JP2005098886A - 乗員の顔面検知装置 - Google Patents

乗員の顔面検知装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005098886A
JP2005098886A JP2003334111A JP2003334111A JP2005098886A JP 2005098886 A JP2005098886 A JP 2005098886A JP 2003334111 A JP2003334111 A JP 2003334111A JP 2003334111 A JP2003334111 A JP 2003334111A JP 2005098886 A JP2005098886 A JP 2005098886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
occupant
face
area
sensor
threshold value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003334111A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4157935B2 (ja
Inventor
Eiji Shigeyoshi
英二 重吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
Priority to JP2003334111A priority Critical patent/JP4157935B2/ja
Publication of JP2005098886A publication Critical patent/JP2005098886A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4157935B2 publication Critical patent/JP4157935B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Air Bags (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)

Abstract

【課題】 比較的検出感度や分解能の低い、廉価なマトリクス型の赤外線センサを用いても、頭部や顔面部の面積・位置を安定して検出することができる乗員の顔面検知装置を提供すること。
【解決手段】 分布型赤外線センサ4による面の温度分布に対して温度しきい値により画像を切り出すようにして少なくとも乗員の顔面部の位置・面積の判定をセンサ制御部2が行うようにし、重量センサ62・シートベルト張力センサ52による乗員の体格から乗員の顔面の面積を推定し、面の温度分布上の顔面面積に相当する面積しきい値をセンサ制御部2が算出するようにし、面積しきい値に判定する乗員の顔面部の面積を近づけるよう判定手段が用いる温度しきい値をセンサ制御部2が補正するようにし、乗員の体格から推定される顔面積に近づける補正を含むようにして、顔面積の判定を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に車両の乗員の顔面積・顔位置を安定して検出する乗員の顔面検知装置の技術分野に属する。
従来の乗員検出装置は、マトリクス型の赤外線センサを用いて乗員の頭部や顔面等を検知する場合、通常は人らしさを想定した温度を人体検出のしきい値として設定し、そのしきい値をベースに人体の検出を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−295440号公報(第2−7頁、全図)
しかしながら、従来の乗員検出装置による顔面の検知では正確さが充分ではなかった。
この点について詳しく説明する。
人体顔面形状は視覚的には円形でも、実際には球形をしているため、エネルギー放射方向もそれに準ずることになり、顔面周端部より入射される光エネルギー量は、顔面の中心部に対し、相対的に減少する。結果、顔面中心位置に比較し、端部は低めの検出温度となり易く、高感度・高分解能センサを用いない限りは、顔面の正確な面積・部位の検出が困難となる。
また、人を検出する温度しきい値を固定値幅にした場合、現実には周囲環境による熱負荷の影響や個人差により、体表面温度は大きく変動するため、正確に人の体表面積を検出することは、低検出分解能の赤外線センサでは困難である。
加えて、車内周囲の温度環境状態が人の検出温度と差異がない場合、人の検出温度からフィードバック補正をかけるとしても、補正幅を広げ過ぎると正確に面積・位置を検出することが困難になる。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、比較的検出感度や分解能の低い、廉価なマトリクス型の赤外線センサを用いても、頭部や顔面部の面積・位置を安定して検出することができる乗員の顔面検知装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、少なくとも乗員の顔面部を含む車内の温度分布を面で検出する分布型赤外線センサと、車内座席における乗員の有無を検出する乗員有無検出手段と、乗員の体格を検出する体格検出手段と、を備えた乗員の顔面検知装置であって、前記分布型赤外線センサによる面の温度分布に対して温度しきい値により画像を切り出すようにして少なくとも乗員の顔面部の位置・面積の判定を行う判定手段と、前記体格検出手段による乗員の体格から乗員の顔面の面積を推定し、前記面の温度分布上の顔面面積に相当する面積しきい値を算出する顔面積算出手段を設け、前記面積しきい値に判定する乗員の顔面部の面積を近づけるよう判定手段が用いる温度しきい値を補正する補正手段を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明では、請求項1に記載された乗員の顔面検知装置において、前記体格検出手段が、各座席の重量を検出するものであることを特徴とする。
請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2に記載された乗員の顔面検知装置において、乗員の着座姿勢を検出して乗員の顔面から前記分布型赤外線センサまでの距離を算出する距離検出手段を設け、顔面積算出手段が距離を考慮して面積しきい値を算出するようにしたことを特徴とする。
請求項4記載の発明では、請求項3に記載された乗員の顔面検知装置において、乗員の着座姿勢から乗員の顔面部の位置を推定する顔面位置推定手段を設け、顔面積算出手段が、前記面の温度分布上の前記面積しきい値が位置を考慮したものとすることを特徴とする。
請求項5記載の発明では、請求項3又は請求項4に記載された乗員の顔面検知装置において、着座姿勢は、座席への乗員の背面圧力から検知するものであることを特徴とする。
よって、請求項1記載の発明にあっては、乗員の体格から推定される顔面積に近づける補正を含むようにして、顔面積の判定を行うため、より正確に顔の面積及び位置を検知することができる。
請求項2記載の発明では、その座席の乗員の体重から、乗員の体格を推定し、体格から顔面積の大きさを算出する。よって、乗員の体格に応じた顔面部の面積と位置の判定ができるようにして、さらに正確に乗員の顔の面積と位置の判定を行うことができる。
請求項3記載の発明では、距離検出手段によって、分布型赤外線センサから顔面までの距離の違いにより生じる顔面の面積の違いを考慮して、さらに正確に顔の面積と位置の判定を行うことができる。
請求項4記載の発明では、乗員の着座姿勢から乗員の顔面部の位置を推定し、面積しきい値に位置を考慮させるため、乗員の着座姿勢の違いによる顔面部の位置の違いを考慮して、さらに正確に顔面の面積と位置の判定を行うことができる。
請求項5記載の発明では、座席への乗員の背面圧力により肩がしっかり座席に付いているか、浅く座っているか、深く座っているかなどから着座姿勢を検知できる。よって、この着座姿勢から、顔面の位置、分布型赤外線センサから顔面までの距離を算出でき、さらに正確な顔面の検出に寄与できる。
以下、本発明の乗員の顔面検知装置を実現する実施の形態を、請求項1〜5に係る発明に対応する実施例に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例の乗員の顔面検知装置のブロック図である。図2は実施例の乗員の顔面検知装置の重量センサ・圧力センサの設置例を示す説明図である。図3は実施例の乗員の顔面検知装置の分布型赤外線センサの設置例を示す説明図である。
実施例の乗員の顔面検知装置1は、センサ制御部2、乗員検知制御部3、分布型赤外線センサ4、シートベルトスイッチ51、シートベルト張力センサ52、圧力センサ61、重量センサ62、エアコン制御部71、エアバッグ制御部72、オーディオ制御部73を主要な構成にしている。
センサ制御部2(判定手段、顔面積算出手段、補正手段に相当する)は、分布型赤外線センサ4からの入力処理、入力された温度分布画像のデータ処理、処理結果のエアコン制御部71、エアバッグ制御部72、オーディオ制御部73への出力を行う。
また、センサ制御部2におけるデータ処理においては、乗員検知制御部3からのデータを基にして行う補正が含まれる。
乗員検知制御部3は、シートベルトスイッチ51、シートベルト張力センサ52、圧力センサ61、重量センサ62からの入力処理、入力処理で得たデータから、乗員の体格、乗員の有無、乗員の着座姿勢、乗員の顔面と分布型赤外線センサ4との距離、顔面の位置を推定または算出してセンサ制御部2に出力する。
分布型赤外線センサ4は、赤外線センサを面状に複数配列したもので、画像状に温度分布データを出力するものである。よって、配列される赤外線センサの数により、温度分布画像の解像度が決まるものである。
この分布型赤外線センサ4は、本実施例では、図3(d)に示すようにピラー近傍部に設置し、個別に設置した各分布型赤外線センサ4で各乗員を検出する。
シートベルトスイッチ51(乗員検知制御部3と共に乗員有無検出手段に相当する)は、乗員がシートベルトのタングプレートをバックルに着脱させるのを検出するものである。
シートベルト張力センサ52(乗員検知制御部3と共に距離検出手段及び顔面位置推定手段に相当する)は、シートベルトが乗員に装着された際のベルト53の張力を検出するものである。
圧力センサ61(乗員検知制御部3と共に距離検出手段及び顔面位置推定手段に相当する)は、図1,図2に示すように、シートの背もたれ部82の左右内部に設けられ、乗員の背もたれ部82への圧力を検知する。
重量センサ62(乗員検知制御部3と共に体格検出手段、距離検出手段、顔面位置検出手段に相当する)は、シートの着座部81の内部の前方左右、後方左右の4つのセンサによって、乗員の体重による重量とその配分を検出する。
エアコン制御部71は、センサ制御部2からの出力結果に応じて、エアコンの吹出し方向、吹出し強さなどを調節する。
エアバッグ制御部72は、センサ制御部2からの出力結果に応じて、エアバッグ72の噴出方向あるいは、噴出高さなどを調節する。
オーディオ制御部73は、センサ制御部2からの出力結果に応じて、左右前後の音量配分や、音質効果などを調整する。
次に、作用を説明する。
[顔面検出処理の流れ]
図4は実施例のセンサ制御部2で実行される顔面検出処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
ステップS101では、イグニッションONにより処理をスタートする。
ステップS102では、エアコン制御部71等より車内雰囲気温度を取得する。
ステップS103では、車内の雰囲気温度から顔面温度検出温度のしきい値Aの初期設定を行う。
ステップS104では、顔面検出の面積しきい値Bの初期設定を行う。
ステップS105では、分布型赤外線センサ4により車内温度状態の検出を行う。
ステップS106では、許容される補正値の範囲をαとし、分布型赤外線センサ4で取り込んだ温度画像データをしきい値A±αにて2値化し、2値化して検出した顔面と判断した部分に顔面、他の乗員の体部分等を示すラベルを割り当てるラベリング処理を行う。
ステップS107では、ラベリング処理を行ったデータに対して、顔面と判断するラベルを割り当てた部分のデータの面積値を算出する。
ステップS108では、βを許容される補正値の範囲として、ステップS107で算出した面積値がしきい値B+βとしきい値B−βの間にあるかどうかを判断し、間にあるならばステップS109に移行し、間にないならばステップS116に移行する。
ステップS109では、乗員がいる「在」と判断して乗員を検出したことを示す出力を行う。
ステップS110では、ステップS201〜S206に示す補正処理のしきい値Cを算出する。
ステップS111では、顔面検出の顔面積しきい値Cを乗員検知制御部3から読み込む。
ステップS112では、γを許容される補正値の範囲として、ステップS107で算出した顔面面積値がしきい値C±γの範囲内かどうかを判断し、範囲内であるならばステップS113に移行し、範囲外であるならばステップS117に移行する。
ステップS113では、顔面検出の補正処理を終了する。
ステップS114では、補正処理により確定した顔面データから、顔面位置の重心座標を算出して出力する。
ステップS115では、顔面データから頬、鼻、額等の局部の温度を算出して出力する。
ステップS116では、乗員がいないことを示す「不在」と判断したことを示す出力を行う。
ステップS117では、顔面検出温度の補正処理を開始する。
ステップS118では、センサ検出面積値がしきい値C+γより大きいかどうかを判断し、大きいならばステップS119に移行し、大きくないならばステップS120に移行する。
ステップS119では、顔面検出温度のしきい値を所定のきざみ値でプラス側に補正して、新たなしきい値Aとする。
ステップS120では、顔面検出温度のしきい値を所定のきざみ値でマイナス側に補正して、新たなしきい値Aとする。
[面積しきい値補正処理の流れ]
図5は実施例の乗員検知制御部3で実行される面積しきい値補正処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
ステップS201では、面積しきい値補正処理をスタートする。
ステップS202では、重量センサ62により乗員の重量を検出する。
ステップS203では、検出結果から体格・頭サイズを推定する。
ステップS204では、圧力センサ61等により乗員の傾きを座圧/前/後/左/右で検知する。
ステップS205では、分布型赤外線センサ4から乗員頭部までの距離を検出する。
ステップS206では、距離に応じて、顔面サイズを推測・補正して、面積しきい値Cを設定する。
[温度による顔面検知について]
温度分布からの乗員の顔面の検知の困難性について、ここで説明しておく。
乗員を含む車内を分布型赤外線センサ4で温度分布の画像を検出する場合、車内の雰囲気温度と乗員の温度の差が大きく、差異がはっきりする場合には、図7(a)に示すように比較的容易に乗員の判定を行うことができる。
この場合には、解像度を落としても、乗員の検出が容易である。
一方、車内の雰囲気温度と乗員の温度の差が小さく、差異がはっきりしない場合には、図7(b)に示すように乗員の顔面の検知は困難である。この場合、分布型赤外線センサ4の解像度を上げても検出は困難である。実際、図7(b)は図7(a)よりも解像度を上げている。
これに対して、本実施例では、面積しきい値を用いることにより、確実な判定と検出が行える。
[正確な顔面検知]
〈1〉乗員が通常に着座する場合
実施例の乗員の顔面検知装置1を車載する車両に乗員が乗り込んだ場合、車両のイグニッションONにより、分布型赤外線センサ4によって、その乗員の少なくとも顔面を含む温度分布画像91がステップS102の処理で、取り込まれる。
取り込まれた画像91は、ステップS106の処理により車内雰囲気温度を考慮したしきい値Aにより2値化され図6(a)に示すように顔面ラベル部分91bとして割り当てられる。このしきい値Aにより割り当てた顔面ラベル部分91bは、おおまかなものであり、後に述べるような正確なものではないが乗員の有無の判断はできるものである。よって、ステップS108の処理により、しきい値Aにより割り当てた顔面ラベル部分91bの面積値を算出し、初期設定の面積しきい値Bに範囲を考慮したB±βの範囲内に入らなければ乗員が「不在」と判断する。
また、乗員の不在は、シートベルトスイッチ51、重量センサ62からも判断される。
乗員がいる「在」の場合には、B±βの範囲内となり、さらに正確な検知処理へ移行する。
すなわち、図5の処理によって、車内の乗員の状態により決定する面積しきい値Cによる処理を行う。まず、座席の着座部81分に設けた重量センサ62により、乗員の体重によりシートの着座部81分に加わる重量を検出する。乗員の体重と体格は比例するため、乗員の体格が推定できる。さらに推定した乗員の体格から乗員の頭サイズを推定する(ステップS202、S203)。
さらに、シートの着座部81に設けた重量センサ62は、図1に示すように4つのセンサにより構成されるため、乗員の重量が前後左右にどのように加わっているかが検出される。また、さらにシートの背もたれ部82の左右に設けた圧力センサ61によって、シートに深く背をあずけるように座っているか、浅く座っているかが検出される。
このようにして乗員の着座姿勢、頭部サイズを推定したならば、その乗員の顔面を含むように検出を行う分布型赤外線センサ4と、顔面までの距離を着座姿勢、体格から推定される頭部の位置から推定し、顔面の大きさをそれに合わせるようにして面積しきい値Cを設定する。
このようにして面積しきい値Cが決定したならば、ステップS112に示すように、既にステップS107で検出した顔面の面積値が面積しきい値C±γの範囲に入るかどうかを判断する。面積しきい値C±γは正確な判断を行うため、より厳しい判断となる。よって、図6(a)に示すようにしきい値Aによる顔面面積は正確なものではないので、面積しきい値C±γの範囲に入らないものとなり、ステップS117からステップS120の処理により、しきい値Aが補正される。
この補正の様子をより詳細に説明すると、図6(a)のように初期のしきい値Aでは、温度判定による顔面と判断される範囲91b(顔面ラベルとラベリングされる範囲)が正確な値とならない。これに対して、乗員の着座姿勢、体格、距離から判断される図6(b)に点線で示す範囲93に近づけるように、ステップS119,S120の処理によりしきい値Aが変更され、図6(b)に示すような正確な面積(顔面ラベル部分92b)が判定されることとなる。
このように正確に顔面の面積・位置が正確に判定されたならば、ステップS114、S115の処理により顔面と判断した部分の重心の座標と頬・鼻・額等の温度を検出して、エアコン制御部71、エアバッグ制御部72、オーディオ制御部73に出力する。
エアコン制御部71、エアバッグ制御部72、オーディオ制御部73では、乗員の顔面の位置や向き等の正確な情報を得ることにより、エアコンの送風の向きや強さ、エアバッグ72の射出方向あるいは高さ、オーディオのモード、音量の配分等の制御をより乗員にあったものにできることとなる。
[コストの抑制作用]
本実施例の乗員の顔面検知装置は、図7(a),(b)に示すような場合であっても正確に顔面の検知が行えることから、分布型赤外線センサ4の解像度を低下させても、検知の確実性を維持しやすい。よって、比較的解像度の低い分布型赤外線センサを用いて、乗員の顔面の位置・面積を安定して検出することになり、コストを抑制する。
本実施例の顔面検知装置は、このように正確な顔面検知が行えるので、特に、車室内が比較的高温になっており、顔面の体表温に近くなってしまっている状態の場合、あるいは、車室内が比較的低温の場合に、顔面の体表温が低くなっている人が車内に入ってきたような場合でも、正確に乗員の顔面を検知する。
〈2〉乗員が子供である場合
例として乗員が子供である場合を挙げる。
乗員が子供である場合、重量センサ62で検知される重量が小さいため、ステップS202,S203で体格が小さいと判定され小さい頭サイズと推定される。
よって、子供の頭が小さいこと、位置が大人より小さいことは確実に考慮されることになる。このことは顔面の大きさとして出力されるが、別に出力するようにしてもよい。エアコン制御部71・エアバッグ制御部72・オーディオ制御部73で顔面の大きさ、あるいは別の情報により、子供と認識されることは、より安全な使用、より乗員にやさしい制御ができることになる。
〈3〉乗員が前かがみの姿勢である場合
さらに、例として乗員が前かがみな姿勢である場合、シートの背もたれに設置される圧力センサ61が乗員の背の圧力を感知しなくなるとともに、シートベルト張力センサ52が張力の大きいことを検出する。これにより、乗員が前かがみな姿勢にしていることが確実に検出される。このように、乗員の姿勢は確実に検出され、正確に顔面の検知が行われる。
次に、効果を説明する。
実施例の乗員の顔面検知装置1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)少なくとも乗員の顔面部を含む車内の温度分布を面で検出する分布型赤外線センサ4と、車内座席における乗員の有無を検出する重量センサ62・分布型赤外線センサ4・シートベルトスイッチ51と、乗員の体格を検出する重量センサ62・シートベルト張力センサ52とを備えた乗員の顔面検知装置1であって、前記分布型赤外線センサ4による面の温度分布に対して温度しきい値により画像を切り出すようにして少なくとも乗員の顔面部の位置・面積の判定をセンサ制御部2が行うようにし、前記重量センサ62・シートベルト張力センサ52による乗員の体格から乗員の顔面の面積を推定し、前記面の温度分布上の顔面面積に相当する面積しきい値をセンサ制御部2が算出するようにし、前記面積しきい値に判定する乗員の顔面部の面積を近づけるよう判定手段が用いる温度しきい値をセンサ制御部2が補正するようにし、乗員の体格から推定される顔面積に近づける補正を含むようにして、顔面積の判定を行うため、より正確に顔の面積及び位置を検知することができる。
また、本実施例の乗員の顔面検知装置による正確な顔面検知は、分布型赤外線センサの解像度を比較的低下させても、その正確性を保ちやすいため、分布型赤外線センサを比較的安価なものにできコストの抑制が行える。
(2)重量センサ62・シートベルト張力センサ52が、各座席の重量を検出するものであるため、その座席の乗員の体重から、乗員の体格を推定し、体格から顔面積の大きさを算出する。よって、乗員の体格に応じた顔面部の面積と位置の判定ができるようにして、さらに正確に乗員の顔の面積と位置の判定を行うことができる。
(3)乗員の着座姿勢を検出して乗員の顔面から前記分布型赤外線センサ4までの距離を乗員検知制御部3が算出するようにし、乗員検知制御部3が距離を考慮して面積しきい値を算出するようにしたため、乗員検知制御部3によって、分布型赤外線センサ4から顔面までの距離の違いにより生じる顔面の面積の違いを考慮して、さらに正確に顔の面積と位置の判定を行うことができる。
(4)乗員の着座姿勢から乗員の顔面部の位置を推定する乗員検知制御部3を設け、センサ制御部2が、前記面の温度分布上の前記面積しきい値が位置を考慮したものとするため、乗員の着座姿勢から乗員の顔面部の位置を推定し、面積しきい値に位置を考慮させるため、乗員の着座姿勢の違いによる顔面部の位置の違いを考慮して、さらに正確に顔面の面積と位置の判定を行うことができる。
(5)着座姿勢は、座席への乗員の背面圧力から検知するものであるため、座席への乗員の背面圧力により肩がしっかり座席に付いているか、浅く座っているか、深く座っているかなどから着座姿勢を検知できる。よって、この着座姿勢から、顔面の位置、分布型赤外線センサ4から顔面までの距離を算出でき、さらに正確な顔面の検出に寄与できる。
以上、本発明の乗員の顔面検知装置を実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例では、分布型赤外線センサ4をピラー近傍部に各乗員用に設置したが、図3(a)に示すようにダッシュボード上もしくはコンソールパネル上部に分布型赤外線センサ4を設置して前席2名もしくは1名を検出するようにしてもよいし、図3(b)に示すようにルームミラー・マップランプ近傍部に設置し、前席2名もしくは全乗員を検知するようにしてもよいし、ルーフ中央ルームランプ近傍部に設置して後席2名もしくは1名を検出するようにしてもよい。
実施例の乗員の顔面検知装置のブロック図である。 実施例の乗員の顔面検知装置の重量センサ・圧力センサの設置例を示す説明図である。 実施例の乗員の顔面検知装置の分布型赤外線センサの設置例を示す説明図である。 実施例の乗員の顔面検知装置のセンサ制御部で実行される顔面検出処理の流れを示すフローチャートである。 実施例の乗員検知制御部で実行される面積しきい値補正処理の流れを示すフローチャートである。 実施例の乗員の顔面検知装置における熱分布データとその処理を示す説明図である。 実施例の乗員の顔面検知装置において取り込む熱分布データの例を示す説明図である。
符号の説明
1 顔面検知装置
2 センサ制御部
3 乗員検知制御部
4 分布型赤外線センサ
51 シートベルトスイッチ
52 シートベルト張力センサ
53 (シートベルトの)ベルト
61 圧力センサ
62 重量センサ
71 エアコン制御部
72 エアバッグ制御部
73 オーディオ制御部
81 (シートの)着座部
82 (シートの)背もたれ部
91 温度分布画像
91a 顔面レベル部分を示す境界線
92a (補正した)顔面レベル部分を示す境界線
92b 顔面レベル部分
93 面積しきい値に相当な範囲を示す境界線
h 乗員
h1 (乗員の)顔面部
C 車室内

Claims (5)

  1. 少なくとも乗員の顔面部を含む車内の温度分布を面で検出する分布型赤外線センサと、
    車内座席における乗員の有無を検出する乗員有無検出手段と、
    乗員の体格を検出する体格検出手段と、
    を備えた乗員の顔面検知装置であって、
    前記分布型赤外線センサによる面の温度分布に対して温度しきい値により画像を切り出すようにして少なくとも乗員の顔面部の位置・面積の判定を行う判定手段と、
    前記体格検出手段による乗員の体格から乗員の顔面の面積を推定し、前記面の温度分布上の顔面面積に相当する面積しきい値を算出する顔面積算出手段を設け、
    前記面積しきい値に判定する乗員の顔面部の面積を近づけるよう判定手段が用いる温度しきい値を補正する補正手段を設けた、
    ことを特徴とする乗員の顔面検知装置。
  2. 請求項1に記載された乗員の顔面検知装置において、
    前記体格検出手段が、各座席の重量を検出するものであることを、
    特徴とする乗員の顔面検知装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載された乗員の顔面検知装置において、
    乗員の着座姿勢を検出して乗員の顔面から前記分布型赤外線センサまでの距離を算出する距離検出手段を設け、
    顔面積算出手段が距離を考慮して面積しきい値を算出するようにしたことを特徴とする乗員の顔面検知装置。
  4. 請求項3に記載された乗員の顔面検知装置において、
    乗員の着座姿勢から乗員の顔面部の位置を推定する顔面位置推定手段を設け、
    顔面積算出手段が、前記面の温度分布上の前記面積しきい値が位置を考慮したものとすることを特徴とする乗員の顔面検知装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載された乗員の顔面検知装置において、
    着座姿勢は、座席への乗員の背面圧力から検知するものであることを特徴とする乗員の顔面検知装置。
JP2003334111A 2003-09-25 2003-09-25 乗員の顔面検知装置 Expired - Fee Related JP4157935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003334111A JP4157935B2 (ja) 2003-09-25 2003-09-25 乗員の顔面検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003334111A JP4157935B2 (ja) 2003-09-25 2003-09-25 乗員の顔面検知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005098886A true JP2005098886A (ja) 2005-04-14
JP4157935B2 JP4157935B2 (ja) 2008-10-01

Family

ID=34461924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003334111A Expired - Fee Related JP4157935B2 (ja) 2003-09-25 2003-09-25 乗員の顔面検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4157935B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100668025B1 (ko) 2004-08-11 2007-01-15 산요덴키가부시키가이샤 온도 보정 처리 장치
JP2009248688A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Denso Corp 車両用シート空調装置
JP2014133449A (ja) * 2013-01-09 2014-07-24 Denso Corp 乗員傷害レベル推定装置
CN105667450A (zh) * 2014-12-04 2016-06-15 通用汽车环球科技运作有限责任公司 车辆中安全带位置的检测
WO2016092760A1 (ja) * 2014-12-08 2016-06-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 検出装置と、これを用いた車両用制御装置
JP2017128242A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 空調制御装置
JP2017128243A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 空調制御装置
CN107187355A (zh) * 2017-06-27 2017-09-22 安徽省三山创新汽车零部件制造有限公司 一种新型汽车座椅
CN112033545A (zh) * 2020-08-17 2020-12-04 深圳市视美泰技术股份有限公司 人体温度红外测量方法、装置及计算机设备
CN113915740A (zh) * 2020-07-08 2022-01-11 海信(山东)空调有限公司 一种空调器和控制方法
CN114112060A (zh) * 2020-08-28 2022-03-01 原相科技股份有限公司 高精度额温量测系统
WO2022118475A1 (ja) * 2020-12-04 2022-06-09 三菱電機株式会社 乗員温度推定装置、乗員状態検出装置、乗員温度推定方法、および、乗員温度推定システム

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100668025B1 (ko) 2004-08-11 2007-01-15 산요덴키가부시키가이샤 온도 보정 처리 장치
JP2009248688A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Denso Corp 車両用シート空調装置
JP2014133449A (ja) * 2013-01-09 2014-07-24 Denso Corp 乗員傷害レベル推定装置
US9235687B2 (en) 2013-01-09 2016-01-12 Denso Corporation Apparatus for estimating bodily injury level of vehicle occupant
CN105667450A (zh) * 2014-12-04 2016-06-15 通用汽车环球科技运作有限责任公司 车辆中安全带位置的检测
US9650016B2 (en) 2014-12-04 2017-05-16 GM Global Technology Operations LLC Detection of seatbelt position in a vehicle
DE102015120811B4 (de) 2014-12-04 2019-04-18 GM Global Technology Operations, LLC (n.d. Ges. d. Staates Delaware) Detektion der Position eines Sicherheitsgurts in einem Fahrzeug
WO2016092760A1 (ja) * 2014-12-08 2016-06-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 検出装置と、これを用いた車両用制御装置
JP2017128243A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 空調制御装置
JP2017128242A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 空調制御装置
CN107187355A (zh) * 2017-06-27 2017-09-22 安徽省三山创新汽车零部件制造有限公司 一种新型汽车座椅
CN113915740A (zh) * 2020-07-08 2022-01-11 海信(山东)空调有限公司 一种空调器和控制方法
CN113915740B (zh) * 2020-07-08 2023-12-22 海信空调有限公司 一种空调器和控制方法
CN112033545A (zh) * 2020-08-17 2020-12-04 深圳市视美泰技术股份有限公司 人体温度红外测量方法、装置及计算机设备
CN114112060A (zh) * 2020-08-28 2022-03-01 原相科技股份有限公司 高精度额温量测系统
WO2022118475A1 (ja) * 2020-12-04 2022-06-09 三菱電機株式会社 乗員温度推定装置、乗員状態検出装置、乗員温度推定方法、および、乗員温度推定システム
JPWO2022118475A1 (ja) * 2020-12-04 2022-06-09

Also Published As

Publication number Publication date
JP4157935B2 (ja) 2008-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4157935B2 (ja) 乗員の顔面検知装置
US8059867B2 (en) Detection system, informing system, actuation system and vehicle
EP1674347B1 (en) Detection system, occupant protection device, vehicle, and detection method
US8135511B2 (en) Electronic control system, electronic control unit and associated methodology of adapting a vehicle system based on visually detected vehicle occupant information
JP2007022401A (ja) 乗員情報検出システム、乗員拘束装置、車両
JP2007055294A (ja) 車両用乗員検知装置
JP6870294B2 (ja) 乗員情報検出装置およびプログラム
JP2008269496A (ja) 乗員情報検出システム、乗員拘束システム、車両
JP4779484B2 (ja) 表示器の角度制御装置
JP2010100142A (ja) 車両デバイス制御装置
JP2004338517A (ja) 車両デバイス制御装置
JP2019189101A (ja) 乗員情報判定装置
KR20130083373A (ko) 차량 충돌 안전 제어 장치 및 방법
WO2021240777A1 (ja) 乗員検出装置および乗員検出方法
JP2010203836A (ja) 車室内状態の認識装置
JP2010203837A (ja) 車室内状態の認識装置
WO2021240769A1 (ja) 乗員検出装置および乗員検出方法
JPH11295440A (ja) 車両用乗員検出装置
US6702321B2 (en) System for controlling a motorcycle air bag
JP2017095008A (ja) 制御装置、制御方法、及び、プログラム
JP2005257327A (ja) 車両用乗員検出装置
JP4202908B2 (ja) 車両用乗員検出システム
JP3855904B2 (ja) 乗員検知装置
JP2002005747A (ja) 温度分布データの処理方法
JP2019177853A (ja) 固定器具検知装置および固定器具検知方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20051114

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070925

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080408

R155 Notification before disposition of declining of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R155

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees