JP2005094447A - 画像形成システム及び文字列形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 特色に関する文字列を基本色を組み合わせてその特色で形成すると読み取りにくくなる場合に、その文字が読み取りやすくなるように文字列を表示する色をその特色とは異なる所定の色に変更して読み易くする画像形成システム及び文字列形成方法を提供すること。
【解決手段】 識別情報に基づいて、特色を形成する複数の基本色の組み合わせの中の各基本色について網点か否か判定する判定手段5と、判定手段による判定結果に基づいて、特色に関する情報の文字列を基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように画像形成装置を制御する画像形成制御手段(3、4、6)と、を含むことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 識別情報に基づいて、特色を形成する複数の基本色の組み合わせの中の各基本色について網点か否か判定する判定手段5と、判定手段による判定結果に基づいて、特色に関する情報の文字列を基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように画像形成装置を制御する画像形成制御手段(3、4、6)と、を含むことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像形成を行う画像形成装置と、画像データ及び文字列を形成するように画像形成装置を制御する画像形成システム及び文字列形成方法に関するものであり、特に校正時に画像を出力するとき、特色に関する情報を文字列として画像に付加して出力する場合に、その文字列を読み取りし易くした技術に係る。
近年、プリンタをネットワークに接続されたプリンタサーバに接続し、ネットワークに接続された複数の作業端末からの印刷ジョブをプリンタサーバを介して受け付けてプリントするプリントシステムが利用されている。
このようなプリントシステムでは、複数のジョブのそれぞれの画像が同一のプリンタで出力されるので、各作業者が各々のジョブの出力物を識別することが容易ではなかった。
そこで、各ジョブに関する情報、例えば、端末名、ジョブ投入日時、ドキュメント名等をプリントを出力する際に文字列で付加することで出力物の識別を容易にするものがある(例えば、特許文献1参照。)。
一方、印刷工程では、絵柄、色調、文章文字等の確認を行う校正用のカラープルーフを、印刷される画像を再現するように作成するカラープルーフ作成装置が使用されているが、このカラープルーフ作成装置も上述のようにネットワークを介し複数の作業端末からのジョブを出力するようになっている。このようなカラープルーフ作成装置においても、上述のプリンタと同様に画像とともにジョブに関する情報を文字列で付加して出力し、出力物を識別するようになされているものがある。
しかしながら、カラープルーフ作成装置では、出力物を識別するための情報の他に、さらに画像を出力するときの条件を確認できるようにその条件等も文字列で付加して出力することが求められる。
例えば、出力するときの条件には印刷に使用されるインクの種類がある。印刷に使用されるインクには、プロセスインク(C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック))の他に、特色と呼ばれるインクがあり、プロセスインクの表示、特色が使用される場合には、さらに特色の名称が付加され出力される。
画像に文字列を付加して出力するにあたっては、例えば、図4に示されるような形態のものがある。図4の上部に文字列を付加してあるが、「Jobname」はジョブ名称を示し、「2003−02−28」は日付を表し、「CMYK」は出力に使用されるプロセスインクを表し、「Pink」は特色1を「LightGreen」は特色の2を示している。さらに、実際の「Pink」の文字表示及び「LightGreen」の文字表示は、その色がどのような色か判別し易いように、それぞれ、文字で示される色の通り、ピンク色、ライトグリーン色で表示されることが多い。
しかし、カラープルーフ作成装置が色を再現するためにC、M、Y、Kの4色またはC、M、Yの3色のプロセスカラー(基本色)それぞれの網点を用いるものである場合には、それぞれの基本色の網点によっては、例えば、図4の「Pink」及び「LightGreen」のように文字の一部が欠損してしまい、見にくいことがある。例えば、網点が小さいほど、文字の大きさが小さいほど上記のように欠損が目につき読み取りにくい表示となる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、画像とともに、特色に関する文字列を基本色を組み合わせてその特色で形成すると読み取りにくくなる場合に、その文字が読み取りやすくなるように文字列を表示する色をその特色とは異なる所定の色に変更して読み易くする画像形成システム及び文字列形成方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、複数の基本色のベタまたは網点を組み合わせて色を形成し、その色を用いてカラー画像を形成する画像形成装置を備え、少なくとも前記基本色とは異なる特色の画像を構成する画像データとともに前記特色を識別するための識別情報を受け付けて、前記画像形成装置で前記画像データに基づいてカラー画像を形成するとともに少なくとも前記識別情報に基づいて前記特色に関する情報を含む文字列を形成する画像形成システムであって、前記識別情報に基づいて、前記特色を形成する前記複数の基本色の組み合わせの中の各基本色について網点か否か判定する判定手段と、前記判定手段による前記各基本色についての判定結果に基づいて、前記特色に関する情報の文字列を前記基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように、または、前記特色に関する情報の文字列を前記受け付けた識別情報が示す特色で形成するように前記画像形成装置を制御する画像形成制御手段と、を含むことを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、前記画像形成制御手段は、前記各基本色の中の少なくとも1つが網点となる場合には、前記特色に関する情報の文字列を前記基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように前記画像形成装置を制御し、前記各基本色の中のいずれもが網点とならない場合には、前記特色に関する情報の文字列を前記受け付けた識別情報が示す特色で形成するように前記画像形成装置を制御することを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、前記画像形成制御手段は、前記各基本色の中のいずれもが網点となる場合には、前記特色に関する情報の文字列を前記基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように前記画像形成装置を制御し、前記各基本色の中の少なくとも1つが網点とならない場合には、前記特色に関する情報の文字列を前記受け付けた識別情報が示す特色で形成するように前記画像形成装置を制御することを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、複数の基本色のベタまたは網点を組み合わせて色を形成し、その色を用いてカラー画像を形成する画像形成装置を備え、少なくとも前記基本色とは異なる特色の画像を構成する画像データとともに前記特色を識別するための識別情報を受け付けて、前記画像形成装置で前記画像データに基づいてカラー画像を形成するとともに少なくとも前記識別情報に基づいて前記特色に関する情報を含む文字列を形成する画像形成システムであって、前記文字列を形成するにあたり使用者が許容する下限の網点面積率を予め記憶する網点面積率記憶手段と、前記識別情報に基づいて、前記特色を形成する前記複数の基本色の組み合わせの中の各基本色について前記網点面積率記憶手段に記憶された前記下限の網点面積率より小さい網点となるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による前記各基本色についての判定結果に基づいて、前記特色に関する情報の文字列を前記基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように、または、前記特色に関する情報の文字列を前記受け付けた識別情報が示す特色で形成するように前記画像形成装置を制御する画像形成制御手段と、を含むことを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、前記画像形成制御手段は、前記各基本色の中の少なくとも1つが前記小さい網点となる場合には、前記特色に関する情報の文字列を前記基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように前記画像形成装置を制御し、前記各基本色の中のいずれもが前記小さい網点とならない場合には、前記特色に関する情報の文字列を前記受け付けた識別情報が示す特色で形成するように前記画像形成装置を制御することを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、前記画像形成制御手段は、前記各基本色の中のいずれもが前記小さい網点となる場合には、前記特色に関する情報の文字列を前記基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように前記画像形成装置を制御し、前記各基本色の中の少なくとも1つが前記小さい網点とならない場合には、前記特色に関する情報の文字列を前記受け付けた識別情報が示す特色で形成するように前記画像形成装置を制御することを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、前記下限の網点面積率を入力するための網点面積率入力手段を更に含み、前記網点面積率記憶手段は、前記網点面積率入力手段からの入力に基づいて前記記憶を行うことを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、複数の基本色のベタまたは網点を組み合わせて色を形成し、その色を用いてカラー画像を形成する画像形成装置を備え、少なくとも前記基本色とは異なる特色の画像を構成する画像データとともに前記特色を識別するための識別情報を受け付けて、前記画像形成装置で前記画像データに基づいてカラー画像を形成するとともに少なくとも前記識別情報に基づいて前記特色に関する情報を含む文字列を形成する画像形成システムにおける文字列形成方法であって、前記識別情報に基づいて、前記特色を形成する前記複数の基本色の組み合わせの中の各基本色について網点か否か判定するステップと、前記各基本色についての判定結果に基づいて、前記特色に関する情報の文字列を前記基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように、または、前記特色に関する情報の文字列を前記受け付けた識別情報が示す特色で形成するように前記画像形成装置を制御するステップと、を含むことを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、複数の基本色のベタまたは網点を組み合わせて色を形成し、その色を用いてカラー画像を形成する画像形成装置を備え、少なくとも前記基本色とは異なる特色の画像を構成する画像データとともに前記特色を識別するための識別情報を受け付けて、前記画像形成装置で前記画像データに基づいてカラー画像を形成するとともに少なくとも前記識別情報に基づいて前記特色に関する情報を含む文字列を形成する画像形成システムにおける文字列形成方法であって、前記文字列を形成するにあたり使用者が許容する下限の網点面積率を予め記憶するステップと、前記識別情報に基づいて、前記特色を形成する前記複数の基本色の組み合わせの中の各基本色について前記網点面積率記憶手段に記憶された前記下限の網点面積率より小さい網点となるか否かを判定するステップと、前記各基本色についての判定結果に基づいて、前記特色に関する情報の文字列を前記基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように、または、前記特色に関する情報の文字列を前記受け付けた識別情報が示す特色で形成するように前記画像形成装置を制御するステップと、を含むことを特徴としている。
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像出力システムによれば、画像とともに出力される特色に関する文字列をベタでかつ見易い色の文字列に変更する構成としたことから、画像に出力された文字が視覚認識が容易で、読みやすくなる効果がある。
請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の画像出力システムによれば、網点面積率により色の変更を行うので、例えば、比較的濃い色の特色の場合はその特色で、比較的薄い色の場合はベタでかつ見易い色に変更することができる。
請求項8記載の文字列形成方法によれば、画像とともに出力される特色に関する文字列をベタでかつ見易い色の文字列に変更する構成としたことから、画像に出力された文字が視覚認識が容易で、読みやすくなる効果がある。
請求項9記載の文字列形成方法によれば、網点面積率により色の変更を行うので、例えば、比較的濃い色の特色の場合はその特色で、比較的薄い色の場合はベタでかつ見易い色に変更することができる。
先ず、本発明の特徴は、画像形成装置で基本色(例えば、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色、または、C、M、Yの3色)を用いて、印刷ジョブに基づいて印刷ジョブにおける少なくとも画像形成装置の基本色とは異なる特色の画像を構成する画像データを画像として形成するにあたって、特色に関する情報の文字列を付加して形成するとともに、その文字列を明瞭に視覚認識可能に付加する技術に関する。
印刷ジョブは、画像データと例えばジョブチケットからなり、画像データにはヘッダが付され、例えば、ヘッダには、出力情報として、ジョブ名、印刷時の各インク毎の版である色版の構成等の色版情報、画像データ授受の月日、端末名などの属性情報等が記載され、一方、ジョブチケットには、出力情報として、印刷する記録用紙の材質、記録用紙サイズなどの出力条件等が含まれるようになされている。そして、印刷ジョブは出力情報の出力条件に基づいて画像データに基づく画像を形成するように実行される。
印刷業・製版業の色校正工程におけるカラープルーフ出力システムでは、上記のような出力情報を画像とともに出力することが多い。中でも、色の校正にあたっては、色版情報は必要であり、画像とともに出力される。また、色版情報から各版の色を識別することができるようになっている、つまり、色版情報は、本発明の色を識別するための識別情報を含んでいる。
識別情報は、詳細には、色を識別するために色の名称とともにその色を形成するための基本色の網点面積率の組み合わせ(例えば、C:50%、M:30%、Y:50%、K:0%)が示されている。網点面積率とは、例えば0〜255で示される色の階調値と等価で網点面積率0%は階調値0、網点面積率100%は階調値255に相当する。また、以下、網点面積率100%をベタ、網点面積率0%を白、網点面積率0及び100%を除くものを網点と呼ぶ。また、網点面積率は、1つの網点を構成する最大サイズに対して形成される網点のサイズの比率であり、つまり、網点面積率から網点のサイズを求めることができる。また、少なくとも網点を含んで構成される画像を網点画像という。
以下、本発明に係る画像形成システムの一実施形態について、図面を参照しつつ具体的構成について説明する。
まず、本発明に係る画像形成システムの構成を図1を用いて説明する。図1は、本画像形成システムの機能ブロック図である。図1に示すように、当該画像形成システムは、印刷ジョブを例えば作業端末としての外部装置(図示せず)から受け付けて、印刷ジョブに含まれる画像データ及び出力条件に基づいて画像を形成するように、また、色版情報(特色に関する識別情報を含む)を示す文字列を形成するように画像形成装置200を制御する制御装置100と、その画像形成装置200とで構成されている。以下、画像形成装置200をCMYK4色の基本色を組み合わせてカラー画像を形成するものとして説明する(ただし、本発明において画像形成装置の基本色はCMYK4色に限らず、CMY3色であってもよい)。
制御装置100は、いわゆるコンピュータであって、画像形成装置200の画像形成制御に関する制御を行うコントローラとして機能し、次に説明する、図1の機能ブロックを有する。
フォルダ1は、記憶部とその記憶部の入出力を管理する管理部で構成され、外部装置から送信されてくる印刷ジョブに係る画像データ及びジョブチケットを受け付けて、印刷ジョブ毎に記憶する。一方、記憶された印刷ジョブは、記憶された順序で実行され、さらに設定手段7からの設定により、印刷ジョブの中止や、実行順序の変更などが可能にされている。なお、画像データは、CMYKの基本色ごとの網点画像を構成するビットマップデータで送付されてくる場合と、ビットマップデータ化されていない状態で送られてくる場合があるが、いずれも出力情報が画像データとともに画像データのヘッダに記載されて送られてくる。
文字列生成手段2は、画像データに付されたヘッダやジョブチケットから出力情報を読み出して、抽出した出力情報を文字列情報として作成する機能を有している。また、出力情報のうち文字列情報として生成するものは、プログラムや設定等により予め定められており、それに従って生成するものであるが、本実施の形態では、少なくとも特色に関する情報を文字列として生成する。
判定手段5は、上述の識別情報から特色を形成するための基本色の網点面積率の組み合わせを読み出して、特色を形成する基本色の組み合わせの中の各基本色について網点か否か判定し、その結果を文字列色変更手段6に通知する。
また、識別情報には特色を形成する基本色の網点面積率の組み合わせを含まず色を識別するための色の名称を含み、特色として使用される複数の色とその複数の色の各色を形成する基本色の網点面積率の組み合わせとを関連付けて記憶する色形成情報記憶手段(図示せず)を別途設け、判定手段5は、上述の識別情報から特色の名称を読み出して、色形成情報記憶手段を参照して、特色を形成する基本色の網点面積率の組み合わせを求めてから、前記した判定を行うようにしてもよい。
文字列色変更手段6は、判定手段5の判定結果に基づいて、その特色のままの色で、または、基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で、上記文字列生成手段2が生成した文字列の中の特色に関する文字列を形成するよう網点化手段3に指示する。文字列を形成する色の決定の詳細は後述するが、画像とともに出力される特色に関する文字列が、文字列の表示色としての特色が網点により構成され一部欠けたりすることによる、視覚認識の困難さを除去するために、例えばMとYで形成されるRed等に、文字列の表示色(文字列の情報内容としての色ではない。)を変更するためのものである。
また、上記説明では、判定手段5による判定を特色を形成する基本色の組み合わせの中の各基本色について網点か否かとしたが、例えば、使用者が許容する網点の下限の網点面積率を予め定めて、本発明の網点面積率記憶手段としての変更情報記憶手段8に記憶しておき、判定手段5による判定を、特色を形成する基本色の組み合わせの中の各基本色について変更情報記憶手段8に記憶された下限の網点面積率より小さい網点となるか否かを判定するようにしてもよい。
なお、文字列の表示色を変更するにあたっては、基本色の組み合わせで表現できるものに変更するのであるが、上記のRedのほかに、例えば、CとYで形成されるGreen、或いはK単独のブラック等が見やすい。したがって、図4における特色で、ピンク色の文字列「Pink」をRed色の文字列「Pink」に、ライトグリーン色の文字列「LightGreen」を緑色の文字列「LightGreen」に変更すると、画像と共に出力されたときに、非常に読みやすい。変更したい希望色を複数、対象の特色に対応して定めて、例えば変更情報記憶手段8(この場合は、変更色記憶手段)に記憶しておくと便利であり、予め定めた色と認識できるので特色に関する文字列を表示している色を特色と勘違いすることがない。ここで、言うまでも無いが、この場合、文字列色変更手段6は変更情報記憶手段8を参照して変更する色を決定することになる。
設定手段7は、表示手段としての表示画面、及びキ−、ノブ等の入力手段等を含んで構成されている。設定手段7は、フォルダ1に対して、印刷ジョブの中止や、実行順序の変更などを行うと共に、上記、変更情報記憶手段8に対して、下限の網点面積率を定める場合には下限の面積率を設定し、変更する希望色を設定するためのものである。例えば、特色1及び2についてそれぞれ下限の網点面積率を定めて、特色1及び2について希望色を定める場合には、例えば、図3のような設定画面を表示し、特色1又は特色2について下限の網点面積率をそれぞれ50%、30%とし、それぞれ希望の変更色Redのベタ、Greenのベタと指定する。したがって、本発明の網点面積率入力手段は、表示画面、図3に示す設定画面及び前記入力手段により構成される。この画面は特色について設定する画面であったが発明としては、特色に限らず他の情報についても行える。
網点化手段3(ビットマップ手段)は、ここでは、主に、文字列生成手段2で生成された文字列情報をCMYKの基本色ごとの網点画像を構成するビットマップデータとして作成するが、文字列情報の中の特色に関する文字列情報を、上記文字列色変更手段6に指示された色にするようにCMYKの基本色ごとに網点画像を構成するビットマップデータを作成する。網点化手段3は、上記文字列色変更手段6からの指示がピンク色表示の文字列「Pink」をRed色の文字列「Pink」に変更して網点処理する場合は、Redを「M」と「Y」のベタ(網点面積率100%)で構成する処理を行う。
スイッチS1,S2は、画像データが既に網点処理されていれば、S1がON、S2がOFFになり、画像データはそのまま転送手段4へ送られる。網点化処理されていないものであれば、S1をOFF、S2をONにして、網点化手段3は、その画像データを、CMYKの基本色ごとに網点画像を構成するビットマップデータを作成し、その後、転送手段4へ送る。
転送手段4は、画像データとして各基本色ごとに画像を構成するビットマップデータに文字列を構成するビットマップデータを付加したものを画像形成装置200へ出力する。この場合、出力条件は、画像データに添付されて送られる。
画像形成装置200は、添付された出力条件にしたがって、文字列が付加されたビットマップデータに基づいて基本色CMYKの各色の画像を重ね合わせて形成することにより、文字列色変更手段6により特色に関する情報の表示色をベタによる所定の色に変更されていれば、ベタによる所定の色でかつ視覚認識しやすい色の文字列で出力する。その出力結果を示すのが、図5である。結果として、図4の従来の出力に対して文字列の形状及び色の点で見易くなっている(なお、図4、図5は、白黒で示しているので、理解のために、外側に説明を付記している。)。
上記制御装置100のハード構成は、コンピュータとそのコンピュータに上記の各機能ブロックの動作を実行させるためのプログラム、そのプログラムを記憶するとともに、上記フォルダ1の役割を果たすメモリ等で構成される。
(文字列形成方法)
次に、上述のような構成の画像形成システムにおける文字列形成方法について、図2を参照しつつ説明する。図2は、本画像形成システムにける文字列形成方法の手順を示すフローチャートである。
次に、上述のような構成の画像形成システムにおける文字列形成方法について、図2を参照しつつ説明する。図2は、本画像形成システムにける文字列形成方法の手順を示すフローチャートである。
初めに、下限の網点面積率や変更する希望色は、予め設定されているものとする。この設定は、上述の設定手段7を用いた設定や、或いは、プログラムに従って設定されたものでよい。
まず、フォルダ1は、印刷ジョブに係る画像データ及びジョブチケットを外部装置から受け付け記憶する(ステップS1)。そして、印刷ジョブは、上記したように記憶された順序や、設定手段7を用いた順序の設定に従って実行される。
ジョブが実行されると、文字列生成手段2は、画像データに付されたヘッダ及びジョブチケットから出力情報を抽出しそれを文字列に変換する(ステップS2)。例えば、ジョブ名称「Jobname」、日付「2003−02−28」、プロセスインク「CMYK」、特色1「Pink」及び特色2「LightGreen」を文字列として、「Jobname/2003−02−28/CMYKPinkLightGreen」と生成する。
一方、判定手段5は、フォルダ1に記憶された出力情報の特色の色版情報に含まれる識別情報から特色1及び2を形成するための基本色の網点面積率の組み合わせを読み出して、特色1及び2のそれぞれについて、それぞれの色を形成する基本色の組み合わせの中の各基本色が網点か否かを判定する(ステップS3)。このとき、特色1及び2を形成するための基本色の網点面積率の組み合わせは、上述したように特色の名称を読み出して、色形成情報記憶手段を参照して求めてもよい。
文字列色変更手段6は、判定手段5の判定結果から、特色を構成する基本色の組み合わせの中に網点となる基本色を含まない場合は(ステップS4、N)、その特色のままの色で上記文字列生成手段2が生成した文字列の中の特色に関する文字列を形成するよう網点化手段3に指示する(ステップS6)。また、特色を形成する基本色の組み合わせの中に少なくとも1つ網点となる基本色が含まれる場合は(ステップS4、Y)、基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で上記文字列生成手段2が生成した文字列の中の特色に関する文字列を形成するよう網点化手段3に指示する(ステップS5)(上記の判定及び指示は、特色1及び2のそれぞれに対して行われる。)。
また、例えば、文字列の文字の大きさやフォントによっては、ステップS4において、特色を構成する基本色の組み合わせの中に網点ではない基本色を少なくとも1つ含む場合に、ステップS6で、その特色のままの色で上記文字列生成手段2が生成した文字列の中の特色に関する文字列を形成するよう網点化手段3に指示し、また、ステップS4において、特色を形成する基本色の組み合わせの中の基本色のいずれもが網点となる場合は、ステップS5で、基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で上記文字列生成手段2が生成した文字列の中の特色に関する文字列を形成するよう網点化手段3に指示するようにしてもよい。
また、例えば、文字列の文字の大きさやフォントによっては、ステップS4において、特色を構成する基本色の組み合わせの中に網点ではない基本色を少なくとも1つ含む場合に、ステップS6で、その特色のままの色で上記文字列生成手段2が生成した文字列の中の特色に関する文字列を形成するよう網点化手段3に指示し、また、ステップS4において、特色を形成する基本色の組み合わせの中の基本色のいずれもが網点となる場合は、ステップS5で、基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で上記文字列生成手段2が生成した文字列の中の特色に関する文字列を形成するよう網点化手段3に指示するようにしてもよい。
さらに、下限の網点面積率が設定され変更情報記憶手段8に記憶され、ステップS3において判定手段5が、特色を形成する基本色の組み合わせの中の各基本色について変更情報記憶手段8に記憶された下限の網点面積率より小さい網点となるか否かを判定する場合には、ステップS4において、特色を構成する基本色の組み合わせの中に下限の網点面積率より小さい網点を含まない場合に、ステップS6で、その特色のままの色で上記文字列生成手段2が生成した文字列の中の特色に関する文字列を形成するよう網点化手段3に指示し、また、ステップS4において、特色を形成する基本色の組み合わせの中に少なくとも1つ下限の網点面積率より小さい網点となる基本色が含まれる場合は、ステップS5で、基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で上記文字列生成手段2が生成した文字列の中の特色に関する文字列を形成するよう網点化手段3に指示するようにしてもよい。
またさらに、ステップS4において、特色を構成する基本色の組み合わせの中に下限の網点面積率より小さい網点ではない基本色を少なくとも1つ含む場合に、ステップS6で、その特色のままの色で上記文字列生成手段2が生成した文字列の中の特色に関する文字列を形成するよう網点化手段3に指示し、また、ステップS4において、特色を形成する基本色の組み合わせの中の基本色のいずれもが下限の網点面積率より小さい網点となる場合は、ステップS5で、基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で上記文字列生成手段2が生成した文字列の中の特色に関する文字列を形成するよう網点化手段3に指示するようにしてもよい。
次に、網点化手段3は、文字列生成手段2から出力情報に係る文字列情報を受け取るとともに、それを文字列色変更手段6からの特色の文字列の表示色(変更する場合は変更色)の指示を受けて、文字列情報を、上記文字列色変更手段6に指示された色にするようにCMYKの基本色ごとに網点画像を構成するビットマップデータを作成する(ステップS7)。
そして、転送手段4が、画像データとして各基本色ごとに画像を構成するビットマップデータに文字列を構成するビットマップデータを付加したものを画像形成装置200へ送り(ステップS8)、画像出力させる。
また、上述の説明では、制御装置100に網点化手段3を備え、ビットマップ化した画像データを画像形成装置200に送るように説明したが、網点化手段3を画像形成装置200に備え、画像データ及び文字列情報のビットマップ化を画像形成装置200で行うような構成にすることも可能である。
また、上述の説明から明らかであるが、本発明の「画像形成制御手段」は、上記「文字列色変更手段6」、「網点化手段3」及び「転送手段4」より構成されており、判定手段5の判定結果を受けて、特色に関する情報の文字列の色を基本色のベタで構成される所定の色へ変更して出力または特色のまま出力するように画像形成装置200を制御している。
1 フォルダ
2 文字列生成手段
3 網点化手段(ビットマップ化手段)
4 転送手段
5 判定手段
6 文字列色変更手段
7 設定手段
8 変更情報記憶手段
100 制御装置
200 画像形成装置
2 文字列生成手段
3 網点化手段(ビットマップ化手段)
4 転送手段
5 判定手段
6 文字列色変更手段
7 設定手段
8 変更情報記憶手段
100 制御装置
200 画像形成装置
Claims (9)
- 複数の基本色のベタまたは網点を組み合わせて色を形成し、その色を用いてカラー画像を形成する画像形成装置を備え、少なくとも前記基本色とは異なる特色の画像を構成する画像データとともに前記特色を識別するための識別情報を受け付けて、前記画像形成装置で前記画像データに基づいてカラー画像を形成するとともに少なくとも前記識別情報に基づいて前記特色に関する情報を含む文字列を形成する画像形成システムであって、
前記識別情報に基づいて、前記特色を形成する前記複数の基本色の組み合わせの中の各基本色について網点か否か判定する判定手段と、
前記判定手段による前記各基本色についての判定結果に基づいて、前記特色に関する情報の文字列を前記基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように、または、前記特色に関する情報の文字列を前記受け付けた識別情報が示す特色で形成するように前記画像形成装置を制御する画像形成制御手段と、を含むことを特徴とする画像形成システム。 - 前記画像形成制御手段は、前記各基本色の中の少なくとも1つが網点となる場合には、前記特色に関する情報の文字列を前記基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように前記画像形成装置を制御し、前記各基本色の中のいずれもが網点とならない場合には、前記特色に関する情報の文字列を前記受け付けた識別情報が示す特色で形成するように前記画像形成装置を制御する請求項1に記載の画像形成システム。
- 前記画像形成制御手段は、前記各基本色の中のいずれもが網点となる場合には、前記特色に関する情報の文字列を前記基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように前記画像形成装置を制御し、前記各基本色の中の少なくとも1つが網点とならない場合には、前記特色に関する情報の文字列を前記受け付けた識別情報が示す特色で形成するように前記画像形成装置を制御する請求項1に記載の画像形成システム。
- 複数の基本色のベタまたは網点を組み合わせて色を形成し、その色を用いてカラー画像を形成する画像形成装置を備え、少なくとも前記基本色とは異なる特色の画像を構成する画像データとともに前記特色を識別するための識別情報を受け付けて、前記画像形成装置で前記画像データに基づいてカラー画像を形成するとともに少なくとも前記識別情報に基づいて前記特色に関する情報を含む文字列を形成する画像形成システムであって、
前記文字列を形成するにあたり使用者が許容する下限の網点面積率を予め記憶する網点面積率記憶手段と、
前記識別情報に基づいて、前記特色を形成する前記複数の基本色の組み合わせの中の各基本色について前記網点面積率記憶手段に記憶された前記下限の網点面積率より小さい網点となるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による前記各基本色についての判定結果に基づいて、前記特色に関する情報の文字列を前記基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように、または、前記特色に関する情報の文字列を前記受け付けた識別情報が示す特色で形成するように前記画像形成装置を制御する画像形成制御手段と、を含むことを特徴とする画像形成システム。 - 前記画像形成制御手段は、前記各基本色の中の少なくとも1つが前記小さい網点となる場合には、前記特色に関する情報の文字列を前記基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように前記画像形成装置を制御し、前記各基本色の中のいずれもが前記小さい網点とならない場合には、前記特色に関する情報の文字列を前記受け付けた識別情報が示す特色で形成するように前記画像形成装置を制御する請求項4に記載の画像形成システム。
- 前記画像形成制御手段は、前記各基本色の中のいずれもが前記小さい網点となる場合には、前記特色に関する情報の文字列を前記基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように前記画像形成装置を制御し、前記各基本色の中の少なくとも1つが前記小さい網点とならない場合には、前記特色に関する情報の文字列を前記受け付けた識別情報が示す特色で形成するように前記画像形成装置を制御する請求項4に記載の画像形成システム。
- 前記下限の網点面積率を入力するための網点面積率入力手段を更に含み、
前記網点面積率記憶手段は、前記網点面積率入力手段からの入力に基づいて前記記憶を行う請求項4乃至請求項6に記載の画像形成システム。 - 複数の基本色のベタまたは網点を組み合わせて色を形成し、その色を用いてカラー画像を形成する画像形成装置を備え、少なくとも前記基本色とは異なる特色の画像を構成する画像データとともに前記特色を識別するための識別情報を受け付けて、前記画像形成装置で前記画像データに基づいてカラー画像を形成するとともに少なくとも前記識別情報に基づいて前記特色に関する情報を含む文字列を形成する画像形成システムにおける文字列形成方法であって、
前記識別情報に基づいて、前記特色を形成する前記複数の基本色の組み合わせの中の各基本色について網点か否か判定するステップと、
前記各基本色についての判定結果に基づいて、前記特色に関する情報の文字列を前記基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように、または、前記特色に関する情報の文字列を前記受け付けた識別情報が示す特色で形成するように前記画像形成装置を制御するステップと、を含むことを特徴とする文字列形成方法。 - 複数の基本色のベタまたは網点を組み合わせて色を形成し、その色を用いてカラー画像を形成する画像形成装置を備え、少なくとも前記基本色とは異なる特色の画像を構成する画像データとともに前記特色を識別するための識別情報を受け付けて、前記画像形成装置で前記画像データに基づいてカラー画像を形成するとともに少なくとも前記識別情報に基づいて前記特色に関する情報を含む文字列を形成する画像形成システムにおける文字列形成方法であって、
前記文字列を形成するにあたり使用者が許容する下限の網点面積率を予め記憶するステップと、
前記識別情報に基づいて、前記特色を形成する前記複数の基本色の組み合わせの中の各基本色について前記網点面積率記憶手段に記憶された前記下限の網点面積率より小さい網点となるか否かを判定するステップと、
前記各基本色についての判定結果に基づいて、前記特色に関する情報の文字列を前記基本色の1つのベタまたは2つ以上のベタの組み合わせによる所定の色で形成するように、または、前記特色に関する情報の文字列を前記受け付けた識別情報が示す特色で形成するように前記画像形成装置を制御するステップと、を含むことを特徴とする文字列形成方法。
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JP2003326037A JP2005094447A (ja) | 2003-09-18 | 2003-09-18 | 画像形成システム及び文字列形成方法 |
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- 2003-09-18 JP JP2003326037A patent/JP2005094447A/ja active Pending
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