JP2005098441A - ダンピング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】標準的な有限角ダンパを種々の作動範囲が異なる移動機構に使用できるようにする。
【解決手段】本体72に回転体86が回転自在に支持され、本体72に所定の動作角度範囲内で所定のトルク特性を有するように設定された標準タイプの有限角ダンパ88が支持されている。回転体86に連結された作動部材84は、標準タイプの有限角ダンパの動作範囲よりも狭い動作範囲で揺動可能に支承されている。回転体86にはこれと連動するように第1のギア93が取り付けられ、標準タイプの有限角ダンパの回転部材には第1のギア93と噛み合う第2のギア92が取り付けられている。第1のギア93と第2のギア92は増速機構を構成し、作動部材84が初期位置から終端まで揺動すると有限角ダンパの回転部材はその初期位置又はその近傍の位置から略終端まで回転する。
【選択図】図1

Description

本発明は、開閉機構などの回転部の動作にダンピング作用させるためのダンピング装置に関する。
従来、開閉機構などの回転部の動作にダンピング作用する小型で効率の良い回転範囲設定型のダンピング装置が知られている(例えば特許文献1参照)。図7乃至図12にはこの回転範囲設定型のダンピング装置が示されている。図7はダンピング装置の全体分解斜視図であり、ケーシング10は、ほぼ360度の回転角度を得るため断面形状が円形に形成されたほぼ円筒状の室11を有し、その中に粘性流体12を充填し封じることができる。
例示されたケーシング10の一端部は閉塞された端壁13となっており、その中心部に回転部材20の軸受けのための軸穴14が形成され他端部は室11がほぼそのまま開口した端部15になっている。16はケーシング10の取り付けのためそれと一体に設けた取り付け手段、17は開口端部15の外周に複数形成されたねじ穴を示す。なお、室11の断面形状は円形に限定されず、回転部材20の回転に必要な範囲で、より狭い扇形から例示の円形まで任意に設定することができる。
回転部材20は、前記室11の中心軸L上に配置される円筒状の軸部21を有しており、この軸部21は室11の軸方向長さと同寸である。軸部21の一端部には、前述の軸穴14に回転可能に軸受けされる細軸部22が設けられており、他端部には室11の開口端部15に入り込んでそこを閉塞する、室内径よりは僅か小径の太軸部23が設けられている。太軸部23の周面には全周にわたり環状に凹部24が形成され、そこにO−リング等からなるシール部材25が嵌め込まれていてケーシング内に粘性流体12を封じるようになっている。
なお、先端の細軸部22を受ける軸穴14が貫通孔の場合には、この部分にシール手段を設けることができる。このような回転部材20とケーシング10との間には、回転部材20の回転によって移動する粘性流体12の通過量を制限する第1、第2の抵抗発生部30,40が設けられる。第1の抵抗発生部30は、軸部21の外面の軸方向に沿って室11の内周面方向へ突出して設けられた、回転方向前後に並列した1対の突出部31,32を有する可動弁35と、その突出部31,32間の溝部34において可動弁35を回転方向へ移動可能に係止するため、軸部12の外面に軸方向に突設した突条36とを有する。
1対の突出部31,32の一方、即ち回転トルクの増加を要しない回転方向に対して前方となる側の突出部31と突条36の頂部には粘性流体12を導く流体出入口33,33’が形成されている。可動弁35の外面は室11の内周面に適合した弧状に形成され、内周面に摺接可能に形成されている。。第2の抵抗発生部40は、室11の内周面に軸方向に沿って軸部21の外面方向へ突出し、回転方向前後の粘性流体12を分離するように設けられた、台形状を有し、その頂部41は軸部21の外面に摺接可能である。
そして、回転部材20が、第1の抵抗発生部30で高い抵抗を受けて移動する粘性流体12を前記頂部41を越えて通過させる凹部42が軸部21の外面に形成される。この凹部42は、流体出入ロ33が第2の抵抗発生部40の側面に接近した位置にあるときには、その始端43が頂部41に達するか達しない位置から始まり、十分な抵抗が必要となる回転の後半で終る終端44を有する。凹部42の形態により回転部材20のトルクカーブを変化させることができる。
図9の凹部42は長方形の平面形を有し、初期から大きくトルクを緩和する例、図10の凹部42は始端43で底46を最も深くし、徐々にトルクを変化させる例、図11の凹部42は終端44’、44’’が遅れて終る複数の凹部42を軸部周方向に形成し、徐々にトルクを変化させる例である。これに対し、図7では凹部42の始端43で最も幅を広くとり、途中から徐々にトルクを変化させるように斜辺47を周方向に形成している。
図12に変形例が示されている。同図に示す第1の抵抗発生部30は、軸部21の外面の軸方向に沿って室11の内周面方向へ突出して設けられた、回転方向前後に並列した1対の突出部31、32を有し、それらの先端部と室11の内周面との間に粘性流体12の通過可能な隙間36、37が形成される。1対の突出部31、32の一方、即ち回転トルクの増加を要しない回転方向に対して後方となる側に、粘性流体12を導く流体出入口33が形成されており、また各突出部31、32間の溝部34に、同溝内にて移動可能な可動片35が配置されている。
上記の溝部34には、その内で移動可能な可動弁35が配置されている。例示された可動弁35は隙間36、37から脱出することはできないが、溝部34内で自由に動ける直径を有する丸棒状に形成されている。またその長さは溝部34或いは室11の軸方向長さにほぼ等しい。可動弁35は丸棒状に限らず例えば角形、台形或いは三角形などの任意の断面形の菅又は軸状にすることができる。
前記の回転部材20は、太軸部23の端の軸部26を回動可能に嵌合させる透孔51を有する、蓋部材50により定位置にセットされる。52は取り付けねじであり、蓋部材50に設けられた孔53を通して前記ケーシングのねじ穴17に螺合される。前記太軸部側の端面には入力軸55と係合、接続する接続口29が開口され、開閉蓋類からなる作動部材60を取り付け可能にしている。
このように構成された回転型ダンピング装置において、第1の抵抗発生部30が第2の抵抗発生部40に流体出入口33、33′を接するように回転部材20を右回転すると、可動弁35は前記出入口33を設けた突出部31が後方の流体出入口33′に接して移動し、溝部34内は塞がれないため粘性流体12はそれらを少ない抵抗で通過し、作動部材60をスムーズに動かすことができる。作動部材60が便座や便器の蓋の場合、それらを開く方向を上記の状態に当てると少ない抵抗で開く。
逆に第1の抵抗発生部30が第2の抵抗発生部40の反対側の位置から、回転部材20を左回転するときは、可動弁35は出入口33を設けない突出部32が軸部21の突条36に接して、粘性流体12は第1の抵抗発生部30を通過しにくくなり大きなトルクが生じる。このとき第2の抵抗発生部40は、その頂部41が凹部42にかかるとこの部分を粘性流体12が通過するので前記のトルクは適度に軽減されるので、過大なトルクにならない。さらに回動し、凹部42の斜辺47が頂部41にかかると次第にトルクが高まり、最大のトルクで停止に到る。
故に前記のような作動部材60を開いた状態から手を離してしまっても、作動部材60は適度の速度変化を伴なってゆっくりと閉じるので衝撃を与えたり、大きな音を生じさせることがない。
特開平6−193666号公報(第1ページ、第1図)
上記した有限角ダンパは、種々の機構の作動部材の急動防止に使用される。標準的な有限角ダンパでは初期位置(0°)から110°の、設定された動作範囲で使用され、その発生トルク特性は、図5に点線L2で示す通り、動作の初期にはダンパのききが弱く、その後終端位置に近づくにつれて強力にダンピング力が作用するように設定されている。標準的な有限角ダンパが使用される機構の作動部材は、例えばピアノの蓋などのように110°の動作範囲のものが多い。
この場合には、標準的な有限角ダンパを使用できるが、例えば、図3に示す新幹線等の列車や飛行機等の乗り物の座席シート74の背面に取り付けられるテーブル78では、標準的な有限角ダンパのステイ80の回転部86の回転範囲が45°である。また図4に示すように、大きな容体76の蓋などでは、蓋82の揺動範囲が略45°のものがある。このように、標準的な有限角ダンパの動作範囲よりもかなり狭い範囲の動作範囲の作動部材を有する機構はかなり存在する。
標準的な有限角ダンパの動作範囲と異なる動作範囲を有する作動部材に標準的な有限角ダンパを取り付けた場合には、標準的な有限角ダンパから必要な発生トルクの特性を利用することができないという問題点がある。例えば、図13,14に示すように、45°の動作範囲の作動部材84’に、直に、110°動作範囲用の標準的な有限角ダンパ88の回転軸を取り付けた場合、標準的な有限角ダンパ88の動作角度範囲の一部、即ち高トルク部分を利用する事になる為、図5,6の一点鎖線L1,M1で示すように、作動部材84の回転の初期に大きなダンピング力が作用してしまう。
そのため、動作の初期にはダンパのききが弱く、その後、回転終端限界位置に近づくにつれて強力にダンピング力が作用するという標準的な有限角ダンパの有する発生トルク特性を利用することができない。そのため、標準的な有限角ダンパの動作範囲と異なる動作範囲の作動部材にダンパを取り付けるには、その都度新規なダンパの設計が必要となり、ダンパの開発に時間がかかるとともにコスト高の原因となる。
本発明の第1の目的は、動作範囲の異なる作動部材に対しても標準的な有限角ダンパをそのトルク特性を損なうことなく使用できるようにして上記問題点を解決することである。
また、従来のダンパにはバックラッシュという問題がある。可動弁35の突出部31が突条36に接した状態から、回転部材20が左回転方向に回転すると、突出部31と突条36との接触が、突出部31から突出部32に切り替わる。
この切り替わる間は、流体出入口33の作用により、回転部材20に粘性流体の抵抗がほとんどかからない。この回転部材が右回転から左回転方向に方向変換するときのダンパがほとんどきかない状態を、ダンパのバックラッシュと言っている。このバックラッシュは、安全上、できるだけ狭い範囲であることが望ましい。本発明の他の目的は上記バックラッシュの問題を解決することである。
また、本発明の他の目的は、標準的な有限角ダンパを大トルクの作動部材に対応できるようにすることである。
上記目的を達成するため本発明は、所定の動作角度範囲内で回転の初期ではダンピング作用が小さく若しくは大きく、終端に近づくにつれてダンピング作用が大きくなるか若しくは小さくなるように設定されたトルク特性を有する標準タイプの有限角ダンパのダンピング力を回転体の回転運動に対して付与するダンピング装置であって、前記回転体に、前記標準タイプの有限角ダンパの動作範囲と異なる動作範囲を有する作動部材を連結し、前記回転体と前記標準タイプの有限角ダンパの回転部材との間に前記回転体の回転を所定の増速比で前記標準タイプの有限角ダンパの回転部材に伝達する増速機構を設け、前記作動部材が初期位置から終端まで移動すると前記標準タイプの有限角ダンパの回転部材がその初期位置又はその近傍の位置から略終端まで回転するように前記増速機構の増速比を設定したものである。
また本発明は、乗り物の座席シート本体と、該シート本体に回転自在に支持された回転体と、前記シート本体に支持され所定の動作角度範囲内で回転の初期ではダンピング作用が小さく、終端に近づくにつれてダンピング作用が大きくなるように設定されたトルク特性を有する標準タイプの有限角ダンパと、前記標準タイプの有限角ダンパの動作範囲よりも狭いほぼ45°の動作範囲で揺動可能に支承され前記回転体に連結されたステイと、該ステイに所定の回動範囲内で回動自在に軸支されたテーブルとを備えたダンピング装置であって、前記回転体にこれと連動するように第1のギアを取り付け、前記標準タイプの有限角ダンパの回転部材に前記第1のギアと噛み合う第2のギアを取り付け、前記ステイが初期位置から終端まで移動すると前記標準タイプの有限角ダンパの回転部材がその初期位置又はその近傍の位置から略終端まで回転するように前記互いに噛み合う第1と第2のギアのギア比を設定したものである。
本発明は標準的な有限角ダンパを、そのトルク特性を利用して、動作範囲が異なる機構にそのまま使用することができる。また変速機構に増速機構を用いることにより、バックラッシュを小さくすることができる。また増速機構を用いることにより、大トルクにも対応することができるものである。
図1及び図2において、72は本体であり、図3に示す、新幹線等の電車や航空機等の乗り物の座席シート74に設けたフレーム、あるいは、図4に示す、大型の収納容体76などに設けた機枠などから構成され、これに、軸体からなる回転体86が回転自在に支持されている。84は前記シート74の背面に引き出し自在に取り付けられたテーブル78のステイ80や、前記収納容体76の蓋82などから構成される作動部材であり、略45°の動作範囲を有して、揺動自在に、前記本体72に支持され、該作動部材84は前記回転体86に一体的に連結している。
88はダンパであり、本実施形態では、110°の動作範囲を有する標準的な有限角ダンパが使用されている。ダンパ88の基本的内部構造は、図7乃至図12に示す従来のダンパと同一なのでその説明は省略する。またダンパ88の基本的内部構造については、従来において公知な種々のダンパ装置が利用でき、図7乃至図12に示す構造のものに限定されるものではない。この標準的な有限角ダンパ88は、回転角0°から110°の間において、その回転部材が順方向に回転すると、図5中、回転部材に対する抵抗が点線L2で示すように変化するように発生トルク特性が設定されている。
このトルク特性は、回転の初期のトルクは小さく、終端に近づくにつれて、トルクが急激に増大するという一般的なダンパのトルク特性を示している。ダンパ88の回転部材が逆方向に回転する場合には、回転部材にはほとんど抵抗がかからないように構成されている。前記ダンパ88は、そのケーシングと一体的な取り付け手段90を介して、本体72に固定されている。前記ダンパ88の回転部材にはギア92が固着された軸体94が結合している。
前記作動部材84には、前記回転体86の近傍に位置して、該回転体86と同心状に弧状のギア93が一体的に固定されている。前記ギア93は前記ギア92と噛み合い、ギア93が回転体86と連動して回転するとこの回転に伴ってギア92が回転するように構成されている。これら互いに噛み合うギア93,92は、作動部材84の回転体86を中心とする回転量を増大して前記軸体94に伝達する増速機構を構成している。
前記増速機構のギア比は本実施形態では2:1に設定されているが、実際の設計に際しては、各種作動部材84の種々の動作範囲に応じて、種々のギア比を採用することができる。また増速機構は特にギアを用いた構造に限定されるものではない。
次に本実施形態の動作について説明する。
図1(A)は作動部材84が初期位置(0°)の状態を示し、列車の座席シート74用のテーブル78を例にとると、そのステイ80(即ち作動部材84)がシート74の背面に密着係止され、直立している状態である。また、収納容体76の蓋82(即ち作動部材84)の場合は、人が蓋82を、水平な状態から45°持ち上げた状態である。
この作動部材84の初期状態において、動作範囲が110°の標準的な有限角ダンパ88の回転部材は、図5に示すように、0°の初期位置から、約20度回転した状態に設定されている。即ち、作動部材84の初期位置は、ダンパ88の初期位置よりも約20度ずれて設定されている。作動部材84が初期位置0°から、図1中、時計方向に、自重により揺動すると、ギア93が回転し、このギア93の回転がギア92に伝達され、ダンパ88の回転部材は、回転体86の回転量の2倍の回転量で回転する。
従って、作動部材84がその初期位置から45°の角度を成す終端位置に達すると、この間、ダンパ88の回転部材は約20°の角度位置から約90°回転する。この回転部材の回転により、作動部材84には、図5中、実線L3で示すように、標準的な有限角ダンパ88の設定されたトルク特性L2に対応するトルクが作用する。増速機構を用いたダンピング機構における作動部材84が受ける抵抗即ちトルクの特性M2と、標準的な有限角ダンパ88に、図13(A)(B)に示すように、直接、作動部材84’を取り付けた場合の、作動部材84’が受ける抵抗の特性M1とを比較すると図6に示す通りとなる。
図5に示すとおり、一般的に、標準的な有限角ダンパ88のトルク曲緑は、L2に示すとおり、その回転部分が0°である時にトルクは0であり、その回転部分が回転するにつれて順次トルクが大きくなり最大角度において最大トルクとなるように設計されている。このような標準的な有限角ダンパ88の回転部分に、図13に示すように、直接作動部材84’を取り付け、これを略45°回転させた場合においては、標準的な有限角ダンパ88のトルク曲線のうちの高トルク部分のみを利用する事になる為、図5のL1に示すように低トルク部分のない高トルク部分のみのトルク曲線となる。
これに対して、本件発明の図1、図2に示すように、作動部材84と標準的な有限角ダンパ88の回転部分との間に増速機構を介在せしめてこれらを連結せしめた場合においては、本件実施形態においては、略45°回転の作動部材に対し、増速比2倍に設定していることより、そのスタート位置を有限角ダンパの約20°位置としたため図5においては、L3に示したように約20°の位置からスタートしているが、増速機構を介在している分、回転ダンパ内においてはその回転部分の回転が速くなり、通常のトルク曲線L2より大きなトルクとなるトルク曲線L3となる。
また、作動部材に作用するトルクについて考えると、図13に示すように、回転ダンパの回転部分に直接動部材84’を取り付け、これを略45°回転させた場合においては、回転ダンパ内の回転部材も作動部材84’も同じ様に略45°回転するのであるから、作動部材84’にも回転部材と同様の、図6に示すM1の回転トルクが作用することになる。しかし、本件発明の図1、図2に示すように、作動部材84と標準的な有限角ダンパ88の回転部分との間に増速機構を介在せしめてこれらを連結せしめた場合においては、上記回転ダンパ内において、その回転部分が約20°の位置から約110°の位置まで回転する間に、作動部材は約45°回転することになる為、回転ダンパ内のトルク曲線L3が約45°の間に圧縮された形となり、また、増速比分、作動部材に作用するトルクが大きくなる為、図6のM2に示すトルク曲線が得られることになる。
図13,14に示すように、増速機構を設けないでダンパ88に直に作動部材84’のの揺動と連動する回転体86を結合した場合には、作動部材84’の回転量とダンパ88の回転部材の回転量の比は1:1となる。図13において、作動部材84’の初期位置を、ダンパ88の回転部材が、その初期位置から65°回転した位置に設定した場合、作動部材84’がその初期位置Aから45°回転すると、作動部材84’は、ダンパ88の発生トルクにより、図6に示す曲線M1で変化する抵抗トルクを受ける。
この抵抗トルクの変化は図13に示す作動部材84’の初期位置から、作動部材84’に対して急激にトルクが増大するものであり、望ましい特性ではない。これに対し、図1に示す増速機構を備えたダンピング装置では、標準的な有限角ダンパ88の作動範囲全域に亘ったトルク特性と類似の特性が、作動部材84の作動範囲の全域に亘って得られる。即ち、作動部材84に対して、回転の初期のトルクは小さく、終端に近づくにつれてトルクが急激に増大するという特性を得ることができる。
また、増速機構を設けたダンピング装置は、作動部材の回転量はダンパの回転部材の回転量の2分の1となるので、ダンパ88の側の回転部材のバックラッシュの量も、作動部材84側では2分の1となり、バックラッシュを減少することが可能となる。また、標準的な有限角ダンパに対しては、作動部材側の回転力が増速機構を介して減少して伝達されるので、標準的な有限角ダンパが作動部材の大トルクにも対応することができる。
尚、上記実施形態では、回転の初期ではダンピング作用が小さく、終端に近づくにつれてダンピング作用が大きくなるように設定された標準的な有限角ダンパを使用する例について説明したが、本発明はこの実施形態に特に限定されるものではなく、移動機構によっては、回転の初期ではダンピング作用が大きく、終端に近づくにつれてダンピング作用が小さく設定された標準的な有限角ダンパを用いることもできる。また、本実施形態では、本体72側に標準的な有限角ダンパを設けたが、この構成に特に限定されるものではなく、作動部材側に標準的な有限角ダンパを設けた構成としても良い。
本発明に係るダンピング装置の説明図である。 同ダンピング装置の正面図である。 本発明の説明図である。 本発明の説明図である。 ダンパのトルク特性図である。 ダンパのトルク特性図である。 従来技術を示すダンピング装置の分解斜視図 同ダンパの断面図である。 同ダンパの外観図である。 同ダンパの外観図である。 同ダンパの外観図である。 同ダンパの断面図である。 従来技術の説明図である。 従来技術の正面説明図である。
符号の説明
10 ケーシング
11 室
12 粘性流体
13 端壁
14 軸穴
15 端部
16 取り付け手段
17 ねじ穴
20 回転部材
21 軸部
22 細軸部
23 太軸部
24 凹部
25 シール部材
30 抵抗発生部
31 突出部
32 突出部
35 可動弁
36 突条
37 隙間
40 抵抗発生部
41 頂部
42 凹部
43 始端
44 終端
46 底
47 斜辺
50 蓋部材
52 取り付けねじ
53 孔
55 入力軸
60 作動部材
72 本体
74 シート
76 容体
78 テーブル
80 ステイ
82 蓋
84 作動部材
86 回転体
88 ダンパ
90 取り付け手段
92 ギア
93 ギア
94 軸体

Claims (2)

  1. 所定の動作角度範囲内で回転の初期ではダンピング作用が小さく若しくは大きく、終端に近づくにつれてダンピング作用が大きくなるか若しくは小さくなるように設定されたトルク特性を有する標準タイプの有限角ダンパのダンピング力を回転体の回転運動に対して付与するダンピング装置であって、前記回転体に、前記標準タイプの有限角ダンパの動作範囲と異なる動作範囲を有する作動部材を連結し、前記回転体と前記標準タイプの有限角ダンパの回転部材との間に前記回転体の回転を所定の増速比で前記標準タイプの有限角ダンパの回転部材に伝達する増速機構を設け、前記作動部材が初期位置から終端まで移動すると前記標準タイプの有限角ダンパの回転部材がその初期位置又はその近傍の位置から略終端まで回転するように前記増速機構の増速比を設定したことを特徴とするダンピング装置。
  2. 乗り物の座席シート本体と、該シート本体に回転自在に支持された回転体と、前記シート本体に支持され所定の動作角度範囲内で回転の初期ではダンピング作用が小さく、終端に近づくにつれてダンピング作用が大きくなるように設定されたトルク特性を有する標準タイプの有限角ダンパと、前記標準タイプの有限角ダンパの動作範囲よりも狭いほぼ45°の動作範囲で揺動可能に支承され前記回転体に連結されたステイと、該ステイに所定の回動範囲内で回動自在に軸支されたテーブルとを備えたダンピング装置であって、前記回転体にこれと連動するように第1のギアを取り付け、前記標準タイプの有限角ダンパの回転部材に前記第1のギアと噛み合う第2のギアを取り付け、前記ステイが初期位置から終端まで移動すると前記標準タイプの有限角ダンパの回転部材がその初期位置又はその近傍の位置から略終端まで回転するように前記互いに噛み合う第1と第2のギアのギア比を設定したことを特徴とするダンピング装置。
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