JP2005099155A - カメラ用絞り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動用モータの回転子の回転自体から発生する音を抑制することができ、主に動画撮影を行なうカメラに用いて好適な絞り装置を提供すること。
【解決手段】地板1に取り付けられた軸7に、回転子6の孔6aを嵌合させ、軸7の先端面に、孔6aの閉塞面を接触させている。また、この回転子6は、その永久磁石8と固定子のヨーク9,10との間に作用する力により、上記の接触面が離れないようになっている。更に、回転子6の回転は、減速歯車13を介して絞り駆動リング4に伝えられ、複数枚の絞り羽根5を作動させるようになっている。このように、回転子6が回転するときには、孔6aと軸7が摺接するだけなので、回転子6の回転自体から発生する音を抑制することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、光軸を中心にして往復回動する絞り駆動リングが、複数枚の絞り羽根を同時に同方向へ回転させることによって、絞り開口の形状を略円形に保ちつつ大きさを変化させ得るようにしたカメラ用絞り装置に関する。
カメラ用絞り装置の中には、露光開口の周囲に複数枚の絞り羽根を略等間隔に配置していて、絞り駆動リングが光軸を中心にして回転すると、その回転方向に対応して、それらの絞り羽根が同時に同方向へ回転し、絞り開口の大きさを変化させるようにしたものがある。また、絞り駆動リングを回転させる手段としては、手動の場合と、手動とばね力を用いる場合と、ばね力とモータを用いる場合と、モータだけを用いる場合とがあるが、最近では、モータだけで往復回転させるものが多くなっている。そして、その場合のモータとしては、ステップモータを採用するのが普通であり、その典型的な構成が特許文献1に記載されている。
特開2002−122900号公報
特許文献1に記載されているようなタイプの絞り装置は、スチルカメラに採用することもできるし、ビデオカメラに採用することも可能である。特に、ビデオカメラの場合には、撮影中に被写界の明るさが変化してしまうことが多いので、その変化に対応して絞り開口を変化させるようにするためには、このようなタイプの絞り装置を採用することが極めて好ましい。また、最近では、カメラの仕様も多様化し、デジタルスチルカメラであっても、動画モードでの撮影を行なえるものが出現しているが、そのようなカメラの場合にも、同様の理由で、このようなタイプの絞り装置の採用が好ましい。
ところで、このタイプの絞り装置は、回転子の回転を、歯車機構を介して絞り駆動リングに伝達するため、どうしても作動音が大きくなってしまう。そのため、撮影者にとっては、その作動音が耳障りになるだけではなく、この絞り装置をビデオカメラや、動画撮影機能付きのデジタルスチルカメラに採用すると、その作動音をノイズとして録音してしまうことになる。そこで、従来から、カメラ本体側としては、マイクがそのような作動音を拾わないように工夫をしてきたが、絞り装置の方としても、歯車機構を構成している部材の材質や形状を工夫するなどして消音対策をしてきた。ところが、絞り装置が発する作動音は、歯車機構からだけではなく、絞り羽根自体の作動や、モータの回転子の回転によって発生するものもある。そのため、絞り羽根自体の作動で発生するものは、絞り羽根の材質や表面処理によって対策を講じてきた。
また、回転子の回転で発生するものに対する対策は、その発生箇所にオイルやグリスを塗っていたが、この点を、特許文献1に記載の構成の場合で、詳しく説明する。特許文献1に記載の構成では、回転子は、その中心に細長い貫通孔を有していて、その貫通孔を、地板に設けられた軸に対し回転可能に嵌合させている。そして、その軸の先端をカバー板の孔に挿入している。そのため、回転子は、軸に対して摺接するだけではなく、地板やカバー板とも軸方向の両端面で摺接し、音を発生させることになる。その場合、軸との摺接で生じる音は、回転子の内部で発生するので大したことはないが、地板やカバー板との摺接で発生する音は比較的大きい。そのため、従来は、消音対策としてそれらの摺接部にオイルやグリスを塗っていた。
このような対策は、特許文献1に記載の構成とは異なる構成の場合にも行なわれていた。そして、その異なる構成とは、回転子の貫通孔に嵌合している軸の先端を、カバー板の孔に挿入させず、その先端に回転子の抜け止め部材を取り付けた構成である。従って、その場合には、カバー板と摺接しなくなる代わりに、抜け止め部材と摺接することになるので、その摺接部にオイルやグリスを塗っていた。また、このような対策は、上記の軸が地板とは別部材で製作され、地板に取り付けられた構成のものにも講じられていた。ところが、このような従来の対策は、オイルやグリスを塗る必要があることから製作費が高くなると共に、塗り方に問題があると流れ出し、絞り羽根の作動が好適に行えなくなるという問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、回転子の取付構成を工夫することによって、オイルやグリスを塗布しなくても、回転子の回転による音の発生を好適に抑えることを可能にした低コストなカメラ用絞り装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用絞り装置は、地板又は該地板に固定された部材に立設されている軸と、前記軸に回転可能に嵌合させられ一端が閉塞面となっている細長い孔を有すると共に外周には円筒状の永久磁石と出力歯車部とを有している回転子と、ヨークと該ヨークに巻装されたコイルとからなっており該ヨークの磁極部が前記永久磁石との間に働く磁力によって前記軸の先端面と前記孔の閉塞面とを接触させるように配置されている固定子と、複数のカム溝を有していて前記回転子の往復回転によって光軸を中心にして往復回動させられる絞り駆動リングと、各々が前記地板に対して回転可能に取り付けられていると共に前記カム溝に嵌合する係合ピンを有していて前記絞り駆動リングの回動によって最大開口制御位置と最小開口制御位置との間で回動させられる複数枚の絞り羽根と、を備えているようにする。その場合、前記地板と前記軸が合成樹脂製であって、それらが一体成形加工で製作されているようにすると、コストの点で有利である。
本発明のカメラ用絞り装置によれば、従来のように、オイルやグリスなどを塗布することなく、回転子の回転自体から発生する音を抑制することができるからコストが低減でき、特に、動画撮影を行なうカメラに用いて好適なものとなる。
本発明の実施の形態を、図示した二つの実施例によって説明する。尚、図1は、最大絞り開口の制御状態を被写体側から透視して示した実施例1の平面図であり、図2は、図1における中間板とカバー板だけを示した平面図である。また、図3は、図1における要部の断面図であり、図4は、最小絞り開口の制御状態を図1と同様にして示した実施例1の平面図である。更に、図5は、図3と同様にして示した実施例2の断面図である。
本実施例は、絞り装置を、シャッタ装置と共にユニット化したものであって、デジタルスチルカメラのほか、銀塩フィルムを使用するスチルカメラや一コマ撮影の可能なビデオカメラにも採用することが可能である。しかしながら、以下においては、デジタルスチルカメラに採用される場合で説明する。先ず、図1〜図3を用いて、本実施例の構成を説明するが、図1は、被写体側から、シャッタの羽根室内と絞りの羽根室内を透視して示した平面図である。そのため、カメラに組み込まれた状態では、図1の紙面裏側に固体撮像素子が配置されていることになるが、その固体撮像素子側に配置されている地板1と、被写体側に配置されているカバー板2との間が、中間板3によって仕切られており、絞りの羽根室は、地板1と中間板3の間に構成され、シャッタの羽根室は、カバー板2と中間板3の間に構成されている。また、それらのカバー板2と中間板3は、図示していない手段によって地板1に取り付けられているが、それらの形状を理解し易くするために、図2において、それらの重なり状態を示してある。
また、地板1,カバー板2,中間板3には、光軸を中心にした円形の開口部1a,2a,3aが形成されているが、それらの直径は、開口部1aが一番大きく、次に開口部2a,開口部3aの順になっている。そのため、本実施例の場合は、中間板3の開口部3aが、撮影光路用の露光開口(絞りの最大開口)を規制していることになる。しかしながら、開口部1a又は開口部2aの直径を一番小さくして露光開口を規制するようにしてもよいし、後述する絞り駆動リングの内径縁で規制するようにしても構わない。特に、絞り装置のみをユニット化する場合には、シャッタの羽根室を必要としないことから、中間板3を備えていないので、それらのいずれかを採用することになる。
地板1は、合成樹脂製であって、絞りの羽根室側の面に、光軸を中心にした環状の窪みを有しており、絞り駆動リング4は、その窪みの中で回転可能に配置されている。この絞り駆動リング4は、略等角度間隔に六つのカム溝4a(それらの一つにだけ符号を付けてある)を形成し、外周の所定の角度範囲に歯部4bを形成している。絞り駆動リング4と中間板3との間には、光軸を中心にして略等角度間隔で6枚の絞り羽根5(それらの一つにだけ符号を付けてある)が配置されている。そして、それらの絞り羽根5は、全て同じ形状をしており、地板1側に設けられている軸ピン5aを、地板1に形成されている孔に回転可能に嵌合させ、同じく地板1側に設けられた係合ピン5bを、絞り駆動リング4のカム溝4aに挿入している。
次に、絞り駆動リング4を、光軸を中心にして往復回動させる駆動装置の構成を説明する。本実施例の駆動装置は、全体的には、特許文献1に記載の駆動装置と類似の構成をしていて、駆動源にはステップモータを用いている。図3は、その構成を理解し易くするために示した断面図である。回転子6は、細長い孔6aを有していて、その孔6aを、かしめ加工によって地板1に立設された金属製の軸7に回転可能に嵌合させている。そして、この孔6aは、貫通孔ではなく、一端を開放端とし、それとは反対側の他端に閉塞面を有していて、その閉塞面を軸7の先端面に接触させていると共に、内周面を軸7の外周面に接触させている。また、回転子6は、その孔6aを形成した合成樹脂製の軸部6bの外周に、一体成形で出力歯車部6cを形成している。更に、その軸部6bの外周には、径方向に4極に着磁され円筒状の永久磁石8が取り付けられている。
また、固定子は、図示していない手段によって、地板1の固体撮像素子側の面に取り付けられている二つのヨーク9,10と、各々の一方の脚部に巻装されたコイル11,12(図1においては、図示を省略してある)とで構成されており、ヨーク9,10は、各々の二つの脚部の先端を磁極部とし、それらを、地板1に形成された孔に挿入し、永久磁石8の円周面に対向させている。そして、図3に示すように、それらの磁極部が、永久磁石8の上下方向の中間位置よりも下方位置にあるため、回転子6には、ヨーク9,10の磁極部と永久磁石8との間に作用する磁力によって、下方へ移動する力が付与されており、孔6aの閉塞面が常に軸7の先端面に接触するようになっている。また、本実施例のように、軸7が金属製の場合には、地板1の立設部と永久磁石8との間にも、磁気的吸引力が生じている。尚、本実施例の場合には、コイル11,12をボビンに巻回し、そのボビンをヨーク9,10の脚部に装着しているが、コイル11,12を、直接ヨーク9,10に巻回しても構わない。
更に、地板1に設けられた軸1bには、減速歯車13が回転可能に取り付けられている。この減速歯車13は、親歯車と子歯車とからなる合成樹脂製の2段歯車(親子歯車)であって、親歯車を回転子6の出力歯車部6cに噛合させ、子歯車を絞り駆動リング4の歯部4bに噛合させている。
地板1に設けられていて図1示されている二つの軸1c,1dは、図2に示されている中間板3の孔3b,3cを貫通し、それらの先端をカバー板2の孔2b,2cに挿入しているが、図1においては、それらの孔2b,2c,3b,3cの符号を省略してある。そして、シャッタの羽根室には、2枚のシャッタ羽根14,15が配置されていて、シャッタ羽根14は上記の軸1cに回転可能に取り付けられ、シャッタ羽根15は軸1dに回転可能に取り付けられており、また、各々のシャッタ羽根14,15には、長孔14a,15aが形成されている。
次に、それらのシャッタ羽根14,15の駆動装置の構成を説明する。本実施例においては、シャッタ羽根14,15の駆動源として、ムービングマグネットモータ又はムービングマグネット型モータなどと称されている電流制御式のモータを用いている。このモータは、径方向に2極に着磁された永久磁石を有する回転子が、固定子コイルに対する通電方向に対応した方向へ、所定の角度範囲においてだけ回転させられるモータであって、電流を断った状態では、回転子が、いずれか一方の回転限界位置で、固定子に設けられた磁性体棒(鉄ピン)と回転子との間に作用する永久磁石の磁力により、その停止状態を維持されるようになっている。
このようなモータは、特開2000−292827号公報などで周知であるため、その詳細な構成の説明を省略するが、本実施例においては、そのような回転子16に対して一体的に設けられている駆動ピン16aが、地板1に設けられた図示していない長孔と、図2に示された中間板3の長孔3dを貫通して、その先端を、図2に示されたカバー板2の長孔2dに挿入している。そして、その駆動ピン16aは、シャッタの羽根室内では、シャッタ羽根14,15の両方の長孔14a,15aに嵌合させている。尚、図1においては、カバー板2の長孔2dの符号と、中間板3の長孔3dの符号を省略してある。
次に、本実施例の作動を、図4も用いて説明する。図1は、6枚の絞り羽根5が、露光開口を規制している開口部3aを全開にした位置、即ち最大絞り開口制御位置にある状態を示したものである。また、シャッタ羽根14,15も開口部3aを全開にしている。このとき、固体撮像素子の撮像面は、被写体光にさらされているので、液晶モニターを備えたカメラの場合には、そのモニターをファインダとして機能させることが可能となっている。この状態で、カメラのレリーズボタンが押されると、先ず、測光結果に基づいて、ステップモータのコイル11,12に対して、所定のパルス信号が与えられる。
それによって、回転子6は時計方向へ回転させられ、その回転が、出力歯車部6cから減速歯車13を介して伝達されることにより、絞り駆動リング4も時計方向へ回転させられる。そのため、各カム溝4aの外カム(カム溝4aの長手方向に形成された二つのカム縁のうち、光軸から全体として遠い方のカム縁)が係合ピン5bを押し、各絞り羽根5を反時計方向へ回転させる。そのため、6枚の絞り羽根5は、開口部3a内に進入してゆき、絞り開口を連続的に小さくしていく。そして、絞り羽根5が所定の開口制御位置に達すると、コイル11,12に対するパルス信号が断たれ、回転子6の回転が停止することによって、絞り羽根5の回転も停止する。図4は、そのようにして、6枚の絞り羽根5が最小絞り開口制御位置で停止させられた状態を示したものである。
このようにして、絞り羽根5の回転が停止すると、その直後に、固体撮像素子に蓄積されていた電荷が放出され、撮影のための露光が開始する。そして、所定の時間が経過すると、露光制御回路からの信号によって、ムービングマグネット型モータの図示していないコイルに対して正方向の通電が行なわれる。そのため、回転子16は反時計方向へ回転させられ、シャッタ羽根14,15に閉じ作動を行わせ、絞り開口を閉鎖させる。このようにして、撮影のための露光が終了すると、固体撮像素子に蓄積された撮像情報が記憶装置に転送される。そして、その転送が終了すると、ステップモータの回転子6は、パルス制御によって反時計方向へ回転させられ、ムービングマグネット型モータの回転子16は、上記とは逆方向への電流制御によって時計方向へ回転させられる。
そのため、絞り駆動リング4は、減速歯車13を介して反時計方向へ回転させられ、今度は、各カム溝4aの内カム(カム溝4aの長手方向に形成された二つのカム縁のうち、光軸から全体として近い方のカム縁)によって係合ピン5bを押し、各絞り羽根5を時計方向へ回転させる。それによって、6枚の絞り羽根5は、絞り開口を連続的に大きくしてゆき、開口部3aから完全に退くと、その直後に、コイル11,12に対するパルス信号が断たれて、図1の状態に復帰する。他方、シャッタ羽根14,15は、駆動ピン16aによって開き作動を行わされ、開口部3aから完全に退くと、その直後に、図示していないコイルに対する通電が断たれ、図1の状態に復帰する。
以上の作動説明は、デジタルスチルカメラによって、スチル写真を撮影する場合であるが、最近のデジタルスチルカメラの中には、録音しながら動画撮影を行なえるものも出現してきている。本実施例は、そのような動画撮影を行なう場合には、シャッタ羽根14,15を全く作動させず、6枚の絞り羽根5だけを、撮影中に変化する被写体光に応じて、時計方向へ回転させたり、反時計方向へ回転させたりすることになる。そのとき、作動音が大きいと、マイクがその音を拾ってしまうことになる。そこで、そのような作動音を、発生源ごとに小さくするための工夫が必要になるが、本実施例の構成によれば、回転子の回転自体から発生する音を好適に抑制できるようになっている。
そこで、次に、その点を説明する。特許文献1に記載の絞り装置では、本実施例における軸7に相当する軸が、射出成形加工によって、地板1と同じ合成樹脂で製作されている。また、回転子6に設けられた細長い孔6aが貫通孔になっていて、軸の先端は、カバー板2に設けた孔に挿入されている。そのため、回転子は、その軸に対して摺接するだけではなく、地板1やカバー板2とも軸方向の端面で摺接し、音の発生源となっていた。従って、その音の発生を抑えるために、それらの摺接部にオイルやグリスを塗布していた。
ところが、本実施例の場合には、図3から分かるように、回転子6は、その孔6aの内周面が軸7の外周面と摺接する点だけは従来例の場合と同じであるが、従来例のように、地板1とは摺接しないし、カバー板2とも摺接しないし、軸7の基部に形成されているフランジ部とも摺接しない。但し、軸7の先端面が、孔6aの閉塞面と摺接するようにはなっている。しかしながら、いずれも、それらの摺接は、孔6aの内部でしか行なわれないので、外部に伝播される音はかなり抑制されたものとなる。従って、本実施例の場合には、従来の構成のように、摺接部にオイルやグリスを塗布する必要がない。
次に、図5を用いて実施例2を説明する。本実施例は、実施例1における軸7の先端の面積が、実施例1の場合よりも小さくなるようにしたものであり、その他の各構成部材の形状は、実施例1の場合と全く同じである。そのため、各構成部材及びそれらの部位には、実施例1の場合と同じ符号を付けてある。本実施例の場合には、このように、平面同士の摺接面積を小さくしたので、そこから発生する音が、実施例1の場合よりも一層小さくなると共に、回転子6の回転が一層滑らかになるという利点がある。
尚、上記の各実施例の場合には、回転子6の回転をより滑らかにするために、金属製の軸7を地板1に取り付けているが、上記の説明からも分かるように、本発明は、軸7に相当する軸を、射出成形加工によって地板1と一体に成形したものにも適用される。また、軸7やそれに相当する軸は、地板1に直接設けることなく、地板1に対して一体的に取り付けられる部材に設けるようにしても差し支えない。従って、それらの軸をモータユニットの地板(枠体)に設け、それを絞り装置の地板1に取り付けたものも、本発明に含まれる。
最大絞り開口の制御状態を被写体側から透視して示した実施例1の平面図である。 図1における中間板とカバー板だけを示した平面図である。 図1における要部の断面図である。 最小絞り開口の制御状態を図1と同様にして示した実施例1の平面図である。 図3と同様にして示した実施例2の断面図である。
符号の説明
1 地板
1a,2a,3a 開口部
1b,1c,1d 軸
2 カバー板
2b,2c,3b,3c,6a 孔
2d,3d,14a,15a 長孔
3 中間板
4 絞り駆動リング
4a カム溝
4b 歯部
5 絞り羽根
5a 軸ピン
5b 係合ピン
6,16 回転子
6b 軸部
6c 出力歯車部
7 軸
8 永久磁石
9,10 ヨーク
11,12 コイル
13 減速歯車
14,15 シャッタ羽根
16a 駆動ピン

Claims (2)

  1. 地板又は該地板に固定された部材に立設されている軸と、前記軸に回転可能に嵌合させられ一端が閉塞面となっている細長い孔を有すると共に外周には円筒状の永久磁石と出力歯車部とを有している回転子と、ヨークと該ヨークに巻装されたコイルとからなっており該ヨークの磁極部が前記永久磁石との間に働く磁力によって前記軸の先端面と前記孔の閉塞面とを接触させるように配置されている固定子と、複数のカム溝を有していて前記回転子の往復回転によって光軸を中心にして往復回動させられる絞り駆動リングと、各々が前記地板に対して回転可能に取り付けられていると共に前記カム溝に嵌合する係合ピンを有していて前記絞り駆動リングの回動によって最大開口制御位置と最小開口制御位置との間で回動させられる複数枚の絞り羽根と、を備えていることを特徴とするカメラ用絞り装置。
  2. 前記地板と前記軸が合成樹脂製であって、それらが一体成形加工で製作されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用絞り装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007052192A (ja) * 2005-08-17 2007-03-01 Fujinon Corp 絞り機構
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KR101024840B1 (ko) * 2008-07-30 2011-03-28 니홍세이미츠소꾸기가부시기가이샤 조리개 장치

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