JP2005098220A - ターボチャージャ過給圧制御装置 - Google Patents

ターボチャージャ過給圧制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 高地走行時におけるエンジン出力の低下を抑制し、クラッチセッティングを行うことなく雪上車の走行性能を維持することができるターボチャージャ過給圧制御装置を提供することにある。
【解決手段】 雪上車1は、ターボチャージャ45を有するエンジン2と、Vベルト式CVT38と、ターボチャージャ45の過給圧を調整するWGV72を有するターボチャージャ過給圧制御装置70を備える。ターボチャージャ過給圧制御装置70は、基本デューティ比マップ(図6)から吸気圧IAP及びエンジン回転数NEに対応する基本デューティ比値DBを読み出し、大気圧補正テーブル(図6)から大気圧PAの低下に対応する補正値KCを読み出し、基本デューティ比値DBに補正値KCを加算した補正デューティ比値DCに基づいてWGV−VSV82の開弁時間を制御して、雪上車1の高地走行時に、エンジン出力の低下を抑制する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、エンジンのターボチャージャ過給圧制御装置に関し、特に、Vベルト式無段変速装置を備える雪上車に搭載されたターボチャージャ過給圧制御装置に関する。
従来のスノーモービル等の雪上車は、変速機としてエンジン回転数と駆動トルクから変速比を設定する機械的要素で構成されたVベルト式無段変速装置(CVT)を搭載するのが一般的である。また、従来の雪上車にはターボチャージャを備える4サイクルエンジン等のエンジンを搭載したものがある。
雪上車は低地から高地まで幅広く使用されるが、ターボチャージャを備えるエンジンを搭載した従来の雪上車では、高地において、大気圧の低下に伴いターボチャージャの絶対過給圧が低下して、エンジン出力が低下する。また、CVTを備える従来の雪上車では、高地においてエンジン出力が低下した場合に、エンジンが到達し得る最高回転数も低下して、空気密度の低下によるエンジン出力の低下以上にエンジン出力が低下し、満足な走行性能を得ることができなかった。このため、従来の雪上車では、高地走行を行う場合は、予め高地でのエンジン出力の低下を考慮して、高地においてもエンジンが最大定格出力(最高定格エンジン回転数)を発揮するように、CVTのクラッチセッティングをローギヤ側へ変更する必要があった。また、高地でのエンジン出力低下を抑制すべく、吸気圧をモニタリングして大気圧が低下してもターボチャージャの過給圧を一定値に維持する過給機付内燃エンジンが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭60−40729号公報
しかしながら、高地においてもエンジンが最大定格出力を発揮するようにするためにCVTのクラッチセッティングをする作業は煩わしいものである。また、大気圧が低下してもターボチャージャの過給圧を一定に維持する上記従来技術に係る過給機付内燃エンジンでは、吸気圧をモニタリングすることによりターボチャージャの過給圧を一定値に維持するだけであり、大気圧を検出して大気圧の変化に応じて過給圧をリニアに補正するものではないので、CVTを備える雪上車において大気圧の変動はエンジン出力、エンジン回転数の変動につながり、走行性能が悪化する。加えて、上記従来技術では、過給圧を一定値に維持するために大気圧が低下するにつれてターボチャージャのタービン回転数を上昇させるように制御しているが、過給機の耐久性が低下するという問題があった。
本発明の目的は、高地走行時におけるエンジン出力の低下を抑制し、クラッチセッティングを行うことなく雪上車の走行性能を維持することができるターボチャージャ過給圧制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載のターボチャージャ過給圧制御装置は、 ターボチャージャを有するエンジンと、該エンジンにより回転駆動され、前記エンジンのエンジン回転数と駆動トルクとの釣り合いにより変速比が設定されるVベルト式無段変速装置とを備える雪上車に設けられ、前記ターボチャージャの過給圧を調整すべく前記エンジンの排気通路において前記ターボチャージャのタービンをバイパスするウエストゲート弁と、前記ターボチャージャのコンプレッサ出口に連通する参照室の圧力と大気に連通する大気圧室の圧力との差圧により前記ウエストゲート弁を制御するアクチュエータとを備えるターボチャージャ過給圧制御装置において、大気圧に拘わらず前記ターボチャージャの過給圧が目標過給圧値に維持されるように前記参照室の圧力と前記大気圧室の圧力との差圧を調整する差圧調整手段を備えることを特徴とする。
請求項2記載のターボチャージャ過給圧制御装置は、請求項第1項記載のターボチャージャ過給圧制御装置において、前記差圧調整手段は、デューティ比制御により動作して前記参照室の圧力をリークする差圧調整弁を備えることを特徴とする。
請求項3記載のターボチャージャ過給圧制御装置は、請求項第2項記載のターボチャージャ過給圧制御装置において、前記差圧調整手段を制御する制御装置を備え、該制御装置は、エンジン回転数及びエンジン吸気圧に基づいた基本デューティ比制御値を、大気圧の複数の領域毎に設定された大気圧補正値により補正することにより、大気圧に応じて前記ターボチャージャの過給圧が前記目標過給圧値になるように前記差圧調整弁のデューティ比を制御することを特徴とする。
請求項4記載のターボチャージャ過給圧制御装置は、請求項第3項記載のターボチャージャ過給圧制御装置において、前記基本デューティ比制御値を、該制御値に大気圧に応じて選択された前記大気圧補正値を加算して補正することを特徴とする。
請求項5記載のターボチャージャ過給圧制御装置は、請求項第2項記載のターボチャージャ過給圧制御装置において、前記差圧調整手段を制御する制御装置を備え、該制御装置は、少なくともエンジン回転数と大気圧とにより前記目標過給圧を設定し、エンジン回転数及びエンジン吸気圧に基づいた基本デューティ比制御値を、目標過給圧と吸気圧との差圧の複数の領域毎に設定された差圧補正値により補正することにより、前記ターボチャージャの過給圧が前記目標過給圧値になるように前記差圧調整弁のデューティ比を制御することを特徴とする。
請求項6記載のターボチャージャ過給圧制御装置は、請求項第5項記載のターボチャージャ過給圧制御装置において、前記基本デューティ比制御値を、該制御値に前記目標過給圧と吸気圧との差圧に応じて選択された前記大気圧補正値を加算して補正することを特徴とする。
請求項7記載のターボチャージャ過給圧制御装置は、請求項第6項記載のターボチャージャ過給圧制御装置において、前記制御装置は、前記目標過給圧と吸気圧との差圧の算出、及び前記基本デューティ比制御値への前記差圧補正値の加算を各々、一定時間毎に繰り返し行うことを特徴とする。
請求項1記載のターボチャージャ過給圧制御装置によれば、大気圧に拘わらず前記ターボチャージャの過給圧が目標過給圧値に維持されるように前記参照室の圧力と前記大気圧室の圧力との差圧を調整する差圧調整手段を備えるので、大気圧が低い高地走行時において、差圧調整手段によって参照室圧力を制御することによりターボチャージャの過給圧を低地走行時の過給圧に維持することができ、もって高地走行時においてエンジン出力の低下を抑制でき、CVTのクラッチセッティングを行わなくても雪上車の走行性能を維持することができる。
請求項2記載のターボチャージャ過給圧制御装置によれば、前記差圧調整手段は、デューティ比制御により動作して前記参照室の圧力をリークする差圧調整弁を備えるので、差圧調整弁によって参照室圧力を制御することによりターボチャージャの過給圧を低地走行時の過給圧により正確に維持することができ、もって上記請求項1の効果をより確実に奏することができる。
請求項3記載のターボチャージャ過給圧制御装置は、前記差圧調整手段を制御する制御装置を備え、該制御装置は、エンジン回転数及びエンジン吸気圧に基づいた基本デューティ比制御値を、大気圧の複数の領域毎に設定された大気圧補正値により補正することにより、大気圧に応じて前記ターボチャージャの過給圧が前記目標過給圧値になるように前記差圧調整弁のデューティ比を制御するので、大気圧の領域毎に基本デューティ比制御値を補正するので、大気圧の変化に拘わらず一定の過給圧を維持でき、エンジン出力を安定に維持できて、急激な走行性能の変動を防止することができる。
請求項4記載のターボチャージャ過給圧制御装置は、前記基本デューティ比制御値を、該制御値に大気圧に応じて選択された前記大気圧補正値を加算して補正するので、上記請求項3の効果をより確実に奏することができる。
請求項5記載のターボチャージャ過給圧制御装置は、前記差圧調整手段を制御する制御装置を備え、該制御装置は、少なくともエンジン回転数と大気圧とにより前記目標過給圧を設定し、エンジン回転数及びエンジン吸気圧に基づいた基本デューティ比制御値を、目標過給圧と吸気圧との差圧の複数の領域毎に設定された差圧補正値により補正することにより、前記ターボチャージャの過給圧が前記目標過給圧値になるように前記差圧調整弁のデューティ比を制御するので、ターボチャージャの過回転や熱影響による耐久性を損なうことなく、高地走行時においてターボチャージャの最大過給圧(エンジン出力)を確保することができる。
請求項6記載のターボチャージャ過給圧制御装置は、前記基本デューティ比制御値を、該制御値に前記目標過給圧と吸気圧との差圧に応じて選択された前記大気圧補正値を加算して補正するので、上記請求項5の効果をより確実に奏することができる。
請求項7記載のターボチャージャ過給圧制御装置は、前記制御装置は、前記目標過給圧と吸気圧との差圧の算出、及び前記基本デューティ比制御値への前記差圧補正値の加算を各々、一定時間毎に繰り返し行うので、上記請求項5の効果をより確実に奏することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るターボチャージャ過給圧制御装置を備える雪上車の側面図であり、図2は、図1の雪上車の側面から視たエンジンルーム内部の透視図であり、図3は、図1の雪上車の上方から視たエンジンルーム内部の透視図である。
雪上車1は、後述するエンジンルーム30内に3気筒4サイクルエンジン2(以下、単に「エンジン2」と称する)を収容したものである。以降、雪上車(スノーモービル)1の前後方向及び左右方向は、運転者を基準にして呼称する。
まず、雪上車1の全体構造を説明する。
雪上車1は、図1に示すように、前後方向に延びた車体フレーム10の前部(エンジンマウントフレーム)10a(車体前部)の下部に左右一対の操舵用そり13が左右方向に向くように回動自在に設置され、車体フレーム10の後部10bの下部に、駆動用のクローラ16が配置されて構成されている。クローラ16は、フレーム後部10bの前端に配置された駆動輪17と、後端に配置された従動輪18と、複数の中間輪19と、それらを懸架・緩衝するサスペンション機構20と、各車輪の周囲に巻きかけられて循環するトラックベルト15とを有するものである。
前記車体フレーム10は、モノコックフレーム構造で構成されており、エンジン2が搭載されているフレーム前部10aは、平面視で前方にいくにつれて徐々に絞られた形状であって上部が開口している概略船底形状を呈し、上方からエンジンフード29が被せられている。
また、フレーム前部10aには、前部で上方に突出したそりハウス部41が形成されており、このそりハウス部41内に、サスペンション及びステアリング機構部42が収容されている。また、クローラ16の前部(駆動輪17上方付近)を収容する不図示のトラックハウジングがフレーム後部10bと連続的かつ一体的に形成されている。
フレーム後部10bは、クローラ16全体を下方に収容するカバーを兼ねている。フレーム後部10bの上方には、鞍形のシート22が配置され、該シート22の車体幅方向左右両側部には、該シート22より一段低くなったステップ23(23L、23R)(左側、右側ステップ)が設けられている。前記シート22とフレーム前部10aとの間のほぼ車体幅方向中央部には、ステアリングポスト25が立設され、該ステアリングポスト25の上端部にはステアリング26が水平方向左右に延設されている。該ステアリング26によりステアリングポスト25を介して操舵用そり13を操作するようにされている。
ステアリング26近傍及びその前方には、インストルメントパネル27が設けられ、また、ウインドシールド28が、インストルメントパネル27の前方を包囲するように前方から両側方に亘りその上端縁を後方に傾倒させた状態で立設されている。エンジンフード29は、略流線形状に緩やかに下がった概略船底を逆さにした形状で形成される。エンジンフード29とインストルメントパネル27との段差部近傍には、前方を照射するヘッドライト31が配設されている。エンジンルーム30は、このように配設されたインストルメントパネル27及びエンジンフード29の下方に形成されている。
次に、エンジンルーム30内のエンジン2の構成について説明する。
エンジン2は、図2に示すように、シリンダヘッド4を上側に配置した3気筒の4サイクルエンジンであって、ステアリングポスト25の下部に近接して配置されている。エンジン2は、クランク軸7が車体幅方向に略平行に向けられ、シリンダヘッド4側を後方に傾倒させた状態で配置されている。これらにより、エンジンフード29がヘッドライト31の照射光路LTを遮らないように、エンジン全高が低く抑えられている。
図3に示すように、クランク軸7の左方であって、エンジンルーム30の左側部には、クラッチ機構としてVベルト式CVT38が設けられている。CVT38は、エンジン2の出力軸に接続されたドライブクラッチ(プーリ)38aと、クローラ16の駆動輪17の図示しない駆動軸に接続されたドリブンクラッチ(プーリ)38bと、ドライブクラッチ38aとドリブンクラッチ38bとの間に張架されたVベルト38cとを備え、ドライブクラッチ38a、Vベルト38c、及びドリブンクラッチ38cを介してエンジン2の出力をクローラ16に伝達する。
ドライブクラッチ38aは、おもりの遠心力によって回転数制御され、ドリブンクラッチ38bは、図示しないスプリングによってトルク制御される構造であり、CVT38は、エンジン回転数と駆動トルクとの釣り合いから変速比を設定するシンプルな構造である。
エンジン2の上部であってヘッドカバー8のやや後方には、インテークマニホールド39が配置されている。エンジン2の左前部に設けられた排気マニホールドカバー37の下方であって、エンジンルーム30におけるやや左側部寄りには、ターボチャージャ45が配置されている。ターボチャージャ45をエンジン2の前方であってシリンダヘッド4より低い位置に配置することで、エンジン全高が抑えられている。エンジンルーム30における最前部であって車体幅方向の略中央部には、エアクリーナボックス43が配置されている。エンジン2の右方であって、エンジンルーム30における右側部には、インタークーラ47が配置されている。インタークーラ47は、マウントブラケット52を介してエンジン2に固定されることで、車体フレーム10の変形の影響を受けないようになっている。
エアクリーナボックス43とターボチャージャ45(ここではターボチャージャ45のコンプレッサハウジング)とは吸気通路44を介して接続され、ターボチャージャ45とインタークーラ47とは吸気通路46を介して接続され、インタークーラ47とインテークマニホールド39とは吸気通路48を介して接続されている。エアクリーナボックス43から導入される空気は、ターボチャージャ45で圧縮され、高温になった空気がインタークーラ47により冷却されてインテークマニホールド39を介してエンジン2内の各気筒に送気される。
また、ターボチャージャ45(ここではターボチャージャ45のタービンハウジング)は、排気通路36を介して排気マフラ50へと連通している。排気マフラ50は、エンジン2の右方であってエンジンルーム30の底部右側部に配置され、特に、インタークーラ47より下方に配置される。排気マフラ50からの排気は、図示しない排気パイプを介して車体下方に向けて放出されるようになっている。さらに、バッテリ51が、エンジンルーム30における右側部において、インタークーラ47とほぼ同じ高さで、インタークーラ47の後方に配置される。バッテリ51は、例えば、上記不図示のトラックハウジングに固定される。インタークーラ47と排気マフラ50との間には、排気マフラ50からの輻射熱のインタークーラ47への影響を抑制すべく耐熱性のある遮断版59が設けられている(図2)。
図4は、WGVが閉弁状態にある、本発明の実施の形態に係るターボチャージャ過給制御装置の構成を示す概略図である。
図4において、吸気通路44には大気圧センサ61が設けられており、吸気通路44内圧力(大気圧)(以下、圧力は絶対圧力を示すものとする。)に応じた電気信号を出力してエンジンコントローラ(ECM)60に送信する。吸気通路46においてターボチャージャ45のコンプレッサ45aが配置されている。コンプレッサ45aの出口近傍にはコンプレッサ出口圧力センサ62が設けられ、吸気通路46内のコンプレッサ出口近傍の圧力であるコンプレッサ出口圧力PCに応じた電気信号を出力してECM60に送信する。吸気通路48内にはスロットル弁63が配されており、スロットル弁63にはスロットルポジションセンサ64が連結されており、スロットル弁63の開度に応じた電気信号を出力してECM60に送信する。また、スロットル弁63は、運転者の操作する図示しないスロットルケーブルによりその開度が制御される。
吸気通路48において、スロットル弁63とエンジン2との間かつ図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に図示しない燃料噴射弁が設けられている。各燃料噴射弁は、図示しない燃料ポンプに接続されていると共にECM60に電気的に接続されて、ECM60からの電気信号により燃料噴射弁の開弁時間が制御される。
また、吸気通路48において、スロットル弁63と燃料噴射弁との間には、吸気圧センサ65及び吸気温センサ66が設けられており、吸気圧センサ65は吸気通路48内の吸気圧IAPを検出し、吸気温センサ66は吸気通路48内の吸気温IATを検出し、夫々に対応する電気信号を出力してECM60に送信する。
エンジン2の図示しないカムシャフト周囲又はクランクシャフト周囲には、エンジン回転数センサ67及び図示しない気筒判別センサが取り付けられており、エンジン回転数センサ67は、エンジン2の各気筒の吸入行程開始時の上死点に関し所定のクランク角度毎のクランク角度位置で上死点信号を出力し、上記気筒判別センサは、特定の気筒の所定クランク角度位置で気筒判別信号を出力し、これらの各信号はECM60に送信される。エンジン回転数はエンジン回転数センサ67から出力される上死点信号により検出される。
ターボチャージャ45はその過給圧を調整すべく、本発明の実施の形態に係るターボチャージャ過給圧制御装置70を備える。
ターボチャージャ過給圧制御装置70は、エンジン2の図示しない排気マニホールドとターボチャージャ45のタービン45bの入口とを接続する排気通路68と、タービン45bの出口と図2の排気マフラ50とを接続する排気通路36との間に設けられて、排気通路68と排気通路36とをバイパスする排気バイパス通路71と、排気バイパス通路71に設けられて、排気バイパス通路71の内部を流れる排気の流量を制御すべくその流路面積を調整可能とするウエストゲートバルブ(WGV)72と、WGV72の開度を制御するWGVアクチュエータ73とを備える。
WGV72が全閉状態では、エンジン2からの排気の略全量がタービン45bに流入して、ターボチャージャ45の回転数が上昇し、コンプレッサ出口圧力PCが上昇する。一方、WGV72が開弁すると、エンジン2の排気の一部が排気バイパス通路71を通過し、タービン45bをバイパスして排気通路36に流出するため、タービン45bを通過する排気流量が低下して、ターボチャージャ45の回転数は低下する。すなわち、WGV72の開度を大きくすることによりターボチャージャ45の回転数を低下させて過給圧を低下させることができる。
WGVアクチュエータ73は、ダイヤフラム74により参照室75及び大気圧室76の2室に内部が分けられたハウジング77と、大気圧室76においてダイヤフラム74を参照室75側に所定の付勢力FSで付勢するスプリング81と、大気圧室76を大気に連通する大気連通口78と、参照室75を吸気通路46のコンプレッサ45aの出口近傍に連通する連通通路79と、ダイヤフラム74とWGV72とを連結し、ダイヤフラム74が大気圧室76側に移動するに連れてWGV72の開度を大きくするようにするアーム83とを備える。
WGV72は、参照室75内の圧力である参照室圧力PBと、大気圧室76内の圧力である大気圧PA及びスプリング80の付勢力FSとの釣り合いにより開閉される。すなわち、コンプレッサ45aの出口近傍の圧力PCが導入される参照室圧力PBと大気圧PAとの差圧PDが、スプリング80の付勢力FS以下のとき(PD=PB−PA≦FS)には、WGV72は全閉状態となり(図4)、ターボチャージャ45の過給圧が上昇する。ターボチャージャ45の過給圧が上昇すると参照室圧力PBも上昇して差圧PDが上昇する。ターボチャージャ45の過給圧が上昇して、差圧PDが付勢力FSより大きくなると(PD>FS)、WGV72は開き(図5)、差圧PDが付勢力FSより大きくなるに連れてWGV72の開度が大きくなり、ターボチャージャ45の回転数が低下して過給圧は低下する。過給圧が低下すると参照室圧力PBも低下して差圧PDが低下する。このように、WGV72は、参照室75と大気圧室76との差圧PDが一定となるように制御する。
また、過給圧制御装置70は、参照室75を吸気通路44に連通する連通通路80に設けられ、連通通路80の流路面積を調整して参照室圧力PBを制御するWGV−バキュームスイッチングバルブ(VSV)82を備える。WGV−VSV82は、デューティ比制御されるソレノイド弁から成り、ECM60に電気的に接続されており、ECM60は、吸気圧センサ65の検出吸気圧IAP、エンジン回転数センサ67の検出エンジン回転数、及び後述する基本デューティ比マップ(図6)に基づいた電気信号をWGV−VSV82に送信し、WGV−VSV82は、弁82aを開閉することにより連通通路80の流路面積を調整して参照室圧力PBを制御する。
上述のようにWGV72は、参照室75と大気圧室76との差圧PDが一定となるように制御するために、高地では大気圧PAの低下に伴って低地より低い参照室圧力PB、すなわち低地より低い過給圧でWGV72が開弁することになり、エンジン出力に直結するコンプレッサ出口圧力PCが低下してエンジン出力が低下してしまう。
上記問題に対して、ターボチャージャ過給圧制御装置70は、WGV−VSV82を用いて、大気圧センサ61の検出する大気圧PA、及び後述する大気圧補正テーブル(図7)に基づいて参照室圧力PBを制御する大気圧補正制御を行うことによって高地走行時におけるターボチャージャ45の過給圧の低下、すなわちエンジン出力の低下を抑制する。
図6に示す基本デューティ比マップは、ECM60に設けられたROMに格納されており、各エンジン回転数NE及び吸気圧IAPに対応する、1サイクル当たりのWGV−VSV82を開く時間の割合(基本デューティ比値)を夫々示すマップである。基本デューティ比値DBは、低地例えば、大気圧100kPAにおいて、ターボチャージャ45が所定の過給圧を出力するような値に設定されており、エンジン回転数NEが高回転になるにつれて基本デューティ比値DBは低下する。これにより、エンジン回転数NEが高回転になるほどWGV−VSV82の1サイクルにおける開弁時間が短くなり、参照室圧力PBが上昇してWGV72が開弁し、ターボチャージャ45の過給圧が上昇しすぎることを防止できる。
図7に示す大気圧補正テーブルは、各大気圧領域に対応するWGV−VSV82の開弁時間の補正値KCが示されており、ECM60に設けられたROMに格納されている。補正値KCは、図6の基本デューティ比値DBに加算される。
ECM60は、大気圧センサ61の検出した大気圧PAに基づいて、図7の大気圧補正テーブルを検索し、検出した大気圧PAに対応する補正値KCを検出してこの補正値KCを、基本デューティ比マップ(図6)から吸気圧センサ65の検出吸気圧IAP及びエンジン回転数センサ67の検出エンジン回転数NEに対応して検索された基本デューティ比値DBに加算して補正デューティ比値DCを算出する。この算出された補正デューティ比値DCに基づいてWGV−VSV82の開弁時間が制御されて参照室圧力PBが制御される。
これにより、高地において大気圧が低下した場合に、WGV−VSV82の開時間が低地(基本デューティ比値)より増加し、参照室圧力PBが、低地走行での吸気圧IAP及びエンジン回転数NEの各同一値での参照室圧力PBより低くなり、エンジンの最高到達可能値が低地と同等になり、高地走行時におけるエンジン出力の低下を抑制できる。
図8は、図4におけるECM60によって実行される大気圧補正制御処理を示すフローチャートである。本制御処理は、ECM60によって所定の周期T0(例えば、20ms)で実行される。
ECM60は、吸気圧センサ65、エンジン回転数センサ67、大気圧センサ61からの吸気圧IAP、エンジン回転数NE、及び大気圧PAの各検出値を取り込み(ステップS1)、次いで、取り込んだ吸気圧IAP及びエンジン回転数NEの検出値に基づいて基本デューティ比マップ(図6)を検索して基本デューティ比値DBを読み出す(ステップS2)。
次いで、ステップS1で取り込んだ大気圧PAの検出値に基づいて大気圧補正テーブル(図7)を検索して補正値KCを読み出す(ステップS3)。ステップS2で読み出した基本デューティ比値DBにステップS3で読み出した補正値KCを加算して補正デューティ比値DCを算出し(ステップS4)、この算出された補正デューティ比値DCでWGV−VSV82を駆動して、本処理を終了する。
これにより、WGV−VSV82は、補正デューティ比値DCに基づいた開弁時間で駆動されて参照室圧力PBを制御する。
上述のように、本実施の形態によれば、基本デューティ比マップ(図6)から吸気圧IAP及びエンジン回転数NEに対応して読み出した基本デューティ比値DBに、大気圧補正テーブル(図6)から読み出した大気圧PAに対応する補正値KCを加算して得られた補正デューティ比値DCに基づいてWGV−VSV82の開弁時間を制御するので、雪上車1が高地を走行しているときは、WGV−VSV82の開弁時間が低地走行時より長くなって参照室圧力PBが低下して、参照室75と大気圧室76との差圧PDが減少し、ターボチャージャ45の過給圧が低地と同等となるようにする。
従って、雪上車1の高地走行時において、ターボチャージャ45は低地走行時の過給圧を維持することができ、高地走行時のエンジン出力の低下を抑制でき、クラッチセッティングを不要にすることができる。また、ECM60は、大気圧PAの各領域毎に瞬時に基本デューティ比値DBを補正するので、大気圧の変動に伴うエンジン出力の変動を防止でき、雪上車1の走行性能(ドライバビリティ)の悪化を防止できる。
次に、本発明の別の実施の形態に係る大気圧補正制御を説明する。
本実施の形態に係る大気圧補正制御は、吸気圧IAP、エンジン回転数NE、大気圧PA、基本デューティ比マップ(図6)、後述する目標過給圧マップ(図9)、及び後述する積分補正量テーブル(図10(a))に基づいて参照室圧力PBを調整するものである。
図9に示す目標過給圧マップは、所要のエンジン出力を発揮するように各大気圧PA及び各エンジン回転数NEに対応するターボチャージャ45の目標過給圧IAPTが設定されている。
図10(a)に示す積分補正量テーブルは、吸気圧IAPと目標過給圧IAPTとの差に対応する積分補正量KCIが設定されている。積分補正量KCIは、図6の基本デューティ比マップから読み出された基本デューティ比値DBに加算される。積分補正量KCIは、吸気圧IAPと目標過給圧IAPTとの差の絶対値が大きくなるほど大きく設定されており(図10(a))、吸気圧IAPと目標過給圧IAPTとの差が正の値のとき、積分補正量KCIは負の値であり、吸気圧IAPと目標過給圧IAPTとの差が負の値のとき、積分補正量KCIは正の値である(図10(b))。
目標過給圧マップ(図9)及び積分補正量テーブル(図10(a))は、ECM60内のROMに格納されている。
本実施の形態に係る大気圧補正制御においては、検出された吸気圧IAP及びエンジン回転数NEに基づいて、基本デューティ比マップ(図6)から基本デューティ比値DBを読み出し、検出されたエンジン回転数NE及び大気圧PAに基づいて、目標過給圧マップ(図9)からターボチャージ45の目標過給圧IAPTを読み出し、次いで、検出された吸気圧IAPから目標過給圧IAPTを減算して得られた吸気圧IAPと目標過給圧IAPTとの差(吸気圧差)に基づいて、積分補正量テーブル(図10(a))から積分補正量KCIを読み出す。
次いで、読み出された基本デューティ比値DBに読み出された積分補正量KCIを所定周期T1毎に順次加算して、積算された補正デューティ比値DCを算出し、WGV−VSV82の開弁時間をこの算出した補正デューティ比値DCに基づいて補正して、参照室圧力PBを制御する。すなわち、補正デューティ比値DCn(nは現在の制御ループを表す)は下記式(1)、(2)で算出される。
DCn=DCn−1+KCIn・・・(1)
DCn−1=DB+KCI1+・・・+KCIn−1 ・・・(2)
図11は、本発明の別の実施の形態に係る大気圧補正制御処理を示すフローチャートである。本制御処理は、上記所定周期T0より短い所定の周期T1、例えば、10ms毎に、ECM60によって実行される。
まず、前記所定周期T0毎に別途取り込まれる大気圧PAn及びエンジン回転数NEnの各検出値に基づいて目標過給圧マップ(図9)を検索して、目標過給圧IAPTnを読み出す(ステップS21)。同様に前記所定周期T0毎に別途取り込まれる吸気圧IAPnの検出値から上記読み出した目標過給圧IAPTnを減算して吸気圧差を算出し(ステップS22)、該算出した吸気圧差に基づいて積分補正量テーブル(図10(a))を検索して、積分補正量KCInを読み出す(ステップS23)。該読み出した積分補正量KCInを、式(DCn=DCn−1+KCIn=DB+KCI1+・・・+KCIn)により前回の補正デューティ比値DCn−1に加算して補正デューティ比値DCnを算出する(ステップS24)。尚、本大気圧補正制御の開始時のステップ24においては、前回算出された補正デューティ比値DCn−1が存在しないため、補正デューティ比値DCn−1は、上記読み出した基本デューティ比値DBにステップS23で読み出した積分補正量KCInを加算することにより算出される(DCn=DB+KCIn)。次いで、算出された補正デューティ比値DCnに基づいてWGV−VSV82を駆動する。これにより、WGV−VSV82は、補正デューティ比値DCnに基づいた開弁時間で駆動されて参照室圧力PBを制御する。
尚、上記算出した補正デューティ比値DCnは、上記処理において基本デューティ比値DBの算出が終了する毎に、リセットされる。
上述のように、本実施の形態によれば、基本デューティ比マップ(図6)から吸気圧IAP及びエンジン回転数NEに対応する基本デューティ比値DBが所定周期T0で読み出され、目標吸気圧マップ(図9)からエンジン回転数NEn及び大気圧PAnに対応するターボチャージャ45の目標過給圧IAPTnが読み出され、吸気圧IAPnと目標吸気圧IAPTnとの差(吸気圧差)に対応する積分補正量KCInが所定周期T1毎に積分補正量テーブル(図10(a))から読み出され、読み出された積分補正量KCInが所定周期T0より短い所定周期T1毎に前回算出された補正デューティ比値DCn−1に積算されて補正デューティ比値(DCn=DCn−1+KCIn)が算出され、この算出された補正デューティ比値DCnに基づいてWGV−VSV82の開弁時間が制御される。従って、所定周期T0で検出される基本デューティ比値DBに、所定周期T0より短い所定周期T1毎に算出される吸気圧差に基づいて、所定周期T1毎に検出される細かな積分補正量KCInを随時積算して、所定周期T1毎に補正デューティ比値DCnを算出し、この算出された補正デューティ比値DCnでWGV−VSV82の開弁時間を制御するので、大気圧PAの変化に応じてターボチャージャ45の過給圧を目標過給圧IAPTに設定することができ、ターボチャージャ45の過回転や熱影響による耐久性を損なうことなく、高地走行時においてターボチャージャ45の最大過給圧(エンジン出力)を確保することができる。また、大気圧PAの各領域毎に瞬時に基本デューティ比値DBを補正するので、大気圧の変動に伴うエンジン出力の変動を防止でき、雪上車1の走行性能(ドライバビリティ)の悪化を防止できる。
上述した各実施の形態に係るターボチャージャ過給圧制御装置70は、ターボチャージャ45の過給圧を制御する制御装置としてWGV72を備えるが、ターボチャージャ45の過給圧の制御装置はWGV72に限るものではなく、他の制御装置であってもよい。
また、ターボチャージャ過給圧制御装置70は、WGVアクチュエータ73の参照室75の参照室圧力PBの制御装置としてWGV−VSV82を備えるが、参照室圧力PBの制御装置はWGV−VSV82に限るものではなく、他の制御装置、例えば、ステッピングモータ等により参照室圧力PBを制御する制御装置であってもよい。
さらに、上述した各実施の形態に係る大気圧補正制御処理を組み合わせてもよい。
すなわち、まず、上述の本発明の実施の形態に係る大気圧補正制御処理(図8)(第1処理)を実行し、例えば、ステップS3の後に今回算出した補正値KCnと前回算出した補正値KCn−1を比較して、補正値KCが今回と前回で同じであるとき(KCn=KCn−1)、上述の本発明の別の実施の形態に係る大気圧補正制御処理(図11)(第2の処利)に移行し、ステップS21〜S23を実行して積分補正量KCInを読み出し、次いで第1の処理のステップS4において前回算出された補正デューティ比値DCの前回値DCn−1に積分補正量KCInを加算して補正デューティ比値DCの今回値DCnを算出し、補正値KCnが変化するまで第2の処理を繰り返し実行する。
一方、補正値KCが今回と前回で異なるとき(KCn≠KCn−1)、大気圧PAが変化したので、その異なる補正値KCnを基本デューティ比値DBn(ステップS2)に加算して(ステップS4)、再度上述のように第1の処理を開始する。
上述のように、第1の処理と第2の処理を組み合わせることにより、始めは第1の処理を実行して第2の処理に移行し、大気圧PAが変化するまで第2の処理を繰り返し、大気圧PAが変化したときに、変化した大気圧PAに対応する基本デューティ比値DBnを読み出して(ステップS2)、この基本デューティ値DBnに変化した補正値KCnを加算して補正デューティ比値DCnを算出し(ステップS4)、この算出した補正デューティ比値DCnに対して第2の処理を繰り返し実行するので、より確実にエンジンの最高到達可能値を低地と同等にでき、高地走行時におけるエンジン出力の低下をより確実に抑制できる。
本発明の一実施の形態に係るターボチャージャ過給圧制御装置を備える雪上車の側面図である。 図1の雪上車の側面から視たエンジンルーム内部の透視図である。 図1の雪上車の上方から視たエンジンルーム内部の透視図である。 WGVが閉弁状態にある、本発明の実施の形態に係るターボチャージャ過給制御装置の構成を示す概略図である。 WGVが開弁状態にある、本発明の実施の形態に係るターボチャージャ過給制御装置の構成を示す概略図である。 図4におけるECMが備える基本デューティ比マップを示す図である。 図4におけるECMが備える大気圧補正テーブルを示す図である。 図4におけるECMによって実行される大気圧補正制御処理を示すフローチャートである。 図4におけるECMが備える目標過給圧マップを示す図である。 本発明の別の実施の形態に係る大気圧補正制御に用いられる積分補正量を示す図であり、図10(a)は、図4におけるECMが備える積分補正量テーブルであり、図10(b)は、吸気圧と積分補正量の関係を示す表である。 本発明の別の実施の形態に係る大気圧補正制御処理を示すフローチャートでる。
符号の説明
1 雪上車
2 4サイクルエンジン
38 CVT
45 ターボチャージャ
70 ターボチャージャ過給圧制御装置
71 排気バイパス通路
72 ウエストゲートバルブ
73 ウエストゲートバルブアクチュエータ
75 参照室
76 大気圧室
82 ウエストゲートバルブ−バキュームスイッチングバルブ

Claims (7)

  1. ターボチャージャを有するエンジンと、該エンジンにより回転駆動され、前記エンジンのエンジン回転数と駆動トルクとの釣り合いにより変速比が設定されるVベルト式無段変速装置とを備える雪上車に設けられ、前記ターボチャージャの過給圧を調整すべく前記エンジンの排気通路において前記ターボチャージャのタービンをバイパスするウエストゲート弁と、前記ターボチャージャのコンプレッサ出口に連通する参照室の圧力と大気に連通する大気圧室の圧力との差圧により前記ウエストゲート弁を制御するアクチュエータとを備えるターボチャージャ過給圧制御装置において、
    大気圧に拘わらず前記ターボチャージャの過給圧が目標過給圧値に維持されるように前記参照室の圧力と前記大気圧室の圧力との差圧を調整する差圧調整手段を備えることを特徴とするターボチャージャ過給圧制御装置。
  2. 前記差圧調整手段は、デューティ比制御により動作して前記参照室の圧力をリークする差圧調整弁を備えることを特徴とする請求項第1項記載のターボチャージャ過給圧制御装置。
  3. 前記差圧調整手段を制御する制御装置を備え、該制御装置は、エンジン回転数及びエンジン吸気圧に基づいた基本デューティ比制御値を、大気圧の複数の領域毎に設定された大気圧補正値により補正することにより、大気圧に応じて前記ターボチャージャの過給圧が前記目標過給圧値になるように前記差圧調整弁のデューティ比を制御することを特徴とする請求項第2項記載のターボチャージャ過給圧制御装置。
  4. 前記基本デューティ比制御値を、該制御値に大気圧に応じて選択された前記大気圧補正値を加算して補正することを特徴とする請求項第3項記載のターボチャージャ過給圧制御装置。
  5. 前記差圧調整手段を制御する制御装置を備え、該制御装置は、少なくともエンジン回転数と大気圧とにより前記目標過給圧を設定し、エンジン回転数及びエンジン吸気圧に基づいた基本デューティ比制御値を、目標過給圧と吸気圧との差圧の複数の領域毎に設定された差圧補正値により補正することにより、前記ターボチャージャの過給圧が前記目標過給圧値になるように前記差圧調整弁のデューティ比を制御することを特徴とする請求項第2項記載のターボチャージャ過給圧制御装置。
  6. 前記基本デューティ比制御値を、該制御値に前記目標過給圧と吸気圧との差圧に応じて選択された前記大気圧補正値を加算して補正することを特徴とする請求項第5項記載のターボチャージャ過給圧制御装置。
  7. 前記制御装置は、前記目標過給圧と吸気圧との差圧の算出、及び前記基本デューティ比制御値への前記差圧補正値の加算を各々、一定時間毎に繰り返し行うことを特徴とする請求項第6項記載のターボチャージャ過給圧制御装置。
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