JP2005096846A - 食品容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スナック菓子等が入れられる食品容器について、容器の中に手を突っ込んだりする必要がなく、また、手指が汚れて不衛生になっている場合や、パソコン等を操作しており手指に菓子の調味料等を付着させたくない場合、あるいは手がふさがっている場合等にも、容易にスナック菓子を食べることができるようにした食品容器を提供する。
【解決手段】 内部に入れられた食品の取出口が上向きに開口する容器本体と、前記取出口内に配設される受皿体とを備えてなる食品容器であって、前記容器本体を、前記取出口が下向きとなるようにした後、元の姿勢に戻すことにより、前記容器本体の内部に入れられている食品の一部が切り出されて前記受皿体に保持された状態となることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポテトチップス等のスナック菓子が入れられる食品容器に関する。
従来、ポテトチップス等のスナック菓子は、袋や筒状容器に充填包装された状態で販売されている(例えば、参考文献1参照)。上記のように包装されたスナック菓子を食べる場合、開封した袋や容器に手を突っ込んで指でつまみ出したり、開口部を下方に向けて流れ出てくる菓子を掌で受け止めたりすることが一般的に行われている。
特開2002−104372号公報
しかしながら、レジャーや仕事で手指が汚れている場合に、容器の中に手を突っ込んだり、スナック菓子を指でつまんだり、あるいは掌にのせたりすることには、衛生面から好ましくなく抵抗感がある。また、容器の中に手を突っ込んだりした際に、手の甲や衣服の袖にスナック菓子の調味料や油等が付着するおそれがあり、さらに書類を広げたり、パソコンを操作したりしている場合には、書類を汚損させたり、パソコンを故障させたりする心配がある。容器の開口部を下方に向けて、流れ出る菓子を口で直接受け止める食べ方もあるが、容器の傾け具合によっては、大量の菓子が一気に流れ出てこぼしてしまうことがある。
これに対して、筒状容器のキャップがカップ形状になっていて、容器内のスナック菓子をキャップに少量ずつ取出して、キャップに入ったスナック菓子を飲用するように直接口で食べるようにしたものも提案されているが、テーブル等の台がないアウトドアにおいて、飲料カップ等で片手がふさがっている場合には不便であり、キャップを地面に落として汚してしまうことも考えられる。
本発明は、斯かる実情に鑑み、スナック菓子等が入れられる食品容器について、容器の中に手を突っ込んだりする必要がなく、また、手指が汚れて不衛生になっている場合や、パソコン等を操作しており手指に菓子の調味料等を付着させたくない場合、あるいは片手がふさがっている場合等にも、容易にスナック菓子を食べることができるようにした食品容器を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、内部に入れられた食品の取出口が上向きに開口する容器本体と、前記取出口内に配設される受皿体とを備えてなり、前記容器本体を、前記取出口が下向きとなるようにした後、元の姿勢に戻すことにより、前記容器本体の内部に入れられている食品の一部が切り出されて前記受皿体に保持された状態となることを特徴とする食品容器を提供する。
請求項2の発明は、内部に入れられた食品の取出口が上向きに開口する容器本体と、前記取出口内に配設される受皿体とを備えてなり、前記受皿体は、上向きに開口する収容部を有しており、回転可能に支持されていることを特徴とする食品容器を提供する。
請求項3の発明は、前記受皿体は、前記収容部が常時上方を向くように重心位置が設定されていることを特徴とする請求項2に記載の食品容器を提供する。
請求項4の発明は、内部に入れられた食品の取出口が上向きに開口する容器本体と、
前記取出口内に配設される受皿体とを備えてなり、前記受皿体は、下向きに開口する収容部を有しており、回転可能に支持されていることを特徴とする食品容器を提供する。
請求項5の発明は、前記受皿体は、前記収容部が常時下方を向くように重心位置が設定されていることを特徴とする請求項4に記載の食品容器を提供する。
請求項6の発明は、前記受皿体は、回転しないようにロック可能であることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の食品容器を提供する。
請求項7の発明は、前記受皿体は、その外周縁部が前記取出口の内周面に沿うように形成されていることを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の食品容器を提供する。
請求項8の発明は、前記取出口には、前記受皿体の収容部が上方を向いた状態で前記受皿体の外周縁部を保持固定するロック部材が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の食品容器を提供する。
請求項9の発明は、前記受皿体は、中空回転体の回転面が部分的に切除された形状を有してなり、切除された部位が前記収容部の開口であり、前記中空回転体の回転軸に相当する軸を中心として回転支持されることを特徴とする請求項2から8のいずれかに記載の食品容器を提供する。
請求項10の発明は、内部に入れられた食品の取出口が上向きに開口する容器本体と、前記取出口内に配設される受皿体とを備えてなり、前記受皿体は、前記容器本体に固定されており、前記受皿体と前記容器本体との間、あるいは前記受皿体に、食品を切り出すための切り出し穴が形成されていることを特徴とする食品容器を提供する。
請求項11の発明は、前記収容部には、前記収容部における食品の収容量を制限する仕切板が取り外し可能に設けられていることを特徴とする請求項1から10に記載の食品容器を提供する。
請求項12の発明は、前記受皿体は、半球状であることを特徴とする請求項2から11のいずれかに記載の食品容器を提供する。
請求項13の発明は、前記容器本体は、前記取出口を上方から覆う開閉可能な蓋体を備えることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の食品容器を提供する。
請求項14の発明は、前記容器本体は、前記受皿体の下方において、前記取出口よりも断面積が小さく絞られている絞り部を有することを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の食品容器を提供する。
請求項15の発明は、前記絞り部は、前記容器本体の内周壁から突出する環状フランジにより形成されることを特徴とする請求項14に記載の食品容器を提供する。
請求項16の発明は、前記環状フランジは、前記容器本体の外周壁を内方に凹ませることにより形成されることを特徴とする請求項15に記載の食品容器を提供する。
請求項17の発明は、前記容器本体は、上部が開口される有底筒状体であることを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載の食品容器を提供する。
請求項18の発明は、前記容器本体及び/又は前記受皿体は、全部又は一部が透明であることを特徴とする請求項1から17までのいずれかに記載の食品容器を提供する。
請求項19の発明は、前記容器本体に、吊り下げ用のストラップが取り付けられていることを特徴とする請求項1から18に記載の食品容器を提供する。
本発明の請求項1に記載の食品容器によれば、容器本体を下向きにすることにより、容器本体の取出口内に配設されて上げ底となる受皿体に食品の一部を切り出す。したがって、容器から食品を取出す際に、容器の中に手を突っ込んだりする必要がなく、手や衣服の袖に食品の破片や調味料等が付着することを防止できるという効果を奏する。
請求項2に記載の食品容器によれば、収容部が取出口の内方に向くように受皿体を回転させて、容器本体を下向きとすることにより、上向きの収容部が内部の食品を受け止め、収容部の上向き姿勢を維持しながら容器本体を元の姿勢に戻すことで、上げ底となる受皿体に食品の一部を切り出すことができる。したがって、容器の中に手を突っ込んだりする必要がなく、手や衣服の袖に食品の破片や調味料等が付着することが防止できるという効果を奏する。
請求項3に記載の食品容器によれば、請求項2に記載の食品容器の奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。受皿体は、収容部が常時上方を向くように重心位置が設定されているので、容器本体を下向きにしたときに、収容部が自動的に上向きとなって内部の食品を受け止め、そのまま容器本体を元の姿勢に戻すことにより、受皿体が上げ底となる。したがって、片手操作で食品を切り出すことができるものである。
請求項4に記載の食品容器によれば、受皿体が回転しないように、すなわち収容部が取出口の内方に向いた状態のままとなるように受皿体を保持して、容器本体を下向きとすることにより、上向きとなった収容部が内部の食品を受け止め、収容部の上向き姿勢を維持しながら容器本体を元の姿勢に戻すことで、上げ底となる受皿体に食品の一部を切り出すことができる。したがって、容器の中に手を突っ込んだりする必要がなく、手や衣服の袖に食品の破片や調味料等が付着することが防止できるという効果を奏する。
請求項5に記載の食品容器によれば、請求項4に記載の食品容器の奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。受皿体は、収容部が常時下方を向くように重心位置が設定されているので、受皿体に食品が残されている状態で容器本体を上向きに置くと、収容部が自動的に下向きとなって、食品を容器本体内に戻すものである。したがって、食品容器を転倒させて、食品を飛散させてしまうおそれが少ないという効果を奏する。
請求項6に記載の食品容器によれば、請求項2から5のいずれかに記載の食品容器の奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。受皿体を回転しないようにロックしながら容器を傾けることにより、受皿体に切り出された食品を飲料のように、スムーズに口に運ぶことができるものである。
請求項7に記載の食品容器によれば、請求項2から6のいずれかに記載の食品容器の奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。受皿体の外周縁部が取出口の内周縁に沿うように形成されているので、容器本体の内部にゴミが入り込むことを防止できるものである。
請求項8に記載の食品容器によれば、請求項7に記載の食品容器の奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。受皿体を、収容部が上方を向いた状態で保持固定させることにより、容器本体を傾けて受皿体に切り出された食品を飲料のように口に運ぶ際に、受皿体が不意に回転して、容器本体内部の食品がこぼれ出すことを確実に防止することができるものである。
請求項9に記載の食品容器によれば、請求項2から8のいずれかに記載の食品容器の奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。回転体に設けられた切欠き部で食品を切り出すので、摩擦抵抗が少なく、スムーズに切り出すことが可能となるものである。
請求項10に記載の食品容器によれば、容器本体を下向きとすることにより、受皿体と容器本体との間、あるいは受皿体自体に形成された切り出し穴から食品が受皿体の上方に流れ出て、容器本体を元の姿勢に戻すことで、上げ底となる受皿体に食品の一部を切り出すことができる。したがって、容器の中に手を突っ込んだりする必要がなく、手や衣服の袖に食品の破片や調味料等が付着することが防止できるという効果を奏する。
請求項11に記載の食品容器によれば、請求項1から10のいずれかに記載の食品容器の奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。受皿体に、食品の収容量を制限する仕切板が取り外し可能に設けられているので、食品容器の使用場面に応じて、一度に切り出される食品の量を調節することができるものである。
請求項12に記載の食品容器によれば、請求項2から11のいずれかに記載の食品容器の奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。受皿体が半球状であるので、摩擦抵抗が少なく、食品をスムーズに切り出すことができるとともに、切り出された食品を容器のいずれの方向からでも容易に取出すことができるものである。
請求項13に記載の食品容器によれば、請求項1から12のいずれかに記載の食品容器の奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。容器本体に取出口を上方から覆う開閉可能な蓋を備えるので、容器本体を下向きにすることにより、上げ底となる受皿体に食品の一部を切り出す際に、食品が外にこぼれることを確実に防止することができるものである。
請求項14に記載の食品容器によれば、請求項1から13のいずれかに記載の食品容器の奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。取出口よりも断面積が小さく絞られている絞り部が設けられているので、容器本体を下向きにしたときに、内部の食品全体が一気に落下して、食品が受皿体から溢れることや、受皿体の回転を妨げたりすることを防止できるものである。
請求項15に記載の食品容器によれば、請求項14に記載の食品容器の奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。容器本体を下向きとしたときに、容器本体の内周壁から突出する環状フランジにより、食品の細かい破片が堰き止められて、外部にこぼれることを防止できるものである。
請求項16に記載の食品容器によれば、請求項15に記載の食品容器の奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。環状フランジは、容器本体の外周壁において内方への凹みとなるため、容器を保持するための把持部となるものである。
請求項17に記載の食品容器によれば、請求項1から16のいずれかに記載の食品容器の奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。容器本体が有底筒状体に形成されているので、容器本体を下向きにして内部の食品を切り出す際に、スムーズに食品が流れ出させることができるものである。
請求項18に記載の食品容器によれば、請求項1から17のいずれかに記載の食品容器の奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。容器本体や受皿体が、透明に形成されていることにより、内部の様子を容易に確認することができるものである。
請求項19に記載の食品容器によれば、請求項1から18のいずれかに記載の食品容器の奏する効果に加えて、以下の効果を奏する。吊り下げ用のストラップが取り付けられているので、食品容器の置き場所がないようなところでも使用することができるものである。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しつつ説明する。
〔本発明の第1の実施形態〕
図1〜図4は、本発明の第1の実施形態を示し、図1は本実施形態に係る食品容器の組立斜視図、図2は食品容器の組立状態における斜視図、図3及び図4は食品容器の使用方法を説明する図である。
食品容器1は、スナック菓子等を入れておき、入れられたスナック菓子等を少しずつ取出すための容器であって、図1及び図2に示されるように、主として、中空筒状の容器本体2と、容器本体2に備えられる中空半球状の受皿体3と、同じく中空半球状の蓋体4とからなる。
容器本体2は、その上部が切断されて円形状に開口される有底円筒状体であって、内部を見通せるように透明プラスチックで形成されている。上部に形成される開口は、容器本体2の内部に入れられた食品fを取出すための取出口21であって、取出口21の上端周縁部21aには、受皿体3を回転可能に係合支持する2つの切欠き2aが、取出口21の直径方向で対向するように形成されている。また、上端周縁部21aの外周面側において、2つの切欠き2aの周方向の中間部には、蓋体4を回動自在に支持する連結部2bが形成されている。
受皿体3は、容器本体2に入れられた食品fから、その一部を切り出して保持するために設けられており、容器本体2と同様に、内部が見通せるよう、透明なプラスチックで形成されている。受皿体3は、取出口21の内径より僅かに小さい外径を有する中空球状体を、略半分に分割させた椀形状とされている。この椀形状の内面側は、切り出された食品fを収容する収容部31であって、収容部31の周縁部31aにおける外周面側には、2つの切欠き2aにそれぞれ係合させられる2つの支持軸部3aが直径方向で対向するように突出形成されている。受皿体3は、支持軸部3aを切欠き2aに係合させることにより、支持軸部3aを中心として回転可能な状態で取出口21内に支持されるが、受皿体3の重心位置の関係上、図2に示されるように、収容部31は上方を向いた状態で停止する。収容部31は、容器本体2を傾けても、重心位置の作用により、常時上方に向くように自動的に回転するものである。なお、ここで「常時上方を向くように」とは、容器本体2をいかなる方向に傾けても、収容部31が必ず上方を向くことを表すものではなく、支持軸部3aが収容部31を上方に向かせ得る向きにあることが前提とされる。例えば、支持軸部3aが鉛直方向に延びるように容器本体2が傾けられた場合には、当然ながら収容部31は上方を向くことができないものであるが、これをもって「常時上方を向くように」なっていないとするものではない。
受皿体3は、取出口21の内径より僅かに小さい外径を有するので、受皿体3の周縁部31aの外側、すなわち外周縁部は、図2に示されるように、取出口21の内周面に沿うこととなり、容器本体2と受皿体3との間から、容器本体2の内部にゴミが入り込むことは防止される。なお、支持軸部3aの一方には、容器本体2の外周面側に突出しており、その突出した先端には、小さい円板状のロック片3bが固着されている。
蓋体4は、受皿体3と同様に、中空球状体を略半分に分割させた椀形状をしており、容器本体2の取出口21を開閉可能に上方から覆うことができるとともに受皿体3が収容できる大きさに形成されている。したがって、蓋体4を閉鎖した状態で、受皿体3を支持軸部3a回りに回転させても、受皿体3と蓋体4は干渉することがない。蓋体4の外周縁部4aには、連結部2bと係合して蓋体4を開閉回動させる回動軸部4bが形成されている。なお、容器本体2と蓋体4の間には、蓋体4を閉鎖状態に維持するための嵌合部(不図示)が形成されており、回動軸部4bには、開放された蓋体4が閉鎖側へ不用意に回動しないように保持する保持部(不図示)が形成されている。
〔第1の実施形態に係る食品容器の使用方法〕
上述した食品容器1の使用方法について、図3を参照しながら説明する。
まず、容器本体2の内部に食品が充填された食品容器1を、図3(a)に示されるように、蓋体4を閉鎖した状態で取出口21が下向きとなるように上下反転させることにより、容器内部に入れられている食品fを容器本体2の取出口21側に流れ出させる。容器本体2は、筒状に形成されているので、スムーズに食品fを流れ出させることができる。取出口21内に配設された受皿体3は、収容部31が常時上方を向くように重心位置が設定されているため、容器本体2を下向きにしたときにも、受皿体3の収容部31は、自動的に上向きとなって取出口21側に流れ出る食品fを受け止めることとなる。なお、回転した受皿体3と容器本体2との間には隙間gを生じるが、蓋体4が閉鎖されているため、外部に食品fがこぼれ出る心配はない。
上記の状態から容器本体2を元の姿勢に戻す方向に回転させることにより、図3(b)に示されるように、受け止められた食品fの一部が受皿体3の収容部31に切り出されることとなる。なお、受皿体3は半球状であるので、食品fと受皿体3の外周面との間に大きな摩擦抵抗を生じることはない。また、蓋体4も受皿体3と同様に半球形状であって、その内面形状は受皿体3の回転軌跡に合わせた形状とされているので、両者の間に食品fが噛み込む心配は無い。
さらに、容器本体2を回転させて、図3(c)に示されるように、完全に元の姿勢に戻すことにより上げ底となる受皿体3に食品fが保持されるものである。一点鎖線で示されるように、蓋体4を開放させれば、食品fを指先でつまんで取出すことができ、容器の中に奥深く手を突っ込んだりする必要がない。したがって、手の甲や衣服の袖に食品fの破片や調味料等が付着することが防止される。特に、受皿体3は、常時上向きとなるように自動的に回転するため、食品容器1を片手で操作する(上下反転させて元に戻す)だけで、食品fを受皿体3へ簡単に切り出すことができる。
上述のように受皿体3に切り出された食品fを、指先でつまんで口に運ぶこともできるが、ロック片3bを指で押さえて受皿体3が回転しないようにロックしながら容器本体2を把持し、図4に示されるように、容器本体2を傾けて、受皿体3に切り出された食品fを飲用するように、直接、かつ、スムーズに口に運ぶこともできる。特に、受皿体3は半球状であるから、切り出された食品fは収容部31内で引っ掛ることなく、スムーズに流れ出させることができるものである。また、容器本体2の取出口21は受皿体3により閉鎖されているので、容器本体2を大きく傾けても、容器内部の食品fまでこぼれ出てくることはない。以上により、手指が汚れている場合でも、衛生面を気にせずに食品fを食べることができ、広げた書類等やパソコン上に食品fをこぼすこともない。
なお、食品容器1の上方でゴミをこぼすようなことがあって受皿体3に切り出された食品fにゴミが混入した場合には、受皿体3をロック片3bでロックして容器本体2を上下反転させることにより、容器本体2内部の食品fを外部にこぼれ出させることなく、切り出された食品fのみを捨てることで対応することができる。
〔第1の実施形態の第1変形例〕
上記第1の実施形態では、容器本体2は単純な円筒形状に形成されていたが、図5に示されるように、受皿体3の下方において、容器本体2の外周壁を内方に凹ませることで、内周壁から突出する環状フランジ22を形成し、取出口21よりも断面積が小さく絞られている絞り部2cを設けることもできる。
絞り部2cを設けることにより、容器本体2を下向きにした際に取出口21側に落下する食品fの量を制限することができるので、容器内部の食品fすべてが一気に落下して、食品fが受皿体3から溢れたり、受皿体3の回転を妨げたりすることが防止される。特に、絞り部2cは、環状フランジ22で形成されているので、食品fに細かい破片bが含まれている場合でも環状フランジ22で堰き止められて、破片bが取出口21と受皿体3の隙間から外部にこぼれることが防止される。また、絞り部2cは、外周壁において内方への凹みとされているため、容器本体2を手で保持する際の把持部とすることができ、容器がブロー成形で形成される場合には容易に形成することができる。
〔第1の実施形態の第2変形例〕
上記第1の実施形態では、受皿体3は、中空回転体である球状体を略半分に分割した椀形状に形成されていたが、椀形状に限らず、図6に示されるように、収容部31の周縁部にフランジ3cを設けたハット形状としても良い。フランジ3cを設けることにより、受皿体3は、剛性が向上し、単なる半球形状である場合と比べて撓み変形量を小さく抑えることができる。したがって、取出口21と受皿体3の隙間をより狭く設定することができ、その隙間から容器本体2内部にゴミ等が入り込むことをより確実に実現することができる。
また、上記第1の実施形態では、受皿体3は、自らの形状に因る重心位置によって、収容部31が上向きとなるように回転させられていたが、図6に示されるように、受皿体3の底部に重り3dを取付けるようにしても良い。これにより、収容部31の深さが浅いものである場合であっても、受皿体3が、はずみ等で容易に転覆してしまうことが防止される。
さらに、上記第1変形例では、絞り部2cを、容器本体2の外周壁に凹みをつけて形成するようにしたが、容器本体2の内周壁に、容器本体2とは別に形成した環状のプレート23を固定させて、絞り部2cを形成するようにしても良い。これにより、図6に示されるように、プレート23を周縁部から絞り部2cとなる中心穴23cに向けて下方に傾斜させたり、中心穴23cの周囲に下方に延びる壁23dを設けたりすることができるため、容器本体2を上下反転させたときに、食品fに混じる細かな破片があっても確実に堰き止めて、外部へのこぼれをより確実に防止できるものである。
〔第1の実施形態の第3変形例〕
上記第1の実施形態では、中空球状体を略半分に分割した形状の受皿体3を形成したが、球状体以外の中空回転体を半割にして受皿体を形成し、中空回転体の回転軸に相当する軸を中心として回転支持させるようにしても良い。例えば、図7に示される食品容器5のように、中空円錐体を半割した形状の受皿体7を採用しても良い。食品容器5は、三角柱形状の容器本体6と、容器本体6に備えられる半割円錐状の受皿体7と、半割円錐状の蓋体8とからなる。
容器本体6は、その上部が切断されて三角形状に開口する取出口61を備える有底筒状体であって、透明プラスチックで形成される。取出口61の上端周縁部61aには、受皿体7を回転可能に係合支持する切欠き6a、及び、蓋体8を回動自在に固定支持する連結部6bが形成されている。受皿体7は、透明プラスチックで中空円錐体を半割した形状に形成されており、取出口61にほぼ隙間無く収まるサイズとなっている。受皿体7は、元の中空回転体の回転軸の位置に突出する支持軸部7aを備えており、支持軸部7aを切欠き6aに係合させることにより、支持軸部7aを中心として回転可能な状態で取出口61内に支持される。なお、受皿体7の頂部側に設けられた支持軸部7aの先端は、容器本体6に形成されたカバー6cにより覆われており、反対側の支持軸部7aの先端には、ロック片7bが固着されている。蓋体8は、一体的に形成されたヒンジ片8bが連結部6bに差し込まれることにより固定支持され、取出口61を開閉可能に上方から覆うが、受皿体7が支持軸部7a回りで回転しても干渉しない形状とされている。
食品容器5の使用方法は、上述した食品容器1と同様であって、蓋体8を閉鎖した状態で取出口61が下向きとなるように上下反転した後、元の姿勢に戻すことにより、容器本体の6の内部に入れられている食品fの一部を受皿体7に切り出すことができ、また、切り出された食品fを指先でつまんだり、ロック片7bを指等で押さえて受皿体7が回転しないようにロックしながら容器本体6を傾けて食品fを直接口に流し込んだりすることができるものである。受皿体7に切り出された食品fを直接口に運ぶ場合には、受皿体7の頂部側から流し込むようにすることにより、食品fを下にこぼしたり、口の回りに付着させたりすることが防止される。なお、受皿体7の頂部に備えられる支持軸部7aは、カバー6cで覆われることとなるので、支持軸部7aの先端を口にぶつけてケガしたりすることが防止される。
〔第1の実施形態の第4変形例〕
上記第1の実施形態では、食品容器を使用者の身体に装着させるための装着具が設定されていなかったが、図11に示されるように、吊り下げ用のストラップ9を新たに取り付けて、食品容器1を肩や首から吊り下げることができるようにしても良い。
ストラップ9は、紐状部91の両端に、図15(a)に示されるような固定具92が固着されてなる。固定具92は、板状の小片であって、表裏に貫通する軸受穴92aが形成されており、図12(a)に示されるように、軸受穴92aに、容器本体2の外側面から突出する受皿体3の支持軸部3aを挿通させることにより、容器本体2側に取り付けられる。固定具92は、支持軸部3aの先端部に固着されるロック片3bで支持軸部3aから外れることがないように拘束される。なお、上記第1の実施形態では、ロック片3bは一方の支持軸部3aに対してのみ取り付けられていたが、本変形例では、ロック片3bに固定具92の抜け止めの機能を果たさせるため、2つの支持軸部3aの双方に取り付けられている。
軸受穴92aは、図15(a)に示されるように、支持軸部3aよりも大径に形成されているので、固定具92が受皿体3の動きを阻害することはない。また、軸受穴92aを支持軸部3aより大径に形成することにより、紐状部91が、図12(b)に2点鎖線で示されるように容器本体2に対して回動させることができ、取出口21から食品を取り出す際、特に受皿体3から食品を飲用するようにする際の障害になることが防止される。なお、固定具92に代えて、図15(b)に示される固定具93を使用するようにしても良い。固定具93の軸受穴93aには、切欠き93bが形成されており、軸受穴93aに挿通された軸受部3aを切欠き93bから抜け出させることにより、ストラップ9を取り外し可能とするものである。逆に、切欠き93bへ軸受部3aを押し込むことにより、取り外したストラップ9を装着することも可能である。
ところで、上記第1の実施形態のように、支持軸部3aを係合させる切欠き2aが上方に向けて開放される直線状のものである場合に、容器本体2に対して受皿体3を上方から押し付けるだけで食品容器を組み立てることができ、自動組立にも適するものであるが、ストラップ9が装着されると、ストラップ9が強く引っ張られることにより、受皿体3が容器本体2から不意に外れてしまうおそれがある。そこで、ストラップ9を装着する場合には、切欠きを鉛直方向に延びる単なる直線状ではなく、図14(a)に示されるようなL字型の切欠き2dを形成したり、図14(b)に示されるように斜め方向に延びる切欠き2eを形成したりすることにより、支持軸部3aを外れ難くしておくことが好ましい。
なお、L字型の切欠き2dが形成された容器本体2に対して受皿体3を組み付ける場合には、切欠き2dの入口が横方向にオフセットしているため、収容部31が上向き状態の状態で受皿体3が容器本体2の開口部に引っ掛かる。これに対しては、図13(a)に示されるように、収容部31が横向きとなるように受皿体3を立てた状態で、切欠き2dに支持軸部3aを押し当てて受皿体3を下方移動した後、水平方向に移動させて、切欠き2dの終端部と支持軸部3aを完全に係合させることにより引っ掛かりを回避することができる。ただし、容器本体2の内部に入れられる食品fと受皿体3が干渉しないようにするため、食品fの充填可能な量が少なくなる。
一方、斜め上方に開放する切欠き2eが形成された容器本体2に対して受皿体3を組み付ける場合には、図13(b)に示されるように、受皿体3を斜め方向に移動させる必要があるが、受皿体3の向きを変えずに組み付けることができるため、食品fの充填量が制限を受けることはないものである。
上記のように容器本体2にストラップ9を取り付けることにより、不使用時に肩等にぶら下げておくことができ、使用する際には容易に手元へ引き寄せることができる。したがって、スポーツ観戦等で周りに食品容器の置き場所がないような場合や、ハイキング等で移動している場合の取り扱いが楽になるものである。また、食品容器1に食品を充填した状態で販売する場合に、吊り下げた状態で陳列することができるものである。さらに、ストラップ9が支持軸部3aに取り付けられているので、受皿体3に食品を切り出す際に、容器本体2をどの方向で傾ければよいかが容易に分かる。
〔第1の実施形態の第5変形例〕
上記実施形態では、受皿体3は、内部に収容できる食品fの量を変化させることができなかったが、図16(a)(b)に示されるように、収容部31内に、収容部31を仕切る複数枚の仕切板311,312,313を、相互に所定間隔をおいて平行に設けることにより、食品fの収容量を変化させることができる。仕切板311,312,313相互間の間隔および仕切板313と受皿体3の側壁面との間隔は、食品fの粒径よりも狭く設定されており、受皿体3で食品を切り出す際に、上記仕切板が設けられている部分には、食品が入り込まないようになっている。これにより、収容部31における食品の収容量を制限することができるものである。
仕切板311,312,313は、受皿体3の内壁に対して所定の隙間sを空けて取り付けられており、両端の一部分のみが連結部311a,312a,313aを介して、受皿体3と連結されている。これらの連結部は、仕切板を持って捩じるようにすることで容易に破断するように形成されている。これにより、仕切板を取り外して、受皿体3の食品収容量を変化させることができるものである。上記仕切板のすべてが取り付けられている状態では食品の収容量が最も少なく、仕切板311a,311b,311cの順で取り外すことにより、収容量を増加させることができるものである。収容量を調整可能とすることにより、受皿体3に切り出される食品の量を、食品容器を使用する人の好みや一口で飲食できる食品の量に応じたものとすることができる。なお、食品fの粒径が非常に小さい場合には、仕切板の厚みを増加させたり、仕切板の上端部に横方向に突出する突出部を形成したりして、仕切板の間に食品fが入り込まないようにすることができる。
ところで、仕切板311,312,313は、受皿体3の上端縁部よりも低く設定されている。図16(c)に示されるように、受皿体3から食品fを飲用する場合に、仕切板の上端部が飲食者の鼻に接触することを避けるための逃げ部を設けるためである。ここでは、仕切板全体が同じ高さとなるように設定したが、仕切板に対して鼻が接近する中央部のみを低くするようにしても良い。
なお、上記第5変形例では、仕切板を単なる平板状のものとしたが、受皿体3の収容部31の開口に着脱自在に嵌め込まれて収容部を外部から仕切る平板部と、平板部に形成されて切り出される食品の収容部となる凹部とからなる形状としても良い。図17(a)は、そのような仕切板314,315を受皿体3に取り付けた状態を示したものであり、314a,315aが平板部、314b,315bが凹部に該当する。図17(b)は、仕切板314,315の組立図であり、314cは、上記第5変形例の説明で述べた飲食者の鼻と仕切板の接触を避けるための逃げ部である。
〔第1の実施形態のその他の変形例〕
第1の実施形態では、中空回転体(球状体)を半割状として受皿体を形成するようにしたが、必ずしも半割状にする必要はなく、中空回転体の回転面を部分的に切除するだけで収容部の開口を形成するようにしても良い。また、第1の実施形態では、蓋体4は、容器本体2にヒンジ固定されていたが、これに限らず、例えば、容器本体2の開口にねじ込んだり、嵌合させたりすることにより、脱着可能としても良い。この場合、取り外された蓋体を容器本体2の底部等に固定できるようにしておくことにより、蓋体を紛失したり、地面に落として汚したりすることを防止できる。
第1の実施形態では、容器本体2を把持する際にロック片3bを指で押さえることにより、受皿体3が回転しないようにロックしたが、蓋体4の開放に連動するロック機構で受皿体をロックするようにしても良い。これにより、食品fを受皿体3から直接口に流し込む場合の使用性を一層向上させることができ、また、蓋体4の開放時に、容器本体2を転倒させても、内部に入れられた食品fが外部に飛び出すことが無いものである。
受皿体3が回転しないようにロックする手段としては、蓋体4に連動するものの他、図18(a)に示されるように、容器本体2の取出口21の上端内周縁部に沿う鍔状のロック部材2fを設けるようにしても良い。ロック部材2fは、受皿体3の収容部が上方を向けられた状態で受皿体3の外周縁部を挟持することにより、受皿体3を容器本体2に保持固定するものである。図18(b)に示されるように、食品が飲用される位置に設けることにより、受皿体3の外周縁部が口に直接当たることが防止される。また、容器本体2を大きく傾けた場合でも、容器本体2と受皿体3の隙間から食品の細かい破片がロック部材2fによりせき止められて外部にこぼれることが防止される。
第1の実施形態では、容器内部の状態を見通して確認できるようにするため、容器本体2,6及び受皿体3,7の双方を透明プラスチックで形成することとしたが、いずれか一方のみを透明にするようにしても良く、容器本体や受皿体を別の材料で形成して、透明な覗き窓を設けるようにしても良い。また、外部光により食品fが劣化しやすいものである場合には、フィルム等で容器本体を覆っておき、容器を開封する際に覗き窓部分のフィルムを剥がすようにしておいても良い。
〔本発明の第2の実施形態〕
図8及び図9は、本発明の第2の実施形態を示し、図8は本実施形態に係る食品容器の斜視図、図9は食品容器の使用方法を示す図である。
食品容器11は、スナック菓子等を入れて少しずつ取出すための容器であって、図8に示されるように、中空筒状の容器本体12と、容器本体12に備えられる受皿体13と、
蓋体14とからなる。第1の実施形態では、受皿体3が容器本体2に対して回転自在に支持されていたが、本実施形態では、受皿体13が容器本体12に対して動かないように固定されている点で大きく異なる。
容器本体12は、上向きに開口する食品fの取出口121を有し、横断面が四角形状の有底筒状体であって、透明プラスチックで形成される。受皿体13は、上向きに開口する収容部131を有する四角形状のトレイであって、そのうちの3辺13a〜13cが取出口121の内周面に沿わされた状態で固定されており、残りの1辺13dと取出口121の内周面の間には、切り出し穴122となる隙間が設けられている。なお、受皿体13に切り出された食品fが切り出し穴122から容器内部に落ちてしまうことがないように、辺13dには、食品fの落下防止用の壁部132が形成されている。蓋体14は、取出口121を上方から覆うようになっており、開閉可能な状態で容器本体12に対してヒンジ固定されている。
〔第2の実施形態に係る食品容器の使用方法〕
上述した食品容器11の使用方法について、図9を参照しながら説明する。まず、容器本体12の内部に食品fが充填された食品容器1を、図9(a)に示されるように、蓋体14を閉鎖した状態で取出口121が下向きとなるように上下反転させることにより、容器内部に入れられている食品fが、切り出し穴122から受皿体13と蓋体14の間に流れ込むこととなる。この状態から、容器本体12を元の姿勢に戻す方向に回転させることにより、図9(b)に示されるように、受皿体13と蓋体14の間に流れ込んだ食品fがそのまま残ることとなる。
さらに、容器本体12を回転させて、図9(c)に示されるように、完全に元の姿勢に戻すことにより受皿体13に食品fが切り出されて保持されるものである。一点鎖線で示されるように、蓋体14を開放させれば、食品fを指先でつまんで取出すことができ、容器の中に奥深く手を突っ込んだりする必要がない。容器本体12を辺13a側に傾ければ、受皿体3に切り出された食品fを飲用するように、直接、かつ、スムーズに口に運ぶこともできる。取出口121は、切り出し穴122の部分を除いて受皿体13により閉鎖されているので、容器本体12を傾けても、容器内部の食品fまでこぼれ出てくることはない。以上により、手指が汚れている場合でも、衛生面を気にせずに食品fを食べることができて、机の上に広げた書類等やパソコンの上に食品fをこぼすこともない。
〔第2の実施形態の第1変形例〕
上記第2の実施形態の第1変形例を、図10に示す。第2の実施形態では、食品容器11は四角柱状に形成されていたが、食品容器15のように三角柱状に形成しても良い。食品容器15は、三角柱状の容器本体16と、容器本体16の取出口161の内部に切り出し穴162が形成されるように固定される受皿体17と、取出口161を上方から覆う蓋体18とを有してなる。取出口の容器本体16の取出口161において狭められた三角形の頂部a側から食品fを直接、口に流し込むようにすることにより、食品fを下にこぼしたり、口の回りに付着させたりすることなく食べることができるものである。
また、第2の実施形態の食品容器11では受皿体13が平坦状に形成されていたが、この食品容器15では、頂部a側に傾斜部17aが形成されている。これにより、容器本体16を頂部a側に傾けて切り出された食品fを飲用するようにして口に運ぶ場合、食品fをよりスムーズに排出させることができるものである。また、受皿体17の壁部171を下方に突出するように延長させて壁部172を形成することにより、食品fに含まれる破片bが受皿体17側に切り出されないようにすることができる。
〔第2の実施形態のその他の変形例〕
上記第2の実施形態では、容器本体12と受皿体13の間に切り出し穴122となる隙間を形成するようにしたが、受皿体を容器本体との間に隙間を設けることなく固定して、受皿体に切り出し穴となる貫通穴を形成するようにしても良い。
〔本発明の第3の実施形態〕
図19及び図20は、本発明の第3の実施形態を示し、図19は本実施形態に係る食品容器の斜視図、図20は食品容器の一部断面を示す図である。
食品容器111は、スナック菓子等を入れて少しずつ取出すための容器であって、図19に示されるように、中空筒状の容器本体112と、容器本体112に備えられる中空半球状の受皿体113とからなる。本実施形態では、第1実施形態と同様に、受皿体113が容器本体112に対して回転自在に支持されているが、本実施形態では、受皿体113の重心位置を設定する重り部113dが設けられており、受皿体113の収容部113aが常時下方を向くように構成されている点で異なる。
容器本体112は、上向きに開口する食品fの取出口112xを有し、横断面が円形状の有底筒状体であって、内部を見通せるように透明プラスチックで形成される。上部に形成される開口は、容器本体112の内部に入れられた食品を取出すための取出口112xであって、取出口112xの上端周縁部には、受皿体113を回転可能に係合支持する2つの切欠き112aが、取出口121xの直径方向で対向するように形成されている。また、取出口112xの上端周縁部には、受皿体3の外周縁部を挟持するようにロックする鍔状のロック部材112fが形成されている。
受皿体113は、容器本体112に入れられた食品fから、その一部を切り出して保持するために設けられており、容器本体112と同様に、内部が見通せるよう、透明なプラスチックで形成されている。受皿体113は、取出口21の内径より僅かに小さい外径を有する中空球状体を、略半分に分割させた椀形状に、耳状に延長された重り113dが形成されている。この椀形状の内面側は、切り出された食品fを収容する収容部113xであって、収容部113xの周縁部における外周面側には、2つの切欠き112aにそれぞれ係合させられる2つの支持軸部113aが直径方向で対向するように突出形成されている。
受皿体3は、支持軸部113aを切欠き112aに係合させることにより、支持軸部113aを中心として回転可能な状態で取出口112x内に支持されるが、受皿体3の重心位置の関係上、図19(b)に示されるように、収容部113xは下方を向いた状態で停止する。収容部113xは、容器本体112を傾けても、重心位置の作用により、常時下方に向くように自動的に回転するものである。なお、ここで「常時下方を向くように」とは、容器本体112をいかなる方向に傾けても、収容部113xが必ず下方を向くことを表すものではなく、支持軸部113aが収容部113xを下方に向かせ得る向きにあることが前提とされる。例えば、支持軸部113aが鉛直方向に延びるように容器本体112が傾けられた場合には、当然ながら収容部113xは上方を向くことができないものであるが、これをもって「常時下方を向くように」なっていないとするものではない。
受皿体113は、取出口112xの内径より僅かに小さい外径を有するので、受皿体113の外周縁部は、図20(a)に示されるように、取出口112xの内周面に沿うこととなり、容器本体2と受皿体3との間から、容器本体2の内部にゴミが入り込むことは防止される。なお、支持軸部113aは、容器本体112の外周面側に突出しており、その突出した先端には、小さい円板状のロック片113bが固着されている。また、受皿体113の外周縁部には、収容部113xが下向きとなった状態において、ロック部材113xとの干渉を避けるための切欠き113cが形成されている。
〔第3の実施形態に係る食品容器の使用方法〕
上述した食品容器111から、容器本体112の内部に入れられた食品を取り出す場合には、まず、下方を向いた状態の受皿体113をロックしながら、取出口112xが下向きとなるように上下反転させることにより、容器内部に入れられている食品fが受皿体113の収容部113xに流れ込むこととなる。このとき、収容部113xは上方を向いているので、ロック片113bを抑えながら、容器本体112のみを元の姿勢に戻す方向に回転させることにより、受皿体113に流れ込んだ食品fがそのまま残って切り出されることとなるものである。そして、受皿体113をロック部材112fに挟持させることにより、図20(b)に示されるように、受皿体113は上向きのままに維持される。
第1の実施形態に係る食品容器の組立斜視図。 第1の実施形態に係る食品容器の斜視図。 第1の実施形態に係る食品容器で受皿体に食品を切り出す様子の説明図。 第1の実施形態に係る食品容器で食品を口に運ぶ様子の説明図。 第1の実施形態の第1変形例に係る食品容器で受皿体に食品を切り出す様子を示す説明図。 第1の実施形態の第2変形例に係る食品容器の組立斜視図。 第1の実施形態の第3変形例に係る食品容器の組立斜視図。 第2の実施形態に係る食品容器の斜視図。 第2の実施形態に係る食品容器で受皿体に食品を切り出す様子を示す説明図。 第2の実施形態の第1変形例に係る食品容器の斜視図。 第1の実施形態の第4変形例に係る食品容器の斜視図。 (a)は、図11のA−A断面図。(b)は、図11のB視図。 第1の実施形態の第4変形例に係る食品容器を組み立てるときの状態を説明する図。 第1の実施形態の第4変形例に係る食品容器の切欠きの拡大図。 第1の実施形態の第4変形例に係る食品容器のストラップの固定具を示す図。 第1の実施形態の第5変形例を示す図。(b)は(a)のC−C断面図。 第1の実施形態の第5変形例の更なる変形例を示す図。(b)は(a)のD−D断面図。 第1の実施形態の別の変形例を示す図。 第3の実施形態に係る食品容器を示す図。(a)は、食品容器を組み立てるときの状態を示す図。(b)は、組み立てられた状態を示す図。 (a)は、図19のE−E断面図。(b)は(a)に対応する図で、受皿体が上下反転した状態でロック部材によりロックされた状態を示す図。(c)は、図19のF−F断面図。
符号の説明
1 食品容器
2 容器本体
21 取出口
3 受皿体
31 収容部
4 蓋体
5 食品容器
6 容器本体
61 取出口
7 受皿体
8 蓋体
11 食品容器
12 容器本体
13 受皿体
14 蓋体
15 食品容器
16 容器本体
17 受皿体
18 蓋体
f 食品
b 破片(食品)

Claims (19)

  1. 内部に入れられた食品の取出口が上向きに開口する容器本体と、
    前記取出口内に配設される受皿体とを備えてなり、
    前記容器本体を、前記取出口が下向きとなるようにした後、元の姿勢に戻すことにより、前記容器本体の内部に入れられている食品の一部が切り出されて前記受皿体に保持された状態となることを特徴とする食品容器。
  2. 内部に入れられた食品の取出口が上向きに開口する容器本体と、
    前記取出口内に配設される受皿体とを備えてなり、
    前記受皿体は、上向きに開口する収容部を有しており、回転可能に支持されていることを特徴とする食品容器。
  3. 前記受皿体は、前記収容部が常時上方を向くように重心位置が設定されていることを特徴とする請求項2に記載の食品容器。
  4. 内部に入れられた食品の取出口が上向きに開口する容器本体と、
    前記取出口内に配設される受皿体とを備えてなり、
    前記受皿体は、下向きに開口する収容部を有しており、回転可能に支持されていることを特徴とする食品容器。
  5. 前記受皿体は、前記収容部が常時下方を向くように重心位置が設定されていることを特徴とする請求項4に記載の食品容器。
  6. 前記受皿体は、回転しないようにロック可能であることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の食品容器。
  7. 前記受皿体は、その外周縁部が前記取出口の内周面に沿うように形成されていることを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の食品容器。
  8. 前記取出口には、前記受皿体の収容部が上方を向いた状態で前記受皿体の外周縁部を保持固定するロック部材が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の食品容器。
  9. 前記受皿体は、中空回転体の回転面が部分的に切除された形状を有してなり、切除された部位が前記収容部の開口であり、前記中空回転体の回転軸に相当する軸を中心として回転支持されることを特徴とする請求項2から8のいずれかに記載の食品容器。
  10. 内部に入れられた食品の取出口が上向きに開口する容器本体と、
    前記取出口内に配設される受皿体とを備えてなり、
    前記受皿体は、前記容器本体に固定されており、
    前記受皿体と前記容器本体との間、あるいは前記受皿体に、食品を切り出すための切り出し穴が形成されていることを特徴とする食品容器。
  11. 前記収容部には、前記収容部における食品の収容量を制限する仕切板が取り外し可能に設けられていることを特徴とする請求項1から10に記載の食品容器。
  12. 前記受皿体は、半球状であることを特徴とする請求項2から11のいずれかに記載の食品容器。
  13. 前記容器本体は、前記取出口を上方から覆う開閉可能な蓋体を備えることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の食品容器。
  14. 前記容器本体は、前記受皿体の下方において、前記取出口よりも断面積が小さく絞られている絞り部を有することを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の食品容器。
  15. 前記絞り部は、前記容器本体の内周壁から突出する環状フランジにより形成されることを特徴とする請求項14に記載の食品容器。
  16. 前記環状フランジは、前記容器本体の外周壁を内方に凹ませることにより形成されることを特徴とする請求項15に記載の食品容器。
  17. 前記容器本体は、上部が開口される有底筒状体であることを特徴とする請求項1から16のいずれかに記載の食品容器。
  18. 前記容器本体及び/又は前記受皿体は、全部又は一部が透明であることを特徴とする請求項1から17までのいずれかに記載の食品容器。
  19. 前記容器本体に、吊り下げ用のストラップが取り付けられていることを特徴とする請求項1から18に記載の食品容器。
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