JP2005102123A - 通信装置および通信機能付き電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 隣接する周波数帯域の干渉を効果的に低減する。また、広帯域通信に適した通信装置を提供する。
【解決手段】 通信装置10は、複数の通信機能として、送信若しくは受信信号を増幅するアンプ12と、不平衡信号から平衡信号へ、若しくは平衡信号から不平衡信号へ変換するバルン14と、周波数を変換するミキサ16を備える。複数の通信機能の少なくとも一つに特定の周波数帯域における利得低減手段が内設される。利得低減の一手段は帯域阻止フィルタであり、通信機能のトランジスタ対の間に配置される。複数の帯域阻止フィルタが複数の通信機能に振り分けるようにして備えられてもよい。
【選択図】 図1
【解決手段】 通信装置10は、複数の通信機能として、送信若しくは受信信号を増幅するアンプ12と、不平衡信号から平衡信号へ、若しくは平衡信号から不平衡信号へ変換するバルン14と、周波数を変換するミキサ16を備える。複数の通信機能の少なくとも一つに特定の周波数帯域における利得低減手段が内設される。利得低減の一手段は帯域阻止フィルタであり、通信機能のトランジスタ対の間に配置される。複数の帯域阻止フィルタが複数の通信機能に振り分けるようにして備えられてもよい。
【選択図】 図1
Description
本発明は通信装置に関し、特に、集積回路で構成され、無線通信に適した装置に関する。
一般的な無線通信装置は、アンテナに入出カされる信号を増幅するアンプと、アンテナの不平衡信号と平衡信号とを変換するバルンと、無線周波数と変復調を行う周波数との周波数変換を行うミキサと、ミキサのスイッチ信号を送るロ―カル信号を発生するPLLなどの機能からなる。通常の無線通信装置では、不要な周波数帯との妨害や漏洩を防ぐため、 各構成機能間に各種のフィルタを設置するのが一般的である。
一方、最近の通信方式の発達により、近接した周波数帯域を異なった通信方式で使用するケースが増えており、同一携帯端末に複数の通信システムを内蔵するケースも現れている。そのため、隣接した周波数帯域からの干渉を除去する必要が生じ、システム内のフィルタ構成が複雑になる傾向がある。
また、広帯域の周波数を使用する通信方式では、帯域内に使用禁止帯域が含まれるケースがある。例えば、UWB(超広帯域通信)などがそれにあたる。
上述のように、無線通信装置は、アンプ、バルン、ミキサといった複数の通信機能回路を有している。ここでは、ミキサを取り上げて説明する。高周波の無線通信で周波数変換を行うミキサとしては、比較的低消費電力で低雑音と利得が得られるギルバートセルミキサが一般に用いられている。
図2は、一般的なギルバートセルミキサ回路を示している。ギルバートセルミキサは、RF信号を受ける差動トランジスタ対M1,M2と、LO信号を受ける2組の差動トランジスタ対M3,M4およびM5,M6とで構成される。
差動トランジスタ対M1,M2のゲートにはRFの差動入力信号RF+とRF−が入力される。また、トランジスタM3,M6のゲートにはLOの差動信号のうちLO+が入力され、トランジスタM4,M5のゲートにはLO−が入力される。
また、差動トランジスタ対M1,M2のソース側には電流源トランジスタが形成される。トランジスタM1,M2に入力されたRFの差動信号は差動電流に変換され、トランジスタM3〜M6のゲートに入力されるLO信号に応じてスイッチングされ、周波数変換された信号が負荷抵抗RL1,RL2のトランジスタ側の端部から差動信号IF+,IF−として出力される。
ギルバートセルミキサは、出力される周波数変換信号(ダウンコンバータの場合、IF信号)の利得を、入力されるRF信号の周波数が高くなるにつれて暫時減少するものの、広帯域で有している。
ギルバートセルミキサ回路は、例えば、特開2000−138537号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2000−138537号公報(第2ページ、図8)
本発明は上記背景の下でなされたものであり、その目的は、隣接する周波数帯域の干渉を効果的に低減できる技術を提供することにある。また、本発明の目的は、広帯域通信に適した技術を提供することにある。
本発明の通信装置は、複数の通信機能として、受信若しくは送信信号を増幅するアンプと、不平衡信号から平衡信号へ、若しくは平衡信号から不平衡信号へ変換するバルンと、周波数を変換するミキサとのうちの少なくとも二つの通信機能を備える。そして、この通信装置は、前記複数の通信機能の少なくとも一つに特定周波数帯域における利得低減手段を内設している。
前記利得低減手段は、低域通過フィルタ、高域通過フィルタあるいは帯域阻止フィルタ等のフィルタである。これらのフィルタは、周波数特性を可変する手段を有してもよい。
利得低減手段は、利得を低減する周波数帯域を可変でき、利得を低減する周波数帯域を変動させるための信号を入力する入力手段を備えてもよい。
利得低減手段は、利得を低減する周波数帯域を可変でき、利得を低減する周波数帯域を変動させるための信号を入力する入力手段を備えてもよい。
上述のように、本発明によれば、通信機能に内設される帯域阻止フィルタ等の利得低減手段によって特定周波数帯域の利得を通信機能内で低減する。このような構成により、隣接する周波数帯域の干渉を効果的に低減できる通信装置を提供できる。
また、本発明はUWBのような広帯域通信に好適に適用される。広帯域通信では、帯域内に使用禁止帯域が一部に含まれる場合がある。本発明は、使用禁止帯域の利得を通信機能に内設される利得低減手段で効果的に低減でき、広帯域通信に適した通信装置を提供できる。
本発明では、好ましくは、複数の利得低減手段が複数の通信機能に振り分けるようにして備えられる。前記複数の利得低減手段は、異なる周波数帯域の利得を低減する特性を有してもよい。前記複数の利得低減手段は、同じ周波数帯域の利得を低減する特性を有してもよい。前記複数の利得低減手段は、近接した異なる周波数帯域の利得を低減する特性を有してもよい。そして、前記複数の利得低減手段が利得を低減する周波数帯域の合成により一定の幅の周波数帯域の利得が低減されるように前記複数の利得低減手段の特性が設定されてもよい。
前記利得低減手段が備えられる通信機能がトランジスタを備えており、前記利得低減手段は、前記トランジスタとグランド間に配置されたフィルタであってもよい。また、前記利得低減手段は、トランジスタ対の間に配置される帯域阻止フィルタであってもよい。
本発明では、同一通信方式であっても、国、地域で使用許可周波数帯域が異なる場合において、前記利得低減手段たるフィルタの周波数特性を可変できる手段を備えても良い。また、本発明では、複数の狭い周波数帯域有し、一定の規則に則り時系列で使用する周波数帯域を移動する通信方式において、使用する使用する周波数帯域に応じて前記利得低減手段たるフィルタの周波数特性を時系列的に可変する手段を備えてもよい。
本発明の別の態様は、通信機能付き電子機器であり、この電子機器は、複数の通信機能として、受信若しくは送信信号を増幅するアンプと、不平衡信号から平衡信号へ、若しくは平衡信号から不平衡信号へ変換するバルンと、周波数を変換するミキサとのうちの少なくとも二つの通信機能を備える通信装置を含む。そして、この電子機器は、前記複数の通信機能の少なくとも一つに特定周波数帯域における利得低減手段を内設している。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや組み替え、本発明を方法と表現したものもまた、本発明の態様として有効である。
上述のように、本発明によれば、隣接する周波数帯域の干渉を効果的に低減できる技術を提供できる。また、本発明によれば、UWBのような広帯域通信で、帯域内の一部が使用禁止であるような状況に好適に適合可能な技術を提供できる。
また、本発明によれば、複数の利得低減手段を複数の通信機能に振り分けて設けることにより、それら複数の利得低減手段が共に機能して、利得低減についての所望の特性を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の通信装置の一例を示している。図1の通信装置10は一般的な受信用である。通信装置10は、一つのIC回路で構成されてもよい。通信装置10は、複数の通信機能回路として、バルン回路14、アンプ回路12およびミキサ回路16を有しており、これらは直列に接続されている。特許請求の範囲、および明細書において、通信機能回路は単に通信機能と呼び、同様に、バルン回路、アンプ回路およびミキサ回路をそれぞれバルン、アンプおよびミキサと呼ぶ。アンプ12はローノイズアンプ(LNA)であり、無線信号を送信または受信する信号を増幅する。バルン(バルントランス)14はアクティブバルンであり、不平衡信号から平衡信号へ、若しくは平衡信号から不平衡信号へ変換する。ミキサ16はギルバートセルミキサであり、無線周波数と変復調信号周波数とを変換する。
バルン14はアンテナ18に接続されている。そして、RF信号がアンテナ18に受信される。バルン14がRF信号に対して、不平衡信号と平衡信号の変換を行う。アンプ12で信号が増幅され、さらに、ミキサ16が、RF信号とローカルPLLで発生されたLO信号からIF信号を出力する。
本実施の形態の通信装置10は、複数の通信機能の少なくとも一つに特定周波数における利得低減手段を内設している。利得低減手段は帯域阻止フィルタであり、トランジスタ対の間に形成される信号経路に備えられる。以下、この点について、ミキサ16が帯域阻止フィルタを備える場合に着目して説明する。
図3はミキサの構成を示しており、このミキサは、図2の従来一般のギルバートセルミキサと同様に、RF信号を受ける差動トランジスタ対M1,M2と、LO信号を受ける2組の差動トランジスタ対M3,M4およびM5,M6とで構成される。ここでは、RF信号、LO信号がそれぞれ第1の差動信号および第2の差動信号に相当する。
トランジス夕M1,M2はn−MOSトランジスタであり、それらのゲート端子にRFの差動信号RF+、RF−が入力される。トランジスタM1,M2のドレイン端子は、それぞれ、差動トランジスタ対M3,M4およびM5,M6の共通化したソース端子と電気的に接続されている。周波数変換のスイッチを行うLO信号はn−MOSトランジスタM3〜M6のゲート端子から入力される。トランジスタM3,M6のゲート端子にはLO差動信号のLO+が入力され、トランジスタM4,M5のゲート端子にはLO−が入力されるように結線される。トランジスタM3,M5のドレイン端子は共通に結線され、負荷抵抗RL1若しくはトランジスタ負荷を介して電源電位VDDに結線される。同様にトランジスタM4,M6のドレイン端子は共通に結線され、負荷抵抗RL2若しくはトランジスタ負荷を介して、電源電位VDDに結線される。
図3のミキサでは、入力されたRF信号は、LO信号でスイッチングされ、負荷抵抗RL1,RL2とトランジスタM3〜M6のドレイン端子の間からIFの差動信号IF+,IF−として出力される。
帯域阻止フィルタは、図3に示されるように、RF信号を受信するトランジスタM1,M2のソース端子間に備えられる。ここで、帯域阻止フィルタは、グランドに直流電流が流れる経路を有するように設けられている。
図4を参照し、図3のミキサの差動トランジスタ対M1,M2の各ソ―ス端をポート1、ポート2、グランド接地点をポート3として、3端子の回路網を考える。このとき、ポート1とポート2のインピーダンスが特定周波数で高くなるように回路を形成し、トランジスタM1,M2のソース間に帯域阻止フイル夕を形成する。ポート1、ポート3間、およびポート2、ポート3間には、直流電流が流れるような回路構成とする。
図5は、本実施の形態のミキサの一の構成例を示している。差動トランジスタ対M1、M2のソース間は仮想接地点となり、交流信号的にはグランドに対して高インピーダンスを有する。トランジス夕対M1、M2のソースと仮想接地点との間にそれぞれインダク夕L1,L2を形成し、ミキサの直流電流を流すため仮想接地点からグランドに接地する。この際、図5の例では、仮想接地点とグランド間にインダクタL3が形成されている。
なお、仮想設置点(インダクタL1,L2の結合点)とグランドは短絡されてもよく、抵抗を介して接続されてもよく、インダクタと抵抗の直列回路を介して接続されてもよい(後出のフィルタでも同様)。
また、各トランジス夕M1,M2のソースからグランドに対しては、インダクタとコンデンサの直列回路を形成する。トランジスタM1のソースからグランドに対しては、インダクタL4とコンデンサC1の直列回路が形成され、トランジスタM2のソースからグランドに対しては、インダクタL5とコンデンサC2の直列回路が形成される。
このように、図5に例示されるフィルタは、トランジスタ対M1,M2のソース間に複数のインダクタ(図5では2つのインダクタL1,L2)を備え、それら複数のインダクタとグランド電位を接続した構成を有し、さらに、トランジスタ対M1,M2のソースとグランド電位の間にコンデンサとインダクタの直列回路(L4,C1およびL5,C2)を備えている。
なお、インダクタL1,L2の結合点(仮想設置点)とグランドは短絡されてもよく、抵抗を介して接続されてもよく、インダクタと抵抗の直列回路を介して接続されてもよい。また、トランジスタ対M1,M2の間には抵抗が設けられてもよい。また、トランジスタM1,M2とグランド電位の間に抵抗が設けられてもよく、ここではコンデンサと抵抗の直列回路が設けられてもよい。
ここで、図4と同様に、差動トランジスタ対M1,M2の各ソース端をポート1、ポート2、グランド接地点をポート3として、3端子の回路網を考える。ポート1とポート2のインピーダンスが特定周波数で高くなるように各インダクタとコンデンサの値を適切に設計することにより、トランジスタM1とM2のソース間に帯域阻止フィル夕を形成する。
フィルタ特性は、周知のように、f=1/(2π(LC)1/2)の関係に従って設定される。ここで、fは共振周波数である。
また、各エレメントの値は仮想接地点から対称になるように設定されている。この場合インダクタL1とインダクタL2は同じ大きさであり、同様にインダクタL4とインダクタL5およびコンデンサC1とコンデンサC2は同じ大きさである。
このようにして、帯域阻止フィルタの構成要素の電気特性が、トランジスタ対M1,M2の各ソース端から見て対称に配置される。こうした対称の配置は、他の構成のフィルタでも好適に採用される。
また、設計したインダクタ値が大きい場合は、IC上にマイクロストリップラインによるスパイラル状のパターンを形成する必要がある。この際、ミキサの線形性を改善するため、インダクタの寄生抵抗以外に抵抗成分を持たせてもよい。
トランジスタ対M1,M2間に入るインダクタに寄生抵抗成分負荷、または抵抗を直列に接続されてもよく、こうした構成も他のフィルタでも採用されてよい。
また、本実施の形態では、差動トランジスタ対M1,M2のソースとグランド電位間に挿入されるインダクタに並列にコンデンサを形成してもよく、この構成も他のフィルタでも採用されてよい。
上記の構成により、ギルバートセルの動作に必要なトランジスタの直流電流はインダクタを介してグランドに流れ、トランジスタM1,M2とICグランド間にはインダクタの抵抗成分による電位低下しか現れない。また、インダク夕L1,L2とインダクタL3、コンデンサC1およびインダク夕L4とコンデンサC2およびインダクタL5の共振によって狭帯域阻止フイルタを形成するので、特定帯域内でのインピーダンスを大きくすることができる。これにより、変換利得は図6に示すような周波数特性を得る。したがって、特定の周波数における変換効率を低減でき、他の通信システムからの干渉を低減できる。
また、一般にミキサの相互変調歪を低減する手法として、差動トランジスタ対のソースと仮想接地点との間にインダクタもしくは抵抗を挿入する手法が使われる。差動トランジスタ対のソースと仮想接地点の間にインピーダンスを設けると、図7に示すように、差動トランジスタ対のゲートから入力された信号に対する出力信号の利得は低減するが線形性が改善される。このような効果も得ることができる。
次に、図8は、ミキサの別の構成例を示している。図8と図5は、ミキサの基本的な構成については共通であるが、フィルタ部分の構成が異なっている。
図8では、RF信号が入カされるトランジス夕対M1,M2のソース端子間に同じ大きさのインダク夕L1,L2が形成されている。インダクタL1,L2の結合点(仮想接地点)G1はICグランドに接地されている。前述のように、仮想接地点とICグランドの間にインダクタを形成してもよい。図8の構成では、さらに、インダクタL1,L2とそれぞれ並列回路を形成するようにコンデンサC1,C2が設置されている。
このようにして、図8に例示されるフィルタは、トランジスタ対M1,M2のソース間に、コンデンサとインダクタとの並列回路を二つ直列に備え、並列回路の接続点をグランド電位に接地した構成を有する。なお、接続点とグランド電位は、短絡されてもよく、上記のようにインダクタを介して接続されてもよく、また、抵抗を介して接続されてもよく、また、インダクタと抵抗の直列回路を介して接続されてもよい。
この回路構成によると、ギルバートセルの動作に必要なトランジス夕の直流電流はインダク夕を介してグランドに流れ、トランジス夕M1,M2とICグランド間にはインダク夕の抵抗成分による電位低下しか現れない。また、インダクタL1とコンデンサC1およびインダクタL2とコンデンサC2の共振によって狭帯域阻止フィルタを形成するので、特定帯域内でのインピーダンスを大きくすることができる。したがって、この構成でも、図6に示すように、特定の周波数における変換効率を低減できる。
図9は、ミキサの別の構成例を示している。図9も、ミキサの基本的な構成については図5と共通であるが、フィルタ部分の構成が図5と異なっている。
図9のミキサでは、RF信号が入力されるトランジス夕対M1,M2のソース端子間に同じ大きさのインダクタL1,L2が形成されている。インダクタL1,L2の結合点(仮想接地点)G1はICのグランドに接地されている。上述したように仮想接地点とICグランドの間にインダク夕を形成してもよい。図9の構成では、さらに、トランジスタ対M1,M2のソース端子間にコンデンサC1が設置されている。
このように、図9に例示されるフィルタは、トランジスタ対M1,M2のソース間にコンデンサC1を接続し、また、トランジスタ対M1,M2のソース間に2つのインダクタL1,L2を直列に接続し、これらインダクタL1,L2の接続点をグランド電位に接地した構成を有する。接続点とグランド電位は、短絡されてもよく、上記のようにインダクタを介して接続されてもよく、また、抵抗を介して接続されてもよく、また、インダクタと抵抗の直列回路を介して接続されてもよい。トランジスタ対M1,M2のソース間のコンデンサを複数にするときは、それらは直列に接続されてよい。
この回路構成によると、ギルバートセルの動作に必要なトランジスタの直流電流はインダクタを介してグランドに流れ、トランジスタM1,M2とICグランド間にはインダクタの抵抗成分による電位低下しか現れない。また、インダクタL1,L2とコンデンサC1の共振によって狭帯域阻止フイル夕を形成するので、特定帯域内でのインピーダンスを大きくすることができる。したがって、この構成でも、図6に示すように、特定の周波数における変換効率を低減できる。
図10は、ミキサの別の構成例を示している。図10は、図9の構成に対して、さらに、インダクタL3とコンデンサC2の直列回路を付加した構成を有する。インダクタL3およびコンデンサC2の直列回路は、トランジスタM1,M2のソース端子間に配置され、そして、インダクタL1,L2と並列に、かつ、コンデンサC1と並列に配置される。図10の構成では、2つの高インピーダンス帯域が現れる。このように、本実施の形態によれば、複数の周波数に高インピーダンス帯域を設けることができる。
図11は、ミキサの別の構成例を示している。図11では、図10の構成に対して、さらに、インダクタL4とコンデンサC3の直列回路が付加されている。このインダクタL4とコンデンサC3の直列回路は、インダクタL3とコンデンサC2の直列回路と同様に、トランジスタM1,M2のソース間に配置されている。図11の構成によれば、3つの高インピーダンス帯域が現れる。
図12、図13は、フィルタ特性のシミュレーション計算例を示している。図12は、図9の回路に関する計算例であり、図示のように、高インピーダンス帯域が好適に現れる。一方、図13は、図10の回路に関する計算例であり、図示のように、2つの周波数にて高インピーダンス帯域が現れる。
以上、帯域阻止フィルタをミキサに備える好適な例を幾つか説明した。なお、上述の説明において、RF信号が受信される差動トランジス夕対M1,M2はn−MOSであった。これに対して、差動トランジスタ対M1,M2はp−MOSであってもよい。また、ダウンコンバートミキサが説明されているが、アップコンバートミキサでも同様である。
また、上記説明において、FETを用いたが、バイポーラ・トランジスタを用いても同様である。その場合、「ソース」は「エミッタ」に、「ゲート」は「ベース」に、「ドレイン」は「コレクタ」に相当する。
図1に戻ると、通信装置10は、通信機能として、ミキサ16の他にもアンプ12とバルン14を備えている。帯域阻止フィルタは、ミキサ16と同様にアンプ12に設けられてもよく、また、バルン14に設けられてもよい。以下、この点について説明する。
図14は、差動ローノイズアンプの基本回路を示している。通常は、図14の構成に各種のオプション回路がつく。ローノイズアンプは、トランジスタ対M1,M2を有している。トランジスタ対M1,M2のゲートから信号が入力され、ドレインから信号が出力される。
図15は分布型アンプを示す。分布型アンプはトランジスタ対M1,M2を複数有する。ここでは、複数のトランジスタ対をM1’,M2’,M1’’,M2’’,M1’’’,M2’’’と示す。さらに分布型アンプは、入力信号をインダクタもしくは分布線路を介して段階的に各差動対に入力する構成を有している。
このように、差動ローノイズアンプや分布型アンプは、ギルバートセルミキサと同様にトランジスタ対を備えている。本実施の形態は、図14のトランジスタ対M1,M2の間に、図3に示されるフィルタを付加した構成を有する。フィルタの具体的構成例は、図5〜図11に示されている。フィルタ自体の構成および付加の形態は、上述のミキサと同様でよい。各フィルタの説明は、ミキサに関する説明と重複するので省略する。
次に、図16および図17は、アクティブバルンの基本回路を示している。アクティブバルンの基本回路として図16と図17の二種類を示す。これら回路では、IN端子から不平衡信号が入力され、OUT+、OUT−端子から平衡信号が出力される。
図16および図17に示されるように、バルンもトランジスタ対M1,M2を有している。本実施の形態は、図16および図17のトランジスタ対M1,M2の間に、図3に示されるフィルタを付加した構成を有する。フィルタの具体的構成例は、図5〜図11に示されている。フィルタ自体の構成および付加の形態は、上述のミキサと同様でよい。各フィルタの説明は、ミキサに関する説明と重複するので省略する。
以上の説明では、アンプ、ミキサ、バルンといった通信機能が想定されており、それらの少なくとも一つの通信機能にフィルタが備えられる。複数のフィルタを少なくとも二つの通信機能に振り分けて設けることも好適である。以下、このような構成の実施の形態について説明する。
図18を参照すると、本実施の形態では、バルン、アンプ、ミキサのそれぞれに帯域阻止フィルタが備えられる。各フィルタの構成は、例えば、図5〜図11に例示されたフィルタから選択される。図示のように、フィルタが阻止する周波数帯域がバルン、アンプ、ミキサで異なるように、3つのフィルタが構成される。すなわち、アンプのフィルタは周波数f1の通過を阻止するように構成され、バルンのフィルタは周波数f2の通過を阻止するように構成され、ミキサのフィルタは周波数f3の通過を阻止するように構成される。このようにして、本実施の形態では、複数の異なる周波数帯域の利得を通信装置10で低減できる。本実施の形態は、複数の異なる使用禁止周波数が設けられている広帯域通信のようなケースに有利に適用される。
図19は、別の実施の形態を示している。本実施の形態でも、バルン、アンプ、ミキサのそれぞれに帯域阻止フィルタが備えられる。ただし、本実施の形態では、3つのフィルタが、同じ周波数帯域を阻止する特性を有するように構成される。IC上に形成されるインダクタは、一般にQ値が低いため、フィルタの減衰量が小さくなるが、この構成では、同じ周波数帯域を阻止する複数のフィルタを複数段に設けることにより、ある周波数帯域の信号の通過を確実に阻止できる。
図20は、別の実施の形態を示している。本実施の形態でも、バルン、アンプ、ミキサのそれぞれに帯域阻止フィルタが備えられる。そして、これら3つのフィルタが、近接した異なる周波数帯域を阻止する特性を有するように構成される。
仮に、一つの機能に上記のような複数のフィルタを備えたとすると、阻止すべき周波数帯域が近接するために、互いの影響が生じ、所望のフィルタリングが困難なことがあり得る。この点につき、本実施の形態は、複数のフィルタを複数の通信機能に振り分ける構成を有するので、近接する複数の周波数帯域の利得を落とす上で有利である。
図21は、別の実施の形態を示している。この実施の形態でも、バルン、アンプ、ミキサが、近接した異なる周波数帯域を阻止する特性を有する。さらに、本実施の形態では、3つのフィルタが阻止する周波数帯域の合成により一定の幅の周波数帯域が阻止されるように、複数のフィルタの特性が設定されている。
本実施の形態によれば、複数のフィルタの合成によって一定の幅の周波数帯域の通過を阻止できる。ここで、一つのフィルタで急峻な特性を得ようとすると、阻止する周波数帯域の幅を広げることが容易でない。逆に、阻止する周波数帯域の幅を広げようとすると、急峻な特性が得られない。急峻な特性とは、一部の周波数帯域のみ阻止し、その周囲の周波数帯域を極力阻止しない特性を意味する。本実施の形態では、上述のように複数のフィルタを使うことで、急峻な特性を実現しつつ、より広い幅の周波数帯域を阻止可能である。
図22は別の実施の形態を示している。この実施の形態では、バルン、アンプ、ミキサに組み込まれたフィルタの中心周波数を変動させて阻止すべき周波数帯域を可変する。本実施例の形態は、一つの通信機器で複数の周波数帯域で通信方式を切り替えて使う場合に有効である。本実施例を実行する回路はインダクタや容量を可変するデバイスを利用したもので、その一実施回路を図23に示す。また、図23中の可変容量回路VC1の構成例を図24に示す。回路に組み込まれたバラクタダイオードD1、D2の容量を電圧Vcntで変動させることにより、フィルタの周波数特性を変化する。
本実施の形態によれば、外部から印加する電圧を変動させれば、フィルタの周波数特性を変化させられる。また、短時間に使用周波数帯域が変化するマルチバンド方式のUWBなどの通信に対し、効果的に対応できる。
以上に、複数のフィルタを複数の通信回路に振り分ける実施の形態を説明した。なお、上述の実施の形態では、3つのフィルタが3つの通信機能に振り分けられているが、これに限定されなくてよい。例えば、2つのフィルタが2つの通信機能に設けられてもよい。ミキサに2つのフィルタ、アンプに3つのフィルタといったように、一部または全部の通信機能に複数のフィルタ(図10および図11に例示)が設けられてもよい。
以上、本実施の形態の通信装置とその構成要素である通信機能回路を説明してきた。次に、通信装置が備えられる電子機器を説明する。
図25は、本実施の形態の通信機能付き電子機器を示している。この例では、電子機器は携帯電話装置20である。携帯電話装置20は、音声通信用の電子機器の一例として示されている。
携帯電話装置20は、音声処理部22およびベースバンド信号処理部24を有し、これらは制御部26により制御される。音声処理部22は、マイク28およびスピーカ30に接続されている。また、制御部26は、操作部32およびディスプレイ34と接続されている。ベースバンド信号処理部24は、ベースバンドの信号をRF信号へと変換して送受信するためのRF・IF部36に接続されている。このRF・IF部36、特に、RF信号を処理する部分が、図1の通信装置に相当する。すなわち、RF・IF部36に、上述のミキサ等の通信機能が備えられ、通信機能にフィルタが内設される。
次に、図26は、別の通信機能付き電子機器を示している。この例では、電子機器は、データ通信用の機器の一例としての基地局40であり、W−LAN(無線LAN)の基地局に対応する。基地局40は、ネットワークIF部42およびベースバンド信号処理部44を有し、これらは制御部46により制御される。ネットワークIF部42はEthernet(登録商標)等によりネットワークに接続されている。また、ベースバンド信号処理部44はRF・IF部48に接続されている。このRF・IF部48が、図1の通信装置に相当する。すなわち、RF・IF部48に、上述のミキサ等の通信機能が備えられ、通信機能にフィルタが内設される。
次に、図27は、別の通信機能付き電子機器を示している。この例では、電子機器は、データ通信用の機器の一例としての端末50であり、W−LANの端末に対応する。端末50は、PCIF部52およびベースバンド信号処理部54を有し、これらは制御部56により制御される。PCIF部52はPCMCIA等により別のPCに接続されている。また、ベースバンド信号処理部54はRF・IF部58に接続されている。このRF・IF部58が、図1の通信装置に相当する。すなわち、RF・IF部58に、上述のミキサ等の通信機能が備えられ、通信機能にフィルタが内設される。
以上、本発明の好適な実施の形態を説明した。本発明によれば、通信機能に内設される帯域阻止フィルタ等の利得低減手段によって特定周波数帯域の利得を通信機能内で低減する。本発明は通信機能の内部で利得を低減しており、このような構成により、使用周波数帯域に隣接する周波数帯域の干渉を効果的に低減できる通信装置を提供することができる。
本発明は、UWBのような広帯域通信に好適に適用される。広帯域通信では、既に説明したように、帯域内に部分的に使用禁止帯域が含まれる場合があり、本発明は、使用禁止帯域の利得を通信機能に内設される利得低減手段で効果的に低減でき、広帯域通信に適した通信装置を提供できる。
本発明は、広帯域通信の帯域設定に適応する通信装置を検討する過程で、ミキサ、アンプ等の通信機能に着目し、通信機能に利得低減手段を内設し、一部の利得を落としている。このようにして、使用禁止帯域を一部に含むような広帯域通信に適した通信装置を提供可能となる。
なお、従来技術では、トランジスタ対の間にインダクタのみを設け、また、抵抗のみを設ける構成も見られ、このような構成は線形性の改善に寄与する。また、従来技術ではトランジスタ対の間にタンク回路を設けたものも見られるが、この従来技術は信号の反射を目的としている。このような従来技術と異なり、本発明は利得を落として信号をトラップするものである。
また、本発明によれば、構成の一体化によって部品が減るといった効果も得られ、フィルタ構成の単純化に寄与することもできる。
さらに、本発明によれば、上述のように、複数の利得低減手段を複数の通信機能に振り分けて設けることにより、それら複数の利得低減手段が共に機能して、利得低減についての所望の特性を得ることができる。利得低減手段は典型的には上述のように帯域阻止フィルタである。
この点に関しては、さらに、複数の利得低減手段が異なる周波数帯域の利得を低減する特性を有するように構成することで、複数の異なる周波数帯域の利得を通信装置で低減できる。
また、複数の利得低減手段が同じ周波数帯域の利得を低減する特性を有するように構成することで、確実にある周波数帯域の利得を低減できる。
また、複数の利得低減手段が近接した異なる周波数帯域の利得を低減する特性を有するように構成することで、それら利得低減手段の機能を好適に発揮されることができ、複数のフィルタを一箇所に配置する場合と比べて有利な結果が期待できる。
さらに、複数の利得低減手段が利得を低減する周波数帯域の合成により一定の幅の周波数帯域の利得が低減されるように、それら複数の利得低減手段の特性が設定されることが好適であり、一定の幅の周波数帯域の利得の低減を、急峻な特性と共に実現できる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明したが、これらの実施の形態は例示であり、その各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。例えば、本発明の範囲内で、通信装置は図1の構成に限定されない。通信装置における通信機能の配置が図1と異なってもよい。アクティブバルンとローノイズアンプの配置が逆でもよい。また通信装置に備えられる通信機能が図1の通りにアクティブバルン、ローノイズアンプおよびミキサでなくてもよい。また通信装置が受信用でもよく、その場合に、受信に適合するための変形がなされてよい。また、ここで例示した機能回路は差動型であるが、不平衡型でフィルタを内蔵した機能回路であってもかまわない。
本発明は、通信装置の改良に利用でき、通信技術の分野で有用である。
10 通信装置、 12 アンプ、 14 バルン、 16 ミキサ、 M1〜M6 トランジスタ、 RL1,RL2 抵抗、 L1〜L5 インダクタ、 C1〜C3 コンデンサ、 VC1 可変容量回路、 D1,D2 バラクタダイオード。
Claims (9)
- 複数の通信機能として、受信若しくは送信信号を増幅するアンプと、不平衡信号から平衡信号へ、若しくは平衡信号から不平衡信号へ変換するバルンと、周波数を変換するミキサとのうちの少なくとも二つの通信機能を備える通信装置であって、
前記複数の通信機能の少なくとも一つに特定周波数帯域における利得低減手段を内設したことを特徴とする通信装置。 - 複数の利得低減手段が複数の通信機能に振り分けるようにして備えられていることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記複数の利得低減手段は、異なる周波数帯域の利得を低減する特性を有することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
- 前記複数の利得低減手段は、同じ周波数帯域の利得を低減する特性を有することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
- 前記複数の利得低減手段は、近接した異なる周波数帯域の利得を低減する特性を有することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
- 前記複数の利得低減手段が利得を低減する周波数帯域の合成により一定の幅の周波数帯域の利得が低減されるように前記複数の利得低減手段の特性が設定されていることを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
- 前記利得低減手段が備えられる通信機能がトランジスタを備えており、前記利得低減手段は、前記トランジスタとグランド間に配置されたフィルタであることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記利得低減手段が備えられる通信機能がトランジスタ対を備えており、前記利得低減手段は、前記トランジスタ対の間に配置される帯域阻止フィルタであることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 複数の通信機能として、受信若しくは送信信号を増幅するアンプと、不平衡信号から平衡信号へ、若しくは平衡信号から不平衡信号へ変換するバルンと、周波数を変換するミキサとのうちの少なくとも二つの通信機能を備える通信装置を含む通信機能付き電子機器であって、
前記複数の通信機能の少なくとも一つに特定周波数帯域における利得低減手段を内設したことを特徴とする通信機能付き電子機器。
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- 2004-02-24 JP JP2004047901A patent/JP2005102123A/ja active Pending
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