JP2005098908A - オフセット調整回路 - Google Patents

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Takeshi Arimizu
毅 有水
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Abstract

【課題】広い入力電圧範囲を有する好適なオフセット調整回路を提供する。
【解決手段】2系統のオフセット制御回路61,62を準備し、61は入力信号1にオフセットを重畳し、62は基準となるオフセット電圧Vrefをを生成する。そして61と62はバイアス制御回路56によって帰還され、61のオフセット電圧が常にVrefとなるオフセット調整回路。
【選択図】図1

Description

本発明は、オシロスコープ等の入力回路に用いるオフセット調整回路に関し、特に、広い入力電圧範囲を有するオフセット調整回路に関する。
従来のオフセット調整回路は、ソースフォロワ回路を備えるものであった(例えば、特許文献1参照。)。その詳細について、図4を用いて説明する。図4は従来のオフセット調整回路の構成図である。
同図において、入力電圧Vin’は、入力端子100aを介して、容量20の一端とソースフォロワ回路52の入力とに接続する。また、ソースフォロワ回路52の出力はオフセット制御回路54の入力に接続する。さらに、オフセット制御回路54の出力は容量20の他端と出力電圧Vout’とに接続する。
また、ソースフォロワ回路52の構成を詳しく説明する。
FET(Metal Oxide Semiconductor field Effect TransistorまたはMOS電界効果トランジスタ)21のゲートは、信号源1aと容量20の一端との接続点(入力電圧Vin)に接続する。さらに、FET21のソースは定電流源22を介して、正電源Vddに接続する。また、FET21のドレインは負電源Vssに接続する。
このような図4の従来例の動作を説明する。
入力電圧Vin’の信号成分は、容量20を介して、出力電圧Vout’となる。また、入力電圧Vin’の直流成分は、ソースフォロワ回路52及びオフセット制御回路54を介して、出力電圧Vout’となる。
特開2000−295051号公報
しかしながら、図4の従来例は入力電圧範囲が狭いという課題がある。
詳しくは、図4の従来例の入力電圧範囲Vinpp’は、正電源Vdd、負電源Vss、電圧Vsg21をFET21のソース・ゲート間電圧、電圧Vcp22を定電流源22のコンプライアンス電圧とすると、次式(1)を満足する。
Vinpp’=(Vdd−Vss)−(Vsg21+Vcp22) (1)
また、近年のCMOSプロセスを想定すると、(Vdd−Vss)=1.8V、Vsg21=0.7V、Vcp22=0.2Vである。これらを式(1)に代入すれば、式(2)を満足する。
Vinpp’=1.8V−(0.7V+0.2V)=0.9V (2)
即ち、電源電圧(Vdd−Vss)=1.8Vのとき、図4の従来例の入力電圧範囲Vinpp’は0.9Vである。即ち、図4の従来例の入力電圧範囲Vinpp’は、電源電圧(Vdd−Vss)の半分である。
また、図4の従来例は、入力電圧範囲が狭いため、電源電圧(Vdd−Vss)が低い回路に適していないという課題がある。即ち、図4の従来例は、特に、電源電圧(Vdd−Vss)が低い回路において、相対的に入力電圧範囲が狭くなるという課題がある。
本発明の目的は、以上説明した課題を解決するものであり、広い入力電圧範囲を有する好適なオフセット調整回路を提供することにある。
このような目的を達成する本発明は、次の通りである。
(1)一端に入力電圧を接続し他端に出力電圧を接続する容量を備え、前記入力電圧のオフセットを所定の値に調整し前記出力電圧を生成するオフセット調整回路において、前記入力電圧を入力電流に変換する第1抵抗と、所定の電流を供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタの電流と前記入力電流との和を供給し前記出力電圧を生成する第2トランジスタとを有する第1のオフセット制御回路と、オフセット電圧をオフセット電流に変換する第2抵抗と、所定の電流を供給し、その特性が前記第1トランジスタの特性と整合する第3トランジスタと、前記第3トランジスタの電流と前記オフセット電流との和を供給し、フィードバック電圧を生成し、その特性が前記第2トランジスタの特性と整合する第4トランジスタとを有する第2のオフセット制御回路と、前記フィードバック電圧に基づき、前記第1トランジスタの電流及び前記第3トランジスタの電流を安定化するバイアス制御回路と、前記第2トランジスタの制御端子及び前記第4トランジスタの制御端子に接続するゲート電源とを備えることを特徴とするオフセット調整回路。
(2)一端に入力電圧を接続し他端に出力電圧を接続する容量を備え、前記入力電圧のオフセットを所定の値に調整し前記出力電圧を生成するオフセット調整回路において、前記入力電圧を入力電流に変換する第1抵抗と、所定の電流を供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタの電流と前記入力電流との和を供給し前記出力電圧を生成する第2トランジスタとを有する第1のオフセット制御回路と、オフセット電圧をオフセット電流に変換する第2抵抗と、所定の電流を供給し、その特性が前記第1トランジスタの特性と整合する第3トランジスタと、前記第3トランジスタの電流と前記オフセット電流との和を供給し、フィードバック電圧を生成し、その特性が前記第2トランジスタの特性と整合する第4トランジスタとを有する第2のオフセット制御回路と、前記フィードバック電圧に基づき、前記第1トランジスタの電流及び前記第3トランジスタの電流を安定化するバイアス制御回路と、一方の入力は前記第2抵抗と前記第3トランジスタと前期第4トランジスタとの接続点に接続し、他方の入力は共通電位に接続し、出力は前記第2トランジスタの制御端子及び前記第4トランジスタの制御端子に接続する演算増幅器とを備えることを特徴とするオフセット調整回路。
(3)一端に入力電圧を接続し他端に出力電圧を接続する容量を備え、前記入力電圧のオフセットを所定の値に調整し前記出力電圧を生成するオフセット調整回路において、前記入力電圧を入力電流に変換する第1抵抗と、所定の電流を供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタの電流と前記入力電流との和を供給し前記出力電圧を生成する第2トランジスタとを有する第1のオフセット制御回路と、オフセット電圧をオフセット電流に変換する第2抵抗と、所定の電流を供給し、その特性が前記第1トランジスタの特性と整合する第3トランジスタと、前記第3トランジスタの電流と前記オフセット電流との和を供給し、フィードバック電圧を生成し、その特性が前記第2トランジスタの特性と整合する第4トランジスタとを有する第2のオフセット制御回路と、前記フィードバック電圧に基づき、前記第1トランジスタの電流及び前記第3トランジスタの電流を安定化するバイアス制御回路と、一方の入力は前記第1抵抗と前記第1トランジスタと前期第2トランジスタとの接続点に接続し、他方の入力は共通電位に接続し、出力は前記第2トランジスタの制御端子に接続する第1の演算増幅器と、一方の入力は前記第2抵抗と前記第3トランジスタと前期第4トランジスタとの接続点に接続し、他方の入力は共通電位に接続し、出力は前記第4トランジスタの制御端子に接続する第2の演算増幅器とを備えることを特徴とするオフセット調整回路。
本発明によれば次のような効果がある。
本発明によれば、広い入力電圧範囲を有するオフセット調整回路を提供できる。
また、本発明のオフセット調整回路は、低い電源電圧で動作することができる。そして、本発明のオフセット調整回路は、低電源電圧の回路システムにおいて、広帯域・広い入力電圧範囲の好適な特性を提供する。なお、低電源電圧の回路システムは、装置の小形・低消費電力に好適である。
さらに、本発明のオフセット調整回路は、素子間の相対精度で高い安定性が得られる構成であり、集積化に適する。特に、オフセット調整回路の後段に形成するアンプ及びA/D変換器と一体化して集積化すると、簡便・低コストなり、好適である。
また、本発明のオフセット調整回路は、オシロスコープの入力回路において、広帯域・広い入力電圧範囲の特性を提供する。詳しくは、入力電圧の直流成分をレベルシフトし、後段のアンプに電位を整合させる。こうして、後段のアンプが狭い入力電圧範囲のものであっても、全体としては広い入力電圧範囲に対応できる。
同様に、本発明のオフセット調整回路は、ロジックアナライザ、周波数カウンタ、その他直流成分を有する信号の測定器等の入力回路において、広帯域・広い入力電圧範囲の好適な特性を提供する。
以下に、図1に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は本発明に係るオフセット調整回路の一実施例を示す構成図である。なお、図4の従来例と同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図1の実施例の特徴は、第1抵抗である抵抗43と、オフセット制御回路61と、第2抵抗である抵抗46と、オフセット制御回路62と、バイアス制御回路56と、ゲート電源47(ゲート電圧Vgate)との構成にある。
同図において、信号源1は入力電圧Vinを生成し、可変電圧源33はオフセット電圧Vofsを生成し、基準電源32は基準電圧Vrefを生成し、ゲート電源47はゲート電圧Vgateを生成する。
また、信号源1(入力電圧Vin)の負極は共通電位COMに接続する。さらに、信号源1(入力電圧Vin)の正極は、入力端子100を介して、コンデンサ20の一端と抵抗43の一端とに接続する。また、コンデンサ20の他端は出力電圧Voutに接続する。さらにまた、出力電圧Voutは出力端子101に接続する。
さらに、抵抗43の他端は第1トランジスタであるFET23のドレインと第2トランジスタであるFET41のソースとの接続点(電圧Vs41)に接続する。また、FET23のソースは正電源Vddに接続する。さらに、FET41のドレインは抵抗42の一端と定電流源25のシンクとの接続点(出力電圧Vout)に接続する。さらにまた、抵抗42の他端と定電流源25のソースとは負電源Vssに接続する。
また、可変電圧源33(オフセット電圧Vofs)の負極は共通電位COMに接続する。さらにまた、可変電圧源33(オフセット電圧Vofs)の正極は、オフセット電圧入力端子102を介して、抵抗46の一端に接続する。
さらに、抵抗46の他端は第3トランジスタであるFET26のドレインと第4トランジスタであるFET45のソースとの接続点(電圧Vs45)に接続する。また、FET26のソースは正電源Vddに接続する。さらに、FET45のドレインはフィードバック電圧Vpと抵抗44の一端と定電流源29のシンクと演算増幅器31の非反転入力との接続点(フィードバック電圧Vp)に接続する。さらにまた、抵抗44の他端と定電流源29のソースとは負電源Vssに接続する。
また、基準電源32(基準電圧Vref)の負極は共通電位COMに接続する。さらに、基準電源32(基準電圧Vref)の正極は、基準電圧入力端子103を介して、演算増幅器31の反転入力に接続する。また、演算増幅器31の出力はFET23のゲート(制御端子)とFET26のゲート(制御端子)とに接続する。さらにまた、FET23の特性はFET26の特性と整合する。
さらに、ゲート電源47(ゲート電圧Vgate)の負極は共通電位COMに接続する。また、ゲート電源47(ゲート電圧Vgate)の正極は、ゲート電圧入力端子104を介して、FET41のゲート(制御端子)とFET45のゲート(制御端子)とに接続する。さらに、FET45の特性はFET41の特性と整合する。
また、図1の実施例において、FET23とFET41と定電流源25と抵抗42とはオフセット制御回路61を形成する。
さらに、図1の実施例において、FET26とFET45と定電流源29と抵抗44とはオフセット制御回路62を形成する。
また、演算増幅器31と基準電圧Vrefとはバイアス制御回路56を形成する。
このような、図1の実施例の動作を説明する。
入力電圧Vinの信号成分は、容量20を介して、出力電圧Voutとなる。また、入力電圧Vinの直流成分は、抵抗43及びオフセット制御回路61を介して、出力電圧Voutとなる。
詳しくは、FET41のソース電流I41は、FET41のドレイン電流I23と抵抗43を流れる入力電流I43との和である。即ち、次式(3)を満足する。
I41=I23+I43 (3)
また、抵抗42を流れる電流I42は、ソース電流I41と定電流源25の電流I25との差である。即ち、次式(4)を満足する。
I42=I41−I25 (4)
さらに、入力電流I43は、入力電圧Vin、FET41のソース電圧Vs41及び抵抗43の抵抗値R43に対して、次式(5)を満足する。
I43=(Vin−Vs41)/R43 (5)
また、式(4)に式(3)及び式(5)を代入して整理すると、次式(6)を満足する。
I42=I23−I25+(Vin−Vs41)/R43 (6)
さらに、出力電圧Voutは、負電源Vss、抵抗42の抵抗値R42及び電流I42に対して、次式(7)を満足する。
Vout=Vss+R42・I42 (7)
よって、式(7)に式(6)を代入して整理すると、次式(8)を満足する。
Vout=Vin・R42/R43
+Vss+R42(I23−I25−Vs41/R43) (8)
また、式(8)は、抵抗値R42と抵抗値R43とが等しい場合(R42=R43)において、次式(9)を満足する。
Vout=Vin−Vs41+Vss+R42(I23−I25) (9)
そして、式(9)に基づいて、ドレイン電流I23により、出力電圧Voutは制御される。また、演算増幅器31の出力が一定であれば、FET23のゲートの値は一定となり、ドレイン電流I23は一定となる。さらに、ゲート電圧Vgateが一定であれば、FET41のゲートの値は一定となり、ソース電圧Vs41は一定となる。
同様にして、可変電圧源33の電圧Vofs、FET45のソース電圧Vs45、抵抗44の抵抗値R44、抵抗46の抵抗値R46、FET26ドレイン電流I26、定電流源29の電流I29とし、抵抗値R44と抵抗値R46とが等しい場合(R44=R46)において、オフセット制御回路62の出力のフィードバック電圧Vpは次式(10)を満足する。
Vp=Vofs−Vs45+Vss+R44(I26−I29) (10)
そして、式(10)に基づいて、ドレイン電流I26により、フィードバック電圧Vpは制御される。また、演算増幅器31の出力が一定であれば、FET26のゲートの値は一定となり、ドレイン電流I26は一定となる。さらに、ゲート電圧Vgateが一定であれば、FET45のゲートの値は一定となり、ソース電圧Vs45は一定となる。
また、フィードバック電圧Vpが基準電圧Vrefよりも大きいときは、演算増幅器31の出力は増加し、FET23のゲート電圧及びFET26のゲート電圧は上昇し、電流I23及び電流I26は減少し、電流I41及び電流I45は減少し、電流I42及び電流I44は減少し、出力電圧Vout及びフィードバック電圧Vpは減少する。
さらに、フィードバック電圧Vpが基準電圧Vrefよりも小さいときは、バイアス制御回路56の演算増幅器31の出力は減少し、FET23のゲート電圧及びFET26のゲート電圧は減少し、電流I23及び電流I26は増加し、電流I41及び電流I45は増加し、電流I42及び電流I44は増加し、出力電圧Vout及びフィードバック電圧Vpは増加する。
こうして、フィードバック電圧Vpは基準電圧Vrefと等しくなるように制御される。そして、次式(11)を満足する。
Vp=Vref=Vofs+(Vref−Vofs) (11)
そして、式(11)より、フィードバック電圧Vpは、温度変動、正電源Vddの変動、負電源Vssの変動、オフセット電圧Vofs等の変動に影響されない値となる。
また、フィードバック電圧Vpが安定となれば、演算増幅器31の出力は安定となり、FET23のゲートの値は安定となり、ドレイン電流I23は安定となり、ソース電流I41は安定となり、電流I42は安定となり、出力電圧Voutは安定となる。
したがって、図1の実施例の出力電圧Voutは、温度変動、正電源Vddの変動、負電源Vssの変動、オフセット電圧Vofsの変動等に影響されない値となる。
また、オフセット制御回路61の回路定数とオフセット制御回路62の回路定数とが整合しているときは、以下の式(12)から式(15)を満足する。
I26=I23 (12)
I29=I25 (13)
R44=R42 (14)
Vs45=Vs41 (15)
式(9)から式(15)を整理すると式(16)となる。
Vout=Vin+(Vref−Vofs) (16)
そして、式(16)により、出力電圧Voutは、入力電圧Vinと所定の電圧(Vref−Vofs)との和となる。
さらに、抵抗43は、入力電圧Vinを入力電流I43に変換する。また、オフセット制御回路61は、入力電流I43と電流I23とを加算して電流I41を生成し、電流I42を生成し、出力電圧Voutを生成する。
詳しくは、FET23は所定の電流I23を供給する。さらに、FET41は電流I23と入力電流I43との和を供給する。また、FET41と定電流源25と抵抗42とは出力電圧Voutを生成する。
また、抵抗46は、オフセット電圧Vofsをオフセット電流I46に変換する。さらにまた、オフセット制御回路62は、オフセット電流I46と電流I26とを加算して電流I45を生成し、電流I44を生成し、フィードバック電圧Vpを生成する。
詳しくは、FET26は所定の電流I26を供給する。さらに、FET45は電流I26とオフセット電流I46との和を供給する。また、FET45と定電流源29と抵抗44とはフィードバック電圧Vpを生成する。
さらに、バイアス制御回路56は、フィードバック電圧Vpに基づき、電流I23及び電流I26を安定化する。さらにまた、ゲート電圧Vgateは、FET41のゲート及びFET45のゲートを安定化し、電圧Vs41及び電圧Vs45を安定化する。
このようにして、図1の実施例は、入力電圧Vinの直流成分を所定の値にレベルシフトする。即ち、図1の実施例は、入力電圧Vinのオフセットを所定の値に調整し出力電圧Voutを生成する。
また、図1の実施例の入力電圧範囲Vinppは、電源電圧(Vdd−Vss)と等しくなり、次式(17)を満足する。
Vinpp=(Vdd−Vss) (17)
さらに、近年のCMOSプロセスを想定すると、(Vdd−Vss)=1.8Vであり、次式(18)を満足する。
Vinpp=1.8V (18)
そして、図1の実施例の入力電圧範囲Vinppと図4の従来例の入力電圧範囲Vinpp’とを比較すると、図1の実施例の入力電圧範囲Vinpp(=1.8V)は、図4の従来例の入力電圧範囲Vinpp’(=0.9V)に対して2倍となる。即ち、図1の実施例の入力電圧範囲Vinppは、電源電圧(Vdd−Vss)と等しい。
したがって、図1の実施例は広い入力電圧範囲を提供する。
さらに、前述の例とは別に、定電流源25の特性と定電流源29の特性とが整合し、トラッキングするように形成する(図示せず)と、一層、安定な特性となる。
また、図2は、本発明の第2の実施例を示す構成図である。図1の実施例と同一要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図2の実施例の特徴は、演算増幅器71を有する入力電流制御回路81を備える点にある。
同図において、演算増幅器71の反転入力は、抵抗46の他端とFET26のドレインとFET45のソースとの接続点(電圧Vs45)に接続する。また、演算増幅器71の非反転入力は、入力基準電圧入力端子105を介して、共通電位COMに接続する。さらに、演算増幅器71の出力は、ゲート電圧入力端子104を介して、FET41のゲート(制御端子)とFET45のゲート(制御端子)とに接続する。
また、図2の実施例において、演算増幅器71は入力電流制御回路81を形成する。
このような、図2の実施例の動作は、図1の実施例の動作と同様となる。したがって、図2の実施例は、図1の実施例と同様に、広い入力電圧範囲を提供する。
さらに、電圧Vs45が共通電位COMよりも大きいときは、演算増幅器71の出力は減少し、FET41のゲート電圧及びFET45のゲート電圧は減少し、電圧Vs41及び電圧Vs45は減少する。
また、電圧Vs45が共通電位COMよりも小さいときは、演算増幅器71の出力は増加し、FET41のゲート電圧及びFET45のゲート電圧は増加し、電圧Vs41及び電圧Vs45は増加する。
こうして、電圧Vs45は共通電位COMと等しくなるように制御される。よって、図2の実施例の電圧Vs41及び電圧Vs45は、温度変動及び可変電圧源33(オフセット電圧Vofs)の変更等の影響を受けることがなく、安定に動作する。そして、入力電流制御回路81は、FET41のゲート及びFET45のゲートを安定化し、電圧Vs41及び電圧Vs45を安定化する。
そしてまた、図2の実施例において、入力電圧Vinがゼロのとき、入力端子100を流れる電流及び入力電流I43は、温度変動及び可変電圧源33(オフセット電圧Vofs)の変更等の影響を受けることがなく、ゼロとなる。
さらに、図3は、本発明の第3の実施例を示す構成図である。図1の実施例と同一要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図3の実施例の特徴は、第1の演算増幅器91と第2の演算増幅器92とを備える点にある。
同図において、演算増幅器91の反転入力は、抵抗43の他端とFET23のドレインとFET41のソースとの接続点(電圧Vs41)に接続する。また、演算増幅器91の非反転入力は、ゲート電圧入力端子104を介して、共通電位COMに接続する。さらに、演算増幅器91の出力は、FET41のゲートに接続する。
また、演算増幅器92の反転入力は、抵抗46の他端とFET26のドレインとFET45のソースとの接続点(電圧Vs45)に接続する。また、演算増幅器92の非反転入力は、ゲート電圧入力端子104を介して、共通電位COMに接続する。さらに、演算増幅器92の出力は、FET45のゲートのゲートに接続する。
このような、図3の実施例の動作は、図1の実施例の動作と同様となる。したがって、図3の実施例は、図1の実施例と同様に、広い入力電圧範囲を提供する。
また、電圧Vs41が共通電位COMよりも大きいときは、演算増幅器91の出力は減少し、FET41のゲート電圧は減少し、電圧Vs41は減少する。さらにまた、電圧Vs41が共通電位COMよりも小さいときは、演算増幅器91の出力は増加し、FET41のゲート電圧は増加し、電圧Vs41は増加する。
さらに、電圧Vs45が共通電位COMよりも大きいときは、演算増幅器92の出力は減少し、FET45のゲート電圧は減少し、電圧Vs45は減少する。さらにまた、電圧Vs45が共通電位COMよりも小さいときは、演算増幅器92の出力は増加し、FET45のゲート電圧は増加し、電圧Vs45は増加する。
こうして、電圧Vs41及び電圧Vs45は、それぞれ共通電位COMと等しくなるように制御される。よって、図3の実施例の電圧Vs41及び電圧Vs45は、温度変動及び可変電圧源33(オフセット電圧Vofs)の変更等の影響を受けることがなく、安定に動作する。
そして、図3の実施例において、入力電圧Vinがゼロのとき、入力端子100を流れる電流及び入力電流I43は、温度変動及び可変電圧源33(オフセット電圧Vofs)の変更等の影響を受けることがなく、ゼロとなる。
また、図3の実施例は、FET41、FET45の相互コンダクタンスの影響によるわずかなゲイン誤差があるようなときであっても、入力電圧Vinがゼロのとき、入力端子100を流れる電流及び入力電流I43は、ゼロとなる。よって、図3の実施例は、一層、高精度のオフセット調整ができる。
また、前述の例では、FET23,FET26,FET41及びFET45は、n形チャネルのMOS電界効果トランジスタで形成したが、この構成とは別に、p形チャネルのMOS電界効果トランジスタ、バイポーラトランジスタ等で同等の構成を形成できる。この場合の作用及び効果は、前述の例の場合と同様になる。
以上のように、本発明は前述の実施例に限定されることなく、その本質を逸脱しない範囲でさらに多くの変更及び変形を含むものである。
本発明の一実施例を示す構成図である。 本発明の第2の実施例を示す構成図である。 本発明の第3の実施例を示す構成図である。 従来のオフセット調整回路を示す構成図である。
符号の説明
20 容量
23 FET(第1トランジスタ)
26 FET(第3トランジスタ)
41 FET(第2トランジスタ)
45 FET(第4トランジスタ)
25,29 定電流源
31,71,91,92 演算増幅器
42,43,44,46 抵抗
1 信号源
33 可変電圧源
32 基準電源
47 ゲート電源
56 バイアス制御回路
61,62 オフセット制御回路
81 入力電流制御回路
100 入力端子
101 出力端子
102 オフセット電圧入力端子
103 基準電圧入力端子
104 ゲート電圧入力端子
105 入力基準電圧入力端子
Vin 入力電圧
Vout 出力電圧
Vofs オフセット電圧
Vref 基準電圧
Vgate ゲート電圧
Vp フィードバック電圧
Vdd 正電源
Vss 負電源
COM 共通電位
I43 入力電流
I46 オフセット電流

Claims (3)

  1. 一端に入力電圧を接続し他端に出力電圧を接続する容量を備え、前記入力電圧のオフセットを所定の値に調整し前記出力電圧を生成するオフセット調整回路において、
    前記入力電圧を入力電流に変換する第1抵抗と、
    所定の電流を供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタの電流と前記入力電流との和を供給し前記出力電圧を生成する第2トランジスタとを有する第1のオフセット制御回路と、
    オフセット電圧をオフセット電流に変換する第2抵抗と、
    所定の電流を供給し、その特性が前記第1トランジスタの特性と整合する第3トランジスタと、前記第3トランジスタの電流と前記オフセット電流との和を供給し、フィードバック電圧を生成し、その特性が前記第2トランジスタの特性と整合する第4トランジスタとを有する第2のオフセット制御回路と、
    前記フィードバック電圧に基づき、前記第1トランジスタの電流及び前記第3トランジスタの電流を安定化するバイアス制御回路と、
    前記第2トランジスタの制御端子及び前記第4トランジスタの制御端子に接続するゲート電源と
    を備えることを特徴とするオフセット調整回路。
  2. 一端に入力電圧を接続し他端に出力電圧を接続する容量を備え、前記入力電圧のオフセットを所定の値に調整し前記出力電圧を生成するオフセット調整回路において、
    前記入力電圧を入力電流に変換する第1抵抗と、
    所定の電流を供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタの電流と前記入力電流との和を供給し前記出力電圧を生成する第2トランジスタとを有する第1のオフセット制御回路と、
    オフセット電圧をオフセット電流に変換する第2抵抗と、
    所定の電流を供給し、その特性が前記第1トランジスタの特性と整合する第3トランジスタと、前記第3トランジスタの電流と前記オフセット電流との和を供給し、フィードバック電圧を生成し、その特性が前記第2トランジスタの特性と整合する第4トランジスタとを有する第2のオフセット制御回路と、
    前記フィードバック電圧に基づき、前記第1トランジスタの電流及び前記第3トランジスタの電流を安定化するバイアス制御回路と、
    一方の入力は前記第2抵抗と前記第3トランジスタと前期第4トランジスタとの接続点に接続し、他方の入力は共通電位に接続し、出力は前記第2トランジスタの制御端子及び前記第4トランジスタの制御端子に接続する演算増幅器と
    を備えることを特徴とするオフセット調整回路。
  3. 一端に入力電圧を接続し他端に出力電圧を接続する容量を備え、前記入力電圧のオフセットを所定の値に調整し前記出力電圧を生成するオフセット調整回路において、
    前記入力電圧を入力電流に変換する第1抵抗と、
    所定の電流を供給する第1トランジスタと、前記第1トランジスタの電流と前記入力電流との和を供給し前記出力電圧を生成する第2トランジスタとを有する第1のオフセット制御回路と、
    オフセット電圧をオフセット電流に変換する第2抵抗と、
    所定の電流を供給し、その特性が前記第1トランジスタの特性と整合する第3トランジスタと、前記第3トランジスタの電流と前記オフセット電流との和を供給し、フィードバック電圧を生成し、その特性が前記第2トランジスタの特性と整合する第4トランジスタとを有する第2のオフセット制御回路と、
    前記フィードバック電圧に基づき、前記第1トランジスタの電流及び前記第3トランジスタの電流を安定化するバイアス制御回路と、
    一方の入力は前記第1抵抗と前記第1トランジスタと前期第2トランジスタとの接続点に接続し、他方の入力は共通電位に接続し、出力は前記第2トランジスタの制御端子に接続する第1の演算増幅器と、
    一方の入力は前記第2抵抗と前記第3トランジスタと前期第4トランジスタとの接続点に接続し、他方の入力は共通電位に接続し、出力は前記第4トランジスタの制御端子に接続する第2の演算増幅器と
    を備えることを特徴とするオフセット調整回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018084557A (ja) * 2016-11-25 2018-05-31 日置電機株式会社 波形記録装置

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