JP2005097786A - セールクロス - Google Patents

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Tomoyuki Horio
智之 堀尾
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Teijin Techno Products Ltd
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Abstract

【課題】耐候性、強度、染色性に優れ、ヨットセール用途などに好適に使用することが可能なセールクロスを提供すること。
【解決手段】全芳香族ポリアミドフィラメントを芯糸とし、ポリエステルフィラメントを鞘糸として配置してなる芯鞘型複合糸を含む織物からなり、該鞘糸の断面形状が、その長手方向の長さ(長軸)と幅(単軸)の比が2/1〜5/1の範囲にある扁平形状である。
【選択図】なし

Description

本発明は、セールクロスに関するものであり、さらに詳しくは、異形断面糸を鞘糸として配した芯鞘型複合糸を含む織物からなり、耐候性、強度、染色性に優れ、ヨットセール用途などに好適に使用することが可能なセールクロスに関するものである。
近年、余暇の増大に伴いスポーツを趣味とする傾向が増大している。その内容も多種多様化し、最近ではマリンスポーツが盛んとなってきていて、公営のマリーナの建設も各地ですすみ、ヨットセーリングやヨットレースを楽しむ人口が増加している。
ところで、ヨットは主たる動力をセールで風を受けることにより得ており、そのため、ヨットには、メインセール、ジブセール或いは追い風の際に用いるスピネーカー等のセールクロスが多く使われている。
従来、これらのセールクロス用途には、主として綿、ナイロン繊維が使用されてきたが、軽量性、強さ、外観が優れていることから近年ではナイロン繊維が一般的に用いられており、軽量化、耐磨耗性向上のためにナイロン繊維を鞘とした芯鞘型複合糸を使用することも提案されている(例えば、特開平8−109533号公報など)。
これらのセールクロスは、風を受けその力を推進力として利用する物である以上、強度が高いことが必須であり、さらに、長期間紫外線に暴露されるため、高度の耐光性も要求されていた。
しかしながら、ナイロン繊維は一般的に耐候性、寸法安定性に劣るという欠点を有しているため、これらの特性に優れたポリエステル繊維の活用が検討され始めているが、レース用ヨットのセールクロスなどにおいては、ポリエステル繊維のみでは強度的に不十分であり、これを補うために剛直で寸法安定性が高く、ナイロンと同じくアミド結合を持つ全芳香族ポリアミド(以後アラミドと略することがある)繊維の併用が検討されている。
但し、全芳香族ポリアミド繊維は初期の強度は高いものの、ナイロンと同じく耐候性に劣り、使用している間に紫外線により強度劣化してしまうという問題があった。さらに、全芳香族ポリアミド繊維をそのまま織物の経糸又は緯糸に使用した場合、染色性に乏しい繊維であるため、さまざまな色からなるカラフルなヨットセールの製造が不可能であるという問題もあった。
特開平8−109533号公報
本発明の目的は、上記従来技術の有する問題点を解決し、耐候性、強度、染色性に優れ、ヨットセール用途などに好適に使用することが可能なセールクロスを提供することにある。
本発明者らは上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、異形断面糸を鞘糸として配した芯鞘型複合糸を含む織物からセールクロスを形成させるとき、所望のセールクロスが得られることを究明し、本発明に到達した。
かくして本発明によれば、全芳香族ポリアミドフィラメントを芯糸とし、ポリエステルフィラメントを鞘糸として配置してなる芯鞘型複合糸を含む織物からなり、該鞘糸の断面形状が、その長手方向の長さ(長軸)と幅(単軸)の比が2/1〜5/1の範囲にある扁平形状であることを特徴とするセールクロスが提供される。
本発明によれば、耐候性、強度、染色性に優れ、ヨットセール用途などに好適に使用することが可能なセールクロスを提供することができる。
本発明で使用する全芳香族ポリアミドフィラメントとしては、ポリパラアミノベンズアミド、ポリパラフェニレンテレフタルアミド、ポリパラアミノベンズヒドラジドテレフタルアミド、ポリテレフタル酸ヒドラジド、ポリメタフェニレンイソフタルアミド、もしくはこれらの共重合体からなるフィラメントを挙げることができる。中でも、優れた限界酸素指数(LOI)値を有するメタ系のポリメタフェニレンイソフタルアミド繊維、或いは、織物強度を向上させる目的で、パラ系のアラミド繊維、すなわち、ポリパラフェニレンテレフタルアミド、或いはこれに第3成分を共重合したコポリパラフェニレン・3,4’オキシジフェニレンテレフタルアミド繊維を使用することが好ましい。
上記全芳香族ポリアミドフィラメントの強度は5g/dtex以上であることが好ましい。引張強度が5g/dtex未満の場合、織物の引裂強度が低下し、セールクロスとしての機能をなさないことがある。
上記の全芳香族ポリアミドフィラメント糸は、その総繊度が33〜110dtexの範囲のものが好ましく使用される。該総繊度が33dtex未満の場合には、織物としての強度が劣りセールクロスとしての性能が発揮できない場合がある。また、該総繊度が110dtexを超える場合には、織物が重くなってしまうことがある。
本発明で使用するポリエステルフィラメントとしては、テレフタル酸、又はナフタレンジカルボン酸を主たる酸成分とし、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール又は、テトラメチレングリコールを主たるグリコール成分とするポリエステルからなるフィラメントが好ましく用いられ、具体的にはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート或いはポリエチレンナフタレートフィラメントなどが例示される。
該ポリエステルフィラメントの総繊度は33〜110dtexであることが望ましい。該総繊度が33dtex未満の場合、後述の複合糸において、芯糸を被う効果が少なくなることがある。また強度も低下するのでセールクロスとしての機能をなさなくなる場合がある。また、該総繊度が110dtexを超える場合には、織物が重くなってしまうことがある。
本発明においては、上記全芳香族ポリアミドフィラメントが芯糸に配され、上記ポリエステルフィラメントが鞘糸に配されてなる芯鞘型複合糸によりセールクロスが形成させ、しかもその際、鞘糸に配されるポリエステルフィラメントの断面形状が、その長手方向の長さ(長軸)と幅(短軸)との比が2/1〜5/1の範囲にある偏平形状であることが肝要である。
上記の断面形状の長さ(長軸)と幅(単軸)との比が2/1より小さい場合、単糸の形状は丸断面に近くなり、原糸の曲げ特性が悪くなるため得られた布帛は、コンパクト性、ソフト性、空気遮蔽性に劣ることがある。また芯糸を被う効果が少なくなり、完全に芯糸を被うためには多くの糸が必要となり、その結果複合糸が嵩高くなり、織物の目付が増加してしまう。
一方、上記の断面形状の長さ(長軸)と幅(単軸)との比が5/1を越える場合、原糸製造時に冷却斑等が発生しやすく製糸性が悪くなったり、また織物がペーパー状になり引裂強度も低下してしまうことがある。
上記の芯鞘型複合糸は、従来公知の製造方法により製造すればよく、例えば、カバーリング、撚糸、仮撚等の方法により、全芳香族ポリアミドフィラメントの周囲にポリエステルフィラメントを配した構造とすれば良い。
また、上記芯鞘型複合糸を使用してセールクロスを製造する際は、経糸、緯糸のいずれかに、複合糸を全て使用してもよく、経糸の一部、或いは緯糸の一部に使用して織物を製造してもよい。該織物の目付けは30〜110g/mの範囲にあることが好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。尚、実施例における各物性は下記の方法により測定した。
(1)織物の引裂強度
JIS L1096のシングルタング法に準拠して測定した。織物の引裂強度が2.0kg以上の場合を「良好」と判断し、一方、2.0kg未満の場合を「不良」と判断した。
(2)耐候性
サンシャインウエザーメーターを使用し、ブラックパネル温度83±3℃で200時間紫外線照射を行い、照射前と照射後の引裂強度を測定して、強度保持率を算出した。
強度保持率が50%以上の場合、耐候性が「良好」と判断し、一方、強度保持率が50%未満の場合を、耐候性が「不良」と判断した。
[実施例1]
総繊度44dtex、強度が6g/dtexのメタ型アラミドフィラメント(帝人(株)製、「コーネックス」)を芯糸に配し、総繊度が44dtexで、断面における長さ(長軸)/幅(単軸)の比が4/1のポリエチレンテレフタレートフィラメント糸を鞘糸に配した芯鞘型複合糸をカバリング法により製造した。
次に、経糸、緯糸の地糸の部分に、総繊度44dtexのポリエチレンテレフタレートフィラメント糸を用い、該フィラメント糸10本に1本の割合で上記の芯鞘型複合糸を用いて、リップストップ構造を持つ織物を得た。該織物を常法により、精練・リラックス処理した後、サーキュラー染色機を用いて130℃の温度で染色処理を行い、乾燥処理した。
得られた織物に、下記の処方の樹脂加工液を含浸法により付与した後、熱処理と乾燥を行った。
(樹脂加工液の処方)
MEK 60重量部
U135(ポリウレタン系樹脂、セイコー化成(株)製) 100重量部
ST90(シリコーン系樹脂、住友化学(株)製) 40重量部
架橋剤 3.5重量部
得られた織物の物性を表1に示す。
[実施例2〜4、比較例1〜3]
実施例1において、メタ型アラミドフィラメント糸の総繊度、及びポリエチレンテレフタレートフィラメント糸の断面形状と総繊度を表1に示す如く変更した以外は実施例1と同様に実施した。同一条件、同一処理方法でセールクロスを作成した。この評価結果を表1に示す。得られた織物の物性を表1に示す。
[比較例4]
実施例1において、芯鞘型複合糸に代えて、総繊度44dtex、強度が6g/dtexのメタ型アラミドフィラメント糸を単独で用いた以外は実施例1と同様に実施した。得られた織物の物性を表1に示す。
Figure 2005097786
本発明によれば、耐候性、強度、染色性に優れたセールクロスが提供されるので、ヨットセール用途などに好適に使用することができる。

Claims (3)

  1. 全芳香族ポリアミドフィラメントを芯糸とし、ポリエステルフィラメントを鞘糸として配置してなる芯鞘型複合糸を含む織物からなり、該鞘糸の断面形状が、その長手方向の長さ(長軸)と幅(単軸)の比が2/1〜5/1の範囲にある扁平形状であることを特徴とするセールクロス。
  2. 全芳香族ポリアミドフィラメントの全繊度が33〜110dtex、引張強度が5g/dtex以上であり、ポリエステルフィラメントの全繊度が33〜110dtexである請求項1記載のセールクロス。
  3. 織物が、芯鞘型複合糸を経糸、緯糸のいずれかに、全てもしくは一部配置してなる織物であり、且つその目付が30〜110g/mの範囲にある織物である請求項1又は2記載のセールクロス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007077537A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Teijin Techno Products Ltd 耐熱性布帛及びそれからなる耐熱性防護服
JP2012510002A (ja) * 2008-11-24 2012-04-26 ノース セイルズ グループ リミテッド ライアビリティ カンパニー 帆布
JP2020521065A (ja) * 2017-05-19 2020-07-16 グスタフ・エルンストマイアー・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト 蛇腹用の支持材

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