JP2005099512A - 画像投影光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】 所定の面から入射した該各色成分をそれぞれ異なる入射出面から射出させる機能と、該入射出面から入射される各色成分を合成する機能とを有した合成プリズムを利用することで光学系全体を小型化させるとともに、ゴーストが発生しない鮮明な画像を投影する。
【解決手段】 照明手段と、上述の合成プリズムと、該プリズムの入射出面から射出された各色成分を、所定の画像情報に対応して変調させるとともに、他の偏光状態に変換して該入射出面へ反射させる、各色に対応した、第一から第三の反射型液晶素子と、変調後、該プリズムにより各色成分が合成された光束をスクリーン上に投影する投影レンズ群から構成し、入射出面の各々近傍で前記投影レンズ群が結像しないように、第一から第三の反射型液晶素子の各々を、入射出面の各々から所定の距離をおいて配置する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、反射型液晶を利用してスクリーン上に画像を投影する画像投影光学系に関する。
従来、例えばカラー液晶プロジェクタ等の装置に備えられた画像投影光学系には、光変調手段として使用する液晶素子の種類によって、透過型液晶を備えたタイプと反射型液晶を備えたタイプとの二種類に分類される。反射型液晶を備えたタイプは、透過型液晶を備えたタイプに比べ、液晶膜が薄く構成されており、ON−OFFの応答速度が速い、ライフサイクルが長い、光の利用効率が高い等の利点を有する。従って、反射型液晶を備えた画像投影光学系は、その実用性の高さから近年急速に普及している。
反射型液晶を備えた画像投影光学系には、代表的な構成として、1枚の反射型液晶を備えた反射液晶単板式と、3枚の反射型液晶を備えた反射液晶3板式とがある。単板式は、R、G、Bの各色成分を1枚の液晶で変調することにより所定の画像を投影する。これに対して3板式は、R、G、Bの各色成分を各液晶で変調することにより所定の画像を投影する。従って3板式は、単板式と比べて、大型化し、かつ製造コストも掛かる。しかし3板式は、各色成分を各液晶で変調させている為、単板式と比べて画質が高いという利点を有している。近年、3板式について種々の開発がなされ、様々な構造を有した画像投影光学系が実用に供されている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−162520号公報
上述した特許文献1では、画像投影光学系を小型化する為の特殊な合成プリズムが提案されている。該文献で利用されている合成プリズムは、その内部に、対角線を含む面上に配置された、各々が直交しない3つの偏光ビームスプリッタを含んでいる。画像投影光学系内に該合成プリズムを採用すると、合成プリズムと各反射型液晶との間に偏光ビームスプリッタ等の偏光部材を配置する必要がない。そのため、該プリズムの面に直接反射型液晶を貼り付ける(若しくは各面近傍に配置する)ことができ、該画像投影光学系を小型化させられる。
図1は、特許文献1に記載されている合成プリズム1近傍の構成を模式的に示した図である。以下に、図1を参照して該プリズム1の作用を簡単に説明する。
合成プリズム1は、正方形のプリズムであり、R、G、Bの各色成分を含む光束5が入射される面2aと、該面2aと対向する面2bと、図中上面となる面2cと、該面2cと対向する面2dと、図中前面となる面2eと、該面2eと対向する面2fとを有している。さらに、その内部に、面2c及び面2dの対角線を含む面上に配置された偏光ビームスプリッタ3aと、面2e及び面2fの対角線を含む面上に配置された偏光ビームスプリッタ3bと、面2a及び面2bの対角線を含む面上に配置された偏光ビームスプリッタ3cとを有している。また、合成プリズム1の各面近傍には、R、G、Bの各色成分に対応した反射型液晶素子(反射型液晶をパッケージングした素子)が配置されている。具体的に説明すると、面2b近傍にはB成分用の反射型液晶4BLCをパッケージングした反射型液晶素子4B、面2f近傍にはG成分用の反射型液晶4GLCをパッケージングした反射型液晶素子4G、面2c近傍にはR成分用の反射型液晶4RLCをパッケージングした反射型液晶素子4Rが配置されている。
面2aから入射した光束5は、偏光ビームスプリッタ3a及び偏光ビームスプリッタ3bの作用によりR、G、Bの各色成分に分解される。このときB成分は、偏光ビームスプリッタ3a及び偏光ビームスプリッタ3bを透過して面2bから射出され、反射型液晶素子4BLCにより変調される。また、G成分は、偏光ビームスプリッタ3aにより反射されて面2fから射出され、反射型液晶素子4GLCにより変調される。また、R成分は、偏光ビームスプリッタ3aを透過し偏光ビームスプリッタ3bにより反射されて面2cから射出され、反射型液晶素子4RLCにより変調される。
反射型液晶素子4BLCにより変調されたB成分は、該素子4BLCにより反射されて面2bに入射し、偏光ビームスプリッタ3aにより反射されて面2eから射出される。また、反射型液晶素子4GLCにより変調されたG成分は、該素子4GLCにより反射されて面2fに入射し、偏光ビームスプリッタ3aを透過して面2eから射出される。また、反射型液晶素子4RLCにより変調されたR成分は、該素子4RLCにより反射されて面2cに入射し、偏光ビームスプリッタ3cにより反射されて面2eから射出される。各色成分は、面2eから合成されて射出され、該面2e前面に配置されている投影レンズ群(不図示)を介してスクリーン上に投影される。このように、合成プリズム1は、各色成分を分解する機能、及び該色成分を合成する機能を有している。従って、画像投影光学系内に該合成プリズム1を採用すると、合成プリズム周辺に配置されていた光学素子を大幅に削減できる。
偏光ビームスプリッタ3a〜3cは、合成プリズム1内に高い精度で位置決めされている。一例を挙げると、偏光ビームスプリッタ3cは、面2c、2d、2e、2fから45度傾斜され、かつ面2a及び面2bに直交するよう位置している。ところが合成プリズム1を構成する各光学素子は必ず加工誤差及び組立誤差を含んでいる。従って、合成プリズム1を高い精度で製造しても、偏光ビームスプリッタ3a〜3cは設計値に対して必ず誤差を含む。なお、ここでいう各偏光ビームスプリッタに含まれる誤差は、例えば、各偏光ビームスプリッタの表面形状の誤差や、配置角度の誤差となって現れる。
上述したように、各反射型液晶素子は、合成プリズム1の各面に貼り付けられている、若しくは該各面近傍に対向するように配置されている。また、投影レンズ群の後側焦点位置は、各反射型液晶素子4BLC、4GLC、4RLC上に位置している。従って、各偏光ビームスプリッタに含まれている表面形状の誤差や配置角度の誤差に起因してスクリーン上にゴーストが発生する可能性がある。
以下に、スクリーン上にゴーストが発生する理由を説明する。一例として、偏光ビームスプリッタ3cの表面形状の誤差や配置角度の誤差に起因して発生するゴーストについて説明する。
偏光ビームスプリッタ3cの面のうち反射型液晶素子4BLCの直前に位置する面上に表面形状の誤差があったり、偏光ビームスプリッタ3c全体が設計位置から傾斜されて配置されていたりすると、該素子4BLCの直前に位置する偏光ビームスプリッタ3cの面上に、B成分が入射して像が写り込んでしまう。このとき投影レンズ群の後側焦点位置は反射型液晶素子4BLC上にある。従って、偏光ビームスプリッタ3cの面に写り込んでしまった像は、スクリーン上に略ピントがあった状態で投影され、ゴーストとして写り込んでしまう。
そこで、本発明は上記の事情に鑑み、上述の如き合成プリズムを利用することで光学系全体を小型化させるとともに、ゴーストが発生しない鮮明な画像を投影できる画像投影光学系を提供することを目的とする。
上記の課題を解決する本発明の一態様に係る画像投影光学系は、所定の偏光状態である、R、G、Bの各色成分を含んだ光束を射出する照明手段と、所定の面から入射した該各色成分をそれぞれ異なる入射出面から射出させる機能と、該入射出面から入射される各色成分を合成する機能とを有した正方体状の合成プリズムと、該入射出面から射出された各色成分を、所定の画像情報に対応して変調させるとともに、他の偏光状態に変換して該入射出面へ反射させる、各色に対応した、第一から第三の反射型液晶素子と、変調後、該合成プリズムにより各色成分が合成された光束をスクリーン上に投影する投影レンズ群とを備えた光学系であり、入射出面の各々近傍で前記投影レンズ群が結像しないように、第一から第三の反射型液晶素子の各々を、入射出面の各々から所定の距離をおいて配置している。すなわち本発明の如く画像投影光学系を構成すると、合成プリズムと各反射型液晶素子とが離れる為、該合成プリズムの誤差に起因して発生するゴーストは、スクリーン上でぼけて投影、すなわち軽減されて投影される。
また、上記画像投影光学系は、合成プリズムは、その内部に、対角線を含む面上に配置された、各々が直交しない複数の偏向手段を含んでいる。
また、上記画像投影光学系において、第一から第三の反射型液晶素子の各々は、それぞれ異なる入射出面であって、合成プリズムの一角に接する3面のいずれかの面に対向して配置されていることが好ましい。
また、上記画像投影光学系において、投影レンズ群の後側焦点位置は、各反射型液晶素子上に位置することが好ましい。
また、上記画像投影光学系において、各入射出面と対向する各反射型液晶素子の面のサイズは、合成プリズムのサイズ、及び該合成プリズムから後側焦点位置までの距離に応じて決定されることが好ましい。
また、上記画像投影光学系において、各入射出面からそれらに対向する各反射型液晶素子上までの距離は、投影レンズ群の後側焦点距離の10%以上の距離であることが好ましい。
また、上記画像投影光学系において、第一から第三の反射型液晶素子が反射面の中心を含み、該色成分を変調させる長方形の変調領域を有したものであるとき、該変調領域の長辺と合成プリズムの一辺は、同一長さであることが好ましい。
本発明の画像投影光学系では、各反射型液晶素子を合成プリズムから所定距離おいて配置することにより投影レンズ群の後側焦点位置が各偏光ビームスプリッタから離れる為、該ビームスプリッタに含まれている表面形状の誤差や配置角度の誤差に起因してスクリーン上で発生するゴーストが軽減される。
図2は、本発明の実施形態の画像投影光学系10の構成を模式的に示した図である。画像投影光学系10は、スクリーン上に所定の画像情報を投影するカラー液晶プロジェクタ等の装置に備えられた光学系であって、画像を投影する為の光を照射する光源部と、該光源部から照射された光束を所定の状態にする光学系と、該所定の状態にされた光束に画像情報を付加する液晶素子、及び該画像情報が付加された光束をスクリーン上に投影する光学系から構成されている。また、該画像投影光学系10は、反射型の液晶を利用して画像情報を投影するものであって、3枚の液晶素子を備えた3板式からなる。以下に、図2を用いて、この画像投影光学系10の構成及び作用を説明する。
画像投影光学系10は、光源部110と、第1レンズアレイ120と、第2レンズアレイ122と、第一偏光変換素子124と、第二偏光変換素子126と、フィールドレンズ128と、合成プリズム130と、R用反射型液晶素子140Rと、G用反射型液晶素子140Gと、B用反射型液晶素子140Bと、投影レンズ群150から構成されている。
光源部110は、高圧水銀ランプ112及び放物面リフレクタ114を有している。高圧水銀ランプ112から照射された白色光は、R、G、Bの各色成分を含んでおり、放物面リフレクタ114で反射して第1レンズアレイ120に導かれる。該白色光は、第1レンズアレイ120の作用によりその強度分布が均一化され、かつ平行光に変換されて後段にある第2レンズアレイ122に導かれる。第2レンズアレイ122に入射された白色光は、該レンズアレイ122の作用によりその強度分布がさらに均一化されて第一偏光変換素子124に導かれる。
第一偏光変換素子124は、入射される白色光を第一の偏光状態に変換する機能を果たす。なお、ここでいう第一の偏光状態とは、図2の紙面と直交する面を振動面とする直線偏光状態である。このとき該素子124に入射された白色光すなわちR、G、Bの各色成分は、該素子124の作用によりその偏光状態が第一の偏光状態に揃えられる。第一の偏光状態に変換された白色光は、該素子124から第二偏光変換素子126に向けて射出される。
第二偏光変換素子126は、入射される各色成分のうち1つの色成分のみの偏光状態を第二の偏光状態に変換させる機能を果たす。ここでいう第二の偏光状態とは、図2の紙面と平行な面を振動面とする直線偏光状態である。本実施形態では、第二偏光変換素子126は、G成分のみの偏光状態を90度回転させることができる。
上述した第二偏光変換素子126の作用により、第一偏光変換素子124から射出された第一の偏光状態に揃えられた白色光は、R成分及びB成分が第一の偏光状態で、G成分が第二の偏光状態にされる。第二偏光変換素子126を射出した白色光は、フィールドレンズ128に入射され、次に合成プリズム130に導かれる。
図3は、本発明の実施形態の画像投影光学系10の構成要素である合成プリズム130近傍の構成を拡大して示した斜視図である。以下に、図3を用いて、合成プリズム130近傍の構成及び作用を説明する。
合成プリズム130は、正方形のプリズムであり、フィールドレンズ128から射出された白色光が入射される入射面132aと、該入射面132aと対向する入射出面132bと、図3中上面となる入射出面132cと、該入射面132cと対向する面132dと、図3中前面となる射出面132eと、該射出面132eと対向する入射面132fを有している。
また、合成プリズム130は、その内部に、対角線を含む面上に配置された、各々が直交しない複数の偏光ビームスプリッタ(偏光ビームスプリッタ134a、偏光ビームスプリッタ134b、偏光ビームスプリッタ134c)を含んでいる。
偏光ビームスプリッタ134aは、入射出面132c及び面132dの対角線を含む面上に配置されており、Bs成分及びGs成分を反射させ、Bp成分、Gp成分、Rp成分、及びRs成分を透過させる性質を有している。
また、偏光ビームスプリッタ134bは、射出面132e及び入射面132fの対角線を含む面上に配置されており、Rs成分を反射させ、Bp成分、Bs成分、Gp成分、Gs成分、及びRp成分を透過させる性質を有している。
また、偏光ビームスプリッタ134cは、入射面132a及び入射出面132bの対角線を含む面上に配置されており、Rs成分を反射させ、Bp成分、Bs成分、Gp成分、Gs成分、及びRp成分を透過させる性質を有している。
また、入射出面132b、入射出面132c、及び入射面132fの各面と対向する位置には、R、G、Bの各色成分に対応した反射型液晶素子が配置されている。これらの反射型液晶素子の各々は、周知の反射型液晶素子であって、対応する色成分用の反射型液晶を長方体状の枠体でパッケージングしたものである。該各反射型液晶素子は、合成プリズム130の面と対向する面上のうち、中心部を含む領域に長方形状の反射型液晶(または、変調領域とする)を有し、該中心部を覆う周辺部に上記枠体からなる非変調領域を有している。
各反射型液晶素子は、図示しない制御部の制御下、対応する色成分用の映像情報に基づいて反射型液晶中のONビットに入射した該色成分を、変調させて反射させる機能を果たす。なお変調の際、液晶の性質によって、反射光束の偏光状態は、入射光束の偏光状態が90度回転した状態となる。また、各反射型液晶素子は、反射型液晶中のOFFビットに入射した色成分を、変調させることなく該入射光路に向けて逆反射させる。このとき反射された色成分は、該入射光路を逆にたどり光源に戻ることとなる。
上述した反射型液晶素子には、R成分用の反射型液晶140RLCをパッケージングした反射型液晶素子140Rと、G成分用の反射型液晶140GLCをパッケージングした反射型液晶素子140Gと、B成分用の反射型液晶140BLCをパッケージングした反射型液晶素子140Bがある。反射型液晶素子140Rは、入射出面132cと対向する位置に配置されている。また、反射型液晶素子140Gは、入射出面132fと対向する位置に配置されている。また、反射型液晶素子140Bは、入射出面132bと対向する位置に配置されている。
また、射出面132eの前面には、投影レンズ群150が配置されており、該投影レンズ群150のさらに前面には、各反射型液晶素子により情報が付加されて合成された各色成分、すなわち画像が投影されるスクリーン(不図示)が配置されている。投影レンズ群150の後側焦点位置は、各反射型液晶素子の反射型液晶上に位置している。該後側焦点位置と投影レンズ群150との距離、別の言い方をすると投影レンズ群150のバックフォーカスが短ければ短いほどスクリーン上に大画面の画像が投影されるようになる。
次に、合成プリズム130に入射した後の白色光の動作をR、G、Bの各色成分毎に説明する。
先ず、B成分について説明する。フィールドレンズ128を射出して合成プリズム130の入射面132aに入射したB成分は、第一の偏光状態であるため偏光ビームスプリッタ134aに対してP偏光となり、該ビームスプリッタ134aを透過する。また、偏光ビームスプリッタ134bに対してS偏光となり、該ビームスプリッタ134bを透過する。これらの偏光ビームスプリッタを透過したB成分は、入射出面132bから射出される。
入射出面132bから射出されたB成分は、反射型液晶140BLCに入射し、該液晶140BLCにより所定のB用の映像情報に基づいて変調されてその偏光状態が90度回転される。すなわちB成分は、反射型液晶140BLCにより第二の偏光状態にされる。
第二の偏光状態にされたB成分は、反射型液晶140BLCにより入射出面132bに向けて反射され、該入射出面132bに再び入射する。そして偏光ビームスプリッタ134bに対してP偏光となる為、該ビームスプリッタ134bを透過する。また、偏光ビームスプリッタ134cに対してP偏光となる為、該ビームスプリッタ134cを透過する。また、偏光ビームスプリッタ134aに対してS偏光となる為、該ビームスプリッタ134aにより射出面132eに向けて反射され、該射出面132eから射出される。
次に、G成分について説明する。フィールドレンズ128を射出して合成プリズム130の入射面132aに入射したG成分は、第二の偏光状態であるため偏光ビームスプリッタ134bに対してP偏光となり、該ビームスプリッタ134bを透過する。また、偏光ビームスプリッタ134cに対してP偏光となり、該ビームスプリッタ134cを透過する。また、偏光ビームスプリッタ134aに対してS偏光となる為、該ビームスプリッタ134aにより入射出面132fに向けて反射され、該入射出面132fから射出される。
入射出面132fから射出されたG成分は、反射型液晶140GLCに入射し、該液晶140GLCにより所定のG用の映像情報に基づいて変調されてその偏光状態が90度回転される。すなわちG成分は、反射型液晶140GLCにより第一の偏光状態にされる。
第一の偏光状態にされたG成分は、反射型液晶140GLCにより入射出面132fに向けて反射され、該入射出面132fに再び入射する。そして偏光ビームスプリッタ134aに対してP偏光となり、該ビームスプリッタ134aを透過する。また、偏光ビームスプリッタ134cに対してS偏光となり、該ビームスプリッタ134cを透過する。これらの偏光ビームスプリッタを透過したG成分は、射出面132eから射出される。
次に、R成分について説明する。フィールドレンズ128を射出して合成プリズム130の入射面132aに入射したR成分は、第一の偏光状態であるため偏光ビームスプリッタ134aに対してP偏光となり、該ビームスプリッタ134aを透過する。また、偏光ビームスプリッタ134cに対してP偏光となり、該ビームスプリッタ134cを透過する。また、偏光ビームスプリッタ134bに対してS偏光となる為、該ビームスプリッタ134bにより入射出面132cに向けて反射され、該入射出面132cから射出される。
入射出面132cから射出されたR成分は、反射型液晶140RLCに入射し、該液晶140RLCにより所定のR用の映像情報に基づいて変調されてその偏光状態が90度回転される。すなわちR成分は、反射型液晶140RLCにより第二の偏光状態にされる。
第二の偏光状態にされたR成分は、反射型液晶140RLCにより入射出面132cに向けて反射され、該入射出面132cに再び入射する。そして偏光ビームスプリッタ134aに対してS偏光となる為、該ビームスプリッタ134aを透過する。また、偏光ビームスプリッタ134bに対してP偏光となる為、該ビームスプリッタ134bを透過する。また、偏光ビームスプリッタ134cに対してS偏光となる為、該ビームスプリッタ134cにより射出面132eに向けて反射され、該射出面132eから射出される。
R、G、Bの各色成分が入射面132aに入射して射出面132eから射出されるまでの光路長は、それぞれ略同等である。従って、各色成分は、位相がずれることなく合成され、同時に射出面132eから射出され、スクリーン上に画像として投影される。
図4は、本発明の実施形態の画像投影光学系10の構成要素である合成プリズム130と、各反射型液晶素子との位置関係を示した図である。図4(A)は、射出面132e側から合成プリズム130及び各反射型液晶素子を観察した図である。また、図4(B)は、入射出面132c側から合成プリズム130及び各反射型液晶素子を観察した図である。以下、図4を用いて合成プリズム130と各反射型液晶素子との位置関係を説明する。
図4を参照すると、合成プリズム130は正方体状であり、一辺の長さはLとなっている。また、各反射型液晶素子は、その表面上に長辺の長さがLとなる長方形の変調領域として形成された反射型液晶を、長辺の長さがLとなる長方体状の枠体でパッケージングしている。
また、各反射型液晶素子(すなわち、140BLC、140RLC、140GLC)は、該各反射型液晶素子と対向する合成プリズム130の各面(すなわち、入射出面132b、入射出面132c、入射出面132f)に対してそれぞれ距離Lおいて配置されている。この距離Lは、投影レンズ群150のバックフォーカスの10%以上の距離である。すなわち各反射型液晶素子は、合成プリズム130の各面から多少離れた位置に配置されている。
上述の如く、各反射型液晶素子と、該各反射型液晶素子と対向する合成プリズム130の各面とを所定距離おき、該各素子と該プリズム130とを配置すると以下の効果が得られる。
その効果とは、各反射型液晶上に位置する投影レンズ群150の後側焦点位置が各反射型液晶素子の配置と共に各偏光ビームスプリッタから離れる為、該ビームスプリッタに含まれている表面形状の誤差や配置角度の誤差に起因してスクリーン上で発生するゴーストが軽減される。すなわち、各偏光ビームスプリッタを上記焦点位置から離すことにより、該各ビームスプリッタに写り込むゴーストは充分にぼける。従って、該ゴーストは、スクリーン上で充分にぼけて投影され、実質的に該スクリーン上に写り込まなくなる。
また、本実施形態では、各反射型液晶素子を合成プリズム130から離して配置しても画像投影光学系10が大型化しない工夫が成されている。以下に、画像投影光学系10が大型化しない理由を説明する。
各反射型液晶素子と合成プリズム130とを配置する為に必要なスペースは、各反射型液晶素子のパッケージのサイズ(ここでは長辺の長さL)により決定される。従って、長辺の長さがLである反射型液晶素子を画像投影光学系10内に配置すると、該各素子と該プリズム130とを配置する為には縦、横、及び奥行きのいずれの方向に対しても少なくとも長さLのスペースが必要とされる。
また、別の言い方をすると、各反射型液晶素子と合成プリズム130とを配置する為に必要なスペース(または各反射型液晶素子のパッケージのサイズL)は、合成プリズム130のサイズ(ここでは一辺の長さL)、及びLにより決定される。従って、一辺の長さがLである合成プリズム130から各反射型液晶素子をL離して配置すると、該各素子と該プリズム130とを配置する為には縦、横、及び奥行きのいずれの方向に対しても少なくとも長さLにLを加算したスペースが必要とされる。
また、別の言い方をすると、白色光の分光及び各色成分を合成する為に必要とされる合成プリズム130の形状は、各反射型液晶の変調領域のサイズ(ここでは長辺の長さL)により決定される。従って、長辺の長さがLである反射型液晶を各反射型液晶素子に備えると、合成プリズム130の一辺は、少なくとも長さLを必要とする。
本実施形態では、各反射型液晶素子と合成プリズム130とを最小限のスペース(縦、横、及び奥行きにそれぞれ長さLを有するスペース)内に配置しつつ該プリズム130を最小限のサイズ(一辺が長さL)に抑えることにより、各反射型液晶素子と合成プリズム130との間にスペースを確保している。従って、各反射型液晶素子と合成プリズム130とが専有するスペースは従来と変わらない。結果、画像投影光学系10は大型化しない。
また、本実施形態の如く各反射型液晶素子と合成プリズム130とを配置するとさらなる効果が期待できる。例えば合成プリズム130のサイズが小さくなる為、該プリズム130に掛かる材料費が従来よりも安くなる。また、合成プリズム130の屈折率をnとしたとき、投影レンズ群150の後側焦点位置は、空気中を進行した際の投影レンズ群150の後側焦点位置より(1−1/n)×L後ろにシフトする。従って、各反射型液晶素子を合成プリズム130から離して配置し易くなる。上記シフトの量は、各反射型液晶素子のサイズまたは合成プリズム130から決定される。
また、各反射型液晶素子と投影レンズ群150の配置場所が変わらない状態で該プリズム130が小さくなる為、該各素子と該レンズ群150との光路中に介在している該プリズム130の割合が従来よりも減少するとともに、該光路中に介在している空気の割合が従来よりも増加する。そのため、該各素子と該レンズ群150との光路長(または該レンズ群150のバックフォーカス)は従来よりも短くなる。従って、画像投影光学系10に、後側焦点距離が短い投影レンズ群150を採用でき、その結果、スクリーン上に大画面で画像を投影できるようになる。
以上が本発明の実施形態である。本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく様々な範囲で変形が可能である。
従来の画像投影光学系に配置された合成プリズム近傍の構成を模式的に示した図である。 本発明の実施形態の画像投影光学系の構成を模式的に示した図である。 本発明の実施形態の画像投影光学系の構成要素である合成プリズム近傍の構成を拡大して示した斜視図である。 本発明の実施形態の画像投影光学系の構成要素である合成プリズムと、各反射型液晶素子との位置関係を示した図である。
符号の説明
10 画像投影光学系
130 合成プリズム
140RLC、GLC、BLC 反射型液晶
140R、G、B 反射型液晶素子

Claims (7)

  1. 所定の偏光状態である、R、G、Bの各色成分を含んだ光束を射出する照明手段と、
    所定の面から入射した該各色成分をそれぞれ異なる入射出面から射出させる機能と、該入射出面から入射される各色成分を合成する機能と、を有した正方体状の合成プリズムと、
    該入射出面から射出された各色成分を、所定の画像情報に対応して変調させるとともに、他の偏光状態に変換して該入射出面へ反射させる、各色に対応した、第一から第三の反射型液晶素子と、
    変調後、該合成プリズムにより各色成分が合成された光束をスクリーン上に投影する投影レンズ群と、を備えた画像投影光学系であって、
    前記入射出面の各々近傍で前記投影レンズ群が結像しないように、前記第一から第三の反射型液晶素子の各々を、前記入射出面の各々から所定の距離をおいて配置すること、を特徴とする画像投影光学系。
  2. 前記合成プリズムは、その内部に、対角線を含む面上に配置された、各々が直交しない複数の偏向手段を含むこと、を特徴とする請求項1に記載の画像投影光学系。
  3. 前記第一から第三の反射型液晶素子の各々は、それぞれ異なる前記入射出面であって、前記合成プリズムの一角に接する3面のいずれかの面に対向して配置されていること、を特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像投影光学系。
  4. 前記投影レンズ群の後側焦点位置は、前記各反射型液晶素子上に位置すること、を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像投影光学系。
  5. 前記各入射出面と対向する前記各反射型液晶素子の面のサイズは、前記合成プリズムのサイズ、及び該合成プリズムから前記後側焦点位置までの距離に応じて決定されていること、を特徴とする請求項4に記載の画像投影光学系。
  6. 前記各入射出面からそれらに対向する前記各反射型液晶素子上までの距離は、前記投影レンズ群の後側焦点距離の10%以上の距離であること、を特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載の画像投影光学系。
  7. 前記第一から第三の反射型液晶素子は、反射面の中心を含む領域であって、該色成分を変調させる長方形の変調領域を有しており、
    該変調領域の長辺と前記合成プリズムの一辺は、同一長さであること、を特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像投影光学系。
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JP2009237565A (ja) * 2008-03-06 2009-10-15 Victor Co Of Japan Ltd 投射型画像表示装置

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