JP2005102780A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2005102780A
JP2005102780A JP2003336931A JP2003336931A JP2005102780A JP 2005102780 A JP2005102780 A JP 2005102780A JP 2003336931 A JP2003336931 A JP 2003336931A JP 2003336931 A JP2003336931 A JP 2003336931A JP 2005102780 A JP2005102780 A JP 2005102780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cpu
control data
common
display
setting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003336931A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihito Aoki
彰人 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sansei R&D Co Ltd
Original Assignee
Sansei R&D Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sansei R&D Co Ltd filed Critical Sansei R&D Co Ltd
Priority to JP2003336931A priority Critical patent/JP2005102780A/ja
Publication of JP2005102780A publication Critical patent/JP2005102780A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】ROMの取り付け位置を誤る問題を解消し、それぞれ取り付けられた一のROM内に個別のCPUに対応したデータを格納可能とした遊技機を提供する。
【解決手段】第1のCPU95aに接続された第1の作動装置98a及び第1の制御用データROM96aと、第2のCPU95bに接続された第2の作動装置98b及び第2の制御用データROM96aを有し、第1,第2の制御用データROM96a,96bには第1のCPU95aのみに使用される第1の制御用データと、第2のCPU95bのみに使用される第2の制御用データと、第1,第2のCPU95a,CPU95bの双方に共通使用される共通制御用データとが格納され、第1のCPU95aでは第1の制御用データを使用するように第1設定処理がなされ、第2のCPU95bでは第2の制御用データを使用するように第2設定処理がなされる。
【選択図】図5

Description

本発明は、遊技機に関し、特に複数個のCPUを備えた遊技機に関する。
従来、パチンコ遊技機等の遊技機では、特別図柄や普通図柄あるいは演出図柄等の各種の画像を多用な表示態様によって表示する画像表示装置、遊技状態の報知や効果音等の音声による演出等を行う音声発生装置、ランプ等の各種発光体によって遊技演出や遊技状態の報知を行う発光体装置、遊技状態に応じて各入賞領域を拡大あるいは縮小させる駆動入賞口等、様々な機能を有する装置が適宜設けられている。このような遊技機にあっては、例えば、前記各種の装置の作動機能は、メイン制御回路によって制御され、その際に前記メイン制御回路は、前記各装置を制御するサブ制御回路に対して、個々に作動制御信号を送信して制御を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
特に近年では、遊技機において、遊技性を高めるために、例えば、同様の機能を有する複数の装置を設けて、より多彩な演出態様を実現しようとする試みがなされている。そして、複数の装置を設けようとする場合、各装置毎に、個別のCPUと該個別の装置を作動させるための個別の制御用データROMとを設けた遊技機が開発されてきた。前記の遊技機では、複数の装置の数が増加することに伴い前記制御用データROMの数が増加するため、前記制御用データROMを制御基板上の所定位置へ取り付ける際に、互いの制御用データROMの取り付け位置を誤る問題を誘発していた。
そこで、制御用データROMの取り付け位置を考慮しなくて済むように、一の制御用データROM内に、全ての個別の装置を作動させる制御用データを格納し、これを制御基板上の個別のCPUに対応して取り付けることを検討した。しかしながら、一の制御用データROM内に、全ての装置を作動させる制御用データを格納する場合、ただ単に各制御用データROMのデータを順次追加するだけでは、制御用データROM内のデータ量が多くなりすぎて、ROMの容量を超える問題が発生した。
特開2003−24600号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであり、ROMの取り付け位置を誤る問題を少なくし、かつ、それぞれ取り付けられる一のROM内に複数の装置に対応した制御用データを格納しつつ制御用データの量を少なくする遊技機を提供するものである。
すなわち、請求項1の発明は、複数個のCPUを備えた遊技機において、前記遊技機には、第1のCPUと、第2のCPUと、前記第1のCPUから出力された制御信号に起因して作動する第1の作動装置と、前記第2のCPUから出力された制御信号に起因して作動する第2の作動装置と、前記第1のCPUに接続された第1の制御用データROMと、前記第2のCPUに接続された第2の制御用データROMとを有し、前記第1及び第2の制御用データROMには、前記第1のCPUのみに使用される第1の制御用データと、前記第2のCPUのみに使用される第2の制御用データと、前記第1のCPU及び前記第2のCPUの双方に共通使用される共通制御用データが格納され、前記第1のCPUでは、設定条件の成立に起因して前記第1の制御用データを使用するように第1制御用データ設定手段により第1設定処理がなされるとともに、前記第1の制御用データ及び前記共通制御用データを使用して前記第1の作動装置に制御信号を出力可能に構成され、前記第2のCPUでは、設定条件の成立に起因して前記第2の制御用データを使用するように第2制御用データ設定手段により第2設定処理がなされるとともに、前記第2の制御用データ及び前記共通制御用データを使用して前記第2の作動装置に制御信号を出力可能に構成されたことを特徴とする遊技機に係る。
請求項2の発明は、前記第1の作動装置と前記第2の作動装置とが同一種類の機能を有する作動装置からなり、互いに関連して作動することを特徴とする請求項1に記載の遊技機に係る。
請求項3の発明は、前記共通制御用データが、前記第1のCPU及び前記第2のCPUの双方に対して常に使用が許容されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機に係る。
請求項4の発明は、前記第1の制御用データROM及び前記第2の制御用データROMの各々には制御用データを格納する複数の格納エリアが形成され、前記第1の制御用データと前記第2の制御用データと前記共通制御用データの各々の制御用データは、前記複数の格納エリアのうち異なる格納エリアごとに分かれて格納されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機に係る。
請求項5の発明は、前記設定条件の成立が、前記各CPUへの電源投入時であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機に係る。
請求項6の発明は、前記第1設定処理では前記第1のCPUが前記第2の制御用データの使用を禁止する処理がなされ、前記第2設定処理では前記第2のCPUが前記第1の制御用データの使用を禁止する処理がなされることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機に係る。
請求項7の発明は、前記第1設定処理は前記第2の制御用データが格納されている格納エリアへ前記第1のCPUがアクセスすることを禁止する処理であり、前記第2設定処理は前記第1の制御用データが格納されている格納エリアへ前記第2のCPUがアクセスすることを禁止する処理であることを特徴とする請求項6に記載の遊技機に係る。
請求項8の発明は、制御基板が、前記第1のCPUの設定用ポートをHレベルまたはLレベルとする前記第1のCPUの設定用ポートに接続された制御回路と、前記第2のCPUの設定用ポートをHレベルまたはLレベルとする前記第2のCPUの設定用ポートに接続された制御回路とを備え、前記第1設定処理は、前記設定条件成立時の前記第1のCPUの設定用ポートの電圧がHレベルまたはLレベルのいずれであるかに基づいて行われ、前記第2設定処理は、前記設定条件成立時の前記第2のCPUの設定用ポートの電圧がHレベルまたはLレベルのいずれであるかに基づいて行われることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の遊技機に係る。
請求項9の発明は、前記第1の作動装置が、前記第1のCPUに接続された第1のビデオディスプレイプロセッサであり、前記第2の作動装置は、前記第2のCPUに接続され、第1のビデオディスプレイプロセッサと異なる第2のビデオディスプレイプロセッサであることを特徴とする請求項1ないし8に記載の遊技機に係る。
請求項10の発明は、前記第1のビデオディスプレイプロセッサには第1の表示装置が接続され、前記第2のビデオディスプレイプロセッサには第1の表示装置とは異なる第2の表示装置が接続され、前記第1のビデオディスプレイプロセッサで作成された制御信号は、前記第1の表示装置に出力され、前記第2のビデオディスプレイプロセッサで作成された制御信号は、前記第2の表示装置に出力されたことを特徴とする請求項9に記載の遊技機に係る。
請求項11の発明は、前記第1の制御用データが、前記第1の表示装置のみに表示する第1の図柄を表示するための制御プログラムであり、前記第2の制御用データは、前記第2の表示装置のみに表示する前記第1の図柄とは異なる第2の図柄を表示するための制御プログラムであり、前記共通制御用データは、前記第1の作動装置及び前記第2の作動装置へ制御信号を出力する出力処理の制御プログラムであることを特徴とする請求項10に記載の遊技機に係る。
請求項12の発明は、前記第1の制御用データROMと前記第2の制御用データROMは、一の制御基板に取り付けられることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載の遊技機に係る。
請求項1の発明に係る遊技機によると、第1の制御用データROMと第2の制御用データROMのいずれであっても、第1もしくは第2の制御用データROMを取り付ける位置に取り付けられていれば何ら問題なく作動させることができる。したがって、組み立てる際の第1の制御用データROMと第2の制御用データROM間の取り付け位置を誤る問題点を解消した。
あわせて、第1の制御用データROMと第2の制御用データROMの双方に共通使用される共通制御用データが格納され、第1のCPUでは、設定条件の成立に起因して第1の制御用データを使用するように第1制御用データ設定手段により第1設定処理がなされるとともに、第1の制御用データ及び共通制御用データを使用して第1の作動装置に制御信号を出力可能に構成され、第2のCPUでは、設定条件の成立に起因して第2の制御用データを使用するように第2制御用データ設定手段により第2設定処理がなされるとともに、第2の制御用データ及び共通制御用データを使用して第2の作動装置に制御信号を出力可能に構成されたため、一の制御用データROM内に、共通するプログラム部分の重複格納を回避しつつ、プログラムの共有化(いずれのCPUからもアクセス可能化)をすすめ、共有化した分、一の制御用データROM内のデータ量を少なくすることができる。
また、請求項8の発明に係る遊技機によると、第1設定処理は、設定条件成立時の第1のCPUの設定用ポートの電圧がHレベルまたはLレベルのいずれであるかに基づいて行われ、第2設定処理は、設定条件成立時の第2のCPUの設定用ポートの電圧がHレベルまたはLレベルのいずれであるかに基づいて行われるため、設定用ポートの電圧をHレベルまたはLレベルのいずれかとする簡易な回路構成とすることができる。
さらに、請求項12の発明に係る遊技機によると、一の制御基板に第1の制御用データROMを取り付けても、第2の制御用データROMを取付けてもよいので、特に取り付け位置を誤ることが少なくなる。
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係る遊技機全体の正面図、図2は同遊技機の遊技盤の正面図、図3は各画像表示部における各図柄の図柄変動中の具体例、図4は同遊技機のシステム制御を簡略に示すブロック図、図5は同遊技機の表示制御を簡略に示すブロック図、図6は表示制御データとストローブ信号との送信タイミングを示すタイムチャート、図7は各共通制御データROMに格納される制御用データのプログラム構成図、図8は各共通CPUの設置箇所における主要部制御回路図、図9は各共通CPUの設置箇所における検査器具が接続された主要部制御回路図、図10は表示制御回路の共通CPUが実行するメイン処理に関するフローチャート、図11は電源投入時処理に関するフローチャート、図12は表示データ設定処理に関するフローチャート、図13は共通制御データROMが装着された発光体制御回路を簡略に示すブロック図である。
図1及び図2に示す遊技機1は、遊技盤3の縁に遊技球の外側誘導レール4及び内側誘導レール5が略円形に立設され、前記内側誘導レール5によって囲まれた遊技領域6の中心線上にその上部から下部に向かって順に表示装置9、始動入賞口10、特別電動役物である大入賞口15、アウト口17が配設され、また上方左右両側には風車22a,22b、前記始動入賞口10の左右に普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21、前記風車22aの下方に第1袖入賞口23と第2袖入賞口25、さらには前記大入賞口15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口29が配設されている。前記種々の入賞口に遊技球が入賞すると所定数の遊技球が賞品球として払い出される。また、この例では大当たりと称される所定の特別遊技状態に移行すると、大入賞口15の開閉扉61が開放され、遊技球が入賞し易い状態となる。また、左,右普通図柄変動開始用ゲート19,21においては遊技球通過の検出信号により、普通図柄が所定値となった場合、始動入賞口10の駆動部材が略閉鎖状態(図中点線で図示した符号11bの状態)から拡開状態(図中実線で図示した符号11aの状態)となるように拡開駆動する。
前記遊技盤3の前面側には、払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿32、該上側球受け皿32を取り付けるための取付板33、前記上側球受け皿32の飽和時に遊技球を受けるための下側球受け皿34、遊技状態を報知するランプ表示器35,36及び飾りランプ39、音声や効果音を発して遊技状態を遊技者に報知するスピーカ37a,37b、遊技者が操作する発射ハンドルHがそれぞれ組み付けられている。符号2は遊技機の機枠、Cuは貸球の払い出しを行う際に遊技者等が操作する球貸用カードユニット、Ciはカードの出し入れを行うカード挿入口である。次に所要の各部についてさらに詳述する。
前記表示装置9には、液晶、ドットマトリックスもしくはLED表示装置等の表示装置からなる3つの画像表示装置である中画像表示装置43a(第1の表示装置)、左画像表示装置43b(第2の表示装置)、右画像表示装置43c(第3の表示装置)がそれぞれ設けられる。前記中画像表示装置43a(第1の表示装置)は前記表示装置9の上部中央、前記左画像表示装置43b(第2の表示装置)は前記表示装置9の下部左側、前記右画像表示装置43c(第3の表示装置)は前記表示装置9の下部右側にそれぞれ配置されている。
実施例において、前記各画像表示装置43a,43b,43cは、窓枠部49内に、例えば、TFT−LCDモジュール等のカラー表示可能な液晶表示器からなる3つの画像表示部(中画像表示部50a、左画像表示部50b、右画像表示部50c)を有する同一種類の機能を備えた表示装置として構成される。前記各画像表示部50a,50b,50cは、複数の数字、アルファベット、記号あるいは絵(キャラクタ)等からなる図柄(実施例においては特別図柄、普通図柄、背景図柄等)を変動表示する。
図3に示すように、前記中画像表示部50aの右上側には普通図柄HZを表示する普通図柄表示領域41が設けられ、その下方には普通図柄保留記憶数表示領域47が設けられている。普通図柄保留記憶数表示領域47は、前記左,右普通図柄変動開始用ゲート19,21を遊技球が通過することによって取得する図柄変動停止に係わる情報(乱数値)を、現在変動中のものを除いて保留記憶数(この例では最高4回)を表示するものである。
前記左画像表示部50bの左側部分には特別図柄保留記憶数表示領域48が設けられ、特別図柄変動中に前記始動入賞口10に入賞した遊技球の個数、すなわち特別図柄の変動を開始する回数を現在変動中のものを除いて保留記憶数(この例では最高4回)として前記特別図柄保留記憶数表示領域48に表示し、記憶数の減少によって前記表示領域48の表示個数を減らす(図においては白丸から黒丸に変更する)ようになっている。
実施例において、前記普通図柄HZは「『0』,『1』,『2』,『3』」の数字からなる図柄で構成される。当該普通図柄HZは、後述するメイン制御回路70におけるCPU72で作動するカウンタ(ラベル−TRND−H)に基づいて決定され、前記普通図柄表示領域41に表示される。
また、3つの画像表示部(中画像表示部50a、左画像表示部50b、右画像表示部50c)には、それぞれ各特別図柄(中特別図柄HM、左特別図柄HL、右特別図柄HR)を表示する特別図柄表示領域(中特別図柄表示領域52a、左特別図柄表示領域52b、右特別図柄表示領域52c)が設けられている。実施例において、前記各特別図柄HM,HL,HRは「『0』,『1』,『2』,『3』,『4』,『5』,『6』,『7』,『8』,『9』,『10』,『11』」の12通りの数字からなる図柄で構成される。当該各特別図柄HM,HL,HRは、後述するメイン制御回路70におけるCPU72で作動する適宜のカウンタに基づいて決定され、各特別図柄表示領域52a,52b,52cにそれぞれ表示される。
前記各特別図柄HM,HL,HRが全て同一の特別図柄(例えば「『7』,『7』,『7』」)として確定停止表示された場合は、大当たり状態となる。なお、図3において、各特別図柄表示領域52a,52b,52cに表示されている特別図柄HM,HL,HRはいずれも縦スクロール変動中である。また、普通図柄HZは切り替え表示により、現在「『1』」が表示されている。
前記始動入賞口10は表示装置9の真下に設けられ、2つの駆動部材が背面の始動入賞口用ソレノイドによって通常状態である略垂直の狭小開放状態(図2の符号11b参照)と略V字形の拡大開放状態(図2の符号11a参照)の間を変化可能に駆動制御されている。前記始動入賞口10の拡大開放は、前記普通図柄表示領域41の普通図柄HZが変動停止して特定の普通図柄が表示された普通図柄当たりとなったときに行われる。実施例において、前記普通図柄HZのうち「『1』,『3』」が当たりとされ、普通図柄表示領域41の確定停止普通図柄が当たりである特定図柄の場合には、0.5秒間の始動入賞口10の拡大開放を1回行い、当該拡大開放を強制終了するようにされている。
また、前記遊技盤3の背面には、始動入賞口10に入賞した遊技球を検出する特別図柄変動開始スイッチが入賞球の通路に設けられており、該入賞球の検出によって前記各画像表示装置43a,43b,43cの図柄変動を開始するようになっている。その際、特別図柄変動中に始動入賞口10に入賞した遊技球の個数、すなわち特別図柄の変動を開始する回数については、保留回数(この例では最高4回)を、前記特別図柄保留記憶数表示領域48に表示し、記憶数の減少によって前記表示領域48の表示個数を減らす(図においては白丸から黒丸に色を変更する)ようになっている。
前記左,右普通図柄変動開始用ゲート19,21は表示装置9の下方に設けられ、普通図柄変動開始スイッチを備え、該普通図柄変動開始スイッチで両通過ゲート19,21を通過する遊技球を検出することによって前記普通図柄表示領域41の普通図柄HZの変動を開始させるようになっている。また、前記第1袖入賞口23と第2袖入賞口25の入賞球を検出する第1袖入賞口用検出スイッチと第2袖入賞口用検出スイッチ、前記左落とし入賞口27と右落とし入賞口29の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する遊技盤背面に設けられている。
前記大入賞口15は始動入賞口10の下方に設けられ、大入賞口開放用ソレノイドと該ソレノイドによって開閉する開閉板61とを備えている。この大入賞口15は、通常は開閉板61が閉じた状態とされ、当該大入賞口15の内部には、該大入賞口15の開放と同時に開放して入賞可能にする特定領域入賞口(図示せず)を有する。さらに、該特定領域入賞口には、所定条件時に特定領域開放用ソレノイドにより開閉される開閉扉(図示せず)が設けられている。また、前記特定領域入賞口には特定入賞球を検出する特定入賞球検出スイッチが設けられ、該入賞球の検出により大入賞口15を再度開ける継続権利が成立するようにされている。また、大入賞口15内の略中央には、前記大入賞口15に入賞しかつ前記特定領域入賞口に入賞しなかった入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチが設けられている。
前記各画像表示装置43a,43b,43cの作動及び大入賞口15の作動、つまり特別遊技実行時(大当たり成立時)の動作について説明する。前記のように始動入賞口10に遊技球が入賞し、特別図柄変動開始スイッチによって入賞球が検出されると、前記特別図柄変動開始スイッチにより入賞信号が後述する図3に示すメイン制御回路70へ送られ、それに伴ってメイン制御回路70のラベル−TRND−A等の各種乱数値(Q1等)が取得(抽出)され、その取得数値がメイン制御回路70のRAM73の特別図柄乱数記憶領域等に一旦格納される。そして、当該格納された各数値に基づいて大当たりの判定、リーチの有無決定、特別図柄の停止図柄組合せの決定(作成)、リーチ態様の決定等が行われ、前記各画像表示装置43a,43b,43cにおける各画像表示部50a,50b,50cの各所定表示領域で特別図柄の変動を開始する。前記メイン制御回路70は、遊技機1のメイン制御を行うメイン制御手段に相当するものである。
前記各特別図柄HM,HL,HRは、変動開始から所定時間(選択された各特別図柄変動・停止パターンで定められている時間、この例では最低約5秒から最高58秒)変動後、停止図柄として各特別図柄表示領域52a,52b,52cに確定表示される。実施例では、図示のとおり、中特別図柄表示領域52a、左特別図柄表示領域52b、右特別図柄表示領域52cにおいて中特別図柄HM、左特別図柄HL、右特別図柄HRが変動を開始し、左特別図柄表示領域52b、右特別図柄表示領域52c、中特別図柄表示領域52aの順に前記各特別図柄HM,HL,HRが変動停止して停止特別図柄として確定表示される。その際、決定された特別図柄の表示態様等によっては、リーチ状態が成立することがある。
ここで、リーチ状態とは、各画像表示部50a,50b,50cの各画像表示領域52a,52b,52cにおいて、各特別図柄HM,HL,HRの変動表示が開始された後、表示制御が進行して表示結果が停止表示される前段階に、特定の表示態様、つまり大当たり特別図柄の組合せ(同一図柄の組合せ)が表示され易い可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示態様をいう。この実施例では、リーチ状態の1つとして、前記各画像表示部50a,50b,50cの各画像表示領域52a,52b,52cのうち、最終停止図柄(ここでは中特別図柄HM)を表示する表示領域(ここでは中画像表示領域52a)だけを残して、残りの2つの画像表示領域52b,52cで図柄が特定の組合せ(例えば同一図柄)となるように仮停止するリーチ変動表示処理がなされている。
また、前記リーチ状態時には、前記各画像表示部50a,50b,50cにおける各特別図柄(主に中画像表示部50aに表示される最終停止特別図柄HM)の変動時間を長くしたり、前記各画像表示部50a,50b,50cにおける各特別図柄HM,HL,HRを利用した図柄利用演出や特別図柄の背後に表示されるキャラクタや背景等を表示してリーチアクションが演出されるようになっている。なお、前記リーチ状態になる前に、該リーチ状態になる可能性又は大当たりになる可能性が高いことを報知する予告(予兆)が演出されるようにしてもよい。前記予告としては、各画像表示部50a,50b,50c上へのキャラクタの表示や残像表示等が挙げられる。
前記停止特別図柄(確定停止した特別図柄)の組合せが、同一図柄等の組合せからなる大当たり特別図柄組合せとなると、大当たり状態を意味する特別遊技(大当たり遊技)に移行する。前記特別遊技(大当たり遊技)になると、前記大入賞口15の開閉板61が開いて遊技領域6表面を落下してくる遊技球を受け止め(図2参照)、大入賞口15へ入賞可能にし、該大入賞口15への入賞があると、図示しない賞球払出装置により所定数の遊技球が賞品球として払い出される。
前記開閉板61は、所定時間(例えば29.5秒)経過後、あるいは入賞球数カウントスイッチで検出された入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で一旦閉じ(図示は省略)、大入賞口への入賞球数を正確(例えば10個)に計測するようにされている。前記開閉板61の開放に伴う遊技球が入賞し易くなる状態は、ラウンドと称される。なお、前記入賞球数カウントスイッチで検出された入賞球数は、画像表示装置43aの画像表示部50aに、0〜10までの数字又は棒グラフのように表示されるようになっている。
図4には、遊技機1の裏側に設置された遊技系統の主制御を行うメイン制御回路70、及び該メイン制御回路70の制御下で前記各画像表示装置43a,43b,43cの各画像表示部50a,50b,50cにおける各特別図柄及びリーチ演出時の各種表示態様の選択や制御等を行う表示制御回路(サブ制御回路)90(表示制御手段に相当)、スピーカ37a,37bの音声制御を行う音声制御回路85、ランプ表示器35,36、飾りランプ39及びLED等の各種発光体の制御を行う発光体制御回路88、払い出し制御回路110等、当該遊技機1のシステム制御ブロックが示されている。
前記メイン制御回路70は、内部に遊技制御用プログラムに従って制御動作を行うCPU72、該CPU72のワーク用メモリとして機能するRAM73、遊技制御用プログラムを記憶するROM74を備えたワンチップマイクロコンピュータ71と、該コンピュータ71と前記表示制御回路90等を結ぶI/O(入出力)バス75,76、出力ポート77、ドライバ78、バッファゲート79、インターフェイス80、初期リセット回路81、定期リセット回路82等により構成されている。
前記CPU72は、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、大当たり(特別遊技状態)の発生確率や普通図柄による当たり(始動入賞口10の拡大開放)の発生確率を定める乱数等も生成する。また、前記RAM73は特別図柄変動開始スイッチの検出信号及び普通図柄変動開始スイッチの検出信号用の記憶領域、CPU72で生成される各種乱数値用の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、並びにCPU72の作業領域を備えている。さらに、前記ROM74には、遊技上の制御プログラムや制御データ、制御コマンドが書き込まれている他、大当たり及び普通図柄による当たりの判定値等が書き込まれている。
初期リセット回路81は、電源回路87による電源投入時にワンチップマイクロコンピュータ71をリセットするための回路である。初期リセット回路81から送られてきた初期リセットパルスに応答して、ワンチップマイクロコンピュータ71は各種制御情報を初期化する。
定期リセット回路82は、ワンチップマイクロコンピュータ71に対し、定期的(この例では4msec毎)にリセットパルスを与え、ワンチップマイクロコンピュータ71のROM74に記憶されている遊技制御用プログラムを先頭から繰り返し実行させるための回路である。
前記メイン制御回路70から出力される制御信号に基づいて、ドライバ78に接続された始動入賞口10、大入賞口15等が制御されている。その他、ドライバ78及び情報出力回路83を介して、大当たり情報や図柄確定情報、確率変動情報等の各種遊技情報がホストコンピュータであるホール用の管理装置84に出力されている。
この他、前記ワンチップマイクロコンピュータ71には、前記出力ポート77を介して表示制御回路90が接続され、該表示制御回路90は普通図柄表示領域41と普通図柄保留記憶数表示領域47とを含む中画像表示部50a、特別図柄保留記憶数表示領域48を含む左画像表示部50b,右画像表示部50cからなる各画像表示装置43a,43b,43cが接続され、これらを制御している。
また、前記出力ポート77を介し、発光体制御回路88は発光体制御信号を受け取り、当該制御信号に基づき各種発光体であるランプ表示器35,36、39等の発光手段の発光制御を行う。
前記ワンチップマイクロコンピュータ71には、I/Oバス75を介して音声制御回路85も接続されている。前記音声制御回路85にはスピーカ37a,37bが接続され、当該制御信号に基づき音声発生手段であるスピーカ37a,37bの音声発生制御を行う。
さらに、各種入賞口に入賞した遊技球を検出する特別図柄変動開始スイッチ、普通図柄変動開始スイッチ、入賞球数カウントスイッチ、特定入賞球検出スイッチ、その他の入賞口用検出スイッチ等の各検出器から出力される検出信号は、前記インターフェイス80を介してメイン制御回路70に送信されるようになっている。
その他、前記メイン制御回路70には、電源回路87と、前記発射装置Hの操作に起因して遊技球の発射を制御するための発射制御回路100と、払い出し装置(図示せず)による賞品球や貸球の払い出しを制御するための払い出し制御回路110が接続されている。
前記メイン制御回路70からは、音声制御回路85、発光体制御回路88、表示制御回路90等の各種サブ制御回路に対し、音声制御信号、発光制御信号、表示制御信号等が4msec毎に送信される。そこで、前記の所定サブ制御回路において、特別遊技状態等の適宜の遊技状態に応じた音声、発光、表示等の互いに関連した演出を伴う作動が実現されている。
この実施例における前記メイン制御回路70のCPU72の主なカウンタとして、次のカウンタがある。各カウンタの所定時に取得された数値は、メイン制御回路70のRAM73に最高4個まで格納される。なお、前記RAM73に記憶された各カウンタの数値は、該カウンタに基づく一連の遊技動作処理された後にクリアされる。各カウンタの作動については以下に示す。
ラベル−TRND−Aは、大当たり及び外れを判定する乱数カウンタであり、当該遊技機1における当否判定手段に相当するものである。このラベル−TRND−Aは、遊技機1の電源投入時、「‘0’」から始まり、所定の割り込み時間(例えば4msec)毎に1ずつ加算され、数値が「‘629’」に至ると、再び「‘0’」に戻って前記加算を繰り返すようになっている。ラベル−TRND−Aの数値は、遊技球が始動入賞口10に入賞して特別図柄変動開始スイッチによって検出されたときに取得され、予め決定されている大当たり数値、この実施例では「‘5’,‘500’」と対比されて大当たりか否か判断される。また、当否の判定が終了するまでの間に、遊技球が始動入賞口10に入賞してラベル−TRND−Aの数値が再び取得されることがあるため、ラベル−TRND−Aの記憶取得値(更新取得数値)は、最大4個が、前記メイン制御回路70のRAM73に一旦格納され、順次判定に供される。
ラベル−TRND−Hは、普通図柄とその当否判定を決定するときに用いられるものである。ラベル−TRND−Hは、電源投入時に「‘0’」から始まって前記割り込み時間毎に「‘1’」ずつ加算され、「‘3’」に至ると再び「‘0’」に戻る繰り返しを行う。ラベル−TRND−Hの数値は、前記左,右普通図柄変動開始用ゲート19,21への入賞球が普通図柄変動開始スイッチによって検出されたときに取得され、最大4個までメイン制御回路70のRAM73の普通図柄乱数保留記憶領域に格納される。なお、前記RAM73に記憶されたこのカウンタの数値は、該カウンタに基づく一連の遊技動作処理された後にクリアされる。
また、メイン制御回路70に設けられる他カウンタとして、リーチの有無を決定するカウンタ、確定大当たり停止特別図柄組合せを決定するカウンタ、外れ時における各特別図柄を決定するカウンタ、リーチの種類を決定するカウンタが設けられる。加えて、特別図柄の変動時におけるその他の表示態様、例えば大当たり又はリーチ状態となる可能性が高いことを報知するための予告を演出するか否かを決定するカウンタ、該予告の態様を決定するカウンタ、確定当たり図柄組合せの確定停止表示前に、各画像表示部50a,50b,50cに仮の当たり図柄組合せ(ここではぞろ目)を微妙な揺れ変動等の所定動作態様で仮停止表示し、その後、前記仮停止によって一旦揃った全ての特別図柄を、図柄が揃った状態のまま一緒に所定時間スクロール変動させてから、前記確定当たり図柄組合せを確定停止表示する、所謂再抽選演出を行うか否かを決定するカウンタ等が適宜追加されることがある。
前記表示制御回路90は、前記メイン制御回路70からの表示制御信号に基づいて所定の表示制御処理を行うサブ制御回路に相当する。また、この表示制御回路90は、前記メイン制御回路70と共にこの遊技機1における表示制御手段に相当し、前記表示装置9(特には、中画像表示装置43a(第1の表示装置)の画像表示部50a,左画像表示装置43b(第2の表示装置)の画像表示部50b,右画像表示装置43c(第3の表示装置)の画像表示部50c)に表示する遊技画像(特別図柄、普通図柄、キャラクタ、風景等の背景画像等)の表示制御に関する信号(表示制御信号)をメイン制御回路70から受信し、表示用データを設定して表示制御を行う。
図5は、表示制御回路90の概略を表したブロック図である。前記表示制御回路90は、一の制御基板である表示制御基板に形成される。図示のように、前記表示制御回路90には、表示装置用統括CPU91と、表示装置用統括CPU91に接続対応した統括CPU用制御データROM92,統括CPU用制御データRAM93が備えられる。さらに同表示制御回路90において、表示装置用統括CPU91の送信する表示制御データを受信する複数個の共通CPU95が設けられ、該複数個の共通CPU95には、個々共通CPU95に接続対応する複数個の共通制御データRAM94,共通制御データROM96が設けられている。
また、前記複数個の共通CPU95のそれぞれには、共通ビデオディスプレイプロセッサ(Video Display Processor:以下、VDPと表記する)98が接続対応され、個々の共通ビデオディスプレイプロセッサ98(共通VDP98)毎に共通CGRAM97,共通CGROM99が備えられている。実施例の遊技機では、中,左,右画像表示装置43a,43b,43cの数に対応して共通CPU95、共通制御データRAM94、共通制御データROM96、共通ビデオディスプレイプロセッサ98、共通CGRAM97、共通CGROM99は共に3個ずつ設けられている。
前記表示装置用統括CPU91は、前記メイン制御回路70の表示制御信号に基づき、前記表示装置9に遊技画像を表示するための制御データを記憶する統括CPU用制御データROM92に従って表示制御データを制御するものであり、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備える。また、前記表示装置用統括CPU91によって生成される表示制御データ(図示のDATAから発信される実線)は、前記各共通CPU95の全てに対して送信(出力)される。また、前記表示装置用統括CPU91では、リーチ状態や大当たり状態における背景演出等を定める乱数等の生成の他、ストローブ信号(図示のSTB1,STB2,STB3のそれぞれから発信される細実線)が生成され、適宜個別の各共通CPU95に送信される。なお、前記表示装置用統括CPU91が受信した前記メイン制御回路70の表示制御信号等は、前記統括CPU用制御データRAM93のコマンドバッファに一時的に保存される。
前出のストローブ信号について、図6に示す表示制御データとストローブ信号との送信タイミングを示すタイムチャートを用いて説明する。前記表示装置用統括CPU91からは、複数個の共通CPU95(中,左,右画像用共通CPU95a,95b,95c)の全てに対して、常時、表示装置にて表示すべき図柄等の画像の表示制御データが送信されている。この場合、例えば、左画像表示装置43a(第1の表示装置)の画像表示部50aのみにおいて切り替え表示される普通図柄HZ(図3参照)を表示させる場合、前記普通図柄の表示に要する共通CPU95は中画像用共通CPU95aのみである。そこで、図示のとおり、表示装置用統括CPU91は、符号Acとして示すアクティブなストローブ信号(STB1)を中画像用共通CPU95aのみに送信し、これを契機に表示制御データ(DATA)が中画像用共通CPU95aのみに取得され、中画像用共通CPU95aにおいて該表示制御データのコマンド解析等が行われる構成としている。図中符号Iacは、非アクティブなストローブ信号である。図6は前記表示装置用統括CPU91から中画像用共通CPU95aに対し、表示制御データとストローブ信号との送信を表す例であるが、他の共通CPUにも表示制御データが必要な場合は、表示制御データとともに同様にストローブ信号が送信され、個々の共通CPUに表示制御データ(DATA)が取得される。
次に、前記表示装置用統括CPU91の表示制御データを受信する各共通CPU95等について説明する。前記複数個の共通CPU95は、制御信号(表示データ)を制御するものであり、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備える。図示のように、画像表示装置の個数にあわせて中画像用共通CPU95a(第1のCPU)と、左画像用共通CPU95b(第2のCPU)と、右画像用共通CPU95c(第3のCPU)の3つの共通CPU95から構成される。前記中,左,右画像用共通CPU95a,95b,95cは、実施例ではそれぞれ同一の共通CPUからなるものであり、後述する設定手段によって前記中,左,右画像用共通CPU95a,95b,95cのそれぞれが制御を行う作動装置を確定する設定、各共通制御データROM96内の使用可能な制御用データを確定する設定等が行われる。
前記中,左,右画像用共通CPU95a(第1のCPU),95b(第2のCPU),95c(第3のCPU)へ順に接続対応する中画像用共通制御データROM96a(第1の制御用データROM)、左画像用共通制御データROM96b(第2の制御用データROM)、右画像用共通制御データ96c(第3の制御用データROM)は、いずれも図7に例示して表す同一のプログラム構成を有する。前記中,左,右画像用共通制御データROM96a,96b,96cのそれぞれには、中画像用共通CPU95aのみに使用される第1の制御用データと、左画像用共通CPU95bのみに使用される第2の制御用データと、中画像用共通CPU95a及び左画像用共通CPU95bの双方に共通使用される共通制御用データが格納されている。
前記中,左,右画像用共通CPU95a,95b,95cにおいて生成された制御信号(表示データ)等は、それぞれの共通CPUに接続された中画像用共通制御データRAM94a、左画像用共通制御データRAM94b、右画像用共通制御データRAM94c内のコマンドバッファに一時的に保存され、後述する各作動装置に順次出力される。
図5中、前記中,左,右画像用共通CPU95a(第1のCPU),95b(第2のCPU),95c(第3のCPU)から出力された制御信号(表示データ)に起因して作動する作動装置として、順に第1の作動装置、第2の作動装置、第3の作動装置が設けられる。実施例にあっては、前記3つの共通CPU95は表示制御回路内に装着されているため、当該作動装置として、中画像用共通VDP98a(第1のビデオディスプレイプロセッサ)、左画像用共通VDP98b(第2のビデオディスプレイプロセッサ)、右画像用共通VDP98c(第3のビデオディスプレイプロセッサ)が接続される。
図示から自明のとおり、前記中,左,右画像用共通VDP98a,98b,98cには、順に中画像表示装置43a(第1の表示装置)、左画像表示装置43b(第2の表示装置)、右画像表示装置43c(第3の表示装置)が接続され、当該中,左,右画像用共通VDP98a,98b,98cにて作成された制御信号(表示画像データ)は、中,左,右画像表示装置43a,43b,43cに出力され、前記画像表示部50a,画像表示部50b,画像表示部50cに図柄をはじめとして種々の画像として表示される。
前記中,左,右画像用共通VDP98a,98b,98cには、それぞれに対応して順に中画像用共通CGROM99a、左画像用共通CGROM99b、右画像用共通CGROM99c及び順に中画像用共通CGRAM97a、左画像用共通CGRAM97b、右画像用共通CGRAM97cが設けられる。前記中,左,右画像用共通CGROM99a,99b,99cには、図柄、背景等の種々の画像情報が圧縮して格納されており、中,左,右画像用共通VDP98a,98b,98cのそれぞれにより前記各CGROM内の画像情報が読み出され、表示される画像の表示画像データの生成が行われる。前記各VDPにより生成された画像の表示画像データは、一旦、中,左,右画像用共通CGRAM97a,97b,97cのそれぞれに格納される。この結果、上述のとおり、中,左,右画像表示装置43a,43b,43cに出力される。
実施例から明らかなとおり、前記中,左,右画像用共通VDP98a,98b,98cは、順に中,左,右画像表示装置43a,43b,43cに出力する画像の表示画像データを生成していることから、同一機能を有するものである。さらに、前出の図3に表すとおり、前記画像表示部50a,50b,50cに表示される図柄の変動等を互いに関連して作動するように調整している。
ここで、前記中,左,右画像用共通制御データROM96a,96b,96cのそれぞれに格納される制御用データのプログラム構成について図7を用いて説明する。図示の制御用データのプログラムとして主要なプログラムには、電源投入処理プログラム(Pg1)、入力処理プログラム(Pg2)、特別図柄表示処理プログラム(Pg3)、普通図柄表示処理プログラム(Pg4)、普通図柄保留記憶数表示処理プログラム(Pg5)、特別図柄保留記憶数表示処理プログラム(Pg6)、VDP出力処理プログラム(Pg7)、その他のプログラム(Pg8)があり、前記中,左,右画像用共通CPU95a,95b,95cにおいて実行されている。
前記Pg1,Pg2,Pg3,Pg7,Pg8のプログラムはいずれも共通制御用データに相当し、前記中,左画像用共通CPU95a(第1のCPU),95b(第2のCPU)の双方に対して常にそれらのプログラム(Pg1,Pg2,Pg3,Pg7,Pg8)の使用が許容されている。前記Pg4,Pg5のプログラムは中画像用共通CPU95a(第1のCPU)のみに使用される第1の制御用データであり、前記Pg6のプログラムは左画像用共通CPU95b(第2のCPU)のみに使用される第2の制御用データに相当する。
さらに図示するとおり、前記中,左,右画像用共通制御データROM96a,96b,96cの各々には制御用データを格納する複数の格納エリアAs1〜As8が形成される。前記共通制御用データ、第1の制御用データ、第2の制御用データの各制御用データは、格納エリアAs1〜As8において異なる格納エリア毎に格納される。例示すると、共通制御用データである電源投入処理プログラム(Pg1)は格納エリアAs1に格納され、第1の制御用データである普通図柄表示処理プログラム(Pg4)は格納エリアAs4に格納されている。
以下、各制御用データのプログラムについて詳述する。まず、電源投入処理プログラム(Pg1)は、実施例の遊技機1の電源投入時に行われるプログラムであり、各種レジスタの設定、ワークエリアの設定に関する初期設定のプログラム、第1の制御用データもしくは第2の制御用データを選択するプログラムである。
入力処理プログラム(Pg2)は、前記表示装置用統括CPU91から送信される表示制御データを受けた際、該表示制御データ中のコマンドの解析、さらには解析したコマンドの設定処理を行うプログラムである。この入力処理プログラム(Pg2)は、下記に述べる中画像用共通CPU95a(第1のCPU)及び左画像用共通CPU95b(第2のCPU)の双方が使用する共通制御用データに該当する。
特別図柄表示処理プログラム(Pg3)は、前記画像表示部50a,50b,50cのそれぞれにて表示される特別図柄に関し、その変動表示及び確定停止表示を制御するためのプログラムである。この特別図柄表示処理プログラム(Pg3)は、下記に述べる中画像用共通CPU95a(第1のCPU)及び左画像用共通CPU95b(第2のCPU)の双方が使用する共通制御用データに該当する。
普通図柄表示処理プログラム(Pg4)は、前記画像表示部50aにて表示される普通図柄に関し、その変動表示及び確定停止表示を制御するためのプログラムである。なお、前記普通図柄は画像表示部50aのみに表示される「第1の図柄」であるため、普通図柄表示処理プログラム(Pg4)は、中画像用共通CPU95a(第1のCPU)のみが使用するプログラムである。
普通図柄保留記憶数表示処理プログラム(Pg5)は、前記画像表示部50a(普通図柄保留記憶数表示領域47)に表示される普通図柄保留記憶数の表示処理に関するプログラムである。なお、前記普通図柄保留記憶数は画像表示部50aのみに表示される「第1の図柄」であるため、普通図柄保留記憶数表示処理プログラム(Pg5)は、中画像用共通CPU95a(第1のCPU)のみが使用するプログラムである。
特別図柄保留記憶数表示処理プログラム(Pg6)は、前記画像表示部50b(特別図柄保留記憶数表示領域48)に表示される特別図柄保留記憶数の表示処理に関するプログラムである。なお、前記特別図柄保留記憶数は画像表示部50bのみに表示される前記第1の図柄とは異なる「第2の図柄」であるため、特別図柄保留記憶数表示処理プログラム(Pg6)は、左画像用共通CPU95b(第2のCPU)のみが使用するプログラムである。
VDP出力処理プログラム(Pg7)は、前記中,左,右画像用共通CPU95a,95b,95cにおいて生成する制御信号を該各共通CPUに対応する中,左,右画像用共通VDP98a,98b,98cのそれぞれに出力するためのプログラムである。このVDP出力処理プログラム(Pg7)は、下記に述べる中画像用共通CPU95a(第1のCPU)及び左画像用共通CPU95b(第2のCPU)の双方が使用する共通制御用データに該当する。
その他のプログラム(Pg8)には、前記中,左,右画像用共通CPU95a,95b,95cが作動する上で必要なプログラムが適宜含まれる。例えば、クロック回路処理プログラム、図9に示すような検査器具を取り付けた際の検査プログラム等が含まれる。その他のプログラム(Pg8)は、下記に述べる中画像用共通CPU95a(第1のCPU)及び左画像用共通CPU95b(第2のCPU)の双方が使用する共通制御用データに該当する。
上記説明の制御用データをまとめると、前記第1の制御用データは、第1の表示装置である中画像表示装置43a(中画像表示部50a)のみに表示する第1の図柄である普通図柄、普通図柄保留記憶数を表示するための制御プログラムである。同様に、前記第2の制御用データは、第2の表示装置である中画像表示装置43b(中画像表示部50b)のみに表示する特別図柄保留記憶数を表示するための制御プログラムである。また、前記共通制御用データは、例えば、中画像用共通CPU95aが第1の作動装置である中画像用共通VDP98a、及び左画像用共通CPU95bが第2の作動装置である左画像用共通VDP98bに対する制御信号(表示画像データ)を出力する出力に関する制御プログラムである。
すなわち、共通制御用データは全ての共通CPUが利用するプログラムを選択(抽出)して格納エリアに格納されたものであり、個々の共通CPU間で共通するプログラム同士の重複格納を回避しつつ、プログラムの共有化(いずれの共通CPUからもアクセス可能化)をすすめるので、一の共通制御データROM内に収納されるデータ量の圧縮に貢献する。
次に図8を用い、前記複数個の共通CPU95(中,左,右画像用共通CPU95a,95b,95c)及び該共通CPU95が装着される制御基板(表示制御基板)について、各共通CPUの設置箇所における制御回路(主要部分)を含めて説明する。
前記中画像用共通CPU95a(第1のCPU)では、図8(i)に示すとおり、中画像用共通CPUの設定用ポート(PTA0〜PTA7の8ビット構成)のうち、2つの設定用ポートPTA0,PTA1に電圧が生じる制御回路(すなわちHレベルが2箇所の回路構成)である(第1制御用データ設定手段の一部を兼ねる)。続いて、前記左画像用共通CPU95b(第2のCPU)では、図8(ii)に示すとおり、左画像用共通CPUの設定用ポート(PTA0〜PTA7)のうち、全てが接地して設定用ポートに電圧が生じない制御回路(すなわちHレベルがない回路構成)である(第2制御用データ設定手段の一部を兼ねる)。また、前記右画像用共通CPU95c(第3のCPU)では、図8(iii)に示すとおり、右画像用共通CPUの設定用ポート(PTA0〜PTA7)のうち、1つの設定用ポートPTA0に電圧が生じる制御回路(すなわちHレベルが1箇所の回路構成)である。
以上のとおり、制御回路における設定用ポートに電圧が生じる数(Hレベルの設定用ポートの数)、もしくは設定用ポートが接地している数(Lレベルの設定用ポートの数)に応じ、装着された各共通CPU95では、当該遊技機1への電源投入を設定条件の成立として、以降の図10に示す共通CPUのメイン処理(Mdc)が行われ。なお、図8(i)に示す前記中画像用共通CPU95a(第1のCPU)が装着される回路構成は、第1制御用データ設定手段に相当して第1設定処理が行われる。同じく、図8(ii)に示す前記左画像用共通CPU95b(第2のCPU)が装着される回路構成は、第2制御用データ設定手段に相当して第2設定処理が行われる。
前記第1設定処理とは、中画像用共通CPU95a(第1のCPU)へ電源が供給された場合、共通CPUのメイン処理(Mdc)の実行に伴い電源投入時処理(S100)を行い、図8(i)に示した設定用ポートのHレベルの数を確認し、前記電源投入時処理(S100)において中用表示データ設定フラグF1を1として(S106)、後述の表示データ設定処理において、例えば、普通図柄表示処理プログラム(Pg4)を使用して普通図柄表示設定(S136)することをいう。特に図8(i)によると、Hレベルの設定用ポートはPTA0,PTA1の2箇所であるため、2進法で『11』となり、10進法の値に変換して『3』となる(共通CPU95の設定用ポートにおけるHレベルの数の値R=3)。このようにHレベルまたはLレベルのいずれであるかの認識と同時に、Hレベルの数の値も認識する。
前記第2設定処理とは、左画像用共通CPU95b(第2のCPU)へ電源が供給された場合、共通CPUのメイン処理(Mdc)の実行に伴い電源投入時処理(S100)を行い、図8(ii)に示した設定用ポートのHレベルの数を確認し、前記電源投入時処理(S100)において左用表示データ設定フラグF2を1として(S104)、後述の表示データ設定処理において、例えば、特別図柄保留記憶数表示処理プログラム(Pg6)を使用して特別図柄保留記憶数表示設定(S133)することをいう。特に図8(ii)によると、Hレベルの設定用ポートは0箇所であるため、2進法で『0』となり、10進法の値に変換して『0』となる(R=0)。この場合、Hレベルは無いものとして認識する。
加えて、右画像用共通CPU95cについても電源が供給された場合、共通CPUのメイン処理(Mdc)の実行に伴い電源投入時処理(S100)を行い、図8(iii)に示した設定用ポートのHレベルの数が確認し、前記電源投入時処理(S100)において右用表示データ設定フラグF3を1として(S108)、後述の表示データ設定処理において、例えば、特別図柄表示処理プログラム(Pg3)を使用して右特別図柄表示設定(S139)を行う。特に図8(iii)によると、Hレベルの設定用ポートはPTA0の1箇所であるため、2進法で『1』となり、10進法の値に変換して『1』となる(R=1)。
他に、図9に示す共通CPU95が装着される制御基板(表示制御基板)は、当該共通CPUの設定用ポートPTA7に検査器具900が接続される状態がある。共通CPUへ電源が供給された場合、共通CPUのメイン処理(Mdc)の実行に伴い電源投入時処理(S100)を行い、図9に示した設定用ポートのHレベルの数を確認する。特に図9によると、Hレベルの設定用ポートはPTA0,PTA7の2箇所であるため、2進法で『10000001』となり、10進法の値に変換して『129』となる(R=129)。なお、前記検査器具900が接続された場合、電源投入時に、当該CPU95に前記表示装置用統括CPU91から検出用コマンドとしての表示制御データ、ストローブ信号が送信されることにより、共通VDP98を介して各表示装置(画像表示部)に各種検査画像が表示される。
前記表示制御回路90内の中,左,右画像用共通CPU95a,95b,95cの個々でそれぞれに実行される共通CPUのメイン処理Mdcでは、図10のフローチャートから理解されるように、電源投入時処理(S100)、入力処理(S120)、表示データ設定処理(S130)、VDP出力処理(S150)、その他の処理(S160)が行われる。
電源投入時処理(S100)では、前出の図8の説明において述べたように、中,左,右画像用共通CPU95a,95b,95cの設定用ポートの状況(Hレベルの個数)から、いずれの格納エリアに格納されている制御用データを使用するかについての設定が行われる。図11のフローチャートから理解されるように、当該遊技機1の電源投入が確認され(S101)、初期設定が行われる(S102)。前記S102の初期設定では、各種レジスタの設定、ワークエリアの設定等の初期設定が行われる。
続いて、前記各共通CPU95の設定用ポートにおけるHレベルの数の値が『0』であるか否か、すなわち値Rが0であるか否か確認され(S103)、該値が一致する場合には左用表示データ設定用フラグF2が1にセットされると共に、該フラグF2(=1)がそれぞれの共通制御データRAM94に格納され(S104)、当該電源投入時処理(S100)は終了する。同様に、設定用ポートにおけるHレベルの数の値が『3』であるか否か、すなわち値Rが3であるか否か確認され(S105)、該値が一致する場合には中用表示データ設定用フラグF1が1にセットされ、設定用ポートにおけるHレベルの数の値が『1』であるか否か、すなわち値Rが1であるか否か確認され(S107)、該値が一致する場合には右用表示データ設定用フラグF3が1にセットされる。前記フラグF1(=1)、F3(=1)も同様にそれぞれの共通制御データRAM94に格納され(S106,S108)、当該電源投入時処理(S100)は終了する。
前記各共通CPU95の設定用ポートにおけるHレベルの数の値が『0,3,1』のいずれでもない場合、同設定用ポートにおけるHレベルの数の値が『129』であるか否か、すなわち値Rが129であるか否か確認され(S109)、該値が一致する場合には検査用表示データ設定用フラグF10が1にセットされると共に、該フラグF10(=1)がそれぞれの共通制御データRAM94に格納され(S110)、当該電源投入時処理(S100)は終了する。自明ながら、電源投入時処理(S100)において、電源投入がなされていない場合、及び値Rが0,3,1,129のいずれでもない場合にはそのまま終了する。
例えば、中画像用共通CPU95aの場合、前記S101の電源投入の確認、S102の初期設定が行われた後、共通CPU95の設定用ポートにおけるHレベルの数の値Rは3であるため、S105の値Rの確認後、S106において中用表示データ設定用フラグF1が1にセットされて中画像用共通制御RAM94aに格納される。これにより、中画像用共通CPU95aにおける電源投入時処理(S100)は終了する。むろん、左,右画像用共通CPU95b,95cの場合もそれぞれにおいて、値Rに応じフラグのセット及び共通制御データRAMへの格納が行われる。
入力処理(S120)では、前記表示装置用統括CPU91から中,左,右画像用共通CPU95a,95b,95cのそれぞれに対して発信される表示制御データについて、同表示装置用統括CPU91から発信されるストローブ信号に応じて表示制御データの取得が行われる。前記取得された表示制御データ中のコマンドの解析、さらには解析したコマンドの設定処理が行われる。前記表示制御データ中のコマンドには、特別図柄の変動パターン指定コマンド、確定停止特別図柄指令コマンド、普通図柄の変動パターン指定コマンド、確定停止普通図柄指令コマンド、始動入賞口検出コマンド等がある。
表示データ設定処理(S130)では、前記中用表示データ設定用フラグF1等の共通制御データRAMに格納されたフラグに応じて、各共通CPUが実行するプログラムを選択し、各種図柄等の表示設定が行われる。図12のフローチャートから理解されるように、各共通CPUは、左用表示データ設定用フラグF2(=1)が共通制御データRAM94に格納されていることを確認した場合(S131)、前記特別図柄表示処理プログラム(Pg3)に基づき左特別図柄の表示設定を行い(S132)、特別図柄保留記憶数表示処理プログラム(Pg6)に基づき特別図柄保留記憶数の表示設定を行う(S133)。そして、当該表示データ設定処理(S130)を終了する。
各共通CPUは、中用表示データ設定用フラグF1(=1)が共通制御データRAM94に格納されていることを確認した場合(S134)、前記特別図柄表示処理プログラム(Pg3)に基づき中特別図柄の表示設定を行い(S135)、普通図柄表示処理プログラム(Pg4)に基づき普通図柄の表示設定を行い(S136)、普通図柄保留記憶数表示処理プログラム(Pg5)に基づき普通図柄の表示設定を行う(S137)。そして、当該表示データ設定処理(S130)を終了する。
また、各共通CPUは、右用表示データ設定用フラグF3(=1)が共通制御データRAM94に格納されていることを確認した場合(S138)、前記特別図柄表示処理プログラム(Pg3)に基づき右特別図柄の表示設定を行う(S139)。また、各共通CPUは、検査用表示データ設定用フラグF10(=1)が共通制御データRAM94に格納されていることを確認した場合(S140)、その他のプログラム(Pg8)に含まれている検査プログラムに基づき検査画像の表示設定を行い(S141)、当該表示データ設定処理(S130)は終了する。なお、いずれのフラグの格納が確認されない場合には、そのまま当該表示データ設定処理(S130)を終了する。
例えば、左画像用共通CPU95bの場合、S131において左用表示データ設定用フラグF2(=1)が左画像用共通制御データRAM94bに格納されているか否かを確認し、左画像用共通制御データROM96b内の特別図柄表示処理プログラム(Pg3)及び特別図柄保留記憶数表示処理プログラム(Pg6)に基づき、左特別図柄HLの設定(例えば「5」)、特別図柄保留記憶数(例えば2個)の設定を行い(S132,S133)、表示データ設定処理(S130)を終了する。むろん、中,右画像用共通CPU95a,95cの場合もそれぞれにおいて、図柄の設定が行われる。
上記S100及びS130の処理の構成において、各共通制御RAM内に格納されるフラグ(F1,F2,F3,F10)が確認され、このことにより、中画像用共通CPU95a(第1のCPU)は、中画像表示部50aのみに表示される普通図柄等を表示するように第1設定処理がなされ、普通図柄表示処理プログラム(Pg4)(第1の制御用データ)を使用するようになり、左画像用共通CPU95b(第2のCPU)のみに使用される第2の制御用データである例えば特別図柄保留記憶数表示処理プログラム(Pg6)の使用が禁止、すなわち、該Pg6を格納する格納エリアAs6へのアクセスが禁止される。同様に、左画像用共通CPU95b(第2のCPU)は、左画像表示部50bのみに表示される特別図柄保留記憶数等を表示するように第2設定処理がなされ、特別図柄保留記憶数表示処理プログラム(Pg5)(第2の制御用データ)を使用するようになり、中画像用共通CPU95a(第1のCPU)のみに使用される第1の制御用データである例えば普通図柄表示処理プログラム(Pg4)の使用が禁止、すなわち、該Pg4を格納する格納エリアAs4へのアクセスが禁止される。
前記中,左,右画像用共通CPU95a,95b,95cのそれぞれが実行するVDP出力処理(S150)では、それぞれにおいて行われたS130の表示データ設定処理により設定された各種の表示データを、中,左,右画像用共通VDP98a,98b,98cのそれぞれに出力する処理を行う。例えば、中画像用共通CPU95aにおいて設定された特別図柄、普通図柄等の図柄の表示データは、一時的に中画像用共通制御データRAM94aに蓄積され、順次中画像用共通VDP98aに出力される。
その他の処理(S160)には、前記中,左,右画像用共通CPU95a,95b,95cのそれぞれが作動する上で必要な適宜の処理が含まれる。例えば、共通CPUのメイン処理Mdcでは16msec毎に繰り返されるため、周期を調整するクロック回路処理、検査器具を取り付けた際の検査処理等が含まれる。
上記の説明においては、第1のCPUとして中画像用共通CPU、第2のCPUとして左画像用共通CPU、第1の制御用データROMとして中画像用共通制御データROM、第2の制御用データROMとして左画像用共通制御データROM、さらには第1の作動装置として中画像用共通VDP、第2の作動装置として左画像用共通VDPとして説明したが、図示より自明なように、第3のCPUとして右画像用共通CPU、第3の制御用データROMとして右画像用共通制御データROM、第3の作動装置として右画像用共通VDPとすることが可能である。
このような構成にすると、例えば、右画像表示装置(右画像表示部)のみに表示されるリーチ予告等の報知キャラクタ図柄(第1,第2と異なる第3の図柄)を備える場合、共通制御データROM内に、第3のCPUのみに使用される第3の制御用データ追加し、上記してきた第1,第2設定処理をふまえて第3設定処理を構築し、前出の電源投入時処理、表示データ設定処理等の処理を利用し、第3のCPU以外による報知キャラクタ図柄表示処理プログラムの制御用データ(第3の制御用データ)の使用禁止(格納エリアへのアクセス禁止)を実現することができる。したがって、複数画像表示装置(複数の画像表示部)毎の画像表現をいっそう多様化することができる。むろん、拡張できる画像表示装置(画像表示部)の数は、3以上とできることは言うまでもない。
実施例においては、第1制御用データ設定手段として図8(i)に示す中画像用共通CPU(第1のCPU)が装着される回路構成を用い、同じく第2制御用データ設定手段として図8(ii)に示す左画像用共通CPU(第2のCPU)が装着される回路構成を用い、電源投入後に行われる各種フラグを利用したものである。前記のとおり共通CPUに接続される表示制御回路の回路構成に代えて、表示装置用統括CPUから各共通CPUに送信されるストローブ信号及び制御データ信号を利用し、各共通CPUが中,左,右共通CPUのいずれに該当するかを指示しながら作動させる設計とすることもできる。
本実施例においては、図5に示すとおり表示装置用統括CPUから各共通CPUに対して表示制御データ、ストローブ信号を発信している構成であるが、メイン制御回路内のCPUに表示制御データ及びストローブ信号の発信を兼務させても良い。
特に実施例では、第1,第2の作動装置を表示制御回路内の共通VDPとして、画像表示をもとに制御用データROMの取り付け位置を誤る問題の解消とそれぞれの取り付けられた一の制御用データROM内に個別の共通CPUに対応した制御用データを格納可能とする制御用ROMの共通化について説明した。なお、これは表示制御回路に限られるものではなく、複数個のスピーカを制御する音声制御回路、複数個の発光体を制御する発光体制御回路等のような複数個のCPU、複数個の作動装置、複数個の制御用データROMを備える構成の回路に対しても当然ながら適用可能である。
この他、図13に示した発光体制御回路88によると、メイン制御回路70からの発光制御信号が発光体用共通CPU185(図示では1個に省略記載)に送信され、前出の図1及び図2に表した各種発光体35,36,39の発光制御が行われる。この場合、各種発光体の発光態様のデータに関しても適宜の格納エリアを設け、表示制御回路に用いられた共通制御データROM96(中,左,右画像用共通制御データROM96a,96b,96c)内に格納することにより、本来発光体用共通ROMが行うべきデータの格納を兼務させることも可能である。すなわち、第1の作動装置がVDPで第2の作動装置が発光体というように、第1の作動装置と第2の作動装置が異種のものであっても適用は可能である。符号184は発光体用共通制御RAM(図示では1個に省略記載)である。従って、図13に表す発光体制御回路の構成とすると、各々の制御回路毎におけるROMの取り付け間違いを防ぐことが可能となる。むろん、発光体制御回路以外の制御回路においても適用される。すなわち、本発明は、複数のCPUと該CPUにより制御される複数の作動装置があれば適用可能であり、例えば、メイン制御装置とサブ制御装置間でも適用が可能となる。
以上のとおり、パチンコ遊技機を用いて発明を開示し、かつ説明をしてきたが、本発明はこれに限定されず、例えば、メイン制御装置とサブ制御装置間、複数の画像表示装置(画像表示部)間、複数のスピーカ間、複数の発光体間のように、複数のCPUと複数の作動装置を備えたコイン遊技機やスロットマシン等にも適用可能である。
本発明の一実施例に係る遊技機全体の正面図である。 同遊技機の遊技盤の正面図である。 各画像表示部における各特別図柄の図柄変動中の具体例である。 同遊技機のシステム制御を簡略に示すブロック図である。 同遊技機の表示制御を簡略に示すブロック図である。 表示制御データとストローブ信号との送信タイミングを示すタイムチャートである。 各共通制御データROMに格納される制御用データのプログラム構成図である。 各共通CPUの設置箇所における主要部部制御回路図である。 各共通CPUの設置箇所における検査器具が接続された主要部部制御回路図である。 表示制御回路の各共通CPUが実行するメイン処理に関するフローチャートである。 電源投入時処理に関するフローチャートである。 表示データ設定処理に関するフローチャートである。 共通制御データROMが装着された発光体制御回路を簡略に示すブロック図である。
符号の説明
1 遊技機
3 遊技盤
10 始動入賞口
15 大入賞口
43a 中画像表示装置
43b 左画像表示装置
43c 右画像表示装置
70 メイン制御回路
90 表示制御回路
91 表示装置用統括CPU
95 共通CPU
95a 中画像用共通CPU
95b 左画像用共通CPU
95c 右画像用共通CPU
96 共通制御データROM
96a 中画像用共通制御データROM
96b 左画像用共通制御データROM
96c 右画像用共通制御データROM
98 共通VDP
98a 中画像用共通VDP
98b 左画像用共通VDP
98c 右画像用共通VDP

Claims (12)

  1. 複数個のCPUを備えた遊技機において、
    前記遊技機には、
    第1のCPUと、
    第2のCPUと、
    前記第1のCPUから出力された制御信号に起因して作動する第1の作動装置と、
    前記第2のCPUから出力された制御信号に起因して作動する第2の作動装置と、
    前記第1のCPUに接続された第1の制御用データROMと、
    前記第2のCPUに接続された第2の制御用データROMとを有し、
    前記第1及び第2の制御用データROMには、前記第1のCPUのみに使用される第1の制御用データと、前記第2のCPUのみに使用される第2の制御用データと、前記第1のCPU及び前記第2のCPUの双方に共通使用される共通制御用データが格納され、
    前記第1のCPUでは、設定条件の成立に起因して前記第1の制御用データを使用するように第1制御用データ設定手段により第1設定処理がなされるとともに、前記第1の制御用データ及び前記共通制御用データを使用して前記第1の作動装置に制御信号を出力可能に構成され、
    前記第2のCPUでは、設定条件の成立に起因して前記第2の制御用データを使用するように第2制御用データ設定手段により第2設定処理がなされるとともに、前記第2の制御用データ及び前記共通制御用データを使用して前記第2の作動装置に制御信号を出力可能に構成されたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1の作動装置と前記第2の作動装置とが同一種類の機能を有する作動装置からなり、互いに関連して作動することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記共通制御用データは、前記第1のCPU及び前記第2のCPUの双方に対して常に使用が許容されていることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記第1の制御用データROM及び前記第2の制御用データROMの各々には制御用データを格納する複数の格納エリアが形成され、前記第1の制御用データと前記第2の制御用データと前記共通制御用データの各々の制御用データは、前記複数の格納エリアのうち異なる格納エリアごとに分かれて格納されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記設定条件の成立は、前記各CPUへの電源投入時であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記第1設定処理では前記第1のCPUが前記第2の制御用データの使用を禁止する処理がなされ、前記第2設定処理では前記第2のCPUが前記第1の制御用データの使用を禁止する処理がなされることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記第1設定処理は前記第2の制御用データが格納されている格納エリアへ前記第1のCPUがアクセスすることを禁止する処理であり、前記第2設定処理は前記第1の制御用データが格納されている格納エリアへ前記第2のCPUがアクセスすることを禁止する処理であることを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
  8. 制御基板は、前記第1のCPUの設定用ポートをHレベルまたはLレベルとする前記第1のCPUの設定用ポートに接続された制御回路と、前記第2のCPUの設定用ポートをHレベルまたはLレベルとする前記第2のCPUの設定用ポートに接続された制御回路とを備え、
    前記第1設定処理は、前記設定条件成立時の前記第1のCPUの設定用ポートの電圧がHレベルまたはLレベルのいずれであるかに基づいて行われ、
    前記第2設定処理は、前記設定条件成立時の前記第2のCPUの設定用ポートの電圧がHレベルまたはLレベルのいずれであるかに基づいて行われることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の遊技機。
  9. 前記第1の作動装置は、前記第1のCPUに接続された第1のビデオディスプレイプロセッサであり、前記第2の作動装置は、前記第2のCPUに接続され、第1のビデオディスプレイプロセッサと異なる第2のビデオディスプレイプロセッサであることを特徴とする請求項1ないし8に記載の遊技機。
  10. 前記第1のビデオディスプレイプロセッサには第1の表示装置が接続され、
    前記第2のビデオディスプレイプロセッサには第1の表示装置とは異なる第2の表示装置が接続され、
    前記第1のビデオディスプレイプロセッサで作成された制御信号は、前記第1の表示装置に出力され、
    前記第2のビデオディスプレイプロセッサで作成された制御信号は、前記第2の表示装置に出力されたことを特徴とする請求項9に記載の遊技機。
  11. 前記第1の制御用データは、前記第1の表示装置のみに表示する第1の図柄を表示するための制御プログラムであり、
    前記第2の制御用データは、前記第2の表示装置のみに表示する前記第1の図柄とは異なる第2の図柄を表示するための制御プログラムであり、
    前記共通制御用データは、前記第1の作動装置及び前記第2の作動装置へ制御信号を出力する出力処理の制御プログラムであることを特徴とする請求項10に記載の遊技機。
  12. 前記第1の制御用データROMと前記第2の制御用データROMは、一の制御基板に取り付けられることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載の遊技機。
JP2003336931A 2003-09-29 2003-09-29 遊技機 Pending JP2005102780A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003336931A JP2005102780A (ja) 2003-09-29 2003-09-29 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003336931A JP2005102780A (ja) 2003-09-29 2003-09-29 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005102780A true JP2005102780A (ja) 2005-04-21

Family

ID=34532900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003336931A Pending JP2005102780A (ja) 2003-09-29 2003-09-29 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005102780A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016064249A (ja) * 2015-12-22 2016-04-28 京楽産業.株式会社 遊技機

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6478288A (en) * 1987-09-18 1989-03-23 Fujitsu Ltd Ipl control system
JPH10187632A (ja) * 1996-12-05 1998-07-21 Samsung Electron Co Ltd プログラムメモリを共有するマルチプロセッサシステム、マルチプロセッサシステムにおけるプログラムメモリの共有方法及びプログラムメモリを共有するマルチプロセッサシステムにおけるプロセッサ認識方法
JPH1131067A (ja) * 1997-07-10 1999-02-02 Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho:Kk 車載用電子制御ユニット
JP2002258973A (ja) * 2001-02-26 2002-09-13 Sharp Corp 情報処理装置
JP2003117157A (ja) * 2001-10-10 2003-04-22 Fuji Shoji:Kk 遊技機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6478288A (en) * 1987-09-18 1989-03-23 Fujitsu Ltd Ipl control system
JPH10187632A (ja) * 1996-12-05 1998-07-21 Samsung Electron Co Ltd プログラムメモリを共有するマルチプロセッサシステム、マルチプロセッサシステムにおけるプログラムメモリの共有方法及びプログラムメモリを共有するマルチプロセッサシステムにおけるプロセッサ認識方法
JPH1131067A (ja) * 1997-07-10 1999-02-02 Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho:Kk 車載用電子制御ユニット
JP2002258973A (ja) * 2001-02-26 2002-09-13 Sharp Corp 情報処理装置
JP2003117157A (ja) * 2001-10-10 2003-04-22 Fuji Shoji:Kk 遊技機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016064249A (ja) * 2015-12-22 2016-04-28 京楽産業.株式会社 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5033970B2 (ja) パチンコ遊技機
JPH0956896A (ja) 弾球遊技機
JP5080790B2 (ja) 遊技機
JP2005066176A (ja) 遊技機
JP2000107390A (ja) 遊技用装置
JP2001259159A (ja) パチンコ遊技機
JP2008061852A (ja) 遊技機
AU2011247857B2 (en) Gaming machine running common game
AU2011247856B2 (en) Gaming machine running common game
JP4443846B2 (ja) 遊技機
JP5144045B2 (ja) 遊技機
AU2012204093B2 (en) Gaming terminal and method of providing notification
JP2004222956A (ja) 遊技機
JP2004073753A (ja) 遊技機および遊技プログラム
JP2005102780A (ja) 遊技機
JP2005066030A (ja) 遊技機
JP5341364B2 (ja) 遊技機
JP2004129858A (ja) 遊技機
JP6954665B2 (ja) 遊技機
JP6954663B2 (ja) 遊技機
JP4949490B2 (ja) スロットマシン
JP4949489B2 (ja) スロットマシン
JP2005279308A (ja) 遊技機
JP2005279308A5 (ja)
JP2002239152A (ja) パチンコ遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080916