JP2005102077A - 弾性表面波素子及びこの弾性表面波素子を用いた電子素子 - Google Patents

弾性表面波素子及びこの弾性表面波素子を用いた電子素子 Download PDF

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Abstract

【課題】 焦電気耐性の高い弾性表面波素子を提供する。
【解決手段】 電極部17及び電極部18並びに反射器19,19の周囲の圧電基板表面を導電性材料層20で覆い、電極部17及び電極部18と導電性材料層20間の距離Ia、Ib、Ic、Idを、電極部18と反射器19間の距離I1、I2より大きく、80μm以下、好ましくは60μm以下にすることにより、圧電基板12の表面に発生した電荷が、電極部17及び電極部18に集中して放電破壊が生じることを低減または完全に防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は焦電効果による素子破壊を低減することのできる弾性表面波素子及びこの弾性表面波素子を用いた電子素子に関する。
弾性表面波素子は機械的振動エネルギーが固体表面付近にのみ集中して伝播する弾性表面波を利用した電子部品であり、フィルタ、共振器またはデュプレクサなどを構成するために用いられる。
近年、携帯電話などの移動体通信端末の小型化及び軽量化が急速に進んでおり、これらの移動体通信端末に実装される電子部品の小型化が要求されている。
弾性表面波素子は、圧電基板の表面上に、導電性で比重の小さい材料からなる一対のくし歯状電極(IDT(インタディジタルトランスデューサ)電極)のくし歯の部分を、互い違いに並べて配置する構成を有している。このような単純な構造を有する弾性表面波素子は移動体通信端末に実装されるフィルタ、共振器またはデュプレクサを小型化するために非常に適した素子である。
弾性表面波素子は、歪みや熱によって圧電基板の表面およびくし歯状電極が帯電し、電極間で放電して電極が破損するという問題を有していた。
この問題を解決することを目的として、特許文献1に記載されているような、くし歯状電極の周囲に分割形成された複数の薄膜電極を設けた弾性表面波素子が提案されている。特許文献1に記載されている弾性表面波素子は、これらの薄膜電極間で放電を起こすことにより、くし歯状電極における放電を低減している。
また、特許文献2には、くし歯状電極及び反射器の周囲に補助電極を設けた弾性表面波素子が提案されている。特許文献2に記載されている弾性表面波素子は、補助電極を設けることにより弾性表面波素子の表面電位を均一化して、くし歯状電極及び反射器におげる放電を低減している。
特開2000−91872号公報 特開2003−8389号公報
特許文献1及び特許文献2に記載された弾性表面波素子は、くし歯状電極及び反射器におげる放電を低減することが期待されているものの実験的根拠がなく、実際に弾性表面波素子をどのように設計すれば、目的とする効果を確実に得ることができるのか不明であった。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、くし歯状電極及び反射器の周囲に導電性材料層を適切に形成することにより、放電破壊を確実に防止することのできる弾性表面波素子及びこの弾性表面波素子を用いた電子素子を提供することを目的とする。
本発明は、圧電基板と、くし歯状電極部及び前記くし歯状電極部に接続された接続電極部を有し前記圧電基板表面に表面波を励起する電極部と、前記表面波を反射させる反射器を有する弾性表面波素子において、
前記電極部及び前記反射器の周囲の圧電基板表面が導電性材料層で覆われ、前記電極部と前記導電性材料層間の距離が、前記電極部と前記反射器間の距離より大きく、80μm以下であることを特徴とするものである。
本発明では、単に前記電極部及び前記反射器の周囲の圧電基板表面を、導電性材料層で覆うだけでなく、前記電極部と前記導電性材料層間の距離を規定することが重要な構成要素になっている。
すなわち、前記電極部と前記導電性材料層間の距離が80μmより大きいと、弾性表面波素子の不良品率が極端に高くなることを見いだし、圧電基板表面の全ての領域において、前記電極部と前記導電性材料層間の距離を80μm以下にすることが必要であることを見いだした。
なお、本発明では、前記電極部と前記導電性材料層間の距離を、前記電極部と前記反射器間の距離より大きくして、信号の損失を抑えている。
さらに、本発明では前記電極部と前記導電性材料層間の距離を60μm以下にすることにより、弾性表面波素子の放電破壊を完全に防止することができる。
また、前記導電性材料層は、前記圧電基板の外周部上にまで形成されていることが好ましい。
なお、前記反射器と前記導電性材料層の距離が、0μm以上80μm以下であるとより好ましい。
また、本発明の電子素子は、圧電基板上に前記本発明の弾性表面波素子が、導電性の接続層を介して複数個接続されており、前記接続層の周囲の圧電基板表面が前記導電性材料層で覆われ、前記接続層と前記導電性材料層間の距離が、前記電極部と前記反射器間の距離より大きく、80μm以下であることを特徴とするものである。
本発明ては、複数の前記弾性表面波素子間を接続する前記接続層と前記導電性材料層間の距離を80μm以下にすることにより、電子素子の放電破壊を著しく防止することができる。
さらに、前記接続層と前記導電性材料層間の距離を60μm以下にすると、電子素子の放電破壊を完全に防止することができる。
本発明では、圧電基板表面の全ての領域において、前記電極部と前記導電性材料層間の距離を80μm以下にすることにより、焦電効果による弾性表面波素子の放電破壊を低減することができる。
さらに、本発明では前記電極部と前記導電性材料層間の距離を60μm以下にすることにより、弾性表面波素子の放電破壊を完全に防止することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態の弾性表面波素子を示す平面図である。
符号11は弾性表面波素子を示しており、この弾性表面波素子は分波器としての機能を有している。符号12は、圧電基板を示している。本実施の形態では、圧電基板12はLiTaO3またはLiNbO3などの圧電セラミック材料によって形成されている。
圧電基板12上に、くし歯状電極部13及びくし歯状電極部14が形成されている。くし歯状電極部13及びくし歯状電極部14には、それぞれ図示Y方向に延びるくし歯部13a、及び図示Y方向と逆方向に延びるくし歯部14aが形成されている。くし歯状電極部13のくし歯部13aとくし歯状電極部14のくし歯部14aは、所定の間隔をあけて図示X方向に互い違いに並べられている。
また、くし歯状電極部13及びくし歯状電極部14には、弾性表面波素子を外部の回路と接続するための接続電極部15、16が電気的に接続されている。くし歯状電極部13と接続電極部15が電極部17を構成し、くし歯状電極部14と接続電極部16が電極部18を構成している。
図1に示される実施の形態では、くし歯状電極部13のくし歯部13aとくし歯状電極部14のくし歯部14aは同じ幅寸法W1を有しており、間隔幅P1も一定の値である。また、くし歯部13aとくし歯部14aはL1の長さ寸法で交差している。なお、幅寸法W1は0.1μm以上で1.5μm以下、間隔幅P1は0.1μm以上で1.5μm以下、長さ寸法L1は16μm以上で100μm以下である。
本実施の形態では、くし歯状電極部13及びくし歯状電極部14が、Cu、Cu合金、またはAlによって形成されている。なお、ここでいうCu合金とは、例えば、Cu中に少量のAg、Sn、Cを含有する合金である。添加元素であるAg、Sn、Cの含有量は、Cu合金の比重が純粋なCuの比重とほとんど同じになる範囲であればよい。具体的には、Cu合金中の添加元素の質量%が0.5質量%以上10.0質量%以下であれば、このCu合金の比重は、純粋なCuの比重とほとんど同じになる。
さらに、くし歯状電極部13及びくし歯状電極部14の図示X方向と図示X方向の反対側に所定の距離をおいて、長方形状の電極(ストリップ)19aが図示X方向に複数並べられた反射器19,19が形成されている。図1では、反射器19を構成する各電極の端部どうしは短絡されている。ただし、反射器19を構成する各電極の端部どうしは、開放されていてもよい。
接続電極部15、16及び反射器19,19は、くし歯状電極部13,14と同じ材料で形成されてもよいし、Auなど他の導電性材料によって形成されてもよい。
なお、くし歯状電極部13、14、接続電極部15、16、反射器19,19はスパッタ法や蒸着法などの薄膜形成プロセス及びレジストフォトリソグラフィによるパターン形成によって形成される。また、くし歯状電極部13,14及び反射器19,19の下層にTiなどの下地膜が設けられてもよい。また、くし歯状電極部13,14及び反射器19,19の上層にCrなどからなる酸化防止のための保護層が形成されてもよい。
弾性表面波素子11の接続電極部15または接続電極部16の一方を接地側とし、もう一方から高周波信号を入力すると、圧電基板12の表面に表面波が励起され、この表面波が図示X方向及び図示X方向と反平行方向に進行する。前記表面波は反射器19,19によって反射されて、くし歯状電極部13,14に戻って来る。弾性表面波素子11は、共振周波数と反共振周波数を有しており、反共振周波数において最もインピーダンスが高くなる。
本実施の形態では、電極部17及び電極部18並びに反射器19,19の周囲の圧電基板表面が導電性材料層20で覆われている。
本実施の形態では、導電性材料層20は、電極部17及び電極部18並びに反射器19,19の周囲を連続して囲む単一の部材であり、分割されていない。ただし、導電性材料層20が電極部17及び電極部18並びに反射器19,19の周囲を囲む複数の分割された部材で形成されてもよい。
導電性材料層20の層構造、材料、膜厚は電極部17及び電極部18並びに反射器19,19と同じである。ただし、導電性材料層20はAuなど他の導電性材料によって形成されてもよい。また、導電性材料層20は、圧電基板12の外周部12a上にまで形成されている。
さらに、電極部17及び電極部18と導電性材料層20間の距離Ia、Ib、Icが、電極部18と反射器19間の距離I1、I2より大きく、80μm以下、好ましくは60μm以下になっている。
従って、電極部17及び電極部18と導電性材料層20間の距離が圧電基板12表面の全ての領域において80μm以下になっている。
電極部17、18や反射器19が形成された弾性表面波素子に熱や歪みが加わると、圧電基板12の表面に焦電荷が発生する。
例えば、図1に示された弾性表面波素子をウェハ上に複数個形成したのち、個々の弾性表面波素子に切断するときに圧電基板12に歪みが生じ、圧電基板12の表面に焦電荷が発生する。また、弾性表面波素子をケースに樹脂封入するときに樹脂を熱硬化させるために約180℃の熱を加えるが、このときにも圧電基板12の表面に焦電荷が発生する。
本発明では、電極部17及び電極部18の周囲に、80μm以下の間隔をあけて導電性材料層20が設けられているので、圧電基板12の表面に発生した電荷が、電極部17及び電極部18に集中して放電破壊が生じることを低減または完全に防止できる。
なお、本発明では、電極部17及び電極部18と導電性材料層20間の距離を、電極部17及び電極部18と反射器19,19間の距離I1,I2より大きくして、信号の損失を抑えている。
さらに、本実施の形態では、反射器19,19と導電性材料層20の距離Ia,Idが、0μm以上80μm以下、好ましくは60μm以下になっており、圧電基板12の表面に発生した電荷が、反射器19,19に集中して放電破壊が生じることを低減または完全に防止できる。
図2は、本発明の第2の実施の形態の弾性表面波素子を示す平面図である。
本実施の形態の弾性表面波素子の電極層17及び18は図1に示される弾性表面波素子と同じものであり、反射器31,31が電極部17及び電極部18の周囲に形成された導電性材料層20と一体に形成されている点で異なっている。
本実施の形態でも、導電性材料層20は、圧電基板12の外周部12a上にまで形成されている。
さらに、電極部17及び電極部18と導電性材料層20間の距離Ia、Ib、Icが、電極部18と反射器19間の距離I1、I2より大きく、80μm以下、好ましくは60μm以下になっている。
従って、電極部17及び電極部18と導電性材料層20間の距離が圧電基板12表面の全ての領域において80μm以下になっている。
本発明では、電極部17及び電極部18の周囲に、80μm以下の間隔をあけて導電性材料層20が設けられているので、圧電基板12の表面に発生した電荷が、電極部17及び電極部18に集中して放電破壊が生じることを低減または完全に防止できる。
また、図2に示される弾性表面波素子は、反射器31,31が導電性材料層20と一体に形成されており、電極部17及び電極部18と反射器19,19間の放電破壊を、図1に示される弾性表面波素子と同等またはそれ以上確実に防止することができる。
図3に本発明の弾性表面波素子を用いた電子素子の例としてT型フィルタを示す。なお、図4は図3に示されたT型フィルタの等価回路である。
図3において符号S1、S2、S3、S4、S5、S6で示すものは、図2に示す弾性表面波素子30に相当する。弾性表面波素子S1、S2、S3、S4、S5、S6は、それぞれ接続層40を介して接続されている。図3に示すフィルタは、いわゆるT型フィルタである。弾性表面波素子S1、S2、S4、S5はそれぞれの接続電極部を介して直列接続されており、弾性表面波素子S1の一方の接続電極が入力側端子inとされ、弾性表面波素子S5の一方の接続電極が出力側端子outとされている。弾性表面波素子S3の一方の接続電極は、弾性表面波素子S1と弾性表面波素子S2間に接続されており、もう一方の接続電極は接地されている。また、弾性表面波素子S6の一方の接続電極は、弾性表面波素子S4と弾性表面波素子S5間に接続されており、もう一方の接続電極は接地されている。
なお、図3に示されるフィルタでは、接続層40は接続電極部15や接続電極部16と一体に形成されている。
弾性表面波素子S1ないしS6は、それぞれ、くし歯状電極部13及び接続電極部15からなる電極部17並びにくし歯状電極部14及び接続電極部16からなる電極部18を有している。くし歯状電極部13、14及び接続電極部15、16の層構造、材料、膜厚は、図1及び図2に示された弾性表面波素子と同じである。
また、弾性表面波素子S1ないしS6の電極部17及び電極部18の周囲の圧電基板12表面が導電性材料層20で覆われている。導電性材料層20の層構造、材料、膜厚は電極部17及び電極部18と同じである。導電性材料層20は、圧電基板12の外周部12a上にまで形成されている。
本実施の形態では、導電性材料層20は、電極部17及び電極部18並びに反射器19,19の周囲を連続して囲む単一の部材であり、分割されていない。ただし、導電性材料層20が電極部17及び電極部18並びに反射器19,19の周囲を囲む複数の分割された部材で形成されてもよい。
くし歯状電極部13及び14から所定の距離をおいて、長方形状の電極(ストリップ)が複数並べられた反射器31,31が形成されている。本実施の形態の弾性表面波素子S1ないしS6の反射器31,31は電極部17及び電極部18の周囲に形成された導電性材料層20と一体に形成されている。
さらに、電極部17及び電極部18と導電性材料層20間の距離Ia、Icが、電極部18と反射器31,31間の距離I1、I2より大きく、80μm以下、好ましくは60μm以下になっている。
また、電極部17及び電極部18の周囲の圧電基板12表面を覆う導電性材料層20は、接続層40の周囲の圧電基板12表面も覆っている。接続層40と導電性材料層20間の距離IJも、電極部18と反射器31,31間の距離I1、I2より大きく、80μm以下に設定されている。
従って、電極部17及び電極部18と導電性材料層20間の距離および接続層40と導電性材料層20間の距離が圧電基板12表面の全ての領域において、80μm以下になっており、電子素子の放電破壊を著しく防止することができる。
さらに、接続層40と導電性材料層20間の距離IJを60μm以下にすると、電子素子の放電破壊を完全に防止することができる。
なお、導電性材料層20は接地されていてもよいし、浮遊電荷を有して電極部17、18と同電位になっていてもよい。
従来の弾性表面波素子及び図1に示された弾性表面波素子11に歪み及び熱を加えられたときの焦電気耐性を調べた。
実験条件を以下に示す。
くし歯状電極部13、14のくし歯部13a、14aの幅寸法W1及び反射器19の各ストリップの幅寸法W2:W1=W2=0.4μm〜0.545μm
くし歯状電極部13,14のくし歯部13a、14aの間隔寸法P1及び反射器の各ストリップの間隔寸法P2:P1=P2=0.4μm〜0.545μm
くし歯部13aとくし歯部14aの交差長さ寸法L1
:L1=40×(弾性表面波の波長λ)=40×2×(W1+P1)
くし歯状電極部13,14の膜厚及び反射器19の各ストリップの膜厚:H=0.095μm
くし歯状電極部13,14のくし歯部13a、14aの本数:200本
反射器19のストリップの本数:50本
くし歯状電極部14と反射器19の間の距離I1、I2:I1=I2=0.4μm〜0.545μm
なお、圧電基板の材料はLiTaO3である。本実施例では、入力周波数を反共振周波数(本実施例では1.7GHz〜2.1GHz)にしている。また、くし歯状電極部及び反射器はCu97.0Ag3.0合金によって形成されている。
電極部17及び電極部18と導電性材料層20間の距離Ia、Ib、Ic、並びに反射器19,19と導電性材料層20の距離Ia,IdをIa=Ib=Ic=Id=x(μm)とした上で、xの値を変化させたサンプルを形成し、弾性表面波素子の圧電基板12を切断し、180℃の熱を加えて焦電荷を発生させたときの歩留まりを測定した。なお、サンプル数は10個である。
弾性表面波素子のくし歯状電極部13,14及びくし歯部13a、14a間の圧電基板12を金属顕微鏡で目視し、くし歯状電極部13,14及びくし歯部13a、14a間の圧電基板12に破壊があるものを不良品、くし歯状電極部13,14及びくし歯部13a、14a間の圧電基板12に破壊のないものを良品とした。
結果を図5に示す。
図5に示されるように、電極部17及び電極部18と導電性材料層20間の距離Ia、Ib、Ic、並びに反射器19,19と導電性材料層20の距離Ia,Id(Ia=Ib=Ic=Id=x(μm))を80μm以下にすると、歩留り(良品率)が90%以上になり放電破壊を10%以下にできることがわかる。また、距離Ia、Ib、Ic、Idを60μm以下にすると、歩留まり(良品率)が100%になり放電破壊を完全に防止できることがわかる。
本発明の第1の実施の形態の弾性表面波素子を示す平面図、 本発明の第2の実施の形態の弾性表面波素子を示す平面図、 本発明の電子素子の実施の形態としてT型フィルタを示す平面図、 図3に示されるT型フィルタの等価回路図、 従来の弾性表面波素子及び図1に示された弾性表面波素子11に歪み及び熱を加えられたときの焦電気耐性を示すグラフ、
符号の説明
11 弾性表面波素子
12 圧電基板
13、14 くし歯状電極部
15、16 接続電極部
17、18 電極部
19 反射電極
20 導電性材料層

Claims (6)

  1. 圧電基板と、くし歯状電極部及び前記くし歯状電極部に接続された接続電極部を有し前記圧電基板表面に表面波を励起する電極部と、前記表面波を反射させる反射器を有する弾性表面波素子において、
    前記電極部及び前記反射器の周囲の圧電基板表面が導電性材料層で覆われ、前記電極部と前記導電性材料層間の距離が、前記電極部と前記反射器間の距離より大きく、80μm以下であることを特徴とする弾性表面波素子。
  2. 前記電極部と前記導電性材料層間の距離を60μm以下にする請求項1に記載の弾性表面波素子。
  3. 前記導電性材料層は、前記圧電基板の外周部上にまで形成されている請求項1または2に記載の弾性表面波素子。
  4. 前記反射器と前記導電性材料層の距離が、0μm以上80μm以下である請求項1ないし3のいずれかに記載の弾性表面波素子。
  5. 圧電基板上に請求項1または2記載の弾性表面波素子が、導電性の接続層を介して複数個接続されており、前記接続層の周囲の圧電基板表面が前記導電性材料層で覆われ、前記接続層と前記導電性材料層間の距離が、前記電極部と前記反射器間の距離より大きく、80μm以下であることを特徴とする電子素子。
  6. 前記接続層と前記導電性材料層間の距離が60μm以下である請求項5に記載の電子素子。
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