JP2005094875A - ブラシレスdcモータの駆動方法及びその装置 - Google Patents

ブラシレスdcモータの駆動方法及びその装置 Download PDF

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Tomonori Ouchiyama
智則 大内山
Koji Hamaoka
孝二 浜岡
Hidenao Tanaka
秀尚 田中
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Abstract

【課題】インバータのスイッチングに用いるキャリア周波数の切替を、回転数は変化しないがDuty比などは変化する場合にも可能とするブラシレスDCモータの駆動方法を提供する。
【解決手段】Duty比決定部7が決定するDuty比に応じてキャリア周波数を切り替える方法にすると、負荷トルクが小さくなりDuty比調整部8が調整するDuty比が小さくなった場合にキャリア周波数を切り替えることが可能となり、リンギングノイズ幅よりも短い時間しかPWMパルスのオン幅を保持できないような状態になる前に、キャリア周波数を小さくすることができる。その結果、リンギングノイズによる誤検出を未然に防止でき、磁極位置検出精度向上が図れる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブラシレスDCモータの駆動方法及びその装置に関し、更に詳細に言えば、永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなるブラシレスDCモータを、三相巻線に電力を供給するインバータにより駆動するための方法及びその装置に関するものであり、特に冷蔵庫やエアコンなどの圧縮機を駆動するのに最適なブラシレスDCモータの駆動方法及びその装置に関するものである。
近年の冷蔵庫は350L以上の大型機種が主力となり、それらの冷蔵庫は、高効率な圧縮機回転数可変のインバータ制御冷蔵庫が大半を占めている。これらの冷蔵庫用圧縮機では高効率化のために、永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなるブラシレスDCモータを一般的には採用している。また、圧縮機の中という高温、高圧、冷媒雰囲気、オイル雰囲気という環境下にブラシレスDCモータを設置するため、ブラシレスDCモータで通常使われるようなホール素子などの位置検出センサは使用できない。そのために一般的にはモータの逆起電圧から回転子の回転位置を検出する方法がよく用いられている。(例えば、特許文献1参照)
以下、従来の技術を図面に従って説明する。図10は従来のブラシレスDCモータの駆動装置のブロック図である。
図10において、商用電源101は、日本の場合周波数50Hzまたは60Hz、電圧100Vの交流電源である。
整流回路102は商用電源101の交流電圧を直流電圧に変換するである。整流回路102はブリッジ接続された整流用ダイオード102a〜102dと平滑用の電解コンデンサ102e、102fとからなり、図10に示す回路では倍電圧整流回路となり、商用電源101のAC100V入力から直流電圧280Vを得ることができる。
インバータ回路103は、6個のスイッチ素子103a、103b、103c、103d、103e、103fを3相ブリッジ構成されている。また、各々のスイッチ素子には各スイッチ素子の逆方向に還流電流用のダイオードが入っているが本図では省略している。
ブラシレスDCモータ104は、永久磁石を有する回転子104aと3相巻線を有した固定子104bとからなる。インバータ103により作られた3相交流電流が固定子104bの3相巻線に流れることにより、回転子104aを回転させることができる。回転子104aの回転運動はクランクシャフト(図示せず)により、往復運動に変更され、ピストン(図示せず)がシリンダ(図示せず)内を往復運動することにより、冷媒を圧縮する圧縮機の駆動を行う。
逆起電圧検出回路105は、ブラシレスDCモータ104の永久磁石を有する回転子104aが回転することにより発生する逆起電圧から、回転子104aの回転相対位置を検出する。
ロータ回転数演算部106は、逆起電圧検出回路105の出力信号によりロジカルな信号変換を行い、インバータ103のスイッチ素子103a、103b、103c、103d、103e、103fを順次切り換えるタイミングを演算する。
電圧検出部107は、整流回路2の出力電圧(直流電圧)を検出する。
回転数制御部108は、ロータ回転数演算部106、及び、電圧検出部107の出力を受けて、所望の目標回転数となるようにDuty比を調整する。ここで、Duty比とはオン時間とキャリア周期の比を示し、Duty比が大きいほど出力される電圧は高くなる。PWMキャリア周波数制御部109は、ロータ回転数演算部106で演算された回転数が所定の回転数を超えた場合に、キヤリア周波数を切り替えるものである。ここでPWMとはパルス幅変調のことを意味し、モータの駆動周波数に対して十分大きな周波数であるキャリア周波数を選定する。一般的に、キャリア周波数は2kHz〜20kHz程度が使用される。
スイッチ素子切換部110は、ロータ回転数演算部106によって決定された周期と回転数制御部108で調整されたDuty比をもとに、インバータ103のスイッチ素子103a、103b、103c、103d、103e、103fを駆動するための信号を出力する。ドライブ回路111は、スイッチ素子切換部110からの出力信号により、インバータ103のスイッチ素子103a、103b、103c、103d、103e、103fを駆動する。
以上の構成において、次に動作の説明を行う。
電圧検出部107で検出されたインバータへの供給電圧に応じて、回転数制御部108によりDuty比を変更する。
ロータ回転数演算部106で演算された回転数が所定の回転数を超えた時に、PWMキャリア周波数制御部109により、キヤリア周波数を高くする。また、ロータ回転数演算部106で演算された回転数が所定の回転数と等しいか、或いは下回った時に、PWMキャリア周波数制御部109により、キヤリア周波数を低くする。
このように駆動することにより、インバータへの供給電圧が変動しても、モ−タの起動をスム−ズにし、回転数が安定に制御される。さらには、回転数が所定の回転数を超えた時でも、安定した起動と静かな運転の両立を実現するものである。
特開平11−356081号公報
しかしながら、従来の構成では、高回転時にキャリア周波数を高くすることにより静かな運転を実現しているものの、回転数演算部106の演算結果である実回転数をベースにしているため、インバータへの供給電圧が高くなる場合やモータの負荷トルクが小さくなる場合に、回転数制御部108によって回転数を一定に保持しようとしてDuty比は小さくなり、位置検出を行うPWMパルスのオン時間が十分に確保できないため、スイッチング素子群をオンするときに生じるノイズの影響を受け誤動作するという課題があった。
また、キャリア周期の整数倍の周期とモータの転流周期が一致するような運転状態において、前述と同様に十分なPWMオン期間を確保できず、PWMオフ期間に真の磁極位置が存在した場合に毎回磁極位置信号が遅れて検出されることになり、モータの制御精度が低くなるという課題もあった。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、インバータへの供給電圧や負荷の状態によって、低Duty比の運転状態になった時でも、PWMパルスのオン期間を十分に確保できるブラシレスDCモータの駆動方法及びその装置を提供することを目的とする。
本発明のブラシレスDCモータの駆動方法は、モータに出力される波形の状態(負荷状態:Duty比)によってキャリア周波数を2種類以上切り替えることを可能にしたものである。
これによって、磁極位置検出可能な時間(PWMパルスのオン時間)を十分に確保することが可能となり、磁極位置検出精度向上を図ることが出来る。
また、本発明のブラシレスDCモータの駆動装置は、回転数演算部が演算した回転数をもとにDuty比を決定し前記Duty比調整部に指令するDuty比決定部と、Duty比決定部によって決定されたDuty比に応じてキャリア周波数を切り替えるキャリア周波数切替部とを有する装置である。
これによって、磁極位置検出可能な時間(PWMパルスのオン時間)を十分に確保することが可能となり、スイッチング素子群がオンする際に発生するノイズを無視でき、ノイズによる誤検出を防止することが出来る。
本発明のブラシレスDCモータの駆動方法は、モータに出力される波形の状態(負荷状態:Duty比)によってキャリア周波数を2種類以上切り替えることを可能にしたものであり、キャリア周波数を切り替えることで磁極位置検出精度向上を図ることが出来る。
また、本発明のブラシレスDCモータの駆動装置は、回転数演算部が演算した回転数をもとにDuty比を決定し前記Duty比調整部に指令するDuty比決定部と、Duty比決定部によって決定されたDuty比に応じてキャリア周波数を切り替えるキャリア周波数切替部とを有することにより、スイッチング素子群がオンする際に発生するノイズによる誤検出を防止することが出来る。
請求項1に記載の発明は、永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなるブラシレスDCモータと、前記三相巻線に接続される複数個の駆動用スイッチング素子により電力を供給するインバータと、前記スイッチング素子群の切り換え周波数を生成するキャリア周波数生成部と、前記キャリア周波数生成部によって決定されるキャリア周期内におけるオン時間の割合であるDuty比を調整するDuty比調整部と、前記回転子の位置を検出する回転子位置検出部と、前記回転子位置検出部により検出された位置情報をもとに回転数を演算する回転数演算部と、前記回転数演算部が演算した回転数をもとにDuty比を決定し前記Duty比調整部に指令するDuty比決定部と、前記スイッチング素子群を順次切り換えるスイッチング素子切換部とを備え、前記Duty比決定部が決定したDuty比に応じて前記キャリア周波数を2種類以上切り替えることが可能としたものであり、キャリア周波数を切り替えることで磁極位置検出精度向上を図ることが出来る。
請求項2に記載の発明は、永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなるブラシレスDCモータと、前記三相巻線に接続される複数個の駆動用スイッチング素子により電力を供給するインバータと、前記スイッチング素子群の切り換え周波数を生成するキャリア周波数生成部と、前記キャリア周波数生成部によって決定されるキャリア周期内におけるオン時間の割合であるDuty比を調整するDuty比調整部と、前記回転子の位置を検出する回転子位置検出部と、前記回転子位置検出部により検出された位置情報をもとに回転数を演算する回転数演算部と、前記回転数演算部が演算した回転数をもとにDuty比を決定し前記Duty比調整部に指令するDuty比決定部と、前記スイッチング素子群を順次切り換えるスイッチング素子切換部と、Duty比決定部に決定されたDuty比と予め設定されたキャリア切替判定用Duty比との大小関係に応じて前記キャリア周波数を切り替えるキャリア周波数切替部とを有するものであり、スイッチング素子群がオンする際に発生するノイズによる誤検出を防止することが出来る。
請求項3に記載の発明は、永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなるブラシレスDCモータと、前記三相巻線に接続される複数個の駆動用スイッチング素子により電力を供給するインバータと、前記スイッチング素子群の切り換え周波数を生成するキャリア周波数生成部と、前記キャリア周波数生成部によって決定されるキャリア周期内におけるオン時間の割合であるDuty比を調整するDuty比調整部と、前記回転子の位置を検出する回転子位置検出部と、前記回転子位置検出部により検出された位置情報をもとに回転数を演算する回転数演算部と、前記回転数演算部が演算した回転数をもとにDuty比を決定し前記Duty比調整部に指令するDuty比決定部と、前記スイッチング素子群を順次切り換えるスイッチング素子切換部と、前記キャリア周波数生成部によって生成するキャリア周波数に制限を加えるためのDuty比の限界を前記回転数演算部が演算した回転数に応じて決定する限界Duty比決定部と、前記限界Duty比決定部によって決定された限界Duty比と前記Duty比決定部によって決定されたDuty比との大小関係に応じて前記キャリア周波数を切り替えるキャリア周波数切替部とを有するものであり、磁極位置検出が遅れ続けることを防止することが出来る。
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の発明において、ブラシレスDCモータが、回転子の鉄心に永久磁石を埋め込んでなる回転子であり、かつ突極性を有する回転子を有したものであり、このような回転子においては、突極性を有しており、リラクタンス成分を多く含む特性を有しており、磁石表面配置形回転子と比べてスイッチング素子群がオンする際に発生するノイズが大きくなる特性を有しているため、さらに効果が現れることになる。
請求項5に記載の発明は、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、ブラシレスDCモータが圧縮機を駆動するものであり、冷蔵庫やエアコンなど静音ニーズのある製品の圧縮機において磁極位置検出精度を向上させることができる。
以下、本発明による冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1によるブラシレスDCモータの駆動装置のブロック図である。
図1において、商用電源1は、日本の場合周波数50Hzまたは60Hz、電圧100Vの交流電源である。
整流回路2は商用電源1の交流電圧を直流電圧に変換する。整流回路2はブリッジ接続された整流用ダイオード2a〜2dと平滑用の電解コンデンサ2e、2fと電圧調整回路2gからなり、図1に示す回路は倍電圧整流回路の場合、商用電源1のAC100V入力から直流電圧280Vを得ることができる。ここでは倍電圧整流としたが、電圧調整回路2gは直流電圧可変式のチョッパ回路や倍電圧整流/全波整流の切替方式回路に相当する。
インバータ回路3は、6個のスイッチ素子3a、3b、3c、3d、3e、3fを3相ブリッジ構成されている。また、各々のスイッチ素子には各スイッチ素子の逆方向に還流電流用のダイオードが入っているが本図では省略している。
ブラシレスDCモータ4は、永久磁石を有する回転子4aと3相巻線を有した固定子4bとからなる。インバータ3により作られた3相交流電流が固定子4bの3相巻線に流れることにより、回転子4aを回転させることができる。回転子4aの回転運動はクランクシャフト(図示せず)により、往復運動に変更され、ピストン(図示せず)がシリンダ(図示せず)内を往復運動することにより、冷媒を圧縮する圧縮機の駆動を行う。
逆起電圧検出回路5は、ブラシレスDCモータ4の永久磁石を有する回転子4aが回転することにより発生する逆起電圧から、回転子4aの回転相対位置を検出できる。なお、回転相対位置の検出用との他にも還流電流用ダイオードに電流が流れる時間の増減を検出することにより、モータ電流の乱れや負荷状態の変化を検出することも可能である。
ロータ回転数演算部6は、逆起電圧検出回路5の出力信号によりロジカルな信号変換を行い、インバータ3のスイッチ素子3a、3b、3c、3d、3e、3fを順次切り換えるタイミングを演算する。
なお、ここではロータ回転数演算部6への出力信号を逆起電圧検出回路5が出力する構成としたが、ロータの位置検出を行う手段であれば電流検出などの手段を用いた構成でも良い。
Duty比決定部7は、ロータ回転数演算部6の出力を受けて、所望の目標回転数となるようにDuty比を決定する。ここで、Duty比とはオン時間とキャリア周期の比を示し、Duty比が大きいほど出力される電圧は高くなる。Duty比調整部8は、Duty比決定部7の出力を受けて、所望の目標回転数となるようにDuty比を調整する。
PWMキャリア周波数制御部9は、PWM制御におけるPWMキャリア周波数を生成する機能と、Duty比決定部7が決定するDuty比からキヤリア周波数を切り替える機能とを備えるものである。ここでPWMとはパルス幅変調のことを意味し、モータの駆動周波数に対して十分大きな周波数であるキャリア周波数を選定する。一般的に、キャリア周波数は2kHz〜20kHz程度が使用される。キャリア周波数の切替判定方法は、例えば、『予め設定されている切替判定用データ(モータ4の電気的定数などによって決定される任意のDuty比など)との比較を行い、Duty比決定部7によって決定されたDuty比の方が低ければ小さいキャリア周波数に切り替える。』といったような判定方法などがある。
スイッチ素子切換部10は、ロータ回転数演算部6によって決定された周期と回転数制御部8で調整されたDuty比をもとに、インバータ3のスイッチ素子3a、3b、3c、3d、3e、3fを駆動するための信号を出力する。ドライブ回路11は、スイッチ素子切換部10から出力される駆動信号により、インバータ3のスイッチ素子3a、3b、3c、3d、3e、3fを駆動する。マイクロコンピュータ12は前述の機能を実現する。これらの機能はマイクロコンピュータのプログラムによって実現可能である。
次に図1における動作について、図1〜図3を用いて説明する。
図2は本実施の形態を表すキャリア周波数の制御パターンの一例を表す図である。図において、横軸はDuty比決定部7が決定するDuty比、縦軸はキャリア周波数を表す。図より、高Duty比領域ではキャリア周波数を大きく設定し、Duty比が低くなるに従ってキャリア周波数を小さく設定している。この例の場合、Duty比に応じて線形的にキャリア周波数を切り替えた例を示しているが、段階的に階段状にDuty比が高くなるにつれてキャリア周波数を大きく設定するものでもよい。
この様に右上がりの図になっているのは、比較的Duty比の高い領域でキャリア周波数を大きく設定することは可能であるが、Duty比の低い領域では大きなキャリア周波数を設定できないからである。その理由については図3を用いて説明する。
図3は、120度矩形波通電におけるスイッチングパターンと各相の逆起電圧検出回路から出力される信号波形及びその拡大図(磁石表面配置形の回転子を駆動した場合)を示した図である。図において横軸は電気角である。電気角は回転子4aが2極の場合360度で1回転し、4極の場合は720度で1回転し、6極の場合は1080度で1回転することを表す。縦軸はスイッチ素子切換部10がドライブ回路11に出力しているインバータ3の各スイッチ素子駆動用の信号と固定子4bにおける3相巻線それぞれの逆起電圧検出回路5から出力される信号波形を示している。記号は上から順に、スイッチ素子3aの駆動信号U、スイッチ素子3bの駆動信号X、スイッチ素子3cの駆動信号V、スイッチ素子3dの駆動信号Y、スイッチ素子3eの駆動信号W、スイッチ素子3fの駆動信号Z、固定子4bにおけるU相の逆起電圧検出回路5から出力される信号Vu、固定子4bにおけるV相の逆起電圧検出回路5から出力される信号Vv、固定子4bにおけるW相の逆起電圧検出回路5から出力される信号Vwである。その下の拡大図は、Vwの拡大図であり、スイッチ素子3aの駆動信号Uがオンした直後に振動したノイズが信号に重畳されていることを示している。(以降、このノイズのことをリンギングノイズと呼ぶ。)このリンギングノイズは、回転子の4aにおける磁石の配置方式、モータ4及び逆起電圧検出回路5などの電気的回路定数に影響されるノイズである。
図3の動作について概略を説明する。逆起電圧検出回路5の信号に従って、120度づつの区間で順次、インバータ3を構成しているスイッチ素子の切換(転流)を行っている。また上アームの駆動信号U、V、WではPWM制御によるデューティ制御を行っている。
この様に、リンギングノイズはある程度の幅を持っており、このノイズを実際の磁極相対位置を示す信号と誤検出しないようにこのノイズ幅の期間は、逆起電圧検出回路5が出力する信号を無視する必要がある。例えば、このノイズ幅が20[μs]の場合、キャリア周波数が3kHzに対してはDuty比にして6[%]に相当し、キャリア周波数20kHzに対してはDuty比にして40[%]に相当し、これらの期間の信号を無視する必要がある。言いかえれば、Duty比が40[%]未満の駆動においては、キャリア周波数を20kHzとするとノイズを無視することができないため、正確な磁極位置を検出できないことになる。つまり、比較的Duty比の高い領域では大きなキャリア周波数で制御可能であるが、Duty比の低い領域では小さなキャリア周波数に切り替える必要があり、図2のようにDuty比とキャリア周波数の関係は右上がりの図となる。
従って、低いDuty比の領域でキャリア周波数を小さくしているので、リンギングノイズ幅に対して十分に長いオン時間を確保でき、リンギングノイズの影響を受けた誤検出を防止することができる。
図10に示すような従来の駆動装置では、負荷状態が変化した際に回転数を一定に保持しようとする機能があるため、負荷トルクが小さくなっても回転数演算部106が出力する回転数データは変化せず、キャリア周波数が切り替えられない。そこで、Duty比決定部7が決定するDuty比に応じてキャリア周波数を切り替える方法にすると、負荷トルクが小さくなりDuty比調整部8が調整するDuty比が小さくなった場合にキャリア周波数を切り替えることが可能となり、リンギングノイズ幅よりも短い時間しかPWMパルスのオン幅を保持できないような状態になる前に、キャリア周波数を小さくすることができる。その結果、リンギングノイズによる誤検出を未然に防止でき、磁極位置検出精度向上に大きな効果をもたらす。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2によるブラシレスDCモータの駆動装置のブロック図である。なお、図4中の構成部品において図1と同じものについては、既に説明しているので割愛する。
図4において、切替判定用データ設定部13はキャリア周波数切替部9が切替判定する際に必要なデータを決定し、キャリア周波数切替部9に出力する機能を有している。例えば、回転数演算部6により算出されたモータ4の転流周期(スイッチ素子群3a〜3dの切換周期)がキャリア周期の整数倍と一致するかどうかを判定し、一致する場合には、その時の回転数から正確に位置検出が可能であるDuty比の下限値(限界Duty比)をキャリア周波数切替部9に出力する様な機能を有する。この場合、キャリア周波数切替部9は、この限界Duty比とDuty比決定部7によって決定されたDuty比とを比較し、限界Duty比より低ければ小さいキャリア周波数に切り替える。
次に図4における動作について、図4〜図7を用いて説明する。
図5は本実施の形態において、回転数と位置検出遅れ時間許容限界との関係の一例を表す図である。図において、横軸は回転数演算部8が算出した回転数であり、縦軸は位置検出遅れ時間許容限界(単位[us])である。この許容限界とは、磁極位置の検出がそれ以上遅れてしまうとモータ4を最適に制御できなくなり、モータ電流が乱れるなどの不具合を生じる可能性がある位置検出遅れ時間のことである。図より、回転数が高くなるほど位置検出遅れ時間の許容限界が小さくなっていることが分かる。位置検出遅れは、PWMパルスのオフ期間中に真の磁極位置を示す信号が逆起電圧検出部5から出力された場合、次のPWMパルスのオンするタイミングまでマイクロコンピュータ12が位置信号を認識できないために発生する。よって、回転数が大きくなるほど、PWMパルスのオフ期間を短くするために、キャリア周期を短くする、つまり、キャリア周波数をより大きなものに切り替える方がよいと言える。
図6は本実施の形態において、キャリア周期の整数倍と転流周期が一致する回転数の一例を表す図である。図において、左側はキャリア周波数3kHzの場合、右側はキャリア周波数4kHzの場合であり、ともにロータ4aの極数を4極としている。図からも分かるように、キャリア周波数が3kHzの場合、キャリア周期の5倍と50rps運転時の転流周期は一致する。つまり、PWMパルスのオフするタイミングと50rps運転時の真の磁極位置信号が発生するタイミング(転流タイミング)とが一致することになる。
図5と図6からわかるように、PWMパルスのオフ期間が長い場合(Duty比が低い場合)位置検出遅れは発生しやすく、キャリア周期の整数倍と転流周期が一致するような回転数で運転している場合は、PWMオフのタイミングと真の磁極位置信号が発生するタイミング(転流タイミング)が一致するために位置検出遅れを連続的に発生しやすくなると言える。つまり、ロータ4aの極数が4極、キャリア周波数が3kHz、回転数演算部6が算出する回転数が50rpsであるとき、Duty比が非常に低い場合に、位置検出遅れが常時発生する可能性があると言える。
図7は、回転数と限界Duty比の関係を示した図である。図において横軸は回転数演算部8によって算出された回転数、縦軸は切替判定用データ設定部13によって決定された限界Duty比であり、4極のロータ4aを3kHzのキャリア周波数で駆動した場合の例である。この限界Duty比は、ロータ4aの極数とキャリア周波数と図5に示した磁極位置検出遅れ時間許容限界とから決定することができる。図は、例えば、50rps運転中の限界Duty比は16%であり、これより低いDuty比で駆動する場合は、真の磁極位置を示す信号が逆起電圧検出部5からPWMオフのタイミングで出力されてしまうと、磁極位置を検出するタイミングが大幅に遅れ(遅れ時間は図5から300us程度)、モータ電流が乱れてしまう可能性があるということを示している。
図5〜図7からわかるように、ロータ4aの極数が4極でキャリア周波数が3kHz、運転回転数が50rpsである時、Duty比が16%未満になる場合に、真の磁極位置信号がPWMオフ期間に発生すると、PWMオン期間にしか磁極位置の信号を検出できないために磁極位置の検出が遅れてしまい、最大300us程度遅れて、モータ電流乱調などを生じてしまう可能性がある。また、ひとたびPWMオフのタイミングで真の磁極位置を示す信号が逆起電圧検出部5から出力されてしまうと、50rpsの転流周期はキャリア周期の5倍と一致するため、常に磁極位置を検出するタイミングが最大300us程度遅れる可能性もあり、モータ電流乱調に留まらず、脱調停止にまで至る恐れがあるともいえる。
この様な場合に、事前にキャリア周波数を切り替えれば、たとえ、一度300us程度検出が遅れてしまっても、位置検出が常に遅れることはなくなる。例えば、70rps駆動から50rps駆動に変化する前に事前にキャリア周波数も3kHzから4kHzに切り替えることで磁極位置の検出が遅れ続けることはなくなる。すなわち、図5からも分かるように、4kHzのキャリア周波数で運転する場合に、キャリア周期の整数倍と50rpsの転流周期とは一致しないため、磁極位置検出が遅れ続けることはなくなるわけである。ここで、キャリア周波数を2kHzに切り替えても、キャリア周期と転流周期が一致することはなくなるが、キャリア周波数を切り替える際にはより大きなキャリア周波数に切り替えた方が有用である。これは、次のような理由からである。キャリア周波数が2kHz、3kHz、4kHzのとき、キャリア周期はそれぞれ500us、約333us、250usであり、もとのキャリア周波数(3kHz)より小さな2kHzに切り替えた場合は、キャリア周期が大きくなるため、同じDuty比の運転においては、PWMパルスのオフ期間が長くなる方向となり、磁極の位置検出がより遅れてしまう(オフ期間中に真の磁極位置信号が発生した場合、次のオンするタイミングまでに時間が長くなってしまう。)方向となる。しかし、より大きなキャリア周波数4kHzに切り替えた場合は、キャリア周期が小さくなるため、キャリア周期の整数倍と転流周期の一致を避けるだけでなく、位置検出遅れ時間を短くする効果もあり、より有用となるわけである。
逆に、キャリア周波数を小さくする方が有用な場合もある。例えば、極数4極のモータ4を65rps(キャリア周波数4kHz)で運転中に75rpsまで加速したい場合を考える。図6より、キャリア周波数4kHzの場合、66.7rps運転中にキャリア周期の5倍が転流周期と一致してしまう。66.7rpsは65rpsと75rpsの間に位置するため、加速中に66.7rpsを通過することになる。66.7rpsで安定して運転するのではないため、一致状態に陥るのは非常に短い時間ではあるが、もし、PWMオフのタイミングと真の磁極位置信号が逆起電圧回路5から出力されるタイミングが一致してしまうと、モータ電流の乱れにつながる可能性がある。しかし、3kHzの場合は、65rpsと75rpsの間に一致状態に陥るような回転数がないため、電流の乱れが発生する可能性は非常に低い。これは、キャリア周波数が小さいほどキャリア周期が長くなるから回転数が変化途中においても、キャリア周期の整数倍が転流周期と一致する可能性は低い。従ってこの様な場合は、キャリア周波数をより小さな3kHzに切り替えた後65rpsから75rpsに加速し始める方がより安定した運転が可能になる。
図10に示すような従来の駆動装置では、負荷状態が変化した際に回転数を一定に保持しようとする機能があるため、負荷トルクが小さくなっても回転数演算部106が出力する回転数データは変化せず、キャリア周波数が切り替えられない。そこで、Duty比決定部7が決定するDuty比と、切替判定用データ設定部が決定する限界Duty比に応じてキャリア周波数を切り替える方法にすると、負荷トルクが小さくなりDuty比調整部8が調整するDuty比が小さくなった場合にキャリア周波数を切り替えることが可能となり、PWMオフ期間を短くすることで位置検出遅れ時間を短くすることができる。その結果、磁極位置検出遅れ時間は小さくなり、電流乱調の発生を低減することに大きな効果をもたらす。更には、PWMオフ周期と磁極位置検出周期(転流周期)との一致状態から脱出することが可能となり、たとえ位置検出遅れがひとたび発生したとしても、そのまま磁極位置検出が遅れ続けることを防止することができる。その結果、モータ電流の乱れが連続的に発生することにより生じる、脱調停止や過電流保護停止などを引き起こすことを防止できモータ制御の安定化に大きな効果をもたらす。
(実施の形態3)
次に、ブラシレスDCモータ4の構造について説明を行う。図8は、本発明の実施の形態3によるブラシレスDCモータの回転子の構造図である。
回転子コア20は、0.35mmから0.5mm程度の薄い珪素鋼板を打ち抜いたものを、積み重ねたものである。4枚のマグネット21a、21b、21c、21dは、駆動軸22に対して逆円弧状に回転子コア20に埋め込まれている。このマグネットは通常フェライト系がよく用いられるが、ネオジなどの希土類の磁石が使われる場合は平板構造のものが使われることもある。
図8に示したような構造の回転子において、回転子中央からマグネットの中央に向かう軸をd軸、回転子中央からマグネットの間に向かう軸をq軸とすると、それぞれの軸方向のインダクタンスLd、Lqは逆突極性を有し、異なるものとなる。
電機子巻線に流れる電流の作る磁束と、永久磁石の発する磁束の作用によって発生するフレミングの左手の法則に従うトルク(マグネットトルク)の他に、電機子巻線に流れる電流の作る磁束と、埋め込むことによって磁石の埋め込まれた部分と埋め込まれていない部分の鉄部の形状が変化すること(逆突極性)による回転子表面の鉄部が引きつけ合う力(リラクタンストルク)が作用し、磁石内部配置形回転子は表面配置形と比べてモータトルクが大きいという特徴を有する。言いかえると、Duty比が比較的小さくても表面配置形と同等のトルクを発生することが可能となる。すなわち、低Duty比運転の傾向にある。従って、Duty比と限界Duty比に応じてキャリア周波数を切り替える方法は、比較的低Duty比な運転をする磁石内部配置形回転子の運転においてより大きな効果を発揮する。
図9は、120度矩形波通電におけるスイッチングパターンと各相の逆起電圧検出回路から出力される信号波形及びその拡大図(磁石内部配置形の回転子を駆動した場合)を示した図である。横軸、縦軸は図3と全く同じであるので説明を割愛する。ここで注目すべきは、逆起電圧検出回路5から出力される信号は径の拡大図である。図3の拡大図と比較すれば明らかなように、リンギングノイズの幅、振幅共に磁石表面配置形の回転子よりも遙かに大きいことである。これは、図3でも説明したように、リンギングノイズはモータ4の電気的定数に影響されるものであり、磁石表面配置形回転子に比べてインダクタンス成分が非常に大きいことに起因している。故に、Duty比に応じてキャリア周波数を小さく切り替えることでPWMオン期間を十分に確保する方法は、リンギングノイズ幅が非常に大きな磁石内部配置形回転子においてより大きな効果を発揮することとなる。
図10に示すような従来の駆動装置では、負荷状態が変化した際に回転数を一定に保持しようとする機能があるため、負荷トルクが小さくなっても回転数演算部106が出力する回転数データは変化せず、キャリア周波数が切り替えられない。そこで、Duty比決定部7が決定するDuty比と、切替判定用データ設定部が決定する限界Duty比に応じてキャリア周波数を切り替える方法にすると、負荷トルクが小さくなりDuty比調整部8が調整するDuty比が小さくなった場合にキャリア周波数を切り替えることが可能となり、PWMオン期間を十分に確保できる。その結果、リンギングノイズ幅の大きな磁石内部配置形回転子において、リンギングノイズによる磁極位置の誤検出を防止することができ、表面配置形回転子よりも大きな効果をもたらす。更には、PWMオフ周期と磁極位置検出周期(転流周期)との一致状態から脱出することが可能となり、比較的発生トルクが大きく低Duty比運転が可能となる磁石内部配置形回転子の駆動において、たとえ位置検出遅れがひとたび発生したとしても、そのまま磁極位置検出が遅れ続けることを防止することができる。その結果、モータ電流の乱れが連続的に発生することにより生じる、脱調停止や過電流保護停止などを引き起こすことを防止できモータ制御の安定化に大きな効果をもたらす。
以上の様に本発明にかかるブラシレスDCモータの駆動方法及びその装置は、磁極位置の誤検出防止、モータ電流乱調の抑制、並びに脱調・保護動作による停止の回避が可能となるので、家庭用・産業用を問わずDCブラシレスモータを搭載したさまざまな用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1によるブラシレスDCモータの駆動装置のブロック図 本発明の実施の形態1における横軸にDuty比をとった場合のキャリア周波数の制御パターンの一例を表す図 本発明の実施の形態1における磁石表面配置形の回転子を駆動した場合の逆起電圧検出回路から出力される信号波形を示した図 本発明の実施の形態2によるブラシレスDCモータの駆動装置のブロック図 本発明の実施の形態2における回転数と磁極位置検出遅れ時間許容限界との関係の一例を表す図 本発明の実施の形態2におけるキャリア周期の整数倍と転流周期が一致する回転数を示した図 本発明の実施の形態2における回転数と限界Duty比との関係の一例を表す図 本発明の実施の形態3によるブラシレスDCモータの回転子の構造図 本発明の実施の形態3における磁石内部配置形の回転子を駆動した場合の逆起電圧検出回路から出力される信号波形を示した図 従来のブラシレスDCモータの駆動装置のブロック図
符号の説明
3 インバータ
3a〜3f スイッチング素子
4 ブラシレスDCモータ
4a 回転子
4b 固定子
5 位置検出部
6 回転数演算部
7 Duty比決定部
8 Duty比調整部
9 キャリア周波数生成部
10 スイッチング素子切換部
13 限界Duty比決定部

Claims (5)

  1. 永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなるブラシレスDCモータと、前記三相巻線に接続される複数個の駆動用スイッチング素子により電力を供給するインバータと、前記スイッチング素子群の切り換え周波数を生成するキャリア周波数生成部と、前記キャリア周波数生成部によって決定されるキャリア周期内におけるオン時間の割合であるDuty比を調整するDuty比調整部と、前記回転子の位置を検出する回転子位置検出部と、前記回転子位置検出部により検出された位置情報をもとに回転数を演算する回転数演算部と、前記回転数演算部が演算した回転数をもとにDuty比を決定し前記Duty比調整部に指令するDuty比決定部と、前記スイッチング素子群を順次切り換えるスイッチング素子切換部とを備え、前記Duty比決定部が決定したDuty比に応じて前記キャリア周波数を2種類以上切り替えることが可能であるブラシレスDCモータの駆動方法。
  2. 永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなるブラシレスDCモータと、前記三相巻線に接続される複数個の駆動用スイッチング素子により電力を供給するインバータと、前記スイッチング素子群の切り換え周波数を生成するキャリア周波数生成部と、前記キャリア周波数生成部によって決定されるキャリア周期内におけるオン時間の割合であるDuty比を調整するDuty比調整部と、前記回転子の位置を検出する回転子位置検出部と、前記回転子位置検出部により検出された位置情報をもとに回転数を演算する回転数演算部と、前記回転数演算部が演算した回転数をもとにDuty比を決定し前記Duty比調整部に指令するDuty比決定部と、前記スイッチング素子群を順次切り換えるスイッチング素子切換部と、Duty比決定部に決定されたDuty比と予め設定されたキャリア切替判定用Duty比との大小関係に応じて前記キャリア周波数を切り替えるキャリア周波数切替部とを有するブラシレスDCモータの駆動装置。
  3. 永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなるブラシレスDCモータと、前記三相巻線に接続される複数個の駆動用スイッチング素子により電力を供給するインバータと、前記スイッチング素子群の切り換え周波数を生成するキャリア周波数生成部と、前記キャリア周波数生成部によって決定されるキャリア周期内におけるオン時間の割合であるDuty比を調整するDuty比調整部と、前記回転子の位置を検出する回転子位置検出部と、前記回転子位置検出部により検出された位置情報をもとに回転数を演算する回転数演算部と、前記回転数演算部が演算した回転数をもとにDuty比を決定し前記Duty比調整部に指令するDuty比決定部と、前記スイッチング素子群を順次切り換えるスイッチング素子切換部と、前記キャリア周波数生成部によって生成するキャリア周波数に制限を加えるためのDuty比の限界を前記回転数演算部が演算した回転数に応じて決定する限界Duty比決定部と、前記限界Duty比決定部によって決定された限界Duty比と前記Duty比決定部によって決定されたDuty比との大小関係に応じて前記キャリア周波数を切り替えるキャリア周波数切替部とを有するブラシレスDCモータの駆動装置。
  4. ブラシレスDCモータが、回転子の鉄心に永久磁石を埋め込んでなる回転子であり、かつ突極性を有する回転子を有した請求項2または請求項3に記載のブラシレスDCモータの駆動装置。
  5. ブラシレスDCモータが圧縮機を駆動するものである請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のブラシレスDCモータの駆動装置。
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