JP2005101319A - 基板搬送装置、基板回転装置および基板処理装置 - Google Patents

基板搬送装置、基板回転装置および基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005101319A
JP2005101319A JP2003333724A JP2003333724A JP2005101319A JP 2005101319 A JP2005101319 A JP 2005101319A JP 2003333724 A JP2003333724 A JP 2003333724A JP 2003333724 A JP2003333724 A JP 2003333724A JP 2005101319 A JP2005101319 A JP 2005101319A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
metal plate
wafer
work
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003333724A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuo Kunihiro
卓生 国広
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2003333724A priority Critical patent/JP2005101319A/ja
Publication of JP2005101319A publication Critical patent/JP2005101319A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Abstract

【課題】駆動機構からの発塵などによる基板汚染を防止する。
【解決手段】搬送部30は、第1処理部10および第2処理部20に接続された搬送室31と、この搬送室31内でウエハWを保持して移動可能なウエハ搬送ワーク32とを備えている。ウエハ搬送ワーク32内には、磁性体金属板33および導電性金属板34が収容されている。搬送室31の下方に推進コイル35が設けられていて、この推進コイル35によって磁性体金属板33および導電性金属板34を貫く交番磁界が形成され、導電性金属板34内に誘導電流が生じる結果、ウエハ搬送ワーク32がウエハWの搬送方向に移動する。よって、搬送室31内をウエハWがウエハ搬送ワーク32に保持されて搬送される際に、金属摩耗粉などのパーティクルが発生することがなく、このようなパーティクルによるウエハWの汚染を生じるおそれがない。
【選択図】 図2

Description

この発明は、基板を搬送するための基板搬送装置および基板を回転するための基板回転装置、ならびにこれらが適用された基板処理装置に関する。
半導体ウエハや液晶表示パネル用ガラス基板等の基板を処理するための基板処理装置は、基板に対する処理を実施する基板処理室と、この基板処理室に結合された基板搬送室とを備えている。
基板処理室内の構成は、たとえば、下記特許文献1に開示されている。すなわち、基板処理室内には、基板をほぼ水平に保持して回転するスピンチャックと、このスピンチャックに保持された基板に処理液を供給するためのノズルとが配設されている。スピンチャックの回転軸は、基板処理室の底面に形成された軸受孔を貫通していて、その基板処理室外へ延びた部分には、スピンチャックを回転させるための回転駆動機構が結合されている。
処理対象の基板は、たとえば、基板搬送室内をキャリッジによって搬送されてきて、基板搬送室から基板処理室に搬入され、キャリッジからスピンチャックに受け渡される。スピンチャックに基板が保持されると、スピンチャックの回転軸に回転駆動機構から駆動力が入力されて、スピンチャックが回転軸まわりに所定速度で回転される。そして、このスピンチャックとともに回転している基板にノズルから処理液が供給されることにより、基板の表面に処理液による処理が施される。
特開平10−247631号公報
基板搬送室内には、キャリッジを移動させるための駆動機構が備えられている。この駆動機構は、駆動源としてのモータやこのモータの回転力を直進運動に変換するためのボールねじ機構などを含む。そのため、基板搬送室内を基板が搬送される際に、駆動機構からパーティクル(金属摩耗粉)が発生し、このパーティクルによる基板汚染(金属汚染)を生じるおそれがあった。このような基板汚染を防止するためには、たとえば、駆動機構をケース内に収容して密閉することが考えられるが、キャリッジと駆動機構(ボールねじ機構)とを切り離すことはできないから、駆動機構をケース内に密閉することはかなり困難である。
このような駆動に伴った発塵の問題は、基板搬送室だけでなく、基板処理室でも生じる。スピンチャックの回転軸が貫通した軸受孔の周囲には、リップシール等のシール部材が設けられていて、このシール部材によって、回転軸と軸受孔との間がシールされている。これにより、基板処理室内から外部に処理液が漏れ出すことを防止でき、また、回転駆動機構からの発塵が基板処理室内に飛入することを防止できる。しかし、スピンチャックが回転されると、回転軸の周面とシール部材とが摺接し、この摺接によってシール部材が摩耗してパーティクルを発生してしまう。さらには、回転軸の周面とシール部材との摺接部分で発熱し、これが基板の処理に悪影響を及ぼすおそれもあった。
そこで、この発明の目的は、駆動機構からの発塵などによる基板汚染を防止することのできる基板搬送装置および基板処理装置、ならびにこれらを適用した基板処理装置を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板(W)に対して所定の処理を行うための基板処理部(10,20)に結合された基板搬送室(31)と、この基板搬送室内に設けられて、上記基板処理部に対して搬送される基板を保持する基板保持ワーク(32)と、この基板保持ワークの内部または上記基板搬送室から隔絶された隔絶部の一方に備えられた金属板(33,34)と、上記基板保持ワークの内部または上記隔絶部の他方に備えられていて、上記金属板を貫く交番磁界を発生させて、上記金属板内に誘導電流を生じさせることにより、上記基板保持ワークを上記基板処理部に対して移動させるための推力を上記基板保持ワークに作用させる推進コイル(35)とを含むことを特徴とする基板搬送装置(30)である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
上記の構成によれば、推進コイルによって金属板を貫く交番磁界が形成されると、その金属板内に誘導電流が生じて、この誘導電流が交番磁界からフレミングの左手の法則に従った力を受けることにより、基板保持ワークがその誘導電流が受ける力を推力として推進する。よって、基板搬送室内を基板がウエハ保持ワークに保持されて搬送される際に、金属摩耗粉などのパーティクルが発生することがなく、このようなパーティクルによる基板の汚染(金属汚染)を生じるおそれがない。
そのうえ、基板保持ワークの内部または基板搬送室から隔絶された隔絶部の一方に金属板が備えられ、他方に推進コイルが備えられていることにより、金属板および推進コイルなどの金属部品は基板搬送室内において露出していないから、その金属部品による基板の汚染の問題を招くおそれもない。また、基板処理部における処理が薬液を用いた処理であっても、金属板および推進コイルが薬液による腐食を受けるおそれがない。
なお、上記推進コイルが上記基板保持ワークの内部に封入され、上記金属板が上記隔絶部において上記推進コイルとの間に所定の間隔を空けて対向配置されていてもよいし、請求項2に記載のように、上記金属板が上記基板保持ワークの内部に封入され、上記推進コイルが上記隔絶部において上記金属板との間に所定の間隔(D)を空けて対向配置されていてもよい。請求項2の構成の場合、推進コイルは固定配置できるから、推進コイルへの電力供給のための構成が簡単である。
請求項3記載の発明は、基板(W)を所定の軸線まわりに回転させる基板回転装置であって、基板を保持する基板保持ワーク(12;43)と、この基板保持ワークの内部または上記基板保持ワークと隔壁(111)を挟んで隔絶された隔絶部の一方に備えられた金属板(13,14)と、上記基板保持ワークの内部または上記隔絶部の他方に備えられていて、上記所定の軸線を中心とする回転磁界を形成して、上記金属板内に誘導電流を生じさせることにより、上記基板保持ワークを上記所定の軸線まわりに回転させるための回転力を上記基板保持ワークに作用させる回転磁界形成コイル(15)とを含むことを特徴とする基板回転装置である。
この構成によれば、回転磁界形成コイルによって回転磁界が形成されると、金属板内に誘導電流が生じて、この誘導電流が回転磁界からの力を受け、この力が基板保持ワークに回転力として作用し、基板回転ワークが所定の軸線まわrに回転する。よって、基板が回転される際に、金属摩耗粉などのパーティクルが発生することがなく、このようなパーティクルによる基板の汚染(金属汚染)を生じるおそれがない。
そのうえ、基板保持ワークの内部または基板保持ワークと隔壁を挟んで隔絶された隔絶部の一方に金属板が備えられ、他方に回転磁界形成コイルが備えられていることにより、金属板および回転磁界形成コイルなどの金属部品は、基板保持ワークに保持された基板の近傍において露出していないから、その金属部品による基板の汚染の問題を招くおそれもない。また、基板保持ワークに保持された基板に対して薬液による処理が行われる場合であっても、金属板および回転磁界形成コイルが薬液による腐食を受けるおそれがない。
さらに、この基板回転装置を基板処理室内に設けても、たとえば、その基板処理室の外部に回転磁界形成コイルを配置し、基板保持ワーク内に金属板を封入しておくことにより、基板処理室の底面を貫通する回転軸によらずに基板(基板保持ワーク)を回転させることができるから、従来の構成と異なり、回転軸とシール部材との摺接によるパーティクルの発生といった問題を生じることがなく、このようなパーティクルによる基板汚染の問題を招くおそれがない。さらにまた、基板処理室の底面に回転軸などが挿通されていないから、基板に対する処理が処理液を用いた処理であっても、基板処理室から外部に処理液が漏れ出すおそれがない。
なお、上記回転磁界形成コイルが上記基板保持ワークの内部に封入され、上記金属板が上記隔絶部において上記回転磁界形成コイルとの間に所定の間隔(D)を空けて対向配置されていてもよいし、請求項4に記載のように、上記金属板が上記基板保持ワークの内部に封入され、上記推進コイルが上記隔絶部において上記金属板との間に所定の間隔を空けて対向配置されていてもよい。請求項4の構成の場合、回転磁界形成コイルは固定配置できるから、回転磁界形成コイルへの電力供給のための構成が簡単である。
請求項5記載の発明は、基板(W)に対して所定の処理を行うための基板処理装置であって、処理対象の基板を基板処理室(11)内で保持する基板保持手段と、この基板保持手段に対して基板を搬送する基板搬送手段(30)とを含み、上記基板搬送手段として、請求項1または2記載の基板搬送装置が適用されていることを特徴とする基板処理装置である。
この発明によれば、基板搬送手段として請求項1または2記載の基板搬送装置が適用されているので、請求項1または2に関連して述べた効果と同様な効果を得ることができる。
請求項6記載の発明は、基板(W)に対して所定の処理を行うための基板処理装置であって、処理対象の基板を基板処理室(11)内で保持する基板保持手段と、この基板保持手段に対して基板を搬送する基板搬送手段(30)とを含み、上記基板保持手段として、請求項3または4記載の基板回転装置が適用されていることを特徴とする基板処理装置である。
この発明によれば、基板保持手段として請求項3または4記載の基板搬送装置が適用されているので、請求項3または4に関連して述べた効果と同様な効果を得ることができる。
また、基板保持手段として請求項3または4記載の基板搬送装置が適用されていれば、請求項8に記載のように、上記所定の処理が処理流体を用いた処理であり、基板処理室内で基板に対して処理流体を用いた処理が行われる場合であっても、基板処理室から処理流体が漏れ出すおそれがない。
請求項7記載の発明は、上記基板搬送手段として、請求項1または2記載の基板搬送装置が適用されていることを特徴とする請求項6記載の基板処理装置である。
この発明によれば、基板搬送手段として請求項1または2記載の基板搬送装置が適用されているので、請求項3または4に関連して述べた効果と同様な効果に加えて、請求項1または2に関連して述べた効果と同様な効果をさらに得ることができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る基板処理装置のレイアウトを簡略化して示す図解図である。この基板処理装置は、基板の一例である半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wに対して2種類の処理を連続して行うことができるものであり、第1の処理を行うための第1処理部10と第2の処理を行うための第2処理部20とを、直線状に延びた搬送部30によってインライン接続した構成を有している。処理対象のウエハWは、第1処理部10で第1の処理を受けた後、搬送部30を第1処理部10から第2処理部20に向けて搬送され、第2処理部20に搬入されて第2の処理を受ける。
第1および第2の処理は、ウエハWに対して連続して行うことが望ましい処理であって、たとえば、第1の処理は、ウエハWの表面に対するCMP(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)処理であり、第2の処理は、CMP処理後のウエハWの表面を洗浄液で洗浄する処理である。CMP処理が行われた後は、ウエハWの表面にスラリー(研磨剤)が残留していて、このスラリーが乾燥してしまうと、その後に洗浄除去することが困難になることから、CMP処理後のウエハWに対しては、スラリーを除去するための洗浄処理をCMP処理に引き続いて速やかに行うことが望ましい。
図2は、搬送部30の構成を簡略化して示す断面図である。搬送部30は、第1処理部10および第2処理部20に接続された搬送室31と、この搬送室31内でウエハWを保持して移動可能なウエハ搬送ワーク32とを備えている。
搬送室31は、底板311、この底板311の周囲から立ち上がった側板312および側板312の上端縁間に跨って設けられた天板313によって区画形成されている。底板311、側板312および天板313は、たとえば、フッ素樹脂、PVC(ポリ塩化ビニル)またはPP(ポリプロピレン)等の絶縁材料(絶縁性を有する合成樹脂材料)で構成されている。また、側板312の第1処理部10および第2処理部20にそれぞれ対向する面には、ウエハWを搬入/搬出するための開口が形成されている。各開口に関連してシャッタが設けられており、各開口をシャッタで閉塞することによって、搬送室31内を完全に密閉された空間にすることができるようになっている。これにより、必要に応じて、搬送室31内に窒素ガス等の気体や純水または薬液等の液体を充満させたり、搬送室31に真空吸引源を接続して、搬送室31内を真空状態にしたりすることができる。
ウエハ搬送ワーク32は、たとえば、フッ素樹脂、PVCまたはPP等の絶縁材料を用いて一体的に形成されており、基台部321と、この基台部321の上面に設けられたウエハ支持部322とを有している。ウエハ支持部322は、複数の箇所でウエハWの周縁部を支持するものであり、たとえば、基台部321の上面よりも一段高く形成されていて、ウエハWの下面の周縁部を載置した状態で支持する支持面323を有している。また、基台部321の下端縁には、ガイド部324が側方に張り出して形成されており、ウエハ搬送ワーク32は、ガイド部324が搬送室31の底板311上に配設されたガイドレール(図示せず)に案内されて、そのガイドレールに沿って移動することができるようになっている。
基台部321の内部には、たとえば、鉄等の磁性体金属材料からなる薄板状の磁性体金属板33と、アルミニウムまたは銅等の金属材料からなる薄板状の導電性金属板34とが、上下に重なり合った状態で積層されて封入されている。一方、搬送室31の下方には、ウエハ搬送ワーク32を推進させるための磁界を発生させる推進コイル35が配置されている。
推進コイル35は、搬送室31のほぼ全長にわたって設けられており、たとえば、珪素鋼板を重ね合わせて構成されたコイル本体351を備えている。コイル本体351は、平板状部分351Aと、平板状部分351Aの上面にウエハWの搬送方向に一定間隔(たとえば、10mm)を空けて並設された多数の凸条部351Bとを有しており、凸条部351Bの上面が搬送室31の底板311に接した状態に設けられている。これにより、凸条部351Bの上面とウエハ搬送ワーク32内に封入された導電性金属板34の下面との間には、所定の間隔Dが、搬送室31の底板311およびウエハ搬送ワーク32の導電性金属板34の下方の厚みによって形成されている。
各凸条部351Bには、金属巻線352が巻き付けられていて、各金属巻線352には、コイル駆動部36から駆動電流が供給されるようになっている。コイル駆動部36は、たとえば、インバータ回路を含んでいて、このインバータ回路をマイクロコンピュータを含む構成の磁界制御部37がPWM(Pulse Width Modulation)制御することにより、コイル駆動部36から各金属巻線352に供給される駆動電流が制御されるようになっている。
図3は、推進コイル35によるウエハ搬送ワーク32の推進原理について説明するための図解図である。ウエハ搬送ワーク32によるウエハWの搬送の際には、磁界制御部37は、互いに隣接する金属巻線352に逆方向の駆動電流が流れるようにコイル駆動部36をPWN制御する。これにより、コイル駆動部36の上方には、互いに隣接する金属巻線352上における磁界の向きが反転した交番磁界が形成される。そして、この交番磁界内に磁性体金属板33および導電性金属板34が置かれることにより、導電性金属板34内には、互いに隣接する金属巻線352の直上においてウエハWの搬送方向と直交する逆方向に誘導電流が流れる。このとき、磁性体金属板33は、導電性金属板34を貫く磁束を安定させる役割を果たす。導電性金属板34内を流れる誘導電流は、導電性金属板34を貫く磁束からフレミングの左手の法則に従った同方向(図3における左方向)の力を受け、この力が推進力としてウエハ搬送ワーク32に作用することにより、ウエハ搬送ワーク32はウエハWの搬送方向に移動する。
このように上記の構成によれば、搬送室31内に設けられたウエハ搬送ワーク32内に磁性体金属板33および導電性金属板34が収容されるとともに、搬送室31の下方に推進コイル35が設けられていて、この推進コイル35によって磁性体金属板33および導電性金属板34を貫く交番磁界が形成され、導電性金属板34内に誘導電流が生じる結果、ウエハ搬送ワーク32がウエハWの搬送方向に移動する。よって、搬送室31内をウエハWがウエハ搬送ワーク32に保持されて搬送される際に、金属摩耗粉などのパーティクルが発生することがなく、このようなパーティクルによるウエハWの汚染(金属汚染)を生じるおそれがない。そのうえ、推進コイル35は搬送室31から隔絶された部分に配置されており、また、磁性体金属板33および導電性金属板34はウエハ搬送ワーク32内に封入されていて、搬送室31内において露出する金属部品はないから、その金属部品によるウエハWの汚染の問題を招くおそれもない。
さらに、搬送室31内におけるウエハWの搬送中は、搬送室31内を密閉状態にすることができるから、搬送室31内に純水や薬液を充満させた状態でウエハWの搬送を行ったり、搬送室31内を真空にした状態でウエハWの搬送を行ったりすることによって、その搬送時におけるウエハWの汚染をより一層防止することができる。たとえば、第1の処理がCMP処理であり、第2の処理がCMP処理後のウエハWの洗浄処理である場合には、搬送室31内に純水を充満させた状態でウエハWの搬送を行うことによって、CMP処理後のウエハWの表面に残留しているスラリーの乾燥を確実に防止することができ、スラリーの乾燥によるウエハWの汚染を防止することができる。よって、この基板処理装置における歩溜りおよびスループットを向上させることができる。
図4は、第1処理部10(第2処理部20)の要部構成を簡略化して示す断面図である。第1処理部10(第2処理部20)は、たとえば、底板111、この底板111の周囲から立ち上がった側板112および側板112の上端縁間に跨って設けられた天板113によって区画形成された処理室11内に、処理対象のウエハWを保持して回転するウエハ回転ワーク12を備えている。底板111、側板112および天板113は、たとえば、フッ素樹脂、PVCまたはPP等の絶縁材料で構成されている。
ウエハ回転ワーク12は、たとえば、フッ素樹脂、PVCまたはPP等の絶縁材料を用いて一体的に形成されている。ウエハ回転ワーク12の上面には、ウエハWの外形に対応した凹部121が形成されており、この凹部121にウエハWを嵌め入れて保持できるようになっている。また、ウエハ回転ワーク12の下面の中央部には、突起122が形成されていて、この突起122が処理室11の底板111に形成された穴114に受け取られることにより、ウエハ回転ワーク12は、突起122を通る鉛直軸腺まわりに回転自在に支持されている。
ウエハ回転ワーク12の内部には、たとえば、鉄等の磁性体金属材料からなる薄板状の磁性体金属板13と、アルミニウムまたは銅等の金属材料からなる薄板状の導電性金属板14とが、上下に重なり合った状態で積層されて封入されている。一方、処理室11の下方には、ウエハ回転ワーク12を回転させるための磁界を形成する回転磁界形成コイル(ステータコイル)15が配置されている。
回転磁界形成コイル15は、たとえば、図5に示すように、同心円状に配置された珪素鋼板からなる大小2つのリング状部材をそれぞれ複数個(この実施形態では14個)に分割した構成を有している。2つのリング状部材の各分割部分(以下「セルコイル」という。)151の周面には、金属巻線152が巻き付けられており、これらの金属巻線152にコイル駆動部16から駆動電流を供給することによって、各セルコイル151から磁界が発生し、この各セルコイル151が発生する磁界が回転磁界形成コイル15の中心軸線まわりの回転磁界を形成する。コイル駆動部16は、マイクロコンピュータを含む磁界制御部17によって制御されるようになっている。
回転磁界形成コイル15は、その上面が処理室11の底板111に接した状態に配置されていて、これにより、回転磁界形成コイル15の上面とウエハ回転ワーク12内に封入された導電性金属板14の下面との間には、所定の間隔Dが形成されている。また、回転磁界形成コイル15は、その中心軸線(回転磁界の中心)がウエハ回転ワーク12によるウエハWの回転中心を通るように配置されている。これにより、回転磁界形成コイル15によって回転磁界が形成されると、導電性金属板14内に誘導電流が生じて、この誘導電流が回転磁界からの力を受け、この力がウエハ回転ワーク12に回転力として作用し、ウエハ回転ワーク12が突起122を通る鉛直軸腺まわりに回転する。
よって、ウエハWが処理室11内で回転される際に、金属摩耗粉などのパーティクルが発生することがなく、このようなパーティクルによるウエハWの汚染(金属汚染)を生じるおそれがない。そのうえ、回転磁界形成コイル15は処理室11から隔絶された部分に配置され、また、磁性体金属板13および導電性金属板14はウエハ回転ワーク12内に封入されていて、処理室11内において露出する金属部品はないから、その金属部品によるウエハWの汚染の問題を招くおそれもない。
さらに、処理室11の底板111に回転軸が挿通された構成(「従来の技術」で説明した従来構成)と異なり、シール部材と回転軸との摺接によるパーティクルの発生といった問題を生じないから、このようなパーティクルによるウエハWの汚染の問題を招くおそれもない。さらにまた、処理室11の底板111に回転軸などが挿通されていないから、処理室11から外部に処理液が漏れ出すおそれもない。
以上、この発明の実施の形態を説明したが、この発明は他の形態で実施することも可能である。たとえば、上述の実施形態では、ウエハWを1枚ずつ処理する枚葉式の基板処理装置を取り上げたが、この発明は、複数枚のウエハWを一括して処理するバッチ式の基板処理装置に適用することもできる。たとえば、図6に示すように、処理液を貯留しておくための処理槽41内に、複数枚のウエハWを多段に積層して収容可能なカセット42を載置する載置台43を設けて、この載置台43を回転させるために、ウエハ回転ワーク12を回転させるための構成と同様な構成を採用してもよい。この場合、処理槽41の底板に回転軸を挿通しないから、処理槽41から処理液が漏れ出すといった問題を生じることはない。また、処理槽41内に貯められた処理液中にウエハW(カセット42)を浸漬させた状態で、載置台43を回転させて、ウエハWをカセット42ごと回転させることにより、ウエハWに対する処理の面内均一性およびカセット42に収容された各ウエハW間における処理の均一性を向上させることができる。
さらにまた、たとえば、図4に二点鎖線で示すように、複数の第1処理部10(第2処理部20)を多段に積層するとともに、図2に二点鎖線で示すように、その第1処理部10と同数の搬送部30を積層して設けてもよい。この場合、各階層で独立してウエハWの搬送および処理を行うことができ、ウエハWの処理能力(一定時間内のウエハWの処理枚数)が格段に向上する。第1処理部10、第2処理部20および搬送部30は、それぞれ従来の構成とは異なり、処理室11および搬送室31の下方にモータや駆動力伝達部材などの大がかりな駆動機構を必要とせず、従来の構成よりも薄型であるから、基板処理装置の高さをある程度の範囲内に抑えて、第1処理部10、第2処理部20および搬送部30を複数段に積層することができる。
また、上記の実施形態では、ウエハ搬送ワーク32内に磁性体金属板33および導電性金属板34が封入され、搬送室31の下方に推進コイル35が配置されているとしたが、搬送室31の下方に磁性体金属板および導電性金属板を上下に重なり合った状態で配置するとともに、ウエハ搬送ワーク32内にウエハ搬送ワーク32を推進させるための磁界を発生させる推進コイルを配置してもよい。さらにまた、ウエハ回転ワーク12内に磁性体金属板13および導電性金属板14が封入され、処理室11の下方に回転磁界形成コイル15が配置されているとしたが、処理室11の下方に磁性体金属板および導電性金属板を上下に重なり合った状態で配置するとともに、ウエハ回転ワーク12内にこのウエハ回転ワーク12を回転させるための磁界を形成する回転磁界形成コイルを配置してもよい。
さらには、処理対象の基板としてウエハWを例にとったが、この発明は、液晶表示装置用ガラス基板やプラズマディプレイパネル用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板などのような角形基板に対して処理を施すための装置にも適用することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係る基板処理装置のレイアウトを簡略化して示す図解図である。 搬送部の構成を簡略化して示す断面図である。 推進コイルによるウエハワークの推進原理について説明するための図である。 第1処理部(第2処理部)の要部構成を簡略化して示す断面図である。 回転磁界形成コイルの構成を簡略化して示す平面図である。 この発明がバッチ式の基板処理装置に適用された場合について説明するための図解図である。
符号の説明
10 第1処理部
11 処理室
12 ウエハ回転ワーク
13 磁性体金属板
14 導電性金属板
15 回転磁界形成コイル
20 第2処理部
30 搬送部
31 搬送室
32 ウエハ搬送ワーク
33 磁性体金属板
34 導電性金属板
35 推進コイル
41 処理槽
42 カセット
43 載置台
W ウエハ

Claims (8)

  1. 基板に対して所定の処理を行うための基板処理部に結合された基板搬送室と、
    この基板搬送室内に設けられて、上記基板処理部に対して搬送される基板を保持する基板保持ワークと、
    この基板保持ワークの内部または上記基板搬送室から隔絶された隔絶部の一方に備えられた金属板と、
    上記基板保持ワークの内部または上記隔絶部の他方に備えられていて、上記金属板を貫く交番磁界を発生させて、上記金属板内に誘導電流を生じさせることにより、上記基板保持ワークを上記基板処理部に対して移動させるための推力を上記基板保持ワークに作用させる推進コイルと
    を含むことを特徴とする基板搬送装置。
  2. 上記金属板は、上記基板保持ワークの内部に封入されており、
    上記推進コイルは、上記隔絶部において上記金属板との間に所定の間隔を空けて対向配置されていることを特徴とする請求項1記載の基板搬送装置。
  3. 基板を所定の軸線まわりに回転させる基板回転装置であって、
    基板を保持する基板保持ワークと、
    この基板保持ワークの内部または上記基板保持ワークと隔壁を挟んで隔絶された隔絶部の一方に備えられた金属板と、
    上記基板保持ワークの内部または上記隔絶部の他方に備えられていて、上記所定の軸線を中心とする回転磁界を形成して、上記金属板内に誘導電流を生じさせることにより、上記基板保持ワークを上記所定の軸線まわりに回転させるための回転力を上記基板保持ワークに作用させる回転磁界形成コイルと
    を含むことを特徴とする基板回転装置。
  4. 上記金属板は、上記基板保持ワークの内部に封入されており、
    上記推進コイルは、上記隔絶部において上記金属板との間に所定の間隔を空けて対向配置されていることを特徴とする請求項3記載の基板回転装置。
  5. 基板に対して所定の処理を行うための基板処理装置であって、
    処理対象の基板を基板処理室内で保持する基板保持手段と、
    この基板保持手段に対して基板を搬送する基板搬送手段と
    を含み、
    上記基板搬送手段として、請求項1または2記載の基板搬送装置が適用されていることを特徴とする基板処理装置。
  6. 基板に対して所定の処理を行うための基板処理装置であって、
    処理対象の基板を基板処理室内で保持する基板保持手段と、
    この基板保持手段に対して基板を搬送する基板搬送手段と
    を含み、
    上記基板保持手段として、請求項3または4記載の基板回転装置が適用されていることを特徴とする基板処理装置。
  7. 上記基板搬送手段として、請求項1または2記載の基板搬送装置が適用されていることを特徴とする請求項6記載の基板処理装置。
  8. 上記所定の処理は、処理流体を用いた処理であることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の基板処理装置。
JP2003333724A 2003-09-25 2003-09-25 基板搬送装置、基板回転装置および基板処理装置 Pending JP2005101319A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003333724A JP2005101319A (ja) 2003-09-25 2003-09-25 基板搬送装置、基板回転装置および基板処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003333724A JP2005101319A (ja) 2003-09-25 2003-09-25 基板搬送装置、基板回転装置および基板処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005101319A true JP2005101319A (ja) 2005-04-14

Family

ID=34461655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003333724A Pending JP2005101319A (ja) 2003-09-25 2003-09-25 基板搬送装置、基板回転装置および基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005101319A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010131488A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置及び載置板
CN104584201B (zh) * 2012-06-14 2019-01-04 瑞士艾发科技 用于盘形基片的传送和移交机构、真空处理设备以及用于制造被处理基片的方法
WO2021106796A1 (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 東京エレクトロン株式会社 基板搬送装置及び基板処理システム
WO2021106799A1 (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 東京エレクトロン株式会社 基板搬送装置及び基板処理システム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010131488A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Seiko Epson Corp 液滴吐出装置及び載置板
CN104584201B (zh) * 2012-06-14 2019-01-04 瑞士艾发科技 用于盘形基片的传送和移交机构、真空处理设备以及用于制造被处理基片的方法
WO2021106796A1 (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 東京エレクトロン株式会社 基板搬送装置及び基板処理システム
WO2021106799A1 (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 東京エレクトロン株式会社 基板搬送装置及び基板処理システム
JP2021086986A (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 東京エレクトロン株式会社 基板搬送装置及び基板処理システム
JP2021086987A (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 東京エレクトロン株式会社 基板搬送装置及び基板処理システム
JP7296862B2 (ja) 2019-11-29 2023-06-23 東京エレクトロン株式会社 基板搬送装置及び基板処理システム
JP7370233B2 (ja) 2019-11-29 2023-10-27 東京エレクトロン株式会社 基板搬送装置及び基板処理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6807974B2 (en) Single wafer type substrate cleaning method and apparatus
US20060180968A1 (en) Semiconductor manufacturing apparatus
KR20200062360A (ko) 공간 분리를 갖는 단일 웨이퍼 프로세싱 환경들
US11532492B2 (en) Substrate processing apparatus and substrate processing method
KR0149392B1 (ko) 마그네트론 플라스마 처리 시스템
JP2011071478A (ja) 基板処理装置及び半導体装置の製造方法
JP5726686B2 (ja) 液処理装置、及び液処理装置の制御方法
JP2008124091A (ja) 半導体装置の処理装置および処理方法
KR20190131652A (ko) 반송 유닛 및 이를 갖는 기판 처리 장치
JPH10157847A (ja) 基板搬送ロボット装置およびこれを用いた基板処理装置ならびに半導体製造装置
JP2005101319A (ja) 基板搬送装置、基板回転装置および基板処理装置
KR101882397B1 (ko) 반송 로봇 및 이를 가지는 기판 처리 장치
KR20210008549A (ko) 버퍼 유닛, 그리고 이를 가지는 기판 처리 장치 및 방법
JP2019195055A (ja) 半導体プロセス用の基板搬送機構及び成膜装置
CN112599469A (zh) 基板处理装置及基板处理方法
JP2009130225A (ja) 基板処理装置
TWI794668B (zh) 對準裝置以及包括該對準裝置的基板處理裝置
KR102139613B1 (ko) 기판 반송 장치 및 기판 처리 장치
KR102567506B1 (ko) 버퍼 유닛, 그리고 이를 가지는 기판 처리 장치 및 방법
JP2006049489A (ja) 基板処理装置
CN114182227B (zh) 成膜装置
JP2008159656A (ja) 凍結処理装置、基板処理装置および凍結処理方法
US20230120608A1 (en) Substrate treating apparatus and substrate treating method
WO2022181598A1 (ja) 基板処理装置、および、基板処理方法
JP2006041356A (ja) 基板処理装置