JP2005101525A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 碍子に収納された巻線と碍子との隙間に樹脂層が形成された点火装置において、碍子に収納された巻線の断線を防止する。
【解決手段】 一端に開口部を有するとともに他端に底部を有し、1次巻線31および2次巻線32のうち一方の巻線が収納される筒状の碍子5と、碍子5と一方の巻線との隙間に樹脂を充填して形成された樹脂層9とを備える点火装置において、碍子5の内周部の径を、開口部から底部に向かって漸増する。樹脂層9が碍子5の開口部から底部に向かって収縮しようとする際に、樹脂層9は碍子5の内周部に引っかかることなく収縮することが可能であり、したがって、樹脂層9のクラックの発生を防止し、ひいては巻線32の断線を防止することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、1次巻線および2次巻線を有し、点火プラグに高電圧を供給する内燃機関用点火装置に関するものである。
図7は、本発明者らが特願2002−98507号にて提案した、点火コイルと点火プラグを一体化した内燃機関用点火装置を示すものである。この点火装置は、セラミック製の筒状の碍子5に1次巻線31が巻かれ、碍子5に2次巻線32が収納され、碍子5と2次巻線32との隙間に樹脂が充填されて樹脂層9が形成されている。
そして、図7に示す装置において、碍子5に収納された2次巻線32が断線するという問題が発生した。これは、樹脂層9が硬化収縮する際に樹脂層9にクラックが発生し、クラック発生により樹脂層9が2次巻線32を引っ張り、2次巻線32の断線が発生することが判明した。
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、碍子に収納された巻線と碍子との隙間に樹脂層が形成された点火装置において、碍子に収納された巻線の断線を防止することを目的とする。
ところで、前述したように、樹脂層にクラックが発生して2次巻線の断線に至るが、クラック発生原因について本発明者らが検討を行ったところ、以下のことがわかった。すなわち、樹脂層は樹脂が硬化する際に碍子の開口部から底部に向かって収縮しようとするが、碍子は開口部から底部に向かって内周部の径が漸減されていたため、樹脂層が収縮する際に樹脂層の外周部が碍子の内周部に引っかかってしまい、その応力でクラックが発生することが判明した。
また、樹脂層における碍子開口部側の端部(以下、樹脂層開口側端部という)は表面張力が働き、樹脂層開口側端部は樹脂層と碍子との接着力が他の部位よりも大きくなる。そのため、樹脂層が硬化収縮する際に、樹脂層開口側端部はクラックが容易に発生しやすい。そして、樹脂層開口側端部でクラックが発生すると、そのクラック発生部を起点として、樹脂層の硬化収縮に伴って碍子底部側に向かってクラックが螺旋状に進行する場合もあることが分かった。
本発明は、上記の検討結果に基づいてなされたもので、請求項1に記載の発明では、点火プラグ(2)に高電圧を供給する1次巻線(31)および2次巻線(32)と、一端に開口部を有するとともに他端に底部を有し、1次巻線(31)および2次巻線(32)のうち一方の巻線が収納される筒状の碍子(5)と、碍子(5)と一方の巻線との隙間に樹脂を充填して形成された樹脂層(9)とを備え、碍子(5)は、開口部から底部に向かって内周部の径が漸増されていることを特徴とする。
これによると、碍子は開口部から底部に向かって内周部の径が漸増されているため、樹脂層が碍子の開口部から底部に向かって収縮しようとする際に、樹脂層は碍子の内周部に引っかかることなく収縮することが可能であり、したがって、樹脂層のクラックの発生を防止し、ひいては巻線の断線を防止することができる。
請求項2に記載の発明では、底部から開口部に向かう樹脂層(9)の移動が規制されるように、底部において碍子(5)と樹脂層(9)とが係合されていることを特徴とする。
これによると、樹脂層が収縮する際には、樹脂層を確実に碍子の開口部から底部に向かって収縮させることができ、したがって、樹脂層のクラックの発生を防止し、ひいては巻線の断線を一層確実に防止することができる。
請求項3に記載の発明では、点火プラグ(2)が一体化された内燃機関用点火装置であって、碍子(5)は、一方の巻線が収納される巻線碍子(52)と、点火プラグ(2)の中心電極(22)が収納されるプラグ碍子(51)とを備え、巻線碍子(52)とプラグ碍子(51)とが結合されて、プラグ碍子(51)の一端が巻線碍子(52)の底部を形成していることを特徴とする。
これによると、巻線碍子単体では両端が開口した筒状とすることができるため、巻線碍子を開口部から底部に向かって内周部の径が漸増するような形状に加工することが容易である。
請求項4に記載の発明のように、碍子(5)における開口部の内周部の径をd1、碍子(5)における底部の内周部の径をd2としたとき、d2/d1≧1.01とすることにより、樹脂層が収縮する際に、碍子の内周部に引っかかることなく樹脂層を収縮させることができる。一方、碍子外径寸法の制約から、請求項5に記載の発明のように、d2/d1≦1.25とするのが望ましい。
請求項6に記載の発明のように、碍子(5)の内周部はテーパ状とすることができる。そして、請求項7に記載の発明のように、碍子(5)の軸線に対する碍子(5)の内周部の角度を0.04°以上とすることにより、樹脂層が収縮する際に、碍子の内周部に引っかかることなく樹脂層を収縮させることができる。一方、碍子外径寸法の制約から、請求項8に記載の発明のように、碍子(5)の軸線に対する碍子(5)の内周部の角度を1°以下とするのが望ましい。
請求項9に記載の発明では、点火プラグ(2)に高電圧を供給する1次巻線(31)および2次巻線(32)と、一端に開口部を有するとともに他端に底部を有し、1次巻線(31)および2次巻線(32)のうち一方の巻線が収納される筒状の碍子(5)と、碍子(5)と一方の巻線との隙間に樹脂を充填して形成された樹脂層(9)とを備え、
碍子(5)における開口部の内周部の径と碍子(5)における底部の内周部の径が等しいことを特徴とする
これによると、碍子における開口部の内周部の径と碍子における底部の内周部の径が等しいため、樹脂層が碍子の開口部から底部に向かって収縮しようとする際に、樹脂層は碍子の内周部に引っかかることなく収縮することが可能であり、したがって、樹脂層のクラックの発生を防止し、ひいては巻線の断線を防止することができる。
請求項10に記載の発明では、碍子(5)と樹脂層(9)との間に、碍子(5)と樹脂層(9)との接着を防止する剥離部材(100)が設けられていることを特徴とする。
これによると、樹脂層が硬化収縮する際に樹脂層と碍子が容易に剥離することができるため、特に、樹脂層開口側端部でのクラック発生部を起点とする螺旋状クラックの防止に有効である。
請求項11に記載の発明のように、剥離部材(100)は、釉薬、ポリエチレン、フッ素系樹脂、およびシリコンのうちのいずれか1つを碍子(5)に塗布して形成することができる。
請求項12に記載の発明では、剥離部材(100)は、碍子(5)と樹脂層(9)との間に介在されたシート状の部材であることを特徴とする。
これによると、剥離部材を塗布する場合よりも確実に樹脂層と碍子を剥離させることができる。
請求項13に記載の発明では、剥離部材(100)は、碍子(5)の内周部の全面に設けられていることを特徴とする。
これによると、樹脂層と碍子との対向面全域で、樹脂層と碍子とを容易に剥離させることができる。
請求項14に記載の発明では、剥離部材(100)は、碍子(5)の内周部のうち開口部に近い側にのみ設けられていることを特徴とする。
これによると、剥離部材(100)を碍子の内周部の全面に設ける場合よりも、剥離部材を設ける作業がし易い。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明を図に示す実施形態に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る内燃機関用点火装置の全体構成を示す断面図、図2は図1の装置の中間製造工程での構成を示す断面図、図3は図2における巻線碍子部分の拡大図である。
図1において、点火装置は、円筒形状のケース1内に、点火プラグ2と点火コイル3と圧力検出素子4が収納され、点火プラグ2の両電極(詳細後述)が図示しない車両用内燃機関の燃焼室に露出するようにして、シリンダヘッドのプラグホールに装着されるようになっている。
ケース1は、磁性体で且つ導電性の金属材料よりなり、より詳細には炭素鋼等の鉄鋼材料よりなり、ケース1の外周面には、燃焼室側に雄ねじ部11が形成されると共に、反燃焼室側に締め付け用ナット部12が形成されており、ナット部12を利用してケース1を回して、雄ねじ部11をシリンダヘッドの図示しない雌ねじ部にねじ結合させることにより、点火装置がシリンダヘッドに固定されるようになっている。
ケース1内には、電気絶縁性材料であるセラミックからなる有底円筒状の碍子5が収納されており、この碍子5は、燃焼室側に位置するプラグ碍子51と、このプラグ碍子51の反燃焼室側に位置して後述する1次巻線31が巻かれる巻線碍子52とから構成されている。そして、円筒状に形成された巻線碍子52の一端がプラグ碍子51の筒部511に挿入され、ホウケイ酸鉛ガラス等を接着剤として用いて、プラグ碍子51と巻線碍子52とが結合されている。なお、碍子5の詳細については後述する。
ケース1の内周面には、燃焼室側近傍に段付き状の受け面13が形成されており、碍子5におけるプラグ碍子51の外周面には、この受け面13に当接する段付き状の当たり面512が形成されている。そして、受け面13と当たり面512の間には図示しない金属製のパッキンが介在し、ケース1と碍子5との間からの燃焼ガスの洩れを防止するようになっている。
点火プラグ2は、導電性金属よりなるステム21、導電性金属よりなる中心電極22、および導電性金属よりなる接地電極23等から構成されている。そして、ステム21および中心電極22は、碍子5におけるプラグ碍子51の中心穴に挿入されており、この中心電極22の一端は燃焼室に露出している。また、接地電極23はケース1に溶接等により一体化されており、この接地電極23は火花ギャップを有して中心電極22の一端と対向している。
点火コイル3は、1次巻線31、2次巻線32、磁性材料よりなる円柱状の中心コア33、および電気絶縁性の樹脂にて有底円筒状に形成された2次スプール34等から構成されている。1次巻線31は、碍子5における巻線碍子52の外周部に直接巻線されている。そして、1次巻線31の両端は図示しないターミナルを介して、接続コネクタ6のコネクタ端子61に接続されており、これにより1次巻線31に図示しないイグナイタからの制御信号が入力されるようになっている。
ここで、ケース1において中心コア33を取り囲む部分は、磁束が流れる外周コアの機能を有しており、1次巻線31で発生した磁束は、中心コア33およびケース1に流れるようになっている。そして、ケース1において中心コア33を取り囲む部分には、磁束変化で発生する環状電流による損失を防止するために、中心コア33の軸方向に延びる図示しないスリットが形成されている。
2次スプール34は、2次巻線32が巻かれる巻き線用筒部341と、この巻き線用筒部341から反燃焼室側に向かって突出する突出筒部342を有している。そして、巻き線用筒部341の外周に2次巻線32が巻かれ、2次スプール34の中心穴に中心コア33が挿入されている。中心コア33を挿入後、2次スプール34の中心穴の開口部にゴムやスポンジ等の弾性材よりなるコア押え蓋35が挿入されることにより、2次スプール34の中心穴が塞がれている。また、碍子5における巻線碍子52と2次巻線32との隙間には、電気絶縁性に富む樹脂、例えばエポキシ樹脂が充填されて樹脂層9が形成されている。
2次巻線32の高電圧端は、点火プラグ2のステム21を介して中心電極22に電気的に接続され、低電圧端は、図示しないターミナルを介してケース1に接続されている。なお、ケース1はシリンダヘッド等を介して図示しない車両のボデーに接地されている。
圧力検出素子4は、それに負荷される荷重の変化に伴って電位が変位するもので、例えばチタン酸鉛からなり、薄板リング状に形成されている。そして、圧力検出素子4は巻線碍子52の端部に配置され、圧力検出素子4の一端は、ボルト8およびケース1を介してシリンダヘッドに電気的に接続されている。
また、圧力検出素子4と巻線碍子52の端部との間に、導電性金属にて薄板リング状に形成された燃焼圧信号用ターミナル7が配置されている。この燃焼圧信号用ターミナル7には、コネクタ端子61が一体に形成されている。これにより圧力検出素子4の出力信号が図示しない制御装置に出力されるようになっている。
ボルト8は導電性金属にて筒状に形成され、ケース1における反燃焼室側に形成された雌ねじ部14にボルト8がねじ結合されることにより、圧力検出素子4および燃焼圧信号用ターミナル7が、巻線碍子52の端部とボルト8との間に保持されるようになっている。
そして、ボルト8の締め付けにより、圧力検出素子4に圧縮予荷重を与えると共に、ケース1の受け面13と碍子5の当たり面512と図示しないパッキンとの当接部にて、ケース1と碍子5との間からの燃焼ガスの洩れを防止するようになっている。ボルト8を雌ねじ部14にねじ結合した後、接続コネクタ6の樹脂製のケース62がボルト8の中空穴に挿入される。
上記構成の点火装置は、イグナイタからの制御信号に基づいて点火コイル3が高電圧を発生し、点火プラグ2はその高電圧を火花ギャップ間で放電して燃焼室内の混合気を着火させる。また、燃焼室内での燃焼によって発生した圧力は、碍子5を介して圧力検出素子4に伝達され、それにより圧力検出素子4は圧縮荷重を受ける。そして、圧力検出素子4は、その荷重の変化に応じた電圧の出力信号を出力する。
次に、本実施形態の特徴部分について説明する。
図2に示すように、プラグ碍子51と巻線碍子52とが結合された状態では、巻線碍子52の一端がプラグ碍子51によって閉塞されており、換言すると、プラグ碍子51の一端が巻線碍子52の底部を形成している。また、巻線碍子52の一端の内周側は、プラグ碍子51よりも内周側に突出しており、係合部521をなしている。そして、係合部521とプラグ碍子51との間に流入した樹脂層9の樹脂が係合部521に係合することにより、巻線碍子52における底部から開口部に向かう樹脂層9の移動が規制されるようになっている。
巻線碍子52の内周部はテーパ状になっており、巻線碍子52における開口部から底部に向かって内周部の径が漸増されている。このように、巻線碍子52における開口部から底部に向かって内周部の径が漸増されているため、樹脂層9が巻線碍子52における開口部から底部に向かって収縮しようとする際に、樹脂層9は図3に示すように巻線碍子52の内周部から剥離し、巻線碍子52の内周部に引っかかることなく収縮することが可能である。したがって、樹脂層9のクラックの発生が防止され、ひいては2次巻線32の断線が防止される。
次に、巻線碍子52のテーパ部分の具体例を説明する。樹脂層9が収縮する際に、樹脂層9が巻線碍子52の内周部から容易に剥離して巻線碍子52の内周部に引っかからないようにするためには、巻線碍子52における開口部の内周部の径をd1、巻線碍子52碍子における底部の内周部の径をd2としたとき、d2/d1≧1.01とするのが望ましい。また、巻線碍子52の外径寸法の制約から、d2/d1≦1.25とするのが望ましい。
また、巻線碍子52の軸線に対する巻線碍子52の内周部の角度(以下、巻線碍子52の内周部こう配という)で示すと、樹脂層9が収縮する際に、樹脂層9が巻線碍子52の内周部から容易に剥離して巻線碍子52の内周部に引っかからないようにするためには、巻線碍子52の内周部こう配は0.04°以上とするのが望ましく、巻線碍子52の外径寸法の制約から、巻線碍子52の内周部こう配は1°以下とするのが望ましい。
さらに、巻線碍子52の具体的な寸法例を示すと、巻線碍子52の外径をD、巻線碍子52の全長をLとしたとき、例えば、d1=φ10.3mm、D1=φ13.8mm、L=82.5mmの場合、d2=φ10.54〜10.78mm、とするのが望ましい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図4は第2実施形態に係る内燃機関用点火装置の巻線碍子部分の断面図である。本実施形態は、第1実施形態の内燃機関用点火装置に剥離部材100を追加したものであり、その他の点は第1実施形態と同一である。
前述したように、樹脂層9における碍子開口部側の端部91(以下、樹脂層開口側端部91という)の接着力は他の部位よりも大きいため、樹脂層開口側端部91はクラックが容易に発生しやすくなっている。そして、樹脂層開口側端部91でクラックが発生すると、そのクラック発生部を起点として、樹脂層9の硬化収縮に伴って巻線碍子52の底部側に向かってクラックが螺旋状に進行してしまう。
そこで本実施形態では、樹脂層9と巻線碍子52の接着を防止して、樹脂層9が硬化収縮する際に樹脂層9と巻線碍子52を容易に剥離させるための剥離部材100を、樹脂層9と巻線碍子52との間に設けている。より詳細には、剥離部材100は、巻線碍子52の内周部のうち開口部に近い側にのみ設けており、少なくとも樹脂層開口側端部91を含む部位に設けている。
本実施形態では、剥離部材100は、巻線碍子52の内周面に釉薬を塗布して形成されている。因みに、釉薬を染みこませた棒状の部材を用いて釉薬を塗布する。
本実施形態によると、剥離部材100によって樹脂層9と巻線碍子52の接着が防止されるため、樹脂層9が硬化収縮する際に樹脂層9と巻線碍子52が容易に剥離する。したがって、樹脂層開口側端部91でのクラック発生を防止でき、ひいては、そのクラック発生部を起点とする螺旋状クラックの発生を防止できる。
なお、剥離部材100は、釉薬の代わりに、ポリエチレン、フッ素系樹脂(PTFE)、シリコン等を塗布して形成してもよいし、あるいは、樹脂層9と巻線碍子52との間に介在させた紙等のシート状の部材でもよい。
また、剥離部材100は、巻線碍子52の内周部の全面に設けてもよい。因みに、釉薬等を巻線碍子52に流し込むことにより、巻線碍子52の内周部の全面に剥離部材100を設けることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、巻線碍子52の内周部をテーパ状にしたが、巻線碍子52における開口部から底部に向かって内周部の径が漸増するものであれば、例えば図5に示すような湾曲形状にしたり、あるいは、図6に示すようなステップ状にしてもよい。
さらに、上記実施形態では、d2>d1としたが、d2=d1としても、巻線碍子52の内周部に引っかかることなく樹脂層9を収縮させることができる。
また、上記実施形態では、内周側が2次巻線32であり、外周側が1次巻線31であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、外周側を2次巻線32とし、内周側を1次巻線31としてもよい。
本発明に係る点火装置の第1実施形態を示す断面図である。 図1の装置の中間製造工程での構成を示す断面図である。 図2における巻線碍子部分の拡大図である。 本発明に係る点火装置の第2実施形態を示す断面図である。 本発明に係る点火装置の他の実施形態を示す要部の断面図である。 本発明に係る点火装置の他の実施形態を示す要部の断面図である。 本発明者らが先に提案した点火装置を示す断面図である。
符号の説明
2…点火プラグ、31…1次巻線、32…2次巻線、5…碍子、9…樹脂層。

Claims (14)

  1. 点火プラグ(2)に高電圧を供給する1次巻線(31)および2次巻線(32)と、一端に開口部を有するとともに他端に底部を有し、前記1次巻線(31)および前記2次巻線(32)のうち一方の巻線が収納される筒状の碍子(5)と、前記碍子(5)と前記一方の巻線との隙間に樹脂を充填して形成された樹脂層(9)とを備え、
    前記碍子(5)は、前記開口部から前記底部に向かって内周部の径が漸増されていることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  2. 前記底部から前記開口部に向かう前記樹脂層(9)の移動が規制されるように、前記底部において前記碍子(5)と前記樹脂層(9)とが係合されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用点火装置。
  3. 前記点火プラグ(2)が一体化された内燃機関用点火装置であって、
    前記碍子(5)は、前記一方の巻線が収納される巻線碍子(52)と、前記点火プラグ(2)の中心電極(22)が収納されるプラグ碍子(51)とを備え、
    前記巻線碍子(52)と前記プラグ碍子(51)とが結合されて、前記プラグ碍子(51)の一端が前記巻線碍子(52)の底部を形成していることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用点火装置。
  4. 前記碍子(5)における前記開口部の内周部の径をd1、前記碍子(5)における前記底部の内周部の径をd2としたとき、
    d2/d1≧1.01であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の内燃機関用点火装置。
  5. d2/d1≦1.25であることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関用点火装置。
  6. 前記碍子(5)の内周部はテーパ状であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の内燃機関用点火装置。
  7. 前記碍子(5)の軸線に対する前記碍子(5)の内周部の角度は、0.04°以上であることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関用点火装置。
  8. 前記碍子(5)の軸線に対する前記碍子(5)の内周部の角度は、1°以下であることを特徴とする請求項7に記載の内燃機関用点火装置。
  9. 点火プラグ(2)に高電圧を供給する1次巻線(31)および2次巻線(32)と、一端に開口部を有するとともに他端に底部を有し、前記1次巻線(31)および前記2次巻線(32)のうち一方の巻線が収納される筒状の碍子(5)と、前記碍子(5)と前記一方の巻線との隙間に樹脂を充填して形成された樹脂層(9)とを備え、
    前記碍子(5)における前記開口部の内周部の径と前記碍子(5)における前記底部の内周部の径が等しいことを特徴とする内燃機関用点火装置。
  10. 前記碍子(5)と前記樹脂層(9)との間に、前記碍子(5)と前記樹脂層(9)との接着を防止する剥離部材(100)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の内燃機関用点火装置。
  11. 前記剥離部材(100)は、釉薬、ポリエチレン、フッ素系樹脂、およびシリコンのうちのいずれか1つであり、前記碍子(5)に塗布されていることを特徴とする請求項10に記載の内燃機関用点火装置。
  12. 前記剥離部材(100)は、前記碍子(5)と前記樹脂層(9)との間に介在されたシート状の部材であることを特徴とする請求項10に記載の内燃機関用点火装置。
  13. 前記剥離部材(100)は、前記碍子(5)の内周部の全面に設けられていることを特徴とする請求項10ないし12のいずれか1つに記載の内燃機関用点火装置。
  14. 前記剥離部材(100)は、前記碍子(5)の内周部のうち前記開口部に近い側にのみ設けられていることを特徴とする請求項10ないし12のいずれか1つに記載の内燃機関用点火装置。
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