JP2005096589A - 表皮材 - Google Patents

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Abstract

【課題】取付開口部に収容保持した取付部品と表皮材との間に隙間が画成されるのを防止する。
【解決手段】表皮材40は、インストルメントパネル10の外部意匠面をなす外部意匠部17および取付開口部18を形成する表側意匠部42と、取付開口部18の裏側部分に適宜厚みに形成され、取付開口部18の形状保持を図る裏側補強部44とから構成される。取付開口部18へベゼル32を予めセットしたもとで表皮材40と基材12との間で発泡体14の発泡成形を行なうに際し、発泡体14の発泡圧が裏側補強部44で受け止められるようになり、取付開口部18の変形およびこの取付開口部18にセットしたベゼル32の変形が防止される。
【選択図】図2

Description

本発明は、表皮材に関し、更に詳細には、表皮成形型の表皮成形面に吹付けた合成樹脂原料を硬化させて成形され、所要形状に成形した基材と、該基材との間で発泡成形した発泡体と共に表皮付き発泡成形品を構成し、別体をなす取付部品を収容保持するための取付開口部を所要位置に形成した表皮材に関するものである。
乗用車等の自動車における乗員室内には、インストルメントパネル、フロアコンソール、ドアパネル、ピラーガーニッシュ等をはじめとする種々の車両内装部材が設置されている。これら車両内装部材は、(1)所要形状に成形した合成樹脂製の基材単体からなる単層構造タイプ、(2)基材および基材の外側に被着した表皮材からなる2層構造タイプ、(3)基材、表皮材、および基材と表皮材との間に介在される発泡体からなる3層構造タイプ、等が車種やグレード毎に実施に供されている。このうち、(3)の3層構造タイプの車両内装部材は、基材、表皮材および発泡体から構成されることから、一般的に「表皮付き発泡成形品」と称することができる。このような表皮付き発泡成形品は、前述した車両内装部材に限定されるものではなく、家具や事務用品等も含まれる。例えば図9は、表皮付き発泡成形品の一つであるインストルメントパネルの概略斜視図であって、このインストルメントパネル10は、所要形状に成形した合成樹脂製の基材12の外側に、所要形状に成形した合成樹脂製の表皮材16を配設すると共に、これら基材12および表皮材16の間に弾力性を有するウレタンフォーム等からなる発泡体14を介在させた3層構造となっている。但し、図示のインストルメントパネル10は、基材12における上側の約半分が3層領域11となっている。
またインストルメントパネル10には、乗員室の前方等に搭載したエアコンユニット(図示せず)とダクトを介して連通接続される空気吹出部が、3層領域11における外面所要位置に所要数設けられている。すなわち3層領域11において、乗員室側を指向した前面中央および前面左右には、主に乗員室の空調に供される調温空気を吹出し案内する合計4個の第1空気吹出部20が設けられ、上面後方(図示しないフロントウィンドウの下方)には、フロントウィンドウのデフロスト(曇除去)に供される調温空気を吹出し案内する横長の第2空気吹出部22が設けられると共に、上面左端および上面右端には、サイドウィンドウのデフロストに供される調温空気を吹出し案内する合計2個の第3空気吹出部24が設けられている。
図10は、図9のX−X線断面図であって第3空気吹出部24を示したものであるが、この第3空気吹出部24は、基材12に設けた基材開口部26に対応する取付開口部18を表皮材16に形成したもとで、取付部品の1つとして別途成形されたエアアウトレット30をこの取付開口部18に収容保持して構成されている。エアアウトレット30は、取付開口部18に嵌挿されると共に前面に化粧枠34を一体成形したベゼル32と、このベゼル32の内側に一体的に形成された3枚のフィン36とから構成されている。なお、第1空気吹出部20および第2空気吹出部22も第3空気吹出部24と基本的に同一構成となっており、表皮材16に形成した取付開口部18に対して別途成形したエアアウトレット30を収容保持して構成されている。但し、第1空気吹出部20に配設されるエアアウトレット30は可変タイプのフィン36を装備しているが、第2空気吹出部22および第3空気吹出部24に装着されるエアアウトレット30は固定タイプのフィン36となっている場合が多い。
前述したエアアウトレット30は、従前のインストルメントパネル10の製造方法によれば、先ず予備成形した基材12および予備成形した表皮材16の間で発泡体14を発泡成形し、次いで後工程において表皮材16に形成された取付開口部18に対して組付け装着するようになっており、発泡体14の成形工程とエアアウトレット30の装着工程とが別工程とされていた。しかしながら近年に至っては、図11に例示するように、予備成形した前記表皮材16に形成された取付開口部18へエアアウトレット30を予めセットしたもとで、発泡成形型60の第1成形型62および第2成形型64にセットした基材12および該表皮材16の間において発泡体14を発泡成形するようにして、発泡体14の成形工程とエアアウトレット30の装着工程とを同一工程で同時に行なう方法が採用されつつある(図10は、後者の製造方法を採用したものである)。なお、後者の製造方法に関する技術は特許文献1に開示されている。
特開2002−067052号公報
ここで前述した表皮材は、(1)真空成形技術を利用して樹脂シート材から成形されるもの、(2)パウダースラッシュ成形技術を利用して樹脂パウダーから成形されるものが多く実施に供されてきたが、近年に至っては、(3)スプレー成形技術を利用してポリウレタンから成形されたポリウレタン等を材質とするものが実施に供されるようになっている。このスプレー成形技術とは、周知の如く、所要形状に成形した表皮成形型の表皮成形面にポリウレタン等の合成樹脂原料を所要厚にスプレー塗布し、この合成樹脂原料を硬化させた後に脱型することで、成形面の表面形状および表面模様が転写された所要厚のシート状成形品を得る成形方法である。
しかしながら現在実施に供されている表皮材16は、図10に例示したように、インストルメントパネル10の外部意匠面をなす外部意匠部17およびエアアウトレット30を収容保持する取付開口部18が、略同一の厚みとなるように成形するのが一般的であった。すなわち、表皮材16の外部意匠部17は、指先等で押圧した際に発泡体14の弾力性が好適に発現されるようにするため、その厚みT1を概ね1mm程度に成形する必要があり、これに伴って取付開口部18の厚みT2も必然的に略同一の1mm程度としていた。このため、エアアウトレット30の剛性が低い場合は、図11および図12に例示するように、前述した発泡体14の発泡成形時に発生する発泡圧が取付開口部18に加わると、フィン36で支持されていないベゼル32の上縁部分32Aおよび下縁部分32Bが発泡圧により撓曲的に変形してしまう。従って、エアアウトレット30が変形した状態で発泡体14の硬化が完了すると、見栄えが悪くなると共に、ベゼル32の外周輪郭端縁33と取付開口部18の開口輪郭端縁46との間に隙間が画成され易くなり、インストルメントパネル10の質感低下を招来する問題を内在していた。なお、ベゼル32の剛性向上を図るために、高機能の樹脂材料を使用したり、ベゼル32の形状や厚みを変更する等の対応策を講ずることは可能であるが、意匠形状が制約されたり材料費が嵩んでコストアップを招来する等の新たな問題が発生する虞があった。
従って本発明では、表皮材の所要位置に形成した取付開口部の剛性向上を図り、発泡体の成形時に発生する発泡圧等が加わっても変形し難くすることで、取付開口部に収容保持した取付部品と表皮材との間に隙間が画成されるのを防止するようにした表皮材を提供することを目的とする。
前述した課題を解決し、所期の目的を達成するため本発明は、表皮成形型の表皮成形面に吹付けた合成樹脂原料を硬化させて成形され、所要形状に成形した基材と、該基材との間で発泡成形した発泡体と共に表皮付き発泡成形品を構成し、別体をなす取付部品を収容保持するための取付開口部を所要位置に形成した表皮材であって、
前記表皮材は、
表皮付き発泡成形品の外部意匠面をなす外部意匠部および取付開口部を形成する表側意匠部と、
取付開口部の裏側部分に適宜厚みに形成され、取付開口部の形状保持を図る裏側補強部とから構成したことを特徴とする。
本発明に係る表皮材によれば、取付開口部の裏側部分に、取付開口部の形状保持を図ると共に発泡体の発泡圧が加わっても殆ど変形しない程度の剛性を有した裏側補強部を形成したことにより、発泡体の発泡圧はこの裏側補強部で受け止められて取付開口部に及ばないため、この取付開口部の形状が保持されるようになる。これにより、取付開口部にセットされている取付部品は殆ど変形しないので、この取付部品と取付開口部との密着状態が適切に保持されるようになり、両者の間に隙間が画成されることはない。従って、発泡体の成形が完了した表皮付き発泡成形品では、取付開口部および取付部品が変形した状態で発泡体が硬化することはなく、また表皮材とこの表皮材の取付開口部に収容保持された取付部品との間に隙間が何等画成されていないため、質感の低下を招来する不都合が発生しない等の有益な効果を奏する。
また、取付部品の剛性向上を図るために、高機能の樹脂材料を使用したり、形状や厚みを変更する等の対応策を講ずる必要がないため、意匠形状が制約されたりコストアップを招来する等の問題が発生しない有益な効果を奏する。
次に、本発明に係る表皮材につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお実施例では、表皮付き発泡成形品として、基材、発泡体および表皮材からなる3層構造のインストルメントパネルを例示する。従って、図9および図10に例示したインストルメントパネル10と同一の部材・部位に関しては、同一の符号を付して説明する。
図1は、インストルメントパネルに実施した表皮材を、第3空気吹出部を設けた部位で一部破断して示した部分正面図、図2は図1のII−II線断面図である。実施例の表皮材40は、後述すると共に図3〜図5に例示するように、スプレー成形技術を利用して表皮成形型50の表皮成形面52にスプレー塗布した合成樹脂原料を硬化させて成形され、所要形状に成形した基材12およびこの基材12との間で発泡成形した発泡体14と共にインストルメントパネル10を構成する。このような表皮材40は、インストルメントパネル10の外部意匠面をなす外部意匠部17および取付開口部18を形成する表側意匠部42と、取付開口部18の裏側部分に適宜厚みに形成され、取付開口部18の形状保持を図る裏側補強部44とから構成されている。すなわち本実施例では、図10に示した従来の表皮材16に対応する部分(外部意匠部17および取付開口部18)を表側意匠部42と定義している。
表側意匠部42は、インストルメントパネル10の製品色に予め着色された第1の合成樹脂原料U1から形成されており、インストルメントパネル10の外部意匠面を形成する外部意匠部17および取付開口部18から構成されている。第1の合成樹脂原料U1は、高機能(耐候性、耐光性、耐熱性、耐湿性、耐摩耗性等に優れる)なポリウレタンを成形するものであって、図10に例示した従来の表皮材16を成形する際に使用される合成樹脂原料と基本的に同一のものである。このような高機能のポリウレタンからなる表側意匠部42は、厚みS1=1.0〜1.5mmに形成されており、硬化した際の単体での硬度は50〜80(ショアA硬度)となっている。
裏側補強部44は、第2の合成樹脂原料U2から形成されており、表皮材40の裏側において取付開口部18の裏側部分の全周に亘って形成されている。第2の合成樹脂原料U2は、比較的廉価で一般的なポリウレタンを成形するものである。このような一般的なポリウレタンからなる裏側補強部44は、厚みが部分的に多少の差異があって5〜10mm程度に形成されており、硬化した際の単体での硬度は55〜85(ショアA硬度)となっている。すなわち取付開口部18は、比較的硬質でかつ厚肉に形成した裏側補強部44で全周がバックアップされた構造となっており、剛性向上および変形防止が好適に図られている。
このように形成された実施例の表皮材40では、表側は図10に例示した従来の表皮材16と全く同一となっており、かつインストルメントパネル10の外部意匠面をなす外部意匠部17は従来の表皮材16と同等の柔軟性を有しているものの、取付開口部18は変形し難い裏側補強部44の存在により大幅な剛性向上が図られている。従って取付開口部18の周辺部分は、表皮材40の厚み方向への外力および表皮材40の外面に沿った方向への外力が加わっても変形し難くなっており、該取付開口部18における開口輪郭端縁46の形状および開口内壁面の形状が好適に保持されている。
次に、前述した実施例の表皮材40を成形する方法につき、図3〜図5を引用して説明する。実施例の表皮材40は、図3に略示した表皮成形型50を使用して、スプレー成形技術に基づいて成形される。この表皮成形型50は、インストルメントパネル10の外部意匠形状に基づいて形成された表皮成形面52を有し、この表皮成形面52は、表側意匠部42における外部意匠部17に対応した主成形面54と、取付開口部18に対応した凸状の副成形面56とから構成されている。このような表皮成形型50を使用した表皮材40の成形工程は、表皮成形型50の表皮成形面52に第1の合成樹脂原料U1をスプレー塗布することで表側意匠部42を成形した後、表側意匠部42の裏側所要位置に第2の合成樹脂原料U2をスプレー塗布することで裏側補強部44を成形するようになっている。
すなわち、先ず図3に例示するように、主成形面54および副成形面56の全面に対し、第1スプレーガンSG1を使用して第1の合成樹脂原料U1を1.0〜1.5mmの範囲内で所要とする厚みにスプレー塗布する。主成形面54および副成形面56にスプレー塗布された第1の合成樹脂原料U1は、これら成形面54,56が適度の温度に加熱保温されていることにより硬化が促進される。
第1の合成樹脂原料U1のスプレー塗布完了後において、この第1の合成樹脂原料U1の硬化進行中または硬化完了後の適時に、図4に例示するように、第1の合成樹脂原料U1の裏面において副成形面56に対応する部分に対し、第2スプレーガンSG2を使用して第2の合成樹脂原料U2を5〜10mmの範囲内で所望とする厚みにスプレー塗布する。なお、第2の合成樹脂原料U2の塗布厚は、全体が均一となるようにしてもよいが、図4に例示したように、外部意匠部17と取付開口部18との境界隅角部(開口輪郭端縁46の裏側)の厚みが最大となるように塗布するのが望ましい。
第2の合成樹脂原料U2の硬化後に脱型して成形された表皮材40は、図5に例示するように、インストルメントパネル10の外部意匠面をなす外部意匠部17および取付開口部18を形成する表側意匠部42と、取付開口部18の裏側部分において全周に亘って適宜厚みに形成され、取付開口部18の形状保持を図る裏側補強部44とから構成される。なお後工程において、図5に例示したカットラインC.Lに沿って切込みを入れて取付開口部18の底面における不要部分48を切除することで、取付開口部18の底部に表皮開口部28が開設される。
図6は、前述した成形方法により成形された実施例の表皮材40を使用して、発泡成形型60の第1成形型62および第2成形型64に各々セットした表皮材40と基材12との間に画成された発泡空間66内で、発泡体14を発泡成形している状態を示した説明断面図である。図6に例示したインストルメントパネル10の製造方法は、予備成形した表皮材40に形成された取付開口部18へ別途予備成形したエアアウトレット30を予めセットしたもとで、表皮材40と基材12との間で発泡体14の発泡成形を行なう方法である。このように、エアアウトレット30を取付開口部18へセットしたもとで発泡体14の発泡成形を行なう場合には、発泡空間66内で発泡成形される発泡体14の発泡圧が、取付開口部18の裏側に形成された裏側補強部44へ付与されるようになる。しかしながら裏側補強部44は、発泡体14の発泡圧が加わっても殆ど変形しない程度の剛性を有していることから、発泡体14の発泡圧はこの裏側補強部44で受け止められて取付開口部18に及ぶことがなく、取付開口部18の開口輪郭端縁46の形状および開口内壁面の形状が保持される。
これにより、取付開口部18にセットされているエアアウトレット30は、発泡体14の発泡圧が殆ど付与されないためにベゼル32の変形が生ずることがなく、このベゼル32の外周輪郭端縁33と取付開口部18の開口輪郭端縁46との密着状態が適切に保持されるようになり、これら外周輪郭端縁33と開口輪郭端縁46との間に隙間が画成されることはない。従って、発泡体14の成形が完了したインストルメントパネル10では、取付開口部18およびエアアウトレット30のベゼル32が変形した状態とはなっておらず、また表皮材40とこの表皮材40の取付開口部18に収容保持されたエアアウトレット30との間に隙間が何等画成されていないため、質感の低下を招来するような不都合が発生することはない。
また、エアアウトレット30の剛性向上を図るために、高機能の樹脂材料を使用したり、このエアアウトレット30のベゼル32の形状や厚みを変更する等の対応策を講ずる必要がないため、エアアウトレット30の意匠形状が制約されたり、コストアップが嵩む等の問題が生ずることもない。
図7は、前述した従前の製造方法により製造されるインストルメントパネル10に実施例の表皮材40を採用した場合の説明断面図であって、表皮材40と基材12との間で発泡体14を発泡成形した後に、表皮材40に形成された取付開口部18に対して別途予備成形したエアアウトレット30を収容保持する状態を示している。このような後装着態様では、エアアウトレット30における係止凸部70,70間の間隔寸法V1とインストルメントパネル10における係止受部72の厚み寸法V2との関係が、例えば成形誤差等に起因して厚み寸法V2>間隔寸法V1の度合が許容範囲以上に大きくなった場合、取付開口部18へエアアウトレット30を収容保持するに際して取付開口部18が基材12の側へ大きく押圧されるようになる。しかしながら取付開口部18は、その裏側に形成した裏側補強部44の存在により、開口輪郭端縁46の形状および開口内壁面の形状が殆ど変形せずに全体的に押されるようになるため(図8)、エアアウトレット30のベゼル32の外周輪郭端縁33と取付開口部18の開口輪郭端縁46との密着状態が適切に維持され、これら外周輪郭端縁33と開口輪郭端縁46との間に隙間が画成されることはない。従って、取付開口部18に対するエアアウトレット30の収容保持が完了したインストルメントパネル10では、表皮材40とエアアウトレット30との間に隙間が何等画成されていないため、質感の低下を招来する不都合が発生するはない。
なお前述した実施例では、第3空気吹出部24につき例示したが、第1空気吹出部20および第2空気吹出部22を構成する取付開口部18の裏側に裏側補強部44を形成するようにしても、当然のことながら同様の効果が得られる。
そして前述した実施例では、取付開口部18の裏側部分に形成する裏側補強部44を、この取付開口部18の全周に亘って形成する場合を例示したが、この裏側補強部44は、エアアウトレット30のベゼル32における強度が低い部分(上縁部分32A、下縁部分32B)に対応した部位にのみ形成するようにしてもよい。
また前述した実施例では、表側意匠部42を第1の合成樹脂原料U1から成形すると共に、裏側補強部44をこれとは別の第2の合成樹脂原料U2から成形する場合を例示したが、この裏側補強部44も第1の合成樹脂原料U1から成形するようにしてもよい。
また前述した実施例では、取付部品としてエアアウトレット30を例示したが、この取付部品はこれに限定されるものではなく、装飾部品やその他種々の付属部品等も対象とされる。
更に前述した実施例では、表皮付き発泡成形品としてインストルメントパネル10を例示したが、この表皮付き発泡成形品としてはこれ以外に、フロアコンソール、ドアパネル、ピラーガーニッシュ等の各種車両内装部材や、家具等も対象とされる。
本発明に係る表皮材は、所要形状に成形した基材と、該基材との間で発泡成形した発泡体と共に表皮付き発泡成形品を構成し、別体をなす取付部品を収容保持するための取付開口部を所要位置に形成してある表皮材であって、種々の車両内装部材や家具等の実施可能である。
インストルメントパネルに実施した表皮材を、第3空気吹出部を設けた部位で一部破断して示した部分正面図である。 図1のII−II線断面図である。 表皮成形型の表皮成形面に第1の合成樹脂原料をスプレー塗布して表側意匠部を成形している状態を示した説明断面図である。 表皮成形面にスプレー塗布して成形した表側意匠部の裏側に第2の合成樹脂原料をスプレー塗布して裏側補強部を成形している状態を示した説明断面図である。 成形された表皮材の部分断面図である。 取付開口部にエアアウトレットを装着した表皮材と基材との間に画成された発泡空間内で、発泡体を発泡成形している状態を示した説明断面図である。 表皮材と基材との間で発泡体を発泡成形した後に、表皮材に形成された取付開口部に対してエアアウトレットを収容保持した状態を示した説明断面図である。 取付開口部に対してエアアウトレットを収容保持した際に、取付開口部が押されたとしても、この取付開口部の開口輪郭端縁とエアアウトレットと外周輪郭端縁との間に隙間が画成されないことを示した説明断面図である。 表皮付き発泡成形品であるインストルメントパネルの概略斜視図である。 図9のX−X線断面図である。 取付開口部にエアアウトレットを装着した表皮材と基材との間に画成された発泡空間内で、発泡体を発泡成形している状態を示した説明断面図である。 発泡体の発泡圧により取付開口部およびエアアウトレットのベゼルが変形し、場合によっては隙間が形成されてしまう不都合を示した説明図である。
符号の説明
10 インストルメントパネル(表皮付き発泡成形品)
12 基材
14 発泡体
17 外部意匠部
18 取付開口部
30 エアアウトレット(取付部品)
40 表皮材
42 表側意匠部
44 裏側補強部
52 表皮成形面
U1 第1の合成樹脂原料
U2 第2の合成樹脂原料

Claims (4)

  1. 表皮成形型の表皮成形面(52)に吹付けた合成樹脂原料を硬化させて成形され、所要形状に成形した基材(12)と、該基材(12)との間で発泡成形した発泡体(14)と共に表皮付き発泡成形品(10)を構成し、別体をなす取付部品(30)を収容保持するための取付開口部(18)を所要位置に形成した表皮材(40)であって、
    前記表皮材(40)は、
    表皮付き発泡成形品(10)の外部意匠面をなす外部意匠部(17)および取付開口部(18)を形成する表側意匠部(42)と、
    取付開口部(18)の裏側部分に適宜厚みに形成され、取付開口部(18)の形状保持を図る裏側補強部(44)とから構成した
    ことを特徴とする表皮材。
  2. 取付開口部(18)へ取付部品(30)を予めセットしたもとで表皮材(40)と基材(12)との間で発泡体(14)の発泡成形を行なうに際し、発泡体(14)の発泡圧を裏側補強部(44)で受け止めることで、取付開口部(18)の変形およびこの取付開口部(18)にセットした取付部品(30)の変形を防止するようにした請求項1記載の表皮材。
  3. 表皮成形型の表皮成形面(52)に第1の合成樹脂原料(U1)をスプレー塗布することで表側意匠部(42)を成形した後、表側意匠部(42)の裏側所要位置に第2の合成樹脂原料(U2)をスプレー塗布することで裏側補強部(44)が成形される請求項1または2記載の表皮材。
  4. 表側意匠部(42)の硬度は50〜80(ショアA硬度)であり、裏側補強部(44)の硬度は55〜85(ショアA硬度)である請求項3記載の表皮材。
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JP2010000831A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Nissan Motor Co Ltd 車両用内装部品およびその製造方法
JP2010247601A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Nissan Motor Co Ltd 車両用内装部品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010000831A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Nissan Motor Co Ltd 車両用内装部品およびその製造方法
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