操作されるものであり、プリントデータ補正SW13は、記録媒体に記録される画像の濃淡(Dark or Light)を調節するためのものであり、このプリントデータ補正SW13がDarken側に切り換えられるとその画像データに基づく画像の全体のトーンがやや暗くなった画像がインスタントフィルムシート上に記録され、Lighten側に切り換えられると全体のトーンがやや明るくなった画像がインスタントフィルムシート上に記録される。このプリントデータ補正SW13が操作された後、プリントSW12が操作されると、同じ構図の写真でありながら異なった趣の写真が得られる。
図2は後述する露光ヘッドによってそのインスタントフィルムシート上に潜像の記録が行なわれた後、そのインスタントフィルムシート1001上の潜像が顕像化されながら、このプリンタの排出口からインスタントフィルムシート1001が排出されているときの状態を示す図である。
このプリンタでは、赤外線通信、またはUSB通信により外部から送信されてきた画像データをこのプリンタにより取得したら、その取得した画像データに基づく潜像の記録が露光によりインスタントフィルムシート上に行なわれ、図2に示すようにその潜像が記録されたインスタントフィルムシート1001が顕像化されながら、プリンタ1外部へ排出される。その後プリントSW12が操作されたときにも、その画像と同じ画像の再記録が別のインスタントフィルムシート上に行なわれ、図2に示すようにインスタントフィルムシート1001が排出される。
図3は、このプリンタ1を背面斜め後方から見た斜視図である。
このプリンタ1の背面側にはフィルムパック100を装填するためのフィルムドア101aが設けられており、このフィルムドア101aが開けられ、フィルムパック100がフィルム装填室100aに装填される。
また、このプリンタ1の電源となる電池1bが装填される電池装填室10aもそのフィルム装填室100aの隣にある。この電池装填室10aにもドアが設けられており、そのドアが開けられ、電池1bが装填される。
フィルムドアの内側101aにはバネ部材1011a,1012aが2つ設けられており、これらのバネ部材1011a,1012aによってフィルムパック100内に積層されたインスタントフィルムシートがプリンタ1上面側に押されるようになっている。このような構成によってそのフィルムパック100内のインスタントフィルムシートのうち、プリンタの一番上面側にあるインスタントフィルムシート1001が排出口11aに近い位置にまで押し上げられ、その位置に押し上げられたインスタントフィルムシート上に焦点のあった光点が露光により多数記録される。
このようなプリンタ1の内部構成を説明する。
図4は、このプリンタ1の上面側のカバーを外してプリンタ内部を見た図である。
図4に示すように、プリンタ内部に装填されたフィルムパック内に積層されているインスタントフィルムシートのうち、一番上にあるフィルムシート1001に対向する位置に露光ヘッド部16が配設されている。
この露光ヘッド部16の端部にはラック部材161が設けられており、そのラック部材161が、筐体1aに支持されているリードスクリュー161aのネジに螺合している。また露光ヘッド部16のラック部材161が設けられている側とは反対側にはガイド棒1611aが設けられており、このガイド棒1611aに露光ヘッド16の端部が係合されている。このガイド棒1611aによって露光ヘッド16が案内されながら、リードスクリュー161aとラック部材161の螺合により露光ヘッド16が移動する。
また図4に示すように露光ヘッド16にはフラットケーブル170が接続されており、このフラットケーブル170を介して後述する印刷制御部から画像データに応じた制御信号が供給される。この制御信号は露光ヘッド16内の後述する液晶シャッタアレイの各シャッタのシャッタスピードを制御するものである。この各液晶シャッタのシャッタスピードが画像データに応じて制御され、RGBそれぞれに対応する光がインスタントフィルムシート上に照射され、インスタントフィルムシートの幅方向に480個の光点(ドット)からなる潜像が記録される。以降の説明においてはこの幅方向つまり一次元的に各シャッタが配列されている方向を、主走査方向という。したがってこの各シャッタが主走査方向に電子的に走査されて1ライン分の480の光点がインスタントフィルムシート1001上に記録される。この露光ヘッド16の電子走査によってインスタントフィルムシート1001の主走査方向に480ドットからなる光点が記録されたら、後述する印刷制御部からの制御信号に基づいてステッピングモータ162aが駆動されてリードスクリュー161aが所定の角度回転して、今度はその主走査方向と直交する方向に露光ヘッド16によって480ドットづつ光点が2次元的に順次記録されていく。以降の説明ではこの主走査方向と交わる方向を副走査方向という。この副走査方向には、露光ヘッドの1回の主走査で記録される光点480ドット分を1ラインとして640ラインの光点がインスタントフィルムシート全体に渡って記録される。
この光点の集まりによって画像を表わす潜像が記録されたら、展開ローラ17によりインスタントフィルムシート1001を挟み込んでインスタントフィルムシート内の現像剤をインスタントフィルムシート1001全体に展開させ、潜像を顕像化させながらプリンタ外部へと排出する。このインスタントフィルムシート1001は自己現像処理型感光材料であり、インスタントフィルムシート1001が展開ローラ17で挟み込まれるとインスタントフィルムシート内に充填されていた現像剤がインスタントフィルムシート全体に均一に展開され、フィルムシート上の潜像が顕像化されるものである。このように露光ヘッドによってインスタントフィルムシート上に、所定の副走査方向に移動しながらその副走査方向に交わる主走査方向に並んだ光点を画像データに応じて照射することによりそのインスタントフィルムシート上に潜像が記録される。
ここで露光ヘッド16の構成を、図5を参照して説明しておく。
図5は露光ヘッドの構成を示す模式図である。
図5に示すようにこのプリンタに使用される光ヘッドには、電流供給に応じて発光する発光素子と、画像情報に応じた時間光を通過させる液晶シャッタアレイと、発光素子から発せられた光を液晶シャッタアレイに導く導光板とが備えられている。本発明にいう導光素子として導光板が、また本発明にいうシャッタ機能素子としてそのシャッタ機能素子が一次元的に配列されている液晶シャッタアレイがそれぞれ配備されている。ここでは導光素子として導光板が用いられているが、他にマイクロレンズなどの使用が考えられる。このプリンタは発光素子として互いに異なる色光を発する3つの発光素子を備えたものであり、図5には導光板164の端部に配設された発光素子163R,163G,163Bの配列順序と、インスタントフィルムシート上に光点となって照射されるR、G、Bの光の進行方向が矢印によって模式的に示されている。
このプリンタの露光ヘッドは、インスタントフィルムシート1001側に導かれた光の進路が導光板164によって変更され、インスタントフィルムシート1001上に照射される。この照射された光は液晶シャッタアレイ165の各シャッタを通り、その先にあるセルフォックレンズ(登録商標)166を通ってインスタントフィルムシート1001まで達する。この液晶シャッタアレイは、複数のシャッタ機能素子が所定の配列方向に一次元的に配列されたものであって、このプリンタは、発光素子163R,163G,163Bと、導光板164と、液晶シャッタアレイ165とを搭載して、発光素子163R,163G,163Bを点灯させ複数のシャッタ機能素子それぞれを画像情報に応じた時間開閉させながら配列方向に対し直交する方向に移動することによりインスタントフィルムを2次元的に露光する露光ヘッドを備えたものである。
図5に示すように、3原色の発光素子163R,163G,163Bそれぞれが導光板164の端部に配設されており、それらの発光素子で発光された光がその導光板164によってインスタントフィルムシート1001側に導かれる。このように液晶シャッタアレイ165の各シャッタによって光量が調節された光が、セルフォックレンズによってインスタントフィルムシート上に収束されて焦点のあった光点がインスタントフィルムシート上に多数記録される。ここでは480素子の液晶シャッタアレイを用いて画像データに応じて各シャッタ機能素子の開閉時間を制御することで画像データに応じた階調を持つ480の光点がインスタントフィルムシート上に記録される。これが副走査方向にも640ライン分記録され、480×640(VGAサイズ)の光点がインスタントフィルムシート上に潜像として記録される。この潜像は、R,G,Bの3色の光をレンズ166によって同一の光点に記録させたカラー画像を表わす潜像である。
このような露光ヘッドをこのプリンタに搭載するにあたり、発光素子の供給電流量を調整して後述する印刷制御部にその調整した供給電流値で発光素子を点灯させ、また液晶シャッタアレイのシャッタの開閉時間を制御させている。
このような構成の露光ヘッドに発光素子を組み込む前の光量調整方法を説明する。
図6はその光量調整方法を説明する図である。
図6には図5の測定ポイントTP1にあたる部分の分光強度を各発光素子163R、163G、163Bそれぞれについて測定するための測定ブロック図が示されている。図に示すように、電源200と、電流を調整するための可変抵抗器201と、被調整素子にあたる発光素子(163Rまたは163Gまたは163B)と、分光器(プリズム)202と、光センサ203と、電流計204と、分光強度測定器にあたるパーソナルコンピュータ(以下PCという)205とが示されている。ここでは、分光強度測定器にあたるPC205内に測定用のプログラムを作成しておき、そのプログラム内に積分用の数式を作成して、積分計算により光強度を算出するようにしてある。このようにしておくと感光材料と光センサとの双方の分光感度を考慮して調整を行なえる。
また、図6に示す測定ブロックで発光素子の測定を行なった後、発光素子を露光ヘッドに組み込んで光強度の測定を行なう場合の測定ブロック図もあわせて図6の下方に示してある。
この図6を参照して液晶シャッタアレイ165を通過した光をインスタントフィルムシート上に照射してその感光材料に画像を記録するプリンタにおける、発光素子(163Rまたは163Gまたは163B)に供給する電流の電流値を調整することによりそれらの発光素子から発せられる光の光量を調整する光量調整方法を説明する。
まず、調整の第1ステップとして発光素子(163Rまたは163Gまたは163B)に互いに異なる複数の電流値の電流を順次に供給して発光させながら、各電流値におけるその発光素子単体の各分光強度を測定する。
このときには電源200を投入して発光素子(163Rまたは163Gまたは163B)を点灯させ、可変抵抗器201を調整して順次に供給する電流の電流値を調整する。それらの電流値で発光素子(163または163Gまたは163B)を発光させ、その発光させた光をプリズムで分光してその分光した光ごとに分光強度を測定する。図6には一番波長の長い赤色光の部分に光センサ203が配置してあるが、この光センサ203を波長の短い紫色光側まで動かしながらPC205内に各色の分光強度の測定値を入力する。この入力された測定値を基に次式を用いて積分計算を行なって分光強度Qを算出する。
Q=∫ L(λ)・R(λ)・S(λ)dλ (1)
この積分範囲はλ1〜λ2である。
積分式内のL(λ)は測定値であり、R(λ)が感光材料ここではインスタントフィルムシートの分光感度であり、S(λ)がセンサの分光感度である。このように感光材料の分光感度と光センサの分光感度とを考慮して分光強度Qが求められる。
図7は、その測定結果の一例を示す図である。
図7の横軸は電流値を示し、縦軸は分光強度を示す。
図7に示すように、ここではまず第1ステップとして電流値5mA、10mA、15mA、20mAの電流を流してそれぞれの電流値での分光強度Q5mA〜Q20mAを(1)に示す式により求めている。この(1)に示す式により分光強度を求めた発光素子を露光ヘッド内に組み込んでその発光素子に流す供給電流値を、図5に示した測定ポイントTP2で光強度をモニタしながら調整する。
図6に戻って図6の下方に示すように露光ヘッドに発光素子を組み込んで、その露光ヘッド(以降、被調整用露光ヘッドという)の調整を行なう。
ここから被調整用露光ヘッドの調整を開始する。
ここでは、この被調整用露光ヘッドの調整を行なう前に、予め所定の光強度が得られる原器(測定の基準となる露光ヘッド)により測定を行なって光強度を測定し、その原器で測定した測定値を基準分光強度Qref(測定ポイントTP1での測定値)、基準光強度Dref(測定ポイントTP2での測定値)としてその被調整用露光ヘッドの調整を行なっている。この原器の光強度Drefの測定を行なうにあたり、原器が備える液晶シャッタアレイの複数のシャッタをこれから調整する被露光ヘッドと同様に所定量だけ開いた状態にして光強度Drefの測定を行なっている。
図7にはその原器に電流値12mAの電流を流してその原器の発光素子を発光させたときの基準分光強度Qrefの値が示されている。
この被調整用露光ヘッドで所定の光強度が得られるように調整を行なって、所定の光強度が得られたら調整を終了してその被調整用露光ヘッドをプリンタに組み込む。
図8は、その光量調整方法のフローを示す図である。
図8に示すように、この光量調整方法においては、本発明にいう第1ステップと本発明にいう第2ステップとを有する。
まず第1ステップの調整としてステップS101〜S104で5mA、10mA,15mA、20mAの電流をR,G、Bの色光を発光する発光素子それぞれに流してそれぞれの分光強度を求める(図7参照)。
第2ステップの調整に移行する前にステップS105で図7に示す特性からターゲット強度(Dt)を求めるための補正値を算出する。ここでは10mAを初期電流として以降の調整を進めるので、10mAを流したときの発光素子の分光強度をQi10として、以降の調整を行なう際に電流値を算出するためにDref×Qref/Qi10を補正値として算出しておく。
そして第2ステップの調整を開始する。
まず、ステップS201で初期電流として10mAを流して赤、青、緑のうちいずれかの発光素子(163Rまたは163Gまたは163B)を点灯させる。
ステップS202でこの初期電流10mAを流して点灯させたときにピクセルテスタとして第1ステップで使用した光センサを用いて液晶シャッタアレイが有する複数のシャッタを所定量だけ開いた状態にして各シャッタごとに光強度Dを測定する。このステップS202でさらに光強度Dが最小になるシャッタを調整用ピクセルとして選定する。
次のステップS203でこの10mAを流したときに最小になるシャッタの光強度Di10の値を用いてターゲット強度Dtになるであろう電流値it1を次式により算出する。この電流値の算出にあたり、この第2ステップの調整を行なう前に定めた補正値を用いてターゲットの光強度Dtの算出を次式により行なう。
Dt=Dref(原器の値)×Qref(原器の値)/Q10 (2)
そして、
Di10=A0×10+B (3)
Dt=A0×it1+B (4)
として(2)、(3)、(4)に示す式によりit1を定めて、ステップS204でその電流値it1の電流を流して発光素子を点灯させ、ステップS205でその点灯させた発光素子の光強度Dit1を測定する。
ステップS205で測定したDit1が、(2)に示す式で算出したターゲットの光強度Dtと同じもしくはその光強度Dtを中心とした所定の範囲内に入っていたらYes側に進み調整を終了する。
ここで測定したDit1が、ターゲット強度Dtと同じ、またはそのターゲット強度を中心として所定の範囲内に入っていなかった場合には、No側に進みステップS203に戻ってステップS203からステップS206の処理を繰り返し行なう。
この繰り返し調整を行なうにあたって、まず2回目の調整にあっては、初期電流10mAと、上記初回の調整を行なうにあたり定めたit1とを用いて、次式により新たに傾きA1を計算して、
A1=(Dit1−Di10)/(it1−10) (5)
そして
Dt=Dref(原器の値)×(Qref(原器の値)/Qit1(1回目の測定値))
(6)
it2=(Dt−Dit1)/A1+it1 (7)
として、(5)、(6)、(7)に示す式から2回目の調整を行なうための電流値it2を求める。その求めた電流値it2の電流を発光素子に流して2回目の光強度Dit2を測定する。その光強度Dit2がターゲットの光強度Dtと同じ、もしくはその光強度Dtを中心した所定の範囲内に入っていたら調整を終了する。
ここでも光強度Dit2がターゲットの光強度Dtと同じ、もしくはその光強度Dtを中心とした所定の範囲内に入っていなかったら、同様に傾きAn(n=2,3,4…)を求めて電流itm(m=n+1=3,4…)定めて、その定めた電流を順次流していきターゲットの光強度Dtもしくはそのターゲットの光強度Dtを中心とした所定の範囲内に測定した光強度が入っている様だったら調整を終了する。
このように第1ステップで求めた分光強度Qに基づいて補正値を定めることにより感光材料の分光感度R(λ)と光センサの分光感度S(λ)とを考慮して第2ステップの調整を行なうことで、この第1、第2ステップの調整を経てプリンタに組み込まれた露光ヘッドにより感光材料に対して適切な露光が行なわれる。
以上説明したように、本発明の2ステップ調整方法を用いると、実施例の構成でなくても発光素子から感光材料までの間に上記実施例以外のシャッタ機能素子やその他の光学部品(例えば半導体レーザやPLZTなど)がある場合などにも好適な光量調整方法が実現される。
なお、本実施形態では、露光ヘッドの方を移動させながら感光材料を2次元的に露光するプリンタを挙げたが、露光ヘッドが固定され、感光材料の方をシャッタの配列方向に直交する方向に移動させながら感光材料を2次元的に露光するプリンタであっても良い。
本発明の実施形態であるプリンタを斜め上方から見た斜視図である。 プリンタ内部に装填されたインスタントフィルムシートがプリンタ外部に排出されるときの状態を示す図である。 本発明の実施形態であるプリンタの背面を斜め上方から見た斜視図である。 図1のプリンタの上面カバーを取り外し、前方斜め上方からそのプリンタ内部を見た図である。 図4に示した露光ヘッドの構成を示す模式図である。 光量調整方法を説明する図である。 測定結果の一例を示す図である。 その光量調整方法のフローを示す図である。
1 プリンタ
1a 筐体
10a 電池装填室
1b 電池
100a フィルム装填室
101a フィルムドア
1011a 1012a バネ部材
100 フィルムパック
1001 インスタントフィルムシート
10 各種スイッチ
11 電源SW
12 プリントSW
13 プリントデータ補正SW
14 LCDパネル
15 受光部
16 露光ヘッド
161 ラック部材
161a リードスクリュー
1611a ガイド棒
162a ステッピングモータ
1621a ステッピングモータドライバ
163R 163G 163B 発光素子
164 導光板
165 液晶シャッタアレイ
166 セルフォックレンズ(登録商標)
17 展開モータ
17a 展開モータドライバ
17b 展開ローラ
180 CPU
180A 温度センサ
180B 原点センサ
180C 終端センサ
181 電源部
182 画像処理部
1821 外部I/F
183 印刷処理部
184 RAM
185 FLASHMEMORY
200 電源
201 可変抵抗器
202 分光器
203 光センサ
204 電流計
205 パーソナルコンピュータ

Claims (4)

  1. 電流供給に応じて発光する発光素子と、画像情報に応じた時間光を通過させるシャッタ機能素子と、前記発光素子から発せられた光を前記シャッタ機能素子に導く導光素子とを備え、前記シャッタ機能素子を通過した光を感光材料に照射して該感光材料に画像を記録するプリンタにおける、前記発光素子に供給する電流の電流値を調整することにより該発光素子から発せられる光の光量を調整する光量調整方法において、
    前記発光素子に互いに異なる複数の電流値の電流を順次に供給して発光させながら、各電流値における該発光素子単体の各分光強度を測定する第1ステップと、
    前記プリンタの、感光材料が配置される位置に光センサを配置して光量を測定しながら、前記シャッタ機能素子が所定量だけ開いた状態にあるときに前記感光材料に所定の濃度で記録されるように、前記発光素子に供給する電流の電流値を、前記第1ステップで求めた分光強度と、前記感光材料の分光感度と、前記光センサの分光感度とを考慮して調整する第2ステップとを有することを特徴とする光量調整方法。
  2. 前記プリンタが、前記発光素子として互いに異なる色光を発する複数の発光素子を備えたものであり、
    前記複数の発光素子それぞれについて前記第1ステップおよび前記第2ステップを経ることにより、該複数の発光素子それぞれの供給電流を調整することを特徴とする請求項1記載の光量調整方法。
  3. 前記プリンタが、前記シャッタ機能素子を複数有するとともに前記導光素子が、前記発光素子からの光をそれら複数のシャッタ機能素子に導くものであって、
    前記第2ステップは、前記光センサで前記複数のシャッタ機能素子のうちの所定量だけ開いた状態において最小光量の光が通過するシャッタ機能素子を通過する光をモニタしながら、前記発光素子に供給する電流の電流値を調整するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の光量調整方法。
  4. 前記複数のシャッタ機能素子が所定の配列方向に一次元的に配列されたものであって、
    前記プリンタが、前記発光素子と、前記導光素子と、前記複数のシャッタ機能素子とを搭載して前記発光素子を点灯させ前記複数のシャッタ機能素子それぞれを画像情報に応じた時間開閉させながら前記配列方向に対し直交する方向に、前記感光材料に対して相対的に移動することにより該感光材料を2次元的に露光する露光ヘッドを備えたものであることを請求項3記載の光量調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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