JP2005101228A - 基板処理装置 - Google Patents

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JP2005101228A JP2003332277A JP2003332277A JP2005101228A JP 2005101228 A JP2005101228 A JP 2005101228A JP 2003332277 A JP2003332277 A JP 2003332277A JP 2003332277 A JP2003332277 A JP 2003332277A JP 2005101228 A JP2005101228 A JP 2005101228A
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Abstract

【課題】ランプ等の加熱体の温度上昇を抑制して加熱体の寿命の低下を抑制でき、また、加熱体が原因となる汚染を低下できる処理炉を備えた基板処理装置を提供する。
【解決手段】
基板21を処理するチャンバ11であって、外部雰囲気と内部雰囲気とを隔離可能なチャンバ11と、加熱体71であって、加熱体からの放射光によって基板21を加熱する加熱体71と、少なくともチャンバ11の内部に設けられた管51であって、管51の内部の雰囲気がチャンバ11の内部雰囲気と隔離され、加熱体71からの放射光を透過させる管51とを備え、加熱体71を管51の内部に設ける。
【選択図】図5

Description

この発明は、基板処理装置に関するものである。
図1を参照し、従来の基板処理装置に使用されている処理炉を詳細に説明する。
処理炉210は、ウエハ220を搭載するサセプタ221と、上側ランプ群231および下側ランプ232群からなるヒータアッセンブリとをチャンバ211内に備えている。上側ランプ群231および下側ランプ232群により基板を加熱し、チャンバ蓋213に設けたプロセスガス供給孔215からプロセスガスを減圧にしたチャンバ211内に供給し、チャンバ側壁212に設けた排気孔216およびチャンバ底214に設けた排気孔217より排気しながら、ウエハ220の処理を行う。
しかしながら、このような従来の基板処理装置に使用されている処理炉では、ランプ群231、232に使用されているランプが真空中にありこれらのランプの冷却手段がないので、ランプ寿命を極端に低下させるという問題があった。図3には、ランプの末端のシール部温度とシール部寿命の関係を示す。このように、シール部温度が高いとシール部の寿命が極端に低下する。
図2は、図1のA部の部分拡大図であり、ランプ群232に使用されているランプ238の端部の状態を示したものである。ランプ管235の内部のフィラメント237はランプ管235内においてモリブデン箔236に取り付けられており、モリブデン箔236からランプ管235の外部にリード線234が延在している。リード線234は電極233に取り付けられている。電極233内部は水冷されているが、リード線234の部分が高温になり汚染源となるという問題もある。
さらに、ランプが割れた再、ランプの内部のハロゲンガスがチャンバ内に充満することにより、チャンバやウエハを汚染するという問題もある。
従って、本発明の主な目的は、ランプの温度上昇を抑制してランプの寿命の低下を抑制でき、また、ランプが原因となる汚染を低下できる処理炉を備えた基板処理装置を提供することにある。
本発明によれば、
その内部で基板を処理するチャンバであって、その外部雰囲気と内部雰囲気とを隔離可能な前記チャンバと、
加熱体であって、前記加熱体からの放射光によって前記基板を加熱する前記加熱体と、
少なくとも前記チャンバの内部に設けられた管であって、前記管の内部の雰囲気が前記チャンバの前記内部雰囲気と隔離され、少なくとも前記基板に面する部分においては前記加熱体からの前記放射光を透過させる前記管と、を備え、
前記加熱体が前記管の内部に設けられ、
前記管にフランジを設け、前記フランジがOリングを介して前記チャンバに気密に取り付けられていることを特徴とする基板処理装置が提供される。
好ましくは、前記管内に仕切を設ける。
また、好ましくは、前記管の断面が円形または楕円形である。
また、好ましくは、前記管と前記加熱体との間に冷却媒体を流す。
また、好ましくは、上記基板処理装置は、前記加熱体および前記管と前記基板を処理する基板処理位置との間に、前記基板を前記基板処理位置から移動可能な基板移動体であって、前記基板を処理中には、前記基板を上から見て前記基板の外部に移動可能な前記基板移動体をさらに備える。
この場合に、さらに好ましくは、前記基板移動体は、前記基板を上から見た場合に、前記基板、前記加熱体および前記管の外部に設ける。
また、好ましくは、上記基板処理装置は、前記基板を支持する基板支持体と前記基板支持体を上下する際に使用する前記基板支持体上下体をさらに備え、
前記基板支持体上下体を前記基板を上から見て前記基板の外部に設け、
前記基板支持体上下体により前記基板支持体の一部を上下することにより、前記基板を前記基板を処理する処理位置から移動させることができる。
この場合に、さらに好ましくは、前記基板支持体上下体は、前記基板を上から見た場合に、前記基板、前記加熱体および前記管の外部に設ける。
また、好ましくは、上記基板処理装置は、前記加熱体による前記基板の加熱を補助する補助加熱体をさらに備え、前記補助加熱体は、前記補助加熱体からの放射光を透過させる板によって前記チャンバの前記内部雰囲気と隔離された領域に配置される。
また、好ましくは、前記管は、前記チャンバを貫通して設けられている。
また、好ましくは、前記管は、1本または複数本設けられている。
また、好ましくは、前記管は、前記加熱体からの放射光に対して透明または半透明である。
また、好ましくは、前記加熱体は、ランプまたはヒーターである。
また、好ましくは、前記管は、1本または複数本設けられており、一つまたは複数の前記管の両端にフランジが設けられている。さらに好ましくは、このフランジは、前記一つまたは複数の管の両端に溶接されている。
また、好ましくは、前記管は、複数本設けられており、前記複数の管の両端にフランジが設けられている。さらに好ましくは、このフランジは、前記一つまたは複数の管の両端に溶接されている。
また、好ましくは、前記管は、複数本設けられており、前記複数の管は、それぞれの両端において、一枚のフランジに共通して取り付けられている。
また、好ましくは、前記チャンバは、減圧可能であり、前記管が減圧に耐えることができる構造である。
また、好ましくは、前記管の外部でかつ基板中心部を除いた領域にリング状にシングルエンドランプを備える。
また、本発明の好ましい他の態様においては、本発明の基板処理装置は、
棒状加熱体を平行に並べた加熱体列を複数段備え、
ある段の前記棒状加熱体中心線から伸びる、前記加熱体列面の垂線上に、他の段の前記棒状加熱体がないように棒状加熱体を配置する。
また、本発明の好ましい他の態様においては、本発明の基板処理装置は、棒状加熱体を平行に並べた配置を持ち、主に一部(端部、一方)のみ加熱する棒状偏加熱体を一つまたは複数含む。この場合に、好ましくは、隣接する前記棒状偏加熱体の間で、偏加熱部を反対に配置する。
また、本発明の好ましい他の態様においては、本発明の基板処理装置は、
主に一方(端部)のみ加熱する棒状偏加熱体を複数備え、
偏加熱部をある一方に配置した一つまたは複数の棒状偏加熱体と、
偏加熱部を反対に配置した、一つまたは複数の棒状の棒状偏加熱体を備える。
この場合に、好ましくは、隣接する前記棒状偏加熱体の間で、偏加熱部を反対に配置する。
また、本発明の好ましい他の態様においては、本発明の基板処理装置は、一つの処理炉に、複数の棒状ランプ(ダブルエンド型ランプ)を並べた加熱部と、ウエハの中心部を除いたリング状にシングルエンドランプを配置した加熱部を備える。
また、上記各態様の基板処理装置を使用してシリコン半導体ウエハ等のウエハを処理することにより、半導体装置を製造することができる。
本発明によれば、ランプの温度上昇を抑制してランプの寿命の低下を抑制すると共に、、ランプが原因となる汚染を低下でき、その結果、メンテナンス間隔が長く、チャンバやウエハ汚染が低減できる基板処理装置提供でき、実用上極めて大きな効果がある。
次に、本発明の好ましい実施例を図面を参照して説明する
本実施例の基板処理装置の処理炉は、その内部で基板としてのウエハを処理するチャンバであって、外部雰囲気(大気)と内部雰囲気とを隔離可能であって、内部を減圧にできるチャンバと、加熱体としての複数本のランプであって、放射光によって基板としてのウエハを加熱する複数本のランプと、少なくともチャンバの内部に設けられた複数本の管であって、管の内部の雰囲気がチャンバの内部雰囲気と隔離され、加熱体としてのランプからの放射光を透過させる管とを備え、加熱体としてのランプは管の内部に設けている。管は石英製であり、管の断面は円形または楕円形である。また、複数本の管の両端にフランジを設けており、複数の管は、それぞれの両端において、一枚のフランジに共通してそれぞれ取り付けられている。そして、複数本の管は、これらのフランジを用いてチャンバに取り付けられている。また、管と加熱体としてのランプとの間には冷却媒体としての空冷ガスが流されている。
次に、図面を参照して、本実施例をより詳細に説明する。
図4は、本発明の実施例1の基板処理装置の処理炉を説明するための概略横断面図である。図5は、本発明の実施例1の基板処理装置の処理炉を説明するための概略上面図である。図6は、図5のDD線縦断面図である。図7は、図5のEE線縦断面図である。図8は、本発明の実施例1〜7で使用されるチャンバ貫通石英管を説明するための概略斜視図である。図9は、本発明の実施例1〜7で好適に使用可能なチャンバ貫通石英管の他の例を説明するための概略斜視図である。
図4〜7を参照すると、処理炉10は、チャンバ11と、サセプタ24と、上側ランプ群70および下側ランプ群72からなるヒータアッセンブリとを備えている。チャンバ11は、チャンバ蓋13とチャンバ本体12とを備え、チャンバ本体12は、チャンバ側壁15とチャンバ底14とを備えている。チャンバ側壁15は、4つのチャンバ側壁16、17、18、19からなっている。処理基板であるウエハ21は、サセプタ24に搭載されて処理される。サセプタ24は、サセプタ23およびその内部のサセプタ22からなっている。サセプタ22の内側には、ウエハ21よりも少し小さい貫通孔241が設けられており、ウエハ21の周辺部をサセプタ22によって保持している。ウエハ21がサセプタ24に搭載された状態で、ウエハ21、サセプタ24、チャンバ蓋13、チャンバ側壁16、17、18、19によって処理室20を画成している。チャンバ11のチャンバ側壁16にはフランジ25が取り付けられ、フランジ25の側端には、ゲートバルブ26が取り付けられている。フランジ25の天井には、プロセスガス供給管27が設けられ、プロセスガスを処理室20に供給し得るようになっている。そして、プロセスガスはチャンバ側壁17に設けられたプロセスガス排気口28より処理室20外へ排気される。ウエハ21は、ゲートバルブ26を経由してチャンバ11内に搬入され、突上げピン40の上下により、サセプタ22に搭載される。また、処理が終わったウエハ21は、突上げピン40によりサセプタ22から持ち上げられ、ゲートバルブ26を介してチャンバ11から搬出される。なお、突上げピン40は、突き上げピン上下機構41により上下する。
上側ランプ群70では、図8に示すように、石英製円管51を複数本並べて両端にフランジ53を溶接したチャンバ貫通石英管50を、チャンバ11に取り付けている。なお、隣接する石英製円管51同士の間には隙間が設けられている。さらに、突上げピン40が石英製円管51の間を移動できるように、突上げピン40が存在するところは、隣接する石英製円管51同士の間を広くしている。チャンバ貫通石英管50は、チャンバ後部(ゲートバルブ26と反対側)の側壁17に設けた貫通孔43より挿入し、チャンバ貫通石英管50の先端を、チャンバ側壁16の貫通孔42に挿入し、チャンバ貫通石英管50の先端のフランジ53をチャンバ側壁16に設けたフランジ44にOリング(図示せず)を介して押圧する。一方、チャンバ貫通石英管50の後端のフランジ53をチャンバ貫通石英管押えフランジ29によりOリング(図示せず)を介して押圧し、チャンバ貫通石英管50の前後2ヶ所のOリング(図示せず)を押圧しながら固定する。このように、チャンバ貫通石英管50の両端とチャンバ11との間はOリングによりシールされているので、チャンバ11内の雰囲気とチャンバ貫通石英管50の内部の雰囲気とを隔離することができ、その結果、チャンバ11内を減圧すると共に、チャンバ貫通石英管50の内部に冷却媒体としての空冷用のガスを流すことができる構造となっている。
チャンバ貫通石英管50の複数本の石英製円管51の内部には、ランプ71がそれぞれ挿入されている。ランプ空冷ガスは、空冷ガス供給口34より供給され、チャンバ30を介してチャンバ貫通石英管50の内部に流入し、チャンバ貫通石英管50とランプ71との間を通って、チャンバ31内に流出し、その後、空冷ガス排気口35より排気される。
下側ランプ群72では、石英製円管でできたチャンバ貫通石英管52を、チャンバ11に貫通させている。チャンバ貫通石英管52の両端とチャンバ11との間はOリング(図示せず)によりシールされ、チャンバ11内を減圧することが可能な構造となっている。すなわち、チャンバ11のチャンバ側壁18に取り付けられたチャンバ貫通石英管押さえフランジ38に対してチャンバ貫通石英管押さえフランジ39によってチャンバ貫通石英管52の一端をOリング(図示せず)を介して押さえつけることにより取り付けられ、チャンバ11のチャンバ側壁19に取り付けられたチャンバ貫通石英管押さえフランジ38に対してチャンバ貫通石英管押さえフランジ39によってチャンバ貫通石英管52の他端をOリング(図示せず)を介して押さえつけることにより取り付けられているので、チャンバ11内の雰囲気とチャンバ貫通石英管52の内部の雰囲気とを隔離することができ、その結果、チャンバ11内を減圧すると共に、チャンバ貫通石英管52の内部に冷却媒体としての空冷用のガスを流すことができる構造となっている。チャンバ貫通石英管52の内部にランプ73が挿入されている。ランプ空冷ガスは、空冷ガス供給口36より供給され、チャンバ32を介してチャンバ貫通石英管52の内部に流入し、チャンバ貫通石英管52とランプ73との間を通って、チャンバ33内に流出し、その後、空冷ガス排気口37より排気される。
なお、本実施例のように、チャンバ貫通石英管50、52を使用しないで、石英平板を処理室とランプとの間に設ける場合に、処理室を減圧にする一方、ランプには空冷用のガスを流すためには、石英平板によって、処理室とランプを設けた部分との間の真空耐圧を持たせる必要があり、その場合には、数cmの厚さの石英平板が必要である。このような厚い石英平板を使用すると、石英平板によって必要ランプ光を減衰させて加熱効率が低下し、また、石英平板が温度上昇して処理が終わった後でもウエハが降温しないという問題がある。また、石英平板を処理室とランプとの間に設けるので、突上げピンを設けることが難しいという問題もある。
これに対して、本実施例のチャンバ貫通石英管50および52では、それに使用する石英製円管の厚さは1mm程度で処理室20とランプ71、73との間の真空耐圧を持たせることができる。
さらに、チャンバ貫通石英管50、52とランプ71、73との間に空冷用のガスを流すことにより、ランプ71、73と薄いチャンバ貫通石英管50、52を容易に冷却することができる。
また、ランプ71、73はチャンバ貫通石英管50、52にそれぞれ収容されており、チャンバ貫通石英管50、52の雰囲気は、チャンバ11内部の雰囲気と隔離されているので、ランプ71、73による汚染も防止できる。
なお、チャンバ貫通石英管50の別の実施例として、図9に示すようなチャンバ貫通石英管50を使用することもできる。断面が楕円形の石英製円管54を複数本並べて両端にフランジ53を溶接したチャンバ貫通石英管50形成している。なお、隣接する石英製円管54同士の間には隙間が設けられている。さらに、突上げピン40が石英製円管54の間を移動できるように、突上げピン40が存在するところは、隣接する石英製円管54同士の間を広くしている。チャンバ貫通石英管50の複数本の石英製円管54の内部には、2〜3本のランプ71がそれぞれ挿入されている。
別の実施例としては、断面が多角形、長方形などの石英管の場合もある。また、石英管の内部に仕切がある場合もある。
図5〜7を参照すると、本実施例の基板処理装置の処理炉10は、ウエハ20の放射率を測定し、その放射率を計算するための非接触式の放射率測定手段を備える。すなわち、チャンバ蓋13上に放射率測定部101を設け、その内部に放射率測定用プローブ102を設ける。チャンバ蓋13に貫通孔103を設け、ウエハからの放射光を放射率測定用プローブ102で測定できるようにする。放射率測定用プローブ102からの信号は、放射率検出部111に送られ、そこで、放射率が求められ、主制御部110に送られる。
処理炉10は更に温度検出手段である複数の温度測定用プローブ105を備える。好ましくは、ウエハ20の異なる部分の温度をそれぞれ測定するために位置決めされた5個のプローブ105を含む。これによって処理サイクル中の温度の均一性が確保される。これらの温度測定用プローブ105はチャンバ蓋13に固定され、すべての処理条件においてウエハ20のデバイス面から放射される光子密度を常に測定する。プローブ105によって測定された光子密度に基づき温度検出部115にてウエハ温度に算出され、主制御部110にて放射率による補正が行われた後、設定温度と比較される。主制御部110は比較の結果、あらゆる偏差を計算し、加熱制御部112を介してヒータアッセンブリ内の加熱手段である上側ランプ群70、下側ランプ群72の複数ゾーンへの電力供給量を制御する。なお、主制御部110は、突上げピン上下機構41を制御する駆動制御部113およびプロセスガス供給および空冷ガス供給を制御するガス制御部114をさらに備えている。
本実施例の基板処理装置の処理炉は、その内部で基板としてのウエハを処理するチャンバであって、外部雰囲気(大気)と内部雰囲気とを隔離可能であって、内部を減圧にできるチャンバと、加熱体としての複数本のランプであって、放射光によって基板としてのウエハを加熱する複数本のランプと、少なくともチャンバの内部に設けられた複数本の管であって、管の内部の雰囲気がチャンバの内部雰囲気と隔離され、加熱体としてのランプからの放射光を透過させる管とを備え、加熱体としてのランプは管の内部に設けている。管は石英製であり、管の断面は円形である。また、複数本の管の両端にフランジを設けており、複数の管は、それぞれの両端において、一枚のフランジに共通してそれぞれ取り付けられている。そして、複数本の管は、これらのフランジを用いてチャンバに取り付けられている。また、管と加熱体としてのランプとの間には冷却媒体としての空冷ガスが流されている。
そして、棒状加熱体としてのランプを複数本平行に並べた配置を持ち、その内の一つまたは複数を、主に一部(端部、一方)のみ加熱する棒状偏加熱体としている。そして、主に一方(端部)のみ加熱する棒状偏加熱体を複数備える場合には、偏加熱部をある一方に配置した一つまたは複数の棒状偏加熱体群と、偏加熱部を反対に配置した、一つまたは複数の棒状の棒状偏加熱体群とを備え、隣接する棒状偏加熱体の間で、偏加熱部を反対に配置している。
次に、図面を参照して、本実施例をより詳細に説明する。
図10は、本実施例の基板処理装置の処理炉を説明するための概略横断面図である。図11は、図10のFF線縦断面図である。図12は、図10のGG線縦断面図である。 図10〜図12では、温度測定部、放射率測定部は省略されているが、本実施例の処理炉10は実施例1と同じく、温度測定部、放射率測定部を備えている。
実施例1では、上側ランプ群70および下側ランプ群72からなるヒータアッセンブリを備えているが、本実施例では、上側ランプ群70および下側ランプ群72に代えて上段ランプ群74、中段ランプ群75および下段ランプ群76からなるヒータアッセンブリを設けている点が実施例1と異なるが、他の点は同様である。
石英製円管51を上段、中段、下段の各段にそれぞれ複数本並べ、複数の石英製円管51を両端にフランジ53をそれぞれ溶接したチャンバ貫通石英管50を、チャンバ11に取り付けている。フランジ53は上段、中段、下段の複数の石英製円管51に共通に溶接されている。なお、隣接する石英製円管51同士の間には隙間が設けられている。さらに、突上げピン40が石英製円管51の間を上下に移動できるように、突上げピン40が存在するところは、隣接する石英製円管51同士の間を広くしている。チャンバ貫通石英管50は、チャンバ後部(ゲートバルブ26と反対側)の側壁17に設けた貫通孔43より挿入し、チャンバ貫通石英管50の先端を、チャンバ側壁16の貫通孔42に挿入し、チャンバ貫通石英管50の先端のフランジ53をチャンバ側壁16に設けたフランジ44にOリング(図示せず)を介して押圧する。一方、チャンバ貫通石英管50の後端のフランジ53をチャンバ貫通石英管押えフランジ29によりOリング(図示せず)を介して押圧し、チャンバ貫通石英管50の前後2ヶ所のOリング(図示せず)を押圧しながら固定する。このように、チャンバ貫通石英管50の両端とチャンバ11との間はOリングによりシールされているので、チャンバ11内の雰囲気とチャンバ貫通石英管50の内部の雰囲気とを隔離することができ、その結果、チャンバ11内を減圧すると共に、チャンバ貫通石英管50の内部に冷却媒体としての空冷用のガスを流すことができる構造となっている。
チャンバ貫通石英管50の上段ランプ群74の複数本の石英製円管51の内部には、ランプ77がそれぞれ挿入され、中段ランプ群75の複数本の石英製円管51の内部には、ランプ78がそれぞれ挿入され、下段ランプ群76の複数本の石英製円管51の内部には、ランプ79がそれぞれ挿入されている。ランプ空冷ガスは、空冷ガス供給口34より供給され、チャンバ30を介してチャンバ貫通石英管50の内部に流入し、チャンバ貫通石英管50の石英製円管51とランプ77、78、79との間を通って、チャンバ31内に流出し、その後、空冷ガス排気口35より排気される。チャンバ貫通石英管50の石英製円管51とランプ77、78、79との間に空冷用のガスを流すことにより、ランプ71、73と薄いチャンバ貫通石英管50、52を容易に冷却することができる。
また、ランプ77、78、79はチャンバ貫通石英管50の石英製円管51にそれぞれ収容されており、チャンバ貫通石英管50の内部の雰囲気は、チャンバ11内部の雰囲気と隔離されているので、ランプ77、78、79による汚染も防止できる。
図13は、本実施例の基板処理装置の処理炉の上段ランプ群および中段ランプ群の加熱部を説明するための概略図である。図14は、本実施例の基板処理装置の処理炉の下段ランプ群の加熱部を説明するための概略図である。図15は、本発明の実施例1〜7の基板処理装置を説明するための概略平面図である。
図13に示すように、上段ランプ群74と中段ランプ群75にそれぞれ使用されているランプ77、78は、ランプ77、78のほぼ全領域を加熱部としている。図14に示すように、下段ランプ群76に使用されているランプ79は、ランプの一方を加熱部としたランプを交互に配置している。図14のようにランプを設けることにより、局部的(ゲートバルブ側、ゲートバルブ反対側)に加熱が可能となる。特に図15のようなクラスタツール型の基板処理装置にプロセスモジュールとしての処理炉を接続した場合、プロセスモジュール207、208、209には隣接するチャンバがすぐそばに存在するので横方向のスペースがない。そのために、チャンバ後部からランプ交換が可能な図14のような局部加熱方法は非常に有効となる。なお、図15においては、真空搬送室205の各辺の側壁に、基板としてのウエハを処理するプロセスモジュール207、208、209と、処理が終了したウエハを冷却する冷却室206と、大気搬送ユニット201から真空搬送室205に基板としてのウエハを搬入するロードロック室203と、真空搬送室205から大気搬送ユニット201に基板搬出するロードロック室204が取り付けられ、ロードロック室203、204を介して大気中で基板としてのウエハを搬入・搬出する大気搬送ユニット201が取り付けられている。大気搬送ユニット201には、基板としてのウエハの面方位をあわせるためのアライナー202が設けられている。なお、図15のようなクラスタツール型の基板処理装置は、本実施例のみならず、他の実施例1、3〜7の処理炉についても好適に用いることができる。
本実施例の基板処理装置の処理炉は、その内部で基板としてのウエハを処理するチャンバであって、外部雰囲気(大気)と内部雰囲気とを隔離可能であって、内部を減圧にできるチャンバと、加熱体としての複数本のランプであって、放射光によって基板としてのウエハを加熱する複数本のランプと、少なくともチャンバの内部に設けられた複数本の管であって、管の内部の雰囲気がチャンバの内部雰囲気と隔離され、加熱体としてのランプからの放射光を透過させる管とを備え、加熱体としてのランプは管の内部に設けている。管は石英製であり、管の断面は円形である。また、複数本の管の両端にフランジを設けており、複数の管は、それぞれの両端において、一枚のフランジに共通してそれぞれ取り付けられている。そして、複数本の管は、これらのフランジを用いてチャンバに取り付けられている。また、管と加熱体としてのランプとの間には冷却媒体としての空冷ガスが流されている。
また、本実施例の基板処理装置は、加熱体および管と基板を処理する基板処理位置との間に、基板を基板処理位置から移動可能な基板移動体であって、基板を処理中には、基板を上から見て基板の外部に移動可能な前記基板移動体をさらに備えている。この場合に、さらに好ましくは、基板移動体は、基板を上から見た場合に、基板、加熱体および管の外部に設けている。
また、本実施例の基板処理装置は、ウエハ突上げ部(ピン)を持ち、ウエハ突上げ部が水平方向に移動し、ウエハ処理時には、ウエハ突上げ部がウエハ下部にはない。そして、ウエハ突上げ部が水平方向に回転移動する。
次に、図面を参照して、本実施例をより詳細に説明する。図16は、本発明の実施例3の基板処理装置の処理炉を説明するための概略横断面図である。図17は、図16のHH線縦断面図である。
図16、図17では、温度測定部、放射率測定部は省略されているが、本実施例の処理炉10は実施例1と同じく、温度測定部、放射率測定部を備えている。
実施例1では、上側ランプ群70および下側ランプ群72からなるヒータアッセンブリを備えているが、本実施例では、上側ランプ群70および下側ランプ群72に代えて一段のランプ群80を設けている点、および実施例1では、ウエハをサセプタ24に搭載し、サセプタ24から離脱させるのに、突上げピン40を使用したが、本実施例では、突上げピン40に代えて突上げピン用アーム48を使用している点が実施例1と異なるが、他の点は同様である。
実施例1のように突上げピン40がランプ71間にある場合は、ランプ71の間の間隔がひらくためその上部のウエハ21の温度が低下する。また、突上げピン40の影響により、突上げピン40の上部のウエハ21の温度が低下するという問題があるが、本実施例では、上述のように、突上げピン40に代えて突上げピン用アーム48を使用することにより、ウエハ21の温度分布をより均一化している。
ランプ群80では、石英製円管51を複数本並べて両端にフランジ53を溶接したチャンバ貫通石英管50を、チャンバ11に取り付けている。なお、隣接する石英製円管51同士の間には隙間が設けられている。本実施例では、石英製円管51の間を移動する突上げピンが存在しないので、突上げピン用に隣接する石英製円管51同士の間を広くすることなく、隣接する石英製円管51同士の間の隙間を同じとしている。チャンバ貫通石英管50の両端のフランジ53とチャンバ11との間はOリングによりシールされているので、チャンバ11内の雰囲気とチャンバ貫通石英管50の内部の雰囲気とを隔離することができ、その結果、チャンバ11内を減圧すると共に、チャンバ貫通石英管50の内部に冷却媒体としての空冷用のガスを流すことができる構造となっている。
チャンバ貫通石英管50の複数本の石英製円管51の内部には、ランプ81がそれぞれ挿入されている。ランプ空冷ガスは、チャンバ30を介してチャンバ貫通石英管50の内部に流入し、チャンバ貫通石英管50とランプ81との間を通って、チャンバ31内に流出し、その後、排気される。チャンバ貫通石英管50とランプ81との間に空冷用のガスを流すことにより、ランプ81と薄いチャンバ貫通石英管50を容易に冷却することができる。
また、ランプ81はチャンバ貫通石英管50にそれぞれ収容されており、チャンバ貫通石英管50の雰囲気は、チャンバ11内部の雰囲気と隔離されているので、ランプ81による汚染も防止できる。
チャンバ11のチャンバ側壁18には、その外側において、突上げピン格納部120を取り付けている。突上げピン格納部120は、チャンバ側壁18に設けた貫通孔181を介してチャンバ11の内部に連通している。突上げピン格納部120は、突上げピン用アーム48を格納する。突上げピン用アーム48の先端には、突上げピン47が設けられている。突上げピン用アーム48は、突上げピン回転上下機構49により回転および上下する。
ウエハ処理中は、突上げピン47および突上げピン用アーム48は突上げピン格納部120に格納され、ウエハ21の下部にはない。
ウエハ21の挿入時には、突上げピン用アーム48が回転し、突上げピン47がウエハ21が搭載される位置の下に移動する。その後、搬送チャンバ(図示せず)からツイーザ(図示せず)に載ったウエハ21がチャンバ11内に挿入され、突上げピン47および突上げピン用アーム48が上がり突上げピン47がウエハ21を支持して、ツイーザからウエハ21を受け取り、その後、ツイーザが搬送チャンバに戻る。そして、突上げピン47および突上げピン用アーム48が下がり、サセプタ22がウエハ21を支持する。その後、突上げピン用アーム48が回転し、突上げピン47および突上げピン用アーム48が突上げピン格納部120に格納される。別のウエハ挿入方法では、突上げピン用アーム48が回転し突上げピン47がウエハ21が搭載される位置の下に移動する。その後、搬送チャンバからツイーザに載ったウエハ21がチャンバ11内に挿入され、突上げピン47および突上げピン用アーム48が上がる。その後、ツイーザが下がることにより、突き上げピン47がウエハ21を支持し、ツイーザが搬送チャンバに戻る。そして、突き上げピン47および突上げピン用アーム48が下がり、サセプタ22がウエハ21を支持する。その後、突上げピン用アーム48が回転し突上げピン47および突上げピン用アーム48が突き上げピン格納部120に格納される。
ウエハ搬出時は、突上げピン用アーム48が回転し、突上げピン47がウエハ21の下部に移動する。その後、突上げピン47および突上げピン用アーム48が上がり、突上げピン47がウエハ21を支持し、搬送チャンバからツイーザが挿入され、突上げピン47および突上げピン用アーム48が下がり、ツイーザがウエハ21を支持し、ツイーザとウエハ21が搬送チャンバに戻る。そして突上げピン47および突上げピン用アーム48が下がる。その後、突上げピン用アーム48が回転し突上げピン47および突上げピン用アーム48が突上げピン格納部120に格納される。別のウエハ搬出方法では、突上げピン用アームが回転し、突上げピン47がウエハ21の下部に移動する。その後、突上げピン47および突上げピン用アーム48上がり突上げピン47がウエハ21を支持し、搬送チャンバからツイーザが挿入され、ツイーザが上がることによりツイーザがウエハ21を支持し、ツイーザとウエハ21が搬送チャンバに戻る。そして突上げピン47および突上げピン用アーム48が下がる。その後、突上げピン用アーム48が回転し、突上げピン47および突上げピン用アーム48が突上げピン格納部120に格納される。
本実施例の基板処理装置の処理炉は、その内部で基板としてのウエハを処理するチャンバであって、外部雰囲気(大気)と内部雰囲気とを隔離可能であって、内部を減圧にできるチャンバと、加熱体としての複数本のランプであって、放射光によって基板としてのウエハを加熱する複数本のランプと、少なくともチャンバの内部に設けられた複数本の管であって、管の内部の雰囲気がチャンバの内部雰囲気と隔離され、加熱体としてのランプからの放射光を透過させる管とを備え、加熱体としてのランプは管の内部に設けている。管は石英製であり、管の断面は円形である。また、複数本の管の両端にフランジを設けており、複数の管は、それぞれの両端において、一枚のフランジに共通してそれぞれ取り付けられている。そして、複数本の管は、これらのフランジを用いてチャンバに取り付けられている。また、管と加熱体としてのランプとの間には冷却媒体としての空冷ガスが流されている。また、基板としてのウエハを回転する機構を備えている。
次に、図面を参照して、本実施例をより詳細に説明する。
図18は、本発明の実施例4の基板処理装置の処理炉を説明するための概略横断面図である。図19は、図18のII線縦断面図である。
図18、図19では、温度測定部、放射率測定部は省略されているが、本実施例の処理炉10は実施例1と同じく、温度測定部、放射率測定部を備えている。
実施例1では、上側ランプ群70および下側ランプ群72からなるヒータアッセンブリを備えているが、本実施例では、上側ランプ群70および下側ランプ群72に代えて一段のランプ群80を設けている点、および実施例1では、ウエハ21を回転しないサセプタ22に搭載したが、本実施例では、ウエハ21を搭載するサセプタ121を回転する機構を設けた点が実施例1と異なるが、他の点は同様である。
実施例1のように、プロセス中にウエハ21が固定の(回転しない)場合は、ウエハ面内の温度均一性が悪くなる場合があり、ウエハ21の面内の温度均一性を向上させるにははウエハ21を回転させることが好ましい。
ランプ群80では、石英製円管51を複数本並べて両端にフランジ53を溶接したチャンバ貫通石英管50を、チャンバ11に取り付けている。なお、隣接する石英製円管51同士の間には隙間が設けられている。さらに、突上げピン40が石英製円管51の間を移動できるように、突上げピン40が存在するところは、隣接する石英製円管51同士の間を広くしている。また、サセプタ回転軸124が存在するところも、隣接する石英製円管51同士の間を広くしている。チャンバ貫通石英管50の両端のフランジ53とチャンバ11との間はOリングによりシールされているので、チャンバ11内の雰囲気とチャンバ貫通石英管50の内部の雰囲気とを隔離することができ、その結果、チャンバ11内を減圧すると共に、チャンバ貫通石英管50の内部に冷却媒体としての空冷用のガスを流すことができる構造となっている。
チャンバ貫通石英管50の複数本の石英製円管51の内部には、ランプ81がそれぞれ挿入されている。ランプ空冷ガスは、チャンバ30を介してチャンバ貫通石英管50の内部に流入し、チャンバ貫通石英管50とランプ81との間を通って、チャンバ31内に流出し、その後、排気される。チャンバ貫通石英管50とランプ81との間に空冷用のガスを流すことにより、ランプ81と薄いチャンバ貫通石英管50を容易に冷却することができる。
また、ランプ81はチャンバ貫通石英管50にそれぞれ収容されており0、チャンバ貫通石英管50の雰囲気は、チャンバ11内部の雰囲気と隔離されているので、ランプ81による汚染も防止できる。
ウエハ21はサセプタ121によって保持される。サセプタ121は、サセプタ回転軸124から伸びる3本のサセプタ支持アーム123により支持される。サセプタ回転軸124はチャンバ貫通石英管50の石英製円管51の間を通っている。サセプタ回転軸124が回転することにより、サセプタ支持アーム123、サセプタ121およびウエハ21が回転する。
なお、突上げピン40は、突上げピン上下機構41により上下し、サセプタ回転軸124は、サセプタ回転機構125により回転する。また、サセプタ121の内側には、ウエハ21よりも少し小さい貫通孔241が設けられており、ウエハ21の周辺部をサセプタ121によって保持している。ウエハ21がサセプタ121に搭載された状態で、ウエハ21、サセプタ121、チャンバ蓋13、チャンバ側壁16、17、18、19およびチャンバ側壁16、17、18、19から内側に延在する棚部122によって処理室20を画成している。
本実施例の基板処理装置の処理炉は、その内部で基板としてのウエハを処理するチャンバであって、外部雰囲気(大気)と内部雰囲気とを隔離可能であって、内部を減圧にできるチャンバと、加熱体としての複数本のランプであって、放射光によって基板としてのウエハを加熱する複数本のランプと、少なくともチャンバの内部に設けられた複数本の管であって、管の内部の雰囲気がチャンバの内部雰囲気と隔離され、加熱体としてのランプからの放射光を透過させる管とを備え、加熱体としてのランプは管の内部に設けている。管は石英製であり、管の断面は円形である。また、複数本の管の両端にフランジを設けており、複数の管は、それぞれの両端において、一枚のフランジに共通してそれぞれ取り付けられている。そして、複数本の管は、これらのフランジを用いてチャンバに取り付けられている。また、管と加熱体としてのランプとの間には冷却媒体としての空冷ガスが流されている。
そして、棒状加熱体としてのランプを複数本平行に並べた配置を複数段備え、ある段の棒状加熱体中心線から伸びる、加熱体列面の垂線上に、その上の段の棒状加熱体がない構造をしている。
また、平行に並べた複数本の棒状加熱体としてのランプのうち、一つまたは複数を、主に一部(端部、一方)のみ加熱する棒状偏加熱体としている。そして、主に一方(端部)のみ加熱する棒状偏加熱体を複数備える場合には、偏加熱部をある一方に配置した一つまたは複数の棒状偏加熱体群と、偏加熱部を反対に配置した、一つまたは複数の棒状の棒状偏加熱体群とを備え、隣接する棒状偏加熱体の間で、偏加熱部を反対に配置している。
さらに、本実施例の処理炉は、基板としてのウエハを支持する基板支持体と基板支持体を上下する際に使用する基板支持体上下体をさらに備え、基板支持体上下体を基板を上から見て基板の外部に設け、基板支持体上下体により基板支持体の一部を上下することにより、基板を基板を処理する基板処理位置から移動させることができる構成を採っている。この場合に、さらに好ましくは、基板支持体上下体は、基板を上から見た場合に、基板、加熱体および管の外部に設けている。
また、本実施例の処理炉は、ウエハ処理中に、ウエハの外周または外周の一部を保持し、ウエハを包囲するサセプタ(ウエハ支持台)を備え、このサセプタは複数に分割されており、分割された少なくとも2つのサセプタはリング状ではなく(リングを分割した形であり)、サセプタの一部(一つまたは複数)は昇降する構成を採っている。
そして、ウエハ搬送時にサセプタの一部(一つまたは複数)が解離し、ウエハ処理時はサセプタは接合している。
また、サセプタの全ては一つのサセプタ支持台に支持されている。
また、本実施例の処理炉では、上下動する一つまたは複数のサセプタにピンが設けてあり、昇降機構が上昇することにより、ピンと昇降機構が当接し、ピンを押し上げることにより上下動する一つまたは複数のサセプタを押し上げ、下停止位置は、サセプタ支持台に支持された位置で停止し、昇降機構とピンが解離する。
なお、本実施例の処理炉を、上下動する一つまたは複数のピンのないサセプタを備え、昇降機構に設けられたピンが上昇することにより、ピンとサセプタが当接してサセプタを押し上げ、下停止位置は、サセプタ支持台にサセプタが支持された位置で停止し、サセプタとピンが解離する構成としてもよい。
なお、上下動するサセプタが一つのみであり、上下動する一つのサセプタがウエハを180度以上の角度で包囲する構成とすることが好ましい。
次に、図面を参照して、本実施例をより詳細に説明する。
図20は、本発明の実施例5の基板処理装置の処理炉を説明するための概略横断面図である。図21は、図20のJJ線縦断面図であり、昇降サセプタが下降したときの状態を説明するための図である。図22は、図20のKK線縦断面図であり、昇降サセプタが下降したときの状態を説明するための図である。図23は、図20のJJ線縦断面図であり、昇降サセプタが上昇したときの状態を説明するための図である。図24は、図20のKK線縦断面図であり、昇降サセプタが上昇したときの状態を説明するための図である。図25は、本発明の実施例5の基板処理装置の処理炉のサセプタを説明するための概略斜視図である。
図20〜24では、温度測定部、放射率測定部は省略されているが、本実施例の処理炉10は実施例1と同じく、温度測定部、放射率測定部を備えている。
実施例2では、上段ランプ群74、中段ランプ群75および下段ランプ群76からなるヒータアッセンブリを設け、上段ランプ群74の複数のランプ77、中段ランプ群75の複数のランプ78および下段ランプ群76の複数のランプ79を上から見て同じ位置に設けて、3段のランプが重ねるように設けているが、本実施例においては、中段ランプ群75の複数のランプ78の位置を上段ランプ群74の複数のランプ77の位置から水平方向にずらしている点、および実施例2では、ウエハをサセプタ24に搭載し、サセプタ24から離脱させるのに、突上げピン40を使用したが、本実施例では、突上げピン40に代えてサセプタの一部を分割して形成した昇降可能な昇降サセプタ131を使用している点が実施例2と異なるが、他の点は同様である。
実施例1、2のように突き上げピン40がランプ71、77、78、79間にある場合は、ランプの間の間隔がひらくためその上部のウエハ21の温度が低下する。また、突上げピン40の影響により、突上げピン40の上部のウエハ21の温度が低下するという問題があるが、本実施例では、上述のように、突上げピン40に代えて突上げピン用アーム48を使用することにより、ウエハ21の温度分布をより均一化している。
石英製円管51を上段、中段、下段の各段にそれぞれ複数本並べ、複数の石英製円管51を両端にフランジ53をそれぞれ溶接したチャンバ貫通石英管50を、チャンバ11に取り付けている。フランジ53は上段、中段、下段の複数の石英製円管51に共通に溶接されている。なお、隣接する石英製円管51同士の間には隙間が設けられている。
チャンバ貫通石英管50は、チャンバ後部(ゲートバルブ26と反対側)の側壁17に設けた貫通孔43より挿入し、チャンバ貫通石英管50の先端を、チャンバ側壁16の貫通孔42に挿入し、チャンバ貫通石英管50の先端のフランジ53をチャンバ側壁16に設けたフランジ44にOリング(図示せず)を介して押圧する。一方、チャンバ貫通石英管50の後端のフランジ53をチャンバ貫通石英管押えフランジ29によりOリング(図示せず)を介して押圧し、チャンバ貫通石英管50の前後2ヶ所のOリング(図示せず)を押圧しながら固定する。このように、チャンバ貫通石英管50の両端とチャンバ11との間はOリングによりシールされているので、チャンバ11内の雰囲気とチャンバ貫通石英管50の内部の雰囲気とを隔離することができ、その結果、チャンバ11内を減圧すると共に、チャンバ貫通石英管50の内部に冷却媒体としての空冷用のガスを流すことができる構造となっている。
チャンバ貫通石英管50の上段ランプ群74の複数本の石英製円管51の内部には、ランプ77がそれぞれ挿入され、中段ランプ群75の複数本の石英製円管51の内部には、ランプ78がそれぞれ挿入され、下段ランプ群76の複数本の石英製円管51の内部には、ランプ79がそれぞれ挿入されている。ランプ空冷ガスは、空冷ガス供給口34より供給され、チャンバ30を介してチャンバ貫通石英管50の内部に流入し、チャンバ貫通石英管50の石英製円管51とランプ77、78、79との間を通って、チャンバ31内に流出し、その後、空冷ガス排気口35より排気される。チャンバ貫通石英管50の石英製円管51とランプ77、78、79との間に空冷用のガスを流すことにより、ランプ71、73と薄いチャンバ貫通石英管50、52を容易に冷却することができる。
また、ランプ77、78、79はチャンバ貫通石英管50の石英製円管51にそれぞれ収容されており、チャンバ貫通石英管50の内部の雰囲気は、チャンバ11内部の雰囲気と隔離されているので、ランプ77、78、79による汚染も防止できる。
さらに、中段ランプ群75の複数のランプ78の位置を上段ランプ群74の複数のランプ77の位置の真下から水平方向にずらして配置して、ランプ光が上段ランプにより減衰することを抑制している。
ウエハ21はサセプタ130によって保持される。サセプタ130は、昇降サセプタ131、固定サセプタ132および固定サセプタ133により構成される。3つのサセプタ131、132、133は、サセプタ支持台134によってそれぞれ保持される。それにより、3つのサセプタの高さが精度よく一致する。昇降サセプタ131には、3本の昇降サセプタピン135が設けてある。それぞれの昇降サセプタピン135は分割されている場合もある。3本の昇降サセプタピン135の全てが1つの昇降サセプタ131に固定さていることにより、昇降サセプタ131の上昇時に、昇降サセプタピン135への加重を低減している。
昇降サセプタ131を上昇させる際は、上下機構137により上下機構アーム136が上昇し、上下機構アーム136と昇降サセプタピン135とが接触して昇降サセプタ131が上昇する。昇降サセプタ131を下降する際は、上下機構137により上下機構アーム136や昇降サセプタ131が下降し、昇降サセプタ131がサセプタ支持台134によって保持された後、上下機構アーム136と昇降サセプタピン135が離れ、さらに上下機構アーム136は下降し停止する。
ウエハ21の挿入時には、搬送チャンバ(図示せず)からツイーザ(図示せず)に載ったウエハ21が挿入され、昇降サセプタ131が上がり昇降サセプタ131がウエハ21を支持し、ツイーザが搬送チャンバに戻る。その後、昇降サセプタ131が下降する。別のウエハ挿入方法では、搬送チャンバからツイーザに載ったウエハ21が挿入され、昇降サセプタ131が上がる。その後、ツイーザが下がることにより、昇降サセプタ131がウエハ21を支持し、ツイーザが搬送チャンバに戻る。その後、昇降サセプタ131が下降する。
ウエハ21の搬出時は、昇降サセプタ131が上がり昇降サセプタ131がウエハ21を支持し、搬送チャンバからツイーザが挿入され、昇降サセプタ131が下がりツイーザがウエハ21を支持し、ツイーザとウエハ21が搬送チャンバに戻る。その後、昇降サセプタ131が下降する。別のウエハ搬出方法では、昇降サセプタ131が上がり昇降サセプタ131がウエハ21を支持し、搬送チャンバからツイーザが挿入され、ツイーザが上がることによりツイーザがウエハ21を支持し、ツイーザとウエハ21が搬送チャンバに戻る。その後、昇降サセプタ131が下降する。
なお、サセプタ130を昇降サセプタ131と固定サセプタ132および固定サセプタ133とに分割しているのは、昇降サセプタ131に固定サセプタ132に対応する切り欠き部138および固定サセプタ133に対応する切り欠き部139を設けて、これらの切り欠き部138、139にツイーザを挿入可能として、サセプタ130とツイーザとの干渉を避けるためである。
また、ウエハ21がサセプタ130に搭載された状態で、ウエハ21、サセプタ130チャンバ蓋13、チャンバ側壁16、17、18、19およびサセプタ支持台134によって処理室20を画成している。
なお、チャンバ貫通石英管50の上段ランプ群74の複数本のランプ77は同間隔に配置され、中段ランプ群75の複数本のランプ78は同間隔に配置され、下段ランプ群76の複数本のランプ79は同間隔に配置されている。そして、昇降サセプタピン135はウエハ21の外側、さらに、チャンバ貫通石英管50の上段ランプ群74、中段ランプ群75および下段ランプ群76の外側に配置されている。
また、下段ランプ群76は、図13、14を参照して説明した実施例2と同じ構造である。
なお、本実施例では、昇降サセプタ131に昇降サセプタピン135を設けたが、昇降サセプタピン135を昇降サセプタ131に設けず、その代わりに昇降サセプタピン135を上下機構137に設けて、上下機構137に設けた昇降サセプタピン135が上昇することにより、昇降サセプタピン135と昇降サセプタ131が当接して昇降サセプタ131を押し上げ、下停止位置は、サセプタ支持台134に昇降サセプタ131が支持された位置で停止し、昇降サセプタ131と昇降サセプタピン135が解離する構成としてもよい。
本実施例の基板処理装置の処理炉は、その内部で基板としてのウエハを処理するチャンバであって、外部雰囲気(大気)と内部雰囲気とを隔離可能であって、内部を減圧にできるチャンバと、加熱体としての複数本のランプであって、放射光によって基板としてのウエハを加熱する複数本のランプと、少なくともチャンバの内部に設けられた複数本の管であって、管の内部の雰囲気がチャンバの内部雰囲気と隔離され、加熱体としてのランプからの放射光を透過させる管とを備え、加熱体としてのランプは管の内部に設けている。管は石英製であり、管の断面は円形である。また、複数本の管の両端にフランジを設けており、複数の管は、それぞれの両端において、一枚のフランジに共通してそれぞれ取り付けられている。そして、複数本の管は、これらのフランジを用いてチャンバに取り付けられている。また、管と加熱体としてのランプとの間には冷却媒体としての空冷ガスが流されている。
そして、本実施例の基板処理装置は、上記加熱体による基板の加熱を補助する補助加熱体をさらに備え、補助加熱体は、補助加熱体からの放射光を透過させる板によってチャンバの内部雰囲気と隔離された領域に配置されている。
次に、図面を参照して、本実施例をより詳細に説明する。
図26は、本発明の実施例6の基板処理装置の処理炉を説明するための概略横断面図である。図27は、図26のLL線縦断面図である。図28は、図26のMM線縦断面図である。
図26〜28では、温度測定部、放射率測定部は省略されているが、本実施例の処理炉10は実施例1と同じく、温度測定部、放射率測定部を備えている。
実施例1では、上側ランプ群70および下側ランプ群72からなるヒータアッセンブリを備え、下側ランプ群72では、石英製円管でできたチャンバ貫通石英管52を、チャンバ11に貫通させたチャンバ貫通石英管52内にランプ73を設けているが、本実施例でも、上側ランプ群70および下側ランプ群72からなるヒータアッセンブリを備えているが、下側ランプ群72に関しては、石英製円管でできたチャンバ貫通石英管52を設ける代わりに、チャンバ下部の一部に石英窓を設けて、石英窓の下側に下側ランプ群72を構成するランプ73を備えている点、および実施例1では、サセプタ23およびその内部のサセプタ22からなるサセプタ24を使用し、サセプタ23の上面、サセプタ22の上面およびウエハ21の上面の高さがほぼ同じとなるようにしているが、本実施例では、サセプタ147を外側のサセプタ146と内側のサセプタ145から構成しているが、サセプタ145によって搭載されるウエハ21の上面の位置を外側のサセプタ146が支持されている位置よりも下側として、ウエハ21が上側ランプ群70および下側ランプ群72からなるヒータアッセンブリにより近くなるように構成している点が実施例1と異なるが、他の点は同様である。
本実施例では、上側ランプ群70および下側ランプ群72からなるヒータアッセンブリを備えている。
上側ランプ群70では、図8に示すように、石英製円管51を複数本並べて両端にフランジ53を溶接したチャンバ貫通石英管50を、チャンバ11に取り付けている。なお、隣接する石英製円管51同士の間には隙間が設けられている。さらに、突上げピン40が石英製円管51の間を移動できるように、突上げピン40が存在するところは、隣接する石英製円管51同士の間を広くしている。チャンバ貫通石英管50は、チャンバ後部(ゲートバルブ26と反対側)の側壁17に設けた貫通孔43より挿入し、チャンバ貫通石英管50の先端を、チャンバ側壁16の貫通孔42に挿入し、チャンバ貫通石英管50の先端のフランジ53をチャンバ側壁16に設けたフランジ44にOリング(図示せず)を介して押圧する。一方、チャンバ貫通石英管50の後端のフランジ53をチャンバ貫通石英管押えフランジ29によりOリング(図示せず)を介して押圧し、チャンバ貫通石英管50の前後2ヶ所のOリング(図示せず)を押圧しながら固定する。このように、チャンバ貫通石英管50の両端とチャンバ11との間はOリングによりシールされているので、チャンバ11内の雰囲気とチャンバ貫通石英管50の内部の雰囲気とを隔離することができ、その結果、チャンバ11内を減圧すると共に、チャンバ貫通石英管50の内部に冷却媒体としての空冷用のガスを流すことができる構造となっている。
チャンバ貫通石英管50の複数本の石英製円管51の内部には、ランプ71がそれぞれ挿入されている。ランプ空冷ガスは、空冷ガス供給口34より供給され、チャンバ30を介してチャンバ貫通石英管50の内部に流入し、チャンバ貫通石英管50とランプ71との間を通って、チャンバ31内に流出し、その後、空冷ガス排気口35より排気される。
チャンバ貫通石英管50とランプ71との間に空冷用のガスを流すことにより、ランプ71と薄いチャンバ貫通石英管50、52を容易に冷却することができる。
また、ランプ71はチャンバ貫通石英管50にそれぞれ収容されており、チャンバ貫通石英管50の雰囲気は、チャンバ11内部の雰囲気と隔離されているので、ランプ71による汚染も防止できる。
チャンバ11の下部の一部に石英窓140を設けている。石英窓140とチャンバ111の間はOリング(図示せず)によりシールされ、チャンバ11内を減圧にすることが可能な構造となっている。すなわち、チャンバ11のフランジ141に対してフランジ142によって石英窓140をOリング(図示せず)を介して押さえつけることにより、石英窓140をチャンバ11の下部の溝148内に取り付け、溝148の下端をプレート143によって閉じることによって、下側ランプ用空間144を画成しているので、チャンバ11内の雰囲気と下側ランプ用空間144の雰囲気とを隔離することができ、その結果、チャンバ11内を減圧すると共に、下側ランプ用空間144に冷却媒体としての空冷用のガスを流すことができる構造となっている。下側ランプ用空間144にランプ73が挿入されている。ランプ空冷ガスは、空冷ガス供給口36より供給され、チャンバ32を介してチャンバ貫通石英管52の内部に流入し、チャンバ貫通石英管52とランプ73との間を通って、チャンバ33内に流出し、その後、空冷ガス排気口37より排気される。
チャンバ11の一部のみに補助加熱用に石英窓140を設ける場合は、石英板の面積が小さいので、石英板は薄くてもよく、下側ランプ用空間144とランプ73との間に空冷用のガスを流すことにより、薄い石英窓140とランプ71とを容易に冷却することができる。また、ランプ73は下側ランプ用空間144に収容されており、下側ランプ用空間144の雰囲気は、チャンバ11内部の雰囲気と石英窓140によって隔離されているので、ランプ73による汚染も防止できる。
ウエハ21はサセプタ147に搭載されているが、サセプタ147は、外側の円筒状のサセプタ146と内側のサセプタ145から構成している。サセプタ146の上部はチャンバ側壁16、17、18、19から内側に延在する棚部122に保持され、サセプタ145は、サセプタ146の下部によって支持されている。サセプタ145にウエハ21が搭載されている。サセプタ145の上面とウエハ21の上面とはほぼ同じ高さである。このように、このように筒状のサセプタ146を使用してウエハ21の位置を下げることにより、ウエハ21が上側ランプ群70および下側ランプ群72からなるヒータアッセンブリにより近くなるようになり、加熱効率が上昇する。なお、サセプタ146は断面が円形ではなく、四角形などの筒状の場合もある。
また、ウエハ21がサセプタ147に搭載された状態で、ウエハ21、サセプタ147チャンバ蓋13、チャンバ側壁16、17、18、19および棚部122によって処理室20を画成している。
本実施例の基板処理装置の処理炉は、その内部で基板としてのウエハを処理するチャンバであって、外部雰囲気(大気)と内部雰囲気とを隔離可能であって、内部を減圧にできるチャンバと、加熱体としての複数本のランプであって、放射光によって基板としてのウエハを加熱する複数本のランプと、少なくともチャンバの内部に設けられた複数本の管であって、管の内部の雰囲気がチャンバの内部雰囲気と隔離され、加熱体としてのランプからの放射光を透過させる管とを備え、加熱体としてのランプは管の内部に設けている。管は石英製であり、管の断面は円形である。また、複数本の管の両端にフランジを設けており、複数の管は、それぞれの両端において、一枚のフランジに共通してそれぞれ取り付けられている。そして、複数本の管は、これらのフランジを用いてチャンバに取り付けられている。また、管と加熱体としてのランプとの間には冷却媒体としての空冷ガスが流されている。
そして、本実施例の基板処理装置は、上記加熱体による基板の加熱を補助する補助加熱体をさらに備え、補助加熱体は、補助加熱体からの放射光を透過させる板によってチャンバの内部雰囲気と隔離された領域に配置されている。
また、本実施例の基板処理装置は、一つの処理炉10に、複数の棒状ランプ(ダブルエンド型ランプ)を並べた加熱部と、ウエハの中心部を除いたリング状にシングルエンドランプを配置した加熱部を備えている。
次に、図面を参照して、本実施例をより詳細に説明する。
図29は、本発明の実施例7の基板処理装置の処理炉を説明するための概略横断面図である。図30は、図29のNN線縦断面図である。図31は、図29のOO線縦断面図である。
図29〜31では、温度測定部、放射率測定部は省略されているが、本実施例の処理炉10は実施例1と同じく、温度測定部、放射率測定部を備えている。
実施例6では、チャンバ下部の一部に石英窓140を設けて、石英窓140の下側に下側ランプ群72を構成するランプ73を備えているのに対して、本実施例では、チャンバ下部の一部に石英窓152を設けて、石英窓152の下側にシングルエンドランプ151を2重のリング状に配置した下側ランプ群150を備える点が実施例6と異なるが、他の点は同じである。
本実施例では、上側ランプ群70および下側ランプ群150からなるヒータアッセンブリを備えている。本実施例の上側ランプ群70は実施例6の上側ランプ群70と同じである。
チャンバ11の下部の一部に環状の石英窓152を設けている。石英窓152とチャンバ111の間はOリング(図示せず)によりシールされ、チャンバ11内を減圧にすることが可能な構造となっている。すなわち、チャンバ11のフランジ153に対してフランジ154によって石英窓152をOリング(図示せず)を介して押さえつけることにより、石英窓152をチャンバ11の下部の環状の溝157内に取り付け、溝157の下端をプレート155によって閉じることによって、環状の下側ランプ用空間156を画成しているので、チャンバ11内の雰囲気と下側ランプ用空間156の雰囲気とを隔離することができ、その結果、チャンバ11内を減圧すると共に、下側ランプ用空間156に冷却媒体としての空冷用のガスを流すことができる構造となっている。下側ランプ用空間156にシングルエンドランプ151を2重のリング状に配置した下側ランプ群150を設けている。ランプ空冷ガスは、空冷ガス供給口36より供給され、チャンバ32を介してチャンバ貫通石英管52の内部に流入し、チャンバ貫通石英管52とランプ73との間を通って、チャンバ33内に流出し、その後、空冷ガス排気口37より排気される。
チャンバ11の一部のみに補助加熱用に石英窓152を設ける場合は、石英板の面積が小さいので、石英板は薄くてもよく、下側ランプ用空間156とランプ151との間に空冷用のガスを流すことにより、薄い石英窓152とランプ151とを容易に冷却することができる。また、ランプ151は下側ランプ用空間156に収容されており、下側ランプ用空間156の雰囲気は、チャンバ11内部の雰囲気と石英窓152によって隔離されているので、ランプ151による汚染も防止できる。
棒状ランプ71を主加熱源として、主加熱源だけでは加熱量が不足し均一性もとれないウエハ周辺部をシングルエンドランプ151にて部分的に補助加熱することにより、ランプパワー・均一性・コストの面から非常に有利となる。
従来の処理炉の概略縦断面図である。 図1のA部の概略部分拡大図である。 ランプの末端のシール部温度とシール部寿命との関係を示す図である。 本発明の実施例1の基板処理装置の処理炉を説明するための概略横断面図である。 本発明の実施例1の基板処理装置の処理炉を説明するための概略上面図である。 図5のDD線縦断面図である。 図5のEE線縦断面図である。 本発明の実施例1〜7で使用されるチャンバ貫通石英管を説明するための概略斜視図である。 本発明の実施例1〜7で好適に使用可能なチャンバ貫通石英管の他の例を説明するための概略斜視図である。 本発明の実施例2の基板処理装置の処理炉を説明するための概略横断面図である。 図10のFF線縦断面図である。 図10のGG線縦断面図である。 本発明の実施例2の基板処理装置の処理炉の上段ランプ群および中段ランプ群の加熱部を説明するための概略図である。 本発明の実施例2の基板処理装置の処理炉の下段ランプ群の加熱部を説明するための概略図である。 本発明の実施例1〜7の基板処理装置を説明するための概略平面図である。 本発明の実施例3の基板処理装置の処理炉を説明するための概略横断面図である。 図16のHH線縦断面図である。 本発明の実施例4の基板処理装置の処理炉を説明するための概略横断面図である。 図18のII線縦断面図である。 本発明の実施例5の基板処理装置の処理炉を説明するための概略横断面図である。 図20のJJ線縦断面図であり、昇降サセプタが下降したときの状態を説明するための図である。 図20のKK線縦断面図であり、昇降サセプタが下降したときの状態を説明するための図である。 図20のJJ線縦断面図であり、昇降サセプタが上昇したときの状態を説明するための図である。 図20のKK線縦断面図であり、昇降サセプタが上昇したときの状態を説明するための図である。 本発明の実施例5の基板処理装置の処理炉のサセプタを説明するための概略斜視図である。 本発明の実施例6の基板処理装置の処理炉を説明するための概略横断面図である。 図26のLL線縦断面図である。 図26のMM線縦断面図である。 本発明の実施例7の基板処理装置の処理炉を説明するための概略横断面図である。 図29のNN線縦断面図である。 図29のOO線縦断面図である。
符号の説明
10…処理炉
11…チャンバ
12…チャンバ本体
13…チャンバ蓋
14…チャンバ底
15、16、17、18、19…チャンバ側壁
20…処理室
21…ウエハ
22、23、24…サセプタ
25…フランジ
26…ゲートバルブ
27…プロセスガス供給管
28…プロセスガス排気口
29…チャンバ貫通石英管押えフランジ
30、31、32、33…チャンバ
34、36…空冷ガス供給口
35、37…空冷ガス排気口
38…チャンバ貫通石英管押えフランジ
39…チャンバ貫通石英管押えフランジ
40…突上げピン
41…突上げピン上下機構
42、43…貫通孔
44…フランジ
45、46…貫通孔
47…突上げピン
48…突上げピン用アーム
49…突上げピン回転上下機構
50…チャンバ貫通石英管
51…石英製円管
52…チャンバ貫通石英管
53…フランジ
54…石英製管
70…上側ランプ群
71、73…ランプ
72…下側ランプ群
74…上段ランプ群
75…中段ランプ群
76…下段ランプ群
77、78、79…ランプ
80…ランプ群
81…ランプ
101…放射率測定部
102…放射率測定用プローブ
103、104…貫通孔
105…温度測定用プローブ
110…主制御部
111…放射率検出部
112…加熱制御部
113…駆動制御部
114…ガス制御部
115…温度検出部
120…突上げピン格納部
121…サセプタ
122…棚部
123…サセプタ支持アーム
124…サセプタ回転軸
125…サセプタ回転機構
130…サセプタ
131…昇降サセプタ
132、133…固定サセプタ
134…サセプタ支持台
135…昇降サセプタピン
136…上下機構アーム
137……上下機構
140…石英窓
141、142…フランジ
143…プレート
144…下側ランプ用空間
145、146、147…サセプタ
148…溝
150…下側ランプ群
151…シングルエンドランプ
152…石英窓
153、154…フランジ
155…プレート
156…下側ランプ用空間
157…溝

Claims (2)

  1. その内部で基板を処理するチャンバであって、その外部雰囲気と内部雰囲気とを隔離可能な前記チャンバと、
    加熱体であって、前記加熱体からの放射光によって前記基板を加熱する前記加熱体と、
    少なくとも前記チャンバの内部に設けられた管であって、前記管の内部の雰囲気が前記チャンバの前記内部雰囲気と隔離され、少なくとも前記基板に面する部分においては前記加熱体からの前記放射光を透過させる前記管と、を備え、
    前記加熱体が前記管の内部に設けられ、
    前記管にフランジを設け、前記フランジがOリングを介して前記チャンバに気密に取り付けられていることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記管内に仕切を設けたことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
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